JP2007225069A - 摩擦係合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 潤滑油の軸線方向流れによって第2環状プレートに作用する油圧の発生を抑制し、引き摺りトルクを低減した摩擦係合装置を提供する。
【解決手段】 潤滑油供給穴は、複数の第1環状プレートとスプラインで嵌合される第1部材に穿設されている。複数の第1環状プレートに設けられた潤滑油溝は、各潤滑油溝が対応するスプラインにおいて第1環状プレートの表裏両面の少なくとも一面側でスプラインとオーバラップしないので、潤滑油供給穴から流出した潤滑油は、各潤滑油溝に集中して外周方向に流れることがなく、円周方向に分散して第1環状プレートの内周から外周に向かって流れる。これにより、潤滑油の軸線方向の流れによって第2環状プレートを第1環状プレートの摩擦材と接触させる方向に作用する力が抑制され、引き摺りトルクが低減される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車の自動変速機などに用いられるクラッチ、ブレーキである摩擦係合装置に関するものである。
従来、自動車等の自動変速機においては、所望の変速段を達成するために、自動変速機に含まれる遊星歯車装置を構成する所定の回転要素がクラッチにより入力軸と接続され、或いはブレーキにより回転規制される。
クラッチ及びブレーキは、表裏両面に複数の摩擦材が貼付されたフリクションプレートとセパレータプレートが圧接されることにより、フリクションプレート及びセパレータプレートに夫々スプライン嵌合された第1部材と第2部材との間で相対回転が規制されるようになっている。摩擦材とセパレータプレートとが接触してから相対回転が完全に規制されるまでの間に発生する摩擦熱を除去するため及び摩擦材の摩耗を防止するために、隣接する摩擦材の間に複数の潤滑油溝が半径方向に設けられ、該複数の潤滑油溝に第1部材に穿設された潤滑油供給穴から潤滑油が供給されている。
特許文献1には、湿式多板クラッチ20に使用される潤滑油の粘性により発生する引き摺りトルクを減少させるために、湿式多板クラッチ20のハブ8(第1部材)に穿設された複数の潤滑油供給孔12と、該ハブ8にスプライン嵌合するフリクションプレート7の表裏両面に半径方向に設けられた複数の貫通油溝11(潤滑油溝)とを対向させる発明が記載されている。
特開平2000−145819号公報(第3,4頁、図1,2,3)
上述の湿式多板クラッチにおいては、特許文献1の段落〔0020〕の記載によれば、貫通油溝11を流れる潤滑油は、特許文献1の図3の矢印Aに示すように流れ、油の排出性が向上する。このとき、ハブ8の潤滑油供給孔12と貫通油溝11の内周縁側の開口部が対向しているので、潤滑油の流れはより円滑になる。よって、フリクションプレート7とセパレータプレート3との摩擦面間で発生する油の粘性剪断抵抗が下がる。この原理により引き摺りトルクは低減される。
しかしながら、特許文献1に記載された発明のように、複数の潤滑油供給孔12と、複数の貫通油溝11とを対向させると、各潤滑油供給孔12から流出した潤滑油は、対向する貫通油溝11に集中して外周方向に流れ、各貫通油溝11から流出した潤滑油は、セパレータプレート3がスプライン嵌合するドラム5(第2部材)の内周に設けられたスプライン4aに沿って夫々局部的に集中して軸線方向に流れてドラム5の一端から流出する。このように潤滑油が局部的に集中してスプライン4aに沿って一方向に流れることにより、セパレータプレート3に形成されたスプラインの山部にこの流れの上流側で油圧が発生し、セパレータプレート3がフリクションプレート7に当接される。これにより、図11に示す測定データ50のように、フリクションプレート7とセパレータプレート3との相対回転に応じて引き摺りトルクが発生する。
本発明は係る点に鑑みてなされたもので、第1環状プレートの摩擦材を冷却した後の潤滑油が、第1環状プレートと交互に配置された第2環状プレートの外周を円周方向に分散して軸線方向に流れるようにすることにより、潤滑油の軸線方向流れによって第2環状プレートに作用する油圧の発生を抑制し、引き摺りトルクを低減した摩擦係合装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、複数の潤滑油供給穴が半径方向に穿設され外周に凹凸状のスプラインが形成された回転可能な環状の第1部材と、該第1部材の外周側に同一軸線上に配置され内周に凹凸状のスプラインが形成された第2部材と、表裏両面に摩擦材が貼付されるとともに複数の潤滑油溝が半径方向に貫通して設けられ前記第1部材と内周に凹凸状に形成されたスプラインで嵌合する複数の第1環状プレートと、該第1環状プレートと交互に配置され外周に凹凸状に形成されたスプラインで前記第2部材と嵌合するとともに表面が前記摩擦材と接離可能な複数の第2環状プレートとを備えた摩擦係合装置において、前記潤滑油供給穴は前記第1部材のスプラインに穿設され、前記複数の第1環状プレートに設けられた前記潤滑油溝は、各潤滑油溝が対応する前記スプラインにおいて前記第1環状プレートの表裏両面の少なくとも一面側で前記スプラインとオーバラップしないことである