JP3160528U - 袋体 - Google Patents
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Abstract
【課題】商品を入れたままセット販売される袋体の手提部の補強を図った袋体を提供する。【解決手段】開口部に臨む両側面1a、1bに手提げ孔4を形成し、この両側面1a、1bのうち一方の側面1aに、開口部の開口方向に延伸した延伸部5を連設する。さらに、この延伸部5にも手提げ孔4を形成する。この延伸部5の先端部の内側に粘着剤層6を形成し、その上に剥離紙を設ける。この袋体に物品を収納し、延伸部5を他方の側面1b側に折り返して、両側面1a、1bに形成した手提げ孔4、4と、延伸部5に形成した手提げ孔4の位置を合わせる。そして、剥離紙7を剥離して粘着剤層6を他方の側面1bに貼り付けて開口部3を封止する。この手提げ孔4の周縁部では、両側面1a、1b及び延伸部5の三層構造となっており、収納した物品の荷重がこの三層に分散負荷される。これにより、この荷重によって手提げ孔4の周縁部に亀裂が入るのを簡便かつ確実に抑制することができる。【選択図】図1
Description
この考案は、青果、缶又は箱等の物品を収納して店頭に陳列し、この物品を収納した状態のまま購入者が持ち帰る際に用いる袋体に関する。
店頭等で用いられる袋体として、この袋体の開口部を上にした状態で自立させ、その内部に青果、缶又は箱等の物品を収納し、この物品を収納した状態のまま購入者が持ち帰る態様のものがある。この袋体には手提げ孔や、切れ込み部が形成されており、この手提げ孔等に指先を通してこの袋体を把持する。
この物品が、例えばセット販売される缶入り飲料のように重量物の場合、その荷重が前記手提げ孔等に集中的に作用して亀裂が発生し、持ち帰りの途中でこの手提げ孔等が破断しまうことがよくある。
この手提げ孔の破断を防ぐため、下記特許文献1に記載の手提げ袋では、開口部の上方に蓋を連設し、この蓋の先端付近に接着剤を塗布するとともに剥離紙を設け、この手提げ袋に物品を収納した状態で、この蓋を手提げ袋の側面側に折り曲げて前記蓋をこの側面に貼り付ける構成を採用している(同文献の図2を参照)。このようにすると、蓋の厚み分だけ開口部上端側の厚みが増すため、この手提げ袋の強度が向上するとされている。
また、下記特許文献2に記載の包装用角袋では、袋体の上端部側にプラスチックシートをホットメルト法等により重ねて貼り付け、前記手提げ孔(手掛用穴)をその周縁部全体に亘って補強した構成を採用している(同文献の図2等を参照)。
手提げ孔を形成した一般的な手提げ袋においては、この手提げ孔の左右両端部に物品の荷重が集中して、亀裂が生じやすい。ところが、特許文献1に示す手提げ袋は、最も破断が生じやすい手提げ孔の両端部で補強がなされておらず、その補強効果は不十分である。このため、この両端部で生じた亀裂は、前記蓋の下側を横向きに袋体の端まで伝播して、破断に至りやすいという問題がある。
また、特許文献2に示す構成の包装用角袋は、手提げ孔の周縁部全体に亘って補強されているものの、この袋体とは別部材である補強用のプラスチックシートを袋体の側面に貼り付ける構成を採るため、材料コスト及び製造コストが高くつきやすいという問題がある。
そこで、この考案は、袋体の手提げ孔の補強を簡便かつ確実に行うことを課題とする。
上記課題を解決するため、この考案は、開口部に臨む両側面に、手提げ孔をそれぞれ形成するとともに、前記両側面のうち一方の側面に、前記開口部の開口方向に延伸した延伸部を連設し、この延伸部に手提げ孔を形成し、物品を収納した状態において、前記両側面に形成した手提げ孔と、前記延伸部に形成した手提げ孔の位置を合わせるように、前記延伸部を前記両側面のうち他方の側面側に折り返し、前記両側面に形成した手提げ孔及び前記延伸部に形成した手提げ孔に指先を通して把持する構成を採用した。
この延伸部は、前記一方の側面を延伸したものであって、この側面と同一の部材からなるため、この延伸部の形成に伴う材料コストの増加はほとんどない。また、この延伸部を前記他方の側面側に折り返すことによって、前記手提げ孔の周縁部において、両側面及び延伸部による三層構造となる。このため、収納した物品の荷重がこの三層に分散負荷されることとなって、この荷重によって、手提げ孔の周縁部を起点として亀裂が生じるのを抑制することができる。
前記構成の代わりに、開口部に臨む両側面に、前記開口部を上にした状態において、上下に並ぶ一対の手提げ孔をそれぞれ形成し、物品を収納した状態において、各手提げ孔の位置を合わせるように、前記両側面の開口部側の上端部を、一方の側面側から他方の側面側に折り返し、前記両側面に形成した各手提げ孔に指先を通して把持する構成とすることもできる。
