JP2888715B2 - 紙幣入出金機 - Google Patents

紙幣入出金機

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JP2888715B2
JP2888715B2 JP5010241A JP1024193A JP2888715B2 JP 2888715 B2 JP2888715 B2 JP 2888715B2 JP 5010241 A JP5010241 A JP 5010241A JP 1024193 A JP1024193 A JP 1024193A JP 2888715 B2 JP2888715 B2 JP 2888715B2
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広一 五井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣を入出金させる
幣入出金機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙幣入出金機に対する紙幣の
装填処理/回収処理を1つの一括収納金庫によって行う
ようにしたものに、例えば特開平2−166590号公
報に示す循環式紙幣処理装置が提案されている。この循
環式紙幣処理装置は、機体に対して脱着自在な一括収納
金庫が設けられているものであって、この一括収納金庫
を介して、業務開始前等に、紙幣が機体内の金種別スタ
ッカに装填処理され、また、業務終了後等に、機体内の
金種別スタッカの紙幣が回収処理されて、外部に取り出
されるようになっている。
【0003】そして、このような循環式紙幣処理装置で
は、通常運用時に、入金された紙幣を入金確定前に返却
可能に一時貯留させたり、入金が確定された紙幣を各金
種別スタッカに振り分ける前に一時的に収納させる際に
も一括収納金庫を用いるようになっている。
【0004】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような循環式紙幣
処理装置では、装填処理時に、一括収納金庫に多量の紙
幣を収納させておき、これを金種別スタッカに装填させ
ることになり、また、回収処理時にも、金種別スタッカ
から多量の紙幣を回収させ、一括収納金庫に収納させる
ことになるため、該一括収納金庫としてある程度の大き
さのものが必要となってくる。特に、回収処理時には、
それまでの運用で一括収納金庫に一時的に収納させた紙
幣が残存している可能性が高く、その上で、さらに金種
別スタッカから紙幣を回収することになるため、これに
対応するためには、大型の一括収納金庫が必要となり、
その結果、機体全体が大型化してしまうという問題があ
った。
【0006】
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、通常運用時における機体のコンパクト化を
図るとともに、特に回収処理時に、多量の紙幣を回収す
ることができる紙幣入出金機の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、通常位置と該通常位置より機体の前面側
に突出する突出位置との間でスライド可能に設けられる
とともに、入金口を通じて外部から入金された入金紙幣
を収納可能な一時貯留スタッカと、紙幣を金種別に収納
し、該紙幣を出金紙幣として出金口から外部に払い出し
可能な金種別スタッカと、一時貯留スタッカが前記突出
位置に位置する状態で機体の該一時貯留スタッカの後方
位置に配置可能な、機体に対して脱着自在の運用カセッ
トと、紙幣の搬送を行なう搬送システムとを有し、前記
搬送システムは、一時貯留スタッカが前記通常位置に位
置する状態で、入金口を通じて外部から入金された入金
幣を一時貯留スタッカに搬送する入金処理と、一時貯
留スタッカが前記通常位置に位置する状態で、該一時貯
留スタッカから金種別スタッカに紙幣を搬送する補充処
理と、 一時貯留スタッカが前記通常位置に位置する状態
で、金種別スタッカから紙幣を出金口に搬送する出金処