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記各第1環状プレートの表裏両面に前記複数の潤滑油溝が円周方向の同位相に設けられ、各第1環状プレートが前記第1部材と前記スプラインで嵌合されたとき、前記複数の潤滑油溝のいずれもが前記スプラインと円周方向においてオーバラップしないことである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記各第1環状プレートの表面に設けられた各潤滑油溝が、裏面に設けられた各潤滑油溝と円周方向の溝幅においてオーバラップしないことである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項3において、前記各第1環状プレートの表面に設けられた各潤滑油溝は、裏面に設けられた複数の潤滑油溝の隣接する潤滑油溝間の中央部に配置されていることである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記潤滑油供給穴は前記第1部材に円周方向に位相を変えて交互に設けられ、一方の位相で形成された潤滑油供給穴は、前記第1部材の軸線方向中央部分から一方端に向かって穿設され、他方の位相の潤滑油供給穴は、前記第1部材の軸線方向中央部分から他方端に向かって穿設されていることである。
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項において、前記潤滑油供給穴は、前記第1環状プレートとスプライン嵌合するために前記第1部材に形成されスプラインの山部又は谷部に沿って設けられていることである。
請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項において、前記潤滑油供給穴の個数と、前記第1環状プレートの表裏両面のいずれかの面に設けられた潤滑油溝の個数とは、一方が他方に対して整数倍であることである。
請求項8に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項において、前記第2部材には、前記複数の第1環状プレート及び前記複数の第2環状プレートを収納するとともに、前記第2環状プレートとスプライン嵌合するスプラインが形成された収納孔を有し、該収納孔の軸線方向一端には、前記潤滑油の流れを阻止する側壁が設けられ、軸線方向他端には前記潤滑油の流れを許容する開口が設けられていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、潤滑油供給穴は、複数の第1環状プレートとスプラインで嵌合される第1部材に穿設されている。複数の第1環状プレートに設けられた潤滑油溝は、各潤滑油溝が対応するスプラインにおいて第1環状プレートの表裏両面の少なくとも一面側でスプラインとオーバラップしないので、潤滑油供給穴から流出した潤滑油は、各潤滑油溝に集中して外周方向に流れることがなく、円周方向に分散して第1環状プレートの内周から外周に向かって流れる。これにより、潤滑油は、摩擦材を冷却して第1環状プレートの外周に流出した後も第2部材に形成されたスプラインに沿って円周方向に分散して軸線方向に流れるので、潤滑油の軸線方向の流れによって第2環状プレートを第1環状プレートの摩擦材と接触させる方向に作用する力が抑制され引き摺りトルクは低減される。
上記のように構成した請求項2に係る発明によれば、請求項1に係る発明と同様の効果を奏するとともに、各第1環状プレートの表裏両面に複数の潤滑油溝が円周方向の同位相に設けられるので、摩擦材を第1環状プレートに容易に貼付することができる。さらに、各第1環状プレートが第1部材とスプラインで嵌合されたとき、複数の潤滑油溝のいずれもが、各潤滑油溝が対応するスプラインと円周方向においてオーバラップしないので、各第1環状プレートは回転方向の位相を合わせることなく第1部材にスプライン嵌合によって容易に組み付けることができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明によれば、各第1環状プレートの表面に設けられた各潤滑油溝は、裏面に設けられた各潤滑油溝と円周方向の溝幅においてオーバラップしないので、各第1環状プレートが第1部材とスプライン嵌合したとき、複数の第1環状プレートにおいて該第1環状プレートの表裏両面の少なくとも一面側に設けられた潤滑油溝が、各潤滑油溝が対応するスプラインと円周方向においてオーバラップすることがない。これにより、請求項1に係る発明と同様に引き摺りトルクを低減することができる。そして、各第1環状プレートの表面に設けられた各潤滑油溝は、裏面に設けられた各潤滑油溝と円周方向の溝幅においてオーバラップしないので、複数の潤滑油溝は、潤滑油供給穴に対して円周方向の位相合せをすることなく第1環状プレートに容易に設けることができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明によれば、各第1環状プレートの表面に設けられた各潤滑油溝は、裏面に設けられた複数の潤滑油溝の隣接する潤滑油溝間の中央部に配置され、裏面の各潤滑油溝と円周方向の溝幅においてオーバラップしない。これにより、各潤滑油供給穴から流出した潤滑油は、円周方向にバランスよく分散して第1環状プレートの内周から外周に向かって流れ請求項1に係る発明と同様の効果を奏する。
