JP2016040470A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】メッキ層の軸方向孔内周側への食み出しによる問題の解消。【解決手段】軸方向孔34及びメッキ層360が単層に形成される軸方向端面4032を有し、磁気吸引力の作用により固定コア20側へ移動する可動コア30と、軸方向孔34に挿入される軸部42及び可動コア30の軸方向端面4032に当接可能な突部44を有する弁部材40とを備えた燃料噴射弁10では、可動コア30は、軸方向孔34の内周面35から全周に亘って凹み軸方向端面32に開口する環状凹部38を有し、メッキ層360は、軸方向孔34の内周側へ食み出さないように環状凹部38内に収められる。【選択図】図6

Description

本発明は、弁ハウジングに設けられた噴孔から内燃機関へ燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
近年、往復移動により噴孔を開閉して燃料噴射を断続する弁部材につき、可動コアの軸方向孔に摺動可能に挿入される軸部から突部を突出させて、当該突部を可動コアに固定コア側から当接可能とした燃料噴射弁が、例えば特許文献1に提案されている。
この種の燃料噴射弁では、磁気吸引力の作用により可動コアが固定コア側へ移動する際に、可動コアの固定コア側の軸方向端面が弁部材の突部と当接することで、弁部材が可動コアと共に移動する。その結果、固定コアと衝突した可動コアは、衝突反力の作用により固定コアとは反対側へバウンドすることとなるが、慣性力を受ける弁部材は、当該可動コアの軸方向孔に対して軸部を摺動させながら固定コア側への移動を継続し得る。これにより弁部材の突部は、可動コアの軸方向端面から離間して衝突反力を受け難くなるので、燃料噴射量のバラツキを招くような弁部材のバウンスは、抑制されるのである。
さて、特許文献1には、上述の如き燃料噴射弁の望ましい形態として、可動コアの固定コア側の軸方向端面に硬質のメッキを施すことが、開示されている。可動コアにおいて固定コア側の軸方向端面は固定コアだけでなく、弁部材の突部とも衝突を繰り返すことになるため、このようにメッキを施すことによれば、当該端面の耐摩耗性を高めて耐久性を確保することができるのである。
特開2007−218204号公報
ここで、特許文献1に開示の燃料噴射弁において、図9の如く可動コア1の軸方向端面2をなすメッキ層3については、可動コア1を軸方向に貫通する軸方向孔4の内周面5よりも、さらに内周側へと食み出すことが懸念される。特に、金属を電解析出させてなる電解メッキ層3の場合、軸方向端面2のうち軸方向孔4との間のエッジ部6に電流が集中し易いことに起因して、メッキ層3が当該エッジ部6から内周側へ食み出す可能性は高くなる。
このようにメッキ層3が食み出すと、特許文献1に開示の燃料噴射弁ではストレートな円筒孔状の軸方向孔4に弁部材7の軸部8を挿入組付けすることから、その食み出し部分3aが軸部8と干渉して組付け不良を招くおそれがある。また、仮に挿入組付けできたとしても、食み出した状態のメッキ層3については、軸方向孔4に対する軸部8の摺動性を阻害して弁部材7の挙動を不安定にしたり、軸部8の摺動によって応力集中することになる食み出し部分3aが激しく磨耗して耐久性の低下を招くおそれもある。
尚、図10(a)に示すように、軸方向孔4の内周面5をリーマ9aにより研磨してメッキ層3の食み出し部分3aを研削する方法も考えられるが、この場合、軸方向端面2のうち軸方向孔4に近いエッジ部6では、それを覆うメッキ層3までもが剥がされ易くなってしまう。また一方、図10(b)に示すように、メッキ層3の形成時に軸方向孔4をストレートな円柱形ジグ9bによりマスキングする方法も考えられるが、この場合、軸方向端面2のうち円柱形ジグ9bの直近となるエッジ部6においては、メッキ層3の形成不良が生じ易くなってしまう。こうしたメッキ層3の剥がれや形成不良は耐久性の低下に繋がるので、望ましくない。
