JP2007135694A - 補給樋および遊技機設置島 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない部材点数により、補給樋を転動するパチンコ球を効率的にシュートより導出させ、設置されたパチンコ機へのパチンコ球の補給がスムーズに行われる補給樋、およびこれを備える遊技機設置島を提供する。
【解決手段】パチンコ機100または球貸機にパチンコ球80を補給する、底面24および少なくとも一枚の側面22を有する補給樋20であって、表面にステンレス板が重畳されたアルミ母材からなる底板21が、補給樋20の幅方向について側面22に向かう下り傾斜をなしていることを特徴とする補給樋20、およびこれを備える遊技機設置島10。
【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機または球貸機に遊技球を供給する補給樋、およびこれを備える遊技機設置島に関する。
パチンコ機に代表される遊技機は、遊技機設置島(以下、「島」と略記することがある。)に対し、島の長手方向に沿って複数台が背中合わせ、かつ横並びに配置されることが一般的である。また島には、遊技機同士の間にこれと隣接して球貸機が配置される。球貸機から貸し出された遊技球は機械的に、または遊技者の手作業によって遊技機に送られ、遊技に供される。また各遊技機から排出された使用済みの遊技球は、島の下部に配された下部タンクに集められ、必要に応じて清掃または研磨され、揚送装置によって島上方に配された球タンクに揚送される。
一方、島の上部には、開閉可能な幕板が複数設けられ、その内部には、遊技機設置島の長手方向に所定の勾配をもつ補給樋が配されることが一般的である。球タンクから放出された遊技球は、補給樋上を転動し、途中、導出路を備えるシュートと呼ばれる分配装置を介して、各遊技機または球貸機に補給される。なお、一般的な補給樋における遊技機設置島の長手方向の勾配は、水平面に対し約5度である。したがって、例えば長手方向に10mの長さをもつ補給樋は、自身の厚みに加え、高さ方向に80cm以上の設置スペースを要することとなる。
補給樋は、下記特許文献1に例示するように、底面部と、該底面部の左右に起立する側面部とからなる、上面が開放したアルミ製の角樋が一般に用いられている。また該文献に記載の補給樋において、側面部には、遊技球の直径よりも少し大きい高さと、複数個の球が並列に流出可能な幅とを有する矩形の側面開口部が、島に設置された遊技機に対応して開設されている。
特公平7−87876号公報
しかしながら、特許文献1に記載の補給樋においては、球タンクから十分な数量の遊技球が供給され、かつ長手方向について水平面から約5度という十分な勾配が設けられているにもかかわらず、例えば複数台の遊技機において同時に大当りが発生し、遊技球を大量に供給する必要がある場合に、補給樋からシュートに導出される遊技球の数が不足し、遊技機への遊技球の補給が間に合わなくなるという問題が生じていた。
そこで、遊技球の補給効率を向上するため、球タンクから補給樋に供給する遊技球の数を増やすことが試みられた。しかしこの場合、補給樋の幅方向の中央部を中心に遊技球の数密度の高い領域が発生してしまい、これがシュートの上流に位置する遊技球との間でブリッジを形成し、かかる上流の遊技球の転動性を損なうという問題が生じてしまう。このため、遊技球の供給数の増加に見合う補給効率の向上は期待できなかった。
また、補給樋の側面近傍における遊技球の流動性を向上させるため、補給樋の長手方向に対する勾配を大きくすることも試みられた。しかし、かかる勾配を大きくすることは、補給樋を設置するための島全体の高さ寸法を拡大することにつながるため、遊技者に圧迫感を与えたり、遊技店の監視装置の視野を狭めたりすることとなり、遊技店等に島を設置する都合上好ましくないものであった。
また、動力装置により補給樋の中央部から側面に向けて遊技球の転動を促す荷重を与えて遊技球のシュートへの導出効率を改善する発明もなされたが、部品点数の増加に伴うコストの増大や、故障率の上昇を招くために好ましくない。
以上より、本発明においては、少ない部材点数により、補給樋を転動する遊技球を効率的にシュートより導出させ、島に設置された遊技機への遊技球の補給がスムーズに行われる補給樋、およびこれを備える遊技機設置島を提供することを目的とする。
本発明にかかる補給樋は、
