JP2007254011A - 包装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】包装袋11に複数の収納物品を包み込んで形成される包装体1であって、包装袋11は前記複数の収納物品の周囲を覆う正面部12、背面部13、一対の側面部14,14、上面部15及び底面部16を有し、上面部15は、一対の側面部14,14から左右方向にそれぞれ延設した一対の延設耳部30,30及び一方の延設耳部30から他方の延設耳部30に亘って上面部15の前後方向中央部分を左右方向に横断する頂部17を有し、頂部17には、ベルト部18が、その両端部を一対の延設耳部30,30にベルト接合部20,20により接合させて上面部15における延設耳部30以外の領域15aを跨いで設けられており、頂部17には、包装袋11を開封するための開封易切断手段31が、少なくともそのベルト接合部20寄りの端部をベルト接合部20の下端よりも高い位置に位置させて設けられている。
【選択図】図1
Description
尚、本発明においては、特に明記のない限り、「前後方向」とは正面部12と背面部13とを結ぶ方向を意味し、「左右方向」とは一対の側面図14,14同士を結ぶ方向を意味し、「上下方向」とは上面部15と底面部16とを結ぶ方向を意味する。
延設耳部30は、上面部15の上面部中央領域15aから左右方向に延在するシート材料と側面部14から上方に延在するシート材料とが重なって形成されている。延設耳部30における上面部平面領域15b(後述)は、平面視で二等辺三角形状となっている。
帯状の頂部17は、図1に示すように、上面部平面領域15bから起立させることができ、図5に示すように、上面部平面領域15bに当接させるように倒すことができる(詳細は後述)。
第1実施形態においては、ベルト部18は、頂部17の正面側に設けられているが、頂部17の背面側及び上面部平面領域15bには設けられていない。また、ベルト部18は、頂部17を垂直に起立させた状態において、平面視で開封易切断手段31(詳細は後述)から前後方向にずれた位置に位置している。
ベルト接合部20は、重ねられたシート材料から形成された頂部17における一方の該シート材料のみに設けられていると、複数の収納物品10が収納された包装袋11から収納物品10を端からも取り出し易いので好ましい。
開封易切断手段31は、頂部17の一部を容易に切断できる構造とすることで、頂部17を開封易切断手段31において切断し、包装袋11に収納されている収納物品10を取り出すための開口部22(図7参照)を形成できるようになっている。
開封易切断手段31は、別の見方とすると、延設耳部30の頂部17における左右方向端部に少なくとも設けられている。
帯状の頂部17の上端と開封易切断手段31との間隔は、適宜設定されるが、開封易切断手段31を切断する際に頂部17を容易に摘めるように、好ましくは7〜100mm、更に好ましくは10〜50mmである。
この頂部シール部19は、包装袋11を開封する際に、頂部17を摘みやすく、頂部17の剛性を高めているので、開封性を向上させている。それにより、小さな力で開封でき、ミシン目などの開封易切断手段31に沿って切断できる開封方向性が向上する。
更に、頂部シール部19を開封易切断手段31の近傍に形成することで、頂部17を形成する2枚のシート材料を同時に切断できる開封方向性がより向上する。このような構成は、開封方向性のないシート材料、例えば未延伸な柔軟なフィルム材料から頂部17が構成される包装袋11の場合には、特に好ましく用いることができる。
また、側面部14からの延設部分は、これの下端縁部を谷折りして前記下面接合部の内側に挟み込んだ状態で接合される共に、接合された下端縁部よりも上方の部分が、まち部として正面部12及び背面部13の延設部分の上側に折り込まれている。
尚、開封易切断手段31の形成は、ベルト部18の接合前又は接合後でもよい。
次に、図4(b)に示すように、素材S11における頂部17となる領域に対し、頂部シール部19及び開封易切断手段31(ミシン目)を形成すると共に、長尺状のベルト部18の素材S18から切り出したベルト部18をホットメルトなどの接着剤、ヒートシールや超音波シールを用いてベルト接合部20によって接合する。ヒートシールや超音波シールを用いてベルト接合部20を接合する場合は、頂部17の正面側と背面側の2枚のシート材料を貫かないように、正面側と背面側の2枚のシート材料の間にガイド板(図示しない)を介在させた状態で接合させることが好ましい。
更に、図4(d)に示すように、この形態の素材S11における底面部16側を大きく開口させて、図4(e)に示すように、底面部16側の開口部から、集積された収納物品10を導入する。然る後、素材S11の底面部16側の開口部を封止し、所定の底面部16の形状を形成する(図示せず)。そして、上面部15の上面部中央領域15aから左右方向に延在するシート材料と側面部14から上方に延在するシート材料とから延設耳部30を形成し、包装体1を完成させる。
