JP6449597B2 - 硬貨処理装置および貨幣処理システム - Google Patents

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本発明は、硬貨の処理を行う硬貨処理装置およびこのような硬貨処理装置を備えた貨幣処理システムに関し、とりわけ、硬貨の精査処理を行うことができる硬貨処理装置およびこのような硬貨処理装置を備えた貨幣処理システムに関する。
従来から、売上金としての硬貨が入金されるとともに釣銭としての硬貨を出金する硬貨釣銭機として様々なタイプのものが知られている。このような硬貨釣銭機では、筐体内に収納されている硬貨の在高を確認するために精査処理が行われるようになっているものがある。硬貨釣銭機における精査処理方法としては、例えば特許文献1、2等に開示されるものが知られている。
特許文献1に開示される硬貨の精査処理方法では、6つの硬貨収納庫のうちいずれかの硬貨収納庫に収納された全ての硬貨を(入金)一時保留部に移動し、当該硬貨収納庫が空になると(入金)一時保留部に一時的に保留されていた硬貨を硬貨振分機構へ搬出し、搬出された硬貨を元の硬貨収納庫に送るようにし、この際に、硬貨収納庫の入金口に設けられた計数器により入金される硬貨の枚数を計数するようになっている。また、特許文献2に開示される硬貨の精査処理方法では、硬貨釣銭機等の現金取扱装置に対して外付けの硬貨精査補助ユニットを用いることにより、現金取扱装置の出金口に放出された硬貨を当該硬貨精査補助ユニットによって自動的に現金取扱装置の内部に環流させ、この際に現金取扱装置に設けられた鑑別部により硬貨の金種等の判別を行うようになっている。
特許第4341578号 特開2013−200623号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような硬貨の精査処理方法では、硬貨の精査処理時に硬貨収納庫の入金口に設けられた計数器により入金される硬貨の枚数を計数するようになっており、識別部としての検銭部(特許文献1の図面において参照符号14で表示)を硬貨が通らないため、元の硬貨収納庫に戻される硬貨に異金種の硬貨が混入しても排除することができないという問題があった。また、複数の硬貨収納庫の各々の入金口に識別部としての検銭部を設けるのはスペース上の都合やコスト面から困難である。また、特許文献2に開示されるような硬貨の精査処理方法では、外付けタイプの硬貨精査補助ユニットは硬貨の精査処理時以外には用いられないため、このような硬貨精査補助ユニットの保管場所に困るという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、硬貨の精査処理を行う際に収納部から繰り出された硬貨を適切な手段により入金搬送部に戻すことにより、硬貨の精査処理を適切に行うことができる硬貨処理装置および貨幣処理システムを提供することを目的とする。
本発明の硬貨処理装置は、筐体と、前記筐体内に硬貨を投入する硬貨受入部と、前記硬貨受入部に投入された硬貨を搬送する入金搬送部と、前記入金搬送部から送られた硬貨を収納するとともに収納した硬貨を繰出可能な収納部と、前記収納部から繰り出された硬貨を搬送する出金搬送部と、前記出金搬送部から前記入金搬送部に硬貨を搬送する精査処理用第1搬送部と、前記収納部から硬貨が繰り出される箇所、前記入金搬送部、前記出金搬送部および前記精査処理用第1搬送部のうち何れかに設けられ、少なくとも硬貨の金種を判別する金種判別部と、前記収納部に収納されている硬貨を当該収納部から繰り出して前記出金搬送部により搬送し、前記出金搬送部により搬送される硬貨を前記精査処理用第1搬送部により硬貨の搬送方向における前記硬貨受入部よりも下流側の箇所である前記入金搬送部に搬送し、前記入金搬送部に送られた硬貨を当該入金搬送部により元の前記収納部に戻し、この際に前記金種判別部により少なくとも硬貨の金種を判別する精査処理を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
このような硬貨処理装置によれば、硬貨の精査処理が行われる際に、出金搬送部から精査処理用第1搬送部により入金搬送部に硬貨が搬送されるため、収納部から繰り出された硬貨を適切な手段により入金搬送部に戻すことができ、よって硬貨の精査処理を適切に行うことができる。
上記の硬貨処理装置においては、前記金種判別部は前記入金搬送部に設けられており、前記精査処理用第1搬送部は、前記入金搬送部による硬貨の搬送方向における前記金種判別部よりも上流側の箇所に硬貨を送るようになっていてもよい。
上記の硬貨処理装置は、前記入金搬送部に設けられ、前記筐体内に投入され当該入金搬送部により搬送される硬貨の識別を行う識別部を更に備え、前記金種判別部は前記識別部に含まれるようになっていてもよい。
本発明の貨幣処理システムは、上記の硬貨処理装置と、前記硬貨処理装置に通信可能に接続され、当該硬貨処理装置の管理を行う管理装置とを備えた貨幣処理システムであって、前記管理装置から前記硬貨処理装置に精査処理開始の指令が送られるようになっていることを特徴とする。
本発明の貨幣処理システムは、上記の硬貨処理装置と、前記硬貨処理装置に通信可能に接続され、当該硬貨処理装置の管理を行う管理装置とを備えた貨幣処理システムであって、前記硬貨処理装置における硬貨の精査処理の結果に係る情報が前記硬貨処理装置から前記管理装置に送られるようになっていることを特徴とする。
本発明の硬貨処理装置および貨幣処理システムによれば、硬貨の精査処理を行う際に収納部から繰り出された硬貨を適切な手段により入金搬送部に戻すことにより、硬貨の精査処理を適切に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態による貨幣処理システムの貨幣釣銭機、棒金収納装置およびPOSレジスタの構成を示す斜視図である。 図1に示す貨幣処理システムの貨幣釣銭機、棒金収納装置およびPOSレジスタの内部構成を模式的に示す構成図である。 図1に示す貨幣処理システムの制御系の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す貨幣処理システムの硬貨釣銭機の内部構成の概略を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態による硬貨釣銭機の内部構成の概略を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態による硬貨釣銭機の内部構成の概略を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態による硬貨釣銭機の内部構成の概略を示す斜視図である。 本発明の硬貨釣銭機において精査処理用搬送部として用いられるリフト機構の他の構成の概略を示す側面図である。 本発明の硬貨釣銭機において精査処理用搬送部として用いられるリフト機構の更に他の構成の概略を示す側面図である。
〔第1の実施の形態〕
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1乃至図4は、本実施の形態による貨幣釣銭機やこの貨幣釣銭機を備えた貨幣処理システムを示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による貨幣処理システムの貨幣釣銭機、棒金収納装置およびPOSレジスタの構成を示す斜視図であり、図2は、図1に示す貨幣処理システムの貨幣釣銭機、棒金収納装置およびPOSレジスタの内部構成を模式的に示す構成図であり、図3は、図1に示す貨幣処理システムの制御系の構成を示す機能ブロック図である。また、図4は、図1に示す貨幣処理システムの硬貨釣銭機の内部構成の概略を示す斜視図である。
まず、本実施の形態による貨幣処理システムの全体構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、本実施の形態による貨幣処理システムは、上下に並べて配置された硬貨釣銭機100および棒金収納装置400と、これらの硬貨釣銭機100や棒金収納装置400の隣に並べて配置された紙幣釣銭機200と、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200の上方に設けられたPOSレジスタ300とを備えている。硬貨釣銭機100および紙幣釣銭機200は、それぞれ硬貨や紙幣の入出金処理を行うようになっている。これらの硬貨釣銭機100および紙幣釣銭機200により貨幣釣銭機が構成されている。また、棒金収納装置400は、各金種の棒金硬貨(同一金種の硬貨を一定枚数だけ棒状にまとめてフィルムや包装紙等により包装したもの)を取り出し可能に収納するようになっている。また、POSレジスタ300は、硬貨釣銭機100、紙幣釣銭機200および棒金収納装置400の管理を行う管理装置として用いられるようになっている。
図2は、図1に示す貨幣処理システムの硬貨釣銭機100、紙幣釣銭機200、棒金収納装置400およびPOSレジスタ300の内部構成を模式的に示す構成図であり、図3は、図1に示す貨幣処理システムの制御系の構成を示す機能ブロック図である。ここで、図2において、硬貨釣銭機100および棒金収納装置400についてはこれらの硬貨釣銭機100や棒金収納装置400を上方から見たときの内部構成が模式的に示されており、紙幣釣銭機200およびPOSレジスタ300についてはこれらの紙幣釣銭機200やPOSレジスタ300を側方から見たときの内部構成が模式的に示されている。図2および図3に示すように、硬貨釣銭機100は、上位制御部120および硬貨釣銭機制御部130を有しており、これらの上位制御部120および硬貨釣銭機制御部130は通信可能に接続されている。また、紙幣釣銭機200は紙幣釣銭機制御部230を有しており、この紙幣釣銭機制御部230は硬貨釣銭機100の上位制御部120に通信可能に接続されている。また、棒金収納装置400は棒金収納装置制御部430を有しており、この棒金収納装置制御部430は硬貨釣銭機100の上位制御部120に通信可能に接続されている。また、POSレジスタ300はPOS制御部330を有しており、硬貨釣銭機100の上位制御部120はPOSレジスタ300のPOS制御部330に通信可能に接続されている。また、図示していないが、POSレジスタ300のPOS制御部330は店舗サーバ等の上位端末と通信可能に接続されている。
