JP3819150B2 - 貨幣処理機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行等の金融機関で使用され、少なくとも2人のテラーで共用される貨幣処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】
銀行等の金融機関で使用され、少なくとも2人のテラーで共用され、2人のテラーの入金、出金を選択的に実施し得る貨幣処理機に関して、特開平8−44930号公報に開示されたもの等がある。
この貨幣処理機は、紙幣のみを入出金させる紙幣入出金機であり、入金口から取り込んだ紙幣を搬送する入金搬送路と、該入金搬送路の途中にあって取り込まれた紙幣を鑑別する入金鑑別部と、入金搬送部で搬送される紙幣を一時貯留させる中間プール部を備えた一括収納庫と、紙幣を金種別に収納しかつ出金するための金種別収納庫と、該金種別収納庫から繰り出された紙幣を出金紙幣として出金口まで搬送する出金搬送路と、該出金搬送路の途中にあって出金する紙幣を鑑別する出金鑑別部と、出金時にリジェクトされた紙幣を収納するリジェクトボックスとを有するものであり、機体前面の操作部には、各種操作時の案内およびエラー発生時に案内等が表示される文字表示パネルとイラスト表示パネルとが設けられている。
この紙幣入出金機は、機体を挟んで両脇に配置される二人のテラーが共用で使用することができるように、左右どちらからでも同じような使い勝手になるような操作性を確保した略左右対称形をなしている。そして、スタートボタン、リセットボタン、回収ボタン等といった頻繁に使用するボタンは、機体における前面側の左右に二つずつ設けられ、あまり使用しないボタンに関しては、共用するように機体における前面側の中央に設けられている。
また、テラーに対し文字で表示を行う文字表示パネルとイラストで表示を行うイラスト表示パネルとを有しているが、スペースの関係上それぞれのテラーに対し設けることは困難であり、またその必要性からも各一つずつで良いとされていた。これは、通常テラーは、テラーズマシンと呼ばれる当該紙幣入出金機に制御信号を供与する上位機を操作することによって入出金等の作業をしており、該上位機の表示パネルによっても金額等の確認をすることが可能であるため、当該紙幣入出金機の表示パネルに関してはエラー等の問題が生じた場合にのみ見ることになり、常に確認を要するわけではないからである。
よって、一方の側にモードやエラー等のメッセージおよびその対処方法、さらに存高表示や各スタッカ内の残量表示、金額表示といった、主として文字情報を表示する文字表示パネルを設け、他方の側には機体内部の略図を示し、主にエラー発生時にどこでエラーが発生しているのかが一目で分かるように表示するイラスト表示パネルを設けており、エラー等が発生し、確認が必要な時に、テラーは、これら二つのパネルを両方とも見た上で、案内に従ったそれぞれの対処を行うことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような表示パネルの配置の場合、各テラーは、それぞれ自分に近い側の表示パネルの視認性は良いものの、自分から遠い側(他のテラーに近い側)の表示パネルの視認性が悪く、ことに、LCD(液晶表示)を用いた場合には、自分から遠い側の表示パネルの視認性が非常に悪くなってしまう。
一方、イラスト表示は、あくまでジャム箇所や残留紙幣の位置確認を行うための補助的な案内情報であり、メインとなるのは、収納庫内の残量表示や金額表示、エラー発生時の誘導メッセージ等を表示する文字表示である。
このため、上記した貨幣処理機において、イラスト表示が自分に近い側の表示パネルに、文字表示が自分から遠い側の表示パネルにそれぞれ表示されることになるテラーは、他のテラーに対し、上記のようにメインとなる文字表示の視認性が悪くなり、非常に扱い難くなってしまうという問題があった。
【0004】
したがって、本発明の目的は、複数のテラーが同等の表示視認性を得ることができ、同等の扱い易さを得ることができる貨幣処理機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の貨幣処理機は、複数のテラーにより共用可能であるとともに、これらテラーに択一的に占有される状態が生じるものであって、各テラーに近接する側にそれぞれ配置される表示パネルと、これら表示パネルの表示内容を、占有するテラーに応じて相互に入れ替える制御手段とを有し、該制御手段は、貨幣処理機が一のテラーに占有された入金状態にあるとき、すべての前記表示パネルの表示内容を当該一のテラーの占有している入金状態を表す表示とするとともに、占有するテラーに近接する側となる表示パネルに入金時文字情報を表示させ、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルに入金時イラスト情報を表示させ、また、貨幣処理機が一のテラーに占有された出金状態にあるとき、すべての前記表示パネルの表示内容を当該一のテラーの占有している出金状態を表す表示とするとともに、占有するテラーに近接する側となる表示パネルに出金時文字情報を表示させ、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルに出金時イラスト情報を表示させることを特徴としている。
これにより、制御手段が、表示パネルの表示内容を、占有するテラーに応じて相互に入れ替えるため、いずれのテラーが占有する状態にあっても、占有するテラーに近接する側となる表示パネルにメインの表示内容を、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルに補助的な表示内容を表示させることが可能となる。
また、表示内容を見れば、いずれのテラーに占有された状態にあるかを一目で判断することができる。
