JP5606711B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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本発明は、紙幣の処理を行う紙幣処理装置に関し、とりわけ、紙幣の精査処理を行うことができる紙幣処理装置に関する。ここで、紙幣の精査処理とは、紙幣処理装置内に設けられた複数の収納部のうち一の収納部から紙幣を1枚ずつ搬送部に繰り出し、繰り出された紙幣を一の収納部とは異なる空状態の他の収納部に1枚ずつ収納し、一の収納部に収納された紙幣が全て他の収納部に送られたときに、他の収納部から一の収納部に紙幣を戻し、一の収納部から他の収納部に紙幣を搬送する際にまたは他の収納部から一の収納部に紙幣を戻す際に紙幣の識別を行うような動作のことをいう。
従来から、紙幣の処理を行う紙幣処理装置において、当該紙幣処理装置内にある紙幣を計数するために紙幣の精査処理を行うものが知られている。より具体的には、紙幣の精査処理を行うにあたり、紙幣処理装置内に設けられた複数の収納部のうち一の収納部から紙幣を1枚ずつ搬送部に繰り出し、繰り出された紙幣を一の収納部とは異なる空状態の他の収納部に1枚ずつ積層状態で収納する。一の収納部に収納された紙幣が全て他の収納部に送られたときに、他の収納部から一の収納部に紙幣を戻す。そして、一の収納部から他の収納部に紙幣を搬送する際にまたは他の収納部から一の収納部に紙幣を戻す際に識別部により紙幣の識別を行う。このような処理を行うことにより、当該紙幣処理装置内にある紙幣を計数することができる。
しかしながら、上述のような紙幣の精査処理を行うにあたり、一の収納部と他の収納部の容量が略同一であれば、一の収納部にフル状態またはそれに近い状態で紙幣が収納されているときに紙幣の精査処理を行うと、他の収納部に紙幣が積層状態で収納される際に集積した紙幣が膨張してしまい、一の収納部から紙幣を全て繰り出す前に他の収納部がフル状態となってしまう場合がある。このように、他の収納部がフル状態となってしまった場合には、これ以上紙幣の精査処理を続けることができず、他の収納部に収納された紙幣を一旦回収しなければならないという問題がある。
また、特許文献1や特許文献2には、精査用の収納部が設けられており、紙幣の精査処理を行うにあたり、ある収納部から紙幣を1枚ずつ搬送部に繰り出し、繰り出された紙幣を精査用の収納部に収納させるような紙幣処理装置が開示されている。このような紙幣処理装置によれば、ある収納部から精査用の収納部に紙幣が全て送られたときに、この精査用の収納部から元の収納部に紙幣を戻すようになっている。
特開平8−339412号公報 特開2009−151354号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に示すような紙幣処理装置では、精査用の収納部を設けなければならず、このような精査用の収納部は紙幣の精査処理を行うときのみにしか用いられないので、精査用の収納部を設けることにより不必要に紙幣処理装置が大型化してしまうという問題がある。また、特許文献1や特許文献2に示すような紙幣処理装置では、精査用の収納部がフル状態となったときに初めて、収納部から搬送部に繰り出された紙幣の搬送先を精査用の収納部から他の箇所に変更するようになっている。このため、精査用の収納部は既にフル状態となってしまい、精査用の収納部から元の収納部に紙幣を戻したときに紙幣が全て元の収納部に入りきらない場合がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、紙幣の精査処理を行うにあたり、精査処理が行われるべき紙幣が収納されている元の収納部にフル状態またはそれに近い状態で紙幣が収納されている場合でも紙幣の精査処理を確実に行うことができ、しかも、精査用の収納部を別途設ける必要がないので紙幣処理装置が大型化してしまうことを防止することができる紙幣処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、筐体と、前記筐体内に設けられ、当該筐体内で紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部と、前記搬送部に設けられ、当該搬送部で搬送される紙幣を1枚ずつ識別する識別部と、前記筐体内に設けられた複数の収納部であって、前記各収納部はそれぞれ前記搬送部に接続されており、前記各収納部は、前記搬送部から送られた紙幣を収納するとともに収納された紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰り出すような複数の収納部と、前記搬送部および前記各収納部の制御を行う制御部であって、一の収納部から紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰り出し、繰り出された紙幣を前記一の収納部とは異なる空状態の他の収納部に1枚ずつ収納し、前記一の収納部に収納された紙幣が全て前記他の収納部に送られたときに、前記他の収納部から前記一の収納部に紙幣を戻し、前記一の収納部から前記他の収納部に紙幣を搬送する際にまたは前記他の収納部から前記一の収納部に紙幣を戻す際に前記識別部により紙幣の識別を行うような精査処理を行い、このような精査処理を行う間に前記他の収納部がフル状態となったときに、残りの紙幣を空状態の更に他の収納部に送るよう制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする紙幣処理装置である。
このような紙幣処理装置によれば、紙幣の精査処理を行うにあたり、精査処理が行われるべき紙幣が収納されている元の収納部(一の収納部)にフル状態またはそれに近い状態で紙幣が収納されている場合において、一の収納部から他の収納部に紙幣が送られたときに他の収納部において紙幣の束が膨張してしまい、一の収納部から紙幣を全て繰り出す前に他の収納部がフル状態となってしまったときでも、残りの紙幣を、空状態の更に他の収納部に収納させることにより、紙幣の精査処理が中断することなく確実に行われる。また、このような紙幣処理装置では、精査用の収納部を別途設ける必要がないので紙幣処理装置が大型化してしまうことを防止することができる。
