JP2014106791A - 貨幣入出金装置及び貨幣入出金装置の貨幣管理方法 - Google Patents

貨幣入出金装置及び貨幣入出金装置の貨幣管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】貨幣の入金処理及び出金処理を行う貨幣入出金装置において、装置内在高と実際の在高との差異を許容しつつも、装置内在高の正確な管理を行う。
【解決手段】貨幣入出金装置(入出金機1)は、収納部3に収納する貨幣を計数すると共に、収納部から繰り出した貨幣を計数することによって、収納部の在高を逐次取得するように構成された在高取得手段75と、装置内に存在しないものの、装置内に存在する貨幣として取り扱うべき紙幣の在高を仮想的な在高として設定するように構成された仮想在高設定手段76と、在高取得手段が取得している収納部在高と、仮想在高設定手段が設定している仮想在高との合計を、装置内の在高として管理するように構成された装置内在高管理手段77とを備えている。
【選択図】図3

Description

ここに開示する技術は、貨幣入出金装置及び貨幣入出金装置の貨幣管理方法に関する。
特許文献1には、金融機関等で使用される紙幣入出金機において、収納部に収納している紙幣を全て繰り出して一時的に別の収納部に収納する際か、又は、その別の収納部から元の収納部に紙幣を再収納する際に、紙幣を計数することにより、当該収納部の在高を確認する精査処理を行うことが記載されている。こうした精査処理を行うことは、特許文献1にも記載されているように、収納部の在高と、入金及び出金等の取引データとの照合を可能にする。
特許文献2には、POSレジスタに接続される紙幣用釣銭機や硬貨用釣銭機といった貨幣入出金装置において、入金処理中や出金処理中に障害が発生したときに、貨幣の戻し処理を行うことが記載されている。この戻し処理は、障害の発生後に入出金機を一時停止させ、オペレータが装置内の残留貨幣を取り除いて復旧した後に行う処理であり、オペレータが、取り除いた残留貨幣を含む戻し処理の対象貨幣を入金口に投入すると共に、入出金機が、投入された貨幣を計数しながら収納部に収納する。特許文献2に記載された入出金機では、収納部を含む装置内に存在する貨幣の在高を示す第1在高データと、収納部に存在する貨幣の在高を示す第2在高データとを管理しており、戻し処理の際には、第1在高データと第2在高データとが等しくなるまでは、投入された貨幣の計数結果に基づいて第2在高データのみを更新する一方、第1在高データと第2在高データとが等しくなった後には、投入された貨幣の計数結果に基づいて第1及び第2在高データの双方を更新するようにしている。これにより特許文献2の入出金装置では、違算の発生を回避する。
特開2009−151354号公報 特開2010−72812号公報
ところで、特許文献2の入出金装置のように、入金処理や出金処理時に、紙幣の詰まり等の障害が発生して処理が中断してしまった後に、戻し処理を行おうとしても、紙幣が破れてしまったりしたときには、当該紙幣を戻すことができない場合も起こり得る。その場合、従来においては、破れた紙幣の代わりにする代替紙幣を用意して、その代替紙幣を、戻し処理によって収納部に収納するようにしている。しかしながら、そうした代替紙幣を、直ぐに準備することができないような場合は、入出金装置の障害復旧が遅れてしまう。障害復旧の遅れは、入出金装置が、例えば金融機関等の窓口に設置されている場合には、窓口業務の停滞を招くことにもなる。
このような問題は、入出金装置が管理している装置内在高と、収納部等の装置内に存在している紙幣の実際の在高との間に差異が生じることによって生まれる。従来の入出金装置では、収納部に紙幣を収納させることで、在高の差異がなくなるようにしなければならなかった。しかしながら、入出金装置において装置内在高の正確な管理を可能にしつつ、そうした在高の差異を許容することができるようにすれば、例えば障害が発生したときでも、その障害復旧を、より一層速やかに行うことができると考えられる。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、貨幣の入金処理及び出金処理を行う貨幣入出金装置において、装置内在高と実際の在高との差異を許容しつつも、装置内在高の正確な管理を行うことにある。
ここに開示する技術は、様々な理由によって、入出金装置の装置内には存在しないものの、装置内に存在する貨幣として取り扱うべき貨幣の在高を、仮想的な在高として設定し、収納部の在高と、設定した仮想在高との合計を装置内在高として管理することにより、装置内在高と実際の在高との差異を許容しつつも、装置内在高の正確な管理を行うようにした。
具体的に、ここに開示する技術は、少なくとも貨幣の入金処理及び出金処理を実行する貨幣入出金装置に係り、この貨幣入出金装置は、装置内に設けられかつ、前記貨幣を収納可能に構成されると共に、収納している貨幣を繰り出し可能に構成された、少なくとも1の収納部と、前記収納部に収納する貨幣を計数すると共に、前記収納部から繰り出した貨幣を計数することによって、前記収納部の在高を逐次取得するように構成された在高取得手段と、前記装置内に存在しないものの、前記装置内に存在する貨幣として取り扱うべき貨幣の在高を仮想的な在高として設定するように構成された仮想在高設定手段と、前記在高取得手段が取得している前記収納部の在高と、前記仮想在高設定手段が設定した仮想在高との合計を、前記装置内の在高として管理するように構成された装置内在高管理手段と、を備えている。
ここで、仮想在高設定手段は、後述の通り、例えば所定処理を実行することにより確認した収納部の在高に基づいて、仮想在高を自動的に設定するようにしてもよいし、オペレータが、操作部を通じて仮想在高を手動で入力するようにしてもよい。
前記の構成によると、在高取得手段が、収納部に収納する貨幣(例えば入金処理時等に収納部に収納する貨幣)を計数すると共に、収納部から繰り出した貨幣(例えば出金処理時等に収納部から繰り出した貨幣)を計数することによって、収納部在高を取得する一方で、仮想在高設定手段が、装置内には存在しないものの、装置内に存在する貨幣として取り扱うべき貨幣の在高を、仮想在高として設定する。収納部在高と仮想在高との合計を装置内在高として管理する。これによって、装置内在高と実際の在高との差異が生じているものの、その差異は仮想在高として把握しているため、装置内在高の正確な管理を行うことができる。このことは、様々な理由によって、装置内在高と実際の在高との差異が生じたときでも、その差異を許容しつつ、入出金装置の運用を継続することを可能にする。後述するように、例えば入金処理又は出金処理の最中に障害が発生したときに、その障害復旧を速やかに完了させることが可能になる。尚、仮想在高がゼロであれば、収納部の在高と装置内在高とは等しくなる。
前記貨幣入出金装置は、前記収納部の在高を、所定処理を実行することによって確定するよう構成された在高確定手段と、前記在高確定手段が前記所定処理を実行する前に、前記在高取得手段が取得していた前記収納部内の在高と、前記所定処理の実行によって確定した前記収納部の在高とを比較するよう構成された在高比較手段と、をさらに備え、前記仮想在高設定手段は、前記在高比較手段の比較の結果、前記所定処理の実行によって確定した前記収納部の在高の方が少ない場合には、その差分を前記仮想在高に設定する、としてもよい。
収納部の在高を確定するための所定処理を実行する前に、取得していた収納部内の在高と、その所定処理の実行によって得られた収納部の在高との間に差異が生じるときには、装置内在高と、収納部等の装置内に存在している貨幣の実際の在高との間に差異が生じている。所定処理の実行によって確定した収納部の在高の方が、所定処理の実行前に取得していた収納部内の在高よりも少ない場合には、その差分に相当する貨幣は、なんらかの理由によって装置内には存在しないものの、装置内に存在する貨幣として取り扱うべきとみなされる。そこで、当該差分を、仮想在高に設定することによって、装置内在高と実際の在高との差異を許容しつつも、装置内在高の正確な管理が可能になる。
前記装置内在高管理手段は、前記在高比較手段の比較の結果、前記所定処理の実行によって確定した前記収納部の在高の方が多い場合には、その差分に相当する入金処理が行われたとみなして、前記装置内の在高を更新する、としてもよい。
