JP2016151853A - 現金処理装置及び現金処理方法 - Google Patents

現金処理装置及び現金処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016151853A
JP2016151853A JP2015028451A JP2015028451A JP2016151853A JP 2016151853 A JP2016151853 A JP 2016151853A JP 2015028451 A JP2015028451 A JP 2015028451A JP 2015028451 A JP2015028451 A JP 2015028451A JP 2016151853 A JP2016151853 A JP 2016151853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage
coins
unit
cash processing
withdrawal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015028451A
Other languages
English (en)
Inventor
岳彦 後藤
Takehiko Goto
岳彦 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Platforms Ltd
Original Assignee
NEC Platforms Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Platforms Ltd filed Critical NEC Platforms Ltd
Priority to JP2015028451A priority Critical patent/JP2016151853A/ja
Publication of JP2016151853A publication Critical patent/JP2016151853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】特許文献1の現金処理装置は、精査処理を十分高速に実施していないという課題があった。【解決手段】現金処理装置は、収納する硬貨の種類数より多い数の収納庫と、所定の信号を受信すると、同一金種の前記硬貨が収納されている第1の前記収納庫から前記硬貨を全て出金する出金処理を行う出金部と、前記第1の収納庫から出金される前記硬貨の枚数を計数する計数部と、前記出金処理の完了を待たずに、出金された前記硬貨を空の第2の前記収納庫に収納する入力処理を開始する入金部と、前記計数部が計数する前記硬貨の枚数を示す信号を出力する報告部と、を備える。【選択図】 図14

Description

本発明は、現金処理装置、現金処理方法に関し、特に、装置内の現金を金種別に計数する現金処理装置、現金処理方法に関する。
一般的に、精査処理を行う現金処理装置が知られている。精査処理とは、現金処理装置内に収納される現金を金種別に計数する処理である。
(1)公知文献について
精査処理を行う現金処理装置は、以下の特許文献1に開示されている。
特許文献1の現金処理装置は、複数の固定収納庫と、着脱可能な着脱自在収納庫と、操作部と、を備える。各固定収納庫には金種別に硬貨が収納されている。着脱自在収納庫は空である。
特許文献1の現金処理装置は、操作部を介して操作者から精査処理実施の指令が与えられると、各固定収納庫から硬貨を着脱自在収納庫に出金する。各固定収納庫から硬貨が全て出金されると、特許文献1の現金処理装置は、着脱自在収納庫に収納される硬貨を金種別に元の各固定収納庫に戻す。特許文献1の現金処理装置は、着脱自在収納庫に硬貨を出金するときおよび/または各固定収納庫に硬貨を戻すときに、金種の判別と硬貨の計数を行う。
上述の構成や動作の通り、特許文献1の現金処理装置は、装置内の硬貨(現金)を金種別に計数することができる。
(2)自動釣銭機について
精査処理を行う現金処理装置としては、一般的に、自動釣銭機が知られている。精査処理を行う自動釣銭機の構成や動作を以下に説明する。図1は、一般的な自動釣銭機の構成例を示す図である。
(2−1)自動釣銭機の構成
図1に示されるように、自動釣銭機は、一般的に、硬貨が投入される入金口90と、硬貨を鑑別する鑑別部91と、硬貨を各部に搬送する搬送部92と、金種別に硬貨を収納する複数の収納庫93_n(n=1〜6)と、を備える。さらに、自動釣銭機は、収納庫93_nから出金された硬貨を出金口95まで運ぶ運搬部94と、硬貨を放出する出金口95と、精査補助ユニット96と、を備える。さらに、自動釣銭機は、出金口95に出金される硬貨の枚数を計数する計数手段を備える。精査補助ユニット96は、出金口95に出金された硬貨をリフトアップして入金口90に投入し、硬貨を自動釣銭機に還流させる機器である。精査補助ユニット96は、精査処理を行うときに、自動釣銭機の使用者によって自動釣銭機に装着される。
(2−2)自動釣銭機の動作
精査処理を行う場合、まず自動釣銭機は、いずれかの収納庫(例えば、収納庫93_1)から同一金種の硬貨を全て出金口95に出金する。その際、計数手段が、出金される硬貨の枚数を計数する。出金口95に出金された硬貨は、精査補助ユニット96によってリフトアップされ、入金口に投入される。入金口には硬貨が一時的に蓄えられる。
自動釣銭機は、収納庫から硬貨が全て出金されると、搬送部92を動作させる。入金口に蓄えられていた硬貨は、搬送部92によって鑑別部91に搬送され、鑑別部91が、硬貨の金種を鑑別する。その後、搬送部92は、硬貨を元の収納庫(収納庫93_1)に搬送し、収納する。自動釣銭機は、計数手段によって計数した硬貨の枚数(すなわち、収納庫93_1に収納されていた硬貨の枚数)と、鑑別部91によって鑑別された金種と、をディスプレイ(図示せず)に表示する。
自動釣銭機は、上述の動作を全ての収納庫について行う。自動釣銭機は、各収納庫の硬貨(現金)を金種別に計数することができる。
特開2014−13606号公報
しかし、特許文献1の現金処理装置や一般的な自動釣銭機(以下、「特許文献1等の現金処理装置」という)は、精査処理を十分高速に実施していないという課題があった。
なぜならば、特許文献1等の現金処理装置は、出金された硬貨を収納庫に戻す際、元の収納庫に戻すからである。その為、特許文献1等の現金処理装置は、収納庫から硬貨を全て出金し、その枚数を計数する処理(以下、「出金処理」という)が完了してから、硬貨を収納庫に戻す処理(以下、「入金処理」という)を行わなければならなかった。さもなくば、出金中に硬貨が戻されることとなり、特許文献1等の現金処理装置は、収納庫の硬貨の枚数を正確に計数することができない。
特許文献1等の現金処理装置は、出金処理と入金処理を並行して実施できないので、精査処理を十分高速に実施していなかった。
本発明は、上記課題を解決する現金処理装置、現金処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の現金処理装置は、収納する硬貨の種類数より多い数の収納庫と、所定の信号を受信すると、同一金種の前記硬貨が収納されている第1の前記収納庫から前記硬貨を全て出金する出金処理を行う出金部と、前記第1の収納庫から出金される前記硬貨の枚数を計数する計数部と、前記出金処理の完了を待たずに、出金された前記硬貨を空の第2の前記収納庫に収納する入力処理を開始する入金部と、前記計数部が計数する前記硬貨の枚数を示す信号を出力する報告部と、を備える。
上記目的を達成するために、本発明の現金処理方法は、硬貨が収納される収納庫を備えた現金処理装置の現金処理方法であって、所定の信号を受信すると、収納する前記硬貨の種類数より多い数の前記収納庫のうち、同一金種の前記硬貨が収納されている第1の前記収納庫から前記硬貨を全て出金する出金処理を行う出金ステップと、前記第1の収納庫から出金される前記硬貨の枚数を計数する計数ステップと、前記出金処理の完了を待たずに、出金された前記硬貨を空の第2の前記収納庫に収納する入力処理を開始する入金ステップと、前記計数ステップにより計数された前記硬貨の枚数を示す信号を出力する報告ステップと、を有する。
本発明によれば、現金処理装置は、十分高速に精査処理を実施することができる。