したがって、本発明の目的は、以上説明した問題を解決する燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、内燃機関へ燃料を噴射する噴孔を有する弁ハウジングと、弁ハウジングに固定される固定コアと、軸方向に貫通する軸方向孔、並びにメッキ層が単層に形成されてなる軸方向端面を有し、磁気吸引力の作用により固定コア側へ移動する可動コアと、軸方向孔に摺動可能に挿入される軸部、並びに軸部から突出して可動コアの軸方向端面に固定コア側から当接可能な突部を有し、往復移動により噴孔を開閉して燃料の噴射を断続する弁部材と、を備え、メッキ層は、軸方向端面に金属が電解析出されてなる電解メッキ層である燃料噴射弁であって、可動コアは、軸方向孔の内周面から外周側へ全周に亘って凹み軸方向端面に開口する環状凹部を、さらに有し、メッキ層は、軸方向孔の内周側へ食み出さないように環状凹部内に収められることを特徴としている。
このように可動コアにおいて、軸方向に貫通する軸方向孔の内周面から全周に亘って外周側へと凹む環状凹部は固定コア側の軸方向端面に開口するので、当該端面を形成する単層のメッキ層は環状凹部内に食み出しても、軸方向孔の内周面からは食み出し難くなる。故に、メッキ層が内周面から食み出していない軸方向孔に対し、弁部材の軸部を挿入組付けすることによれば、メッキ層が軸部に干渉して組付け不良を招く事態は、回避され得る。また、軸部の挿入組付け後においても、メッキ層の食み出し部分が軸方向孔に対する軸部の摺動性を阻害して弁部材の挙動を不安定にする事態や、当該食み出し部分が軸部との摺接により激しく磨耗して耐久性の低下を招く事態は、回避され得るのである。
また、請求項1に記載の発明のように、可動コアの固定コア側の軸方向端面に金属が電解析出されてなる電解メッキ層によれば、耐磨耗性に優れた硬質のメッキ層を実現可能であるので、当該端面が弁部材の突部や固定コアと繰り返し衝突しても、耐久性を長期に亘って確保することができる。しかも、電解メッキ層の場合には、可動コアの軸方向端面のうち環状凹部との間のエッジ部に電流が集中することで、当該エッジ部から内周側へ食み出すようにメッキ層が形成されたとしても、その食み出し分は環状凹部内に確実に収められ得る。したがって、電解メッキ層が軸方向孔の内周面から食み出すことに起因する問題を、一挙に解消することができる。
請求項2に記載の発明によると、可動コアは、軸方向孔の内周面が研磨されてなる。このように、可動コアにおいて軸方向孔の内周面が研磨されても、当該内周面から凹む環状凹部内に食み出したメッキ層は、可動コアの軸方向端面のうち軸方向孔から離れた環状凹部との間のエッジ部においては剥がされ難くなる。したがって、軸方向孔の研磨に拘らず、メッキ層による耐久性の確保効果を得ることができるのである。
請求項3に記載の発明によると、可動コアは、軸方向孔の内周面がメッキ層から露出されてなる。これによれば、可動コアにおいて軸方向孔の内周面を露出させるメッキ層については、例えば軸方向孔をストレートな円柱形ジグによりマスキングした状態で、形成可能となる。ここで、そうしたマスキングを行なっても、可動コアの軸方向端面のうち環状凹部との間のエッジ部は円柱形ジグから離間するので、当該エッジ部におけるメッキ層の形成不良が回避されて耐久性が確保され得るのである。
本発明の第一実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。 図1の要部を拡大して示す断面図である。 図1の可動コアの製造に関して説明するための模式図である。 本発明の第二実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。 図4の可動コアの製造に関して説明するための模式図である。 本発明の第三実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。 図6の可動コアの製造に関して説明するための模式図である。 本発明の第四実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。 従来の問題について説明するための模式図である。 従来の問題について説明するための模式図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態による燃料噴射弁10を示している。燃料噴射弁10は、内燃機関としてのガソリン式エンジンに設置され、当該エンジンの燃焼室(図示しない)へ燃料を噴射する。尚、かかる適用形態以外にも、例えば燃料噴射弁10は、ガソリンエンジンの燃焼室に連通する吸気通路へ燃料を噴射するものであってもよいし、内燃機関としてのディーゼルエンジンの燃焼室へ燃料を噴射するものであってもよい。
