JP2017041111A - 硬貨識別用磁気センサ、硬貨処理装置及び硬貨識別方法 - Google Patents

硬貨識別用磁気センサ、硬貨処理装置及び硬貨識別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気を用いた硬貨識別を行う場合に、装置の小型化と低コスト化を実現すること。
【解決手段】硬貨10の搬送路20の下面にコイルを含むセンサ部30を配置し、硬貨10の最大径よりも大きい磁界を発生させ、周波数スイープにより並列共振インピーダンスを算定する。並列共振インピーダンスの共振周波数からインダクタンスを算定し、インピーダンスの値とインダクタンスの値から、並列共振インピーダンスにおける抵抗成分を算定する。インダクタンスの変化分を硬貨10のサイズの判別指標として使用し、抵抗の変化分を硬貨10の材質の判別指標として使用して、硬貨10の金種及び真贋を識別する。
【選択図】図1

Description

この発明は、磁気特性により硬貨を識別する硬貨識別用磁気センサ、硬貨処理装置及び硬貨識別方法に関する。
従来、自動販売機や釣銭機などのように硬貨を取り扱う装置では、硬貨の金種識別及び真贋識別を行っている。硬貨の金種識別及び真贋識別には、硬貨の磁気特性を用いることができる。
例えば、特許文献1には、硬貨の搬送路の下方に励磁用コイルと検知用コイルを配置し、硬貨の搬送路の上方に検知用コイルを2つ配置した硬貨識別用磁気センサが開示されている。
かかる硬貨識別用磁気センサでは、搬送路下方の検知用コイルは硬貨の材質の違いを判別するために用いられ、搬送路上方の2つの検知用コイルは硬貨の大きさの違いを判別するために用いられる。そして、硬貨の材質と大きさについての判別結果から、硬貨の金種及び真贋を識別するのである。
なお、特許文献2には、紙幣入金口に投入された硬貨を異物として異物収納部に収納し、異物収納部における硬貨の存在を磁気センサにより検知する貨幣処理装置が開示されている。
特開2013−164708号公報 特開2014−170386号公報
しかしながら、特許文献1に代表される従来の技術では、硬貨の金種や真贋の識別を行うために複数のコイルを立体的に配置する必要があった。特許文献2に開示された技術のように、単一のコイルの出力を用いる構成とすると、硬貨の存在を検知することはできても金種や真贋の識別はできない。
複数のコイルを立体的に配置すると、装置が大きくなり、また部品点数も増大する。部品点数が増大すると、それだけ製造コストも大きくなる。さらに、検知精度の向上を図るためにワイヤを巻き付けたボビン型コイルを採用すれば、装置の大型化とコストの増大が顕著となる。
これらのことから、硬貨識別用磁気センサの小型化、低コスト化をいかにして実現するかが重要な課題となっていた。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、磁気を用いた硬貨識別を行う場合に、装置の小型化と低コスト化を実現することのできる硬貨識別用磁気センサ、硬貨処理装置及び硬貨識別方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、識別対象となる硬貨を搬送する搬送路面に対して磁界を発生させる単一のコイルと、前記コイルに電圧を印加する交流電源部と、前記コイルの共振周波数及び該共振周波数でのインピーダンスを検知する検知部と、前記検知部により検知された共振周波数及びインピーダンスに基づいて、前記硬貨の種別を識別する識別部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記コイルは、前記硬貨の最大径が該コイルにより発生された磁界内に所在する位置に設けられることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記コイルは、前記硬貨の搬送方向に対し直交する方向の寸法が前記硬貨の最大径よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記コイルは、前記硬貨の搬送方向の寸法が前記硬貨の最大径よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記共振周波数から前記コイルのインダクタンスを算定するインダクタンス算定部と、前記インダクタンス算定部により算定されたインダクタンスと前記インピーダンスとに基づいて前記インピーダンスにおける抵抗成分を算定する抵抗成分算定部とをさらに備え、前記識別部は、前記インダクタンスと前記抵抗成分とを用いて前記硬貨の種別を識別することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記交流電源部は、所定の周波数帯を掃引し、前記検知部は、前記交流電源部により掃