JP6631088B2 - 現金処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現金処理装置に関するものである。
昨今、金融機関の営業店カウンタに設置される窓口用現金処理機に代表される現金処理装置は、紙幣や硬貨の入金取引、出金取引、整理計数などに利用される。オペレータは、この現金処理装置の操作部または現金処理装置に接続された受付端末から各種操作を行うことにより、入金、出金などの取引を行うことができる。かかる現金処理装置に関する技術としては様々な技術が開示されている。
ここで、紙幣の収納動作時または出金時に異常紙幣が発生した場合には、その異常紙幣は入金庫に搬送されるのが一般的である。また、紙幣の収納動作時において、リサイクル不可紙幣を搬送する場合や、搬送先のリサイクルカセットに既に収納されている紙幣の枚数が上限値に達している場合などには、入金庫に設定されたリサイクルカセットに紙幣が搬送されるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−8096号公報
しかしながら、現金処理装置を扱うオペレータが、入金庫または入金庫に設定されたリサイクルカセットに収納された紙幣を回収するためには、現金処理装置の金庫扉を開けて現金処理装置の下部ユニットを引き出してから、入金庫または入金庫に設定されたリサイクルカセットを抜き取らなければならないのが一般的である。そのため、紙幣の回収のためにオペレータに煩雑な作業を強いる可能性がある。
また、例えば、金庫扉の鍵を銀行以外の会社が保持しているような国においては、銀行は、金庫扉を開けるための鍵を得るために、他の会社に依頼料を支払わなくてはならない場合もある。かかる場合には、現金処理装置を扱うオペレータに煩雑な手続きを強いる可能性がある。また、かかる場合には、現金処理装置を扱う銀行には、鍵を得るための依頼料が掛かってしまう。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、紙幣の回収のためにオペレータに煩雑な作業を強いる可能性を低減することが可能な技術を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、紙幣が排出される出金口と、紙幣を鑑別する紙幣鑑別部と、紙幣を搬送する搬送部と、前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された紙幣の搬送先を前記出金口とするか否かを選択するための選択画面を表示部に表示させる制御部と、紙幣が投入される入金口と、前記入金口に投入された紙幣を一時的に収納する一時保留部と、を備え、前記制御部は、前記一時保留部から分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、当該紙幣が前記出金口に搬送されるように前記搬送部を制御する、現金処理装置が提供される。
前記現金処理装置は、前記搬送先を選択するための選択操作を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記選択操作に基づいて前記搬送先を選択してよい。
前記制御部は、前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された紙幣が前記搬送先に搬送されるように前記搬送部を制御してよい。
前記制御部は、前記紙幣鑑別部によって紙幣が異常であると認識された場合、前記搬送部に残留しているすべての紙幣が前記出金口に搬送されるように前記搬送部を制御してよい。
前記制御部は、所定の第1の動作モードにより動作可能であり、前記第1の動作モードにおいては、前記一時保留部から分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、前記搬送部を停止させ、前記搬送部を再起動させるためのリセット操作が受け付けられると、当該紙幣が前記出金口に搬送されるように前記搬送部を制御してよい。
前記制御部は、所定の第2の動作モードにより動作可能であり、前記第2の動作モードにおいては、前記一時保留部から分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、前記一時保留部による紙幣分離を停止させ、前記搬送部に残留しているすべての紙幣が前記出金口に搬送されると、前記一時保留部による紙幣分離を再開してよい。
本発明の他の観点によれば、紙幣が排出される出金口と、紙幣を鑑別する紙幣鑑別部と、紙幣を搬送する搬送部と、前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された紙幣の搬送先を前記出金口とするか否かを選択するための選択画面を表示部に表示させる制御部と、紙幣が投入される入金口と、前記入金口に投入された紙幣を一時的に収納する一時保留部と、を備え、前記制御部は、所定の第3の動作モードにより動作可能であり、前記第3の動作モードにおいては、前記一時保留部から分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、当該紙幣がリジェクト庫に搬送されるように前記搬送部を制御し、前記第3の動作モードにより動作している間に、所定の条件が満たされた場合、前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された紙幣を前記出金口へ搬送させる、現金処理装置が提供される。
前記所定の条件は、前記リジェクト庫に収納されている紙幣枚数が所定枚数を超えたという条件を含んでよい。
前記現金処理装置は、紙幣を収納可能なリサイクルカセットと、紙幣を一時的に収納する一時保留部と、を備え、前記制御部は、前記一時保留部から分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって正常であると認識された場合、当該紙幣が前記リサイクルカセットに搬送させるように前記搬送部を制御してよい。