(構成)
まず、第一実施形態による燃料噴射弁10の構成を、図1に基づき説明する。燃料噴射弁10は、弁ハウジング11、固定コア20、可動コア30、弁部材40、弾性部材50,52、並びに駆動部60を備えている。
弁ハウジング11は、本体部材12、入口部材13及びノズル部材14等から構成されている。本体部材12は円筒状に形成されており、軸方向の一端部側から他端部側へ向かって順に第一磁性部12a、非磁性部12b及び第二磁性部12cを有している。磁性材からなる各磁性部12a,12cと、非磁性材からなる非磁性部12bとは、例えばレーザ溶接等によって結合されている。かかる結合構造によって非磁性部12bは、第一磁性部12aと第二磁性部12cの間において磁束が短絡するのを防止している。
第二磁性部12cにおいて非磁性部12bとは反対側の軸方向端部には、円筒状の入口部材13が固定されている。入口部材13は、燃料ポンプ(図示しない)から燃料が供給される燃料流入口15を形成している。この燃料流入口15への供給燃料を濾過するために本実施形態では、入口部材13の内周側に燃料フィルタ16が収容されている。
第一磁性部12aにおいて非磁性部12bとは反対側の軸方向端部には、ノズル部材14が固定されている。ノズル部材14は有底円筒状に形成されており、燃料を流通させる燃料通路17を本体部材12と共同して形成している。ノズル部材14には、噴孔18及び弁座19が設けられている。燃料通路17に連通する噴孔18は、ノズル部材14の中心軸線周りに等間隔をあけて複数設けられ、それぞれ円筒孔状に形成されている。弁座19は、各噴孔18よりも燃料上流側において燃料通路17の周囲に形成されている。
固定コア20は、磁性材によって円筒状に形成されており、弁ハウジング11の本体部材12のうち非磁性部12b及び第二磁性部12cの内周面に同軸上に固定されている。固定コア20は、軸方向に貫通する貫通孔21を、径方向の中央部において円筒孔状に形成している。貫通孔21は、入口部材13の燃料流入口15と連通しており、当該流入口15への供給燃料が流入する。貫通孔21の内周側には、第一弾性部材50が弾性変形可能に収容されていると共に、当該弾性部材50のセット荷重を調整するためのアジャスティングパイプ22が圧入によって固定されている。
可動コア30は、磁性材によって円筒状に形成されており、弁ハウジング11の本体部材12の内周側に同軸上に収容されて一方の軸方向端面32を固定コア20と対向させている。可動コア30は、弁ハウジング11の本体部材12のうち非磁性部12bによって軸方向両側に摺動案内される。これにより可動コア30の軸方向端面32は、固定コア20側への軸方向移動によって当該コア20に当接可能となっている。
可動コア30は、軸方向に貫通する軸方向孔34を、径方向の中央部において円筒孔状に形成している。このような可動コア30において軸方向孔34は、固定コア20側の軸方向端面32と、固定コア20とは反対側の軸方向端面33とに、開口する形となっている。
弁部材40は、非磁性材によって円形横断面のニードル状に形成されており、弁ハウジング11の本体部材12及びノズル部材14の内周側に同軸上に収容されている。弁部材40は、ノズル部材14の弁座19と対向するシート部41を、ノズル部材14側の軸方向端部に有している。弁部材40は、固定コア20側への軸方向移動によってシート部41を弁座19から離座させることで、各噴孔18を燃料通路17に対して開放する。また一方、弁部材40は、固定コア20とは反対側への軸方向移動によってシート部41を弁座19に着座させることで、各噴孔18を燃料通路17に対して閉塞する。このように弁部材40は、軸方向両側への往復移動によって各噴孔18を開閉することで、それら噴孔18から燃焼室への燃料噴射を断続可能となっている。