引された周波数帯における消費電力に基づいて前記共振周波数及び該共振周波数でのインピーダンスを検知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記コイルにコンデンサを並列に接続して並列共振回路を形成し、前記交流電源部は、前記並列共振回路に電圧を印加することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記コイルは、円形又は楕円形であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記コイルは、基板上に形成されたプリントパターンであることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記交流電源部及び前記検知部は、前記基板上に搭載されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記搬送路面を非磁性の材質で構成したことを特徴とする。
また、本発明は、投入された硬貨又は投出する硬貨を搬送する搬送路と、前記搬送路の搬送路面に対して磁界を発生させるコイルと、前記コイルに電圧を印加する交流電源部と、前記コイルの共振周波数及び該共振周波数でのインピーダンスを検知する検知部と、前記検知部により検知された共振周波数及びインピーダンスに基づいて、前記硬貨の種別を識別する識別部と、前記識別部による識別結果に応じて前記硬貨の投入又は投出に係る処理を異ならせる硬貨処理部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、識別対象となる硬貨を搬送する搬送路面に対して設けられた単一のコイルにより交番磁界を発生させる磁界発生ステップと、前記コイルの共振周波数及び該共振周波数でのインピーダンスを検知する検知ステップと、前記検知ステップにより検知された共振周波数及びインピーダンスに基づいて、前記硬貨の種別を識別する識別ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、識別対象となる硬貨を搬送する搬送路面に対して磁界を発生させる単一のコイルと、コイルに電圧を印加する交流電源部と、コイルの共振周波数及び該共振周波数でのインピーダンスを検知する検知部と、検知部により検知された共振周波数及びインピーダンスに基づいて、硬貨の種別を識別する識別部とを備えるよう構成したので、磁気を用いた硬貨識別を行う場合に、装置の小型化と低コスト化を実現することができる。
また、本発明によれば、識別対象となる硬貨を搬送する搬送路面に対して設けられた単一のコイルにより交番磁界を発生させ、コイルの共振周波数及び該共振周波数でのインピーダンスを検知し、共振周波数及びインピーダンスに基づいて、硬貨の種別を識別するので、小型かつ低コストの構成で磁気を用いた硬貨識別を行うことができる。
図1は、実施例に係る硬貨の識別についての説明図である。 図2は、硬貨識別用磁気センサの構成を示すブロック図である。 図3は、硬貨の磁気特性についての説明図である。 図4は、硬貨の有無による変化を説明する等価回路図である。 図5は、硬貨識別用磁気センサの構成例についての説明図である。 図6は、硬貨識別用磁気センサの処理手順を示すフローチャートである。 図7は、コイルの寸法についての説明図である。 図8は、コイルの搬送路に対する配置についての説明図である。 図9は、硬貨識別用磁気センサの構成の変形例についての説明図である。 図10は、硬貨処理装置の具体例である釣銭機の外観構成を示す外観構成図である。 図11は、図10に示した釣銭機の内部構成を示すブロック図である。 図12は、図11に示した硬貨処理ユニットの詳細についての説明図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る硬貨識別用磁気センサ、硬貨処理装置及び硬貨識別方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、本実施例に係る硬貨の識別について説明する。図1は、実施例に係る硬貨の識別についての説明図である。図1に示すように、識別対象の硬貨10は、非磁性の材質で構成された搬送路20の上を移動する。
搬送路20の下面には、センサ部30が配置されている。センサ部30は、コイルを含み、搬送路20を磁束が通過するよう磁界を生成する。センサ部30が生成する磁界は、少なくとも硬貨10の搬送方向に直交する方向において、硬貨10の最大径よりも大きい。また、硬貨10が搬送路20のどの位置を移動しても、硬貨10の最大径が全て磁界に含まれることが好適である。好ましくは、センサ部30のコイルが搬送路20の幅を全てカバーするように配置する。
