JP2007138031A - 固形描画材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固形描画材中の油含浸可能な有効細孔容積や表面積を大きくし、圧縮強度を更に向上させると共に、書き味が滑らかで、十分な発色性及び描線濃度を有し、しかも、磨耗量が少なく、消去性が良く、描線を手でこすっても汚れにくい固形描画材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 ナノ材料を少なくとも含有する固形描画材用配合組成物を焼成処理又は非焼成処理してなる固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内に潤滑剤を充填してなることを特徴とする固形描画材。
ナノ材料としては、例えば、ナノ粒子等を用いることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、主として筆記具用に使用するシャープペンシル用固形描画材、木軸用固形描画材などの固形描画材に関する。
一般に、固形描画材において、要求される重要特性としては、筆記感が良好で描線の発色性が良く、機械的強度が強いことである。
従来の固形描画材としては、例えば、結合材と黒鉛とを主材とし、混練、押出成形後、高温で熱処理して鉛筆芯を製造する際に、補強材として繊維状物を使用するものにおいて、前記繊維状物としてグラファイトウィスカーを使用したことを特徴とする固形描画材の製造方法(例えば、特許文献1参照)、体質材と結合材を主材とし、必要に応じて溶媒及び/又は可塑剤を混練して押出成形後に高温焼成した固形描画材であって、体質材の一部として直径が0.01〜0.15μm、繊維の長さ/繊維径が50〜10000となる気相成長繊維を固形描画材全体の1〜60重量%含有されている焼成固形描画材(例えば、特許文献2参照)が知られている。
更に、黒鉛、カーボンブラックなどの体質材と、粘土、天然高分子、ピッチ、アスファルトなどの結合材とを主材とし、必要に応じて溶剤及び/又は可塑剤を添加して混練したものを押し出し成形、高温焼成する鉛筆芯の製造方法において、少なくとも体質材の一部として、直径が1〜50nm、長さが0.5〜50μmのカーボンナノチューブ(微細なチューブ状のグラファイト)を使用する焼成鉛筆芯の製造方法(本願出願人による特許文献3参照)が知られている。
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載される技術は、補強材としてグラファイトウィスカーや、体質材の一部として特定物性の気相成長繊維を用いたものであり、曲げ強度、濃度、筆記性能をバランスよく兼ね備えたものであるが、上記各特性の繊維状物を用いても、圧縮強度、書き味、描線濃度の更なる向上を発揮できない点に課題がある。また、特許文献1及び2に記載される技術では、体質材が大きいため、鉛筆芯本来のカーボンの配向を壊してしまい、圧縮強度は弱くなり、また、含有物質が大きいため、筆記感が良くならず、筆記性の向上には更なる改良が必要であった。
また、上記特許文献3に記載される技術は、カーボンナノチューブを改質材として配合しており、複合材料として強度を出すことを主目的としており、圧縮強度を更に向上させると共に、本願発明の固形描画材中の油含浸可能な有効細孔容積や表面積を大きくし、書き味が滑らかで、十分な発色性及び描線濃度を有し、しかも、磨耗量が少なく、消去性が良く、描線を手でこすっても汚れにくい固形描画材を提供するものとは、その技術思想が異なるものである。
通常、シャープペンシル芯や鉛筆芯等の固形描画材は、焼成後、細かい細孔が空いており、この細孔に潤滑油等の摩擦磨耗調整剤を含浸させ、鉛筆芯の書き味と描線の濃さのバランスを調整している。しかしながら、通常の製造時は、芯の中に開放系でない細孔(クロードセル)ができるものである。このような細孔には、オイルは含浸されず、このクロードセルが多いほど、単に脆い芯になってしまうものであった。従って、従来の固形描画材では、クローズドセルが含まれているため、油含浸可能な有効細孔容積が小さくなっており、上記特許文献1〜3の技術によっても、固形描画材中の油含浸可能な有効細孔容積や表面積を大きくすることができない点に課題がある。
特開昭62−129370号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2002−105377号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平8−325504号公報(特許請求の範囲、実施例等)
本発明は、上記従来技術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、圧縮強度を更に向上させると共に、固形描画材中の油含浸可能な有効細孔容積や表面積を大きくし、書き味が滑らかで、十分な発色性及び描線濃度を有し、しかも、磨耗量が少なく、消去性が良く、描線を手でこすっても汚れにくい固形描画材及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記従来の課題等を解決するために、鋭意研究を行った結果、少なくとも固形描画材中にナノ材料を含有させることにより、上記目的の固形描画材及びその製造方法が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(18)に存する。
(1) ナノ材料を少なくとも含有する固形描画材用配合組成物を焼成処理又は非焼成処理してなる固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内に潤滑剤を充填してなることを特徴とする固形描画材。
(2) 潤滑剤として、ナノ材料を含有する潤滑剤を用いる上記(1)記載の固形描画材。
