JP2007131252A - 車載用カメラ制御装置及び車載用確認カメラ装置 - Google Patents

車載用カメラ制御装置及び車載用確認カメラ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを上昇させることなく、トランク内を監視できるとともに、トランクやバックゲートが開いている際に人や物の挟み込みを防止することができる車載用確認カメラ装置を提供する。
【解決手段】イグニッションがオンになっているとき、シフトポジションがRレンジであると、監視カメラにより車両後部が撮像され、車両の後方を確認できる(ステップ101、102)。Rレンジでない場合、操作部のトランク内表示スイッチがオンされると、駆動モータによりカメラがトランク内を撮像できる方向に回転させられた後、トランク内ランプが点灯され、カメラ2が起動されるので、モニタにトランク内の画像が表示される(ステップ103〜107)。以上のように、監視カメラがトランク内確認用及び後方確認用として兼用されるので、コストを低く抑えることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のトランク内の確認を行ったり、トランクを閉じる際の人や物の挟み込みを防止するための車載用カメラ制御装置に関する。
従来、車両後方の安全を確認するための車載用監視装置が実用化されている。この車載用監視装置は、車両の後部、例えばトランクやバックゲートにカメラを取り付けるとともに、車室内のダッシュボード上にモニタを配置し、カメラによって撮像した車両後方映像信号をコンピュータに出力し、自車後方の状況をモニタで運転者が確認できるようにしている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−117496号公報
上記のように、従来の車両では、運転者は後方監視用カメラによって撮像した車両後方の映像をモニタで確認することができるが、トランク内の状況を確認することはできなかった。しかしながら、トランク内に荷物を積んでいる状態で、悪路を走行した場合や急ハンドル、急ブレーキを作動させた場合等には、トランク内の様子をすぐに把握したいという要望があるが、現状では一旦車両を停止させてトランク内を確認しなければならなかった。
このため、トランク内に監視カメラを設けることも考えられるがトランク内に監視カメラを設けると、さらに車両にカメラを追加しなければならず、コストが上昇するとともに、カメラの設置場所に車両空間を取られる、という問題が生じる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、車載用監視カメラに後方監視とトランク内監視の両方の機能を持たせることにより、コストを上昇させることなく、トランク内を監視できる車載用カメラ制御装置及び車載用確認カメラ装置を提供することを目的とする。本発明はまた、トランクやバックゲートが開いている際に人や物の挟み込みを防止することができる車載用カメラ制御装置及び車載用確認カメラ装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る車載用カメラ制御装置(1)は、
車両に搭載されたカメラの撮像方向を、後方確認方向とトランク内確認方向とに切り替える切替手段を備えている。
また、本発明に係る車載用カメラ制御装置(2)は、車載用カメラ制御装置(1)において、
車両が後退中にユーザの指示があった場合、上記切替手段がカメラの撮像方向を後方確認方向からトランク内確認方向に切り替えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る車載用カメラ制御装置(3)は、車載用カメラ制御装置(1)において、
車両に大きな揺れを検知した場合、車両に搭載されたカメラをトランク内確認用として起動させる起動指示信号を出力することを特徴とし、
本発明に係る車載用カメラ制御装置(4)は、車載用カメラ制御装置(1)において、
トランク内に大きな振動が発生したことを検知した場合、車両に搭載されたカメラをトランク内確認用として起動させる起動指示信号を出力することを特徴とする。
また、本発明に係る車載用カメラ制御装置(5)は、車載用カメラ制御装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、
車両に搭載されたカメラで撮像した画像を記憶させる動作を指示する記憶指示信号を出力することを特徴とする。
さらに、本発明に係る車載用カメラ制御装置(6)は、車載用カメラ制御装置(1)において、
