JP2004244333A - 油性化粧料 - Google Patents

油性化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2004244333A
JP2004244333A JP2003033544A JP2003033544A JP2004244333A JP 2004244333 A JP2004244333 A JP 2004244333A JP 2003033544 A JP2003033544 A JP 2003033544A JP 2003033544 A JP2003033544 A JP 2003033544A JP 2004244333 A JP2004244333 A JP 2004244333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
fatty acid
oily
group
pullulan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003033544A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwakazu Nakae
岩和 中江
Hiroshi Shiroshita
浩 城下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noevir Co Ltd filed Critical Noevir Co Ltd
Priority to JP2003033544A priority Critical patent/JP2004244333A/ja
Publication of JP2004244333A publication Critical patent/JP2004244333A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】強固で耐水性、耐皮脂性、耐摩擦性に優れるにも係わらず、柔軟性を有し肌への密着性が良好な被膜を形成し得る油性化粧料を得る。
【解決手段】常温で液状の油分と、油性ゲル化剤と、一般式
Figure 2004244333

(式中R,R,Rは、同一でも異なっても良い、炭素数1〜6の炭化水素基である)で示されるトリオルガノシリル基を側鎖に有するプルランを油性化粧料に配合する。常温で液状の油分として、軽質流動イソパラフィン,低粘度ジメチルポリシロキサン,オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の揮発性を有する液状油を配合すると、形成される被膜が強固なものとなる。油性ゲル化剤としては、無水ケイ酸,金属石鹸,ショ糖脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上を用いることが好ましい。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強固で耐水性、耐皮脂性、耐摩擦性に優れるにも係わらず、柔軟性を有し肌への密着性が良好な被膜を形成し得る油性化粧料に関する。さらに詳細には、トリオルガノシリル基を側鎖に置換基として有するプルラン(以下シリル化プルランと略す)と、常温で液状の油分と、油性ゲル化剤を併用して成る油性化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
マスカラやアイライナー等アイメイクアップ化粧料をはじめメイクアップ化粧料や日焼け止め化粧料等においては、高い耐水性と化粧持ちが要求される。耐水性を考慮して油性型や油中水型の製剤が提案され、さらに化粧持ちを向上させるため、エマルション樹脂やシリコーン樹脂等の被膜形成剤を配合する試みもなされている。
【0003】
なかでもシリル化プルランは、有機溶媒のみならずシリコーン油への相溶性が良好で、しかも化粧持ちの良い強固な被膜を形成することが知られている(特許文献1,2参照)。かかるシリル化プルランにより形成される被膜は、強固で、耐水性,耐皮脂性,耐摩擦性に優れたものであるが、柔軟性,皮膚との密着性に問題があり、経時で剥がれやすい、という欠点があった。
【0004】
【特許文献1】
特開昭62−240335号公報
【特許文献2】
特開昭63−72614号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明においては強固で耐水性、耐皮脂性、耐摩擦性に優れるにも係わらず、柔軟性を有し肌への密着性が良好な被膜を形成し得る油性化粧料を得ることを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するべく種々検討した結果、シリル化プルランを含有する油性化粧料において、常温で液状の油分と、油ゲル化剤を併用することにより、強固で耐水性、耐皮脂性、耐摩擦性に優れるにも係わらず、柔軟性を有し肌への密着性が良好な被膜を形成することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において用いるシリル化プルランは、
【0008】
【化2】
Figure 2004244333
【0009】
