JP5009002B2 - 棒金保管庫 - Google Patents

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Description

本発明は、棒金を必要に応じて取り出し可能に収納する棒金保管庫に関する。
売上金の管理を行うPOSレジに、売上金の入金および釣銭の出金を行うために入出金機を付設して、さらに、釣銭硬貨の補充用の棒金を保管する棒金保管庫を付設したものがある(例えば、特許文献1参照)。この棒金保管庫は、筐体と、筐体に対し引き出しおよび収納可能に設けられた棒金トレイとを有しており、筐体に対し引き出された状態の棒金トレイが筐体に収納される際に、筐体に対し棒金トレイとともに移動する棒金を筐体に設けられたセンサで走査して計数し、在り高管理を行うようになっている。
特開2006−85332号公報
しかしながら、上記のように、棒金トレイの移動を利用しセンサで走査して棒金の計数を行うものであると、棒金トレイを引き出して戻さなければ在り高の検出ができず、任意のタイミングで棒金の在り高を検出できないという問題があった。
したがって、本発明は、任意のタイミングで棒金の在り高を検出することができる棒金保管庫の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、筐体と、該筐体に対し引き出しおよび収納可能に設けられるとともに、全金種の棒金をセット可能なセット部を複数有する棒金トレイと、該棒金トレイのすべての前記セット部に設けられて棒金の有無およびセットされた棒金の金種をそれぞれ識別可能な棒金有無・金種識別手段と、これら棒金有無・金種識別手段の出力に基づいて棒金の在り高を管理する管理手段とを有することを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記筐体に対する前記棒金トレイの引き出された開状態から収納される閉状態への開閉切替を検知する収納検知手段を有し、該収納検知手段で前記開閉切替が検知されると前記管理手段が棒金の在り高を検出することを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、外部電源供給のオフからオンへのオフオン切替を検知する電源供給監視手段を有し、該電源供給監視手段で前記オフオン切替が検知されると前記管理手段が棒金の在り高を検出することを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に係る発明において、前記棒金有無・金種識別手段は、前記セット部にセットされた棒金の重量を検出する重量センサと、該重量センサで検出された棒金の重量に基づいて棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する識別手段とを有することを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に係る発明において、前記セット部は、セットされる棒金の外径に応じて該棒金のセット高さが異なるように構成されており、前記棒金有無・金種識別手段は、前記セット部にセットされた棒金のセット高さを検出する距離センサと、該距離センサで検出された棒金のセット高さに基づいて棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する識別手段とを有することを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記セット部は、互いの間隔が下向きに狭くなる形状の一対の支持面を有しており、これら支持面で支持することでセットされる棒金の外径に応じて該棒金のセット高さを異ならせることを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記セット部は、セットされる棒金の軸線方向から見て、最小径の棒金の外径よりも狭い間隔で配置される二箇所の支持点を有しており、これら支持点で支持することでセットされる棒金の外径に応じて該棒金のセット高さを異ならせることを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に係る発明において、前記セット部は、セットされる棒金の外径に応じて該棒金のセット高さが異なるように構成されており、前記棒金有無・金種識別手段は、前記セット部にセットされた棒金の磁気的性質を、棒金のセット高さが異なると該棒金との最短距離が異なる位置で検出する磁気センサと、該磁気センサの出力に基づいて棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する識別手段とを有することを特徴としている。
請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明において、前記棒金有無・金種識別手段は、前記セット部における棒金の長さ方向に間隔をあけて配置される二つの磁気センサを有しており、前記セット部は、前記二つの磁気センサのうちの一方の磁気センサの位置ではセットされる棒金の外径によらずに棒金のセット高さを一定として該棒金の前記一方の磁気センサとの最短距離を一定とし、前記二つの磁気センサのうちの他方の磁気センサの位置ではセットされる棒金の外径によって棒金のセット高さが異なり該棒金の前記他方の磁気センサとの最短距離が異なるように構成され、前記二つの磁気センサは、予め設定された設定金種の棒金がセットされた場合に出力がバランスするように構成されていて、前記識別手段は、前記二つの磁気センサの出力と出力差とに基づいてセットされた棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、棒金トレイが、全金種の棒金をセット可能なセット部を複数有しており、すべてのセット部に棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別可能な棒金有無・金種識別手段が設けられていて、管理手段は、各棒金有無・金種識別手段で対応するセット部における棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検出することで棒金の在り高を検出することになる。このように、すべてのセット部に棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検知する棒金有無・金種識別手段が設けられているため、任意のタイミングで棒金の在り高を検出することができる。また、棒金有無・金種識別手段がセット部における棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検出するため、いずれのセット部にいずれの金種の棒金をセットしても在り高を誤って検出してしまうことがなく、セット作業が容易になる。
