JP2007220983A - 加熱装置、加熱方法、塗布装置及び記憶媒体 - Google Patents

加熱装置、加熱方法、塗布装置及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】熱板で加熱された基板を熱板に隣接する冷却位置で冷却する加熱装置において、加熱装置の高さを低く抑えることができ、また、装置内における作業時間を削減することが可能であり、更に基板がパーティクル等で汚染されにくい加熱装置等を提供する。
【解決手段】加熱装置は、ウエハWの搬入出口が備わった加熱室4内に、基板であるウエハWを下方側から加熱する熱板45を有している。さらに、加熱室4の搬入出口に隣接する基板の冷却位置(冷却プレート3の上方位置)と熱板45の上方位置との間でウエハWを搬送するためのワイヤ5が張設されていている。ウエハWは、ワイヤ5に設けられた隙間形成部材56上に載置された後、加熱室4に搬入される。ウエハWは、熱板45上に位置したときに熱板45の表面から隙間を介して浮いた状態で加熱処理が施され、その後、冷却位置に搬送される。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板を熱板上に位置させて加熱処理し、次いで熱板に隣接する冷却位置で冷却する加熱装置、加熱方法及び加熱装置を用いた塗布装置に関し、更に加熱方法を実施するためのコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
基板である半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)や、LCD(液晶ディスプレイ)用のガラス基板に対してレジストパターンを形成する装置として、基板に対してレジストを塗布し、また露光後の基板を現像する塗布、現像装置が用いられている。この装置内には、基板を加熱しながら疎水化処理剤のベーパと接触させて、基板表面に疎水化処理を施す疎水化処理ユニットや、基板表面に塗布されたレジスト膜や反射防止膜中の溶剤を乾燥させる加熱装置及び、露光後の基板表面のレジスト膜を変質させるための加熱装置等が組み込まれている。
この種の疎水化処理ユニットや加熱装置(これらのユニットや装置を以下、単に「加熱装置」という)は、加熱板上に基板を載せて、例えば100℃前後で加熱させるものであるが、設定時間だけ基板を加熱した後、直ぐに冷却して、いわゆる粗熱取りを行うために、冷却プレートが組み合わせられた構造が知られている(例えば特許文献1)。
図12は、基板としてウエハWを加熱する加熱装置の構成の一例を示した図である。図中、10は筐体であり、10aはウエハの搬送口、10bは前記ウエハの搬送口を開閉するためのシャッターである。また図中11は基台、12は熱板であり、13は基台11上を熱板12側へ向けて移動可能な、ウエハWを冷却するための冷却プレートである。基台11には、熱板12の手前側にガス供給部14が設けられると共に、熱板12の奥側に排気部15が設けられている。
基台11の内部空間には、ピン16a、17aを昇降させるための昇降機構16、17が設けられている。昇降機構16によりピン16aが昇降することにより、筐体10内に進入した、外部の基板搬送機構(図示せず)と冷却プレート13との間でウエハWが受け渡される。また、昇降機構17によりピン17aが昇降することにより、熱板12と冷却プレート13との間でウエハWが受け渡されるようになっている。図中18は昇降機構18aを介して昇降可能な蓋状の天板である。
このような加熱装置では、先ず熱板12を天板18で覆って熱板12を所定の温度に加熱した状態で、冷却プレート13にウエハWを受け渡し、次いで、天板18を上昇させ、冷却プレート13を天板18と熱板12との間に進入させて、冷却プレート13から熱板12にウエハWを受け渡す。そして、冷却プレート13を熱板12に隣接する位置に退行させ、天板18を熱板12から僅かに上昇する位置まで下降させる。この状態で排気部15より排気を行いながら、ガス供給部14からガスを供給することによって、熱板12と天板18との間の空間をパージして、所定の加熱処理を行う。加熱処理後のウエハWは、天板18を上昇させてから熱板12から冷却プレート13に受け渡され、次いで冷却プレート13から図示しない基板搬送機構へ受け渡されて、次工程へ搬送される。
ところでこの加熱装置では、例えば冷却プレート13の内部または下面に冷却配管を設けて、この冷却配管に冷却液を通流させるという冷却機構が設けられており、このため冷却プレート13は10mm程度の厚さとなっている。これにより熱板12と天板18との間には、冷却プレート13との間でウエハWの受け渡しを行うために、冷却プレート13の厚さと、ウエハWの受け渡しのためのクリアランスとを考慮して、10mm以上の隙間が必要となる。
このように、ウエハWを昇降させる昇降ピン及び昇降機構が必要であることと、熱板上に冷却プレートが搬送されてくることと、熱板と冷却プレートとの間でウエハWを受け渡すためのクリアランスが必要となることと、等から従来の加熱装置は高さが大きくなってしまう。
一方、塗布、現像装置は、ウエハW等の基板の大型化に伴う占有面積の増大を抑えるために、加熱装置等の処理ユニットが多段化されたものが製品化されている。このような場合に、加熱装置の高さが大きいと、段数を多くすることができないという課題がある。
また、上述の加熱装置では、天板18の昇降や、冷却プレート13と熱板12との間のウエハWの受け渡しが必要であって、これらに要する時間が加熱処理とは直接関係のないオーバーヘッドタイム(作業時間)となり、結果としてスループットの低下を招いている。
なお、特許文献2には、ワイヤにより基板を搬送する装置が記載されているが、上述の課題を解決する手法は記載されていない。また、ワイヤ上にウエハを直接載置すると、ウエハとワイヤとの接触に伴うパーティクルの付着等によりウエハが汚染され、製品の歩留まりが悪くなるおそれがあるという課題がある。
特開2004−235469号公報 実開昭62−17133号公報
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、熱板で加熱された基板を熱板に隣接する冷却位置(例えば冷却プレート)で冷却する加熱装置において、加熱装置の高さを低く抑えることができ、また、装置内における作業時間を削減することが可能であり、更に基板がパーティクル等で汚染されにくい加熱装置、この加熱装置を搭載した塗布装置、加熱方法及びその方法を実施するプログラムを格納した記憶媒体を提供することにある。
