JPH10228552A - 硬貨入出金装置 - Google Patents

硬貨入出金装置

Info

Publication number
JPH10228552A
JPH10228552A JP9033605A JP3360597A JPH10228552A JP H10228552 A JPH10228552 A JP H10228552A JP 9033605 A JP9033605 A JP 9033605A JP 3360597 A JP3360597 A JP 3360597A JP H10228552 A JPH10228552 A JP H10228552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
coins
payout
denomination
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9033605A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Hasegawa
慎二 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEC CORP filed Critical TEC CORP
Priority to JP9033605A priority Critical patent/JPH10228552A/ja
Publication of JPH10228552A publication Critical patent/JPH10228552A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】硬貨の誤選別及び異物混入が発生した場合に、
正確に誤選別された硬貨及び異物を取除き、業務処理効
率の低下を抑える。 【解決手段】排出待機部ベルト19による硬貨の払出経
路中に硬貨の材質をチェックするための材質センサ22
と、表示/キー部24とを設け、この材質センサ22に
よる検出結果に基づいて、正常選別、誤選別、異物混入
をチェックし、誤選別及び異物混入の場合には、払出枚
数を+1加算して、誤選別硬貨分又は異物分の不足した
硬貨を補充して払出し、誤選別に対応して表示/キー部
24で誤選別硬貨の金種を示す表示を行う第1エラー表
示を行い、異物混入に対応して表示/キー部24で異物
混入を示す表示を行う第2エラー表示を行い、誤選別硬
貨の再投入に対して収納枚数の枚数管理を行うもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばPOS(p
oint of sales)端末やECR( electronic cashregiste
r )に接続して自動釣銭機として使用する硬貨入出金装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】硬貨入出金装置は、各種金種が混在した
状態の複数枚の硬貨を投入口から一括して投入すると、
これらの硬貨が正貨であるか異物であるかをチェック
し、正貨と判定されたものについては、金種毎に分別し
て各金種毎に収納部に収納し、払出命令があると、収納
部からその払出金額に一致する各種金種の硬貨を組合わ
せて抽出して、払出し口に排出する機能を備えている。
【0003】図9は、硬貨入出金装置の上面から見た要
部構成を示す図であり、図10は、側面から見た要部構
成を示す図である。本体ケース101の装置正面に向か
って右側手前に複数枚の硬貨を一括して投入することが
可能な上方に開口した投入口102が設けられている。
この投入口102には、硬貨Cの有無を検出する光学式
の複数組の投入センサ103が設けられている。この投
入口102内底部には、投入された硬貨Cを装置内部へ
と搬送する投入ローラ106が設けられている。この投
入ベルト106の上方には、最大の硬貨の厚さよりも僅
かに広い間隔をもってベルト面と対向するように投入ロ
ーラ104が対向配置されている。
【0004】この投入ローラ104は投入口102の奥
側に位置し、投入ベルト106の硬貨搬送方向に逆行す
るように回転することで、投入口102内に不規則に投
入された各種硬貨を1枚ずつ送り込む。投入ローラ10
4によって1枚ずつ送り込まれた硬貨は、投入ベルト1
06上に1枚ずつ1列に並んで搬送されていく。投入口
102と、投入ローラ104と、投入ベルト106とか
ら投入部105が形成されている。
【0005】この投入ベルト106には第1の搬送ベル
ト107が連結的に配置されて設けられており、この第
