JP2007211602A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴孔部分に溜まる燃料を排除し、噴孔の周囲におけるデポジットの堆積を低減する燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】スリーブ40は、噴孔から噴射された燃料が通過する開口部43を有している。スリーブ40は、開口部43を形成する内周壁44から外周側へ伸びる溝45を有している。これにより、噴孔からの燃料の噴射が停止されたとき、開口部43に溜まった燃料は、毛細管現象によって溝45を経由してスリーブ40の径方向外側の端部まで運搬される。スリーブ40の径方向外側の端部まで運搬された燃料は、この端部において蒸発する。したがって、噴孔の出口側である開口部43に溜まる燃料を排除することができ、デポジットの堆積を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、噴孔プレートに設けた噴孔から燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
エンジンから排出される排気の規制への適合、および燃費の低減を図るため、燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧形状や噴射量などの噴射特性は精密に調整する必要がある。燃料噴射弁は、適用するエンジンあるいは車両ごとに異なる噴射特性を満たすように調整する必要がある。そこで、噴射特性の調整を容易にするため、噴孔を有する噴孔プレートを先端に設置する燃料噴射弁が公知である(例えば、特許文献1参照)。このような燃料噴射弁では、噴孔プレートを変更することにより、燃料噴射弁の基本構造を変更することなく噴射特性を調整することができる。
特開2005−180199号公報
しかしながら、噴孔プレートは微細な噴孔を有するため、噴孔の周囲には噴射された燃料が残留しやすい。残留した燃料は、高温の燃焼ガスに晒されたり、エンジン停止後の放置などにより固化し、噴孔の周囲にデポジットとして堆積する場合がある。噴孔の周囲にデポジットが堆積すると、燃料の噴射方向または噴霧形状が変化し、所定の噴射性能を確保することが困難になるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、噴孔部分に溜まる燃料を排除し、噴孔の周囲におけるデポジットの堆積を低減する燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1から8のいずれか記載の発明では、噴孔プレートを覆うスリーブには、溝が形成されている。溝は、燃料が通過する開口部を形成している内周壁から外周側へ伸びている。これにより、噴孔からの燃料の噴射が停止すると、噴孔の周囲に付着した燃料はスリーブの溝による毛細管現象によって、開口部を形成する内周壁から外周側へ導かれる。したがって、噴孔部分に溜まる燃料が排除され、噴孔の周囲におけるデポジットの堆積を低減することができる。
請求項2記載の発明では、溝はスリーブの内周壁から外周側の縁部まで伸びている。これにより、開口部を形成する内周壁に付着した燃料は、溝によってスリーブの外周壁へ導かれる。したがって、噴孔部分に溜まる燃料が排除され、噴孔の周囲におけるデポジットの堆積を低減することができる。
請求項3記載の発明では、溝は筒部の外周壁まで伸びている。これにより、開口部を形成する内周壁に付着した燃料は、溝によって筒部の外周壁へ導かれる。そのため、噴孔の周囲に付着した燃料は、スリーブの外周壁で蒸発する。したがって、噴孔部分に溜まる燃料が排除され、噴孔の周囲におけるデポジットの堆積を低減することができる。
請求項4記載の発明では、溝はスリーブの噴孔プレート側の端部に形成されている。そのため、開口部を形成する内周壁に付着した燃料は、スリーブと噴孔プレートとの間を経由して外周側へ導かれる。したがって、噴孔部分に溜まる燃料が排除され、噴孔の周囲におけるデポジットの堆積を低減することができる。
請求項5記載の発明では、スリーブは筒部に軸方向へ伸びる側溝を有している。側溝は、一方の端部が底部の噴孔プレート側に形成される溝に連通している。そのため、噴孔の周囲に付着した燃料は、溝によって径方向へ筒部側まで導かれた後、側溝を通して蒸発する。したがって、噴孔部分に溜まる燃料が排除され、噴孔の周囲におけるデポジットの堆積を低減することができる。
請求項6記載の発明では、開口部を形成する内周壁は弁ボディの軸に沿った断面が直線状である。内周壁の断面を直線状にすることにより、内周壁に付着した燃料は毛細管現象によってすみやかに溝に吸引される。したがって、噴孔部分に溜まる燃料が迅速に排除され、噴孔の周囲におけるデポジットの堆積を低減することができる。