かかる配置により、硬貨10の搬送過程において、硬貨10の両端がコイルにより発生された磁界内に所在する状態が生ずる。ここで、硬貨10の両端、硬貨10の最大径とは、硬貨10の面における最長の2点間距離をいうものとする。すなわち、硬貨10が円形であれば直径に対応し、硬貨10が楕円形であれば長径に対応する。そして、硬貨10が多角形であれば、最長の対角線に対応する。
センサ部30は、コイルにコンデンサを並列に接続した並列共振回路であり、電源は周波数スイープ(周波数掃引)が可能である。そして、硬貨10がセンサ部30を通過する際に周波数スイープを行うことで、コイル上に硬貨10が存在する状態での並列共振インピーダンスを算定することができる。
ここで、硬貨10の有無によるインピーダンスの変化は、硬貨10のサイズによる影響と硬貨10の材質による影響の合成となる。このうち、硬貨10のサイズによる影響はインダクタンスの変化として現れ、硬貨10の素材による影響は抵抗成分の変化として現れる。
本実施例に係る硬貨識別では、並列共振インピーダンスの共振周波数からインダクタンスを算定する。また、本実施例に係る硬貨識別では、インピーダンスの値とインダクタンスの値から、並列共振インピーダンスにおける抵抗成分を算定する。
このようにして算定したインダクタンスの変化分を硬貨10のサイズの判別指標として使用し、抵抗の変化分を硬貨10の材質の判別指標として使用することで、硬貨10の金種及び真贋の識別が可能となる。
このように、本実施例に係る硬貨識別では、1のコイルの出力からインダクタンスと抵抗の変化をそれぞれ算定し、インダクタンスの変化から硬貨10のサイズを判別し、抵抗の変化から硬貨10の材質を判別して硬貨10の金種及び真贋を識別する。
かかる構成では、複数のコイルを立体的に配置する必要がないため、装置の小型化、部品点数の削減、低コスト化が実現できる。さらに、コイルは、基板上のプリントパターンでもよく、ボビン型のコイルを使う必要がない。この点も、小型化、部品点数の低減及び低コスト化に大きく寄与する。また、硬貨10が搬送路20のどの位置を通過しても同様に識別が可能であり、硬貨10を搬送路20に対して位置決めする機構(例えば片寄せ機構)なども不要となる。
次に、本実施例に係る硬貨識別用磁気センサの構成について説明する。図2は、硬貨識別用磁気センサの構成を示すブロック図である。図2に示すように、硬貨識別用磁気センサ40は、センサ部30、磁界制御部50、記憶部60及び硬貨識別制御部70を有する。
センサ部30は、既に説明したように、コイルにコンデンサを並列に接続した並列共振回路である。磁界制御部50は、センサ部30の動作を制御することで、センサ部30による磁界の生成を制御する処理部である。
磁界制御部50は、その内部に周波数スイープ制御部51、並列共振インピーダンス算定部52及びインダクタンス算定部53を有する。周波数スイープ制御部51は、センサ部30に交流電圧を供給して交番磁界を発生させるとともに、その周波数をスイープさせる処理部である。
並列共振インピーダンス算定部52は、センサ部30の並列共振インピーダンスを算定する処理部である。具体的には、並列共振インピーダンス算定部52は、センサ部30の消費電力をモニタし、センサ部30の消費電力が最大となる共振点を特定し、共振点における消費電力から並列共振インピーダンスを算定する。
インダクタンス算定部53は、並列共振インピーダンスが算定された場合に、その共振周波数からインダクタンスを算定する処理部である。
記憶部60は、不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、基準データ61及び硬貨特性データ62を記憶する。基準データ61は、硬貨10が存在しない状態でのセンサ部30の並列共振インピーダンス及びインダクタンスを示すデータである。硬貨特性データ62は、識別対象となる硬貨10について、サイズ及び材質に対応する磁気特性を金種別に示すデータである。具体的には、各金種について、当該金種の真正の硬貨10がセンサ部30の上に所在している場合のインダクタンスと抵抗の変化量が硬貨特性データ62に示されている。
硬貨識別制御部70は、磁界制御部50から並列共振インピーダンス及びインダクタンスを読み出し、硬貨10の識別を行う処理部である。硬貨識別制御部70は、その内部にインダクタンス変化算定部71、硬貨サイズ判別部72、抵抗変化算定部73、硬貨材質判別部74及び識別処理部75を有する。
インダクタンス変化算定部71は、磁界制御部50から読み出したインダクタンスと、基準データ61に示されたインダクタンスとを比較し、インダクタンスの変化量を算定する処理を行う。硬貨サイズ判別部72は、インダクタンス変化算定部71により算定されたインダクタンスの変化量に基づいて硬貨特性データ62を参照し、センサ部30の上に所在する硬貨10のサイズを判別する処理を行う。