弁部材40は、シート部41から固定コア20側へ向かって軸方向に延伸する円柱状の軸部42を、当該部材40の本体部として有している。図1,2に示すように、軸部42は可動コア30の軸方向孔34に同軸上に挿入されて、当該孔34の内周面35に対し軸方向両側に摺動可能となっている。尚、軸部42と軸方向孔34との間における摺動クリアランス340のサイズは、要求される仕様等に応じて適宜設定され得るが、本実施形態では、例えば5〜40μm程度に設定される。
弁部材40は、軸部42から外周側へ突出する円形鍔状の突部44を、固定コア20側の軸方向端部に有している。固定コア20の貫通孔21よりも小径に形成される突部44は、当該孔21に挿入されて第一弾性部材50と接触している。また、可動コア30の軸方向孔34よりも大径に形成される突部44は、当該コア30の軸方向端面32に固定コア20側から当接可能となっている。
弁部材40は、軸部42及び突部44に跨って燃料孔46を有している。燃料孔46は、突部44のうち第一弾性部材50との接触面と、軸部42のうち軸方向孔34から露出する外周面とに開口している。かかる開口形態によって燃料孔46は、突部44の挿入される貫通孔21と、燃料通路17との間を連通している。したがって、燃料流入口15から貫通孔21へと流入した燃料は、燃料孔46を経由して燃料通路17まで届くようになっている。
図1に示すように、第一弾性部材50は金属製の圧縮コイルスプリングからなり、固定コア20の貫通孔21の内周側に同軸上に収容されている。第一弾性部材50の一端部はアジャスティングパイプ22に係止され、当該弾性部材50の他端部は弁部材40の突部44に係止されている(図2も参照)。かかる係止構造により第一弾性部材50は、アジャスティングパイプ22と弁部材40との間で圧縮されて弾性変形することにより、弁部材40を固定コア20とは反対側へ付勢する復原力を発生する。
第二弾性部材52は金属製の圧縮コイルスプリングからなり、弁ハウジング11の本体部材12のうち第一磁性部12aの内周側且つ弁部材40のうち軸部42の外周側に同軸上に収容されている。第二弾性部材52の一端部は第一磁性部12aに係止され、当該弾性部材52の他端部は可動コア30の軸方向孔34に係止されている(図2も参照)。かかる係止構造により第二弾性部材52は、弁ハウジング11と可動コア30との間で圧縮されて弾性変形することにより、可動コア30を固定コア20側へ付勢する復原力を第一弾性部材50の復原力よりも小さく発生する。
駆動部60は、コイル61、樹脂ボビン62、磁性ヨーク63、コネクタ64等から構成されている。コイル61は、樹脂ボビン62に金属線材を巻回してなり、その外周側に磁性ヨーク63が配置されている。コイル61は、弁ハウジング11の本体部材12のうち固定コア20の外周側となる非磁性部12b及び第二磁性部12cの外周面に、樹脂ボビン62を介して同軸上に固定されている。コイル61は、コネクタ64に設けられたターミナル64aを介して外部の制御回路(図示しない)と電気接続されており、当該制御回路によって通電制御されるようになっている。
ここで、コイル61が通電によって励磁するときには、磁性ヨーク63、第一磁性部12a、可動コア30、固定コア20及び第二磁性部12cが共同して形成する磁気回路に、磁束が流れる。その結果、互いに対向する可動コア30と固定コア20との間に、可動コア30を固定コア20側へと吸引して移動させる磁気吸引力が、発生する。また一方、通電の停止によってコイル61が消磁するときには、上述の磁気回路に磁束が流れなくなるため、可動コア30と固定コア20との間にて磁気吸引力が消失する。
このように構成された燃料噴射弁10の開弁作動では、コイル61への通電が開始されることに応じて、磁気吸引力が可動コア30に作用する。この磁気吸引力の作用により可動コア30は、第一弾性部材50の復原力を受けて突部44が固定コア20側の軸方向端面32と当接している弁部材40を、当該復原力に抗して押圧する。その結果、軸方向端面32が固定コア20と衝突するまで可動コア30は、弁部材40と一体となって当該コア20側へ移動するので、シート部41が弁座19から離座して各噴孔18から燃料が噴射される。