1の搬送ベルト107は、硬貨を上方から下方へ付勢し
ながら、各硬貨Cを所定の間隔をあけ、投入ベルト10
6よりも送り速度を速めて搬送する。この第1の搬送ベ
ルト107には第2の搬送ベルト108が連結的に配置
されて設けられている。第1の搬送ベルト107の搬送
路の途中には、硬貨Cの外径をチェックするセンサから
構成された外径チェック部109が設けられている。さ
らに第1の搬送ベルト107の外径チェック部109を
通過した箇所には、搬送された硬貨Cが外径チェック部
109により正貨でないとチェックされた場合、あるい
は後述する収納部が硬貨で満杯である場合に、搬送物(
正貨でない異物又は硬貨 )を収納するリジェクト・オー
バーフロー部110が設けられている。
【0006】第2の搬送ベルト108の終端部分には、
搬送方向を直角に変換する第3の搬送ベルト111が連
結的に配置され、この第3の搬送ベルト111に沿って
貫通孔の内径寸法が順次拡大する金種別の選択孔112
が形成されて、硬貨選別部113が形成されている。選
択孔12は、1円、5円、10円、50円、100円の
各金種に対応するように6個設けられている。これらの
各選択孔12は、その一辺( この実施の形態では装置正
面に向かったときの手前側に位置する一辺 )が同一線上
に接するように配設されている。第3の搬送ベルト11
1は各硬貨をこの接線側に付勢しながら搬送していく。
各選択孔112毎に計数センサ114が設けられて、各
選択孔112を通過する硬貨の枚数をカウントするよう
になっている。選択孔112の下には、各選択孔112
に応じて仕切板115で金種毎に仕切られた上方が開口
している金種別収納部116が配置されている。この金
種別収納部116の各々の金種毎の底面部分には、図示
しない収納部モータに連結されて駆動される繰出しベル
ト117が第1の駆動ローラ118と第1の従動ローラ
119との間に掛け渡されて設けられている。
【0007】金種別収納部116の出口部には、硬貨C
を1枚毎に分離する1本の分離ローラ120が全ての出
口部を横断するように配設されており、さらに、所定枚
数の硬貨Cを1列に整列させて待機させる硬貨待機部1
21が金種毎に設けられている。これらの硬貨待機部1
21は、第2の駆動ローラ122と第2の従動ローラ1
22とに巻回された払出ベルト124を備え、さらに、
これらの払出ベルト124の上部に2枚以上の硬貨Cが
重ならないように寸法を定めた押え板125が設けら
れ、かつ、硬貨Cを一時的に停止させると共に必要枚数
の硬貨Cを送り出すように搬送制御がなされる。指定さ
れた硬貨Cをその枚数分を払い出す硬貨払出部126を
構成する硬貨シャッタ−127が電磁石により駆動され
るように設けられている。
【0008】さらに、硬貨待機部121における分離ロ
ーラ120を通過した箇所に、払出待機センサ128が
設けられていると共に、硬貨シャッタ−127を通過し
た箇所には払出センサ129が設けられている。次い
で、硬貨払出部126の出口側には、硬貨払出部126
から払い出される全ての硬貨Cをまとめて受取る上方が
開口となっている払出口130により形成された払出受
取部131( 被払出部 )が設けられている。さらに、本
体ケース101の左側手前には、表示器132及び各種
の操作キー133が設けられている。このような構成に
おいて、複数枚の硬貨Cが一度に投入口102に投入さ
れると、投入センサ103が硬貨Cを検出し、投入ベル
ト106及び搬送ベルト107,108,111が駆動
される。投入された硬貨Cは、投入部105の投入ロー
ラ104及び投入ベルト106で1枚ずつ送り出されて
搬送され、搬送ベルト107で各硬貨Cの間隔が広げら
れて搬送される。この過程で、外径チェック部109等
で正貨であるか異物( 偽貨を含む )であるかの判別がな
され、正貨でない場合には、投入物はリジェクト・オー
バーフロー部110に収納される。
【0009】金種別収納部116が満杯( 図示しない収
納フルセンサにより検出される )で新たな硬貨Cを収納
することができない場合には、搬送されてきた硬貨Cは
リジェクト・オーバーフロー部110に収納される。金
種別収納部116が満杯でない場合、正貨は第2の搬送
ベルト108から第3の搬送ベルト111に方向変換さ
れて搬送され、硬貨選別部113で金種毎の選別がなさ
れる。すなわち、金種に応じて選別孔112で落され、
金種別収納部116に収納される。選別孔112から落
下した硬貨Cは、計数センサ114によりその枚数が計
数される。また、硬貨待機部121に硬貨Cがない場合