抵抗変化算定部73は、磁界制御部50から読み出した並列共振インピーダンスとインダクタンスとを用いて抵抗成分を算定し、基準データ61に示された並列共振インピーダンス及びインダクタンスにより特定される抵抗成分からの変化量を算定する処理を行う。硬貨材質判別部74は、抵抗変化算定部73により算定された抵抗の変化量に基づいて硬貨特性データ62を参照し、センサ部30の上に所在する硬貨10の材質を判別する処理を行う。
識別処理部75は、硬貨サイズ判別部72及び硬貨材質判別部74の判別結果を用いて、センサ部30の上に所在する硬貨10の金種及び真偽を識別し、識別結果を出力する処理を行う。具体的には、サイズと材質の組合せが適正な硬貨と一致した場合には、該当する硬貨の金種を識別結果として出力し、サイズと材質の組合せが適正な硬貨と一致しなければ、真正な硬貨ではないとの識別結果を出力する。
次に、硬貨10の磁気特性について説明する。図3は、硬貨10の磁気特性についての説明図である。図3には、硬貨10が無い状態でのセンサ部30の並列共振インピーダンスと、日本の各金種の硬貨が所在する状態でのセンサ部30の並列共振インピーダンスとを示している。なお、図3では、1円硬貨を「J001」、5円硬貨を「J005」、10円硬貨を「J010」、50円硬貨を「J050」、100円硬貨を「J100」、500円硬貨を「J500」として示した。
図3に示したように、インピーダンスが最大となる周波数、すなわち共振周波数は、金種毎に異なっている。これは、硬貨のサイズの影響を受けているためである。また、共振周波数におけるインピーダンスの値も金種毎に異なっている。これは、硬貨の材質の影響を受けているためである。
例えば、直径22.6mmである100円硬貨(J100)と、直径22mmである5円硬貨(J005)とは、共振周波数が近い値となっている。しかし、材質の違いにより、インピーダンスの値は明確に異なっている。これに対し、5円硬貨(J005)と10円硬貨(J010)は、インピーダンスの値は近いが、共振周波数が明確に異なっている。
並列共振インピーダンスに対する硬貨のサイズと材質の影響についてさらに説明する。基板上のプリントパターンとして形成したコイルのインダクタンスLは、コイルの芯の透磁率をμ、コイル巻き数をN、コイルパターンの断面積をS、コイルパターンの積層厚みをtとすると
Figure 2017041111
となる。
このコイルパターン上に硬貨10を置くと、コイルパターンにより発生している磁束が硬貨10により遮られて、コイルパターンの断面積Sが減少する。この結果、硬貨10のサイズに対応したインダクタンスの値となる。
さらに、コイルパターンに交流電圧を印可し、交番磁界が生じた状態で硬貨10を置くと、電磁誘導効果により硬貨10の表面近傍で渦電流(Eddy Current)が発生する。渦電流による抵抗は硬貨10の材質によって異なる。
硬貨10の有無によるインピーダンスの変化は、インダクタンスの変化と抵抗の変化との合成となる。したがって、インダクタンスを特定できれば、抵抗成分も特定可能である。ここで、並列共振回路における共振周波数f0については、Rが充分に小さいことを条件に、
Figure 2017041111
の関係が成立する。そこで、本実施例に係る硬貨識別用磁気センサは、共振周波数f0を特定してインダクタンスを算定し、算定したインダクタンスと共振周波数でのインピーダンスから抵抗成分を算出している。
図4は、硬貨10の有無による変化を説明する等価回路図である。図4(a)は、硬貨10が無い状態でのセンサ部30の等価回路であり、L1及びR1は、コイルのインダクタンス及び抵抗である。C1は、コンデンサのキャパシタンスである。
図4(b)は、センサ部30のコイルに硬貨10を乗せた状態の等価回路である。図4(b)に示すように、キャパシタンスC1は変化しないが、インダクタンスはL1+Lcとなり、抵抗はR1+Rcとなる。インダクタンスの変化分Lcが硬貨10のサイズに依存し、抵抗の変化分Rcが硬貨10の材質に依存する。本実施例に係る硬貨識別用磁気センサは、このLcとRcを算定し、硬貨識別に用いるのである。
次に、硬貨識別用磁気センサの構成例について具体的に説明する。図5は、硬貨識別用磁気センサの構成例についての説明図である。図5に示す構成例では、基板140の一方の面にプリントパターンにてコイル130を形成している。また、基板140の他方の面に集積回路チップ150及び集積回路チップ160を実装している。
集積回路チップ150は、例えば、磁界制御部50の機能を有する集積回路である。集積回路チップ160は、例えば、記憶部60及び硬貨識別制御部70の機能を有する集積回路である。