まず、硬貨釣銭機100の構成について具体的に説明する。図1に示すように、硬貨釣銭機100は、前部上面にタッチパネル等の操作表示部112が設けられた筐体110を備えている。筐体110の前部には硬貨受入部114および硬貨払出部116が設けられている。
硬貨受入部114は、硬貨投入口を介して受け入れた硬貨を1層1列状態で1枚ずつ筐体110内に取り込むようになっている。より詳細には、硬貨受入部114には繰出ベルト(図示せず)が設けられており、硬貨投入口に投入された硬貨を検知するとこの繰出ベルトが駆動されることにより当該繰出ベルトが硬貨を硬貨釣銭機100の筐体110内に1枚ずつ繰り出すようになっている。また、図1に示すように、硬貨受入部114の硬貨投入口には当該硬貨投入口の開閉を行うシャッタ118が設けられており、シャッタ118が開かれたときに硬貨受入部114に硬貨を投入することができるようになっている。また、図2に示すように、硬貨受入部114には、当該硬貨受入部114により筐体110内に取り込まれた硬貨を搬送する入金搬送部103が接続されている。
図2に示すように、入金搬送部103の途中には、硬貨の識別を行う硬貨識別部101と、分岐部104とがそれぞれ設けられている。分岐部104は、硬貨識別部101による硬貨の識別結果に基づいて、リジェクト硬貨等の、硬貨払出部116から払い出されるべき硬貨を出金搬送部108へ案内(搬送)するようになっている。
一方、正常硬貨等の筐体110内に収納されるべき硬貨は入金搬送部103により硬貨収納部106へ搬送されるようになっている。硬貨収納部106は硬貨を金種別に収納するようになっている。具体的には、例えば日本国で流通している硬貨の6つの金種(500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨および1円硬貨)に対応して6つの硬貨収納部106が設けられており、入金搬送部103の上流側(すなわち、図2における下側)から低額順に各硬貨収納部106に硬貨が金種毎に収納されるようになっている。また、硬貨収納部106には、当該硬貨収納部106に収納された硬貨を1枚ずつ出金搬送部108に繰り出す繰出機構(図示せず)が設けられている。
出金搬送部108は、硬貨収納部106から繰り出された硬貨を硬貨払出部116へ搬送するようになっている。また、出金搬送部108は、分岐部104から案内されたリジェクト硬貨等を硬貨払出部116へ搬送するようになっている。図4に示すように、出金搬送部108は、硬貨収納部106から繰り出された硬貨を受けて搬送する上流側搬送部分108aと、上流側搬送部分108aに接続され、この上流側搬送部分108aから受け渡された硬貨を硬貨払出部116に搬送する下流側搬送部分108bとから構成されている。
また、本実施の形態では、図2および図4に示すように、硬貨釣銭機100において後述する硬貨の精査処理が行われる際に、出金搬送部108における下流側搬送部分108bの途中箇所から入金搬送部103に硬貨を搬送する精査処理用搬送部150(精査処理用第1搬送部)が設けられている。ここで、精査処理用搬送部150は、複数のプーリ(図示せず)に張架された循環ベルト151と、複数のプーリのうちある一つのプーリに接続され、当該プーリを回転駆動させることにより循環ベルト151を図4における矢印方向に循環移動させる駆動モータ(図示せず)とを有している。また、循環ベルト151の表面には、硬貨を引っ掛けて搬送するための突起152が複数設けられている。
また、図2および図4に示すように、出金搬送部108の下流側搬送部分108bの途中箇所には、当該下流側搬送部分108bにより搬送される硬貨を選択的にこの下流側搬送部分108bから分岐させて精査処理用搬送部150の循環ベルト151上の精査処理用領域156(図4参照)に送る分岐機構154が設けられている。分岐機構154は、軸154aを中心として回転することにより水平状態から上方に開くことができるよう設けられた分岐部材154bを有している。ここで、硬貨釣銭機100において硬貨の出金処理が行われる場合には、分岐機構154の分岐部材154bは水平状態に維持されることによって、出金搬送部108の下流側搬送部分108bにより搬送される硬貨はこの分岐部材154bの上面に沿って案内され、当該硬貨は分岐機構154により精査処理用搬送部150の循環ベルト151上の精査処理用領域156に送られることはない。一方、硬貨釣銭機100において硬貨の精査処理が行われる場合には、分岐機構154の分岐部材154bが水平状態から上方に開くことによって、出金搬送部108の下流側搬送部分108bにより搬送される硬貨は分岐機構154により精査処理用搬送部150の循環ベルト151上の精査処理用領域156に送られるようになる。そして、精査処理用搬送部150の循環ベルト151上の精査処理用領域156に送られた硬貨は当該循環ベルト151によって1枚ずつ入金搬送部103における硬貨識別部101よりも下流側の箇所に搬送されるようになる。
硬貨払出部116には、出金搬送部108の下流側搬送部分108bから硬貨払出部116に送られて当該硬貨払出部116に集積された硬貨を検知する硬貨残留検知センサ(図示せず)が設けられている。このような硬貨残留検知センサにより、出金搬送部108から硬貨払出部116に送られた硬貨が当該硬貨払出部116から操作者によって全て抜き取られたときにこのことが検知されるようになる。
また、本実施の形態では、図2および図4に示すように、入金搬送部103における精査処理用搬送部150により硬貨が送られる箇所よりも下流側の箇所に、少なくとも硬貨の金種の判別を行うための金種判別部140が設けられている。このような金種判別部140は、硬貨釣銭機100において後述する硬貨の精査処理が行われる際に、精査処理用搬送部150により入金搬送部103に送られて当該入金搬送部103により搬送される硬貨の少なくとも金種の判別を行うようになっており、このような金種判別部140はいわゆる簡易識別部として機能するようになっている。すなわち、硬貨釣銭機100において硬貨の精査処理が行われる場合は、硬貨収納部106に収納されている硬貨は入金処理時に一度は硬貨識別部101により識別されたものであるため真偽判定まで行う必要はなく、少なくともその金種を判別することができればよい。
このような金種判別部140を硬貨識別部101とは別に設けることにより、精査処理用搬送部150が入金搬送部103に硬貨を送る箇所を、当該入金搬送部103による硬貨の搬送方向における硬貨識別部101の上流側にする必要がなくなるため、精査処理用搬送部150を硬貨釣銭機100の筐体110内に設置する際のレイアウト上の自由度が大きくなる。
次に、紙幣釣銭機200の構成について具体的に説明する。図1および図2に示すように、紙幣釣銭機200は、筐体210と、この筐体210内の略中央部に設けられた環状の周回搬送部203aとを備えている。また、紙幣受入部214、3つの紙幣収納部206、紙幣払出部216、出金リジェクト部204、および紙幣回収カセット207が、周回搬送部203aを外側から取り囲むように配置されている。
また、紙幣釣銭機200の筐体210の内部には、紙幣受入部214、各紙幣収納部206、紙幣払出部216、出金リジェクト部204、および紙幣回収カセット207と、周回搬送部203aとの間をそれぞれ接続する複数の接続搬送部203bが設けられている。また、周回搬送部203aには紙幣識別部201が設けられており、この紙幣識別部201は、当該紙幣識別部201を通過する紙幣の識別を行うようになっている。
また、周回搬送部203aと各接続搬送部203bとの間で紙幣の搬送経路を切り換える経路切換部(図示せず)が、周回搬送部203aに沿って配置されている。
図1および図2に示すように、筐体210の前面には、紙幣受入部214の紙幣受入口214aと、紙幣払出部216の紙幣取出口216aとがそれぞれ設けられている。また、紙幣回収カセット207は筐体210に対して着脱可能に取り付けられている。
紙幣受入部214は、紙幣受入口214aに投入された紙幣を検知すると駆動され、当該紙幣受入口214aに投入された入金紙幣を一括で取り込んで、周回搬送部203a側へ1枚ずつ繰り出すようになっている。各紙幣収納部206は、紙幣識別部201の識別結果に基づいて紙幣を金種別に収納する。具体的には、3つの紙幣収納部206として、一万円札を収納する紙幣収納部206、五千円札および二千円札を混合状態で収納する紙幣収納部206、および千円札を収納する紙幣収納部206がそれぞれ設けられている。また、紙幣収納部206には、当該紙幣収納部206に収納された紙幣を1枚ずつ周回搬送部203aに繰り出す繰出機構(図示せず)が設けられている。
また、紙幣払出部216は、各紙幣収納部206から周回搬送部203aに繰り出された紙幣を紙幣取出口216aより機外へ放出するようになっている。より詳細には、紙幣釣銭機200において紙幣の出金処理を行う際に、紙幣釣銭機200から払い出されるべき紙幣が全て各紙幣収納部206から紙幣払出部216に送られるまでは各紙幣収納部206から紙幣払出部216に送られた紙幣は当該紙幣払出部216で一時的に保留されるようになっている。そして、紙幣釣銭機200から払い出されるべき紙幣が全て各紙幣収納部206から紙幣払出部216に送られた後、紙幣払出部216に一時的に保留された紙幣が一括して紙幣取出口216aに送られ、操作者はこの紙幣取出口216aから紙幣の束を抜き取ることができるようになる。また、紙幣取出口216aには、紙幣払出部216から紙幣取出口216aに送られた紙幣を検知する紙幣残留検知センサ(図示せず)が設けられている。このような紙幣残留検知センサにより、紙幣払出部216から紙幣取出口216aに送られた紙幣が操作者によって全て抜き取られたときにこのことが検知されるようになる。
