JP2007205229A - 燃料噴射弁および燃料噴射弁の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダンパ効果およびスクイズ効果を低減し、燃料通路を開閉する応答性を向上する燃料噴射弁および燃料噴射弁の製造方法を提供する。
【解決手段】弁ボディの弁座に着座または弁座から離座することにより燃料通路の燃料の流れを断続するニードルと、軸方向の一方の端部に可動側接触面35cを有し、ニードルとともに軸方向へ往復移動する可動コア35と、可動コア35とともに磁気回路を形成し、可動側接触面35cと接触可能に対向して配置された固定側接触面34bを有する固定コア34とを備える。そして、両接触面35c、34bのうち少なくとも一方を粗面状に形成する。これによれば、両接触面35c、34bが接触した状態において接触面間に部分的な隙間が燃料の逃がし通路として形成されるので、ダンパ効果およびスクイズ効果を低減できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁および燃料噴射弁の製造方法に関する。
従来、ニードルを電磁的に駆動する燃料噴射弁が公知である。このような燃料噴射弁では、ニードルおよび可動コアは一体となって軸方向へ往復移動する。コイルへ通電すると、固定コアと可動コアとの間には磁気吸引力が発生する。これにより、一体の可動コアおよびニードルは、固定コア側へ移動し、可動コアに設けられた接触面と固定コアに設けられた接触面とが接触する。一方、コイルへの通電を停止すると、一体の可動コアおよびニードルは、例えばスプリングなどの弾性部材によって固定コアとは反対側すなわち弁座側へ移動し、両接触面は離れる(特許文献1、2参照)。
特開2005−180407号公報 特表平8−506876号公報
しかしながら、コイルへ通電し、両コアの接触面が近づく際には、両接触面で押し退けられる燃料の逃げ場がなくなる。そのため、燃料が圧縮されることによるダンパ効果により可動コアの移動を妨げる力が生じる。その結果、通電を開始してから完全に開弁するまでの時間が長くなり、コイルへの通電に対する開弁作動の応答性が悪化する。
また、コイルへの通電を停止し、両コアの接触面が離れ始める際には、両接触面間への燃料の流入が困難である。そのため、両コアの接触面間で発生するスクイズ効果により可動コアの移動を妨げる力が生じる。その結果、通電を停止してから閉弁するまでの時間が長くなり、コイルへの通電停止に対する閉弁作動の応答性が悪化する。
そこで、本発明の目的は、これらのダンパ効果およびスクイズ効果を低減し、燃料通路を開閉する応答性を向上する燃料噴射弁および燃料噴射弁の製造方法を提供することにある。
請求項1または2記載の発明では、可動側接触面および固定側接触面のうち少なくとも一方は粗面状に形成されている。そのため、両接触面が接触した状態において接触面間に部分的な隙間が形成されることとなる。両接触面間に形成された隙間は、燃料の逃がし通路として機能することとなる。すなわち、両コアの接触面が近づく際には、両接触面で押し退けられる燃料は逃がし通路から流出し、両コアの接触面が離れ始める際には、逃がし通路から両接触面間に燃料が流入する。よって、開弁時のダンパ効果および閉弁時のスクイズ効果が低減されるため、閉弁および開弁の時間を短縮することができ、ニードルによる燃料流れ断続の応答性を向上させることができる。
請求項3から5のいずれか一項記載の発明では、可動側接触面および固定側接触面のうち少なくとも一方を粗面状に形成する粗面形成工程を備える。そのため、請求項1または2と同様に、両接触面が接触した状態において逃がし通路としての隙間が形成されることとなる。よって、開弁時のダンパ効果および閉弁時のスクイズ効果が低減されるため、閉弁および開弁の時間を短縮することができ、ニードルによる燃料流れ断続の応答性を向上させることができる。
請求項4記載の発明では、ショットブラストにより粗面状に形成するため、エッチング等の他の工法により粗面状に形成した場合に比べて容易に製造できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁としてのインジェクタを、図1および図2に示す。第1実施形態によるインジェクタ10は、例えばガソリンエンジンの燃焼室に吸入される吸気に燃料を噴射する。なお、インジェクタ10は、ガソリンエンジンの燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式のガソリンエンジン、またはディーゼルエンジンに適用してもよい。燃料噴射装置は、インジェクタ10、およびインジェクタ10に燃料を供給する図示しないデリバリパイプなどから構成されている。