前記の構成とは逆に、所定処理の実行によって確定した収納部の在高の方が、所定処理の実行前に取得していた収納部内の在高よりも多い場合には、収納部に実際に収納している貨幣の在高の方が、装置内在高よりも多いため、装置内在高を実際の在高に合わせるべく、差分に相当する入金処理が行われたとみなして、装置内の在高を更新する。このことにより、装置内在高の正確な管理が可能になる。
前記在高確定手段は、前記所定処理として、前記収納部に収納している貨幣の少なくとも一部を繰り出すことにより当該収納部の在高を確認する精査処理を行う、としてもよい。
精査処理を行うことは、収納部に実際に収納している貨幣の在高を正確に把握することを可能にするから、仮想在高を正確に設定し、ひいては装置内在高を正確に管理する上で有利になる。
前記在高確定手段は、前記入金処理又は前記出金処理の最中に当該処理が障害によって中断したときに、当該障害要因の復旧後に、前記精査処理を行う、としてもよい。
入金処理又は出金処理の最中に、例えば装置内において貨幣(例えば紙幣)の詰まりが生じて、実行中の処理が中断したときには、詰まった貨幣を取り除く障害要因の復旧後、精査処理を実行する。精査処理の実行によって、障害の発生からその復旧が完了するまでの間に在高が未確定となった収納部に収納している貨幣の在高が確認される。
そうして、中断した処理の前、換言すれば精査処理の実行前に取得していた収納部内の在高と、精査結果である収納部の在高とを比較し、両者が一致しているときには、装置内在高と収納部に実際に収納している貨幣の在高とが同じであるため、そのまま入出金装置の運用を継続すればよいが、中断した処理の前に取得していた収納部内の在高と、精査結果である収納部の在高とが一致していないときには、入出金装置の運用をそのまま継続することができない。
つまり、精査結果である収納部の在高の方が、中断した処理の前に取得していた収納部内の在高よりも少ない場合には、前述した、装置内には存在しないものの、装置内に存在する貨幣として取り扱うべき貨幣が発生していることになり、差分を仮想在高に設定する。これに対し、精査結果である収納部の在高の方が、中断した処理の前に取得していた収納部内の在高よりも多い場合には、差分に相当する入金処理が行われたとみなして、装置内在高を更新する。
その結果、入金処理又は出金処理の最中に当該処理が障害によって中断したときには、装置内在高の管理を正確に行いつつも、入出金装置の運用を早期に復帰させることが可能になる。
前記在高確定手段は、前記所定処理として、前記精査処理の終了後に、装置外の貨幣を入金口に再度投入させると共に、当該貨幣を計数しながら前記収納部に収納する戻し処理をさらに実行する、としてもよい。
入金処理が中断した復旧後に、装置外に存在する貨幣には、装置内から取り出した貨幣及び入金しようとしていた貨幣が含まれる。従って、装置外の貨幣を収納部に収納する戻し処理を実行することによって、入出金装置は、当該入金処理を実行した後と等価の状態になる。一方、出金処理が中断した復旧後に、装置外に存在する貨幣には、装置内から取り出した貨幣及び中断前に既に出金されていた貨幣が含まれる。従って、装置外の貨幣を収納部に収納する戻し処理を実行することによって、入出金装置は、出金処理を実行する前と等価の状態になる。いずれにおいても、戻し処理を行った後に、精査結果に相当する収納部の在高と戻し処理時に計数した在高との合計の方が、中断前に取得していた収納部内の在高よりも小さいときには、なんらかの理由で装置内には存在しないものの、装置内に存在する貨幣として取り扱うべき貨幣が発生していることになる。そのため、差分(ここでは、中断前に取得していた収納部内の在高から、精査結果に相当する収納部の在高と戻し処理時に計数した在高との合計を差し引く)が、仮想在高に相当し得る。これに対し、精査結果に相当する収納部の在高と戻し処理時に計数した在高との合計の方が、中断前に取得していた収納部内の在高よりも多いときには、その差分に相当する貨幣の入金処理が行われたとみなし、装置内の在高を更新すればよい。
前記貨幣は紙幣であり、前記貨幣入出金装置は、前記収納部に収納している紙幣の収納順に、各々の前記紙幣に設定されている固有のコードを並べたコードリストを管理するリスト管理手段をさらに備え、前記精査処理は、前記収納部に収納している前記紙幣の一部を繰り出すと共に、当該繰り出した紙幣のコードと前記コードリストとを照合することによって、前記紙幣の繰り出し後に前記収納部に収納している紙幣の在高を確認する、としてもよい。
こうすることで精査処理の実行に際し、収納部に収納している紙幣をすべて繰り出す必要が無くなるから、精査処理に要する時間が短縮する。このことは、例えば入金処理又は出金処理が障害によって中断したときには、入出金装置を早期に復帰させる上で有利である。
前記貨幣入出金装置は、上位装置との通信を行うよう構成された通信手段をさらに備え、前記装置内在高管理手段は、前記収納部の在高と前記仮想在高とを区別することなく、前記通信手段を介して、前記上位装置に前記装置内の在高情報を送信する、としてもよい。
こうすることで、貨幣入出金装置の外部装置である上位装置は、当該貨幣入出金装置において仮想在高が設定されていたとしても、その仮想在高を認識することなく、各種の処理を実行することになる。
また、これとは異なり、前記装置内在高管理手段は、前記収納部の在高と前記仮想在高とを区別して、前記通信手段を介して、前記上位装置に前記装置内の在高情報を送信する、としてもよい。
こうすることで、上位装置も、貨幣入出金装置と同様に、当該貨幣入出金装置内に実際に存在しないものの、装置内に存在する貨幣として、仮想在高を把握することになる。
ここに開示する技術はまた、少なくとも貨幣の入金処理及び出金処理を実行する貨幣入出金装置の貨幣管理方法である。この方法は、装置内に設けられた収納部に収納する貨幣を計数すると共に、前記収納部から繰り出した貨幣を計数することによって、前記収納部の在高を逐次取得するステップ、前記装置内に存在しないものの、前記装置内に存在する貨幣として取り扱うべき貨幣の在高を仮想的な在高として設定するステップ、及び、前記取得している前記収納部の在高と、前記設定している仮想在高との合計を、前記装置内の在高として管理するステップを備えている。
収納部の在高と仮想在高との合計を、装置内の在高として管理することにより、装置内在高と実際の在高との差異を許容しつつも、装置内在高の正確な管理が可能になる。
以上説明したように、前記の貨幣入出金装置及び貨幣入出金装置の貨幣管理方法によると、仮想的な在高を設定することで、装置内在高と実際の在高との差異を許容しつつも、装置内在高の正確な管理を行うことができる。
紙幣入出金機の概略斜視図である。 紙幣入出金機の内部構造を示す概略図である。 紙幣入出金機及び上位装置の動作制御に係る構成を示す図である。 紙幣入出金機における入金処理の動作説明図である。 紙幣入出金機における出金処理の動作説明図である。 紙幣入出金機における精査処理の動作説明図である。 部分精査処理を説明する図である。 障害復旧に係る制御手順を示すフローチャートである。 入金処理が中断した場合における装置内在高、収納部内在高、仮想在高、及び一時保留部在高の遷移の一例を説明する図である。 出金処理が中断した場合における装置内在高、収納部内在高、仮想在高、及び一時保留部在高の遷移の一例を説明する図である。
以下、貨幣入出金装置の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の実施形態の説明は例示である。図1は、紙幣入出金機(以下、単に入出金機という)1の外観を示している。この入出金機1は、例えば銀行のテラーカウンターに設置されかつ、この入出金機1を挟んだ左右二人のテラーによって共用で使用される。このため、この入出金機1は、基本的には左右対称に構成されている。
この入出金機1は、詳しくは後述するが、入金口211に投入された紙幣を収納部3に収納する入金処理、及び、収納部3に収納している紙幣を出金口231に払い出す出金処理を少なくとも実行する。この入出金機1は、いわゆる循環式の入出金機であり、出金処理時に払い出す紙幣には、入金処理時に収納部3に収納した紙幣が含まれる。
入出金機1は、図1及び2に示すように、上部の処理部11と、中間部の第1金庫部13と、下部の第2金庫部14とに大別される。処理部11を構成する筐体111内には、入金口211を有する入金部21と、出金口231を有する出金部23と、紙幣の識別を行う識別部25と、一時的に紙幣を収納する出金リジェクト一時保留部(以下、単に一時保留部という場合がある)51と、入金部21、出金部23、識別部25及び一時保留部51を相互に連結するループ搬送路411を含む搬送部41と、が配設されている。一方、処理部11を構成する筐体111の下側に配置される筐体131は、第1及び第2金庫部13、14を構成する筐体であり、その内部に格納している収納部3等を、所定以上のセキュリティレベルで防護するように構成された防護筐体131である。