(3) 固形描画材用配合組成物を焼成処理又は非焼成処理してなる固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内にナノ材料を含有する潤滑剤を充填してなることを特徴とする固形描画材。
(4) ナノ材料が酸化物セラミック、窒化物セラミック、燐酸化物セラミック、炭化物セラミック、珪酸化物セラミック、ホウ化物セラミックから選ばれる少なくとも1種である上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の固形描画材。
(5) ナノ材料が金属ナノ粒子である上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の固形描画材。
(6) ナノ材料が、ダイヤモンドナノ粒子、カーボンナノ粒子である上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の固形描画材。
(7) ナノ材料の粒径が0.7〜100nmの範囲である上記(1)〜(6)の何れか一つに記載の固形描画材。
(8) ナノ材料が、気相合成法、液相合成法、機械的粉砕法の何れかにより得られものである上記(1)〜(7)の何れか一つに記載の固形描画材。
(9) ナノ粒子の表面にアモルファス、黒鉛及びダイヤモンドの少なくともカーボンがコーティングされている上記(1)〜(8)の何れか一つに記載の固形描画材。
(10) ナノ材料がカーボンナノチューブである上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の固形描画材。
(11) 固形描画材用配合組成物として黒鉛を含有し、黒鉛とカーボンナノチューブとの配合比が重量比で10:1〜1000:1の範囲である上記(10)記載の固形描画材。
(12) ナノ材料の含有量が、固形描画材全量に対して0.01〜5重量%である上記(1)、(4)〜(11)の何れか一つに記載の固形描画材。
(13) ナノ材料を含有する潤滑剤を用いる場合は、固形描画材全量に対して0.01〜5重量%分のナノ材料を潤滑剤中に含有する上記(2)又は(3)に記載の固形描画材。
(14) 固形描画材が黒鉛及び/又はカーボンブラックとアモルファス炭素を少なくとも含有するシャープペンシル用焼成鉛筆芯である上記(1)〜(13)の何れか一つに記載の固形描画材。
(15) 固形描画材が色材と油脂とワックス類とを少なくとも含有する非焼成鉛筆芯である上記(1)〜(13)の何れか一つに記載の固形描画材。
(16) 固形描画材が色材と体質材とセラミック結合材とを少なくとも含有する焼成鉛筆芯である上記(1)〜(13)の何れか一つに記載の固形描画材。
(17) (a)黒鉛又は黒鉛とカーボンブラック、(b)熱可塑性合成樹脂、(c)該熱可塑性合成樹脂を溶解し得る有機溶剤及び(d)ナノ材料を混練、成型、乾燥及び非酸化性雰囲気下で焼成して固形描画材芯体を得、該固形描画材芯体の気孔内に潤滑剤を充填することを特徴とする固形描画材の製造方法。
(18) (a)黒鉛又は黒鉛とカーボンブラック、(b)熱可塑性合成樹脂、(c)該熱可塑性合成樹脂を溶解し得る有機溶剤を混練、成型、乾燥及び非酸化性雰囲気下で焼成した固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内にナノ材料を含有する潤滑剤を充填することを特徴とする固形描画材の製造方法。
本発明によれば、固形描画剤中にナノ材料を含有せしめることにより、圧縮強度を更に向上させると共に、固形描画材中の油含浸可能な有効細孔容積や表面積を大きくし、書き味が滑らかで、十分な発色性及び描線濃度を有し、しかも、磨耗量が少なく、消去性が良く、描線を手でこすっても汚れにくい固形描画材及びその製造方法が提供される。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明の固形描画材は、第1発明として、ナノ材料を少なくとも含有する固形描画材用配合組成物を焼成処理又は非焼成処理してなる固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内に潤滑剤を充填してなることを特徴とするものであり、また、第2発明として、固形描画材用配合組成物を焼成処理又は非焼成処理してなる固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内にナノ材料を含有する潤滑剤を充填してなることを特徴とするものである。
以下において、「本発明」というときは、上記第1発明及び第2発明の両方をいう。
本発明において、用いるナノ材料としては、一般的にナノ材料に分類されているものであれば、特に限定されず、いずれも使用することができる。
用いることができるナノ材料としては、種々のセラミック材料を用いることが可能であり、例えば、ケイ素、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、セリウム等の金属の酸化物セラミック、窒化物セラミック、燐酸化物セラミック、炭化物セラミック、珪酸化物セラミック、ホウ化物セラミックのいずれも用いることができるが、これらは単独で用いることとなるが、2種以上を混合して用いることも可能であり、目的とする成形体の形状や成形方法によって適宜選択される。
また、用いることができるナノ材料としては、上記セラミック材料以外のものとしては、例えば、金属ナノ粒子、ダイヤモンドナノ粒子、フラーレンなどのカーボン粒子、カーボンナノチューブなどが挙げられる。