出金リジェクト部204は、紙幣収納部206から繰り出された紙幣のうち、斜行等の搬送異常により紙幣識別部201で識別することができない紙幣を出金リジェクト紙幣として収納する。また、紙幣受入部214から筐体210内に取り込まれた紙幣のうち、汚損等により紙幣識別部201で識別することができない紙幣は入金リジェクト紙幣として紙幣払出部216に返却されるようになっている。
次に、棒金収納装置400の構成について簡単に説明する。図1および図2に示すように、棒金収納装置400は、手前側の側面が開口している筐体410と、筐体410内に収容可能となっているとともに当該筐体410から手前側に引き出し可能な収納ドロア412とを備えており、収納ドロア412には各金種の棒金硬貨が例えば2列で収納されるようになっている。ここで、収納ドロア412には、棒金硬貨を1本ずつ収納する収納部(ポケット)が複数個形成されており、各収納部に収納される棒金硬貨の金種毎の収納本数および位置が予め設定されている。
また、図2に示すように、棒金収納装置400の筐体410の内部には、収納ドロア412が筐体410に完全に収容されたときに当該収納ドロア412を筐体410内にロックするためのロック部416が設けられている。ここで、ロック部416が収納ドロア412を筐体410内にロックしたときには、この収納ドロア412を筐体410から手前側に引き出すことができなくなり、よって収納ドロア412から棒金硬貨を取り出すことができなくなる。
また、棒金収納装置400の筐体410における前面開口の近傍には、収納ドロア412が筐体410から手前側に引き出されたり筐体410の内部に戻されたりする際に当該収納ドロア412に収納されている棒金硬貨の金種毎の本数を検知する棒金検知部414が設けられている。具体的には、図2に示すように、棒金検知部414は左右一対の光センサ414aおよび筐体410からの収納ドロア412の引き出し量を検知するロータリエンコーダ414bを有している。ここで、各光センサ414aは発光素子および受光素子を有しており、発光素子から発せられた光は、棒金収納装置400の幅方向(図2における左右方向)に延びる光軸を通って受光素子に送られるようになっている。そして、収納ドロア412が筐体410内に完全に収容されていたり当該収納ドロア412が筐体410から完全に引き出されたりしているときには、各光センサ414aにおいて発光素子から発せられた光は受光素子により受けられ、一方、収納ドロア412が筐体410から手前側に引き出されたり筐体410の内部に戻されたりする際に、発光素子から発せられた光が収納ドロア412内に収納された棒金硬貨により遮られることにより受光素子に届かなくなり、このことにより棒金硬貨の孔の有無や直径の大きさが検知されるようになる。前述したように、収納ドロア412において、収納される棒金硬貨の金種毎の収納本数および位置が予め設定されているため、光センサ414aにより検知された棒金硬貨の孔の有無や直径の大きさ、ならびにロータリエンコーダ414bにより検知された筐体410からの収納ドロア412の引き出し量に基づいて、収納ドロア412に収納された棒金硬貨の金種毎の本数、および各棒金硬貨が収納ドロア412内の所定の位置に正しく収納されているか否か等が検知されるようになっている。
なお、本実施の形態による棒金収納装置400は上記の構成のものに限定されることはない。他の構成の棒金収納装置400において、収納ドロア412に収納されている棒金硬貨の金種毎の本数を検知する棒金検知部414として、収納ドロア412の収納部に収納される棒金硬貨の有無および金種(材質)を検出するセンサを全ての収納部に配置するような方式のものが用いられてもよい。
次に、POSレジスタ300の構成について具体的に説明する。POSレジスタ300のPOS制御部330は、図2に示すように、硬貨釣銭機100の上位制御部120に通信可能に接続されているとともに、店舗サーバ等の上位端末(図示せず)にも通信可能に接続されている。そして、このPOS制御部330は、硬貨釣銭機100の上位制御部120を介して当該硬貨釣銭機100の硬貨釣銭機制御部130や紙幣釣銭機200の紙幣釣銭機制御部230に指令を送ることにより硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200に対して硬貨や紙幣の入出金処理を行わせるようになっている。また、POS制御部330は、硬貨釣銭機100の上位制御部120を介して棒金収納装置400の棒金収納装置制御部430に指令を送ることによりロック部416による筐体410内での収納ドロア412のロックや当該ロックの解除を行わせるようになっている。また、POS制御部330は、硬貨釣銭機100の硬貨釣銭機制御部130や紙幣釣銭機200の紙幣釣銭機制御部230から、上位制御部120を介して、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200における硬貨や紙幣の処理状況に係る情報を受け取るようになっている。
操作部304は、操作者が操作することができるようになっており、POS制御部330に対して様々な指令を与えることができるようになっている。また、表示部302は、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200における硬貨や紙幣の処理状況や、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200の内部に収納された硬貨や紙幣の在高等の情報を表示するようになっている。また、POSレジスタ300には顧客が視認可能な追加の表示部302aが設けられており、様々な情報を表示部302に表示させる代わりに、あるいは表示部302における表示に加えて、追加の表示部302aにおいて表示が行われるようになっていてもよい。また、POSレジスタ300にはカードリーダ336および印字部338が設けられている(図3参照、図1および図2では図示せず)。カードリーダ336は、店員等の操作者のIDカードを読み取ることにより当該操作者のIDや権限等に関する情報を取得するようになっている。また、印字部338は例えばプリンタから構成され、売上レシートや集計レシートに加えて、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200に収納された硬貨や紙幣の在高等の様々な情報を印字するようになっている。
図3に、上述のような構成からなる貨幣処理システムの機能ブロック図を示す。図3に示すように、硬貨釣銭機100の上位制御部120には、硬貨釣銭機100のインターフェース132、操作表示部112、音声部113および記憶部134が通信可能に接続されている。この上位制御部120は、インターフェース132により、紙幣釣銭機200の紙幣釣銭機制御部230やPOSレジスタ300のPOS制御部330、棒金収納装置400の棒金収納装置制御部430に対して信号の送受信を行うようになっている。また、操作者により操作表示部112に入力された指令が当該操作表示部112から上位制御部120に送られるとともに、上位制御部120は操作表示部112に指令を送ることにより当該操作表示部112に様々な情報を表示させるようになっている。より詳細には、操作表示部112には、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200における硬貨や紙幣の処理状況や、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200の内部に収納された硬貨や紙幣の在高が表示されるようになっている。また、音声部113は、音声により操作者に対して様々な通知を行うことができるようになっている。また、記憶部134には、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200における硬貨や紙幣の処理状況や、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200の内部に収納された硬貨や紙幣の在高等の様々な情報が記憶されるようになっている。
硬貨釣銭機100の硬貨釣銭機制御部130には、硬貨受入部114、入金搬送部103、硬貨識別部101、分岐部104、硬貨収納部106、出金搬送部108、硬貨払出部116、金種判別部140、精査処理用搬送部150、分岐機構154等がそれぞれ通信可能に接続されている。このような硬貨釣銭機制御部130には、硬貨識別部101から硬貨の識別結果が送られたり金種判別部140から硬貨の金種の判別結果が送られたりするようになっている。また、硬貨釣銭機制御部130から硬貨受入部114、入金搬送部103、分岐部104、硬貨収納部106、出金搬送部108、硬貨払出部116、精査処理用搬送部150、分岐機構154等の各々に対して様々な指令が送られるようになっている。
紙幣釣銭機200の紙幣釣銭機制御部230には、インターフェース232、紙幣受入部214、周回搬送部203a、接続搬送部203b、紙幣識別部201、紙幣収納部206、出金リジェクト部204、紙幣払出部216等がそれぞれ通信可能に接続されており、紙幣識別部201から紙幣釣銭機制御部230に紙幣の識別結果が送られるとともに、紙幣釣銭機制御部230から紙幣受入部214、周回搬送部203a、接続搬送部203b、紙幣収納部206、出金リジェクト部204、紙幣払出部216等の各々に対して様々な指令が送られるようになっている。また、紙幣釣銭機200の紙幣釣銭機制御部230は、インターフェース232により、硬貨釣銭機100の上位制御部120に対して信号の送受信を行うようになっている。