第1金庫部13には、複数の(図例では5個の)スタック式の収納カセット31を含んで構成された収納部3が配設され、第2金庫部14には、回収カセット53が配設されている。防護筐体131の前面には、第1金庫部13を開閉するための第1開閉扉133と、第2金庫部14を開閉するための第2開閉扉135とがそれぞれ個別に設けられており、第1及び第2開閉扉133、135には、別の電子錠1331、1332が設けられることによって、第1金庫部13のアクセス権限と、第2金庫部14のアクセス権限とは、互いに異なっている。
入金部21の入金口211は、前述したように、例えば入金処理の際に入金する紙幣を投入するための口である。入金口211は、処理部側筐体111の上面において上向きに開口していて、複数枚の紙幣を一度に受け入れ可能に構成されている。入金部21はまた、入金口211に投入された複数枚の紙幣を、一枚ずつ、ループ搬送路411に繰り出す繰り出し機構を備えている。
出金部23の出金口231は、前述したように、例えば出金処理の際に紙幣を払い出すための口である。この出金口231は、入金口211よりも装置手前側(図2の紙面右側)の、処理部側筐体111における上面から前面にかけての位置で、斜め上方に向かって開口している。出金口231は、搬送されてきた紙幣を集積し、複数枚の紙幣を一度に保持可能に構成されている。
識別部25は、ループ搬送路411上に配設されて、そのループ搬送路411に沿って搬送される紙幣の一枚一枚について、その真偽、金種及び正損を識別するように構成されている。具体的には、画像センサ、赤外線センサ、紫外線センサ、及び磁気センサ等の、紙幣の特徴を取得するセンサを搭載し、搬送される紙幣の特徴が、記憶している各種紙幣の特徴と一致するかを判定し、金種、真偽、及び正損を識別する。識別部25はまた、紙幣に印字されている記番号を光学的に読み取る機能を有している。ここで、記番号の読み取りは、紙幣における所定の位置に印字されている記番号の画像を取得し、その取得した画像に基づいて、記番号の各桁の文字や数字を認識することである。尚、識別部25が記番号の読み取りを行うのではなく、識別部25とは別の読取部を、例えばループ搬送路411上に配置してもよい。また、識別部25におけるセンサ以外の機能を、後で述べる制御部513が行ってもよい。
搬送部41は、処理部側筐体111内においてエンドレスに設けられたループ搬送路411を備えている。紙幣は、このループ搬送路411に沿って図2における時計回り方向及び反時計回り方向に搬送される。このループ搬送路411は、図示は省略するが、多数のローラ、複数のベルト、これらを駆動するモータ、搬送される紙幣を検出するセンサ及び複数のガイドの組み合わせによって構成されている。ループ搬送路411は、その搬送路に沿って、紙幣と紙幣との間に所定間隔を隔てた状態で、紙幣を一枚ずつ短手搬送する。
ループ搬送路411と入金口211との間は、投入路413によって互いに接続されており、入金口211に投入された紙幣は、この投入路413を通ってループ搬送路411まで搬送される。
ループ搬送路411には、後述する第1〜第4の4つの収納カセット31のそれぞれに接続される分岐路417が、図示省略の分岐機構を介して接続されており、各分岐機構の動作制御によって、ループ搬送路411上を搬送されている紙幣が選択的に、分岐路417を通じて4つの収納カセット31のいずれかに搬送されてそこに収納されると共に、いずれかの収納カセット31から繰り出された紙幣が、分岐路417を介してループ搬送路411に搬送されるようになる。
ループ搬送路411にはまた、払出路415が、紙幣の搬送方向を切り替える分岐機構(図示省略)を介して接続されている。払出路415の先端は、出金口231に接続されている。分岐機構は、互いに異なる3方向に延びる搬送路の集合位置において、所定方向から搬送されてくる紙幣を、それとは別の2方向それぞれに選択的に搬送させるように動作する。分岐機構の具体的な構成は、国際公開第2009/034758号に例示されている。この構成によって、ループ搬送路411上を搬送されている紙幣は、分岐機構の動作制御によって選択的に、払出路415を通って出金口231に搬送される。
ループ搬送路411にはさらに、後述する第5収納カセット31−5に接続される第1接続路418と、回収カセット53に接続される第2接続路419とが、それぞれ図示省略の分岐機構を介して接続されている。この内、第2接続路419は、第1金庫部13を上下に貫通するように延びて配設されており、その途中に分岐路4110が設けられている。この分岐路4110は、後述する第4収納カセット下部31−4Lに接続されている。
これら第1接続路418及び第2接続路419の接続位置に設けられた各分岐機構もまた、互いに異なる3方向に延びる搬送路の集合位置において、所定方向から搬送されてくる紙幣を、それとは別の2方向それぞれに選択的に搬送させるように動作する。この構成によって、ループ搬送路411上を時計回り方向又は反時計回りに搬送されている紙幣は、分岐機構の動作制御によって選択的に、第1接続路418を通って第5収納カセット31−5に搬送されるか、第2接続路419を通って、第4収納カセット下部31−4L又は回収カセット53に搬送される。また、第5収納カセット31−5又は第4収納カセット下部31−4Lから繰り出されかつ、第1又は第2接続路418、419を通って搬送されてきた紙幣が、ループ搬送路411上で時計回り又は反時計回り方向に搬送される。
収納部3は、前述したように、図例では第1−第5のスタック式の収納カセット31を含んで構成されている。ここで、以下の説明において、各々の収納カセットを総称する場合には、符号「31」を付し、第1、第2、第3…の、各々の収納カセットを区別する場合には、符号「31−1、31−2、31−3…」を付す。尚、収納カセット31の数は特に限定されず、1個以上で、適宜の数を設定すればよい。5個の収納カセット31は、この例では、装置の奥行き方向(図2の紙面左右方向)に並んで配設されている。第4収納カセット31−4と第5収納カセット31−5との間には、第2接続路419が配設される。詳細な図示は省略するが、収納部3は、第1金庫部13の開閉扉133を開けた状態で、装置の手前に引き出し可能であり、収納部3を引き出した状態で、各収納カセット31はそれぞれ、装置に対して着脱することが可能に構成されている。
第1−第3及び第5収納カセット31−1、31−2、31−3、31−5は、互いにほぼ同じ構成であり、上下方向に細長い形状を有している。各収納カセット31の上面には、紙幣の通過が可能な出入口が、カセットの内外を連通するように形成されており、その出入口には、前述した分岐路417又は第2接続路419が接続されている。各収納カセット31の内部には、収納時又は繰り出し時に出入口を通過する紙幣を検知する通過センサ312と、そこに集積される紙幣の量に応じて昇降する集積台311とが配設されている。こうして、第1−第3及び第5収納カセット31−1、31−2、31−3、31−5は、ループ搬送路411から、各カセットの出入口を通ってその内部に送り込まれた紙幣を、集積台311の上で、下から上の順に積み重ねて収納するように構成されていると共に、集積台311上に積み重ねられた紙幣を上から下の順に一枚ずつ出入口を通じてカセット外に、つまりループ搬送路411に繰り出すことが可能に構成されている。
これに対し、第4収納カセット31−4は、その内部に仕切りが設けられており、これによって第4収納カセット31−4は、上側のカセット上部(第4収納カセット上部31−4U)と、下側のカセット下部(第4収納カセット下部31−4L)に分割されている。第4収納カセット上部31−4Uの出入口は、その上面に形成されている一方、第4収納カセット下部31−4Lの出入口は、その側面に形成されている。収納カセット上部31−4Uの出入口には、ループ搬送路411から分岐した分岐路417が接続され、収納カセット下部31−4Lの出入口には、第2接続路419から分岐した分岐路4110が接続されている。これにより、第4収納カセット上部31−4Uは、ループ搬送路411から出入口を通ってその内部に送り込まれた紙幣を、集積台311の上で、下から上の順に積み重ねて収納するように構成されていると共に、集積台311上に積み重ねられた紙幣を上から下の順に一枚ずつ出入口を通じてループ搬送路411に繰り出すことが可能に構成されている。これに対し、第4収納カセット下部31−4Lは、ループ搬送路411から、第2接続路419、分岐路4110及び出入口を通ってその内部に送り込まれた紙幣を、集積台311の上で、下から上の順に積み重ねて収納するように構成されていると共に、集積台311上に積み重ねられた紙幣を上から下の順に一枚ずつ出入口、分岐路4110及び第2接続路419を通じてループ搬送路411に繰り出すことが可能に構成されている。
