JP2006256361A - 車両盗難抑止装置 - Google Patents

車両盗難抑止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006256361A
JP2006256361A JP2005072774A JP2005072774A JP2006256361A JP 2006256361 A JP2006256361 A JP 2006256361A JP 2005072774 A JP2005072774 A JP 2005072774A JP 2005072774 A JP2005072774 A JP 2005072774A JP 2006256361 A JP2006256361 A JP 2006256361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
theft
vehicle
deterring
sensor
action
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005072774A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Harumoto
哲 春本
Junichi Sawada
純一 澤田
Yoshihiko Maeno
義彦 前野
Hironori Nomori
寛典 野守
Yusaku Matsuda
悠作 松田
Motohiro Nakamura
元裕 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2005072774A priority Critical patent/JP2006256361A/ja
Publication of JP2006256361A publication Critical patent/JP2006256361A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】車両盗難の状況に適応した対処を実行すること。
【解決手段】ピッキングセンサ11、ガラス割れセンサ12、ドアロックセンサ13、ドアセンサ14、ハンドルポストカバーセンサ15、キーシリンダーセンサ16、シートセンサ17、速度センサ18、電子制御燃料噴射装置21、シフト機構22およびサイドブレーキ機構23の出力に基づいて、盗難状況判定部2が盗難の手口や進行状況を判定し、監視動作選択部3が記憶部5に記憶された監視・処置テーブル5aを参照して監視手段の動作状態および電源状態を遷移制御する。さらに、処置選択部4は、監視・処置テーブル5aを参照して電子制御燃料噴射装置21、シフト機構22、サイドブレーキ機構23、ドアロック機構34、電源管理装置35、ハンドルロック機構36、メインブレーキ機構37およびシートロック機構38の動作制御を実行する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両に対する盗難行為を抑止する車両盗難抑止装置に関し、特に盗難行為の状況に適応した対処を実行する車両盗難抑止装置に関する。
従来、車両からの物品盗難や車両自体の盗難を検出すべく、運転者などのユーザが車両から離れている状態で車両およびその周辺を監視し、盗難行為の発生を検出・防止する技術が考案されている。
たとえば、特許文献1は、盗難検出時にイモビライザを用いてエンジンをロックし、車両の盗難を防止する技術を開示している。また、特許文献2に開示された盗難防止装置は、物体の車体への接近を検出した場合に周辺状態の撮影を開始し、不正行為が発生した段階で撮影した画像を送信する技術を開示している。
さらに、特許文献3は、イグニッションキーなどのジャンクションボックスに組み込んだ防盗警戒部材の接続状態が変化した場合に盗難行為が働かれたものとみなして警報を発する車両用盗難防止装置を開示している。
特開2002−257013号公報 特開2003−157483号公報 特開2000−142323号公報
車両の盗難が行なわれる場合、その盗難行為は、複数の行為の組み合わせによって構成される。例えば、まず、ドアロックを解除して車内に侵入可能な状態にする行為、次に車内に侵入する行為、イグニッションキーのボックスを開けて内部の配線を接続する行為、エンジンを始動する行為、などのように複数の行為が順に実行され(盗難行為が徐々に進行し)、最終的に車両の盗難が完了するのである。
さらに「ドアロックを解除する」という行為についても、「ピッキングによる不正開錠行為」や「窓ガラスを割って内側から手動でロックを解除する行為」のように代替可能な行為が存在する。このように代替可能な行為のうち、選択される行為が盗難の「手口」と呼ばれる。
そこで、かかる盗難を適切に防止するためには、盗難の手口やその進行状況に適応した対処を実施することが有効である。
しかしながら、従来の技術ではこのような盗難を実現する行為の種類(手口)や時系列(順序)は考慮されていなかった。具体的には、「車体に不審な振動があればエンジンをロックする」、「イグニッションボックスに異物が差し込まれた場合には警報する」のように、単一の検知結果に基づいて盗難抑止処理や警報処理を実行していたので、誤判定の可能性が大きくなるという問題点あった。そのため、強力な抑止処理を実行することが難しく、充分な盗難抑止効果が得られない場合があった。
さらに、車体の振動検知やドアに対するピッキング検知、イグニッションボックスの監視などを個別に実施すると、各センサにそれぞれ電源を供給することとなり、駐車時のバッテリー消費量が増大するという問題点があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、盗難の手口やその進行状況に適応した対処を実行可能な盗難抑止装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る車両盗難抑止装置は、車両に対する盗難行為を抑止する車両盗難抑止装置であって、車両に対して実施された盗難行為を検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果をもとに、前記盗難行為の手口および当該盗難行為の進行状態を判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、次の盗難行為を検知するための前記検知手段の監視状態を制御および/または前記次の盗難行為を抑止する抑止処置手段の動作状態を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば車両盗難抑止装置は、車両に対して実施された盗難行為を検知して盗難行為の手口や進行状態を判定し、判定結果に基づいて、監視状態や抑止処置手段の動作状態を遷移制御する。