用いることができる金属ナノ粒子としては、種々の金属ナノ粒子を用いることが可能であり、例えば、銀(Ag)ナノ粒子、白金(Pt)ナノ粒子、金(Au)ナノ粒子、ニッケル(Ni)ナノ粒子、鉄(Fe)ナノ粒子などの単組成ナノ粒子、Fe−Pd、Fe−Pt、Pt−Pd、Pt−Au、Ni−Mn、In−Sn、Ni−Al、Mr−Zrなどの多組成複合ナノ粒子、アモルファスカーボン、黒鉛、ダイヤモンド及びセラミック材料などを被覆した被覆ナノ粒子のいずれも用いることができ、これらは単独で、または、2種以上を混合して用いることも可能であり、目的とする成形体の形状や成形方法によって適宜選択される。
更に、用いることができるカーボンナノチューブとしては、例えば、単層ナノチューブ(SWNT)、2層ナノチューブ(DWNT)、多層ナノチューブ(MWNT)からなるものが挙げられ、具体的には、三井物産社製のカーボンナノチューブ、CNT.Ltd社製のSWNT、DWNT、MWNT、GSI Creos社製のカルベール、昭和電工社製のVGCFなどを用いることができ、これらは非晶質であっても、フッ素等の添加物が添加されているものであってもよい。
また、用いることができるダイヤモンドナノ粒子としては、爆発法で作製したダイヤモンドナノ粒子、EACVD法、気相合成法及び液相成長法で作製したダイヤモンドナノ粒子などからなるものが挙げられ、具体的には、ナノテックシステムズ社製CD(Cluster Diamond)、CDS(Cluster Diamond Slurry)、GCD(Graphite Cluster Diamond)、GCDS(graphite Cluster Diamond slurry)、JETRO社製人口ダイヤモンド等を用いることができる。
更に、用いることができるカーボン粒子であるフラーレンとしては、例えば、C60、70、76、78、82、C84、C90等、種々の炭素数のものが上げられ、愚弟的には、フロンティアカーボン社製ナノムパープル、ナノムブラック、ナノムスペクトラなどの種々のフラーレン製品を使用でき、金属内包フラーレン、分子内包フラーレン等炭素以外の物質を含むものも用いることができる。
本発明において、ナノ材料の粒径は、製造時に固形描画中の細孔(クローズセル)と細孔(クローズドセル)をつなぎ、開放系の細孔(オープンセル)を更に形成せしめる点から、上記セラミック材料からなるナノ材料、金属ナノ粒子、ダイヤモンドナノ粒子、カーボンナノ粒子では、好ましくは、0.7〜100nm、更に好ましくは、1〜20nm、特に好ましくは、3〜15nmとすることが望ましい。また、上記以外のカーボンナノチューブでは、直径が0.7〜200nm、長さが0.1〜50μmとなるものが好ましく、更に好ましくは、直径が50〜200nm、長さが0.5〜50μmとなるものが望ましい。
上記セラミック材料からなるナノ材料や金属ナノ粒子、ダイヤモンドナノ粒子、カーボン粒子等の粒径が1nm未満であると、粒子としての単分散が困難で凝集しやすかったり、反応性が高く不安定になったりし、一方、100nmを越えると、鉛筆芯としての構造が崩れて強度が低下してしまい、好ましくない。また、カーボンナノチューブでは、直径が0.7nm又は長さが0.1μm未満であると、バインダー成分に吸収されて効果が発揮でできず、一方、直径が100nm又は長さが50μmを超えると、ファイバーとしての構造が鉛筆芯全体を支配し、書き味が損なわれてしまい、好ましくない。
本発明において、上記ナノ材料は、製造効率、ロットバラツキ、材料の安定性の点から、好ましくは、気相合成法、液相合成法、機械的粉砕法の何れかの方法により製造されることが望ましい。
気相合成法は、瞬間気相合成法(Flash Creation Method;FCM)、ガス凝集法(Gleiter)、レーザーアブレーションなどによりナノ材料を製造するものである。
液相合成法は、電気メッキ法、液体急冷法などによりナノ材料を製造するものである。
機械的粉砕法は、強歪加工法、粉末冶金的手法、回転流動法などによりナノ材料を製造するものである。
これらの合成法は、ナノ材料の種類、固形描画材の実施形態により適宜選択して使用することができる。
これらのナノ材料の含有量としては、固形描画材組成物全量に対して、好ましくは、0.01〜5重量%、更に好ましくは、0.1〜3重量%、特に好ましくは、0.1〜2重量%とすることが望ましい。
また、ナノチューブの場合は、固形描画材用組成物とのバランスが重要となり、特に、固形描画材用組成物として黒鉛を含有する場合には、好ましくは、黒鉛との組織バランスが重要で、黒鉛:ナノチューブ=10:1〜1000:1、特に好ましくは、50:1〜200:1の範囲とすることが望ましい。
このナノ材料の含有量が0.01重量%未満であると、有効細孔容積が殆ど変化しなく、また、未添加の鉛筆芯との差が現れなくとなる。一方、ナノ材料の含有量が5重量%を超えると、有効細孔容積は大きくなるが、鉛筆芯の構造が崩れて強度が低下してしまい、好ましくない。
本発明の固形描画材は、上述の如く、配合組成物としてナノ材料を含有するものであるが、その他の成分は固形描画材種により、体質材、潤滑剤、バインダー成分などの各成分を適宜選択して用いることができる。
例えば、固形描画材がシャープペンシル用焼成鉛筆芯では、ナノ材料以外に、黒鉛及び/又はカーボンブラックとアモルファス炭素を少なくとも含有することが好ましく、また、非焼成鉛筆芯では、色材と油脂とワックス類とを少なくとも含有することが好ましく、更に、焼成鉛筆芯では、色材と体質材とセラミック結合材とを少なくとも含有することが好ましい。また、シャープペンシル用焼成鉛筆芯では、その他の成分として、α−オレフィンオリゴマー、脂肪酸エステル、スピンドル油、ワックス類、窒化ホウ素、タルク、シリコーンオイル、シリカ微粒子、金属石鹸等を用いることができ、非焼成鉛筆芯又は焼成鉛筆芯では、その他の成分として、シリコーンオイル、ラード、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、セルロイド及びその他の熱可塑性樹脂等を用いることができる。