請求項7記載の発明では、内周壁の断面は特に弁ボディの軸に概ね平行である。これにより、内周壁に付着した燃料は、毛細管現象によって容易かつすみやかに溝に吸引される。したがって、噴孔部分に溜まる燃料が迅速に排除され、噴孔の周囲におけるデポジットの堆積を低減することができる。
請求項8記載の発明では、溝を形成する壁面にコーティング部を有している。コーティング部は、例えば親水性または親油性のコーティングによって形成される。これにより、コーティング部は、噴孔の周囲の内周壁に付着した燃料を溝へ吸引する。そのため、コーティング部を形成することによって、内周壁に付着した燃料はすみやかに溝に吸入される。したがって、噴孔部分に溜まる燃料が迅速に排除され、噴孔の周囲におけるデポジットの堆積を低減することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、各実施形態での説明は省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁(以下、燃料噴射弁を「インジェクタ」という。)を図2に示す。第1実施形態によるインジェクタ10は、例えばガソリンエンジンの燃焼室に吸入される吸気に燃料を噴射する。なお、インジェクタ10は、ガソリンエンジンの燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式のガソリンエンジン、またはディーゼルエンジンに適用してもよい。
インジェクタ10の収容パイプ11は、薄肉の筒状に形成されている。収容パイプ11は、第一磁性部12、非磁性部13および第二磁性部14を有している。非磁性部13は、第一磁性部12と第二磁性部14との磁気的な短絡を防止している。収容パイプ11は、一方の端部に燃料入口15を有している。燃料入口15には、図示しない燃料ポンプから燃料が供給される。燃料入口15に供給された燃料は、燃料フィルタ16を経由して収容パイプ11の内周側に流入する。燃料フィルタ16は、収容パイプ11の端部に設置され、燃料に含まれる異物を除去する。
収容パイプ11の燃料入口15とは反対側、すなわち第一磁性部12の内周側には弁ボディ20が設置されている。弁ボディ20は、略円筒状に形成され、第一磁性部12の内周側に固定されている。弁ボディ20は、図3に示すように先端に近づくにつれて内径が小さくなる円錐状の内壁面21に弁座22を有している。弁ボディ20は、収容パイプ11とは反対側の端部に噴孔プレート23を有している。噴孔プレート23は、弁ボディ20側の端面と弁ボディ20とは反対側の端面とを接続する噴孔24を有している。
弁部材としてのニードル25は、第一磁性部12および弁ボディ20の内周側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。ニードル25は、収容パイプ11および弁ボディ20と概ね同軸上に配置されている。ニードル25は、噴孔プレート23側の端部近傍にシール部26を有している。シール部26は、弁ボディ20に形成されている弁座22に着座可能である。ニードル25は、弁ボディ20との間に燃料が流れる燃料通路27を形成する。ニードル25のシール部26が弁座22から離座することにより、燃料通路27と噴孔24とは連通する。本実施形態の場合、ニードル25は、筒状に形成されている。ニードル25は、内部に燃料通路28を形成している。ニードル25は、燃料通路27と燃料通路28とを接続する燃料孔251および燃料孔252を有している。なお、ニードル25は、筒状に限らず、中実の柱状でもよい。
インジェクタ10は、図2に示すようにニードル25を駆動する駆動部30を有している。駆動部30は、電磁駆動部である。駆動部30は、コイル部31、ハウジング32、ホルダ33、固定コア34および可動コア35を有している。ハウジング32およびホルダ33は、磁性材料から形成されている。ハウジング32は、コイル部31の外周側を覆っている。ホルダ33は、収容パイプ11の外周側に配置され、噴孔24側からコイル部31を保持している。ハウジング32およびホルダ33は、磁性材料から形成され、磁気的に接続している。コイル部31、ハウジング32、ホルダ33および収容パイプ11の外周側は、樹脂モールド36によって覆われている。コイル部31は、配線部材37を経由してコネクタ38に設置されているターミナル39と電気的に接続している。
固定コア34は、収容パイプ11を挟んでコイル部31の内周側に固定されている。固定コア34は、例えば鉄などの磁性材料により略円筒状に形成されている。固定コア34は、可動コア35との間に所定の隙間を形成して設置される。この固定コア34と可動コア35との間の隙間は、ニードル25のリフト量に対応する。
可動コア35は、収容パイプ11の内周側に収容されている。可動コア35は、収容パイプ11の内周側を軸方向へ往復移動可能である。可動コア35は、噴孔24とは反対側の端部が固定コア34と対向している。可動コア35は、例えば鉄などの磁性材料から略円筒状に形成されている。ニードル25は、シール部26とは反対側の端部が可動コア35の内周側に固定されている。これにより、ニードル25および可動コア35は、一体となって軸方向へ往復移動する。