また、請求項2の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項1の発明において、前記検知手段は、ドアの不正開錠行為を検知する不正開錠検知手段を含み、前記判定手段は前記不正開錠検知手段が不正開錠行為を検知した場合に車両への侵入準備が行われていると判定し、前記制御手段は当該判定結果に基づいてドアの多重施錠、ドア近傍の撮影、盗難行為者の車内への侵入を検知する侵入検知手段の起動のうち、少なくともいずれか一つを実行することを特徴とする。
この請求項2の発明によれば車両盗難抑止装置は、ドアの不正開錠行為を検知した場合に車両への侵入準備が行われていると判定し、ドアの多重施錠、ドア近傍の撮影、盗難行為者の車内への侵入を検知する侵入検知手段の起動のうち、少なくともいずれか一つを実行する。
また、請求項3の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項2の発明において、前記不正開錠検知手段は、ピッキングによる不正開錠を検知することを特徴とする。
この請求項3の発明によれば車両盗難抑止装置は、ピッキングによるドアの不正開錠行為を検知した場合に車両への侵入準備が行われていると判定し、ドアの多重施錠、ドア近傍の撮影、盗難行為者の車内への侵入を検知する侵入検知手段の起動のうち、少なくともいずれか一つを実行する。
また、請求項4の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項2または3の発明において、前記不正開錠検知手段は、ガラスの破壊による不正開錠を検知することを特徴とする。
この請求項4の発明によれば車両盗難抑止装置は、ガラスの破壊によるドアの不正開錠行為を検知した場合に車両への侵入準備が行われていると判定し、ドアの多重施錠、ドア近傍の撮影、盗難行為者の車内への侵入を検知する侵入検知手段の起動のうち、少なくともいずれか一つを実行する。
また、請求項5の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項2,3または4の発明において、前記制御手段は、前記侵入検知手段が盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、当該盗難行為者による走行準備を検知する走行準備検知手段、および/または走行準備を抑止する走行準備抑止手段を起動することを特徴とする。
この請求項5の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、盗難行為者による走行準備の検知や抑止を開始する。
また、請求項6の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項5の発明において、前記走行準備検知手段は、ハンドルポストカバーの開放行為を検知するハンドルポストカバーセンサおよび/または前記盗難行為者の運転席への着座を検知するシートセンサを含むことを特徴とする。
この請求項6の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、ハンドルポストカバーの開放行為を検知するハンドルポストカバーセンサや盗難行為者の運転席への着座を検知するシートセンサを起動する。
また、請求項7の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項5または6の発明において、前記走行準備抑止手段は、車載装置に対する電源供給を抑制する電源供給抑制手段、エンジンの始動を禁止するエンジン始動禁止手段、シフト操作を抑止するシフト操作抑止手段、前記盗難行為者の運転席への着座を抑止するシートロック手段、サイドブレーキの解除を抑止するサイドブレーキロック手段、車両の走行を抑止する走行抑止手段のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする。
この請求項7の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、車載装置に対する電源供給を抑制する電源供給抑制手段、エンジンの始動を禁止するエンジン始動禁止手段、シフト操作を抑止するシフト操作抑止手段、前記盗難行為者の運転席への着座を抑止するシートロック手段、サイドブレーキの解除を抑止するサイドブレーキロック手段、車両の走行を抑止する走行抑止手段などを起動する。
また、請求項8の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項7の発明において、前記シフト操作抑止手段は、メインブレーキが操作中である場合に選択的にシフト操作を受け付けるシフト機構に対し、メインブレーキの操作が行われていないことを示す信号を仮想的に入力して前記シフト機構によるシフト操作の受け付けを阻害することを特徴とする。
この請求項8の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、メインブレーキが操作中である場合に選択的にシフト操作を受け付けるシフト機構に対し、メインブレーキの操作が行われていないことを示す信号を仮想的に入力して前記シフト機構によるシフト操作の受け付けを阻害する。
また、請求項9の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項7または8の発明において、前記走行抑止手段は、ハンドル操作を禁止するハンドルロック手段もしくはエンジンの動作を禁止するエンジン動作禁止手段のいずれかを少なくとも含むことを特徴とする。
この請求項9の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、ハンドル操作の禁止やエンジンの動作の禁止を実行して車両の走行を抑止する。
また、請求項10の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項1〜9のいずれか一つの発明において、前記判定手段による判定結果に基づいて、所定の通知先に通知処理を実行する通知手段をさらに備えたことを特徴とする。
この請求項10の発明によれば車両盗難抑止装置は、車両に対して実施された行為を検知して盗難行為の手口や進行状態を判定し、判定結果に基づいて、所定の通知先に通知処理を実行する。
また、請求項11の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項1〜10のいずれか一つの発明において、前記判定手段による判定結果に基づいて、盗難行為者に対する警告処理を実行する警告手段をさらに備えたことを特徴とする。
この請求項11の発明によれば車両盗難抑止装置は、車両に対して実施された行為を検知して盗難行為の手口や進行状態を判定し、判定結果に基づいて盗難行為者に対する警告処理を実行する。
