JP2007227649A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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洋明 齋藤
Hirotoshi Kubo
博稔 久保
Manabu Yajima
学 矢島
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Abstract

【課題】トレンチ構造の絶縁ゲート型半導体装置は、トレンチの角部で電界集中を起こしやすい。そのため、トレンチ形成時に等方性エッチングなどによりトレンチ開口部を丸める手法を採用している。しかし、トレンチは異方性エッチングであるため、プロセスの複雑化や、エッチング設備によってはばらつきの発生や、詳細なエッチング条件の設定が困難であるなど、制御性に乏しい問題があった。
【解決手段】トレンチ形成前に、トレンチ開口部の形成領域にイオン注入領域を形成する。これにより、トレンチ開口部のシリコンがダメージを受け、トレンチ形成後のダミー酸化工程において増速酸化する。つまり、ダミー酸化膜を除去後には、トレンチ開口部がラウンド形状となり、角部が形成されない。また、これらは異方性エッチングで実現できる。従って、プロセスの複雑化を回避し、トレンチ開口部を制御よくラウンド形状にすることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は半導体装置の製造方法に係り、特にトレンチの細線化およびゲート酸化膜の電界集中緩和を実現する半導体装置の製造方法に関する。
絶縁ゲート型の半導体装置は、トレンチ構造により微細化を図っている。図12は従来の半導体装置の製造方法を示す断面図であり、一例としてnチャネル型のトレンチ構造のMOSFETを示す。
n+型シリコン半導体基板21にn−型のエピタキシャル層を積層してドレイン領域22を形成する。ドレイン領域22表面にp型のチャネル層24を形成し、チャネル層24を貫通しドレイン領域22に達するトレンチ27を形成する。トレンチ27内壁にゲート絶縁膜31を形成し、トレンチ27内にゲート電極33を埋設する。
チャネル層24表面の所望の領域にそれぞれソース領域およびボディ領域となる、一導電型不純物および逆導電型不純物をイオン注入する(図12(A))。
その後、層間絶縁膜となるBPSG(Boron Phosphorus Silicate Glass)膜36’等を形成する。BPSG膜のフローを行い注入した不純物を拡散してn+型のソース領域35およびp+型ボディ領域34を形成する(図12(B))。
コンタクトホールCHを形成すると共に、ゲート電極33上に層間絶縁膜36を形成し、リフローする。その後、金属配線層38を形成する(図12(C))(例えば特許文献1参照)。
特開2002−343805号公報
上記のトレンチ27において、その開口部はn−型エピタキシャル層22がほぼ垂直にエッチングされ、角部Cが形成される。そして角部Cではその形状のために電界集中を起こしやすい。
このため、例えばトレンチの開口部付近を等方性エッチング(ラウンドエッチング)した後、トレンチを形成する技術が知られている。ラウンドエッチングにより開口部に丸みをつけ角部Cによる電界集中の発生を回避することができる。
等方性エッチングの場合、エッチング装置はバッチ方式と枚葉式がある。しかし、バッチ方式はエッチングのばらつきが発生しやすい。また、枚葉式の場合、スループットを上げるためエッチングレートを上げる必要があり、エッチングレートの制御性に欠ける場合がある。つまり、エッチング時のガスの流量やRFパワー等のエッチング条件を、微細化されたトレンチ開口部に合わせて精密に制御できない場合がある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされ、第1に、ドレイン領域となる一導電型の半導体層表面に逆導電型のチャネル層を形成し、該チャネル層表面に選択的にイオン注入領域を形成する工程と、前記イオン注入領域の中央付近に前記チャネル層を貫通し前記半導体層に達するトレンチを形成する工程と、少なくとも前記トレンチ内壁を被覆する絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜を除去し、前記トレンチの内部の幅より幅広のトレンチ開口部を形成する工程と、前記トレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と、前記トレンチ周囲の前記チャネル層表面に一導電型のソース領域を形成する工程と、を具備することにより解決するものである。
第2に、ドレイン領域となる一導電型の半導体層表面に逆導電型のチャネル層を形成し、該チャネル層表面に選択的に開口部を有する第1絶縁膜を形成する工程と、前記開口部から露出した前記チャネル層の表面にイオン注入領域を形成する工程と、前記開口部から露出した前記チャネル層をエッチングし、前記半導体層に達し前記開口部より幅狭のトレンチを形成する工程と、少なくとも前記トレンチ内壁を被覆する第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜を除去し、前記トレンチの内部の幅より幅広のトレンチ開口部を形成する工程と、前記トレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と、前記トレンチ周囲の前記チャネル層表面に一導電型のソース領域を形成する工程と、を具備することにより解決するものである。
