JP3007532B2 - 貨幣処理機における貨幣回収装置 - Google Patents

貨幣処理機における貨幣回収装置

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JP3007532B2 JP18364494A JP18364494A JP3007532B2 JP 3007532 B2 JP3007532 B2 JP 3007532B2 JP 18364494 A JP18364494 A JP 18364494A JP 18364494 A JP18364494 A JP 18364494A JP 3007532 B2 JP3007532 B2 JP 3007532B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行などの金融機関に
て貨幣の入金、出金に使用される貨幣処理機に係わり、
特に、入金した貨幣を出金貨幣として再利用可能な、い
わゆる循環式の貨幣処理機における貨幣回収装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の貨幣処理機における貨幣
回収装置としては、特開平4−21087号公報に開示
されたものが知られている。この貨幣回収装置は、入金
貨幣を金種毎に収納する内部金庫と、機体に対して脱着
自在に設けられて、内部金庫内の貨幣を回収して収納す
る外部金庫とを具備するものであって、内部金庫内の紙
幣を外部金庫に回収するときに、内部金庫内に収納され
ている全ての貨幣量を算出し、この貨幣値から、回収す
るに必要な外部金庫数を演算して、該当数の外部金庫を
用意し、これにより、外部金庫に回収する途中で外部金
庫が満杯となり、次の外部金庫をあわてて準備する必要
がなくなるという効果を有するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような貨幣回収装置では、予め外部金庫を複数用意しな
ければならない点、また、この外部金庫は内部金庫と全
く異なる構造を有することとなり、内部金庫との共通化
ができないという点、さらに、機体内の搬送ルートを通
じて、内部金庫の貨幣の全てを外部金庫に移さなければ
ならないといった点が問題となり、貨幣の回収作業の非
効率化を招いていた。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、外部金庫を必要とせず、且つ回収時間を短
縮することができる貨幣処理機における貨幣回収装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の請求項の発明では、入金貨幣を出金貨幣とし
て再利用可能な循環式の貨幣処理機であって、全金種の
貨幣が収納可能とされ、且つ機体の所定の装填位置に対
して脱着自在に装填される共通スタッカと、貨幣が金種
別に収納可能とされ、且つぞれぞれが機体に対して脱着
自在に装填されるとともに、前記共通スタッカが装填さ
れるべき所定の装填位置に対しても脱着自在に装填可能
な複数の金種別スタッカと、金種別スタッカ及び共通ス
タッカに収納されている各貨幣の数量をそれぞれ記憶す
る収納枚数記憶手段と、貨幣の回収時に、収納枚数記憶
手段に記憶されている貨幣の数量に基づき、共通スタッ
カ一つのみで金種別スタッカ内の全ての貨幣の回収が可
能か否かを判定する回収可否判定手段と、回収可否判定
手段にて、共通スタッカ一つのみで回収可能と判定され
たとき、全ての金種別スタッカから共通スタッカへの貨
幣を回収させる第1の回収制御手段と、回収可否判定手
段にて、共通スタッカ一つのみで回収が不可能と判定さ
れたとき、金種別スタッカの中から補助回収スタッカを
選択して決定する補助回収スタッカ選択手段と、補助回
収スタッカと決定された金種別スタッカ以外の金種別ス
タッカから、共通スタッカまたは補助回収スタッカへの
貨幣の回収を制御する第2の回収制御手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0006】第2の請求項の発明では、前記第2の回収
制御手段は、補助回収スタッカへの貨幣の回収よりも共
通スタッカへの貨幣の回収を優先させることを特徴とす
る。
【0007】第3の請求項の発明では、前記共通スタッ
カが満杯であるか否かを検出する満杯検出手段と、前記
共通スタッカの取り出し、補助回収スタッカを共通スタ
ッカの装填位置に変更させる旨の指示を表示する指示表
示手段と、前記指示表示手段の指示に従って補助回収ス
タッカの装填位置が変更されたか否かを確認する確認手
段とを有し、前記第2の回収制御手段は、満杯検出手段
により共通スタッカが満杯であることが検出された場合
に、共通スタッカへの貨幣の回収を中断するとともに、
指示表示手段により、共通スタッカを取り出し、該共通
スタッカの装填位置に補助回収スタッカを装填させる旨
の指示を表示し、さらに、確認手段により、補助回収ス
タッカの装填位置の変更が確認された場合に、共通スタ
ッカの装填位置に装填された補助回収スタッカへの貨幣
の回収を開始させることを特徴とする。
【0008】第4の請求項の発明では、前記補助回収ス
タッカ選択手段は、前記収納枚数記憶手段に記憶されて
いる貨幣の数量に基づき、貨幣量の多い金種別スタッカ
を補助回収スタッカとして選択して決定することを特徴
とする。
【0009】
【作用】第1の請求項の発明では、回収可否判定手段に