また、請求項12の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項1〜11のいずれか一つの発明において、盗難行為があったときの車両の位置、前記盗難行為の手口、前記抑止処置手段の動作状態を記憶する記憶手段と、前記記憶手段の記憶内容に基づいて当該車両の位置と盗難行為の手口とを車両外部に送信する送信手段と、さらに備えたことを特徴とする。
この請求項12の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為があったときの車両の位置や盗難行為の手口、抑止処置手段の動作状態を記憶して車両外部に送信する。
また、請求項13の発明に係る車両盗難抑止装置は、車両に対する盗難行為を抑止する車両盗難抑止装置であって、ハンドルポストカバーの開放行為を検知するハンドルポストカバーセンサと、前記ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、前記車両の盗難行為を抑止する抑止処置手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項13の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサを設け、このハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、車両の盗難行為を抑止する。
また、請求項14の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項13の発明において、前記抑止処置手段は、車載装置に対する電源供給を抑制する電源供給抑制手段を含むことを特徴とする。
この請求項14の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、車載装置に対する電源供給を抑制することで、車両盗難を抑止する。
また、請求項15の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項13または14の発明において、前記抑止処置手段は、エンジンの動作を抑制するエンジン動作抑制手段を含むことを特徴とする。
この請求項15の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、エンジンの動作を抑制することで、車両盗難を抑止する。
また、請求項16の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項13,14または15の発明において、前記抑止処置手段は、サイドブレーキの解除を抑止するサイドブレーキロック手段を含むことを特徴とする。
この請求項16の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、サイドブレーキをロックすることで、車両盗難を抑止する。
また、請求項17の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項13〜16のいずれか一つの発明において、前記抑止処置手段は、メインブレーキを駆動して車両の走行を阻害するメインブレーキロック手段を含むことを特徴とする。
この請求項17の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、メインブレーキをかけることで、車両盗難を抑止する。
また、請求項18の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項13〜17のいずれか一つの発明において、前記抑止処置手段は、シフト操作を抑止するシフト操作抑止手段を含むことを特徴とする。
この請求項18の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、シフト操作を抑止することで、車両盗難を抑止する。
また、請求項19の発明に係る車両盗難抑止装置は、請求項13〜18のいずれか一つの発明において、前記抑止処置手段は、ハンドル操作を禁止するハンドルロック手段を含むことを特徴とする。
この請求項19の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、ハンドル操作を禁止することで、車両盗難を抑止する。
請求項1の発明によれば車両盗難抑止装置は、車両に対して実施された盗難行為を検知して盗難行為の手口や進行状態を判定し、判定結果に基づいて、監視状態や抑止処置手段の動作状態を遷移制御するので、盗難の手口やその進行状況に適応した対処を実行する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項2の発明によれば車両盗難抑止装置は、ドアの不正開錠行為を検知した場合に車両への侵入準備が行われていると判定し、ドアの多重施錠、ドア近傍の撮影、盗難行為者の車内への侵入を検知する侵入検知手段の起動のうち、少なくともいずれか一つを実行するので、侵入の準備を検知して侵入行為を防止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項3の発明によれば車両盗難抑止装置は、ピッキングによるドアの不正開錠行為を検知した場合に車両への侵入準備が行われていると判定し、ドアの多重施錠、ドア近傍の撮影、盗難行為者の車内への侵入を検知する侵入検知手段の起動のうち、少なくともいずれか一つを実行するので、ピッキングを検知して侵入行為を防止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項4の発明によれば車両盗難抑止装置は、ガラスの破壊によるドアの不正開錠行為を検知した場合に車両への侵入準備が行われていると判定し、ドアの多重施錠、ドア近傍の撮影、盗難行為者の車内への侵入を検知する侵入検知手段の起動のうち、少なくともいずれか一つを実行するので、ガラスの破壊によるドアの不正開錠を検知して侵入行為を防止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項5の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、盗難行為者による走行準備の検知や抑止を開始するので、消費電力を低減した盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項6の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、ハンドルポストカバーの開放行為を検知するハンドルポストカバーセンサや盗難行為者の運転席への着座を検知するシートセンサを起動するので、侵入を検知した時点で走行準備を検知する適切なセンサを選択的に起動する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