こうした燃料噴射の過程において可動コア30が固定コア20に衝突すると、弁部材40は慣性力の作用により移動を継続することで、当該コア30の軸方向端面32から突部44を離間させる。したがって、衝突反力の作用により可動コア30が固定コア20と反対側へバウンドしたとしても、当該衝突反力を突部44には受け難くなる弁部材40については、噴孔18を誤閉して燃料噴射量のバラツキを招くようなバウンスを抑制されるのである。
以上の開弁作動後における燃料噴射弁10の閉弁作動では、コイル61への通電が停止することに応じて、可動コア30に作用する磁気吸引力が消失する。この磁気吸引力の消失により、第二弾性部材52よりも大きな復原力を第一弾性部材50から受ける弁部材40は、突部44を軸方向端面32に当接させて可動コア30を固定コア20とは反対側へ押圧する。その結果、シート部41が弁座19に着座すると、弁部材40の移動が停止すると共に、各噴孔18からの燃料噴射も停止する。このとき可動コア30は、慣性力の作用により第二弾性部材52の復原力に抗して移動を継続することで、突部44から軸方向端面32を離間させる。しかし、かかる慣性力は第二弾性部材52の復原力により減衰させられるので、当該減衰後においては、第二弾性部材52の復原力を受ける可動コア30が固定コア20側へと移動して、最終的には軸方向端面32と突部44との当接状態にて停止するのである。
(特徴)
次に、第一実施形態による燃料噴射弁10の特徴を、図2,3に基づき説明する。
例えばステンレス鋼等の磁性材により形成されている円筒状の可動コア30において、固定コア20側の軸方向端面32及び軸方向孔34の内周面35を含む表面には、メッキ層36が形成されている。ここで特に、メッキ層36のうち軸方向端面32を形成する第一メッキ層360は、例えばクロム等の高硬度金属が電解析出されてなる薄膜状の電解メッキ層360である。尚、第一メッキ層360の膜厚は、コア20,30間に必要な磁気ギャップのサイズ等に応じて適宜設定され得るが、本実施形態では、例えば2〜30μm程度に設定される。
また一方、メッキ層36のうち軸方向孔34の内周面35を形成する第二メッキ層362は、例えばニッケル−リン合金等の金属が化学的に還元析出されてなる薄膜状の無電解メッキ層362である。尚、本実施形態において第二メッキ層362は、軸方向孔34の内周面35だけでなく、可動コア30の全表面に確保されている。故に、本実施形態の可動コア30において第二メッキ層362は、軸方向端面32をなす第一メッキ層360の下地膜となっているが、軸方向端面32を除く表面部分のみに第二メッキ層362を確保するようにしてもよい。また、第二メッキ層362の膜厚は、軸部42及び軸方向孔34間に必要な摺動クリアランス340のサイズ等に応じて適宜設定され得るが、本実施形態では、例えば2〜35μm程度に設定される。
可動コア30において弁部材40の軸部42が貫通する円筒孔状の軸方向孔34は、環溝形の環状凹部38によって部分的に拡径されている。具体的に環状凹部38は、軸方向孔34において第二メッキ層362を形成の内周面35から外周側へ全周に亘って凹むと共に、第一メッキ層360を形成の軸方向端面32に開口して他端面33側へと所定長さ延伸している。ここで軸方向端面32は、上述したように弁部材40の突部44と当接する必要があるので、当該部材40の軸部42を取り囲むことになる環状凹部38の内面39のうち少なくとも当該端面32の近傍部分における内径は、突部44の外径よりも小さく設定されている。また、本実施形態において環状凹部38の内面39にも、軸方向孔34の内周面35から連続して第二メッキ層362が確保されている。尚、軸方向孔34の内周面35に対する環状凹部38の凹み量は、メッキ層360,362の膜厚等に応じて適宜設定され得るが、本実施形態では、例えば30〜300μm程度に設定される。