本発明に係る加熱装置は、一方側に基板の搬入出口が形成された加熱室と、
この加熱室内に設けられ、基板を下方側から加熱する熱板と、
前記加熱室の搬入出口に隣接する基板の冷却位置と熱板の上方位置との間で基板を搬送するために、基板の搬送路の両端に設けられたプーリを介して基板の搬送方向に沿って張設された複数本のワイヤと、
前記熱板の表面部に前記ワイヤが通過するように設けられた溝部と、
基板がその上に載置されるように前記ワイヤに設けられ、基板が熱板上に位置したときに熱板の表面から隙間を介して浮いた状態にするための隙間形成部材と、を備え
外部から前記冷却位置に搬入された基板を加熱室内にて加熱処理し、次いで前記冷却位置に戻すことを特徴とする。
この加熱装置において、前記隙間形成部材は、基板を熱板から0.5mm以内の隙間を介して浮いた状態で保持するためのものであることが好ましい。また、この隙間形成部材は、前記ワイヤが中心部を貫通した球状に形成されているとよい。
さらに、前記ワイヤには、基板の外縁を規制して基板の位置ずれを防止するために基板の輪郭に沿って複数の規制部材が設けられているとよい。また、このワイヤは基板の搬送路の下方側の部位にて分断され、分断部位の間に常時縮退する方向に復元力が作用する弾性部材が設けられていることが好ましい。さらに、加熱室は、熱板に対向して天板が例えば6mm以下の距離で固定して設けられているとよい。
また、加熱室の搬入出口側にはガスを吐出するガス吐出口が設けられると共に加熱室の搬入出口と反対側にはガスを排気する排気口が設けられ、基板を加熱処理するときにガス吐出口から排気口に向かう気流が形成されていてもよい。この場合において、気流を形成するガスは、基板の表面を疎水化処理するためのガスであってもよい。このとき、加熱室の搬入出口には、加熱室内と外との雰囲気を区画するために、気体によるカーテンやシャッターが形成されていてもよい。
また、基板の周縁を保持した外部の基板搬送機構から冷却位置で待機している隙間形成部材に基板を受け渡すときには、前記基板を載せた外部の基板搬送機構が当該冷却位置の上方側に進入し、前記基板搬送機構と当該冷却位置との間に基板搬送路の一端に設けられたプーリの通り抜ける空間を形成しながら冷却位置の上方側から下方側に通り抜けて基板を隙間形成部材に受け渡し、冷却位置の下方側から退却するように構成するとよい。
ここで、前記冷却位置に冷却プレートが設けられている場合には、この冷却プレートに、前記ワイヤが通過するように表面部に溝部が設けられ、基板が冷却プレート上に位置したときに冷却プレートの表面から隙間を介して浮いた状態になっているようにするとよい。
このとき、基板の周縁部を保持した外部の基板搬送機構から冷却プレート上で待機している隙間形成部材に基板を受け渡すときには、前記基板を載せた外部の基板搬送機構が当該冷却プレートの上方側に進入し、前記基板搬送機構と当該冷却プレートとの間に基板搬送路の一端に設けられたプーリの通り抜ける空間を形成しながら冷却プレートの上方側から下方側に通り抜けて基板を隙間形成部材に受け渡し、冷却プレートの下方側から退却するように構成することが好ましい。
また、本発明に係る塗布装置は、基板を収納し、キャリアが搬入出されるキャリア搬入出部と、
前記キャリアから取り出された基板の表面に塗布液を塗布する塗布部と、
この塗布部における塗布処理の前処理または後処理のために基板を加熱処理する上述の特徴を有する加熱装置と、
この加熱装置に対して基板を受け渡す基板搬送機構と、を備え、
前記基板搬送機構は、冷却位置で待機している隙間形成部材に基板を受け渡すときには、冷却位置の上方側に進入し、当該冷却位置との間に基板搬送路の一端に設けられたプーリの通り抜ける空間を形成しながら冷却位置の上方側から下方側に通り抜けて基板を隙間形成部材に受け渡し、冷却位置の下方側から退却するように構成されていることを特徴とする。
本発明では、ワイヤに設けられた隙間形成部材上に基板を載置した状態で熱板上に搬入し、そのまま基板の加熱処理を行っているので、基板を昇降させる昇降ピン、昇降機構を設ける必要がなく、また、昇降ピンによる基板の受け渡しのためのクリアランスも不要なので加熱装置の高さを低く抑えることができる。この結果、塗布装置に設置する加熱装置の段数を多くすることが可能となり、処理能力を増やすことができる。
また、昇降ピンの昇降動作に要する作業時間が不要となり、その分、加熱処理とは直接関係のないオーバーヘッドタイムを削減することができ、スループットの向上を図ることができる。そして、従来のような厚さの大きい冷却プレートが加熱装置に搬入されないので、加熱室の天井部を低くすることができると共に、その天井部を昇降させない構成を採用できるので、そのような構成を採用することで加熱装置の高さをより一層低くでき、また天井部を昇降させないことでオーバーヘッドタイムの一層の削減を図ることができる。
さらに、基板は、隙間形成部材上に載置され、熱板の表面から隙間を介して浮いた状態で加熱処理が施される。このため、加熱室内において基板は、ワイヤ上に直接基板を載置して搬送する場合に比べて、基板表面にパーティクル等が付着するおそれが少ない。この結果、基板表面が汚染されず製品の歩留まりが低下せずに済む。更にまた、外部の基板搬送機構と冷却位置との間の基板の受け渡しは、基板搬送機構と冷却位置との間に、基板搬送路の一端に設けたプーリの通り抜ける空間を形成しながら基板搬送機構を昇降させているので、冷却位置においても基板の受け渡しのための昇降ピンが不要になる。
以下に本発明に係る加熱装置の実施の形態の一例として、例えば基板であるウエハWを疎水化処理剤のベーパ雰囲気内で加熱処理して、当該ウエハWの表面を疎水化する加熱装置2について図1〜図9を参照して説明する。なおこのウエハWの大きさとしては例えば12インチサイズのものが用いられる。当該加熱装置2は、図2に示すように、処理容器をなす筐体20を備えており、筐体20の側壁にはウエハWの搬送口21が開口され、当該搬送口21はシャッター21aにより開閉自在とされている。このシャッター21aはウエハWを加熱する際に、搬送口21を介して筐体20内に外気が流入することにより、後述するようにウエハWの周囲に形成される気流が乱れることを防ぐために設けられている。気流の乱れを防止するためには、シャッター21aの代わりに例えばエアカーテンを搬送口21付近に設けて外気の流入を防いでもよい。