理と、一時貯留スタッカが前記突出位置に位置しかつ該
一時貯留スタッカの後方位置に運用カセットが配置され
た状態で、該運用カセットから金種別スタッカに紙幣を
搬送する装填処理と、一時貯留スタッカが前記突出位置
に位置しかつ該一時貯留スタッカの後方位置に運用カセ
ットが配置された状態で、一時貯留スタッカまたは金種
別スタッカから運用カセットに紙幣を搬送する回収処理
と、を行なうことを特徴としている。
【0009】
【作用】この発明によれば、一時貯留スタッカが突出位
置に位置しかつ該一時貯留スタッカの後方位置に運用カ
セットが配置された状態で、該運用カセットから金種別
スタッカに紙幣を搬送する装填処理を行い、一時貯留ス
タッカが突出位置に位置しかつ該一時貯留スタッカの後
方位置に運用カセットが配置された状態で、一時貯留ス
タッカまたは金種別スタッカから運用カセットに紙幣を
搬送する回収処理を行うことになる。このため、特に回
収処理時に、金種別スタッカから運用カセットに紙幣を
搬送させて回収を行い、また一時貯留スタッカから運用
カセットに紙幣を搬送させて回収を行うことになり、こ
のように、別途装着された運用カセットに紙幣を回収さ
せることになる。
【0010】他方、一時貯留スタッカが通常位置に位置
する状態で、入金口を通じて外部から入金された入金紙
幣を一時貯留スタッカに搬送する入金処理を行うととも
に、一時貯留スタッカが通常位置に位置する状態で、該
一時貯留スタッカから金種別スタッカに紙幣を搬送する
補充処理を行い、さらに、一時貯留スタッカが通常位置
に位置する状態で、金種別スタッカから紙幣を出金口に
搬送する出金処理を行うことになる。このため、これら
の通常運用時には、一時貯留スタッカを突出位置から通
常位置に戻して運用することになる。
【0011】
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図7に基づ
いて説明する。まず、図1及び図2を参照して紙幣入出
金機の概略構成について説明する。なお、これらの図に
おいて、図1は、一時貯留スタッカ100のみが装填さ
れた状態(この状態の一時貯留スタッカ100の位置を
通常位置と称す)で運用される入金処理、出金処理時の
運用形態を示すものであり、図2は、一時貯留スタッカ
100と運用カセット101の両方が装填された状態
この状態の一時貯留スタッカ100の位置を、前記通
常位置より機体の前面側に突出する突出位置と称す)で
運用される装填処理、回収処理の運用形態を示すもので
ある。これらの図において符号1は機体であって、図中
左側(矢印(イ)側)が前面側となっている。この機体
1の前面側には入金口2、入金リジェクト口3(後述す
る)、出金口4(後述する)が設けられており、この入
金口2には、入金処理しようとする紙幣が集積状態で投
入され、繰出手段5により該紙幣が1枚ずつ繰り出され
て第1搬送路6に送られるようになっている。
【0013】第1搬送路6の途中には紙幣の金種、真
偽、斜め送り、二重送りなどを鑑別する入金鑑別部7が
設けられ、更に、この第1搬送路6の末端は、偽券、斜
め送り、二重送り等のリジェクト券を収納する入金リジ
ェクト口3に接続されている。また、この第1搬送路6
の途中には、一時貯留スタッカ100または運用カセッ
ト101に対して紙幣を入金する、または一時貯留スタ
ッカ100または運用カセット101から紙幣を出金す
るための入出金ルート8が設けられている。この入出金
ルート8としては、入金路9、出金路10、入金反転路
11及び出金路12が設けられているが、一時貯留スタ
ッカ100、運用カセット101とともに詳細は後述す
る。
【0014】一方、機体1の後方下部には、紙幣を金種
別に収納するための金種別スタッカ13〜15と、リジ
ェクト券を収納するためのリジェクトボックス16とが
設けられ、更に、金種別スタッカ13〜15と出金口4
との間には、金種別スタッカ13〜15内の紙幣を出金
口4に搬送するための第2搬送路17が設けられてい
る。金種別スタッカ13〜15は、その内部にエレベー
タ手段38〜40(後述する)が設けられており、これ