本発明の他の観点によれば、紙幣が排出される出金口と、紙幣を鑑別する紙幣鑑別部と、紙幣を搬送する搬送部と、前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された紙幣の搬送先を前記出金口とするか否かを選択するための選択画面を表示部に表示させる制御部と、紙幣を収納するリサイクルカセットと、を備え、前記出金口は、第1の出金口および第2の出金口を含み、前記制御部は、前記リサイクルカセットから分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、前記紙幣が前記第2の出金口に搬送されるように前記搬送部を制御し、前記紙幣鑑別部によって紙幣が正常であると認識された場合、当該紙幣が前記第1の出金口に搬送されるように前記搬送部を制御する、現金処理装置が提供される。


前記制御部は、前記リサイクルカセットから分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、前記紙幣が前記第2の出金口に搬送された後、前記第2の出金口のシャッタを閉じたままとし、前記紙幣鑑別部によって紙幣が正常であると認識された場合、当該紙幣が前記第1の出金口に搬送された後、前記第1の出金口のシャッタを開けてよい。
前記制御部は、前記リサイクルカセットから分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、当該紙幣の搬送先が前記第2の出金口である旨を前記表示部に表示させてよい。
以上説明したように本発明によれば、紙幣の回収のためにオペレータに煩雑な作業を強いる可能性を低減することが可能となる。
現金処理装置の外観構成を示す斜視図である。 入出金部の構成を示す上面図である。 現金処理装置の要部構成図である。 第1の動作モードにおいてリジェクト紙幣が検出された場合に搬送部に存在する紙幣状態の例を示す図である。 第1の動作モードにおいてリジェクト紙幣が検出された場合に表示される警告画面の例を示す図である。 第1の動作モードにおける入金収納動作の流れを示すフローチャートである。 第2の動作モードにおいてリジェクト紙幣が検出された場合に搬送部によって搬送される紙幣状態の例を示す図である。 第2の動作モードにおける入金収納動作の流れを示すフローチャートである。 第3の動作モードにおいて検出されたリジェクト紙幣をリジェクト庫に搬送する状態の例を示す図である。 第3の動作モードにおける入金収納動作の流れを示すフローチャートである。 リジェクト紙幣の搬送先を選択するための選択画面の例を示す図である。 リジェクト紙幣の搬送先を特定するための特定画面の例を示す図である。 出金動作の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合もある。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
(現金処理装置の構成)
まず、本発明の実施形態に係る現金処理装置の構成について説明する。図1は、現金処理装置の外観構成を示す斜視図である。例えば、現金処理装置1は、金融機関の受付窓口員などのオペレータによる操作に基づいて金銭の取引を実行する操作型端末であってよい。また、例えば、この現金処理装置1は、金融機関の営業店などに設置される。以下では、現金処理装置1が窓口用現金入出金機(TCR:Teller Cash Recycler)である場合を主に想定する。
図1に示すように、現金処理装置1は、全体として直方体状に形成された筐体の内部に制御部21が設けられている。筐体の上面における前寄りの箇所には、入出金部22が設けられている。
入出金部22は、椅子に座って業務を行うオペレータに操作されることが考慮され、周囲よりも上方へ突出すると共に、手前側が低くなるよう傾斜されている。図2は、入出金部22の構成を示す上面図である。この入出金部22には、手前側から後ろ側へ向かって、第1の出金口3、第2の出金口4、入金口2および表示操作部13が順次配置されており、当該表示操作部13の左右に操作ボタン16および操作ボタン17がそれぞれ配置されている。
入金口2は、主に紙幣を入金する場合に使用され、オペレータにより内部の入金空間に紙幣が投入されると、これを1枚ずつに分離して現金処理装置1の内部へ取り込む。また、入金口2には、例えば、遮光センサ等でなる紙幣検出センサが設けられており、入金口2は、入金空間に1枚以上の紙幣が存在するか否かを検出し、その検出結果を制御部21へ伝達するようになされている。
第1の出金口3および第2の出金口4は、主に紙幣を出金する場合や、各種処理においてオペレータに返却すべき紙幣がある場合に使用され、現金処理装置1の内部から搬送されてきた紙幣を内部の集積空間に集積し、オペレータに取り出させる。なお、第1の出金口3および第2の出金口4は互いに同等に構成されている。また、第1の出金口3および第2の出金口4には、入金口2と同様の紙幣検出センサが設けられている。そして、第1の出金口3および第2の出金口4は、集積空間に1枚以上の紙幣が存在するか否かを検出し、その検出結果を制御部21へ伝達するようになされている。
さらに、第1の出金口3および第2の出金口4は、集積空間の上方が大きく開かれると共に、開閉可能なシャッタCVが設けられている。このシャッタCVは、閉塞時には外部から集積空間内へのアクセス(例えば、紙幣の取出)を抑止し、開放時には外部から集積空間内へのアクセスを許容する。また、シャッタCVは、図示しないアクチュエータおよび開閉機構が組み込まれており、制御部21の制御に基づき、当該開閉機構により開閉するようになされている。基本的にシャッタCVは、集積空間内に紙幣が集積されていないときや紙幣の搬送中等の通常時には集積空間を閉塞する一方、内部に集積した紙幣を取り出させるときのみ一時的に集積空間を開放する。