出金リジェクト一時保留部51は、第3払出路4111に接続されている。この一時保留部51は、詳しくは後述するが、例えば出金処理時に発生したリジェクト紙幣を一時的に収納する収納部である。一時保留部51は、スタック式の収納カセット31等とは異なり、巻き取り方式に構成されている。巻き取り方式の一時保留部は、概略矩形箱状の筐体内に、紙幣をガイドする一枚のテープ、ガイド部材、及び、紙幣と共にテープを巻き取るリールを備えて構成されるか(例えば特開2000−123219号公報を参照)又は、国際公開2011/036782号に例示されるように、筐体内に、紙幣を挟む2枚のテープ、及び、紙幣を挟み込んだ2枚のテープを巻き取るリールを備えて構成される。いずれの構成においても、巻き取り方式の一時保留部は、紙幣を一枚ずつ巻き取って収納すると共に、その収納した順番とは逆順で、紙幣を一枚ずつ繰り出す、いわゆる先入れ後出しとなるように紙幣を収納する。
回収カセット53は、第2金庫部14内に着脱可能に取り付けられており、前述したように、第2接続路419を介してループ搬送路411に接続されている。回収カセット53はスタック式の収納部であるが、前述した収納カセット31とは異なり、装置の奥行き方向に細長い形状を有しており、図示は省略するが、その内部に奥行き方向に移動する札押さえを備えている。回収カセット53は、その札押さえが紙幣の収納量に応じて移動をしながら、立てた姿勢の紙幣を奥行き方向に並べるように収納するよう構成されている。
回収カセット53はまた、収納カセット31とは異なり、収納している紙幣を繰り出し不可に構成されており、回収カセット53には、例えば入金処理時に入金口211に投入された紙幣の内、収納部3に収納しきれなかったオーバーフロー紙幣が収納される。また、出金処理時等に識別不可であったリジェクト紙幣が、この回収カセット53に収納される場合がある。
図3は、入出金機1の動作制御に係る構成を示している。入出金機1は、例えば周知のマイクロコンピュータをベースとした制御部513を備えている。制御部513には、前述した入金部21、出金部23、第1−第5収納カセット31を含む収納部3、出金リジェクト一時保留部51、回収カセット53、及び搬送部41が、信号の送受信可能に接続されている。これらの各部21,23,3,41,51,53は、例えば図2に示す、収納カセット31及び回収カセット53の出入口に設けられかつ、紙幣の通過を検知する通過センサ312のような、搬送中の紙幣を検知するといった機能を有する各種のセンサを含んでおり、各種センサの検知信号は制御部513に入力される。制御部513は、入力された検知信号等に基づいて制御信号を出力し、各部21,23,3,41,51,53は、その制御信号に従って動作をする。
制御部513にはまた、識別部25が接続されており、識別部25は、識別結果及び記番号の読み取り結果を制御部513に提供する。さらに、図1等では図示を省略するが、テラー等の、この入出金機1を操作するオペレータに対するヒューマンインターフェース部分としての操作部55、入出金機1が、例えばLANやシリアルバスを通じて、上位装置6及びその他の機器との間で信号の送受信を行うための通信部57、及び、各種の情報を記憶するための、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリ等の汎用のストレージデバイスにより構成される記憶部59がそれぞれ、入出金機1に接続されている。
記憶部59は、入出金機1が収納している紙幣の金種別枚数又は金額である装置内在高を記憶する。装置内在高は、入金処理や出金処理が完了したときに上位装置6からのコマンドに基づいて更新する。また、記憶部59は、装置内在高とは別に、収納カセット31毎の在高(収納部在高)及び出金リジェクト一時保留部の在高(一時保留部在高)も記憶する。具体的に、収納部在高や一時保留部在高は、各カセット等への紙幣の収納時及び各カセット等からの紙幣の繰出時に、リアルタイムに紙幣のカウントを行って増減する。また、詳細は後述するが、この入出金機1では、入出金機1の装置内には存在しないものの、装置内に存在する紙幣として取り扱うべき紙幣の在高を、仮想的な在高(つまり、仮想在高)として設定し、記憶部59に記憶するようにしている。
さらに、この入出金機1では、紙幣の管理を、記番号を利用して行うように構成されており、記憶部59は、各部に収納している紙幣の記番号を、その収納順に並べると共に、各々の記番号を、その収納枚数に対応する通し番号を紐付けした記番号リスト(つまり、コードリスト)を記憶している(図7も参照)。記番号を利用した管理についての詳細は後述する。
入出金機1には、各種の情報を表示するための、例えばフラットパネルディスプレイからなる表示部511がオプション機器として装着可能に構成されており、この表示部511もまた、制御部513に接続される。表示部511をタッチパネル式のディスプレイとして、表示部511と操作部55とを一体にしてもよい。
制御部513は、通信部57を通じて受けた上位装置6からの指令、及び/又は、操作部55を通じて受けた各種の指令に応じて、各部21,23,25,3,41,51,53,55,57,59,511の動作を制御する。このことにより、入出金機1は、以下に説明する入金処理、出金処理、及び精査処理を含む、各種処理を行う。つまり、制御部513は、以下に説明する入金処理、出金処理、精査処理、及び、戻し処理の各処理を実行するための機能手段として、入金処理手段71、出金処理手段72、精査処理手段73及び戻し処理手段74を備えている。制御部513はまた、前述した、収納部在高等を取得するための機能手段である在高取得手段75、仮想在高を設定するための機能手段である仮想在高設定手段76、装置内在高を管理するための機能手段である装置内在高管理手段77をさらに備えている。また、詳細は後述するが、装置内在高管理手段77が管理している装置内在高と、精査処理手段73による精査処理等の実行によって確定した在高とを比較するための機能手段である在高比較手段78、及び、記番号リストを管理するための機能手段であるリスト管理手段79を、制御部513は備えている。入出金機1において実行した各種の処理の履歴は、記憶部59にログとして記憶される。
上位装置6は、図3に示すように、制御部61、表示部62、操作部63、通信部64、及び記憶部65を備えている。表示部62は、各種の情報等をオペレータ(例えばテラー)に対して表示し、操作部63は、オペレータが操作をすることによって各種の情報等を制御部61に入力する。通信部64は、入出金機1を含む各種機器との間で信号の送受信を行う。記憶部65は、各種の情報を記憶し、ここに記憶する情報には、入出金機1を利用して実行した処理(例えば入金処理や出金処理等)を含む各種の処理の履歴(つまり、ログ)が含まれる。また、記憶部65は、後述するように、入出金機1から提供された装置内在高の情報も記憶する。
(入金処理)
入金処理は、入出金機1に紙幣を入金(収納)する処理であり、入金処理手段71が実行する。入金処理では、入金口211に投入された紙幣は、識別部25による識別結果と、予め設定された収納割当とに従って、いずれかの収納カセット31に収納される。より詳細に、入出金機1は、入金処理の際には、次のように動作する。すなわち、入金する紙幣を入金口211に投入した状態で、例えば上位装置6及び/又は操作部55の操作によって入金処理の開始コマンドを、入出金機1に入力する。入金部21の繰り出し機構は、図4に実線の矢印で示すように、入金口211の紙幣を一枚ずつ繰り出し、搬送部41は、各紙幣を識別部25に搬送する。識別部25は、その紙幣の識別を行うと共に、計数を行う。このときに、記番号の読み取りをリアルタイムに行う。