基板140は、搬送路20の下面にコイル130の面が接するように取り付ける。集積回路チップ150及び集積回路チップ160は、コイル130とは異なる面に実装されているため、コイル130を形成した面は平坦であり、コイル130と搬送路20との距離を小さくすることができる。また、コイル130の形成面と集積回路チップ150及び集積回路チップ160の実装面とを異ならせることで、集積回路チップ150及び集積回路チップ160が磁界に与える影響を小さくすることができる。
次に、硬貨識別用磁気センサ40の処理手順について説明する。図6は、硬貨識別用磁気センサ40の処理手順を示すフローチャートである。まず、磁界制御部50の周波数スイープ制御部51は、センサ部30に交流電圧を供給して交番磁界を発生させるとともに、その周波数をスイープさせる(ステップS101)。
並列共振インピーダンス算定部52は、センサ部30の消費電力をモニタし、センサ部30の消費電力が最大となる共振点を特定し、共振点における消費電力から並列共振インピーダンスを算定する(ステップS102)。そして、インダクタンス算定部53は、共振周波数からインダクタンスを算定する(ステップS103)。
硬貨識別制御部70のインダクタンス変化算定部71は、算定されたインダクタンスと、基準データ61に示されたインダクタンスとを比較し、インダクタンスの変化量を算定する(ステップS104)。硬貨サイズ判別部72は、算定されたインダクタンスの変化量に基づいて硬貨特性データ62を参照し、センサ部30の上に所在する硬貨10のサイズを判別する(ステップS105)。
抵抗変化算定部73は、算定された並列共振インピーダンスとインダクタンスとを用いて抵抗成分を算定し、基準データ61に示された並列共振インピーダンス及びインダクタンスにより特定される抵抗成分からの変化量を算定する(ステップS106)。硬貨材質判別部74は、算定された抵抗の変化量に基づいて硬貨特性データ62を参照し、センサ部30の上に所在する硬貨10の材質を判別する(ステップS107)。
識別処理部75は、硬貨10のサイズ及び材質の判別結果を用いて、センサ部30の上に所在する硬貨10の金種及び真偽を識別して(ステップS108)、処理を終了する。なお、識別結果は適宜出力することが可能である。
次に、コイルの寸法について説明する。図7は、コイルの寸法についての説明図である。図7(a)に示したコイル130は、正方形であり、コイル幅は縦横で同一である。そして、このコイル幅が硬貨10の最大径よりも大きいため、硬貨10の全体をコイル130の内側に納めることができる。硬貨10の全体をコイル130の内側に納めた状態で並列共振インピーダンスを算定すれば、硬貨10のサイズを適正に判別できる。
図7(b)に示したコイル131は、長方形であり、コイル幅は縦横で異なる。そして、横のコイル幅は硬貨10の最大径よりも大きいが、縦のコイル幅は硬貨10の最大径よりも小さい。このため、硬貨10の全体をコイル131の内側に納めることはできないが、硬貨10の最大径がコイル131の内側に所在する状態であれば、並列共振インピーダンスを算定することで、硬貨10のサイズを適正に判別できる。
図7(b)に示したようにコイルの幅が一部で硬貨10の最大径よりも小さい場合には、コイルの搬送路に対する配置が重要となる。図8は、コイルの搬送路に対する配置についての説明図である。
図8(a)に示すように、硬貨10の搬送方向に対して直交する方向がコイル131の長手となるように配置したならば、硬貨10が搬送路20のどの位置を移動しても硬貨10の最大径がコイル131の内側に所在する状態が生じる。このため、硬貨10のサイズを適正に判別できる。
一方、図8(b)に示すように、硬貨10の搬送方向がコイル131の長手となるように配置したならば、硬貨10の最大径がコイル131の内側に所在する状態が発生するとは限らない。このため、硬貨10のサイズを適正に判別できないのである。
これらのことから、コイルの幅が一部で硬貨10の最大径よりも小さい場合には、コイルの長手が硬貨10の搬送方向に対して直交するように配置することが重要となる。
次に、硬貨識別用磁気センサの構成の変形例について説明する。図9は、硬貨識別用磁気センサの構成の変形例についての説明図である。既に説明した構成、すなわち、硬貨識別用磁気センサを搬送路20の下側に設ける構成は、並列共振インピーダンスを安定して求めることができるという利点がある。搬送路20の上を硬貨10が移動することから、コイルと硬貨10との距離が一定となるためである。
しかし、硬貨識別用磁気センサの設置位置は、搬送路20の下側に限定されるものではない。図9(a)に示すように、搬送路20の上側に硬貨識別用磁気センサを設置してもよい。この場合には、コイル130が下側となるように基板140を取り付ける。