表示操作部13は、例えば、タッチセンサが組み込まれた液晶ディスプレイ、いわゆるタッチパネルでなり、制御部21の制御に基づき所定の操作メニュー、各種処理の進捗状況や結果等を表示してオペレータに各種情報を通知する。また、表示操作部13は、当該オペレータの入力操作を受け付けて制御部21へ伝達する。例えば、この表示操作部13に組み込まれている液晶ディスプレイは、ドットマトリクス方式のカラー液晶ディスプレイとなっている。
操作ボタン16および操作ボタン17は、オペレータによる押下操作を受け付け、これを制御部21へ伝達する。また、操作ボタン16および操作ボタン17には、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子が組み込まれており、操作ボタン16および操作ボタン17は、制御部21の制御に基づいてこの発光素子を点灯または点滅させることにより、当該操作ボタン16および操作ボタン17の全体を点灯または点滅させ得るようになされている。
図3は、現金処理装置1の要部構成図である。図3に示すように、現金処理装置1は、既に説明した、入金口2、第1の出金口3、第2の出金口4、表示操作部13、操作ボタン16、操作ボタン17および制御部21を有する。また、現金処理装置1は、搬送部18、紙幣鑑別部14、一時保留部5、リサイクルカセット6、7、8、9、10およびリジェクト庫(入金庫)11を有する。
また、図3に示すように、上部ユニット19は、入金口2、第1の出金口3、第2の出金口4、表示操作部13、操作ボタン16、操作ボタン17、制御部21、紙幣鑑別部14および一時保留部5を有している。一方、下部ユニット20は、リサイクルカセット6、7、8、9、10およびリジェクト庫(入金庫)11を有する。また、現金処理装置1は、上位制御部15と通信可能に構成されている。
なお、以下においては、説明の簡便さのため、スロットA〜Eに装着されるリサイクルカセット6〜10をリサイクルカセットA〜Eと記載し、スロットFに装着されるリジェクト庫11をリジェクト庫Fと記載する場合もある。
搬送部18は、紙幣を搬送する機能を有している。紙幣の搬送には、対向して当接する複数のローラの間に紙幣を挟んで送出する機構が用いられてよい。搬送部18は、駆動モータ(不図示)によって駆動され得る。駆動モータ(不図示)は、例えば、DCサーボモータまたはパルスモータによって構成されており、かかるモータが回転することにより搬送部18を駆動する。駆動モータ(不図示)は、制御部21の制御に従って、搬送部18が紙幣を目的の搬送先に搬送するように搬送部18を駆動する。搬送部18は、複数の搬送区間に分割され、複数の搬送区間がそれぞれの駆動モータによって駆動されてもよい。
紙幣鑑別部14は、1枚ずつ搬送される紙幣の鑑別を行う。紙幣鑑別部14は、双方向(方向D1および方向D2)に搬送される紙幣の鑑別を行うことができる。具体的には、紙幣鑑別部14は、搬送部18によって搬送された紙幣の金種、真偽、正損および走行状態などを鑑別し、搬送される紙幣に対して、正常判定または異常判定を行う。異常判定(リジェクト判定)は、真偽、正損(汚損、損壊、外形異常など)、走行異常(スキュー紙幣、重走など)といった要因に基づいて行われる。また、異常紙幣(以下、「リジェクト紙幣」とも言う。)は、出金紙幣として取り扱えない二千円札および五千円札を含んでもよいし、外国紙幣を含んでもよい。
一時保留部5は、紙幣の分離と収納の両方の機能を有する。例えば、一時保留部5は、入金時に入金口2から分離されて紙幣鑑別部14により正常と認識された紙幣を一時的に収納する。一時保留部5に収納された紙幣は、取引が成立した場合(例えば、入金した紙幣の口座計上が確定した場合)などに繰り出され、紙幣鑑別部14を経てリサイクルカセットA〜Dなどに搬送される。なお、一時保留部5の収納形式は、紙幣を順次重ねて集積する集積式であってもよいし、紙幣を順次巻いて収納するドラム式であってもよい。
リサイクルカセットA〜Dは、紙幣を金種毎に収納可能であり、紙幣の収納および分離の両方の機能を有する。リサイクルカセットA〜Dには、同一金種の紙幣を収納するリサイクルカセットが存在してもよい。例えば、リサイクルカセットA、Cが一万円札を収納可能であり、リサイクルカセットB、Dが千円札を収納可能であってもよい。また、リサイクルカセットA〜Dは、現金処理装置1に対して着脱可能な構造になっていてよい。
リサイクルカセットEは、紙幣を収納する収納機能および1枚ずつ繰り出す分離機能を有する。例えば、リサイクルカセットEは、回収時に各リサイクルカセットA〜Dから分離された紙幣を収納することができる。また、リサイクルカセットEは、補充時に収納している紙幣を繰り出し、リサイクルカセットA〜Dに紙幣を補充することができる。このように、リサイクルカセットEは、複数の用途に利用され得る。また、リサイクルカセットEは、現金処理装置1に対して着脱可能な構造になっていてよい。
リジェクト庫Fは、紙幣を収納する収納機能を有する。例えば、リジェクト庫Fは、紙幣鑑別部14によって異常であると認識された紙幣(リジェクト紙幣)を収納する機能を有している。また、リジェクト庫Fは、リジェクト紙幣の他に、正常紙幣、外国紙幣、偽造券などといった、他の紙幣と様々な区別をされた紙幣を収納することが可能な多目的なリサイクルカセット(入金庫)であってよい。また、リジェクト庫Fは、現金処理装置1に対して着脱可能な構造になっていてよい。
以上、図1〜図3を参照しながら、現金処理装置1の基本的な構成について説明した。ここで、本実施形態においては、制御部21は、紙幣鑑別部14によって紙幣が異常であると認識された場合、当該紙幣(あるいは、搬送部18に残留しているすべての紙幣)が第1の出金口3(または第2の出金口4)に搬送されるように搬送部18を制御することが可能である。リジェクト紙幣の第1の出金口3(または第2の出金口4)への搬送は、入金収納時に行われてもよいし、出金時に行われてもよいし、紙幣補充時になされてもよい。