一般的な自動釣銭機の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置に備わる制御部と各部位の接続状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置に備わる搬送部の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置に備わる収納庫の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置に備わる収納庫情報テーブルの一例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置の動作を説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置が動作した後の収納庫の状況を説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置の動作(出金処理の詳細)を説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置の動作(入金処理の詳細)を説明する為の図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置の動作(入金処理の詳細)を説明する為の図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置が動作した後の収納庫の状況(図8で示した状況の続き)を説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態における現金処理装置が動作した後の収納庫の状況(図12で示した状況の続き)を説明する為の図である。 本発明の第2の実施の形態における現金処理装置の構成例を示す図である。
次に本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
≪第1の実施の形態≫
[概要]
本発明の第1の実施の形態における現金処理装置は、同一金種の硬貨が収納されている複数の収納庫と、硬貨を何も収納していない空の収納庫を1つ備える。
本実施形態の現金処理装置は、精査処理を行う際、いずれかの収納庫から同一金種の硬貨を出金口に全て出金し、出金した硬貨の枚数を計数する出金処理を行う。一般的な現金処理装置と同様である。
本実施形態の現金処理装置は、一般的な現金処理装置と異なり、出金処理の完了を待たずに、入金処理を開始する。すなわち、本実施形態の現金処理装置は、収納庫から硬貨が全て出金されるのを待たずに、出金された硬貨を空の収納庫に収納していく。
本実施形態の現金処理装置は、出金処理と入金処理を並行して実施するので、より高速に精査処理を行うことができる。
なお、本実施形態の現金処理装置は、硬貨が収納されている収納庫全てについて、出金処理と入金処理を並行して実施する。また、本実施形態の現金処理装置は、出金処理と入金処理を実施する毎に、計数した硬貨の枚数の表示も行う。
以下に、本発明の第1の実施の形態における現金処理装置の構成や機能、動作について詳細に説明する。
[構成の説明]
まず、本発明の第1の実施の形態における現金処理装置の構成と機能について説明する。図2は、本実施形態の現金処理装置の構成例を示す図である。また、図3は、本実施形態の現金処理装置に備わる制御部と各部位の接続状態を示す図である。
(1)本発明の第1の実施の形態における現金処理装置の構成
本実施形態の現金処理装置は、図2に示されるように、硬貨が投入される入金口1と、硬貨を鑑別する鑑別部2と、入金口1に投入された硬貨を各部に搬送する搬送部3と、硬貨を金種別に収納した収納庫4_n(n=1〜6)と、空の収納庫4_7と、を備える。また、本実施形態の現金処理装置は、硬貨を出金する出金口5と、収納庫4_n(n=1〜7)から落下してきた硬貨を出金口5まで運ぶ運搬部6と、出金口5に出金される硬貨の枚数を計数する計数部7と、を備える。さらに、本実施形態の現金処理装置は、精査補助ユニット8と、操作部9と、制御部10と、表示部11と、を備える。
上述の収納庫4_n(n=1〜7)各々の収納口には、硬貨が収納庫4_n(n=1〜7)内に落下したことを検知する落下検知センサ12_n(n=1〜7)が備わる。また、出金口5には、硬貨の残留有無を検知する残留センサ13_m(m=1〜3)が備わる。さらに、入金口1と搬送部3にも、硬貨の残留有無を検知する残留センサ14が備わる。これらのセンサは、入出金処理が完了したことを判別する為に使用される。
制御部10は、図3に示されるように、信号線を介して、鑑別部2、搬送部3、収納庫4_n(n=1〜7)、計数部7、操作部9、表示部11、落下検知センサ12_n(n=1〜7)、残留センサ13_m(m=1〜3)、14_k(k=1〜5)に接続される。また、図示していないが、鑑別部2は、搬送部3と信号線を介して接続される。
(2)各部位の構成と機能
(2−1)入金口1と鑑別部2について
入金口1は、硬貨が投入される開口部である。
鑑別部2は、精査処理開始を示す信号が入力されると、搬入される硬貨の金種を鑑別する。金種の鑑別は、周知の硬貨判別センサにより行う。鑑別部2は、周知の硬貨判別センサで鑑別した金種を示す情報を電気信号として搬送部3に出力する。
(2−2)搬送部3について
搬送部3は、入金口1に投入された硬貨を、制御部10により指定された収納庫4_n(空の収納庫4_n)に搬送する。その為の搬送部3の構成と機能は、以下の通りである。
(2−2−1)搬送部3の構成
図4は、本実施形態の現金処理装置に備わる搬送部3の構成例である。
搬送部3は、図4に示されるように、ベルトコンベア30と、分岐部材31_n(n=1〜7)と、搬送制御部32と、を備える。図4では、1つしか分岐部材31_nを記載していないが、実際には、搬送部3は、7個の分岐部材31_n(n=1〜7)を備える。
ベルトコンベア30は、図2若しくは図4に示されるように、入金口1及び鑑別部2の底部、さらに、各収納庫4_n(n=1〜7)の収納口の脇を通るように本実施形態の現金処理装置の製造者により設置される。
分岐部材31_n(n=1〜7)は、ベルトコンベア30上を搬送される硬貨を収納庫4_n(n=1〜7)の収納口41に誘導する部位であり、ベルトコンベア30を挟んで収納庫4_n(n=1〜7)の収納口41と対向する位置に1つずつ備えられる。分岐部材31_n(n=1〜7)は、図4に示されるように、サーボモーターとガイド板を備える。サーボモーターには回転軸が備わる。分岐部材31_n(n=1〜7)のガイド板は、サーボモーターの回転軸と一体となっており、サーボモーターの回転軸が回転すると、ガイド板も回転する。なお、図4に示されるように、ガイド板は、初期状態として、その長手方向が、ベルトコンベア30の進行方向と平行になるように配置される。ガイド板の初期状態は、搬送制御部32等によって制御されてもよい。当該制御を行う為の搬送制御部32等の機能については、後述の(2−2−2−4)にて詳細を記載する。
搬送制御部32は、分岐部材31_n(n=1〜7)各々と信号線を介して接続される。
(2−2−2)搬送部3の各部位の機能
(2−2−2−1)ベルトコンベア30の機能
ベルトコンベア30は、スイッチONを示す信号が入力されると、自身を回転させる。ベルトコンベア30は、スイッチOFFを示す信号が入力されると、回転を停止する。
(2−2−2−2)搬送制御部32の機能
搬送制御部32には、収納庫4_n(n=1〜7)を示す収納庫情報と、当該収納庫4_nに対向する位置に備えられた分岐部材31_n(n=1〜7)を示す分岐部材情報と、が対応づけられたテーブル(以下、「分岐情報テーブル」という)が予め設定される。分岐情報テーブルは、本実施形態の現金処理装置の製造者によって、搬送制御部32に設定される。
搬送制御部32は、制御部10より入力された入金処理開始を示す信号から、空の収納庫を示す空収納庫情報を抽出する。搬送制御部32は、抽出した空収納庫情報に対応する分岐部材情報を分岐情報テーブルから取得する。搬送制御部32は、取得した分岐部材情報が示す分岐部材31_nに対し、回転を指示する電気信号を出力する。分岐部材31_nを回転させ、ベルトコンベア30上を運ばれてくる硬貨を、空収納庫情報が示す収納庫に収納する為である。
搬送制御部32は、回転を指示する電気信号を出力した後、スイッチONを示す信号をベルトコンベア30に出力する。搬送制御部32は、処理終了を示す信号が制御部10から入力されると、スイッチOFFを示す信号をベルトコンベア30に出力する。なお、搬送制御部32は、入力された処理終了を示す信号を各分岐部材31_n(n=1〜7)に出力してもよい。
(2−2−2−3)分岐部材31_n(n=1〜7)の機能
分岐部材31_n(n=1〜7)は、回転を指示する電気信号が入力されると、サーボモーターの回転軸を(ベルトコンベア30上から見て)時計回りに所定角度回転させ、サーボモーターの回転軸に取り付けてあるガイド板を、対向する収納庫の収納口に向ける。上述の所定角度は、ベルトコンベア30上を流れる硬貨が、回転したガイド板に沿って対向する収納庫の収納口に落ちるようになる角度である。本実施形態の現金処理装置の製造者は、上述の角度を事前に実験等で計測し、所定角度として各分岐部材31_n(n=1〜7)に予め設定しておく。
分岐部材31_n(n=1〜7)は、落下検知センサ12_n(n=1〜7)から硬貨落下を示す電気信号を受信したときには、サーボモーターの回転軸を所定角度、逆回転させ、ガイド板を元の位置に戻す。