そして、以上の如き第一実施形態の可動コア30を製造するには、まず、可動コア30の母材として、軸方向孔34に環状凹部38を設けた金属材を無電解浴中に浸漬する。その結果、酸化還元反応が生じることにより、無電解浴中の金属が可動コア30の全表面に析出されて、メッキ層36のうち図3の如き第二メッキ層362が形成される。さらにこの後、可動コア30の母材を電解浴中に浸漬して、当該母材の軸方向端面32を陰極とした直流電解又はパルス電解を実施する。その結果、電気化学反応により電解浴中の金属が軸方向端面32に析出されて、メッキ層36のうち第一メッキ層360も図3の如く形成されることとなる。
こうした可動コア30の製造において軸方向端面32の第一メッキ層360は、図3に符号360aを付して示すように、軸方向孔34の貫通する内周側へ食み出す場合がある。ここで特に、第一メッキ層360を電解析出によって形成する本実施形態では、軸方向端面32のうち環状凹部38との間のエッジ部320に電解時の電流が集中することに起因して、当該エッジ部320から内周側へ食み出す食み出し部分360aが生成され易くなる。
しかし、軸方向孔34の軸方向端面32側に環状凹部38が設けられた本実施形態では、第一メッキ層360が当該凹部38内へ食み出しても、当該凹部38よりも内周側の軸方向孔34からは食み出し難くなる。即ち、第一メッキ層360の食み出し部分360aを、軸方向孔34の内周面35よりも外周側の環状凹部38内に確実に収めて、当該孔34から逃がすことが可能となるのである。
したがって、メッキ層36の形成後に弁部材40の軸部42を軸方向孔34へ図3の如く挿入組付けする際には、要素42,34間の摺動クリアランス340(図2を参照)が管理される場合にあっても、第一メッキ層360の食み出し部分360aが軸部42に干渉して組付け不良を招く事態を、回避し得る。また、組付け後には、第一メッキ層360の食み出し部分360aが軸方向孔34に対する軸部42の摺動性を阻害して弁部材40の挙動を不安定にする事態や、当該食み出し部分360aが軸部42との摺接により激しく磨耗して耐久性の低下を招く事態も、回避し得る。しかも、金属の電解析出によって形成される第一メッキ層360によれば、耐磨耗性に優れた硬質のメッキ層を実現可能であるので、軸方向端面32が弁部材40の突部44や固定コア20と繰り返し衝突しても、耐久性を長期に亘って確保し得るのである。
(第二実施形態)
図4に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態の可動コア2030において第二メッキ層362は、軸方向孔34内では研磨によって除去されており、当該孔34の内周面35を除く表面部分のみに確保されている。したがって、本実施形態では、軸方向端面32の第一メッキ層360と環状凹部38の内面39の第二メッキ層362とから、軸方向孔34の内周面35が露出した形となっている。
このような第二実施形態の可動コア2030を製造するには、第一実施形態と同様にして第二メッキ層362及び第一メッキ層360を順次形成した後、図5の如きリーマ2034により軸方向孔34の内周面35に研磨加工を施す。その結果、還元析出に起因してメッキむらや膜厚バラツキの生じ易い第二メッキ層362については、内周面35よりも外周側の環状凹部38内には残存するが、当該内周面35からは除去されるので、軸方向孔34の内径精度が高められ得る。また、第一メッキ層360のうち環状凹部38への食み出し部分360aは、仮に軸方向孔34の内周面35よりも内周側へ食み出していたとしても、図5の如き研磨加工によって研削され得る。しかもその研磨に際して、軸方向端面32のうち軸方向孔34の内周面35から離れたエッジ部320においては、第一メッキ層360が剥がされ難くなるので、第一メッキ層360に品質上のダメージを与えることなく耐久性を確保し得るのである。
(第三実施形態)
図6に示すように、本発明の第三実施形態は第一実施形態の変形例である。第三実施形態の可動コア3030においては、メッキ層362は形成されず、軸方向端面32をなすメッキ層360のみが単層に形成されている。したがって、本実施形態では、軸方向孔34の内周面35も環状凹部38の内面39も、メッキ層360から露出した形となっている。