制御手段が、占有するテラーに近接する側となる表示パネルに文字情報を表示させるとともに、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルにイラスト情報を表示させるため、占有するテラーに近接する側となる表示パネルにメインの文字情報を、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルに補助的なイラスト情報を表示させることが可能となる。
【0007】
本発明の請求項2記載の貨幣処理機は、請求項1記載のものに関して、操作入力がなされる表示切替手段を有し、前記制御手段は、一のテラーに占有された入金状態または出金状態でエラーが発生した場合、占有するテラーに近接する側となる表示パネルにエラー時文字情報を表示させ、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルにエラー時イラスト情報を表示させ、当該表示が行われている状態において、前記表示切替手段への操作入力により、前記表示パネルの表示内容を相互に入れ替えることを特徴としている。
これにより、制御手段が、表示切替手段への操作入力により、表示パネルの表示内容をさらに相互に入れ替えるため、占有するテラーに近接する側となる表示パネルにメインの表示内容を、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルに補助的な表示内容を表示させたり、占有するテラーに近接する側となる表示パネルに補助的な表示内容を、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルにメインの表示内容を表示させたりすることが任意に可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の貨幣処理機の一の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態の貨幣処理機は、紙幣を受け入れるとともに必要に応じて繰り出すいわゆる紙幣入出金機である。
この貨幣処理機1は、機体に対し左右それぞれにテラーが位置してこれら二人のテラーで共用可能とされており、これらテラーに択一的に占有される状態が生じるものである。すなわち、一方のテラーにより占有された状態では、該一方のテラーによる使用のみが可能とされ他方のテラーによる使用が不可とされて、他方のテラーにより占有された状態では、該他方のテラーによる使用のみが可能とされ一方のテラーによる使用が不可とされる。
【0009】
この貨幣処理機1は、図1に示すように、その機体前面側に、外部から入金紙幣が投入される入金口2と、外部に対し出金紙幣およびリジェクト紙幣を繰り出させる出金/リジェクト口3とがそれぞれ一つずつ設けられている。
そして、機体前面側の出金/リジェクト口3に対し左右すなわち各テラーに近接する側には、それぞれ、各テラーによって操作および視認が行われる操作・表示部4A,4Bが設けられている。
【0010】
入金口2には、外部から入金処理しようとする紙幣が集積状態で使用者により投入されることになり、図2に示すように、該紙幣は繰出機構5により1枚ずつ繰り出されて搬送路6に送られるようになっている。
搬送路6は、入金口2と出金/リジェクト口3とを接続させるもので、その途中には紙幣の金種、真偽、斜め送り、多重送りなどを鑑別する入出金鑑別部7が設けられており、入金口2から入金された入金紙幣の中で、入出金鑑別部7により正常紙幣以外の、偽券、斜め送りおよび多重送り等のリジェクト紙幣と鑑別された紙幣を出金/リジェクト口3から外部に払い戻す。
【0011】
また、この搬送路6の入出金鑑別部7の入金口2に対し反対側には、搬送路6から分岐して中間スタッカ8に接続される搬送路9、この搬送路9から分岐する反転用の搬送路10およびこの搬送路9に合流する出金用の搬送路25が設けられている。搬送路9,10は入出金鑑別部7により正常紙幣と鑑別され各金種別に計数された紙幣を中間スタッカ8に振り分けて搬送し一時貯留あるいは一括収納させるものである。
【0012】
中間スタッカ8の機体における前方側には、機体に対し装着された状態の該中間スタッカ8内に進退するセパレータ11が設けられている。
中間スタッカ8の上部には紙幣を出入りさせるための入出機構12が設けられており、この入出機構12が、搬送路6から受け入れさせるための搬送路9を通じて紙幣を中間スタッカ8に収納させ、また、搬送路10を通じて、入出金鑑別部7で裏面と鑑別された紙幣を反転させた後、中間スタッカ8に収納させ、さらに中間スタッカ8内の紙幣を搬送路25から繰り出すようになっている。
【0013】
また、中間スタッカ8内の入出機構12の下方には水平状態を保った状態で上下方向に移動自在な1枚のエレベータ13が設けられており、このエレベータ13上には紙幣が水平状態で集積載置される。また、エレベータ13は、中間スタッカ8内の下部位置から入出機構12の一部に当接する位置までの間で、図示せぬ駆動機構で昇降駆動される。
【0014】
中間スタッカ8では、セパレータ11が進入した状態で該セパレータ11上に一時貯留部8aが形成されることになり、搬送路9または搬送路10を経由して搬送された入金紙幣を該一時貯留部8aに一時貯留紙幣として載置させ、この入金紙幣の金額をオペレータが承認した入金確定操作後、セパレータ11が退避することで、一時貯留部11からエレベータ13上に受け渡させる。また、必要に応じて、セパレータ11が退避した状態でエレベータ13が上昇してその上に載置させていた紙幣を、入出機構12により搬送路25を介して繰り出させる。
搬送路6の入金口2と入出金鑑別部7との間と、搬送路25との間には、中間スタッカ8内の紙幣を繰り出すための搬送路14が設けられている。
【0015】
一方、機体の後方下部には、各金種別にそれぞれ設けられて、紙幣をそれぞれが同一金種のみ収納する一方、収納した紙幣を必要に応じて繰り出し可能な金種別スタッカ15〜17が設けられており、金種別スタッカ15〜17と搬送路9との間に搬送路20が設けられている。
