JPH11284052A - 基板搬送方法、基板搬送装置、及び露光装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

基板搬送方法、基板搬送装置、及び露光装置、並びにデバイス製造方法

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JPH11284052A
JPH11284052A JP10337069A JP33706998A JPH11284052A JP H11284052 A JPH11284052 A JP H11284052A JP 10337069 A JP10337069 A JP 10337069A JP 33706998 A JP33706998 A JP 33706998A JP H11284052 A JPH11284052 A JP H11284052A
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wafer
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JP10337069A
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Takechika Nishi
健爾 西
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板搬送時間の短縮によりスループットの向
上を図る。 【解決手段】基板受け渡し位置(B点)に搬出アーム5
2を待機させておき、次いで基板Wを保持した基板保持
部材18を基板受け渡し位置まで移動させ、基板Wを基
板保持部材18から搬出アーム52に渡す。そして、搬
出アーム52と基板保持部材18とを相対移動させ、基
板Wを保持した搬出アーム52を基板保持部材18から
退避させる。この場合、基板保持部材18から搬出アー
ム52に対する基板の受け渡しは、搬出アームではな
く、これより高速で移動する基板保持部材18を基板受
け渡し位置まで移動させることにより行われ、その受け
渡し完了後の基板を保持した搬出アームの基板保持部材
からの退避も搬出アーム52と基板保持部材18との相
対移動によりおこなわれるので、従来のアンローディン
グアームとセンターアップとの共同作業による基板のア
ンローディングに比べて高速な基板保持部材からの基板
の搬出(アンローディング)が可能になり、スループッ
トの向上が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板搬送方法、基
板搬送装置、及び露光装置、並びにデバイス製造方法に
係り、更に詳しくは、露光装置のウエハステージ上に基
板としてのウエハを搬入し、あるいはウエハステージか
らウエハを搬出するのに好適な基板搬送方法及び基板搬
送装置、及びこれを備える露光装置、並びに該露光装置
を用いるデバイス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC(集積回路)等の半導体
素子を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又
はレチクルのパターンを投影光学系を介してウエハ上に
転写する投影露光装置、例えばステップ・アンド・リピ
ート方式の縮小投影型露光装置(いわゆるステッパ)や
ステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(い
わゆるスキャニング・ステッパ)などが用いられてい
る。
【0003】図21には、この種の装置におけるウエハ
搬送系の一例が示されている。ここで、この図21を用
いてウエハ搬送の処理の流れを簡単に説明すると、イン
ラインよりコータ・ディベロッパ(Coater-Developer:
ウエハ上にフォトレジストを塗布したり、露光後のウエ
ハを現像する装置)等の他の半導体製造装置から送られ
てきたウエハWは、ロボットアーム164に受け渡さ
れ、ロボットアーム164上の吸着部168で吸着され
保持される。その後、ロボットアーム164がアーム駆
動装置166によって矢印A方向にガイド167に沿っ
て駆動され、ロボットアーム164によってウエハWが
プリアライメント装置170の前方まで運ばれる。この
位置でロボットアーム164を伸ばして、プリアライメ
ント装置170上の回転軸172上にウエハWが受け渡
される。
【0004】ここで、制御装置174では、プリアライ
メント装置170を構成する不図示の駆動機構を介して
回転軸172を回転駆動する。これにより、ウエハWが
回転を開始する。このウエハWの回転中、制御装置17
4では不図示のノッチ検出センサの出力をモニタして、
ウエハWの周縁部に設けられたノッチ(V字状の切り欠
き)が検出されるのを待つ。ノッチ検出センサによりノ
ッチが検出されると、制御装置174では駆動機構を介
して回転軸172の回転を停止する。次に、制御装置1
74では不図示のピン駆動機構を介して位置決めピン1
76、178、180を回転軸172に向けて同時に駆
動する。これにより、ウエハWの回転方向及びXY2次
元方向のラフな位置決め(プリアライメント)が終了す
る。このプリアライメント終了後、制御装置174では
位置決めピン176、178、180を原位置に戻す。
【0005】次に、制御装置174では回転搬送アーム
駆動装置182を構成するアーム駆動機構184を駆動
し、ウエハロード用の回転搬送アーム186を、当該回
転搬送アーム186の先端の鈎部がプリアライメント装
置170上の回転軸172に係合する位置まで旋回させ
て停止し、回転搬送アーム186に設けられた吸着部1
88のバキュームをONにする。これにより、ウエハW
が回転搬送アーム186に吸着保持される。この状態
で、回転搬送アーム186は待機する。この待機中に、
XYステージ190に搭載されたウエハWの露光が終了
し、ウエハWの交換が以下の(1) 〜(10)の手順に従って
約5〜l0秒間で行われる。 (1) 不図示の主制御装置により、駆動系を介してXYス
テージ190が図21に示されるローディングポジショ
ンまで移動される。 (2) 次に、主制御装置によりウエハホルダ192のバキ
ュームがOFFされる。 (3) 次に、主制御装置により、XYステージ190上に
設けられた3本の上下動ピン(センターアップ)19
4、196、198が上昇駆動され、該センターアップ
194、196、198によりウエハWが上方に持ち上
げられウエハホルダ192から離間する。 (4) 次に、制御装置174により、主制御装置からの指
示に応じてアーム駆動機構184が制御され、ウエハア
ンロード用の回転搬送アーム200がセンターアップ1
94、196、198に保持されているウエハWの下に
挿入される。 (5) 次に、主制御装置によりセンターアップ194、1
96、198が下降駆動され、回転搬送アーム200に
ウエハWが渡される。このとき、制御装置174により
回転搬送アームの200の吸着部202によるウエハW
のバキュームが開始される。 (6) 次に、制御装置174により回転搬送アーム200
が旋回され、ウエハWがローディングポジションより退
避されると同時にウエハWを保持して待機中の回転搬送
アーム186が旋回され、ウエハWがホルダ192上方
まで搬送される。 (7) 次に、主制御装置によりセンターアップ194、1
96、198が上昇駆動され、ウエハWが回転搬送アー
ム186からセンターアップ194、196、198上
に移載される。 (8) 次に、制御装置174により回転搬送アーム186
がウエハW下より退避される。 (9) 次に、主制御装置により、センターアップ194、
196、198が下降駆動され、ウエハWがウエハホル
ダ192上へ載置される。 (10) 次に、主制御装置によりウエハホルダ192のバ
キュームがONされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年デバイスの高集積
化が進むに伴い、光を用いた露光方法には限界が見え始
めている。例えば、0.18μmラインアンドスペース
(L/S)以下のデバイスルール(最小線幅)の露光を
行なう場合、エキシマレーザ(KrF:波長248n
m、ArF:波長l93nm)、又はF2レーザ(波長
l57nm)等の短い露光波長を用い、高いN.A.
(0.6〜0.75)を有する投影光学系を使用する必
要が出ており、レチクルのサイズも6インチから9イン
チへシフトしつつある。この様な状況下で、しかも高ス
ループットを得られる露光装置の需要が高くなってお
り、例えばスキャンニング・ステッパ等の走査型露光装
置の場合、露光時間短縮のため、レチクルが搭載された
レチクルステージと,ウエハが搭載されたウエハステー
ジ(XYステージ)とをより高加速度化、高速化するこ
とが望まれている。
【0007】しかしながら、レチクルステージとウエハ
ステージをより高加速度化すると、両ステージの同期整
定が困難になり、整定時間が長くなって却って露光時間
が長くなる、あるいは両ステージの同期制御誤差が大き
くなってしまう可能性がある。スキャンニング・ステッ
パではレチクルとウエハの同期制御が重要であることか
ら、露光時間の短縮をステージの高加速度化、高速化の
みで実現することは思うようにいかないのが現実であ
る。
【0008】ところで、この種の装置におけるウエハの
処理の流れは、通常次のようになっている。
【0009】まず、前述の如くウエハ外形検出に基づく
プリアライメント(ラフな位置合わせ)を行うラフアラ
イメント工程が行われる。次に、ウエハステージをロー
ディングポジションに移動した状態で前述したローディ
ング用の搬送アーム(搬入アーム)によるウエハステー
ジへのウエハの受け渡し(ウエハローディング工程)が
行われる。その次に、ウエハステージ上のウエハのアラ
イメントマークをサーチし、その紡果に基づいてウエハ
ステージのX、Y、θ方向の位置誤差を補正するサーチ
アライメント工程が行われる。その次に、ウエハ上のア
ライメントマークの位置を精密に検出しウエハ上のショ
ット配列を求めるファインアライメント工程が行われ
る。このアライメントの終了後、レチクルのパターンを
ウエハ上に転写する露光工程が行われ、露光終了後に、
ウエハステージを再びローディングポジションに戻して
前述したアンローディングアーム(搬出アーム)による
ウエハの搬出(ウエハアンローディング工程:このウエ
ハアンローディング工程と前述したウエハローディング
工程とによってウエハ交換工程が構成される)が行われ
る。
【0010】従って、ウエハ1枚の処理に要する時間
は、ウエハ交換時間+ウエハラフ・サーチ・アライメン
ト時間+ウエハファインアライメント時聞+露光時間に
て決定され、露光時聞以外のウエハ交換時間等を短縮し
ても、ステージ高速化と同様に高スループットを実現す
ることが可能である。
【0011】しかしながら、上述した従来例では、ウエ
ハを交換するために、上記(1) 〜(10)のような手順を経
る必要があることから、交換作業に長時間を要するとい
う不都合があった。また、この場合、ウエハのプリアラ
イメント後に、ウエハの受け渡しが何度も行われること
から、結果的にプリアライメント精度が低下するという
不都合があった。さらに、ウエハステージ(XYステー
ジ)上にセンターアップのような上下駆動機構を搭載す
る必要があるので、その分重量が重くなり、ステージの
整定時間が長くなり、制御性が悪化するという不都合が
あった。
【0012】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、基板をよ
り短時間で基板保持部材から搬出することができる基板
搬送方法及び基板搬送装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、基板をより
短時間かつ高精度で基板保持部材に搬入することができ
る基板搬送方法及び基板搬送装置を提供することにあ
る。
【0014】また、本発明の第3の目的は、基板保持部
材上の基板の交換時間を短縮することができる基板搬送
方法及び基板搬送装置を提供することにある。
【0015】また、本発明の第4の目的は、基板交換時
間の短縮によりスループットの向上を図ることができる
露光装置を提供することにある。
【0016】また、本発明の第5の目的は、デバイスの
生産性を向上させることができるデバイス製造方法を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、2次元面内で移動可能な基板保持部材(18)から
基板(W)を搬出する基板搬送方法であって、基板受け
渡し位置に搬出アーム(52)を待機させる第1工程
と;前記基板を保持した前記基板保持部材を前記基板受
け渡し位置まで移動させ、前記基板を前記基板保持部材
から前記搬出アームに渡す第2工程と;前記搬出アーム
と前記基板保持部材とを相対移動させ、前記基板を保持
した前記搬出アームを前記基板保持部材から退避させる
第3工程とを含む。
【0018】これによれば、まず、基板受け渡し位置に
搬出アームを待機させておき、次いで基板を保持した基
板保持部材を基板受け渡し位置まで移動させ、基板を基
板保持部材から搬出アームに渡す。そして、搬出アーム
と基板保持部材とを相対移動させ、基板を保持した搬出
アームを基板保持部材から退避させる。このため、基板
受け渡し位置に搬出アームを待機させるのと同時並行的
に基板保持部材上に保持された基板に対して種々の処理
を行うことができる。また、基板保持部材から搬出アー
ムに対する基板の受け渡しは、搬出アームではなく、こ
れより高速で移動する基板保持部材を基板受け渡し位置
まで移動させることにより行われ、その受け渡し完了後
の基板を保持した搬出アームの基板保持部材からの退避
も搬出アームと基板保持部材との相対移動により行われ
るので、従来のアンローディングアームとセンターアッ
プとの共同作業による基板のアンローディングに比べて
高速な基板保持部材からの基板の搬出(アンローディン
グ)が可能になり、スループットの向上が可能になる。
【0019】この場合において、請求項2に記載の発明
の如く、第2工程において基板(W)を基板保持部材
(18)から搬出アーム(52)に渡す際に、基板保持
部材及び搬出アームの少なくとも一方を2次元面に直交
する方向に移動させても良い。かかる場合には、基板保
持部材及び搬出アームの2次元面に直交する方向の相対
移動により、基板保持部材と基板を保持した搬出アーム
とを離間させることができるので、第3工程における搬
出アームと基板保持部材との相対移動を速やかに開始す
ることができる。
【0020】請求項3に記載の発明は、2次元面内で移
動可能な基板保持部材(18)に基板(W’)を搬入す
る基板搬送方法であって、基板受け渡し位置に基板
(W’)を保持した搬入アーム(36)を待機させる第
1工程と;前記基板保持部材を前記基板受け渡し位置ま
で移動させ、前記基板を前記搬入アームから前記基板保
持部材に渡す第2工程と;前記基板保持部材と前記搬入
アームとを相対移動することにより前記基板を前記搬入
アームから離間する第3工程とを含む。
【0021】これによれば、まず、基板受け渡し位置に
基板を保持した搬入アームを待機させておき、次いで基
板保持部材を基板受け渡し位置まで移動させ、基板を搬
入アームから基板保持部材に渡す。そして、基板保持部
材と搬入アームとを相対移動させることにより基板を搬
入アームから離間する。すなわち、搬入アームから基板
保持部材に基板を渡すため、搬入アームではなく、これ
より高速で移動する基板保持部材を基板受け渡し位置ま
で移動させ、その受け渡し完了後の基板(すなわち、基
板を保持した基板保持部材)の搬入アームからの離間も
基板保持部材と搬入アームとの相対移動により行われる
ので、従来のローディングアームとセンターアップとの
共同作業による基板のローディングに比べて高速な基板
保持部材上への基板の搬入(ローディング)が可能にな
り、スループットの向上が可能になる。
【0022】この場合において、請求項4に記載の発明
の如く、前記第2工程において前記基板(W’)を前記
搬入アーム(36)から前記基板保持部材(18)に渡
す際に、前記基板保持部材及び前記搬入アームの少なく
とも一方を前記2次元面に直交する方向に移動させても
良い。かかる場合には、基板保持部材及び搬入アームの
2次元面に直交する方向の相対移動により、搬入アーム
から基板保持部材に基板を渡すと同時に基板を搬入アー
ムから離間させることができるので、一層短時間で基板