らエレベータ手段38〜40上に紙幣が水平状態で集積
収納されるようになっている。
【0015】リジェクトボックス16は、一時貯留スタ
ッカ100、各金種別スタッカ13〜15から繰り出さ
れた紙幣の中でリジェクト券があった場合に、そのリジ
ェクト券を収納するものである。また、このリジェクト
ボックス16は単なる箱状体であって、第3搬送路28
及び接続搬送路29(後述する)により搬送されたリジ
ェクト券がそのまま投げ込まれて収納される。
【0016】また、金種別スタッカ13〜15と、第2
搬送路17との間には、金種別スタッカ13〜15に対
して紙幣を入金するための入金路18〜20と、金種別
スタッカ13〜15から紙幣を出金するための出金路2
1〜23とが設けられ、これら入金路18〜20と、出
金路21〜23とは、金種別スタッカ13〜15が機体
1内の所定位置に装填されている場合には、該金種別ス
タッカ13〜15の入出金機構24〜26に接続される
ようになっている。なお、入出金機構24〜26として
は、紙幣を蹴り出す蹴出ローラ、送りローラなどが具備
されている。
【0017】一方、第2搬送路17には、金種別スタッ
カ13〜15から出金された紙幣の金種、真偽、斜め送
り、二重送り等を鑑別するための出金鑑別部27が設け
られ、更に、この出金鑑別部27の下流側に位置する第
2搬送路17には、該第2搬送路17から分岐して、第
2搬送路17の起端部に至る第3搬送路28が設けられ
ている。また、この第3搬送路28には、リジェクト券
をリジェクトボックス16に案内するための接続搬送路
29、第1搬送路6により搬送された紙幣を第3搬送路
28に送るための接続搬送路30、第3搬送路28によ
り搬送された紙幣を第1搬送路6に送るための接続搬送
路31がそれぞれ設けられている。
【0018】次に、一時貯留スタッカ100、運用カセ
ット101について説明する。一時貯留スタッカ10
0、運用カセット101、及び前述した各金種別スタッ
カ13〜15はスタッカユニット(図示略)に支持され
ており、そのスタッカユニット自体は筐体(図示略)に
機体1の前後方向にスライド自在に支持されている。ま
た、このスタッカユニットは2分割されており、前方
(矢印(イ)側)のスタッカユニットには、一時貯留ス
タッカ100が単独で、あるいは一時貯留スタッカ10
0と運用カセット101との両方が搭載され、後方側の
スタッカユニットには金種別スタッカ13〜15が搭載
されるようになっている。また、機体1に、一時貯留ス
タッカ100、運用カセット101、金種別スタッカ1
3〜15を装填する場合には、金種別スタッカ13〜1
5を搭載した後方側のスタッカユニットを先に機体1に
装填し、次いで、一時貯留スタッカ100、運用カセッ
ト101を搭載した前方側のスタッカユニットを後から
機体1内に装填し、この状態で、後方側のスタッカユニ
ットを、前方側のスタッカユニットにより押圧して、支
持させるようにする。
【0019】具体例を挙げると、図1で示すような通常
運用(入金処理、出金処理)時においては、前方のスタ
ッカユニットに一時貯留スタッカ100のみをセット
し、この前方のスタッカユニットを、後方のスタッカユ
ニットを先に機体1に装填した状態で、機体1内に押し
込み、その結果、一時貯留スタッカ100を通常位置に
位置させる。また、図2で示すような装填処理/回収処
理時においては、前方のスタッカユニットに、一時貯留
スタッカ100及び運用カセット101の両方をセット
し、この前方のスタッカユニットを、後方のスタッカユ
ニットを先に機体1に装填した状態で、機体1内に押し
み、その結果、一時貯留スタッカ100を突出位置に
位置させ、その後方に運用カセット101を配置させ
る。そして、後者の場合、すなわち、前方のスタッカユ
ニットに一時貯留スタッカ100及び運用カセット10
1の両方をセットして、機体1に装填した場合には、一
時貯留スタッカ100の一部を機体1前面より突出させ
た状態のままとする。そして、このとき、図2に示すよ
うに、前方のスタッカユニットの側面及び上面等は、機
体1外に露出することになるが、露出する部分は、全て