第3に、ドレイン領域となる一導電型の半導体層表面に逆導電型のチャネル層を形成し、該チャネル層表面に選択的に開口部を有する第1絶縁膜を形成する工程と、前記開口部から露出した前記チャネル層の表面に前記開口部より大きいイオン注入領域を形成する工程と、前記第1絶縁膜をマスクとして前記チャネル層をエッチングし、前記半導体層に達するトレンチを形成する工程と、少なくとも前記トレンチ内壁を被覆する第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜を除去し、前記トレンチの内部の幅より幅広のトレンチ開口部を形成する工程と、前記トレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と、前記トレンチ周囲の前記チャネル層表面に一導電型のソース領域を形成する工程と、を具備することにより解決するものである。
本発明によれば、ラウンド形状のトレンチ開口部を形成できる。トレンチ開口部に角部がなくなるため、この領域での電界集中を抑制することができる。
また、イオン注入領域の増速酸化を利用してトレンチ開口部をラウンド形状に形成するため、等方性エッチング(ラウンドエッチング)などを行う必要がなく、また全て異方性エッチングで実施できる。このため、プロセスの複雑化を回避し、また制御性を高めることができる。
更に、トレンチ形成の際にトレンチ開口部にサイドウォールを形成することにより、トレンチの開口部をラウンド形状に形成し、且つトレンチの微細化を図ることができる。
本発明の実施の形態を、nチャネル型のトレンチ構造のMOSFETを例に図1から図11を参照して説明する。
まず、図1から図7を参照し、本発明の第1の実施形態を説明する。
第1工程(図1参照):ドレイン領域となる一導電型の半導体層表面に逆導電型のチャネル層を形成し、チャネル層表面に選択的に開口部を有する第1絶縁膜を形成する工程。
型シリコン半導体基板1にn型のエピタキシャル層を積層するなどしてドレイン領域2を設ける。尚、半導体基板2に不純物拡散によって低抵抗層1を形成する場合もある。
n−型エピタキシャル層2の表面には酸化膜(不図示)を形成しチャネル層の形成領域をエッチングして除去する。酸化膜をマスクとして全面にドーズ量1.0×1013atoms/cmでボロンを注入した後、拡散してp型のチャネル層3を形成する。
その後、全面に例えば酸化膜4などの絶縁膜を形成する。この酸化膜4は、後の工程のイオン注入領域のマスクとなる。従って、不純物の注入条件を考慮して例えば5000Å程度の膜厚に形成する。酸化膜4は例えばCVD酸化膜である。
酸化膜4上に更にレジスト膜(不図示)によるマスクを設け、トレンチの形成領域の酸化膜4を異方性エッチング(異方性RIE:Reactive Ion Etching)により除去する。これにより選択的にチャネル層3の表面が露出する開口部5が形成される。開口部5の開口幅d1は約1.0μm程度である。尚、本実施形態では後の工程でサイドウォールの形成工程があるため、必要なサイドウォール幅によってこの開口幅d1は適宜選択する。
第2工程(図2参照):開口部から露出したチャネル層の表面にイオン注入領域を形成する工程。
酸化膜4をマスクとして全面にイオン注入を行う。注入条件は、例えばボロン(B)の場合、ドーズ量1.0×1016atmos/cm程度、加速エネルギーは、50KeV程度である。
イオン種は、例えばボロン(B)、フッ化ボロン(BF)等、チャネル層3と同導電型のものが望ましい。すなわちpチャネル型MOSFETの場合にはヒ素(As)、リン(P)等である。また、シリコン(Si)やアルゴン(Ar)等であれば何れの導電型でも適用できる。
イオンビームの入射軸は基板表面に垂直な方向である。これにより、開口部5に露出したチャネル層3表面に、開口部5と同等の大きさのイオン注入領域6が形成される。イオン注入領域6の深さは0.1μm〜0.2μm程度である。
例えば、ヒ素(As)等によりイオン注入領域6の深さを0.2μm程度に形成する場合、イオンの射影飛程Rpと、射影分散ΔRpの3倍の合計(Rp+3×ΔRp)が3500Å程度となる。このため、本実施形態では第1工程で形成するマスクとなる酸化膜4の膜厚を5000Å程度に形成する。
第3工程(図3参照):開口部から露出したチャネル層をエッチングし、半導体層に達し開口部より幅狭のトレンチを形成する工程。
まず、開口部5の寸法を細線化する。すなわち、全面にCVD法によりNSG(Non−doped Silicate Glass)等の絶縁膜7を堆積する。膜厚は例えば5000Å程度である。尚、この膜厚はトレンチの開口幅d1およびサイドウォールの形成幅により適宜選択する(図3(A))。
その後、異方性RIEによりマスクなしで全面のNSG膜をエッチングする。この異方性RIEでは横方向のエッチングが少なく、垂直方向にエッチングできるため、開口部5にセルフアライン的にサイドウォール7aが形成される。図3(B))。