棒金収納装置400の棒金収納装置制御部430には、インターフェース432、棒金検知部414、ロック部416、記憶部434等がそれぞれ通信可能に接続されており、棒金検知部414から収納ドロア412内の棒金硬貨の検知結果が棒金収納装置制御部430に送られるとともに、棒金収納装置制御部430からロック部416に対して収納ドロア412を筐体410内にロックするか否かの指令が送られるようになっている。また、棒金収納装置400の棒金収納装置制御部430は、インターフェース432により、硬貨釣銭機100の上位制御部120に対して信号の送受信を行うようになっている。また、記憶部434には、棒金収納装置400の内部に収納された棒金硬貨の在高等の様々な情報が記憶されるようになっている。
また、POSレジスタ300のPOS制御部330には、表示部302、操作部304、記憶部334、インターフェース332、カードリーダ336、印字部338等がそれぞれ通信可能に接続されており、操作者により操作部304に入力された指令が当該操作部304からPOS制御部330に送られたり、カードリーダ336により読み取られた店員等の操作者のIDカードに係る情報がPOS制御部330に送られたりするようになっている。また、POS制御部330は表示部302に指令を送ることにより当該表示部302に様々な情報を表示させるようになっている。なお、POS制御部330は、表示部302に様々な情報を表示させる代わりに、あるいは表示部302における表示に加えて、追加の表示部302aにおいて表示を行わせるようになっていてもよい。また、POS制御部330は印字部338に指令を送ることにより当該印字部338により様々な情報を印字させるようになっている。また、POSレジスタ300のPOS制御部330は、インターフェース332により、硬貨釣銭機100の上位制御部120や店舗サーバ等の上位端末(図示せず)に対して信号の送受信を行うようになっている。また、記憶部334には、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200から送信された、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200における硬貨や紙幣の処理状況や、硬貨釣銭機100や紙幣釣銭機200の内部に収納された硬貨や紙幣の在高等の様々な情報が記憶されるようになっている。
次に、このような構成からなる貨幣処理システムにおいて硬貨釣銭機100で硬貨の入金処理、出金処理、精査処理がそれぞれ行われる際の動作について説明する。ここで、硬貨の精査処理とは、硬貨釣銭機100の筐体110の内部(具体的には、各硬貨収納部106)に収納されている硬貨の在高を確認するために、各硬貨収納部106に収納されている全ての硬貨について金種判別部140により金種の判別および計数を行う処理のことをいう。なお、以下に示す硬貨の精査処理は、硬貨釣銭機100の硬貨釣銭機制御部130が当該硬貨釣銭機100の各構成部材をそれぞれ制御することにより行われる。
まず、硬貨釣銭機100において硬貨の入金処理を行う場合の動作について以下に説明する。硬貨釣銭機100の硬貨受入部114に硬貨が受け入れられると、硬貨受入部114は、受け入れた硬貨を1層1列状態で1枚ずつ機体内に取り込み、取り込まれた硬貨は入金搬送部103により搬送される。そして、入金搬送部103により搬送される硬貨は硬貨識別部101により硬貨の識別が行われる。硬貨識別部101による硬貨の識別結果に基づいて、リジェクト硬貨等の、硬貨払出部116から払い出されるべき硬貨であると識別された硬貨は、分岐部104により出金搬送部108へ案内(搬送)され、出金搬送部108により硬貨払出部116に搬送される。一方、硬貨識別部101による硬貨の識別結果に基づいて、正常硬貨等の機体内に収納されるべき硬貨であると識別された硬貨は、入金搬送部103により硬貨収納部106へ搬送され、当該硬貨収納部106に金種別に収納される。
次に、硬貨釣銭機100において硬貨の出金処理を行う場合の動作について以下に説明する。硬貨釣銭機100から釣銭としての硬貨を出金する場合には、操作者は操作表示部112により出金されるべき硬貨の金種別の枚数や合計金額等を入力する。あるいは、POSレジスタ300のPOS制御部330から出金指令が上位制御部120を介して硬貨釣銭機制御部130に送られることにより、硬貨釣銭機100から釣銭としての硬貨が出金されるようになる。硬貨釣銭機制御部130に対して出金指令が与えられると、硬貨収納部106に収納されている硬貨が当該硬貨収納部106から繰り出され、繰り出された硬貨は出金搬送部108により硬貨払出部116へ搬送される。この際に、分岐機構154の分岐部材154bは水平状態に維持されることによって、出金搬送部108の下流側搬送部分108bにより搬送される硬貨はこの分岐部材154bの上面に沿って案内され、当該硬貨は分岐機構154により精査処理用搬送部150の循環ベルト151上の精査処理用領域156に送られることはない。このようにして、操作者は、硬貨払出部116から硬貨を取り出すことができるようになる。
また、硬貨釣銭機100において、各硬貨収納部106に収納されている硬貨の在高を確認するために精査処理を行う場合には、操作者は操作表示部112により精査処理開始の指示を入力する。あるいは、POSレジスタ300のPOS制御部330から精査処理開始の指令が上位制御部120を介して硬貨釣銭機制御部130に送られることにより、硬貨釣銭機100において精査処理が開始される。本実施の形態の硬貨釣銭機100における硬貨の精査処理では、硬貨収納部106に収納されている硬貨が当該硬貨収納部106から繰り出され、繰り出された硬貨は出金搬送部108により搬送されるが、分岐機構154の分岐部材154bが水平状態から上方に開くことによって、出金搬送部108の下流側搬送部分108bにより搬送される硬貨は分岐機構154により精査処理用搬送部150の循環ベルト151上の精査処理用領域156に送られるようになる。そして、精査処理用搬送部150の循環ベルト151上の精査処理用領域156に送られた硬貨は、当該循環ベルト151が図4における矢印方向に循環移動することによってこの循環ベルト151に設けられた突起152に引っ掛けられて1枚ずつ搬送され、入金搬送部103における硬貨識別部101よりも下流側の箇所に送られるようになる。そして、精査処理用搬送部150により入金搬送部103に送られた硬貨は当該入金搬送部103により元の硬貨収納部106に向かって搬送されるが、この際に、金種判別部140によって、入金搬送部103により搬送される硬貨の少なくとも金種の判別が行われる。金種判別部140によりその金種が判別された硬貨は、入金搬送部103により更に搬送されて元の硬貨収納部106に戻される。このような動作が各金種に対応する硬貨収納部106毎に順番に行われる。このようにして、金種判別部140による硬貨の金種の判別結果に基づいて、各硬貨収納部106に収納されている硬貨の在高が検知されるようになる。なお、精査処理には、硬貨釣銭機100内に収納される全ての金種の硬貨を順番に精査する全金種精査処理と、指定される一部の金種の硬貨のみを精査する指定金種精査処理とがある。
硬貨釣銭機100において硬貨の精査処理が完了すると、当該硬貨釣銭機100における硬貨の精査処理の結果に係る情報が硬貨釣銭機100の硬貨釣銭機制御部130から上位制御部120を介してPOSレジスタ300のPOS制御部330に送られる。このことにより、硬貨釣銭機100における硬貨の精査処理の結果に係る情報がPOSレジスタ300の表示部302で表示されたり印字部338によりレシート等に印字されたりするようになる。また、硬貨釣銭機100における硬貨の精査処理の結果に係る情報は、POSレジスタ300から店舗サーバ等の上位端末に送られてもよい。
なお、本実施の形態では、精査処理開始の指令が操作者によって硬貨釣銭機100の操作表示部112やPOSレジスタ300の操作部304により入力されると、硬貨釣銭機100において上記の硬貨の精査処理が行われるのと並行して、紙幣釣銭機200において紙幣の精査処理が行われるようになっていてもよい。この場合には、硬貨釣銭機100において硬貨の精査処理が完了するとともに紙幣釣銭機200において紙幣の精査処理が完了すると、硬貨釣銭機100における硬貨の精査処理の結果に係る情報のみならず紙幣釣銭機200における紙幣の精査処理の結果に係る情報もPOSレジスタ300のPOS制御部330に送られる。このことにより、硬貨釣銭機100における硬貨の精査処理の結果に係る情報に加えて、紙幣釣銭機200における紙幣の精査処理の結果に係る情報もPOSレジスタ300の表示部302で表示されたり印字部338によりレシート等に印字されたりするようになる。
以上のような構成からなる本実施の形態の硬貨釣銭機100によれば、硬貨の精査処理を行う際に、硬貨収納部106に収納されている硬貨を当該硬貨収納部106から繰り出して出金搬送部108により搬送し、出金搬送部108により搬送される硬貨を精査処理用搬送部150(精査処理用第1搬送部)により入金搬送部103に搬送し、この入金搬送部103に送られた硬貨を当該入金搬送部103により元の硬貨収納部106に戻し、この際に金種判別部140により少なくとも硬貨の金種を判別するようになっている。この場合には、硬貨の精査処理を行う際に硬貨収納部106から繰り出された硬貨を適切な手段により入金搬送部103に戻すことにより、硬貨の精査処理を適切に行うことができる。また、硬貨の精査処理を行う際に硬貨収納部106から繰り出された硬貨が硬貨受入部114を経由することがないため、当該硬貨受入部114で硬貨が暴れることがなくなり、よって硬貨の精査処理にかかる時間を短縮することができるようになる。