スライドカバー(図示略)等で覆うようになっているの
で、機体1内部が外部に露出された状態で運用される虞
はない。
【0020】次に、一時貯留スタッカ100について説
明する。一時貯留スタッカ100の上部には紙幣を入出
金させるための入出金機構32が設けられており、図1
に示すように、一時貯留スタッカ100のみを機体1に
装填した場合(通常運用時である入金処理、出金処理を
行う場合)には、この入出金機構32が、紙幣を第1搬
送路6に対して入出金するための入出金ルート8に接続
され、この入出金ルート8の入金路9と出金路10とを
通じて、一時貯留スタッカ100の図中右側から紙幣の
入出金を行い、また、入金反転路11を通じて、入金鑑
別部7で裏面と鑑別された紙幣を反転させた後、一時貯
留スタッカ100の図中左側から紙幣の入金を行うよう
にしている。なお、この一時貯留スタッカ100の入出
金機構32、及び入出金ルート8の構成は、特願平4−
248267号に記載されている搬送振分機構部と同様
なものである。
【0021】また、一時貯留スタッカ100内の入出金
機構32の下方には水平状態を保った状態で上下方向に
移動自在な2枚のエレベータ手段33・34が設けられ
ており、これらエレベータ手段33・34上には紙幣が
水平状態で集積載置される。また、上段のエレベータ手
段33は、図に示した位置(中間位置)から入出金機構
32の一部に当接する位置までの間で昇降駆動されると
ともに、図に示す位置から機体1前方側へ向けてスライ
ド駆動され、これによって、上面に載置された集積紙幣
が図示しない掻き落とし部材により掻き落とされて、下
段のエレベータ手段34に上に落下されるようになって
いる。
【0022】また、下段のエレベータ手段34は、図に
示した位置(下端位置)から入出金機構32の一部に当
接する位置までの間で昇降駆動され、また、これら上下
のエレベータ手段33・34は、図示略の駆動機構によ
りそれぞれ駆動されるようになっている。そして、以上
のように構成された一時貯留スタッカ100では、上段
のエレベータ手段33が、入金路9又は入金反転路11
を経由して入金された入金紙幣を一時貯留紙幣として載
置し、下段のエレベータ手段34が、この入金紙幣の金
額をオペレータが承認した入金確定後、上段のエレベー
タ手段33から落下収納される入金紙幣を受けて載置す
るようにしている。
【0023】なお、一時貯留スタッカ100に対する紙
幣の入出金に際しては、図示しないセンサに基づき、上
下のエレベータ手段33・34上の紙幣最上面を入出金
機構32の近傍に位置させるようにする。また、この一
時貯留スタッカ100からの紙幣の出金に際しては、入
出金機構32の下部に設けた蹴出ローラにより、収納紙
幣を蹴り出して一枚ずつ出金路10に送り出し、更にこ
の出金路10と、第1搬送路6をループ状に接続する接
続搬送路35とにより、該紙幣を、入金鑑別部7の上流
側に位置する第1搬送路6に案内する。
【0024】また、上記説明は、図1に示すように前方
のスタッカユニットに一時貯留スタッカ100のみを搭
載して、通常運用である入金処理、出金処理を行う場合
の例であるが、図2に示すように、前方のスタッカユニ
ットに、一時貯留スタッカ100と運用カセット101
の両方を搭載した場合の装填・回収処理時には、一時貯
留スタッカ100は運用カセット101の前方側に配置
され、かつその内部の入出金機構32は、入出金ルート
8の出金路12に接続されるようになっている。そし
て、一時貯留スタッカ100が出金路12に接続された
場合には、入出金機構32の下部に設けた蹴出ローラに
より収納紙幣を一枚ずつ出金路12に送り出し、更にこ
の出金路12と、第1搬送路6をループ状に接続する接
続搬送路35とにより、該出金紙幣を、入金鑑別部7の
上流側に位置する第1搬送路6に案内する。
【0025】次に、運用カセット101及び各金種別ス
タッカ13〜15の構成について説明する。運用カセッ
ト101の入出金機構36、各金種別スタッカ13〜1
5の入出金機構24〜26は、一時貯留スタッカ100
の入出金機構32から表裏反転入金路関連の部材と、上