また、金種別スタッカ15〜17と搬送路20との間には、金種別スタッカ15〜17に対して紙幣を振り分けて収納させるための搬送路26〜28と、金種別スタッカ15〜17から紙幣を送り出させるための搬送路29〜31とが設けられている。
【0016】
そして、金種別スタッカ15の上部には、紙幣を出入りさせるための入出機構33が設けられており、この入出機構33は、搬送路20から受け入れさせるための紙幣を搬送路26を通じて金種別スタッカ15に収納させ、また金種別スタッカ15内の紙幣を搬送路29から搬送路20に繰り出すようになっている。同様に、金種別スタッカ16の上部には、紙幣を出入りさせるための入出機構34が設けられており、この入出機構34は、搬送路20から受け入れさせるための紙幣を搬送路27を通じて金種別スタッカ16に収納させ、また金種別スタッカ16内の紙幣を搬送路30から搬送路20に繰り出すようになっている。同様に、金種別スタッカ17の上部には、紙幣を出入りさせるための入出機構35が設けられており、この入出機構35は、搬送路20から受け入れさせるための紙幣を搬送路28を通じて金種別スタッカ17に収納させ、また金種別スタッカ17内の紙幣を搬送路31から搬送路20に繰り出すようになっている。
【0017】
金種別スタッカ15〜17は、その内部にエレベータ21〜23が設けられており、これらエレベータ21〜23上に紙幣が水平状態で集積収納されるようになっている。また、これらエレベータ21〜23は、金種別スタッカ15〜17内の下部位置から入出機構33〜35の一部に当接する位置までの間で、図示せぬ駆動機構で昇降駆動される。
ここで、搬送路20は、搬送路9および搬送路14を介して、入出金鑑別部7に接続されており、この入出金鑑別部7では、金種別スタッカ15〜17から送り出された紙幣の金種、真偽、斜め送り、多重送り等をも鑑別する。
【0018】
搬送路6の搬送路9への接続部分と出金/リジェクト口3との間には、リジェクト紙幣を収納するためのリジェクトスタッカ18が設けられている。このリジェクトスタッカ18は、各金種別スタッカ15〜17から繰り出された紙幣の中でリジェクト紙幣があった場合に、そのリジェクト紙幣を収納するものである。また、このリジェクトスタッカ18は単なる箱状体であって、搬送路6に接続された搬送路24により搬送されたリジェクト紙幣がそのまま投げ込まれて収納される。
【0019】
そして、入金処理を行う際には、入金口2に紙幣が投入されると、該紙幣を一枚ずつ機体内に取り込み、入出金鑑別部7において真偽および金種等を鑑別させて、真紙幣を中間スタッカ8のセパレータ11上の一時貯留部8aに一時貯留させ、偽紙幣および鑑別不可能紙幣からなるリジェクト紙幣を出金/リジェクト口3へ繰り出させる。
【0020】
そして、このように入金処理で一時貯留部8aに一時貯留された入金紙幣に対し、一方で、セパレータ11が退避することで、一時貯留部8aから該入金紙幣をエレベータ13上に受け渡させて中間スタッカ8のセパレータ11より下部に収納させる収納処理を行う。または、このように入金処理で一時貯留部8aに一時貯留された入金紙幣を、他方で、出金/リジェクト口3へ繰り出させる入金返却処理を行う。
【0021】
加えて、出金処理を行う際には、金種別スタッカ15〜17から適宜紙幣を繰り出させ、該紙幣を入出金鑑別部7で鑑別処理させ、出金紙幣として適格な紙幣のみを出金/リジェクト口3に繰り出させ、損券等の不適格なリジェクト紙幣についてはリジェクトスタッカ18に搬入させる。
なお、中間スタッカ8に収納された紙幣は、必要に応じて金種別スタッカ15〜17に分配補充されて、出金用紙幣として利用される。
【0022】
以上のような内部構造を有する貨幣処理機1は、前方が開口する略箱型の筐体40と、該筐体40に引出可能に挿入された上部ユニット41と、筐体40に引出可能に挿入されるとともに上部ユニット41の下側に配置された下部ユニット42とで全体が構成されている。
上部ユニット41には、上述した入金口2と、出金/リジェクト口3と、繰出機構5と、搬送路6と、入出金鑑別部7と、搬送路9,10,25の上部と、搬送路14と、搬送路20と、搬送路26〜31の上部と、リジェクトスタッカ18とが設けられている。ここで、リジェクトスタッカ18は、上部ユニット41に対し上方または側方から着脱自在とされている。
【0023】
他方、下部ユニット42には、入出機構12、エレベータ13および搬送路9,10,25の下部を含む中間スタッカ8と、セパレータ11と、搬送路26,29の下部、入出機構33およびエレベータ21を含む金種別スタッカ15と、搬送路27,30の下部、入出機構34およびエレベータ22を含む金種別スタッカ16と、搬送路28,31の下部、入出機構35およびエレベータ23を含む金種別スタッカ17とが設けられている。ここで、中間スタッカ8および金種別スタッカ15〜17は、それぞれ下部ユニット42に対し上方から着脱自在とされている。
【0024】
図3は、操作・表示部4A,4Bの周辺の詳細を示しており、操作・表示部4Aは、左側のテラーに近接配置されて該左側のテラーにより使用されるもので、ドット表示可能な例えば液晶等の表示パネル51Aと、操作入力がなされる操作部50A(図4参照)とで構成されている。そして、操作部50Aは、入金処理および出金処理を開始させる際に必要に応じて操作入力がなされるスタートボタン52Aと、エラー発生時に該エラーを解除させる際に操作入力がなされるリセットボタン53Aと、入金処理時に中間スタッカ8の一時貯留部8aに一時貯留された紙幣に対しこれを収納させずに返却させる際に操作入力がなされる回収ボタン54Aとを有している。
【0025】
操作・表示部4Bは、右側のテラーに近接配置されて該右側のテラーにより使用されるもので、ドット表示可能な例えば液晶等の表示パネル51Bと、操作入力がなされる操作部50B(図4参照)とで構成されている。そして、操作部50Bは、入金処理および出金処理を開始させる際に必要に応じて操作入力がなされるスタートボタン52Bと、エラー発生時に該エラーを解除させる際に操作入力がなされるリセットボタン53Bと、入金処理時に中間スタッカ8の一時貯留部8aに一時貯留された紙幣に対しこれを収納させずに返却させる際に操作入力がなされる回収ボタン54Bとを有している。