本発明で用いる黒鉛としては、天然黒鉛、人造黒鉛、キッシュ黒鉛、膨張黒鉛、膨張化黒鉛などが挙げられ、カーボンブラックとしては、オイルファーネスブラック、ガスファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック、及びランプブラックなどが挙げられ、セラミック結合材としては、結晶質又は非晶質のSiO2、Si34、Al23、ZrO、MgO、窒化ホウ素、B23、AlNなどが挙げられ、これらは各単独又は2種以上を用いてもよいものである。
また、本発明で用いる体質材としては、従来の固形描画材に使用されているものであれば、特に限定されるものではなく、いずれも使用することができる。例えば、窒化ホウ素、カオリン、タルク、マイカ、炭酸カルシウム等の白色系体質材や、固形描画材の色相によっては、有色系の体質材も使用することができ、当然これら数種類の混合物も使用できる。特に、好ましくは、その物性、形状から窒化ホウ素、カオリン、タルクが挙げられる。
本発明で用いる色材としては、例えば、一般に用いられている筆記具用のインキ組成物に分類されているものであれば、いずれも使用でき、例えば、水性顔料インキ、水性染料インキ、油性顔料インキ、油性染料インキ等を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
顔料としては、例えば、酸化チタン、鉄黒、カーボンブラック、紺青、群青、青色1号、弁柄、黄酸化鉄、酸化クロム、水酸化クロム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化コバルト、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、青色2号、青色404号、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、DPPレッド、黄色4号、黄色5号、緑色3号等の顔料等が挙げられ、これらは単独で、又は2種以上混合して用いることができる。
本発明で用いる潤滑剤としては、一般的に潤滑剤に分類されているものであればいずれも使用することができ、潤滑油であってもグリースであっても使用することができる。
潤滑油としては、例えば、エンジンオイル等の鉱物油、α−オレフィンオリゴマー、シリコーンオイル、エステルオイル等の合成油、ヒマシオイル等の植物油などが挙げられ、グリースとしては、例えば、カルシウム石鹸グリース、リチウム石鹸グリース等の石鹸系、ベントングリース、シリカゲルグリース等の非石鹸系が挙げられるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
本発明に用いるバインダー成分としては、従来の固形描画材に使用されているものであれば、特に限定されるものではなく、いずれも使用することができる。例えば、カルボキシルメチルセルロース等のセルロース類、ポリビニルピロニドン等のポリビニル類、ポリオキシエチレン等のポリエーテル類、ポリアクリル酸等のアクリル酸類、テトラエチルオルソシリケート(TEOS)縮合体等の無機高分子、モンモリロナイト等の粘土、セラミックガラス等が挙げられる。これらは、単独で、又は2種以上混合して用いることができる。
また、本発明で用いる熱可塑性合成樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩素化塩化ビニル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトンなどを挙げられる。
用いる有機溶剤は、上記熱可塑性合成樹脂を溶解し得るものが好ましく、具体的には、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、トリクレジルホスフェート、ジオクチルアジペート、ジアリルイソフタレート、プロピレンカーボネート、アルコール類、ケトン類、エステル類などを用いることができる。
本第1発明の固形描画材は、上記ナノ材料の他、各固形描画材種、例えば、シャープペンシル用焼成鉛筆芯、非焼成鉛筆芯、焼成鉛筆芯に用いる各成分(体質材、顔料等の色材、界面活性剤、香料、熱可塑性樹脂、有機溶剤など)を混練、成型、乾燥及び非酸化性雰囲気下で焼成処理、または、非焼成処理(50〜120℃で低温乾燥)して固形描画材芯体を得、該固形描画材芯体の気孔内に潤滑剤を充填することにより製造することができる。
本第1発明において、例えば、固形描画材がシャープペンシル用焼成鉛筆芯の製造では、好ましくは、強度、濃度、書き味の点から、(a)黒鉛又は黒鉛とカーボンブラックとが合計で30〜60重量%と、(b)熱可塑性合成樹脂30〜60重量%と、(c)該熱可塑性合成樹脂を溶解し得る有機溶剤10〜30重量%及び(d)ナノ材料0.01〜5重量%とをヘンシェルミキサーで分散混合し、加圧ニーダー、二本ロールで混練し、押出成型機により成型した後、電気炉で110〜250℃で乾燥し、次いで、非酸化性雰囲気下(窒素ガス雰囲気下、不活性ガス雰囲気下)で800〜1400℃、20〜40時間で焼成して固形描画材芯体を得、該固形描画材芯体の気孔内にα−オレフィンオリゴマー、シリコーンオイル、エステルオイル等の合成油、ヒマシオイル等の植物油、グリース等の潤滑剤を含浸などにより充填することにより製造することが望ましい。
本第2発明では、上述の固形描画材用配合組成物、例えば、シャープペンシル用焼成鉛筆芯、非焼成鉛筆芯、焼成鉛筆芯に用いる各成分(体質材、顔料等の色材、界面活性剤、香料、熱可塑性樹脂、有機溶剤など)を混練、成型、乾燥及び非酸化性雰囲気下で焼成処理、または、非焼成処理(50〜120℃で低温乾燥)してなる固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内にナノ材料を含有する潤滑剤を充填することにより製造することができる。