また筐体20内の下部には基台22が設けられており、搬送口21に向かう側を手前側とすると、手前側にはウエハWを冷却するための冷却プレート3が基台22上に支柱33を介して設けられ、奥側にはウエハWを加熱処理するための扁平な加熱室4が設けられている。この加熱室4の冷却プレート3に対向する側面は、ウエハWを搬入出するための搬入出口41として開口しており、ウエハWは、冷却プレート3の上方側の冷却位置と、加熱室4の内部との間を2本のワイヤ5(5a、5b)によって搬送され、加熱室4内ではウエハWが搬入されてきたままの状態で加熱処理が行われるようになっている。
冷却プレート3は、例えばアルミニウムにより構成され、ウエハWよりひとまわり大きな直径を有する略円形板状に形成されており、例えば後述する溝部以外の領域では、4mm程度の厚さに形成されている。またその裏面側に、例えば温度調節水を流すための図示しない冷却機構を備えており、当該冷却プレート3に載置されたウエハWの粗熱取りを行うように構成されている。
また2本のワイヤ5(5a、5b)は、ウエハWが搬送される搬送路の両端、即ち搬送口21に向かう側を手前側として、冷却プレート3の手前側と加熱室4の奥側とに設けられた2つのプーリ51(51a、51b)、52(52a、52b)を介してウエハWの搬送方向に沿って夫々張設されている。このワイヤ5は、例えばアラミド繊維(例えばデュポン社製ケプラー等)等の合成繊維や、炭化ケイ素繊維(例えば日本カーボン社製ニカロン等)、炭素繊維(例えば東レ社製等)等のセラミック繊維等であって、23℃〜250℃にてウエハWを加熱処理しても、熱により変性しない耐熱性の材質により構成されており、例えば直径が0.2mm程度の太さのものが用いられる。
ワイヤ5は、図2に示すように基板の搬送路の下方側の部位で分断され、この分断部位の間にワイヤーテンショナー53が設けられた状態で2つのプーリ51、52に巻き掛けられている。ワイヤーテンショナー53は、ワイヤ5の分断部位の間に常時退縮する方向に復元力が作用する弾性部材、例えば引張りバネからなり、ウエハWが載置されてもワイヤ5が弛んだり伸びたりせず、適切な張設状態を維持する役割を有している。また、図3に示すように、加熱室4の奥側に設置された2つのプーリ52a、52bは、連結軸54を介してモータ55に連結されており、左右いずれの方向にも回転することができるようになっている。このモータ55によって、後述する制御部からの指令に基づいて2つのプーリ52a、52bを同じ方向に同じ回転速度で回転させることにより、2本のワイヤ5a、5bを同期させて、同じ方向に同じ速度で移動させることができる。
さらに、各ワイヤ5a、5bには、図4に示すように、ウエハWが載置される隙間形成部材56と、ウエハWの載置位置を規制するための規制部材57とが設けられている。隙間形成部材56は、ウエハWが載置される載置部材としての役割も果たし、例えば耐熱性を有する球状で同じサイズのビーズ部材により構成されている。ここで、2本のワイヤ5に少なくとも3つの隙間形成部材56を設け、部材の形状を球状として、その中心部をワイヤ5が貫通するようにすることにより、ウエハWが3点支持されて、(1)ウエハWと他部材との接触面積を最小限に抑えることが可能となり、(2)ウエハWを搬送面に対して平行に保ち、ウエハWと冷却プレート3等とが直接接触しないようにすることができる。
また、規制部材57も、耐熱性を有する球状のビーズ部材等で構成され、図4に示すように例えばウエハWの輪郭に沿った4ヵ所の位置に対応させて夫々のワイヤ5a、5bに2個ずつ設けられている。そして、ウエハWが規制部材57の内側に載置されることにより、ウエハWの周縁の4ヵ所の位置が規制部材57により位置決めされ、ワイヤ5a、5bによって搬送されるときにもウエハWの載置位置がずれないようになっている。なお、図2、8〜9では、図示の便宜上隙間形成部材56、規制部材57は省略してある。
また、図3に示すように、冷却プレート3には、各ワイヤ5a、5bや隙間形成部材56、規制部材57が通過するように2本の溝部31が、ワイヤ5a、5bに沿って設けられている。ここで溝部31の大きさ及び、ワイヤ5等と溝部31との位置関係は、後述するようにウエハWの下面と冷却プレート3の上面との間に0.5mm以内の隙間が形成されるように設定されている。
さらに冷却プレート3の周縁部の例えば4ヵ所には、図1及び図3に示すように冷却プレート3の中心部に向けて切り欠き部32が形成されている。この切り欠き部32は、後述するように、外部の基板搬送機構と冷却プレート3上で待機している隙間形成部材56との間でウエハWの受け渡しを行うときに必要なものである。
加熱室4は、その内部にてウエハWの加熱処理を行う役割を果たし、ウエハWより大きい内部空間を有している。この加熱室4は、例えば厚さが3mm程度のアルミニウム(Al)やステンレス等の伝熱性の材料により、縦断面がコ字状に形成されており、先述した搬入出口41の両側も側壁部42(42a、42b)で覆われている。
この加熱室4の下側には、例えば窒化アルミニウム(AlN)や炭化ケイ素(SiC)製の熱板45が設けられている。熱板45は、例えばウエハWと略同じ大きさの円板状に形成されており、フランジ等によって、底板46bに固定されている。また、熱板45(または底板46b)は、支柱48により支持され、基台22に固定されている。また、熱板45とこれに対向するコの字状部材の上側部分(以下、天板46aという)との距離は6mm以下になるように構成されている。なお、熱板45は、加熱室4の下側に加えて、天板46aのある上側にも設けてよい。
また、加熱室4内部の搬入出口41側には、ガス吐出部23が設けられ、同じく奥側には排気部24が設けられている。なお図1ではガス吐出部23と排気部24とを省略している。このガス吐出部23と排気部24とは、ウエハWが加熱室4内にあるときに、ウエハWを挟んで手前側と奥側とに位置するように設けられている。これにより、ウエハWの直径(幅)をカバーし、天板46aと底板46bとの間を、ウエハWの一端側から他端側へと流れるいわば一方向流ともいうべき気流を形成できるようになっている。
ガス吐出部23には、図3に示すように、例えば多数の小孔が吐出口23aとして筐体20の幅方向(図3中X方向)に沿って夫々一定の間隔をおいて設けられている。ガス吐出部23の一端から他端までの長さは加熱室4内に載置されるウエハWの直径をカバーするように構成されている。ガス吐出部23は、図2、図5に示すように、ガス供給管70、バルブV1を介して、例えば筐体20の外部に設けられたガス供給源71に接続されている。ガス供給源71には、ウエハWの表面を疎水化処理するための例えばHMDS(ヘキサメチルジシラザン)が貯留されている。HMDSは、図示しないベーパライザ等により気化されてガス吐出部23に供給されるようになっている。