本発明の紙幣処理装置においては、前記制御部は、前記精査処理を行う間に前記他の収納部がフル状態となったときに、残りの紙幣を空状態の更に他の収納部に送り、前記一の収納部に収納された紙幣が全て前記他の収納部または前記更に他の収納部に送られたときに、前記他の収納部および前記更に他の収納部から前記一の収納部に紙幣を戻すよう制御を行うようになっていてもよい。
また、本発明の紙幣処理装置においては、前記複数の収納部には、前記筐体の外部から内部に投入され前記識別部により識別された紙幣が一時的に保留される一時保留部が含まれており、前記制御部が前記精査処理を行う際に前記一時保留部は前記他の収納部として用いられるようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置においては、前記複数の収納部には、前記筐体の外部から内部に紙幣を投入するための投入口が含まれており、前記制御部が前記精査処理を行う際に前記投入口は前記更に他の収納部として用いられるようになっていてもよい。
あるいは、前記複数の収納部には、前記識別部により正常な紙幣であると識別された紙幣以外の紙幣であるリジェクト紙幣が搬送されるリジェクト部が含まれており、前記制御部が前記精査処理を行う際に前記リジェクト部は前記更に他の収納部として用いられるようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置においては、前記制御部は、前記精査処理が行われる前において前記一の収納部に収納されている紙幣の枚数が所定枚数以上である場合には、前記精査処理を行う際に、予め設定された枚数の紙幣を前記更に他の収納部に送るよう制御を行うようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置においては、前記制御部は、前記精査処理を行う際に、前記一の収納部に紙幣を戻す間に当該一の収納部がフル状態となったときに、残りの紙幣を前記更に他の収納部に送るよう制御を行うようになっていてもよい。
あるいは、前記複数の収納部には、複数の金種の紙幣を混合して収納する金種混合収納部が含まれており、前記制御部は、前記精査処理を行う際に、前記一の収納部に紙幣を戻す間に当該一の収納部がフル状態となったときに、残りの紙幣を前記金種混合収納部に送るよう制御を行うようになっていてもよい。
あるいは、前記複数の収納部には、複数の金種の紙幣を混合して収納する金種混合収納部が含まれており、前記制御部は、前記精査処理を行う際に、前記一の収納部に紙幣を戻す間に当該一の収納部がフル状態となったときに、残りの紙幣を前記更に他の収納部に送り、その後、前記更に他の収納部から前記金種混合収納部に紙幣を全て送るよう制御を行うようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理装置によれば、紙幣の精査処理を行うにあたり、精査処理が行われるべき紙幣が収納されている元の収納部にフル状態またはそれに近い状態で紙幣が収納されている場合でも紙幣の精査処理を確実に行うことができ、しかも、精査用の収納部を別途設ける必要がないので紙幣処理装置が大型化してしまうことを防止することができる。
本発明の一の実施の形態における紙幣処理装置の内部の構成を示す構成図である。 図1に示す紙幣処理装置の制御ブロック図である。 図1および図2に示す紙幣処理装置における、紙幣の精査処理を行う際の動作を示すフローチャートである。 図1および図2に示す紙幣処理装置における、紙幣の精査処理を行う際の他の動作を示すフローチャートである。 図3に示す紙幣の精査処理を行う際の紙幣の流れを示す説明図である。 図3に示す紙幣の精査処理を行う際の紙幣の流れを示す説明図である。 図3に示す紙幣の精査処理を行う際の紙幣の流れを示す説明図である。 図3に示す紙幣の精査処理を行う際の紙幣の流れを示す説明図である。 図3に示す紙幣の精査処理を行う際の紙幣の流れを示す説明図である。 図3に示す紙幣の精査処理を行う際の紙幣の流れを示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図10は、本実施の形態に係る紙幣処理装置を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態における紙幣処理装置の内部の構成を示す構成図であり、図2は、図1に示す紙幣処理装置の制御ブロック図である。また、図3および図4は、それぞれ、図1および図2に示す紙幣処理装置における、紙幣の精査処理を行う際の動作を示すフローチャートである。また、図5乃至図10は、図3に示す紙幣の精査処理を行う際の紙幣の流れを示す説明図である。
まず、図1により、本実施の形態の紙幣処理装置10の全体的な構成について説明する。図1に示すように、紙幣処理装置10は略直方体形状の筐体12を備えており、この筐体12の前面には、当該筐体12の外部から内部に紙幣を投入するための投入口14が設けられている。また、投入口14は、筐体12の内部から外部に紙幣を投出するための投出口としても機能するようになっている。すなわち、投入口14は、操作者がこの投入口14に紙幣を投入したりこの投入口14から紙幣を取り出したりすることができるよう構成されている。より具体的には、図1に示すように投入口14は鉛直方向に対して斜めに傾斜しており、この投入口14には紙幣が積層状態で斜めに傾斜して投入されるようになっている。図1において、投入口14に投入された紙幣を参照符号Pで示す。
投入口14には紙幣繰出機構14aが設けられており、この紙幣繰出機構14aにより投入口14に集積された紙幣が1枚ずつ筐体12の内部に繰り出されるようになっている。また、紙幣の出金処理を行う際には、筐体12の内部に設けられた搬送部16(後述)から紙幣が1枚ずつ投入口14に送られるようになっている。