トランクのロックが解除されたことを検知した場合、車両に搭載されたカメラをトランク内確認用として起動させ、上記カメラで撮像したトランク内の画像を記憶させる動作を指示する記憶指示信号を出力することを特徴とする。
また、本発明に係る車載用確認カメラ装置(1)は、
車両に搭載されたカメラと、
上記カメラの撮像方向を、後方確認方向とトランク内確認方向とに切り替える手段を有するカメラ制御装置と、
上記カメラで撮像した画像を表示する表示手段と、
を備えている。
さらに、本発明に係る車載用カメラ制御装置(7)は、
トランクが開いている場合、後方確認用またはトランク内確認用カメラの撮像方向を車両の後方かつトランク内付近を確認できる方向に切り替えることを特徴とする。
本発明に係る車載用カメラ制御装置(1)、(2)、車載用確認カメラ装置(1)によれば、トランク内に荷物を積んでいる状態で、悪路を走行した場合や急ハンドル、急ブレーキを作動させた場合、例えば、トランク内確認起動スイッチ等によりトランク内確認を指示すれば、カメラがトランク内確認用として切り替えられるので、トランクの積荷状態を容易に確認することができる。また、カメラをトランク内確認用及び後方確認用として兼用することができるので、コストを低く抑えることが可能となる。
また、本発明に係る車載用カメラ制御装置(3)、(4)によれば、Gセンサ、ハイトコントロールセンサ等によって車両の大きな上下の揺れや左右の揺れを検知した場合、あるいは、トランク内の振動を検知した場合、自動的に車両に搭載されたカメラがトランク内確認用として起動されるので、運転者の操作負荷を低減することができる。
さらに、本発明に係る車載用カメラ制御装置(5)によれば、車両に搭載されたカメラで撮像した画像が記憶され、車両停止時または低速走行時に、記録されている映像をモニタに表示することができるので、再度トランク内を確認することができる。
また、本発明に係る車載用カメラ制御装置(6)によれば、トランクのロックが解除された場合、車両に搭載されたカメラがトランク内確認用として起動され、撮像したトランク内の画像が記憶されるので、例えば、荷物積載前の画像と荷物積載後の画像を比較することにより、トランクに荷物を積んだことを車両側で把握することが可能となる。
また、本発明に係る車載用カメラ制御装置(7)によれば、トランク、バックゲートが開いている際は、カメラの角度が変更され、車両の後方から下部にかけて監視することができるので、トランク・バックゲートの閉指令を行った場合、画像処理によって人や物のトランク・バックゲートからの挟み込みが予想されると、トランク・バックゲートの自動による閉動作を禁止でき、危険を防止することができる。
以下、本発明の車載用確認カメラ装置の実施例について、図面を用いて説明する。
図1は本発明の車載用確認カメラ装置の全体システムを示すブロック図であり、図に示すように、車載用確認カメラ装置は、車載用カメラ制御装置としてのカメラ制御部1、カメラ2、駆動モータ3、モニタ4、操作部5により構成されている。
カメラ制御部1は、図に示すように、マイコン11、描画LSI12、ハードディスクドライブ(HDD)13、I/O処理部14により構成され、マイコン11はカメラ制御部1のハードウェア各部を制御する。描画LSI12は、マイコン11の制御によりカメラ2からのデジタル画像信号を処理してモニタ4及びHDD13に出力し、HDD13は、マイコン11の制御により描画LSI12からの静止画信号や動画像信号を記憶するとともに、記憶した画像信号を描画LSI12及びマイコン11に出力する。I/O処理部14は各種センサからの信号をマイコン11に入力するとともに、マイコン11からの駆動信号を外部に出力する。
また、カメラ2は図2(a)に示すように、車両後部のトランクカバー中央部に設置され、マイコン11の制御により起動される。また、駆動モータ3はマイコン11の制御によりカメラ2の撮像方向を車両後部とトランク内に切り替える。すなわち、図2(b)に示すように、カメラ2の撮像方向が車両後部側の場合には、モニタ4に表示される画像によって車両の後方を確認することができ、カメラ2の撮像方向がトランク内の場合には、モニタ4に表示される画像によってトランクの内部を確認することができる。
さらに、モニタ4は、カメラ2によって撮像された画像またはHDD13に記録されている画像を表示するものであり、例えば、カーナビゲーション装置のモニタ画面を使用することができる。また、操作部5は、例えば、車室内のダッシュボード近傍等に設けられるものであり、図示していないが、カメラ2のトランク内確認用としての起動スイッチ、トランク内の画像モニタ表示の確認スイッチ、トランクまたはバックゲートの閉スイッチ等が設けられている。