可動コア35は、弾性部材としてのスプリング17と接している。スプリング17は、軸方向の一方の端部が可動コア35と接し、他方の端部がアジャスティングパイプ18と接している。アジャスティングパイプ18は、固定コア34の内周側に固定されている。スプリング17は、軸方向へ伸長する力を有している。そのため、一端が固定されているスプリング17は、他端側において一体の可動コア35およびニードル25を弁座22側へ押し付ける。スプリング17の荷重は、アジャスティングパイプ18の固定コア34への圧入量により調整される。コイル部31に通電していないとき、一体の可動コア35およびニードル25は弁座22側へ押し付けられる。これにより、シール部26は弁座22に着座する。
噴孔プレート23の弁ボディ20とは反対側すなわち噴孔プレート23の外側は、スリーブ40によって覆われている。スリーブ40は、噴孔プレート23の外側を覆うとともに、噴孔プレート23を弁ボディ20に保持している。スリーブ40は、弁ボディ20の先端部との間に噴孔プレート23を挟み込んでいる。スリーブ40は、図1および図3に示すように底部41および筒部42を有している。底部41は、噴孔プレート23とともに弁ボディ20の先端を覆っている。底部41は、径方向の中央側に開口部43を有している。すなわち、底部41の内周壁44は、開口部43を形成している。噴孔プレート23の噴孔24を経由して噴射された燃料は、底部41の開口部43を通過する。スリーブ40は、例えば樹脂や金属などで形成されている。
筒部42は、底部41の径方向の外側の端部に接続し、弁ボディ20側に立ち上がっている。これにより、スリーブ40は、底部41と筒部42とを有するカップ状に形成されている。底部41の外周側は、筒部42に接続している。筒部42は、弁ボディ20の外周側を覆い、一部に噴孔プレート23を挟み込んでいる。
スリーブ40は、図1に示すように底部41に内周壁44から外側へ伸びる溝45を有している。溝45は、スリーブ40の周方向の長さ、すなわち幅が小さく設定されている。溝45は、内周壁44から外側へ放射状に配置されている。溝45は、底部41の噴孔プレート23側の端面411から噴孔プレート23とは反対側の端面412まで貫いている。すなわち、溝45は、底部41を板厚方向に貫いている。また、本実施形態の場合、溝45は、内周壁44から底部41の径方向外側の縁部まで形成されている。なお、溝45は、内周壁44から底部41の径方向外側へ途中まで形成してもよい。開口部43を形成するスリーブ40の内周壁44は、図1(A)に示すように弁ボディ20の軸に沿った断面形状が直線状である。本実施形態の場合、特にスリーブ40の内周壁44は、弁ボディ20の軸と概ね平行である。
コイル部31に通電すると、可動コア35は固定コア34側へ吸引される。そのため、可動コア35と一体のニードル25は、固定コア34側へ移動する。これにより、ニードル25のシール部26は、弁ボディ20の弁座22から離座する。シール部26が弁座22から離座すると、燃料通路27の燃料はシール部26と弁座22との間を経由して噴孔プレート23が形成する噴孔24へ流入する。その結果、噴孔24から燃料が噴射される。噴孔24から噴射される燃料は、スリーブ40の開口部43を通過する。
コイル部31への通電が停止されると、固定コア34と可動コア35との間の磁気吸引力は消滅する。そのため、スプリング17の押し付け力によって、可動コア35および一体のニードル25は弁ボディ20側へ移動する。そして、ニードル25のシール部26が弁ボディ20の弁座22に着座すると、噴孔24からの燃料の噴射は停止される。
燃料の噴射が停止すると、燃料の一部は噴孔24の出口側である噴孔プレート23の弁ボディ20とは反対側の面、すなわちスリーブ40の開口部43に溜まる。溜まった燃料は、断面が直線状の内周壁44から溝45へ浸入する。このとき、溝45の幅は小さいため、開口部43に溜まった燃料は毛細管現象によってスリーブ40に形成された溝45へ吸入される。内周壁44を直線状とし、かつ弁ボディ20の軸と概ね平行にすることにより、開口部43に溜まった燃料は内周壁44からすみやかに溝45へ吸入される。
溝45へ吸入された燃料は、毛細管現象によって溝45を経由してスリーブ40の径方向外側の端部まで運搬される。スリーブ40の径方向外側の端部まで運搬された燃料は、この端部において蒸発する。これにより、燃料の噴射が停止されても、開口部43に溜まる燃料は溝45によってスリーブ40の径方向外側の端部まで運搬されて蒸発する。したがって、噴孔24の出口側である開口部43に溜まる燃料を排除することができる。また、開口部43に溜まる燃料を排除することにより、噴孔24の周囲に固化した燃料などが堆積することがない。したがって、噴孔24の周囲へのデポジットの堆積を低減することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるインジェクタ10のスリーブ50を図4に示す。図4(B)は第2実施形態によるインジェクタ10のスリーブ50を燃料入口15とは反対側の端部から見た概略図であり、図4(A)は(B)のA−A線における断面図である。