インジェクタ10の収容パイプ11は、薄肉の筒状に形成されている。収容パイプ11は、第一磁性部12、非磁性部13および第二磁性部14を有している。非磁性部13は、第一磁性部12と第二磁性部14との磁気的な短絡を防止している。収容パイプ11は、一方の端部に燃料導入口15を有している。燃料導入口15は、図示しない燃料ポンプから燃料が供給される。燃料導入口15に供給された燃料は、フィルタ16を経由して収容パイプ11の内周側の燃料通路41に流入する。フィルタ16は、収容パイプ11の端部に設置され、燃料に含まれる異物を除去する。
収容パイプ11の燃料導入口15とは反対側、すなわち第一磁性部12の先端にはノズル20が設置されている。ノズル20は、弁ボディ21および噴孔プレート22を有している。弁ボディ21は、略円筒状に形成され、第一磁性部12の内周側に固定されている。弁ボディ21は、先端すなわち燃料導入口15とは反対側の端部に開口部21aを有している。弁ボディ21は、開口部21aに近づくにつれて内径が小さくなる円錐状の内壁に弁座23を有している。弁ボディ21は、収容パイプ11とは反対側の端部に噴孔プレート22を有している。噴孔プレート22は、弁座23側の内壁と弁座23とは反対側の外壁とを連通する噴孔24を有している。
ニードル25は、第一磁性部12および弁ボディ21の内周側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。ニードル25は、収容パイプ11および弁ボディ21と概ね同軸上に配置されている。ニードル25は、噴孔プレート22側の端部近傍にシール部26を有している。シール部26は、弁ボディ21に形成されている弁座23に着座可能である。ニードル25は、弁ボディ21との間に燃料が流れる燃料通路27を形成する。ニードル25のシール部26が弁座23から離座することにより、燃料通路27は噴孔24と連通する。本実施形態の場合、ニードル25は筒状に形成されている。ニードル25は、内周側に燃料通路42を形成している。ニードル25は、燃料通路42と燃料通路27とを接続する孔251および孔252を有している。なお、ニードル25は、筒状に限らず中実の柱状でもよい。
インジェクタ10は、ニードル25を駆動する駆動部30を有している。駆動部30は、電磁駆動部である。駆動部30は、コイル31、プレート32、ホルダ33、固定コア34および可動コア35を有している。プレート32およびホルダ33は、磁性材料から形成されている。プレート32は、コイル31の外周側を覆っている。ホルダ33は、収容パイプ11の外周側に配置され、噴孔24側からコイル31を保持している。プレート32およびホルダ33は、磁性材料から形成され、磁気的に接続している。コイル31、プレート32、ホルダ33および収容パイプ11の外周側は、樹脂モールド36によって覆われている。コイル31は、配線部材37を経由してコネクタ38に設置されているターミナル39と電気的に接続している。筒状の収容パイプ11、弁ボディ21、これらの外周側に設置される駆動部30、およびこれらを覆う樹脂モールド36などは、内部に燃料通路を区画するハウジングである。
固定コア34は、収容パイプ11を挟んでコイル31の内周側に固定されている。固定コア34は、例えば鉄などの磁性材料により略円筒状に形成されている。固定コア34は、内周側に燃料通路43を形成している。固定コア34は、可動コア35との間に所定の隙間を形成して設置される。この固定コア34と可動コア35との間の隙間は、ニードル25のリフト量に対応する。
可動コア35は、収容パイプ11の内周側に収容されている。可動コア35は、収容パイプ11の内周側を軸方向へ往復移動可能である。可動コア35は、噴孔24とは反対側の端部が固定コア34と対向している。可動コア35は、例えば鉄などの磁性材料から略円筒状に形成されている。可動コア35は、内周側に燃料通路44を形成している。ニードル25は、シール部26とは反対側の端部が可動コア35の内周側に固定されている。これにより、ニードル25および可動コア35は、一体となって軸方向へ往復移動する。
一体のニードル25および可動コア35は、シール部26が弁座23に着座することにより、噴孔24側への移動が規制される。また、一体のニードル25および可動コア35は、噴孔24とは反対側へ移動すると可動コア35が固定コア34に接する。これにより、一体のニードル25および可動コア35は、固定コア34側への移動が規制される。そのため、固定コア34は、一体のニードル25および可動コア35の固定コア34側への移動を規制するストッパとして機能する。