また、これら操作・表示部4A,4Bの間であって、出金/リジェクト口3と入金口2との間位置には、左右のテラーで共用で操作される操作部56が設けられており、該操作部56には、表示パネル51A,51Bの表示内容を切り替える際に操作入力がなされる表示切替ボタン(表示切替手段)57等が設けられている。
【0026】
図4に示すように、この貨幣処理機1には、その左側に配置されて左側のテラーで操作される上位機であるテラーズマシン61Aと、その右側に配置されて右側のテラーで操作される上位機であるテラーズマシン61Bとが、制御部(制御手段)60に接続されており、該制御部60は、各テラーがテラーズマシン61A,61Bの対応するものを操作することによってこれから出力される、出金指令信号、または入金処理における入金金額の確認信号等の信号を受け入れたり、必要な信号をテラーズマシン61A,61Bに出力させたりする。なお、制御部60は、CPU60aと、制御プログラム等が記憶されたROM60bと、計数値等を記憶させるRAM60cとから構成されている。
【0027】
ここで、図2に示す出金/リジェクト口3に設けられて該出金/リジェクト口3に繰り出された紙幣の存在を検出する出金/リジェクト口センサ63が、制御部60に接続されており、制御部60には、それ以外にも各種センサ62が接続されている。この各種センサ62には、各ユニット41,42に設けられそれぞれユニット41,42に対する各スタッカ8,15〜17,18のセットの有無を検出するセンサ、筐体40に設けられ該筐体40に対する各ユニット41,42のセットの有無を検出するセンサ、各スタッカ8,15〜17,18および搬送路6,9,10,14,20,24〜31における紙幣の不要な残留を検出するセンサ等がある。
【0028】
次に、制御部60で制御される表示パネル51A,51Bの表示内容について各状態別に説明する。ここで、図5の図表は、主な動作状態における左側の表示パネル51Aおよび右側の表示パネル51Bのそれぞれの表示内容をまとめたものである。
【0029】
「イニシャル中」
主電源の立ち上げから入金処理および出金処理が可能な状態となるまでのイニシャル中の状態において、制御部60は、表示パネル51A,51Bの両方に、イニシャル中である旨のメッセージからなる共通のイニシャル時文字情報を表示させる。
【0030】
「待機時」
上記イニシャル中の状態から、テラーズマシン61A,61Bの指令に基づいた入金処理および出金処理が可能な状態となり、かつ入金処理および出金処理が行われずに待機している待機状態において、制御部60は、表示パネル51A,51Bの両方に、中間スタッカ8、金種別スタッカ15〜17およびリジェクトスタッカ18内の紙幣の残量(言い換えれば収納可能容量)の表示として、これら各スタッカ8,15〜17,18内の様子を図形的に表現した共通の待機時イラスト情報を表示させる。すなわち、貨幣処理機1の概略構成図として機体外郭とその内側の各スタッカ8,15〜17,18とを図形で枠状に表示させるとともに、各スタッカ8,15〜17,18の枠に紙幣の量を図形で表示させて、スタッカ8,15〜17,18の枠内の空間と紙幣を表す図形との面積で残量を表示させるのである。
【0031】
ここで、制御部60は、待機時の表示パネル51A,51Bの両方への表示内容として、上記待機時イラスト情報を、基本表示として優先的に表示させる(すなわち他の状態から待機時の状態となった場合に必ず最初に表示させる)ようになっており、この表示が行われている状態おいて、操作部56の表示切替ボタン57が一回押圧操作された場合は、表示パネル51A,51Bの両方に、貨幣処理機1内の各金種別の金額および貨幣処理機1内の合計金額を文字で表した第1の待機時文字情報を表示させ、操作部56の表示切替ボタン57がさらに一回押圧操作された場合は、表示パネル51A,51Bの両方に、貨幣処理機1内の各金種別の紙幣枚数を文字で表した第2の待機時文字情報を表示させる。操作部56の表示切替ボタン57がさらに一回押圧操作された場合は、上記基本表示に戻る。表示切替ボタン57が一回押圧操作される毎にこのような切替のループを繰り返すことになる。
【0032】
「メカセットOFF時」
各スタッカ8,15〜17,18の少なくともいずれか一つがセットされていなかったり、上部ユニット41および下部ユニット42の少なくともいずれか一方が筐体40にセットされていなかったりしたことが各種センサ62からの信号により検出された場合に、制御部60は、例えば、左側の表示パネル51Aに、メカセットOFFで稼動不能な状態にある旨の表示として、未セット箇所を文字で表したメカセットOFF時文字情報を表示させるとともに、右側の表示パネル51Bに、メカセットOFFで稼動不能な状態にある旨の表示として、機体外郭とその内側の各スタッカ8,15〜17,18とを図形で表示した貨幣処理機1の概略構成図を表示させかつ未セット箇所を点滅表示させるメカセットOFF時イラスト情報を表示させる。
【0033】
ここで、制御部60は、メカセットOFF時には上記表示を基本表示として優先的に表示させる(すなわち他の状態からメカセットOFF時の状態となった場合に必ず最初に表示させる)ようになっており、この表示が行われている状態において、操作部56の表示切替ボタン57が一回押圧操作された場合は、表示パネル51A,51Bの表示を入れ替える。すなわち、左側の表示パネル51AにメカセットOFF時イラスト情報を、右側の表示パネル51BにメカセットOFF時文字情報を表示させる。そして、操作部56の表示切替ボタン57がさらに一回押圧操作された場合は、基本表示に戻り、表示切替ボタン57が一回押圧操作される毎にこのような交互切替を繰り返すことになる。
【0034】