また、加熱室4の搬入出口41には、加熱室4内と外との雰囲気を区画するためのシャッター43が取り付けられている。シャッター43は、その一辺を搬入出口41の下辺と共有する状態で軸支されており、この軸を中心に図示しない駆動部により回動することにより搬入出口41を開閉するようになっている。シャッター43には、例えば図3に示すように切り欠きが設けられており、シャッター43が開閉する際にワイヤ5と干渉しないようになっている。なお、図1ではこの切り欠きは省略してある。ここで、加熱室4内と外との雰囲気を区画する手法は、シャッター43を用いる場合に限定されない。例えば、気体によるカーテンを搬入出口41に形成してもよい。また、搬入出口41部にシャッターや気体によるカーテンを有していなくてもよい。
また、搬入出口41に対向する面には、奥壁部44が設けられており、奥壁部44にはワイヤ5a、5bが通過する孔が設けられている。
またガス吐出部23の内部には、図5に示すように幅方向に沿って伝熱板25が設けられ、この伝熱板25には例えばウエハWの幅方向に沿って間隔をおいて複数のヒートパイプ25aの一端が接続されている。各ヒートパイプ25aの他端は熱板45に接続されている。ガス供給源71からガス供給管70を介してガス吐出部23の内部空間に供給されたパージ用ガスは、伝熱板25によりウエハWの加熱温度(加熱時のウエハWの表面温度)と同じ温度に温調され、吐出口23aから吐出されるようになっている。なおパージ用ガスを加熱する手段は、例えばガス供給管70の出口付近に設けたヒータであってもよい。
排気部24は、熱板45を挟んでガス吐出部23と対向するように設けられている。排気部24には、図3に示すように例えば多数の小孔が排気口24aとして加熱室4の幅方向に沿って、夫々一定の間隔をおいて設けられている。排気口24aの一端から他端までの長さは、例えばウエハWの直径をカバーするように構成されている。排気部24には、図2、図5に示すように、排気管72が接続されており、この排気管72は筐体20の外部へ伸長して、その端部は例えば工場の排気路に接続されている。また排気管72にはファン73が介設されており、ファン73の回転数が制御されることで排気部24は例えば予め設定された排気量で排気口24aから筐体20内の排気を行うことができるように構成されている。なお図中バルブV2は排気管72に介設されたバルブである。
ところで本発明においては、ガス吐出部23及び排気部24により既述の一方向流が形成できればよいので、ガス吐出部23及び排気部24はこの実施の形態の構成に限定されるものではない。また吐出口23a及び排気口24aの形状もこの例に限らず、例えば幅方向に沿ってスリット状に設けられていてもよい。
熱板45及び底板46b(熱板45周囲のプレート部分)には、図3に示すように、各ワイヤ5a、5bや隙間形成部材56、規制部材57が通過するための2本の溝部47が、ワイヤ5a、5bに沿って設けてある。加熱室4内において、ウエハWは、図6(a)に示すように隙間形成部材56上に載置された状態で熱板の上方に保持される。そして、図6(b)に示すように、ウエハWの底面が熱板45の表面から0.5mm以内の隙間dを介して浮いた状態となるようにワイヤ5や規制部材57と溝部47との位置関係が調整されている。
なお、先述した冷却プレート3に形成された溝部31もウエハWが冷却プレート3上に位置したときに熱板45上に位置した場合と同様の状態(冷却プレート3の表面から0.5mm以内の隙間を介して浮いた状態)となるように調整されている。
以上の構成により、加熱室4内に搬入されたウエハWは、熱板45による輻射やウエハWと熱板45との隙間における対流伝熱、ウエハWの表面に沿って流れる加熱されたHMDSベーパからの伝熱によって、予め設定したプロセス温度まで加熱されるようになっている。
続いて載置部材としての隙間形成部材56にウエハWを受け渡す、外部の基板搬送機構6について説明する。基板搬送機構6は、例えば図7に示すように、ウエハWの搬送方向に水平な馬蹄形状の搬送アーム61を有している。搬送アーム61の内周の大きさは冷却プレート3の直径よりも若干大きく形成されており、この内周における下部には内方へ向かう例えば4つの突片64が設けられている。ウエハWは、図6(b)に示すように、これらの突片64により周縁部が保持されることになる。
搬送アーム61は例えば図示しない駆動機構により搬送基体62を介して昇降自在かつ進退自在に構成されている。搬送アーム61から隙間形成部材56にウエハWを受け渡す際には、先ず隙間形成部材56や規制部材57をホーム位置(ウエハWをワイヤ5に載置した状態で、ウエハWが冷却プレート3上方側に位置する位置)に位置させ、ウエハWを保持した搬送アーム61を冷却プレート3の上方側に進入させるようになっている。ここで冷却プレート3の外周の切り欠き部32は、夫々搬送アーム61の突片64と対応する位置に設けられているので、図7(b)に示すように、搬送アーム61が冷却プレート3に対して上方側から覆い被さるように下降し、冷却プレート3の下方側に通り抜けることで、搬送アーム61上のウエハWを冷却プレート3上で待機している隙間形成部材56に受け渡すことができる。このとき、図6(a)に示すように、搬送アーム62の基部と冷却プレート3とで囲まれる領域には、プーリ51が通り抜けられるような空間(以下、空間部65という)が形成されるようになっている。これにより、搬送アーム61とプーリ51とが干渉せずにウエハWを隙間形成部材56に受け渡すことが可能となる。また、ウエハWを受け渡した搬送アーム61は、前方の切り欠き部63が冷却プレート3を支える支柱33やプーリ51を通り抜けて手前側に後退し、筐体20内から退去するようになっている。
続いて加熱装置2の構成部材の位置関係について説明する。この例では、ウエハWが搬送路上を平行に移動するので、ホーム位置で隙間形成部材56上に載置されたウエハWがそのまま加熱装置2内に進入し、熱板45の表面から0.5mm以内の隙間を介して浮いた状態で加熱処理である疎水化処理がされるように、加熱室4の高さ位置が設定されている。