また、使用後の包装袋11を廃棄する場合には、図8に示すように、包装袋11全体を平たい形状にし、嵩張らない形態で廃棄することができる。
特に、開封易切断手段31の全体がベルト部18よりも高い位置に位置しているため、開封易切断手段31に沿って上面部15に開口部22を形成すると、ベルト部18と重ならない位置に開口部22が形成されることになり、収納物品10の取り出し性に優れている。
開封易切断手段31の両端部が頂部17の両端部に位置しているため、開封易切断手段31を左右どちらからも開封できる。また、大きな開口部22を形成することができ、複数枚の収納物品10を同時に取り出すことも容易である。
尚、2段の収納物品10のうち上段のものが取り出された後においては、下段の収納物品10の上面に沿って包装袋11を折り返すことができる。そのような形態にしてもベルト部18は邪魔になりにくい。
開封易切断手段31は、その全体を切断して完全開封してもよく、又は部分的に切断して部分開封をしてもよい。
開封後の包装体1は、頂部17を上面部15の上面部平面領域15b側に倒し、開口部22が塞がれた状態においては、ベルト部18を持ち上げるだけで、開口部22を簡易に開くことができる。
例えば、図10(a)に示すように、開封易切断手段31の一方の端部は、頂部17の左右方向端部に位置しているが、開封易切断手段31の他方の端部は、頂部17の左右方向端部には位置しておらず、左右方向に若干後退した位置に配置していてもよい。
また、図10(b)に示すように、開封易切断手段31の両方の端部は、頂部17の左右方向端部には位置しておらず、左右方向に若干後退した位置に配置していてもよい。
図10(a)及び図10(b)に示す開封易切断手段31では、その全体を切断したとしても、頂部17は上面部15から分離しないので、ゴミが発生しない。
例えば、図11(a)に示すように、開封易切断手段31は、第1実施形態における開封易切断手段31に比して、更にその中央位置において頂部17の上縁まで設けられた形状(T字を上下逆にした形状)とすることができる。
また、図11(b)に示すように、開封易切断手段31は、第1実施形態における開封易切断手段31に比して、その中央部において連続しておらず、2分された形状とすることができる。
また、図11(c)に示すように、開封易切断手段31は、図11(b)に示す形態における開封易切断手段31に比して、2分された開封易切断手段31における中央部側の端部が上方に向けて屈曲した形状とすることができる。
図11(a)〜図11(c)に示す開封易切断手段31によれば、上面部15の左右方向の幅の略半分の幅を有する開口部を容易に形成することができる。
例えば、図12(a)に示すように、開封易切断手段31の両端部は、ベルト部18のベルト接合部20よりも上方に位置しているが、開封易切断手段31の中央部は、正面視でベルト部18と重なる位置に設けることができる。
また、図12(b)に示すように、開封易切断手段31は、図12(a)に示す開封易切断手段31に比して、その中央部が頂部17よりも更に下方に位置し、上面部平面領域15bに亘って設けられている。
また、図12(c)に示すように、開封易切断手段31は、図12(b)に示す開封易切断手段31に比して、その中央部が上面部平面領域15bよりも更に下方に位置し、正面部12に亘って設けられている。
また、頂部17の内側に細帯状のテープを配設しておき、該テープを引っ張ることにより頂部17が引き裂かれるようにすることで、開封易切断手段を構成することができる。
また、頂部17に予め開口部22を形成しておき、この開口部22を帯状の粘着テープで封止することで、開封易切断手段を構成することができる。
例えば、開封易切断手段31が未開封であることを示すために、開封易切断手段31には、例えば、バージンシール(一旦開封すると文字や模様などが示されるシール。例えばセキュリティーシール、改ざん防止シール)、封印シール(単に開口部を跨ぐように止めてあるシール)、脆質シール(開封時にシール基材が壊れるシール)、バージン表示を設けることができる。
反対に、一旦開封された開封易切断手段31を再封する手段を設けてもよい。再封する手段としては、例えば、タックシール、針金が挙げられる。
ベルト接合部20は、シールから形成されることが一般的であるが、金属製又は合成樹脂製の可動ピン又は固定ピンから形成することも可能である(図示せず)。
また、図14(a)に示すベルト接合部20の形状は、中実の直角三角形(斜辺がベルト部18の長手方向内側に向けて傾斜)(図示しない)でもよい。
