JP2016218965A - 紙幣取扱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】格別のリジェクト紙幣収納部を設けることなく、出金リジェクト紙幣を装置内で区分する。【解決手段】紙幣取扱装置1は、入金された紙幣を装置本体内に取り込んだり、出金されてくる紙幣を装置本体外へ出金する入出金部13と、入出金部から取り込まれた紙幣を搬送する入出金側搬送路P1、識別部17へ搬送する識別搬送路P3、及び収納側搬送路P7と、収納側搬送路を搬送される紙幣を収納し又は繰り出す還流式紙幣収納部21、23と、収納側搬送路の最下流部と入出金側搬送路とを連通させる連通部P9と、入出金側搬送路に沿って配置されて、還流式紙幣収納部から送出されてきたリジェクト紙幣を一時保留する第二紙幣保留ドラム29とを備えている。リジェクト紙幣をリジェクト紙幣保留部に一時保留するので、格別のリジェクト紙幣収納部を設けることなく、出金リジェクト紙幣を装置内で区分できる。【選択図】図1

Description

本発明は投入された紙幣を収納したり、収納した紙幣を機外に出金する機能を備えた紙幣取扱装置の改良に関し、特に格別のリジェクト紙幣収納部を設けることなく、出金リジェクト紙幣を装置内で区分することが可能な紙幣取扱装置に関する。
投入された紙幣を受け入れる入金機能や、釣り銭や返却金として紙幣を払い出す出金機能を備えた紙幣取扱装置は、各種自動販売機、入出金装置、両替機等に装備されており、この紙幣取扱装置には始業時に準備した紙幣、或いは稼働中に投入された紙幣を金種別に保管するための紙幣収納部が装備されている。
この種の紙幣取扱装置において、千円紙幣の如き低額紙幣を釣銭として払い出すように構成する場合には、投入された千円紙幣を収納するばかりでなく、この千円紙幣を釣銭として払い出すように機能する還流式紙幣収納部を装備するのが一般である。還流式紙幣収納部とは、始業時に予め収納しておいた紙幣のみならず、装置の稼働中に利用者が投入した紙幣を一旦収納する一方で、この紙幣を釣銭や返却金等とするために外部へ繰り出す(排出する)機能を備えたタイプの紙幣収納部を指称する。
図5は、従来の還流式紙幣取扱装置の構成を示している。
紙幣取扱装置101は、還流式の紙幣処理機構102と、この紙幣処理機構を内部に収容する外装体103と、から概略構成されている。
紙幣処理機構102は、金種の異なる紙幣を一枚ずつ受入れ、且つ排出可能な入出金部104と、入出金部104から一枚ずつ受け入れた紙幣を装置本体内に搬送する搬送経路105と、搬送経路105に沿って紙幣を搬送するための駆動力を生成、伝達するローラ、ベルト、分岐ゲート111、モータ、ソレノイド等から成る搬送機構110と、入出金部104の直下流側の搬送経路上に配置されて一枚ずつ給送されてくる紙幣の真贋、金種を判定する識別装置115と、搬送経路105から搬送されてきた低額紙幣(例えば、千円紙幣)を一枚ずつ単一の入出金口から出入れ自在に収容するスイッチバック還流式紙幣収納部120と、還流式紙幣収納部120の下流側に配置され且つ搬送経路105から搬送されてきた高額紙幣(例えば、一万円紙幣)を還流不能に収納する高額紙幣収納部130と、還流式紙幣収納部120の上流側に配置され且つ搬送経路から搬送されてきた低額紙幣を一枚ずつ受け入れて堆積すると共に堆積した紙幣束を釣銭等として一括して外部に出金する出金保留部140と、還流式紙幣収納部120と入出金部104との間の搬送経路上に配置された重送検知用のセンサ150と、出金保留部140よりも上流側に配置されたリジェクト紙幣収納部160と、これらを制御する制御手段170と、を備えている。
以上の構成において、入出金部104から例えば一枚の一万円紙幣が投入された場合、制御手段170は、この一万円紙幣を還流式紙幣収納部120と高額紙幣収納部130との間に設けた一時保留経路R中に保留した状態で利用者による決済完了、或いは後続紙幣の投入を待機する。取引が成立した場合や、同一の利用者から後続紙幣が投入された場合には、一万円紙幣を高額紙幣収納部130に移送して格納する。
取引成立によって一万円紙幣を高額紙幣収納部130に格納した後で千円紙幣による釣銭の払出しが必要となった場合には、還流式紙幣収納部120から必要枚数を出金保留部140に一枚ずつ移送し、紙幣束として機外に払出す。
ところで、還流式紙幣収納部120から千円紙幣を払い出す際に重送が発生した場合には、何枚重送されたか不明であるために返却すべき枚数を正確にカウントし得ない事態が発生する。そのために還流式紙幣収納部120よりも上流側位置に配置したセンサ150によって重送の有無(紙幣汚れの有無を含む)を検知し、重送であると検知された紙幣については出金保留部140へ移送せずにリジェクト紙幣収納部160に移送し格納していた。