なお、分岐部材31_n(n=1〜7)は、すでに回転軸が所定角度回転している状態のときに、回転を指示する電気信号が入力された場合、それ以上、回転軸を回転させない。また、分岐部材31_n(n=1〜7)は、落下を示す電気信号が入力されたときではなく、処理終了を示す信号が搬送制御部32から入力されたときに、回転軸を回転角度、逆回転させてもよい。
(2−2−2−4)ガイド板の配置を制御する機能
ガイド板の長手方向が、ベルトコンベア30の進行方向と平行になるようにするために、搬送制御部32と分岐部材31_n(n=1〜7)は、以下の機能を備えてもよい。
搬送制御部32は、起動すると、初期状態を示す信号を、各分岐部材31_nに出力する。
分岐部材31_n(n=1〜7)は、初期状態を示す信号が入力されると、ガイド板の長軸方向がベルトコンベア30の進行方向と平行になるよう、サーボモーターの回転軸を回転させる。具体的には、分岐部材31_n(n=1〜7)は、初期状態を示す信号が入力されると、サーボモーターに、所定の角度を示す電気信号を出力する。サーボモーターは、予め決められた初期状態(ニュートラル位置)から、入力された電気信号の示す所定の角度まで回転軸を回転させる。所定の角度は、(2−2−2−3)の所定角度とは異なるので、以下、「初期角度」という。本実施形態の現金処理装置の製造者は、ニュートラル位置から、ガイド板の長軸方向とベルトコンベア30の進行方向とが平行になる角度を予め計測し、計測した角度を初期角度として分岐部材31_n(n=1〜7)に設定する。
(2−3)落下検知センサ12_n(n=1〜7)について
落下検知センサ12_n(n=1〜7)は、収納庫4_n(n=1〜7)に硬貨が落下したことを検出するセンサである。落下検知センサ12_n(n=1〜7)は、硬貨が落下したことを検出したとき、硬貨落下を示す電気信号を、接続する分岐部材31_nに出力する。
落下検知センサ12_n(n=1〜7)の構成や機能の詳細を以下に説明する。
(2−3−1)落下検知センサ12_n(n=1〜7)の構成
落下検知センサ12_n(n=1〜7)は、図2に示されるように、収納庫4_n(n=1〜7)の収納口に備わる。落下検知センサ12_n(n=1〜7)各々は、収納庫4_n(n=1〜7)へ硬貨が落下したことを検出する為に、1対の発光素子と受光素子を備える。受光素子は、発光素子から光が入力されているときは一定値以上の電流を、自身が備わる落下検知センサ12_n(n=1〜7)に出力する。各受光素子は、発光素子から光が入力されないとき、例えば、落下する硬貨によって光が入力されないときには、電流を出力しない。
落下検知センサ12_n(n=1〜7)は、図示していないが、添え字nが同じ分岐部材31_n(n=1〜7)と導線を介して接続される。例えば、落下検知センサ12_1は分岐部材31_1と接続され、落下検知センサ12_2は分岐部材31_2と接続される。
なお、落下検知センサ12_n(n=1〜7)は、電流計を備える。
(2−3−2)落下検知センサ12_n(n=1〜7)の機能
落下検知センサ12_n(n=1〜7)は、ごく短い一定間隔のタイミング毎に、受光素子より入力される電流の電流値を電流計により計測する。さらに、落下検知センサ12_n(n=1〜7)は、計測した電流値が一定値以上か否かを判別し、一定値より小さい場合には、硬貨落下を示す電気信号を、接続する分岐部材31_nに出力する。
一方、落下検知センサ12_n(n=1〜7)は、計測した電流値が一定値以上の場合には、特になにもせず、次の一定間隔のタイミングを待つ。
上述のごく短い一定間隔のタイミングは、例えば0.1秒間隔のタイミングであってもよい。ごく短い一定間隔のタイミングは、予め本実施形態の現金処理装置の製造者によって各落下検知センサ12_n(n=1〜7)に設定される。
(2−4)収納庫4_n(n=1〜7)について
次に、収納庫4_n(n=1〜7)について説明を行う。収納庫4_n(n=1〜7)は、制御部10からの指示により、収納する硬貨を出金する。その為、収納庫4_n(n=1〜7)は、以下の構成と機能を備える。
収納庫4_n(n=1〜7)は、図5に示されるように、収納口41と、開口部42と、シャッター43と、シャッター43を開閉させる回転部44と、を備える。
開口部42は、硬貨を出金させる為の穴である。開口部42は、初期状態として、図5の底面図のようにシャッター43で覆われ、閉じられている。
回転部44は、モーターを備える。回転部44は、出金処理開始を示す信号が制御部10から入力されると、モーターを駆動し、その回転軸を回転させる。回転軸にはシャッター43が一体に備えられ、回転軸が回転することで、シャッター43も回転する。シャッター43が回転すると、開口部42が開き、格納されていた硬貨が開口部42から落下する。
回転部44は、処理終了を示す信号が制御部10から入力されると、モーターの回転軸を逆回転させて、シャッター43にて開口部42を閉じる。
(2−5)残留センサ14について
残留センサ14は、本実施形態の現金処理装置内に残留する硬貨(具体的には、入金口1から収納庫4_n(n=1〜7)に向かってベルトコンベア30上を流れる硬貨)の有無を検知するセンサである。残留センサ14の構成や機能を以下に説明する。
(2−5−1)残留センサ14の構成
残留センサ14は、図2に示されるように、入金口1から収納庫4_1の間に備わる。残留センサ14は、図4に示されるように、落下検知センサ12_n(n=1〜7)と同じく、1対の発光素子と受光素子を備える。受光素子は、発光素子から光が入力されているときは一定値以上の電流を、自身が備わる残留センサ14に出力する。
(2−5−2)残留センサ14の機能
残留センサ14は、一定間隔のタイミング毎に、受光素子から入力される電流の電流値を、自身に備わる電流計により計測する。残留センサ14は、計測した電流値が一定値以上かを判別し、一定値以上の場合には、残留硬貨なしを示す残留硬貨情報を電気信号として制御部10に出力する。残留センサ14は、計測した電流値が一定値より小さい場合には、残留硬貨有を示す残留硬貨情報を電気信号として制御部10に出力する。
残留する硬貨がある場合には、その硬貨によって受光素子への光の入力が阻害され、一定値以上の電流が受光素子から出力されない。その場合、残留センサ14は、上述の判別で、計測した電流値が一定値より小さいと判別し、残留硬貨有を示す残留硬貨情報を電気信号として制御部10に出力する。
上述の一定間隔のタイミングは、入金口1から残留センサ14までベルトコンベア30によって硬貨が運ばれる時間よりも十分短い時間間隔(たとえ1秒間隔)のタイミングであり、予め本実施形態の現金処理装置の製造者によって残留センサ14に設定される。本実施形態の現金処理装置の製造者は、入金口1から残留センサ14まで硬貨が運ばれる時間を実測し、実測した時間よりも十分短い時間間隔のタイミングを残留センサ14に設定する。
(2−6)出金口5、運搬部6、計数部7、および精査補助ユニット8について
出金口5は、硬貨が放出される開口部である。
運搬部6は、ベルトコンベアであり、収納庫4_n(n=1〜7)から落下してきた硬貨を計数部7(の収納口)まで運ぶ。
計数部7は、出金口5に備わる。計数部7は、収納口と、一般的なコインカウンター機能を備え、起動後、一定間隔のタイミング毎に、収納口に運ばれてきた硬貨の枚数をコインカウンター機能によって計数し、計数値を電気信号として制御部10に出力する。一定間隔のタイミングは、本実施形態の現金処理装置の製造者によって予め計数部7に設定される。計数部7は、計数した硬貨を出金口5に出金する。
精査補助ユニット8は、出金口5に放出された硬貨をベルトコンベアでリフトアップし、入金口に投入する。
(2−7)残留センサ13_m(m=1〜3)について
残留センサ13_m(m=1〜3)は、出金口5に残留する硬貨の有無を検知する為のセンサである。残留センサ13_m(m=1〜3)は、図2に示されるように、出金口5に備わり、その構成や機能は、残留センサ14と同じである。残留センサ13_m(m=1〜3)は、出金処理が完了したか判別する為に使用される。
(2−8)操作部9、表示部11について
操作部9は、精査処理開始ボタンを備える。精査処理開始ボタンは、本実施形態の現金処理装置の使用者によって押下されると、精査処理開始を示す信号を制御部10に出力する。
表示部11は、ディスプレイ等の表示手段を備える。表示部11は、入力された電気信号から抽出した情報を表示手段に表示する。
(2−9)制御部10について
制御部10は、精査処理を制御する為の機能部である。
(2−9−1)制御部10に事前に設定される情報について
制御部10には、事前に幾つかの情報が本実施形態の現金処理装置の製造者によって設定される。
まず、制御部10には、収納庫情報テーブルが予め本実施形態の現金処理装置の製造者によって設定される。収納庫情報テーブルは、図6に示されるように、番号1〜6に、金種を示す金種情報と、当該金種が収納されている収納庫4_n(n=1〜7)を示す収納庫情報と、が対応づけられたテーブルである。以下、制御部10には、図6の収納庫情報テーブルが設定されているものとして説明を行う。