搬送部41はまた、識別部25によって正常に識別された紙幣(この紙幣を、リジェクト紙幣の対の名称として正常紙幣と呼ぶ)であって、記番号を全桁読み取ることができた紙幣を、図4に実線の矢印で示すように、その識別結果及び予め設定された収納割当に従って、所定の収納カセット31に収納する。すなわち、各紙幣は、金種別や正損別に応じて、第1−第5のいずれかの収納カセット31に収納される。このように、この入出金機1では、入金処理時には、紙幣を直接的に収納カセット31に収納することになる。在高取得手段75は、各収納カセット31に紙幣が収納されることに応じて、収納部在高を更新する。尚、収納カセット31に割り当てられていない金種の紙幣(正常紙幣)や損券は回収カセット53に収納される。また、割り当てられている収納カセット31が満杯であるとき等にも、回収カセット53に正常紙幣が収納される。
一方、搬送部41は、識別部25において真偽の識別ができない紙幣等、入出金機1がそのまま受け入れることができないリジェクト紙幣を、図4に破線の矢印で示すように、出金口231に払い出す。尚、入金処理時に発生したリジェクト紙幣は、入金口211に再度投入され、識別部25による識別が、もう一度行われることになる。
そうして、入金処理の終了後には、装置内在高管理手段77が、上位装置6からのコマンドに従って記憶部59に記憶している装置内在高を更新する。それと共に、リスト管理手段79は、各収納カセット31に収納している紙幣の記番号を収納順に並べた記番号リストを、紙幣の収納に応じて更新する。この記番号リストにおける記番号の並びは、紙幣が識別部25を通過した順番に従うことになる。
尚、入金処理時に、入金口211に投入された紙幣を全て(但し、正常紙幣)、一旦、一時保留部51に収納することによって計数を行い、上位装置6又は操作部55の操作に応じて、一時保留部51から各収納カセット31に、紙幣を収納するようにしてもよい。
(出金処理)
出金処理は、入出金機1に収納されている紙幣を払い出す処理であり、出金処理手段72が実行する。具体的には、上位装置6及び/又は操作部55において出金金額を指定することで、入出金機1が最小構成枚数の金種と枚数を自動的に設定するか、又は、金種と枚数を直接指定する、所定の出金操作を行うことによって出金処理は開始する。収納部3は、図5に実線の矢印で示すように、指定された金種の紙幣を、それが収納されている収納カセット31から、指定された枚数だけ繰り出す。紙幣の繰り出しに伴い、在高取得手段75は、収納部在高を更新する。搬送部41は、繰り出された紙幣を、ループ搬送路411を通じて識別部25に搬送し、識別部25が識別と、記番号の読み取りとを行った後に、正常紙幣は、出金口231に払い出される。
出金処理時に、識別部25による識別が不可であったリジェクト紙幣が発生したときに、そのリジェクト紙幣は、図5に破線の矢印で示すように、出金リジェクト一時保留部51に搬送されて、そこに収納される。また、記番号を読み取ることができなかった紙幣も、出金リジェクト一時保留部51に収納される。一時保留部51に収納された紙幣は、必要に応じて、出金処理の終了後に、各収納カセット31又は回収カセット53に収納される。
また、出金処理の終了後に、装置内在高管理手段77は、上位装置6からのコマンドに従って、記憶部59に記憶している装置内在高を更新すると共に、リスト管理手段79は、各収納カセット31の記番号リストを、紙幣の繰り出しに応じて更新する。
(精査処理)
精査処理は、収納カセット31に収納している紙幣を確定させるための処理であって、この入出金機1では、収納カセット31内に収納されている紙幣を、一旦、全て繰り出して行う全精査処理と、収納カセット31内に収納されている紙幣の一部のみを繰り出して行う部分精査処理との2種類の処理が存在している。精査処理手段73は、全精査処理及び部分精査処理の双方を実行する。
この内、全精査処理は、収納カセット31が装置から取り外されて、そこに設けられている扉が一旦開けられたことを検知したときに行われる処理である。これは、収納カセット31が開けられたときには、そこに収納されていた紙幣の一部が抜き取られたり、また、その順番が入れ替えられたりする可能性があり、その収納カセット31内に収納されている紙幣の枚数や順番が不確定になるためである。また、収納カセット31が交換された場合にも全精査処理が行われる。さらに、収納カセット31内の紙幣は確定しているものの、計数及び記番号の読み取りをし直して再確定を行うべく、例えば上位装置6において、全精査処理の実行が指定された場合も、全精査処理は行われる。こうした全精査処理は、個々の収納カセット31について個別に行われる場合と、全ての収納カセット31について、順次行われる場合とがある。
全精査処理は具体的に、図6の(a)に示すように、精査対象の収納カセット31(図例では、第1収納カセット31−1が精査対象のカセットである)から、紙幣を一枚ずつ繰り出す。搬送部41は、繰り出された紙幣を、ループ搬送路411を通じて識別部25に搬送し、識別部25が識別及び計数、並びに、記番号の読み取りを行う。正常紙幣でかつ、記番号の全桁を読み取ることができた紙幣は、図6に実線の矢印で示すように、一時保留部51へと搬送されて、そこに収納される。一方、リジェクト紙幣は、図6に破線の矢印で示すように、出金口231へと搬送され、そこに払い出される。
そうして、精査対象の収納カセット31内に収納されている紙幣が全て繰り出され、それの計数が完了した後には、図6の(b)に示すように、一時保留部51に収納されている紙幣が一枚ずつ繰り出されて、ループ搬送路411を通じて識別部25に搬送される。そうして、識別部25において再度、識別及び計数、並びに、記番号の読み取りが行われた後に、正常紙幣は、元の収納カセット31、つまり、精査対象の収納カセット31に収納される。こうして、収納カセット31に収納している紙幣が確定し、装置内在高管理手段77及び在高取得手段75は、記憶部59に記憶している装置内在高及び収納部在高をそれぞれ更新すると共に、リスト管理手段79は、その収納カセット31の記番号リストを更新する。
これに対し、部分精査処理は、収納カセット31からの紙幣の搬送中や、収納カセット31への紙幣の搬送中に異常が発生した場合に行われる。こうした異常によって、収納カセット31内に収納している紙幣の枚数に誤差が発生する場合があるため、収納カセット31内に収納している紙幣を確定させる必要がある。ここでいう異常としては、例えば出金処理時に、複数の紙幣が重なって繰り出されたことを識別部25が検出した場合(重送)や、入金処理時に、搬送中の紙幣が詰まった(ジャム)場合を例示することができる。
出金処理時に重送が生じたときには、収納カセット31から繰り出した紙幣の枚数が不確定になるため、出金処理後の収納カセット31の在高が未確定になる。そのため、重送が発生した収納カセット31の全てに対して部分精査処理を行い、各収納カセット31の、少なくとも在高を確定させる必要がある。
また、入金処理時にジャムが発生すると、紙幣をオペレータが取り除いてジャムを解除する必要がある。ジャムの発生が収納カセット31の入口付近であると、収納カセット31に収納済みと判定されている紙幣を取り除いてしまい、収納カセット31内の紙幣の枚数に誤差が生じる場合がある。そのため、こうした異常によって誤差が生じた可能性のある収納カセット31の精査処理をしなければならない。
ここで、部分精査処理は、前述した記番号リストを利用することによって、収納カセット31に収納している紙幣の一部のみを繰り出すだけで、その収納カセット31に収納している紙幣を確定させる処理であり、全精査処理と比較して精査処理の負担が軽減されると共に、処理に要する時間が大幅に短縮されるという利点がある。つまり、収納カセット31から繰り出した紙幣の記番号を読み取ることにより当該紙幣を特定することが可能である一方で、記番号リストは紙幣の収納順に記番号を並べているため、読み取った記番号と記番号リストとを照合することによって、繰り出した紙幣をリスト上で特定することが可能になり、そのことで、収納カセット31から未だ繰り出されずに、そこに収納されている紙幣を確定することができるのである。
しかしながら、スタック式の収納カセット31は、紙幣を収納する際に紙幣の順番が入れ替わってしまう場合があり、その場合、識別部25の通過順に従う記番号リストの順番と、収納カセット31に実際に収納されている紙幣の順番とが一致しなくなる。そのため、収納カセット31から紙幣を一枚だけ繰り出して、それの記番号を特定したとしても、その紙幣の順番が入れ替わっていると、収納カセット31内の紙幣を正確に確定させることはできない。