しかし、紙幣の重送、或いは紙幣汚れによる異常検知は、極めてまれにしか発生しないにも関わらずリジェクト紙幣収納部を常設すると、設置のためのスペース、コスト、リジェクト紙幣収納部へ紙幣を搬送するための機構の増設が必要となり、装置の大型化、複雑化、高コスト化を招く原因となっていた。
そこで、特許文献1には、高額紙幣収納部を、リジェクト紙幣や重送紙幣の収納部として兼用することによって、リジェクト専用の格別の収納部を設けず、構成をシンプル化、小型化した紙幣取扱装置が記載されている。この紙幣取扱装置においてリジェクトが発生した場合、その都度、リジェクト紙幣を高額紙幣収納部に収納するように動作する。
特開2008−186424公報
ここで、紙幣の重送又は紙幣汚れによる異常を検知した場合、制御手段は紙幣の金種や枚数を正確に把握していない状態で高額紙幣収納部にリジェクト紙幣を収納するため、紙幣取扱装置に接続された上位の金銭管理システムで管理・集計している高額紙幣収納部内の金額と実際の高額紙幣収納部内の金額との間に不一致が生ずる。これは、還流式紙幣収納部についても同様である。
仮に、高額紙幣収納部内の紙幣のみを回収し、還流式紙幣収納部内の紙幣を翌日以降の釣り札として回収せずに使用する運用では、金銭管理システムで管理・集計している金額と還流式紙幣収納部内の金額とが一致することを何らかの形で確認する必要がある。特許文献1に記載の紙幣取扱装置においては、高額紙幣収納部内で出金リジェクト紙幣と高額紙幣が混在するため、実際に高額紙幣収納部内に収納されている金額の確認作業をする場合の作業員の負担が多大なものとなる。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、格別のリジェクト紙幣収納部を設けることなく、出金リジェクト紙幣を装置内で区分することが可能な紙幣取扱装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、入金された紙幣を装置本体内に取り込んだり、出金されてくる紙幣を前記装置本体外へ出金する入出金部と、該入出金部から取り込まれた紙幣を前記装置本体内に搬送したり、出金紙幣を該入出金部へ搬送する入出金側搬送路と、前記入出金側搬送路から搬送されてきた入金紙幣を識別部へ搬送する双方向搬送が可能な識別搬送路と、該識別搬送路を通過した入金紙幣を更に下流側に搬送する双方向搬送が可能な収納側搬送路と、前記収納側搬送路を搬送される入金紙幣を受け容れたり、収容した紙幣を該収納側搬送路に出金する少なくとも1つの還流式紙幣収納部を含む紙幣収納部と、前記収納側搬送路の最下流部と前記入出金側搬送路とを連通させる連通部と、前記入出金側搬送路に沿って配置されて、前記還流式紙幣収納部から送出されてきたリジェクト紙幣を一時保留するリジェクト紙幣保留部と、装置各部の動作を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記リジェクト紙幣を回収する回収動作の実行時に、全ての前記リジェクト紙幣を前記リジェクト紙幣保留部から前記紙幣収納部に移送するように制御することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記入出金部から前記装置内部に投入されたシート状部材がリジェクト回収シートであることを前記識別部が識別した場合に、前記制御手段は、前記リジェクト紙幣を回収する回収動作として、前記リジェクト回収シートを前記リジェクト紙幣保留部に移送すると共に、前記リジェクト回収シートと全ての前記リジェクト紙幣を前記リジェクト紙幣保留部から前記紙幣収納部に移送するように制御することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記紙幣収納部は、前記収納側搬送路を搬送される紙幣を受け容れる非還流式紙幣収納部を備え、前記制御手段は、前記リジェクト紙幣を回収する回収動作の実行時に、前記還流式紙幣収納部に収納されている全ての紙幣を前記非還流式紙幣収納部に移送した後に、全ての前記リジェクト紙幣を前記リジェクト紙幣保留部から前記非還流式紙幣収納部に移送するように制御することを特徴とする。
本発明によれば、格別のリジェクト紙幣収納部を設けることなく、出金リジェクト紙幣を装置内で区分することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る紙幣取扱装置の内部構成を示す概略縦断面図である。 (a)〜(d)は、入金時の基本動作を説明する図である。 (a)〜(c)は、出金時の基本動作を説明する図である。 (a)〜(d)は、出金リジェクト紙幣の回収動作を説明する図である。 従来の還流式紙幣取扱装置の構成を示す図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