「出金処理時」
待機状態から、例えば、左側のテラーが出金処理を行う場合には、左側のテラーが該テラー専用のテラーズマシン61Aあるいは操作・表示部4Aを操作して、出金指令および出金データを制御部60に出力させる。すると、制御部60は、貨幣処理機1を左側のテラーの占有状態(すなわち、左側のテラー専用のテラーズマシン61Aおよび左側のテラー専用の操作・表示部4Aからの出力は受け入れるものの、右側のテラー専用のテラーズマシン61Bおよび右側のテラー専用の操作・表示部4Bからの出力は受け入れない状態)とする。それとともに、占有中の表示として、左側の表示パネル51Aにそのときの状態を示す状態メッセージである、出金されている金額もしくは紙幣の枚数等の出金時文字情報(表示内容,文字情報)を表示させ、右側の表示パネル51Bに、機体外郭とその内側の各スタッカ8,15〜17,18と各搬送路6,9,10,14,20,24〜31とを図形で表わした図7に示すような貨幣処理機1の概略構成図を出金時イラスト情報(表示内容,イラスト情報)として表示させる。そして、これらの表示を行わせながら、左側のテラーズマシン61Aから出力された出金データに基づく所要の紙幣を出金/リジェクト口3に繰り出させる。なお、上記した出金時イラスト情報が表示されている状態では、機体内でエラーが発生しておらず、かつ紙幣が不要に残留していないことを表している(後述するエラー発生時参照)。
【0035】
そして、左側のテラーズマシン61Aから出力された出金データに基づく所要の紙幣をすべて出金/リジェクト口3に繰り出させ、該紙幣が出金/リジェクト口3からテラーにより取り出され、出金/リジェクト口センサ63の紙幣検出が有から無へ変化すると、制御部60は、左側のテラーの占有状態を解除して、貨幣処理機1を待機状態(すなわち、左右のテラー専用のテラーズマシン61A,61Bのいずれか一方、あるいは操作・表示部4A,4Bのいずれか一方から出力を受け入れ可能な状態)とするとともに、表示パネル51A,51Bの両方に、上記した待機時イラスト情報を表示させる。
【0036】
逆に、待機状態から、右側のテラーが出金処理を行う場合には、右側のテラーが該テラー専用のテラーズマシン61Bあるいは操作・表示部4Bを操作して、出金指令および出金データを制御部60に出力させる。すると、制御部60は、貨幣処理機1を右側のテラーの占有状態(すなわち、右側のテラー専用のテラーズマシン61Bおよび右側のテラー専用の操作・表示部4Bからの出力は受け入れるものの、左側のテラー専用のテラーズマシン61Aおよび左側のテラー専用の操作・表示部4Aからの出力は受け入れない状態)とする。それとともに、占有中の表示として、右側の表示パネル51Bにそのときの状態を示す状態メッセージである、出金されている金額もしくは紙幣の枚数等の出金時文字情報(表示内容,文字情報)を表示させ、左側の表示パネル51Aに、機体外郭とその内側の各スタッカ8,15〜17,18と各搬送路6,9,10,14,20,24〜31とを図形で表わした図7に示すような貨幣処理機1の概略構成図を出金時イラスト情報(表示内容,イラスト情報)として表示させる。そして、これらの表示を行わせながら、右側のテラーズマシン61Bから出力された出金データに基づく所要の紙幣を出金/リジェクト口3に繰り出させる。
【0037】
そして、右側のテラーズマシン61Bから出力された出金データに基づく所要の紙幣をすべて出金/リジェクト口3に繰り出させ、該紙幣が出金/リジェクト口3からテラーにより取り出され、出金/リジェクト口センサ63の紙幣検出が有から無へ変化すると、制御部60は、右側のテラーの占有状態を解除して、貨幣処理機1を待機状態とするとともに、表示パネル51A,51Bの両方に、上記した待機時イラスト情報を表示させる。
【0038】
以上のように、出金処理時において、制御部60は、表示パネル51A,51Bの表示内容として、占有されたテラーに近接する側となるものにメインの出金時文字情報を表示させる一方、占有されたテラーに近接しない側のものに補助的な出金時イラスト情報を表示させる。このように表示パネル51A,51Bの表示内容を占有するテラーに応じて相互に入れ替えることになるため、二人のテラーが同等かつ良好な表示視認性を得ることができ、同等かつ良好な扱い易さを得ることができる。また、これら表示の違いから左右いずれのテラーに貨幣処理機1が占有中であるかを認識させることができるため、他のテラーにより占有中である場合における自己の処理を断念させる抑止効果を生じさせることができる。加えて、他のテラーにより占有された状態において、自己の出金のための出力を行いこれが受け入れられたと勘違いしたとしても、上記のように左右いずれのテラーに貨幣処理機1が占有中であるかを認識させることができるため、他のテラーによる出金処理による紙幣を、間違えて取り出してしまうことを防止できる。
【0039】
「入金処理時」
待機状態から、例えば、左側のテラーが入金処理を行う場合、該テラーは、入金口2に入金処理する紙幣をセットし、左側の操作・表示部4Aのスタートボタン52Aを押圧操作する。すると、スタートボタン52Aから信号を受けた制御部60は、貨幣処理機1を出金処理時と同様に左側のテラーの占有状態とする。それとともに、占有中の表示として、左側の表示パネル51Aにそのときの状態を示す状態メッセージである、入金されていく金額もしくは紙幣の枚数等を文字で表した入金時文字情報(表示内容,文字情報)を表示させ、右側の表示パネル51Bに、機体外郭とその内側の各スタッカ8,15〜17,18と各搬送路6,9,10,14,20,24〜31とを図形で表わした図7に示すような貨幣処理機1の概略構成図を入金時イラスト情報(表示内容,イラスト情報)として表示させる。そして、これらの表示を行わせながら、入金口2にセットされた紙幣を取り込み、入出金鑑別部7で金種等を鑑別しつつ計数して、中間スタッカ8の一時貯留部8aに一時貯留させる。なお、上記した入金時イラスト情報が表示されている状態では、機体内でエラーが発生しておらず、かつ紙幣が不要に残留していないことを表している(後述するエラー発生時参照)。