なお、操作部5を独立して設けず、モニタ4をタッチパネルディスプレイ等にし、画面上のボタン等によって操作を行うようにすることも可能である。
一方、カメラ制御部1には、イグニッションスイッチのオン/オフのスイッチング状態を検出するIGスイッチ(SW)21、車両に加わる加速度を検出するGセンサ22、サスペンションの上下動を検出するハイトコントロールセンサ(以下、ハイトセンサという)23、トランク内の衝撃を検知するトランク内衝撃検知センサ24、図3に示すように、車両の後部バンパーに設けられ、車庫の壁等への接近を検知するクリアランスソナー25、シフトレバーにより選択されるシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ26、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシSW27、トランクの開閉状態を検出するトランクカーテシSW28等の出力がI/O処理部14を介して入力される。
また、カメラ制御部1のI/O処理部14には、ナビゲーション装置31、ブザー32、トランク開閉駆動装置33、トランク内ランプ34が接続され、ナビゲーション装置31からは車両の位置情報等が入力される。ブザー32はトランク内の荷物の置き忘れ防止のためにユーザに報知する場合に鳴るものであり、トランク開閉駆動装置33は、カメラ制御部1が操作部5またはリモコン等からトランクのオープン、クローズ要求信号を受けたときに駆動され、トランクを自動的に開閉するものである。さらに、トランク内ランプ34はトランク内に設けられるランプであり、カメラ2がトランク内確認用として起動されるときに点灯される。
次に、この車載用確認カメラ装置の作用を図4のフローチャートにより説明する。
カメラ制御部1のマイコン11は、IGスイッチ21の出力に基づいてイグニッションオンとなったことを検出すると、イグニッションオンの間、常時、図4のフローチャートに示すプログラムを実行し、このプログラムを開始すると、まず、マイコン11は、シフトポジションセンサ26の出力に基づいて選択されているシフトポジションがRレンジか否かを判定する(ステップ101)。
シフトポジションがRレンジであると判定した場合、マイコン11は、I/O処理部14を介してカメラ2及び描画LSI12に起動信号を送る(ステップ102)。なお、このとき、カメラ2がトランク内確認用の位置にある場合には、マイコン11は、I/O処理部14を介して駆動モータ3を駆動することにより、カメラ2を車両後部を撮像できる方向に回転させる。
これにより、カメラ2からの映像信号が描画LSI12を介してモニタ4に送られるので、運転者はモニタ4に表示される画像によって車両の後方を確認することができる。
また、ステップ101でRレンジでないと判定した場合、マイコン11は、操作部5のトランク内表示スイッチがオンされたか否かを判定し(ステップ103)、トランク内表示スイッチがオンされていないと判定した場合、カメラが起動されていれば、オフした(ステップ104)後、プログラムを終了する。
一方、ステップ103でトランク内表示スイッチがオンされていると判定した場合、マイコン11は、I/O処理部14を介して駆動モータ3を駆動することにより、カメラ2をトランク内を撮像できる方向に回転させる(ステップ105)。
次に、マイコン11は、トランク内ランプ34を点灯させるとともに、カメラ2を起動した(ステップ106)後、描画LSI12を制御してモニタ4にカメラ2からの映像信号を表示させる(ステップ107)。
なお、ステップ101において、シフトポジションがRレンジと判定され、バックビュー起動し、モニタ4に車両後方の画像が表示されている間であっても、運転者の指示により、カメラ2の撮像方向を変えてトランク内を撮像し、トランク内の画像をモニタ4に表示するように設定することや、カメラ2で撮像したトランク内の画像を一旦記憶させた後、カメラ2の撮像方向を車両後部を撮像できる方向に戻し、車両が停車したときに、記憶させたトランク内の画像をモニタ4に表示するように設定することも可能である。
以上のように、トランク内に荷物を積んでいる状態で、悪路を走行した場合や急ハンドル、急ブレーキを作動させた場合等には、操作部5のトランク内確認起動スイッチをオンすることにより、カメラがトランク内確認用として起動されるので、トランクの積荷状態を容易に確認することができる。
なお、このトランク内撮像画像のモニタ表示時に、タッチディスプレイやボタンの操作によって、カメラのズーミングや視点移動等の動作を行わせることにより、詳しく見たい場所を確認できるようにすることも可能である。