(1)遊技機または球貸機に遊技球を補給する、底面および少なくとも一枚の側面を有する補給樋であって、前記底面が補給樋の幅方向について前記側面に向かう下り傾斜をなしていることを特徴とする補給樋;
(2)遊技機または球貸機に遊技球を補給する、底面およびその両側に対向する側面を有する補給樋であって、前記底面が補給樋の幅方向の中央部から前記側面のそれぞれに向かう下り傾斜をなしていることを特徴とする補給樋;
(3)遊技機または球貸機に遊技球を補給する、底面およびその両側に対向する側面を有する補給樋であって、前記底面が上に凸の曲面であることを特徴とする補給樋;
(4)底面と前記側面とに共に接触する遊技球が底面と接触する位置において、底面が幅方向に所定の傾斜角を有することを特徴とする上記(1)記載の補給樋;
(5)底面を構成する底板には、少なくとも遊技球との接触面に、該底板の母材よりも硬度が高く、かつ遊技球に対する動摩擦係数が低い保護層が形成されていることを特徴とする上記(1)から(4)のいずれかに記載の補給樋;
(6)底板の母材がアルミまたはアルミ合金であり、かつステンレス板を該母材に重畳して保護層が形成されていることを特徴とする上記(5)記載の補給樋;
を要旨とする。
また本発明にかかる遊技機設置島は、
(7)上記(1)から(6)のいずれかに記載の補給樋を備え、遊技機または球貸機を設置する遊技機設置島;
を要旨とする。
従来の補給樋においては、遊技球の転動駆動力は基本的に補給樋の長手方向へと向かう重力成分のみであるため、補給樋の中央部から側面近傍へと幅方向に遊技球を駆動させる力は働かず、遊技球をスムーズに転動させて所望のシュートに供給することが困難であった。これに対し、本発明にかかる補給樋およびこれを備える遊技機設置島によれば、補給樋の中央部に遊技球が滞留することなく、補給樋の上流から下流に向かって流下してくる遊技球に対して側面に向かう荷重を与え、幅方向への転動性を高めることでシュートからの導出効率を高めることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて具体的に説明する。図1は遊技機設置島10の部分正面図であり、図中右側は図示を省略している。なお、遊技者が遊技機に向かう方向を遊技機設置島10の正面とする。本発明にかかる遊技機設置島10に設置される遊技機は、遊技媒体を用いて遊技者が遊技を行う機器であれば特に限られるものではなく、パチンコ機や、パチンコ球を用いたスロットマシン(所謂、パロット)などが例示される。以下、遊技機としてパチンコ機を、遊技媒体としてパチンコ球を例にとり本発明を説明する。
球タンク30に多数貯留されたパチンコ球をパチンコ機100に供給する際は、まず球タンク30から補給樋20にパチンコ球が供給される。補給樋20は内部をパチンコ球が転動流下できるよう、その長手方向に沿って所定の勾配(図1参照)を付けて遊技機設置島10に設けられている。補給樋20の中心線形状は直線状が一般的であるが、パチンコ機100のレイアウトに応じて湾曲や分岐をしていてもよい。また長手方向に対する勾配の大小については、場所によらず一定とすることも、球タンク30に近い上流側の勾配を大きくしてパチンコ球を速やかに球タンク30から補給樋20に供給させることも、逆に下流側の勾配を大きくして球タンク30から遠い位置においてパチンコ球が滞留することを防ぎパチンコ球の流動性を高めることも可能である。
補給樋20には、その長手方向に沿って間欠的に、設置されたパチンコ機100に対応する位置に、開口を有するシュート40が設けられ、導出路42を介して補給樋20から所定量のパチンコ球をパチンコ機100に供給する。パチンコ機100に供給され、遊技者の遊技に供されたパチンコ球は、使用を終えるとパチンコ機100から排出され、パチンコ機100の背面下方に設けられたアウトタンク(図示せず)にて計数され、遊技機設置島10の下方へ排出される。遊技機設置島10の下方に排出されたパチンコ球は、さらに遊技機設置島10の下方に設けられた排出樋50を経由して下部タンク60に集められる。下部タンク60に貯留されたパチンコ球は、必要に応じて研磨または清掃され、揚送装置70によって上部の球タンク30に搬送されて、再度補給樋20を通じてパチンコ機100に供給されることとなる。
