JP5286028B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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Description
このような自動取引装置は、構造がシンプルで低コスト型の自動取引装置で使用されており、補充回収カセットは搭載されていないものとなっている。
図1において、1は自動取引装置である。
2は紙幣受入部であり、紙幣を集積して収納するための収納空間を有して、その収納空間内に図1における左右方向に移動可能なビルプレス2aと、収納空間内に一部が突出している繰出ローラ2bとを設ける。
また、図1に示すビルプレス2aの右側の空間は、顧客によって投入された紙幣の内、紙幣鑑別部5で偽券や金種不明と鑑別されたリジェクト紙幣を集積する紙幣返却部6として機能する。
3は搬送路であり、紙幣受入部2から繰出された紙幣が自動取引装置1の各部へと至るように延びており、その途中にブレードを複数設けてこのブレードを動かすことで紙幣の搬送方向が切り替わるようになっている。
5は紙幣鑑別部であり、搬送される紙幣の真偽や正損、金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣の枚数を計数する機能を有する。
8は自動取引装置1の筐体から着脱可能な複数の収納庫8a、8b、8c、8dからなる紙幣収納部であり、各収納庫8a、8b、8c、8dには予め定められた金種の紙幣を一定枚数収納するように構成される。
収納庫8a、8b、8c、8dは、収納した紙幣を搬送路3に繰出すための繰出手段を備えている。
10はリジェクト紙幣収納部(リジェクト貨幣収納部)であり、収納庫8a、8b、8c、8dから出金される紙幣の内、紙幣鑑別部5でリジェクト紙幣(例えば、重送紙幣等)と鑑別された紙幣を収納する。
そのため、顧客に払出すために紙幣受入部2に集積した紙幣を顧客が取り忘れた場合は、その紙幣を紙幣受入部2から搬送路3に繰出し、搬送路3によって取り忘れ紙幣集積部11に搬送するようになる。
図2は実施例1の自動取引装置を示すブロック図である。
13は制御部であり、記憶部14に格納された制御プログラムに従って自動取引装置1の各部を制御し、各種処理を遂行する。
15は係員表示操作部であり、LCD等の表示画面と、その表面に透明な入力キーを配したタッチパネルや筐体に差し込まれて自動取引装置1の動作モードを切替える監査キー等の操作部とによってなる。
上述した構成の作用について説明する。
先ず、自動取引装置1を稼働させる準備等で、計数済みの枚数確定された紙幣を収納した収納庫8a〜8dを自動取引装置1に装填する場合、係員は予め係員表示操作部15の監査キーを回してスーパバイザーモードにすることによって、自動取引装置1が各種取引処理について動作しない状態にしてから、収納庫8a〜8dを装填する。
本実施例においては、収納庫8aに対して分離優先・集積縮退の機能制限設定を行うものとし、これにより、収納庫8aは顧客の入金した紙幣の収納には使用されず顧客への出金にのみ使用されるように設定される。
次に収納庫8a内の紙幣を全て繰出したことに伴って、自動取引装置1内の紙幣の精査を行うときの動作を説明する。
ここで、図3は実施例1の収納庫8b内の紙幣を計数する場合を示す説明図であり、(a)は紙幣を収納庫8bから一時保留部7へと搬送した様子を示し、(b)は一時保留部7に溜まった紙幣を収納庫8aに搬送した様子を示し、(c)は全ての紙幣を収納庫8aに搬送した様子を示している。
制御部13は、収納庫8b〜8dに収納された紙幣の計数動作を開始する。