のローディングが完了する。すなわち、第3工程の相対
移動開始前に基板を搬入アームから離間させることがで
きる。
【0023】請求項5に記載の発明は、2次元面内で移
動可能な基板保持部材(18)上から基板(W)を搬出
するとともに前記基板保持部材上に別の基板(W’)を
搬入する基板搬送方法であって、基板受け渡し位置に、
搬出アーム(52)及び前記別の基板(W’)を保持し
た搬入アーム(36)を待機させる第1工程と;前記基
板を保持した前記基板保持部材を前記基板受け渡し位置
まで移動させ、前記基板を前記基板保持部材から前記搬
出アームに渡す第2工程と;前記基板を保持した前記搬
出アームを前記基板保持部材から退避させる第3工程
と;前記搬出アームの退避後に、前記別の基板を前記搬
入アームから前記基板保持部材に渡す第4工程とを含
む。
【0024】これによれば、まず、基板受け渡し位置
に、搬出アーム及び別の基板(便宜上、「第2基板」と
呼ぶ)を保持した搬入アームを待機させ、基板(便宜
上、「第1基板」と呼ぶ)を保持した基板保持部材を基
板受け渡し位置まで移動させ、第1基板を基板保持部材
から搬出アームに渡す。次いで、その第1基板を保持し
た搬出アームを基板保持部材から退避させ、その搬出ア
ームの退避後に、第2基板を搬入アームから基板保持部
材に渡す。このため、基板受け渡し位置に、搬出アーム
及び第2基板を保持した搬入アームを待機させるのと同
時並行的に基板保持部材上に保持された第1基板に対し
て種々の処理を行うことができる。また、基板保持部材
から搬出アームに対する基板の受け渡しは、搬出アーム
ではなく、これより高速で移動する基板保持部材を基板
受け渡し位置まで移動させることにより行われ、その受
け渡し完了後に第1基板を保持した搬出アームを基板保
持部材から退避させ、その搬出アームの退避後に、第2
基板が搬入アームから基板保持部材に渡される。このた
め、従来のアンローディングアームとセンターアップと
の共同作業及びローディングアームとセンターアップと
の共同作業によって基板保持部材上の基板交換を行って
いた場合に比べて、高速な基板保持部材上の基板の交
換、すなわちアンローディング及びローディングが可能
になり、基板交換時間の短縮が可能である。
【0025】この場合において、請求項6に記載の発明
の如く、前記第2工程において前記基板(W)を前記基
板保持部材(18)から前記搬出アーム(52)に渡す
際に、前記基板保持部材及び前記搬出アームの少なくと
も一方を前記2次元面に直交する方向に移動させ、前記
第4工程において、前記搬出アームの退避後に、前記別
の基板(W’)を前記搬入アーム(36)から前記基板
保持部材に渡す際に、前記基板保持部材及び前記搬入ア
ームの少なくとも一方を前記2次元面に直交する方向に
移動させるようにしても良い。かかる場合には、第2工
程において、基板保持部材及び搬出アームの2次元面に
直交する方向の相対移動により、基板保持部材と第1基
板を保持した搬出アームとを離間させることができ、か
つ、第4工程において、基板保持部材及び搬入アームの
2次元面に直交する方向の相対移動により、搬入アーム
から基板保持部材に第2基板を渡すと同時に第2基板を
搬入アームから離間させることができる。
【0026】請求項7に記載の発明は、2次元方向に移
動可能なステージ(WST)から基板(W)を搬出する
基板搬送方法であって、前記ステージ上に設けられ、前
記基板との接触面側に前記基板を保持した状態で搬出ア
ーム(52)の少なくとも一部が挿入可能な所定方向に
延びる凹部又は切り欠き(30a、30b)が形成され
た基板保持部材(18)を予め用意し、前記搬出アーム
を基板受け渡し位置に待機させる第1工程と;前記基板
を保持した前記基板保持部材の前記凹部又は切り欠きに
前記搬出アームの少なくとも一部(50a、50b)を
挿入するため前記基板受け渡し位置に向かって前記ステ
ージを移動する第2工程と;前記搬出アームを前記凹部
又は切り欠きに挿入後、前記搬出アームと前記基板保持
部材とを前記2次元方向に直交する方向に相対移動させ
ることにより前記基板を前記基板保持部材から離間させ
る第3工程とを含む。
【0027】これによれば、まず、搬出アームを基板受
け渡し位置に待機させ、次いで、基板を保持した基板保
持部材の凹部又は切り欠きに搬出アームの少なくとも一
部を挿入するため基板受け渡し位置に向かって基板ステ
ージを移動する。そして、搬出アームを凹部又は切り欠
きに挿入後、搬出アームと基板保持部材とを2次元方向
に直交する方向に相対移動させることにより基板を基板
保持部材から離間させる。このため、基板受け渡し位置
に搬出アームを待機させるのと同時並行的に基板保持部
材上に保持された基板に対して種々の処理を行うことが
できる。また、基板保持部材から搬出アームに対する基
板の受け渡しは、搬出アームではなく、これより高速で
移動するステージ(すなわち基板保持部材)を基板受け
渡し位置まで移動させて、搬出アームの少なくとも一部
を基板を保持した基板保持部材の凹部又は切り欠きに挿
入した後、搬出アームと基板保持部材とを2次元方向に
直交する方向に相対移動させることにより基板を基板保
持部材から離間させることにより行われる。従って、従
来のアンローディングアームとセンターアップとの共同
作業による基板のアンローディングに比べて高速な基板
保持部材からの基板の搬出(アンローディング)が可能
になり、スループットの向上が可能になる。
【0028】この場合において、第2工程における基板
を保持した基板保持部材の凹部又は切り欠きに対する搬
出アームの少なくとも一部の挿入動作は、搬入アームを
基板受け渡し位置に静止したまま基板受け渡し位置に向
かって基板ステージを移動することによって行っても勿
論良いが、請求項8に記載の発明の如く、前記第2工程
において前記凹部又は切り欠き(30a、30b)に前
記搬出アーム(52)の少なくとも一部(50a、50
b)を挿入する際に、前記搬出アームを同時に前記所定
方向(凹部又は切り欠きの延びる方向)に駆動するよう
にしても良い。かかる場合には、より短時間に凹部又は
切り欠きに搬出アームを挿入することが可能になり、一
層高速な基板保持部材からの基板の搬出(アンローディ
ング)が可能になる。
【0029】請求項9に記載の発明は、2次元方向に移
動可能なステージ(WST)上に基板(W’)を搬入す
る基板搬送方法であって、前記ステージ上に設けられ、
搬入アーム(36)の少なくとも一部(50a、50
b)が挿入可能な所定方向に延びる凹部又は切り欠き
(30a、30b)が形成された基板保持部材(18)
を予め用意し、基板受け渡し位置に基板を保持した前記
搬入アームを待機させる第1工程と;前記ステージを前
記基板受け渡し位置に向かって移動させる第2工程と;
前記基板保持部材の前記凹部又は切り欠きに前記搬入ア
ームの少なくとも一部を前記2次元方向に直交する方向
から挿入する第3工程と;前記基板が前記搬入アームか
ら前記基板保持部材に渡された後、前記搬入アームと前
記ステージとを相対移動して、前記基板を前記搬入アー
ムから離間する第4工程とを含む。
【0030】これによれば、まず、基板受け渡し位置に
基板を保持した搬入アームを待機させておき、次いでス
テージ(すなわち基板保持部材)を基板受け渡し位置に
向かって移動させ、基板保持部材の凹部又は切り欠きに
搬入アームの少なくとも一部を2次元方向に直交する方
向から挿入する。そして、基板が搬入アームから基板保
持部材に渡された後、搬入アームとステージとを相対移
動して、基板を搬入アームから離間する。すなわち、搬
入アームから基板保持部材に基板を渡すため、搬入アー
ムではなく、これより高速で移動するステージを基板受
け渡し位置に向かって移動させ、基板保持部材の凹部又
は切り欠きに搬入アームの少なくとも一部を2次元方向
に直交する方向から挿入して基板を基板保持部材に渡
し、基板が搬入アームから基板保持部材に渡された後、
搬入アームとステージとを相対移動して、基板を搬入ア
ームから離間する。このため、従来のローディングアー
ムとセンターアップとの共同作業による基板のローディ
ングに比べて高速な基板保持部材上への基板の搬入(ロ
ーディング)が可能になり、スループットの向上が可能
になる。
【0031】この場合、第3工程において、ステージが
基板受け渡し位置に移動完了後に、基板保持部材の凹部
又は切り欠きに搬入アームの少なくとも一部を挿入して
も勿論良いが、請求項10に記載の発明の如く、前記第
3工程における基板保持部材(18)の前記凹部又は切
り欠き(30a、30b)に対する前記搬入アーム(3
6)の少なくとも一部(50a、50b)の挿入は、前
記ステージ(WST)の移動中に行われても良い。かか
る場合には、ステージの基板受け渡し位置に移動完了前
に基板保持部材の凹部又は切り欠きに搬入アームの少な
くとも一部を挿入することできるので、基板をより早く
搬入アームから基板保持部材に渡すことが可能になる。
但し、基板保持部材上の所定位置に正確に基板を渡すた
め、基板保持部材がステージ上で移動できる構成にする
か、搬入アームをステージの移動方向と逆向きに同時に
移動させることが必要となる。
【0032】かかる意味で、請求項11に記載の発明の
如く、前記第3工程において前記凹部又は切り欠き(3
0a、30b)に前記搬入アーム(36)の少なくとも
一部(50a、50b)を挿入する際に、前記搬入アー
ムを2次元方向に直交する方向に移動させると同時に前
記所定方向に駆動することが望ましい。
【0033】請求項12に記載の発明は、2次元方向に
移動可能なステージ(WST)から基板(W)を搬出す
る基板搬送装置であって、搬出アーム(52)と;前記
搬出アームを駆動するアーム駆動機構(56)と;前記
ステージ上に設けられ、前記基板との接触面側に前記基
板を保持した状態で、前記搬出アームの少なくとも一部
(50a、50b)が挿入可能な所定方向に延びる凹部
又は切り欠き(30a、30b)が形成された基板保持
部材(18)と;前記ステージを前記2次元方向に駆動
するステージ駆動装置(15)と;前記搬出アームと前
記基板保持部材とを2次元方向に直交する方向に相対的
に駆動する相対駆動機構(58)と;前記搬出アームを
前記アーム駆動機構を介して基板受け渡し位置に移動さ
せる第1の機能と、前記基板を保持した前記基板保持部
材の前記凹部又は切り欠きに前記搬出アームの少なくと
も一部を挿入するため前記基板受け渡し位置に向かって
前記基板ステージを前記ステージ駆動装置を介して移動
させる第2の機能と、前記搬出アームを前記凹部又は切
り欠きに挿入後、前記相対駆動機構を介して前記基板を
前記基板保持部材から離間させる第3の機能とを有する
制御装置(19、20、21)とを備える。
【0034】これによれば、まず、制御装置によって、
搬出アームがアーム駆動機構を介して基板受け渡し位置
に移動され、次いで、基板を保持した基板保持部材の凹
部又は切り欠きに搬出アームの少なくとも一部を挿入す
るため基板受け渡し位置に向かってステージがステージ
駆動装置を介して移動される。そして、搬出アームを凹
部又は切り欠きに挿入後、制御装置により相対駆動機構
を介して基板が基板保持部材から離間される。このた
め、基板受け渡し位置に搬出アームを待機させるのと同
時並行的に基板保持部材上に保持された基板に対して種
々の処理を行うことができる。また、基板保持部材から
搬出アームに対する基板の受け渡しは、搬出アームでは
なく、これより高速で移動するステージ(すなわち基板
保持部材)を基板受け渡し位置まで移動させて、搬出ア
ームの少なくとも一部を基板を保持した基板保持部材の
凹部又は切り欠きに挿入した後、搬出アームと基板保持
部材とを2次元方向に直交する方向に相対移動させるこ
とにより基板を基板保持部材から離間させることにより
行われる。従って、従来のアンローディングアームとセ
ンターアップとの共同作業による基板のアンローディン
グに比べて高速な基板保持部材からの基板の搬出(アン
ローディング)が可能になり、スループットの向上が可
能になる。
【0035】この場合において、請求項13に記載の発
明の如く、前記制御装置(19、20、21)は、前記
基板保持部材(18)から前記搬出アーム(52)に前
記基板(W)が移載された後、前記搬出アームと前記ス
テージ(WST)とを相対移動して前記搬出アームを前
記基板保持部材から退避させる第4の機能を更に有して
いても良い。かかる場合には、搬出アームとステージと
の少なくとも一方の移動により、基板保持部材から搬出
アームに基板が移載された後の搬出アームの基板保持部
材からの退避が可能となるので、結果的に基板を搬出ア
ームから速やかに退避させることができ、退避後の基板
の処理を速やかに開始することが可能になる。
【0036】上記請求項12に記載の基板搬送装置にお
いて、制御装置は、搬出アームを基板受け渡し位置に待
機させた状態でステージ(WST)のみを基板受け渡し
位置に向けて移動させることにより、基板を保持した基
板保持部材の凹部又は切り欠きに搬出アームの少なくと
も一部を挿入しても勿論良いが、請求項14に記載の発
明の如く、前記制御装置(19、20、21)は、前記
凹部又は切り欠き(30a、30b)に前記搬出アーム
(52)の少なくとも一部(50a、50b)を挿入す
る際に、前記搬出アームが前記所定方向に同時に移動す
るように前記アーム駆動機構(56)を制御するように
しても良い。かかる場合には、凹部又は切り欠きに搬出
アームをより早く挿入することが可能になる。
【0037】また、上記請求項12に記載の基板搬送装
置において、請求項15に記載の発明の如く、前記制御
装置(19、20、21)は、前記搬出アーム(52)
の少なくとも一部(50a、50b)が前記凹部又は切
り欠き(30a、30b)に挿入された後、前記搬出ア
ームと前記ステージ(WST)とが前記所定方向に相対
移動するように前記アーム駆動機構(56)及び前記ス
テージ駆動装置(15)の少なくとも一方を制御するよ
うにしても良い。かかる場合には、凹部又は切り欠きに
対する搬出アームの挿入をより早く完了することがで
き、その後の搬出アームと基板保持部材との2次元方向
に直交する方向の相対移動をその分早く開始することが
できる。
【0038】請求項16に記載の発明は、2次元方向に
移動可能なステージ(WST)上に基板(W’)を搬入
する基板搬送装置であって、基板受け渡し位置で基板を
保持する搬入アーム(36)と;前記ステージ上に設け
られ、前記搬入アームの少なくとも一部(50a、50
b)が挿入可能な所定方向に延びる凹部又は切り欠き
(30a、30b)が形成された基板保持部材(18)
と;前記ステージを前記2次元方向に駆動するステージ
駆動装置(15)と;前記搬入アームと前記基板保持部
材とを前記2次元方向に直交する方向に相対的に駆動す
る相対駆動機構(38)と;前記ステージを前記ステー
ジ駆動装置を介して前記基板受け渡し位置に向かって移
動させる第1の機能と、前記相対駆動機構を介して前記
搬入アームを前記基板保持部材に接近させることによ
り、前記基板保持部材の前記凹部又は切り欠きに前記搬
入アームの少なくとも一部を前記2次元方向に直交する
方向から挿入する第2の機能と、前記基板が前記搬入ア
ームから前記基板保持部材に渡された後、前記搬入アー
ムと前記ステージとを相対移動して、前記基板を前記搬
入アームから離間する第3の機能とを有する制御装置
(19、20、21)と;を備える。
【0039】これによれば、基板受け渡し位置に基板を
保持した搬入アームを待機させておく。そして、制御装
置によって、ステージがステージ駆動装置を介して基板
受け渡し位置に向かって移動される。次いで、制御装置
により、相対駆動機構を介して搬入アームを基板保持部
材に接近させることにより、基板保持部材の凹部又は切
り欠きに搬入アームの少なくとも一部が2次元方向に直
交する方向から挿入される。これにより、基板が搬入ア
ームから基板保持部材に渡される。その後、制御装置に
より、搬入アームとステージとが相対移動され、基板が
搬入アームから離間される。すなわち、搬入アームから
基板保持部材に基板を渡すため、搬入アームではなく、
これより高速で移動するステージを基板受け渡し位置に
向かって移動させ、基板保持部材の凹部又は切り欠きに
搬入アームの少なくとも一部を2次元方向に直交する方
向から挿入して基板を基板保持部材に渡し、基板が搬入
アームから基板保持部材に渡された後、搬入アームとス
テージとを相対移動して、基板を搬入アームから離間す
る。このため、従来のローディングアームとセンターア