〔紙幣取扱装置の基本的な構成〕
図1は、本発明の一実施形態に係る紙幣取扱装置の内部構成を示す概略縦断面図である。
紙幣取扱装置1は、例えば電鉄の駅への入場券の自動販売機(券売機)に装備されて紙幣の受入れ処理、及び釣銭等としての紙幣の払出し処理等を行う機能を有する。
紙幣取扱装置1は、筐体11と、筐体11の前面側に配置されて利用者が投入した紙幣を受け入れ、又は、釣り銭等を払い出す入出金部13と、筐体11内部に配置されて、入出金部13から入金された紙幣の搬送位置を搬送路の幅方向中央部に矯正するセンタリング部15と、入出金部13から入金された紙幣等の金種、真贋を判定する識別部17と、識別部17により釣り札として使用する還流紙幣と判定された紙幣を収納し、出金要求に応じて紙幣を一枚ずつ繰り出す第一還流式紙幣収納部21及び第二還流式紙幣収納部23と、第二還流式紙幣収納部23の下方に配置されて、非還流紙幣を収納する非還流式紙幣収納部25と、入金時には非還流紙幣のエスクロ保留庫として機能し、出金前には出金紙幣を一時保留する出金保留庫として機能する第一紙幣保留ドラム27と、第一還流式紙幣収納部21又は第二還流式紙幣収納部23から繰り出されて、出金時に識別部17において出金不能と判定された出金リジェクト紙幣を一時保留する第二紙幣保留ドラム29と、紙幣を搬送する紙幣搬送路(P1、P3、P7、P9)と、これらを制御する図示しない制御手段と、を概略備えている。
紙幣搬送路は、入出金部13から後方へ延びる入出金側搬送路P1と、入出金側搬送路P1の後端部に接続すると共に下方へ延びる識別搬送路P3と、識別搬送路P3よりも前部側に配置され、下端部が反転部P5を介して識別搬送路P3と接続する収納側搬送路P7と、収納側搬送路P7と入出金側搬送路P1とを連通接続する連通部P9と、収納側搬送路P7から分岐して第一還流式紙幣収納部21、第二還流式紙幣収納部23、及び非還流式紙幣収納部25の内部と夫々連通する分岐搬送路P71、P72、P73と、紙幣を搬送するローラ、ベルト類、及びギヤ類と、これらを駆動するモータと、を備えている。なお、図中符号P10は、分岐ゲートである。
紙幣を搬送するローラ、ベルト類、及びギヤ類を駆動するモータは、上記制御手段によって制御される。
制御手段は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備えた汎用のマイクロコンピュータである。CPUがROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開して実行することにより、制御手段は紙幣取扱装置1の各部の動作を制御する。
本例においてセンタリング部15は、識別搬送路P3に配置されている。また、第一紙幣保留ドラム27と第二紙幣保留ドラム29は、入出金側搬送路P1に沿って配置されている。
<各部の基本機能>
入出金側搬送路P1は、入金時には紙幣を一枚ずつ筐体11内に搬送し、出金時には紙幣を複数枚重ねて筐体11外へ向けて搬送する機能を有する。このため、紙幣取扱装置1においては、入金部と出金部とが入出金部13として共通化されており、不正に強いレイアウトとなっている。
仮に入金部と出金部が別個に設けられた装置構成では、悪意ある第三者が出金口に詰め物等をして閉塞させた場合、紙幣の入金は可能であるが、紙幣の出金時にはエラーが発生する。これを知らずに出金操作をした顧客がエラーの発生を係員に知らせようとして装置から離れた隙に、第三者が詰め物を除去して出金紙幣を抜き取ってしまう事態が起こりうる。本実施形態に係る紙幣取扱装置1においては入金部と出金部が共通化されているため、入出金部13を閉塞させると入金も出金もできなくなることから、上記のような紙幣の不正抜き取りを効果的に防止できる。
センタリング部15は、サイズの異なる各種紙幣の搬送位置を識別搬送路P3の幅方向中央部に矯正(センタリング)して、これらの紙幣を確実に搬送し、また後段の識別部17において確実に識別できるようにする。
識別部17は、入出金部13から入金されて搬送される紙幣の識別の他、第一還流式紙幣収納部21及び第二還流式紙幣収納部23から繰り出されて搬送される紙幣の識別を行う。前者の場合、識別部17は識別搬送路P3を図中上方から下方向に搬送される紙幣を識別し、後者の場合、識別部17は識別搬送路P3を図中下方から上方向に搬送される紙幣を識別する。入金時のみならず出金時においても紙幣の識別を行うことにより、信頼性を向上させる。
紙幣収納装置である第一還流式紙幣収納部21、第二還流式紙幣収納部23、及び、非還流式紙幣収納部25は、筐体11の前面に設けた開口から、筐体11外へ引出したり、筐体11内に収納自在に構成されている。