上記の実施例では、手動操作によりカメラをトランク内確認用として起動したが、Gセンサ、ハイトコントロールセンサ等によって車両の大きな上下の揺れや左右の揺れを検知した場合、あるいは、トランク内の振動を検知した場合に、カメラをトランク内確認用として起動することもでき、以下、自動的にカメラをトランク内確認用として起動する場合の作用を図5のフローチャートにより説明する。
なお、システムの構成は、図1、図2、図3と同じであるので、説明は省略する。
カメラ制御部1のマイコン11は、IGスイッチ21の出力に基づいてイグニッションオンとなったことを検出すると、イグニッションオンの間、常時、図5のフローチャートに示すプログラムを実行し、このプログラムを開始すると、まず、マイコン11は、シフトポジションセンサ26の出力に基づいて選択されているシフトポジションがDレンジ、すなわち、走行レンジか否かを判定する(ステップ201)。
シフトポジションがDレンジでないと判定した場合、マイコン11は、シフトポジションセンサ26の出力に基づいて選択されているシフトポジションがRレンジか否かを判定し(ステップ202)、Rレンジでないと判定した場合、プログラムを終了し、Rレンジであると判定した場合、I/O処理部14を介してカメラ2及び描画LSI12に起動信号を送る(ステップ203)。
これにより、カメラ2からの映像信号が描画LSI12を介してモニタ4に送られるので、運転者はモニタ4に表示される画像によって車両の後方を確認することができる。
一方、ステップ201で選択されているシフトポジションがDレンジであると判定した場合、マイコン11は、トランク内衝撃検知センサ24の出力に基づいてトランク内で振動を検知したか否かを判定し(ステップ204)、トランク内での振動を検知したと判定した場合、I/O処理部14を介して駆動モータ3を駆動することにより、カメラ2をトランク内を撮像できる方向に回転させる(ステップ205)。
次に、マイコン11は、トランク内ランプ34を点灯させるとともに、カメラ2を起動した(ステップ206)後、描画LSI12を制御してモニタ4にカメラ2からの映像信号を表示させる(ステップ207)。
なお、カメラ2を起動した後にカメラ2の方向を回転させることも可能である。
モニタ表示を開始した後、マイコン11は、タイマ(図示せず)によりモニタ表示を開始してから一定時間が経過したか否かを判定し(ステップ208)、モニタ表示を開始してから一定時間が経過すると、カメラ2、描画LSI12をオフするとともに、トランク内ランプ34を消灯させ、トランク内のモニタ表示を終了する(ステップ209)。
また、ステップ204でトランク内での振動を検知していないと判定した場合、マイコン11はハイトセンサ23の出力に基づいて大きな上下の揺れや左右の揺れを検知したか否かを判定し(ステップ210)、大きな揺れを検知したと判定した場合、ステップ205に移り、同様に、一定時間トランク内の映像をモニタ4に表示する。
さらに、ステップ210でハイトセンサが大きな振動を検知していないと判定した場合、マイコン11はGセンサ22の出力に基づいて大きな上下の揺れや左右の揺れを検知したか否かを判定し(ステップ211)、大きな揺れを検知したと判定した場合、同様に、ステップ205に移り、一定時間トランク内の映像をモニタ4に表示し、大きな揺れを検知していないと判定した場合、プログラムを終了する。
なお、ステップ204、210、211は、上記例に限らず、どの順序で行ってもよい。
以上のように、トランク内の振動を検知した場合、あるいは、Gセンサ、ハイトコントロールセンサによって車両の大きな上下の揺れや左右の揺れを検知した場合、自動的にトランク内の映像がモニタに表示されるので、運転者は何等操作を行うことなく、トランクの積荷状態を確認することができる。
上記の実施例2では、トランク内の画像を一定時間のみ表示したが、車両が走行中であれば、モニタを見るのが困難であるので、トランク内の画像をHDD13に記録し、車両が停止または低速走行時に記録しておいた画像を表示するようにすることもでき、以下、停車または低速走行時に画像を表示する場合の作用を図6のフローチャートにより説明する。
なお、図6のフローチャートのステップ301〜ステップ306及びステップ313、314の作用は図5のフローチャートのステップ201〜ステップ206及びステップ210、211の作用と同じであるので、ステップ307〜ステップ312についてのみ説明する。
ステップ306でトランク内ランプ34を点灯させるとともに、カメラ2を起動した後、マイコン11は、描画LSI12、HDD13を制御してモニタ4にカメラ2からの映像信号を表示させるとともに、その映像信号をHDD13に記録する(ステップ307)。