項7の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、車載装置に対する電源供給を抑制する電源供給抑制手段、エンジンの始動を禁止するエンジン始動禁止手段、シフト操作を抑止するシフト操作抑止手段、前記盗難行為者の運転席への着座を抑止するシートロック手段、サイドブレーキの解除を抑止するサイドブレーキロック手段、車両の走行を抑止する走行抑止手段などを起動するので、消費電力を低減しつつ走行準備行為を効果的に抑止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項8の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、メインブレーキが操作中である場合に選択的にシフト操作を受け付けるシフト機構に対し、メインブレーキの操作が行われていないことを示す信号を仮想的に入力して前記シフト機構によるシフト操作の受け付けを阻害するので、消費電力を低減しつつ、侵入者の走行準備を簡易に抑止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項9の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、ハンドル操作の禁止やエンジンの動作の禁止を実行して車両の走行を抑止するので、盗難行為の完了を適切に阻害可能な盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項10の発明によれば車両盗難抑止装置は、車両に対して実施された盗難行為を検知して盗難行為の手口や進行状態を判定し、判定結果に基づいて、所定の通知先に通知処理を実行するので、盗難の手口やその進行状況を通知する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項11の発明によれば車両盗難抑止装置は、車両に対して実施された盗難行為を検知して盗難行為の手口や進行状態を判定し、判定結果に基づいて盗難行為者に対する警告処理を実行するので、盗難の手口やその進行状況に適応した警告によって盗難行為者撃退する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項12の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサを設け、このハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、車両の盗難行為を抑止するので、簡易な構成で車両の盗難を抑止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項13の発明によれば車両盗難抑止装置は、盗難行為があったときの車両の位置や盗難行為の手口、抑止処置手段の動作状態を記憶して車両外部に送信するので、発生した盗難に関する詳細な連絡を自動的に実行し、もって盗難を抑止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項14の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、車載装置に対する電源供給を抑制するので、盗難行為の発生を確実に検知し、エンジンの始動を禁止して盗難を抑止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項15の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、エンジンの動作を抑制するので、盗難行為の発生を確実に検知し、エンジンの動作を抑制して盗難を抑止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項16の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、サイドブレーキをロックすることで、車両盗難を抑止するので、盗難行為の発生を確実に検知し、サイドブレーキの解除を禁止して盗難を抑止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項17の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、メインブレーキをかけるので、盗難行為の発生を確実に検知し、メインブレーキによって盗難を抑止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項18の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、シフト操作を抑止するので、盗難行為の発生を確実に検知し、シフト操作を禁止して盗難を抑止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項19の発明によれば車両盗難抑止装置は、ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、ハンドル操作を禁止することで、車両盗難を抑止するので、盗難行為の発生を確実に検知し、ハンドル操作を禁止して盗難を抑止する盗難抑止装置を得ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る盗難抑止装置の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例である盗難抑止装置1の概要構成を示す概要構成図である。同図に示すように、盗難抑止装置1は、ピッキングセンサ11、ガラス割れセンサ12、ドアロックセンサ13、ドアセンサ14、ハンドルポストカバーセンサ15、キーシリンダーセンサ16、シートセンサ17、速度センサ18、電子制御燃料噴射装置21、シフト機構22、サイドブレーキ機構23、通信装置31、警告装置32、カメラ33、ドアロック機構34、電源管理装置35、ハンドルロック機構36、メインブレーキ機構37およびシートロック機構38と接続する。
ピッキングセンサ11、ガラス割れセンサ12、ドアロックセンサ13、ドアセンサ14、ハンドルポストカバーセンサ15、キーシリンダーセンサ16、シートセンサ17、速度センサ18は、自車両に対して実施された行為を検知する検知手段である。
具体的には、ピッキングセンサ11は、車両のドアに対するピッキング(正規の鍵によらない開錠)を検知する検知手段であり、ガラス割れセンサ12は、車体の窓ガラスが割られたことを検知する検知手段である。
また、ドアロックセンサ13は、ドアのロック状態を検知する検知手段であり、ドアセンサ11は、ドアの開閉状態を検知する検知手段である。さらに、ハンドルポストカバーセンサ15は、イグニッション用のキーシリンダーを取り外す際に開放される、ハンドルポストに設けられたカバーの開放を検知する検知手段である。