このナノ材料を含有する潤滑剤を用いる場合のナノ材料の含有量は、製造される固形描画材全量に対して、好ましくは、0.01〜5重量%、更に好ましくは、0.1〜3重量%、特に好ましくは、0.1〜2重量%となるように潤滑剤中に含有せしめて該固形描画材芯体の気孔内にナノ材料を充填せしめることが望ましい。
このナノ材料の含有量が0.01重量%未満であると、本発明の効果を発揮せず、一方、ナノ材料の含有量が5重量%を超えても、本発明の効果を発揮されうるが、芯体内に充填することが難しくなるという製造面でのデメリットが生じることとなる。
本第2発明において、例えば、固形描画材がシャープペンシル用焼成鉛筆芯の製造では、好ましくは、強度、濃度、書き味の点から、(a)黒鉛又は黒鉛とカーボンブラックとが合計で30〜60重量%と、(b)熱可塑性合成樹脂30〜60重量%と、(c)該熱可塑性合成樹脂を溶解し得る有機溶剤10〜30重量%とをヘンシェルミキサーで分散混合し、加圧ニーダー、二本ロールで混練し、押出成型機により成型した後、電気炉で110〜250℃で乾燥し、次いで、非酸化性雰囲気下(窒素ガス雰囲気下、不活性ガス雰囲気下)で800〜1400℃、20〜40時間で焼成して固形描画材芯体を得、該固形描画材芯体の気孔内にナノ材料を含有せしめた、潤滑剤(分散液)、例えば、上述のナノ材料を含有せしめたα−オレフィンオリゴマー、シリコーンオイル、エステルオイル等の合成油、ヒマシオイル等の植物油、グリース等の潤滑剤を含浸等により充填することにより製造することが望ましい。なお、ナノ材料:潤滑剤の配合比は、潤滑剤としての特性の点から、好ましくは1:1000〜1:2とすることが望ましい
本第1発明では、上述の如く、固形描画配合組成物中にナノ材料、好ましくは、粒径及び含有量が特定の範囲となるナノ材料を少なくとも含有せしめたものを焼成処理又は非焼成処理することにより、固形描画中の細孔形状を変化せしめた固形描画材芯体が得られることとなる。具体的には、従来の製造等では、固形描画材中には細孔(クローズセル、独立孔)が存在しているため、油含浸可能な有効細孔容積や表面積を大きくできず、本発明の目的とする固形描画材が得られないのが現状であった。これに対して、本発明の固形描画材では、ナノ材料の含有により、固形描画材中の細孔(クローズセル)と細孔(クローズドセル)をつなぎ、開放系の細孔(オープンセル、連続孔)を形成せしめる点から、固形描画材中の油含浸可能な有効細孔容積や表面積を大きくできるので、油含浸可能な潤滑剤の量が増えることとなる。これにより、固形描画材の芯の潤滑が大幅に向上するので、余分な摩耗はしないので摩耗量が減り、また、芯体中にナノ粒子等のナノ材料が入ることにより、平滑な描線が乱反射を起こし、濃い色となり、しかも、黒鉛含有の場合には、紙とカーボン粒子、カーボン粒子同士の摩擦が小さくなり、消去性も向上することとなる。更に、炭素の配向を邪魔せずにナノ材料を含有することができるので、体質効果もプラスされ、圧縮強度も向上することとなる。更にまた、芯体の摩耗量が少ないので、描線に乗っているカーボン量も少なく手が汚れにくいものとなる。
本第2発明では、固形描画材用配合組成物を焼成処理又は非焼成処理してなる固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内にナノ材料を含有する潤滑剤を充填することにより得られるので、上記第1発明の焼成の際に添加しないので、有効細孔面積は大きくならないものである。しかしながら、潤滑剤中に含有されたナノ材料がサスペンションの役割を果たすので、ナノ材料を添加しないときより、芯の潤滑が大幅に良くなる。このため、余分な摩耗はしないので摩耗量が減り、また、芯体中の気孔内にナノ粒子等のナノ材料が充填中されることにより、平滑な描線が乱反射を起こし、濃い色となり、しかも、黒鉛含有の場合には、紙とカーボン粒子、カーボン粒子同士の摩擦が小さくなり、消去性も向上することとなる。更に、炭素の配向を邪魔せずにナノ材料を含有することができるので、充填材としての効果もプラスされ、圧縮強度も向上することとなる。更にまた、芯体の摩耗量が少ないので、描線に乗っているカーボン量も少なく手が汚れにくいものとなる。
このように構成される本発明の固形描画材は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で、種々変更して実施することができる。例えば、上記第1発明で得た芯体、すなわち、ナノ材料を少なくとも含有する固形描画材用配合組成物を焼成処理又は非焼成処理してなる固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内にナノ材料を含有する潤滑剤を充填してなるものであってもよいものである。この場合、固形描画材芯体中のナノ材料と潤滑剤中のナノ材料とは完全に独立するものとなるので、同一又は異なるナノ材料を異なる含有量で用いてもよいものである。この場合のナノ材料の好ましい含有量は、固形描画材中に最大10重量%となる。
なお、本発明において、ナノ材料としてカーボンナノチューブを用いることができるものである点で、従来の鉛筆芯の製造方法において、少なくとも体質材の一部として、直径が1〜50nm、長さが0.5〜50μmのカーボンナノチューブ(微細なチューブ状のグラファイト)を使用する点で近接するものであるが、本発明では、体質材として鉛筆芯全体の構造を作るのでなく、鉛筆芯本来の構造を損なうことなく、体質材との配合バランスを検討し、その微細孔をターゲットとしてナノレベルで細孔形状を設計している点で異なり、両者の技術思想は異なるものである(この点に関しては、後述する実施例で更に詳述する)。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