段のエレベータ手段33とを取り除いた構成と同様なも
のであり、紙幣の入出金のみを行うようになっている。
すなわち、運用カセット101、各金種別スタッカ13
〜15の入出金機構24〜26の下方にそれぞれ設けら
れたエレベータ手段37、38〜40は、一時貯留スタ
ッカ100の下段のエレベータ手段34と同様な構成と
なっている。
【0026】次に、紙幣入出金機にて行われる各種処理
について説明する。 (一) 通常運用である入金処理、出金処理について
(図3及び図4参照) 図3を参照して判るように、通常運用時には、機体1か
ら運用カセット101は取り外され、一時貯留スタッカ
100のみが装填されている。また、この通常運用時に
は、搬送ルートAで示される入金処理と、搬送ルートB
で示される出金処理とを並行して行うことが可能となっ
ている。入金処理について説明すると、入金口2に投入
された入金紙幣は、繰出手段5により1枚ずつ繰り出さ
れた後、第1搬送路6によって搬送されて、入金鑑別部
7により真偽、金種、表裏及び斜め、二重送り等が鑑別
され、「真」かつ「表」と鑑別された紙幣が、第1搬送
路6及び入金路9を順次経由して、一時貯留スタッカ1
00内の上段のエレベータ手段33に一時貯留され、
「真」かつ「裏」と鑑別された紙幣が第1搬送路6及び
入金反転路11を順次経由して、一時貯留スタッカ10
0の上段のエレベータ手段33に一時貯留され、「偽」
及び斜め、二重送りと鑑別された紙幣が、リジェクト券
として入金リジェクト口3に送り込まれるようになって
いる。そして、一時貯留スタッカ100に一時貯留され
る紙幣は、全て表裏取り揃えられた状態で貯留されるよ
うになっている。
【0027】入金口2に投入された紙幣の機体1内への
取込が全て終了すると、入金鑑別部7の鑑別結果に基づ
いて、その合計金額が図示略のテラーズマシンの表示部
(機体1に設けられた表示部でも良い)に表示される。
その金額を確認後、操作者がテラーズマシンの操作部の
入金確定キーを押下すると、それまで一時貯留スタッカ
100の上段のエレベータ手段33上に一時貯留されて
いた入金紙幣は、上段のエレベータ手段33の側方への
退避によつて落下され、下段のエレベータ手段34上に
集積されることになる。
【0028】また、テラーズマシンより紙幣入出金機に
対して、出金指令が出されると、各金種別スタッカ13
〜15より、出金額に相当する紙幣が1枚ずつ繰り出さ
れる。繰り出された出金紙幣は、出金路21〜23から
第2搬送路17に搬送されるとともに、第2搬送路17
の途中の出金鑑別部27において、金種及び斜め、二重
送り等が鑑別され、その鑑別の結果、何等異常がなけれ
ばそのまま出金口4まで搬送される。鑑別の結果、異常
あり(斜め、二重送り)と鑑別された出金リジェクト券
は、出金口4へは搬送されず、第3搬送路28及び接続
搬送路29を順次経由して、リジェクトボックス16内
へ搬送されて収納される。
【0029】また、図4に搬送ルートCで示すように、
通常運用時において、各金種別スタッカ13〜15の紙
幣収納量が、所定量以下になったならば、取引(入金処
理、出金処理)中でないことを条件として、一時貯留ス
タッカ100から各金種別スタッカ13〜15への紙幣
補充処理が開始されるようになっている。すなわち、
一時貯留スタッカ100内の下段のエレベータ手段34
が上昇して、該エレベータ手段34上の集積紙幣を入出
金機構32の繰出ローラに接触させた状態(このとき上
段のエレベータ手段33は退避している)で、該一時貯
留スタッカ100内から紙幣が繰り出される。そして、
この一時貯留スタッカ100から繰り出された紙幣は、
出金路10、接続搬送路35、第1搬送路6を通じて入
金鑑別部7へ送られ、更に入金鑑別部7により鑑別され
た後に、その鑑別結果に基づいて、接続搬送路30、第
3搬送路28、入金路18〜20を順次経由して、金種
別スタッカ13〜15の一つへ金種別に振り分けられ、
紙幣が補充される。この際、入金鑑別部7により異常あ
りと鑑別された紙幣は、接続搬送路29を通じてリジェ
クトボックス16に振り分けられて収納されることにな