ップとの共同作業による基板のローディングに比べて高
速な基板保持部材上への基板の搬入(ローディング)が
可能になり、スループットの向上が可能になる。
【0040】この場合において、制御装置は、ステージ
の基板受け渡し位置への移動完了後に、基板保持部材の
凹部又は切り欠きに搬入アームの少なくとも一部を挿入
しても勿論良いが、請求項17に記載の発明の如く、前
記制御装置(19、20、21)は、前記ステージ(W
ST)の移動中に、前記基板保持部材(18)の前記凹
部又は切り欠き(30a、30b)に前記搬入アーム
(36)の少なくとも一部を挿入しても良い。かかる場
合には、より短時間で搬入アームから基板保持部材に基
板を渡すことが可能になる。
【0041】また、上記請求項16に記載の基板搬送装
置において、請求項18に記載の発明の如く、前記搬入
アーム(36)を駆動するアーム駆動機構を更に備えて
いる場合には、前記制御装置(19、20、21)は、
前記凹部又は切り欠きに前記搬入アーム(36)の少な
くとも一部(50a、50b)を前記2次元方向に直交
する方向から挿入する際に、前記搬入アームが前記2次
元方向に直交する方向の移動に加えて前記所定方向に移
動するように前記アーム駆動機構を制御するようにして
も良い。かかる場合には、ステージの基板受け渡し位置
への移動が完了する前に、基板保持部材上の所定位置へ
の基板の受け渡しを完了させることが可能になる。
【0042】あるいは、上記請求項16に記載の基板搬
送装置において、請求項19に記載の発明の如く、前記
搬入アーム(36)を駆動するアーム駆動機構を更に備
え、前記制御装置(19、20、21)は、前記搬入ア
ーム(36)の少なくとも一部(50a、50b)が前
記凹部又は切り欠き(30a、30b)に挿入された
後、前記搬入アームと前記ステージ(WST)とが前記
所定方向に相対移動するように前記アーム駆動機構及び
前記ステージ駆動装置(15)の少なくとも一方を制御
するようにしても良い。
【0043】請求項20に記載の発明は、2次元方向に
移動可能なステージ(WST)上から基板(W)を搬出
するとともに前記ステージ上に別の基板(W’)を搬入
する基板搬送装置であって、搬出アーム(52)と;前
記基板を基板受け渡し位置で保持する搬入アーム(3
6)と;前記搬出アームを駆動するアーム駆動機構(5
6)と;前記ステージ上に設けられ、前記基板との接触
面側に前記基板を保持した状態で前記搬出アームの少な
くとも一部(50a、50b)が挿入可能で、かつ前記
搬入アームの少なくとも一部を挿入可能な第1方向に延
びる凹部又は切り欠き(30a、30b)が形成された
基板保持部材(18)と;前記搬出アーム及び前記搬入
アームの少なくとも一方と、前記基板保持部材とを前記
2次元方向に直交する方向に相対的に駆動する相対駆動
機構(38,58)と;前記ステージを前記2次元方向
に駆動するステージ駆動装置(15)と;前記搬出アー
ムを前記アーム駆動機構を介して前記基板受け渡し位置
に移動させる第1の機能と、前記基板を保持した前記基
板保持部材の前記凹部又は切り欠きに前記搬出アームの
少なくとも一部を挿入するため前記基板受け渡し位置に
向かって前記ステージを前記ステージ駆動装置を介して
移動させる第2の機能と、前記搬出アームを前記凹部又
は切り欠きに挿入後、前記相対駆動機構を介して前記基
板を前記基板保持部材から離間させる第3の機能と、前
記搬出アームを前記アーム駆動機構を介して前記基板受
け渡し位置から退避させる第4の機能と、前記搬出アー
ムの退避後に前記相対駆動機構を介して前記搬入アーム
を前記基板保持部材に接近させることにより、前記基板
保持部材の前記凹部又は切り欠きに前記搬入アームの少
なくとも一部を前記2次元方向に直交する方向から挿入
する第5の機能と、前記基板が前記搬入アームから前記
基板保持部材に渡された後、前記搬入アームと前記ステ
ージとを相対移動して、前記基板を前記搬入アームから
離間する第6の機能とを有する制御装置(19、20、
21)と;を備える。
【0044】これによれば、制御装置によって、搬出ア
ームがアーム駆動機構を介して基板受け渡し位置に移動
され、基板を保持した基板保持部材の凹部又は切り欠き
に搬出アームの少なくとも一部を挿入するため基板受け
渡し位置に向かって基板ステージがステージ駆動装置を
介して移動される。そして、搬出アームを凹部又は切り
欠きに挿入後、制御装置により相対駆動機構を介して基
板が基板保持部材から離間される。次いで、制御装置に
より、搬出アームがアーム駆動機構を介して基板受け渡
し位置から退避される。この搬出アームの退避後に、制
御装置では相対駆動機構を介して搬入アーム基板保持部
材に接近させることにより、基板保持部材の凹部又は切
り欠きに搬入アームの少なくとも一部を2次元方向に直
交する方向から挿入し、その基板が搬入アームから基板
保持部材に渡された後、搬入アームとステージとを相対
移動して、基板を搬入アームから離間する。このため、
従来のアンローディングアームとセンターアップとの共
同作業及びローディングアームとセンターアップとの共
同作業によって基板保持部材上の基板交換を行っていた
場合に比べて、高速な基板保持部材上の基板の交換、す
なわちアンローディング及びローディングが可能にな
り、基板交換時間の短縮、及びアライメント後の受け渡
し回数が少ないことによる精度向上を図ることが可能で
ある。
【0045】請求項16又は20に記載の基板搬送装置
において、請求項21に記載の発明の如く、前記搬入ア
ーム(36)は、前記基板受け渡し位置に配置されると
ともに、前記基板を保持して該基板の面内で回転可能で
あり、前記搬入アームに保持された基板(W’)の外形
を計測する計測装置(40a、40b、40c)と;前
記計測装置の計測結果に基づいて前記基板の前記2次元
方向と平行な面内の位置ずれを算出する演算装置(2
1)と;前記演算装置で算出された基板の回転方向の位
置ずれを、前記搬入アームの回転量を制御して補正する
第2の制御装置(20、21)とを更に備えていても良
い。
【0046】かかる場合には、ステージが基板受け渡し
位置へ移動されるまでに、計測装置により搬入アームに
保持された基板の外形を計測し、この計測装置の計測結
果に基づいて基板の前記2次元方向と平行な面内の位置
ずれを演算装置により算出し、第2の制御装置により、
演算装置で算出された基板の回転方向の位置ずれを、搬
入アームの回転量を制御して補正することが可能にな
る。すなわち、基板保持部材上からの基板の搬出のため
ステージが基板受け渡し位置へ移動されるのに先立っ
て、次の基板の回転補正を完了することが可能になり、
スループットを全く低下させることなく、基板の回転補
正(プリアライメント)が可能になる。
【0047】上記請求項20に記載の基板搬送装置にお
いて、請求項22に記載の発明の如く、前記搬出アーム
(52)及び搬入アーム(36)は、前記凹部又は切り
欠き(30a、30b)に挿入可能な形状から成る爪部
(50a、50b)を有し、前記爪部の上側に前記基板
を前記第1方向とは異なる第2方向から出し入れ可能な
空間が設けられていても良い。かかる場合には、搬出ア
ーム及び搬入アームの爪部の基板保持部材の凹部又は切
り欠きに対する挿入又は離脱は、ステージと搬出アーム
及び搬入アームとを第1方向に相対移動することにより
行い、基板の搬出アーム及び搬入アームに対する基板の
搬入又は搬出は、第2方向から基板を出し入れすること
により行うことができる。
【0048】上記請求項12〜15に記載の各発明にお
いて、請求項23に記載の発明の如く、前記基板保持部
材に形成された凹部は、前記基板接触面(18a)の一
部の前記基板ステージ(WST)側に形成された所定方
向に延びる第1の凹部(130a、130b)と該第1
の凹部に連通し前記基板接触面の一部に形成された第2
の凹部(131a、131b)とを含み、前記基板接触
面に載置された前記基板を搬出する際に、前記搬出アー
ム(52)を案内する側面視L字状の経路を形成するも
のであっても良い。かかる場合には、第2の凹部の部分
を除き、基板接触面は基板と接触するので、仮に平坦度
の悪い基板が基板保持部材上に載置された場合にも、そ
の基板がほぼ全面に渡って基板保持部材と接触して平坦
化され、基板は平坦度良く基板保持部材に保持される。
また、その基板接触面に載置された基板を搬出する際に
は、搬出アームが第1の凹部から挿入され、側面視L字
状の経路に沿って案内されるが、その第1の凹部への挿
入に際し、その挿入を基板が妨げる等の不都合の発生を
確実に回避することができるとともに、基板接触面の基
板に対する接触面積をより大きくすることができる。
【0049】請求項24に記載の発明は、ステージ(W
ST)上の基板に所定のパターンを転写する露光装置で
あって、請求項12、16、20、22、23のいずれ
か一項に記載の基板搬送装置を、前記ステージ上の基板
の交換装置として具備することを特徴とする。
【0050】これによれば、請求項12、16、20、
22、23に記載の各発明に係る基板搬送装置により、
基板保持部への基板のローディング及び基板保持部材か
らの基板のアンローディングの少なくとも一方を高速化
することができるので、スループットの向上が可能とな
る。
【0051】請求項25に記載の発明は、ステージ(W
ST)上の基板に所定のパターンを転写する露光装置で
あって、請求項21に記載の基板搬送装置を、前記ステ
ージ上の基板の交換装置として具備し、前記基板上の位
置検出マークを検出するマーク検出系(ALG)を更に
備え、前記第2の制御装置(20、21)は、前記演算
装置(21)で算出された基板の2次元方向の位置ずれ
を、前記搬入アーム(36)の位置調整、前記ステージ
(WST)の位置調整、及び前記マーク検出系(AL
G)による位置検出マークの検出結果の補正のいずれか
により補正することを特徴とする。
【0052】これによれば、請求項21に記載の基板搬
送装置を、ステージ上の基板の交換装置として具備する
ので、基板保持部材上の基板の交換時間の短縮化による
スループットの向上が可能である。また、この場合、基
板上の位置検出マークを検出するマーク検出系を更に備
え、第2の制御装置は、演算装置で算出された基板の2
次元方向の位置ずれを、搬入アームの位置調整、ステー
ジの位置調整、及びマーク検出系による位置検出マーク
の検出結果の補正のいずれかにより補正することから、
基板保持部材上からの基板の搬出のためステージが基板
受け渡し位置へ移動されるのに先立って、次の基板の回
転補正を完了することが可能になり、スループットを全
く低下させることなく、基板の回転補正(プリアライメ
ント)が可能になることに加え、基板受け渡し時の両者
の位置調整が不要となり、受け渡し時間の短縮と、受け
渡し回数の削減により、基板のプリアライメント精度を
向上させることが可能になる。
【0053】この場合において、請求項26に記載の発
明の如く、前記計測装置による前記基板の外形計測、前
記演算装置による前記基板の位置ずれ算出、及び前記第
2の制御装置による前記基板の回転補正が、前記基板へ
の前記マスクパターンの転写が終了するまでの間に前記
基板上の動作と同時並行的に行われることが望ましい。
【0054】また、請求項27に記載の発明に係るデバ
イス製造方法は、請求項24〜26のいずれか一項に記
載の露光装置を用いて露光を行う露光工程を含む。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図13に基づいて説明する。
【0056】図1には、一実施形態に係る基板搬送装置
を含む露光装置100の構成が示されている。この露光
装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の走査
型投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ)で
ある。
【0057】この露光装置100は、露光光源を含む照
明系12、マスクとしてのレチクルRを保持するレチク
ルステージRST、投影光学系PL、基板としてのウエ
ハWが搭載されるステージとしてのウエハステージWS
T、及びこれらの制御系等を備えている。
【0058】前記照明系12は、露光光源と照明光学系
(いずれも図示せず)とから構成される。照明光学系
は、コリメータレンズ、フライアイレンズ又はロッド型
インテグレータ等のオプチカルインテグレータなどから
成る照度均一化光学系、リレーレンズ、可変NDフィル
タ、レチクルブラインド、リレーレンズ等を含んで構成
されている。
【0059】ここで、この照明系の構成各部についてそ
の作用とともに説明すると、露光光源で発生した照明光
ILは照度均一化光学系及び照度を制御する可変NDフ
ィルタ等により照度分布がほぼ均一で所定の照度を有す
る光束に変換される。照明光ILとしては、例えばKr
Fエキシマレーザ光、ArFエキシマレーザ光、F2
キシマレーザ光(波長157nm)等のエキシマレーザ
光、銅蒸気レーザやYAGレーザの高調波、あるいは超
高圧水銀ランプからの紫外域の輝線(g線、i線等)が
用いられる。
【0060】照度均一化光学系から射出された光束は、
リレーレンズを介して、レチクルブラインドに達する。
このレチクルブラインドは、レチクルRのパターン形成
面及びウエハWの露光面と光学的に共役な面に配置され
ている。
【0061】前記レチクルブラインドは、複数枚の可動
遮光板(例えば2枚のL字型の可動遮光板)を例えばモ
ータにより開閉することにより開口部の大きさ(スリッ
ト幅等)を調整し、レチクルRを照明するスリット状の
照明領域IAR(図4参照)を任意の形状及び大きさに
設定できるようになっている。
【0062】ここで、照明系内の上記各駆動部、すなわ
ち可変NDフィルタ、レチクルブラインド等は、主制御
装置20からの指示に応じ照明制御装置(露光コントロ
ーラ)14によって制御される。
【0063】前記レチクルステージRSTは、レチクル
ベース盤13上に配置され、その上面にはレチクルR
が、例えば真空吸着により固定されている。レチクルス
テージRSTは、ここでは、磁気浮上型の2次元リニア
アクチュエータから成る不図示のレチクルステージ駆動
部によって、レチクルRの位置決めのため、照明光学系
の光軸(後述する投影光学系PLの光軸AXに一致)に
垂直な平面内(XY平面内)で2次元的に(X軸方向、
これに直交するY軸方向及びXY平面に直交するZ軸回
りの回転方向に)微少駆動可能であるとともに、所定の
走査方向(ここではY方向とする)に指定された走査速
度で駆動可能となっている。このレチクルステージRS
Tは、レチクルRの全面が少なくとも照明光学系の光軸
を横切ることができるだけのY方向の移動ストロークを
有している。
【0064】レチクルステージRSTの側面には鏡面加
工が施され、レチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル
干渉計」という)16からの干渉計ビームを反射する反
射面が形成されている。レチクル干渉計16では、その
反射面からの戻り光と不図示のレファレンス部からの戻
り光を干渉させてその干渉光の光電変換信号に基づき、
レチクルステージRSTのステージ移動面内の位置を、
例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出してい
る。このレチクル干渉計16の測長軸は、実際には走査
方向に2軸、非走査方向に1軸設けられている。
【0065】レチクル干渉計16からのレチクルステー
ジRSTの位置情報はステージ制御装置19及びこれを
介して主制御装置20に送られ、ステージ制御装置19
では主制御装置20からの指示に応じ、レチクルステー
ジRSTの位置情報に基づいてレチクルステージ駆動部
(図示省略)を介してレチクルステージRSTを駆動す
る。
【0066】なお、不図示のTTRレチクルアライメン
ト系により所定の基準位置にレチクルRが精度良く位置
決めされるように、レチクルステージRSTの初期位置
が決定されるため、反射面の位置をレチクル干渉計16
で測定するだけでレチクルRの位置を十分高精度に制御
することが可能になる。
【0067】前記投影光学系PLは、レチクルステージ
RSTの図1における下方に配置され、実際にはファー
ストインバと呼ばれる保持部材22(図1では図示せ
ず、図3参照)を介して不図示の本体コラムに保持され
ている。この投影光学系PLの光軸AX(照明光学系の
光軸に一致)の方向がZ軸方向とされ、ここでは両側テ
レセントリックな光学配置となるように光軸AX方向に
