JP5336069B2 - 紙幣入出金機 - Google Patents

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本発明は、精査処理が可能な紙幣入出金機に関する。
従来、金融機関などの窓口では、入金処理において、紙幣を識別し、正常と識別した紙幣については、機内に一時保留し、計数後、入金承認/非承認指令に従い、入金承認の場合は一時保留済み紙幣を金種別収納放出部に収納し、入金非承認の場合は一時保留済みの紙幣を機外へ放出し、また、出金処理において、出金対象となる紙幣を該当する金種別収納放出部より繰り出して機外へ放出し、入金紙幣を出金紙幣としてリサイクルさせる循環式紙幣入出金機が一般的に用いられている。
通常、窓口業務終了後には、取引データと紙幣入出金機内の現金を再度計数し、取引データと再計数結果とを比較する精査処理を行っている。
この精査処理では、金種別収納放出部内の紙幣を繰り出し、識別部によって計数しつつ、他の紙幣と混ざらない部位に一時的に搬送して保留する。その後、精査中の金種別収納放出部内の紙幣全てを計数したら、計数済み紙幣を元の金種別収納放出部へ戻している。
このような精査処理を行うことで、紙幣入出金機内の紙幣を機内から取り出して他の機器で計数しなくても、紙幣入出金機自体で枚数を確定できるため、例えば翌日の取引に必要な金額を予め設定しておけば、その金額分を機内に残し、余剰分だけ機外へ回収することが可能となり、翌日の業務に備えた行員の作業効率を高めることができる。
このような精査処理が可能な紙幣入出金機では、金種別収納放出部へ入金紙幣を収納する場合、金種別収納放出部の上側より紙幣を受け入れ、また、出金紙幣を繰り出す場合、金種別収納放出部の下側より繰り出す構造となっている。これにより、金種別収納放出部の上側に設けられた一時保留部を、計数済み紙幣を一時的に保留する部位として用いることができ、また、金種別収納放出部内の紙幣が全て繰り出されるまでに一時保留部が満杯になったら、一時保留部内の紙幣を金種別収納放出部内の下側の紙幣と混ざらないように上側位置に収納し、一時保留部を空として精査処理を継続できるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このような上側から入金し、下側から出金する構成の金種別収納放出部では、入金搬送路、出金搬送路および当該金種別収納放出部への受入部、出金繰出部を個別に設けなければならず、機構が複雑になり、紙幣搬送詰まりを引き起こすことも多く、さらにはコストアップの要因ともなる。
さらに、金融機関などの窓口で使われる紙幣入出金機では、行員が利用し易いよう紙幣入出金機の外寸の高さにある程度の制約があり、上述した構成の紙幣入出金機では、金種別収納放出部の上部、下部にそれぞれ搬送路を設ける必要があるため、規定の高さに装置外寸を収めるには、装置外寸に大きく影響する金種別収納放出部の高さを低くしなければならず、これによって、紙幣収納容量が減ってしまい、入金では、金種別収納放出部が満杯になり易く、また、出金では、出金不足紙幣が発生し易くなり、業務中に取引中止となることも少なくない。
また、他の紙幣入出金では、金種別収納放出部の上側から入金、出金とも行う構成の金種別収納放出部がある(例えば、特許文献2参照。)。この場合、計数済み紙幣を一時保留部に保留するような精査処理は困難であり、一時保留部とは別の他の紙幣と混ざらない部位に計数済み紙幣を一時的に保留することになる。
しかしながら、計数済み紙幣を一時的に保留する1つの部位が満杯となった場合、それ以降は計数済み紙幣を保留できなくなるため、精査対象の金種別収納放出部の紙幣収納枚数が、この精査対象の金種別収納放出部から繰り出されて計数された計数済み紙幣を一時的に保留する1つの部位の紙幣収納容量を超える場合には、精査が困難になる。
特許第3929726号公報(第13−14頁、図11) 特許第3600762号公報(第5頁、図4)
上述のように、金種別収納放出部の構成によっては、精査処理において、精査対象の金種別収納放出部の紙幣収納枚数が、この精査対象の金種別収納放出部から繰り出されて計数された計数済み紙幣を一時的に保留する1つの部位の紙幣収納容量を超える場合には、精査が困難になる問題がある。
本発明は、このような点を鑑み、精査処理において、精査対象の金種別収納放出部の紙幣収納枚数によらず、この精査対象の金種別収納放出部から繰り出されて計数された計数済み紙幣を保留する1つの部位の収納容量を超える枚数の紙幣を精査できる紙幣入出金機を提供することを目的とする。
請求項1記載の紙幣入出金機は、入金された紙幣を収納し、収納された紙幣を出金する紙幣入出金機において、紙幣の金種、真偽、正損を識別する識別部と、この識別部の識別結果に従い、入金された紙幣を金種別に収納するとともに、収納済み紙幣を繰り出し可能な複数の金種別収納放出部と、複数の金種を混合状態で収納可能にするとともに、収納済み紙幣を繰り出し可能なカセット部と、前記金種別収納放出部に対応して設けられ、紙幣を一時的に保留するとともに、保留した紙幣を前記金種別収納放出部および前記カセット部のいずれかへ収納可能な一時保留部と、前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を確定させる精査処理にて、精査対象の前記金種別収納放出部から紙幣を繰り出して前記識別部にて枚数を計数し、この計数済み紙幣を前記カセット部へ搬送し、当該金種別収納放出部内の紙幣が全て繰り出されるまでに前記カセット部が満杯になった場合には、前記計数済み紙幣の搬送先を前記一時保留部とし、当該金種別収納放出部内の紙幣が全て繰り出された後、前記カセット部の計数済み紙幣を当該金種別収納放出部へ送り込む精査制御部とを具備し、前記精査制御部は、精査対象の計数済み紙幣を前記カセット部へ搬送中に、前記カセット部が満杯になった場合、精査対象の計数済み紙幣を精査対象の当該金種別収納放出部以外の複数の前記金種別収納放出部に対応して設けられた複数の前記一時保留部へ搬送するものである。
請求項2記載の紙幣入出金機は、請求項1記載の紙幣入出金機において、前記金種別収納放出部および前記カセット部は、上側より紙幣を受け入れて重積状態で収納するとともに、放出時には上側より紙幣を1枚ずつ繰り出すものである。
請求項3記載の紙幣入出金機は、請求項2記載の紙幣入出金機において、前記一時保留部は、前記金種別収納放出部および前記カセット部の上側に複数設けられ、一時的に保留した紙幣を下側の前記金種別収納放出部および前記カセット部へ収納可能とするものである。
求項記載の紙幣入出金機は、請求項1記載の紙幣入出金機において、前記精査制御部は、1つの前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を確定させる個別精査処理機能を備えたものである。