遊技機設置島10においては、補給樋20の汚染や、転動するパチンコ球への外部からのアクセスを防止するため、幕板(図示せず)によりこれを外側から被覆する。またパチンコ機100や、パチンコ球貯留箱(通称、ドル箱)を載置する膳板110は、ベース板130および腰板140を備える箱型キャビネットにより支持されている。腰板140はこれらを支持する構造部材としての役割と、内部に設けられた排出樋50を転動する遊技球へのアクセスを防止する役割とを担っている。
本発明にかかる遊技機設置島10は、パチンコ機100へのパチンコ球の補給をスムーズにおこなうことのできる補給樋20を備えるものであり、また補給樋20の長手方向の勾配を従来よりも小さなものとすることで補給樋20の設置に要する高さ寸法を小さくすることのできるものである。
図2は本発明の第一の実施の形態にかかる補給樋20の横断面図である。補給樋20の横断面は、底板21と側面22とからなる略L字状をなしている。底板21のうち、幅方向の基端側(図中右側)は遊技店の内壁などの壁面120に固定され、先端側には側面22が立設している。また底面24には側面22の側が下がるよう、幅方向に傾斜角(同図参照)が付けられている。
なお、本発明において「(補給樋の)底面」とは、補給樋20を構成する底板21の上面、またはその上に形成された保護層の上面のうち、転動流下するパチンコ球80が接触する部分をいうものとする。また本発明は、底面が幅方向について側面に向かう下り傾斜をなすことを特徴とするものである。
以上から本発明においては、例えば、
1)図2に示すような、全体が傾斜した平板からなる底板の上面;
2)底板の全体を上に凸となるように撓ませてなる底板の上面;
3)底板が厚肉材料から形成され、その上面に、幅方向について少なくとも一方の側面に向かう下り傾斜が設けられている場合の該上面;
4)底板の上面が、側面の近傍においてのみ幅方向について該側面に向かう下り傾斜が設けられ、側面から離れた位置においてはかかる下り傾斜が設けられていない場合の該上面;
5)上記1)から4)の底板の上面に保護層が形成され、該保護層の表面のうち幅方向について、少なくとも側面の近傍において、該側面に向かう下り傾斜が設けられている場合の該表面;
6)底板の上面は水平、または幅方向について側面に向かって上り傾斜が形成されており、一方、該上面に形成された保護層の表面については、幅方向について少なくとも一方の側面の近傍において該側面に向かう下り傾斜が設けられている場合の該表面;
は、いずれも本発明における「(補給樋の)底面」として採り得る。なお、保護層の具体的な構成については後述する。
側面22には、長手方向(同図における紙面に対し鉛直上下方向)に沿って間欠的に切欠部が設けられ、複数のシュート40(同図には図示せず)がそれぞれの開口を該切欠部に合わせて取り付けられている。
本実施の形態にかかる補給樋20によれば、その底面24の上を転動流下するパチンコ球80は、常に側面22に押し当てられる方向に重力荷重を受けるため、シュート40の開口からの導出が促進される。これは、少なくとも側面22の近傍において、パチンコ球80との接触位置における底面24の上向きの法線が、鉛直上方よりも側面22の側を向くことにより、パチンコ球80に作用する重力(同図:ベクトルG)が、補給樋20の幅方向について側面22に向かう成分(同図:ベクトルT)を持つことに起因する。
これにより、側面22の近傍を補給樋20の長手方向に流下するパチンコ球80がシュート40の開口に導出されずにこれを通過してしまったり、シュート40の近傍でブリッジが形成されてパチンコ球80の流動性が低下したりするという従来の補給樋20の問題が解決され、シュート40からの導出効率の高い補給樋20およびこれを備える遊技機設置島10が得られることとなる。
このため本発明によれば、補給樋20の長手方向に対する勾配を従来と同等とし、すなわち補給樋20の設置に要する高さ寸法を従来と同等とした場合、シュート40からパチンコ機100へのパチンコ球80の供給効率を高めることができる。また逆に、パチンコ球80の供給効率を従来と同等に維持した場合、補給樋20の長手方向に対する勾配を従来よりも浅くすることが可能となるため、補給樋20の設置に要する高さ寸法を小さくすることができ、遊技機設置島10の全体の高さをより低く抑えることが可能となる。
なお、本実施の形態にかかる補給樋20は、その自重、および幅方向の先端側に集中するパチンコ球80の重量に基づくモーメント荷重が、壁面120との結合部に大きく作用するため、底板21の幅方向の基端側を壁面120に嵌合固定するとともに、その裏面側を支持部材28により支持する構成としている。