天然鱗状黒鉛(平均粒径7μm) 47重量部
セリアナノ粒子(酸化セリウムナノ粒子、平均粒径10nm) 3重量部
ポリ塩化ビニル 50重量部
ステアリン酸ナトリウム 1重量部
ジオクチルフタレート 20重量部
上記材料をヘンシェルミキサーで混合分散し、加圧ニーダー、二本ロールで混練し線状体に押出成形した後、残留する可塑剤を除去すべく空気中で熱処理して固化(乾燥)した後に、窒素ガス雰囲気中にて1000℃で焼成し、最後にα−オレフィンオリゴマー(ライオン社製、リポループ20)中に浸漬して油漬させて、直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例2)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を48重量部、セリアナノ粒子3重量部を2重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例3)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を45重量部、セリアナノ粒子3重量部を5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例4)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49.9重量部、セリアナノ粒子3重量部を0.1重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例5)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を40重量部、セリアナノ粒子3重量部を10重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例6)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49.995重量部、セリアナノ粒子3重量部を0.005重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例7)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49.99重量部、セリアナノ粒子3重量部を0.01重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例8)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49重量部、セリアナノ粒子3重量部を1重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例9)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49重量部、セリアナノ粒子3重量部をカーボンナノチューブ(三井物産社製、直径60nm、長さ50μm)1重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例10)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49重量部、セリアナノ粒子3重量部を銀ナノ粒子(平均粒径:8nm)1重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例11)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49重量部、セリアナノ粒子3重量部をダイヤモンドナノ粒子(平均粒径:5nm)1重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例12)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49重量部、セリアナノ粒子3重量部をフラーレンC60(平均粒径:0.7nm)1重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例13)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49重量部、セリアナノ粒子3重量部をダイヤモンドナノ粒子に黒鉛をコーティングした粒子(平均粒径:15nm)1重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例14)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49重量部、セリアナノ粒子3重量部をGSI Creos社製のカーボンナノチューブ(カルベール、直径200nm、長さ10μm)1重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例15)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を45重量部、セリアナノ粒子3重量部をカーボンナノチューブ(HYPERION社製、「GRAPHITE FIBRILS」、直径10nm、長さ10μm)5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例16)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を50重量部、セリアナノ粒子3重量部を削除した以外は、上記実施例1と同様の配合にし、混合、混練、成型、乾燥、焼成後、α−オレフィンオリゴマーに銀ナノ粒子(平均粒径:8nm)を分散した液中に浸漬して油漬させ、全体重量に対して銀ナノ粒子が1重量部混入されている直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例17)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49重量部、セリアナノ粒子3重量部を銀ナノ粒子(平均粒径:8nm)1重量部に変更した以外は、実施例1と同様の配合とし、混合、混練、成型、乾燥、焼成後、α−オレフィンオリゴマーに銀ナノ粒子(平均粒径:8nm)を分散した液中に浸漬して油漬させ、全体重量に対して銀ナノ粒子が2重量部混入されている直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(実施例18)