沿って所定間隔で配置された複数枚のレンズエレメント
から成る屈折光学系が用いられている。この投影光学系
PLの鏡筒の下部(ウエハ側)には、小径の凸部23が
形成されている。また、この投影光学系PLは所定の投
影倍率、例えば1/5(あるいは1/4)を有する縮小
光学系である。
【0068】このため、照明系12からの照明光ILに
よってレチクルRの照明領域IARが照明されると、こ
のレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系
PLを介して照明領域IAR部分のレチクルRの回路パ
ターンの縮小像(部分倒立像)が表面にレジスト(感光
剤)が塗布されたウエハW上に形成される。
【0069】前記ウエハステージWSTは、投影光学系
PLの図1における下方に配置されたウエハベース盤1
7上に配置され、このウエハステージWST上には、基
板保持部材としてのウエハホルダ18が載置されてい
る。このウエハホルダ18上には直径12インチのウエ
ハWが真空吸着されている。ウエハホルダ18は不図示
の駆動部により、投影光学系PLの最良結像面に対し、
任意方向に傾斜可能で、かつ投影光学系PLの光軸AX
方向(Z方向)に微動できるように構成されている。ま
た、このウエハホルダ18はZ軸回りの回転動作も可能
になっている。
【0070】ウエハステージWSTは走査方向(Y方
向)の移動のみならず、ウエハW上の複数のショット領
域を前記照明領域IARと共役な露光領域IA(図4参
照)に位置させることができるように、走査方向に垂直
な非走査方向(X方向)にも移動可能に構成されてお
り、ウエハW上の各ショット領域を後述するようにして
走査(スキャン)露光する動作と、次のショットの露光
のための走査開始位置まで移動する動作とを繰り返すス
テップ・アンド・スキャン動作を行う。
【0071】ウエハステージWSTは、ここでは、磁気
浮上型の2次元リニアアクチュエータから成るステージ
駆動装置としてのウエハ駆動装置15によりX軸及びY
軸の2次元方向に駆動される。なお、ウエハ駆動装置1
5は、上記の2次元リニアアクチュエータによって構成
されるが、図1においては図示の便宜上からブロックに
て示されている。
【0072】図2には、ウエハステージWSTの平面図
が示されている。この図2に示されるように、ウエハス
テージWSTは、仮想線で示される長方形の一部が切り
取られた六角形状をしており、Y方向の一方側(+Y方
向)とX方向の一方側(−X方向)の側面にはそれぞれ
鏡面加工が施され、Y軸用レーザ干渉計24Yからの干
渉計ビームWIY、X軸用レーザ干渉計24Xからの干
渉計ビームWIXをそれぞれ反射する反射面が形成され
ている。この場合、X方向一側の反射面には、アライメ
ントレーザ干渉計24Aからの干渉計ビームAIXも投
射されている。
【0073】干渉計ビームWIYは、投影光学系PLの
凸部23の中心、すなわち光軸AXから同一距離だけX
方向に離れたX位置を通るY方向の第1測長軸WI
1、第2測長軸WIY2、及びいずれか一方のZ方向下
方を通る第3測長軸(図1参照)とを含んでいる。第1
測長軸WIY1、第2測長軸WIY2のそれぞれは、実際
にはいわゆるダブルパス型光束である。同様に、測長ビ
ームWIXは、光軸AXから同一距離だけY方向に離れ
たY位置を通るX方向の第4測長軸WIX1、第5測長
軸WIX2、及びいずれか一方のZ方向下方を通る第6
測長軸とを含んでいる。第4測長軸WIX1、第5測長
軸WIX2のそれぞれは、実際にはいわゆるダブルパス
型光束である。また、測長ビームAIXは、後述するア
ライメント顕微鏡ALGの検出中心を通るX方向の光束
であり、ダブルパス型光束である。
【0074】干渉計24X、24Y、24Aでは、各測
長軸毎にそれぞれの反射面からの戻り光と不図示のリフ
ァレンス部からの戻り光を干渉させてその干渉光の光電
変換信号に基づき、ウエハステージWSTのステージ移
動面内の位置を、例えば0.5〜1nm程度の分解能で
常時検出している。
【0075】干渉計24X、24Y、24Aの各測長軸
における計測値は、図1のステージ制御装置19及びこ
れを介して主制御装置20に送られており、ステージ制
御装置19では、次のようにしてウエハステージWST
の位置を算出する。
【0076】すなわち、ステージ制御装置19では、Y
軸用レーザ干渉計24Yの第1測長軸WIY1、第2測
長軸WIY2の計測値Y1、Y2の平均値(Y1+Y
2)/2に基づいてウエハステージWSTのY位置を求
め、X軸用レーザ干渉計24Xの第4測長軸WIX1
第5測長軸WIX2の計測値X1、X2の平均値(X1
+X2)/2に基づいてウエハステージWSTのX位置
を求め、更に、計測値Y1、Y2の差(Y1ーY2)及
び計測値(X1ーX2)の差の少なくとも一方を用いて
ウエハステージWSTのθ回転(ヨーイング量)を求め
る。また、ステージ制御装置19では、第1測長軸WI
1(又は第2測長軸WIY2)の計測値と第3測長軸の
計測値との差に基づいてウエハステージWSTのX軸回
りの回転量(ピッチング量)を求める。また、ステージ
制御装置19では、第4測長軸WIX1 又は第5測長軸
WIX2)の計測値と第6測長軸の計測値との差に基づ
いてウエハステージWSTのY軸回りの回転量(ローリ
ング量)を求める。
【0077】更に、後述するアライメント時には、ステ
ージ制御装置19では、アライメント用レーザ干渉計2
4Aから計測値に基づいてウエハステージWSTのX位
置を算出する。すなわち、本実施形態では、露光時、及
びアライメント時のいずれのときにおいてもいわゆるア
ッベの誤差なく、ウエハステージWSTのX、Y位置を
求めることができるようになっている。
【0078】ステージ制御装置19では、主制御装置2
0から指示に応じ、上述のようにして求めたウエハステ
ージWSTの位置に基づいて任意の位置に移動するよう
にウエハステージWSTを制御する。なお、ウエハステ
ージWSTの位置を計測する干渉計としては、上記の如
く、Y軸用レーザ干渉計24Y、X軸用レーザ干渉計2
4X、アライメント用レーザ干渉計24Aの3つが設け
られているが、図1ではこれらがウエハレーザ干渉計2
4として代表的に示されている。
【0079】ここで、この露光装置100における走査
露光の原理について図4に基づいて簡単に説明する。
【0080】レチクルRの走査方向(Y方向)に対して
垂直な方向に長手方向を有する長方形(スリット状)の
照明領域IARでレチクルRが照明され、レチクルRは
露光時に−Y方向に速度VRで走査(スキャン)され
る。照明領域IAR(中心は光軸AXとほぼ一致)は投
影光学系PLを介してウエハW上に投影され、スリット
状の投影領域、すなわち露光領域IAが形成される。ウ
エハWはレチクルRとは倒立結像関係にあるため、ウエ
ハWは速度VRの方向とは反対方向(+Y方向)にレチ
クルRに同期して速度VWで走査され、ウエハW上のシ
ョット領域の全面が露光可能となっている。走査速度の
比VW/VRが正確に投影光学系PLの縮小倍率に応じた
ものになっており、レチクルRのパターン領域PAのパ
ターンがウエハW上のショット領域SA上に正確に縮小
転写される。照明領域IARの長手方向の幅は、レチク
ルR上のパターン領域PAの非走査方向の幅よりも広
く、遮光領域STの最大幅よりも狭くなるように設定さ
れ、走査(スキャン)することによりパターン領域全面
が照明されるようになっている。
【0081】なお、上記の走査露光の際の照明系12、
レチクルステージRST、ウエハステージWST等の各
部の動作は、主制御装置20によって照明制御装置1
4、ステージ制御装置19等を介して管理される。
【0082】さらに、本実施形態の露光装置100で
は、図1に示されるように、投影光学系PLの側面に、
ウエハW上の各ショット領域に付設されたアライメント
マーク(ウエハマーク)の位置を検出するためのマーク
検出系としてのオフ・アクシス方式のアライメント顕微
鏡、例えば画像処理方式の結像式アライメントセンサA
LGが設けられ、そのアライメントセンサALGの計測
結果が主制御装置20に供給されるようになっている。
なお、アライメントセンサALGは、実際には図3に示
されるような配置となっており、投影光学系PLの凸部
23のY方向の他側(−Y方向)に検出部が位置するよ
うに保持部材22に保持されている。
【0083】また、この露光装置100では、投影光学
系PLの最良結像面に向けて複数のスリット像を形成す
るための結像光束(検出ビームFB)を光軸AX方向に
対して斜め方向より供給する照射光学系AF1と、その
結像光束のウエハWの表面での各反射光束をそれぞれス
リットを介して受光する受光光学系AF2とから成る斜
入射方式の多点焦点位置検出系AFが、投影光学系PL
を支える保持部材22(図3参照)に固定されている。
この多点焦点位置検出系AF(AF1、AF2)として
は、例えば特開平5ー190423号公報に開示される
ものと同様の構成のものが用いられ、ウエハ表面の複数
点の結像面に対するZ方向の位置偏差を検出し、ウエハ
Wと投影光学系PLとが所定の間隔を保つようにウエハ
ホルダ18をZ方向及び傾斜方向に駆動するために用い
られる。多点焦点位置検出系AFからのウエハ位置情報
は、主制御装置20を介してステージ制御装置19に送
られる。ステージ制御装置19はこのウエハ位置情報に
基づいてウエハホルダ18をZ方向及び傾斜方向に駆動
する。
【0084】なお、照射光学系AF1、受光光学系AF2
は、実際には、図3のように配置され、X方向、Y方向
に対して45度傾斜した方向から検出ビームFBがウエ
ハ面に照射されるのであるが、図1では作図の便宜上投
影光学系PLのX方向の両端部に照射光学系AF1、受
光光学系AF2を配置した状態が示されている。
【0085】前記ウエハステージWST上には、図2に
示されるように、アライメントセンサALGの検出中心
の位置とレチクルパターンの投影像の位置との相対位置
関係を計測するためのベースライン計測用基準マークそ
の他の基準マークが形成された基準プレートFP、レチ
クルパターン面に対する共役位置からのウエハ面のず
れ、レチクルパターンの投影像の像質及び諸収差を計側
するためのセンサが内蔵されたAIS基準板26、及び
露光領域IA内の照度ムラを計測するための照度ムラセ
ンサ28とが配置されている。
【0086】また、ウエハステージWST上のウエハホ
ルダ18の上面(ウエハ載置面)側には、図2に示され
るように、X方向及びY方向にほぼ45度傾斜した方向
に延びる一対の所定深さの切り欠き30a、30bが形
成されている。この一対の切り欠き30a、30bは、
後述する搬入アーム、搬出アームの爪部を挿入するため
のものである。
【0087】図1に戻り、露光装置100は、更に、ウ
エハ受け渡し位置に配置されたウエハプリアライメント
装置32を備えている。このウエハプリアライメント装
置32は、プリアライメント装置本体34と、このプリ
アライメント装置本体34の下方に設けられ、ウエハ搬
入アーム(以下、「搬入アーム」という)36を支持し
て上下動及び回転する相対駆動機構としての上下動・回
転機構38と、搬入アーム36の上方に配置された計測
装置としての3つのCCDカメラ40a、40b、40
cとを備えている。プリアライメント装置本体34の内
部には、CCDカメラ40a、40b、40cからの画
像信号を処理する画像処理系や上下動・回転機構38の
制御系などを含む制御装置が内蔵されている。
【0088】CCDカメラ40a、40b、40cは、
搬入アーム36に保持されたウエハWの外縁をそれぞれ
検出するためのものである。CCDカメラ40a、40
b、40cは、ここでは、図3の平面図に示されるよう
に、搬入アーム36に保持された12インチウエハ(以
下、適宜「ウエハW’」と呼ぶ)のノッチを含む外縁を
撮像可能な位置に配置されている。この内、中央のCC
Dカメラ40bがノッチを検出するためのものである。
【0089】ウエハプリアライメント装置32は、図1
のウエハローダ制御装置21によって制御され、3つの
CCDカメラ40a、40b、40cによってウエハW
の外縁(外形)を検出する。そして、3つのCCDカメ
ラ40a、40b、40cからの画像信号がプリアライ
メント装置本体34に内蔵された制御装置によって処理
され、この制御装置からの信号に基づきウエハローダ制
御装置21によってウエハW’のX,Y,θ誤差が求め
られる。そして、ウエハローダ制御装置21では、この
内のθ誤差を補正すべく上下動・回転機構38を制御す
るようになっている。
【0090】なお、8インチウエハを用いる場合には、
CCDカメラ40a、40b、40cに代えて、図3中
に仮想線(二点鎖線)で示されるCCDカメラ40
a’、40b’、40c’が用いられる。8インチ・1
2インチ兼用のローダでは、CCDカメラ40a、40
b、40c及びCCD40a’、40b’、40c’が
同時に配置されることとなる。
【0091】また、ウエハW’のノッチの位置はCCD
カメラ40bの位置、従ってその方向はウエハW’の中
心からみて−Y方向(6時の方向)であるが、この状態
から90°回転した状態、すなわちウエハW’の中心か
らみて−X方向(3時の方向)にノッチが来る状態でウ
エハW’がウエハホルダ18上に載置される場合もあ
る。かかる場合には、例えば特開平9−36202号公
報に記載されているように、3時の方向、6時の方向の
両方向に対応した位置にCCDカメラを配置しても良
く、あるいはCCDカメラ40a、40b、40cを用
いて外形検出後にウエハプリアライメント装置32の上
下動・回転機構38を用いて90°回転するようにして
も良い。なお、この処埋の方法及び光学配置、ウエハの
XYθ誤差算出方法は公知であり、例えば特開平9ー3
6202号公報に記載されている方法とほぼ同様である
から、ここでは詳細な説明を省略する。
【0092】なお、プリアライメント装置32によるウ
エハ外形計測に基づいて求められたX,Y誤差は、ウエ
ハローダ制御装置21を介して主制御装置20に送ら
れ、主制御装置20により、例えば後述するウエハのサ
ーチアライメント動作時にそのX,Y誤差分のオフセッ
トを加えることで補正される。
【0093】図5(A)〜(C)には、搬入アーム36
に保持されたウエハW’がウエハホルダ18に移載され
る瞬間の様子が示されている。この内、図5(A)はウ
エハW’の一部を破断して示す平面図、(B)は正面
図、(C)は右側面図である。
【0094】これらの図に示されるように、搬入アーム
36は、上下動・回転機構38の下方に水平に取り付け
られた第1水平部材42と、この第1水平部材42の長
手方向両端部の長手方向に直交する方向の一側及び他側
の面にその一端がそれぞれ取り付けられ、他端が第1水
平部材42の長手方向に直交する方向の斜め下に延びる
一対の傾斜部材44a、44bと、これらの傾斜部材4
4a、44bの他端にその一端がそれぞれ取り付けら
れ、他端が第1水平部材42に平行に内向きに延びる一
対の第2水平部材46a、46bと、これらの第2水平
部材46a、46bの他端側の下面にその一端がそれぞ
れ取り付けられた一対の鉛直部材48a、48bと、こ
れらの鉛直部材48a、48bの他端に取り付けられ、
その先端にウエハホルダ18の切り欠き30a、30b
の延設方向である第1方向の傾斜面が形成された一対の
爪部50a、50bとを備えている。
【0095】一対の爪部50a、50bの上面には、ウ
エハの裏面を吸着する不図示の吸気孔が設けられてお
り、また、爪部50aと爪部50bとの先端部相互間の
間隔は、12インチ(ウエハW’の直径)より狭くなっ
ている。従って、この搬入アーム36では、爪部50
a、50bの吸気孔を介してウエハW’裏面を吸着保持
した状態で、ウエハホルダ18の切り欠き30a、30
bに爪部50a、50bを上方から挿入し(図5(A)
参照)、ウエハW’に対する吸着を解除し、その上下方
向の位置を保ったまま、第1方向に沿ってウエハホルダ
18と搬入アーム36とを相対移動させることにより、
ウエハホルダ18へウエハW’を受け渡すとともに搬入
アーム36の爪部50a、50bをウエハホルダ18か
ら引き抜くことができるようになっている。
【0096】また、図5(B)からもわかるように、爪
部50a、50bの上方に、ウエハの直径より幅の広い
空間部(第1水平部材42、傾斜部材44a,44b、
及び第2水平部材46a,46bで囲まれる空間部)が
設けられており、後述するウエハ搬送アームでは同図の
紙面直交方向(Y方向)からウエハWをこの空間部内に
搬入できるようになっている。