紙幣繰出機構14aが設けられていることにより、投入口14は、搬送部16から送られた紙幣を収納するとともに収納された紙幣を1枚ずつ搬送部16に繰り出すような収納部としても機能するようになる。
また、投入口14にはシャッター機構(図示せず)が設けられており、このシャッター機構により投入口14の開閉が行われるようになっている。より具体的には、操作者が投入口14に紙幣を投入したり投入口14から紙幣を取り出したりする際には、シャッター機構が開いて投入口14が筐体12の外部に露出されるようになっている。一方、投入口14に集積された紙幣が1枚ずつ紙幣繰出機構14aにより筐体12の内部に繰り出されたり搬送部16(後述)から投入口14に紙幣が1枚ずつ送られたりする際には、シャッター機構が投入口14を塞ぐようになっている。
図1に示すように、筐体12の内部には、紙幣を1枚ずつ搬送するための搬送部16が設けられている。搬送部16には投入口14が接続されており、投入口14に集積され、紙幣繰出機構14aにより筐体12の内部に繰り出された紙幣は、搬送部16により搬送されるようになっている。また、搬送部16における各分岐箇所には分岐部材26が設けられている。後述する制御部50により各分岐部材26が制御されることによって、紙幣の搬送経路が決められるようになっている。
搬送部16には識別部18が設置されている。識別部18は、搬送部16で搬送される紙幣の金種や正損、真偽等を識別するようになっている。
図1に示すように、筐体12の前面には入金リジェクト口20が設けられている。この入金リジェクト口20は搬送部16に接続されている。そして、紙幣繰出機構14aにより筐体12の外部から内部に繰り出された紙幣のうち、識別部18により正常な紙幣であると識別された紙幣以外の紙幣は、リジェクト紙幣として搬送部16により入金リジェクト口20に送られるようになっている。より具体的には、紙幣の入金処理を行う際に、識別部18により偽券であると識別された紙幣や、識別部18により識別することができなかった紙幣、あるいは斜行や重送等の搬送異常が検出された紙幣は、リジェクト紙幣として搬送部16により入金リジェクト口20に送られるようになっている。
入金リジェクト口20にはシャッター機構(図示せず)が設けられており、このシャッター機構により入金リジェクト口20の開閉が行われるようになっている。より具体的には、操作者が入金リジェクト口20からリジェクト紙幣を取り出す際には、シャッター機構が開いて入金リジェクト口20が筐体12の外部に露出されるようになっている。一方、紙幣の入金処理や出金処理を行っている最中には、シャッター機構が入金リジェクト口20を塞ぐようになっている。
また、筐体12の内部には出金リジェクト部22が設けられており、この出金リジェクト部22は搬送部16に接続されている。そして、紙幣の出金処理や精査処理を行う際に、後述する収納部30等から搬送部16に繰り出された紙幣のうち、識別部18により正常な紙幣であると識別された紙幣以外の紙幣(具体的には例えば斜行や重送等の搬送異常が検出された紙幣)は、搬送部16により出金リジェクト部22に送られるようになっている。
図1に示すように、筐体12の下部には複数の収納部30が収納されている。各収納部30はそれぞれ搬送部16に接続されており、搬送部16から送られた紙幣を積層状態で収納するとともに、収納された紙幣を1枚ずつ搬送部16に繰り出すようになっている。複数の収納部30は、入金一時保留部32、金種別収納部34a〜34cおよび金種混合収納部36から構成されている。
複数の収納部30のうち、入金一時保留部32は、投入口14により筐体12の外部から内部に投入され、識別部18により正常な紙幣であると識別された紙幣を一時的に保留するようになっている。そして、入金一時保留部32により一時的に保留された紙幣は、操作者によって後述する操作部52により紙幣の入金処理の確定がなされたときに、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に送られるようになっている。
各金種別収納部34a〜34cは、それぞれ、予め設定された特定の金種の紙幣を収納するようになっている。より具体的に説明すると、各金種別収納部34a〜34cにはそれぞれ対応する紙幣の金種が予め設定されており、この設定された金種のみの紙幣を各金種別収納部34a〜34cはそれぞれ収納するようになっている。
一方、金種混合収納部36は、複数の金種の紙幣を混合して収納するようになっている。より具体的には、金種混合収納部36には、各金種別収納部34a〜34cにおいて設定されている金種とは異なる金種の紙幣が収納されるようになっている。また、各金種別収納部34a〜34cがフル状態となったときには、この金種別収納部34a〜34cに対応する金種の紙幣が搬送部16から金種混合収納部36に送られ、この金種混合収納部36に収納されるようになっている。
各収納部30にはそれぞれ紙幣繰出機構30aが設けられており、各収納部30に積層状態で収納された紙幣は紙幣繰出機構30aにより1枚ずつ搬送部16に繰り出すことができるようになっている。
また、図1に示すように、紙幣処理装置10の各構成要素の制御を行う制御部50が筐体12の内部に設けられている。制御部50の構成について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、制御部50には、投入口14に設けられた紙幣繰出機構14a、搬送部16、識別部18、各収納部30に設けられた紙幣繰出機構30a、搬送部16の各分岐箇所に設けられた分岐部材26、投入口14や入金リジェクト口20に設けられたシャッター機構等が接続されている。また、制御部50には、操作部52、表示部54、インターフェース56が接続されている。ここで、識別部18により識別された紙幣の識別情報は制御部50に送られるようになっている。また、制御部50は、紙幣繰出機構14a、搬送部16、紙幣繰出機構30a、分岐部材26、シャッター機構等に対してそれぞれ制御信号を送り、これらの構成要素の制御を行うようになっている。