上記のように構成した請求項5に係る発明によれば、潤滑油供給穴が、第1環状プレートに設けられた隣接する潤滑油溝の間で、第1部材の中央部分から一端及び他端に向かって円周方向に位相を変えて穿設されているので、潤滑油は位相を変えて穿設された潤滑油供給穴から均等に流出し、第1部材の一端側及び他端側に配置された第1環状プレートの内周から外周に向かって円周方向に分散して流れ、請求項1に係る発明と同様の効果を奏する。
上記のように構成した請求項6に係る発明によれば、潤滑油供給穴は、第1部材に形成されスプラインの山部又は谷部に沿って設けられているので、潤滑油供給穴を容易に形成することができる。さらに、第1部材とスプラインで嵌合する第1環状プレートに設けられる潤滑溝を必要に応じてスプラインに対して容易に位相合せすることができる。
上記のように構成した請求項7に係る発明によれば、第1部材に穿設された潤滑油供給穴の個数と、第1環状プレートの表裏両面のいずれかの面に設けられた潤滑油溝の個数とは、一方が他方に対して整数倍であるので、各第1環状プレートは回転方向に位相合わせすることなく第1部材にスプライン嵌合によって容易に組み付けることができる。
上記のように構成した請求項8に係る発明によれば、複数の第1環状プレート及び複数の第2環状プレートを収納する収納孔の軸線方向一端には、潤滑油の流れを阻止する側壁が設けられ、軸線方向他端には潤滑油の流れを許容する開口が設けられているので、摩擦材を冷却して第1環状プレートの外周に流出した潤滑油は、第2環状プレートのスプラインと嵌合するために収納穴に形成されたスプラインに沿って収納穴の開口に向かって軸線方向に流れるが、円周方向に分散されているので、潤滑油の軸線方向の流れによって第2環状プレートを第1環状プレートの摩擦材と接触させる方向に作用する力が抑制されて引き摺りトルクは低減される。
以下、本発明に係る摩擦係合装置の実施の形態を、ハイブリッド車の自動変速機に用いられたブレーキについて図面に基づいて説明する。図1において、10はハイブリッド車の自動変速機であり、ハウジング11には、図略のエンジンにダンパを介して連結された駆動軸12が軸線O上で回転可能に軸承され、この駆動軸12には、電気モータ13のアウトプットシャフト14に連結された円筒状の入力軸15がメタル軸受31を介して回転可能に支承されている。ハウジング11には、有底の収納穴16が形成され、この収納穴16には、自動変速機10を構成する複式プラネタリギヤ17及び第1、第2ブレーキB-1,B-2が入力軸15の外周側で同軸に収納されている。
入力軸15の後端には、複式プラネタリギヤ17の第1サンギヤS1が形成され、入力軸15には、第2サンギヤS2が第1サンギヤS1と並んで2個のメタル軸受18により回転可能に支承されている。共通キャリアC1,C2は、ハウジング11に軸線O上で回転可能に軸承された出力軸19に固定され、この出力軸19は駆動軸12と結合されている。共通キャリアC1,C2に両端支持されたピニオン軸20,21には、ピニオン22及び段付きピニオン23が夫々ニードル軸受により回転可能に支承されている。ピニオン22は第1サンギヤS1と共通リングギヤR1,R2とに噛合されている。段付きピニオン23の小径ピニオン23aはピニオン22と噛合され、大径ピニオン23bは第2サンギヤS2と噛合されている。共通リングギヤR1,R2は、出力軸19にメタル軸受24及びスラスト軸受25により相対回転可能に支承された環状円板体26の外周と段付き穴で嵌合しスナップリング27により軸線方向の移動を規制されている。
第1及び第2ブレーキB-1,B-2は、交互に配置された複数のフリクションプレート28と複数のセパレータプレート29を圧接させて共通リングギヤR1,R2及び第2サンギヤS2の回転を規制する。第2ブレーキB-2の複数のフリクションプレート28は、共通リングギヤR1,R2の外周面とスプライン嵌合し、複数のセパレータプレート29は、ハウジング11の収納穴16に形成されたスプライン33とスプライン嵌合している。第2ブレーキB-2は図略の油圧サーボのピストン40によって係脱される。
第1ブレーキB-1の複数のフリクションプレート28は、段付きピニオン23の大径ピニオン23bの外側で軸線Oを中心として回転可能なハブ32の外周面とスプライン嵌合し、複数のセパレータプレート29は、ハウジング11の収納穴16に形成されたスプライン30とスプライン嵌合している。ハブ32は一端で屈曲されて半径方向に延在し第2サンギヤS2に形成されたフランジ部39と一体に結合されている。フランジ部39は、その両端面と収納穴16の底面及び共通キャリアC1,C2の前端面との間に夫々介在されたスラスト軸受34により軸線O方向の移動を規制されている。第1ブレーキB-1の油圧サーボ35は、ハウジング11の収納穴16の底部に形成されたシリンダ36と、該シリンダ36に摺動可能に配置されたピストン37と、フリクションプレート28とセパレータプレート29とを非接合する方向にピストン37を付勢する圧縮スプリング38とで構成されている。