可動コア35は、弾性部材としてのスプリング17と接している。弾性部材は、スプリング17に限らず、例えば板ばね、オイルダンパあるいはエアダンパなど、弾性を有していれば適用することができる。スプリング17は、軸方向の一方の端部が可動コア35と接し、他方の端部がアジャスティングパイプ18と接している。アジャスティングパイプ18は、固定コア34の内周側に固定されている。スプリング17は、軸方向へ伸長する力を有している。そのため、一端が固定されているスプリング17は、他端側において一体のニードル25および可動コア35を弁座23側へ押し付ける。スプリング17の荷重は、アジャスティングパイプ18の固定コア34への圧入量により調整される。コイル31に通電していないとき、一体のニードル25および可動コア35は弁座23側へ押し付けられる。これにより、シール部26は弁座23に着座する。アジャスティングパイプ18は、略円筒状に形成されている。アジャスティングパイプ18は、内周側に燃料通路45を形成する。
燃料導入口15からフィルタ16へ流入した燃料は、収容パイプ11が形成する燃料通路41、アジャスティングパイプ18が形成する燃料通路45、固定コア34が形成する燃料通路43、可動コア35が形成する燃料通路44、ニードル25の燃料通路42、孔251および孔252を経由して燃料通路27へ流入する。
次に、可動コア35と固定コア34の接触面の詳細を、図3および図4を用いて説明する。
可動コア35の端部は、固定コア34の端部に向けて延びる凸部35aを有する。凸部35aは、可動コア35の軸方向周りに延びる円環形状である。凸部35aは、可動コア35の端部のうち内周面側(図3の右側)に位置する。
凸部35aの突出端には、硬質めっき層35bが形成されており、硬質めっきの材質例としては硬質クロムめっき、ニッケルめっき、無電解ニッケルめっき等が挙げられる。この硬質めっき層35bの表面は、固定コア34の固定側接触面34bと接触する可動側接触面35cである。硬質めっき層35bが形成されることにより、固定コア34との接触に対する可動コア35の耐磨耗性を向上させている。
可動側接触面35cは、梨地状その他の粗面状に形成されており、より具体的には、十点平均粗さにて計測される表面粗さRzが5μm〜20μm程度となるように形成されている。
図5は、可動側接触面35cを粗面状に形成する粗面形成工程を示す図であり、この工程におけるショットブラストにより可動側接触面35cは粗面状に形成される。具体的には、先ず、可動側接触面35cがノズル50と対向するように可動コア35単体を設置し、図6(a)に示す状態にする。その後、図6(b)に示す如く、ノズル50から可動側接触面35cに向けて砥粒としてのビーズ51を噴射する。その後、可動側接触面35cを洗浄して付着したビーズ51等を除去する。
なお、凸部35aに硬質めっき層35bを形成するめっき処理工程は、電気処理または化成処理によるものであり、粗面形成工程の前に行われる。また、粗面形成工程にてビーズ51を噴射する前に、可動コア35の端部のうち可動側接触面35c以外の部分をマスキングすることにより、図4に示す如く可動側接触面35cみが粗面状となるようにしている。粗面形成工程が終了した後、可動コア35単体にニードル25を組み付け、一体となった可動コア35およびニードル25を、収容パイプ11内に組み付ける。
一方、固定コア34の端部はこのような凸部35aを有しておらず、軸方向に対して垂直に拡がる平坦形状である。固定コア34の端部には、可動コア35の硬質めっき層35bと同様にして硬質めっき層34aが形成されており、可動コア35との接触に対する固定コア34の耐磨耗性を向上させている。
硬質めっき層35bの表面は、可動側接触面35cと同様の工程によりショットブラストにて粗面状に形成される。図4に示す例では、固定コア34の硬質めっき層35bのうち、可動側接触面35cと接触する固定側接触面34bに加え、それ以外の部分も粗面状に形成している。粗面形成工程が終了した後、固定コア34単体にアジャスティングパイプ18を組み付け、一体となった固定コア34およびアジャスティングパイプ18を、収容パイプ11内に組み付ける。
次に、上記構成によるインジェクタ10の作動を説明する。
コイル31への通電を停止しているとき、固定コア34と可動コア35との間には磁気吸引力が発生しない。そのため、一体のニードル25および可動コア35は、スプリング17によって弁ボディ21側へ押し付けられる。これにより、一体のニードル25および可動コア35は、弁ボディ21側へ移動し、シール部26が弁座23に着座している。その結果、燃料通路27と噴孔24との間は遮断され、噴孔24から燃料は噴射されない。