(式中R,R,Rは、同一でも異なっても良い、炭素数1〜6の炭化水素基である)で示されるトリオルガノシリル基を側鎖に有するプルランであり、プルランの水酸基にトリオルガノシリル基が、シリルエーテル結合により結合する。前記一般式(1)のトリオルガノシリル基が有する炭素数1〜6の炭化水素としては、例えばメチル基,エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,tert−ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基等の直鎖若しくは分岐鎖を有するアルキル基、シクロペンチル基,シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基,アリル基,イソプロペニル基,1−ブテニル基,1−ペンテニル基,1−ヘキセニル基等の直鎖,若しくは分岐鎖を有するアルケニル基を挙げることができるが、これら炭化水素基の炭素原子数が多くなるに従い、炭化水素基がかさ高くなりポリマー中に有効に導入することが困難になるため、上記例示のアルキル基、特にメチル基,エチル基,tert−ブチル基が好ましい。
【0010】
このような炭化水素基を有する一般式(1)に示したトリオルガノシリル基の具体例としては、トリメチルシリル基,トリエチルシリル基,トリプロピルシリル基,ジメチルプロピルシリル基,ブチルジメチルシリル基,tert−ブチルジメチルシリル基,シクロヘキシルジメチルシリル基等を挙げることができる。
【0011】
シリル化プルラン中に占める一般式(1)に示したトリオルガノシリル基の含有量は、平均40重量%以上であることが好ましい。40重量%未満であると、得られるトリオルガノシリル基を有するポリマーの各種ワックス,オイル,及び炭化水素との相溶性が低下し、またポリマー自身の耐水性,酸素透過性も減少し、これを化粧料に用いた場合には、化粧崩れを起こしやすい、という問題を生ずるおそれがある。
【0012】
一般式(1)に示したトリオルガノシリル基を原料ポリマーに導入して本発明に用いるシリル化プルランを製造する方法としては、所用のトリオルガノシリル基に対応するシリル化剤を利用することができる。例えば、水酸基を有するポリマーのシリル化法として知られているトリオルガノクロルシラン−ピリジン系を用いる方法、トリオルガノシリルアセトアミド−N−メチルピロリドン系を用いる方法、及びヘキサオルガノシリルジシラザン−ピリジン系を用いる方法が挙げられる。またアルコールのシリル化法として知られているトリオルガノシリル過塩素酸エステルを用いる方法なども利用することができる。しかし、本発明において、製造法は特に限定されるものではない。
【0013】
本発明における油性化粧料において、シリル化プルランの配合量は、目的とする油性化粧料の剤型,性能に応じて適宜変動し得るものの、油性化粧料全量中の0.01〜15重量%の範囲で用いることが好ましい。0.01重量%未満であると、被膜の形成が不可能となり、また15重量%を超えて配合しても、被膜強度等に向上は認められず、かえって被膜の柔軟性が損なわれるおそれがある。
【0014】
本発明の油性化粧料に用いる常温で液状の油分としては、化粧料に配合し得る油分であれば特に限定されず、流動パラフィン、流動イソパラフィン、流動オレフィン,イソオレフィン,スクワラン等の炭化水素油類;オリーブ油、小麦胚芽油、グレープシード油、アボカド油、杏仁油、サザンカ油、サフラワー油、スイートアルモンド油、トウモロコシ胚芽油、ヒマワリ油、ヘーゼルナッツ油、メドウホーム油、ローズヒップ油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油等の植物油類;ラノリン、ミンク油等の動物油類;2−エチルヘキサン酸セチル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸パルミチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル等の合成油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン油類;パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤等が挙げられ、目的に応じてこれらの一種又は二種以上を適宜、選択又は組み合わせて使用することができる。本発明の油性化粧料における液状油の配合量は、特に限定されるものではないが、好ましくは45〜99重量%であり、より好ましくは50〜90重量%である。
【0015】
以上の液状油のうち、軽質流動イソパラフィン,低粘度ジメチルポリシロキサン,オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の揮発性を有する液状油を配合すると、形成される被膜が強固なものとなるため、特に好ましい。
【0016】
本発明において用いる油性ゲル化剤としては、化粧料に配合し得るものであれば特に限定されず、例えば無水ケイ酸,金属石鹸,有機変性粘土鉱物,ショ糖脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル,デキストリン脂肪酸エステル,固形状油分等が挙げられる。
【0017】