この構成とすると、袋体を構成する両側面として、同形状に裁断したシート状の素材を用いることができ、この袋体の製造工程を簡略なものとし得る。また、前記上端部を折り返すことにより、前記手提げ孔の周縁部において、両側面による四層構造となる。このため、収納した物品の荷重がこの四層に分散負荷されることとなって、この荷重による亀裂の発生をさらに抑制することができる。
前記各構成においては、前記延伸部又は前記他方の側面、及び、前記延伸部又は前記他方の側面を折り返した際にこの延伸部又は他方の側面と重なり合う前記他方の側面、の少なくとも一方に粘着剤層を形成するのがより好ましい。
このように予め粘着剤層を形成しておくと、折り返しによって各手提げ孔の位置を合わせた後に、その位置がずれないように保つことができる。このため、物品の荷重が各手提げ孔に分散負荷された状態を維持することができ、手提げ孔の周縁部における亀裂を効果的に抑制することができる。
前記粘着剤層には、予め剥離紙を設けておくのがより好ましい。このようにすれば、この粘着剤層が不用意に袋体に貼り付くトラブルを回避できる。
あるいは、前記延伸部又は前記他方の側面、及び、前記延伸部又は前記他方の側面を折り返した際に、この延伸部又は他方の側面と重なり合う前記他方の側面の双方に粘着剤を塗布するとともに、その粘着剤を乾燥させて粘着剤層を形成した構成を採用することもできる。
この粘着剤を乾燥させた状態では粘着力がほとんどなく、袋体に不用意に接触してもこの袋体に貼り付かない。このため、剥離紙が不要となってゴミ低減の面においてメリットがある。その一方で、乾燥させた粘着剤層同士を対向させて押圧すると、粘着剤層の表面に形成されている非粘着層が破壊されて本来の接着力を発揮する。この粘着剤として、例えばラテックスゴム系のものを採用することができる。
また、このように袋体の開口部をきっちりと封止することにより、物品がこぼれ落ちたり、袋体に埃等の異物が入ったりするトラブルを回避することもできる。
この考案によると、袋体の一方の側面を延伸した延伸部と両側面にそれぞれ形成した手提げ孔、又は、両側面に形成した各手提げ孔の位置を合わせるように、前記延伸部又は両側面の開口部側の上端部を折り返し、この折り返した状態で手提げ孔に指先を通すようにした。このため、この手提げ孔付近において、両側面と延伸部、又は、両側面同士が重なり合った多層構造となって、別部材からなる補強部材を用いることなく、この手提げ孔の周縁部の強度を簡便かつ確実に高めることができる。
この考案に係る袋体の一実施形態を図1乃至5に示す。この袋体は、シート状のポリプロピレンからなる2枚の側面1a、1b及び底面2を、袋状となるように熱溶着したものであって、底面2の反対側は、物品を出し入れするための開口部3となっている。また、この開口部3に臨む両側面1a、1bには手提げ孔4が形成されている。
この2枚の側面1a、1bのうち一方の側面1aには、開口部3の開口方向に延伸した延伸部5が連設され、この延伸部5にも手提げ孔4が形成されている。この延伸部5の先端部の内側には粘着剤層6が形成され、その上に剥離紙7が設けられている。
この袋体に物品を収納し、延伸部5を他方の側面1b側に折り返して、両側面1a、1bに形成した手提げ孔4、4と、延伸部5に形成した手提げ孔4の位置を合わせる。そして、粘着剤層6に設けられた剥離紙7を剥がして、この粘着剤層6を他方の側面1bの表面に貼り付けて、開口部3を封止した状態とし、両側面1a、1b及び延伸部5に形成した手提げ孔4に指先を通して、この袋体を把持する。この手提げ孔4の周縁部では、両側面1a、1b及び延伸部5の三層構造となっている。このため、収納した物品の荷重がこの三層に分散負荷されることとなって、この荷重によって、手提げ孔4の周縁部に亀裂が生じるのを抑制することができる。
この袋体の底面2は六角形状に成形されたシートが二つ折りされた状態となっており、前記物品を収納した際に、この二つ折り状の底面2が水平に展開する。このように底面2が展開することによって、底面積が拡大してより多くの物品を水平に安定して収納でき、この袋体の持ち運び性を一層向上することができる。
また、図1等に示す袋体においては、延伸部5の、一方の側面1aとの連設側に、図6に示すように開封用テープ8を設けた構成とすることもできる。この開封用テープ8は、その端部のつまみ部8aを指でつまんで、この開封用テープ8の長さ方向に引き剥がすように引っ張ることで、開封用テープ8に沿うように延伸部5に切れ目を導入するものである。この開封用テープ8を設けることで、袋体の開封の際に、他方の側面1bに貼り付けた延伸部5を引き剥がす必要がないため、その開封作業を一層簡便に行うことができる。