請求項記載の紙幣入出金機は、請求項1記載の紙幣入出金機において、前記精査制御部は、1つ以上の任意数の前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる任意精査処理機能を備えたものである。
請求項記載の紙幣入出金機は、請求項1記載の紙幣入出金機において、前記精査制御部は、全ての前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる全精査処理機能を備えたものである。
請求項記載の紙幣入出金機は、請求項1記載の紙幣入出金機において、前記精査制御部は、1つの前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を確定させる個別精査処理機能と、1つ以上の任意数の前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる任意精査処理機能と、全ての前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる全精査処理機能とを備え、これら個別精査処理と任意精査処理と全精査処理とを外部からの指示および予め設定された所定条件のいずれかにより、選択可能とするものである。
請求項記載の紙幣入出金機は、請求項1記載の紙幣入出金機において、前記精査制御部は、1つの前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を確定させる個別精査処理機能と、1つ以上の任意数の前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる任意精査処理機能と、全ての前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる全精査処理機能とを備え、これら個別精査処理と任意精査処理と全精査処理とを外部からの指示および予め設定された所定条件のいずれかにより、複数連続して実施可能とするものである。
請求項記載の紙幣入出金機は、請求項1記載の紙幣入出金機において、前記カセット部は、当該紙幣入出金機より着脱可能であるものである。
請求項10記載の紙幣入出金機は、請求項1記載の紙幣入出金機において、前記カセット部は、複数の収納放出空間を備え、少なくとも1つの収納放出空間は複数の金種を混合状態で収納し、収納済み紙幣を繰り出し可能であり、他の収納放出空間は単金種のみ収納可能かつ繰り出し可能であるものである。
請求項11記載の紙幣入出金機は、請求項1記載の紙幣入出金機において、前記精査処理中に障害が発生した場合、その後の復旧処理において、精査対象の前記金種別収納放出部から繰り出した紙幣を精査対象の当該金種別収納放出部へ戻す復旧制御部を備えたものである。
請求項1記載の紙幣入出金機によれば、精査処理時において、精査対象の金種別収納放出部から繰り出されて計数された計数済み紙幣を一時的に保留するカセット部が満杯になった場合、さらに一時保留部を利用して計数済み紙幣を一時的に保留することにより、精査対象の金種別収納放出部の紙幣収納枚数によらず、カセット部の収納容量を超える枚数の紙幣を精査できる。さらに、精査対象の計数済み紙幣をカセット部へ搬送中に、カセット部が満杯になった場合、精査対象の当該金種別収納放出部以外の複数の金種別収納放出部に対応して設けられた複数の一時保留部へ計数済み紙幣を搬送することにより、当該金種別収納放出部からの紙幣の繰り出しを継続し、精査ができる。
請求項2記載の紙幣入出金機によれば、請求項1記載の紙幣入出金機の効果に加えて、金種別収納放出部およびカセット部は、上側より紙幣を受け入れて重積状態で収納するとともに、放出時には上側より紙幣を1枚ずつ繰り出すため、紙幣搬送構造が簡素化され、紙幣搬送詰まりを低減できとともに、コストアップを抑えることができ、さらに、金種別収納放出部の紙幣収納容量を減少させることなく、コンパクトにでき、かつ利用者の利便性を向上させることができる。
請求項3記載の紙幣入出金機によれば、請求項2記載の紙幣入出金機の効果に加えて、金種別収納放出部およびカセット部の上側に設けられた複数の一時保留部を、計数済み紙幣を一時的に保留する部位として利用でき、計数済み紙幣を一時的に保留する部位の容量を増加できる。
求項記載の紙幣入出金機によれば、請求項1記載の紙幣入出金機の効果に加えて、個別精査処理により、1つの金種別収納放出部内の紙幣枚数を精査して確定させることができる。
請求項記載の紙幣入出金機によれば、請求項1記載の紙幣入出金機の効果に加えて、任意精査処理により、1つ以上の任意数の金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次精査して確定させることができる。
請求項記載の紙幣入出金機によれば、請求項1記載の紙幣入出金機の効果に加えて、全精査処理により、全ての金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次精査して確定させることができる。
請求項記載の紙幣入出金機によれば、請求項1記載の紙幣入出金機の効果に加えて、外部からの指示および予め設定された所定条件のいずれかにより、1つの金種別収納放出部内の紙幣枚数を精査して確定させる個別精査処理と、1つ以上の任意数の金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次精査して確定させる任意精査処理と、全ての金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次精査して確定させる全精査処理とを、選択できる。
請求項記載の紙幣入出金機によれば、請求項1記載の紙幣入出金機の効果に加えて、外部からの指示および予め設定された所定条件のいずれかにより、1つの金種別収納放出部内の紙幣枚数を精査して確定させる個別精査処理と、1つ以上の任意数の金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次精査して確定させる任意精査処理と、全ての金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次精査して確定させる全精査処理とを、複数連続して実施させることができる。
請求項記載の紙幣入出金機によれば、請求項1記載の紙幣入出金機の効果に加えて、紙幣入出金機より着脱可能なカセット部により、紙幣の補充や回収ができる。