第2実施形態では、スリーブ50は底部51および筒部52を有している。底部51は、径方向の中心部に開口部53を形成する内周壁54を有している。スリーブ50の底部51に設けられている溝55は、開口部53を形成する内周壁54の接線に対し所定の角度をなすスパイラル状に形成されている。溝55は、第1実施形態と同様にスリーブ50の径方向外側の端部まで形成してもよく、径方向の途中まで形成してもよい。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に開口部53に溜まる燃料を排除することができ、噴孔24の周囲へのデポジットの堆積を低減することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるインジェクタ10のスリーブ60を図5に示す。図5(B)は第3実施形態によるインジェクタ10のスリーブ60を燃料入口15とは反対側の端部から見た概略図であり、図5(A)は(B)のA−A線における断面図である。
第3実施形態では、スリーブ60は底部61および筒部62を有している。底部61は、径方向の中心部に開口部63を形成する内周壁64を有している。スリーブ60の底部61に設けられている溝65は、開口部63を形成する内周壁64から径方向外側へ伸びている。また、スリーブ60は、筒部62の外周壁621に軸方向へ伸びる側溝66を有している。側溝66は、一方の端部が底部61に形成された溝65の径方向外側の端部に連通している。また、側溝66は、他方の端部が筒部62の底部61とは反対側の端部まで伸びて形成されている。これにより、溝65を経由して底部61の径方向外側の端部まで運搬された燃料は、毛細管現象によってさらに側溝66を通してスリーブ60の燃料入口15側へ運搬される。そのため、燃料は、噴孔24からさらに遠ざかったスリーブ60の筒部62の外周壁621側で蒸発する。したがって、噴孔24の近傍であるスリーブ60の開口部63に溜まる燃料を排除することができ、噴孔24の周囲へのデポジットの堆積を低減することができる。
なお、側溝66は、筒部62の底部61側の端部から底部61とは反対側へ軸方向の途中まで形成してもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態によるインジェクタ10のスリーブ70を図6に示す。図6(B)は第4実施形態によるインジェクタ10のスリーブ70を燃料入口15とは反対側の端部から見た概略図であり、図6(A)は(B)のA−A線における断面図である。
第4実施形態では、スリーブ70は底部71および筒部72を有している。底部71は、径方向中心部に開口部73を形成する内周壁74を有している。第4実施形態の場合、スリーブ70は、底部71の噴孔プレート23側に溝75を有している。すなわち、溝75は、スリーブ70の底部71において噴孔プレート23側の端面711から噴孔プレート23とは反対側の端面712に向けて底部71の板厚の途中まで形成されている。溝75は、開口部73を形成する内周壁74から径方向外側へ放射状に筒部72の内周壁721まで伸びている。スリーブ70は、筒部72の内周壁721に軸方向へ伸びる側溝76を有している。側溝76は、一方の端部が底部71に形成された溝75の径方向外側の端部に連通している。また、側溝76は、他方の端部が筒部72の底部71とは反対側の端部722に開放している。すなわち、弁ボディ20にスリーブ70を取り付けたとき、側溝76の底部71とは反対側の端部は弁ボディ20とスリーブ70との間に開口している。
これにより、底部71に形成された溝75を経由して底部71の径方向外側の端部まで運搬された燃料は、毛細管現象によってさらに側溝76を通してスリーブ70の燃料入口15側の端部722へ運搬される。そして、運搬された燃料は、側溝76の途中または筒部72の底部71とは反対側の端部722から蒸発する。したがって、噴孔24の近傍であるスリーブ70の開口部73にとどまる燃料を排除することができ、噴孔24の周囲へのデポジットの堆積を低減することができる。
なお、第4実施形態では、側溝76は筒部72の底部71とは反対側の端部722まで伸びて形成されている例について説明した。しかし、スリーブ70と弁ボディ20との間に、軸方向の途中で隙間が形成される場合、側溝76は軸方向の途中に形成される隙間まで伸ばせばよい。これにより、燃料は、筒部72の軸方向の途中に位置する側溝76の底部71とは反対側の端部で蒸発した後、スリーブ70と弁ボディ20との間を経由して外部に放出される。