請求項2に係る発明によれば、筐体に対し引き出された棒金トレイが収納される開閉切替を収納検知手段が検知すると、管理手段が棒金の在り高を検出するため、棒金トレイの数が変わる棒金トレイの引き出し後の収納時に自動的に棒金の在り高を検出することができる。
請求項3に係る発明によれば、外部電源供給のオフからオンへのオフオン切替を電源供給監視手段が検知すると、管理手段が棒金の在り高を検出するため、例えば停電時や障害発生時等、外部電源供給がオフされる棒金管理が困難な状態が生じても、その後、電源供給が復旧した時点で即座に棒金の在り高を検出することができる。したがって、仮に棒金管理が困難な状態で管理上の問題が生じても即座に在り高を検出することで即座に対応可能となる。
請求項4に係る発明によれば、規定枚数のバラ硬貨を包装して構成される棒金は、金種を識別可能な程度の重量差を有しているため、識別手段が、セット部にセットされ重量センサで検出された棒金の重量を各金種の棒金の基準重量と比較することで、セット部における棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する。したがって、簡素な構成で確実に、棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検出することができる。
請求項5に係る発明によれば、規定枚数のバラ硬貨を包装して構成される棒金は、金種を識別可能な程度の外径差を有しているため、セット部が、この外径差を利用してセット高さを異ならせ、識別手段が、セット部にセットされ距離センサで検出された棒金のセット高さと、各金種の棒金の基準セット高さと比較することで、セット部における棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する。したがって、簡素な構成で確実に、棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検出することができる。
請求項6に係る発明によれば、セット部が、互いの間隔が下向きに狭くなる形状の一対の支持面で支持することで棒金のセット高さを外径値毎に異ならせるため、簡素な構成で棒金のセット高さを外径値毎に異ならせることができる。
請求項7に係る発明によれば、セット部が、セットされる棒金の軸線方向から見て、最小径の棒金の外径よりも狭い間隔で配置される二箇所の支持点を有していて、これら支持点で支持することで棒金のセット高さを外径毎に異ならせるため、簡素な構成で棒金のセット高さを外径値毎に異ならせることができる。
請求項8に係る発明によれば、セット部が、棒金の外径差を利用してセット高さを異ならせると、識別手段が、棒金の材質と、棒金および磁気センサの距離で変化する磁気センサの出力(セット部にセットされた棒金の磁気的性質)に基づいて、セット部における棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別するため、材質相違も検出することができる。したがって、例えば同径で異材質の棒金が混入した場合にこれを検出できる。
請求項9に係る発明によれば、セット部に設定金種の棒金がセットされた状態では、一方の磁気センサの位置と、他方の磁気センサの位置とで両磁気センサの出力がバランスすることになり、それ以外の状態では、両磁気センサの出力のバランスが崩れることになり、識別手段は、このような二つの磁気センサの出力と、出力差がバランスするか否かと、バランスが崩れた場合に生じる出力差とに基づいて、セット部における棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別することになる。このように二つの磁気センサの出力のバランスを見ることで、外来ノイズをキャンセルできることから、信頼性が向上する。
本発明の第1実施形態の棒金保管庫を図1〜図5を参照して以下に説明する。
図1は、例えばスーパーマーケット等で用いられるレジ装置11を示すもので、このレジ装置11は、レジ係の操作者により操作されて売上金の管理を行うPOSレジ12の下側に、POSレジ12と連動して売上金の入金および釣銭の出金を行う貨幣入出金機13が設けられ、貨幣入出金機13の下側に釣銭硬貨の補充用として用いられる棒金を保管する第1実施形態の棒金保管庫14が設けられて構成されている。
POSレジ12は、図示略のバーコード読取機で読み取った商品のバーコードに基づき、商品の合計金額を計算する計算機能等を有する図2に示すPOSレジ制御部20と、操作者がバーコードの読取作業を終了させる際に操作する合計キーおよび操作者が顧客から預かった現金の金額を入力する際に操作する金額入力キー等を有する操作部23と、計算した商品の合計金額や操作者への案内等を表示させるための表示部(表示手段)24、バーコードに対応した購入商品名、商品金額、商品の合計金額等をレシートに印刷するための印刷手段25などが備えられている。
このPOSレジ12では、商品の計算が終了して、操作部23の合計キーが押下された場合には、POSレジ制御部20によって、商品の合計金額を表示部24に表示させた後、顧客から受け取った代金と、商品の購入金額との間の差額を計算し、更に、顧客からの代金と商品の購入金額との間に差額がある場合には、その差額の貨幣(紙幣、硬貨)を払い出す釣銭指令を出力する。
貨幣入出金機13は、POSレジ12からの指示により入出金処理がそれぞれ行われる紙幣入出金機30と、硬貨入出金機31とを有しており、これらは操作者から見て左右(以下、単に左右という)に並設されている。
紙幣入出金機30は、その機体の前面上部に設けられ、入金紙幣を受け入れるための入金口33と、該入金口33の下側に位置する機体前面に設けられた出金/リジェクト口34と、入金口33に投入された紙幣の入金処理および内部に収納した紙幣の出金/リジェクト口34への出金処理等を行う図2に示す紙幣入出金機構部35と、紙幣入出金機構部35を制御する紙幣入出金制御部36とを有している。