また、制御部10には、空の収納庫4_7を示す情報、すなわち空収納庫情報が本実施形態の現金処理装置の製造者によって予め設定される。さらに、制御部10はメモリ(以下、「処理番号メモリ」という)を備え、該処理番号メモリに番号6が設定される。
(2−9−2)出金する収納庫を示す収納庫情報を取得する機能(制御部10の機能)
制御部10は、精査処理開始を示す信号が操作部9から入力されると、処理番号メモリから番号を読み出す。制御部10は、収納庫情報テーブルから、読み出した番号(例えば6)に対応する金種情報(例えば、金種500円を示す情報)と、収納庫情報(例えば、収納庫4_6を示す情報)と、を取得する。
(2−9−3)出金処理及び入金処理実施機能(制御部10の機能)
制御部10は、取得した収納庫情報が示す収納庫(例えば収納庫4_6)に対し、出金処理開始を示す信号を出力する。出金処理を開始する為である。さらに、制御部10は、出金処理の完了を待つことなく、搬送部3に入金処理開始を示す信号を出力する。入金処理を開始する為である。なお、制御部10は、硬貨を入金する空の収納庫を搬送部3に知らせる為、入金処理開始を示す信号に、設定されている空収納庫情報を含めて出力する。
(2−9−4)出金された硬貨の枚数を記憶する機能(制御部10の機能)
制御部10には、計数部7から一定間隔のタイミング毎に計数値(当該間隔において計数された硬貨の枚数)を示す電気信号が入力される。
制御部10は、計数部7から電気信号が入力されたときには、他の動作よりも優先して、入力された電気信号から計数値を抽出する。さらに、制御部10は、自身に備わるメモリ(以下、「計数値記憶メモリ」という)から値を読み出し、読み出した値(以下、「累積値」という)と、今回抽出した計数値と、を加算する。制御部10は、加算値を新たな累積値として計数値記憶メモリに記憶する。
計数値記憶メモリには、それまでに出金処理で出金された硬貨の枚数が記憶されていく。なお、計数値記憶メモリには、値0が本実施形態の現金処理装置の製造者によって予め設定されるものとする。
(2−9−5)入出金処理の完了を判別する機能(機能制御部10の機能)
制御部10は、入金処理開始を示す信号を出力した後、入金処理と出金処理が完了したか否かを判別する。具体的な判別方法については、後述の[動作の説明]で説明するが、残留センサ13_m(m=1〜3)や残留センサ14からの情報を基に判別する。
制御部10は、入金処理と出金処理が完了していない場合には、再度、入金処理と出金処理が完了したか否かを判別し、入金処理と出金処理が完了するのを待つ。
(2−9−6)計数結果報告機能(制御部10の機能)
制御部10は、入金処理と出金処理が完了した場合には、上述の(2−9−4)で記憶した累積値(出金された硬貨の枚数)を計数値記憶メモリから読み出す。さらに、制御部10は、読み出した累積値(出金された硬貨の枚数)と、上述の(2−9−2)で取得した金種を示す金種情報と、を電気信号として表示部11に出力する。
(2−9−7)処理前の状態に戻す機能(制御部10の機能)
制御部10は、表示部11に電気信号を出力した後、再度、入金処理と出金処理が実施できるよう、装置の状態を入金処理と出金処理を実施する前に戻す。具体的には、制御部10は、計数値記憶メモリに値0を書き込む。累積値が値0に戻る。さらに、制御部10は、上述の(2−9−2)で取得した収納庫情報が示す収納庫(例えば収納庫4_6)の回転部44に対し、処理終了を示す信号を出力する。当該収納庫のシャッター43を閉める為である。また、制御部10は、搬送部3の搬送制御部32にも処理終了を示す信号を出力する。ベルトコンベア30を停止する為である。
(2−9−8)テーブル更新機能(制御部10の機能)
さらに、制御部10は、処理終了を示す信号を出力した後、収納庫情報テーブルを更新する。各硬貨が収納されている収納庫が出金処理と入金処理によって変化している為である。
具体的には、制御部10は、収納庫情報テーブルにおいて、上述の(2−9−2)で取得した金種情報(例えば500円を示す情報)に対応する収納庫情報(例えば収納庫4_6を示す情報)を、空収納庫情報(例えば収納庫4_7を示す情報)に書き換える。但し、制御部10は、書き換える前に、書き換える収納庫情報(例えば収納庫4_6を示す情報)を記憶する。制御部10は、書き換えた後、記憶した収納庫情報(例えば収納庫4_6を示す情報)を、新たな空収納庫情報とする。
入金処理により新たに硬貨が収納された収納庫(例えば収納庫4_7)を示す情報が収納庫情報テーブルに反映され、出金処理により新たに空き収納庫となった収納庫(収納庫4_6)を示す情報が空収納庫情報に反映されることとなる。
(2−9−9)硬貨が収納される全収納庫について入出金処理を実施したのか判別する機能(制御部10の機能)
制御部10は、硬貨が収納される全ての収納庫について入出金処理を実施したのか否かを判別する。具体的には、制御部10は、(2−9−2)の機能により読み出された番号が1であるか否かを判別する。
制御部10は、番号が1でない場合には、当該番号(例えば6)を1つデクリメントし、デクリメントした番号(例えば5)を処理番号メモリに書き込んで、再度、(2−9−2)〜(2−9−8)の機能を動作させる。制御部10は、番号が1である場合には、処理番号メモリの番号を番号6(初期値)とする。
上述の制御部10と搬送制御部32は、電子回路とRAM(Random Access Memory)、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置を用いて実現することができる。計数部7、残留センサ12_k(k=1〜7)、及び残留センサ13_k(k=1〜8)は、電子回路を用いて実現することができる。記憶部14は、RAM等のメモリを用いて実現することができる。
[動作の説明]
本実施形態の現金処理装置では、収納庫から硬貨を出金する出金処理を行うと共に、出金処理の完了を待たずに、入金処理を開始する。以下、図7〜図14を用いて、本実施形態の現金処理装置の詳細な動作について説明を行う。
図7、図9〜図11は、本発明の第1の実施の形態における現金処理装置の動作を説明する為の図である。また、図8、図12、図13は、本発明の第1の実施の形態における現金処理装置が動作した後の収納庫の状況を説明する為の図である。
なお、説明の為に、本実施形態の現金処理装置の収納庫には、図8の上図に示されるように、収納庫4_1には1円、収納庫4_2には5円、収納庫4_3には10円、収納庫4_4には50円、収納庫4_5には100円が収納されているものとする。収納庫4_6には500円が収納されている。また、本実施形態の現金処理装置の制御部10には、上述の(2−9−1)で説明した通りに、幾つかの情報が現金処理装置の製造者によって予め設定されているものとする。
(1)精査処理開始時の処理
まず、本実施形態の現金処理装置の使用者は、精査処理を行うとき、操作部9の精査処理開始ボタンを押下する。操作部9の精査処理開始ボタンは、押下されると、精査処理開始を示す信号を制御部10に出力する。
制御部10は、精査処理開始を示す信号が入力されると、図7に示されるように、処理番号メモリから番号を読み出す(S1)。
上述の(2−9−1)で説明した通り、処理番号メモリには番号6が設定されている。
次に、制御部10は、S1で読み出した番号(番号6)に対応する金種情報と収納庫情報を収納庫情報テーブルから取得する(S2)。
収納庫情報テーブルは図6に示されるテーブルである。制御部10は、金種500円を示す金種情報と、収納庫4_6を示す収納庫情報と、を収納庫情報テーブルから取得したものとして説明を続ける。
(2)出金処理
S2の後、制御部10は、図7に示されるように、S2で取得した収納庫情報が示す収納庫(すなわち、収納庫4_6)から硬貨を出金する出金処理を開始する(S3)。
具体的には、制御部10は、S2の後、出金処理開始を示す信号を、S2で取得した収納庫情報が示す収納庫4_6の回転部44に出力する。その様子を図9の左図に示した。
出金処理開始を示す信号が入力された収納庫4_6の回転部44は、自身に備わるモーターを駆動し、回転軸を回転させ、図9の左図に示されるように、シャッター43を回転させる(S31)。
シャッター43が回転すると、開口部42が開き、収納庫4_6に格納されていた500円硬貨が次々と落下する。落下した500円硬貨は、運搬部6上に落ち、運搬部6によって順次出金口5に備わる計数部7の収納口に運ばれる。
ここで、計数部7は、起動以降、一定間隔のタイミング毎に、収納口の硬貨の枚数をコインカウンター機能によって計数し、計数した値を電気信号として制御部10に出力している。計数部7は、一定間隔のタイミング毎に、運搬部6によって収納口に運ばれてくる硬貨の枚数を計数し、計数した値を電気信号として制御部10に出力する。制御部10には、一定間隔のタイミング毎に、計数部7から計数値(電気信号)が入力される。