請求項10記載の紙幣入出金機によれば、請求項1記載の紙幣入出金機の効果に加えて、カセット部の複数の収納放出空間のうち、少なくとも1つの収納放出空間は複数の金種を混合状態で収納し、収納済み紙幣を繰り出し可能であり、他の収納放出空間は単金種のみ収納可能かつ繰り出し可能であって、金種別収納繰出部の1つとして機能させることができる。
請求項11記載の紙幣入出金機によれば、請求項1記載の紙幣入出金機の効果に加えて、精査処理中に障害が発生した場合、その後の復旧処理において、精査対象の金種別収納放出部から繰り出した紙幣を精査対象の当該金種別収納放出部へ戻し、精査をやり直すことができる。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1および図2に示すように、紙幣入出金機としての貨幣入出金機11は、例えば銀行などの金融機関のカウンターに、このカウンターの内側に居る2人のテラー間に設置され、貨幣入出金機11の左右の一方または両方に居るテラーのいずれもからも使用可能としている。貨幣入出金機11には左右の2人のテラーが操作する図示しない端末がそれぞれ接続され、これら端末で貨幣入出金機11を操作可能としている。
貨幣入出金機11は機体12を有し、この機体12は、テラーが操作する操作面側を前面とし、この前面と反対側つまりカウンターの外側の顧客側を後面とした場合、左右方向の横幅が狭く、前後方向の奥行きが長いとともに上下方向の高さが高い縦型に構成されている。
機体12には、上部ユニット13および下部ユニット14が機体12の前面側からそれぞれ引出可能に設けられ、これら上部ユニット13および下部ユニット14にわたって紙幣を処理する紙幣入出金装置15が配設されているとともに、主に上部ユニット13に硬貨を処理する図示しない硬貨入出金装置が配設されている。
上部ユニット13の前側上面から前面にわたって操作面17が設けられ、この操作面17の前側上面側には、紙幣を入金する入金口18、および硬貨を入金する入金口19が形成されている。紙幣の入金口18は、シャッタ20によって開閉可能とし、長方形の紙幣の短手方向を挿入方向に向けて紙幣が挿入される。これら入金口18,19の左右両側域には、左右いずれのテラーで入金処理または出金処理を占有するかを指示する占有ボタンなどを含む複数のボタンが配置された操作部21、および各種の情報を表示する表示部22がそれぞれ配置されている。
操作面17の前面側には、紙幣を出金する出金口23が形成されているとともに、リジェクト紙幣を収納するリジェクトボックス24が引出可能に配置されている。このリジェクトボックス24の左右両側域には、硬貨を出金する出金口25が設けられているとともに、出金口25から出金された硬貨を収納する硬貨出金ボックス26が引き出し可能に配置されている。
機体12の前面下部域には扉体27が開閉可能に取り付けられ、この扉体27を開放することで下部ユニット14を機体12内から前方へ引き出し可能としている。扉体27または下部ユニット14にはロック錠を設け、特定のテラーや管理者などの特定者のみロック錠を解錠して下部ユニット14を引出可能としている。
次に、紙幣入出金装置15について説明する。
機体12内の上部ユニット13および下部ユニット14にわたって、長方形の紙幣の短手方向を搬送方向に向けて紙幣を搬送する搬送部30が配設されている。また、下部ユニット14には、金種別に紙幣を収納するとともに収納済み紙幣を繰出可能な複数の金種別収納放出部としてのスタッカ31a,31b,31cが前後方向に並んで配設され、これらスタッカ31a,31b,31cの前側に複数金種を混合状態で収納可能とするとともに収納済み紙幣を繰出可能なカセット部32が配設されている。このカセット部32は下部ユニット14に対して着脱可能とし、カセット部32内には複数の収納放出空間としてのカセット33a,33bが前後方向に並んで配設されている。さらに、各スタッカ31a,31b,31cおよび各カセット33a,33bの上側には、紙幣を一時的に保留するとともに、各スタッカ31a,31b,31cおよび各カセット33a,33bに収納可能な一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35a,35bが配設されている。
搬送部30は、紙幣を搬送するベルト機構やローラ機構などによって構成され、上部ユニット13と下部ユニット14とにわたって紙幣を双方向に搬送可能なループ状搬送路38を備えている。このループ状搬送路38において、図1中で時計回り方向への紙幣の搬送を順方向、反時計回り方向への紙幣の搬送を反順方向と呼ぶ。
ループ状搬送路38には、上部ユニット13内において、入金口18からの入金搬送路39、出金口23への出金搬送路40、リジェクトボックス24へのリジェクト搬送路41がそれぞれ接続され、また、下部ユニット14内において、各スタッカ31a,31b,31cの一時保留部34a,34b,34cおよび各カセット33a,33bの一時保留部35a,35bとのスタッカ搬送路42a,42b,42cおよびカセット搬送路43a,43bがそれぞれ接続されている。
ループ状搬送路38には、入金搬送路39と最後部のスタッカ搬送路42cとの間に紙幣の金種、真偽、正損などを識別する識別部44が配設され、この識別部44と入金搬送路39との間に表裏反転搬送路45が接続されているとともにこの表裏反転搬送路45に紙幣の表裏を反転させる表裏反転部46が配設されている。
各搬送路の分岐位置には紙幣を分岐させる分岐機構47がそれぞれ配設されているとともに、各搬送路には紙幣を検知するセンサ48がそれぞれ配設されている。
また、スタッカ31a,31b,31cおよびカセット33a,33bは、一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35a,35bから紙幣を受け入れて上下方向に集積収納可能とするとともに、収納している紙幣を上方の一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35a,35bに送り込み、この一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35a,35bから搬送部30へ紙幣を送り出し可能とする。すなわち、スタッカ31a,31b,31cおよびカセット33a,33bは、収納時には上側より紙幣を受け入れて重積状態で収納するとともに、放出時には上側より紙幣を1枚ずつ繰り出す構成とされている。スタッカ31a,31b,31cおよびカセット33a,33b内には、紙幣を載せて上下方向に移動させるリフト51およびリフト52がそれぞれ配設されている。