硬貨入出金機31は、その機体の上部に設けられ、入金硬貨を受け入れるための入金口38と、機体の前面下部に設けられ、出金硬貨を払い出す出金口39と、入金口38に投入された硬貨の入金処理および内部に収納した硬貨の出金口39への出金処理等を行う図2に示す硬貨入出金機構部40と、硬貨入出金機構部40を制御する硬貨入出金制御部41とを有している。
第1実施形態の棒金保管庫14は、その上面に貨幣入出金機13が搭載される筐体50と、この筐体50から操作者側に引き出し可能および筐体50内に収納可能に設けられた棒金トレイ51とを有している。
ここで、棒金トレイ51に収納される各金種の棒金について説明する。図3の図表に示すように、棒金の種類は、現状日本国内において、1円アルミニウム硬貨を50枚集積して包装した1円棒金と、5円黄銅硬貨を50枚集積して包装した5円棒金と、10円青銅硬貨を50枚集積して包装した10円棒金と、50円白銅硬貨を50枚集積して包装した50円棒金と、100円白銅硬貨を50枚集積して包装した100円棒金と、500円白銅硬貨を50枚集積して包装した第1の500円棒金と、500円ニッケル黄銅硬貨を50枚集積して包装した第2の500円棒金とが取り扱われる可能性がある。
そして、材質について見てみると、50円、100円および第1の500円は、成分が共通であって導電率も同じである一方、1円、5円、10円および第2の500円は、それぞれ成分が他とは異なっており導電率もそれぞれ異なっている。また、直径について見てみると、第1の500円および第2の500円が同じである一方、1円、5円、10円、50円および100円は、他とは異なっている。さらに、棒金とした場合の重さについて見てみると、第1の500円棒金と第2の500円棒金とで差が小さいものの、すべて他とは異なっている。さらに、棒金長さについて見てみると、1円棒金、5円棒金および10円棒金は同じであって、これら以外よりも短い一方、100円棒金は、1円棒金、5円棒金および10円棒金よりも若干長く、50円棒金はさらに長く、第1の500円棒金および第2の500円棒金は、互いに同じでさらに長くなっている。
図1に示すように、筐体50は、高さが低い略直方体の箱状のもので、操作者側となる前面に開口部52が形成されている。
棒金トレイ51には、左右両側の外側面に前後方向に沿って延在する一対の図示略のスライドレールが設けられ、これらスライドレールを介して筐体50に摺動可能に支持されている。そして、筐体50には、棒金トレイ51が筐体50内に収納された状態で棒金トレイ51によりオンされ、それ以外の位置ではオフされる図2に示す閉位置スイッチ(収納検知手段)58と、棒金トレイ51が筐体50内から引き出された所定位置に位置すると棒金トレイ51によりオンされ、それ以外の位置ではオフされる引き出しスイッチ(収納検知手段)59とが設けられており、これらが棒金保管庫制御部(棒金有無・金種識別手段,確認手段,管理手段,収納検知手段,電源供給監視手段)60に接続されている。この棒金保管庫制御部60は、引き出しスイッチ59がオフからオンに切り替わってから所定時間内に閉位置スイッチ58がオンされると、筐体50に対する棒金トレイ51の引き出された開状態から収納される閉状態への開閉切替を検知する。また、閉位置スイッチ58がオンからオフに切り替わってから所定時間内に引き出しスイッチ59がオンされると、筐体50に対する棒金トレイ51の閉状態から開状態への閉開切替を検知する。
棒金トレイ51には、図4に示すように、全金種の棒金をセット可能な複数のセット部Sが、左右方向の一側および他側の二列に分けられて設けられている。左右方向の一側の複数のセット部Sは、それぞれ、棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500のいずれか一つがその軸線を左右方向に沿わせた姿勢でセットされるもので、それぞれが左右方向の位置を一致させて引き出し方向に並設されている。また、左右方向の他側の複数のセット部Sも、それぞれ、棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500のいずれか一つがその軸線を左右方向に沿わせた姿勢でセットされるもので、それぞれが左右方向の位置を一致させて引き出し方向に並設されている。ここで、左右方向の一側および他側の二列でセット部Sの数は同数となっている。また、引き出し方向前側からの配置順が同じとなる左右のセット部Sは、互いに引き出し方向の位置を一致させており、その結果、左右方向の一側の複数のセット部Sの全体と左右方向の他側の複数のセット部Sの全体とは引き出し方向の位置を一致させている。
上記した各セット部Sは、図5に示すように、下方に凹む凹形状をなして個別に昇降可能に設けられており、最大外径の棒金の外径よりも大径の円筒面状の底面65と、この底面65の軸線方向両側から最大長の棒金の長さよりも長い間隔をあけてそれぞれ立ち上がる一対の端面66とを有していて、平面視長方形状の開口部を有している。なお、図5では、10円硬貨の棒金B10がセットされた状態を例示している。
そして、棒金トレイ51のすべてのセット部Sには、それぞれ、セットされた棒金の重量を検出する重量センサ(棒金有無・金種識別手段)70aが設けられている。
すべての重量センサ70aの出力は、マルチプレクサ回路等を利用することで、時分割的に走査して識別処理可能となり、棒金保管庫制御部60に送信される。ここで、すべてのセット部Sは、いずれもセットされる棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500の金種が設定されておらず、いずれの金種の棒金をセットしても良いため、棒金保管庫制御部60では、すべてのセット部Sに設けられた各重量センサ70aで検出される重量が、設定金種の棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500のそれぞれの基準重量に対して金種毎に設定された所定の許容範囲内で一致するものがあるか否かに基づいて棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する。
つまり、重量センサ70aで所定値以上の重量が検出されなければ棒金なしと判定し、重量センサ70aで所定値以上の重量が検出された場合、検出された重量を、1円棒金B1の基準重量、5円棒金B5の基準重量、10円棒金B10の基準重量、50円棒金B50の基準重量、100円棒金B100の基準重量および500円棒金B500の基準重量とそれぞれ比較し、いずれか一金種の基準重量との誤差が各金種毎に予め設定された許容範囲内にあれば、その金種の棒金があると判定し、いずれの金種の基準重量に対しても誤差が許容範囲になければ、異常状態(棒金以外の物体のセット状態あるいは異常棒金のセット状態)にあると判定する。