て、貨幣の回収時に、収納枚数記憶手段に記憶されてい
る貨幣の数量に基づき、共通スタッカ一つのみで金種別
スタッカ内の全ての貨幣の回収が可能か否かを判定す
る。そして、この回収可否判定手段にて、共通スタッカ
一つのみで回収可能と判定されたとき、第1の回収制御
手段により、全ての金種別スタッカから共通スタッカへ
貨幣が回収され、また、共通スタッカ一つのみで回収が
不可能と判定されたとき、補助回収スタッカ選択手段に
より、金種別スタッカの中から補助回収スタッカが選択
され、その後、第2の回収制御手段により、該補助回収
スタッカまたは共通スタッカに対して、補助回収スタッ
カ以外の金種別スタッカから貨幣が回収される。すなわ
ち、本発明の貨幣回収装置では、金種別スタッカ内の全
ての貨幣が共通スタッカ一つで回収できるのであれば、
共通スタッカのみを貨幣の回収処理に使用し、また、金
種別スタッカ内の貨幣量が多く、共通スタッカ一つで回
収できないのであれば、金種別スタッカの一つを補助回
収スタッカに指定して、共通スタッカとともに補助回収
スタッカも、貨幣の回収処理に使用するようにし、これ
によって、内部に装填されたスタッカのみで貨幣の回収
を行い得るようにしたものであるので、従来の回収方式
のように、外部金庫(本発明の共通スタッカに相当)を
事前に幾つも用意する必要は無く、これにより貨幣の回
収処理の効率化を図ることができる。
【0010】しかも、本発明の貨幣回収装置では、金種
別に貨幣が収納される金種別スタッカが、共通スタッカ
の装填位置に装填可能に設けられているので、共通スタ
ッカの装填位置にて、金種別スタッカ内に貨幣を回収す
ることが可能となり、これにより、貨幣の回収処理時に
おいて特に搬送ルートを変更する必要も無く、プログラ
ムの変更作業も少なくて済む。また、本発明の貨幣回収
装置では、金種別スタッカ内の貨幣量が多く、共通スタ
ッカ一つで回収できない場合に、既に貨幣が収納されて
いる金種別スタッカの一つを補助回収スタッカに指定し
て、共通スタッカとともに補助回収スタッカも、貨幣の
回収処理に使用するようにしているので、補助回収スタ
ッカに決定された金種別スタッカに既に収納されている
貨幣の分だけ、スタッカ間で搬送される貨幣量が少なく
て済み、この点においても貨幣の回収処理の効率化を図
ることができる。
【0011】第2の請求項の発明では、第2の回収制御
手段が、補助回収スタッカへの貨幣の回収よりも共通ス
タッカへの貨幣の回収を優先させるようにしているの
で、補助回収スタッカ以外の金種別スタッカから共通ス
タッカへ貨幣を回収し、これにより、補助回収スタッカ
以外の金種別スタッカ内の貨幣が全て回収できた場合に
は、その後、補助回収スタッカを共通スタッカの装填位
置に移動させる作業は必要無く、この点においても貨幣
の回収処理の効率化を図ることができる。
【0012】第3の請求項の発明では、第2の回収制御
手段にて、満杯検出手段により共通スタッカが満杯であ
ることが検出された場合に、共通スタッカへの貨幣の回
収を中断するとともに、指示表示手段により、共通スタ
ッカを取り出して、該共通スタッカの装填位置に補助回
収スタッカを装填させる旨の指示を表示し、さらに、確
認手段により、補助回収スタッカの装填位置の変更が確
認された場合に、共通スタッカの装填位置に装填された
補助回収スタッカへの貨幣の回収を開始させるようにし
ているので、指示表示手段の指示に従って作業者が作業
する以外は、共通スタッカから補助回収スタッカへの貨
幣の回収処理を自動的に行うことが可能となり、この点
においても、貨幣の回収処理の効率化を図ることができ
る。
【0013】第4の請求項の発明では、補助回収スタッ
カ選択手段は、収納枚数記憶手段に記憶されている貨幣
の数量に基づき、貨幣量の多い金種別スタッカを補助回
収スタッカとして選択して決定するようにしているの
で、補助回収スタッカ以外の金種スタッカから、補助回
収スタッカへ搬送する回収貨幣の貨幣量が最小限に抑え
られ、この点においても、貨幣の回収処理の効率化を図
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図9に基づ
いて説明する。まず、図1の入金処理ルート図を参照し
て、紙幣入出金機の概略構成について説明すると、この
図において符号1で示すものは紙幣搬送ユニット20
0、紙幣収納ユニット201から構成される機体であっ
て、機体1の前面1Aには、入金口2、返却口3、出金
口4が設けられている。入金口2は入金紙幣を一括して
載置可能に設けられたものであって、入金口2内に投入
された紙幣は入金ルート5に対して一枚ずつ繰り出され
るようになっている。
【0015】この入金ルート5の途中には、紙幣の正、
損、偽、二重送り、斜行及び金種、表裏を鑑別するため
の入金鑑別部6が設けられ、この入金鑑別部6での鑑別
結果に基づいて振分手段7が切り換えられるようになっ
ている。すなわち、図1に示すような入金処理において
は、入金鑑別部6にて紙幣が正券と鑑別された場合に
は、正券紙幣を、機体1の前側に位置する共通スタッカ
100の一時貯留部101に受け入れ、また、入金鑑別
部6にて紙幣が正券では無い(偽券、二重送り、斜行
券)と鑑別された場合には、該紙幣を、入金口2の下方
に位置する返却口3に返却させるようにしている。
【0016】また、入金鑑別部6では、正券と鑑別され
た紙幣の表裏も鑑別するようにしており、この鑑別結果