には、繰出ベルト117及び払出ベルト124が駆動さ
れて硬貨待機部121に所定枚数の硬貨Cが常に存在す
るように動作制御がなされる。次いで、POS(point o
f sales)端末/ECR(electronic cash register)等か
らの払出信号があった場合には、払出ベルト124が駆
動されると共に、金種毎に硬貨シャッタ−127が動作
して必要枚数の硬貨Cが送り出される。このように送出
された硬貨Cは、払出口130に一括して払い出され
る。
【0010】このような硬貨入出金装置においては、正
貨とチェックされた硬貨は、選別孔112で( 外径で )
各金種別に選別されるので、例えば、5円硬貨の外径基
準値は22.0mm( 昭和25年製造は22.5mm )
と100円硬貨の外径基準値は22.5mmであり、誤
選別する可能性がある。あるいは、海外の硬貨で外径が
同じものならば誤選別する可能性がある。このような硬
貨の誤選別は、外径チェック部109によるチェック結
果と計数センサ114による金種毎の計数とを比較する
ことにより発見することができ、硬貨の誤選別を発見し
た場合には、表示器132にエラー表示を行って、キャ
ッシャーに誤選別した硬貨を取除くように報知してい
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の硬貨入出金装置
では、誤選別が発生した場合にエラー表示を行うだけだ
ったので、キャッシャーは、誤選別した硬貨を取除くた
め、硬貨入出金装置の金種別収納部116を開けて、誤
選別した硬貨を取除かなければならず、キャッシャーの
作業負担が大きく、その取除き作業中は他の業務ができ
なくなるため、業務処理効率が低いという問題があっ
た。また、硬貨と同サイズの異物が混入している場合に
は、硬貨の誤選別をチェックすることができないという
問題があった。そこでこの発明は、硬貨の誤選別及び異
物混入が発生した場合に、正確に誤選別された硬貨及び
異物を取除くことができると共に、業務処理効率の低下
を抑えることができる硬貨入出金装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
硬貨が投入される投入部と、この投入部に投入された硬
貨を1枚ずつ搬送する硬貨搬送手段と、この硬貨搬送手
段により搬送された硬貨の外径を検査する硬貨外径検査
手段と、硬貨搬送手段により搬送された硬貨を金種別に
選別する硬貨選別手段と、この硬貨選別手段により選別
された硬貨を金種別に集積する集積部と、硬貨が払出さ
れる被払出部と、払出金額を入力する払出金額入力手段
と、この払出金額入力手段により入力された払出金額に
一致する各種金種の硬貨を、集積部に金種別に集積され
た硬貨から組合わせて抽出して被払出部に搬送排出する
払出手段と、この払出手段により被払出部へ搬送排出す
る硬貨について材質を検査する硬貨材質検査手段と、こ
の硬貨材質検査手段により誤選別硬貨又は異物を検知し
たときには、払出手段により不足している金種の硬貨を
追加して被払出部へ搬送排出する払出制御手段と、硬貨
材質検査手段により誤選別硬貨又は異物を検知したとき
には、誤選別又は異物混入を報知する表示を行う表示制
御手段とを設けたものである。
【0013】請求項2対応の発明は、請求項1対応の発
明において、集積部に集積された金種別に集積された硬
貨の枚数を記憶する集積枚数記憶手段と、払出制御手段
により払出手段により不足している金種の硬貨を追加し
て被払出部へ搬送排出したときには、硬貨材質検査手段
により検知された誤選別硬貨又は異物に対する処置に応
じて集積枚数記憶手段により記憶された硬貨の枚数を補
正する補正手段とを設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1は、この発明を適用した硬
貨入出金装置の上面から見た要部構成を示す図である。
なお、側面から見た要部構成は従来の技術( 図10参照
)とほとんど同じであるから、ここではその説明は省略
する。まず、不規則に投入された硬貨を1枚ずつ搬送す
るための投入ブロックは、本体ケース1の装置正面に向
かって右側手前に位置する複数枚の硬貨を一括して投入
することが可能な上方に開口した投入部としての投入口
2、投入された硬貨を検出する投入センサ3、投入され
た硬貨を1枚ずつ分離して送出す投入ローラ4、その送
出された硬貨を右側手前から右側奥へ搬送する投入ベル
ト5から構成されている。前記投入ローラ4及び前記投
入ベルト5から硬貨搬送手段が構成されている。
【0015】次に、硬貨の間隔を広げ、ベルトで押付け