制御部10は、計数部7から電気信号が入力されたときには、図9の右図に示されるように、入力された電気信号から計数値を抽出する(S32)。
次に、制御部10は、自身に備わる計数値記憶メモリから読み出した値(以下、「累積値」という)と、S32で抽出した計数値とを加算し、加算値を新たな累積値として計数値記憶メモリに記憶する(S33)。
計数値記憶メモリに当初記憶されている累積値は値0である。S32、S33の処理により、制御部10は、出金される硬貨の枚数を値0から累積し、計数値記憶メモリに記憶していく。
なお、計数部7と制御部10は独立に動作しているので、制御部10は、処理を実施中に、計数部7から電気信号が入力される場合がある。その場合には、制御部10は、実施中の処理を一時中断して、S32、S33の処理を優先して実施するものとする。S32、S33の処理が完了すると、制御部10は、中断した処理を再開する。
計数部7は、計数後、計数した硬貨を出金口5に出金する。出金口5に出金された硬貨は、精査補助ユニット8によりリフトアップされて、入金口に投入される。
(3)入金処理
次に、図7に示されるように、S3を実施し、出金処理を開始した制御部10は、それに引き続いて、入力処理を開始する(S4)。
具体的には、制御部10は、S3の後(すなわち、出金処理開始を示す信号を出力した後)、入金処理開始を示す信号を、搬送部3の搬送制御部32に出力する。その様子を図10の左図に示した。
なお、S4において、制御部10は、入金処理開始を示す信号に、空収納庫情報を含めて出力する。空収納庫情報は、上述の(2−9−1)で説明した通り、収納庫4_7を示す情報である。
搬送部3の搬送制御部32は、制御部10より入金処理開始を示す信号が入力されると、図10の左図に示されるように、入力された入金処理開始を示す信号から空収納庫情報を抽出する(S41)。
さらに、S41の後、搬送部3の搬送制御部32は、スイッチONを示す信号をベルトコンベア30に出力する(S42)。
ベルトコンベア30は、スイッチONを示す信号が入力されると、自身を回転させる。ベルトコンベア30が回転すると、入金口に投入されていた硬貨は、ベルトコンベア30上を流れ、鑑別部2へ運ばれる。
鑑別部2は、ベルトコンベア30上を流れる硬貨について、その金種を周知の硬貨判別センサによって鑑別し、鑑別した金種を示す金種情報を、図10の右図に示されるように、電気信号として搬送部3の搬送制御部32に出力する(S43)。
搬送部3の搬送制御部32は、鑑別部2から電気信号が入力されると、(S41で抽出した空収納庫情報が示す空の収納庫4_7に硬貨を収納すべく、)分岐情報テーブルから、S41で抽出した空収納庫情報に対応する分岐部材情報を取得する(S44)。
分岐情報テーブルについては、上述の「(2−2−2−2)搬送制御部32の機能」で説明した通り、収納庫情報と分岐部材情報とが対応づけられている。搬送部3の搬送制御部32は、S44で、分岐部材31_7を示す分岐部材情報を取得したものとして説明を続ける。
搬送部3の搬送制御部32は、取得した分岐部材情報の分岐部材31_7に対し、回転を指示する電気信号を出力する(S45)。
分岐部材31_7は、回転を指示する電気信号が入力されると、自身に備わるサーボモーターを所定角度回転させ、サーボモーターの回転軸に取り付けてあるガイド板を空の収納庫4_7の収納口に向ける。所定角度は、ベルトコンベア30上を流れる硬貨が、回転したガイド板に沿って収納庫4_7の収納口に落ちるようになる角度である。
ベルトコンベア30のベルト上を流れる硬貨は、回転した分岐部材31_7のガイド板に沿って空の収納庫4_7の収納口に落ち、収納されていく。
S45の後、搬送部3の分岐部材31_7は、落下検知センサ12_7から硬貨落下を示す電気信号を受信したときには、サーボモーターの回転軸を所定角度、逆回転させ、ガイド板を装置出荷時の元の位置に戻す(S46)。
落下検知センサ12_7は、上述の「(2−3)落下検知センサ12_n(n=1〜7)について」で説明した通り、収納庫4_7に硬貨が落下したことを検出したときには、硬貨落下を示す電気信号を分岐部材31_7に出力するセンサである。
以上、入力処理について説明した。
(4)入出金処理完了の判定
次に、図7に示されるように、S4を実施すると、制御部10は、入金処理と出金処理が完了したか否かを判別する(S5)。具体的には、制御部10は、以下の(条件1)、(条件2)、(条件3)全てが満されているか否かを順に判別する。すなわち、制御部10は、(条件1)を満たすか判別し、(条件1)を満たした場合には(条件2)を満たすか判別し、(条件2)を満たした場合には(条件3)を判別する。
(条件1)出金口5の残留センサ13_m(m=1〜3)各々から受信した(電気信号より抽出される)残留硬貨の有無を示す残留硬貨情報が、全て残留硬貨なしを示す情報であること。
(条件1)は出金処理完了を判別する為の条件である。出金口5に出金された硬貨が精査補助ユニット8により全てリフトアップされ、出金口5に硬貨が残留していないときには、(条件1)が満たされ、出金処理が完了している。制御部10は(条件1)を満たしているか否かを判別することによって出金処理完了を判別する。
(条件2)(条件1)の判別後、残留センサ14から受信する(電気信号より抽出される)残留硬貨情報が、所定の時間(例えば3秒)の間、全て残留硬貨なしを示す情報であること。
(条件3)(条件2)を判別してから、硬貨がベルトコンベア30によって残留センサ14から収納庫4_7まで運ばれる所定の格納時間経過したこと。
上述の格納時間は、本実施形態の現金処理装置によって計測され、制御部10に設定される。
ここで(条件2)(条件3)について説明を行う。
(条件2)(条件3)は、入金処理完了を判別する為の条件である。(条件2)は、入金口1から残留センサ14の間に硬貨が残留していないことを判別する為の条件である。(条件3)は、残留センサ14から各収納庫4_nの間に硬貨が残留していないことを判別する為の条件である。(条件2)(条件3)が満される場合には、硬貨が装置内に残留しておらず、硬貨が空の収納庫に収納され、入金処理が完了している。制御部10は(条件2)(条件3)によって入金処理が完了したか否かを判別する。
なお、(条件2)の所定の時間は、硬貨が入金口1から残留センサ14までベルトコンベア30によって運ばれる時間((2−5−2)で実測した時間)よりも長い時間であり、本実施形態の現金処理装置の製造者により制御部10に設定される。入金口1から残留センサ14の間に硬貨が残留していないことを判別する為である。
制御部10は、(条件1)、(条件2)、(条件3)のいずかが満たされていない場合(S5でNoの場合)は、入金処理と出金処理が完了していないので、図7に示されるように、再度S5の判別を行い、入金処理と出金処理が完了するのを待つ。
(5)計数結果報告処理
制御部10は、上述の(条件1)、(条件2)、(条件3)の全てを満たしている場合(S5でYesの場合)は、入金処理と出金処理が完了しており、出金された硬貨の金種とその枚数を示す電気信号を表示部11に出力する(S6)。
具体的には、制御部10は、S33で計数値記憶メモリに記憶した累積値(すなわち、出金された硬貨の枚数)を読み出す。さらに、制御部10は、読み出した累積値(出金された硬貨の枚数)と、S2で記憶した金種500円を示す金種情報と、を電気信号として表示部11に出力する。
表示部11は、図11に示されるように、制御部10より入力された電気信号から抽出した累積値(出金された500円硬貨の枚数)と、S2で記憶した金種500円を示す金種情報と、を自身に備わるディスプレイに表示する(S61)。表示部11は、金種500円を示す金種情報、累積値(出金された500円硬貨の枚数)の順にディスプレイに表示してもよい。
(6)入金処理と出金処理が実施された結果まとめ
上述の入金処理と出金処理が実施された結果、収納庫4_6に格納されていた500円硬貨は、図8の中図に示されるように、収納庫4_6から収納庫4_7に収納される。また、表示部11のディスプレイには、金種500円を示す情報と、出金された500円の枚数と、が表示されることとなる。
(7)入金処理と出金処理前の状態とする処理
次に、図7に示されるように、S6の後、制御部10は、次に入金処理と出金処理が実施できるよう、装置の状態を入金処理と出金処理を実施する前に戻す(S7)。
具体的には、制御部10は、図11に示されるように、計数値記憶メモリに記憶される累積値を値0とする(S71)。
次に、制御部10は、処理終了を示す信号を、S2で取得した収納庫情報が示す収納庫4_6の回転部44と、搬送部3の搬送制御部32と、に出力する(S72)。
収納庫4_6の回転部44は、処理終了を示す信号が制御部10から入力されると、モーターの回転軸を逆回転させて、シャッター43(開口部42)を閉じる(S73)。