【0040】
ここで、入金口2から取り込まれた紙幣の中で入出金鑑別部7により偽および鑑別不可能と判別された紙幣は、出金/リジェクト口3に繰り出されることになり、該出金/リジェクト口3に紙幣が繰り出されると、出金/リジェクト口センサ63が該紙幣を検出する。すると、この出金/リジェクト口センサ63からの信号を受けて、制御部60は、右側の表示パネル51Bに表示された入金時イラスト情報の出金/リジェクト口3の識別(図8に示す(1)の数字)のみを点灯させて出金/リジェクト口3にリジェクト紙幣があることを知らせることになる。そして、該出金/リジェクト口3から紙幣が抜き取られると、出金/リジェクト口センサ63からの信号を受けて、制御部60は、右側の表示パネル51Bの入金時イラスト情報の出金/リジェクト口3の識別(図8に示す(1)の数字)を消灯させる。
【0041】
入金口2の紙幣がすべて取り込まれ一時貯留部8aに一時貯留された状態となると、制御部60は、入出金鑑別部7の鑑別結果に基づき計算された入金金額データを文字で表した、入金時文字情報に含まれる入金金額文字情報を、左側の表示パネル51Aあるいは左側のテラーズマシン61Aに出力して表示させる。
そして、この表示に基づいて左側のテラーが左側のテラーズマシン61Aに確認の操作入力を行うと、制御部60は、入金を確定し、一時貯留部8aに一時貯留させていた紙幣をセパレータ11の移動で中間スタッカ8の下部に収納させる。そして、制御部60は、左側のテラーの占有状態を解除して、貨幣処理機1を待機状態とするとともに、表示パネル51A,51Bの両方に、上記した待機時イラスト情報を表示させる。
【0042】
逆に、待機状態から、右側のテラーが入金処理を行う場合、該テラーは、入金口2に入金処理する紙幣をセットし、右側の操作・表示部4Bのスタートボタン52Bを押圧操作する。すると、スタートボタン52Bから信号を受けた制御部60は、出金処理時と同様に貨幣処理機1を右側のテラーの占有状態とする。それとともに、占有中の表示として、右側の表示パネル51Bにそのときの状態を示す状態メッセージである、入金されていく金額もしくは紙幣の枚数等を文字で表した入金時文字情報(表示内容,文字情報)を表示させ、左側の表示パネル51Aに、機体外郭とその内側の各スタッカ8,15〜17,18と各搬送路6,9,10,14,20,24〜31とを図形で表わした図7に示すような貨幣処理機1の概略構成図を入金時イラスト情報(表示内容,イラスト情報)として表示させる。そして、これらの表示を行わせながら、入金口2にセットされた紙幣を取り込み、入出金鑑別部7で金種等を鑑別しつつ計数して、中間スタッカ8の一時貯留部8aに一時貯留させる。
【0043】
ここで、入金口2から取り込まれた紙幣の中で入出金鑑別部7により偽および鑑別不可能と判別された紙幣は、出金/リジェクト口3に繰り出されることになり、該出金/リジェクト口3に紙幣が繰り出されると、該紙幣を出金/リジェクト口センサ63が検出する。すると、この出金/リジェクト口センサ63からの信号を受けて、制御部60は、左側の表示パネル51Aの入金時イラスト情報の出金/リジェクト口3の識別を点灯させて出金/リジェクト口3にリジェクト紙幣があることを知らせることになる。そして、該出金/リジェクト口3から紙幣が抜き取られると、出金/リジェクト口センサ63からの信号を受けて、制御部60は、左側の表示パネル51Aの入金時イラスト情報の出金/リジェクト口3の識別を消灯させる。
【0044】
入金口2の紙幣がすべて取り込まれ一時貯留部8aに一時貯留された状態となると、制御部60は、入出金鑑別部7の鑑別結果に基づき計算された入金金額データを文字で表した、入金時文字情報に含まれる入金金額文字情報を、右側の表示パネル51Bあるいは右側のテラーズマシン61Bに出力して表示させる。
そして、この表示に基づいて右側のテラーが右側のテラーズマシン61Bに確認の操作入力を行うと、制御部60は、入金を確定し、一時貯留部8aに一時貯留されていた紙幣をセパレータ11の移動で中間スタッカ8の下部に収納させる。そして、制御部60は、右側のテラーの占有状態を解除して、貨幣処理機1を待機状態とするとともに、制御部60は、表示パネル51A,51Bの両方に、上記した待機時イラスト情報を表示させる。
【0045】
なお、一のテラーで占有状態にあって出金処理あるいは入金処理を行っている最中に、他のテラーから出金処理あるいは入金処理の指令およびデータが出力された場合に、制御部60では、この指令およびデータを予約データとして記憶しておき、実行中の出金処理あるいは入金処理が終了して占有状態が解除されると、自動的にこの指令およびデータに基づいて処理を行うようにしてもよい。
【0046】
以上のように、入金処理時においても、制御部60は、表示パネル51A,51Bの表示内容として、占有されたテラーに近接する側となるものにメインの入金時文字情報を表示させる一方、占有されたテラーに近接しない側のものに補助的な入金時イラスト情報を表示させる。このように表示パネル51A,51Bの表示内容を占有するテラーに応じて相互に入れ替えることになるため、二人のテラーが同等かつ良好な表示視認性を得ることができ、同等かつ良好な扱い易さを得ることができる。また、これら表示の違いから左右いずれのテラーに貨幣処理機1が占有中であるかを認識させることができるため、他のテラーにより占有中である場合における自己の処理を断念させる抑止効果を生じさせることができるとともに、他のテラーにより占有された状態において該他のテラーが入金確認の操作を行う前に、入金口2に紙幣がなくなったことから入金口2に別の入金処理の紙幣を新たにセットしてしまうことを防止できる。
【0047】
「エラー発生時」