先ず収納庫8b内の紙幣の計数を行うために、制御部13は収納庫8bに設けた繰出し手段によって1枚ずつ紙幣を分離して搬送路3に繰出す。
制御部13は、その精査済み紙幣の枚数を金種に関連づけて記憶部14に記憶するようにし、その際に紙幣の金種は紙幣鑑別部5による鑑別で認識しているものとする。
なお、一時保留部7に集積可能な紙幣の枚数は収納庫8a〜8dに収納可能な紙幣枚数に比べて少ない。
そのため、制御部13は、予め所定枚数(例えば、一時保留部7に集積可能な紙幣枚数)分の紙幣を収納庫8bから繰出すものとし、所定枚数の紙幣を繰出して一時保留部7に精査済み紙幣を搬送した後は、収納庫8bからの紙幣の繰出しを停止し、図3(b)に示すように一時保留部7に集積している精査済み紙幣を収納庫8aに搬送して収納する。
制御部13は、図3(c)に示すように収納庫8bから紙幣が無くなるまで、所定枚数ずつ紙幣を繰出して紙幣鑑別部5で紙幣の鑑別、計数を行い、精査済み紙幣を一時保留部7へと搬送して集積し、その集積した精査済み紙幣を収納庫8aに搬送して収納する。
こうして収納庫8b内の紙幣の内、精査済み紙幣は全て収納庫8aに移し、正券と鑑別できなかった紙幣は損券収納部12へと移すことで、収納庫8b内は空となる。
次に、収納庫8c内の紙幣の計数を行う場合について説明する。
制御部13は、上記した収納庫8bから紙幣を繰出す場合と同様にして、収納庫8cから所定枚数の紙幣を搬送路3に繰出し、繰出した紙幣を搬送路3によって順次紙幣鑑別部5に搬送し、紙幣鑑別部5で紙幣の鑑別を行い、その鑑別結果から正券であることを確認した紙幣を精査済み紙幣としてその枚数を計数し、精査済み紙幣を図4(a)に示すように一時保留部7に搬送して集積する。
一方、制御部13は、紙幣鑑別部5によって正券と鑑別できなかった紙幣(リジェクト紙幣)については、損券収納部12へと搬送して集積する。
制御部13は、精査済み紙幣を一時保留部7へ搬送した後は、収納庫8cからの紙幣の繰出しを停止し、図4(b)に示すように一時保留部7に集積している精査済み紙幣を空の状態の収納庫8bに搬送して収納する。
制御部13は、図4(c)に示すように収納庫8cから紙幣が無くなるまで、紙幣を繰出して紙幣鑑別部5で紙幣の鑑別、計数を行った精査済み紙幣を一時保留部7へ搬送して集積し、その集積した精査済み紙幣を収納庫8bに搬送して収納していく。
こうして収納庫8c内の紙幣の内、精査済み紙幣を収納庫8bに移し、正券と鑑別できなかった紙幣を損券収納部12へと移すことで、収納庫8c内は空となる。
次に、収納庫8d内の紙幣の計数を行う場合について説明する。
制御部13は、上記した収納庫8bおよび収納庫8cから紙幣を繰出す場合と同様にして、収納庫8dから所定枚数の紙幣を分離して搬送路3に繰出し、その紙幣を搬送路3によって順次紙幣鑑別部5に搬送し、紙幣鑑別部5で紙幣の鑑別、計数を行い、鑑別結果から正券であることを確認した紙幣を精査済み紙幣としてその枚数を計数し、精査済み紙幣を図5(a)に示すように一時保留部7に搬送する。
一方、制御部13は、紙幣鑑別部5によって正券と鑑別できなかった紙幣(リジェクト紙幣)については、損券収納部12へと搬送して集積する。
制御部13は、一時保留部7に精査済み紙幣を搬送した後は、収納庫8dからの紙幣の繰出しを停止し、図5(b)に示すように一時保留部7に集積している精査済み紙幣を空の状態の収納庫8cに搬送して収納する。
制御部13は、図5(c)に示すように収納庫8dから紙幣が無くなるまで、紙幣を繰出して紙幣鑑別部5で紙幣の鑑別、計数を行って精査済み紙幣を一時保留部7へ搬送して集積し、その集積した精査済み紙幣を収納庫8cに搬送して収納する。