に基づき振分手段7を切り換えて、入金ルート5から共
通スタッカ100の一時貯留部101に至る接続ルート
8・9を選択するようにしている。すなわち、図1に示
すように、入金鑑別部6にて、紙幣が正券の表券と鑑別
された場合には、振分手段7により接続ルート8を選択
して、該紙幣をそのまま共通スタッカ100の一時貯留
部101に受け入れ、また、紙幣が正券の裏券と鑑別さ
れた場合には、振分手段7により接続ルート9を選択し
て、該紙幣を反転して表裏を取り揃えた後、共通スタッ
カ100の一時貯留部101に受け入れるようにしてい
る。
【0017】共通スタッカ100は、紙幣を入金して収
納し、且つ収納した紙幣を払い出すことができる還流式
であって、その内部には、一時貯留板102上に形成さ
れて、入金紙幣を一時貯留する一時貯留部101と、一
時貯留板102の下方位置のエレベータ103上に形成
されて、一時貯留部101に一時貯留された紙幣を収納
するための収納部104とが設けられている。また、共
通スタッカ100の一時貯留部101内への紙幣の収納
が終了した場合には、テラーにより操作される操作部4
3(図6参照)から「入金承認」、「入金取消」の指示
のいずれかが出力されるようになっており、このとき、
「入金承認」の指示が出力された場合には、一時貯留板
102が一点鎖線で示す位置から実線で示す位置に退避
されて、一時貯留板102上の一時貯留紙幣が収納部1
04に収納され、また、操作部43から「入金取消」の
指示が出力された場合に、一時貯留部101の前側の返
却扉105が開放可能となって、一時貯留板102上の
一時貯留紙幣がテラーに返却されるようになっている。
なお、このような共通スタッカ100の返却扉105に
関する構成は、本出願人が先に出願した特願平6−61
665号に詳細に記載されている。
【0018】一方、機体1の共通スタッカ100の後方
側には、損券収納スタッカ10と金種別スタッカ11〜
13が一列に設けられている。金種別スタッカ11〜1
3は、千券、五千券、万券といった金種がそれぞれ分類
収納されるものであって、これら金種別スタッカ11〜
13内に収納されている各金種の紙幣は、図2の出金処
理ルート図に示すように、出金ルート14を通じて出金
口4に払い出されるようになっている。
【0019】また、この出金ルート14の途中には、紙
幣の正、損、二重送り、斜行及び金種を鑑別する出金判
定部15が設けられており、この出金判定部15にて鑑
別の結果、正券と鑑別された紙幣は出金口4に、損券、
二重送り、斜行と鑑別された紙幣は、振分手段16〜1
8の切換によって、接続ルート19を通じて損券収納ス
タッカ10に回収されるようになっている(図2の出金
処理を参照)。なお、前記スタッカ10〜13におい
て、損券収納スタッカ10はリジェクト紙幣が入金され
るだけの非還流式であり、金種別スタッカ11〜13
は、紙幣が金種別に入金されるとともに、入金された紙
幣を出金紙幣として払出可能な還流式である。
【0020】次に、紙幣入出金機の「分配処理」につい
て図3を参照して説明する。上述した入金処理(図1参
照)によって、共通スタッカ100の収納部104内に
は紙幣が入金されるようになっているが、この収納部1
04内に入金された紙幣は、出金処理(図2参照)が行
われていない間に金種別スタッカ11〜13に対して分
配処理されるようになっている。すなわち、この分配処
理を行う分配ルート20は、図3に示すように、分配処
理用の接続ルート21〜23、入金ルート5、接続ルー
ト19、出金ルート14の一部により構成されるもので
あって、振分手段24・25及び振分手段7・17・1
8・26〜28を切り換えた場合にこのような分配ルー
ト20が形成されるようになっている。
【0021】また、分配ルート20の途中にある入金鑑
別部6では、収納部104から払い出された紙幣の正、
損、二重送り、斜行及び金種を鑑別するようにしてお
り、この鑑別結果に基づき、振分手段18及び振分手段
26〜28を切り換える。具体的には、入金鑑別部6に
て損券、二重送り、斜行と鑑別された場合には、振分手
段18を切り換えてこれら損券及び二重送り、斜行紙幣
を損券収納スタッカ10に入金し、千券と鑑別された場
合には、振分手段26を切り換えて該千券を金種別スタ
ッカ11に入金し、五千券と鑑別された場合には、振分
手段27を切り換えて該五千券を金種別スタッカ12に
入金し、万券と鑑別された場合には、振分手段28を切
り換えて該万券を金種別スタッカ13に入金する。
【0022】次に、共通スタッカ100、金種別スタッ
カ11〜13の特徴と、収納紙幣の回収処理について、
図4及び図5を参照して説明する。図4は、業務が終了
した場合に、金種別スタッカ11〜13に収納されてい
る紙幣を共通スタッカ100に回収する回収処理を示す
回収ルート30を示す図である。この回収ルート30
は、出金ルート14の一部、接続ルート19・31、入
金ルート5の一部、接続ルート9により構成されるもの
であって、振分手段16・17及び振分手段7・8を切
り換えた場合にこのような回収ルート30が形成される
ようになっている。
【0023】また、共通スタッカ100、損券収納スタ
ッカ10、金種別スタッカ11〜13は、紙幣収納ユニ
ット201の台車202上に前後方向に一列に設けら
れ、且つそれぞれが脱着自在に設けられている。また、
上述したスタッカの中で、金種別スタッカ11〜13
は、いずれもが共通スタッカ100の装填部(符号90