図示する紙幣取扱装置1においては、第一還流式紙幣収納部21としてフィルム式の二金種対応小・中容量還流式紙幣収納装置を配置し、第二還流式紙幣収納部23としてローラフリクション式の一金種対応大容量還流式紙幣収納装置を配置している。しかし、紙幣取扱装置1に装備する紙幣収納装置は、上記のものに限定されるわけではない。二つの還流式紙幣収納部に夫々装備する紙幣収納装置の組み合わせによって、対応する金種の数、収納可能な紙幣の容量を適宜設定可能である。
第一及び第二紙幣保留ドラム27、29は、ドラム状の回転体の外周面に紙幣を重ねて巻き付けることにより、紙幣を一時保留する。
第一紙幣保留ドラム27は、入金された非還流紙幣を一時保留(エスクロ)し、保留終了後には紙幣束を一括して非還流式紙幣収納部25に向けて排出する。また、第一紙幣保留ドラム27は、出金時には出金紙幣を一時保留し、保留終了後には紙幣束を一括して入出金部13に向けて排出する。即ち、本実施形態において第一紙幣保留ドラム27は、入金時はエスクロドラムとして、出金時は出金保留ドラムとして機能する。
第二紙幣保留ドラム29は、出金リジェクト紙幣を一時保留し、保留終了後には紙幣束を一括して非還流式紙幣収納部25に向けて排出する。
なお、紙幣を一時保留する一時保留庫はドラム式の保留庫に限定されるわけではない。ドラム式以外の一時保留庫を用いてもよい。
ここで、出金リジェクト紙幣とは、真券ではあるが紙幣に染み等の汚れや小さな破れ等の傷みがあり、釣り札として出金するには不適とされる損券、及び、出金時に重送が発生して出金リジェクトとなった紙幣のことである。
ここで、出金リジェクト紙幣を保留する専用の紙幣収納部を設けない紙幣取扱装置では、出金リジェクト紙幣を非還流式の紙幣収納部に搬送して収納するが、出金時に重送が発生して出金リジェクトとなった場合等では、出金リジェクト紙幣の金種及び枚数が不明確となる。このため、非還流式の紙幣収納部内に収納された紙幣の金種及び枚数と、制御手段が管理する非還流式の紙幣収納部内に存在するとされる紙幣の金種及び枚数とが一致しなくなる虞がある。本実施形態に係る紙幣取扱装置では、出金リジェクト紙幣を保留する第二紙幣保留ドラム29を設けたので、非還流式紙幣収納部25内に収納されている紙幣の金種及び枚数と、制御手段が管理する紙幣の金種及び枚数との間に不一致が生じることはない。
〔本発明の特徴的な構成〕
本発明の紙幣取扱装置の特徴的な構成は以下の通りである。
紙幣取扱装置1は、装置本体の前面側に配置されて入金された紙幣を装置本体内に取り込んだり、出金されてくる紙幣を装置本体外へ出金する入出金部13と、入出金部13から取り込まれた紙幣を装置本体内に搬送したり、出金紙幣を入出金部13へ搬送する入出金側搬送路P1と、入出金側搬送路P1から搬送されてきた入金紙幣を識別部17へ搬送する双方向搬送(正逆搬送)が可能な識別搬送路P3と、識別搬送路P3を通過した入金紙幣を更に下流側に搬送する双方向搬送(正逆搬送)が可能な収納側搬送路P7と、収納側搬送路P7を搬送される入金紙幣を受け容れたり、収容した紙幣を収納側搬送路P7に出金する少なくとも1つの還流式紙幣収納部を含む紙幣収納部21、23、25と、収納側搬送路P7の最下流側端部(最下流部)と入出金側搬送路P1とを連通させる連通部P9と、入出金側搬送路P1に沿って配置されて、入金時には非還流紙幣のエスクロ保留庫として機能し、出金前には出金紙幣を一時保留する出金保留庫として機能する第一紙幣保留ドラム27(エスクロ部)、及び出金時に出金不能と判定された出金リジェクト紙幣を一時保留する第二紙幣保留ドラム29(出金リジェクト紙幣保留部)と、装置各部の動作を制御する制御手段とを備えている。
上記特徴を備えた紙幣取扱装置1における入出金動作について説明する。
〔入金・出金時の基本動作〕
紙幣の入金時、及び出金時における紙幣取扱装置1の基本的な動作について説明する。
<入金動作>
まず、入金時の動作について説明する。図2(a)〜(d)は、入金時の基本動作を説明する図である。
図2(a)は、入金〜エスクロ待機時の動作を示している。
入出金部13より入金された紙幣は、入出金側搬送路P1を経由して識別搬送路P3を下向きに搬送される。識別搬送路P3を搬送される過程で紙幣は、センタリング部15において搬送位置を幅方向中央部に矯正され、識別部17において真贋及び金種判定される。その後、紙幣は反転部P5において搬送方向を変更され、収納側搬送路P7を上向きに搬送される。
識別部17において還流紙幣(釣り札)と判定された紙幣は、予め設定された金種毎に第一還流式紙幣収納部21又は第二還流式紙幣収納部23に分岐搬送路P71、P72を介して収納される。一方、識別部17において非還流紙幣と判定された紙幣は、取引が終了するまで第一紙幣保留ドラム27へ一時保留される。