サイドウォール7aをマスクとして、n−型エピタキシャル層をCF系またはHBr系ガスにより異方性エッチングする。これにより、チャネル層3を貫通し、ドレイン領域2に達するトレンチ8を形成する。サイドウォール7aによって、フォトリソグラフィ設備の限界値より細線化が可能となる。ここでは、酸化膜4の厚みがオーバーエッチにより4000Å、サイドウォール7aの幅は左右ともに約3000Åとなる。すなわち、トレンチ7の開口幅d2は約0.4μm程度となり、酸化膜4の開口幅d1より幅狭に形成される。
また、イオン注入領域6の中央付近にトレンチ8が形成される。これにより、図の如くトレンチ開口部8aの周囲にイオン注入領域6が残存し、またトレンチ開口部8aの内壁に露出する(図3(C)))。
第4工程(図4参照):少なくともトレンチ内壁を被覆する第2絶縁膜を形成する工程。
トレンチ8のエッチングによるダメージを除去するため、犠牲酸化を行う。すなわち全面に、ダミー酸化膜9を形成する。ダミー酸化膜9は、酸化膜4および、サイドウォール7aであるNSG膜の表面と、トレンチ8内壁を被覆する。
また、犠牲酸化により、トレンチ開口部8aの周囲に配置されたイオン注入領域6が増速酸化される。イオン注入によりシリコン基板がダメージを受けると、酸化速度が変化することが知られている。例えば、シリコン基板にSiイオン注入した後熱酸化を行うと、過剰になったSiと酸素が反応し、酸化速度が高くなるためその領域で酸化膜の厚みが増加する。また、ArやAsなどの原子半径の大きいイオン種を打ち込むと、シリコン基板の結晶が壊れて酸素と反応しやすくなり、酸化速度が高くなる。
このように、イオン種を適宜選択してイオン注入領域6を形成することにより、犠牲酸化の工程においてトレンチ開口部8aを選択的に増速酸化させることができる。
第5工程(図5参照):第2絶縁膜を除去し、トレンチの内部の幅より幅広のトレンチ開口部を形成する工程。
ダミー酸化膜9、サイドウォール7aおよび酸化膜4を同時に除去する。これによりトレンチ8の内壁のエッチングダメージが除去される。またトレンチ開口部8aは増速酸化によりトレンチ8の内部の幅d2より幅広に(例えば幅d1程度)形成される。更に、トレンチ開口部8aはラウンド形状となる。
これは、トレンチ開口部8aの角部にイオン注入することで増速酸化が起こり、シリコン基板内部に不純物が等方的に拡散するとともに酸化が進むためである。シリコン基板のSi密度やイオン種により多少の差はあるものの、本実施形態の場合、トレンチ7から遠い角部も八方に拡散が進むため、トレンチ開口部8aはラウンド形状となる。
このように、本実施形態によれば、ラウンド形状のトレンチ開口部8aを形成できる。最終構造において従来の角部Cがなくなるため、この領域での電界集中を抑制することができる。
また、等方性エッチング(ラウンドエッチング)などを行う必要がなく、また全て異方性エッチングで実施できる。このため、プロセスの複雑化を回避し、また制御性を高めることができる(図5(A))。
尚、図5(B)の如く、イオン注入領域6は全てが酸化されなくても良い。犠牲酸化によりトレンチ8内壁に露出した部分から酸化が進む。従って、イオン注入領域6の最も外周が酸化されずに残る場合でも、ダミー酸化膜9の除去によりトレンチ開口部8aがラウンド形状となる。
前述の如く、イオン注入領域6はチャネル層3と同導電型か、あるいはMOSFETの電気的特性に影響しない、Si、Ar等のイオン種により形成されている。すなわち、イオン注入領域6が残存していても、MOSFETの動作として問題はない。
第6工程(図6参照):トレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程。
全面を更に1000℃以上で熱酸化し、駆動電圧に応じて膜厚が例えば数百Åのゲート酸化膜11を形成する。その後、全面にノンドープのポリシリコン層を例えば、約5000Å以上の厚みで堆積し、リン(P)を高濃度にドープし高導電率化を図る。その後、全面に付着したポリシリコン層をマスクなしでエッチバックして除去することにより、トレンチ8に埋設されたゲート電極13を形成する。
第7工程(図7参照):トレンチ周囲のチャネル層表面に一導電型のソース領域を形成する工程。
まず、トレンチ8間のチャネル層3が選択的に露出するレジスト膜(不図示)をマスクとして、チャネル層3表面にボロン(B)をドーズ量5.0×1014atoms/cmでイオン注入し、p+型不純物領域14’を形成する。
その後、トレンチ8の周囲が露出する新たなレジスト膜(不図示)をマスクとして、選択的に砒素(As)をドーズ量5.0×1015atoms/cmでイオン注入し、n+型不純物領域15’を形成する(図7(A))。
尚、p+型不純物領域14’およびn+型不純物領域15’の形成順を入れ替えても良い。また、いずれか一方の領域を全面に形成した後、マスクにより選択的に他方を形成してもよい。