例えば、重量センサ70aで検出された重量が、1円棒金B1の基準重量との誤差が1円棒金B1に対し設定された許容範囲内にあれば1円棒金B1が有ると判断し、5円棒金B5の基準重量との誤差が5円棒金B5に対し設定された許容範囲内にあれば5円棒金B5が有ると判断し、10円棒金B10の基準重量との誤差が10円棒金B10に対し設定された許容範囲内にあれば10円棒金B10が有ると判断し、50円棒金B50の基準重量との誤差が50円棒金B50に対し設定された許容範囲内にあれば50円棒金B50が有ると判断し、100円棒金B100の基準重量との誤差が100円棒金B100に対し設定された許容範囲内にあれば100円棒金B100が有ると判断し、500円棒金B500の基準重量との誤差が500円棒金B500に対し設定された許容範囲内にあれば500円棒金B500が有ると判断する。そして、棒金保管庫制御部60は、すべての重量センサ70aの検出結果に基づいて棒金保管庫14内の棒金の在り高を検出する。なお、各基準重量の誤差の許容範囲は、他の基準重量の誤差の許容範囲とは重ならないように設定されている。
ここで、棒金保管庫制御部60は、POSレジ制御部20に通信可能に接続されており、このPOSレジ制御部20には、さらに紙幣入出金制御部36および硬貨入出金制御部41が通信可能に接続されている。POSレジ制御部20は、外部電源から電力供給を受けて、紙幣入出金制御部36、硬貨入出金制御部41および棒金保管庫制御部60にそれぞれ電力を供給することになる。POSレジ制御部20は、すべてのレジ装置11を統括するシステム管理装置71に通信可能に接続されている。
そして、棒金保管庫制御部60は、筐体50に対する棒金トレイ51の引き出された開状態から収納される閉状態への開閉切替を引き出しスイッチ59がオフからオンに切り替わってから閉位置スイッチ58がオンされたことにより検出すると、すべての重量センサ70aの検出値に基づく棒金の検知の有無および金種識別結果に基づいて棒金保管庫14内の棒金の在り高を検出する。つまり、筐体50に対して棒金トレイ51が引き出されると、硬貨入出金機31への補充のために複数のセット部Sのいずれか対応するものから棒金を取り出したり、あるいはセット部Sのいずれか対応するものに棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500のいずれかを追加収納したり等、棒金トレイ51の棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500の在り高が変化する可能性が高いため、棒金トレイ51が引き出された後に筐体50に収納されると、この時点で在り高を検出するのである。このとき、異常状態とされたセット部Sについては、棒金の在り高検出から除外するとともに、POSレジ制御部20に向かって異常信号を送信し、これを受けてPOSレジ制御部20は表示部24に棒金保管庫14で異常が生じている旨と、異常状態とされたセット部Sとを表示させる。異常状態とされたセット部Sの表示は、例えば全体のレイアウトを表示させてその中の異常状態とされたセット部Sを点灯表示させる等である。なお、各セット部Sにランプ等を付設して異常時に点滅させても良い。
また、棒金保管庫制御部60は、POSレジ制御部20を介しての外部電源供給のオフからオンへのオフオン切替を検知すると、すべての重量センサ70aの検出値に基づく棒金の検知の有無および金種識別結果に基づいて棒金保管庫14内の棒金の在り高を検出する。つまり、例えば停電時や障害発生時等、外部電源供給がオフされて棒金管理が困難な管理上不安定な状態が生じた場合には、その後、電源供給が復旧した時点で即座に棒金保管庫14内の棒金の在り高を上記と同様に検出する。
そして、棒金保管庫制御部60は、検出した棒金の在り高を、POSレジ制御部20に送信することになり、POSレジ制御部20では、この棒金保管庫14内の棒金の在り高を更新記憶するとともに、棒金の在り高をシステム管理装置71に出力する。ここで、POSレジ制御部20では、例えば操作部23への適宜の操作入力があるとその時点の棒金の在り高を表示部24に表示させる。また、システム管理装置71では、各レジ装置11毎に送信された棒金の在り高情報から次の棒金補充時に準備するべき各金種毎の棒金の数等を割り出して表示させることになり、これに基づいて補充作業者は棒金を準備する。また、システム管理装置71では、各レジ装置11毎に棒金がすべて取り出された金種があるか否かを監視しており、棒金がすべて取り出された要補充金種があるレジ装置11が生じた場合には、アラームを発生させ、当該レジ装置11への要補充金種の追加を促す。
以上に述べた第1実施形態によれば、棒金トレイ51が、全金種の棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500をセット可能なセット部Sを複数有しており、すべてのセット部Sに棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別可能な重量センサ70aが設けられていて、棒金保管庫制御部60は、各重量センサ70aで対応するセット部Sにおける棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検出することで棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500の在り高を検出することになる。このように、すべてのセット部Sに棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検知する重量センサ70aが設けられているため、任意のタイミングで棒金の在り高を検出することができる。
また、重量センサ70aがセット部Sにおける棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検出するため、いずれのセット部Sにいずれの金種の棒金をセットしても在り高を誤って検出してしまうことがなく、セット作業が容易になる。