て強制的に搬送及び硬貨外形をチェックするための搬送
ブロックは、第1搬送ベルト6、硬貨外径検査手段とし
ての外形チェック部7、リジェクト/オーバーフロー部
8、リジェクト/オーバーフローセンサ9、第2搬送ベ
ルト10から構成されている。硬貨選別手段としての選
別ブロックは、収納部搬送及び選別/計数のための第3
搬送ベルト11、計数センサ12、選別孔13から構成
されている。集積部としての収納ブロックは、硬貨を収
納するための収納部14、収納ベルト15、前記収納部
14で最大限に硬貨を収納している状態( 満杯状態 )を
検出する収納フルセンサ16から構成されている。
【0016】払出手段としての払出ブロックは、硬貨を
払出するための払出待機部ローラ17、払出待機部セン
サ18、払出待機部ベルト19、払出センサ20、払出
シャッタ−21、材質センサ22、被払出部としての払
出口23から構成されている。なお、この払出ブロック
の側面から見た要部構成を図2に示す。前記材質センサ
22は硬貨材質検査手段として、一般的な近接スイッチ
の原理を流用して、硬貨の抵抗率の違いによる発振波形
の振幅の大きさから材質を識別できるようになってい
る。例えば白銅系の硬貨と白銅以外の硬貨とを識別でき
る。
【0017】表示操作ブロックは、表示及びキー入力す
るための表示/キー部24から構成されている。なお、
この表示/キー部24における2つの表示例を図3に示
す。この表示/キー部24には、7文字分の表示器及び
4個のキーが設けられており、そのうち1つのキーがク
リアキー24-1となっている。
【0018】図4は、この硬貨入出金装置の要部回路構
成を示すブロック図である。31は、制御部本体を構成
するCPU(central processing unit )である。このC
PU31が行う処理のプログラムデータが記憶されたR
OM(read onlymemory)32、前記CPU1が処理を行
う時に使用する各種メモリのエリアが形成されたRAM
(random access memory)33、前記収納部14に収納さ
れている硬貨の枚数( 収納枚数 )等のデータを記憶( 停
電時にも記憶保持 )するメモリ34、POS(point of
sales)端末やECR(electronic cash register)35と
接続してデータの伝送制御を行うPOS/ECRインタ
ーフェイス36はそれぞれ、システムバス37を介して
前記CPU31と接続されている。前記メモリ34とし
ては、例えばハードディスク装置やRAMカード、フロ
ッピーディスク装置等がある。
【0019】さらにこのCPU31は前記システムバス
37を介して、センサ部38から出力される各信号を入
力処理するセンサインターフェイス39、搬送駆動機構
部40を制御する搬送制御部41と接続されている。な
お、前記センサ部38は、図5に示すように、前記投入
センサ3、前記外形チェック部7、前記リジェクト/オ
ーバーフローセンサ9、前記収納フルセンサ16、前記
払出待機部センサ18、前記払出センサ20、前記材質
センサ22等からなっている。前記搬送駆動機構部40
は、投入ブロック、選別ブロック、払出ブロックの各種
ローラ、各種ベルトやシャッタ−等を駆動する図示しな
い収納部モータ等の各種駆動部品から構成されているも
のである。
【0020】図6( a )は、前記投入センサ3により硬
貨の投入が検出されたときに、前記CPU31が行う投
入センサ割込処理の流れを示す図である。搬送駆動機構
部40を介して投入ローラ4、投入ベルト5、第1搬送
ベルト6、第2搬送ベルト10、第3搬送ベルト11を
駆動制御して、投入された硬貨の1枚ずつの分離・搬送
を開始する搬送開始処理を行う。この搬送開始処理を終
了すると、この投入センサ割込処理を終了するようにな
っている。
【0021】図6( b )は、前記外形チェック部7によ
り硬貨の外径の計測が行われたときに、前記CPU31
が行う外形チェック部割込処理の流れを示す図である。
外形チェック部7により計測された硬貨の外径のデータ
に基づいて、計測された硬貨の金種を判定して、誤選別
の参照データとなる金種データを登録する金種判定処理
を行う。なお、この金種判定処理は、この外形チェック
部により異物混入と判定された場合に、その異物をリジ
ェクト/オーバーフロー部8に収納する処理を含む。こ
の金種判定処理を終了すると、この外形チェック部割込
処理を終了するようになっている。
【0022】図6( c )は、前記計数センサ12により
硬貨の前記選別孔13による選別収納を計数したとき