こうして収納庫8d内の紙幣の内、精査済み紙幣は全て収納庫8cに移し、正券と鑑別できなかった紙幣は損券収納部12へと移す。
なお、損券収納部12へと搬送した紙幣については係員が手で計数するものとする。
さらに、係員による紙幣を計数する手間を省いた分、係員が他の業務に専念できるため、業務効率を向上させることができる。
加えて、係員が紙幣を計数するために収納庫から紙幣を取り出すということが無くなり、係員が大量の紙幣に触れる機会が無くなるため係員の不正を防止することができる。
上述した構成における自動精査の処理について説明する。
自動精査を行う際に、制御部13は記憶部14に記憶している収納庫8a〜8dに収納している紙幣枚数の合計が収納庫3つ分の紙幣の収納枚数よりも少ないことを確認する。
制御部13は、記憶部14に記憶している各収納庫8a〜8dに収納している紙幣枚数をもとに、最も紙幣枚数が少ない収納庫と次に少ない収納庫とを認識する。
図6は実施例2の収納庫8a内の紙幣を収納庫8bへと移した様子を示す説明図であり、(a)は収納庫8aから一時保留部7へ紙幣を移す様子を示し、(b)は一時保留部7に所定枚数集積した紙幣を収納庫8bに移す様子を示し、(c)は収納庫8aから全ての紙幣を収納庫8bに移した様子を示している。
なお、損券収納部12へと搬送した紙幣については自動精査の後、係員が手で計数するものとする。
制御部13は、図6(c)に示すように収納庫8aから紙幣が無くなるまで、紙幣を繰出して紙幣鑑別部5で紙幣の鑑別を行い、正券と鑑別した紙幣を一時保留部7へ搬送して集積し、その集積した紙幣を収納庫8bに搬送して収納し、収納庫8aを空の状態にする。
そのため、先ず制御部13は、収納庫8b内の紙幣を搬送路3に繰出し、搬送路3により紙幣を紙幣鑑別部5に搬送し、紙幣鑑別部5で紙幣が正券であることを確認し一時保留部7に搬送して集積し、集積した紙幣を精査済み紙幣として収納庫8aに搬送して収納していく。
次に、制御部13は収納庫8c内の紙幣を搬送路3に繰出し、搬送路3により紙幣を紙幣鑑別部5に搬送し、紙幣鑑別部5で紙幣が正券であることを確認し一時保留部7に搬送して集積し、集積した紙幣を精査済み紙幣として収納庫8bに搬送して収納していく。
次に、制御部13は収納庫8d内の紙幣を搬送路3に繰出して搬送路3によって紙幣鑑別部5に搬送し、紙幣鑑別部5で紙幣が正券であることを確認し一時保留部7に搬送して集積し、集積した紙幣を精査済み紙幣として収納庫8cに搬送して収納していく。
以上説明したように、本実施例は、上記実施例1の効果に加えて、収納している枚数が最も少ない収納庫の紙幣を次に収納している枚数が少ない収納庫に移し、空の状態の収納庫を設けるようにするため、自動精査を開始する際に空の状態の収納庫が無くても自動精査を行うことができる。
上記実施例2では紙幣枚数の合計が収納庫3つ分の紙幣の収納枚数よりも少ない場合での自動精査であるのに対し、本実施例では紙幣枚数の合計が収納庫3つ分の紙幣の収納枚数より多い場合の自動精査に関する内容である。
制御部13は、記憶部14に記憶している各収納庫8a〜8dに収納している紙幣枚数をもとに、最も紙幣枚数が少ない収納庫、2番目に少ない収納庫、3番目に少ない収納庫を認識する。
図7は実施例3の収納庫8aの紙幣を収納庫8bへ移した様子を示す説明図であり、(a)は収納庫8aから一時保留部7へ紙幣を移す様子を示し、(b)は収納庫8b内が満杯になった様子を示している。
一方、制御部13は、紙幣鑑別部5によって正券と鑑別できなかった紙幣(リジェクト紙幣)は損券収納部12へと搬送して集積するものとし、以降の処理において発生する正券と鑑別できなかった紙幣については全て損券収納部12へと搬送するものとする。