さらに、筐体50に対し引き出された棒金トレイ51が収納される開閉切替を、閉位置スイッチ58および引き出しスイッチ59の検出結果で検知すると、棒金保管庫制御部60が棒金の在り高を検出するため、棒金トレイ51の数が変わる棒金トレイ51の引き出し後の収納時に自動的に棒金の在り高を検出することができる。つまり、在り高が変化することのないタイミングで在り高検出を不必要に行ってしまうことがなく、在り高を効率良く検出することができる。
加えて、棒金保管庫制御部60は、外部電源供給のオフからオンへのオフオン切替を検知すると、棒金の在り高を検出するため、例えば停電時や障害発生時等、外部電源供給がオフされる棒金管理が困難な状態が生じても、その後、電源供給が復旧した時点で即座に棒金の在り高を検出することができる。したがって、仮に棒金管理が困難な状態で管理上の問題が生じても即座に在り高を検出することで即座に対応可能となる。
さらに、規定枚数のバラ硬貨を包装して構成される棒金は、金種を識別可能な程度の重量差を有しているため、棒金保管庫制御部60が、各セット部Sにセットされそれぞれの重量センサ70aで検出された棒金の重量を各金種の棒金の基準重量と比較することで、セット部Sにおける棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する。したがって、簡素な構成で確実に、棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検出することができる。
次に、本発明の第2実施形態の棒金保管庫を主に図6を参照して以下に第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態の棒金保管庫14は、各セット部Sにおける棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別するため、第1実施形態の重量センサ70aに換えて距離センサ(棒金有無・金種識別手段)70bが設けられている。なお、図6では、10円硬貨の棒金B10がセットされた状態を例示している。
そのため、まず、棒金トレイ51のすべてのセット部Sは、セットされる棒金の外径に応じて該棒金のセット高さが異なるように構成されている。つまり、各セット部Sは、断面等脚台形状をなして下方に凹む凹形状をなしており、鉛直面を基準とした鏡面対称をなし互いの間隔が下向きに狭くなる形状の一対の支持面75と、これら支持面75の下縁部同士を結ぶ水平な底面76とを有している。ここで、一対の支持面75同士の最短間隔は、最小外径の棒金の外径よりも狭い幅をなしている。
以上により、すべてのセット部Sは、それぞれにセットされる棒金の外径に応じて棒金の底面76からの最短距離つまりセット高さが異なることになる。そして、このセット高さを検出する非接触式の距離センサ70bが底面76に設けられている。この距離センサ70bは、例えば光学式の反射型センサである。
そして、すべての距離センサ70bの出力は、マルチプレクサ回路等を利用することで、時分割的に走査して識別処理可能となり、棒金保管庫制御部60に送信される。ここで、すべてのセット部Sは、いずれもセットされる棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500の金種が設定されておらず、いずれの金種の棒金をセットしても良いため、棒金保管庫制御部60では、すべてのセット部Sに設けられた各距離センサ70bで検出されるセット高さが、設定金種の棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500のそれぞれの基準セット高さに対して許容範囲内で一致するものがあるか否かに基づいて棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する。
つまり、距離センサ70bで所定値以内のセット高さが検出されなければ棒金なしと判定し、距離センサ70bで所定値以内のセット高さが検出された場合、検出されたセット高さを、1円棒金B1の基準セット高さ、5円棒金B5の基準セット高さ、10円棒金B10の基準セット高さ、50円棒金B50の基準セット高さ、100円棒金B100の基準セット高さおよび500円棒金B500の基準セット高さとそれぞれ比較し、いずれか一金種の基準セット高さとの誤差が許容範囲内にあれば、その金種の棒金があると判定し、いずれの金種の基準セット高さに対しても誤差が許容範囲になければ、異常状態(棒金以外の物体のセット状態あるいは異常棒金のセット状態)にあると判定する。
例えば、距離センサ70bで検出されたセット高さが、1円棒金B1の基準セット高さとの誤差が許容範囲内にあれば1円棒金B1が有ると判断し、5円棒金B5の基準セット高さとの誤差が許容範囲内にあれば5円棒金B5が有ると判断し、10円棒金B10の基準セット高さとの誤差が許容範囲内にあれば10円棒金B10が有ると判断し、50円棒金B50の基準セット高さとの誤差が許容範囲内にあれば50円棒金B50が有ると判断し、100円棒金B100の基準セット高さとの誤差が許容範囲内にあれば100円棒金B100が有ると判断し、500円棒金B500の基準セット高さとの誤差が許容範囲内にあれば500円棒金B500が有ると判断する。そして、棒金保管庫制御部60は、すべての距離センサ70bの検出結果に基づいて棒金保管庫14内の棒金の在り高を第1実施形態と同様に検出する。なお、各基準セット高さの誤差の許容範囲は、他の基準セット高さの誤差の許容範囲とは重ならないように設定されている。
以上に述べた第2実施形態によれば、規定外径のバラ硬貨を包装して構成される棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500は、金種を識別可能な程度の外径差を有しているため、セット部Sが、この外径差を利用してセット高さを異ならせ、すべてのセット部Sに棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別可能な距離センサ70bが設けられていて、棒金保管庫制御部60は、各距離センサ70bで対応するセット部Sにおける棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検出することで棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500の在り高を検出することになる。このように、すべてのセット部Sに棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検知する距離センサ70bが設けられているため、任意のタイミングで棒金の在り高を検出することができる。