油性ゲル化剤の例のうち、無水ケイ酸としては、通常化粧品に使用される無水ケイ酸であれば、煙霧状、多孔質、無孔質、球状等、何れのものも使用できるが、特に煙霧状無水ケイ酸が好ましい。この煙霧状無水ケイ酸は、例えば、四塩化ケイ素を水素と酸素炎中で加水分解して得られる煙霧状無水ケイ酸が挙げられ、その市販品の例としては、アエロジル(R)50、アエロジル(R)130、アエロジル(R)200、アエロジル(R)200V、アエロジル(R)200CF、アエロジル(R)200FAD、アエロジル(R)300、アエロジル(R)300CF、アエロジル(R)380(日本アエロジル社製)等が挙げられる。これら無水ケイ酸は必要に応じて1種又は2種以上を使用することができる。また、これらの煙霧状無水ケイ酸の一次粒径は50nm以下が好ましく、20nm以下が特に好ましい。
【0018】
なお、上記煙霧状無水ケイ酸として、前記煙霧状無水ケイ酸を疎水化処理した疎水化煙霧状無水ケイ酸を利用しても良く、その疎水化処理の方法としては、トリメチルシリルクロライドやヘキサメチルジシラザンによるトリメチルシロキシ処理、オクチルシラン化処理、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いたコーティング焼き付け処理、金属石鹸によるコーティング等が挙げられる。市販品の疎水化煙霧状無水ケイ酸の例としては、アエロジル(R)R972、アエロジル(R)R972V、アエロジル(R)R972CF、アエロジル(R)R974、アエロジル(R)RX200、アエロジル(R)RY200、アエロジル(R)R202、アエロジル(R)R805、アエロジル(R)R812、アエロジル(R)RX200、アエロジル(R)RA200H(ともに日本アエロジル社製)、タラノックス(R)500(タルコ社製)、キャボジル(R)TS―530(キャボット社製)等が挙げられる。
【0019】
油性ゲル化剤のうち、金属石鹸としてはイソステアリン酸アルミニウム、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムなどが挙げられ、同じく有機変性粘土鉱物としては、水膨潤性粘土鉱物を四級アンモニウム塩で処理したもの等が挙げられ、市販品の例としては、「ベントン(R)38」、「ベントン(R)27」(共に「NLインダストリー」社製)などが挙げられる。
【0020】
油性ゲル化剤のうち、ショ糖脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステルとしては、炭素数8〜24、好ましくは14〜20の脂肪酸のエステル化合物が好ましい。これらの具体例としては、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖イソパルミチン酸エステル、ショ糖イソステアリン酸エステル、ショ糖ベヘン酸エステル、グリセリンパルミチン酸エステル、グリセリンミリスチン酸エステル、グリセリンステアリン酸エステル、グリセリンパルミチン酸ステアリン酸エステル、グリセリンオレイン酸エステル、グリセリンイソパルミチン酸エステル、グリセリンイソステアリン酸エステル、グリセリンベヘン酸エステル等が挙げられる。好ましくは、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、グリセリンパルミチン酸エステル、グリセリンミリスチン酸エステル、グリセリンステアリン酸エステル、グリセリンパルミチン酸ステアリン酸エステル、グリセリンオレイン酸エステルが挙げられる。より好ましくは、ショ糖ステアリン酸エステル、グリセリンステアリン酸エステル、グリセリンオレイン酸エステル、グリセリンベヘン酸エステルが挙げられる。
【0021】
油性ゲル化剤のうち、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、特開平3−197409号公報などに記載されている公知のものであり、例えば、平均分子量300〜10000のフラクトオリゴ糖の水酸基の水素原子が、基RCO−(ここでRは炭素数7〜31の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を示す)で一単糖単位当たり平均で1〜3個置換されたフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。本発明で用いるフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、例えばフラクトオリゴ糖に脂肪酸又はその反応性誘導体を反応させることにより製造することができる。
【0022】
本発明において原料として用いられるフラクトオリゴ糖とは、フルクトースを主要構成糖とするオリゴ糖を示す。フラクトオリゴ糖はいろいろな植物、例えばキク科、イネ科およびユリ科の根、茎、葉、種子等に含まれており、その構造は主鎖の結合様式が2→1結合のものと、2→6結合のものの2種類がある。2→1結合のものとしてはイヌリン、アスパラゴシン、アスホデラン、トリチカン、クリテザン、バクモンドウ由来のフラクトオリゴ糖等が挙げられ、2→6結合のものとしてはフレアン、レバン、セカラン等が挙げられる。なお、フラクトオリゴ糖の平均分子量は300〜10000の範囲が好ましい。
【0023】