なお、本実施の形態による硬貨釣銭機100やこの硬貨釣銭機100を備えた貨幣処理システムは、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、図1乃至図4に示す貨幣処理システムでは、硬貨釣銭機100および紙幣釣銭機200が別々に設けられているが、変形例に係る貨幣処理システムにおいて、硬貨釣銭機100および紙幣釣銭機200が一体化されたものが用いられてもよい。また、上記の説明では、硬貨釣銭機100、紙幣釣銭機200、棒金収納装置400およびPOSレジスタ300を備えた貨幣処理システムについて述べたが、本実施の形態による貨幣処理システムはこのような態様のものに限定されることはない。本実施の形態による貨幣処理システムの他の例として、硬貨釣銭機100、紙幣釣銭機200および棒金収納装置400を備えたもの(すなわち、POSレジスタ300が設けられていないもの)が用いられてもよい。また、本実施の形態による貨幣処理システムの更に他の例として、硬貨釣銭機100、紙幣釣銭機200およびPOSレジスタ300を備えたもの(すなわち、棒金収納装置400が設けられていないもの)や、硬貨釣銭機100および紙幣釣銭機200のみを備えたもの、あるいは硬貨釣銭機100のみを備えたもの等が用いられてもよい。
また、図2および図4に示すような硬貨釣銭機100の構成例では、少なくとも硬貨の金種を判別する金種判別部140が入金搬送部103に設けられているが、このような態様に限定されることはない。他の構成例として、少なくとも硬貨の金種を判別する金種判別部140が、それぞれの硬貨収納部106から硬貨が繰り出される箇所や、出金搬送部108、あるいは精査処理用搬送部150に設けられていてもよい。
また、精査処理用搬送部150により入金搬送部103に硬貨が送られる箇所を、入金搬送部103による硬貨の搬送方向における硬貨識別部101の下流側の箇所ではなく上流側の箇所にしてもよい。この場合には、硬貨の精査処理を行う際に精査処理用搬送部150により入金搬送部103に送られた硬貨は硬貨識別部101によりその金種等が識別され、硬貨釣銭機制御部130は硬貨識別部101による硬貨の金種の識別結果に基づいて各硬貨収納部106に収納されている硬貨の在高を検知するようになる。このように、精査処理用搬送部150により入金搬送部103に硬貨が送られる箇所を、入金搬送部103による硬貨の搬送方向における硬貨識別部101の上流側の箇所にした場合には、硬貨識別部101により硬貨の金種等の識別が行われることにより、金種判別部140の設置を省略することができる。言い換えると、硬貨識別部101は、少なくとも硬貨の金種を判別する金種判別部としての機能も果たすようになる。
〔第2の実施の形態〕
以下、本発明の第2の実施の形態について図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態による硬貨釣銭機100aの構成の概略を示す斜視図である。図5に示す本実施の形態の硬貨釣銭機100aは、図1乃至図4に示す第1の実施の形態の硬貨釣銭機100と比較して、精査処理用搬送部150や分岐機構154が設けられる代わりに、硬貨の精査処理時に硬貨払出部116から硬貨受入部114に硬貨を搬送するための精査処理用搬送部160(精査処理用第2搬送部)が設けられた点が異なるのみであり、他の構成部材は図1乃至図4に示す第1の実施の形態の硬貨釣銭機100と略同一となっている。このため、本実施の形態による硬貨釣銭機100aの構成を説明するにあたり、第1の実施の形態の硬貨釣銭機100と同じ構成部材については同じ参照符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、図5に示すように、硬貨払出部116から硬貨受入部114に硬貨を搬送するための精査処理用搬送部160(精査処理用第2搬送部)が設けられている。精査処理用搬送部160は、複数のプーリ(図示せず)に張架された循環ベルト161と、複数のプーリのうちある一つのプーリに接続され、当該プーリを回転駆動させることにより循環ベルト161を図5における矢印方向に循環移動させる駆動モータ(図示せず)とを有している。また、循環ベルト161の表面には、硬貨を引っ掛けて搬送するための突起(図示せず)が複数設けられている。
また、硬貨払出部116の底部には開口116aが形成されているとともに、この開口116aを選択的に塞ぐ底板117が開閉自在に設けられている。底板117は、軸117aを中心として回転することにより水平状態から下方に開くことができるようになっている。ここで、硬貨釣銭機100aにおいて硬貨の出金処理が行われる場合には、底板117が水平状態に維持されて当該底板117により硬貨払出部116の開口116aが塞がれるようになり、出金搬送部108から硬貨払出部116に送られた硬貨は当該硬貨払出部116に集積されるようになる。一方、硬貨釣銭機100aにおいて硬貨の精査処理が行われる場合には、底板117が水平状態から下方に開くことによって開口116aが開かれるようになり、出金搬送部108から硬貨払出部116に送られた硬貨はこの開口116aを通過して精査処理用搬送部160の循環ベルト161上に送られるようになる。このような底板117の開閉動作は硬貨釣銭機制御部130により制御されるようになっている。そして、精査処理用搬送部160の循環ベルト161上に送られた硬貨は当該循環ベルト161によって1枚ずつ硬貨受入部114に搬送され、当該硬貨受入部114から筐体110内に繰り出された後に入金搬送部103により搬送されるようになる。
また、図5に示すように、硬貨受入部114の硬貨投入口には当該硬貨投入口の開閉を行うシャッタ118が設けられており、シャッタ118が開かれたときに硬貨受入部114に硬貨を投入することができるようになっている。また、硬貨払出部116の硬貨投出口にも当該硬貨投出口の開閉を行うシャッタ119が設けられており、シャッタ119が開かれたときに硬貨払出部116から硬貨を取り出すことができるようになっている。本実施の形態では、硬貨投入口の開閉を行うシャッタ118や硬貨投出口の開閉を行うシャッタ119の動作は硬貨釣銭機制御部130により制御されるようになっている。
次に、このような構成からなる硬貨釣銭機100aにおいて硬貨の精査処理が行われる際の動作について説明する。なお、以下に示す硬貨の精査処理は、硬貨釣銭機100aの硬貨釣銭機制御部130が当該硬貨釣銭機100aの各構成部材をそれぞれ制御することにより行われる。
操作者が操作表示部112により精査処理開始の指示を入力したり、あるいは、POSレジスタ300のPOS制御部330から精査処理開始の指令が上位制御部120を介して硬貨釣銭機制御部130に送られたりすることにより、硬貨釣銭機100aにおいて精査処理が開始される。硬貨釣銭機100aにおいて精査処理が開始されると、硬貨受入部114の硬貨投入口がシャッタ118により塞がれるとともに硬貨払出部116の硬貨投出口がシャッタ119により塞がれるようになる。また、硬貨払出部116の底部に設けられた底板117が軸117aを中心として回転して下方に開くことにより、この硬貨払出部116の開口116aが開かれるようになる。その後、硬貨収納部106に収納されている硬貨が当該硬貨収納部106から繰り出され、繰り出された硬貨は出金搬送部108により硬貨払出部116に搬送されるが、この硬貨収納部106の底部の開口116aが開いていることにより、出金搬送部108により硬貨払出部116に送られた硬貨は当該硬貨払出部116に集積されることなく開口116aを通って精査処理用搬送部160の循環ベルト161上に送られるようになる。
精査処理用搬送部160の循環ベルト161上に送られた硬貨は、当該循環ベルト161が図5における矢印方向に循環移動することによってこの循環ベルト161に設けられた突起に引っ掛けられて1枚ずつ硬貨受入部114に搬送されるようになる。そして、精査処理用搬送部160により硬貨受入部114に送られた硬貨は当該硬貨受入部114から筐体110の内部に繰り出され、入金搬送部103により元の硬貨収納部106に向かって搬送されるが、この際に、硬貨識別部101によって、入金搬送部103により搬送される硬貨の金種等の識別が行われる。硬貨識別部101により金種等の識別が行われた硬貨は、入金搬送部103により更に搬送されて元の硬貨収納部106に戻される。このような動作が各金種に対応する硬貨収納部106毎に順番に行われる。このようにして、硬貨識別部101による硬貨の金種等の識別結果に基づいて、各硬貨収納部106に収納されている硬貨の在高が検知されるようになる。
硬貨釣銭機100aにおいて硬貨の精査処理が完了すると、当該硬貨釣銭機100aにおける硬貨の精査処理の結果に係る情報が硬貨釣銭機100aの硬貨釣銭機制御部130から上位制御部120を介してPOSレジスタ300のPOS制御部330に送られる。このことにより、硬貨釣銭機100aにおける硬貨の精査処理の結果に係る情報がPOSレジスタ300の表示部302で表示されたり印字部338によりレシート等に印字されたりするようになる。また、硬貨釣銭機100aにおける硬貨の精査処理の結果に係る情報は、POSレジスタ300から店舗サーバ等の上位端末に送られてもよい。また、硬貨釣銭機100aにおいて硬貨の精査処理が完了すると、硬貨受入部114の硬貨投入口や硬貨払出部116の硬貨投出口からシャッタ118、119が退避することによりこれらの硬貨投入口や硬貨投出口が開かれるとともに、硬貨払出部116の開口116aが底板117により閉じられるようになる。
以上のような構成からなる本実施の形態の硬貨釣銭機100aによれば、硬貨の精査処理を行う際に、硬貨収納部106に収納されている硬貨を当該硬貨収納部106から繰り出して出金搬送部108により硬貨払出部116に搬送し、硬貨払出部116に送られた硬貨を精査処理用搬送部160(精査処理用第2搬送部)により硬貨受入部114に搬送し、この硬貨受入部114に送られた硬貨を入金搬送部103により元の硬貨収納部106に戻し、この際に硬貨識別部101により硬貨の金種等の識別を行うようになっている。この場合には、硬貨の精査処理を行う際に硬貨収納部106から繰り出された硬貨を適切な手段により入金搬送部103に戻すことにより、硬貨の精査処理を適切に行うことができる。