る。なお、この補充処理は、入金あるいは出金の指令が
あった場合には、直ちに中断される。なお、各金種別ス
タッカ13〜15の紙幣収納量が所定量以下となったか
否かの判断は、金種別スタッカ13〜15への紙幣の入
出金枚数を計数する計数手段(図示略)の計数値に基づ
き行っても良く、また、金種別スタッカ13〜15内に
設けた光学センサにより紙幣の集積量を直接検出するこ
とにより行っても良い。
【0030】(二)運用カセット101から機体1への
紙幣の装填処理について(図5参照) まず、図5に示すように、紙幣の装填処理時には一時貯
留スタッカ100とともに運用カセット101が機体1
に装填され、更に、搬送ルートDで示すように、運用カ
セット101から各金種別スタッカ13〜15への補充
処理が行われる。 なお、このような紙幣の装填処理
は、例えば、上記通常運用(入金処理、出金処理)が行
われる前の業務開始前、または、入金処理、出金処理が
行われていない通常運用時にも行われる。また、この装
填処理に際しては、その前処理として、運用カセット1
01を機体1から取り外して、該運用カセット101内
に在高が確定している一定量の紙幣を収納した後、該運
用カセット101を機体1に取り付けるようにする。
【0031】まず、機体1にセットされた運用カセット
101の出金口から繰り出された紙幣は、出金路10、
接続搬送路35、第1搬送路6を通じて入金鑑別部7へ
送られ、更に入金鑑別部7により鑑別された後に、その
鑑別結果に基づいて、接続搬送路30、第3搬送路2
8、入金路18〜20を順次経由して、金種別スタッカ
13〜15の一つへ金種別に振り分けられ、紙幣が補充
される。この際、入金鑑別部7により、斜め、二重送り
等の異常ありと鑑別されたリジェクト券は、金種別スタ
ッカ13〜15及びリジェクトボックス16へは収納さ
れずに、そのまま第2搬送路17を直進して、出金口4
へ送り出されるようになっている。
【0032】なお、出金口4へ送り出された紙幣は、運
用カセット101からの払出動作終了後に、入金口2よ
り補充リトライさせることも可能となっている。このと
きのリトライルートは、入金口2、第1搬送路6、入金
接続搬送路30、第3搬送路28、入金路18〜20で
あるが、第1搬送路6途中の入金鑑別部7にて、斜め、
二重送りの異常が再度鑑別された場合には、この紙幣は
第2搬送路17を直進して、出金口4へ再度送り出す
(この後再度リトライしても良く、テラーが金種を確認
の上、保管しても良い)。
【0033】そして、以上のような運用カセット101
から機体1への紙幣の装填処理では、運用カセット10
1から払い出された紙幣の中で、正常紙幣のみを金種別
スタッカ13〜15に収納し、また、斜め送り、二重送
り等で異常となったリジェクト券も、リジェクトボック
ス16には収納せず、出金口4に払い出して再度、金種
別スタッカ13〜15への装填リトライを試みるか、テ
ラーに別途保管させるようにしたので、この運用カセッ
ト101から出金された紙幣の金額は常時確定されたも
のとなり、これによって運用カセット101内の紙幣の
在高も確定される。従って、従来のように運用カセット
101の在高を確定するために、該運用カセット101
内の紙幣を再計数する必要がなくなり、効率良い紙幣管
理を実現することが可能となる。
【0034】(三)運用カセット101への紙幣の回収
処理について(図6、図7参照)。 まず、図6に示すように、紙幣の回収処理時には一時貯
留スタッカ100とともに運用カセット101が機体1
に装填され、更に、搬送ルートE(図6参照)、搬送ル
ートF(図7参照)で示すように、運用カセット101
への紙幣の回収処理が行われる。なお、このような紙幣
の回収処理は、例えば、上記通常運用(入金処理、出金
処理)が行われた後の業務終了後に行われる他、入金処
理、出金処理が行われていない通常運用時にも行われ
る。また、紙幣の回収に際しては、運用カセット101
を空状態あるいは、紙幣を収納しておく場合には該紙幣
を在高確定状態としておく。
【0035】(I)金種別スタッカ13〜15からの回