で示す)に装填可能となっているが(図5に金種別スタ
ッカ11を装填部90に装填した例を示す)、これら金
種別スタッカ11〜13は、共通スタッカ100と比べ
て高さが低いために、共通スタッカ100の装填部90
に装填した際に、その上面高さが共通スタッカ100と
同じとなるように、装填部90内には、金種別スタッカ
11〜13の側部等に係合してこれらスタッカ11〜1
3を支持する係合手段(図示略)が設けられている。
【0024】また、金種別スタッカ11〜13を装填部
90に装填した場合には、金種別スタッカ11〜13内
の搬送ルート11A〜13Aが、接続ルート8・9のい
ずれかに接続されるようになっている。そして、この場
合、金種別スタッカ11〜13の一つを前後方向の向き
を同じくして装填部90に装填した場合には(例えば、
装填部90に金種別スタッカ11を装填した場合)、接
続ルート8を通じて、他の金種別スタッカ11〜13
(図5では金種別スタッカ12・13)から装填部90
内の金種別スタッカ11〜13(図5では金種別スタッ
カ11)に紙幣が収納されることになり、これにより、
収納された紙幣の表裏が反転してしまう。
【0025】このため、装填部90に金種別スタッカ1
1〜13の一つを装填する場合には、図5に示すよう
に、該金種別スタッカ11〜13の前後方向の向きを変
えるようにし、これによって、他の金種別スタッカ11
〜13(図5では金種別スタッカ12・13)から装填
部90内の金種別スタッカ11〜13(図5では金種別
スタッカ11)に紙幣を収納する際に、接続ルート9を
経由させるようにし、スタッカ間における搬送時に紙幣
の表裏が反転することを防止する。ここで、金種別スタ
ッカ11〜13は同一の構成であって、それぞれの収納
限度枚数N1は、共通スタッカ100の収納限度枚数N
2と、「N1<N2」で示す関係にあるが、これに限定
されず、これら金種別スタッカ11〜13と共通スタッ
カ100とを「N1=N2」となるように構成しても良
い。また、装填部90には、スタッカによってON・O
FFされる光センサ、リミットスイッチ等のスタッカ検
出手段(図示略)が設けられており、このようなスタッ
カ検出手段により、装填部90にスタッカがあるか無い
かが検出されるようになっている。
【0026】次に、上記紙幣入出金機の紙幣回収装置に
係わる制御ブロック図について、図6を参照して説明す
る。なお、以下の説明において、金種別スタッカ11を
「スタッカA」、金種別スタッカ12を「スタッカ
B」、金種別スタッカ13を「スタッカC」、共通スタ
ッカ100を「スタッカD」と表現する。まず、図6に
おいて、符号40で示すものはCPUであって、このC
PU40には、ROM41、RAM42、操作部43、
表示部44、入金系駆動部45、出金系駆動部46、入
金鑑別部6、出金判定部15がそれぞれ接続されてい
る。
【0027】ROM41は、後述するフローチャート
(図8参照)を実行するためのプログラム、各スタッカ
A〜Dの収納限度枚数N1・N2(図7参照)といった
データを記憶するものである。RAM42は、入金鑑別
部6、出金判定部15から出力される紙幣データに基づ
いて、CPU40が計算した各スタッカA〜Dの収納枚
数na〜nd(図7参照)を記憶するものであって、各
スタッカA〜Dの収納枚数na〜ndは、入金鑑別部
6、出金判定部15にて紙幣が鑑別、判別される毎に書
き換えられるようになっている。操作部43は、テラー
によって操作されるものであって、入金処理(一時貯留
紙幣の「入金承認」、「入金取消」を含む)、出金処
理、分配処理、回収処理等を行わせるための各種指示が
入力されるようになっている。表示部44は、フローチ
ャートの実行に伴って決定された事項を表示するもので
あって、例えば、回収処理時において、スタッカDが満
杯となったことを示す表示、スタッカDを他のスタッカ
A〜Cに交換させる旨の指示等を表示を行う。
【0028】入金系駆動部45は、入金処理(図1参
照)に係わる搬送ルートを形成しているベルトの駆動モ
ータ、振分手段のソノノイドによって構成されるもので
あり、出金系駆動部46は、出金処理(図2参照)に係
わる搬送ルートを形成しているベルトの駆動モータ、振
分手段のソノノイドによって構成されるものである。な
お、上記紙幣入出金機では、入金処理、出金処理ととも
に、分配処理(図3参照)、回収処理(図4、図5参
照)も行われるが、このような分配処理、回収処理で
は、入金系駆動部45と出金系駆動部46の両方の駆動
モータ、ソレノイドが使用される。
【0029】次に、CPU40によって実行される回収
処理に係わるフローチャートについて、図8を参照して
ステップ毎に説明する。 《ステップ1》(回収可否判定手段) ROM41に記憶されているスタッカDの収納限度枚数
N2と、RAM42に記憶されているスタッカA〜Dの
収納枚数na〜ndの総和とを比較し、スタッカDの収
納限度枚数N2が、スタッカA〜Dの収納枚数na〜n
dの総和より大きいか否かを判断する。そして、スタッ
カDの収納限度枚数N2が、スタッカA〜Dの収納枚数
na〜ndの総和より大きいYESの場合にステップ2
に進み、また、スタッカDの収納限度枚数N2が、スタ
ッカA〜Dの収納枚数na〜ndの総和より小さいNO
の場合にステップ4に進む。
【0030】《ステップ2》(第1の回収制御手段) 図4で示すようにスタッカA〜C内の紙幣を回収ルート