モニタ表示、画像記録を開始した後、マイコン11は、タイマによりモニタ表示、画像記録を開始してから一定時間が経過したか否かを判定し(ステップ308)、モニタ表示、画像記録を開始してから一定時間が経過すると、カメラ2、描画LSI12をオフし、画像記録を終了するとともに、トランク内ランプ34を消灯させ、トランク内のモニタ表示を終了する(ステップ309)。
次に、マイコン11は、車速センサ(図示せず)の出力に基づいて車両が停止または低速走行状態か否かを判定し(ステップ310)、車両が停車または低速走行状態となると、描画LSI12、HDD13を制御し、HDD13に記録されている画像信号をモニタ4に表示させる(ステップ311)。その後、マイコン11は画像再生が終了したか否かを判定し(ステップ312)、画像再生が終了すると、プログラムを終了する。
以上のように、トランク内の振動や車両の大きな上下の揺れや左右の揺れを検知した場合、トランク内の画像をHDD13に記録し、車両停止時または低速走行時に、記録されているトランク内の映像がモニタに表示されるので、再度トランク内を確認し、詳しく見たい場所を確認することができる。
なお、この実施例では、車両停止時または低速走行時に、記録されている映像をモニタに表示したが、その時点のトランク内の映像を再度撮像し、モニタに表示するようにしてもよい。また、車両停止時または低速走行時に、記録されている映像をモニタに表示せず、ユーザが必要に応じて記録画像を再生ボタン等により再生できるようにすることも可能である。
また、シフトポジションがRレンジである場合であっても、トランク内の振動や車両の揺れを検知した場合に、自動的にカメラを後方確認方向からトランク内確認方向に切り替えてトランク内を確認し、モニタに表示させるように設定することや、カメラで撮像したトランク内の画像を一旦記憶させた後、カメラの撮像方向を後方確認方向に戻し、車両の低速走行時または停車時に、記憶させた画像をモニタに表示するように設定することもできる。
さらに、トランクに荷物を積んでいる場合、目的地や自宅に到着したときに、ブザー音あるいはトランク内の画像表示により荷物の置忘れを警告するようにすることもでき、以下、荷物の置き忘れ防止機能の作用を図7のフローチャートにより説明する。
なお、システムの構成は、図1、図2、図3と同じであるので、説明は省略する。
カメラ制御部1のマイコン11は、トランクカーテシSW28の出力に基づいてトランクのロックが解除されたことを判別すると、図7のフローチャートに示すプログラムを開始し、まず、そのときのトランク内の画像1を撮像/保存する(ステップ401)。
すなわち、マイコン11は、I/O処理部14を介して駆動モータ3を駆動することにより、カメラ2をトランク内を撮像できる方向に回転させた後、起動させるとともに、トランク内ランプ34を点灯させる。次に、描画LSI12、HDD13を制御することにより、そのときのトランク内の静止画像1をHDD13に保存する。
この後、マイコン11は、トランクカーテシSW28の出力に基づいてトランクが閉められたか否かを判定し(ステップ402)、トランクが閉められたと判定すると、上記と同様にして、そのときのトランク内の静止画像2を撮像/保存する(ステップ403)。
次に、マイコン11は、上記の画像1と画像2を比較することにより荷物が積み込まれたか否かを判定し(ステップ404)、荷物が積み込まれていないと判定した場合、プログラムを終了する。
一方、ステップ404で荷物が積み込まれたと判定した場合、マイコン11は、IGスイッチ21の出力に基づいてイグニッションオフとなったか否かを判定し(ステップ405)、イグニッションオフになったと判定すると、トランク内ランプ34を点灯し、カメラ2を起動した(ステップ406)後、描画LSI12を制御することにより、トランク内の画像をモニタ4に表示させるとともに、ブザー32を鳴らすことにより運転者にトランク内に荷物があることを知らせる(ステップ407)。
次に、マイコン11は、トランク内画像の表示を開始してから一定時間が経過したか否かを判定し(ステップ408)、画像表示を開始してから一定時間が経過すると、カメラ2、描画LSI12をオフし、トランク内ランプ34を消灯させてトランク内の画像表示を終了するとともに、ブザー32による通知を終了する(ステップ409)。
以上のように、トランクに荷物を積んだことがトランク内の画像に基づいて自動的に把握されるので、例えば、ショッピングセンターで買い物をして荷物を積み込んだ場合、目的地や自宅に到着したときに、音とトランク内の映像により荷物があることを知らせることができ、運転者が車両に荷物を置き忘れるような事態を防ぐことができる。