そこで、この入出金機1が実行する部分精査処理は、紙幣の順番の入れ替わりに対応することができるように、複数枚の紙幣の記番号の照合を行って確定処理を行う点が特徴である。次に、この部分精査処理の手順について、図7を参照しながら説明する。
精査処理手段73は、部分精査処理時には、最低2枚の紙幣を精査対象の収納カセット31から繰り出す。この入出金機1では、紙幣の入れ替わりの最大数を5とみなして、繰り出し枚数を5枚に設定している。尚、後述する記番号の読み取りは、全桁または一部の桁で行われる。
搬送部41は、収納カセット31から繰り出した紙幣を、全精査処理と同様に、識別部25へ搬送し、識別部25は、紙幣の識別をリアルタイムに行う。正常紙幣でかつ、記番号の読み取りが可能であった紙幣は、一時保留部51に搬送してそこに収納する(図6の(a)参照)。リジェクト紙幣は一時保留部51に搬送する。そして、全桁又は一部の桁の記番号の読み取りができた紙幣が5枚連続して収納カセット31から繰り出されれば、紙幣の繰り出しを中止する。
識別部25で記番号の読み取り不能が発生した場合、代わりの紙幣が収納カセット31から追加で繰り出される。例えば、繰り出した5枚のうち、3枚目の紙幣で読み取り不能が発生した場合には、新たに3枚の紙幣が追加され、4枚目から追加分の紙幣を含む連続する5枚の紙幣で部分精査される。また、リジェクト紙幣が発生した場合は、少なくとも5枚の紙幣が追加で繰り出される。
このようにして、図7に示すように、記番号リストとの照合の対象となる5枚の対象グループが決定されれば、記番号リストとの照合を行い、記番号リスト上において、対象グループに対応するグループ(照合グループ)を決定する。この際に記番号の並び順は考慮しない。対象グループは、収納カセット31から繰り出した紙幣に対応するため、照合グループは、記番号リスト上において、収納カセット31から繰り出した紙幣と、収納カセット31に収納したままの紙幣との境界を示すことになる。従って、記番号リスト上において照合グループを特定すれば、その記番号リストに基づいて、収納カセット31に収納している紙幣を確定することが可能になる。
図7を参照しながら、対象グループと記番号リストとの照合の手順の概略を説明する。例えば、収納カセット31から繰り出した最後の紙幣を含む連続した5枚の紙幣の記番号である対象グループと記番号リストとの照合について考える。
同図の記番号リストの「12340」等は記番号であり、図の上側が収納順の上位を示している。括弧内の数字は、当該収納カセット31での通し番号であり、これは収納カセット31の収納枚数に対応する。識別通過記番号データは、識別部25において読み取りを行った記番号の情報であり、図の上側は後で繰り出した紙幣である。これは収納順の記番号に相当する。
先ず、記番号リストに含まれる上位の記番号、言い換えると、収納カセット31において上側に集積されている紙幣から順に、対象グループに含まれる各記番号を照合する。これによって、対象グループの中で、記番号リストにおいて最も上位となる記番号を特定する。図例では「12348」が最上位の記番号である。
決定した最上位の記番号に対し、4枚分だけ下位の記番号(ここでは、最下位の記番号と呼ぶ)を特定する。図例では「12344」が最下位の記番号である。そして、この最下位の記番号と全桁が一致する記番号が、対象グループに含まれているか否かを判定する。このときも、対象グループ内での記番号の順番は問わない。そうして、記番号リストにおける、最上位の記番号と最下位の記番号とで挟まれた3つの記番号について、記番号の順番は問わずに対象グループ内の記番号との照合を行う。このときの照合は記番号の一部の桁のみ一致することを許容する。記番号の照合を、例えば3桁分マスクして行う。つまり、3桁分が一致しなくても、残りの桁が一致すれば、記番号が一致したと判定する。
そうして、同図に示すように、記番号リスト上において、対象グループに含まれる記番号と一致する記番号が全て含まれる照合グループが特定される。その結果、記番号リストにおいて、照合グループを含むそれよりも上位の記番号の情報を削除する記番号リストの更新が行われる。この記番号リストの更新により、収納カセット31に収納されている紙幣が確定する。
その後は、図6の(b)に示したように、一時保留部51に収容している紙幣を一枚ずつ繰り出して、識別部25に搬送する。識別部25において、紙幣の識別を行い、記番号が読み取られた正常紙幣を元の収納カセット31に収納する。
尚、部分精査では、収納カセット31から一時保留部51へ紙幣を移動させる際、そして、一時保留部51からから収納カセット31へ紙幣を移動させる際のそれぞれにおいて、二重に計数処理を行うことができる(一次計数及び二次計数)。そうして、記憶部59に記憶している、少なくとも収納部在高を更新すると共に、リスト管理手段79は、精査対象の収納カセット31の記番号リストを更新し、部分精査処理を終了する。
(入金処理又は出金処理の最中に障害が発生したときの障害復旧に係る制御)
前述した入金処理や出金処理を実行している途中に、例えば紙幣の詰まり(ジャム)等の障害が発生した場合の、障害復旧に係る制御について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。このフローは、入金処理又は出金処理の実行開始した後にスタートし、最初のステップS1で障害が発生したとする。障害の発生後には入出金機1の動作が停止すると共に、図示は省略するが、障害の復旧を促す画面が、例えば上位装置6の表示部62等に表示される。オペレータは、入出金機1の扉を開ける等して、装置内のジャム紙幣を取り除き(ステップS2)、入出金機1に設けられた、図示省略のリセットボタンを押下することによって入出金機1をリセットする。ジャム紙幣が取り除かれてリセットをするまで、フローはステップS2及びS3を繰り返し、リセットをしたときにはステップS3からステップS4に移行する。入出金機1は、リセットボタンが押下されたことを受けて、障害復旧をしたことを上位装置6に通知する。ここでの障害復旧は、ジャム紙幣を取り除く等の物理的な障害復旧が完了したことに相当する。
ジャム紙幣を取り除くことに伴い、精査処理が必要になったときには、ステップS4からステップS5に移行して、前述した手順に従って、精査処理手段73は、部分精査処理を実行する。これにより、未確定となっていた収納部在高Bが確定する。この部分精査処理は、収納部の在高を確定させる所定処理の一つである。部分精査処理を完了した時点では装置内在高Aは更新しない。フローはその後、ステップS6に移行する。一方、精査処理が不要であるときには、ステップS4から、ステップS5に移行することなく、ステップS6に移行する。
ステップS6では、戻し処理手段74が戻し処理を実行する。ここで言う戻し処理は、現時点で装置外に存在している及び装置外に払い出された紙幣を入金口211に投入し、計数を行いながら、収納カセット31に収納する処理をいう。この戻し処理も、収納部の在高を確定するための所定処理の一つである。具体的に戻し処理において入金口211に投入される紙幣は、入金処理の途中に障害が発生したときには、入金対象の紙幣であって未入金の紙幣(つまり、処理の中断時に入金口211に残っていた紙幣)、及び、ジャム紙幣等の装置内から取り除いた紙幣を含む。一方、出金処理の途中に障害が発生したときには、出金処理の実行に伴い出金口231に既に払い出された紙幣(つまり、処理の中断時に出金口231に存在していた出金紙幣の一部)、及び、ジャム紙幣等、装置内から取り除かれた紙幣、並びに、当該出金処理の最中に発生した出金リジェクト紙幣(つまり、出金リジェクト一時保留部51に収納されかつ、部分精査処理の実行に先立って出金口231に払い出された紙幣)が、戻し処理時に入金口211に投入される。
ステップS6の戻し処理においては、収納カセット31に収納する紙幣の計数が、識別部25及び通過センサ312で行われる結果、ステップS5で確定した収納部在高Bが更新されることになる。そうして、続くステップS7では、在高比較手段78が、中断した入金又は出金処理の実行前に取得していた収納部在高B’と、ステップS6の戻し処理が完了したときの収納部在高Bとを比較する。収納部在高B’と収納部在高Bとの比較は、収納カセット毎(又は金種毎)に行われる。
収納部在高B’と収納部在高Bとが同じであるとき(B’=B)には、入金処理及び出金処理も行われなかったことと等価であり、そのままステップS8に移行して、障害復旧を完了する。