図2(b)は、入金リジェクト時の動作を示している。
識別部17において金種の識別ができず、入金リジェクト紙幣と判定された紙幣は、識別搬送路P3を下流側に搬送され、反転部P5を経て収納側搬送路P7から入出金側搬送路P1に搬送され、入出金部13から返却される。
ここで入出金側搬送路P1部分は、入金時に受け入れた紙幣を識別部17に向けて搬送し、入金時に識別部17において金種の識別ができなかった入金リジェクト紙幣を入出金部13に向けて搬送する搬送路である。
入出金側搬送路P1に備えられた紙幣搬送用のローラ、ベルト類、及びギヤ類と、これらを駆動するモータは、識別搬送路P3や収納側搬送路P7と同期を取りながら動作するが、識別搬送路P3や収納側搬送路P7とは独立した搬送系を構成する。つまり、入金リジェクト紙幣が発生した場合、入出金部13から入金されて識別部17に向かう他の紙幣が入出金側搬送路P1を通過した後、入出金側搬送路P1は入出金部13に向けて搬送方向を逆転され、収納側搬送路P7からの入金リジェクト紙幣を受け入れて入出金部13に向けて搬送する。
図2(c)は、エスクロ待機〜収納時の動作を示している。
取引が正常に終了した場合、第一還流式紙幣収納部21又は第二還流式紙幣収納部23に搬送された入金紙幣はそのまま金種別に各還流式紙幣収納部内に収納される。一方、第一紙幣保留ドラム27に一時保留された複数枚の非還流紙幣は、束のまま一括して入出金側搬送路P1内に排出され、入出金側搬送路P1から連通部P9を介して収納側搬送路P7を下向きに搬送され、分岐搬送路P73を介して非還流式紙幣収納部25内に収納される。
図2(d)は、エスクロ待機〜エスクロ返却時の動作を示している。
取引中に入金紙幣の返却命令があった場合、第一還流式紙幣収納部21又は第二還流式紙幣収納部23に搬送された入金紙幣は、一枚ずつ第一紙幣保留ドラム27へと搬送されて一時保留される。なお、第一紙幣保留ドラム27に先行して一時保留されている非還流紙幣がある場合は、搬送された紙幣はこの非還流紙幣に重ねて一時保留される。
第一紙幣保留ドラム27は全ての返却紙幣を一時保留した後、返却紙幣を第一紙幣保留ドラム27から入出金側搬送路P1に排出する。返却紙幣が複数枚ある場合、第一紙幣保留ドラム27は紙幣束を一括して入出金側搬送路P1に排出する。入出金側搬送路P1に排出された返却紙幣は、スイッチバック搬送により入出金部13へ移送され、返却される。
<出金動作>
次に、紙幣の出金動作について説明する。図3(a)〜(c)は、出金時の基本動作を説明する図である。
図3(a)は、出金保留時の動作を示している。
紙幣の出金要求があった場合、第一還流式紙幣収納部21又は第二還流式紙幣収納部23は出金要求に応じて紙幣を一枚ずつ繰り出す。各紙幣収納部から繰り出された紙幣は、収納側搬送路P7を下向きに搬送され、反転部P5にて180度反転された後、識別搬送路P3を上向きに搬送される。各紙幣は、識別部17にて金種判定された後、第一紙幣保留ドラム27へ順次一時保留される。
図3(b)は、出金リジェクト時の動作を示している。
識別部17にてリジェクト判定された出金リジェクト紙幣は、第二紙幣保留ドラム29へ保留される。なお、第二紙幣保留ドラム29に保留された出金リジェクト紙幣は、出金リジェクト紙幣の回収命令(リジェクト回収命令)があるまで保留される。なお、出金リジェクト紙幣の回収については後述する。
図3(c)は、出金保留〜出金時の動作を示している。
第一紙幣保留ドラム27は全ての出金紙幣を一時保留した後、出金紙幣を第一紙幣保留ドラム27から入出金側搬送路P1に排出する。出金紙幣が複数枚ある場合、第一紙幣保留ドラム27は紙幣束を一括して入出金側搬送路P1に排出する。入出金側搬送路P1に排出された返却紙幣は、スイッチバック搬送により入出金部13へ移送され、出金される。
〔第一の実施形態〜出金リジェクト紙幣の回収〕
出金リジェクト紙幣の回収について説明する。図4(a)〜(d)は、出金リジェクト紙幣の回収動作を説明する図である。
紙幣取扱装置1に対してリジェクト回収命令が入力された場合、紙幣取扱装置1は出金リジェクト紙幣の回収動作を実行する。リジェクト回収命令は、操作者が図示しない操作部から入力してもよいし、以下のように、リジェクト回収命令用のリジェクト回収シートを入出金部13から挿入することにより入力されるようにしてもよい。