また、冷却プレート3上で待機している隙間形成部材56と外部の基板搬送機構6との間でウエハWの受け渡しを行うときには、既述のように、搬送アーム61が冷却プレート3の上方側に進入した後、冷却プレート3の下方側から退去するので、このような動作が可能なように搬送口21の大きさや支柱33の太さが設定される。つまり、搬送口21の大きさは、基板搬送機構6が進入可能かつ、冷却プレート3の上方側から下方側へ通り抜け可能な程度に形成され、支柱33の太さは、基板搬送機構6が退却する際に切り欠き部63が支柱33の外側を通り抜け可能な程度に形成される。また先述のように、搬送アーム61の突片64の大きさや位置も、冷却プレート3の切り欠き部32の外側を通り抜けられるように形成されている。
次に、当該加熱装置2に備えられた制御部について説明する。モータ55やシャッター43の駆動部等は、制御手段としての制御部100と接続されており、ワイヤ5の移動方向、移動距離や、搬出入口41を開閉するタイミング等を制御できるようになっている。この制御部100は、例えば当該加熱装置2が適用される塗布、現像装置に備えられている。制御部100は、例えばコンピュータからなるプログラム格納部を有しており、プログラム格納部には当該加熱装置2の作用を含む塗布、現像装置全体の作用、つまり、基板搬送装置によるウエハWの搬送や、塗布、現像装置によるウエハWの塗布、加熱処理、各ユニット及び処理部の筐体内における気体の供給制御等が実施されるようにステップ(命令)群をそなえた例えばソフトウエアからなるコンピュータプログラムが格納される。そして、当該コンピュータプログラムが制御部100に読み出されることにより、制御部100は後述する当該加熱装置2の作用を含む塗布、現像装置全体の作用を制御する。なお、このコンピュータプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶媒体に収納された状態でプログラム格納部に格納される。
次に加熱装置2の作用について説明する。先ず外部の基板搬送機構6により、搬送口21を介して疎水化処理を施すウエハWを筐体20内に搬入し、ホーム位置で待機している隙間形成部材56にウエハWを受け渡す。即ち、図8(a)に示すように、制御部100は、先ず隙間形成部材56を冷却プレート3上のホーム位置で待機させる。次いで図8(b)、図8(c)に示すように、ウエハWを保持した搬送アーム61を冷却プレート3の上方側に進入させ、次いで下降させることにより、ウエハWを隙間形成部材56に受け渡す。このとき、搬送アーム61の搬送基体62側の部分と冷却プレート3との間にはプーリ51が通り抜ける空間部65が形成されて、搬送アーム61がプーリ51と干渉せずに冷却プレート3の下方側へ下降する。続いて図8(c)に示すように、切り欠き部63が支柱33やプーリ51を通り抜けて搬送アーム61を後退させる。以上の動作により、図8(d)に示すように、ウエハWは、各規制部材57の内側に周縁部が位置するように位置決めされ、かつ、冷却プレート3の表面から0.5mm以内の隙間を介して浮いた状態で隙間形成部材56上に載置される。なお、図8(b)以降の図では、図示の便宜上、隙間形成部材56や規制部材57及びウエハWと冷却プレート3の表面との間に形成される隙間は省略した。
次いで制御部100は、図9(a)に示すように、モータ55によりプーリ52を回転させてワイヤ5を移動させ、ウエハWの載置された隙間形成部材56を加熱室4側へ移動させて、ウエハWを加熱室4内に搬送し、熱板45上で停止する。ウエハWは、加熱室4内において、熱板45の表面から0.5mm以内の隙間を介して浮いた状態で保持される。加熱室4内は、ウエハWが搬送されるまでに、熱板45により加熱され、例えば100℃程度になっている。なお、図9の各図においても、隙間形成部材56や規制部材57及び、ウエハWと熱板45の表面との間に形成される隙間、ガス吐出部23、排気部24等の図示を省略した。
ウエハWが加熱室4内に搬入されると、図9(b)に示すように、制御部100はシャッター43を回動させ、搬入出口41を閉じて加熱室4内と外との雰囲気を区画する。そして、バルブV1を開き、ガス供給源71からガス供給管70にHMDSベーパを供給する。HMDSベーパはガス吐出部23で略100℃に加熱されて、吐出口23aから加熱室4の天板46aへ向けて吐出される。HMDSベーパの供給を開始するのと略同時に、制御部100はバルブV2を開き、ファン73を回転させて排気部24からの排気を開始する。こうして図5中、矢印で示すように、ガス吐出部23から供給されたHMDSベーパは加熱室4の天板46aと熱板45との間を手前側から奥側に流れ、ウエハWの周囲を通過した後に、排気部24に流入し、排気管72を通って、筐体20の外へ除去される。このように、熱板45によって加熱されたウエハWの表面上を、加熱されたHMDSベーパが接触しながら通過することにより、ウエハWの表面に疎水化処理が施される。制御部100は、ウエハWの疎水化処理を例えば一定時間行った後に、ガス吐出部23からのHMDSベーパの供給と排気部24からの排気とを停止する。
次いで制御部100は、シャッター43を開き、プーリ52を回転させてワイヤ5を移動させ、冷却プレート3上のホーム位置で隙間形成部材56を停止させる。そして、冷却プレート3表面とウエハWとの間に0.5mm程度の隙間を介して浮かせた状態でウエハWを冷却し、ウエハWの粗熱取りを行う。粗熱取りが終了した後、外部の基板搬送機構6にウエハWを受け渡し、疎水化処理の完了したウエハWを加熱装置2の外へ搬送する。
ここで隙間形成部材56から基板搬送機構6へのウエハWの受け渡しは、基板搬送機構6から隙間形成部材56へのウエハWの受け渡しと逆の動作で行われる。即ち、制御部100は、冷却プレート3の下方側に、何も保持していない搬送アーム61を進入させ、次いで搬送アーム61を冷却プレート3の上方側まで上昇させることにより、搬送アーム61上に隙間形成部材56からウエハWを受け取り、次いで冷却プレート3の上方側からウエハWを保持した搬送アーム61を退却させる。
本実施の形態に係る加熱装置2では、載置部材としての役割を有する隙間形成部材56上に載置した状態でウエハWを加熱室4に搬入し、そのままウエハWの加熱処理を行うので、図13で説明した従来技術のように、熱板45及び冷却プレート3に対する基板の受け渡し動作において昇降ピンが介在しない。このため、熱板45と冷却プレート3との間でウエハWを受け渡すためのクリアランスや基板を昇降させる昇降ピン、昇降機構が必要なく、加熱装置の高さを低く抑えることができる。この結果、塗布、現像装置に設置する加熱装置の段数を多くすることが可能となり、処理能力を増やすことができる。