また、手提げ孔4の形状は、図1等に記載のものに限定されず、例えば、図7に示すように単なる切れ込み部9とした形状も採用することができる。この場合も、この切れ込み部9の周縁部の補強効果を発揮することができ、切れ込み部9からの亀裂発生を抑制しつつ、この切れ込み部9に指先を通して、袋体をしっかりと把持することができる。
この袋体に形成する粘着剤層6は、図2等に示した位置だけでなく、図8及び9に示すように他方の側面1b側にも形成することができる。このとき、両粘着剤層6の粘着剤を乾燥させた状態としておくと、この粘着剤層6が不必要に袋体に貼り付くのを防止できる一方で、この粘着剤層6同士を対向させて押圧すると、本来の接着力が発揮される。この構成においては、剥離紙7が不要となるのでゴミ低減の面でメリットがある。
この考案に係る袋体の他の実施形態を図10乃至12に示す。この袋体は、図1等に示した袋体と同じく2枚の側面1a、1b及び底面2を、袋状となるように熱溶着したものであって、底面2の反対側は、物品を出し入れするための開口部3となっている。この開口部3に臨む両側面1a、1bには、開口部3を上にした状態において、上下に並ぶ一対の手提げ孔4、4がそれぞれ形成されている。
この一対の手提げ孔4、4の中間には、折目線10が形成されており、この折目線10によって、両側面1a、1bの開口部3側の上端部を、一方の側面1a側から他方の側面1b側に容易に折り返すことができるようになっている。また、この一方の側面1bの表面には粘着剤層6が形成され、その上に剥離紙7が設けられている。
この袋体に物品を収納し、両側面1a、1bの開口部3側の上端部を上記のように折り返し、両側面1a、1bに形成した各手提げ孔4の位置を合わせる。そして、この粘着剤層6に設けられた剥離紙7を剥がして、この粘着剤層6を他方の側面1bの表面に貼り付けて、開口部3を封止した状態とし、両側面1a、1bに形成した手提げ孔4に指先を通して、この袋体を把持する。この手提げ孔4の周縁部では、両側面1a、1bによる四層構造となっている。このため、収納した物品の荷重がこの四層に分散負荷されることとなって、この荷重によって、手提げ孔4の周縁部に亀裂が生じるのを一層抑制することができる。
なお、上記各構成では、袋体の素材としてポリプロピレンを使用したが、この素材は当然ながらこれに限定されるものではない。収納する物品によって、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等の汎用樹脂や、環境負荷のより小さい生分解性プラスチックを適宜採用することもできる。
また、上記各構成では、袋体の封止を簡便に行い得るように粘着剤層6を予め設けたが、この粘着剤層6を設けずに、延伸部5等を折り返した後に、ロール状の粘着テープを所定長さだけ切り取ってこの延伸部5端に貼り付け、その封止を行うようにしてもよい。
1a (一方の)側面
1b (他方の)側面
2 底面
3 開口部
4 手提げ孔
5 延伸部
6 粘着剤層
7 剥離紙
8 開封用テープ
8a (開封用テープの)つまみ部
9 切れ込み部
10 折目線
1b (他方の)側面
2 底面
3 開口部
4 手提げ孔
5 延伸部
6 粘着剤層
7 剥離紙
8 開封用テープ
8a (開封用テープの)つまみ部
9 切れ込み部
10 折目線
Claims (3)
- 開口部(3)に臨む両側面(1a、1b)に、手提げ孔(4、4)をそれぞれ形成するとともに、前記両側面(1a、1b)のうち一方の側面(1a)に、前記開口部(3)の開口方向に延伸した延伸部(5)を連設し、この延伸部(5)に手提げ孔(4)を形成し、物品を収納した状態において、前記両側面(1a、1b)に形成した手提げ孔(4、4)と、前記延伸部(5)に形成した手提げ孔(4)の位置を合わせるように、前記延伸部(5)を前記両側面(1a、1b)のうち他方の側面(1b)側に折り返し、前記両側面(1a、1b)に形成した手提げ孔(4、4)及び前記延伸部(5)に形成した手提げ孔(4)に指先を通して把持するようにした袋体。
- 開口部(3)に臨む両側面(1a、1b)に、前記開口部(3)を上にした状態において、上下に並ぶ一対の手提げ孔(4、4)をそれぞれ形成し、物品を収納した状態において、各手提げ孔(4、4)の位置を合わせるように、前記両側面(1a、1b)の開口部(3)側の上端部を、一方の側面(1a)側から他方の側面(1b)側に折り返し、前記両側面(1a、1b)に形成した各手提げ孔(4)に指先を通して把持するようにした袋体。
- 前記延伸部(5)又は前記他方の側面(1b)、及び、前記延伸部(5)又は前記他方の側面(1b)を折り返した際に、この延伸部(5)又は他方の側面(1b)と重なり合う前記他方の側面(1b)の少なくとも一方に粘着剤層(6)を形成した請求項1又は2に記載の袋体。
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