また、距離センサ70bがセット部Sにおける棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検出するため、いずれのセット部Sにいずれの金種の棒金をセットしても在り高を誤って検出してしまうことがなく、セット作業が容易になる。
さらに、セット部Sが、互いの間隔が下向きに狭くなる形状の一対の支持面75で支持することで棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500のセット高さを外径値毎に異ならせるため、簡素な構成で棒金のセット高さを外径値毎に異ならせることができる。
加えて、外径に応じて変化するセット高さを距離センサ70bで検出するため、重量センサを用いる第1実施形態では検出できない、設定金種の棒金と同じ重量で外径が異なる設定金種以外の棒金(他の物体含む)についても、設定金種の棒金ではないと判断できる。
なお、セット部Sが、一対の支持面75ではなく、図7に示すように、セットされる棒金の軸線方向から見て、最小径の棒金の外径よりも狭い間隔で同じ高さ位置に配置され、しかも軸線方向の位置を合わせて配置される二箇所の支持点77の組と二箇所の支持点78の組とを、棒金の軸線方向の両側それぞれに有しており、これら支持点で支持することでセットされる棒金の外径に応じて該棒金のセット高さを異ならせるようにしても良い。このように構成しても、簡素な構成で棒金のセット高さを外径値毎に異ならせることができる。
次に、本発明の第3実施形態の棒金保管庫を主に図8を参照して以下に第2実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第3実施形態の棒金保管庫14は、各セット部Sにおける棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別するため、第2実施形態の距離センサに換えて磁気センサ(棒金有無・金種識別手段)70cが設けられている。
つまり、第2実施形態と同様に、セット部Sは、互いの間隔が下向きに狭くなる形状の一対の支持面75と、これら支持面75の下縁部同士を結ぶ水平な底面76とを有していて、セットされる棒金の外径に応じて棒金の底面76からの距離つまりセット高さが異なるように構成されており、このセット高さを検出する非接触式の磁気センサ70cが底面76に設けられている。
そして、すべての磁気センサ70cの出力は、マルチプレクサ回路等を利用することで、時分割的に走査して識別処理可能となり、棒金保管庫制御部60に送信される。ここで、すべてのセット部Sは、いずれもセットされる棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500の金種が設定されておらず、いずれの金種の棒金をセットしても良いため、棒金保管庫制御部60では、すべてのセット部Sに設けられた各磁気センサ70cで検出される磁気データが、設定金種の棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500のそれぞれの基準磁気データに対して許容範囲内で一致するものがあるか否かに基づいて棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する。
つまり、磁気センサ70cでセット部Sに棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500のうちのいずれかがあると判定できるレベルの磁気データが検出されなければ棒金なしと判定し、磁気センサ70cで上記レベルの磁気データが検出された場合、検出された磁気データを、1円棒金B1の基準磁気データ、5円棒金B5の基準磁気データ、10円棒金B10の基準磁気データ、50円棒金B50の基準磁気データ、100円棒金B100の基準磁気データおよび500円棒金B500の基準磁気データとそれぞれ比較し、いずれか一金種の基準磁気データとの誤差が許容範囲内にあれば、その金種の棒金があると判定し、いずれの金種の基準磁気データに対しても誤差が許容範囲になければ、異常状態(棒金以外の物体のセット状態あるいは異常棒金のセット状態)にあると判定する。
例えば、磁気センサ70cで検出された磁気データが、1円棒金B1の基準磁気データとの誤差が許容範囲内にあれば1円棒金B1が有ると判断し、5円棒金B5の基準磁気データとの誤差が許容範囲内にあれば5円棒金B5が有ると判断し、10円棒金B10の基準磁気データとの誤差が許容範囲内にあれば10円棒金B10が有ると判断し、50円棒金B50の基準磁気データとの誤差が許容範囲内にあれば50円棒金B50が有ると判断し、100円棒金B100の基準磁気データとの誤差が許容範囲内にあれば100円棒金B100が有ると判断し、500円棒金B500の基準磁気データとの誤差が許容範囲内にあれば500円棒金B500が有ると判断する。そして、棒金保管庫制御部60は、すべての磁気センサ70cの検出結果に基づいて棒金保管庫14内の棒金の在り高を第1実施形態と同様に検出する。なお、各基準磁気データの誤差の許容範囲は、他の基準磁気データの誤差の許容範囲とは重ならないように設定されている。
ここで、磁気センサ70cは、セット高さの相違によって検出磁気データが変化することになるが、材質の相違によっても検出磁気データが変化することになるため、外径が同じでセット高さが同じであっても、材質が異なれば、検出磁気データが基準磁気データと相違することになる。このため、磁気センサ70cを用いることで、金種識別をセット高さおよび材質で判断することができる。
以上に述べた第3実施形態によれば、規定外径のバラ硬貨を包装して構成される棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500は、金種を識別可能な程度の外径差を有しているため、セット部Sが、この外径差を利用してセット高さを異ならせ、セット部Sにセットされた棒金の磁気データを磁気センサ70cで検出し、これが設定金種の棒金の基準磁気データと一致するか否かに基づいて設定金種の棒金の有無を確認する。したがって、簡素な構成で確実に、棒金の有無およびセットされた棒金の金種を検出することができる。
加えて、磁気センサ70cで棒金の磁気的性質を検出するため、距離センサ70bを用いる第2実施形態では検出できない、取り扱い金種の棒金と同じ外径で材質が異なる棒金(他の物体含む)についても検出できる。