窒化ホウ素(平均粒径6μm) 39重量部
塩化ビニル樹脂 43重量部
ジオクチルフタレート 16重量部
オレイン酸アミド 1重量部
セリアナノ粒子(酸化セリウムナノ粒子、平均粒径10nm) 1重量部
上記配合組成物をヘンシェルミキサーで分散混合し、加圧ニーダー、二本ロールで混練した後、スクリュー型押出機にて押出温度を100℃に設定し、細線状に押出成形し、これらから残留する可塑材を除去すべく、空気中で180℃にて10時間熱処理して、しかる後窒素雰囲気中にて1000℃まで昇温して1000℃で1時間焼成した。次に、大気中にて700℃で加熱焼成し、炭素化物を除去して白色芯材を得た。この芯体100gをぺルヒドロポリシラザンのキシレン溶液(20重量%)150gが入った容器に浸漬後、窒素ガス中1200℃で1時間焼成し、直径0.57mmの白色焼成芯体を得た。更に、赤色陰気に白色芯体を浸し、70℃で24時間放置した。このインキが充填された焼成芯体表面を洗浄し、直径0.570mmの赤色焼成鉛筆芯を得た。
(比較例1)
上記実施例1において、セリアナノ粒子0.5重量部を黒鉛に代え、黒鉛の使用量を50重量部とした以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(比較例2)
上記実施例1において、セリアナノ粒子(平均粒径10nm)をセリア粒子(平均粒径1μm)に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(比較例3)
上記実施例18において、窒化ホウ素39重量部を40重量、セリアナノ粒子1重量部を削除した以外は、実施例18と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(比較例4)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49重量部、セリアナノ粒子3重量部をグラファイトウィスカー〔日機装社製「グラスカー」、直径500nm、長さ20μm〕1重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
(比較例5)
上記実施例1において、黒鉛47重量部を49重量部、セリアナノ粒子3重量部を気相成長炭素繊維〔直径100nm、長さ1000μm〕1重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして直径が0.570mmのシャープペンシル用芯HBを得た。
上記実施例1〜18及び比較例1〜5で得られた各固形描画材(シャープペンシル用芯HB、赤色鉛筆芯)について、下記各方法により、含液率、圧縮強度(N)、磨耗量(mm)、濃度、消去率(%)、比表面積(m2/g)、有効細孔容積指数、官能評価による筆記感、汚れ難さの評価を行った。
これらの結果を下記表1に示す。
(含液率の測定方法)
α−オレフィンオリゴマーを含浸した際のα−オレフィンオリゴマーの含液率、または、ナノ材料含有したα−オレフィンオリゴマーを含浸した際のα−オレフィンオリゴマーの含液率を含浸前の重量と含浸後の重量から重量%で算出した。
(圧縮強度の測定方法)
テンシロン(ORIENTEC RTC−1150A)で芯を横から2mm×∞で圧縮試験して測定した(n=100)。
(磨耗試験の試験方法)
筆記角度75°、荷重300gf、筆記距離5m筆記した際の芯の磨耗長さを測定した(n=10)。
(濃度の測定方法)
磨耗試験で筆記した描線を濃度計(sakura DENSI TOMETER PDA65)で測定した値である(n=10×4ヵ所)。
(消去率の測定方法)
磨耗試験で筆記した描線を消しゴム(EP−105E)で5往復させた後の描線消去率を求めた(n=10)。
(比表面積、細孔容積の測定方法)
水銀ポロシメータ(QUANTACHROM社製 Pore Master GT型)で測定した(n=10)。
(有効細孔容積指数の算出方法)
有効細孔容積指数は、水銀ポロシメータで測定した細孔容積(有効細孔容積)から算出した気孔率(cc%)を材料密度と固形描画材密度の比率から算出した実気孔率で除算して示した。この値は、比較例と比較して、本発明により有効細孔容積が向上していることがこのデータから示されるものである(n=10)。
〔筆記感、手の汚れにくさ(汚れ難さ)の評価方法〕
筆記感と手の汚れにくさ(汚れ難さ)は、木軸に組み込んだ鉛筆形状で10名のモニターにより、下記評価基準(平均値)で評価した。
評価基準:
◎:比較例1より非常に良い。
○:比較例1より良い。
○´:比較例1と同程度。
△:比較例1より悪い。
×:比較例1より非常に悪い。
−:比較例1が基準(コントロール)。
なお、実施例18の評価は、比較例1に代え比較例3を評価基準にして評価した。
Figure 2007138031