自動変速機10は、第1、第2ブレーキB-1,B-2を選択的に係脱することにより、電気モータ13のアウトプットシャフト14が駆動軸12と変速して連結される。第1、第2ブレーキB-1,B-2が選択的に係合されると、複式プラネタリギヤ17の各要素の速度比は、図2に示す速度線図のようになる。速度線図は、複式プラネタリギヤ17のサンギヤS1,S2、共通キャリアC1,C2、共通リングギヤR1,R2からなる各要素を横軸方向にギヤ比に対応させた間隔で配置し、縦軸方向に各要素に対応してその速度比を取ったものである。複式プラネタリギヤ17では、シングルピニオンプラネタリギヤおよびダブルピニオンプラネタリギヤのキャリアC1およびC2、リングギヤR1およびR2が夫々共用されているので、C1,C2およびR1,R2が夫々付された各1本の縦線上に共通キャリアC1,C2、共通リングギヤR1,R2の速度比が表されている。速度線図には、第1、第2ブレーキB-1,B-2が選択的に係合された点にB-1,B-2が記入されている。
従って、第1、第2ブレーキB-1,B-2が非係合であると電気モータのアウトプットシャフト14は自由回転状態となり、第2ブレーキB-2が係合されると、1より大きい低速比で駆動軸12と連結され、第1ブレーキB-1が係合されると、低速比より大きい高速比で駆動軸12と連結される。
駆動軸12には各部に潤滑油を供給するための潤滑油路41が穿設され、潤滑油路41からは小径の潤滑油路41aが半径方向に穿設され駆動軸12の外周面に開口している。潤滑油路41を通って供給される潤滑油は、潤滑油路41aから駆動軸12の外周に流出し、入力軸15に半径方向に穿設された潤滑油路48を通って複式プラネタリギヤ17の内部に流入する。なお、潤滑油路41a,48を通って供給される潤滑油の一部はメタル軸受18,24,31及びスラスト軸受25,34を潤滑する。
複式プラネタリギヤ17の内部に流入した潤滑油は、各ギヤの噛合部を潤滑するとともに、ピニオン22、段付きピニオン23をピニオン軸20,21に支承するニードル軸受を潤滑する。ハウジング11に支承されたハブ32の内周に流動した潤滑油は、ハブ32に半径方向に穿設された複数の潤滑油供給穴42から流出し、第1ブレーキB-1の各フリクションプレート28の内周から外周に向かって流れ、フリクションプレート28の表裏両面に貼付された摩擦材43を冷却する。摩擦材43を冷却して各フリクションプレート28の外周に流出した潤滑油は、ハウジング11の収納穴16に形成されたスプライン30に沿って軸線Oの一方向に流れ、自動変速機10の下面に固定されたオイルパン45に回収される。
本実施の形態においては、潤滑油の前方への流れは、第1ブレーキB-1と隣接する収納穴16の一端である底面16aにより阻止されるので、摩擦材43を冷却して各フリクションプレート28の外周に流出した潤滑油は、収納穴16の後端に設けられ潤滑油の後方への流れを許容する収納穴16後端の開口に向かって軸線方向に流れる。そして、収納穴16の下側周壁16bは、第1ブレーキB-1の油圧サーボ35等に作動油を給排する油圧制御装置44との隔壁となっており、下側周壁16b内には多数の油路が設けられているので、摩擦材43を冷却して各フリクションプレート28の外周に流出した潤滑油をオイルパン45に排出するための排出穴を下側周壁16bに穿設することはできない構成となっている。従って、各フリクションプレート28の外周に流出した潤滑油は全て、収納穴16に形成されたスプライン30に沿って軸線Oの一方向に流れ、収納穴16後端の開口から流出して下方のオイルパン45に回収される。
図3に示すように、各フリクションプレート28の表裏両面28a,28bには、摩擦材43が貼付されるとともに複数の潤滑油溝46が半径方向に貫通して設けられている。即ち、各フリクションプレート28の表裏両面28a,28bに複数の摩擦材43が円周方向に等間隔で貼付され、互いに隣接する摩擦材43の間に半径方向に貫通する各潤滑油溝46が形成されている。
複数の潤滑油供給穴42と、複数の潤滑油溝46とを円周方向においてオーバラップさせて対向させると、各潤滑油供給穴42から流出した潤滑油は、対向する潤滑油溝46に集中して外周方向に流れ、各潤滑油溝46から流出した潤滑油は、収納穴16内周に設けられたスプライン30に沿って夫々局部的に集中して軸線方向に流れて収納穴16後端の開口から回収される。このように潤滑油が局部的に集中してスプライン30に沿って一方向に流れることにより、セパレータプレート29に形成されたスプラインの山部にこの流れの上流側で油圧が発生し、セパレータプレート29がフリクションプレート28に当接されて引き摺りトルクが大きくなる。
これを防止するために、図1、図3及び図4に示す第1の実施形態では、ハウジング11に回転可能に支承された第1部材であるハブ32に複数の潤滑油供給穴42が半径方向に穿設され、第1環状プレートであるフリクションプレート28の表裏両面28a,28bに複数の潤滑油溝46が円周方向の同位相に設けられている。ハブ32の外周側には、第2部材であるハウジング11の収納穴16が同一軸線O上に配置され、収納穴16に複数のフリクションプレート28及びフリクションプレート28と交互に配置された複数のセパレータプレート29が収納されている。第2環状プレートであるセパレータプレート29は、フリクションプレート28に貼付された摩擦材43と接離可能に、収納穴16に形成されたスプライン30とスプライン嵌合している。そして、各フリクションプレート28がハブ32とスプライン嵌合されたとき、複数の潤滑油溝46のいずれもがハブ32に穿設された潤滑油供給穴42と円周方向においてオーバラップしない構成となっている。