次に、本発明の第4実施形態の棒金保管庫を主に図9を参照して以下に第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第4実施形態において、各セット部Sは、下方に凹む凹形状をなしており、棒金を収納可能となるように、セットされる設定金種の棒金の外径よりも幅が広く棒金の長さよりも長い長方形平板状の底面81と、底面81の両長辺からそれぞれ鉛直に立ち上がる側面82と底面81の両短辺からそれぞれ鉛直に立ち上がる端面83とを有している。また、軸線方向一側には、セットされる棒金の軸線方向から見て、最小径の棒金の外径よりも狭い間隔で同じ高さ位置に配置され、しかも軸線方向の位置を合わせて配置される二箇所の支持点84が設けられており、軸線方向他側には、すべての金種の棒金の外径よりも大径の円弧状の支持部85が設けられている。これにより、一方の支持部85の位置では外径によらずに棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500のセット高さが一定となり、他方の支持点84の位置では外径によってセット高さが異なるように構成されている。さらに、支持部85側には、棒金の軸線方向位置を決めるための位置決め部86が設けられている。勿論、位置決め部86を支持点84側に設けることも可能である。
ここで、すべてのセット部Sは、予め金種判定の基準として設定された設定金種の棒金(例えば10円棒金B10)が、位置決め部86に一端部が当接させられ、二箇所の支持点84で軸線方向一側が支持され、支持部85で軸線方向他側が支持された三点支持状態で、図9(c)に実線で示すように、水平になり、かつ支持部85と支持点84との中央に軸線方向の中心が位置するように位置決め部86と支持部85と一対の支持点84との位置関係が設定されている。これにより、設定金種の棒金よりも大径の硬貨が、位置決め部86に一端部を当接させてセットされると図9に二点鎖線で示すように支持点84での支持位置側が位置決め部86側よりも上側に位置するように傾斜することになり、設定金種の棒金よりも小径の硬貨が位置決め部86に一端部を当接させてセットされると図9に一点鎖線で示すように支持点84での支持位置側が位置決め部86側よりも下側に位置するように傾斜することになる。
そして、すべてのセット部Sには、セットされる棒金の軸線方向に間隔をあけて、外径によらずに棒金のセット高さが一定となる支持部85の位置と、外径によって棒金のセット高さが異なる一対の支持点84の位置とに、二つの磁気センサ(棒金有無・金種識別手段)70d,70eが設けられている。支持部85の位置の磁気センサ70dおよび支持点84の位置の磁気センサ70eの二つのセンサは、予め設定された設定金種の棒金(例えば10円棒金B10)がセットされた場合に、棒金との距離が等しくなって出力がバランスするように底面81に配置されている。なお、磁気センサ70d,70eは例えば渦電流式のチップコイルを用いたものが適用されることになり、磁気センサ70d,70eが接続される図示略のセンサ回路は、各磁気センサ70d,70eに共通のバランスコイルを使用した差動型で、時分割で磁気センサ70d,70eを走査する方式の回路となる。
すべてのセット部Sは、いずれもセットされる棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500の金種が設定されておらず、いずれの金種の棒金をセットしても良いため、棒金保管庫制御部60では、すべてのセット部Sに設けられた磁気センサ70d,70eで検出される磁気データに基づいて棒金の有無を検出するとともに、これら磁気データのバランスを確認し、磁気データがバランスしているか、アンバランス量はどの位かに基づいて、棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する。つまり、磁気センサ70d,70eで検出される磁気データのバランスを確認し、これらのアンバランス量が設定金種の棒金(例えば10円棒金B10)に対して設定された第1の所定範囲内にあってバランスしていれば、設定金種の棒金(例えば10円棒金B10)が有ると判断し、これらのアンバランス量が第2の所定範囲にあれば、設定金種以外の第1金種の棒金が有ると判断し、これらのアンバランス量が第3の所定範囲にあれば、設定金種以外の第2金種の棒金が有ると判断し、これらのアンバランス量が第4の所定範囲にあれば、設定金種以外の第3金種の棒金が有ると判断し、これらのアンバランス量が第5の所定範囲にあれば、設定金種以外の第4金種の棒金が有ると判断し、これらのアンバランス量が第6の所定範囲にあれば、設定金種以外の第5金種の棒金が有ると判断し、これらのアンバランス量が、第1〜第6のいずれの範囲にもなければ、異常状態(棒金なし、棒金以外の物体のセット状態あるいは異常棒金のセット状態)であると判断する。
例えば、設定金種の棒金(例えば10円棒金B10)よりも外径の大きな棒金(例えば500円棒金B500)がセットされると、支持部85側の磁気センサ70dと棒金とが一定距離であるのに対し、支持点84側の磁気センサ70eと棒金との距離がこの一定距離よりも広がり、磁気センサ70d,70eの磁気データのバランスが金種に応じた量だけ崩れることになり、設定金種の棒金(例えば10円棒金B10)よりも外径の小さな棒金(例えば1円棒金B1)がセットされても、支持部85側の磁気センサ70dと棒金とが一定距離であるのに対し、支持点84側の磁気センサ70eと棒金との距離がこの一定距離よりも近づき、磁気センサ70d,70eの磁気データのバランスが金種に応じた量だけ崩れることになる。この金種に応じて異なるアンバランス量から、いずれの棒金がセットされたかを検出する。
そして、棒金保管庫制御部60は、すべての磁気センサ70d,70eの検出結果に基づいて棒金保管庫14内の棒金の在り高を第1実施形態と同様に検出する。
以上に述べた第4実施形態によれば、規定外径のバラ硬貨を包装して構成される棒金B1,B5,B10,B50,B100,B500は、金種を識別可能な程度の外径差を有しているため、セット部Sに設定金種の棒金がセットされた状態では、両磁気センサ70d,70eの出力がバランスすることになり、設定金種以外の棒金がセットされた状態では、両磁気センサ70d,70eの出力のバランスが棒金の外径に応じて崩れることになり、棒金保管庫制御部60は、このような二つの磁気センサ70d,70eの出力と、出力差がバランスするか否かと、アンバランス量とで、棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別することになる。したがって、簡素な構成で確実に、棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別することができる。