上記表1の結果から明らかなように、本発明範囲の1〜18の固形描画材は、本発明の範囲外となる比較例1〜5に較べて、圧縮強度に優れると共に、固形描画材中の有効細孔容積が大きく、結果として含油率が高くなっている。これにより、十分な発色性及び描線濃度を有し、しかも、磨耗が少なく、消去性が良く、筆記感(書き味)が良く、汚れ難い結果となっている。特に、セリアナノ粒子について比較例1と比較すると、実施例8(0.01重量部)〜実施例5(10重量部)の有効細孔容積が大きく、結果として含液率が高くなっている。特に実施例4(0.1重量部)〜実施例1(3重量部)が良好で、実施例2(2重量部)が更に良好である。
これに対して、比較例2のように粒径の大きいセリア粒子(1μm)を用いると、含液率は高くなるが、強度が低下してしまい、適していないものである。また、比較例4のように直径が太いカーボンファイバーを用いても同様に強度が低下してしまうことが判った。更に、比較例5は、従来技術で例示した文献2の組成である。曲げ強度は強くなっているようであるが、実使用上重要になる圧縮強度が小さい。また、官能評価による筆記感、汚れ難さの項目が、実施例と比較して効果が小さいことが判った。
一方、実施例16は、比較例1において、油漬するα−オレフィンオリゴマー中に銀ナノ粒子を分散した部分が異なるのみであるため、比表面積、有効細孔容積指数が同じとなっているが、ナノ粒子の効果で含液成分の比重が高くなるため重量で計算した含液率が高くなる。また、固体であるナノ粒子が細孔部分に充填されているため、圧縮強度も向上している。また、ナノ粒子の潤滑性と吸収、散乱等の光学的作用により、磨耗量、濃度、消去率に変化が現れている。また、実施例17は、ナノ材料を少なくとも含有する固形描画材用配合組成物を焼成処理してなる固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内にナノ材料を含有する潤滑剤を更に充填してなるものであり、この場合は、更に圧縮強度に優れると共に、固形描画材中の有効細孔容積が大きく、結果として更に含油率が高くなっている。これにより、更に十分な発色性及び描線濃度を有し、しかも、磨耗が少なく、消去性が良く、筆記感(書き味)が良く、汚れ難い結果となっている。
更に、焼成色鉛筆芯を示す実施例18においても、有効細孔容積が増大することによって、インクの含液率が高くなり、結果として発色(濃度)が良くなり、結果として筆記感も向上している。

Claims (18)

  1. ナノ材料を少なくとも含有する固形描画材用配合組成物を焼成処理又は非焼成処理してなる固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内に潤滑剤を充填してなることを特徴とする固形描画材。
  2. 潤滑剤として、ナノ材料を含有する潤滑剤を用いる請求項1記載の固形描画材。
  3. 固形描画材用配合組成物を焼成処理又は非焼成処理してなる固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内にナノ材料を含有する潤滑剤を充填してなることを特徴とする固形描画材。
  4. ナノ材料が酸化物セラミック、窒化物セラミック、燐酸化物セラミック、炭化物セラミック、珪酸化物セラミック、ホウ化物セラミックから選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3の何れか一つに記載の固形描画材。
  5. ナノ材料が金属ナノ粒子である請求項1〜3の何れか一つに記載の固形描画材。
  6. ナノ材料が、ダイヤモンドナノ粒子、カーボンナノ粒子である請求項1〜3の何れか一つに記載の固形描画材。
  7. ナノ材料の粒径が0.7〜100nmの範囲である請求項1〜6の何れか一つに記載の固形描画材。
  8. ナノ材料が、気相合成法、液相合成法、機械的粉砕法の何れかにより得られものである請求項1〜7の何れか一つに記載の固形描画材。
  9. ナノ粒子の表面にアモルファス、黒鉛及びダイヤモンドの少なくともカーボンがコーティングされている請求項1〜8の何れか一つに記載の固形描画材。
  10. ナノ材料がカーボンナノチューブである請求項1〜3の何れか一つに記載の固形描画材。
  11. 固形描画材用配合組成物として黒鉛を含有し、黒鉛とカーボンナノチューブとの配合比が重量比で10:1〜1000:1の範囲である請求項10記載の固形描画材。
  12. ナノ材料の含有量が、固形描画材全量に対して0.01〜5重量%である請求項1、4〜11の何れか一つに記載の固形描画材。
  13. ナノ材料を含有する潤滑剤を用いる場合は、固形描画材全量に対して0.01〜5重量%分のナノ材料を潤滑剤中に含有する請求項2又は3に記載の固形描画材。
  14. 固形描画材が黒鉛及び/又はカーボンブラックとアモルファス炭素を少なくとも含有するシャープペンシル用焼成鉛筆芯である請求項1〜13の何れか一つに記載の固形描画材。
  15. 固形描画材が色材と油脂とワックス類とを少なくとも含有する非焼成鉛筆芯である請求項1〜13の何れか一つに記載の固形描画材。
  16. 固形描画材が色材と体質材とセラミック結合材とを少なくとも含有する焼成鉛筆芯である請求項1〜13の何れか一つに記載の固形描画材。
  17. (a)黒鉛又は黒鉛とカーボンブラック、(b)熱可塑性合成樹脂、(c)該熱可塑性合成樹脂を溶解し得る有機溶剤及び(d)ナノ材料を混練、成型、乾燥及び非酸化性雰囲気下で焼成して固形描画材芯体を得、該固形描画材芯体の気孔内に潤滑剤を充填することを特徴とする固形描画材の製造方法。
  18. (a)黒鉛又は黒鉛とカーボンブラック、(b)熱可塑性合成樹脂、(c)該熱可塑性合成樹脂を溶解し得る有機溶剤を混練、成型、乾燥及び非酸化性雰囲気下で焼成した固形描画材芯体を形成し、該固形描画材芯体の気孔内にナノ材料を含有する潤滑剤を充填することを特徴とする固形描画材の製造方法。
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