また、図5に示す硬貨釣銭機100aにおいては、上述したように、硬貨払出部116には硬貨投出口の開閉を行うシャッタ119(出金側シャッタ)が設けられており、硬貨釣銭機制御部130は、硬貨の精査処理を行う際に、シャッタ119により硬貨払出部116の硬貨投出口を閉止して硬貨払出部116の内部へのアクセスを制限するようになっている。このことにより、硬貨の精査処理を行う際に、精査処理の対象となる硬貨が操作者によって硬貨払出部116から誤って取り出されたり、外部へ飛び出してしまったりすることを防止することができる。
また、図5に示す硬貨釣銭機100aにおいては、上述したように、硬貨払出部116の底部には開閉自在の底板117が設けられており、硬貨釣銭機制御部130は、硬貨の精査処理を行う際に、硬貨払出部116の底部に設けられた底板117を開くことにより当該底部から開口116aを通って落下した硬貨を精査処理用搬送部160により硬貨受入部114に搬送するようになっている。
また、図5に示す硬貨釣銭機100aにおいては、上述したように、硬貨受入部114には硬貨投入口の開閉を行うシャッタ118(入金側シャッタ)が設けられており、硬貨釣銭機制御部130は、硬貨の精査処理を行う際に、シャッタ118により硬貨受入部114の硬貨投入口を閉止して硬貨受入部114の内部へのアクセスを制限するようになっている。このことにより、硬貨の精査処理を行う際に、精査処理の対象となる硬貨が操作者によって硬貨受入部114から誤って取り出されてしまうことを防止することができる。また、シャッタ118およびシャッタ119を閉止することにより、精査処理中に硬貨受入部114や硬貨払出部116の周辺で発生する騒音を低減することができるという効果もある。
なお、本実施の形態による硬貨釣銭機100aは、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、精査処理用搬送部160は、硬貨払出部116から硬貨受入部114に硬貨を搬送する代わりに、硬貨払出部116から入金搬送部103に硬貨を搬送するようになっていてもよい。ここで、精査処理用搬送部160から入金搬送部103に硬貨が搬送される箇所が、入金搬送部103による硬貨の搬送方向における硬貨識別部101よりも上流側の箇所である場合には、精査処理用搬送部160から入金搬送部103に搬送された硬貨は、当該入金搬送部103により搬送される際に硬貨識別部101によって金種等の識別が行われ、その後、入金搬送部103により更に搬送されて元の硬貨収納部106に戻される。そして、硬貨釣銭機制御部130は、硬貨識別部101による硬貨の金種の識別結果に基づいて、各硬貨収納部106に収納されている硬貨の在高を検知する。一方、精査処理用搬送部160から入金搬送部103に硬貨が搬送される箇所が、入金搬送部103による硬貨の搬送方向における硬貨識別部101よりも下流側の箇所である場合には、精査処理用搬送部160から入金搬送部103に硬貨が搬送される箇所よりも下流側に、少なくとも硬貨の金種を判別する金種判別部を設置する。このことにより、精査処理用搬送部160から入金搬送部103に搬送された硬貨は、当該入金搬送部103により搬送される際に金種判別部によって少なくとも金種の判別が行われ、その後、入金搬送部103により更に搬送されて元の硬貨収納部106に戻される。そして、硬貨釣銭機制御部130は、金種判別部による硬貨の金種の判別結果に基づいて、各硬貨収納部106に収納されている硬貨の在高を検知する。
このように、精査処理用搬送部160が、硬貨払出部116から硬貨受入部114に硬貨を搬送する代わりに、硬貨払出部116から入金搬送部103に硬貨を搬送する場合には、硬貨の精査処理を行う際に硬貨収納部106から繰り出された硬貨が硬貨受入部114を経由することがないため、当該硬貨受入部114で硬貨が暴れることがなくなり、よって硬貨の精査処理にかかる時間を短縮することができるようになる。
また、他の構成例として、少なくとも硬貨の金種を判別する金種判別部が、それぞれの硬貨収納部106から硬貨が繰り出される箇所や、出金搬送部108、あるいは精査処理用搬送部160に設けられていてもよい。この場合には、硬貨の精査処理が行われる際に、硬貨釣銭機制御部130は、金種判別部による硬貨の金種の判別結果に基づいて、各硬貨収納部106に収納されている硬貨の在高を検知する。
また、硬貨受入部114の硬貨投入口の開閉を行うシャッタ118や硬貨払出部116の硬貨投出口の開閉を行うシャッタ119の動作が硬貨釣銭機制御部130により制御される代わりに、これらのシャッタ118、119を手動で開閉させることができるようになっていてもよい。この場合、硬貨受入部114の硬貨投入口の開閉を行うシャッタ118や硬貨払出部116の硬貨投出口の開閉を行うシャッタ119の開閉を検知するシャッタ開閉検知機構(図示せず)が設けられており、シャッタ118、119により硬貨投入口および硬貨投出口がそれぞれ閉じられていることがシャッタ開閉検知機構により検知されたことを条件として硬貨釣銭機制御部130は硬貨の精査処理を行うようになっていてもよい。また、シャッタ118および119の少なくとも一方が閉じられないまま精査処理の実行指示を入力すると、音声部113から警告音が発せられたり、シャッタを閉じるように促す警告メッセージが操作表示部112に表示されたりするようにしてもよい。
また、硬貨払出部116の底部の開口116aを選択的に塞ぐ底板117の開閉動作が硬貨釣銭機制御部130により制御される代わりに、底板117を手動で開閉させることができるようになっていてもよい。この場合、硬貨払出部116の底部に設けられた底板117の開閉を検知する底板開閉検知機構(図示せず)が設けられており、この底板117により硬貨払出部116の底部の開口116aが開かれていることが底板開閉検知機構により検知されたことを条件として硬貨釣銭機制御部130は硬貨の精査処理を行うようになっていてもよい。
〔第3の実施の形態〕
以下、本発明の第3の実施の形態について図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態による硬貨釣銭機100bの構成の概略を示す斜視図である。図6に示す本実施の形態の硬貨釣銭機100bは、図1乃至図4に示す第1の実施の形態の硬貨釣銭機100と比較して、精査処理用搬送部150や分岐機構154が設けられる代わりに、出金搬送部108の下流側搬送部分108bによる硬貨の搬送先を硬貨払出部116と硬貨受入部114との間で切り替えることができるようになっている点が異なるのみであり、他の構成部材は図1乃至図4に示す第1の実施の形態の硬貨釣銭機100と略同一となっている。このため、本実施の形態による硬貨釣銭機100bの構成を説明するにあたり、第1の実施の形態の硬貨釣銭機100と同じ構成部材については同じ参照符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、図6に示すように、出金搬送部108の上流側搬送部分108aはその位置が固定されて移動することができないようになっているのに対し、下流側搬送部分108bは水平方向に延びる軸108cを中心として鉛直面に沿って揺動することができるようになっており、この下流側搬送部分108bによる硬貨の搬送先を硬貨払出部116と硬貨受入部114との間で切り替えることができるようになっている。具体的には、下流側搬送部分108bは、軸108cを中心として、図6において実線で示される出金処理位置と、図6において二点鎖線で示される精査処理位置との間で移動するようになっている。このような下流側搬送部分108bの動作は硬貨釣銭機制御部130により制御されるようになっている。
硬貨釣銭機100bにおいて硬貨の出金処理が行われる際には、出金搬送部108の下流側搬送部分108bは、硬貨釣銭機制御部130によって図6において実線で示すような水平方向に延びる出金処理位置に維持され、硬貨収納部106から出金搬送部108の上流側搬送部分108aに繰り出された硬貨は当該上流側搬送部分108aから下流側搬送部分108bに受け渡された後、この下流側搬送部分108bにより硬貨払出部116に搬送されるようになる。一方、硬貨釣銭機100bにおいて硬貨の精査処理が行われる際には、出金搬送部108の下流側搬送部分108bは、硬貨釣銭機制御部130によって上記の出金処理位置から図6において二点鎖線で示すような軸108cから斜め上方に延びる精査処理位置に移動させられる。そして、硬貨収納部106から出金搬送部108の上流側搬送部分108aに繰り出された硬貨は当該上流側搬送部分108aから下流側搬送部分108bに受け渡された後、この下流側搬送部分108bにより硬貨受入部114に搬送されるようになる。
また、図6に示すように、硬貨受入部114の硬貨投入口には当該硬貨投入口の開閉を行うシャッタ118が設けられており、シャッタ118が開かれたときに硬貨受入部114に硬貨を投入することができるようになっている。本実施の形態では、硬貨投入口の開閉を行うシャッタ118の動作は硬貨釣銭機制御部130により制御されるようになっている。
次に、このような構成からなる硬貨釣銭機100bにおいて硬貨の精査処理が行われる際の動作について説明する。なお、以下に示す硬貨の精査処理は、硬貨釣銭機100bの硬貨釣銭機制御部130が当該硬貨釣銭機100bの各構成部材をそれぞれ制御することにより行われる。