また、昇降ピンの昇降動作に要する作業時間が不要となり、その分、加熱処理とは直接関係のないオーバーヘッドタイムを削減することができ、スループットの向上を図ることができる。そして、従来のような厚さの大きい冷却プレートが加熱装置2に搬入されないので、加熱室4の天井部(天板46a)を低くすることができると共に、その天井部を昇降させない構成を採用できるので、そのような構成を採用することで加熱装置2の高さをより一層低くでき、また天井部を昇降させないことでオーバーヘッドタイムの一層の削減を図ることができる。
また、ウエハWは、隙間形成部材56上に載置され、熱板45の表面から隙間を介して浮いた状態で加熱処理が施される。このため、加熱室4内においてウエハWは、ワイヤ上に直接ウエハWを載置して搬送する場合に比べて、ウエハW表面にパーティクル等が付着するおそれが少ない。この結果、ウエハW表面が汚染されず製品の歩留まりが低下せずに済む。更にまた、外部の基板搬送機構6と冷却プレート3との間のウエハWの受け渡しは、基板搬送機構6と冷却プレート3との間に、基板搬送路の一端に設けたプーリ51の通り抜ける空間65を形成しながら基板搬送機構6を昇降させているので、冷却プレート3においてもウエハWの受け渡しのための昇降ピンが不要になる。
また、加熱装置2は、隙間形成部材56から熱板45へのウエハWの受け渡しを行わないので、加熱室4内での気流の乱れの発生を防止することができる。既述したように、従来の加熱装置では、冷却プレート13から熱板12へのウエハWの受け渡しは、昇降機構17の昇降等による一連の動作によって行われ、この動作によっても気流の乱れが発生する(図13参照)。本実施の形態に係る加熱装置2では、このような受け渡し動作を行わないため、気流の乱れの発生を防止し、パーティクルの飛散やウエハWへの付着を防止することができる。
さらに、従来の加熱室に必要であった蓋体の昇降や、熱板へのウエハWの受け渡しのための駆動機構が不要となるので、駆動系が少なくなって制御が容易である。また、外部の基板搬送機構と冷却プレートとの間での支持ピンを使ったウエハWの受け渡しの代わりに、基板搬送機構6から直接隙間形成部材56へウエハWが受け渡されるので、この点に関しても制御が容易になる。
なお、本実施の形態においては、加熱室4の手前に冷却プレート3が設けられている場合について説明したが、本発明が適用される加熱装置はこの例に限定されない。例えば、図1において冷却プレート3が設けられている位置に冷却プレート3がなく、この冷却位置で例えば自然冷却を行うタイプの加熱装置であってもよい。また、ワイヤ5の本数も実施の形態で示した2本に限定されず、ウエハW搬送時の安定性等を考慮して3本以上張設してもよい。
また、本実施の形態では、ウエハWに対する加熱処理の具体例として、ウエハWの疎水化処理を施す場合について説明したが、加熱処理の内容はこの例に限定されない。例えば、塗布液としてレジスト液や反射防止膜形成用の薬液が表面に塗布されたウエハWを加熱処理し溶剤を揮発させ、このウエハW表面にレジスト膜や反射防止膜を形成する加熱装置、あるいは現像処理の前後において行われる加熱処理を行う加熱装置についても本発明は適用することができる。なお、この場合は搬入出口41の入口部にシャッターや気体によるカーテンを有していなくてもよい。
続いて前記加熱装置2を組み込んだ塗布、現像装置に、露光部(露光装置)を接続したレジストパターン形成システムの全体構成について図10及び図11を参照しながら簡単に説明する。図中B1は、基板例えばウエハWが、例えば13枚密閉収納されたキャリア8を搬入出するためのキャリア載置部B1である。キャリア載置部B1には、キャリア8の載置部80aを複数個並べて載置可能なキャリアステーション80と、このキャリアステーション80から見て前方の壁面に設けられる開閉部81と、この開閉部81を介してキャリア8からウエハWを取り出すための受け渡し手段A1とが設けられている。
キャリア載置部B1の奥側には、筐体82にて周囲を囲まれる処理部B2が接続されており、この処理部B2には手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットU1、U2、U3と、これら棚ユニットU1〜U3及び液処理ユニットU4、U5の各ユニット間のウエハWの受け渡しを行う主搬送手段A2、A3とが交互に配列して設けられている。即ち、棚ユニットU1、U2、U3及び主搬送手段A2、A3はキャリア載置部B1側から見て前後一列に配列されており、各々の接続部位には図示しないウエハ搬送用の開口部が形成されていて、ウエハWは処理部B2内を一端側の棚ユニットU1から他端側の棚ユニットU3まで自由に移動できるようになっている。
前記棚ユニットU1、U2、U3は、液処理ユニットU4、U5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段例えば10段に積層した構成とされており、その組み合わせは、受け渡しユニット、疎水化処理ユニット(ADH)、ウエハWを所定温度に調整するための温調ユニット(CPL)、レジスト液の塗布前にウエハWの加熱処理を行うための加熱ユニット(BAKE)、レジスト液の塗布後にウエハWの加熱処理を行うためのプリベーキングユニット等と呼ばれている加熱ユニット(PAB)、現像処理後のウエハWを加熱処理するポストベーキングユニット等と呼ばれている加熱ユニット(POST)等が含まれている。本発明の加熱装置2は疎水化処理ユニット(ADH)として組み込まれている。
また液処理ユニットU4、U5は、例えば図10に示すように、反射防止膜塗布ユニット(BARC)、ウエハWにレジスト液を塗布する塗布ユニット(COT)、ウエハWに現像液を供給して現像処理する現像ユニット(DEV)等を複数段、例えば5段に積層して構成されている。
前記処理部B2における棚ユニットU3の奥側には、インターフェース部B3を介して露光部B4が接続されている。このインターフェース部B3は、処理部B2と露光部B4との間に前後に設けられる第1の搬送室83及び第2の搬送室84により構成されており、夫々に昇降自在及び鉛直軸周りに回転自在かつ進退自在な第1の搬送アーム85及び第2の搬送アーム86を備えている。さらにまた、第1の搬送室83には、例えば受け渡しユニットや、高精度温調ユニット(CPL)、及びウエハWをポストエクスポージャーべーク処理する加熱・冷却ユニット(PEB)等が上下に積層して設けられた棚ユニットU6が設けられている。