フラクトオリゴ糖に反応させる脂肪酸は、炭素数8〜32の直鎖または分岐の飽和または不飽和脂肪酸であるが、このうち炭素数8〜22のものが好ましい。具体的には、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、オレイン酸、2−エチルヘキサン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソオレイン酸等が挙げられる。また、これらの脂肪酸の反応性誘導体としては、酸ハライド、酸無水物等が挙げられる。
【0024】
これらの脂肪酸とフラクトオリゴ糖との反応は、従来公知の方法により容易に行うことができる。例えばフラクトオリゴ糖をジメチルホルムアミドおよびピリジン中に分散させ、60℃前後で反応させることにより得られ、この際脂肪酸ハライドまたは脂肪酸無水物の添加量、反応時間、反応温度を適宜調整することにより、脂肪酸の平均置換度を容易にコントロールできる。なお本発明においてフラクトオリゴ糖に対する脂肪酸の置換度は特に限定されるものではないが、糖の一単糖あたりに脂肪酸が平均1〜3分子置換したものが好ましい。また本発明のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、その反応条件等より白色から褐色の色相を有する固形状〜ペースト状、液状のものが得られるが、必要ならば従来公知の脱色方法、例えば活性炭、ゼオライト等で処理することにより容易に白色に精製することができる。
【0025】
油ゲル化剤のうちデキストリン脂肪酸エステルとしては、デキストリンミリスチン酸エステル,デキストリンパルミチン酸エステル,デキストリンステアリン酸エステル,デキストリンオレイン酸エステル,デキストリンパルミチン酸・2−エチルヘキサン酸エステル,デキストリンヤシ油脂肪酸エステル等が好ましく用いられる。これらの中でも、デキストリンパルミチン酸エステル,デキストリン2−エチルヘキサン酸エステルから選択される1種又は2種を用いることが特に好ましい。これら親油性ゲル化剤としては、化粧料用原料として市販されているものを利用することができる。市販品の例としては、「レオパール(R)KL」、「レオパール(R)TL」、「レオパール(R)TT」(いずれも千葉製粉社製)等が挙げられる。
【0026】
さらに、油性ゲル化剤のうち固形状油分については、炭化水素類・ロウ類・油脂類・高級脂肪酸・高級アルコール等が使用できる。具体的には、例えばポリエチレンワックス、固形パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カカオ脂、パーム油、牛脂、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、モクロウ、ゲイロウ、ミツロウ、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、ラノステロール,セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ジステアリン酸プロピレングリコール、ステアリル変性ポリシロキサン等が挙げられる。
【0027】
本発明の油性化粧料における油性ゲル化剤の配合量は、用いる成分や目的とする性質、化粧品の形状、剤型等により相違するが、全成分中、0.1〜50重量%が好ましく、更に0.5〜30重量%であることが好ましく、強度を損なうことなく被膜に柔軟性を付与することができる。
【0028】
以上の油性ゲル化剤の内、無水ケイ酸,金属石鹸,ショ糖脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上を用いると、油性化粧料の粘度の温度依存性が小さく、また肌へ塗布しやすくなるため、より好ましい。
【0029】
なお本発明に係る油性化粧料には、本発明の特徴を損なわない範囲で、紫外線吸収剤、抗酸化剤、防菌防黴剤、顔料、色素類,香料等を含有させることができる。
【0030】
本発明に係る油性化粧料は、高い耐水性と良好な化粧持ちを有するため、マスカラ,アイライナー等のアイメイクアップ化粧料をはじめとするメイクアップ化粧料や、日焼け止め化粧料として提供することができる。
【0031】
【実施例】
本発明の実施例を説明する前に、実施例にて使用したシリル化プルランの製造例を示す。
【0032】
[製造例1] シリル化プルラン
(1) プルラン3.5重量部をN−メチル−2−ピロリドン32.5重量部に溶解する。
(2) N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド9.89重量部をトルエン17.5重量部に溶解する。
(3) (1)と(2)を混合し、110℃で5時間反応させる。
(4) 反応終了後静置し、シリル化プルランを含有するゲル層と、シリル化プルランを含まない液層に分離する。
(5) ゲル層にメタノールを添加して混合し、シリル化プルランを析出させる。
(6) シリル化プルランを濾別し、トルエン,メタノール混合溶液を用いて2回洗浄後乾燥させて、シリル化プルランを得た。
【0033】
得られたシリル化プルランのケイ素含有量は、19.7重量%、10重量%オクタメチルシクロテトラシロキサン溶液の粘度は、50cps(B型粘度計,ローターNo.1,20℃,60rpm,2min)であった。
【0034】
さらに本発明の特徴について、実施例により詳細に説明する。
【0035】
[実施例1] 油性アイライナー