30を通じてスタッカDに回収する。なお、ステップ2
にて紙幣を回収する順番はスタッカA、B、Cでも、ス
タッカC、B、Aでも良く、任意に設定できるものとす
る。 《ステップ3》(第1の回収制御手段) スタッカA〜Cの全ての収納枚数na〜ncが0になっ
たか否かを判断し、NOの場合にステップ2に戻り、Y
ESの場合に回収処理を終了する。そして、このステッ
プ3にて紙幣の回収処理が終了した場合には、回収処理
終了後にスタッカDを機体1から取り外し、該スタッカ
D内の紙幣を元方の金庫に回収するようにする。
【0031】《ステップ4》(補助回収スタッカ選択手
段) スタッカAの収納枚数na、スタッカBの収納枚数n
b、スタッカCの収納枚数ncを比較し、これらの収納
枚数na〜ncの中で、最も収納枚数の多いスタッカA
〜Cを補助回収スタッカと決定する。図9を参照して具
体的に例を説明すると、ステップ1にて、スタッカA〜
Dの収納枚数na〜ndの総和が2600(naが50
0枚、nbが400枚、ncが400枚、ndが130
0枚)で、スタッカDの収納限度枚数N2(2000
枚)よりも多いと判断された場合に、ステップ4にて、
収納枚数na〜ncを互いに比較し、これら収納枚数n
a〜ncの中で、最も収納枚数の多いスタッカA(na
が500枚)を補助回収スタッカと決定する。
【0032】《ステップ5》(第2の回収制御手段) ステップ4にて補助回収スタッカと決定されたスタッカ
以外のスタッカA〜Cから、回収ルート30を通じてス
タッカDに紙幣を回収する。そして、この場合、ステッ
プ5にて紙幣を回収する順番はスタッカA、B、Cで
も、スタッカC、B、Aでも良く、任意に設定できるも
のとする。図9の例では、ステップ4にてスタッカAが
補助回収スタッカと決定されたので、このステップ5で
は、スタッカA以外のスタッカB及びCから、スタッカ
Dに紙幣が回収されることになる。
【0033】《ステップ6》(第2の回収制御手段) ステップ4にて補助回収スタッカと決定されたスタッカ
以外のスタッカA〜Cの全ての収納枚数na〜ncが0
になったか否かを判断し、NOの場合にステップ7に進
み、YESの場合に回収処理を終了する。そして、この
ステップ6にて紙幣の回収処理が終了した場合には、回
収処理終了後に、スタッカDと、補助回収スタッカに決
定されたスタッカA〜Cを機体1から取り外し、これら
スタッカ内の紙幣を元方の金庫に回収するようにする。
【0034】《ステップ7》(満杯検出手段) スタッカDが満杯となったか否かを判断し、NOの場合
に先のステップ5に戻り、YESの場合に次のステップ
8に進む。なお、図9の例では、スタッカA以外のスタ
ッカB及びCから、スタッカDに紙幣が回収されるが、
スタッカB〜Dの収納枚数nb〜ndの収納枚数の総和
は2100枚で、スタッカDの収納限度枚数N2(20
00枚)よりも大きく、よって、ステップ6にて回収処
理が終了と判断されることは無く、さらにステップ7に
てスタッカDが満杯と判断されることになる。そして、
この場合、スタッカDに対してスタッカC、スタッカB
の順番で紙幣が回収されたとすれば、スタッカC内の4
00枚(=nc)の紙幣は全てスタッカDに回収され、
スタッカB内の400枚(=nb)の紙幣の内、300
枚が回収された時点で、スタッカDの収納枚数ndが収
納限度枚数N2(2000枚)に達することから、スタ
ッカB内には100枚の紙幣が残留し、この状態で、次
のステップ8に進むことになる。
【0035】《ステップ8》(第2の回収制御手段/指
示表示手段) 補助回収スタッカと決定されたスタッカ以外のスタッカ
A〜CからスタッカDへの紙幣の回収処理を中断すると
ともに、表示部44に対して、回収処理が中断した状態
にあることを表示させる。 《ステップ9》(指示表示手段) 表示部44に対してスタッカDを取り出す旨の指示を表
示させる。
【0036】《ステップ10》(指示表示手段) ステップ4で決定した補助回収スタッカをスタッカDの
装填部90へ装填する旨の指示を、表示部44に対して
表示させる。なお、図9の例では、ステップ4にてスタ
ッカAが補助回収スタッカに決定されるので、ステップ
10では、このスタッカAをスタッカDの装填部90へ
装填する旨の指示が表示部44に表示されることにな
る。 《ステップ11》(確認手段) 装填部90に設けられているスタッカ検出手段により、
スタッカDと補助回収スタッカの交換が行われたか否か
を判断し、NOの場合に元のステップ10に戻り、YE
Sの場合に次のステップ12に進む。
【0037】《ステップ12》(第2の回収制御手段) スタッカDの装填部90に装填された補助回収スタッカ
に対して、補助回収スタッカと決定された以外のスタッ
カA〜Cから、回収ルート30を通じて補助回収スタッ
カに紙幣を回収する。なお、図9の例では、補助回収ス
タッカに決定されたスタッカAが装填部90に装填さ
れ、このスタッカAに、スタッカA以外のスタッカB及
びCから紙幣が回収されることになるが、スタッカC内
の紙幣は先のスタッカDに回収され、且つスタッカBに
は100枚の紙幣が残留するのみであるので、結果とし
て、このスタッカB内の100枚の紙幣が、補助回収ス
タッカであるスタッカAに回収されることになる。そし
て、スタッカAにスタッカBの残留紙幣が回収された場
合には、スタッカAの収納枚数naは600(=500
+100)枚となる。