このようなレジストパターン形成システムにおけるウエハWの流れの一例について説明すると、キャリア載置部B1に載置されたキャリア8内のウエハWは、温調ユニット(CPL)→反射防止膜形成ユニット(BARC)→加熱ユニット(BAKE)→温調ユニット(CPL)→塗布ユニット(COT)→加熱ユニット(PAB)→露光部B4の経路で搬送されて、ここで露光処理が行われる。露光処理後のウエハWは、加熱ユニット(PEB)→高精度温調ユニット(CPL)→現像ユニット(DEV)→加熱ユニット(POST)→温調ユニット(CPL)→キャリア載置部B1のキャリア8の経路で搬送される。なお、レジストの種類に応じて、BARCの代わりにADHにて処理が行われる。
本発明に係る加熱装置は、例えば疎水化処理ユニット(ADH)以外のユニット(BAKE、PAB、PEB及び、POST)に適用することができる。また本発明は、半導体ウエハ以外に、例えばLCD基板、マスク基板等の処理にも適用できる。また、絶縁膜の前駆体を含む薬液を塗布する塗布装置に含まれる加熱装置としても適用することができる。
本発明の加熱装置に係る実施の形態を示す斜視図である。 上記実施の形態を示す縦断面図である。 上記実施の形態を示す平面図である。 前記加熱装置に用いられる隙間形成部材及び規制部材を示す斜視図である。 前記加熱装置に用いられる加熱室を示す縦断面図である 加熱室内で隙間形成部材状にウエハが載置されている様子を示す側面図及び、その拡大図である。 前記加熱装置にウエハを搬送するための外部の基板搬送機構と、加熱装置に設けられる冷却プレートとを示す平面図と、斜視図である。 前記加熱装置の作用を説明するための第1の工程図である。 前記加熱装置の作用を説明するための第2の工程図である。 前記加熱装置が組み込まれる塗布、現像装置の一例を示す斜視図である。 前記塗布、加熱装置の一例を示す平面図である。 従来の加熱装置を示す断面図である。
符号の説明
V1、V2 バルブ
W ウエハ
2 加熱装置
3 冷却プレート
4 加熱室
5、5a、5b ワイヤ
6 基板搬送機構
8 キャリア
20 筐体
21 搬送口
21a シャッター
22 基台
23 ガス吐出部
23a 吐出口
24 排気部
24a 排気口
25 伝熱板
25a ヒートパイプ
31 溝部
32 切り欠き部
33 支柱
41 搬入出口
42、42a、42b
側壁部
43 シャッター
44 奥壁部
45 熱板
46a 天板
46b 底板
47 溝部
48 支柱
51、51a、51b
プーリ
52、52a、52b
プーリ
53 ワイヤーテンショナー
54 連結軸
55 モータ
56 隙間形成部材
57 規制部材
61 搬送アーム
63 切り欠き部
64 突片
65 空間部
70 ガス供給管
71 ガス供給源
72 排気管
73 ファン
100 制御部

Claims (29)

  1. 一方側に基板の搬入出口が形成された加熱室と、
    この加熱室内に設けられ、基板を下方側から加熱する熱板と、
    前記加熱室の搬入出口に隣接する基板の冷却位置と熱板の上方位置との間で基板を搬送するために、基板の搬送路の両端に設けられたプーリを介して基板の搬送方向に沿って張設された複数本のワイヤと、
    前記熱板の表面部に前記ワイヤが通過するように設けられた溝部と、
    基板がその上に載置されるように前記ワイヤに設けられ、基板が熱板上に位置したときに熱板の表面から隙間を介して浮いた状態にするための隙間形成部材と、を備え
    外部から前記冷却位置に搬入された基板を加熱室内にて加熱処理し、次いで前記冷却位置に戻すことを特徴とする加熱装置。
  2. 前記隙間形成部材は、基板を熱板から0.5mm以内の隙間を介して浮いた状態で保持するためのものであることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記隙間形成部材は、前記ワイヤが中心部を貫通した球状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 前記ワイヤには、基板の外縁を規制して基板の位置ずれを防止するために基板の輪郭に沿って複数の規制部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一つに記載の加熱装置。
  5. 前記ワイヤは、基板の搬送路の下方側の部位にて分断され、分断部位の間に常時縮退する方向に復元力が作用する弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4の何れか一つに記載の加熱装置。
  6. 加熱室は、熱板に対向して天板が固定して設けられて構成されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか一つに記載の加熱装置。
  7. 熱板と天板との距離は6mm以下であることを特徴とする請求項6に記載の加熱装置。
  8. 加熱室の搬入出口側にはガスを吐出するガス吐出口が設けられると共に加熱室の搬入出口と反対側にはガスを排気する排気口が設けられ、基板を加熱処理するときにガス吐出口から排気口に向かう気流が形成されることを特徴とする請求項1ないし7の何れか一つに記載の加熱装置。
  9. 前記ガスは、基板の表面を疎水化処理するためのガスであることを特徴とする請求項8に記載の加熱装置。
  10. 前記加熱室の搬入出口には、加熱室内と外との雰囲気を区画するために気体によるカーテンが形成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の加熱装置。
  11. 前記加熱室の搬入出口には、加熱室内と外との雰囲気を区画するためにシャッターが形成されていることを特徴とする請求項8または9に記載の加熱装置。
  12. 基板の周縁を保持した外部の基板搬送機構から冷却位置で待機している隙間形成部材に基板を受け渡すときには、前記基板を載せた外部の基板搬送機構が当該冷却位置の上方側に進入し、前記基板搬送機構と当該冷却位置との間に基板搬送路の一端に設けられたプーリの通り抜ける空間を形成しながら冷却位置の上方側から下方側に通り抜けて基板を隙間形成部材に受け渡し、冷却位置の下方側から退却することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一つに記載の加熱装置。
  13. 前記冷却位置には、冷却プレートが設けられ、
    この冷却プレートには、前記ワイヤが通過するように表面部に溝部が設けられ、基板が冷却プレート上に位置したときに冷却プレートの表面から隙間を介して浮いた状態になっていることを特徴とする請求項1ないし12の何れか1つに記載の加熱装置。