また、図9(b)に示すように、搬送路121の側方に硬貨識別用磁気センサを配置してもよい。図9(b)では、硬貨10を立てて搬送する搬送路121を示している。例えば、搬送路121に傾斜を設け、硬貨10の面が垂直に近い状態となるように搬送路121の幅を設計すれば、硬貨10は自重により搬送路121を移動する。このような搬送路121を用いる場合には、硬貨10の面とコイル130の面とがなるべく平行になるように、搬送路121の側方にコイル130を配置することが好適である。
次に、硬貨識別用磁気センサを有する硬貨処理装置の具体例について説明する。図10は、硬貨処理装置の具体例である釣銭機の外観構成を示す外観構成図である。釣銭機210は、小売店等に設置され、商品の販売代金を収納し、釣銭を払い出す装置である。
例えば、商品販売の売り上げ実績を単品単位で集計する販売時点情報管理システム(以下、「POS(Point of Sale)システム」と言う)が導入されている店舗では、POSシステムの端末であるPOS端末に釣銭機210が接続される。
図10に示すように、釣銭機210の上面には、POS端末等を設置可能となるようにスペースが設けられている。また、釣銭機210は、店員操作側である前面及びその近傍に、表示操作部211、紙幣投入口214a、紙幣払出口214b、硬貨投入口212a及び硬貨払出口212bを備える。また、釣銭機210の下部には、棒金ドロア213が設けられている。
次に、図10に示した釣銭機210の内部構成について説明する。図11は、図10に示した釣銭機210の内部構成を示すブロック図である。図11に示すように、釣銭機210は、表示操作部211、硬貨処理ユニット212、棒金ドロア213、紙幣処理ユニット214、回収カセット部215、通信部216、記憶部217及び制御部218を有する。
表示操作部211は、タッチパネルディスプレイ、インジケータ、ボタン等の入出力装置である。表示操作部211は、金種別の在高等のデータ情報や各種メッセージを表示可能である。
硬貨処理ユニット212は、硬貨投入口212aに投入された硬貨を受け入れて識別し、金種別に収納するとともに、制御部218から指定された金種及び枚数の硬貨を硬貨払出口212bから払い出す。棒金ドロア213は、硬貨を所定枚数重ねて包装した棒金を金種別に収納するとともに、取り出し(出金)可能となっている。紙幣処理ユニット214は、紙幣投入口214aに投入された紙幣を受け入れて識別し、金種別に収納するとともに、制御部218から指定された金種及び枚数の紙幣を繰出して紙幣払出口214bから払い出したり、回収カセットへ移動させる。
硬貨処理ユニット212、棒金ドロア213及び紙幣処理ユニット214には、開店前に予め釣銭準備金として所定数の貨幣が金種別に収納されている。商品の会計時に顧客が硬貨を支払いに用いたならば、該硬貨は硬貨処理ユニット212に入金処理される。また、商品の会計時に釣銭として硬貨を払い出す場合には、該硬貨は硬貨処理ユニット212から出金処理される。釣銭として払い出すことで硬貨が少なくなり、同一金種の棒金が棒金ドロア213に収納されているならば、棒金ドロア213から棒金を取り出して、包装を解いて硬貨処理ユニット212に入金処理する。
硬貨を回収する場合には、回収分の硬貨は硬貨処理ユニット212から出金処理され、容器等に回収される。また、硬貨を補充する場合には、補充分の硬貨が棒金であるならば棒金ドロア213に装填され、補充分の硬貨が棒金でなければ硬貨処理ユニット212に入金処理され、金種別に収納される。
また、商品の会計時に顧客が紙幣を支払いに用いたならば、該紙幣は紙幣処理ユニット214に入金処理される。また、商品の会計時に釣銭として紙幣を払い出す場合には、該紙幣は紙幣処理ユニット214から出金処理される。
回収カセット部215は、回収カセットを収納する収納部である。釣銭機210から紙幣を回収する場合には、回収分の紙幣を回収カセットに集め、該回収カセットの取り外しを行なう。紙幣を補充する場合には、補充分の紙幣を紙幣投入口214aに投入すると、識別されて金種別に収納される。
通信部216は、POS端末との通信を行うための通信インタフェースである。商品の会計が行われた場合には、POS端末からの入出金指示を通信部216が受信する。
記憶部217は、ハードディスク装置や不揮発性メモリなどからなる記憶デバイスである。記憶部217には、入出金履歴データ217aと、在高データ217bとが記憶される。入出金履歴データ217aは、釣銭機210の入出金の履歴を示すデータである。在高データ217bは、金種別の在高を示すデータである。
制御部218は、釣銭機210の全体制御を行う制御部である。制御部218は、POS端末からの入出金指示を受信した場合に、該入出金指示を入出金履歴データ217aに追加して格納するとともに、硬貨処理ユニット212及び紙幣処理ユニット214に入出金処理を行なわせる。また、制御部218は、入出金処理に応じて在高データ217bを更新する。具体的には、入金処理が行なわれた場合には、入金処理された金種に対し、入金処理された数を加算して、在高データ217bを更新する。そして、出金処理が行なわれた場合には、出金処理された金種に対し、出金処理された数を減算して、在高データ217bを更新する。