【0038】《ステップ13》(第2の制御手段) 補助回収スタッカに、補助回収スタッカと決定されなか
ったスタッカからの紙幣が全て収納されたか否かを判断
し、NOの場合にステップ12に戻り、YESの場合に
回収処理を終了する。そして、このステップ13にて紙
幣の回収処理が終了した場合には、回収処理終了後に補
助回収スタッカ(上記例ではスタッカA)を機体1から
取り外し補助回収スタッカ内の紙幣を、先に取り外した
スタッカD内の紙幣とともに元方の金庫に回収するよう
にする。
【0039】以上詳細に説明したように本実施例に示す
紙幣入出金機では、スタッカA〜C内の全ての紙幣がス
タッカD一つで回収できるのであれば、スタッカDのみ
を紙幣の回収処理に使用し(ステップ1〜ステップ
3)、また、スタッカA〜C内の収納枚数が多く、スタ
ッカD一つで回収できないのであれば、スタッカA〜C
の一つを補助回収スタッカに指定して、スタッカDとと
もに補助回収スタッカも、紙幣の回収処理に使用するよ
うにし(ステップ1、ステップ4〜13)、これによっ
て、内部に装填されたスタッカA〜Dのみで紙幣の回収
を行い得るようにしたものであるので、従来の回収方式
のように、外部金庫(本発明のスタッカDに相当)を事
前に幾つも用意する必要は無く、これにより紙幣の回収
処理の効率化を図ることが可能となる。
【0040】しかも、上記紙幣入出金機では、金種別に
紙幣が収納されるスタッカA〜Cが、スタッカDの装填
部90に装填可能に設けられているので、スタッカDの
装填部90にて、スタッカA〜C内に紙幣を回収するこ
とが可能となり、これにより図8で示すフローチャート
を実行することに伴って、紙幣の回収処理時において特
に搬送ルートを変更する必要も無く、プログラムの変更
作業も少なくて済む。また、上記紙幣入出金機では、ス
タッカA〜C内の収納枚数が多く、スタッカD一つで回
収できない場合に、既に紙幣が収納されているスタッカ
A〜Cの一つを補助回収スタッカに指定して、スタッカ
Dとともに補助回収スタッカも、紙幣の回収処理に使用
するようにしているので、補助回収スタッカのスタッカ
A〜Cに既に収納されている紙幣の収納枚数だけ、スタ
ッカA〜CとスタッカDで搬送される収納枚数が少なく
て済み、この点においても紙幣の回収処理の効率化を図
ることが可能となる。
【0041】また、上記紙幣入出金機では、補助回収ス
タッカと決定されたスタッカAへの紙幣の回収よりもス
タッカDへの紙幣の回収を優先させるようにしているの
で(ステップ4〜5参照)、補助回収スタッカ以外のス
タッカB・CからスタッカDへ紙幣を回収し、これによ
り、補助回収スタッカ以外のスタッカB・C内の紙幣が
スタッカDに全て回収できた場合には、その後、補助回
収スタッカと決定されたスタッカAをスタッカDの装填
部90に移動させる作業(ステップ7以降のステップ)
は必要無く、この点においても紙幣の回収処理の効率化
を図ることができる。
【0042】また、上記紙幣入出金機では、ステップ7
にてスタッカDが満杯であることが検出された場合に、
スタッカDへの紙幣の回収を中断するとともに(ステッ
プ7・8)、表示部44により、スタッカDを取り出し
て、補助回収スタッカをスタッカDの装填部90へ装填
させる旨の指示を表示し(ステップ9・10)、さら
に、確認手段により、補助回収スタッカの装填部90へ
の装填が確認された場合に(ステップ11)、スタッカ
Dの装填部90に装填された補助回収スタッカへの紙幣
の回収を開始させるようにしているので(ステップ1
2)、表示部44の指示に従って作業者が作業する以外
は、スタッカDから補助回収スタッカへの紙幣の回収処
理を自動的に行うことが可能となり、この点において
も、紙幣の回収処理の効率化を図ることが可能となる。
また、上記紙幣入出金機では、収納枚数記憶手段に記憶
されている紙幣の収納枚数に基づき、収納枚数の多いス
タッカA〜Cを補助回収スタッカとして選択して決定す
るようにしているので(ステップ4)、補助回収スタッ
カ以外の金種スタッカから、補助回収スタッカへ搬送す
る回収紙幣の収納枚数が少なくて済み、この点において
も、紙幣の回収処理の効率化を図ることが可能となる。
【0043】なお、上記実施例は、特許請求の範囲の構
成要素と以下のような関係にある。すなわち、RAM4
2は「収納枚数記憶手段」に相当し、ステップ1の処理
は、「回収可否判定手段」に相当し、ステップ2・3の
処理は「第1の回収制御手段」に相当し、ステップ4の
処理は「補助回収スタッカ選択手段」に相当し、ステッ
プ5・6・8・12・13の処理は「第2の回収制御手
段」に相当し、ステップステップ7の処理は「満杯検出
手段」に相当し、ステップ8〜10の処理は「指示表示
手段」に相当し、ステップ11の処理は「確認手段」に
相当する。
【0044】以下に上記実施例の変型例について説明す
る。 (一)上記実施例では貨幣処理機として紙幣入出金機を
例に上げたが、これに限定されず硬貨の入出金処理を行
う硬貨入出金機であっても良い。 (二)上記実施例では、ステップ7以降で、スタッカD
をスタッカAに交換して、スタッカAにスタッカB・C
内の紙幣を回収するようにしたが、このステップ7以降
は必須のものでは無く、例えば、スタッカDに少なくと
もスタッカA〜Cの内の2つの紙幣が回収できるだけの
空き容量を常時持たせておくように、スタッカDに対す
る入出金を管理しても良い。
【0045】(三)上記実施例では、スタッカDと、ス