制御部13は、繰出した所定枚数の紙幣全ての鑑別を行い、鑑別した内の正券を一時保留部7へ搬送した後、一時保留部7から2番目に紙幣の枚数が少ない収納庫8bへ紙幣を搬送して収納する。
なお、一時保留部7に紙幣が残った状態で収納庫8bが満杯となったときは、残った紙幣は3番目に紙幣が少ない収納庫8cに搬送して収納するようにする。
制御部13は、所定枚数の紙幣を収納庫8aから繰出し、図8(a)に示すように繰出した紙幣を搬送路3によって紙幣鑑別部5へ搬送し、紙幣鑑別部5で正券と鑑別した紙幣を一時保留部7へ搬送して集積する。
制御部13は、図8(b)に示すように収納庫8cが満杯となるまで、上記のように収納庫8aから紙幣を繰出して紙幣鑑別部5で正券であることを確認して一時保留部7に集積した紙幣を収納庫8cに搬送して収納していく。
制御部13は、記憶部14から収納庫8b〜8dに収納している紙幣枚数を認識することで、各収納庫8b〜8dが満杯であることを認識すると、図9に示すように収納庫8aに収納している全ての紙幣を繰出して紙幣鑑別部5に搬送して、紙幣鑑別部5で正券であることを確認して紙幣受入部2に搬送して集積する。
なお、紙幣を紙幣受入部2に集積しているとき、ビルプレス2aを繰出ローラ2bと反対側の端部へと移動させる、ビルプレス2aと繰出ローラ2bとの間に紙幣を集積させるようにする。
そして、制御部13は上記実施例2と同様の方法で収納庫8b、8c、8d内の紙幣の鑑別、計数を行っていくため、収納庫8b内の紙幣は鑑別、計数されて精査済み紙幣として収納庫8aに収納され、収納庫8c内の紙幣は鑑別、計数されて精査済み紙幣として収納庫8bに収納され、収納庫8d内の紙幣は鑑別、計数されて精査済み紙幣枚数として収納庫8cに収納される。
制御部13は、紙幣受入部2内の紙幣の精査を行うため、紙幣受入部2のビルプレス2aによって集積している紙幣を繰出ローラ2b側に押圧すると共に、繰出ローラ2bを回転させ、その繰出ローラ2bの回転によって紙幣を1枚ずつ分離して搬送路3へと繰出していく。
このとき制御部13は、紙幣鑑別部5によって正券と鑑別した精査済み紙幣の枚数を計数して、その精査済み紙幣枚数をその紙幣の金種に対応し、記憶部14に記憶している精査済み紙幣の枚数に加えて記憶する。
以上説明したように、本実施例は、上記各実施例の効果に加え、自動精査を開始する際に収納している紙幣が最も少ない収納庫から他の収納庫へ紙幣を移しても、空の状態の収納庫を設けることができない場合でも、他の収納庫へ移すことができず残ってしまった紙幣を紙幣受入部に移すことができ、よって空の状態の収納庫を設けることができる。
本実施例の構成における自動精査の処理について説明する。
なお、本実施例では各収納庫8a〜8dに紙幣が収納されているものとする。
制御部13は、自動精査を行う際に記憶している各収納庫8a〜8dに収納している紙幣枚数をもとに、収納庫8aが最も紙幣が少なく、収納庫8bが次に紙幣が少ないことを認識し、かつ収納庫8a内のすべての紙幣を収納庫8bに紙幣を移すことができることを確認する。
制御部13は、収納庫8aに収納している紙幣を所定枚数だけ繰出し、図11(a)に示すように、繰出した紙幣を搬送路3によって紙幣鑑別部5へ搬送し、紙幣鑑別部5で鑑別して正券であることを確認して一時保留部7へと搬送して集積する。
一方、制御部13は、紙幣鑑別部5によって正券と鑑別できなかった紙幣(リジェクト紙幣)は損券収納部12へと搬送して集積するものとし、以降の処理において発生する正券と鑑別できなかった紙幣については全て損券収納部12へと搬送するものとする。