かかる構成によれば、リジェクト紙幣を取り出すために、現金処理装置1の金庫扉を開ける必要性、および、現金処理装置1の下部ユニット20を引き出してからリジェクト庫FまたはリサイクルカセットA〜Eを抜き取る必要性がなくなる。そのため、紙幣の回収のためにオペレータに煩雑な作業を強いる可能性が低減される。
また、かかる構成によれば、金庫扉を開ける鍵を得るための依頼料も掛からずに済むといった効果も享受され得る。さらに、かかる構成によれば、上部ユニット19と下部ユニット20とを開ける必要性もなくなるため、上部ユニット19と下部ユニット20とを開ける権限を有する者が不在であっても運用を継続することが可能である。
(入金収納時)
まず、リジェクト紙幣の第1の出金口3(または第2の出金口4)への搬送が、入金収納時になされる場合について説明する。入金時においては、オペレータによって入金口2に投入された紙幣が1枚ずつ方向D1に沿って搬送部18によって紙幣鑑別部14に搬送される。紙幣鑑別部14によってリジェクト紙幣であると認識された紙幣は、方向D1に沿って第1の出金口3(または第2の出金口4)に搬送される。第1の出金口3(または第2の出金口4)に搬送された紙幣は、入金口2に再度投入されることによって、紙幣鑑別部14によって再度鑑別され得る。
一方、紙幣鑑別部14によって正常であると認識された紙幣は、方向D1に沿って一時保留部5に搬送され、一時保留部5によって一時的に収納される。入金動作が終わると、上位制御部15によって入金金額が表示される。入金金額をオペレータが確認すると、オペレータから上位制御部15によって収納開始操作が検出されると、現金処理装置1の動作が入金動作から収納動作に移行される。なお、入金金額の表示および収納開始操作の検出は、表示操作部13によって行われてもよい。
収納動作時においては、一時保留部5に収納された紙幣が1枚ずつ分離されて方向D1に沿って搬送部18によって紙幣鑑別部14に搬送される。ここで、紙幣鑑別部14による鑑別結果が正常である旨を示す場合は、当該紙幣は方向D1に沿って搬送部18によってリサイクルカセットA〜Eのうち当該紙幣の金種と一致する金種が設定されたリサイクルカセットに搬送される。一方、制御部21は、紙幣鑑別部14による鑑別結果がリジェクト紙幣である旨を示す場合、動作モードが第1の動作モード、第2の動作モードおよび第3の動作モードのいずれであるかによって、異なる動作を実行することが可能である。
まず、動作モードが第1の動作モードである場合について説明する。例えば、制御部21は、第1の動作モードにおいては、紙幣鑑別部14による鑑別結果がリジェクト紙幣である旨を示す場合、搬送部18による紙幣搬送を停止させる。これにより、リジェクト紙幣は、リサイクルカセットA〜Eに集積されることなく、搬送部18において残留する。
図4は、第1の動作モードにおいてリジェクト紙幣が検出された場合に搬送部18に存在する紙幣状態の例を示す図である。図4に示すように、正常紙幣Nmは、紙幣鑑別部14を通過してリサイクルカセットA〜Eのいずれかに向かう途中で停止している。リジェクト紙幣Rjは、紙幣鑑別部14によって異常であると認識され、紙幣鑑別部14を通過した直後に停止している。複数の未鑑別紙幣Ndは、一時保留部5から紙幣鑑別部14に向かう途中で停止している。
このとき、制御部21は、表示操作部13に所定の警告画面を表示させてよい。図5は、第1の動作モードにおいてリジェクト紙幣が検出された場合に表示される警告画面の例を示す図である。図5に示すように、警告画面G10は、「Attention」といったメッセージを含んでよい。また、警告画面G10は、入金収納時にリジェクト紙幣が検出されたことを示すエラーコード「XX−XXXX」を含んでよい。また、上位制御部15に対しても、同様のエラーコードを通知するとよい。
図4に戻って説明を続ける。制御部21は、搬送部18を再起動させるためのリセット操作が受け付けられると、搬送部18に残留しているすべての紙幣が第1の出金口3に搬送されるように搬送部18を制御する。なお、搬送先は第1の出金口3に限定されず、第2の出金口4であってもよい。また、リセット操作は特に限定されないが、操作ボタン16および操作ボタン17に対する同時的な長押し操作であってもよいし、上位制御部15からのリセット指示の受信であってもよい。
第1の出金口3に紙幣が搬送されると、制御部21は、紙幣の受け取りを誘導してよい。具体的には、制御部21は、第1の出金口3のシャッタCVを開け、紙幣を受け取ることを誘導する誘導画面を表示操作部13に表示させる。制御部21は、紙幣の受け取りが検出されたら、第1の出金口3のシャッタCVを閉じ、一時保留部5に収納されている紙幣を事前の設定に従って搬送させる。事前の設定は、一時保留部5に収納されている紙幣の搬送先が、第1の出金口3、第2の出金口4、リサイクルカセットA〜Eのいずれかから選択された結果であってよい。
続いて、第1の動作モードにおける入金収納動作の流れを説明する。図6は、第1の動作モードにおける入金収納動作の流れを示すフローチャートである。図6に示すように、第1の動作モードにおいて、入金収納が開始されると(ステップS200)、入金口2から紙幣鑑別部14を介して一時保留部5に収納された紙幣が、一時保留部5によって分離される(ステップS201)。
そして、紙幣鑑別部14を通過するときに紙幣鑑別部14によって紙幣が正常紙幣であるかリジェクト紙幣であるかが判別される(ステップS202)。紙幣鑑別部14によって紙幣がリジェクト紙幣であると判別された場合(ステップS203において「Yes」)、制御部21は、搬送部18による紙幣の搬送を停止し(ステップS207)、リジェクト発生のため、処理を終了する(ステップS208)。