また、一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35a,35bは、搬送部30から送り込まれる紙幣を上下方向に集積状態に一時保留し、収納時には集積状態の紙幣を下方のスタッカ31a,31b,31cおよびカセット33a,33bに送り込んで収納させ、返却時には集積状態の紙幣を1枚ずつ搬送部30に繰り出し、また、スタッカ31a,31b,31cおよびカセット33a,33b内から上昇されて送り込まれる紙幣を1枚ずつ搬送部30に繰り出し可能とする。
なお、本実施の形態では一時保留部をスタッカ31a,31b,31cおよびカセット33a,33bの上方に個別に設ける構成としているが、複数金種を一括して混合保留ができる一括一時保留部であっても構わない。例えば、スタッカ31a,31b,31cと同形状のスタッカをさらに1つ設けて一括一時保留部とし、一時保留の際には、搬送路30から送り込まれる紙幣を上下方向に集積状態に一時保留し、また、繰り出し時には、集積状態の紙幣を1枚ずつ搬送部30に繰り出すように構成する。
また、硬貨入出金装置は、入金口19に投入された入金硬貨を識別し、一時保留した後、入金承認/非承認指令に従い、入金承認の場合は一時保留済み硬貨を金種別収納放出部に収納し、入金非承認の場合は一時保留済みの硬貨を出金口25に返却し、また、出金処理において、出金対象となる硬貨を該当する金種別収納放出部より繰り出して出金口25へ出金し、入金硬貨を出金硬貨としてリサイクルさせる。
また、図3に、貨幣入出金機11の紙幣入出金装置15および硬貨入出金装置を制御する制御部55を示す。この貨幣入出金機11の制御部55は上位機56と通信可能とし、上位機56によって貨幣入出金機11内の紙幣および硬貨の在高が管理される。
制御部55は、機体12内の紙幣枚数を確定させる精査処理にて、精査対象のスタッカ31a,31b,31cから紙幣を繰り出して識別部44にて枚数を計数し、計数済み紙幣をカセット33aへ搬送し、精査対象のスタッカ31a,31b,31c内の紙幣が全て繰り出されるまでにカセット33aが満杯になった場合には、計数済み紙幣の搬送先を精査対象のスタッカ31a,31b,31c以外のスタッカ31a,31b,31cの上側に設けられた一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35a,35bとし、精査対象のスタッカ31a,31b,31c内の紙幣が全て繰り出された後、カセット33aおよび一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35a,35bの計数済み紙幣を元の精査対象のスタッカ31a,31b,31cへ送り込む精査制御部57の機能を有している。
さらに、精査制御部57では、1つのスタッカ31a,31b,31c内の紙幣枚数を確定させる個別精査処理機能と、1つ以上の任意数のスタッカ31a,31b,31c内の紙幣枚数を順次確定させる任意精査処理機能と、全てのスタッカ31a,31b,31c内の紙幣枚数を順次確定させる全精査処理機能とを備え、これら個別精査処理と任意精査処理と全精査処理とを外部からの指示および予め設定された所定条件のいずれかにより、選択可能、あるいは複数連続して実施可能とする。
また、制御部55は、精査処理中に障害が発生した場合、その後の復旧処理において、精査対象のスタッカ31a,31b,31cから繰り出した紙幣を元の精査対象の当該スタッカ31a,31b,31cへ戻す復旧制御部58の機能を有している。
また、制御部55は、精査処理時に識別部44で計数される計数値のデータを、表示部22や貨幣入出金機11に接続されるモニタや表示部などの表示器に送る機能を有している。制御部55と表示器との間は転送速度の比較的遅いシリアル回線で接続される場合、計数速度は毎秒10枚程度であるのに対して表示器で計数値の表示を更新する間隔は0.5〜1秒程度であるため、表示器で表示される計数値が間をあけて間欠的にカウントアップするような表示となってしまう。そこで、表示器にCPUを搭載し、このCPUの機能により、制御部55からシリアル回線を通じて転送されてくる計数値を基に、表示器で表示する計数値が連続的にカウントアップするように補間しながら表示させ、これによってリアルタイムで高速に計数しているように見えるようにできる。
次に、貨幣入出金機11の紙幣の処理について説明する。
図4には、貨幣入出金機11の待機状態を示す。スタッカ31a,31b,31cは、万円、5千円、千円の紙幣をそれぞれ収納する設定とし、また、カセット33bは、2千円、満杯となったスタッカ31a,31b,31cに収納できないオーバーフロー券(OF券)、および汚損貨(紙幣の場合の汚れ)や厚損貨(紙幣の場合の折れ)や欠損貨(紙幣の場合の破れ)や疲労貨(紙幣の場合のくたびれ)などの損券を収納する設定とする。また、カセット33aは、紙幣の補充、回収あるいは精査に利用する設定とする。
また、スタッカ31a,31b,31cの紙幣収納枚数は例えば1350枚、カセット33a,33bの紙幣収納枚数は例えば1000枚、各一時保留部34a,34b,34c,35a,35bの紙幣収納枚数は例えば100枚とする。
まず、図15および図16において(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、入金処理について説明する。
図15に示すように、入金口18に投入された紙幣を、1枚ずつ入金搬送路39からループ状搬送路38に送り込み、ループ状搬送路38を順方向に搬送して識別部44で識別する。
識別の結果、正常と識別された紙幣は、金種別にループ状搬送路38からスタッカ搬送路42a,42b,42cおよびカセット搬送路43bに分岐し、金種別の一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35bに集積状態に一時的に保留する。
識別の結果、正常と識別されなかった紙幣は、ループ状搬送路38から出金搬送路40に分岐し、出金口23に送り出して返却する。
入金口18に投入された紙幣の一時保留が完了した後、入金承認が指令されると、一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35bに一時的に保留していた紙幣を下方のスタッカ31a,31b,31cおよびカセット33bに収納する。また、入金非承認が指令されると、一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35bに一時的に保留していた紙幣は、1金種ずつ順番に、一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35bからスタッカ搬送路42a,42b,42cおよびカセット搬送路43bに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を反順方向に搬送して識別部44で識別し、ループ状搬送路38から出金搬送路40に分岐し、出金口23に送り出して返却する。