(その他の実施形態)
上記の複数の実施形態で説明したスリーブ40、50、60、70の溝45、55、65、75には、コーティング部を形成してもよい。コーティング部は、毛細管現象による燃料の吸引力を高める。コーティング部は、溝45、55、65、75を形成するスリーブ40、50、60、70の壁面に例えば親水性または親油性のコーティング層を設ける。これにより、内周壁44、54、64、74が形成する開口部43、53、63、73に溜まった燃料は、コーティング部によって迅速に溝45、55、65、75へ吸引される。したがって、開口部43、53、63、73へ溜まる燃料を迅速に排除することができる。
上記の複数の実施形態では、開口部43、53、63、73を形成する内周壁44、54、64、74がスリーブ40、50、60、70および弁ボディ20の中心軸と概ね平行である場合について説明した。しかし、内周壁44、54、64、74は、スリーブ40、50、60、70および弁ボディ20の中心軸に対し傾斜していてもよい。この場合、開口部を形成する内周壁と中心軸とは、平行に近い方が好ましい。また、内周壁が中心軸に対し傾斜している場合でも、内周壁は中心軸に沿った断面が直線状であることが望ましい。
上記の複数の実施形態では、スリーブ40、50、60、70の溝45、55、65、75が内周壁44、54、64、74から外周側へ直線状に伸びる例について説明した。しかし、溝45、55、65、75は、径方向の途中で曲がってもよく、曲線状に形成してもよい。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態によるインジェクタのスリーブを示す概略図であって、(B)は図2の矢印I方向から見た矢視図、(A)は(B)のA−A線における断面図。 本発明の第1実施形態によるインジェクタの概略を示す断面図。 本発明の第1実施形態によるインジェクタの要部の概略を示す断面図。 本発明の第2実施形態によるインジェクタのスリーブを示す概略図であって、(B)は図2の矢印I方向に対応する方向から見た矢視図、(A)は(B)のA−A線における断面図。 本発明の第3実施形態によるインジェクタのスリーブを示す概略図であって、(B)は図2の矢印I方向に対応する方向から見た矢視図、(A)は(B)のA−A線における断面図。 本発明の第4実施形態によるインジェクタのスリーブを示す概略図であって、(B)は図2の矢印I方向に対応する方向から見た矢視図、(A)は(B)のA−A線における断面図。
符号の説明
10:インジェクタ(燃料噴射弁)、20:弁ボディ、22:弁座、23:噴孔プレート、24:噴孔、40、50、60、70:スリーブ、41、51、61、71:底部、42、52、62、72:筒部、43、53、63、73:開口部、44、54、64、74:内周壁、45、55、65、75:溝、76:側溝、621:外周壁

Claims (8)

  1. 弁座を有する弁ボディと、
    前記弁ボディの燃料噴射側に設置され、燃料を噴射する噴孔を有する噴孔プレートと、
    前記噴孔プレートの前記弁ボディと反対側の端部を覆い、前記噴孔から噴射される燃料が通過する開口部、前記開口部を形成する内周壁から外周側へ伸びる溝を有するスリーブと、
    を備える燃料噴射弁。
  2. 前記溝は、前記スリーブの前記内周壁から外周側の縁部まで伸びている請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 前記スリーブは、前記開口部を形成する底部と、前記底部の径方向外側の端部から前記弁ボディ側へ伸びる筒部とを有し、
    前記溝は、前記筒部の外周壁まで伸びている請求項1または2記載の燃料噴射弁。
  4. 前記スリーブは、前記開口部を形成する底部と、前記底部の径方向外側の端部から前記弁ボディ側へ伸びる筒部とを有し、
    前記溝は、前記底部の前記噴孔プレート側に形成されている請求項1、2または3記載の燃料噴射弁。
  5. 前記筒部は、内壁に一方の端部が前記底部に形成される前記溝に連通し、前記内壁に沿って前記底部とは反対側へ軸方向へ伸びる側溝を有する請求項4記載の燃料噴射弁。
  6. 前記開口部を形成する前記内周壁は、前記弁ボディの軸に沿った断面が直線状である請求項1から5のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  7. 前記開口部を形成する前記内周壁は、前記弁ボディの軸に概ね平行である請求項6記載の燃料噴射弁。
  8. 前記溝を形成する壁面に液体を吸引する力を高めるコーティング部を有する請求項1から7のいずれか一項記載の燃料噴射弁。



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