例えば、左側のテラーに占有された状態で入金処理あるいは出金処理を行っている最中に、何等かの原因でジャム等のエラーが発生した場合、制御部60は、エラー発生中の表示として、左側の表示パネル51Aに、図6に示すような、エラーコード70、エラーの種類および発生場所71、該エラーの対処法としての誘導メッセージ72およびその時点までの計数金額73を文字で表したエラー時文字情報(表示内容,文字情報)を表示させ、右側の表示パネル51Bに、図8に示すような、機体外郭とその内側の各スタッカ8,15〜17,18と各搬送路6,9,10,14,20,24〜31とを図形で表示した貨幣処理機1の概略構成図を表示させかつエラーが発生したエラー発生部位の識別(図8に示す(1)〜(11)の数字および(A)〜(D)のアルファベットのうちのいずれか)を点滅表示させ、エラーにより紙幣が不要に残留している紙幣残留部位の識別(図8に示す(1)〜(11)の数字および(A)〜(D)のアルファベットのうちのいずれか)を点灯表示させたエラー時イラスト情報(表示内容,イラスト情報)を表示させる。
【0048】
ここで、エラー発生部位および紙幣残留部位は、各カセット8,15〜17,18および搬送路6,9,10,14,20,24〜31等の各所に散在配置された各種センサ62で検出する。また、制御部60は、エラー発生文字情報内の誘導メッセージ72を、誘導メッセージにしたがった操作が行われる毎に、次の誘導メッセージに切り替える。ここで、図6においては、「リセットキー押下」という誘導メッセージを表示させた後、これにしたがってリセットキーが押下されると、次の「紙幣除去「テラー」」という誘導メッセージを表示させることを表している。
【0049】
逆に、右側のテラーに占有された状態で入金処理あるいは出金処理を行っている最中に、何等かの原因でジャム等のエラーが発生した場合、制御部60は、エラー発生中の表示として、右側の表示パネル51Bに、図6に示すような、エラーコード70、エラーの種類および発生場所71、該エラーの対処法としての誘導メッセージ72およびその時点までの計数金額73を文字で表したエラー時文字情報(表示内容,イラスト情報)を表示させ、左側の表示パネル51Aに、図8に示すような、機体外郭とその内側の各スタッカ8,15〜17,18と各搬送路6,9,10,14,20,24〜31とを図形で表示した貨幣処理機1の概略構成図を表示させかつエラーが発生したエラー発生部位の識別(図8に示す(1)〜(11)の数字および(A)〜(D)のアルファベットのうちのいずれか)を点滅表示させ、エラーにより紙幣が不要に残留している紙幣残留部位の識別(図8に示す(1)〜(11)の数字および(A)〜(D)のアルファベットのうちのいずれか)を点灯表示させたエラー時イラスト情報(表示内容,イラスト情報)を表示させる。
【0050】
以上のように、エラー発生時においても、表示パネル51A,51Bのうち占有されたテラーに近接する側のものにメインとなるエラー時文字情報を表示させる一方、表示パネル51A,51Bのうち占有されたテラーに近接しない側のものに補助的なエラー時イラスト情報を表示させる。このように表示パネル51A,51Bの表示内容を占有するテラーに応じて相互に入れ替えることになるため、二人のテラーが同等かつ良好な表示視認性を得ることができ、同等かつ良好な扱い易さを得ることができる。すなわち、エラーの種類や対処法等の復旧のために必要なメインの重要事項等からなるエラー時文字情報をエラーを発生させた側のテラーの近くに表示させることになり、このエラー時文字情報の中の対処法の誘導メッセージにしたがってテラーが対処すれば、容易にエラーから貨幣処理機1を復旧させることができる。
【0051】
また、これら表示パネル51A,51Bの表示の違いから左右いずれのテラーに貨幣処理機1が占有中であるかを認識させることになり、よって、他のテラーにより占有中である場合における自己の処理を断念させる抑止効果を生じさせることができる上、他のテラーにより占有された状態において発生したエラーが、自己の処理のエラーでないことを認識させることができる。
【0052】
以上に述べた貨幣処理機1によれば、制御部60が、表示パネル51A,51Bの表示内容を、占有するテラーに応じて相互に入れ替えるため、いずれのテラーが占有する状態にあっても、表示パネル51A,51Bのうち占有するテラーに近接する側となるものにメインの表示内容である文字情報を、表示パネル51A,51Bのうち占有するテラーに近接しない側となるものに補助的な表示内容であるイラスト情報をそれぞれ表示させることができる。したがって、二人のテラーが同等かつ良好な表示視認性を得ることができ、同等かつ良好な扱い易さを得ることができる。
【0053】
また、表示内容を見れば、いずれのテラーに占有された状態にあるかを一目で判断することができるため、例えば同一内容の処理が両テラーによって指令されたとしても、左右のテラーが処理を混同することがなくなり、トラブルの発生を防止することができる。
【0054】
なお、制御部60は、エラー発生時には上記表示を基本表示として優先的に表示させる(すなわち他の状態からエラー発生時の状態となった場合に必ず最初に表示させる)ようにし、この表示が行われている状態おいて、操作部56の表示切替ボタン57が一回押圧操作された場合は、表示パネル51A,51Bの表示を相互に入れ替えるようにしてもよい。すなわち、左側の表示パネル51Aにエラー時イラスト情報を、右側の表示パネル51Bにエラー時文字情報を表示させる。そして、操作部56の表示切替ボタン57がさらに一回押圧操作された場合は、基本表示に戻り、表示切替ボタン57が一回押圧操作される毎にこのような交互切替を繰り返すようにしてもよい。
【0055】
このようにすれば、表示パネル51A,51Bのうち占有するテラーに近接する側のものにメインの表示内容を、占有するテラーに近接しない側のものに補助的な表示内容を表示させたり、占有するテラーに近接する側のものに補助的な表示内容を、占有するテラーに近接しない側のものにメインの表示内容を表示させたりすることが任意に可能となり、表示パネル51A,51Bのうち占有しているテラーに近接する側のものでメインの表示内容と補助的な表示内容とが両方見られることになる。このため、表示パネル51A,51Bのうち占有しているテラーに近接していない側のものにわざわざ表示を見に行く必要がなくなり、復旧作業の作業性を向上させることができる。したがって、テラーがさらに良好な表示視認性を得ることができ、さらに良好な扱い易さを得ることができる。