操作者が操作表示部112により精査処理開始の指示を入力したり、あるいは、POSレジスタ300のPOS制御部330から精査処理開始の指令が上位制御部120を介して硬貨釣銭機制御部130に送られたりすることにより、硬貨釣銭機100bにおいて精査処理が開始される。硬貨釣銭機100bにおいて精査処理が開始されると、硬貨受入部114の硬貨投入口がシャッタ118により塞がれるようになる。また、出金搬送部108の下流側搬送部分108bは、図6において二点鎖線で示すような軸108cから斜め上方に延びる精査処理位置に移動させられる。その後、硬貨収納部106に収納されている硬貨が当該硬貨収納部106から繰り出され、繰り出された硬貨は出金搬送部108の上流側搬送部分108aから下流側搬送部分108bに受け渡されるが、下流側搬送部分108bによる硬貨の搬送先が硬貨受入部114に切り替えられていることにより、上流側搬送部分108aから下流側搬送部分108bに受け渡された硬貨は当該下流側搬送部分108bにより硬貨受入部114に搬送されるようになる。そして、下流側搬送部分108bにより硬貨受入部114に送られた硬貨は当該硬貨受入部114から筐体110の内部に繰り出され、入金搬送部103により元の硬貨収納部106に向かって搬送されるが、この際に、硬貨識別部101によって、入金搬送部103により搬送される硬貨の金種等の識別が行われる。硬貨識別部101により金種等の識別が行われた硬貨は、入金搬送部103により更に搬送されて元の硬貨収納部106に戻される。このような動作が各金種に対応する硬貨収納部106毎に順番に行われる。このようにして、硬貨識別部101による硬貨の金種等の識別結果に基づいて、各硬貨収納部106に収納されている硬貨の在高が検知されるようになる。
硬貨釣銭機100bにおいて硬貨の精査処理が完了すると、当該硬貨釣銭機100bにおける硬貨の精査処理の結果に係る情報が硬貨釣銭機100bの硬貨釣銭機制御部130から上位制御部120を介してPOSレジスタ300のPOS制御部330に送られる。このことにより、硬貨釣銭機100bにおける硬貨の精査処理の結果に係る情報がPOSレジスタ300の表示部302で表示されたり印字部338によりレシート等に印字されたりするようになる。また、硬貨釣銭機100bにおける硬貨の精査処理の結果に係る情報は、POSレジスタ300から店舗サーバ等の上位端末に送られてもよい。また、硬貨釣銭機100bにおいて硬貨の精査処理が完了すると、硬貨受入部114の硬貨投入口からシャッタ118が退避することによりこの硬貨投入口が開かれるとともに、硬貨の出金処理に備えて出金搬送部108の下流側搬送部分108bが図6において実線で示すような水平方向に延びる出金処理位置に戻されるようになる。
以上のような構成からなる本実施の形態の硬貨釣銭機100bによれば、硬貨の精査処理を行う際に、硬貨収納部106に収納されている硬貨を当該硬貨収納部106から繰り出して出金搬送部108により硬貨を搬送し、出金搬送部108の下流側搬送部分108bにおける硬貨の搬送先を硬貨受入部114に切り替えることにより出金搬送部108から硬貨を硬貨受入部114に搬送し、この硬貨受入部114に送られた硬貨を入金搬送部103により元の硬貨収納部106に戻し、この際に硬貨識別部101により硬貨の金種等の識別を行うようになっている。この場合には、硬貨の精査処理を行う際に硬貨収納部106から繰り出された硬貨を適切な手段により入金搬送部103に戻すことにより、硬貨の精査処理を適切に行うことができる。
また、図6に示す硬貨釣銭機100bにおいては、上述したように、出金搬送部108における一部分(すなわち、下流側搬送部分108b)は、水平方向に延びる軸108cを中心として鉛直面に沿って回転可能となっている。このことにより、下流側搬送部分108bによる硬貨の搬送先を硬貨受入部114と硬貨払出部116との間でスムーズに切り替えることができるようになる。
なお、本実施の形態による硬貨釣銭機100bは、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、出金搬送部108の下流側搬送部分108bは、硬貨の搬送先を硬貨受入部114と硬貨払出部116との間で切り替える代わりに、入金搬送部103における所定の箇所と硬貨払出部116との間で切り替えるようになっていてもよい。この場合、出金搬送部108の下流側搬送部分108bから入金搬送部103に硬貨が搬送される箇所が、入金搬送部103による硬貨の搬送方向における硬貨識別部101よりも上流側の箇所である場合には、出金搬送部108の下流側搬送部分108bから入金搬送部103に搬送された硬貨は、当該入金搬送部103により搬送される際に硬貨識別部101によって金種等の識別が行われ、その後、入金搬送部103により更に搬送されて元の硬貨収納部106に戻される。そして、硬貨釣銭機制御部130は、硬貨識別部101による硬貨の金種の識別結果に基づいて、各硬貨収納部106に収納されている硬貨の在高を検知する。一方、出金搬送部108の下流側搬送部分108bから入金搬送部103に硬貨が搬送される箇所が、入金搬送部103による硬貨の搬送方向における硬貨識別部101よりも下流側の箇所である場合には、出金搬送部108の下流側搬送部分108bから入金搬送部103に硬貨が搬送される箇所よりも下流側に、少なくとも硬貨の金種を判別する金種判別部を設置する。このことにより、出金搬送部108の下流側搬送部分108bから入金搬送部103に搬送された硬貨は、当該入金搬送部103により搬送される際に金種判別部によって少なくとも金種の判別が行われ、その後、入金搬送部103により更に搬送されて元の硬貨収納部106に戻される。そして、硬貨釣銭機制御部130は、金種判別部による硬貨の金種の判別結果に基づいて、各硬貨収納部106に収納されている硬貨の在高を検知する。
このように、出金搬送部108の下流側搬送部分108bが、硬貨の搬送先を硬貨受入部114と硬貨払出部116との間で切り替える代わりに、入金搬送部103における所定の箇所と硬貨払出部116との間で切り替える場合には、硬貨の精査処理を行う際に硬貨収納部106から繰り出された硬貨が硬貨受入部114を経由することがないため、当該硬貨受入部114で硬貨が暴れることがなくなり、よって硬貨の精査処理にかかる時間を短縮することができるようになる。
また、他の構成例として、少なくとも硬貨の金種を判別する金種判別部が、それぞれの硬貨収納部106から硬貨が繰り出される箇所や、出金搬送部108の上流側搬送部分108aまたは下流側搬送部分108bに設けられていてもよい。この場合には、硬貨の精査処理が行われる際に、硬貨釣銭機制御部130は、金種判別部による硬貨の金種の判別結果に基づいて、各硬貨収納部106に収納されている硬貨の在高を検知する。
また、硬貨受入部114の硬貨投入口の開閉を行うシャッタ118の動作が硬貨釣銭機制御部130により制御される代わりに、このシャッタ118を手動で開閉させることができるようになっていてもよい。この場合、硬貨受入部114の硬貨投入口の開閉を行うシャッタ118の開閉を検知するシャッタ開閉検知機構(図示せず)が設けられており、シャッタ118により硬貨投入口が閉じられていることがシャッタ開閉検知機構により検知されたことを条件として硬貨釣銭機制御部130は硬貨の精査処理を行うようになっていてもよい。また、シャッタ118および119の少なくとも一方が閉じられないまま精査処理の実行指示を入力すると、音声部113から警告音が発せられたり、シャッタを閉じるように促す警告メッセージが操作表示部112に表示されたりするようにしてもよい。
〔第4の実施の形態〕
以下、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態では、硬貨釣銭機の筐体内における硬貨の搬送経路上に設けられ、硬貨収納部から繰り出された硬貨を鉛直方向斜め上方または鉛直方向上方に持ち上げるリフト機構の様々な構成について述べる。
図4に示す硬貨釣銭機100における精査処理用搬送部150は、硬貨収納部106から繰り出されて出金搬送部108により搬送される硬貨を鉛直方向斜め上方に持ち上げるリフト機構を有しており、このようなリフト機構は、硬貨釣銭機100の筐体110内における硬貨の搬送経路上に設けられている。精査処理用搬送部150に設けられたリフト機構は、上述したように、硬貨を押動するための突起152が複数設けられた循環ベルト151から構成されており、当該循環ベルト151は鉛直方向斜め上方に延びるようになっている。このようなリフト機構により、硬貨収納部106から繰り出されて出金搬送部108により搬送される硬貨を、この出金搬送部108よりも高い位置に設けられた入金搬送部103に搬送することができるようになる。
また、図7に示す硬貨釣銭機100cでは、硬貨の精査処理が行われる際に、硬貨収納部106から繰り出されて出金搬送部108により搬送される硬貨を、入金搬送部103ではなく硬貨受入部114に搬送するような精査処理用搬送部170が用いられるようになっており、このような精査処理用搬送部170において、出金搬送部108により搬送される硬貨を鉛直方向斜め上方に持ち上げるリフト機構が設けられている。このような精査処理用搬送部170のリフト機構は、上述した図4に示す硬貨釣銭機100における精査処理用搬送部150のリフト機構と同様に、硬貨を押動するための突起が複数設けられた循環ベルト171から構成されており、当該循環ベルト171は鉛直方向斜め上方に延びるようになっている。このようなリフト機構により、硬貨収納部106から繰り出されて出金搬送部108により搬送される硬貨を、この出金搬送部108よりも高い位置に設けられた硬貨受入部114に搬送することができるようになる。
なお、図4に示す硬貨釣銭機100における精査処理用搬送部150や、図7に示す硬貨釣銭機100cにおける精査処理用搬送部170は、鉛直方向斜め上方に延びる循環ベルト151、171を有しているが、精査処理用搬送部150や精査処理用搬送部170に設けられる循環ベルトはこのような態様のものに限定されることはない。他の態様として、精査処理用搬送部150や精査処理用搬送部170に設けられる循環ベルトが鉛直方向斜め上方ではなく鉛直方向上方に延びるようになっていてもよい。