図12は、図11に示した硬貨処理ユニット212の詳細についての説明図である。硬貨処理ユニット212は、硬貨入金処理部221、硬貨識別用磁気センサ222、金種別に設けられた複数の硬貨収納部223、硬貨出金処理部224及び硬貨識別用磁気センサ225を有する。
硬貨入金処理部221は、硬貨投入口212aに投入された硬貨を図示しない搬送路により搬送する。この搬送路の途中に、硬貨識別用磁気センサ222が設けられている。硬貨識別用磁気センサ222は、図2に示した硬貨識別用磁気センサ40と同様の構成を有し、硬貨の識別結果を硬貨入金処理部221に出力する。
硬貨入金処理部221は、識別結果の金種に対応する硬貨収納部223に硬貨を搬送し、収納するとともに、入金結果を制御部218に通知する。なお、識別の結果が真正の硬貨ではないことを示しているならば、硬貨入金処理部221は、当該硬貨を硬貨払出口212bから払い出して返却する。
硬貨出金処理部224は、制御部218からの指示に基づいて、硬貨収納部223から硬貨を搬送する。この搬送に用いられる図示しない搬送路の途中に、硬貨識別用磁気センサ225が設けられている。硬貨識別用磁気センサ225は、図2に示した硬貨識別用磁気センサ40と同様の構成を有し、硬貨の識別結果を硬貨出金処理部224に出力する。
硬貨出金処理部224は、識別結果の金種と、搬送元の硬貨収納部223に対応する金種とが一致するならば、硬貨を硬貨払出口212bから払い出すとともに、出金結果を制御部218に通知する。なお、識別結果の金種と、搬送元の硬貨収納部223に対応する金種とが一致しなければ、制御部218にエラーを通知する。このとき、硬貨の搬送は中止することとしてもよいし、硬貨払出口212bから払い出してもよい。
硬貨識別用磁気センサ222及び硬貨識別用磁気センサ225は小型であるため、入金側と出金側にそれぞれ設けることが可能であり、また、コストの低減にも寄与することができる。特に、釣銭機210のように、払い出しを早くする必要性から装置内の搬送距離を短く設計している装置では、硬貨識別用磁気センサ225が小さいことが実装上重要である。
上述してきたように本実施例に係る硬貨識別用磁気センサ、硬貨処理装置及び硬貨識別方法では、識別対象となる硬貨を搬送する搬送路面に対して磁界を発生させる単一のコイルを設け、コイルに電圧を印加して交番磁界を発生させ、コイルの共振周波数及び該共振周波数でのインピーダンスを検知し、共振周波数及びインピーダンスに基づいて、硬貨の種別を識別する。このため、磁気を用いた硬貨識別を行う場合に、装置の小型化と低コスト化を実現することができる。
なお、本実施例は発明を限定するものではなく、適宜変形して実施することができる。例えば、コイルの形状は、円形、楕円形、正方形、長方形など、任意の形状で実施が可能である。
また、本実施例で説明したコイルの周辺に強磁性体を配置する、補助コイルを配置するなどにより、磁界の形状や強度を制御する構成としてもよい。
また、周波数スイープを行う場合には、予め設定した硬貨の金種に合せてスイープの範囲を設定することとしてもよい。さらに、予め設定した硬貨に対応する共振周波数の近傍で選択的にインピーダンスを検知することとしてもよい。
また、本実施例では、硬貨特性データ62として各金種に対応するインダクタンス及び抵抗の変化量を記憶しておき、並列共振インピーダンスからインダクタンス及び抵抗の変化量を算定して比較することで硬貨の識別を行う構成を例に説明を行った。しかし、これに限定されず、例えば各金種に対応する共振周波数とインピーダンスとを硬貨特性データ62として記憶しておき、検知した共振周波数とインピーダンスを直接比較する構成としてもよい。
また、本実施例では、説明を簡明にするため磁気特性のみで硬貨の識別を行う構成を例に説明を行ったが、硬貨の画像などをさらに用いて識別を行ってもよいことは言うまでもない。
また、本実施例に図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係る硬貨識別用磁気センサ、硬貨処理装置及び硬貨識別方法は、磁気を用いた硬貨識別における装置の小型化と低コスト化に適している。
10 硬貨
20、121 搬送路
30 センサ部
40、222、225 硬貨識別用磁気センサ
50 磁界制御部
51 周波数スイープ制御部
52 並列共振インピーダンス算定部
53 インダクタンス算定部
60 記憶部
61 基準データ
62 硬貨特性データ
70 硬貨識別制御部
71 インダクタンス変化算定部
72 硬貨サイズ判別部
73 抵抗変化算定部
74 硬貨材質判別部
75 識別処理部
130、131 コイル