操作部52は、操作者が制御部50に様々な指示を送るためのものであり、例えばキーボードや各種キー等により構成されている。また、表示部54は、紙幣処理装置10における様々な紙幣の処理状況、例えば各収納部30に収納されている紙幣の金種毎の枚数等を表示するようになっている。これらの操作部52および表示部54は紙幣処理装置10の筐体12の前面や上面に設けられている。なお、操作部52および表示部54は一体のものとなっていてもよい。具体的には、例えば筐体12の前面や上面にタッチパネルが設けられており、このタッチパネルに、紙幣処理装置10における様々な紙幣の処理状況が表示されるとともに、タッチパネルに表示される各種キーを押下することにより操作者が制御部50に様々な指示を送ることができるようになっていてもよい。
また、制御部50は、インターフェース56を介して、紙幣処理装置10とは別の外部装置(例えば、上位装置)と情報の送受信を行うことができるようになっている。
次に、上述のような構成からなる紙幣処理装置10の動作について説明する。なお、以下に示すような紙幣処理装置10の動作は、制御部50が紙幣処理装置10の各構成要素を制御することにより行われる。
まず、紙幣処理装置10における紙幣の入金処理について以下に説明する。
紙幣の入金処理を行う際には、まず、紙幣処理装置10の投入口14のシャッター機構を開き、操作者が紙幣を投入口14に投入する。そして、シャッター機構を閉じると、投入口14に投入された紙幣は紙幣繰出機構14aにより1枚ずつ搬送部16に繰り出される。紙幣繰出機構14aにより搬送部16に繰り出された紙幣は当該搬送部16により搬送され、識別部18によりその金種や正損、真偽等の識別が行われる。識別部18により正常な紙幣であると識別された紙幣は、分岐部材26により入金一時保留部32に搬送される。入金一時保留部32において、搬送部16から送られた紙幣が積層状態で一時的に保留される。
一方、識別部18により正常な紙幣であると識別された紙幣以外の紙幣は、すなわち、識別部18により偽券であると識別された紙幣や、識別部18により識別することができなかった紙幣、あるいは斜行や重送等の搬送異常が検出された紙幣は、リジェクト紙幣として搬送部16により入金リジェクト口20に送られ、この入金リジェクト口20に集積される。そして、紙幣の入金処理が終了した後に、この入金リジェクト口20に設けられたシャッター機構が開くことによって、入金リジェクト口20に集積されたリジェクト紙幣は操作者により取り出されることとなる。
上述のような動作は、投入口14に投入された紙幣が全て筐体12の内部に繰り出されるまで行われる。そして、投入口14に投入された紙幣が全て筐体12の内部に繰り出されると、表示部54にこのことが表示される。そして、操作者が操作部52により「入金確定」の指令を制御部50に対して行うと、入金一時保留部32から紙幣が1枚ずつ紙幣繰出機構30aにより繰り出され、この繰り出された紙幣はその金種に基づいて各金種別収納部34a〜34cに搬送され、これらの金種別収納部34a〜34cに収納される。一方、入金一時保留部32から繰り出された紙幣について、その金種が、金種別収納部34a〜34cにおける金種と一致しない場合や、対応する金種の金種別収納部34a〜34cがフル状態である場合には、この紙幣は金種混合収納部36に搬送され、この金種混合収納部36に金種混合状態で収納される。このようにして、紙幣の入金処理が終了する。
また、操作者が操作部52により「入金確定」の指令の代わりに「返却」の指令を制御部50に対して行うと、入金一時保留部32から紙幣が1枚ずつ紙幣繰出機構30aにより繰り出され、この繰り出された紙幣は投入口14に戻される。そして、入金一時保留部32から投入口14に全ての紙幣が搬送された後に、この投入口14に設けられたシャッター機構が開くことによって、投入口14に戻された紙幣は操作者により取り出されることとなる。
次に、紙幣処理装置10における紙幣の出金処理について説明する。
操作者が操作部52により制御部50に対して紙幣の出金処理の指令を与えると、収納部30の各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から紙幣が1枚ずつ紙幣繰出機構30aにより搬送部16に繰り出され、繰り出された紙幣は識別部18により識別される。ここで、識別部18により識別された紙幣が正常な紙幣である場合には、この紙幣は搬送部16により投入口14に搬送され、投入口14に集積される。前述のように、投入口14は、筐体12の内部から外部に紙幣を投出するための投出口としても機能するようになっている。一方、識別部18により識別された紙幣が、正常な紙幣以外の紙幣である場合には、この紙幣は搬送部16により出金リジェクト部22に搬送される。そして、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から、全ての紙幣または所定の合計金額の紙幣が繰り出されると、投入口14に設けられたシャッター機構が開くことによって、投入口14に集積された紙幣は操作者により出金紙幣として取り出される。このようにして、紙幣の出金処理が終了する。
次に、紙幣処理装置10における紙幣の精査処理について図3および図5乃至図10を用いて説明する。ここで、紙幣の精査処理とは、紙幣処理装置10内にある紙幣を計数するための処理のことをいう。図3は、図1および図2に示す紙幣処理装置10における、紙幣の精査処理を行う際の動作を示すフローチャートであり、図5乃至図10は、図3に示す紙幣の出金処理を行う際の紙幣の流れを示す説明図である。