制御部13は、上記の収納庫8aから所定枚数の紙幣を繰出して紙幣鑑別部5を介し一時保留部7に紙幣を搬送して集積し、集積した紙幣を収納庫8bに搬送して収納する動作を収納庫8a内の紙幣が無くなるまで繰り返して行い、全ての紙幣を収納庫8bに移す。
これによって、収納庫8bには、元々収納している金種の紙幣の上に収納庫8aに収納されていた紙幣が収納されて2種類の金種の紙幣を混在し、一方で収納庫8aは空の状態となる。
制御部13は、収納庫8cに収納されている紙幣の精査を行うために収納庫8cから所定枚数の紙幣を繰出し、図12(a)に示すように繰出した紙幣を搬送路3によって紙幣鑑別部5に搬送し、紙幣鑑別部5で鑑別して正券である紙幣を精査済み紙幣としてその枚数を計数し、精査済み紙幣を一時保留部7に搬送して集積する。
制御部13は、一時保留部7に集積した精査済み紙幣を搬送路3によって収納庫8aに搬送して収納する。
制御部13は、図12(b)に示すように収納庫8cから紙幣が無くなるまで、所定枚数ずつ紙幣を繰出して紙幣鑑別部5で紙幣の鑑別、計数を行い精査済み紙幣を一時保留部7へと搬送し、一時保留部7に集積した精査済み紙幣を収納庫8aに搬送して収納する。
図13は実施例4の収納庫8dから収納庫8cに紙幣を移した様子を示す説明図であり、(a)は収納庫8dから一時保留部7へ紙幣を移す様子を示し、(b)は収納庫8dから全ての紙幣を収納庫8cに移した様子を示している。
制御部13は、計数した精査済み紙幣の枚数をその金種に関連づけて記憶部14に記憶する。
制御部13は、図13(b)に示すように収納庫8dから紙幣が無くなるまで、所定枚数ずつ紙幣を繰出して紙幣鑑別部5で紙幣の鑑別、計数を行い精査済み紙幣を一時保留部7へと搬送し、一時保留部7に集積した精査済み紙幣を収納庫8cに搬送して収納する。
次に制御部13は、収納庫8bに収納した移動紙幣を別の収納庫に移すため、記憶部14に記憶している収納庫8a、8dに収納された精査済み紙幣の枚数と移動紙幣の枚数とをもとに、移動紙幣を収納庫8aあるいは収納庫8dに一旦移すことができるか否かを判断し、収納庫8aに移すことが可能であることを確認する。
制御部13は、記憶している移動紙幣の枚数に従って収納庫8bに収納されている移動紙幣を所定枚数ずつ繰出し、図14(a)に示すように繰出した移動紙幣を搬送路3によって一時保留部7に搬送して集積する。
制御部13は、図14(b)に示すように収納庫8bから移動紙幣が無くなるまで、所定枚数ずつ紙幣を繰出して一時保留部7へと搬送して集積し、一時保留部7に集積した移動紙幣を収納庫8aへ移していく。
図15は実施例4の収納庫8bから収納庫8dに紙幣を移した様子を示す説明図であり、(a)は収納庫8bから一時保留部7へ紙幣を移す様子を示し、(b)は収納庫8bから全ての紙幣を収納庫8dに移した様子を示している。
制御部13は、収納庫8bに収納されている紙幣の精査を行うために収納庫8bから所定枚数の紙幣を繰出し、図15(a)に示すように繰出した紙幣を搬送路3によって紙幣鑑別部5に搬送し、紙幣鑑別部5で正券であることを確認した紙幣を精査済み紙幣としてその枚数を計数し、精査済み紙幣を一時保留部7に搬送して集積する。
制御部13は、一時保留部7に集積した精査済み紙幣を搬送路3によって収納庫8dに搬送して収納する。
制御部13は、図15(b)に示すように収納庫8bから紙幣が無くなるまで、所定枚数ずつ紙幣を繰出して紙幣鑑別部5で紙幣の鑑別、計数を行い正券と鑑別した紙幣を一時保留部7へと搬送し、一時保留部7に集積した紙幣を精査済み紙幣として収納庫8dに搬送して収納する。
これにより収納庫8bが空の状態となる。