そして、キーシリンダーセンサ16は、イグニッション用のキーシリンダーが取り外されたことを検知する検知手段である。また、シートセンサ17は、車両の座席、特に運転席の着座状態を検知する検知手段であり、速度センサ18は、車輪速などを取得して車両が走行していることを検知する検知手段である。
電子制御燃料噴射装置21、シフト機構22およびサイドブレーキ機構23は、検知手段であると共に抑止処置手段として機能する。具体的には、シフト機構22は、シフトの操作状態を検知するとともに、シフトをロックする(操作を受け付けない状態とする)ことができる。同様に、サイドブレーキ機構23は、サイドブレーキの操作状態を検知するとともに、サイドブレーキをロックする(サイドブレーキの解除を受け付けない状態とする)ことができる。
ドアロック機構34、電源管理装置35、ハンドルロック機構36、メインブレーキ機構37およびシートロック機構38は盗難行為の継続を抑止する抑止処置手段である。具体的には、ドアロック機構34は、通常用の施錠機構に加えて盗難行為の検出時に使用する施錠機構を有して多重ロックが可能となっており、通常用の施錠機構が開錠された場合にもドアの開放を防ぎ、車内への侵入を防止することができる。
また、電源管理部35は、エンジンを始動するスタータなどへの電源供給を禁止することで、エンジンの不正始動を防ぐことができる。さらに、ハンドルロック機構36は、ハンドル操作を禁止することで、車両の運転を防止することができる。
同様に、メインブレーキ機構37はブレーキを強制的にオン状態にすることで、車両の走行を阻害することができる。また、シートロック機構38は、運転席の状態の操作、具体的にはシート位置を最も前方に移動し、背もたれを前に倒して固定する、などの状態にして運転席への着座を阻害し、運転を防止することができる。
通信装置31は、電話回線網やインターネットなどのネットワークを介して所定の連絡先と通信する手段であり、盗難行為を検出した場合にその手口や進行状態をユーザや警備会社などに通知する通知処置手段として機能する。なお、この通信装置31に、ユーザが所持する端末と直接に通信する機能を持たせても良い。
警告装置32は、盗難行為を検出した場合にその盗難行為者に対して警告を行い、撃退する手段であり、盗難行為の継続を抑止する効果と周辺に異常の発生を通知する効果を有する。この警告手段としては具体的には、ホーン、ヘッドライト、警告音声を出力するスピーカなどを用いることができる。
カメラ33は、車両の近傍や車内を撮影する撮影手段である。このカメラ33による撮影結果は、盗難行為の状態をユーザなどに通知する際に使用することができる。また、その他、画像処理を施すことで盗難行為者の行動の検知に用いてもよいし、撮影の実行を盗難行為者に通知することで盗難行為の継続を抑止する抑止手段として使用してもよい。
盗難抑止装置1は、その内部に盗難状態判定部2、監視動作選択部3、処置選択部4、および記憶部5を有する。盗難状態判定部2は、検知手段の出力をもとに、盗難行為の手口およびその進行状態(盗難状態)を判定する判定手段である。そして、記憶部4は、盗難状態と、実行すべき監視や処置とを関連付けた監視・処置テーブル5aを記憶する。
監視動作選択部3は、盗難状態判定部2による判定結果に基づいて監視・処置テーブル5aを参照し、検知手段の状態を遷移制御する処理を行う。また、処置選択部4は、盗難状態判定部2による判定結果に基づいて監視・処置テーブル5aを参照し、抑止処置を選択して実行する。
つぎに、盗難状態判定部2による盗難状態の判定について詳細に説明する。車両の盗難行為は、その開始から完了までに複数の行為を順に実行する必要がある。この盗難行為を成立させる為の複数の行為は、大別すると図2に示すように「侵入準備行為」、「侵入行為」、「走行準備行為」、「走行準備行為」、「走行行為」に分類することができ、同図に示した順に行われる。
「侵入準備行為」は、ドアロックの解除などによって、車内への侵入が可能な状態にする行為である。そして、侵入準備行為か完了した後に、盗難行為者が車内に侵入する「侵入行為」が発生する。
その後、侵入した盗難行為者は、ブレーキを解除する、イグニッションキーのボックスを開けて内部の配線を接続し、エンジンを始動する、など行為によって車両を走行可能な状態にして、車両を走行させて逃走する。
この各行為において、車両に対して行われる具体的な行為を図3に示す。同図に示すように、ドアに対してピッキング(S11)が行われた場合、このピッキングが成功すると、侵入準備行為が完了する。
また、窓ガラスが破壊(S12)されたならば、その後、割れた窓から操作することでドアロック解除(S13)が行われ、侵入準備行為が完了することとなる。なお、ピッキング(S11)を試みて失敗した場合に、手口を変えて窓ガラスを割る(ピッキング(S11)から窓ガラスの破壊(S12)に移行する)ことも考えられる。
侵入行為では、具体的にはドアの開放(S21)が行われた後に、盗難行為者の乗車(S22)が行われ、侵入行為が完了する。
走行準備行為では、エンジンをかけて自走する手口(S31)、ブレーキやハンドルのロックを解除して、牽引などによって運ぶ手口(S32)などがあり、手口によって具体的な準備の内容が異なる。
自走する手口(S31)では、電源を入れてエンジンを始動し、シフトをパーキングからドライブにする一連の処理(S31a)と、運転席への着座(S31b)、さらにサイドブレーキ解除(S31c)を行なう必要がある。
ここで、運転席への着座(S31b)とサイドブレーキ解除(S31c)の実行順序は問わないが、「電源投入」、「エンジン始動」、「シフトチェンジ(P→D)」はこの順序で行なう必要がある。これは、エンジンを始動するスタータは、その動作時に電源が供給されている(イグニッションをオンにする)必要があり、かつエンジン始動時にはシフトをパーキング(もしくはニュートラル)の状態とする必要があるからである。
一方、牽引などで運ぶ手口(S32)では、電源を入れてシフトをパーキングからニュートラルにする処理(S32a)と、サイドブレーキ解除(S32b)を行なう必要がある。処理(S32)とサイドブレーキ解除(S32b)との順序は問わないが、「電源投入」と「シフトチェンジ(P→N)」はこの順序で行なう必要がある。
ここで、処理31aおよび処理32aにおける「電源投入」は、正規のイグニッションキーによる操作に代えて、内部配線の直結やキーシリンダーの交換によって行われるものであり、そのいずれの手口によるものであっても、キーシリンダーを取り外す必要が生じる。そして、このキーシリンダーは、ハンドルを固定するハンドルポストに取り付けられているので、ハンドルポストのカバーを開けなければキーシリンダーを外すことはできない。
