JP2007197332A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 油相のゲル形成剤として、グリセリン脂肪酸エステルエイコサン二酸縮合物、デカグリセリン脂肪酸エステルエイコサン二酸縮合物、グリセリン脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる一種または二種以上、水相のゲル形成剤として寒天、カラギーナン、グルコマンナン、ゼラチンからなる群より選ばれる一種または二種以上とを含有した水中油型乳化化粧料を提供することにより、上記課題を解決することを見いだしたもの。
【選択図】 なし
Description
表1に示す実施例1〜5および比較例1〜4の水中油型乳化化粧料を調製し、これらについて、水分保持能を評価する試験として、水分量の測定を行った。まず、試料をメンブランフィルター(Millipore Type JH, 0.45μm)に塗布(15mg/cm2)し、10mL の蒸留水を入れたバイアルビン(容量13mL、開口部径12mm)に装着する。これを室温(20±3℃、相対湿度40±3%)で静置し、1時間後の試料塗布膜の水分量を測定した。水分量は光ファイバー式近赤外線(NIR)水分計 IR−MF200(チノー社製)を使用した。比較として、比較例1〜4を用いた。結果を、表1下段に示す。
[水分量での判定基準]
○:水分量が15%以上
△:水分量が10%以上〜15%未満
×:水分量が10%未満
[判定基準]
1:しっとり感が持続する
2:しっとり感が感じられるが持続しない
3:しっとり感が感じられない
[安定性の判定基準]
○:変化なし
△:分離ぎみ
×:完全に分離
成分1〜6の油相部および、成分7〜13の水相部をそれぞれ80℃に加熱溶解した後、攪拌状態で水相部に油相部を徐々に加え、混合均一化する。完全に乳化した後、冷却を行い50℃にて成分14を加え、さらに室温まで冷却する。
[オーバーラン]
オーバーランは、食品のホイップクリームの品質評価で一般的に用いられる測定で、気泡による容積増加の割合の算出方法であり、次式1により求められる。
[判定基準]
[気泡の大きさ]
○:変化が観察されない
△:増大が観察される
×:極めて増大が観察される
[気泡の持続性]
○:変化が観察されない
△:気泡抜けが観察される
×:極めて気泡抜けが観察される(体積減少が見られる)
成分7〜13の水相部を80℃に加熱溶解した後、一定時間高速攪拌を行い気泡を発生させる。これに80℃で加熱溶解させた成分1〜6の油相部を徐々に加え、さらに一定時間高速攪拌を行い、混合均一化する。乳化後、低速攪拌状態にて冷却を行い、50℃にて成分14を加え、さらに室温まで冷却する。
1.スクワラン 5.0(質量%)
2.2-エチルヘキサン酸トリグリセライド 10.0
3.ステアリン酸イヌリン 2.0
4.ベヘン酸グリセリル 2.0
5.親油型モノステアリン酸グリセリン 1.5
6.ジステアリン酸スクロース 1.5
7.精製水 66.9
8.1,3-ブチレングリコール 6.0
9.ジグリセリン 3.0
10.ゼラチン 0.3
11.寒天 0.2
12.ステアリン酸スクロース 1.0
13.フェノキシエタノール 0.5
14.香料 0.1
製造方法:
成分1〜6の油相部および、成分7〜12の水相部をそれぞれ80℃に加熱溶解したのち、攪拌状態で水相部を油相部に徐々に加え、混合均一化する。完全に乳化した後、冷却を行い50℃にて成分13〜14を加え、さらに冷却し、混合均一化する。
1.吸着精製ラノリン 5.0(質量%)
2.ヒドロキシステアリン酸コレステリル 4.0
3.(ベヘン酸/エイコサン二酸) 1.0
デカグリセリル
4.(ベヘン酸/エイコサン二酸) 1.0
グリセリル
5.ベヘニルアルコール 0.5
6.スクワラン 3.0
7.精製水 73.7
8.1,3-ブチレングリコール 10.0
9.カルボキシビニルポリマー 0.1
10.L-アルギニン 0.1
11.寒天 0.3
12.グルコマンナン 0.1
13.ステアリン酸スクロース 1.0
14.パラオキシ安息香酸エステル 0.1
15.香料 0.1
製造方法:
成分1〜6の油相部および、成分7〜14の水相部をそれぞれ80℃に加熱溶解したのち、攪拌状態で水相部を油相部に徐々に加え、混合均一化する。完全に乳化した後、冷却を行い50℃にて成分15を加え、さらに冷却し、混合均一化する。
1.スクワラン 33.0(質量%)
2.2-エチルヘキサン酸トリグリセライド 15.0
3.ステアリン酸イヌリン 2.0
4.ベヘン酸グリセリル 2.0
5.親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
6.ベヘニルアルコール 1.0
7.精製水 32.5
8.1,3-ブチレングリコール 6.0
9.ステアリン酸スクロース 3.0
10.N-ステアロイル-L-グルタミン酸 0.3
ナトリウム
11.多孔質シリカ 2.0
12.寒天 0.3
13.カラギーナン 0.1
14.カルボキシビニルポリマー 0.2
15.L-アルギニン 0.2
16.フェノキシエタノール 0.3
17.香料 0.1
製造方法:
成分7〜15の水相部を80℃に加熱溶解したのち、高速攪拌により一定量の気泡を発生させる。次に予め80℃で加熱溶解しておいた成分1〜6の油相部を徐々に加え、混合均一化する。さらに高速攪拌を行い完全に乳化した後、冷却を行い50℃にて成分16〜17を加え、さらに冷却し、混合均一化する。
1.スクワラン 13.0(質量%)
2.2-エチルヘキサン酸セチル 6.0
3.ステアリン酸イヌリン 0.5
4.(ベヘン酸/エイコサン二酸) 2.5
グリセリル
5.親油型モノステアリン酸グリセリン 1.5
6.ベヘニルアルコール 0.5
7.精製水 45.1
8.1,3-ブチレングリコール 15.0
9.水素添加大豆リン脂質 2.0
10.寒天 0.5
11.多孔質シリカ 3.0
12.二酸化チタン 8.0
13.黄酸化鉄 1.6
14.ベンガラ 0.2
15.黒酸化鉄 0.1
16.キサンタンガム 0.1
17.フェノキシエタノール 0.3
18.香料 0.1
製造方法:
成分7〜16の水相部を80℃に加熱溶解したのち、高速攪拌により一定量の気泡を発生させる。次に予め80℃で加熱溶解しておいた成分1〜6の油相部を徐々に加え、混合均一化する。さらに高速攪拌を行い完全に乳化した後、冷却を行い50℃にて成分17〜18を加え、さらに冷却し、混合均一化する。
Claims (5)
- 油相のゲル形成剤として、グリセリン脂肪酸エステルエイコサン二酸縮合物、デカグリセリン脂肪酸エステルエイコサン二酸縮合物、グリセリン脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる一種または二種以上、水相のゲル形成剤として寒天、カラギーナン、グルコマンナン、ゼラチンからなる群より選ばれる一種または二種以上とを含有することを特徴とする水中油型乳化化粧料。
- グリセリン脂肪酸エステルエイコサン二酸縮合物が(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、デカグリセリン脂肪酸エステルエイコサン二酸縮合物が(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル、グリセリン脂肪酸エステルがベヘン酸グリセリル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルがステアリン酸イヌリンであることを特徴とする請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
- 親水性界面活性剤を含む水相を、70〜90℃にて高速攪拌し、気泡を混入させた後、予め加熱溶解した油相を加え、再度高速攪拌して乳化することを特徴とする請求項1または2記載の気泡を安定に保持する水中油型乳化化粧料。
- さらに、多孔質粉体を含有することを特徴とする請求項1〜3の1項記載の水中油型乳化化粧料。
- 親水性界面活性剤を含む水相を、70〜90℃にて高速攪拌し、気泡を混入させた後、予め加熱溶解した油相を加え、再度高速攪拌して乳化することを特徴とする請求項3または4記載の気泡を安定に保持する水中油型乳化化粧料の製造方法。
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