収処理(図6参照) 図6の搬送ルートEで示すように、金種別スタッカ13
〜15の出金口からそれぞれ繰り出された紙幣は、出金
路21〜23を経由して第2搬送路17に送られ、更
に、第2搬送路17の途中の出金鑑別部27により鑑別
され、鑑別の結果、異常がなければ、第3搬送路28、
接続搬送路31、第1搬送路6、入金路9を順次経由し
て、空状態あるいは在高確定状態でセットされた運用カ
セット101に振り分けられ、また、異常があれば第3
搬送路28、接続搬送路29を経由して、リジェクトボ
ックス16へ振り分けられる。
【0036】(II)一時貯留スタッカ100からの回
収処理(図7参照) 図7の搬送ルートFで示すように、一時貯留スタッカ1
00の出金口から繰り出された紙幣は、出金路12、接
続搬送路35、第1搬送路6を順次経由して搬送される
とともに、第1搬送路6の途中の入金鑑別部7におい
て、金種及び斜め、二重送り等が鑑別され、その鑑別の
結果、何等異常がなければ、該紙幣は、接続搬送路3
0、第3搬送路28、接続搬送路31、第1搬送路6、
入金路9を順次経由して、空状態あるいは在高確定状態
セットされた運用カセット101へ振り分けられる。ま
た、入金鑑別部7において異常がありと鑑別されれば、
該紙幣は、接続搬送路30、第3搬送路28、接続搬送
路29を順次経て、リジェクトボックス16へ振り分け
られる。
【0037】そして、以上のような金種別スタッカ13
〜15から運用カセット101への紙幣の回収処理、一
時貯留スタッカ100から運用カセット101への紙幣
の回収処理では、斜め送り、二重送りなどで金種が未確
定となったリジェクト券をリジェクトボックス16に収
納し、かつ金種が確定された紙幣のみを運用カセット1
01に収納するようにしたので、この運用カセット10
1内に回収された紙幣の在高は常に確定された状態にあ
り、これによって従来のように運用カセット101の在
高を確定するために、該運用カセット101内の紙幣を
再計数する必要がなくなり、効率良い紙幣管理を実現す
ることが可能となる。
【0038】そして、以上説明したような運用カセット
101から機体1への紙幣の装填処理時(図5参照)、
また、金種別スタッカ13〜15、一時貯留スタッカ1
00から運用カセット101への紙幣の回収処理(図
6、図7参照)においては、運用カセット101内に回
収された紙幣の在高は常に確定された状態を保持するこ
とができるが、上述したような入金処理、出金処理(図
3)においては、通常、運用カセット101は不要なも
ので、取り外された状態にあり、かつこのような状態に
おいては、該運用カセット101内には、当然、金種の
未確定なリジェクト券が混入されることは無く、この点
においても運用カセット101内の在高が不確定となる
ことが防止される。
【0039】なお、上記装填処理、回収処理は、業務開
始前、業務終了時ではなく、通常運用時に行っても良い
が、このような通常運用時においては、装填処理、回収
処理を行っているときに、入金あるいは出金指令が出さ
れることがあり、このような場合には、装填処理、回収
処理を中断して、入金処理あるいは出金処理を行うよう
にする。
【0040】また、上記実施例において、繰出手段5、
第1搬送路6、入金路9、出金路10、入金搬送路1
1、出金路12、接続搬送路29、30、31、35、
第2搬送路17、入金路18〜20、出金路21〜2
3、第3搬送路28、及びこれら搬送路の分岐部におい
て搬送方向を切り換えるための振分手段(図示略)、及
びこれら搬送路、振分手段を駆動及び制御するための駆
動、制御手段(図示略)によって「搬送システム」が構
成される。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
紙幣入出金機によれば、一時貯留スタッカが突出位置に
位置しかつ該一時貯留スタッカの後方位置に運用カセッ
トが配置された状態で、該運用カセットから金種別スタ
ッカに紙幣を搬送する装填処理を行い、一時貯留スタッ
カが突出位置に位置しかつ該一時貯留スタッカの後方位
置に運用カセットが配置された状態で、一時貯留スタッ