補給樋20を遊技機設置島10に設置する方式は、壁面120に固定する上記の方式に限るものではなく、遊技店の内壁面に固定する方式や、補給樋20の長手方向の両端部および/または中間部を遊技機設置島10の上部から吊下する方式、または補給樋20の下面を遊技機設置島10に載置する方式等も採り得る。また補給樋20は図2に示す断面略L字状に限らず、パチンコ球80がその上または内部を流下可能なものであれば、例えば上方が開口した断面コ字状や、中空の閉断面を有するものであってもよい。
また、本発明にかかる補給樋20およびこれを備える遊技機設置島10によれば、パチンコ機100のみならず、球貸機にもパチンコ球80を効率的に供給することができる。球貸機は遊技者にパチンコ球80を貸し出す装置であって、一般にパチンコ機100に隣接して設けられ、パチンコ機100と同様に補給樋20からシュート40および導出路42を介してパチンコ球80が供給されるからである。
図3に、本発明の第二の実施の形態にかかる補給樋20の部分斜視図を示す。本実施の形態にかかる補給樋20は、底板21と、対向する一対の側面22とから構成される上方開口型のコ字状断面を有する。底面24は上に凸の曲面からなり、中央部がもっとも高く突出し、そこから両側面に向かって下り傾斜をなすことを特徴とする。
かかる底面24を有することにより、補給樋20の長手方向に流下するパチンコ球80に対し、補給樋20の幅方向について中央部から両側面に向けてそれぞれ転動するよう重力成分を負荷することが可能となる。これにより、特別な機構や装置を補給樋20に設けることなく少ない部材点数によって、パチンコ機100や球貸機へのパチンコ球80の供給効率を高めることができる。
すなわち、底面24が幅方向の中央部から両側面のそれぞれに向かう下り傾斜をなすことにより、流下するパチンコ球80に作用する重力には、下流に向かう長手方向の底面接線方向成分と、底面からの垂直抗力成分と、側面に向かう幅方向の底面接線方向成分とが発生し、パチンコ球80は自重により側面に押し当てられる荷重を受けることができる。
一方、側面22には所定長さの切欠部27が設けられ、シュート40が切欠部27に開口を合わせて取り付けられている。このため、かかる開口に到達したパチンコ球80は、上記の幅方向に作用する重力成分により、確実に補給樋20からシュート40に排出され、パチンコ機100に供給される。
本実施の形態の如き底面24の両側に側面22を設けることにより、遊技機設置島10の対向する長手方向に沿って、横並びのパチンコ機100や球貸機を背中合わせに2列にわたって配設する場合でも、一本の補給樋20を遊技機設置島10の中央上部に架設することで、該背中合わせにされた両側のパチンコ機100や球貸機にパチンコ球80を同時に供給することができる。
また、底面24が、中央部がもっとも突出した上に凸の滑らかな曲面であることにより、パチンコ球80が補給樋20の中央部を乗り越えて幅方向の反対側に流動することを可能としつつも、両側面に対してパチンコ球80を押し当てる方向の重力成分を得ることができる。
すなわち、補給樋20のいずれか一方の側面側に設けた複数台のパチンコ機に大当りが集中して発生し、パチンコ球80を該一方から多く供給すべき場合であっても、パチンコ球80が補給樋20の幅方向の反対側にも容易に流動可能であるため、所定量のパチンコ球80を補給樋20に供給することにより、パチンコ球80の供給が間に合わなくなる不都合を回避できる。また、球タンク30から補給樋20へのパチンコ球80の供給が、幅方向の片側のみから行われる場合でも、両側面に取り付けられたシュート40に均等にパチンコ球80を供給することができる。
図4(a)は本実施の形態にかかる補給樋20を長手方向から見た正面図であり、図(b)は円X部の拡大図である。また同図(b)には、側面22と底面24とに当接するパチンコ球80も図示している。
側面22には補給樋20の内側に向かって筋状の突起部221が複数段にわたって設けられている。同図(b)に示すように、最下段の突起部221aが底板21と当接することで、側面取付溝252と嵌合する側面22を支持している。二段目の突起部221bは、同図に示す断面においてパチンコ球80と点接触することで、側面22とパチンコ球80との間の摩擦を低下させている。側面22に突起部が予め設けられていない場合、補給樋20が繰り返しの使用に供されると、パチンコ球80との接触による損耗により側面22には凹面(凹溝)が形成され、以後、パチンコ球80と面接触をすることになり、両者の間の動摩擦が上昇してパチンコ球80の流動性が低下する虞があるところ、突起部221bを側面22から突出させておくことで、これが残存する限り側面22とパチンコ球80とは点接触の状態を維持可能となる。