【0097】更に、本実施形態の露光装置100は、図
3に示されるように、ウエハホルダ18上のウエハを搬
出するためのウエハ搬出アーム(以下、「搬出アーム」
という)52と、前記搬入アーム36にウエハを搬入す
るウエハ搬送アーム54及びこれらを駆動するアーム駆
動機構56とを備えている。搬出アーム52は、図3か
らも明らかなように、前述した搬入アーム36と全く同
様に構成されている。但し、搬入アーム36が上下動・
回転機構38の下端に保持されていたのに対し、搬出ア
ーム52は、リニアモータの可動子を含む上下動・スラ
イド機構58に保持されている点が異なる。以下の説明
においては、搬出アームの一対の爪部についても搬入ア
ームの爪部と同一の符号50a、50bを用いるものと
する。
【0098】搬出アーム52及びウエハ搬送アーム54
は、アーム駆動機構56によってY方向に沿って所定ス
トロークで駆動されるようになっている。なお、8イン
チウエハを用いる場合には、搬入アーム及び搬出アーム
として爪部50aと爪部50bとの先端部相互間の間隔
が8インチ(その8インチウエハの直径)より狭くなっ
たものが用いられる。
【0099】図6には、搬入アーム36、ウエハ搬送ア
ーム54、及び搬出アーム52相互の位置関係を説明す
るための概略斜視図が示されている。この図6は、具体
的には、ウエハホルダ上からウエハWが搬出アーム52
によって搬出され、ウエハ搬送アーム54が搬入アーム
36に向かってウエハW’を搬送する途中の状態を示す
図である。この図6に示されるように、アーム駆動機構
56は、Y方向に延びるリニアガイド60と、このリニ
アガイド60に沿ってY方向に往復移動する相対駆動機
構として機能する上下動・スライド機構58、スライド
機構62とを備えている。この内、上下動・スライド機
構58に前述の如く搬出アーム52が保持されており、
また、スライド機構62にウエハ搬送アーム54が保持
されている。これら上下動・スライド機構58、スライ
ド機構62は、図1のウエハローダ制御装置21によっ
て制御されるようになっている。また、この場合、リニ
アガイド60は、振動防止のために、ウエハベース盤1
7等を含む露光装置100のボディとは離れた架台に取
り付けられている。
【0100】次に、上述のようにして構成された露光装
置100における全体の動作を、ウエハ搬送系の動作を
中心として、図7〜図13に基づいて説明する。
【0101】まず、ウエハステージWST上のウエハホ
ルダ18に保持されたウエハWの露光中の動作を、図7
を用いて説明する。この図7には、ウエハWに対する露
光が行われている最中の平面図が示されている。この図
7中に★印で示されるA点は、ウエハW上の各ショット
領域に対する前述したステップ・アンド・スキャン方式
の露光が終了した時点でウエハステージWSTの基準点
(ここではウエハW(ウエハホルダ18)の中心点とす
る)が位置する位置である。以下においては、特に必要
のない限り、この基準点の位置をウエハステージWST
の位置として説明する。
【0102】上記の露光中に、主制御装置20では、ウ
エハローダ制御装置21に対し、次に露光を行うウエハ
W’のプリアライメント計測と搬出アーム52のローデ
ィング位置での待機を指示する。これにより、A点にウ
エハステージWSTが到達するまでの間に、すなわち、
露光が終了するまでの間に、次のような動作が行われ
る。
【0103】すなわち、ウエハローダ制御装置21によ
りアーム駆動機構56を構成するスライド機構62を介
してウエハW’を保持したウエハ搬送アーム54が、ウ
エハ受け渡し位置(ローディング位置)の上方に配置さ
れた搬入アーム36の空間部内の所定位置(図6のU
点)まで駆動された後、搬入アーム36が所定量上昇駆
動されて搬入アーム36に対するウエハW’の受け渡し
が行われる。次いで、ウエハローダ制御装置21により
ウエハプリアライメント装置32を用いてウエハW’の
プリアライメントが行われる。具体的には、ウエハプリ
アライメント装置32の制御装置により3つのCCDカ
メラ40a〜40cを用いて外形計測が行われ、この計
測により求められたウエハW’のX、Y、θ誤差の内θ
回転誤差が上下動・回転機構38を用いて補正される。
このプリアライメント終了後に搬入アーム36はその状
態で待機する。
【0104】また、ウエハローダ制御装置21では、上
記の動作と並行して前回の露光対象であるウエハの搬送
を終了している搬出アーム52をアーム駆動機構56を
構成する上下動・スライド機構58を介してローディン
グ位置、すなわち図7中に★印で示されるB点(図6参
照)までY方向に駆動し(図7矢印K参照)、待機させ
る。
【0105】即ち、ウエハステージWST上のウエハW
の露光が終了し、ウエハステージWSTがA点に到達し
た時点では、搬入アーム36と搬出アーム52がローデ
イング位置であるB点で上下に重なった状態になってい
る。
【0106】露光が終了すると、主制御装置20では、
ステージ制御装置19に対してウエハステージWSTを
ローディング位置であるB点に移動させるように指示す
る。これにより、ステージ制御装置19では、干渉計2
4Y及び干渉計24Xの計測値をモニタしつつウエハ駆
動装置15を介してウエハステージWSTを、図7中に
くの字状の点線矢印aで示されるように、A点からB点
に向けて移動する。
【0107】上記のA点からB点までの移動経路aは、
中間の点Pより後の部分が、ウエハホルダ18の切り欠
き30a、30bの延びる方向(第1方向)になってい
る。なお、A点とB点とを結ぶ直線経路が第1方向とな
るような位置関係にA、B点が定められる場合には、そ
の第1方向の直線経路に沿ってウエハステージWSTを
移動させれば良い。
【0108】ここで、この移動の途中で干渉計24Xか
らの干渉計ビームWIXがウエハステージWSTの側面
の反射面から外れるが、この干渉計ビームWIXが反射
面から外れる前に、即ち干渉計ビームWIXと干渉計2
4Aからの干渉計ビームAIXがともに反射面に当たっ
ている間に、主制御装置20からの指示によりステージ
制御装置19によって干渉計の切り換えが行われ、切り
換え後は、干渉計24Yの干渉計ビームWIYと干渉計
24Aの干渉計ビームAIXを用いてウエハステージW
STが位置制御されるので、何ら不都合はない。
【0109】上記の経路aに沿った移動により、ローデ
ィング位置に待機している搬出アーム52の爪部50
a、50bがウエハホルダ18の切り欠き30a、30
bに沿って挿入され、ウエハWを下方から保持できる位
置まで達する。この際、切り欠き30a、30bの内壁
に爪部50a、50bが接触しないように、ステージ制
御装置19によりウエハステージWSTのX、Y方向の
加速度、速度制御が行われる。図12(A)には、この
ようにして搬出アーム52の爪部50a、50bがウエ
ハホルダ18の切り欠き30a、30bに挿入された状
態が示されている。
【0110】次に、ウエハステージWSTがローディン
グ位置であるB点に移動したときのその後の動作を、図
8を用いて説明する。
【0111】ウエハステージWSTがローディング位置
であるB点に到達すると、主制御装置20ではウエハホ
ルダ18によるウエハWの吸着を解除すると同時に、ウ
エハローダ制御装置21に対してウエハWのウエハホル
ダ18からの搬出(アンローディング)とウエハW’の
ウエハホルダ18への搬入(ローディング)を指示す
る。これにより、次のようにしてウエハホルダ18上の
ウエハWの搬出、及びウエハホルダ18へのウエハW’
の搬入が行われる。
【0112】まず、ウエハローダ制御装置21では、ア
ーム駆動機構56を介して搬出アーム52のバキューム
をONにし(吸引を開始し)、アーム駆動機構56を構
成する上下動・スライド機構58を介して搬出アーム5
2を所定量上昇駆動する。この搬出アームの上昇の途中
で、ウエハWの裏面が搬出アーム52の爪部50a、5
0bにより吸着された後、搬出アーム52が更に上昇し
てウエハホルダ18上面より僅かに上の位置まで達して
停止する。
【0113】このようにして、ウエハホルダ18より搬
出アーム52にウエハWが受け渡され、ウエハホルダ1
8に対し、搬出アーム52が干渉しない高さまで上昇し
てウエハWがウエハホルダ18から離間されると、ウエ
ハローダ制御装置21では、アーム駆動機構56を構成
する上下動・スライド機構58を介して図8の矢印L方
向に搬送する。図12(B)には、この搬出アーム52
によるウエハWの搬出中の様子が示されている。
【0114】そして、搬入アーム36に干渉しない所ま
でウエハWを保持した搬出アーム52が移動した時点
で、ウエハローダ制御装置21では、プリアライメント
が終了したウエハW’を保持する搬入アーム36を所定
量下降させるように上下動・回転機構38を制御する。
これにより、搬入アーム36の爪部50a、50bがウ
エハホルダ18の切り欠き30a、30bに上方から挿
入される。
【0115】この際、主制御装置20では、ウエハロー
ダ制御装置21からの通知を受け、ウエハホルダ18の
切り欠き30a、30bに爪部50a、50bが達する
直前に、ウエハホルダ18の吸引を開始し、その直後に
ウエハローダ制御装置21ではアーム駆動機構56を介
してウエハ搬入アームによるウエハW’の吸引を解除す
る。
【0116】これにより、ウエハW’がウエハホルダ1
8の上面に達した時点でウエハW’がウエハホルダ18
により吸着され固定される。すなわち、このようにし
て、ウエハWが搬入アーム36からウエハホルダ18へ
受け渡される。なお、この受け渡しが完了した時点で
は、搬入アーム36の爪部50a、50bの上面はウエ
ハ裏面に接した状態でも僅かに離れた状態のいずれの状
態であっても良い。
【0117】図13(A)には、搬出アーム52がウエ
ハホルダ18上から退避した直後の搬入アーム36近傍
の様子が示され、図13(B)には搬入アーム36が下
降して搬入アーム36の爪部50a、50bがウエハホ
ルダ18の切り欠き30a、30bに上方から挿入され
た直後の状態が示されている。
【0118】上記の受け渡しの終了後に、ウエハローダ
制御装置21から「露光準備終了コマンド」が主制御装
置20に送られる。主制御装置20では、この「露光準
備終了コマンド」を受け、上記の受け渡しを確認した時
点で、ステージ制御装置19に対してウエハアライメン
ト開始位置、すなわち図8中に★印で示されるC点への
ウエハステージWSTの移動を指示する。
【0119】ステージ制御装置19では、この指令を受
け、干渉計24A、24Yの計測値をモニタしつつウエ
ハ駆動装置15を介して、ウエハステージWSTを図8
中にくの字状の点線矢印bで示される経路bに沿ってC
点に向けて移動を開始する。このとき、ウエハステージ
WSTはB点からP点までは、図6の場合と同じ経路を
逆向きに移動し、この際に、搬入アーム36の爪部50
a、50bがウエハホルダ18の切り欠き30a、30
bから引き抜かれる。
【0120】なお、ローディング位置であるB点にウエ
ハステージWSTがあり、上記のウエハW’の受け渡し
が行われる際に、先にプリアライメント時に求められた
ウエハW’のXY誤差を、ウエハステージWSTのXY
位置を微調整することにより補正するようにしても良
い。この場合、XY誤差は数10μm程度であるのに対
し、爪部50a、50bとウエハホルダ18との間に
は、1〜2mm程度の隙間があるので、かかる微調整は
支障なく実行することができる。
【0121】次に、ウエハステージWSTがアライメン
ト開始位置であるC点に移動してから後の動作を図9に
基づいて説明する。図9には、ウエハステージWSTが
C点に移動した状態が示されている。C点はウエハW’
上に形成されたマーク位置の検出開始位置(アライメン
ト開始位置)であり、この位置では、多点焦点位置検出
系AFの検出領域(検出位置)がウエハW上に掛かって
おり、ラフなオートフォーカス・オートレベリング動
作、すなわちグローバルなウエハ全面の光軸方向位置及
び傾斜の調整が行われる。このラフなオートフォーカス
・オートレベリング動作は、多点焦点位置検出系AFか
らのウエハ位置情報に基づき、ステージ制御装置19に
よってウエハホルダ18をZ方向及び傾斜方向に駆動す
ることにより行われる。但し、アライメントセンサAL
Gにラフオートフォーカス検出系が設けられている場合
はそれを用いてラフなオートフォーカス・オートレベリ
ングを行っても良いが、通常は、アライメントセンサA
LGにはファインオートフォーカス検出用系のみが設け
られており、ラフなオートフォーカス計測は露光用のオ
ートフォーカス・オートレベリング検出系、すなわち多
点焦点位置検出系AFが用いられる。
【0122】上記のラフなオートフォーカス・オートレ
ベリング動作によるグローバルなウエハW’全面の光軸
方向位置及び傾斜の調整後、マークサーチ及びファイン
アライメントが実施される。
【0123】すなわち、主制御装置20では、ステージ
制御装置19を介してウエハステージWSTを順次移動
して、アライメントセンサALGを用いてウエハW’の
予め定められた特定のショット領域(サンプルショッ
ト)に付設されたアライメントマーク(ウエハマーク)
を検出し、この検出結果(各マークとアライメンセンサ
の検出中心(図9中に十字マークで示されるF点)との
相対位置)とそれぞれのマーク検出時の干渉計24Y、
24Aの計測値とを用いて、上記サンプルショットのウ
エハマークの位置を求め、この求めたウエハマークの位
置に基づいて、例えば特開昭61ー44429号公報に
開示される統計演算により、ウエハ全体のローテーショ
ン、直交度、X、Y方向のスケーリング(倍率誤差)、
X、Y方向のオフセットで代表される線形誤差を算出
し、この算出結果に基づきウエハW上のショット領域の
配列座標を算出するEGA(エンハンスト・グローバル
・アライメント)を行う。
【0124】なお、上記のウエハマークの検出結果に前
述したプリアライメント時に求められたXY誤差をオフ
セットとして与え、これを補正するようにしても良い。
【0125】ここで、干渉計31Yと干渉計31Aは、
アライメントセンサALGに対し、アッベ誤差が生じな
い位置関係となっているので、ウエハステージWSTの
ヨーイング(θ回転)による誤差は発生しない。但し、
ウエハW’表面と各干渉計24X、24Y、24の測長
軸WIX1、WIX2、WIY1、WIY2、AIXの高さ
は異なっているので、ステージ制御装置19では前述し
た如くして第3測長軸、第6測長軸等の計測値を用いて
ピッチング量、ローリング量を求め、これらに基づいて
ウエハホルダ18が傾斜した時に発生する上下方向のア
ッベ誤差を補正するようになっている。
【0126】また、C点にウエハステージWSTが到達
した時点では、干渉計24Xの干渉計ビームWIXもウ
エハステージWST側面の反射面に当るため、主制御装
置20からの指示によりステージ制御装置19では、こ
の干渉計24Xのリセット動作を行う。このときのリセ
ット値は、零ではなく、干渉計24Aの計測値と同じ値
を与え、干渉計24Aと干渉計24Xとのキャリブレー
ションが行われる。
【0127】一方、上記のアライメントが行われている
間に、搬出ア一ム52によって搬出されたウエハWはウ
エハローダ系の不図示のロボットアームに受け渡されて
いる。また、ウエハローダ制御装置21では、主制御装
置20の指示により、ウエハローダ系から搬入された新
しいウエハW”を搬送するため、アーム駆動機構56を
介してウエハ搬送アーム54によりウエハW”の裏面を
吸着保持させるとともに、ウエハ搬送アーム54を矢印
K方向に移動させている。
【0128】上記のEGAの終了後、ステージ制御装置
19では、主制御装置20の指示に応じ、ウエハステー
ジWSTをベースライン計測位置、すなわち図9中に★
印で示されるD点に移動する。
【0129】次に、ウエハステージWSTがベースライ
ン計測位置であるD点に移動した時の動作を、図10を
用いて説明する。図10には、ウエハステージWSTが
D点に移動した状態が示されている。この図10におい
て、一方の十字マークFは、アライメントセンサALG
の検出中心を示し、他方の十字マークGは、レチクルR
の上方に配置された不図示のTTRアライメント系(露
光波長を用いてレチクルR上に形成された一対のレチク
ルアライメントマークと基準プレートFP上の対応する
基準マーク(第2基準マークと呼ぶ)との相対位置関係
を同時に計測するための装置)の検出中心の位置を模式
的に示すものである。
【0130】EGA終了後、露光動作に移る前に、アラ