一方、紙幣鑑別部14によって紙幣がリジェクト紙幣ではないと判別された場合(ステップS203において「No」)、正常紙幣をリサイクルカセットA〜Eのいずれかに搬送し(ステップS204)、一時保留部5に紙幣が残っていれば(ステップS205において「No」)、ステップS202に動作を移行させるが、一時保留部5が空であれば(ステップS205において「Yes」)、入金収納を正常に終了する(ステップS206)。
次に、動作モードが第2の動作モードである場合について説明する。例えば、制御部21は、第2の動作モードにおいては、紙幣鑑別部14による鑑別結果がリジェクト紙幣である旨を示す場合、一時保留部5による紙幣分離を停止させる。これにより、搬送部18に存在する紙幣が第2の出金口4に向かう搬送経路を一時保留部5から分離された紙幣で塞いでしまうことを防ぐことが可能となる。
図7は、第2の動作モードにおいてリジェクト紙幣が検出された場合に搬送部18によって搬送される紙幣状態の例を示す図である。図7に示すように、リジェクト紙幣Rjは、紙幣鑑別部14によって異常であると認識され、第2の出金口4に向けて搬送されている。紙幣鑑別部14によって鑑別された複数の鑑別済み紙幣Edも、第2の出金口4に向けて搬送されている。
このとき、一時保留部5による紙幣分離が停止されているため、リジェクト紙幣Rjおよび複数の鑑別済み紙幣Edはそれぞれ、一時保留部5から分離された紙幣に衝突することなく、第2の出金口4に到達する。また、複数の未鑑別紙幣Ndは、一時保留部5から紙幣鑑別部14に向けて搬送されている。
制御部21は、搬送部18に残留しているすべての紙幣が第2の出金口4に搬送されるように搬送部18を制御する。なお、搬送先は第2の出金口4に限定されず、第1の出金口3であってもよい。第2の出金口4に紙幣が搬送されると、制御部21は、紙幣の受け取りを誘導してよい。具体的には、制御部21は、第2の出金口4のシャッタCVを開け、紙幣を受け取ることを誘導する誘導画面を表示操作部13に表示させる。
制御部21は、紙幣の受け取りが検出されたら、第2の出金口4のシャッタCVを閉じ、一時保留部5に収納されている紙幣を事前の設定に従って搬送させる。事前の設定は、一時保留部5に収納されている紙幣の搬送先が、第1の出金口3、第2の出金口4、リサイクルカセットA〜Eのいずれかから選択された結果であってよい。
以上に説明したように、第2の動作モードによれば、第1の動作モードと比較して、リジェクト紙幣が検出されたとしても、搬送が停止されない(収納動作が停止されない)。そのため、オペレータによるリセット操作の手間が軽減されるとともに、収納動作に要する時間も低減される。
続いて、第2の動作モードにおける入金収納動作の流れを説明する。図8は、第2の動作モードにおける入金収納動作の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、第2の動作モードにおいて、入金収納が開始されると(ステップS300)、入金口2から紙幣鑑別部14を介して一時保留部5に収納された紙幣が、一時保留部5によって分離される(ステップS301)。
そして、紙幣鑑別部14を通過するときに紙幣鑑別部14によって紙幣が正常紙幣であるかリジェクト紙幣であるかが判別される(ステップS302)。紙幣鑑別部14によって紙幣がリジェクト紙幣であると判別された場合(ステップS303において「Yes」)、制御部21は、一時保留部5による紙幣分離を停止し(ステップS307)、リジェクト紙幣が第2の出金口4へ搬送されるように搬送部18を制御する(ステップS308)。
一方、紙幣鑑別部14によって紙幣がリジェクト紙幣ではないと判別された場合(ステップS303において「No」)、正常紙幣をリサイクルカセットA〜Eのいずれかに搬送し(ステップS304)、一時保留部5に紙幣が残っていれば(ステップS305において「No」)、ステップS302に動作を移行させるが、一時保留部5が空であれば(ステップS305において「Yes」)、入金収納を正常に終了する(ステップS306)。
次に、動作モードが第3の動作モードである場合について説明する。例えば、制御部21は、第3の動作モードにおいては、紙幣鑑別部14による鑑別結果がリジェクト紙幣である旨を示す場合、リジェクト紙幣が方向D1に沿ってリジェクト庫Fに搬送されるように搬送部18を制御する。続いて、制御部21は、一時保留部5に収納されている紙幣を搬送し終えたら、入金収納を終了する。
以上に説明したように、第3の動作モードにおいては、リジェクト紙幣がリジェクト庫Fに搬送されるため、リジェクト紙幣が検出されても、リジェクト庫Fがフルになるまでは運用を継続することが可能である。リジェクト庫Fがフルになった場合には、下部ユニット20を開ける権限を有する者が下部ユニット20を開けて、リジェクト庫Fの内部の紙幣を取り出すか、フルになったリジェクト庫Fを空のリジェクト庫に取り替えることにより、運用が継続される。
図9は、第3の動作モードにおいて検出されたリジェクト紙幣をリジェクト庫Fに搬送する状態の例を示す図である。図9に示したように、リジェクト紙幣Rjは、紙幣鑑別部14によって異常であると認識され、リジェクト庫Fに向けて搬送されている。紙幣鑑別部14によって鑑別された複数の鑑別済み紙幣Edも、リサイクルカセットA〜Eのいずれかに向けて搬送されている。また、複数の未鑑別紙幣Ndは、一時保留部5から紙幣鑑別部14に向けて搬送されている。
続いて、第3の動作モードにおける入金収納動作の流れを説明する。図10は、第3の動作モードにおける入金収納動作の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、第3の動作モードにおいて、入金収納が開始されると(ステップS400)、入金口2から紙幣鑑別部14を介して一時保留部5に収納された紙幣が、一時保留部5によって分離される(ステップS401)。
そして、紙幣鑑別部14を通過するときに紙幣鑑別部14によって紙幣が正常紙幣であるかリジェクト紙幣であるかが判別される(ステップS402)。紙幣鑑別部14によって紙幣がリジェクト紙幣であると判別された場合(ステップS403において「Yes」)、制御部21は、リジェクト紙幣がリジェクト庫Fに搬送されるように搬送部18を制御し(ステップS405)、動作をステップS406に移行させる。