なお、この実施例では、ブザーによりトランク内に荷物があることを知らせたが、音声により、例えば、「トランク内に荷物があります。」というようなメッセージを発生させるようにすることも可能である。
また、カメラ画像により荷物の積載を自動的に検知せず、外出中にトランクが開けられたことを検知した場合、ナビゲーション装置31の位置情報から自宅に帰宅したと判断したとき、カメラをトランク内確認用として起動し、トランク内の画像をモニタに表示するようにすることもできる。
また、上記の実施例において、運転者がトランクに近づいた場合に、自動的にトランクを開けるようにすることもでき、以下、トランクを自動的に開ける場合の作用を図8のフローチャートにより説明する。
なお、図8のフローチャートのステップ501〜ステップ507の作用は図7のフローチャートのステップ401〜ステップ407の作用と同じであるので、ステップ508以降についてのみ説明する。
トランク内の映像を表示するとともに、ブザーを鳴らすと、マイコン11は、操作部5のトランク確認スイッチがオンされたか否かを判定し(ステップ508)、トランク確認スイッチがオンされていないと判定した場合、モニタ表示を開始してから一定時間が経過したか否かを判定する(ステップ509)。そして、モニタ表示を開始してから一定時間が経過していないと判定した場合、ステップ508に戻り、モニタ表示を開始してから一定時間が経過したと判定した場合、カメラ2、描画LSI12をオフし、トランク内ランプ34を消灯させてトランク内のモニタ表示を終了するとともに、ブザー32による通知を終了する(ステップ510)。
一方、ステップ508でトランク確認スイッチがオンされたと判定した場合、マイコン11は、モニタ表示、ブザーによる通知を終了し、モニタ5に通常のナビゲーション画像を表示した(ステップ511)後、クリアランスソナー25の出力に基づいて運転者がトランクに接近したか否かを判定する(ステップ512)。
運転者がトランクに接近していないと判定した場合、マイコン11は、トランク確認スイッチがオンされから一定時間が経過したか否かを判定し(ステップ513)、トランク確認スイッチがオンされてから一定時間が経過していないと判定した場合、ステップ512に戻り、トランク確認スイッチがオンされてから一定時間が経過したと判定した場合、プログラムを終了する。
また、ステップ512で運転者がトランクに接近したと判定した場合、マイコン11は、トランク開閉駆動装置33に信号を送り、トランクあるいは、バックゲートを自動的にオープンした(ステップ514)後、プログラムを終了する。
以上のように、トランクに荷物が積んであることが報知された場合、トランク確認スイッチをオンすれば、トランクに近づいたとき、トランクが自動的にオープンされるので、荷物を容易に取り出すことができる。
なお、この実施例では、クリアランスソナーにより運転者がトランクに接近したことを検知したが、運転者が所有するスマートキーの位置を検出することにより、運転者がトランクに接近したことを検知することも可能である。
さらに、トランクやバックゲートの自動閉鎖時に、監視カメラにより人や物の挟み込みを検知することもでき、以下、監視カメラにより人や物の挟み込みを検知する場合の作用を図9のフローチャートにより説明する。
なお、システムの構成は、図1、図2、図3と同じであるので、説明は省略する。
カメラ制御部1のマイコン11は、トランクカーテシSW28の出力に基づいてトランクが開いたことを検出すると、図9のフローチャートに示すプログラムを開始し、まず、I/O処理部14を介して駆動モータ3を駆動することにより、カメラ2を車両後方とトランク内を撮像できる角度に回転させた(ステップ601)後、カメラ2を起動させ、車両後方とトランク内付近を撮像する(ステップ602)。
これにより、図10(a)に示すように、カメラ2により車両後方とトランク内付近が撮像される。
次に、マイコン11は、操作部5のトランク閉鎖スイッチがオンされたか否かを判定し(ステップ603)、トランク閉鎖スイッチがオンされていないと判定した場合、トランクカーテシSW28の出力に基づいてトランクが手動で閉鎖されたか否かを判定する(ステップ604)。
トランクが手動で閉鎖されていないと判定した場合、ステップ603に戻り、トランクが手動で閉鎖されたと判定した場合、マイコン11は、プログラムを終了する。
一方、ステップ603でトランク閉鎖スイッチがオンされたと判定した場合、マイコン11は、カメラ2の映像信号に基づいてトランクに人や物が挟み込まれているか否かを判定し(ステップ605)、人や物が挟み込まれていないと判定した場合、トランク開閉駆動機構33によりトランクを自動閉鎖し(ステップ606)、人や物が挟み込まれていると判定した場合、トランクの自動閉鎖を禁止した(ステップ607)後、ステップ603に戻る。