イメント用レーザ干渉計24Aから露光用の干渉計24
Xに切り換えるために、レチクルパターンの投影位置と
アライメントセンサALGとの距離であるベースライン
量を正確に計測する必要がある。そのため、主制御装置
20では、図10に示されるように、ウエハステージW
ST上の基準ブレートFPに形成された第1基準マーク
(図示省略)をアライメントセンサALGを用いて検出
すると同時に、上記TTRアライメント系を用いて基準
プレートFP上に形成された第2基準マーク(図示省
略)を検出する。すなわち、TTRアライメント系によ
り検出される一対のレチクルアライメントマークの位置
の中心位置がレチクルパターンの投影位置(投影光学系
PLの光軸位置)を代表的に表す点であり、この位置か
らアライメントセンサALGの検出中心までのX方向、
Y方向の距離がX方向、Y方向のベースライン距離であ
る。この場合、基準プレートFPは低膨張部材で構成さ
れており、第1基準マークと第2基準マークとの位置関
係は予めわかっているので、TTRアライメント系で検
出されるレチクルアライメントマークと第2基準マーク
との位置関係(位置誤差)と、アライメントセンサAL
Gで検出される該アライメントセンサALGの検出中心
と第1基準マークとの位置関係(位置誤差)と、設計上
のベースライン距離と、各干渉計の出力値とを用いれ
ば、真のベースライン距離を求めることができる。
【0131】従って、上述したファインアライメント
(EGA)で求められた位置からベースライン距離だけ
ウエハステージWSTを移動することにより、ウエハ
W’上の各ショット領域を正確にレチクルパターンの投
影位置に重ね合わせて露光を行うことができる。但し、
本実施形態では、走査露光が行われるので、後述する実
際の露光の際には、ウエハステージWSTの移動は、フ
ァインアライメント(EGA)で求められた位置からベ
ースライン距離だけウエハステージWSTを移動したシ
ョット中心の位置から所定距離だけ走査方向にずれた各
ショットの露光のための走査開始位置へ移動されること
になる。
【0132】勿論、上記のEGAの際には、各ショット
領域の配列座標まで求めることなく、ウエハ全体のロー
テーション、直交度、X、Y方向のスケーリング(倍率
誤差)、X、Y方向のオフセットで代表される線形誤差
のみを求め、この求めた線形誤差を用いて設計上のショ
ット配列データを補正するようにしても良い。この場合
も勿論、アライメントセンサALGで検出されたショッ
トの位置とベースライン距離とに基づいてウエハステー
ジWSTの移動を行う必要がある。
【0133】上記のベースライン計測の際に、ウエハス
テージWSTと基準プレートFPの回転は計測できない
が、この場合、基準プレートFPはウエハステージWS
Tと熱膨張係数がほぼ同じ素材で構成されており、一体
化若しくはネジあるいは接着剤等で強固に固定されてい
るので、ウエハステージWST側面の反射面と基準プレ
ートFPとの間に回転誤差が発生するおそれはない。ま
た、ウエハステージWST自体のヨーイングは、干渉計
24Yの測長軸WY1、WY2の計測値に基づいて補正で
きるので何らの不都合も生じない。
【0134】なお、上記のベースライン計測後に、ウエ
ハステージWSTの位置制御に用いる干渉計は、アライ
メント用レーザ干渉計24Aから露光用干渉計24X
に、前記ベースライン計測結果及び前記ヨーイング結果
を反映した形で切り換えられる。この干渉計の切り換え
は、主制御装置20からの指示に応じてステージ制御装
置19によって行われ、この切り換え後に、ステージ制
御装置19はウエハステージWSTをファーストショッ
ト(第1ショット)の露光のための走査開始位置、すな
わち図10に★印で示されるE点に移動させる。
【0135】―方、ウエハ搬送アーム54はローディン
グ位置であるB点に達しており、ウエハローダ制御装置
21では、上下動・回転機構38を介して搬入アーム3
6を上昇駆動してウエハW”をウエハ搬送アーム54か
ら搬入アーム36に受け渡す。このとき、ウエハローダ
制御装置21によって、ウエハ搬送アーム54によるウ
エハW”の吸着が解除され、搬入アーム36によるウエ
ハW”の吸着が行われる。この受け渡しの終了後に、ウ
エハローダ制御装置21ではアーム駆動機構56を介し
てウエハ搬送アーム54を矢印L方向に退避させる。
【0136】次に、ウエハステージWSTがウエハW’
上のファーストショット(第1ショット)の露光のため
の走査開始位置であるE点に移動した後の動作について
図11を用いて説明する。図11には、ウエハステージ
WSTがE点に達した状態が示されている。
【0137】この図11の状態で、先に説明したステッ
プ・アンド・スキャン方式の露光が開始され、ウエハW
上の各ショット領域に対し、順次レチクルパターンが転
写される。このステップ・アンド・スキャン方式の露光
動作により、E点から露光終了位置であるA点までウエ
ハステージWSTが移動する。この露光動作中、各部の
動作はステージ制御装置19、照明制御装置14等を介
して主制御装置20によって管理される。
【0138】そして、この露光中に、先に説明した如
く、ウエハプリアライメント装置32の制御装置により
3つのCCDカメラ40a〜40cを用いてウエハW”
の外縁の十字マークで示す3点が検出され、ウエハW”
の外形計測が行われ、この計測により求められたウエハ
W’のX、Y、θ誤差の内θ回転誤差が上下動・回転機
構38を用いて補正される。このプリアライメント終了
後に搬入アーム36はその状態で待機する。また、上記
の動作と並行して搬出アーム52がローディング位置で
あるB点までY方向に移動し、待機する。
【0139】これまでの説明から明らかなように、本実
施形態では、ステージ制御装置19と主制御装置20と
ウエハローダ制御装置21とによって本発明に係る制御
装置が構成され、主制御装置20とウエハローダ制御装
置21とによって第2の制御装置が構成されている。ま
た、ウエハローダ制御装置は、本発明に係る演算装置を
も構成する。さらに、上記実施形態では、ウエハステー
ジWST、ウエハホルダ18、ウエハ駆動装置15、搬
入アーム36、搬出アーム52、プリアライメント装置
32、アーム駆動機構56、ステージ制御装置19、主
制御装置20、及びウエハローダ制御装置等によって基
板搬送装置が構成されている。
【0140】以上詳細に説明したように、本実施形態の
露光装置100によると、ウエハ露光中にローディング
位置にて搬出ア―ム52が待機するのと並行して、搬入
アーム36上のウエハに対しそのローディング位置の上
方でウエハ外形計測及びプリアライメントが実施される
ので、プリアライメント時間を露光時間に完全にオーバ
ーラップさせることができ、プリアライメントのために
処理時間が増加することがなく、ウエハステージWST
上でプリアライメントを行う場合のように露光とプリア
ライメントをシーケンシャルに行う場合に比べて、スル
ープットの向上が可能である。
【0141】また、ウエハ交換のシーケンスは、概略、
次の〜の6工程となる。 ウエハステージWSTをローディングポジションへ移
動する。その際、待機中の搬出アーム52の爪部50
a、50bがウエハステージWST上のウエハホルダ1
8の切り欠き30a、30bに挿入される。 次に、主制御装置20によりウエハホルダ18のバキ
ュームがOFFされる。 搬出アーム52をアップすることにより、ウエハがウ
エハステージWSTから搬出アーム52に受け渡され
る。 搬出アーム52をローディングポジションより退避す
る。 搬入アーム36をダウンして、プリアライメントが終
了しているウエハをウエハステ一ジWST上のウエハホ
ルダ18に受け渡す。 ウエハホルダ18とウエハとの間のバキュームをON
にする。従って、従来の10工程に比べて大幅に減るた
め、ウエハ交換処理に要する時間を大幅に短縮すること
ができ、これによりスループットの向上を図ることがで
きる。発明者の実験によると、従来の露光装置で4.6
秒程度掛かっていたウエハ交換時間を2.6秒〜3秒程
度に短縮できるとの結論が得られた。
【0142】このような結果が得られるのは、従来のセ
ンターアップと搬入アームとの組み合わせによるウエハ
ローディング及びセンターアップと搬出アームとの組み
合わせによるウエハアンローディングのそれぞれと比べ
て、搬入アーム、搬出アームのいずれに比べても高速且
つ高精度で移動が可能なウエハステージWST(ウエハ
ホルダ18)側の移動により、ウエハのローディング及
びアンローディングの主たる部分を行うようにしたから
である。
【0143】また、本実施形態によると、搬入アーム3
6上でウエハ外形計測及びθ回転誤差の補正(プリアラ
イメント)を実施し、その回転誤差と同時に求められた
XY誤差は、ウエハステージの位置又はウエハマークを
検出するファインアライメント時に補正するようにし、
また、プリアライメント後のウエハの受け渡し(ウエハ
バキューム処理を伴う)を1回にしたことで、その受け
渡し誤差を最小限に抑えることが可能となり、結果的に
高精度なプリアライメントを実現することができる。
【0144】また、本実施形態では、ウエハステージW
ST上にセンターアップ等のウエハ上下動機構を設ける
必要がないので、ウエハステージWST自体の軽量化を
図ることが可能になり、その分ウエハステージの制御性
を向上させることができる。
【0145】更に、ウエハステージWST上のウエハホ
ルダ18に対する搬出アーム52及び搬入アーム36の
爪部の挿入及び離脱動作を、ウエハステージWSTの駆
動動作で実現するため、搬出アーム52以外の高速化は
不要であり、このことはコストダウンにつながる。
【0146】なお、ウエハのプリアライメント装置は、
上記実施形態で説明したものに限らず、種々の形態のも
のを用いることができる。例えば、特開平9ー3620
2号公報の如く、ウエハステージWST上に照明系を搭
載し、ウエハステージWSTが搬入アーム36の下に来
てから、ウエハステージWST上に搭載した照明系を用
いてプリアライメントを行うような構成にしても良い。
あるいは、ウエハの上方より発光素子で照明し、ウエハ
の下方に受光素子を配置して透過光を検出したり、ウエ
ハの上方又は下方に、発光素子及び受光素子を配置して
ウエハからの反射光を受光するようにしても良い。ある
いは、ウエハの露光動作中に、CCDカメラの下に照明
機構を挿入する様な構成を採っても良い。また、ウエハ
の側面にノッチの代わりにバーコードが刻んであるウエ
ハについても、照明の角度及びCCDのフォーカス位
置、N.A.を所定の条件に配置することで本方式にて
検出することができる。このように、プリアライメント
検出としては種々の手法を採ることができるが、いずれ
にしても露光動作中に並行して行えるので、ローダ系の
高速化を無理に行う必要は無い。
【0147】また、上記実施形態では、ウエハステージ
WSTの形状を特殊な六角形状にした場合について説明
したが、本発明がこれに限定されないことは勿論であ
る。例えば、通常と同様に、ウエハステージWSTを正
方形又は長方形状にしても良く、あるいは三角形状にし
ても良い。また、ウエハステージWST上に干渉計用の
移動鏡を別に設けても良い。更には、上記実施形態で
は、ウエハステージWSTの上部にウエハホルダ18の
全体が突出している場合について説明したが、ウエハホ
ルダの一部又は全部がウエハステージの内部に埋没した
ような構成を採用しても良い。
【0148】例えば、長方形状でウエハホルダ18の少
なくとも一部が埋没したようなウエハステージを用いる
場合には、図14(A)に示されるように、搬入アーム
及び搬出アームの爪部の傾斜面の方向である第1方向に
延びる凹部(ウエハステージ及びウエハホルダの両側に
跨る溝)30c、30dを形成すれば良く、また、上記
実施形態と同様の六角形状でウエハホルダ18の少なく
とも一部が埋没したようなウエハステージを用いる場合
には、図14(B)に示されるように、搬入アーム及び
搬出アームの爪部の傾斜面の方向である第1方向に延び
る凹部(ウエハステージ及びウエハホルダの両側に跨る
溝)30e、30fを形成すれば良い。
【0149】なお、上記の凹部又は切り欠きは出来るだ
け短い方が、それだけ短いウエハステージの移動動作に
より、搬入アーム及び搬出アームの爪部とウエハステー
ジとが干渉しなくなり、処理速度の向上が望めるので、
上記実施形態では、ウエハホルダ18をウエハステージ
WST上面に完全に突出させ、ウエハホルダ18にのみ
切り欠きを形成したものである。
【0150】なお、上記実施形態では、ウエハを保持し
たウエハホルダ18の切り欠き30a、30bに対する
搬出アーム52の爪部50a、50bの挿入動作は、搬
入アーム52をローディング位置(基板受け渡し位置)
に静止したままローディング位置に向かってウエハステ
ージWSTを移動することによって行ったが、搬出アー
ムをアーム駆動機構56によってX軸及びY軸の2次元
方向に駆動可能に構成し、切り欠き30a、30bに搬
出アーム52の爪部50a、50bを挿入する際に、搬
出アーム52を同時に切り欠きの延びる方向である第1
方向に駆動するようにしても良い。かかる場合には、よ
り短時間に切り欠きに搬出アーム52の爪部50a、5
0bを挿入することが可能になり、一層高速なウエハホ
ルダ18からのウエハの搬出(アンローディング)が可
能になる。
【0151】また、上記実施形態では、ウエハステージ
WSTがローディング位置(基板受け渡し位置)に移動
完了後に、ウエハホルダ18の切り欠きに搬入アーム3
6の爪部を挿入する場合について説明したが、これに限
らず、ウエハホルダ18の切り欠き30a、30bに対
する搬入アーム36の爪部50a、50bの挿入は、ウ
エハステージWSTの移動中に行っても良い。かかる場
合には、ウエハステージWSTのローディング位置への
移動完了前に切り欠き30a、30bに搬入アーム36
の爪部50a、50bを挿入することできるので、ウエ
ハをより早く搬入アームから基板ホルダ18に渡すこと
が可能になる。但し、この場合には、ウエハホルダ18
上の所定位置に正確にウエハを渡すため、ウエハホルダ
18がウエハステージWST上で移動できる構成にする
か、搬入アーム36をステージの移動方向と逆向きに同
時に移動させることが必要となる。このようなことを考
慮して、搬入アームをX軸及びY軸の2次元方向に駆動
するアーム駆動機構を設け、切り欠き30a、30bに
搬入アーム36の爪部50a、50bを挿入する際に、
搬入アームを上下方向に駆動すると同時に第1方向に駆
動するようにしても良い。
【0152】また、上記実施形態では、ウエハの受け渡
しに際してのウエハホルダと搬入アーム、又は搬出アー
ムとの上下方向の相対移動を、アーム側の上下動により
行う場合について説明したが、これに限らず、ウエハホ
ルダ側のみを上下動させたり、又は両者を逆向きに上下
動させても勿論良い。
【0153】ところで、前述した実施形態では、ウエハ
吸着面の一部を切り欠いた所定深さの切り欠き(すなわ
ち凹部)30a、30bをウエハホルダ18に形成する
場合について説明したが、この場合、仮に上記切り欠き
30a、30bに対応する部分が下方に折れ曲がったよ
うな平坦度の良くないウエハ(以下においては識別のた
め、このウエハをウエハW1と呼ぶ)がウエハホルダ上
に搭載された場合に次に述べるような不具合が発生する
可能性がある。
【0154】図15(A)には、説明の必要から前述し
た実施形態のウエハホルダ18上にウエハW1が載置さ
れ吸着保持された状態の平面図が示されている。図15
(B)には、図15(A)を矢印E方向から見た様子が
示されている。この図15(B)からもわかるように、
ウエハW1の切り欠き30a、30bに対向する部分
は、下方に垂れ下がったように折れ曲がっている。この
場合、ウエハW1の折れ曲がった領域を含むウエハ周辺
の領域に1又は2以上のショット領域を設定しても、そ
れらの各ショット領域の全体にデフォーカス無くレチク
ルパターンを高精度に転写することは困難となる。この
ため、ウエハ1枚当たりから得られる良品のチップ数
(デバイス数)が低下するおそれがある。また、この場
合、切り欠き30a、30bの上下方向の深さと搬出ア
ーム52の爪部50a、50bの高さ方向の寸法の設定
によっては、ウエハW1をアンロードするために、搬出
アーム52の爪部50a、50bを切り欠き30a、3
0bに、図15(B)の紙面手前側から挿入する際に、
図15(C)に示されるように、爪部50a、50bと
ウエハW1とが干渉してウエハW1のアンロードを円滑
に行うことができないという事態が生じる可能性もあ
る。