また、搬送部3の搬送制御部32は、処理終了を示す信号が制御部10から入力されると、スイッチOFFを示す信号をベルトコンベア30に出力する(S74)。ベルトコンベア30は、スイッチOFFを示す信号が入力されると、回転動作を停止する。
(8)収納庫情報テーブル更新処理
図7に示されるように、S7の後、制御部10は、収納庫情報テーブルを更新する(S8)。
具体的には、制御部10は、図6の収納庫情報テーブルにおいて、S1で読み出した番号に対応する収納庫情報を、自身に備わるメモリ(以下、「一時記憶メモリ」という)に記憶した上で、空収納庫情報に書き換える。S1で読み出した番号は番号6なので、番号6に対応する収納庫情報(収納庫4_6を示す情報)を空収納庫情報(収納庫4_7を示す情報)に書き換える。また、制御部10は、上述の一時記憶メモリに記憶した収納庫情報(収納庫4_6を示す情報)を、新たな空収納庫情報として記憶する。
入金処理により新たに硬貨が収納された収納庫4_7を示す情報が収納庫情報テーブルに反映され、出金処理により新たに空き収納庫となった収納庫4_6を示す情報が空収納庫情報に反映されることとなる。
(9)硬貨が収納される全収納庫について入出金処理を実施したのかを判別する処理
図7に示されるように、S7の後、制御部10は、硬貨が収納される全ての収納庫について入出金処理を実施したか否かを、S1で読み出した番号が1かどうかにより判別する。(S9)。
制御部10は、S1で読み出した番号が1でない場合(S9でNoの場合)には、図7に示されるように、S1で読み出した番号(番号6)を1つデクリメントし、デクリメントした番号(番号5)を処理番号メモリに書き込む(S10)。
S10の後、制御部10は、S1に戻り、デクリメントした番号(番号5)に対応する金種(100円)についてS1〜S10を実施する。その後、制御部10は、番号を(番号4、3、2、1と)デクリメントしていき、デクリメントした番号についてS1〜S10を繰り返し実施する。
その結果、収納庫4_5に格納されていた100円硬貨は、図12の上図に示されるように、収納庫4_6に収納され、次に、図12の中図に示されるように、収納庫4_4に格納されていた50円硬貨は、収納庫4_5に収納される。さらに、図12の下図に示されるように、収納庫4_3に格納されていた10円硬貨は、収納庫4_4に収納され、図13の上図に示されるように、収納庫4_2に格納されていた5円硬貨は収納庫4_3に収納される。さらに、図13の中図に示されるように、収納庫4_1に格納されていた1円硬貨は収納庫4_2に収納される。S1〜S10が繰り返し実施される間、入力処理と出力処理が並行して行われる。
また、表示部11のディスプレイには、金種100円、50円、10円、5円、1円を示す金種情報毎に、出金された100円、50円、10円、5円、1円の枚数が表示される。
デクリメントした番号が番号1のとき、制御部10は、S1の処理において、その番号(番号1)を読み出す。制御部10は、S9の処理において、S1で読み出した番号が1と判別する。
制御部10は、S1で読み出した番号が1である場合(S9でYesの場合)には、図7に示されるように、処理番号メモリの番号を番号6に戻して、処理を終了する(S11)。
(10)S46について
S46において、分岐部材31_n(n=1〜7)は、落下を示す電気信号が入力されると、モーターの回転軸を所定角度、逆回転させる差戻し処理を行った。しかし、精査処理では同一金種の硬貨を扱うので、分岐部材31_n(n=1〜7)は、入金処理が完了するまで差戻し処理を必ずしも実施する必要がない。
そこで、分岐部材31_n(n=1〜7)は、S46を実施せず、処理終了を示す信号(入金処理完了後に装置内を流れる信号)が搬送制御部32から入力されたときに、モーターの回転軸を所定角度、逆回転させてもよい。その場合、搬送制御部32は、S74で、制御部10から入力された処理終了を示す信号を各分岐部材31_n(n=1〜7)に出力するものとする。
(11)保守作業の為に記憶する処理
搬送部3の搬送制御部32は、上述のS44で鑑別部2から入力された電気信号から金種情報を取得し、自身に備わるメモリに記憶してもよい。保守作業時等に、本実施形態の現金処理装置の保守者は、現金処理装置がどの金種について精査処理を行ったか確認することができる。
さらに、鑑別部2は、各落下検知センサ12_n(n=1〜7)と接続されてもよい。その場合、鑑別部2は、金種を鑑別すると、鑑別した金種を示す金種情報を記憶し、落下検知センサ12_n(n=1〜7)のいずれかから(落下したことを示す)電気信号を受信した場合に、保持する金種を示す情報をメモリから削除する動作を行ってもよい。保守作業時等に、本実施形態の現金処理装置の製造者は、鑑別部2がどの金種を処理していたのかを確認できる。
(12)収納庫に収納される硬貨について
上記では、本実施形態の現金処理装置では、収納庫に収納される硬貨は、1円、5円、10円、50円、100円、500円に限らない。本実施形態の現金処理装置では、1セント、5セント、10セント、25セントの4種類が収納庫に収納されてもよい。例えば、1セントは収納庫4_1に、5セントは収納庫4_2に、10セントは収納庫4_3に、25セントは収納庫4_4に格納されてもよい。
その場合、本実施形態の現金処理装置の処理番号メモリには番号4が設定され、空収納庫情報には空いている収納庫4_5を示す情報が設定される。また、本実施形態の現金処理装置の製造者によって、番号1に1セントを示す情報が、番号2に5セントを示す情報が、番号3に10セントを示す情報が、番号4に25セントを示す情報が、対応づけられた収納庫情報テーブルが制御部10に設定される。また、本実施形態の現金処理装置は、S11において、処理番号メモリの番号を番号6に戻すのではなく番号4に戻す。
[効果の説明]
本実施形態によれば、現金処理装置は、十分高速に精査処理を実施することができる。
なぜならば、本実施形態の現金処理装置では、出金処理(すなわち、硬貨が収納された収納庫から硬貨を出金して、その枚数を計数する処理)と並行して、入金処理(すなわち、出金された硬貨を収納庫に戻す処理)を行うからである。本実施形態の現金処理装置では、入金処理では空の収納庫に戻すので、出金処理と入金処理を並行に実施ができ、十分高速に精査処理を実施することができる。
≪第2の実施の形態≫
図14は、本発明の第2の実施の形態における現金処理装置の構成例を示す図である。以下に、第2の実施の形態の現金処理装置の構成と動作について説明する。
[構成の説明]
(1)第2の実施形態の現金処理装置の構成
第2の実施形態の現金処理装置200は、図14に示されるように、収納庫201_N(N=1〜収納する硬貨の種類数より多い数)を備える。図14では、収納庫201_Nに収納する硬貨が5円の1種類のみであり、現金処理装置200が2つの収納庫201_1、収納庫201_2を備える場合を示している。
また、第2の実施形態の現金処理装置200は、出金部202と、計数部203と、報告部204と、入金部205と、を備える。
各収納庫201_Nは、筒状の管(以下、「硬貨誘導管」という)を介して計数部203と接続される。計数部203は、ベルトコンベアを介して入金部205と接続される。入金部205は、硬貨誘導管を介して、各収納庫201_Nと接続される。計数部203は、信号線を介して報告部204と接続される。
収納庫201_Nは、底面に開口部と、電気信号が入力されると開口部を開閉するシャッターを備えてもよい。開口部は硬貨誘導管の真上に配置される。その場合、出金部202は、各収納庫201_Nのシャッターと信号線を介して接続される。
(2)現金処理装置200の各部位の機能
出金部202は、所定の信号を受信すると、同一金種の硬貨が収納されている第1の収納庫201_N(例えば収納庫201_1)から硬貨を全て出金する出金処理を行う。具体的な動作例については、後述の[動作の説明]で説明する。
計数部203は、第1の収納部201_N(例えば収納庫201_1)から出金される硬貨の枚数を計数する。
入金部205は、上述の出金処理の完了を待たずに、出金された硬貨を(計数部203に繋がるベルトコンベアを動作させてリフトアップし、)空の第2の収納庫201_N(例えば収納庫201_2)に収納する入力処理を開始する。
報告部204は、計数部203が計数する硬貨の枚数を示す信号を出力する。
[動作の説明]
本実施形態の現金処理装置の動作例を以下に説明する。なお、第1の収納庫201_1には、同一金種の硬貨(5円)が収納され、第2の収納庫201_2には、何も硬貨が収納されていないものとする。
まず、本実施形態の現金処理装置200の使用者は、精査処理を実施するとき、装置に備わる精査処理開始ボタンを押下する。精査処理開始ボタンは、現金処理装置200の出金部202に対し、精査処理開始を示す所定の信号を出力する。
現金処理装置200の出金部202は、精査処理開始を示す所定の信号を受信すると、同一金種の硬貨(5円)が収納されている第1の収納庫201_1から硬貨を全て出金する出金処理を行う。