また突起部221bは、パチンコ球80の重心よりも低い位置においてパチンコ球80と当接する。このため、側面22に押し当てられつつ長手方向に流下するパチンコ球80は、同図(b)に示すように、側面22の側に斜めに傾いた回転軸を中心として、突起部221bと接触しながら下流に転動することとなる。かかる斜め回転により、シュート40の開口にさしかかったパチンコ球80は該開口の内部に巻き込まれやすくなる。またかかる斜め回転が生じても、突起部221bはパチンコ球80の重心よりも低い位置でこれと当接するため、パチンコ球80には突起部221bからの抗力が、斜め上方にこれを押し上げる方向に作用する。よって、補給樋20の底面24の有する傾斜角の働きによってパチンコ球80が側面22に押圧される本発明によっても、側面22と底面24との間にパチンコ球80が挟まってその流動性が低下することはない。
側面22の材料は特に限定されるものではないが、耐久性や低摩擦性の観点からはステンレス(SUS)などの金属が好ましい。また、膨出する突起部221を容易に形成可能であり、さらに、設置されるパチンコ機100や球貸機のレイアウトに応じて適切な位置に切欠部27を自在に設けられる観点から、樹脂により成形することも好適といえる。また、一般に鋼鉄からなるパチンコ球80と、突起部221bとの動摩擦力を所定の大きさに発生させて、上記の斜め回転を適切に生じさせることを可能とする観点からも、側面22を動摩擦係数の比較的大きい樹脂材料とすることが好適である。
また本発明は、底面24と側面22とに共に接触するパチンコ球80が底面24と接触する位置において、底面24が幅方向に所定の傾斜角を有していることが好ましい。好適な傾斜角はパチンコ球80と側面22との間の動摩擦係数、突起部221bの有無、位置および形状、パチンコ球80の材料および径、底面24の材料、ならびに補給樋20の長手方向に対する勾配によって変動する。
一例として、底面24の材料をアルミ、側面22を突起部221bを設けない樹脂平板、補給樋20の勾配を2%、パチンコ球80を直径11mmの鋼鉄球とした場合、傾斜角を2.1%(=arctan(0.021))程度とすることで、パチンコ球80の良好な流動性と、シュート40の開口からの導出性をともに享受できる。
本発明にかかる補給樋20は、底板21の表面に保護層26が形成されていてもよい。保護層26は、底板21の母材よりも硬度が高く、かつパチンコ球80に対する動摩擦係数が低いものであることが好ましい。かかる保護層26を、底板21の上面のうち、パチンコ球80と接触する部分に形成することによりパチンコ球80の流動性を向上することができる。
なぜならば、まず保護層26の硬度を底板21の母材よりも高くすることにより、パチンコ球80により底面24が削られて凹凸が生じ、パチンコ球80の転動性を悪化することが防止されるためである。特に、保護層26のロックウェル硬度を高くすることがかかる目的を好適に果たすため好ましい。さらに、保護層26のロックウェル硬度を、パチンコ球80の表面の該硬度(HRC56〜60)よりも高くすることにより、底面24の保護がもっとも好適に行われる。
また、パチンコ球80に対する動摩擦係数を、底板21の母材のそれよりも小さくすることにより、パチンコ球80の転動流下がさらに促進され、その補給効率が向上する。
底板21の母材の表面に保護層26を形成する方法は特に限定されるものではなく、底板21の表面に、より高硬度かつ平滑な異種材料からなるプレートを積層する方法、メッキにより底板21の母材の表面を被覆する方法、または底板21の表面に焼き入れを施して表面改質を行う方法など、各種を採り得る。
具体例としては、底板21の母材をアルミまたはアルミ合金の押出成形、保護層26をSUSの圧延成形によってそれぞれ製造し、これらを接着剤により接着することで、底板21の表面に保護層26を容易に形成することができる。