ここでリジェクト回収シート200は、入出金部13から挿入可能、且つ、紙幣搬送路内を搬送可能な媒体として、例えばフィルム材や紙葉類等のシート状部材から構成される。リジェクト回収シート200の少なくとも一方の面には、紙幣取扱装置1に対してリジェクト回収動作を開始させるための識別模様が付される。識別模様は識別部17が読み取り可能、且つ紙幣とは異なる模様であり、例えばバーコードや特定の数字の羅列といった模様とすることができる。識別模様はセキュリティ性を向上させるべく、個々の紙幣取扱装置1ごとにユニークな模様としてもよい。
リジェクト回収シートによるリジェクト回収動作について説明する。
リジェクト回収は、例えば一日の営業が終了した時点で実施される。まず、紙幣取扱装置1の管理者(或いは作業員)が、リジェクト回収シート200を入出金部13から挿入する。リジェクト回収シート200は、入出金側搬送路P1から識別搬送路P3を下向きに搬送され、識別部17を通過する。リジェクト回収シート200の識別模様を読み取った識別部17が、搬送中のシートがリジェクト回収シート200であることを認識すると、紙幣取扱装置1はリジェクト回収動作を実行する。
リジェクト回収動作では、まず、リジェクト回収シート200が収納側搬送路P7を経由して第二紙幣保留ドラム29へと搬送される。
リジェクト回収シート200は、第二紙幣保留ドラム29に既に保留されている出金リジェクト紙幣201の外周に巻付けられる。
リジェクト回収シート200を収納した第二紙幣保留ドラム29は逆回転し、リジェクト回収シート200及び出金リジェクト紙幣束201aを一括して排出する。出金リジェクト紙幣束201aはリジェクト回収シート200が最上位に重ねられた状態にて入出金側搬送路P1に排出される。出金リジェクト紙幣束201aとリジェクト回収シート200は、入出金側搬送路P1、連通部P9、収納側搬送路P7及び分岐搬送路P73を搬送される過程で180度反転され、非還流式紙幣収納部25においては、非還流紙幣の上にリジェクト回収シート200が、その上に出金リジェクト紙幣束201aが重ねられた状態にて収納される。
<効果>
以上のように本実施形態においては、入金紙幣だけではなく出金紙幣も識別部を通過するように構成したので、出金紙幣の識別が可能となり、紙幣取扱装置の信頼性が向上する。また、出金紙幣が識別部を通過するので、出金紙幣とするに適さない紙幣を出金リジェクト紙幣としてまとめて保留することができる。
また、出金リジェクト紙幣はリジェクト回収命令があった後、まとめて非還流式紙幣収納部に収納されるため、非還流式紙幣収納部では非還流紙幣束と出金リジェクト紙幣束とが区分されるため、出金リジェクト紙幣の回収が容易となる。また、リジェクト回収シートを用いた場合、出金リジェクト紙幣はリジェクト回収シートを間に挟んで非還流紙幣と明確に区分されるため、非還流式紙幣収納部内の紙幣を回収する際に、操作者の負担を軽減できる。
リジェクト紙幣をその他の紙幣と区分できるので、紙幣回収後に、翌日以降の釣銭準備金で釣り札として避けるべき紙幣の選別にかかる作業を軽減できる。
なお、リジェクト回収命令があった場合、制御手段は、出金リジェクト紙幣を何れかの還流式紙幣収納部に収納するように制御してもよい。
〔第二の実施形態〜紙幣の全回収動作〕
第一の実施形態における出金リジェクト紙幣の回収動作においては、リジェクト回収命令があった場合、出金リジェクト紙幣のみを非還流式紙幣収納部に搬送する動作を実行した。本実施形態においては、リジェクト回収命令があった場合、還流紙幣及び出金リジェクト紙幣を非還流式紙幣収納部に搬送する「紙幣の全回収動作」を実行するようにした点に特徴がある。
以下、図4を参照しながら、リジェクト回収シートを用いた動作例に基づいて説明する。なお、図示しない操作部からリジェクト回収命令が入力された場合の動作も同様である。第一の実施形態の動作と同様の動作については、説明を適宜省略する。
図4(a)に示すように、操作者がリジェクト回収シート200を入出金部13から挿入し、識別部17がリジェクト回収シート200の識別模様を読み取ると、紙幣取扱装置1は、紙幣の全回収動作を実行する。
紙幣の全回収動作においては、図4(b)に示すように、リジェクト回収シート200が第二紙幣保留ドラム29へと搬送される。
続いて、第一還流式紙幣収納部21内の還流紙幣が、非還流式紙幣収納部25へと搬送される。このとき、第一還流式紙幣収納部21から分岐搬送路P71を介して収納側搬送路P7へと排出された還流紙幣は、収納側搬送路P7を下向きに搬送されて、分岐搬送路P73を介して非還流式紙幣収納部25へと収納される。同様に、第二還流式紙幣収納部23内の還流紙幣も順次非還流式紙幣収納部25へと搬送され、収納される。
第一還流式紙幣収納部21、及び第二還流式紙幣収納部23内の全ての還流紙幣が非還流式紙幣収納部25内に収納された後、図4(c)、(d)に示すように、第二紙幣保留ドラム29に保留されているリジェクト回収シート200及び出金リジェクト紙幣束201aが一括して非還流式紙幣収納部25へと搬送され、収納される。