一方、収納部在高B’が収納部在高Bよりも少ないとき(B’<B)には、処理前に取得していた収納部在高B’よりも、収納部3内に実際に収納されている紙幣の在高Bの方が多いことから、装置内在高管理手段77は、入金処理が実行されたとみなして、装置内在高Aを更新し(ステップS9)、ステップS8に移行して障害復旧を完了する。尚、出金処理が中断した場合においては、戻し処理時に、中断前に出金口231に繰り出した紙幣の枚数よりも多い枚数の紙幣の受付を行わない(リジェクト紙幣として出金口231に払い出す)ことによって、B’<Bとなることは起こり得なくなる。
これに対し、収納部在高B’が収納部在高Bよりも多いとき(B’>B)には、何らかの理由(例えば紙幣の破損等により、装置内に戻すことができない等)によって装置内に存在していた紙幣が、装置内に存在しなくなったことになる。このような場合には、ステップS10において、仮想在高設定手段76が、仮想的な在高Cを、C=B’−Bとして設定し、障害復旧を完了する(ステップS8)。仮想在高Cは、装置内には存在していないものの、装置内に存在していると取り扱うべき紙幣の在高に相当する。装置内在高管理手段77は、収納部在高Bと仮想在高Cとの合計を装置内在高Aとして管理する。
こうした仮想在高を設定することによって、例えば、収納することができない紙幣に代わる代替紙幣を準備してその代替紙幣を収納するような手間を省いて、障害復旧を速やかに完了させることが可能になる。これは、例えば金融機関等の窓口業務においては、業務の停滞を回避して、窓口業務をスムースに遂行する上で、有利になる。
一方で、収納部3に実際に収納している紙幣の在高は、収納部在高Bとして管理していると共に、これとは別に仮想在高Cを管理しているため、装置内在高Aの管理は適正化する。このことは特に、出金処理を実行する際に、装置内在高Aが、その出金処理を完了させることが可能であるか否か(つまり、出金に必要な枚数の紙幣が装置内に存在しているか否か)を正確に判断することを可能にする。したがって、出金処理の最中に紙幣が不足してしまうことが未然に回避される。
このように入出金機1は、収納部在高Bと仮想在高Cとの合計を装置内在高Aとして管理している一方で、上位装置6に対しては、装置内在高Aの情報のみを、通信部57を介して提供する。つまり、入出金機1の装置内在高管理手段77は、収納部在高Bと仮想在高Cとを区別することなく、装置内在高Aの情報を送信する。従って、上位装置6は、仮想在高Cが設定されているとしても、その仮想在高Cを認識することなく、各種処理を実行することが可能になる。尚、これとは異なり、入出金機1は、装置内在高A、収納部在高B及び仮想在高Cの全ての情報を、上位装置6に提供してもよい。つまり、入出金機1の装置内在高管理手段77は、収納部在高Bと仮想在高Cとを区別して、装置内在高Aの情報を送信してもよい。
尚、仮想在高は、適宜のタイミングで、仮想在高に対応する紙幣を入金させるか、又は、オペレータが上位装置6及び/又は操作部55を操作することに伴い装置内在高を更新する(仮想在高の分だけ減らす)か、によって0にすればよい。
次に、前述した障害復旧に係る制御について、図9に示す在高の変化に関する具体例を参照しながら説明する。図9は、入金処理時に障害が生じて処理を中断した場合を例にした、在高の遷移の一例を示している。先ず、装置内在高Aが0の状態で、1ドル紙幣が10枚、5ドル紙幣が20枚、10ドル紙幣が30枚、20ドル紙幣が40枚、50ドル紙幣が50枚、及び100ドル紙幣が60枚の入金処理が行われたとする。この入金処理は中断することなく終了し、それによって、1ドル紙幣を収納するように設定された第1収納カセット31−1に1ドル紙幣が10枚、5ドル紙幣を収納するように設定された第2収納カセット31−2に5ドル紙幣が20枚、10ドル紙幣を収納するように設定された第3収納カセット31−3に10ドル紙幣が30枚、20ドル紙幣を収納するように設定された第4収納カセット上部31−4Uに20ドル紙幣が40枚、50ドル紙幣を収納するように設定された第4収納カセット下部31−4Lに50ドル紙幣が50枚、100ドル紙幣を収納するように設定された第5収納カセット31−5に100ドル紙幣が60枚、それぞれ収納される。この時点において、入金処理の最中に、紙幣が収納カセット31に収納される毎に積算される収納部在高Bと、入金処理の完了後に、上位装置6からのコマンドにより設定(又は更新)される装置内在高Aとは互いに一致する。
次に、20ドル紙幣を20枚出金する処理が実行される。この出金処理の最中に、5枚の20ドル紙幣がリジェクト紙幣と識別されたとする。これにより、20ドル紙幣を収納する第4収納カセット下部31−4Uから、合計25枚の20ドル紙幣が繰り出されると共に、その内の20枚が出金口231に払い出される一方、リジェクト紙幣である5枚の20ドルは、一時保留部51に収納される。その結果、収納部在高Bにおいて第4収納カセット下部31−4Uの在高は、40枚から25枚を差し引いた15枚になる一方、一時保留部51の在高Dは、20ドル紙幣が5枚となり、さらに、装置内在高Aは20ドル紙幣が20枚となる(つまり、20ドル紙幣の装置内在高Aは、収納部在高Bと一時保留部在高Dとの和である)。
続いて、1ドル紙幣10枚の入金処理が行われるとし、その入金処理の最中、具体的には、第1収納カセット31−1の通過センサ312が、5枚の紙幣の収納をカウントした時点で、障害が発生したとする。第1収納カセット31−1の在高Bは、15となる一方、入金処理が完了していないため、1ドル紙幣の装置内在高Aは10枚のままである。
前述の通り、障害の発生後には、ジャム紙幣が取り除かれることで、物理的な障害復旧が完了する。例えば第1収納カセット31−1の紙幣出入口付近で詰まったジャム紙幣が取り除かれたときには、第1収納カセット31−1の在高Bは、未確定となり、精査処理の実行が必要になる(図9の例では、未確定であることをアスタリスクを付けることで示している)。
第1収納カセット31−1の在高が未確定であるため、第1収納カセット31−1についての部分精査処理を行う。この部分精査処理の実行に際し一時保留部51を利用するため、原則的には、精査処理の実行に先立って、一時保留部51に収納されている紙幣を出金口231に払い出す。但し、この例では、一時保留部51に収納されている5枚のリジェクト紙幣は、障害が発生した処理以前に収納されたものであるため、出金口231に払い出さない。従って、一時保留部51の在高Dはそのまま維持される。
その後、前述した手順に従って部分精査処理が実行される結果、第1収納カセット31−1の在高が16枚で確定するとする。この時点では、装置内在高Aは更新されない。
その部分精査処理を行った後に、戻し処理を実行する。この戻し処理では、未入金の1ドル紙幣、及び、装置内から取り出した1ドル紙幣(この例では、合計4枚)が入金口211に投入される。戻し処理では、これらの紙幣の計数を行いながら、第1収納カセット31−1に1ドル紙幣を収納する。戻し処理により第1収納カセット31−1の在高(1ドル紙幣の在高)は16枚から4枚増えて20枚になる。
その戻し処理の終了後、処理開始前に取得していた収納部在高B’と、部分精査処理及び戻し処理の双方が終了した時点の収納部在高Bとを比較する。図例では、1ドル紙幣は、収納部在高B’が10枚であるのに対し、収納部在高Bが20枚であるため、図8のフローのステップS7においてB’<Bに相当する。この場合、収納部在高Bと収納部在高B’との差分の10枚を入金処理とし、装置内在高Aを、例えば上位装置6からのコマンドに基づいて更新する。この例では、1ドル紙幣の装置内在高Aを20枚に更新する。
次に、図10を参照しながら、出金処理時に障害が生じて中断した場合の障害復旧に係る制御について説明する。先ず、装置内在高Aが0の状態で、1ドル紙幣が10枚、5ドル紙幣が20枚、10ドル紙幣が30枚、20ドル紙幣が40枚、50ドル紙幣が50枚、及び100ドル紙幣が60枚の入金処理が行われる点は、図9の例と同じである。これによって、1ドル紙幣を収納するように設定された第1収納カセット31−1に1ドル紙幣が10枚、5ドル紙幣を収納するように設定された第2収納カセット31−2に5ドル紙幣が20枚、10ドル紙幣を収納するように設定された第3収納カセット31−3に10ドル紙幣が30枚、20ドル紙幣を収納するように設定された第4収納カセット上部31−4Uに20ドル紙幣が40枚、50ドル紙幣を収納するように設定された第4収納カセット下部31−4Lに50ドル紙幣が50枚、100ドル紙幣を収納するように設定された第5収納カセット31−5に100ドル紙幣が60枚、それぞれ収納される。装置内在高Aと収納部在高Bとは互いに一致している。