また、大量枚数の入金取引(大口入金)の場合に、金種別の一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35bが満杯になれば、カセット33aに搬送し、一時的に保留する。その後、入金承認指令で、図16に示すように、カセット33aから紙幣を繰り出し、各スタッカ31a,31b,31cおよびカセット33bに搬送し、収納する。また、入金非承認指令で、カセット33aから紙幣を繰り出し、出金口23に送り出して返却する。
続いて、図17において(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、出金処理について説明する。
出金処理では、出金対象金種のスタッカ31a,31b,31cに収納している紙幣を、1金種ずつ順番に、一時保留部34a,34b,34cからスタッカ搬送路42a,42b,42cに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を反順方向に搬送して識別部44で識別する。
識別の結果、正常と識別された紙幣は、必要に応じて表裏反転部46を経て紙幣の表裏面を一定の向きとし、ループ状搬送路38から出金搬送路40に分岐し、出金口23に送り出して出金する。
識別の結果、正常と識別されなかった紙幣は、ループ状搬送路38からリジェクト搬送路41に分岐し、リジェクトボックス24に送り込んで収納する。そして、リジェクトボックス24に送り込んで収納する紙幣の発生により不足する金種の紙幣は、該当するスタッカ31a,31b,31cから再繰り出しする。
続いて、図18において(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、補充処理について説明する。
カセット33aに予め補充用の紙幣を収納したカセット部32を、機体12から扉体27を開いて引き出した下部ユニット14に装着し、この下部ユニット14を機体12内に挿入して扉体27を閉じ、補充用の紙幣を機体12内に装填する。
補充処理では、カセット33aに収納している補充用の紙幣を、一時保留部35aからカセット搬送路43aに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を順方向に搬送して識別部44で識別する。
識別の結果、正常と識別された紙幣は、金種別にループ状搬送路38から対応する補充対象金種のスタッカ搬送路42a,42b,42cに分岐し、金種別の一時保留部34a,34b,34cに送り込んで一時的に保留する。一時保留部34a,34b,34cに所定量の紙幣が一時的に保留される毎に、紙幣を下方のスタッカ31a,31b,31cに収納する。
識別の結果、正常と識別されない紙幣が発生した場合には、カセット33aの一時保留部35aからの繰り出しを一時停止し、その正常と識別されなかった紙幣を、ループ状搬送路38からリジェクト搬送路41に分岐し、リジェクトボックス24に送り込んで収納する。リジェクト紙幣の排除後、一時保留部35aからの繰り出しを再開し、処理を継続する。
続いて、図19において(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、回収処理について説明する。
この回収処理は、機体12内に収納されている紙幣を識別後にカセット33aに回収するものである。
スタッカ31a,31b,31cおよびカセット33bに収納している紙幣を、1金種ずつ順番に、一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35bからスタッカ搬送路42a,42b,42cおよびカセット搬送路43bに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を反順方向に搬送して識別部44で識別する。
識別の結果、正常と識別された紙幣は、ループ状搬送路38からカセット搬送路43aに分岐し、一時保留部35aに一時的に保留する。この一時保留部35aに所定量の紙幣が一時的に保留される毎に紙幣をカセット33aに収納する。
識別の結果、正常と識別されなかった紙幣は、ループ状搬送路38からリジェクト搬送路41に分岐し、リジェクトボックス24に送り込んで収納する。
そして、機体12の扉体27を解錠して開き、下部ユニット14からカセット部32を取り出してカセット33a内の紙幣を回収できる。
次に、図4ないし図14において、機体12内の紙幣枚数を確定させる精査処理について説明する。
図4に示すように、スタッカ31a,31b,31cには万円、5千円、千円の紙幣がそれぞれ収納され、カセット33bには2千円、オーバーフロー券(OF券)および損券が収納されているものとする。
精査処理は、テラーの端末や上位機56などの外部からの指示や、予め設定された所定条件により、いずれか1つのスタッカ31a,31b,31c内の紙幣枚数を精査して確定させる個別精査処理と、1つ以上の任意数のスタッカ31a,31b,31c内の紙幣枚数を順次精査して確定させる任意精査処理と、全てのスタッカ31a,31b,31c内の紙幣枚数を順次精査して確定させる全精査処理とを、選択でき、あるいは複数連続して実施させることができる。
そして、以下、スタッカ31aに収納している万円紙幣の精査処理について説明する。
図5に示すように(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、スタッカ31aに収納している万円紙幣を、一時保留部34aからスタッカ搬送路42aに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を反順方向に搬送して識別部44で識別し、計数する。
識別の結果、正常と識別された計数済み万円紙幣は、必要に応じて表裏反転部46を経て計数済み万円紙幣の表裏面を一定の向きとし、ループ状搬送路38からカセット搬送路43aに分岐し、カセット33aに収納する。
識別の結果、例えば搬送する紙幣が重なっていたりして識別部44で所定の識別動作ができず再識別することによって正常と識別される可能性のある再識別可能な紙幣(再識別可能RJ)と識別された場合には、その再識別可能な紙幣を、ループ状搬送路38からカセット搬送路43bに分岐し、カセット33bに収納する。
識別の結果、正常と識別されず、再識別不可なリジェクト紙幣(RJ券)と識別された場合には、そのリジェクト紙幣を、ループ状搬送路38からリジェクト搬送路41に分岐し、リジェクトボックス24に送り込んで収納する。