具体的には、出金部202は、第1の収納庫201_1の底面に備わるシャッターに電気信号を出力してシャッターを開く。第1の収納部201_1に収納されている硬貨が開口部から出金される。第1の収納部201_1から出金された硬貨は、硬貨誘導管を通って計数部203まで運ばれる。
次に、現金処理装置200の計数部203は、第1の収納部201_1から出金される硬貨の枚数を計数する。
次に、入金部205は、上述の出金処理の完了を待たずに、出金された硬貨を(計数部203に繋がるベルトコンベアを動作させてリフトアップし、)空の第2の収納庫201_2に収納する入力処理を開始する。すなわち、本実施形態の現金処理装置200は、出金処理と並行して入力処理を開始する。
報告部204は、計数部203が計数する硬貨の枚数を示す信号を出力する。その際、報告部204は、一定間隔毎に、硬貨の枚数を示す電気信号を出力してもよい。
報告部204に表示手段が接続されている場合、表示手段は、報告部204から入力された電気信号が示す硬貨の枚数(すなわち、出金された硬貨の枚数)を表示する。
[効果の説明]
本実施形態によれば、現金処理装置は、十分高速に精査処理を実施することができる。
なぜならば、本実施形態の現金処理装置では、出金処理(すなわち、硬貨が収納された収納庫から硬貨を出金して、その枚数を計数する処理)と並行して、入金処理(すなわち、出金された硬貨を収納庫に戻す処理)を行うからである。本実施形態の現金処理装置では、入金処理では空の収納庫に戻すので、出金処理と入金処理を並行に実施ができ、十分高速に精査処理を実施することができる。
なお、上述した実施の形態は、その形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
さらに、上記の各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
収納する硬貨の種類数より多い数の収納庫と、
所定の信号を受信すると、同一金種の前記硬貨が収納されている第1の前記収納庫から前記硬貨を全て出金する出金処理を行う出金部と、
前記第1の収納庫から出金される前記硬貨の枚数を計数する計数部と、
前記出金処理の完了を待たずに、出金された前記硬貨を空の第2の前記収納庫に収納する入力処理を開始する入金部と、
前記計数部が計数する前記硬貨の枚数を示す信号を出力する報告部と、
を備えることを特徴とする現金処理装置。
(付記2)
前記入力処理及び前記出力処理が完了したかを判別する判別部を備え、
前記判別部が完了と判別したときに、前記出金部は、前記出金処理を実施していない前記第1の収納庫について順次前記出金処理を行う、
ことを特徴とする付記1に記載の現金処理装置。
(付記3)
前記入力処理によって前記第2の収納庫に収納される前記硬貨の金種を鑑別する鑑別部を備え、
前記報告部は、前記鑑別部が鑑別した前記金種及び前記計数部が計数した前記硬貨の枚数を示す信号を出力する、
ことを特徴とする付記1乃至2のいずれか1項に記載の現金処理装置。
(付記4)
前記報告部から出力された信号が示す前記金種及び前記硬貨の枚数を表示する表示部を備える、
ことを特徴とする付記3に記載の現金処理装置。
(付記5)
前記第1の収納部は、底面に開口部と、前記出金部からの電気信号の入力により前記開口部を開閉するシャッターを備え、
前記出金部は、前記シャッターに電気信号を出力して前記出金処理を行う、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の現金処理装置。
(付記6)
前記第1の収納部には、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、500円硬貨のいずれかが格納されている、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の現金処理装置。
(付記7)
硬貨が収納される収納庫を備えた現金処理装置の現金処理方法であって、
所定の信号を受信すると、収納する前記硬貨の種類数より多い数の前記収納庫のうち、同一金種の前記硬貨が収納されている第1の前記収納庫から前記硬貨を全て出金する出金処理を行う出金ステップと、
前記第1の収納庫から出金される前記硬貨の枚数を計数する計数ステップと、
前記出金処理の完了を待たずに、出金された前記硬貨を空の第2の前記収納庫に収納する入力処理を開始する入金ステップと、
前記計数ステップにより計数された前記硬貨の枚数を示す信号を出力する報告ステップと、を有する、
ことを特徴とする現金処理方法。
(付記8)
前記入力処理及び前記出力処理が完了したかを判別する判別ステップを有し、
前記判別ステップにおいて完了と判別したときに、前記出金ステップにおいて、前記出金処理を実施していない前記第1の収納庫について順次前記出金処理を行う、
ことを特徴とする付記7に記載の現金処理方法。
(付記9)
前記入力処理によって前記第2の収納庫に収納される前記硬貨の金種を鑑別する鑑別ステップを有し、
前記報告ステップにおいては、前記鑑定ステップにおいて鑑定した前記金種及び前記計数ステップにて計数した前記硬貨の枚数を示す信号を出力する、
ことを特徴とする付記7乃至8のいずれか1項に記載の現金処理装置。
(付記10)
前記報告ステップにより出力された信号が示す前記金種及び前記硬貨の枚数を表示する表示ステップを有する、
ことを特徴とする付記9に記載の現金処理方法。
(付記11)
前記第1の収納部には、1セント、5セント、10セント、25セントのいずれかが格納されている、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の現金処理装置。
1 入金口
2 鑑別部
3 搬送部
4_n(n=1〜6) 収納庫
4_7 収納庫
5 出金口
6 運搬部
7 計数部
8 精査補助ユニット
9 操作部
10 制御部
11 表示部
12_n(n=1〜7) 落下検知センサ
13_m(m=1〜3) 残留センサ
14 残留センサ
30 ベルトコンベア
31_n(n=1〜7) 分岐部材
32 搬送制御部
41 収納口
42 開口部
43 シャッター
44 回転部
90 入金口
91 鑑別部
92 搬送部
93_n(n=1〜6) 収納庫
94 運搬部
95 出金口
96 精査補助ユニット
200 現金処理装置
201_N(N=1〜収納する硬貨の種類数より多い数) 収納庫
202 出金部
203 計数部
204 報告部
205 入金部

Claims (10)

  1. 収納する硬貨の種類数より多い数の収納庫と、
    所定の信号を受信すると、同一金種の前記硬貨が収納されている第1の前記収納庫から前記硬貨を全て出金する出金処理を行う出金部と、
    前記第1の収納庫から出金される前記硬貨の枚数を計数する計数部と、
    前記出金処理の完了を待たずに、出金された前記硬貨を空の第2の前記収納庫に収納する入力処理を開始する入金部と、
    前記計数部が計数する前記硬貨の枚数を示す信号を出力する報告部と、
    を備えることを特徴とする現金処理装置。
  2. 前記入力処理及び前記出力処理が完了したかを判別する判別部を備え、
    前記判別部が完了と判別したときに、前記出金部は、前記出金処理を実施していない前記第1の収納庫について順次前記出金処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金処理装置。
  3. 前記入力処理によって前記第2の収納庫に収納される前記硬貨の金種を鑑別する鑑別部を備え、
    前記報告部は、前記鑑別部が鑑別した前記金種及び前記計数部が計数した前記硬貨の枚数を示す信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の現金処理装置。
  4. 前記報告部から出力された信号が示す前記金種及び前記硬貨の枚数を表示する表示部を備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の現金処理装置。
  5. 前記第1の収納部は、底面に開口部と、前記出金部からの電気信号の入力により前記開口部を開閉するシャッターを備え、
    前記出金部は、前記シャッターに電気信号を出力して前記出金処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現金処理装置。
  6. 前記第1の収納部には、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、500円硬貨のいずれかが格納されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現金処理装置。
  7. 硬貨が収納される収納庫を備えた現金処理装置の現金処理方法であって、
    所定の信号を受信すると、収納する前記硬貨の種類数より多い数の前記収納庫のうち、同一金種の前記硬貨が収納されている第1の前記収納庫から前記硬貨を全て出金する出金処理を行う出金ステップと、