したがって、「電源投入」時には、図4に示すように、「ハンドルポストカバーを開ける(S301)」、「キーシリンダーを外す(S302)」、「イグニッションをオンにする(S303)」の処理を順に実行する必要がある。
走行準備行為が全て実行された後、盗難行為者は、車両を運転(S41)し、車両を走行させて逃走を行う。
盗難抑止装置1では、このような各行為を検知し、その行為が示す盗難行為の手口や進行状況(「侵入準備行為」、「侵入行為」、「走行準備行為」、「走行準備行為」、「走行行為」のうち、どの段階の行為が行われたか)に適応した対処を実行する。すなわち、ある行為を検出した場合にその行為が盗難行為を成立させるための一行為であると仮定し、つぎの行為を予測する。そして、次の行為を検知するための検知手段の起動や、次の行為を抑止するための抑止手段を起動する。
具体的には、盗難の発生前には、侵入準備行為(具体的には、ピッキングやガラスの破壊)を監視し、侵入準備行為の発生を検知した場合には、その手口に応じて次の行為の発生を検知する検知手段や、次の行為を抑止する抑止手段を起動して盗難の進行を防ぐ。
例えば、ピッキング(S11)を検知した場合には、次に予測される行為であるドア開放(S21)を検知するためにドアセンサ14を起動するとともに、ピッキング(S11)が成功してもドアが開かないようにドアロック機構24を制御してダブルロックを実行する。即ち、ピッキングの次に予測される行為であるドアの開放を抑止する。
同様に、窓ガラスの破壊(S12)を検知した場合には、次の行為であるドアロック解除(S13)を検知すべくドアロックセンサ13を起動する。そして、ドアロックセンサ13がドアロック開放を検知した場合には、次の行為であるドア開放(S21)を検知するためにドアセンサ14を起動するとともに、ドアが開かないようにドアロック機構24を制御して多重ロックを実行する。
この盗難状態と実行すべき監視や処置とを関連付けた監視・処置テーブル5aの具体例を図5に示す。同図では、ピッキングを検知するセンサとしてピッキングセンサ11を指定しており、ピッキングセンサ11がピッキングを検知した場合の処置として「警報」、「通知」、「撮影開始」、「多重ロック起動」、「ドアセンサ起動」を指定している。
また、窓ガラスの破壊を検知するセンサとしてガラス割れセンサ12を指定しており、ガラス割れセンサ12が窓ガラスの破壊を検知した場合の処置として「警報」、「通知」、「撮影開始」、「ドアロックセンサ起動」を指定している。
同様に、ドアロック解除を検知するセンサとしてドアロックセンサ13を指定しており、ドアロックセンサ13がドアロック解除を検知した場合の処置として「ドアセンサ起動」を指定している。
さらに、ドア開放を検知するセンサとしてドアセンサ14を指定しており、ドアセンサ14がドア開放を検知した場合の処置として「警報」、「通知」、「ハンドルポストカバーセンサ起動」、「シートセンサ起動」、「サイドブレーキのロック」を指定している。
また、電源投入については、まず、ハンドルポストカバーセンサ15によってハンドルポストカバーの開放を検知し、検知された場合にキーシリンダーセンサ16を起動してキーシリンダーの取り外しを検知し、検知された場合にはイグニッションへの電源供給を抑制することとしている。そして、電源管理装置35によってイグニッションがオンになったことが検知された場合には、スタータへの電力供給を選択的に抑制してエンジンの始動を禁止するとともに、シフト制御を禁止することとしている。
ここで、シフト制御の禁止方法の具体例について説明する。シフト機構は、駐車中には車両の急発進を防止するため、メインブレーキが操作中である場合に選択的にシフト操作を受け付ける構成となっていることが一般的である。
そこで、メインブレーキが掛かっている状態であっても、メインブレーキの操作が行われていないことを示す信号を仮想的に入力する(もくしはメインブレーキが操作中であることを示す信号の入力を阻害する)ことで、シフト操作の受け付けを禁止することができる。
つぎに、エンジン始動は、電子制御燃料噴射装置によって検知することができる。ここで、エンジンの始動を検知した時点で盗難行為者が運転席に着座していなければ、シートロックを実行してもよい。
また、シフトチェンジの状態は、シフト機構22によって検知することができ、着座状態は、シートセンサ17によって検知する。さらに、サイドブレーキ23の操作状態は、サイドブレーキ機構23から取得することができ、車両が走行しているか否かは、速度センサ18によって検知することができる。
走行準備行為のうち順序が一定ではないもの(サイドブレーキ解除など)については、走行準備行為の抑止を侵入行為の時点で行うことが好ましい。また、走行行為の抑止については、複数の走行準備行為のうち、いずれか一つが実行された場合や、所定の数が実行された場合、もしくは特定の組み合わせが成立した場合に実行することとすればよい。
走行を抑止する処置としては、ハンドルの操作を禁止するハンドルロックや、メインブレーキによる制動の強制実行などを用いることができる。また、エンジンを始動して自走している場合には、電子制御燃料噴射装置の停止を走行の抑止処置として採用してもよい。
さらに、「警告」や「通知」は、侵入準備行為の検出時や侵入行為の検出時に限らず、走行準備行為の検出時や走行の検出時にも実行することができる。また、「警告」や「通知」の方法や内容を、盗難状態に応じて変更するようにしてもよい。
監視動作選択部3および処置選択部4は、この監視・処置テーブル5aを参照し、検知手段や抑止処置手段の動作を制御する。そのため、例えば侵入準備行為の発生中は、走行準備行為の検知に用いる検知手段をオフするなど、状況に適応した検知手段や抑止処置手段を選択的に起動し、バッテリー消費量を抑制することができる。
また、実際に車両盗難行為(ピッキング等)があった場合、自車の車種、自車の位置、盗難行為があった時間、その盗難行為の手口、及びその手口に対する抑止処置(ダブルロックや警報など)を順次時系列的に記憶手段(例えば記憶部5やナビゲーション装置のハードディスクドライブなど)に記憶する。
そして、所定量のデータが溜まったならば、通信装置31を用いて所定の通信センタにそのデータを逐次送信する。この通信センタでは、車両位置や時間、手口、抑止内容を記録し、所定地域における犯行状況等を蓄積する。蓄積の結果は、車両に対する警戒レベル等の調節や、犯罪の傾向分析に利用することが可能である。尚、少なくとも、車両の位置、時間、盗難行為の手口を送信するだけでも良い。
また、通信センタと共に、ユーザの携帯電話等に送信する。ユーザの携帯電話には、盗難行為があった位置に対して最寄の警察の電話番号を自車のナビゲーション装置から検索し、その検索結果である電話番号を送信する。これによりユーザの携帯電話にはその盗難行為があった最寄の警察の電話番号が表示されるので、ユーザはこの電話番号を見て最寄の警察に電話することができる。以上により警察を現場にいち早く急行させることができる。