即ち、ハブ32は、鉄板製の円筒体が波状にプレス加工され外周面にスプライン47が軸線O方向に形成されたものであり、このスプライン47に複数のフリクションプレート28がスプライン嵌合されている。各フリクションプレート28の表裏両面28a,28bには複数の摩擦材43が、各フリクションプレート28がハブ32とスプライン嵌合されたとき、各摩擦材43の内面43aがスプライン47の2個の山部47aと対向するとともに、隣接する摩擦材43の側面43b間に形成される各潤滑油溝46がスプライン47の一つ置きの谷部47bと対向するように表裏両面28a,28bで同位相に貼付されている。ハブ32のスプライン47の山部47aには、図4に示すように、潤滑油供給穴42a,42bが千鳥状に半径方向に穿設されている。即ち、スプライン47の隣接する山部47aの一方の山部47aには、一方の潤滑油供給穴42aがハブ32の軸線方向中央部分から一方端に向かって穿設され、他方の山部47aには、他方の潤滑油供給穴42bがハブ32の軸線方向中央部分から他方端に向かって穿設されている。なお、フリクションプレート28の表裏両面28a,28bは、同じであるが、説明上両面を区別するために表面28a、裏面28bと表している。
これにより、各潤滑油供給穴42a,42bから流出した潤滑油は、各潤滑油溝46に集中して外周方向に流れることがなく、円周方向に分散して各フリクションプレート28の内周から外周に向かって流れる。そして、摩擦材43を冷却してフリクションプレート28の外周に流出した潤滑油は、収納穴16に形成されたスプライン30に沿って円周方向に分散して軸線方向に流れるので、潤滑油の軸線方向の流れによってセパレータプレート29をフリクションプレート28の摩擦材43と接触させる方向に作用する力が抑制され、図11に示す測定データ51のように引き摺りトルクが低減される。また、各フリクションプレート28の表裏両面28a,28bに複数の潤滑油溝46が円周方向の同位相に設けられるので、各摩擦材46はフリクションプレート28に容易に貼付することができる。さらに、各フリクションプレート28がハブ32とスプライン嵌合されたとき、複数の潤滑油溝46のいずれもが潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップしないので、各フリクションプレート28は回転方向の位相を合わせることなくハブ32にスプライン嵌合により容易に組み付けられる。
次に、各フリクションプレート28の表面28aに設けられた各潤滑油溝46と裏面28bに設けられた各潤滑油溝46とが、円周方向の溝幅においてオーバラップしないように、複数の摩擦材43が円周方向に位相をずらせて各フリクションプレートの表裏両面28a,28bに貼付された第2の実施形態について説明する。この場合も、ハブ32のスプライン47の山部47aには、第1の実施形態と同様に、潤滑油供給穴42a,42bが千鳥状に半径方向に穿設されている。
各フリクションプレート28の表面28aに設けられた潤滑油溝46と裏面28bに設けられた潤滑油溝46が、円周方向の溝幅においてオーバラップしない場合で、表面28aの潤滑油溝46と裏面28bの潤滑油溝46との円周方向の位相のズレが最大となるのは、図5に示すように、表面28aの潤滑油溝46の各々が、裏面28bの潤滑油溝46の隣接する潤滑油溝間の中央部に配置されている場合である。換言すれば、表面28aの隣接する摩擦材43間に形成される潤滑油溝46が、裏面28bの各摩擦材43の中央に位置するように、複数の摩擦材43がフリクションプレート28の表裏両面28a,28bに貼付されている場合である。
図6に示す場合は、表面28aの潤滑油溝46と裏面28bの潤滑油溝46との円周方向の位相のズレは最大であり、各フリクションプレート28がハブ32とスプライン嵌合されたとき、各フリクションプレート28の表面28aに設けられた複数の潤滑油溝46が、いずれも潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップせず、裏面28bに設けられた複数の潤滑油溝46が、いずれも潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップするように、複数の摩擦材43は、ハブ32とスプライン嵌合するフリクションプレート28に対して円周方向に位相決めされて各フリクションプレート28の表裏両面28a,28bに貼付されている。