タッカA〜Cの1つであるスタッカAに、スタッカB・
Cの紙幣を全て回収できることを想定したものであり、
スタッカAとスタッカDの空き容量が少なく、スタッカ
B・Cの紙幣が回収不可能であれば、ステップ4以降に
進まず、テラーに対してアラームを出力すると良い。具
体的には、ステップ1にて、「N2>na+nb+nc
+nd」であるか否かの判断とともに、「na+nb+
nc+nd>N1+N2」の判断を行い、スタッカA〜
Dの収納枚数na〜ndの総和が、収納限度枚数N1と
N2の和より大きい場合(YESの場合)に、テラーに
対してアラームを出力すると良い。
【0046】(四)上記実施例では、金種別スタッカ1
1〜13であるスタッカA〜Cを3つとしたが、この数
は限定されるものでは無く、例えば最も取扱い量の多い
万券用のスタッカを複数設けても良い。 (五)上記実施例に示される収納限度枚数N1(=10
00)、N2(=2000)は一例であって、これに限
定されるものでは無く、また、スタッカA〜Cに、各収
納限度枚数が異なるスタッカを使用しても良い。
【0047】(六)上記実施例では、補助回収スタッカ
の装填位置が共通スタッカ100であるスタッカDの装
填位置に変更されたか否かを確認する手段として、共通
スタッカ100であるDの装填部90に、ON・OFF
するスイッチ等によりスタッカの有無を検出するスタッ
カ検出手段が設けられ、これによりスタッカの交換を確
認するように説明しているが、これに限らず、全てのス
タッカA〜Dの装填位置に、スタッカの有無及びスタッ
カの種類をも検出可能なスタッカ検出手段を設け、これ
により補助回収スタッカと選択されたものだけが、共通
スタッカ100が装填されていた装填位置に、確実に装
填されるようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように第1の請
求項の発明では、回収可否判定手段にて、貨幣の回収時
に、収納枚数記憶手段に記憶されている貨幣の数量に基
づき、共通スタッカ一つのみで金種別スタッカ内の全て
の貨幣の回収が可能か否かを判定する。そして、この回
収可否判定手段にて、共通スタッカ一つのみで回収可能
と判定されたとき、第1の回収制御手段により、全ての
金種別スタッカから共通スタッカへ貨幣が回収され、ま
た、共通スタッカ一つのみで回収が不可能と判定された
とき、補助回収スタッカ選択手段により、金種別スタッ
カの中から補助回収スタッカが選択され、その後、第2
の回収制御手段により、該補助回収スタッカまたは共通
スタッカに対して、補助回収スタッカ以外の金種別スタ
ッカから貨幣が回収される。すなわち、本発明の貨幣回
収装置では、金種別スタッカ内の全ての貨幣が共通スタ
ッカ一つで回収できるのであれば、共通スタッカのみを
貨幣の回収処理に使用し、また、金種別スタッカ内の貨
幣量が多く、共通スタッカ一つで回収できないのであれ
ば、金種別スタッカの一つを補助回収スタッカに指定し
て、共通スタッカとともに補助回収スタッカも、貨幣の
回収処理に使用するようにし、これによって、内部に装
填されたスタッカのみで貨幣の回収を行い得るようにし
たものであるので、従来の回収方式のように、外部金庫
(本発明の共通スタッカに相当)を事前に幾つも用意す
る必要は無く、これにより貨幣の回収処理の効率化を図
ることが可能となる。
【0049】しかも、本発明の貨幣回収装置では、金種
別に貨幣が収納される金種別スタッカが、共通スタッカ
の装填位置に装填可能に設けられているので、共通スタ
ッカの装填位置にて、金種別スタッカ内に貨幣を回収す
ることが可能となり、これにより、貨幣の回収処理時に
おいて特に搬送ルートを変更する必要も無く、プログラ
ムの変更作業も少なくて済む。また、本発明の貨幣回収
装置では、金種別スタッカ内の貨幣量が多く、共通スタ
ッカ一つで回収できない場合に、既に貨幣が収納されて
いる金種別スタッカの一つを補助回収スタッカに指定し
て、共通スタッカとともに補助回収スタッカも、貨幣の
回収処理に使用するようにしているので、補助回収スタ
ッカに決定された金種別スタッカに既に収納されている
貨幣の分だけ、スタッカ間で搬送される貨幣量が少なく
て済み、この点においても貨幣の回収処理の効率化を図
ることが可能となる。
【0050】第2の請求項の発明では、第2の回収制御
手段が、補助回収スタッカへの貨幣の回収よりも共通ス
タッカへの貨幣の回収を優先させるようにしているの
で、補助回収スタッカ以外の金種別スタッカから共通ス
タッカへ貨幣を回収し、これにより、補助回収スタッカ
以外の金種別スタッカ内の貨幣が全て回収できた場合に
は、その後、補助回収スタッカを共通スタッカの装填位
置に移動させる作業は必要無く、この点においても貨幣
の回収処理の効率化を図ることが可能となる。
【0051】第3の請求項の発明では、第2の回収制御
手段にて、満杯検出手段により共通スタッカが満杯であ
ることが検出された場合に、共通スタッカへの貨幣の回
収を中断するとともに、指示表示手段により、共通スタ
ッカを取り出して、該共通スタッカの装填位置に補助回
収スタッカを装填させる旨の指示を表示し、さらに、確
認手段により、補助回収スタッカの装填位置の変更が確
認された場合に、共通スタッカの装填位置に装填された
補助回収スタッカへの貨幣の回収を開始させるようにし
ているので、指示表示手段の指示に従って作業者が作業
する以外は、共通スタッカから補助回収スタッカへの貨