に、前記CPU31が行う計数センサ割込処理の流れを
示す図である。計数センサ12により計数された収納硬
貨の金種についてメモリ34に記憶されている収納枚数
を+1する在庫硬貨枚数管理処理を行う。この在庫硬貨
枚数管理処理を終了すると、この計数センサ割込処理を
終了するようになっている。
【0023】図7は、前記ECR35から払出しの制御
信号( 制御コマンドデータ )が送信され、前記POS/
ECRインターフェイス36により、その制御信号( 制
御コマンドデータ )を受信したときに、前記CPU31
が行う払出時処理の流れを示す図である。まず、制御信
号( 制御コマンドデータ )の受信に基づいて、金種毎に
払出枚数をRAM33の所定エリアに設定し、ステップ
1( ST1 )の処理として、前記搬送駆動機構部40を
介して払出待機部ローラ17、払出待機部ベルト19、
払出シャッタ−21を駆動制御して、RAM33の所定
エリアに設定された払出枚数を該当金種について収納部
14から払出口23へ払出す払出処理を行う。
【0024】この払出処理において、材質センサ22か
らの出力信号に基づいて、払出硬貨の材質チェックを行
う。ここで、材質チェックする内容としては、正常選別
( 収納部に指定金種の正貨が入った場合 )であるか、誤
選別( 収納部に指定金種以外の硬貨が入った場合 )であ
るか、異物混入( 収納部に偽貨あるいは非金属物が入っ
た場合 )であるかをチェックする。例えば、50円硬
貨、100円硬貨、500円硬貨は白銅系の材料が使用
されており、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨は、白銅
系以外の材料が使用されている。この白銅系の硬貨と白
銅系以外の硬貨とでは、電気抵抗率が異なっており、そ
の材質をチェックすることができる。また、外国硬貨(
異物 )を判別するためにも有効である。
【0025】次に、この材質センサ22からの出力信号
に基づく材質チェック結果に基づいて、誤選別が有るか
否かを判断する。ここで、誤選別が有ると判断すると、
材質チェックにより判明した誤選別した硬貨の金種をR
AM33に設定し、さらに誤選別があった金種について
RAM33の所定エリアに格納されている払出枚数に対
して+1の加算更新処理を行い(払出制御手段 )、再び
前述のステップ1の処理へ戻るようになっている。すな
わち、誤選別があった金種について1枚多く硬貨を払出
することになる。
【0026】また、誤選別はないと判断すると、材質チ
ェック結果に基づいて、異物混入が有るか否かを判断す
る。ここで、異物混入が有ると判断すると、異物混入を
示すデータをRAM33に設定し、さらに異物混入があ
った金種についてRAM33の所定エリアに格納されて
いる払出枚数に対して+1の加算更新処理を行い( 払出
制御手段 )、再び前述のステップ1の処理へ戻るように
なっている。
【0027】また、異物混入はないすなわち正常選別と
判断すると、RAM33に設定されている払出枚数分の
払出処理が終了しているか否かを判断する。ここで、払
出枚数分の払出処理が終了していないと判断すると、再
び前述のステップ1の処理へ戻るようになっている。
【0028】また、払出枚数分の払出処理は終了してい
ると判断すると、RAM33に設定されているデータに
基づいて、ステップ1の払出処理において誤選別か又は
異物混入が有ったか否かを判断する。ここで、誤選別又
は異物混入が有ったと判断すると、後述する誤選別/異
物混入処理を行い、この誤選別/異物混入処理を終了す
ると、この払出時処理を終了するようになっている。ま
た、誤選別又は異物混入はなかったと判断すると、金種
毎にメモリ34に記憶されている収納枚数から払出枚数
を減算して、この払出時処理を終了するようになってい
る。
【0029】図8は、前記CPU31が前述の払出時処
理中で行う誤選別/異物混入処理の流れを示す図であ
る。まず、ステップ2( ST2 )の処理として、誤選別
が有ったか否かを判断する。
【0030】ここで、誤選別が有ったと判断すると、ス
テップ3( ST3 )の処理として、表示/キー部24で
図3( a )に示すような合計金額( 305 )と誤選別硬
貨(この実施の形態では005すなわち5円硬貨 )の金
種を示す第1エラー表示を行い( 表示制御手段 )、この
第1エラー表示において、表示/キー部24のクリアキ
ー24-1が入力操作されるクリアキー入力か又はステッ
プ4( ST4 )の処理として投入口2から入金( 誤選別
硬貨の再投入 )が行われるまでの待機状態となる。
【0031】ここで、クリアキー入力が行われたと判断