図7に示す場合は、表面28aの潤滑油溝46と裏面28bの潤滑油溝46との円周方向の位相のズレは最大であり、各フリクションプレート28がハブ32とスプライン嵌合されたとき、各フリクションプレート28の表裏両面28a,28bに設けられた複数の潤滑油溝46が、いずれも潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップしないように、複数の摩擦材43は、ハブ32とスプライン嵌合するフリクションプレート28に対して円周方向に位相決めされて各フリクションプレート28の表裏両面28a,28bに貼付されている。
図6及び図7に示す場合はいずれも、各フリクションプレート28の表面28aに設けられた各潤滑油溝46は、裏面28bに設けられた複数の潤滑油溝46の隣接する潤滑油溝46間の中央部に配置され、裏面28bの各潤滑油溝46と円周方向の溝幅においてオーバラップしない。これにより、フリクションプレート28の全てにおいて表裏両面28a,28bの少なくとも一面側に設けられた潤滑油溝46が潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップすることはないので、各潤滑油供給穴42a,42bから流出した潤滑油は、潤滑油溝46に集中して外周方向に流れることがなく、円周方向にバランスよく分散してフリクションプレート28の内周から外周に向かって流れる。そして、摩擦材43を冷却してフリクションプレート28の外周に流出した潤滑油は、収納穴16に形成されたスプライン30に沿って円周方向に分散して軸線方向に流れるので、潤滑油の軸線方向の流れによってセパレータプレート29をフリクションプレート28の摩擦材43と接触させる方向に作用する力が抑制され、図11に示す測定データ52,53のように引き摺りトルクが低減される。
図6及び図7に示されたいずれの場合も、引き摺りトルクが低減される程度は、図11の測定データ52,53から明らかなように略同じである。このことからも分かるように、表裏両面28a,28bの少なくとも一面側に設けられた潤滑油溝46が潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップしなければ、他面側に設けられた潤滑油溝46が潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップする程度に拘わらず引き摺りトルクは低減される。
各フリクションプレート28の表面28aに設けられた潤滑油溝46と裏面28bに設けられた潤滑油溝46が、円周方向の溝幅においてオーバラップしない場合で、表面28aの潤滑油溝46と裏面28bの潤滑油溝46との円周方向の位相のズレが最小となるのは、図8に示すように、表面28aの潤滑油溝46の一側面が、裏面28bの潤滑油溝46の他側面と一致する場合である。換言すれば、表面28aの隣接する摩擦材43間に形成される潤滑油溝46と裏面28bの摩擦材43とがオーバラップするように、表面28aの各摩擦材43の後側面を裏面28bの各摩擦材43の先側面と一致させて複数の摩擦材43がフリクションプレート28の表裏両面28a,28bに貼付されている場合である。
図9に示す場合は、表面28aの潤滑油溝46と裏面28bの潤滑油溝46との円周方向の位相のズレは最小であり、各フリクションプレート28がハブ32とスプライン嵌合されたとき、各フリクションプレート28の表面28aに設けられた複数の潤滑油溝46が、いずれも潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップせず、裏面28bに設けられた複数の潤滑油溝46が、いずれも潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップするように、複数の摩擦材43は、ハブ32とスプライン嵌合するフリクションプレート28に対して円周方向に位相決めされて各フリクションプレート28の表裏両面28a,28bに貼付されている。
図10に示す場合は、表面28aの潤滑油溝46と裏面28bの潤滑油溝46との円周方向の位相のズレは最小であり、各フリクションプレート28がハブ32とスプライン嵌合されたとき、各フリクションプレート28の表裏両面28a,28bに設けられた複数の潤滑油溝46が、いずれも潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップしないように、複数の摩擦材43は、ハブ32とスプライン嵌合するフリクションプレート28に対して円周方向に位相決めされて各フリクションプレート28の表裏両面28a,28bに貼付されている。
図9及び図10に示す場合はいずれも、フリクションプレート28の全てにおいて表裏両面28a,28bの少なくとも一面側に設けられた潤滑油溝46が潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップしないので、各潤滑油供給穴42a,42bから流出した潤滑油は、潤滑油溝46に集中して外周方向に流れることがなく、円周方向に分散してフリクションプレート28の内周から外周に向かって流れる。そして、摩擦材43を冷却してフリクションプレート28の外周に流出した潤滑油は、収納穴16に形成されたスプライン30に沿って円周方向に分散して軸線方向に流れるので、潤滑油の軸線方向の流れによってセパレータプレート29をフリクションプレート28の摩擦材43と接触させる方向に作用する力が抑制され、図11に示す測定データ54,55のように引き摺りトルクが低減される。