幣の回収処理を自動的に行うことが可能となり、この点
においても、貨幣の回収処理の効率化を図ることが可能
となる。
【0052】第4の請求項の発明では、補助回収スタッ
カ選択手段は、収納枚数記憶手段に記憶されている貨幣
の数量に基づき、貨幣量の多い金種別スタッカを補助回
収スタッカとして選択して決定するようにしているの
で、補助回収スタッカ以外の金種スタッカから、補助回
収スタッカへ搬送する回収貨幣の貨幣量が最小限に抑え
られ、この点においても、貨幣の回収処理の効率化を図
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙幣入出金機の入金処理を示す全体構成図。
【図2】紙幣入出金機の出金処理を示す全体構成図。
【図3】紙幣入出金機の分配処理を示す全体構成図。
【図4】紙幣入出金機の回収処理(1)を示す全体構成
図。
【図5】紙幣入出金機の回収処理(2)を示す全体構成
図。
【図6】紙幣入出金機における紙幣回収装置の制御ブロ
ック図。
【図7】金種別スタッカ(スタッカA〜C)、共通スタ
ッカ(スタッカD)の収納限度枚数、収納枚数を示す
図。
【図8】紙幣入出金機の制御内容を示すフローチャー
ト。
【図9】図8に示すフローチャートの処理内容を具体的
に説明するための、各スタッカA〜Dの収納枚数の変化
を示す図である。
【符号の説明】
1 機体 5 入金ルート 6 入金鑑別部 11 金種別スタッカ(スタッカA) 12 金種別スタッカ(スタッカB) 13 金種別スタッカ(スタッカC) 14 出金ルート 15 出金判定部 20 分配ルート 30 回収ルート 40 CPU 41 ROM 42 RAM(枚数記憶手段) 43 操作部 90 装填部(装填位置) 100 共通スタッカ(スタッカD) 200 紙幣搬送ユニット 201 紙幣収納ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 13/00 G07F 19/00 G06F 17/60 - 19/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入金貨幣を出金貨幣として再利用可能な
    循環式の貨幣処理機であって、 全金種の貨幣が収納可能とされ、且つ機体の所定の装填
    位置に対して脱着自在に装填される共通スタッカと、 貨幣が金種別に収納可能とされ、且つぞれぞれが機体に
    対して脱着自在に装填されるとともに、前記共通スタッ
    カが装填されるべき所定の装填位置に対しても脱着自在
    に装填可能な複数の金種別スタッカと、 金種別スタッカ及び共通スタッカに収納されている各貨
    幣の数量をそれぞれ記憶する収納枚数記憶手段と、 貨幣の回収時に、収納枚数記憶手段に記憶されている貨
    幣の数量に基づき、共通スタッカ一つのみで金種別スタ
    ッカ内の全ての貨幣の回収が可能か否かを判定する回収
    可否判定手段と、 回収可否判定手段にて、共通スタッカ一つのみで回収可
    能と判定されたとき、全ての金種別スタッカから共通ス
    タッカへの貨幣を回収させる第1の回収制御手段と、 回収可否判定手段にて、共通スタッカ一つのみで回収が
    不可能と判定されたとき、金種別スタッカの中から補助
    回収スタッカを選択して決定する補助回収スタッカ選択
    手段と、 補助回収スタッカと決定された金種別スタッカ以外の金
    種別スタッカから、共通スタッカまたは補助回収スタッ
    カへの貨幣の回収を制御する第2の回収制御手段と、を
    有する貨幣処理機における貨幣回収装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の回収制御手段は、補助回収ス
    タッカへの貨幣の回収よりも共通スタッカへの貨幣の回
    収を優先させることを特徴とする請求項1記載の貨幣処
    理機における貨幣回収装置。
  3. 【請求項3】 前記共通スタッカが満杯であるか否かを
    検出する満杯検出手段と、 前記共通スタッカの取り出し、補助回収スタッカを共通
    スタッカの装填位置に変更させる旨の指示を表示する指
    示表示手段と、 前記指示表示手段の指示に従って補助回収スタッカの装
    填位置が変更されたか否かを確認する確認手段とを有
    し、 前記第2の回収制御手段は、満杯検出手段により共通ス
    タッカが満杯であることが検出された場合に、共通スタ
    ッカへの貨幣の回収を中断するとともに、指示表示手段
    により、共通スタッカを取り出し、該共通スタッカの装
    填位置に補助回収スタッカを装填させる旨の指示を表示
    し、さらに、確認手段により、補助回収スタッカの装填
    位置の変更が確認された場合に、共通スタッカの装填位
    置に装填された補助回収スタッカへの貨幣の回収を開始
    させることを特徴とする請求項2記載の貨幣処理機にお
    ける貨幣回収装置。
  4. 【請求項4】 前記補助回収スタッカ選択手段は、前記
    収納枚数記憶手段に記憶されている貨幣の数量に基づ
    き、貨幣量の多い金種別スタッカを補助回収スタッカと
    して選択して決定することを特徴とする請求項1〜3い
    ずれか1項記載の貨幣処理機における貨幣回収装置。
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