その後、BPSG(Boron Phosphorus Silicate Glass)膜などの層間絶縁膜16’を全面にCVD法などにより堆積し、フロー(熱処理)を行う。このときの熱処理によりn+型不純物領域15’p+型不純物領域14’をそれぞれ拡散する。これにより、トレンチ8に隣接したチャネル層3表面にn型のソース領域15が形成される。また、ソース領域15間のチャネル層3表面にp型のボディ領域14が形成される。ボディ領域14は、基板の電位安定化のために形成される(図7(B))。
更に、層間絶縁膜16を少なくともゲート電極13上に残るようにエッチングし、コンタクトホールCHを形成する。続いてアルミニウムまたはその合金をスパッタ装置で全面に付着して、ボディ領域14とソース領域15にコンタクトしたソース電極17を形成し、最終構造を得る(図7(C))。
次に、図8から図11を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態はサイドウォールによる細線化を行わない場合であり、第1実施形態と重複する箇所は、記載を省略する。
第1工程:ドレイン領域となる一導電型の半導体層表面に逆導電型のチャネル層を形成し、該チャネル層表面に選択的に開口部を有する第1絶縁膜を形成する工程。本工程は、第1実施形態(図1)と同様であり、酸化膜3に開口幅d1(1.0μm程度)の開口部5を形成する。
第2工程(図8参照):開口部から露出したチャネル層の表面に開口部より大きいイオン注入領域を形成する工程。
酸化膜4をマスクとして、全面にイオン注入を行う。注入条件は、例えばボロン(B)の場合、ドーズ量1.0×1016atmos/cm程度、加速エネルギーは、50KeV程度である。イオン種は、第1の実施形態と同様であり、例えばボロン(B)、フッ化ボロン(BF2)等、チャネル層3と同導電型のものである。
第2の実施形態では、イオンビームの入射軸は基板表面に対する垂線(一点鎖線)から傾ける。注入角度は適宜選択するが、例えば注入角度を30度程度とし、チャネル層3の表面に対してできる限り水平に注入すると良い。これにより、開口部5に露出したチャネル層3表面に、開口部5(幅d1)より大きいイオン注入領域6が形成される。イオン注入領域6の深さは0.1μm〜0.2μm程度である。
第3工程(図9参照):第1絶縁膜をマスクとしてチャネル層をエッチングし、半導体層に達するトレンチを形成する工程。
第2実施形態では、酸化膜4をマスクとして、n−型エピタキシャル層をCF系またはHBr系ガスにより異方性エッチングする。これにより、チャネル層3を貫通し、ドレイン領域2に達するトレンチ8を形成する。トレンチ8の開口幅d2は、開口部5の開口幅d1と同等となる。
そして、イオン注入領域6の中央付近にトレンチ8が形成される。これにより、図の如くトレンチ開口部8aの周囲にイオン注入領域6が残存し、またトレンチ開口部8aの内壁に露出する。
第4工程(図10参照):少なくともトレンチ内壁を被覆する第2絶縁膜を形成する工程。本工程は、第1実施形態と同様である。すなわち、トレンチ8のエッチングダメージを除去するため全面にダミー酸化膜9を形成する。そしてこのとき、トレンチ開口部8aに残存するイオン注入領域6が増速酸化される。
第5工程(図11参照):第2絶縁膜を除去し、トレンチの内部の幅より幅広のトレンチ開口部を形成する工程。
ダミー酸化膜9および酸化膜4を同時に除去する。これによりトレンチ8の内壁のエッチングダメージが除去される。またトレンチ開口部8aは増速酸化によりトレンチ8の内部の幅d2より幅広に(例えば幅d3程度)形成される。更に、トレンチ開口部8aはラウンド形状となる。
これは、トレンチ開口部8aの角部にイオン注入することで増速酸化が起こり、シリコン基板内部に不純物が等方的に拡散するとともに酸化が進むためである。本実施形態の場合、トレンチ7から遠い角部も八方に拡散が進むため、トレンチ開口部8aはラウンド形状となる。
本実施形態では、イオンビームの入射軸を基板垂直方向に対して傾けることにより、開口幅5より大きいイオン注入領域6を形成する。これにより、サイドウォールを設けずに、酸化膜4をマスクとしてトレンチ8を形成した場合であっても、トレンチ開口部8aの電界集中を緩和することができる。
第6工程および第7工程(図6および図7参照):以下は、第1の実施形態と同様である。すなわち、トレンチ内にゲート絶縁膜11を介してゲート電極13を埋設する。その後、トレンチ周8囲のチャネル層3表面にn型のソース領域15を形成し、ソース領域15間のチャネル層3表面にボディ領域14を形成する。更にソース領域15およびボディ領域14とコンタクトするソース電極17を形成し、最終構造を得る。
以上、本発明の実施の形態ではnチャネル型のMOSFETを例に説明したが、導電型を逆にしたpチャネル型MOSFETであっても同様に実施できる。またこれに限らず、一導電型半導体基板1の下方に逆導電型半導体層を更に配置したIGBTをはじめ、絶縁ゲート型の半導体素子であれば同様に実施でき同様の効果が得られる。
本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 従来の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
符号の説明
1 n+型半導体基板
2 n−型エピタキシャル層(ドレイン領域)
3 チャネル層
4 酸化膜