すると、金種毎にメモリ34に記憶されている収納枚数
から払出枚数を減算し、第1エラー表示を解除して、こ
の誤選別/異物混入処理を終了して、再び前述の払出時
処理へ戻るようになっている。また、投入口2からの入
金が行われたと判断すると、外形チェック部7からの出
力信号をチェックして、入金された硬貨の外径から判別
された金種とRAM33に設定されている誤選別硬貨の
金種とが一致したか否かを判断する。
【0032】ここで、入金硬貨の金種と誤選別硬貨の金
種が一致しないと判断すると、その入金硬貨をリジェク
ト/オーバーフロー部8に収納するリジェクト処理及び
リジェクトオーバーフロー部8への収納数に関する枚数
管理を行い、再び前述のステップ4の処理へ戻るように
なっている。また、入金硬貨の金種と誤選別硬貨の金種
が一致したと判断すると、その入金硬貨( 誤選別硬貨 )
をその金種の収納部14に収納する選別収納を行い、こ
の選別収納により計数センサ12による検出に基づい
て、その誤選別硬貨の金種についてメモリ34に記憶さ
れている収納枚数に対して+1の加算処理を行い、この
加算処理の後、金種毎にメモリ34に記憶されている収
納枚数から払出枚数を減算し、第1エラー表示を解除し
て、この誤選別/異物混入処理を終了して、再び前述の
払出時処理へ戻るようになっている。
【0033】また、前述のステップ2の処理で、誤選別
がなかった、すなわち異物混入が有ったと判断すると、
表示/キー部24で図3( b )に示すような合計金額(
300 )と異物混入( Err )を示す第2エラー表示を
行い( 表示制御手段 )、この第2エラー表示において、
表示/キー部24のクリアキー24-1が入力操作される
クリアキー入力が行われるまでの待機状態となる。ここ
で、クリアキー入力が行われた判断すると、金種毎にメ
モリ34に記憶されている収納枚数から払出枚数を減算
し、第2エラー表示を解除して、この誤選別/異物混入
処理を終了して、再び前述の払出時処理へ戻るようにな
っている。
【0034】このような構成のこの実施の形態において
は、例えば5円硬貨が100円硬貨の収納部14に誤選
別され、払出枚数として100円硬貨3枚が設定され、
その3枚中に5円硬貨1枚が含まれた場合、材質センサ
22により、5円硬貨が含まれていることが判別され
る。従って、払出枚数+1枚として100円硬貨4枚と
なり、払出口23には100円硬貨3枚と5円硬貨1枚
が払出され、表示/キー部16に図3( a )に示すよう
に「305−005」( 第1エラー表示 )を表示する。
なお、「305」は実際に払出した金額である。この表
示/キー部16の表示を見て、ECR35のキャッシャ
ーは5円硬貨を別にして、3枚の100円硬貨を例えば
客に釣銭として渡し、別にした5円硬貨を投入口2に再
投入するか又はクリアキー24-1入力を行う。5円硬貨
を投入口2に再投入した場合には、5円硬貨は基本的に
は金種5円硬貨の収納部14に選別収納される。このと
き、金種5円硬貨については、収納枚数が+1され、1
00円硬貨のメモリ34に記憶された収納枚数に対して
払出枚数4を減算して更新処理される。また、クリアキ
ー24-1入力を行った場合には、単に金種100円硬貨
についてメモリ34に記憶された収納枚数に対して払出
枚数4を減算して更新処理する。
【0035】また、例えば、異物( 外国硬貨を含む )が
100円硬貨の収納部14に混入し、払出枚数として1
00円硬貨3枚が設定され、その3枚中に異物1個が含
まれた場合、材質センサ22により、異物が含まれてい
ることが判別される。
【0036】従って、払出枚数+1枚として100円硬
貨4枚となり、払出口23には、100円硬貨3枚と異
物が払出され、表示/キー部16に「300−Err」
( 第2エラー表示 )を表示する。
【0037】この表示/キー部16の表示を見て、EC
R35のキャッシャーは、異物を取除いて3枚の100
円硬貨を例えば客に釣銭として渡し、クリアキー24-1
入力を行う。このとき金種100円硬貨についてメモリ
34に記憶された収納枚数に対して払出枚数4を減算し
て更新処理する。
【0038】このようにこの実施の形態によれば、排出
待機部ベルト19による硬貨の払出経路中に硬貨の材質
をチェックするための材質センサ22と、表示/キー部
24とを設け、この材質センサ22による検出結果に基
づいて、正常選別、誤選別、異物混入をチェックし、誤
選別及び異物混入の場合には、払出枚数を+1加算し
て、誤選別硬貨分又は異物分の不足した硬貨を補充して
払出し、誤選別に対応して表示/キー部24で誤選別硬