一方、紙幣鑑別部14によって紙幣がリジェクト紙幣ではないと判別された場合(ステップS403において「No」)、正常紙幣をリサイクルカセットA〜Eのいずれかに搬送し(ステップS404)、一時保留部5に紙幣が残っていれば(ステップS406において「No」)、ステップS402に動作を移行させるが、一時保留部5が空であれば(ステップS406において「Yes」)、入金収納を正常に終了する(ステップS407)。
なお、入金完了後に、オペレータから上位制御部15によって返却(キャンセル)操作が検出された場合、現金処理装置1の動作が入金動作から返却動作に移行されてもよい。かかる場合、一時保留部5に収納された紙幣は、1枚ずつ方向D3に沿って第1の出金口3(または第2の出金口4)に搬送されてよい。なお、返却操作の検出は、表示操作部13によって行われてもよい。
第1の動作モード、第2の動作モードおよび第3の動作モードそれぞれについて説明したが、どの動作モードが適切であるかについては、状況によって変化し得る。例えば、銀行の運用規定に応じて適切な動作モードが変化することも想定される。そこで、これらの動作モードは、適宜に切り替え可能であってもよい。すなわち、表示操作部13は、リジェクト紙幣の搬送先を選択するための選択操作を受け付け、制御部21は、選択操作に基づいて、リジェクト紙幣の搬送先を選択してよい。
そして、制御部21は、紙幣鑑別部14によってリジェクト紙幣が検出されると、選択した搬送先にリジェクト紙幣が搬送されるように搬送部18を制御すればよい。例えば、リジェクト紙幣の搬送先を選択するために、制御部21は、リジェクト紙幣の搬送先を第1の出金口3(または第2の出金口4)とするか否かを選択するための選択画面を表示操作部13に表示させるとよい。
図11は、リジェクト紙幣の搬送先を選択するための選択画面の例を示す図である。図11に示すように、選択画面G20は、「リジェクト庫を使用する」、「リジェクト庫を使用しない」および「リジェクト庫をフルまで使用する」のいずれかが選択可能にされている。ここで、「リジェクト庫を使用する」が選択された状態において「OK」が選択されると、制御部21は、リジェクト庫Fがフルになってもリジェクト庫Fにリジェクト紙幣を搬送させ続ける。
また、「リジェクト庫をフルまで使用する」が選択された状態において「OK」が選択されると、制御部21は、リジェクト庫Fがフルになるまでリジェクト庫Fにリジェクト紙幣を搬送させる。この動作モードは、上記した第3の動作モードに相当する。また、制御部21は、リジェクト庫Fがフルになったら(リジェクト庫Fに収納されている紙幣枚数が所定枚数に達した場合には)、動作モードを第1の動作モードまたは第2の動作モードに切り替えてもよい。
なお、切り替え先の動作モードは、第1の動作モードおよび第2の動作モードからあらかじめ選択できるようにしてもよい。また、動作モードの切り替えは、リジェクト庫Fがフルになるという条件が満たされた場合に限定されず、何らかの条件が満たされた場合(例えば、リジェクト庫Fに障害が発生した場合など)であってもよい。
「リジェクト庫を使用しない」が選択された状態において「OK」が選択されると、制御部21は、リジェクト紙幣の搬送先を特定するための特定画面を表示操作部13に表示させてもよい。図12は、リジェクト紙幣の搬送先を特定するための特定画面の例を示す図である。図12に示すように、特定画面G30は、「搬送停止」、「第2の出金口」のいずれかが選択可能にされている。
ここで、「搬送停止」が選択された状態において「OK」が選択されると、制御部21は、リジェクト紙幣が検出された場合に、搬送を停止する。この動作モードは、上記した第1の動作モードに相当する。一方、「第2の出金口」が選択された状態において「OK」が選択されると、制御部21は、リジェクト紙幣が検出された場合に、一時保留部5からの紙幣分離を停止する。この動作モードは、上記した第2の動作モードに相当する。
以上、リジェクト紙幣の第1の出金口3(または第2の出金口4)への搬送が、入金収納時になされる場合について説明した。
(出金時)
続いて、リジェクト紙幣の第2の出金口4への搬送が、出金時になされる場合について説明する。出金時においては、リサイクルカセットA〜Eのうち指定金種が設定されたリサイクルカセットから指定枚数の紙幣が1枚ずつ分離されて方向D2に沿って搬送部18によって紙幣鑑別部14に搬送される。制御部21は、紙幣鑑別部14による鑑別結果が正常である旨を示す場合は、当該紙幣が方向D2に沿って搬送部18によって第1の出金口3に搬送されるように搬送部18を制御する。
一方、制御部21は、紙幣鑑別部14による鑑別結果がリジェクト紙幣である旨を示す場合は、当該紙幣が方向D2に沿って搬送部18によって第2の出金口4に搬送されるように搬送部18を制御する。このとき、第1の出金口3には正常紙幣が搬送され、第2の出金口4にはリジェクト紙幣が搬送されるが、オペレータから見ると、正常紙幣およびリジェクト紙幣がそれぞれどちらに搬送されたのかを判断しにくい状況も起こりえる。
したがって、制御部21は、リジェクト紙幣が第2の出金口4に搬送された場合には、第2の出金口4のシャッタCVを閉じたままにしてもよい。一方、制御部21は、正常紙幣が第1の出金口3に搬送された場合には、第1の出金口3のシャッタCVを開ければよい。そして、第2の出金口4に搬送されたリジェクト紙幣は、オペレータが後に第2の出金口4のシャッタCVを開けて取り出せばよい。あるいは、制御部21は、リジェクト紙幣の搬送先が第2の出金口4である旨を表示操作部13に表示させてもよい。
リジェクト紙幣の搬送先は、第2の出金口4の代わりに、一時保留部5であってもよいし、リジェクト庫Fであってもよい。すなわち、入金収納時と同様に、出金時においても、表示操作部13は、リジェクト紙幣の搬送先を選択するための選択操作を受け付け、制御部21は、選択操作に基づいて、リジェクト紙幣の搬送先を選択してよい。