本実施の形態の紙幣処理装置10における紙幣の精査処理について簡単に説明すると、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から紙幣を1枚ずつ搬送部16に繰り出し、繰り出された紙幣を空状態の他の収納部である入金一時保留部32に1枚ずつ収納する。そして、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納された紙幣が全て入金一時保留部32に送られたときに、入金一時保留部32から各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を全て戻し、この際に識別部18により紙幣の識別を行う。そして、本実施の形態の紙幣処理装置10における紙幣の精査処理では、上述のような精査処理を行う間に入金一時保留部32がフル状態となったときに、残りの紙幣を、空状態の更に他の収納部として機能する投入口14に送り、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納された紙幣が全て入金一時保留部32または投入口14に送られたときに、入金一時保留部32および投入口14から各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を戻すようになっている。このような紙幣の精査処理において、投入口14はシャッター機構により閉じられている。このため、投入口14は、搬送部16から送られた紙幣を収納するとともに収納された紙幣を1枚ずつ搬送部16に繰り出すような収納部として機能することとなる。
このような紙幣処理装置10における紙幣の精査処理について、図3、および図5乃至図10を用いて以下に詳述する。
操作者が操作部52により制御部50に対して紙幣の精査処理の指令を与えると、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から紙幣が1枚ずつ紙幣繰出機構30aにより搬送部16に繰り出される(図3のSTEP1)。ここで、制御部50において、入金一時保留部32がフル状態となっているか否かの判断が行われる(図3のSTEP2)。入金一時保留部32がフル状態となっていない場合には(図3のSTEP2の「NO」)、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から搬送部16に繰り出された紙幣を入金一時保留部32に搬送する(図3のSTEP3および図5の太線)。一方、入金一時保留部32がフル状態となっている場合には(図3のSTEP2の「YES」)、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から搬送部16に繰り出された紙幣を投入口14に搬送する(図3のSTEP4および図6の太線の実線)。なお、この際に、投入口14に紙幣が送られる前にこの紙幣は識別部18により識別され、正常な紙幣であると識別された紙幣のみ投入口14に搬送される。ここで、投入口14に送られる前に識別部18により識別された紙幣が正常な紙幣以外の紙幣である場合には、具体的には、例えば斜行や重送等の搬送異常が検出された紙幣である場合には、この紙幣は搬送部16により出金リジェクト部22に搬送される(図6の太線の点線)。
図3のSTEP1〜STEP4に示すような動作は、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36の、精査対象となる収納部から全ての紙幣が繰り出されるまで行われる(図3のSTEP5の「NO」)。
各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から全ての紙幣が繰り出されると(図3のSTEP5の「YES」)、入金一時保留部32から紙幣が1枚ずつ紙幣繰出機構30aにより搬送部16に繰り出され、この繰り出された紙幣は識別部18により識別される(図3のSTEP6)。そして、識別部18により識別された紙幣が、正常な紙幣以外の紙幣である場合には、具体的には、例えば斜行や重送等の搬送異常が検出された紙幣である場合には(図3のSTEP7の「NO」)、この紙幣は搬送部16により出金リジェクト部22に搬送される(図3のSTEP8および図7の太線の点線)。また、識別部18により識別された紙幣が正常な紙幣である場合には(図3のSTEP7の「YES」)、制御部50において、元の各金種別収納部34a〜34cがフル状態となっているか否かの判断が行われる(図3のSTEP9)。元の各金種別収納部34a〜34cがフル状態となっていない場合には(図3のSTEP9の「NO」)、識別部18により識別された紙幣を元の各金種別収納部34a〜34cまたは金種混合収納部36に搬送する(図3のSTEP10)および図7の太線の実線)。一方、元の各金種別収納部34a〜34cがフル状態となっている場合には、具体的には、例えば入金一時保留部32に対応する金種の紙幣についてこの金種別収納部34bがフル状態となっている場合には(図3のSTEP9の「YES」)、識別部18により識別された紙幣を投入口14に搬送する(図3のSTEP11および図8の太線)。図3のSTEP6〜STEP11に示すような動作は、入金一時保留部32から全ての紙幣が繰り出されるまで行われる(図3のSTEP12の「NO」)。
入金一時保留部32から全ての紙幣が繰り出されると(図3のSTEP12の「YES」)、投入口14に紙幣が搬送されていない場合には(図3のSTEP13の「NO」)、紙幣の精査処理が終了する。一方、投入口14に紙幣が搬送されている場合には(図3のSTEP13の「YES」)、この投入口14に搬送された紙幣が、入金一時保留部32がフル状態であるため投入口14に搬送されたものである場合は(図3のSTEP4)、この紙幣は搬送部16により元の各金種別収納部34a〜34cまたは金種混合収納部36に搬送される(図3のSTEP14および図9の太線)。一方、投入口14に搬送された紙幣が、元の各金種別収納部34a〜34cがフル状態であるため投入口14に搬送されたものである場合は(図3のSTEP11)、この紙幣は搬送部16により金種混合収納部36に搬送される(図3のSTEP14および図10の太線)。そして、投入口14から紙幣が全て各金種別収納部34a〜34cまたは金種混合収納部36に搬送されると、紙幣の精査処理が終了する。