【0155】かかる事態を回避するため、切り欠き30
a、30bの長手方向に直交する方向の幅寸法を小さく
してその面積を小さくし、これに応じて搬出アーム52
の爪部50a、50bの寸法も小さくすることが考えら
れるが、その分爪部50a、50bとウエハW1との接
触面積が減少し、爪部50a、50bによるウエハW1
の吸引力(バキューム力)が弱くなり、ウエハW1を搬
出アーム52によってウエハホルダ18から離間する際
の搬出アーム52の加速度を小さくする必要が生じ、結
果的にアンローディングに要する時間が増加してしまう
ため、現実的な対策とはなり得ないと考えられる。
【0156】そこで、上述したウエハW1が載置された
際のウエハ1枚当たりから得られる良品のチップ数(デ
バイス数)の低下を防止するために、ウエハホルダ18
に代えて、図16(A)〜(C)に示されるようなウエ
ハホルダ18’を基板保持部材として前述したウエハス
テージWST上に搭載しても良い。
【0157】図16(A)には、ウエハホルダ18’上
にウエハW1が載置され吸着保持された状態の平面図が
示されている。図16(B)には、図16(A)を矢印
F方向から見た様子が示され、図16(C)には、図1
6(A)を矢印G方向から見た様子が示されている。
【0158】これら図16(A)〜(C)から明らかな
ように、このウエハホルダ18’では、その両側面の底
面側(ウエハステージWST側)が、前述した切り欠き
30a、30bと同様の平面断面形状を有するように、
所定深さでかつ所定幅で一部切除され、この切除された
部分に形成される第1の凹部としての空間130a、1
30bに連通するように、ウエハ接触面18aの一部が
切除されて第2の凹部としての空間(開口部)131
a、131bが形成されている。この場合、空間130
bと空間131bとによって搬出アーム52の一方の爪
部50bを所定方向(X軸及びY軸に対して45度傾斜
した方向)及びXY2次元方向に直交するZ方向に沿っ
てL字状の経路で案内する凹部30b’が形成されてい
る(図16(C)参照)。同様に、空間130aと空間
131aとによって搬出アーム52の他方の爪部50a
を所定方向及びZ方向に沿ってL字状の経路で案内する
切り凹部30a’が形成されている。また、この場合、
前記L字状の経路の前記所定方向に延びる部分(すなわ
ち空間130b、130a)の基板ステージWSTと反
対側には基板接触面18aの一部が突出している。
【0159】このウエハホルダ18’では、空間131
a、131b以外の部分にウエハ接触面18aが形成さ
れているので、平坦度の悪いウエハW1であってもその
ほぼ全面に渡って吸着保持することができる。この結
果、図16(B)、(C)に示されるように、ウエハW
1は全面に渡って平坦化され、平坦度良くウエハホルダ
18’に保持される。
【0160】ウエハホルダ18’上のウエハW1をアン
ロードする場合、図17(A)に示されるように、図1
6(A)中の矢印F方向に沿って搬出アーム52の爪部
50a、50bが空間130a、130bに挿入され、
空間131a、131bのほぼ真下まで爪部50a、5
0bがそれぞれ達した時点で、搬出アーム52を上方に
駆動する。この駆動の途中で、ウエハW1がウエハホル
ダ18’から搬出アーム52の爪部50a、50bに渡
され、さらに、搬出アーム52が所定量上方に駆動され
て、図17(B)に示されるように爪部50a、50b
の底面がウエハホルダ18’上面よりわずかに上方に達
した時点で、ウエハホルダ18’からの搬出アーム52
の退避動作(図17(B)の紙面直交方向手前側への移
動)が開始される。
【0161】このウエハホルダ18’では、図17
(A)からわかるように、ウエハW1を保持した状態の
ウエハホルダの切り欠き凹部30a’30b’(具体的
には、空間130a、130b)に搬出アーム52の爪
部50a、50bを挿入する際に、その挿入をウエハW
1が妨げる等の不都合の発生を確実に回避することがで
きる。また、ウエハ接触面積を最大限大きくすることが
できる。
【0162】但し、このウエハホルダ18’を用いる場
合には、図17(B)からわかるように、前述した実施
形態の場合と比べて、搬出アーム52の上下の移動距離
が大きいため、アンロード時間が僅かながら増加する可
能性がある。
【0163】そこで、この点を考慮して、図18(A)
〜(C)に示されるウエハホルダ18”を用いても良
い。図18(A)は、ウエハホルダ18”上にウエハW
1が載置され吸着保持された状態の正面図を示し、図1
8(B)は図18(A)の平面図、図18(C)は図1
8(A)の左側面図を示す。ここで、図16と同一若し
くは同等部分については同一の符号が付されている。
【0164】このウエハホルダ18”を用いる場合に
も、ウエハホルダ18’を用いる場合と同様にしてウエ
ハW1のアンロードが行われ、同等の効果を得ることが
できる他、搬出アーム52の上下の移動距離を僅かなが
ら短くすることができ、その分スループットの向上が可
能である。
【0165】上記いずれのウエハホルダを用いる場合で
も、必要性能を満たすために、できるだけウエハ接触面
の切除面積を小さくすることが望ましい。
【0166】また、上記実施形態では、投影光学系PL
として屈折光学系を用いた露光装置に本発明が適用され
た場合について説明したが、これに限らず、反射屈折型
の投影光学系を用いた露光装置にも同様に適用できる。
また、上記実施形態では、i線光源やエキシマレーザを
用いた走査型露光装置について説明したが、将来的に走
査型露光装置として注目されている、軟X線光源を用い
たEUV露光装置にも本発明は好適に適用できる。但
し、この場合には、反射型レチクルとオール反射の投影
光学系を用いる必要がある。また、上記実施形態のよう
な走査型露光装置に限らず、ステッパ等の静止露光型の
露光装置や、レチクルを使用しないEB直接描画装置等
にも本発明は同様に適用できる。但し、EUV露光装置
では、露光装置雰囲気を真空にする必要があるので、レ
チクル等の吸着・支持方式として真空吸着を採用でき
ず、静電吸着や平行度を厳しく設定した3点支持方式等
を採用する必要がある。
【0167】更に、上記実施形態では、オフアクシスの
アライメントセンサとして静止状態でマーク検出を行う
結像式アライメントセンサを用いる場合について説明し
たが、これに限らず、ビームスキャン方式のアライメン
ト光学系や、ステージスキャン型のアライメント光学系
を採用しても勿論構わない。
【0168】なお、上記実施形態では、本発明に係る基
板搬送方法及び搬送装置が露光装置に適用された場合に
ついて説明したが、これに限らず、本発明は、半導体処
理の他の工程で用いられる種々の装置、例えば、検査装
置(例えば、SEM(走査型電子顕微鏡)、レーザリペ
ア装置などのステージ上の基板保持部材に基板を保持さ
せる必要があり、ステージが移動する装置であれば好適
に適用でき、同様にスループットの向上を図ることがで
きる。
【0169】なお、本発明の基板搬送装置は、基板をよ
り短時間で基板保持部材から搬出又は搬入することがで
きるように、基板搬送装置を構成する各構成要素が電気
的又は機械的に連結して組み上げられる。
【0170】また、本発明の露光装置は、上記基板搬送
装置により、基盤交換時間が短縮され、スループットの
向上が図られるように、上記基板搬送装置を備えた露光
装置を構成する各構成要素が電気的、機械的、又は光学
的に連結して組み上げられる。
【0171】《デバイス製造方法》次に、上述した露光
装置及び露光方法をリソグラフィ工程で使用したデバイ
スの製造方法の実施形態について説明する。
【0172】図19には、デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造例のフローチャートが示され
ている。図19に示されるように、まず、ステップ20
1(設計ステップ)において、デバイスの機能・性能設
計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、そ
の機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続
き、ステップ202(マスク製作ステップ)において、
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップ203(ウエハ製造ステップ)において、
シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
【0173】次に、ステップ204(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ201〜ステップ203で用意
したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソ
グラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成
する。次いで、ステップ205(デバイス組立ステッ
プ)において、ステップ204で処理されたウエハを用
いてデバイス組立を行う。このステップ205には、ダ
イシング工程、ボンディング工程、及びパッケージング
工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。
【0174】最後に、ステップ206(検査ステップ)
において、ステップ205で作製されたデバイスの動作
確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工
程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
【0175】図20には、半導体デバイスの場合におけ
る、上記ステップ204の詳細なフロー例が示されてい
る。図20において、ステップ211(酸化ステップ)
においてはウエハの表面を酸化させる。ステップ212
(CVDステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形
成する。ステップ213(電極形成ステップ)において
はウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ2
14(イオン打込みステップ)においてはウエハにイオ
ンを打ち込む。以上のステップ211〜ステップ214
それぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成し
ており、各段階において必要な処理に応じて選択されて
実行される。
【0176】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ2
15(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光
剤を塗布する。引き続き、ステップ216(露光ステッ
プ)において、先に説明した露光装置及び露光方法によ
ってマスクの回路パターンをウエハに転写する。次に、
ステップ217(現像ステップ)においては露光された
ウエハを現像し、ステップ218(エッチングステッ
プ)において、レジストが残存している部分以外の部分
の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステ
ップ219(レジスト除去ステップ)において、エッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。
【0177】これらの前処理工程と後処理工程とを繰り
返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0178】以上説明した本実施形態のデバイス製造方
法を用いれば、露光工程(ステップ216)において上
記の露光装置100及びその露光方法が用いられるの
で、スループットの向上により、デバイスの生産性を向
上させることができる。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2、
7、8、に記載の各発明によれば、基板をより短時間で
基板保持部材から搬出することができる基板搬送方法が
提供される。また、請求項3、4、9、10、11に記
載の各発明によれば、基板をより短時間で基板保持部材
に搬入することができる基板搬送方法が提供される。さ
らに、請求項5及び6に記載の各発明によれば、基板保
持部材上の基板の交換時間を短縮することができる基板
搬送方法が提供される。
【0180】請求項12〜15及び23に記載の各発明
によれば、基板をより短時間で基板保持部材から搬出す
ることができる基板搬送装置を提供することができる。
また、請求項16〜19に記載の各発明によれば、基板
をより短時間で基板保持部材に搬入することができる基
板搬送装置を提供することができる。さらに、請求項2
0〜22に記載の各発明によれば、基板保持部材上の基
板の交換時間を短縮することができる従来にない優れた
基板搬送装置を提供することができる。
【0181】請求項24〜26に記載の各発明によれ
ば、スループットの向上を図ることができる露光装置を
提供することができる。
【0182】請求項27に記載の発明によれば、デバイ
スの生産性を向上させることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の露光装置の全体構成を概略的に示
す図である。
【図2】図1のウエハステージを示す平面図である。
【図3】図1の装置を構成する投影光学系近傍の構成部
分及びウエハ搬送系の構成部分の配置を示す平面図であ
る。
【図4】図1の走査露光の原理を説明するための図であ
る。
【図5】図1の搬入アームの構成を説明するための図で
ある((A)〜(C))。
【図6】搬入アーム、ウエハ搬送アーム、及び搬出アー
ム相互の位置関係を説明するための概略斜視図である。
【図7】ウエハに対する露光が行われている最中の動作
を説明するための図である。
【図8】ウエハステージがローディング位置に移動した
ときのその後の動作を説明するための図である。
【図9】ウエハステージがアライメント開始位置に移動
してから後の動作を説明するための図である。
【図10】ウエハステージがベースライン計測位置に移
動した時の動作を説明するための図である。
【図11】ウエハステージがウエハ上のファーストショ
ットの露光のための走査開始位置に移動した後の動作を
説明するための図である。
【図12】(A)は搬出アームの爪部がウエハホルダの
切り欠きに挿入された状態を示す斜視図、(B)は搬出
アームによるウエハWの搬出中の様子を示す斜視図であ
る。
【図13】(A)は搬出アームがウエハホルダ上から退
避した直後の搬入アーム近傍の様子を示す斜視図、
(B)は搬入アームが下降して搬入アームの爪部がウエ
ハホルダの切り欠きに上方から挿入された直後の状態を
示す斜視図である。
【図14】ウエハステージの変形例を示す図である
((A)、(B))。
【図15】(A)は上記実施形態のウエハホルダ上に平
坦度の良くないウエハW1が吸着保持された状態を示す
平面図、(B)は(A)を矢印E方向から見た様子を示
す図、(C)は爪部50a、50bとウエハW1とが干
渉した様子を示す図である。
【図16】(A)は、他の実施形態に係るウエハホルダ
の18’上にウエハW1が吸着保持された状態を示す平
面図、(B)は(A)を矢印F方向から見た様子を示す
図、(C)は(A)を矢印F方向から見た様子を示す図
である。
【図17】ウエハホルダ18’上のウエハW1のアンロ
ード動作を説明するための図である((A)、
(B))。
【図18】(A)はその他の実施形態に係るウエハホル
ダ18”上にウエハW1が吸着保持された状態の正面
図、(B)は(A)の平面図、(C)は(A)の左側面
図である。
【図19】本発明に係るデバイス製造方法の実施形態を
説明するためのフローチャートである。
【図20】図19のステップ204における処理を示す
フローチャートである。
【図21】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
15…ウエハ駆動装置(ステージ駆動装置)、18…ウ
エハホルダ(基板保持部材)、19…ステージ制御装置
(制御装置の一部)、20…主制御装置(制御装置の一
部、第2の制御装置の一部)、21…ウエハローダ制御
装置(制御装置の一部、第2の制御装置の一部、演算装
置)、30a、30b…切り欠き、36…搬入アーム、
38…上下動・回転機構(相対駆動機構)、40a、4