次に、図9と同様に、20ドル紙幣を20枚出金する処理を実行する。この出金処理の最中に、5枚の20ドル紙幣がリジェクト紙幣と識別されることにより、出金リジェクト一時保留部51に収納される点も図9と同じである。これにより、第4収納カセット下部31−4Uの在高Bは15枚になり、一時保留部在高Dは、20ドル紙幣が5枚となり、20ドル紙幣の装置内在高Aは20枚となる。
続いて、1ドル紙幣10枚の出金処理が行われるとし、その出金処理の最中、具体的には、第1収納カセット31−1の通過センサ312が、6枚の紙幣の繰り出しをカウントした時点で、障害が発生したとする。尚、6枚の1ドル紙幣の内の1枚は、出金リジェクトとなったとする。第1収納カセット31−1の在高Bは4枚になる一方で、出金処理が完了していないため、1ドル紙幣の装置内在高Aは10枚のままである。また、一時保留部51の在高Dは、1ドル紙幣が1枚になる。そうして、ジャム紙幣が取り除かれて物理的な障害復旧が完了した後、第1収納カセット31−1の在高が未確定になったとする。
第1収納カセット31−1の在高が未確定であるため、第1収納カセット31−1についての部分精査処理を実行する。尚、この部分精査処理の実行に際し、一時保留部51に収納しているリジェクト紙幣の内、当該処理時に発生したリジェクト紙幣(ここは、1ドル紙幣1枚)が、出金口231に払い出される。その後、前述した手順に従って部分精査処理が実行される結果、第1収納カセット31−1の在高が4枚で確定するとする。これにより、装置外には、出金口231に既に払い出された1ドル紙幣(リジェクト紙幣も含む)と、装置内から取り除いた1ドル紙幣との合計として、6枚の1ドル紙幣が存在している。
その後の戻し処理では、前述の通り、原則的には6枚の1ドル紙幣が入金口211に投入されることになる。但し、この例では、1ドル紙幣の内の1枚が、何らかの理由で入金口211に投入されず、5枚の1ドル紙幣が入金口211に投入されたとする。そうして、これらの紙幣の計数を行いながら、第1収納カセット31−1に1ドル紙幣を収納する。そのため、戻し処理により第1収納カセット31−1の在高装置内在高B(1ドル紙幣の在高)は4枚から5枚増えて9枚になる。
その戻し処理の終了後、処理前に取得していた収納部在高B’と、精査処理及び戻し処理の双方が終了した時点の収納部在高Bを比較する。1ドル紙幣は、収納部在高B’が10枚であるのに対し、収納部在高Bが9枚であるため、図8のフローのステップS7においてB’>Bに相当する。収納部在高B’と収納部在高Bとの差分の1枚を仮想在高Cに設定し、1ドル紙幣の装置内在高Aは10枚のままで維持する。
尚、入金処理時に障害が生じて処理を中断した前記の例においては、仮想在高が発生しない場合を記載しているが、収納部3の入り口でジャム紙幣が発生したときに、オペレータが誤って、収納部内の紙幣を必要以上に取り出してしまった場合などには、入金処理の中断後に仮想在高が発生することもある。
また、出金処理時に障害が生じて中断したときの戻し処理において、オペレータが誤って、必要以上の紙幣を入金口に投入してしまった場合などには、B’<Bとなり、入金処理が行われたとみなして装置在高Aが更新されることもある。
尚、前記の構成では、図8に示すフローチャートのステップS6において戻し処理を必ず行っているが、戻し処理を省略してもよい。戻し処理の省略は、仮想在高を増やす場合がある一方で、仮想在高が増えたとしても、装置内在高の適正な管理は可能である。また、図8に示すフローチャートのステップS5においては、部分精査処理の代わりに、全精査処理を行ってもよい。
また、ここに開示する技術は、金融機関等に設定される入出金機の他にも、種々の入出金機に広く適用することが可能である。
さらに、ここに開示する技術は、紙幣入出金機の他にも、硬貨入出金機に適用してもよいし、紙幣及び硬貨を含む貨幣入出金機に適用してもよい。
1 入出金機(貨幣入出金装置)
211 入金口
3 収納部
71 入金処理手段
72 出金処理手段
73 精査処理手段(在高確定手段)
74 戻し処理手段(在高確定手段)
75 在高取得手段
76 仮想在高設定手段
77 装置内在高管理手段
78 在高比較手段
79 リスト管理手段

Claims (10)

  1. 少なくとも貨幣の入金処理及び出金処理を実行する貨幣入出金装置であって、
    装置内に設けられかつ、前記貨幣を収納可能に構成されると共に、収納している貨幣を繰り出し可能に構成された、少なくとも1の収納部と、
    前記収納部に収納する貨幣を計数すると共に、前記収納部から繰り出した貨幣を計数することによって、前記収納部の在高を逐次取得するように構成された在高取得手段と、
    前記装置内に存在しないものの、前記装置内に存在する貨幣として取り扱うべき貨幣の在高を仮想的な在高として設定するように構成された仮想在高設定手段と、
    前記在高取得手段が取得している前記収納部の在高と、前記仮想在高設定手段が設定した仮想在高との合計を、前記装置内の在高として管理するように構成された装置内在高管理手段と、を備えている貨幣入出金装置。
  2. 前記収納部の在高を、所定処理を実行することによって確定するよう構成された在高確定手段と、
    前記在高確定手段が前記所定処理を実行する前に、前記在高取得手段が取得していた前記収納部内の在高と、前記所定処理の実行によって確定した前記収納部の在高とを比較するよう構成された在高比較手段と、をさらに備え、
    前記仮想在高設定手段は、前記在高比較手段の比較の結果、前記所定処理の実行によって確定した前記収納部の在高の方が少ない場合には、その差分を前記仮想在高に設定する請求項1に記載の貨幣入出金装置。
  3. 前記装置内在高管理手段は、前記在高比較手段の比較の結果、前記所定処理の実行によって確定した前記収納部の在高の方が多い場合には、その差分に相当する入金処理が行われたとみなして、前記装置内の在高を更新する請求項2に記載の貨幣入出金装置。
  4. 前記在高確定手段は、前記所定処理として、前記収納部に収納している貨幣の少なくとも一部を繰り出すことにより当該収納部の在高を確認する精査処理を行う請求項2又は3に記載の貨幣入出金装置。
  5. 前記在高確定手段は、前記入金処理又は前記出金処理の最中に当該処理が障害によって中断したときに、当該障害要因の復旧後に、前記精査処理を行う請求項4に記載の貨幣入出金装置。
  6. 前記在高確定手段は、前記所定処理として、前記精査処理の終了後に、装置外の貨幣を入金口に再度投入させると共に、当該貨幣を計数しながら前記収納部に収納する戻し処理をさらに実行する請求項4又は5に記載の貨幣入出金装置。
  7. 前記貨幣は紙幣であり、
    前記収納部に収納している紙幣の収納順に、各々の前記紙幣に設定されている固有のコードを並べたコードリストを管理するリスト管理手段をさらに備え、
    前記精査処理は、前記収納部に収納している前記紙幣の一部を繰り出すと共に、当該繰り出した紙幣のコードと前記コードリストとを照合することによって、前記紙幣の繰り出し後に前記収納部に収納している紙幣の在高を確認する請求項4乃至6のいずれか1項に記載の貨幣入出金装置。
  8. 上位装置との通信を行うよう構成された通信手段をさらに備え、
    前記装置内在高管理手段は、前記収納部の在高と前記仮想在高とを区別することなく、前記通信手段を介して、前記上位装置に前記装置内の在高情報を送信する請求項1に記載の貨幣入出金装置。
  9. 上位装置との通信を行うよう構成された通信手段をさらに備え、
    前記装置内在高管理手段は、前記収納部の在高と前記仮想在高とを区別して、前記通信手段を介して、前記上位装置に前記装置内の在高情報を送信する請求項1に記載の貨幣入出金装置。
  10. 少なくとも貨幣の入金処理及び出金処理を実行する貨幣入出金装置の貨幣管理方法であって、
    装置内に設けられた収納部に収納する貨幣を計数すると共に、前記収納部から繰り出した貨幣を計数することによって、前記収納部の在高を逐次取得するステップ、
    前記装置内に存在しないものの、前記装置内に存在する貨幣として取り扱うべき貨幣の在高を仮想的な在高として設定するステップ、及び、
    前記取得している前記収納部の在高と、前記設定している仮想在高との合計を、前記装置内の在高として管理するステップを備えている貨幣管理方法。
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