そして、制御部21は、紙幣鑑別部14によってリジェクト紙幣が検出されると、選択した搬送先にリジェクト紙幣が搬送されるように搬送部18を制御すればよい。例えば、リジェクト紙幣の搬送先を選択するために、制御部21は、リジェクト紙幣の搬送先を第2の出金口4とするか、一時保留部5とするか、リジェクト庫Fとするかを選択するための選択画面を表示操作部13に表示させるとよい。
なお、一時保留部5にリジェクト紙幣が搬送される場合には、出金動作が完了した後に、一時保留部5に収納されている紙幣を紙幣鑑別部14において再鑑別するとよい。そして、紙幣鑑別部14は、一時保留部5に収納されている紙幣からリジェクト紙幣を再鑑別し、入金収納時における第1の動作モードまたは第2の動作モードにより、そのリジェクト紙幣を制御することが可能である。
続いて、出金動作の流れを説明する。図13は、出金動作の流れを示すフローチャートである。この出金動作は、リジェクト紙幣の搬送先として第2の出金口4が選択されている場合の動作を示している。図13に示すように、出金が開始されると(ステップS500)、指定金種が設定されたリサイクルカセットから紙幣が1枚ずつ分離されて(S501)、搬送部18によって紙幣鑑別部14に搬送される。
そして、紙幣鑑別部14を通過するときに紙幣鑑別部14によって紙幣が正常紙幣であるかリジェクト紙幣であるかが判別される(ステップS502)。紙幣鑑別部14によって紙幣がリジェクト紙幣であると判別された場合(ステップS503において「Yes」)、制御部21は、リジェクト紙幣が第2の出金口4に搬送されるように搬送部18を制御し(ステップS505)、動作をステップS506に移行させる。
一方、紙幣鑑別部14によって紙幣がリジェクト紙幣ではないと判別された場合(ステップS503において「No」)、正常紙幣が第1の出金口3に搬送されるように搬送部18を制御し(ステップS504)、動作をステップS506に移行させる。続いて、制御部21は、指定枚数分の紙幣が第1の出金口3に搬送されていない場合には(ステップS506において「No」)、ステップS501に動作を移行させるが、指定枚数分の紙幣が第1の出金口3に搬送された場合には(ステップS506において「Yes」)、紙幣の受取処理を起動する(ステップS507)。
紙幣の受取処理が起動されると、制御部21は、出金時にリジェクト紙幣が発生した場合には(ステップS508において「Yes」)、第1の出金口3および第2の出金口4それぞれから紙幣を受け取るように制御し(ステップS510)、動作をステップS511に移行させる。一方、上位制御部15は、出金時にリジェクト紙幣が発生しなかった場合には(ステップS508において「No」)、第1の出金口3のみから紙幣を受け取るように制御し(ステップS509)、動作をステップS511に移行させる。紙幣が受け取られると、上位制御部15は、出金を終了する(ステップS511)。
以上、出金時の動作について説明した。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、出金時の動作について説明したが、本実施形態は紙幣補充時にも適用され得る。すなわち、紙幣補充時には、リサイクルカセットEから1枚ずつ分離された紙幣が方向D2に沿って搬送部18によって紙幣鑑別部14に搬送される。紙幣鑑別部14による鑑別結果がリジェクト紙幣である旨を示す場合は、当該紙幣は、方向D2に沿って第1の出金口3または第2の出金口4に搬送される。一方、紙幣鑑別部14による鑑別結果が正常である旨を示す場合は、当該紙幣は、方向D2に沿って搬送部18によって一時保留部5に搬送される。
正常であると認識された紙幣は、一時保留部5から繰り出されて、方向D1に沿って搬送部18によって紙幣鑑別部14に搬送される。紙幣鑑別部14による鑑別結果がリジェクト紙幣である旨を示す場合は、当該紙幣は、方向D1に沿って第1の出金口3または第2の出金口4に搬送される。一方、紙幣鑑別部14によって正常であると認識された紙幣は、方向D1に沿って搬送部18によってリサイクルカセットA〜Eのうち当該紙幣の金種と一致する金種が設定されたリサイクルカセットに搬送される。
また、例えば、現金処理装置1の動作全体を制御するための制御部21は、専用のハードウェアによって構成されてもよいし、現金処理装置1に内蔵されたCPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに展開して実行することにより実現されてもよい。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。
また、上述した実施形態は、本実施形態に係る現金処理装置1を、職員操作型端末に適用して説明したが、本実施形態による現金処理装置1は、これに限定されない。例えば、顧客操作型端末であって、紙幣を還流させる(リサイクルさせる)タイプのATMに代表される自動取引装置の現金処理部に適用してもよい。自動取引装置は、銀行、駅構内およびコンビニエンスストアなど、多様な場所に設置されている。顧客は、この自動取引装置に表示される表示画面において各種操作を行うことにより、入金、出金および残高照会などの取引を行うことができる。
1 現金処理装置
5 一時保留部
6〜10(A〜E) リサイクルカセット
11(F) リジェクト庫
13 表示操作部
14 紙幣鑑別部
15 上位制御部
16 操作ボタン
17 操作ボタン
18 搬送部
19 上部ユニット
20 下部ユニット
21 制御部
22 入出金部
CV シャッタ
D1 方向
D2 方向
Ed 鑑別済み紙幣
G10 警告画面
G20 選択画面
G30 特定画面
Nd 未鑑別紙幣
Nm 正常紙幣
Rj リジェクト紙幣

Claims (12)

  1. 紙幣が排出される出金口と、