なお、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から全ての紙幣が繰り出された後、入金一時保留部32がフル状態であるため投入口14に紙幣が搬送された場合において、まず投入口14から元の各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を搬送し、その後に入金一時保留部32から元の各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を搬送してもよい。
また、入金一時保留部32から元の金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を搬送する際に、元の各金種別収納部34a〜34cがフル状態となっている場合において(図3のSTEP9の「YES」)、紙幣を投入口14に搬送する代わりに金種混合収納部36に直接搬送してもよい。
以上のように本実施の形態の紙幣処理装置10によれば、紙幣の精査処理を行う際に、制御部50は、入金一時保留部32がフル状態となったときに、残りの紙幣を、空状態の更に他の収納部として機能する投入口14に送り、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納された紙幣が全て入金一時保留部32または投入口14に送られたときに、入金一時保留部32および投入口14から各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を戻すようになっている。このため、紙幣の精査処理を行うにあたり、精査処理が行われるべき紙幣が収納されている元の収納部、具体的には各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36にフル状態またはそれに近い状態で紙幣が収納されている場合において、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から入金一時保留部32に紙幣が送られたときに入金一時保留部32において集積された紙幣が膨張してしまい、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から紙幣を全て繰り出す前に入金一時保留部32がフル状態となってしまったときでも、残りの紙幣を、空状態の更に他の収納部として機能する投入口14に収納させることにより、紙幣の精査処理が中断することなく確実に行われる。また、上述のような紙幣処理装置10では、精査用の収納部を別途設ける必要がないので紙幣処理装置10が大型化してしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、紙幣の精査処理を行う際に、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を戻す際に各金種別収納部34a〜34cがフル状態となったときに、残りの紙幣を投入口14に送るようになっている。そして、その後、投入口14から金種混合収納部36に紙幣を送るようになっている。このような動作によれば、紙幣の精査処理を行うにあたり、各金種別収納部34a〜34cに紙幣を戻す際にこれらの収納部で集積された紙幣が膨張してしまい、入金一時保留部32から紙幣を全て繰り出す前に各金種別収納部34a〜34cがフル状態となってしまったときでも、残りの紙幣を、更に他の収納部として機能する投入口14に収納させることにより、紙幣の精査処理が中断することなく確実に行われる。
このように、精査時に入金一時保留部32や各金種別収納部34a〜34cがフル状態の時に、その後の紙幣を投入口14に送るようにしているので、他の処理に必要な部分を利用して効率良く精査を行うことができる。
なお、本実施の形態による紙幣処理装置は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。例えば、図3に示すようなフローチャートによる動作では、紙幣の精査処理を行う際に、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から紙幣を1枚ずつ搬送部16に繰り出し、繰り出された紙幣を入金一時保留部32に1枚ずつ収納し、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納された紙幣が全て入金一時保留部32に送られたときに、入金一時保留部32から各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を戻し、この際に識別部18により紙幣の識別を行うようになっているが、紙幣の精査処理はこのような動作に限定されることはない。紙幣の他の精査処理として、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から紙幣を1枚ずつ搬送部16に繰り出し、繰り出された紙幣を識別部18により識別し、識別された紙幣を入金一時保留部32に1枚ずつ収納し、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納された紙幣が全て入金一時保留部32に送られたときに、入金一時保留部32から各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を戻すようにしてもよい。このような紙幣の精査処理でも、紙幣処理装置10内にある紙幣を計数することができる。
また、他の変形例としては、入金リジェクト口20に、当該入金リジェクト口20に集積された紙幣を1枚ずつ搬送部16に繰り出す紙幣繰出機構が設けられていてもよい。入金リジェクト口20に設けられる紙幣繰出機構は、投入口14に設けられている紙幣繰出機構14aと同様の構成のものである。このような入金リジェクト口20は、当該入金リジェクト口20に設けられたシャッター機構が閉じたときに、搬送部16から送られた紙幣を収納するとともに収納された紙幣を1枚ずつ搬送部16に繰り出すような収納部としても機能するようになる。そして、この場合、紙幣の精査処理を行う間に入金一時保留部32がフル状態となったときに、残りの紙幣を投入口14ではなく入金リジェクト口20に送るようにしてもよい。そして、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納された紙幣が全て入金一時保留部32または入金リジェクト口20に送られたときに、入金一時保留部32および入金リジェクト口20から各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を戻すようにしてもよい。