非還流式紙幣収納部25では、非還流紙幣の上に還流紙幣が金種ごとに順次積層される。また、出金リジェクト紙幣201はその他の紙幣と区分された状態にて回収される。リジェクト回収シート200を用いた紙幣の全回収動作では、還流紙幣と出金リジェクト紙幣201はリジェクト回収シート200によって明確に区分される。
<効果>
紙幣取扱装置の通常動作中は、紙幣の入金額及び出金額、さらに金種毎の枚数が紙幣取扱装置の上位に接続された金銭管理システムによって管理されているが、出金時に重送が発生して出金リジェクトとなった場合等においては、金銭管理システムは出金リジェクト紙幣全体の金額(金種及び枚数)を、明確には把握できなくなる。このような場合に非還流紙幣とリジェクト紙幣のみを部分回収し、還流紙幣を回収しないとすれば、金銭管理システムが管理する金額と、還流式紙幣収納部内にある金額とに不一致が生じる虞がある。
本実施形態においては、リジェクト回収命令があった場合に紙幣取扱装置内の全ての紙幣を回収するので、仮に出金リジェクト紙幣全体の金額が不明確であっても、紙幣取扱装置内に当初あった金額と入金金額と出金金額とから、現在紙幣取扱装置内にある金額を計算により求めることができる。その結果、紙幣取扱装置全体としては、金銭管理システムが管理している管理金額と、紙幣取扱装置内にある実際の金額との間に不一致が発生することはない。
〔第三の実施形態〜ジャーナル紙を用いた出金リジェクト紙幣の回収〕
上記リジェクト回収シートは、作業員が常時携行可能なリジェクト回収(又は紙幣の全回収)専用のシート状媒体としてもよいし、金銭処理履歴が印字された金銭処理記録紙(ジャーナル紙)としてもよい。
一般的に、紙幣取扱装置は上位の金銭管理システムと接続されており、一日の売り上げを精算する「締め処理」等においては、金銭処理履歴が印字されたジャーナル紙が発行される。そこで、金銭管理システムは、金銭処理履歴と共に金銭取扱装置に対して出金リジェクト紙幣の回収を含む紙幣の全回収動作を開始させるための識別模様を印字したジャーナル紙を出力してもよい。
この場合、作業員が当該ジャーナル紙を入出金部から挿入することで、全回収動作が実行される。また、金銭処理履歴が印字されたジャーナル紙は、出金リジェクト紙幣とそれ以外の紙幣とを明確に区分するシート部材としても機能する。
ジャーナル紙は、紙幣取扱装置毎に発行されるため、ジャーナル紙と、対応する紙幣取扱装置の非還流式紙幣収納部とを組にして管理する必要がある。本例においてはジャーナル紙が、対応する非還流式紙幣収納部内に収納されるため、ジャーナル紙と非還流式紙幣収納部とを1対1で対応付けることができる。従って、作業員の負担も、バックヤードでの作業量も軽減される。
〔本発明の実施態様例と作用、効果のまとめ〕
<第一の実施態様>
本態様に係る紙幣取扱装置1は、入金された紙幣を装置本体内に取り込んだり、出金されてくる紙幣を装置本体外へ出金する入出金部13と、入出金部から取り込まれた紙幣を装置本体内に搬送したり、出金紙幣を入出金部へ搬送する入出金側搬送路P1と、入出金側搬送路から搬送されてきた入金紙幣を識別部17へ搬送する双方向搬送が可能な識別搬送路P3と、識別搬送路を通過した入金紙幣を更に下流側に搬送する双方向搬送が可能な収納側搬送路P7と、収納側搬送路を搬送される入金紙幣を受け容れたり、収容した紙幣を収納側搬送路に出金する少なくとも1つの還流式紙幣収納部21、23を含む紙幣収納部21、23、25と、収納側搬送路の最下流部と入出金側搬送路とを連通させる連通部P9と、入出金側搬送路に沿って配置されて、還流式紙幣収納部から送出されてきたリジェクト紙幣を一時保留するリジェクト紙幣保留部(第二紙幣保留ドラム29)と、装置各部の動作を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、リジェクト紙幣をリジェクト紙幣保留部に一時保留するので、格別のリジェクト紙幣収納部を設けることなく、出金リジェクト紙幣を装置内で区分することが可能である。
<第二の実施態様>
本態様に係る紙幣取扱装置1において、制御手段は、リジェクト紙幣101を回収する回収動作の実行時に、全てのリジェクト紙幣をリジェクト紙幣保留部(第二紙幣保留ドラム29)から紙幣収納部(非還流式紙幣収納部27)に移送するように制御することを特徴とする。
本態様によれば、リジェクト紙幣の回収時に、一時保留中のリジェクト紙幣をリジェクト紙幣保留部から紙幣収納部に移送するので、格別のリジェクト紙幣収納部を設けることなく、回収時に出金リジェクト紙幣を紙幣収納部内で区分することが可能である。
<第三の実施態様>