コイル31へ通電すると、発生した磁界により、第二磁性部14、固定コア34、可動コア35、第一磁性部12、ホルダ33およびプレート32には磁気回路が形成される。これにより、固定コア34と可動コア35との間には、磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力によって、可動コア35は固定コア34側へ吸引される。磁気吸引力がスプリング17の押し付け力よりも大きくなると、一体のニードル25および可動コア35は固定コア34側へ移動する。一体のニードル25および可動コア35は、可動コア35の可動側接触面35cが固定コア34の固定側接触面34bに接するまで、固定コア34側へ移動する。一体のニードル25および可動コア35が固定コア34側へ移動すると、シール部26は弁座23から離座する。これにより、燃料通路27と噴孔24とは開口部21aを介して連通し、噴孔24から燃料が噴射される開弁状態となる。
コイル31への通電を停止すると、固定コア34と可動コア35との間の磁気吸引力は消滅する。そのため、可動側接触面35cと固定側接触面34bは離れ、一体にニードル25および可動コア35は、再びスプリング17によって弁ボディ21側へ押し付けられる。これにより、一体のニードル25および可動コア35は、弁ボディ21側へ移動する。一体のニードル25および弁ボディ21は、シール部26が弁座23に着座するまで弁ボディ21側へ移動する。シール部26が弁座23に着座すると、燃料通路27と噴孔24との間は遮断され、噴孔24から燃料は噴射されない閉弁状態となる。
上述のように、一体のニードル25および可動コア35は、コイル31への通電によって可動コア35の可動側接触面35cが固定コア34の固定側接触面34bに衝突する。また、一体のニードル25および可動コア35は、コイル31への通電の停止によってニードル25が弁ボディ21に衝突する。そのため、コイル31への通電の断続によって、一体のニードル25および可動コア35は弁ボディ21または固定コア34への衝突を繰り返す。
そして、本実施形態によれば、可動側接触面35cおよび固定側接触面34bは粗面状に形成されている、すなわち、図4に示す如く両接触面35c、34b上には微細な溝35d、34cが多数形成されている。そのため、両接触面35c、34bが接触した状態において、これらの溝35d、34cが接触面間における部分的な隙間を形成することとなり、これらの隙間は、燃料の逃がし通路として機能する。
すなわち、両コア34、35の接触面が近づく際には、両接触面35c、34bで押し退けられる燃料は逃がし通路から燃料通路43、44に流出し、両コア34、35の接触面が離れ始める際には、燃料通路43、44に位置する燃料が逃がし通路を介して両接触面35c、34bの間に流入する。よって、開弁時のダンパ効果および閉弁時のスクイズ効果が低減されるため、閉弁および開弁の時間を短縮することができ、コイル31への通電に対する、ニードル25による燃料流れ断続の応答性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、めっき処理工程を粗面形成工程の前に行うので、粗面形成工程の後に行った場合に比べて、両コア34、35の磁性材素地形状を凹凸粗面にする必要がないため磁気特性を悪化させないといった効果が奏される。
また、本実施形態によれば、ショットブラストにより粗面形成工程を行うので、ビーズ51の大きさや噴射速度を調整することで、溝35d、34cの面積および深さ等、両接触面35c、34bの粗面状態を変えることができる。よって、粗面状態を容易に調整することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるインジェクタの両コア34、35の接触面34b、35cを図7、図8に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態では可動コア35の可動側接触面35cと固定コア34の固定側接触面34bの両方を粗面状に形成しているのに対し、本実施形態では、可動側接触面35cおよび固定側接触面34bのいずれか一方のみを粗面状に形成している。図7に示す例では可動側接触面35cのみを、図8に示す例では固定側接触面34bのみを粗面状に形成している。本実施形態によっても第1実施形態と同様の効果が奏される。
(他の実施形態)