貨の金種を示す表示を行う第1エラー表示を行い、異物
混入に対応して表示/キー部24で異物混入を示す表示
を行う第2エラー表示を行い、誤選別硬貨の再投入に対
して収納枚数の枚数管理を行うことにより、硬貨の誤選
別及び異物混入が発生した場合に、払出時に正確に誤選
別硬貨及び異物を取除くことができると共に、誤選別硬
貨及び異物を払出口23に排出するので、収納部14を
開いて誤選別硬貨及び異物を取出す手間がなく、業務処
理例えば精算処理等を中断することがなく、その効率の
低下を抑えることができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
硬貨の誤選別及び異物混入が発生した場合に、正確に誤
選別された硬貨及び異物を取除くことができると共に、
業務処理効率の低下を抑えることができる硬貨入出金装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の硬貨入出金装置の上面
から見た要部構成を示す図。
【図2】同実施の形態の硬貨入出金装置の払出ブロック
の側面から見た要部構成を示す図。
【図3】同実施の形態の硬貨入出金装置の表示/キー部
の第1エラー表示及び第2エラー表示を示す図。
【図4】同実施の形態の硬貨入出金装置の要部回路構成
を示すブロック図。
【図5】同実施の形態の硬貨入出金装置のセンサ部の構
成を示すブロック図。
【図6】同実施の形態の硬貨入出金装置が行う硬貨収納
時における各種割込処理の流れを示す図。
【図7】同実施の形態の硬貨入出金装置が行う払出時処
理の流れを示す図。
【図8】同実施の形態の硬貨入出金装置が払出時処理の
中で行う誤選別/異物混入処理の流れを示す図。
【図9】従来の硬貨入出金装置の上面から見た要部構成
を示す図。
【図10】従来の硬貨入出金装置の側面から見た要部構
成を示す図。
【符号の説明】
7…外形チェック部、 14…収納部、 22…材質センサ、 24…表示/キー部、 24-1…クリアキー、 31…CPU、 34…メモリ、 35…ECR。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨が投入される投入部と、 この投入部に投入された硬貨を1枚ずつ搬送する硬貨搬
    送手段と、 この硬貨搬送手段により搬送された硬貨の外径を検査す
    る硬貨外径検査手段と、 前記硬貨搬送手段により搬送された硬貨を金種別に選別
    する硬貨選別手段と、 この硬貨選別手段により選別された硬貨を金種別に集積
    する集積部と、 硬貨が払出される被払出部と、 払出金額を入力する払出金額入力手段と、 この払出金額入力手段により入力された払出金額に一致
    する各種金種の硬貨を、前記集積部に金種別に集積され
    た硬貨から組合わせて抽出して前記被払出部に搬送排出
    する払出手段と、 この払出手段により前記被払出部へ搬送排出する硬貨に
    ついて材質を検査する硬貨材質検査手段と、 この硬貨材質検査手段により誤選別硬貨又は異物を検知
    したときには、前記払出手段により不足している金種の
    硬貨を追加して前記被払出部へ搬送排出する払出制御手
    段と、 前記硬貨材質検査手段により誤選別硬貨又は異物を検知
    したときには、誤選別又は異物混入を報知する表示を行
    う表示制御手段とを設けたことを特徴とする硬貨入出金
    装置。
  2. 【請求項2】 前記集積部に集積された金種別に集積さ
    れた硬貨の枚数を記憶する集積枚数記憶手段と、 前記払出制御手段により前記払出手段により不足してい
    る金種の硬貨を追加して前記被払出部へ搬送排出したと
    きには、前記硬貨材質検査手段により検知された誤選別
    硬貨又は異物に対する処置に応じて前記集積枚数記憶手
    段により記憶された硬貨の枚数を補正する補正手段とを
    設けたことを特徴とする請求項1記載の硬貨入出金装
    置。
JP9033605A 1997-02-18 1997-02-18 硬貨入出金装置 Pending JPH10228552A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9033605A JPH10228552A (ja) 1997-02-18 1997-02-18 硬貨入出金装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9033605A JPH10228552A (ja) 1997-02-18 1997-02-18 硬貨入出金装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10228552A true JPH10228552A (ja) 1998-08-25