かかる方法による場合、加工性の高いアルミ(合金)によって図4(a)に例示する複雑な横断面形状の底板21を比較的容易に得ることができる。一方、加工性に劣るSUSからなる保護層26は、単純な薄板を所定の曲率に撓ませ、これを底板21に接着する工程のみで得られるため、補給樋20全体の加工コストを低く抑えることができる。具体的には、0.5mm程度の厚さのSUSプレートを用いることで、底面24に求められる曲率に応じた曲げ加工を容易としつつ、表面の十分な保護効果が図られる。
これに対し、SUSのみで底板21を得る場合、材料コストおよび加工コストが甚大となる。さらにこの場合、パチンコ球80の流動性と底面24の保護効果は高いものの、アルミ(合金)に比べて2〜3倍程度密度が高いため、補給樋20の質量がきわめて大きなものになるという問題がある。
したがって、本実施の形態にかかる補給樋20によれば、底板21の母材を軽量のアルミ(合金)から成形し、その上面にSUSの薄板を積層することにより、補給樋20全体の軽量化が図られ、遊技機設置島10の上方に架設される補給樋20のハンドリング性が向上するという利点がある。
なお、SUS板を底板21の母材に積層するにあたっては、補給樋20の長手方向について一枚のSUS板により全体を被覆することが好ましいが、加工コスト等の観点から、長手方向の1/2〜1/3程度の長さをもつSUS板を並べて貼り合わせてもよい。このとき、SUS板同士の繋ぎ目においては、段差が生じないよう、パチンコ球80の径に対して数%程度以下の幅の隙間とすることが好ましい。
底板21の母材の表面に高硬度材料からなる保護層26を形成したことにより、パチンコ球80を球タンク30から補給樋20に供給する際の供給音や、補給樋20を流下するパチンコ球80の転動音が大きくなる場合は、母材と保護層26との間に、保護層26よりもヤング率の低い柔軟材料からなる消音層を積層してもよい。
251はヒータ取付ガイドである。冬季や夜間などに補給樋20が結露して空気中の埃等が底面24に付着し、パチンコ球80の転動性を低下させることのないよう、図示しないヒータをヒータ取付ガイド251に取り付けて補給樋20を加温する。
固定座253は、補給樋20を遊技機設置島10の架台に載置する場合にこれと当接する座面である。またシュート40を補給樋20に取り付ける際の係合片としての機能も有している。
レール溝254には、遊技機設置島10の架台と補給樋20とを固定する留め具等を、補給樋20の長手方向に沿って摺動自在に保持可能である。
遊技機設置島の部分正面図。 本発明の第一の実施の形態にかかる補給樋の横断面図。 本発明の第二の実施の形態にかかる補給樋の部分斜視図。 本発明の第二の実施の形態にかかる補給樋の(a)正面図、(b)円X部の拡大図。
符号の説明
遊技機設置島 10
補給樋 20
底板 21
側面 22
底面 24
保護層 26
球タンク 30
シュート 40
導出路 42
排出樋 50
下部タンク 60
揚送装置 70
パチンコ球 80
パチンコ機 100
壁面 120
突起部 221,221a,221b

Claims (7)

  1. 遊技機または球貸機に遊技球を補給する、底面および少なくとも一枚の側面を有する補給樋であって、前記底面が補給樋の幅方向について前記側面に向かう下り傾斜をなしていることを特徴とする補給樋。
  2. 遊技機または球貸機に遊技球を補給する、底面およびその両側に対向する側面を有する補給樋であって、前記底面が補給樋の幅方向の中央部から前記側面のそれぞれに向かう下り傾斜をなしていることを特徴とする補給樋。
  3. 遊技機または球貸機に遊技球を補給する、底面およびその両側に対向する側面を有する補給樋であって、前記底面が上に凸の曲面であることを特徴とする補給樋。
  4. 底面と前記側面とに共に接触する遊技球が底面と接触する位置において、底面が幅方向に所定の傾斜角を有することを特徴とする請求項1記載の補給樋。
  5. 底面を構成する底板には、少なくとも遊技球との接触面に、該底板の母材よりも硬度が高く、かつ遊技球に対する動摩擦係数が低い保護層が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の補給樋。
  6. 底板の母材がアルミまたはアルミ合金であり、かつステンレス板を該母材に重畳して保護層が形成されていることを特徴とする請求項5記載の補給樋。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の補給樋を備え、遊技機または球貸機を設置する遊技機設置島。
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