Figure 2004244333
製法:(2)を(1)の一部に溶解する。(3),(4)を(1)の残部に溶解して添加し混合、均一化する。(5),(6)を添加してホモミキサーにて分散させる。
【0036】
[実施例2] 油性アイライナー
(1)軽質流動イソパラフィン 69.9(重量%)
(2)シリル化プルラン 6.0
(3)ショ糖ジステアリン酸エステル 4.0
(4)パラオキシ安息香酸プロピル 0.1
(5)ポリエチレン末 10.0
(6)黒酸化鉄 8.0
(7)黄酸化鉄 1.6
(8)ベンガラ 0.4
製法:(2)を(1)の一部に溶解する。(3),(4)を(1)の残部に溶解して添加し混合、均一化する。(5)〜(8)を添加してホモミキサーにて分散させる。
【0037】
[実施例3] 油性マスカラ
(1)軽質流動イソパラフィン 70.9(重量%)
(2)シリル化プルラン 5.0
(3)12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム 5.0
(4)合成炭化水素ワックス 9.0
(5)パラオキシ安息香酸プロピル 0.1
(6)黒酸化鉄 10.0
製法:(2)を(1)の一部に溶解する。(3)〜(5)を(1)の残部に溶解して添加し混合、均一化する。(6)を添加してホモミキサーにて分散させる。
【0038】
[実施例4] 油性日焼け止め化粧料
Figure 2004244333
製法:(2)を(1)の一部に溶解する。(3)〜(6)を(1)の残部に溶解して添加し混合、均一化する。(7)を添加してホモミキサーにて分散させ、(8)を添加する。
【0039】
上記本発明の実施例について、化粧被膜の、柔軟性,肌への密着性,耐水性,耐皮脂性,耐摩擦性及び化粧持ちの評価を行った。その際、次に示す比較例1,比較例2についても、同時に評価を行った。評価は、専門女性パネラー20名を一群とした使用試験により行った。すなわち、実施例及び比較例のそれぞれを各群にブラインドにて使用させ、各評価項目について以下に示す評価基準に従って官能評価させて点数化し、20名の平均値を求めた。これらの結果は、表1にまとめて示した。
【0040】
評価基準
5;良好
4;やや良好
3;普通
2;やや悪い
1;悪い
【0041】
[比較例1] 油性アイライナー
実施例1のシリル化プルランを削除し、疎水化無水ケイ酸を22.5重量%に増量して調製した。
【0042】
[比較例2] 油性アイライナー
実施例1の疎水化無水ケイ酸を削除し、シリル化プルランを10重量%に、軽質流動イソパラフィンを78.9重量%にそれぞれ増量して、調製した。
【0043】
【表1】
Figure 2004244333
【0044】
表1より明らかなように、いずれの実施例使用群においても、全ての評価項目において、良好〜ほぼ良好であると評価されていた。これに対し、シリル化プルランを配合していない比較例1では、膜の柔軟性は良好であったが、耐皮脂性,耐摩擦性,化粧持ちの評価が低くなっていた。また、油性ゲル化剤を配合せず、シリル化プルランのみを配合した比較例2では、耐水性,耐皮脂性は非常に良好であったが、柔軟性,耐摩擦性の評価が低くなっていた。
【0045】
なお、上記使用試験において、本発明の実施例使用群では、問題となる皮膚刺激性反応や使用時の不快感を呈したパネラーは存在しなかった。
【0046】
その他の実施例を示す。
【0047】
[実施例5] 油性マスカラ
Figure 2004244333
製法:(2)を(1)に、(4),(5)を(3)にそれぞれ溶解する。(9)を(8)に分散させ、撹拌しながら(10)を添加して加熱し、ベントナイト系ゲル化物を調製する。全成分を混合し、ホモミキサーにて分散させる。脱泡,冷却後、ローラーにて分散処理を行う。
【0048】
[実施例6] 油性アイライナー
(1)軽質流動イソパラフィン 46.6(重量%)
(2)シリル化プルラン 5.0
(3)軽質流動イソパラフィン 10.0
(4)ジメチルジステアリルアンモニウムベントナイト 1.2
(5)エタノール 1.2
(6)黒酸化鉄 25.0
(7)ナイロン末 3.0
(8)ポリエチレン末 8.0
製法:(2)を(1)に溶解する。(4)を(3)に分散させ、撹拌しながら(5)を添加して加熱し、ベントナイト系ゲル化物を調製する。全成分を混合し、ホモミキサーにて分散させる。脱泡,冷却後、ローラーにて分散処理を行う。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、強固で耐水性、耐皮脂性、耐摩擦性に優れるにも係わらず、柔軟性を有し肌への密着性が良好な被膜を形成し得る油性化粧料を得ることができた。

Claims (3)

  1. 常温で液状の油分と、油性ゲル化剤と、一般式
    Figure 2004244333
    (式中R,R,Rは、同一でも異なっても良い、炭素数1〜6の炭化水素基である)で示されるトリオルガノシリル基を側鎖に有するプルランを含有することを特徴とする油性化粧料。
  2. トリオルガノシリル基をプルラン中に40重量%以上含有するものである、請求項1に記載の油性化粧料。
  3. 油性ゲル化剤が、無水ケイ酸,金属石鹸,ショ糖脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上である、請求項1又は請求項2に記載の油性化粧料。