しかも、このような二つの磁気センサ70d,70eの出力のバランスは、径差が小さい場合でも生じるため、確実に設定金種の棒金の有無を検出することができる。また、二つの磁気センサ70d,70eの出力のバランスを見ることで、外来ノイズをキャンセルできることから、信頼性が向上する。
本発明の第1実施形態の棒金保管庫が適用されたレジ装置の全体斜視図である。 本発明の第1実施形態の棒金保管庫が適用されたレジ装置の制御系ブロック図である。 各金種の棒金の各データを示す図表である。 本発明の第1実施形態の棒金保管庫の棒金トレイを示す平面図である。 本発明の第1実施形態の棒金保管庫のセット部を示すもので、(a)は側断面図、(b)は正断面図である。 本発明の第2実施形態の棒金保管庫のセット部を示すもので、(a)は側断面図、(b)は正断面図である。 本発明の第2実施形態の棒金保管庫のセット部の変形例を示すもので、(a),(b)は側断面図、(c)は正断面図である。 本発明の第3実施形態の棒金保管庫のセット部を示すもので、(a)は側断面図、(b)は正断面図である。 本発明の第4実施形態の棒金保管庫のセット部を示すもので、(a),(b)は側断面図、(c)は正断面図である。
符号の説明
14 棒金保管庫
50 筐体
51 棒金トレイ
58 閉位置スイッチ(収納検知手段)
59 引き出しスイッチ(収納検知手段)
60 棒金保管庫制御部(棒金有無・金種識別手段,確認手段,管理手段,収納検知手段,電源供給監視手段)
70a 重量センサ(棒金有無・金種識別手段)
70b 距離センサ(棒金有無・金種識別手段)
70c,70d,70e 磁気センサ(棒金有無・金種識別手段)
75 支持面
77,78,84 支持点
B1,B5,B10,B50,B100,B500 棒金
S セット部

Claims (9)

  1. 筐体と、
    該筐体に対し引き出しおよび収納可能に設けられるとともに、全金種の棒金をセット可能なセット部を複数有する棒金トレイと、
    該棒金トレイのすべての前記セット部に設けられて棒金の有無およびセットされた棒金の金種をそれぞれ識別可能な棒金有無・金種識別手段と、
    これら棒金有無・金種識別手段の出力に基づいて棒金の在り高を管理する管理手段とを有することを特徴とする棒金保管庫。
  2. 前記筐体に対する前記棒金トレイの引き出された開状態から収納される閉状態への開閉切替を検知する収納検知手段を有し、該収納検知手段で前記開閉切替が検知されると前記管理手段が棒金の在り高を検出することを特徴とする請求項1記載の棒金保管庫。
  3. 外部電源供給のオフからオンへのオフオン切替を検知する電源供給監視手段を有し、該電源供給監視手段で前記オフオン切替が検知されると前記管理手段が棒金の在り高を検出することを特徴とする請求項1または2記載の棒金保管庫。
  4. 前記棒金有無・金種識別手段は、前記セット部にセットされた棒金の重量を検出する重量センサと、該重量センサで検出された棒金の重量に基づいて棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する識別手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の棒金保管庫。
  5. 前記セット部は、セットされる棒金の外径に応じて該棒金のセット高さが異なるように構成されており、
    前記棒金有無・金種識別手段は、前記セット部にセットされた棒金のセット高さを検出する距離センサと、該距離センサで検出された棒金のセット高さに基づいて棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する識別手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の棒金保管庫。
  6. 前記セット部は、互いの間隔が下向きに狭くなる形状の一対の支持面を有しており、これら支持面で支持することでセットされる棒金の外径に応じて該棒金のセット高さを異ならせることを特徴とする請求項5記載の棒金保管庫。
  7. 前記セット部は、セットされる棒金の軸線方向から見て、最小径の棒金の外径よりも狭い間隔で配置される二箇所の支持点を有しており、これら支持点で支持することでセットされる棒金の外径に応じて該棒金のセット高さを異ならせることを特徴とする請求項5記載の棒金保管庫。
  8. 前記セット部は、セットされる棒金の外径に応じて該棒金のセット高さが異なるように構成されており、
    前記棒金有無・金種識別手段は、前記セット部にセットされた棒金の磁気的性質を、棒金のセット高さが異なると該棒金との最短距離が異なる位置で検出する磁気センサと、該磁気センサの出力に基づいて棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別する識別手段とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の棒金保管庫。
  9. 前記棒金有無・金種識別手段は、前記セット部における棒金の長さ方向に間隔をあけて配置される二つの磁気センサを有しており、
    前記セット部は、前記二つの磁気センサのうちの一方の磁気センサの位置ではセットされる棒金の外径によらずに棒金のセット高さを一定として該棒金の前記一方の磁気センサとの最短距離を一定とし、前記二つの磁気センサのうちの他方の磁気センサの位置ではセットされる棒金の外径によって棒金のセット高さが異なり該棒金の前記他方の磁気センサとの最短距離が異なるように構成され、
    前記二つの磁気センサは、予め設定された設定金種の棒金がセットされた場合に出力がバランスするように構成されていて、
    前記識別手段は、前記二つの磁気センサの出力と出力差とに基づいてセットされた棒金の有無およびセットされた棒金の金種を識別することを特徴とする請求項8記載の棒金保管庫。
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