上述してきたように、本実施例にかかる盗難防止装置1は、各種センサの出力に基づいて盗難行為の手口および進行状態を判定し、判定結果に基づいて状況に対応した監視状態および処置状態を遷移制御する。
そのため、状況を正確に判定して適切な対処を実行し、高い盗難抑止効果を得ることができる。また、状況に対応した監視状態の実現に必要な監視手段にのみ選択的に電源を供給することで、電力消費を抑制することができる。
さらに、盗難行為の途中で盗難行為者を撃退し、盗難行為の継続の抑止が完了した場合には、以降の抑止処置の実行が不要となるので、過度の抑止処置の実行を控えることかできる。
また、不正なイグニッション接続に不可欠なハンドルポストカバーの開放を検知することによって、不正なイグニッション接続を未然に防止し、もって車両盗難を抑止することができる。
以上のように、本発明にかかる車両盗難抑止装置は、車両の盗難抑止に有用であり、特に、盗難抑止効果の向上および消費電力の低減に適している。
本発明の実施例に盗難抑止装置の概要構成を示す概要構成図である。 盗難行為の進行について説明する説明図である。 盗難時に車両に対して行われる具体的な行為を説明する説明図である。 図3に示した電源投入について詳細に説明する説明図である。 図1に示した監視・処置テーブルの具体例を説明する説明図である。
符号の説明
1 盗難抑止装置
2 盗難状況判定部
3 監視状態選択部
4 処置選択部
5 記憶部
5a 監視・処置テーブル
11 ピッキングセンサ
12 ガラス割れセンサ
13 ドアロックセンサ
14 ドアセンサ
15 ハンドルポストカバーセンサ
16 キーシリンダーセンサ
17 シートセンサ
18 速度センサ
21 電子制御燃料噴射装置
22 シフト機構
23 サイドブレーキ機構
31 通信装置
32 警告装置
33 カメラ
34 ドアロック機構
35 電源管理装置
36 ハンドルロック機構
37 メインブレーキ機構
38 シートロック機構

Claims (19)

  1. 車両に対する盗難行為を抑止する車両盗難抑止装置であって、
    車両に対して実施された盗難行為を検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果をもとに、前記盗難行為の手口および当該盗難行為の進行状態を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、次の盗難行為を検知するための前記検知手段の監視状態を制御および/または前記次の盗難行為を抑止する抑止処置手段の動作状態を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車両盗難抑止装置。
  2. 前記検知手段は、ドアの不正開錠行為を検知する不正開錠検知手段を含み、前記判定手段は前記不正開錠検知手段が不正開錠行為を検知した場合に車両への侵入準備が行われていると判定し、前記制御手段は当該判定結果に基づいてドアの多重施錠、ドア近傍の撮影、盗難行為者の車内への侵入を検知する侵入検知手段の起動のうち、少なくともいずれか一つを実行することを特徴とする請求項1に記載の車両盗難抑止装置。
  3. 前記不正開錠検知手段は、ピッキングによる不正開錠を検知することを特徴とする請求項2に記載の車両盗難抑止装置。
  4. 前記不正開錠検知手段は、ガラスの破壊による不正開錠を検知することを特徴とする請求項2または3に記載の車両盗難抑止装置。
  5. 前記制御手段は、前記侵入検知手段が盗難行為者の車内への侵入を検知した場合に、当該盗難行為者による走行準備を検知する走行準備検知手段、および/または走行準備を抑止する走行準備抑止手段を起動することを特徴とする請求項2,3または4に記載の車両盗難抑止装置。
  6. 前記走行準備検知手段は、ハンドルポストカバーの開放行為を検知するハンドルポストカバーセンサおよび/または前記盗難行為者の運転席への着座を検知するシートセンサを含むことを特徴とする請求項5に記載の車両盗難抑止装置。
  7. 前記走行準備抑止手段は、車載装置に対する電源供給を抑制する電源供給抑制手段、エンジンの始動を禁止するエンジン始動禁止手段、シフト操作を抑止するシフト操作抑止手段、前記盗難行為者の運転席への着座を抑止するシートロック手段、サイドブレーキの解除を抑止するサイドブレーキロック手段、車両の走行を抑止する走行抑止手段のうち、少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項5または6に記載の車両盗難抑止装置。
  8. 前記シフト操作抑止手段は、メインブレーキが操作中である場合に選択的にシフト操作を受け付けるシフト機構に対し、メインブレーキの操作が行われていないことを示す信号を仮想的に入力して前記シフト機構によるシフト操作の受け付けを阻害することを特徴とする請求項7に記載の車両盗難抑止装置。
  9. 前記走行抑止手段は、ハンドル操作を禁止するハンドルロック手段もしくはエンジンの動作を禁止するエンジン動作禁止手段のいずれかを少なくとも含むことを特徴とする請求項7または8に記載の車両盗難抑止装置。
  10. 前記判定手段による判定結果に基づいて、所定の通知先に通知処理を実行する通知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の車両盗難抑止装置。
  11. 前記判定手段による判定結果に基づいて、盗難行為者に対する警告処理を実行する警告手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の車両盗難抑止装置。
  12. 盗難行為があったときの車両の位置、前記盗難行為の手口、盗難行為を抑止する抑止処置手段の動作状態を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段の記憶内容に基づいて当該車両の位置と盗難行為の手口とを車両外部に送信する送信手段と、さらに備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の車両盗難抑止装置。
  13. 車両に対する盗難行為を抑止する車両盗難抑止装置であって、
    ハンドルポストカバーの開放行為を検知するハンドルポストカバーセンサと、
    前記ハンドルポストカバーセンサがハンドルポストカバーの開放行為を検知した場合に、前記車両の盗難行為を抑止する抑止処置手段と、
    を備えたことを特徴とする車両盗難抑止装置。
  14. 前記抑止処置手段は、車載装置に対する電源供給を抑制する電源供給抑制手段を含むことを特徴とする請求項13に記載の車両盗難抑止装置。
  15. 前記抑止処置手段は、エンジンの動作を抑制するエンジン動作抑制手段を含むことを特徴とする請求項13または14に記載の車両盗難抑止装置。