この場合においても、前述の実施の形態の投入口14を利用する場合と同様に、他の処理で必要な部分を利用して効率良く精査を行うことができる。また、入金リジェクト口20にはシャッター機構が設けられているため、精査時に人が紙幣に触れることがないので厳正な精査を行うことができる。
また、紙幣の精査処理の更に他の例として、図4のフローチャートに示すような動作を行ってもよい。図4は、図1および図2に示す紙幣処理装置における、紙幣の精査処理を行う際の他の動作を示すフローチャートである。この変形例に係る紙幣の精査処理においては、制御部50において予め紙幣の所定枚数が設定されており、紙幣の精査処理が行われる前において各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納されている紙幣の枚数が所定枚数以上である場合には、精査処理を行う際に、予め設定された枚数(例えば、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36の収容枚数の20%の枚数)の紙幣を投入口14に送るようになっている。
より具体的に説明すると、操作者が操作部52により制御部50に対して紙幣の精査処理の指令を与えると、まず、制御部50において、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納されている紙幣の枚数と制御部50において予め設定されている所定枚数との比較が行われる(図4のSTEP1)。ここで、制御部50において予め設定されている所定枚数は、例えば各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36の収容枚数の例えば90%の枚数に設定されている。そして、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納されている紙幣の枚数が所定枚数以上である場合には(図4のSTEP1の「YES」)、まず、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から投入口14に予め設定された枚数の紙幣を搬送する。ここで、予め設定された枚数は、例えば、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36の収容枚数の20%の枚数である。なお、予め設定された枚数は、このような例に限られることはなく、例えば、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に実際に収納されている紙幣の枚数に基づいて(例えば、実際に収容されている枚数の20%の枚数とするよう)設定されるようになっていてもよい。そして、残りの紙幣を各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から入金一時保留部32に搬送する(図4のSTEP2)。その後、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納された紙幣が全て入金一時保留部32または投入口14に送られると、入金一時保留部32および投入口14から各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を戻す(図4のSTEP3)。そして、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から入金一時保留部32や投入口14に紙幣を搬送する際に、あるいは入金一時保留部32や投入口14から各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を戻す際に、識別部18により紙幣の識別を行う。このようにして、紙幣の精査処理が終了する。
また、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納されている紙幣の枚数が所定枚数よりも少ない場合には(図4のSTEP1の「NO」)、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から入金一時保留部32に紙幣を搬送する。この際に、入金一時保留部32がもしフル状態となったならば、残りの紙幣を投入口14に搬送する(図4のSTEP4)。その後、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納された紙幣が全て入金一時保留部32(または投入口14)に送られると、入金一時保留部32(および必要であれば投入口14)から各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を戻す(図4のSTEP5)。そして、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36から入金一時保留部32や投入口14に紙幣を搬送する際に、あるいは入金一時保留部32や投入口14から各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に紙幣を戻す際に、識別部18により紙幣の識別を行う。このようにして、紙幣の精査処理が終了する。
図4のフローチャートに示すような変形例によれば、紙幣の精査処理を行う際に、各金種別収納部34a〜34cや金種混合収納部36に収納されている紙幣の枚数が所定枚数以上である場合には、投入口14に予め設定された枚数の紙幣を送ることにより、入金一時保留部32がフル状態となることを抑制することができる。