JP2003033544A 2003-02-12 2003-02-12 油性化粧料 Pending JP2004244333A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003033544A JP2004244333A (ja) 2003-02-12 2003-02-12 油性化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003033544A JP2004244333A (ja) 2003-02-12 2003-02-12 油性化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004244333A true JP2004244333A (ja) 2004-09-02

Family

ID=33019491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003033544A Pending JP2004244333A (ja) 2003-02-12 2003-02-12 油性化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004244333A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006213545A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Nof Corp 耐水性粒状爆薬組成物
JP2007197332A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Noevir Co Ltd 水中油型乳化化粧料
JP2007314655A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Shiseido Co Ltd 曳糸性組成物およびそれを用いた睫毛用化粧料、毛髪用化粧料
WO2008126251A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Katakura Chikkarin Co., Ltd. シリル化プルランの製造方法などおよび化粧料
JP2008273942A (ja) * 2007-03-30 2008-11-13 Kose Corp 弾性ゲル状油性化粧料
JP2011046656A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Shiseido Co Ltd マスカラ下地化粧料
JP2011126811A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Noevir Co Ltd 油性化粧料
WO2012133293A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 株式会社 資生堂 睫用化粧料
JP2013126957A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Kao Corp 油性メイクアップ化粧料
WO2019115949A1 (fr) 2017-12-15 2019-06-20 Lvmh Recherche Composition cosmetique comprenant un derive de pullulan
WO2021153705A1 (ja) * 2020-01-31 2021-08-05 花王株式会社 皮膚外用剤
CN115160451A (zh) * 2022-08-09 2022-10-11 山东共聚有机硅技术研究院有限公司 疏水改性普鲁兰多糖的制备方法
WO2023120226A1 (ja) * 2021-12-22 2023-06-29 株式会社 資生堂 油性睫毛化粧料

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH036283A (ja) * 1989-05-31 1991-01-11 Yoshikawa Seiyu Kk 油剤のゲル化剤
JPH06233928A (ja) * 1992-10-21 1994-08-23 L'oreal Sa W/o型エマルジョン
JPH09188604A (ja) * 1996-01-09 1997-07-22 Noevir Co Ltd ゲル組成物、及びこれを含有して成る固形状化粧料
JPH1029915A (ja) * 1996-05-16 1998-02-03 Shiseido Co Ltd 口紅組成物
JPH1029921A (ja) * 1996-05-16 1998-02-03 Shiseido Co Ltd 日焼け止め化粧料
JPH1029910A (ja) * 1996-05-16 1998-02-03 Shiseido Co Ltd 化粧料
JPH11106310A (ja) * 1997-09-30 1999-04-20 Shiseido Co Ltd W/o乳化組成物
JPH11349450A (ja) * 1998-06-01 1999-12-21 Shiseido Co Ltd 毛髪化粧料