カまたは金種別スタッカから運用カセットに紙幣を搬送
する回収処理を行うことになる。このため、特に回収処
理時に、金種別スタッカから運用カセットに紙幣を搬送
させて回収を行い、また一時貯留スタッカから運用カセ
ットに紙幣を搬送させて回収を行うことになり、このよ
うに、別途装着された運用カセットに紙幣を回収させる
ことになるため、多量の紙幣を回収することができる。
【0042】他方、一時貯留スタッカが通常位置に位置
する状態で、入金口を通じて外部から入金された入金紙
幣を一時貯留スタッカに搬送する入金処理を行うととも
に、一時貯留スタッカが通常位置に位置する状態で、該
一時貯留スタッカから金種別スタッカに紙幣を搬送する
補充処理を行い、さらに、一時貯留スタッカが通常位置
に位置する状態で、金種別スタッカから紙幣を出金口に
搬送する出金処理を行うことになる。このため、これら
の通常運用時には、一時貯留スタッカを突出位置から通
常位置に戻して運用することになる。その結果、機体を
コンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常運用(入金処理、出金処理)時の紙幣入出
金機の概略構成図である。
【図2】装填/回収処理時の紙幣入出金機の概略構成図
である。
【図3】入金/出金処理時の紙幣の搬送ルートA、Bを
示す図。
【図4】一時貯留スタッカ100から各金種別スタッカ
13〜15への補充処理時の紙幣の搬送ルートCを示す
図。
【図5】運用カセット101から各金種別スタッカ13
〜15への装填処理時の紙幣の搬送ルートDを示す図。
【図6】金種別スタッカ13〜15から運用カセット1
01への回収処理時時の紙幣の搬送ルートEを示す図。
【図7】一時貯留スタッカ100から運用カセット10
1への回収処理時の紙幣の搬送ルートFを示す図。
【符号の説明】
1 機体 2 入金口 3 出金口 7 入金鑑別部 13 金種別スタッカ 14 金種別スタッカ 15 金種別スタッカ 16 リジェクトボックス 27 出金鑑別部 A 搬送ルート(入金処理時) B 搬送ルート(出金処理時) C 搬送ルート(装填処理時) D 搬送ルート(装填処理時) E 搬送ルート(回収処理時) F 搬送ルート(回収処理時) 100 一時貯留スタッカ 101 運用カセット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常位置と該通常位置より機体の前面側
    に突出する突出位置との間でスライド可能に設けられる
    とともに、入金口を通じて外部から入金された入金紙幣
    を収納可能な一時貯留スタッカと、 紙幣を金種別に収納し、該紙幣を出金紙幣として出金口
    から外部に払い出し可能な金種別スタッカと、一時貯留スタッカが前記突出位置に位置する状態で機体
    の該一時貯留スタッカの後方位置に配置可能な、機体に
    対して脱着自在の 運用カセットと、紙幣の搬送を行なう 搬送システムとを有し、 前記搬送システムは、一時貯留スタッカが前記通常位置に位置する状態で、
    金口を通じて外部から入金された入金紙幣を一時貯留ス
    タッカに搬送する入金処理と、一時貯留スタッカが前記通常位置に位置する状態で、該
    一時貯留スタッカから金種別スタッカに紙幣を搬送する
    補充処理と、 一時貯留スタッカが前記通常位置に位置する状態で、金
    種別スタッカから紙幣を出金口に搬送する 出金処理と、一時貯留スタッカが前記突出位置に位置しかつ該一時貯
    留スタッカの後方位置に運用カセットが配置された状態
    で、該運用カセットから金種別スタッカに紙幣を搬送す
    装填処理と、一時貯留スタッカが前記突出位置に位置しかつ該一時貯
    留スタッカの後方位置に運用カセットが配置された状態
    で、一時貯留スタッカまたは金種別スタッカから運用カ
    セットに紙幣を搬送する 回収処理と、を行なう ことを特徴とする紙幣入出金機。
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