ベルト接合部20は、図14(a)、図14(d)、図14(e)、図15(b)に示すようにベルト部18の長手方向内側に向けて傾斜する形状を備えることが、ベルト接合部20の強度アップや、ベルト部18の持ち易さ、包装体1の搬送性(例えば、図5に示す状態のベルト部18の中央の把持部分を、図6に示すように、下から反転させる(折り返す)だけで包装体1の前後方向の中央寄りにベルト部18を近づけることができ、包装袋11が傾き難く、搬送し易い。また、ベルト部18と地面とが水平になり、搬送し易い)などの観点から好ましい。具体的な組み合わせとしては、例えば、図15(a)に示すベルト接合部20の形状と図15(b)に示すベルト接合部20の形状との組み合わせ、図14(d)に示すベルト接合部20の形状と図15(a)に示すベルト接合部20の形状との組み合わせが挙げられる。
また、図15(b)に示す下外向きに傾斜した直線状のベルト接合部20が設けられている場合には、ベルト接合部20よりも左右方向外方のベルト部18をなくすと共に、ベルト接合部20の下外向きの傾斜形状に沿わせて、開封易切断手段31の両端部を下外向きに傾斜させて設けることができる。
ベルト接合部20は、図4に示す製造方法のようにいわゆる横流しで製造する場合には、包装袋11の側面部14のシールと同時に形成することが簡便である。
また、図17(b)に示すように、第1実施形態に比して、上面部15における頂部17と上面部平面領域15bとの境界近傍に、点シールが非連続直線状に配列した補強用のシール部21を更に設けることができる。点シールが配列した補強用のシール部21が設けられていると、見栄えも向上する。
ベルト部18は透明な素材から形成することができ、そうすることで、包装袋11に描かれたデザイン(文字、絵)がベルト18で被われたとしてもデザインの見映えを損なうことがない。
頂部シール部19は、頂部17の上縁が2つ折りされたシート材料、例えば、小さな力で開封できる極めて薄いフィルム、方向性フィルムや紙から形成されている場合には、必ずしも必要はない。
収納物品10は、圧縮された状態で集積されて包装袋11に収納されることは必ずしも必要はなく、略直方体形状に集積されることも必ずしも必要ない。
また、収納物品10は、圧縮状態で上下方向に集積されて包装袋11に収納されてもよい。収納物品10が上下方向に圧縮状態で収納されている場合では、開封易切断手段31を切断することで上面部15に開口部22が形成され、収納物品10の圧縮状態を開放させることができるので、収納物品10を一枚ずつ容易に取り出すことができる。
10 収納物品
11 包装袋
12 正面部
13 背面部
14 側面部
15 上面部
15a 上面部中央領域
15b 上面部平面領域
16 底面部
17 頂部
18 ベルト部
19 頂部シール部
20 ベルト接合部
22 開口部
30 延設耳部
31 開封切断断線
Claims (7)
- シート材料を主体とする包装袋に複数の収納物品を包み込んで形成される包装体であって、
前記包装袋は、前記複数の収納物品の周囲を覆う正面部、背面部、一対の側面部、上面部及び底面部を有し、
前記上面部は、前記一対の側面部から左右方向にそれぞれ延設した一対の延設耳部、及び一方の該延設耳部から他方の該延設耳部に亘って該上面部の前後方向中央部分を左右方向に横断する頂部を有し、
前記頂部には、ベルト部が、その両端部を一対の前記延設耳部にベルト接合部により接合させて、該上面部における該延設耳部以外の領域を跨いで設けられており、
前記頂部には、前記包装袋を開封するための開封易切断手段が、少なくともその前記ベルト接合部寄りの端部を該ベルト接合部の下端よりも高い位置に位置させて設けられている包装体。 - 前記ベルト部は、前記頂部を垂直に起立させた状態において、平面視で前記開封易切断手段から前後方向にずれた位置に位置している請求項1記載の包装体。
- 前記開封易切断手段は、少なくとも前記ベルト接合部寄りの端部が該ベルト接合部の上端よりも高い位置に位置している請求項1又は2に記載の包装体。
- 前記頂部は、重ねられた前記シート材料から形成されており、前記ベルト接合部は、一方の該シート材料のみに設けられている請求項1〜3の何れかに記載の包装体。
- 前記頂部には、それを補強する補強手段が、該頂部の上縁と前記開封易切断手段との間に設けられている請求項1〜4の何れかに記載の包装体。
- 前記頂部は、重ねられた前記シート材料から形成されており、前記開封易切断手段は、一方の該シート材料のみを切断するように設けられている請求項1〜5の何れかに記載の包装体。
- 前記頂部は、前記上面部における該頂部以外の領域に当接させるように倒された状態で該領域に仮接合されており、倒された該頂部における前記延設耳部は、前記側面部に当接させるように倒された状態で該側面部に仮接合されている請求項1〜6の何れかに記載の包装体。
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