本態様に係る紙幣取扱装置1において、入出金部13から装置内部に投入されたシート状部材がリジェクト回収シート200であることを識別部17が識別した場合に、制御手段は、リジェクト紙幣101を回収する回収動作として、リジェクト回収シートをリジェクト紙幣保留部(第二紙幣保留ドラム29)に移送すると共に、リジェクト回収シートと全てのリジェクト紙幣をリジェクト紙幣保留部から紙幣収納部(非還流式紙幣収納部27)に移送するように制御することを特徴とする。
本態様によれば、リジェクト回収シートを、リジェクト回収動作を実行させるためのトリガーとして機能させることができる。また、リジェクト回収シートを一旦リジェクト紙幣保留部に移送した後にリジェクト回収シートと全てのリジェクト紙幣を紙幣収納部に移送するので、既に紙幣収納部に収納されている紙幣とリジェクト紙幣とをリジェクト回収シートによって区分できる。
<第四の実施態様>
本態様に係る紙幣取扱装置1において、紙幣収納部は、収納側搬送路P1を搬送される紙幣を受け容れる非還流式紙幣収納部25を備え、制御手段は、リジェクト紙幣101を回収する回収動作の実行時に、還流式紙幣収納部(第一還流式紙幣収納部21、第二還流式紙幣収納部23)に収納されている全ての紙幣を非還流式紙幣収納部に移送した後に、全てのリジェクト紙幣をリジェクト紙幣保留部(第二紙幣保留ドラム29)から非還流式紙幣収納部に移送するように制御することを特徴とする。
本態様においては、リジェクト紙幣の回収時に、紙幣取扱装置内の全ての紙幣を回収する全回収動作を実行する。全回収動作の実行により、還流紙幣は金種毎に、且つ非還流紙幣とは区分された状態で非還流式紙幣収納部内に回収され、更に、これらの紙幣とリジェクト紙幣とが明確に区分して回収される。
1…紙幣取扱装置、11…筐体、13…入出金部、15…センタリング部、17…識別部、21…第一還流式紙幣収納部、23…第二還流式紙幣収納部、25…非還流式紙幣収納部、27…第一紙幣保留ドラム、29…第二紙幣保留ドラム、P1…入出金側搬送路、P3…識別搬送路、P5…反転部、P7…収納側搬送路、P71、P72、P73…分岐搬送路、P9…連通部、200…リジェクト回収シート、201…出金リジェクト紙幣、201a…出金リジェクト紙幣束

Claims (4)

  1. 入金された紙幣を装置本体内に取り込んだり、出金されてくる紙幣を前記装置本体外へ出金する入出金部と、
    該入出金部から取り込まれた紙幣を前記装置本体内に搬送したり、出金紙幣を該入出金部へ搬送する入出金側搬送路と、
    前記入出金側搬送路から搬送されてきた入金紙幣を識別部へ搬送する双方向搬送が可能な識別搬送路と、
    該識別搬送路を通過した入金紙幣を更に下流側に搬送する双方向搬送が可能な収納側搬送路と、
    前記収納側搬送路を搬送される入金紙幣を受け容れたり、収容した紙幣を該収納側搬送路に出金する少なくとも1つの還流式紙幣収納部を含む紙幣収納部と、
    前記収納側搬送路の最下流部と前記入出金側搬送路とを連通させる連通部と、
    前記入出金側搬送路に沿って配置されて、前記還流式紙幣収納部から送出されてきたリジェクト紙幣を一時保留するリジェクト紙幣保留部と、
    装置各部の動作を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする紙幣取扱装置。
  2. 前記制御手段は、前記リジェクト紙幣を回収する回収動作の実行時に、全ての前記リジェクト紙幣を前記リジェクト紙幣保留部から前記紙幣収納部に移送するように制御することを特徴とする請求項1に記載の紙幣取扱装置。
  3. 前記入出金部から前記装置内部に投入されたシート状部材がリジェクト回収シートであることを前記識別部が識別した場合に、前記制御手段は、前記リジェクト紙幣を回収する回収動作として、前記リジェクト回収シートを前記リジェクト紙幣保留部に移送すると共に、前記リジェクト回収シートと全ての前記リジェクト紙幣を前記リジェクト紙幣保留部から前記紙幣収納部に移送するように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の紙幣取扱装置。
  4. 前記紙幣収納部は、前記収納側搬送路を搬送される紙幣を受け容れる非還流式紙幣収納部を備え、
    前記制御手段は、前記リジェクト紙幣を回収する回収動作の実行時に、前記還流式紙幣収納部に収納されている全ての紙幣を前記非還流式紙幣収納部に移送した後に、全ての前記リジェクト紙幣を前記リジェクト紙幣保留部から前記非還流式紙幣収納部に移送するように制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の紙幣取扱装置。
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