図16は実施例4の収納庫8aに収納した移動紙幣の精査を示す説明図であり、(a)は収納庫8aから一時保留部7へ移動紙幣を移す様子を示し、(b)は収納庫8aから全ての移動紙幣を収納庫8bに移した様子を示している。
制御部13は、一時保留部7に集積した精査済み紙幣を搬送路3によって収納庫8bに搬送して収納する。
制御部13は、記憶している移動紙幣の枚数に従って、図16(b)に示すように収納庫8aから移動紙幣が無くなるまで、移動紙幣を所定枚数ずつ繰出し紙幣鑑別部5で鑑別、計数を行い、精査済み紙幣を一時保留部7に集積して、その集積した精査済み紙幣を収納庫8bに搬送して収納していく。
以上説明したように、本実施例は、上記実施例2の効果に加えて、各収納庫で異なる金種の紙幣を収納している場合であっても、紙幣の収納枚数が最も少ない収納庫内の紙幣を次に紙幣の収納枚数が少ない収納庫へと一時的に移すため、1つの収納庫を空の状態にすることができる。
なお、第2のビルプレス20は本実施例において用いる後述の図17、図18で示す。
また、ビルプレス2aには図示しないスリットが設けられ、ビルプレス2aが繰出ローラ2bと一致する箇所へと移動した時、図示しないスリットに繰出ローラ2bが入り込み互いの接触を避けると共に、そのスリットから繰出ローラ2bの一部が突出するようになる。
本実施例の記憶部14は、紙幣の再鑑別回数の閾値(例えば3回)を格納すると共に、計数された紙幣の再鑑別回数を記憶する。
以下に本実施例の再鑑別処理の作用について説明する。
図17は実施例5の再鑑別処理によるリジェクト紙幣の搬送先を示す説明図であり、(a)紙幣の搬送経路を示し、(b)は再鑑別によって正券とリジェクト紙幣に分けた様子を示している。
制御部13は、紙幣受入部2に集積したリジェクト紙幣を繰出し、搬送路3によって紙幣鑑別部5に搬送し、紙幣鑑別部5で鑑別、計数を行い、正券は精査済み紙幣としてその枚数を計数する。そして精査済み紙幣を図17に示すように、一時保留部7に搬送して集積し、鑑別結果がリジェクト紙幣であったものについては紙幣受入部2に搬送する。
なお、図17(b)に示すようにリジェクト紙幣は紙幣受入部2のビルプレス2aよりも右側に位置するようになる。
図18は実施例5の2度目の再鑑別処理を行うための準備動作を示す説明図である。
制御部13は、記憶している再鑑別回数に1を加えて再鑑別回数を更新すると共に、その再鑑別回数が閾値未満であることを確認すると、図18に示すようにビルプレス2aを繰出ローラ2bと一致する箇所へと移動させ、第2のビルプレス20によって紙幣を繰出ローラ2b側へ押圧することでリジェクト紙幣を搬送路3へと繰出す。
そして、制御部13は一時保留部7からリジェクト紙幣を繰出して紙幣受入部2に搬送することで、そのリジェクト紙幣をビルプレス2aと繰出ローラ2bとの間に集積し、再鑑別処理のための準備動作を行い、上記と同様にして再鑑別処理を行う。
制御部13は、一時保留部7に集積したリジェクト紙幣を1枚ずつ繰出して紙幣鑑別部5へ搬送し、紙幣鑑別部5で鑑別、計数を行い正券と鑑別された紙幣については精査済み紙幣として収納庫8aへ搬送して収納し、リジェクト紙幣と鑑別されたものについては損券収納部12に搬送して集積する。
なお、上記各実施例においては、紙幣を取扱った場合を例に説明したが、硬貨を取扱う場合にも適用できる。
2 紙幣受入部
2a ビルプレス
2b 繰出ローラ
3 搬送路
4 検知センサ
5 紙幣鑑別部
6 紙幣返却部
7 一時保留部
8 紙幣収納部
8a、8b、8c、8d 収納庫
10 リジェクト紙幣収納部
11 取り忘れ紙幣集積部
12 損券収納部
13 制御部
14 記憶部
15 係員表示操作部