また、万円紙幣の精査処理途中で、カセット33aが満杯になった場合には、まず、図6に示すように(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、計数済み万円紙幣を、ループ状搬送路38からカセット搬送路43aに分岐し、カセット33aの上側の一時保留部35aに収納し、さらに、この一時保留部35aが満杯になった場合には、ループ状搬送路38からカセット搬送路43bに分岐し、カセット33bの上側の一時保留部35bに収納する。
さらに、カセット33a,33bの上側の一時保留部35a,35bの両方が満杯になった場合には、図7に示すように(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、スタッカ31aからの万円紙幣の繰り出しを停止し、一時保留部35a,35bに収納された計数済み万円紙幣を、一時保留部35a,35bの一方から順番に各カセット搬送路43a,43bに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を順方向に搬送し、識別部44を経て、ループ状搬送路38から各スタッカ搬送路42b,42cに順番に分岐し、スタッカ31b,31cの上側の一時保留部34b,34cに順番に送り込んで収納する。この計数済み万円紙幣の移動動作は、スタッカ31aから繰り出した万円紙幣を識別後にスタッカ31b,31cの上側の一時保留部34b,34cに送り込むことができない搬送経路となっているためであり、計数済み万円紙幣の移動が必要となっている。
その後、図8に示すように(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、スタッカ31aからの万円紙幣の繰り出しを再開し、計数済み万円紙幣を、ループ状搬送路38からカセット搬送路43aに分岐し、カセット33aの上側の一時保留部35aに収納し、さらに、この一時保留部35aが満杯になった場合には、ループ状搬送路38からカセット搬送路43bに分岐し、カセット33bの上側の一時保留部35bに収納する。
そして、スタッカ31aからの万円紙幣の繰り出しが終わり、万円紙幣の計数が完了したら、計数済み万円紙幣を元のスタッカ31aに戻す動作を行う。
まず、図9に示すように(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、カセット33a,33bの上側の一時保留部35a,35bに収納されている計数済み万円紙幣を、一時保留部35a,35bの一方から順番に各カセット搬送路43a,43bに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を順方向に搬送し、識別部44で識別する。
識別の結果、正常と識別された計数済み万円紙幣は、ループ状搬送路38からスタッカ搬送路42aに分岐し、スタッカ31aに収納する。
識別の結果、正常と識別されなかったリジェクト紙幣が発生した場合には、一時保留部35a,35bからの繰り出しを一時停止し、その正常と識別されなかったリジェクト紙幣を、ループ状搬送路38からリジェクト搬送路41に分岐し、リジェクトボックス24に送り込んで収納する。リジェクト紙幣の排出後、一時保留部35a,35bからの繰り出しを再開し、処理を継続する。
さらに、図10に示すように(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、スタッカ31b,31cの上側の一時保留部34b,34cに収納されている計数済み万円紙幣を、一時保留部34b,34cの一方から順番に各スタッカ搬送路42b,42cに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を反順方向に搬送し、識別部44を経て、ループ状搬送路38からカセット搬送路43a,43bに分岐し、カセット33a,33bの上側の一時保留部35a,35bに収納する。この計数済み万円紙幣の移動動作は、スタッカ31b,31cの上側の一時保留部34b,34cから繰り出した計数済み万円紙幣をスタッカ31aの上側の一時保留部34aに送り込むことができない搬送経路となっているためであり、計数済み万円紙幣の移動が必要となっている。
その後、図11に示すように(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、一時保留部35a,35bに収納されている計数済み万円紙幣を、一時保留部35a,35bの一方から順番に各カセット搬送路43a,43bに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を順方向に搬送し、識別部44で識別する。
識別の結果、正常と識別された計数済み万円紙幣は、ループ状搬送路38からスタッカ搬送路42aに分岐し、スタッカ31aの上側の一時保留部34aに送り込んで一時的に保留する。この一時保留部34aに所定量の計数済み万円紙幣が一時的に保留される毎に計数済み万円紙幣を下側のスタッカ31aに収納する。
識別の結果、正常と識別されなかったリジェクト紙幣が発生した場合には、一時保留部35a,35bからの繰り出しを一時停止し、その正常と識別されなかったリジェクト紙幣を、ループ状搬送路38からリジェクト搬送路41に分岐し、リジェクトボックス24に送り込んで収納する。リジェクト紙幣の排出後、一時保留部35a,35bからの繰り出しを再開し、処理を継続する。
さらに、図12に示すように(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、カセット33aに収納されている計数済み万円紙幣を、一時保留部35aからカセット搬送路43aに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を順方向に搬送し、識別部44で識別する。
識別の結果、正常と識別された計数済み万円紙幣は、ループ状搬送路38からスタッカ搬送路42aに分岐し、スタッカ31aの上側の一時保留部34aに送り込んで一時的に保留する。この一時保留部34aに所定量の計数済み万円紙幣が一時的に保留される毎に計数済み万円紙幣を下側のスタッカ31aに収納し、最後の計数済み万円紙幣が一時保留部34aに送り込まれたら一時保留部34a内の計数済み万円紙幣を下側のスタッカ31aに収納し、計数済み万円紙幣を元のスタッカ31aに戻す。
識別の結果、正常と識別されなかったリジェクト紙幣が発生した場合には、カセット33aからの繰り出しを一時停止し、その正常と識別されなかったリジェクト紙幣を、ループ状搬送路38からリジェクト搬送路41に分岐し、リジェクトボックス24に送り込んで収納する。リジェクト紙幣の排出後、カセット33aからの繰り出しを再開し、処理を継続する。