10 紙幣処理装置
12 筐体
14 投入口
14a 紙幣繰出機構
16 搬送部
18 識別部
20 入金リジェクト口
22 出金リジェクト部
26 分岐部材
30 収納部
30a 紙幣繰出機構
32 入金一時保留部
34a〜34c 金種別収納部
36 金種混合収納部
50 制御部
52 操作部
54 表示部
56 インターフェース

Claims (7)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に設けられ、当該筐体内で紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部と、
    前記搬送部に設けられ、当該搬送部で搬送される紙幣を1枚ずつ識別する識別部と、
    前記筐体内に設けられた複数の収納部であって、前記各収納部はそれぞれ前記搬送部に接続されており、前記各収納部は、前記搬送部から送られた紙幣を収納するとともに収納された紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰り出すような複数の収納部と、
    前記搬送部および前記各収納部の制御を行う制御部であって、前記複数の収納部の一の収納部から紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰り出し、繰り出された紙幣を前記一の収納部とは異なる前記複数の収納部の空状態の他の収納部に1枚ずつ収納し、前記一の収納部に収納された紙幣が全て前記他の収納部に送られたときに、前記他の収納部から前記一の収納部に紙幣を戻し、前記一の収納部から前記他の収納部に紙幣を搬送する際にまたは前記他の収納部から前記一の収納部に紙幣を戻す際に前記識別部により紙幣の識別を行うような精査処理を行い、このような精査処理を行う間に前記他の収納部がフル状態となったときに、残りの紙幣を空状態である、前記筐体の外部から内部に紙幣を投入するための投入口に送るよう制御を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 筐体と、
    前記筐体内に設けられ、当該筐体内で紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部と、
    前記搬送部に設けられ、当該搬送部で搬送される紙幣を1枚ずつ識別する識別部と、
    前記筐体内に設けられた複数の収納部であって、前記各収納部はそれぞれ前記搬送部に接続されており、前記各収納部は、前記搬送部から送られた紙幣を収納するとともに収納された紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰り出すような複数の収納部と、
    前記搬送部および前記各収納部の制御を行う制御部であって、前記複数の収納部の一の収納部から紙幣を1枚ずつ前記搬送部に繰り出し、繰り出された紙幣を前記一の収納部とは異なる前記複数の収納部の空状態の他の収納部に1枚ずつ収納し、前記一の収納部に収納された紙幣が全て前記他の収納部に送られたときに、前記他の収納部から前記一の収納部に紙幣を戻し、前記一の収納部から前記他の収納部に紙幣を搬送する際にまたは前記他の収納部から前記一の収納部に紙幣を戻す際に前記識別部により紙幣の識別を行うような精査処理を行い、このような精査処理を行う間に前記他の収納部がフル状態となったときに、残りの紙幣を空状態である、前記識別部により正常な紙幣であると識別された紙幣以外の紙幣であるリジェクト紙幣が搬送されるリジェクト部に送るよう制御を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とする紙幣処理装置。
  3. 前記制御部は、前記精査処理を行う間に前記他の収納部がフル状態となったときに、残りの紙幣を空状態の投入口もしくはリジェクト部に送り、前記一の収納部に収納された紙幣が全て前記他の収納部または前記投入口もしくは前記リジェクト部に送られたときに、前記他の収納部および前記投入口または前記リジェクト部から前記一の収納部に紙幣を戻すよう制御を行うことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の紙幣処理装置。
  4. 前記制御部は、前記精査処理が行われる前において前記一の収納部に収納されている紙幣の枚数が所定枚数以上である場合には、前記精査処理を行う際に、予め設定された枚数の紙幣を投入口またはリジェクト部に送るよう制御を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記制御部は、前記精査処理を行う際に、前記一の収納部に紙幣を戻す間に当該一の収納部がフル状態となったときに、残りの紙幣を投入口またはリジェクト部に送るよう制御を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記複数の収納部には、複数の金種の紙幣を混合して収納する金種混合収納部が含まれており、
    前記制御部は、前記精査処理を行う際に、前記一の収納部に紙幣を戻す間に当該一の収納部がフル状態となったときに、残りの紙幣を前記金種混合収納部に送るよう制御を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
  7. 前記複数の収納部には、複数の金種の紙幣を混合して収納する金種混合収納部が含まれており、
    前記制御部は、前記精査処理を行う際に、前記一の収納部に紙幣を戻す間に当該一の収納部がフル状態となったときに、残りの紙幣を投入口またはリジェクト部に送り、その後、前記投入口または前記リジェクト部から前記金種混合収納部に紙幣を全て送るよう制御を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の紙幣処理装置。
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