20 第2のビルプレス
Claims (5)
- 貨幣受入部から入金された貨幣および出金する貨幣を収納する複数の収納庫と、貨幣を鑑別、計数する鑑別部とを有し、顧客との取引を自動で行う自動取引装置であって、
貨幣の精査の際に空の状態の収納庫が1つできるように、特定の収納庫から貨幣を優先的に出金し、
貨幣の精査の際に、前記特定の収納庫以外の収納庫の1つに収納された貨幣を前記鑑別部に送って鑑別、計数した後、前記空の状態の特定の収納庫に収納していくことで、新たな空の状態の収納庫を作り、同様の動作ですべての収納庫内の貨幣を鑑別、計数することを特徴とする自動取引装置。 - 貨幣受入部から入金された貨幣および出金する貨幣を収納する複数の収納庫と、貨幣を鑑別、計数する鑑別部とを有し、顧客との取引を自動で行う自動取引装置であって、
前記複数の収納庫は、同一金種の貨幣を収納し、
貨幣の精査を行う際に空の状態の収納庫が無いとき、収納している貨幣が最も少ない収納庫から他の収納庫へと全ての貨幣を移すことで、空の状態の収納庫を作り、他の収納庫の1つに収納された貨幣を前記鑑別部に送って鑑別、計数した後、前記空の状態の収納庫に収納していくことで、新たな空の状態の収納庫を作り、同様の動作ですべての収納庫内の貨幣を鑑別、計数することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項2に記載の自動取引装置において、
収納している貨幣が最も少ない収納庫からの貨幣の全てが他の収納庫へ移すことができなかったときに、残った貨幣を前記貨幣受入部に集積することで、空の状態の収納庫を作ることを特徴とする自動取引装置。 - 貨幣受入部から入金された貨幣および出金する貨幣を収納する複数の収納庫と、貨幣を鑑別、計数する鑑別部とを有し、顧客との取引を自動で行う自動取引装置であって、
前記複数の収納庫は、金種ごとに貨幣を収納しており、
貨幣の精査を行う際に空の状態の収納庫が無いとき、最も貨幣の枚数が少ない収納庫の貨幣を他の収納庫の1つに移して2金種を混在させることで、空の状態の収納庫を作り、
前記2金種を混在させた収納庫とは別の収納庫の貨幣を鑑別、計数して空の状態の収納庫に収納することで新たな空の状態の収納庫を作り、同様の動作で前記2金種を混在させた収納庫以外のすべての収納庫内の貨幣を鑑別、計数して空の状態の収納庫に収納することで新たな空の状態の収納庫を作った後、
前記2金種を混在させた収納庫の1金種の貨幣を鑑別、計数することなく既に鑑別、計数した貨幣を収納した収納庫に移し、残った金種の貨幣を鑑別計数して空の状態の収納庫に収納して空の状態の収納庫を作り、
前記鑑別、計数していない金種の貨幣を鑑別、計数して空の状態の収納庫に収納することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の自動取引装置において、
リジェクト貨幣収納部を有し、
前記鑑別部でリジェクト貨幣と鑑別した貨幣を前記受入部に集積し、別の収納庫の貨幣の精査を行う前に、前記受入部に集積したリジェクト貨幣を前記鑑別部による再鑑別を行い、再鑑別の結果正券と鑑別した貨幣は収納庫に収納して、再鑑別を所定回数行ってリジェクト貨幣と鑑別した貨幣は前記リジェクト貨幣収納部に収納することを特徴とする自動取引装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008278490A JP5286028B2 (ja) | 2008-10-29 | 2008-10-29 | 自動取引装置 |
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