    前記第1の収納庫から出金される前記硬貨の枚数を計数する計数ステップと、
    前記出金処理の完了を待たずに、出金された前記硬貨を空の第2の前記収納庫に収納する入力処理を開始する入金ステップと、
    前記計数ステップにより計数された前記硬貨の枚数を示す信号を出力する報告ステップと、を有する、
    ことを特徴とする現金処理方法。
  8. 前記入力処理及び前記出力処理が完了したかを判別する判別ステップを有し、
    前記判別ステップにおいて完了と判別したときに、前記出金ステップにおいて、前記出金処理を実施していない前記第1の収納庫について順次前記出金処理を行う、
    ことを特徴とする請求項7に記載の現金処理方法。
  9. 前記入力処理によって前記第2の収納庫に収納される前記硬貨の金種を鑑別する鑑別ステップを有し、
    前記報告ステップにおいては、前記鑑定ステップにおいて鑑定した前記金種及び前記計数ステップにて計数した前記硬貨の枚数を示す信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項7乃至8のいずれか1項に記載の現金処理装置。
  10. 前記報告ステップにより出力された信号が示す前記金種及び前記硬貨の枚数を表示する表示ステップを有する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の現金処理方法。
JP2015028451A 2015-02-17 2015-02-17 現金処理装置及び現金処理方法 Pending JP2016151853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015028451A JP2016151853A (ja) 2015-02-17 2015-02-17 現金処理装置及び現金処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015028451A JP2016151853A (ja) 2015-02-17 2015-02-17 現金処理装置及び現金処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016151853A true JP2016151853A (ja) 2016-08-22

Family

ID=56695345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015028451A Pending JP2016151853A (ja) 2015-02-17 2015-02-17 現金処理装置及び現金処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016151853A (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001006016A (ja) * 1999-06-18 2001-01-12 Laurel Bank Mach Co Ltd 硬貨入出金機
JP2009043181A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Laurel Kikai Kk 硬貨入出金機
US20090260948A1 (en) * 2008-04-22 2009-10-22 Glory Ltd., A Corporation Of Japan Money handling machine
JP2009295132A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
JP2010108160A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
JP2010271912A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Laurel Machinery Co Ltd 硬貨処理機
JP2013200623A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Oki Electric Ind Co Ltd 硬貨精査補助ユニット、及び、当該硬貨精査補助ユニットを用いる現金取扱装置
JP2014013606A (ja) * 2013-09-18 2014-01-23 Glory Ltd 硬貨処理装置
WO2014115574A1 (ja) * 2013-01-28 2014-07-31 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 取引処理装置および紙幣計数方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001006016A (ja) * 1999-06-18 2001-01-12 Laurel Bank Mach Co Ltd 硬貨入出金機
JP2009043181A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Laurel Kikai Kk 硬貨入出金機
US20090260948A1 (en) * 2008-04-22 2009-10-22 Glory Ltd., A Corporation Of Japan Money handling machine
JP2009295132A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
JP2010108160A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
JP2010271912A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Laurel Machinery Co Ltd 硬貨処理機
JP2013200623A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Oki Electric Ind Co Ltd 硬貨精査補助ユニット、及び、当該硬貨精査補助ユニットを用いる現金取扱装置
WO2014115574A1 (ja) * 2013-01-28 2014-07-31 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 取引処理装置および紙幣計数方法
JP2014013606A (ja) * 2013-09-18 2014-01-23 Glory Ltd 硬貨処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102855685B (zh) 纸币处理装置
JP6335669B2 (ja) 貨幣処理機、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法
JP6467844B2 (ja) 硬貨処理装置
JP2015156141A (ja) 金銭処理装置および金銭処理装置の在高管理方法
JP5790240B2 (ja) 硬貨処理装置
JP5359720B2 (ja) 金銭処理装置
JP2019036004A (ja) 貨幣処理装置
JP6282087B2 (ja) 貨幣処理装置及び貨幣処理方法
JP6623552B2 (ja) 紙幣処理装置
JP2011065417A (ja) 金銭処理装置
JP2016151853A (ja) 現金処理装置及び現金処理方法
JP5531527B2 (ja) 金銭処理装置
JP6449597B2 (ja) 硬貨処理装置および貨幣処理システム
JP5707746B2 (ja) 金銭処理装置
WO2015182442A1 (ja) 両替機および両替方法
JP2013196083A (ja) 金銭処理装置
JP2021120819A (ja) 自動釣銭機、及び、金銭処理装置の入出金制御方法
JP5198564B2 (ja) 貨幣処理装置
JP6417789B2 (ja) 紙葉類入出金装置及び紙葉類入出金方法
JP2016066272A (ja) 硬貨処理装置および硬貨処理方法
JP6496591B2 (ja) 硬貨処理装置および処理システム
JP2020034959A (ja) 硬貨処理装置および硬貨処理システム
JP2019066975A (ja) 通貨処理装置
JP2005208827A (ja) 自動釣銭機
JPH0377573A (ja) 遊技設備における売上管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191004

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200225