0b、40c…CCDカメラ(計測装置)、50a、5
0b…爪部、52…搬出アーム、56…アーム駆動機
構、58…第1の上下動・スライド機構(相対駆動機
構)、100…露光装置、ALG…アライメントセンサ
(マーク検出系)、WST…ウエハステージ(ステー
ジ)、W、W’、W”…ウエハ(基板)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 514D

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元面内で移動可能な基板保持部材か
    ら基板を搬出する基板搬送方法であって、 基板受け渡し位置に搬出アームを待機させる第1工程
    と;前記基板を保持した前記基板保持部材を前記基板受
    け渡し位置まで移動させ、前記基板を前記基板保持部材
    から前記搬出アームに渡す第2工程と;前記搬出アーム
    と前記基板保持部材とを相対移動させ、前記基板を保持
    した前記搬出アームを前記基板保持部材から退避させる
    第3工程とを含む基板搬送方法。
  2. 【請求項2】 前記第2工程において前記基板を前記基
    板保持部材から前記搬出アームに渡す際に、前記基板保
    持部材及び前記搬出アームの少なくとも一方を前記2次
    元面に直交する方向に移動させることを特徴とする請求
    項1に記載の基板搬送方法。
  3. 【請求項3】 2次元面内で移動可能な基板保持部材に
    基板を搬入する基板搬送方法であって、 基板受け渡し位置に基板を保持した搬入アームを待機さ
    せる第1工程と;前記基板保持部材を前記基板受け渡し
    位置まで移動させ、前記基板を前記搬入アームから前記
    基板保持部材に渡す第2工程と;前記基板保持部材と前
    記搬入アームとを相対移動させることにより前記基板を
    前記搬入アームから離間する第3工程とを含む基板搬送
    方法。
  4. 【請求項4】 前記第2工程において前記基板を前記搬
    入アームから前記基板保持部材に渡す際に、前記基板保
    持部材及び前記搬入アームの少なくとも一方を前記2次
    元面に直交する方向に移動させることを特徴とする請求
    項3に記載の基板搬送方法。
  5. 【請求項5】 2次元面内で移動可能な基板保持部材上
    から基板を搬出するとともに前記基板保持部材上に別の
    基板を搬入する基板搬送方法であって、 基板受け渡し位置に、搬出アーム及び前記別の基板を保
    持した搬入アームを待機させる第1工程と;前記基板を
    保持した前記基板保持部材を前記基板受け渡し位置まで
    移動させ、前記基板を前記基板保持部材から前記搬出ア
    ームに渡す第2工程と;前記基板を保持した前記搬出ア
    ームを前記基板保持部材から退避させる第3工程と;前
    記搬出アームの退避後に、前記別の基板を前記搬入アー
    ムから前記基板保持部材に渡す第4工程とを含む基板搬
    送方法。
  6. 【請求項6】 前記第2工程において前記基板を前記基
    板保持部材から前記搬出アームに渡す際に、前記基板保
    持部材及び前記搬出アームの少なくとも一方を前記2次
    元面に直交する方向に移動させ、 前記第4工程において、前記搬出アームの退避後に、前
    記別の基板を前記搬入アームから前記基板保持部材に渡
    す際に、前記基板保持部材及び前記搬入アームの少なく
    とも一方を前記2次元面に直交する方向に移動させるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の基板搬送方法。
  7. 【請求項7】 2次元方向に移動可能なステージから基
    板を搬出する基板搬送方法であって、 前記ステージ上に設けられ、前記基板との接触面側に前
    記基板を保持した状態で搬出アームの少なくとも一部が
    挿入可能な所定方向に延びる凹部又は切り欠きが形成さ
    れた基板保持部材を予め用意し、 前記搬出アームを基板受け渡し位置に待機させる第1工
    程と;前記基板を保持した前記基板保持部材の前記凹部
    又は切り欠きに前記搬出アームの少なくとも一部を挿入
    するため前記基板受け渡し位置に向かって前記ステージ
    を移動する第2工程と;前記搬出アームを前記凹部又は
    切り欠きに挿入後、前記搬出アームと前記基板保持部材
    とを前記2次元方向に直交する方向に相対移動させるこ
    とにより前記基板を前記基板保持部材から離間させる第
    3工程とを含む基板搬送方法。
  8. 【請求項8】 前記第2工程において前記凹部又は切り
    欠きに前記搬出アームの少なくとも一部を挿入する際
    に、前記搬出アームを同時に前記所定方向に駆動するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の基板搬送方法。
  9. 【請求項9】 2次元方向に移動可能なステージ上に基
    板を搬入する基板搬送方法であって、 前記ステージ上に設けられ、搬入アームの少なくとも一
    部が挿入可能な所定方向に延びる凹部又は切り欠きが形
    成された基板保持部材を予め用意し、 基板受け渡し位置に基板を保持した前記搬入アームを待
    機させる第1工程と;前記ステージを前記基板受け渡し
    位置に向かって移動させる第2工程と;前記基板保持部
    材の前記凹部又は切り欠きに前記搬入アームの少なくと
    も一部を前記2次元方向に直交する方向から挿入する第
    3工程と;前記基板が前記搬入アームから前記基板保持
    部材に渡された後、前記搬入アームと前記ステージとを
    相対移動して、前記基板を前記搬入アームから離間する
    第4工程とを含む基板搬送方法。
  10. 【請求項10】 前記第3工程における基板保持部材の
    前記凹部又は切り欠きに対する前記搬入アームの少なく
    とも一部の挿入は、前記ステージの移動中に行われるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の基板搬送方法。
  11. 【請求項11】 前記第3工程において前記凹部又は切
    り欠きに前記搬入アームの少なくとも一部を前記2次元
    方向に直交する方向から挿入する際に、前記搬入アーム
    を前記2次元方向に直交する方向に移動させると同時に
    前記所定方向に駆動することを特徴とする請求項9に記
    載の基板搬送方法。
  12. 【請求項12】 2次元方向に移動可能なステージから
    基板を搬出する基板搬送装置であって、 搬出アームと;前記搬出アームを駆動するアーム駆動機
    構と;前記ステージ上に設けられ、前記基板との接触面
    側に前記基板を保持した状態で、前記搬出アームの少な
    くとも一部が挿入可能な所定方向に延びる凹部又は切り
    欠きが形成された基板保持部材と;前記ステージを前記
    2次元方向に駆動するステージ駆動装置と;前記搬出ア
    ームと前記基板保持部材とを2次元方向に直交する方向
    に相対的に駆動する相対駆動機構と;前記搬出アームを
    前記アーム駆動機構を介して基板受け渡し位置に移動さ
    せる第1の機能と、前記基板を保持した前記基板保持部
    材の前記凹部又は切り欠きに前記搬出アームの少なくと
    も一部を挿入するため前記基板受け渡し位置に向かって
    前記基板ステージを前記ステージ駆動装置を介して移動
    させる第2の機能と、前記搬出アームを前記凹部又は切
    り欠きに挿入後、前記相対駆動機構を介して前記基板を
    前記基板保持部材から離間させる第3の機能とを有する
    制御装置と;を備える基板搬送装置。
  13. 【請求項13】 前記制御装置は、前記基板保持部材か
    ら前記搬出アームに前記基板が移載された後、前記搬出
    アームと前記ステージとを相対移動して前記搬出アーム
    を前記基板保持部材から退避させる第4の機能を更に有
    することを特徴とする請求項12に記載の基板搬送装
    置。
  14. 【請求項14】 前記制御装置は、前記凹部又は切り欠
    きに前記搬出アームの少なくとも一部を挿入する際に、
    前記搬出アームが前記所定方向に同時に移動するように
    前記アーム駆動機構を制御することを特徴とする請求項
    12に記載の基板搬送装置。
  15. 【請求項15】 前記制御装置は、前記搬出アームの少
    なくとも一部が前記凹部又は切り欠きに挿入された後、
    前記搬出アームと前記ステージとが前記所定方向に相対
    移動するように前記アーム駆動機構及び前記ステージ駆
    動装置の少なくとも一方を制御することを特徴とする請
    求項12に記載の基板搬送装置。
  16. 【請求項16】 2次元方向に移動可能なステージ上に
    基板を搬入する基板搬送装置であって、 基板受け渡し位置で基板を保持する搬入アームと;前記
    基板ステージ上に設けられ、前記搬入アームの少なくと
    も一部が挿入可能な所定方向に延びる凹部又は切り欠き
    が形成された基板保持部材と;前記ステージを前記2次
    元方向に駆動するステージ駆動装置と;前記搬入アーム
    と前記基板保持部材とを前記2次元方向に直交する方向
    に相対的に駆動する相対駆動機構と;前記ステージを前
    記ステージ駆動装置を介して前記基板受け渡し位置に向
    かって移動させる第1の機能と、前記相対駆動機構を介
    して前記搬入アームを前記基板保持部材に接近させるこ
    とにより、前記基板保持部材の前記凹部又は切り欠きに
    前記搬入アームの少なくとも一部を前記2次元方向に直
    交する方向から挿入する第2の機能と、前記基板が前記
    搬入アームから前記基板保持部材に渡された後、前記搬
    入アームと前記ステージとを相対移動して、前記基板を
    前記搬入アームから離間する第3の機能とを有する制御
    装置と;を備える基板搬送装置。
  17. 【請求項17】 前記制御装置は、前記ステージの移動
    中に、前記基板保持部材の前記凹部又は切り欠きに前記
    搬入アームの少なくとも一部を挿入することを特徴とす
    る請求項16に記載の基板搬送装置。
  18. 【請求項18】 前記搬入アームを駆動するアーム駆動
    機構を更に備え、 前記制御装置は、前記凹部又は切り欠きに前記搬出アー
    ムの少なくとも一部を前記2次元方向に直交する方向か
    ら挿入する際に、前記搬入アームが前記2次元方向に直
    交する方向の移動に加えて前記所定方向に移動するよう
    に前記アーム駆動機構を制御することを特徴とする請求
    項16に記載の基板搬送装置。
  19. 【請求項19】 前記搬入アームを駆動するアーム駆動
    機構を更に備え、 前記制御装置は、前記搬入アームの少なくとも一部が前
    記凹部又は切り欠きに挿入された後、前記搬入アームと
    前記ステージとが前記所定方向に相対移動するように前
    記アーム駆動機構及び前記ステージ駆動装置の少なくと
    も一方を制御することを特徴とする請求項16に記載の
    基板搬送装置。
  20. 【請求項20】 2次元方向に移動可能なステージ上か
    ら基板を搬出するとともに前記ステージ上に別の基板を
    搬入する基板搬送装置であって、 搬出アームと;前記基板を基板受け渡し位置で保持する
    搬入アームと;前記搬出アームを駆動するアーム駆動機
    構と;前記ステージ上に設けられ、前記基板との接触面
    側に前記基板を保持した状態で前記搬出アームの少なく
    とも一部が挿入可能で、かつ前記搬入アームの少なくと
    も一部を挿入可能な第1方向に延びる凹部又は切り欠き
    が形成された基板保持部材と;前記搬出アーム及び前記
    搬入アームの少なくとも一方と、前記基板保持部材とを
    前記2次元方向に直交する方向に相対的に駆動する相対
    駆動機構と;前記ステージを前記2次元方向に駆動する
    ステージ駆動装置と;前記搬出アームを前記アーム駆動
    機構を介して前記基板受け渡し位置に移動させる第1の
    機能と、前記基板を保持した前記基板保持部材の前記凹
    部又は切り欠きに前記搬出アームの少なくとも一部を挿
    入するため前記基板受け渡し位置に向かって前記基板ス
    テージを前記ステージ駆動装置を介して移動させる第2
    の機能と、前記搬出アームを前記凹部又は切り欠きに挿
    入後、前記相対駆動機構を介して前記基板を前記基板保
    持部材から離間させる第3の機能と、前記搬出アームを
    前記アーム駆動機構を介して前記基板受け渡し位置から
    退避させる第4の機能と、前記搬出アームの退避後に前
    記相対駆動機構を介して前記搬入アームを前記基板保持
    部材に接近させることにより、前記基板保持部材の前記
    凹部又は切り欠きに前記搬入アームの少なくとも一部を
    前記2次元方向に直交する方向から挿入する第5の機能
    と、前記基板が前記搬入アームから前記基板保持部材に
    渡された後、前記搬入アームと前記ステージとを相対移
    動して、前記基板を前記搬入アームから離間する第6の
    機能とを有する制御装置と;を備える基板搬送装置。
  21. 【請求項21】 前記搬入アームは、前記基板受け渡し
    位置に配置されるとともに、前記基板を保持して該基板
    の面内方向で回転可能であり、前記搬入アームに保持さ
    れた基板の外形を計測する計測装置と;前記計測装置の
    計測結果に基づいて前記基板の前記2次元方向と平行な
    面内の位置ずれを算出する演算装置と;前記演算装置で
    算出された基板の回転方向の位置ずれを、前記搬入アー
    ムの回転量を制御して補正する第2の制御装置とを更に
    備える請求項16又は20に記載の基板搬送装置。
  22. 【請求項22】 前記搬出アーム及び搬入アームは、前
    記凹部又は切り欠きに挿入可能な形状から成る爪部を有
    し、前記爪部の上側に前記基板を前記第1方向とは異な
    る第2方向から出し入れ可能な空間が設けられているこ
    とを特徴とする請求項20に記載の基板搬送装置。
  23. 【請求項23】 前記基板保持部材に形成された凹部
    は、前記基板接触面の一部の前記基板ステージ側に形成
    された所定方向に延びる第1の凹部と該第1の凹部に連
    通し前記基板接触面の一部に形成された第2の凹部とを
    含み、前記基板接触面に載置された前記基板を搬出する
    際に、前記搬出アームを案内する側面視L字状の経路を
    形成することを特徴とする請求項12〜15のいずれか
    一項に記載の基板搬送装置。
  24. 【請求項24】 ステージ上の基板に所定のパターンを
    転写する露光装置であって、 請求項12、16、20、22、23のいずれか一項に
    記載の基板搬送装置を、前記ステージ上の基板の交換装
    置として具備することを特徴とする露光装置。
  25. 【請求項25】 ステージ上の基板に所定のパターンを
    転写する露光装置であって、 請求項21に記載の基板搬送装置を、前記ステージ上の
    基板の交換装置として具備し、 前記基板上の位置検出マークを検出するマーク検出系を
    更に備え、 前記第2の制御装置は、前記演算装置で算出された基板
    の2次元方向の位置ずれを、前記搬入アームの位置調
    整、前記ステージの位置調整、及び前記マーク検出系に
    よる位置検出マークの検出結果の補正のいずれかにより
    補正することを特徴とする露光装置。
  26. 【請求項26】 前記計測装置による前記基板の外形計
    測、前記演算装置による前記基板の位置ずれ算出、及び
    前記第2の制御装置による前記基板の回転補正が、前記
    基板への前記マスクパターンの転写が終了するまでの間
    に前記基板上の動作と同時並行的に行われることを特徴
    とする請求項25に記載の露光装置。
  27. 【請求項27】 請求項24〜26のいずれか一項に記
    載の露光装置を用いて露光を行う露光工程を含むデバイ
    ス製造方法。
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