また、図5に示す硬貨釣銭機100aにおける精査処理用搬送部160は、硬貨収納部106から繰り出されて硬貨払出部116に送られた硬貨を鉛直方向上方に持ち上げるリフト機構を有しており、このようなリフト機構は、硬貨釣銭機100aの筐体110内における硬貨の搬送経路上に設けられている。精査処理用搬送部160に設けられたリフト機構は、上述したように、硬貨を押動するための突起(図示せず)が複数設けられた循環ベルト161から構成されており、当該循環ベルト161は鉛直方向上方に延びるようになっている。このようなリフト機構により、硬貨収納部106から繰り出されて硬貨払出部116に送られた硬貨を、この硬貨払出部116よりも高い位置に設けられた硬貨受入部114に搬送することができるようになる。
また、上記の各硬貨釣銭機100、100aにおいて各精査処理用搬送部150、160として用いられるリフト機構の他の様々な構成例について図8および図9を用いて説明する。なお、図8および図9において、リフト機構により搬送される硬貨を参照符号Cで示している。
図8に示すリフト機構180は、硬貨を収容する収容箱188が複数設けられた循環ベルト182を有しており、当該循環ベルト182が鉛直方向上方に延びるようになっている。より詳細には、循環ベルト182は複数(図8に示す例では2つ)のプーリ184に張架されており、これらの複数のプーリ184のうちある一つのプーリ184には、当該プーリ184を回転駆動させる駆動モータが接続されている。このような駆動モータによってプーリ184が回転駆動されることにより、循環ベルト182は図8における反時計回りの方向に循環移動するようになる。また、循環ベルト182には複数の取付部材186が設けられており、各取付部材186に収容箱188が着脱自在に取り付けられるようになっている。
図8に示すリフト機構180では、硬貨の精査処理が行われる際に、出金搬送部108により搬送される硬貨は分岐機構154によりこの出金搬送部108から下方に送られて、当該出金搬送部108の下方で待機しているリフト機構180の収容箱188に収容されるようになる。そして、収容箱188に所定の枚数の硬貨が収容されると、駆動モータによってプーリ184が回転駆動されることにより循環ベルト182は図8における反時計回りの方向に循環移動し、この収容箱188に収容されている複数の硬貨が硬貨受入部114や入金搬送部103(図8に示す例では硬貨受入部114)に送られるようになる。このように、図8に示すリフト機構180は、硬貨の精査処理が行われる際に、硬貨収納部106から繰り出されて出金搬送部108により搬送される硬貨を、この出金搬送部108よりも高い位置に設けられた硬貨受入部114や入金搬送部103に搬送することができるようになる。
なお、図8に示すリフト機構180では、循環ベルト182が鉛直方向上方に延びるようになっているが、このような態様に限定されることはない。他の態様として、循環ベルト182が鉛直方向斜め上方に延びるようになっていてもよい。このような場合でも、硬貨の精査処理が行われる際に、硬貨収納部106から繰り出されて出金搬送部108により搬送される硬貨を、リフト機構180によって、出金搬送部108よりも高い位置に設けられた硬貨受入部114や入金搬送部103に搬送することができるようになる。
また、図9に示すリフト機構190は、硬貨を引っ掛けるための例えば板状の弾性ゴム等からなる搬送具196が複数設けられた循環ベルト192を有しており、当該循環ベルト192が鉛直方向上方に延びるようになっている。より詳細には、循環ベルト192は複数(図9に示す例では2つ)のプーリ194に張架されており、これらの複数のプーリ194のうちある一つのプーリ194には、当該プーリ194を回転駆動させる駆動モータが接続されている。このような駆動モータによってプーリ194が回転駆動されることにより、循環ベルト192は図9における反時計回りの方向に循環移動するようになる。
図9に示すリフト機構190では、硬貨の精査処理が行われる際に、出金搬送部108により搬送される硬貨は分岐機構154によりこの出金搬送部108から下方に送られて、循環ベルト192に設けられた複数の搬送具196のうちある一つの搬送具196に引っ掛けられるようになる。そして、駆動モータによってプーリ194が回転駆動されることにより循環ベルト192は図9における反時計回りの方向に循環移動し、搬送具196に引っ掛けられた硬貨が1枚ずつ硬貨受入部114や入金搬送部103(図9に示す例では硬貨受入部114)に送られるようになる。このように、図9に示すリフト機構190は、硬貨の精査処理が行われる際に、硬貨収納部106から繰り出されて出金搬送部108により搬送される硬貨を、この出金搬送部108よりも高い位置に設けられた硬貨受入部114や入金搬送部103に搬送することができるようになる。
なお、図9に示すリフト機構190では、循環ベルト192が鉛直方向上方に延びるようになっているが、このような態様に限定されることはない。他の態様として、循環ベルト192が鉛直方向斜め上方に延びるようになっていてもよい。このような場合でも、硬貨の精査処理が行われる際に、硬貨収納部106から繰り出されて出金搬送部108により搬送される硬貨を、リフト機構190によって、出金搬送部108よりも高い位置に設けられた硬貨受入部114や入金搬送部103に搬送することができるようになる。
また、更なる変形例に係る硬貨釣銭機において、硬貨の精査処理が行われる際に、硬貨収納部106から繰り出された箇所から硬貨が直接、リフト機構により鉛直方向上方または鉛直方向斜め上方に持ち上げられ、この持ち上げられた硬貨が硬貨受入部114や入金搬送部103に送られるようになっていてもよい。このような更なる変形例に係る硬貨処理装置によれば、硬貨収納部106から繰り出された硬貨を、硬貨収納部106から硬貨が繰り出される箇所よりも高い位置に設けられた硬貨受入部114や入金搬送部103に搬送することができるようになる。
100、100a、100b、100c 硬貨釣銭機
101 硬貨識別部
103 入金搬送部
104 分岐部
106 硬貨収納部
108 出金搬送部
108a 上流側搬送部分
108b 下流側搬送部分
108c 軸
110 筐体
112 操作表示部
113 音声部
114 硬貨受入部
116 硬貨払出部
116a 開口
117 底板
117a 軸
118、119 シャッタ
120 上位制御部
130 硬貨釣銭機制御部
132 インターフェース
134 記憶部
140 金種判別部
150 精査処理用搬送部
151 循環ベルト
152 突起
154 分岐機構
154a 軸
154b 分岐部材
156 精査処理用領域
160 精査処理用搬送部
161 循環ベルト
170 精査処理用搬送部
171 循環ベルト
180 リフト機構
182 循環ベルト
184 プーリ
186 取付部材
188 収容箱
190 リフト機構
192 循環ベルト
194 プーリ
196 搬送具
200 紙幣釣銭機
201 紙幣識別部
203a 周回搬送部
203b 接続搬送部
204 出金リジェクト部
206 紙幣収納部
207 紙幣回収カセット
210 筐体
214 紙幣受入部
214a 紙幣受入口
216 紙幣払出部
216a 紙幣取出口
230 紙幣釣銭機制御部
232 インターフェース
300 POSレジスタ
302、302a 表示部
304 操作部
330 POS制御部
332 インターフェース
334 記憶部
336 カードリーダ
338 印字部
400 棒金収納装置
410 筐体
412 収納ドロア
414 棒金検知部
414a 光センサ
414b ロータリエンコーダ
416 ロック部
430 棒金収納装置制御部
432 インターフェース
434 記憶部

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に硬貨を投入する硬貨受入部と、
    前記硬貨受入部に投入された硬貨を搬送する入金搬送部と、
    前記入金搬送部から送られた硬貨を収納するとともに収納した硬貨を繰出可能な収納部と、
    前記収納部から繰り出された硬貨を搬送する出金搬送部と、
    前記出金搬送部から前記入金搬送部に硬貨を搬送する精査処理用第1搬送部と、
    前記収納部から硬貨が繰り出される箇所、前記入金搬送部、前記出金搬送部および前記精査処理用第1搬送部のうち何れかに設けられ、少なくとも硬貨の金種を判別する金種判別部と、
    前記収納部に収納されている硬貨を当該収納部から繰り出して前記出金搬送部により搬送し、前記出金搬送部により搬送される硬貨を前記精査処理用第1搬送部により硬貨の搬送方向における前記硬貨受入部よりも下流側の箇所である前記入金搬送部に搬送し、前記入金搬送部に送られた硬貨を当該入金搬送部により元の前記収納部に戻し、この際に前記金種判別部により少なくとも硬貨の金種を判別する精査処理を行う制御部と、
    を備えた、硬貨処理装置。
  2. 前記金種判別部は前記入金搬送部に設けられており、
    前記精査処理用第1搬送部は、前記入金搬送部による硬貨の搬送方向における前記金種判別部よりも上流側の箇所に硬貨を送るようになっている、請求項1記載の硬貨処理装置。
  3. 前記入金搬送部に設けられ、前記筐体内に投入され当該入金搬送部により搬送される硬貨の識別を行う識別部を更に備え、
    前記金種判別部は前記識別部に含まれるようになっている、請求項1または2記載の硬貨処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の硬貨処理装置と、前記硬貨処理装置に通信可能に接続され、当該硬貨処理装置の管理を行う管理装置とを備えた貨幣処理システムであって、
    前記管理装置から前記硬貨処理装置に精査処理開始の指令が送られるようになっている、貨幣処理システム。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の硬貨処理装置と、前記硬貨処理装置に通信可能に接続され、当該硬貨処理装置の管理を行う管理装置とを備えた貨幣処理システムであって、
    前記硬貨処理装置における硬貨の精査処理の結果に係る情報が前記硬貨処理装置から前記管理装置に送られるようになっている、貨幣処理システム。
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