【0056】
なお、以上においては、貨幣処理機1として紙幣入出金機を例にとり説明したが、硬貨を取り扱う硬貨処理機に適用することも勿論可能である。また、表示パネルが二つ設けられる場合を例に取り説明したが、三つ以上設けられるものに適用することも勿論可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載の貨幣処理機によれば、制御手段が、表示パネルの表示内容を、占有するテラーに応じて相互に入れ替えるため、いずれのテラーが占有する状態にあっても、占有するテラーに近接する側となる表示パネルにメインの表示内容を、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルに補助的な表示内容を表示させることが可能となる。
したがって、複数のテラーが同等の表示視認性を得ることができ、同等の扱い易さを得ることができる。
また、表示内容を見れば、いずれのテラーに占有された状態にあるかを一目で判断することができる。
したがって、左右のテラーが処理を混同することがなくなり、トラブルの発生を防止することができる。
制御手段が、占有するテラーに近接する側となる表示パネルに文字情報を表示させるとともに、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルにイラスト情報を表示させるため、占有するテラーに近接する側となる表示パネルにメインの文字情報を、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルに補助的なイラスト情報を表示させることが可能となる。
したがって、複数のテラーが同等かつ良好な表示視認性を得ることができ、同等かつ良好な扱い易さを得ることができる。
【0059】
本発明の請求項2記載の貨幣処理機によれば、制御手段が、表示切替手段への操作入力により、表示パネルの表示内容をさらに相互に入れ替えるため、占有するテラーに近接する側となる表示パネルにメインの表示内容を、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルに補助的な表示内容を表示させたり、占有するテラーに近接する側となる表示パネルに補助的な表示内容を、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルにメインの表示内容を表示させたりすることが任意に可能となる。
したがって、テラーがさらに良好な表示視認性を得ることができ、さらに良好な扱い易さを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の貨幣処理機の一の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】 本発明の貨幣処理機の一の実施の形態を概略的に示す側断面図である。
【図3】 本発明の貨幣処理機の一の実施の形態の操作・表示部の近傍を示す部分拡大図である。
【図4】 本発明の貨幣処理機の一の実施の形態等の制御系の要部を示すブロック図である。
【図5】 本発明の貨幣処理機の一の実施の形態の主な動作状態における左右の表示パネルのそれぞれの表示内容をまとめた図表である。
【図6】 本発明の貨幣処理機の一の実施の形態の表示パネルのエラー時文字情報を示す図である。
【図7】 本発明の貨幣処理機の一の実施の形態の表示パネルの出金時および入金時イラスト情報を示す図である。
【図8】 本発明の貨幣処理機の一の実施の形態の表示パネルのエラー時イラスト情報を示す図である。
【符号の説明】
1 貨幣処理機
51A,51B 表示パネル
57 表示切替ボタン(表示切替手段)
60 制御部(制御手段)

Claims (2)

  1. 複数のテラーにより共用可能であるとともに、これらテラーに択一的に占有される状態が生じる貨幣処理機において、
    各テラーに近接する側にそれぞれ配置される表示パネルと、
    これら表示パネルの表示内容を、占有するテラーに応じて相互に入れ替える制御手段とを有し、
    該制御手段は、貨幣処理機が一のテラーに占有された入金状態にあるとき、すべての前記表示パネルの表示内容を当該一のテラーの占有している入金状態を表す表示とするとともに、占有するテラーに近接する側となる表示パネルに入金時文字情報を表示させ、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルに入金時イラスト情報を表示させ、また、貨幣処理機が一のテラーに占有された出金状態にあるとき、すべての前記表示パネルの表示内容を当該一のテラーの占有している出金状態を表す表示とするとともに、占有するテラーに近接する側となる表示パネルに出金時文字情報を表示させ、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルに出金時イラスト情報を表示させることを特徴とする貨幣処理機。
  2. 操作入力がなされる表示切替手段を有し、前記制御手段は、一のテラーに占有された入金状態または出金状態でエラーが発生した場合、占有するテラーに近接する側となる表示パネルにエラー時文字情報を表示させ、占有するテラーに近接しない側となる表示パネルにエラー時イラスト情報を表示させ、当該表示が行われている状態において、前記表示切替手段への操作入力により、前記表示パネルの表示内容を相互に入れ替えることを特徴とする請求項1記載の貨幣処理機。
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