以上のように、トランクが開いている際は、カメラの角度が変更され、車両の後方から下部にかけて確認することができるとともに、トランクの閉指令を行った場合、画像処理によって人や物のトランクによる挟み込みが予想される場合には、トランクの自動による閉動作が禁止されるので、人や物の挟み込みを防止することができる。
なお、この実施例では、トランクの開放時の例について説明したが、図10(b)に示すように、バックゲートのオープン時にも同様に、カメラによって車両後方とトランク内付近を撮像することにより、バックゲートの閉鎖時にも人や物の挟み込みを防止することができる。
さらに、この実施例では、操作部のトランク閉鎖スイッチがオンされたときに、人や物の挟み込みを検知したが、リモコンからトランクやバックゲートの閉鎖指令信号を受信するような場合にも、本実施例を適用することができる。
なお、上述した実施例では、車両における荷物を積載する場所としてトランクという名称を用い、車両後方に向かうドアとしてバックゲートという名称を用いて説明してきたが、車両の種類によっては、それぞれ別の名称が用いられる場合もあり、その場合であっても、上述の実施例を適用することができる。
本発明の車載用確認カメラ装置の全体システムを示すブロック図である。 カメラ2の設置状態及び撮像状態を示す図である。 クリアランスソナーの設置状態を示す図である。 車載用確認カメラ装置の作用を示すフローチャートである。 自動的にカメラをトランク内確認用として起動する場合の作用を示すフローチャートである。 停車または低速走行時に画像を表示する場合の作用を示すフローチャートである。 荷物の置き忘れ防止機能の作用を示すフローチャートである。 トランクを自動的に開ける場合の作用を示すフローチャートである。 監視カメラにより人や物の挟み込みを検知する場合の作用を示すフローチャートである。 トランク、バックゲートが開いた場合の撮像状態を示す図である。
符号の説明
1 カメラ制御部
11 マイコン
12 描画LSI
13 ハードディスクドライブ(HDD)
14 I/O処理部
2 カメラ
3 駆動モータ
4 モニタ
5 操作部
21 IGスイッチ
22 Gセンサ
23 ハイトセンサ
24 トランク内衝撃検知センサ
25 クリアランスソナー
26 シフトポジションセンサ
27 ドアカーテシSW
28 トランクカーテシSW
31 ナビゲーション装置
32 ブザー
33 トランク開閉駆動装置
34 トランク内ランプ

Claims (8)

  1. 車両に搭載されたカメラの撮像方向を、後方確認方向とトランク内確認方向とに切り替える切替手段を備える車載用カメラ制御装置。
  2. 車両が後退中にユーザの指示があった場合、上記切替手段がカメラの撮像方向を後方確認方向からトランク内確認方向に切り替えることを特徴とする、請求項1に記載の車載用カメラ制御装置。
  3. 車両に大きな揺れを検知した場合、車両に搭載されたカメラをトランク内確認用として起動させる起動指示信号を出力することを特徴とする、請求項1に記載の車載用カメラ制御装置。
  4. トランク内に大きな振動が発生したことを検知した場合、車両に搭載されたカメラをトランク内確認用として起動させる起動指示信号を出力することを特徴とする、請求項1に記載の車載用カメラ制御装置。
  5. 車両に搭載されたカメラで撮像した画像を記憶させる動作を指示する記憶指示信号を出力することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の車載用カメラ制御装置。
  6. トランクのロックが解除されたことを検知した場合、車両に搭載されたカメラをトランク内確認用として起動させ、上記カメラで撮像したトランク内の画像を記憶させる動作を指示する記憶指示信号を出力することを特徴とする、請求項1に記載の車載用カメラ制御装置。
  7. 車両に搭載されたカメラと、
    上記カメラの撮像方向を、後方確認方向とトランク内確認方向とに切り替える手段を有するカメラ制御装置と、
    上記カメラで撮像した画像を表示する表示手段と、
    を備える車載用確認カメラ装置。
  8. トランクが開いている場合、後方確認用またはトランク内確認用カメラの撮像方向を車両の後方かつトランク内付近を確認できる方向に切り替えることを特徴とする、車載用カメラ制御装置。
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