このような第三実施形態の可動コア3030を製造するには、予め研磨加工した軸方向孔34を、図7の如きストレートな円柱形ジグ3034によりマスキングした状態で、第一実施形態と同様な金属の電解析出によりメッキ層360を形成する。こうしたマスキングを行なっても、軸方向端面32のうち環状凹部38との間のエッジ部320は円柱形ジグ3034から離間することになるので、当該エッジ部320におけるメッキ層360の形成不良を回避して耐久性を確保し得るのである。
(第四実施形態)
図8に示すように、本発明の第四実施形態は第一実施形態の変形例である。第四実施形態の可動コア4030において固定コア20側の軸方向端面4032は、弁部材40の突部44に当接可能な内周側の端面部4032aと、当該端面部4032aよりも突出して固定コア20に当接可能な外周側の端面部4032bとから、形成されている。したがって、本実施形態の環状凹部38は、第一及び第二メッキ層360,362の積層されてなる軸方向端面4032のうち内周側端面部4032aに、開口した形となっている。
このような第四実施形態であっても、第一メッキ層360の食み出し部分360aを環状凹部38によって軸方向孔34から逃がし得るので、第一実施形態と同様の効果を得ることができるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的には、第一〜第四実施形態の可動コア30,2030,3030,4030において軸方向端面32を形成するメッキ層360としては、金属の電解析出による電解メッキ層に代えて、例えば金属の還元析出による無電解メッキ層等を採用してもよい。また、第二及び第三実施形態の可動コア2030,3030においては、平坦面状の軸方向端面32に代えて、第四実施形態の可動コア4030の如き段差面状の軸方向端面4032を採用してもよい。
10 燃料噴射弁、11 弁ハウジング、18 噴孔、19 弁座、20 固定コア、30,2030,3030,4030 可動コア、32,4032 軸方向端面、34 軸方向孔、35 内周面、36 メッキ層、38 環状凹部、39 内面、40 弁部材、41 シート部、42 軸部、44 突部、50 第一弾性部材、52 第二弾性部材、60 駆動部、320 エッジ部、360 第一メッキ層、360a 食み出し部分、2034 リーマ、3034 円柱形ジグ、362 第二メッキ層、4032a,4032b 端面部

Claims (3)

  1. 内燃機関へ燃料を噴射する噴孔を有する弁ハウジングと、
    前記弁ハウジングに固定される固定コアと、
    軸方向に貫通する軸方向孔、並びにメッキ層が単層に形成されてなる軸方向端面を有し、磁気吸引力の作用により前記固定コア側へ移動する可動コアと、
    前記軸方向孔に摺動可能に挿入される軸部、並びに前記軸部から突出して前記可動コアの前記軸方向端面に前記固定コア側から当接可能な突部を有し、往復移動により前記噴孔を開閉して燃料の噴射を断続する弁部材と、
    を備え、前記メッキ層は、前記軸方向端面に金属が電解析出されてなる電解メッキ層である燃料噴射弁であって、
    前記可動コアは、前記軸方向孔の内周面から外周側へ全周に亘って凹み前記軸方向端面に開口する環状凹部を、さらに有し、
    前記メッキ層は、前記軸方向孔の内周側へ食み出さないように前記環状凹部内に収められることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記可動コアは、前記軸方向孔の内周面が研磨されてなることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記可動コアは、前記軸方向孔の内周面が前記メッキ層から露出されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射弁。
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