また、カセット33bの上側の一時保留部35bに再識別可能な紙幣が収納されている場合には、図13に示すように(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、一時保留部35bに収納している再識別可能な紙幣を、一時保留部35bからカセット搬送路43bに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を反順方向に搬送して識別部44で再識別する。
再識別の結果、正常と識別された計数済み紙幣(万円紙幣以外の五千円紙幣、千円紙幣、二千円紙幣の場合もある)は、必要に応じて表裏反転部46を経て計数済み紙幣の表裏面を一定の向きとし、ループ状搬送路38からカセット搬送路43aに分岐し、カセット33aに収納する。
再識別の結果、再び、再識別可能な紙幣と識別された場合には、その再識別可能な紙幣を、ループ状搬送路38からカセット搬送路43aに分岐し、カセット33aに収納する。
再識別の結果、正常と識別されず、再識別不可なリジェクト紙幣と識別された場合には、そのリジェクト紙幣を、ループ状搬送路38からリジェクト搬送路41に分岐し、リジェクトボックス24に送り込んで収納する。
その後、図14に示すように(紙幣の流れを太線および矢印で示す)、カセット33aに収納されている計数済み紙幣および再識別可能な紙幣を、カセット33aからカセット搬送路43aに1枚ずつ繰り出してループ状搬送路38に送り出し、このループ状搬送路38を順方向に搬送し、識別部44で識別する。
識別の結果、正常と識別された識別済み紙幣は、金種別に、ループ状搬送路38からスタッカ搬送路42a,42b,42cおよびカセット搬送路43bに分岐し、金種別のスタッカ31a,31b,31cおよびカセット33bに収納する。
識別の結果、再び、再識別可能な紙幣と識別された場合には、その再識別可能な紙幣を、ループ状搬送路38からカセット搬送路43bに分岐し、カセット33bの上側の一時保留部35bに収納する。
識別の結果、正常と識別されなかったリジェクト紙幣が発生した場合には、カセット33aからの繰り出しを一時停止し、その正常と識別されなかったリジェクト紙幣を、ループ状搬送路38からリジェクト搬送路41に分岐し、リジェクトボックス24に送り込んで収納する。リジェクト紙幣の排出後、カセット33aからの繰り出しを再開し、処理を継続する。
なお、このような精査処理は、テラーの端末や上位機56などの外部からの指示や、予め設定された所定条件により実施できる。そして、いずれか1つのスタッカ31a,31b,31c内の紙幣枚数を精査して確定させる個別精査処理と、1つ以上の任意数のスタッカ31a,31b,31c内の紙幣枚数を順次精査して確定させる任意精査処理と、全てのスタッカ31a,31b,31c内の紙幣枚数を順次精査して確定させる全精査処理とを、選択でき、さらに複数の処理を連続して実施させることもできる。
また、精査処理中に、紙幣詰まりなどの障害が発生した場合、その後の復旧処理において、精査対象のスタッカ31a,31b,31cから繰り出した紙幣を元のスタッカ31a,31b,31cへ戻し、精査をやり直すようにする。
そして、スタッカ31aに収納されている万円紙幣の精査処理について説明したが、スタッカ31b,31cに収納されている5千円紙幣および千円紙幣についても、スタッカ31aに収納されている万円紙幣と同様に精査処理できる。
このように、精査処理時において、精査対象のスタッカ31a,31b,31cから繰り出されて計数された計数済み紙幣を一時的に保留するカセット33aが満杯になった場合、さらに一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35a,35bを利用して計数済み紙幣を一時的に保留することにより、精査対象のスタッカ31a,31b,31cの紙幣収納枚数によらず、カセット33aの収納容量を超える枚数の紙幣を精査できる。
しかも、スタッカ31a,31b,31cおよびカセット33a,33bは、上側より紙幣を受け入れて重積状態で収納するとともに、放出時には上側より紙幣を1枚ずつ繰り出すため、紙幣搬送構造が簡素化され、紙幣搬送詰まりを低減できとともに、コストアップを抑えることができ、さらに、スタッカ31a,31b,31cの紙幣収納容量を減少させることなく、コンパクトにでき、かつ利用者の利便性を向上させることができる。
また、スタッカ31a,31b,31cおよびカセット33a,33bの上側の一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35a,35bを、計数済み紙幣を一時的に保留する部位として利用でき、計数済み紙幣を一時的に保留する部位の容量を増加できる。
また、精査対象の計数済み紙幣をカセット33aへ搬送中に、カセット33aが満杯になった場合、精査対象の当該スタッカ31a,31b,31c以外のスタッカ31a,31b,31cの上側の一時保留部34a,34b,34cおよび一時保留部35a,35bへ計数済み紙幣を搬送することにより、当該スタッカ31a,31b,31cの上側からの紙幣の繰り出しを継続し、精査ができる。
また、カセット部32の複数のカセット33a,33bのうち、1つのカセット33aは複数の金種を混合状態で収納し、収納済み紙幣を繰り出し可能であり、他のカセット33bは単金種のみ収納可能かつ繰り出し可能であって、金種別収納繰出部の1つとして機能させることができる。
なお、紙幣および硬貨を入出金する貨幣入出金機11について説明したが、これに限らず、紙幣のみを入出金処理する紙幣入出金機にも適用できる。
本発明の一実施の形態を示す紙幣入出金機の側面方向から見た概略断面図である。 同上紙幣入出金機の斜視図である。 同上紙幣入出金機のブロック図である。 同上紙幣入出金機の待機状態の説明図である。 同上紙幣入出金機の精査処理で金種別収納放出部からカセット部への紙幣の流れを示す説明図である。 同上紙幣入出金機の精査処理で金種別収納放出部からカセット部の一時保留部への紙幣の流れを示す説明図である。 同上紙幣入出金機の精査処理でカセット部の一時保留部から金種別収納放出部の一時保留部への紙幣の流れを示す説明図である。 同上紙幣入出金機の精査処理で金種別収納放出部からカセット部の一時保留部への紙幣の流れを示す説明図である。 同上紙幣入出金機の精査処理でカセット部の一時保留部から金種別収納放出部への紙幣の戻しを示す説明図である。 同上紙幣入出金機の精査処理で金種別収納放出部の一時保留部からカセット部の一時保留部への紙幣の移動を示す説明図である。 同上紙幣入出金機の精査処理でカセット部の一時保留部から金種別収納放出部への紙幣の戻しを示す説明図である。 同上紙幣入出金機の精査処理でカセット部から金種別収納放出部への紙幣の戻しを示す説明図である。 同上紙幣入出金機の精査処理で一方のカセット部への他方のカセット部からの紙幣の移動を示す説明図である。 同上紙幣入出金機の精査処理で一方のカセット部から金種別収納放出部への紙幣の戻しを示す説明図である。 同上紙幣入出金機の入金処理を示す説明図である。 同上紙幣入出金機の大量枚数の入金処理でカセットに収納した紙幣を収納する場合の紙幣の移動を示す説明図である。 同上紙幣入出金機の出金処理を示す説明図である。 同上紙幣入出金機の補充処理を示す説明図である。 同上紙幣入出金機の回収処理を示す説明図である。