  14. 前記冷却プレートの周縁には、外部の基板搬送機構の形状に対応する切り欠き部が形成され、
    基板の周縁部を保持した外部の基板搬送機構から冷却プレート上で待機している隙間形成部材に基板を受け渡すときには、前記基板を載せた外部の基板搬送機構が当該冷却プレートの上方側に進入し、前記基板搬送機構と当該冷却プレートとの間に基板搬送路の一端に設けられたプーリの通り抜ける空間を形成しながら冷却プレートの上方側から下方側に通り抜けて基板を隙間形成部材に受け渡し、冷却プレートの下方側から退却することを特徴とする請求項13に記載の加熱装置。
  15. 基板を収納し、キャリアが搬入出されるキャリア搬入出部と、
    前記キャリアから取り出された基板の表面に塗布液を塗布する塗布部と、
    この塗布部における塗布処理の前処理または後処理のために基板を加熱処理する請求項1ないし11のいずれか一つに記載の加熱装置と、
    この加熱装置に対して基板を受け渡す基板搬送機構と、を備え、
    前記基板搬送機構は、冷却位置で待機している隙間形成部材に基板を受け渡すときには、冷却位置の上方側に進入し、当該冷却位置との間に基板搬送路の一端に設けられたプーリの通り抜ける空間を形成しながら冷却位置の上方側から下方側に通り抜けて基板を隙間形成部材に受け渡し、冷却位置の下方側から退却するように構成されていることを特徴とする塗布装置。
  16. 前記冷却位置には、冷却プレートが設けられ、この冷却プレートには、前記ワイヤが通過するように表面部に溝部が設けられ、基板が冷却プレート上に位置したときに冷却プレートの表面から隙間を介して浮いた状態になっていると共に、前記冷却プレートの周縁には、前記基板搬送機構の形状に対応する切り欠き部が形成され、
    前記基板搬送機構は、基板の周縁を保持するように構成され、冷却プレート上で待機している隙間形成部材に基板を受け渡すときには、冷却プレートの上方側に進入し、当該冷却プレートとの間に基板搬送路の一端に設けられたプーリの通り抜ける空間を形成しながら冷却プレートの上方側から下方側に通り抜けて基板を隙間形成部材に受け渡し、冷却プレートの下方側から退却するように構成されていることを特徴とする請求項15に記載の塗布装置。
  17. 一方側に基板の搬入出口が形成されると共に基板を下方側から加熱する熱板を備えた加熱室内と、前記搬入出口に隣接する基板の冷却位置と、の間に、基板の搬送路の両端に設けられたプーリを介して基板の搬送方向に沿って張設された複数本のワイヤを用い、
    外部から基板を冷却位置にてワイヤに設けられた隙間形成部材の上に載置する工程と、
    ワイヤを、熱板の表面部に形成された溝部内を通過するように熱板側に移動させることにより、基板を熱板の表面から隙間を介して浮いた状態で熱板上に位置させる工程と、
    基板を熱板により加熱処理する工程と、
    次いでワイヤを冷却位置に移動させることにより基板を冷却位置に搬送して冷却する工程と、を含むことを特徴とする加熱方法。
  18. 隙間形成部材は、基板を熱板から0.5mm以内の隙間を浮かして保持するためのものであることを特徴とする請求項17に記載の加熱方法。
  19. 隙間形成部材は、前記ワイヤが中心部を貫通した球状に形成されていることを特徴とする請求項17または18に記載の加熱方法。
  20. 基板は、基板の輪郭に沿ってワイヤに設けられた複数の規制部材によりその外縁位置が規制された状態で搬送されることを特徴とする請求項17ないし19の何れか一つに記載の加熱方法。
  21. ワイヤは、基板の搬送路の下方側の部位にて介設された弾性部材が常時縮退する方向に付勢されることで張力が加えられていることを特徴とする請求項17ないし20の何れか一つに記載の加熱方法。
  22. 加熱室の搬入出口側に設けられたガス吐出口から加熱室の搬入出口とは反対側に設けられた排気口にガスを流しながら基板を加熱処理することを特徴とする請求項17ないし21の何れか一つに記載の加熱方法。
  23. 前記ガスは、基板の表面を疎水化処理するためのガスであることを特徴とする請求項22に記載の加熱方法。
  24. 前記加熱室内にて基板を加熱処理するときには前記搬入出口に気体によるカーテンが形成されていることを特徴とする請求項22又は23に記載の加熱方法。
  25. 前記加熱室内にて基板を加熱処理するときには前記搬入出口をシャッターにより閉じることを特徴とする請求項22または23に記載の加熱方法。
  26. 基板を冷却位置に搬送して冷却する工程は、前記ワイヤが通過するように表面部に溝部が設けられた冷却プレートから基板を隙間を介して浮いた状態で位置させて冷却する工程であることを特徴とする請求項17ないし25の何れか一つに記載の加熱方法。
  27. 冷却位置にてワイヤに設けられた隙間形成部材の上に外部から基板を載置する工程は、基板の周縁を保持した外部の基板搬送機構が冷却位置の上方側に進入し、この基板搬送機構と当該冷却位置との間に基板搬送路の一端に設けられたプーリの通り抜ける空間を形成しながら冷却位置の上方側から下方側に通り抜けて基板を隙間形成部材に受け渡し、冷却位置の下方側から退却することを特徴とする請求項17ないし25のいずれか一つに記載の加熱方法。
  28. 前記冷却プレートの周縁には、外部の基板搬送機構の形状に対応する切り欠き部が形成され、
    冷却プレート上にてワイヤに設けられた隙間形成部材の上に外部から基板を載置する工程は、基板の周縁部を保持した外部の基板搬送機構が冷却プレートの上方側に進入し、この基板搬送機構と当該冷却プレートとの間に基板搬送路の一端に設けられたプーリの通り抜ける空間を形成しながら冷却プレートの上方側から下方側に通り抜けて基板を隙間形成部材に受け渡し、冷却プレートの下方側から退却することを特徴とする請求項26に記載の加熱方法。
  29. 一方側に基板の搬入出口が形成された加熱室と、この加熱室内に設けられ、基板を下方側から加熱する熱板と、前記加熱室の搬入出口に隣接する基板の冷却位置と熱板の上方位置との間で基板を搬送するように構成された加熱装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項17ないし28の何れか一つに記載された加熱方法を実施するようにステップ群が組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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