以上説明した各実施形態では、凸部35aを可動コア35の端部に設けているが、本発明の実施にあたり、固定コア34および可動コア35の少なくとも一方の端部に凸部を設けてもよいし、いずれのコア34、35の端部にも凸部を設けないようにしてもよい。なお、両コア34、35の端部にそれぞれ凸部を設ける場合には、一方のコアの端部のうち凸部以外の部分が他方のコアの端部に接触しないようにすれば、両コアの接触面積が増大することを抑制できる。そのため、ダンパ効果およびスクイズ効果の増大を抑制でき、好適である。
上記各実施形態では、可動コア35端部のうち可動側接触面35cの部分のみを粗面状に形成しているが、接触面35c以外の部分をも粗面状に形成して、その部分のマスキングを不要にするようにしてもよい。また、上記各実施形態では、固定コア34端部の全体を粗面状に形成しているが、可動側接触面35cに接触する部分のみを粗面状に形成するようにしてもよい。また、可動コア35端部に凸部35aを設けない場合には、可動コア35端部の全体を粗面状に形成してもよい。
上記各実施形態では、粗面形成工程において、ショットブラストにより両接触面35c、34bを粗面状に形成しているが、本発明の粗面形成工程はショットブラストに限られるものではなく、例えば、バレル研磨、ブラシ研磨等により粗面状に形成してもよい。また、上記各実施形態では、めっき処理工程を粗面形成工程の前に行っているが、粗面形成工程の後に行ってもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態によるインジェクタを示す断面図である。 図1に示すインジェクタのノズルを拡大した断面図である。 図1に示すインジェクタの固定コアおよび可動コアを拡大した断面図である。 図3に示す両コアの接触面を拡大した断面図である。 図4に示す可動側接触面をショットブラストで加工している状態を示す側面図である。 可動側接触面を示す断面図であり、(a)は図5の加工が施される前の状態を示す図、(b)は加工後の状態を示す図である。 本発明の第2実施形態によるインジェクタの両コアの接触面を示す断面図である。 本発明の第2実施形態によるインジェクタの両コアの接触面を示す断面図である。
符号の説明
10 インジェクタ(燃料噴射弁)、11 収容パイプ(ハウジング)、21 弁ボディ(ハウジング)、23 弁座、25 ニードル、27、41、42、43、44、45 燃料通路、30 駆動部(ハウジング)、34 固定コア、34b 固定側接触面、35 可動コア、35c 可動側接触面、36 樹脂モールド(ハウジング)

Claims (5)

  1. 内部に燃料通路を区画するハウジングと、
    前記ハウジングの内部に設けられ、前記ハウジングの弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路の燃料の流れを断続するニードルと、
    前記ハウジングの内部に設けられ、軸方向の一方の端部に可動側接触面を有し、前記ニードルとともに軸方向へ往復移動する可動コアと、
    前記可動コアとともに磁気回路を形成し、前記可動側接触面と接触可能に対向して配置された固定側接触面を有する固定コアとを備え、
    前記可動側接触面および前記固定側接触面のうち少なくとも一方は粗面状に形成されている燃料噴射弁。
  2. 前記可動側接触面および前記固定側接触面のうち少なくとも一方は梨地状に形成されている請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 内部に燃料通路を区画するハウジングの弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路の燃料の流れを断続するニードルと、前記ニードルとともに軸方向へ往復移動する可動コアと、前記可動コアとともに磁気回路を形成する固定コアとを備える燃料噴射弁の製造方法であって、
    前記可動コアに設けられた可動側接触面および前記固定コアに設けられた固定側接触面のうち少なくとも一方を粗面状に形成する粗面形成工程を含む燃料噴射弁の製造方法。
  4. 前記粗面形成工程にて粗面状に形成する工程は、ショットブラストによりなされる請求項3記載の燃料噴射弁の製造方法。
  5. 前記粗面形成工程の前または後に、前記可動側接触面および前記固定側接触面のうち少なくとも一方に硬質めっきを施すめっき処理工程を含む請求項3または4記載の燃料噴射弁の製造方法。



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