JP2000204012A (ja) * 1999-01-14 2000-07-25 Noevir Co Ltd 透明性固形化粧料
JP2002128623A (ja) * 2000-10-23 2002-05-09 Kose Corp 油性化粧料
JP2003503334A (ja) * 1999-06-25 2003-01-28 カラー アクセス,インコーポレイティド ゲルベースの化粧品組成物

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH036283A (ja) * 1989-05-31 1991-01-11 Yoshikawa Seiyu Kk 油剤のゲル化剤
JPH06233928A (ja) * 1992-10-21 1994-08-23 L'oreal Sa W/o型エマルジョン
JPH09188604A (ja) * 1996-01-09 1997-07-22 Noevir Co Ltd ゲル組成物、及びこれを含有して成る固形状化粧料
JPH1029915A (ja) * 1996-05-16 1998-02-03 Shiseido Co Ltd 口紅組成物
JPH1029921A (ja) * 1996-05-16 1998-02-03 Shiseido Co Ltd 日焼け止め化粧料
JPH1029910A (ja) * 1996-05-16 1998-02-03 Shiseido Co Ltd 化粧料
JPH11106310A (ja) * 1997-09-30 1999-04-20 Shiseido Co Ltd W/o乳化組成物
JPH11349450A (ja) * 1998-06-01 1999-12-21 Shiseido Co Ltd 毛髪化粧料
JP2000204012A (ja) * 1999-01-14 2000-07-25 Noevir Co Ltd 透明性固形化粧料
JP2003503334A (ja) * 1999-06-25 2003-01-28 カラー アクセス,インコーポレイティド ゲルベースの化粧品組成物
JP2002128623A (ja) * 2000-10-23 2002-05-09 Kose Corp 油性化粧料

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006213545A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Nof Corp 耐水性粒状爆薬組成物
JP4622549B2 (ja) * 2005-02-02 2011-02-02 日油株式会社 耐水性粒状爆薬組成物
JP2007197332A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Noevir Co Ltd 水中油型乳化化粧料
JP2007314655A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Shiseido Co Ltd 曳糸性組成物およびそれを用いた睫毛用化粧料、毛髪用化粧料
WO2008126251A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Katakura Chikkarin Co., Ltd. シリル化プルランの製造方法などおよび化粧料
JP2008273942A (ja) * 2007-03-30 2008-11-13 Kose Corp 弾性ゲル状油性化粧料
EP2135883A1 (en) * 2007-03-30 2009-12-23 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. Process for producing silylated pullulan and cosmetic preparation
US9125837B2 (en) 2007-03-30 2015-09-08 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. Process for producing silylated pullulan and cosmetic preparation
EP2135883A4 (en) * 2007-03-30 2012-12-26 Dainichiseika Color Chem PROCESS FOR PRODUCING SILYLATED PULLEY AND COSMETIC PREPARATION
JP5766910B2 (ja) * 2007-03-30 2015-08-19 片倉チッカリン株式会社 シリル化プルランの製造方法および乾燥方法
JP2011046656A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Shiseido Co Ltd マスカラ下地化粧料
JP2011126811A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Noevir Co Ltd 油性化粧料
JPWO2012133293A1 (ja) * 2011-03-29 2014-07-28 株式会社 資生堂 睫用化粧料