図9及び図10に示されたいずれの場合も、引き摺りトルクが低減される程度は、図11の測定データ54,55から明らかなように略同じである。このことからも分かるように、表裏両面28a,28bの少なくとも一面側に設けられた潤滑油溝46が潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップしなければ、他面側に設けられた潤滑油溝46が潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップする程度に拘わらず引き摺りトルクは低減される。
図6、図7及び図9、図10に示されたいずれの構成においても、図11の測定データ52乃至55から明らかなように、引き摺りトルクは従来に比して十分に低減される。このことからも分かるように、各フリクションプレート28の表面28aに設けられた各潤滑油溝46と裏面28bに設けられた各潤滑油溝46とが、円周方向の溝幅においてオーバラップしない構成であり、且つ表裏両面28a,28bの少なくとも一面側に設けられた潤滑油溝46が潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップしなければ、引き摺りトルクは低減される。この引き摺りトルクが低減される程度は、表裏両面28a,28bの他面側に設けられた潤滑油溝46が潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップする位置及び程度、及び各フリクションプレート28の表面28aに貼付された各摩擦材43が、裏面28bに貼付された隣接する摩擦材43間に形成される潤滑油溝46とオーバラップする位置及び程度に拘わらず、引き摺りトルクは従来に比して十分に低減される。
従って、各フリクションプレート28がハブ32とスプライン嵌合されたとき、各フリクションプレート28の表裏両面28a,28bの少なくとも一面側に設けられた潤滑油溝46が潤滑油供給穴42a,42bと円周方向においてオーバラップしない構成とすればよいので、複数の摩擦材43は、各フリクションプレート28の表面28aに設けられた各潤滑油溝46が、裏面28bに設けられた各潤滑油溝46と円周方向の溝幅においてオーバラップしないように配置するだけでよく、複数の潤滑油溝46を潤滑油供給穴に対して円周方向に位相合せすることなく、複数の摩擦材43をフリクションプレート28に容易に貼付することができる。
上記各実施の形態において、ハブ32が、複数の潤滑油供給穴42が半径方向に穿設され外周に凹凸状のスプラインが形成された回転可能な環状の第1部材であり、ハウジング11が、第1部材の外周側に同一軸線上に配置され内周に凹凸状のスプラインが形成された第2部材であり、フリクションプレート28が、表裏両面に摩擦材43が貼付されるとともに複数の潤滑油溝46が半径方向に貫通して設けられ第1部材と内周に凹凸状に形成されたスプラインで嵌合する複数の第1環状プレートであり、セパレータプレート29が、第1環状プレートと交互に配置され外周に凹凸状に形成されたスプラインで第2部材と嵌合するとともに表面が摩擦材43と接離可能な複数の第2環状プレートである。そして、潤滑油供給穴42はフリクションプレート28のスプラインに穿設され、複数のフリクションプレート28に設けられた潤滑油溝46は、各潤滑油溝46が対応するスプラインにおいてフリクションプレート28の表裏両面の少なくとも一面側でスプラインとオーバラップしない。
上記実施の形態では、ハブ32のスプライン47は、鉄板製の円筒体を波状にプレス加工して形成されているが、図12に示すように、円筒体の外周面に切削加工で成形してもよい。この場合、潤滑油供給穴42は肉厚が薄いスプライン47の谷部47bに穿設するとよい。
また、上記実施の形態では、潤滑油供給穴42a,42bは、ハブ32のスプライン47の山部47aに千鳥状に穿設されているが、ハブ32の一方端から他方端に延在する潤滑油供給穴42をスプライン47の山部47a又は谷部47b毎に、或いは複数個の山部47a又は谷部47bに一個ずつ穿設してもよい。なお、潤滑油供給穴42,42a,42bは、スプライン47の歯面に穿設されてもよい。
さらに、上記実施の形態では、潤滑油供給穴42の対42a,42bの個数と、フリクションプレート28の表裏両面28a,28bのいずれかの面に設けられた潤滑油溝46の個数とは、同じであるが、一方が他方に対して整数倍であればよい。
上記実施の形態における摩擦係合装置は、ブレーキであるが、摩擦係合装置はクラッチでもよい。
また、上記実施の形態では、フリクションプレート28に貼付された隣接する摩擦材43の対向する側面43bによって各潤滑油溝46が設けられているが、表面に潤滑油溝46が刻設された摩擦材43をフリクションプレート28に貼付することによりフリクションプレート28の表裏両面28a,28bに半径方向に貫通する潤滑油溝46を設けてもよい。