    紙幣を鑑別する紙幣鑑別部と、
    紙幣を搬送する搬送部と、
    前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された紙幣の搬送先を前記出金口とするか否かを選択するための選択画面を表示部に表示させる制御部と、
    紙幣が投入される入金口と、
    前記入金口に投入された紙幣を一時的に収納する一時保留部と、を備え、
    前記制御部は、前記一時保留部から分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、当該紙幣が前記出金口に搬送されるように前記搬送部を制御する、
    現金処理装置。
  2. 前記現金処理装置は、前記搬送先を選択するための選択操作を受け付ける操作部を備え、
    前記制御部は、前記選択操作に基づいて前記搬送先を選択する、
    請求項1に記載の現金処理装置。
  3. 前記制御部は、前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された紙幣が前記搬送先に搬送されるように前記搬送部を制御する、
    請求項1に記載の現金処理装置。
  4. 前記制御部は、前記紙幣鑑別部によって紙幣が異常であると認識された場合、前記搬送部に残留しているすべての紙幣が前記出金口に搬送されるように前記搬送部を制御する、
    請求項1に記載の現金処理装置。
  5. 前記制御部は、所定の第1の動作モードにより動作可能であり、
    前記第1の動作モードにおいては、前記一時保留部から分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、前記搬送部を停止させ、前記搬送部を再起動させるためのリセット操作が受け付けられると、当該紙幣が前記出金口に搬送されるように前記搬送部を制御する、
    請求項に記載の現金処理装置。
  6. 前記制御部は、所定の第2の動作モードにより動作可能であり、
    前記第2の動作モードにおいては、前記一時保留部から分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、前記一時保留部による紙幣分離を停止させ、前記搬送部に残留しているすべての紙幣が前記出金口に搬送されると、前記一時保留部による紙幣分離を再開する、
    請求項に記載の現金処理装置。
  7. 紙幣が排出される出金口と、
    紙幣を鑑別する紙幣鑑別部と、
    紙幣を搬送する搬送部と、
    前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された紙幣の搬送先を前記出金口とするか否かを選択するための選択画面を表示部に表示させる制御部と、
    紙幣が投入される入金口と、
    前記入金口に投入された紙幣を一時的に収納する一時保留部と、を備え、
    前記制御部は、所定の第3の動作モードにより動作可能であり、
    前記第3の動作モードにおいては、前記一時保留部から分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、当該紙幣がリジェクト庫に搬送されるように前記搬送部を制御し、
    前記第3の動作モードにより動作している間に、所定の条件が満たされた場合、前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された紙幣を前記出金口へ搬送させる、
    現金処理装置。
  8. 前記所定の条件は、前記リジェクト庫に収納されている紙幣枚数が所定枚数を超えたという条件を含む、
    請求項に記載の現金処理装置。
  9. 前記現金処理装置は、
    紙幣を収納可能なリサイクルカセットを備え、
    前記制御部は、前記一時保留部から分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって正常であると認識された場合、当該紙幣が前記リサイクルカセットに搬送させるように前記搬送部を制御する、
    請求項1に記載の現金処理装置。
  10. 紙幣が排出される出金口と、
    紙幣を鑑別する紙幣鑑別部と、
    紙幣を搬送する搬送部と、
    前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された紙幣の搬送先を前記出金口とするか否かを選択するための選択画面を表示部に表示させる制御部と、
    紙幣を収納するリサイクルカセットと、を備え、
    前記出金口は、第1の出金口および第2の出金口を含み、
    前記制御部は、前記リサイクルカセットから分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、前記紙幣が前記第2の出金口に搬送されるように前記搬送部を制御し、前記紙幣鑑別部によって紙幣が正常であると認識された場合、当該紙幣が前記第1の出金口に搬送されるように前記搬送部を制御する、
    金処理装置。
  11. 前記制御部は、前記リサイクルカセットから分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、前記紙幣が前記第2の出金口に搬送された後、前記第2の出金口のシャッタを閉じたままとし、前記紙幣鑑別部によって紙幣が正常であると認識された場合、当該紙幣が前記第1の出金口に搬送された後、前記第1の出金口のシャッタを開ける、
    請求項10に記載の現金処理装置。
  12. 前記制御部は、前記リサイクルカセットから分離された紙幣が前記紙幣鑑別部によって異常であると認識された場合、当該紙幣の搬送先が前記第2の出金口である旨を前記表示部に表示させる、
    請求項10に記載の現金処理装置。
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