WO2012133293A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 株式会社 資生堂 睫用化粧料
JP6113654B2 (ja) * 2011-03-29 2017-04-12 株式会社 資生堂 睫用化粧料
JP2013126957A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Kao Corp 油性メイクアップ化粧料
CN110730653B (zh) * 2017-12-15 2023-08-22 Lvmh研究公司 包含普鲁兰多糖衍生物的化妆品组合物
WO2019115949A1 (fr) 2017-12-15 2019-06-20 Lvmh Recherche Composition cosmetique comprenant un derive de pullulan
FR3075054A1 (fr) * 2017-12-15 2019-06-21 Lvmh Recherche Composition cosmetique comprenant un derive de pullulan
CN110730653A (zh) * 2017-12-15 2020-01-24 Lvmh研究公司 包含普鲁兰多糖衍生物的化妆品组合物
US11253462B2 (en) 2017-12-15 2022-02-22 Lvmh Recherche Cosmetic composition comprising a pullulan derivative
WO2021153705A1 (ja) * 2020-01-31 2021-08-05 花王株式会社 皮膚外用剤
CN115023218A (zh) * 2020-01-31 2022-09-06 花王株式会社 皮肤外用剂
EP4098328A4 (en) * 2020-01-31 2024-03-06 Kao Corp EXTERNAL PREPARATION FOR THE SKIN
JP7478681B2 (ja) 2020-01-31 2024-05-07 花王株式会社 皮膚外用剤
WO2023120226A1 (ja) * 2021-12-22 2023-06-29 株式会社 資生堂 油性睫毛化粧料
CN115160451A (zh) * 2022-08-09 2022-10-11 山东共聚有机硅技术研究院有限公司 疏水改性普鲁兰多糖的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3515872B2 (ja) 化粧料
JP5596065B2 (ja) オルガノポリシロキサンエラストマー組成物及びこれを含有する化粧料
JP3969728B2 (ja) ペースト状組成物、該組成物を用いた化粧料及び該組成物の製造方法
JP5307320B2 (ja) 油中水型日焼け止め化粧料
CN104411285A (zh) 表面处理粉体以及掺合了该粉体的化妆品
KR20160098279A (ko) 저량의 알코올을 포함하는 피커링 에멀젼 조성물
JP6285381B2 (ja) ゲルペースト組成物及び該ゲルペースト組成物を用いた化粧料
JPH09227332A (ja) 脂肪相と組み合わせて用いられる固体有機ポリシロキサンエラストマーを含有する、皮膚の手入れ用もしくは皮膚のツヤ消しのためのメイクアップ用組成物
JP5015994B2 (ja) オルガノポリシロキサン及びその製法ならびに該オルガノポリシロキサンを含む化粧料組成物
JPWO2004024798A1 (ja) 新規なオルガノポリシロキサン重合物及びペースト状組成物並びにその組成物を用いた化粧料
US20140335136A1 (en) Compositions for minimizing skin imperfections
WO2001092376A1 (fr) Compose de silicone et preparation cosmetique
KR20110055445A (ko) 화장료
CN104095772A (zh) 水包油型防晒化妆料
JP2009256616A (ja) グリセリン変性シリコーン及びそれを含む化粧料
JP5985772B2 (ja) 表面処理粉体及びこれを配合した化粧料
JP3742984B2 (ja) 油中水型乳化組成物
KR20110101065A (ko) 화장료용 조성물 및 화장료
CN108137813A (zh) 固化有机硅颗粒以及其中结合固化有机硅颗粒的美容材料
JP2009185296A5 (ja)
JP2004244333A (ja) 油性化粧料
EP3357488A1 (en) Cosmetic material
JP2003146832A (ja) 化粧料
JP2009132638A (ja) 化粧料
JP2012162700A (ja) ペースト状組成物及びこれを含有する化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060131

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20060131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080204