本実施の形態に係る摩擦係合装置を備えた自動変速機の一部を示す図。 図1に示す自動変速機の速度線図を示す図。 第1の実施形態に係る摩擦係合装置のハブ及びフリクションプレートの一部を示す正面図。 図3の4方向から見た展開図。 表面に設けられた潤滑油溝が裏面に設けられた隣接する潤滑油溝間の中央に配置されたフリクションプレートを示す正面図。 図5に示すフリクションプレートの表面の潤滑油溝が潤滑油供給穴とオーバラップし、裏面の潤滑油溝がオーバラップしない場合を示す図。 図5に示すフリクションプレートの表裏両面の潤滑油溝がいずれも潤滑油供給穴とオーバラップしない場合を示す図。 表面に貼付された各摩擦材の後側面と裏面に貼付された各摩擦材の先側面とが一致するフリクションプレートを示す正面図。 図8に示すフリクションプレートの表面の潤滑油溝が潤滑油供給穴とオーバラップし、裏面の潤滑油溝がオーバラップしない場合を示す図。 図8に示すフリクションプレートの表裏両面の潤滑油溝がいずれも潤滑油供給穴とオーバラップしない場合を示す図。 フリクションプレートとセパレータプレートとの相対回転数に応じて発生する引き摺りトルクの測定データを示す図。 外周面にスプラインを切削加工したハブを示す図。
符号の説明
10…自動変速機、11…ハウジング(第2部材)、12…駆動軸、13…電気モータ、15…入力軸、16…収納穴、17…複式プラネタリギヤ、18,24,31…メタル軸受、19…出力軸、20,21…ピニオン軸、22…ピニオン、23…段付きピニオン、25,34…スラスト軸受、26…環状円板体、28…フリクションプレート(第1環状プレート)、29…セパレータプレート(第2環状プレート)、30…スプライン、32…ハブ(第1部材)、35…油圧サーボ、36…シリンダ、37…ピストン、41,48…潤滑油路、42,42a,42b…潤滑油供給穴、43…摩擦材、44…油圧制御装置、45…オイルパン、46…潤滑油溝、47…スプライン、47a…山部、47b…谷部。

Claims (8)

  1. 複数の潤滑油供給穴が半径方向に穿設され外周に凹凸状のスプラインが形成された回転可能な環状の第1部材と、該第1部材の外周側に同一軸線上に配置され内周に凹凸状のスプラインが形成された第2部材と、表裏両面に摩擦材が貼付されるとともに複数の潤滑油溝が半径方向に貫通して設けられ前記第1部材と内周に凹凸状に形成されたスプラインで嵌合する複数の第1環状プレートと、該第1環状プレートと交互に配置され外周に凹凸状に形成されたスプラインで前記第2部材と嵌合するとともに表面が前記摩擦材と接離可能な複数の第2環状プレートとを備えた摩擦係合装置において、
    前記潤滑油供給穴は前記第1部材のスプラインに穿設され、前記複数の第1環状プレートに設けられた前記潤滑油溝は、各潤滑油溝が対応する前記スプラインにおいて前記第1環状プレートの表裏両面の少なくとも一面側で前記スプラインとオーバラップしないことを特徴とする摩擦係合装置。
  2. 請求項1において、前記各第1環状プレートの表裏両面に前記複数の潤滑油溝が円周方向の同位相に設けられ、各第1環状プレートが前記第1部材と前記スプラインで嵌合されたとき、前記複数の潤滑油溝のいずれもが前記スプラインと円周方向においてオーバラップしないことを特徴とする摩擦係合装置。
  3. 請求項1において、前記各第1環状プレートの表面に設けられた各潤滑油溝が、裏面に設けられた各潤滑油溝と円周方向の溝幅においてオーバラップしないことを特徴とする摩擦係合装置。
  4. 請求項3において、前記各第1環状プレートの表面に設けられた各潤滑油溝は、裏面に設けられた複数の潤滑油溝の隣接する潤滑油溝間の中央部に配置されていることを特徴とする摩擦係合装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記潤滑油供給穴は前記第1部材に円周方向に位相を変えて交互に設けられ、一方の位相で形成された潤滑油供給穴は、前記第1部材の軸線方向中央部分から一方端に向かって穿設され、他方の位相の潤滑油供給穴は、前記第1部材の軸線方向中央部分から他方端に向かって穿設されていることを特徴とする摩擦係合装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項において、前記潤滑油供給穴は、前記第1環状プレートとスプライン嵌合するために前記第1部材に形成されスプラインの山部又は谷部に沿って設けられていることを特徴とする摩擦係合装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項において、前記潤滑油供給穴の個数と、前記第1環状プレートの表裏両面のいずれかの面に設けられた潤滑油溝の個数とは、一方が他方に対して整数倍であることを特徴とする摩擦係合装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項において、前記第2部材には、前記複数の第1環状プレート及び前記複数の第2環状プレートを収納するとともに、前記第2環状プレートとスプライン嵌合するスプラインが形成された収納孔を有し、該収納孔の軸線方向一端には、前記潤滑油の流れを阻止する側壁が設けられ、軸線方向他端には前記潤滑油の流れを許容する開口が設けられていることを特徴とする摩擦係合装置。
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