140 基板
150、160 集積回路チップ
210 釣銭機
211 表示操作部
212 硬貨処理ユニット
212a 硬貨投入口
212b 硬貨払出口
213 棒金ドロア
214 紙幣処理ユニット
214a 紙幣投入口
214b 紙幣払出口
215 回収カセット部
216 通信部
217記憶部
217a 入出金履歴データ
217b 在高データ
218 制御部
221 硬貨入金処理部
223 硬貨収納部
224 硬貨出金処理部

Claims (13)

  1. 識別対象となる硬貨を搬送する搬送路面に対して磁界を発生させる単一のコイルと、
    前記コイルに電圧を印加する交流電源部と、
    前記コイルの共振周波数及び該共振周波数でのインピーダンスを検知する検知部と、
    前記検知部により検知された共振周波数及びインピーダンスに基づいて、前記硬貨の種別を識別する識別部と
    を備えたことを特徴とする硬貨識別用磁気センサ。
  2. 前記コイルは、前記硬貨の最大径が該コイルにより発生された磁界内に所在する位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の硬貨識別用磁気センサ。
  3. 前記コイルは、前記硬貨の搬送方向に対し直交する方向の寸法が前記硬貨の最大径よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の硬貨識別用磁気センサ。
  4. 前記コイルは、前記硬貨の搬送方向の寸法が前記硬貨の最大径よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の硬貨識別用磁気センサ。
  5. 前記共振周波数から前記コイルのインダクタンスを算定するインダクタンス算定部と、
    前記インダクタンス算定部により算定されたインダクタンスと前記インピーダンスとに基づいて前記インピーダンスにおける抵抗成分を算定する抵抗成分算定部とをさらに備え、
    前記識別部は、前記インダクタンスと前記抵抗成分とを用いて前記硬貨の種別を識別する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の硬貨識別用磁気センサ。
  6. 前記交流電源部は、所定の周波数帯を掃引し、
    前記検知部は、前記交流電源部により掃引された周波数帯における消費電力に基づいて前記共振周波数及び該共振周波数でのインピーダンスを検知する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の硬貨識別用磁気センサ。
  7. 前記コイルにコンデンサを並列に接続して並列共振回路を形成し、
    前記交流電源部は、前記並列共振回路に電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の硬貨識別用磁気センサ。
  8. 前記コイルは、円形又は楕円形であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の硬貨識別用磁気センサ。
  9. 前記コイルは、基板上に形成されたプリントパターンであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の硬貨識別用磁気センサ。
  10. 前記交流電源部及び前記検知部は、前記基板上に搭載されることを特徴とする請求項9に記載の硬貨識別用磁気センサ。
  11. 前記搬送路面を非磁性の材質で構成したことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の硬貨識別用磁気センサ。
  12. 投入された硬貨又は投出する硬貨を搬送する搬送路と、
    前記搬送路の搬送路面に対して磁界を発生させるコイルと、
    前記コイルに電圧を印加する交流電源部と、
    前記コイルの共振周波数及び該共振周波数でのインピーダンスを検知する検知部と、
    前記検知部により検知された共振周波数及びインピーダンスに基づいて、前記硬貨の種別を識別する識別部と、
    前記識別部による識別結果に応じて前記硬貨の投入又は投出に係る処理を異ならせる硬貨処理部と
    を備えたことを特徴とする硬貨処理装置。
  13. 識別対象となる硬貨を搬送する搬送路面に対して設けられた単一のコイルにより交番磁界を発生させる磁界発生ステップと、
    前記コイルの共振周波数及び該共振周波数でのインピーダンスを検知する検知ステップと、
    前記検知ステップにより検知された共振周波数及びインピーダンスに基づいて、前記硬貨の種別を識別する識別ステップと
    を含むことを特徴とする硬貨識別方法。
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