11 紙幣入出金機としての貨幣入出金機
31a,31b,31c 金種別収納放出部としてのスタッカ
32 カセット部
33a,33b 収納放出空間としてのカセット
34a,34b,34c,35a,35b 一時保留部
44 識別部
57 精査制御部
58 復旧制御部

Claims (11)

  1. 入金された紙幣を収納し、収納された紙幣を出金する紙幣入出金機において、
    紙幣の金種、真偽、正損を識別する識別部と、
    この識別部の識別結果に従い、入金された紙幣を金種別に収納するとともに、収納済み紙幣を繰り出し可能な複数の金種別収納放出部と、
    複数の金種を混合状態で収納可能にするとともに、収納済み紙幣を繰り出し可能なカセット部と、
    前記金種別収納放出部に対応して設けられ、紙幣を一時的に保留するとともに、保留した紙幣を前記金種別収納放出部および前記カセット部のいずれかへ収納可能な一時保留部と、
    前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を確定させる精査処理にて、精査対象の前記金種別収納放出部から紙幣を繰り出して前記識別部にて枚数を計数し、この計数済み紙幣を前記カセット部へ搬送し、当該金種別収納放出部内の紙幣が全て繰り出されるまでに前記カセット部が満杯になった場合には、前記計数済み紙幣の搬送先を前記一時保留部とし、当該金種別収納放出部内の紙幣が全て繰り出された後、前記カセット部の計数済み紙幣を当該金種別収納放出部へ送り込む精査制御部と
    を具備し
    前記精査制御部は、精査対象の計数済み紙幣を前記カセット部へ搬送中に、前記カセット部が満杯になった場合、精査対象の計数済み紙幣を精査対象の当該金種別収納放出部以外の複数の前記金種別収納放出部に対応して設けられた複数の前記一時保留部へ搬送することを特徴とする紙幣入出金機。
  2. 前記金種別収納放出部および前記カセット部は、上側より紙幣を受け入れて重積状態で収納するとともに、放出時には上側より紙幣を1枚ずつ繰り出す
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣入出金機。
  3. 前記一時保留部は、前記金種別収納放出部および前記カセット部の上側に複数設けられ、一時的に保留した紙幣を下側の前記金種別収納放出部および前記カセット部へ収納可能とする
    ことを特徴とする請求項2記載の紙幣入出金機
  4. 前記精査制御部は、1つの前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を確定させる個別精査処理機能を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣入出金機。
  5. 前記精査制御部は、1つ以上の任意数の前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる任意精査処理機能を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣入出金機。
  6. 前記精査制御部は、全ての前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる全精査処理機能を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣入出金機。
  7. 前記精査制御部は、1つの前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を確定させる個別精査処理機能と、1つ以上の任意数の前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる任意精査処理機能と、全ての前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる全精査処理機能とを備え、これら個別精査処理と任意精査処理と全精査処理とを外部からの指示および予め設定された所定条件のいずれかにより、選択可能とする
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣入出金機。
  8. 前記精査制御部は、1つの前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を確定させる個別精査処理機能と、1つ以上の任意数の前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる任意精査処理機能と、全ての前記金種別収納放出部内の紙幣枚数を順次確定させる全精査処理機能とを備え、これら個別精査処理と任意精査処理と全精査処理とを外部からの指示および予め設定された所定条件のいずれかにより、複数連続して実施可能とする
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣入出金機。
  9. 前記カセット部は、当該紙幣入出金機より着脱可能である
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣入出金機。
  10. 前記カセット部は、複数の収納放出空間を備え、少なくとも1つの収納放出空間は複数の金種を混合状態で収納し、収納済み紙幣を繰り出し可能であり、他の収納放出空間は単金種のみ収納可能かつ繰り出し可能である
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣入出金機。
  11. 前記精査処理中に障害が発生した場合、その後の復旧処理において、精査対象の前記金種別収納放出部から繰り出した紙幣を精査対象の当該金種別収納放出部へ戻す復旧制御部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣入出金機。
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