5 開口部
6 イオン注入領域
7 NSG膜
7a サイドウォール
8 トレンチ
8a トレンチ開口部
9 ダミー酸化膜
11 ゲート酸化膜
13 ゲート電極
14 ボディ領域
15 ソース領域
16 層間絶縁膜
17 ソース電極
21 n+半導体基板
22 n−型エピタキシャル層(ドレイン領域)
24 チャネル層
27 トレンチ
31 ゲート酸化膜
33 ゲート電極
34 ボディ領域
35 ソース領域
36 層間絶縁膜
38 金属配線層

Claims (9)

  1. ドレイン領域となる一導電型の半導体層表面に逆導電型のチャネル層を形成し、該チャネル層表面に選択的にイオン注入領域を形成する工程と、
    前記イオン注入領域の中央付近に前記チャネル層を貫通し前記半導体層に達するトレンチを形成する工程と、
    少なくとも前記トレンチ内壁を被覆する絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜を除去し、前記トレンチの内部の幅より幅広のトレンチ開口部を形成する工程と、
    前記トレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と、
    前記トレンチ周囲の前記チャネル層表面に一導電型のソース領域を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記絶縁膜の形成工程において、前記イオン注入領域が増速酸化されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. ドレイン領域となる一導電型の半導体層表面に逆導電型のチャネル層を形成し、該チャネル層表面に選択的に開口部を有する第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記開口部から露出した前記チャネル層の表面にイオン注入領域を形成する工程と、
    前記開口部から露出した前記チャネル層をエッチングし、前記半導体層に達し前記開口部より幅狭のトレンチを形成する工程と、
    少なくとも前記トレンチ内壁を被覆する第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜を除去し、前記トレンチの内部の幅より幅広のトレンチ開口部を形成する工程と、
    前記トレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と、
    前記トレンチ周囲の前記チャネル層表面に一導電型のソース領域を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記開口部の側壁にサイドウォールを形成し、該サイドウォールをマスクとして前記トレンチを形成することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2絶縁膜は前記第1絶縁膜および前記サイドウォールの表面を被覆して形成され、前記第2絶縁膜を除去する工程において前記第1絶縁膜および前記サイドウォールが除去されることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記イオン注入領域は、前記開口部と同程度の大きさに形成されることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  7. ドレイン領域となる一導電型の半導体層表面に逆導電型のチャネル層を形成し、該チャネル層表面に選択的に開口部を有する第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記開口部から露出した前記チャネル層の表面に前記開口部より大きいイオン注入領域を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜をマスクとして前記チャネル層をエッチングし、前記半導体層に達するトレンチを形成する工程と、
    少なくとも前記トレンチ内壁を被覆する第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜を除去し、前記トレンチの内部の幅より幅広のトレンチ開口部を形成する工程と、
    前記トレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と、
    前記トレンチ周囲の前記チャネル層表面に一導電型のソース領域を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記イオン注入領域は、入射軸が前記半導体層表面に対する垂線から傾いたイオンビームにより形成されることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2絶縁膜の形成工程において前記イオン注入領域が増速酸化されることを特徴とする請求項3または請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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