Family

ID=12391113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9033605A Pending JPH10228552A (ja) 1997-02-18 1997-02-18 硬貨入出金装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10228552A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013033340A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Toshiba Tec Corp 硬貨入出金装置およびプログラム
JP2013045434A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Toshiba Tec Corp 硬貨入出金装置、硬貨入出金装置の制御方法及び制御プログラム
CN104899971A (zh) * 2015-06-08 2015-09-09 洛阳理工学院 公交车用钱币自动分选装置
JP2019200483A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 東芝テック株式会社 硬貨出金装置およびプログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013033340A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Toshiba Tec Corp 硬貨入出金装置およびプログラム
JP2013045434A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Toshiba Tec Corp 硬貨入出金装置、硬貨入出金装置の制御方法及び制御プログラム
CN102956057A (zh) * 2011-08-26 2013-03-06 东芝泰格有限公司 硬币接收支付装置及其控制方法
CN104899971A (zh) * 2015-06-08 2015-09-09 洛阳理工学院 公交车用钱币自动分选装置
CN104899971B (zh) * 2015-06-08 2017-08-11 洛阳理工学院 公交车用钱币自动分选装置
JP2019200483A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 東芝テック株式会社 硬貨出金装置およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4770512B2 (ja) 硬貨処理機及びその制御方法
JPH10228552A (ja) 硬貨入出金装置
JPH103566A (ja) 硬貨入出金装置
JP5405184B2 (ja) 硬貨釣銭機及びその制御方法
JP4573235B2 (ja) 硬貨処理装置
JP2017013906A (ja) 紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法
JP2000207635A (ja) 紙幣処理機の制御方法
JP7293721B2 (ja) 金銭処理装置
JP7327024B2 (ja) 金銭処理機
WO2020189023A1 (ja) 硬貨処理装置
JP3507656B2 (ja) 釣り銭自動払出装置
JP7222223B2 (ja) 硬貨処理装置
JP4544946B2 (ja) 硬貨処理装置
JPH09265555A (ja) 硬貨入出金装置
JP2000222617A (ja) 釣り銭自動払出装置
JP2001043421A (ja) 硬貨入出金装置
JP3418290B2 (ja) 硬貨収納投出装置
JPH11134532A (ja) 硬貨入金装置
JP2023043554A (ja) 硬貨処理装置
JP2000222628A (ja) 釣銭自動払出し装置
JPH11161847A (ja) 釣銭自動払出装置
JP2022000742A (ja) 硬貨処理装置
JP4501629B2 (ja) 硬貨入出金装置
JPH11339094A (ja) 紙葉類処理装置
JP2000339514A (ja) 硬貨払出装置