  16. 前記抑止処置手段は、サイドブレーキの解除を抑止するサイドブレーキロック手段を含むことを特徴とする請求項13,14または15に記載の車両盗難抑止装置。
  17. 前記抑止処置手段は、メインブレーキを駆動して車両の走行を阻害するメインブレーキロック手段を含むことを特徴とする請求項13〜16のいずれか一つに記載の車両盗難抑止装置。
  18. 前記抑止処置手段は、シフト操作を抑止するシフト操作抑止手段を含むことを特徴とする請求項13〜17のいずれか一つに記載の車両盗難抑止装置。
  19. 前記抑止処置手段は、ハンドル操作を禁止するハンドルロック手段を含むことを特徴とする請求項13〜18のいずれか一つに記載の車両盗難抑止装置。
JP2005072774A 2005-03-15 2005-03-15 車両盗難抑止装置 Pending JP2006256361A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005072774A JP2006256361A (ja) 2005-03-15 2005-03-15 車両盗難抑止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005072774A JP2006256361A (ja) 2005-03-15 2005-03-15 車両盗難抑止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006256361A true JP2006256361A (ja) 2006-09-28

Family

ID=37096065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005072774A Pending JP2006256361A (ja) 2005-03-15 2005-03-15 車両盗難抑止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006256361A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008284952A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Daihatsu Motor Co Ltd ハイブリッド自動車の駆動装置
JP2009251971A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両監視システム
JP2010039915A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Denso Wave Inc セキュリティ機器
JP2010540343A (ja) * 2007-10-23 2010-12-24 ボーズ・コーポレーション 能動車両を安定させるための方法及び装置
CN103625418A (zh) * 2012-08-27 2014-03-12 上海汽车集团股份有限公司 一种用于车辆的锁系统和方法
JP2016004496A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 矢崎エナジーシステム株式会社 運行記録装置
WO2019111487A1 (ja) * 2017-12-06 2019-06-13 株式会社ブリヂストン タイヤ盗難監視システム、タイヤ盗難監視装置およびタイヤ盗難監視方法
WO2019111486A1 (ja) * 2017-12-06 2019-06-13 株式会社ブリヂストン タイヤ盗難防止システム、車両制御装置および車両制御方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008284952A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Daihatsu Motor Co Ltd ハイブリッド自動車の駆動装置
JP2010540343A (ja) * 2007-10-23 2010-12-24 ボーズ・コーポレーション 能動車両を安定させるための方法及び装置
JP2009251971A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両監視システム
JP2010039915A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Denso Wave Inc セキュリティ機器
CN103625418A (zh) * 2012-08-27 2014-03-12 上海汽车集团股份有限公司 一种用于车辆的锁系统和方法
JP2016004496A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 矢崎エナジーシステム株式会社 運行記録装置
WO2019111487A1 (ja) * 2017-12-06 2019-06-13 株式会社ブリヂストン タイヤ盗難監視システム、タイヤ盗難監視装置およびタイヤ盗難監視方法
WO2019111486A1 (ja) * 2017-12-06 2019-06-13 株式会社ブリヂストン タイヤ盗難防止システム、車両制御装置および車両制御方法
US11186254B2 (en) 2017-12-06 2021-11-30 Bridgestone Corporation Tire theft monitoring system, tire theft monitoring apparatus, and tire theft monitoring method
US11390245B2 (en) 2017-12-06 2022-07-19 Bridgestone Corporation Tire anti-theft system, vehicle control apparatus, and vehicle control method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006256361A (ja) 車両盗難抑止装置
US9132805B1 (en) Unattended-vehicle engine-idling system
JP4289938B2 (ja) 盗難防止装置、及び盗難防止方法
JP2007253729A (ja) 車両用セキュリティー装置及び車両用セキュリティーシステム
JP3692593B2 (ja) 車両盗難防止装置
US6753765B2 (en) Rear direction monitoring apparatus for vehicle
JP5177813B2 (ja) エンジン始動システム用の制御装置並びにそれを用いたエンジン始動システム
JP2007131252A (ja) 車載用カメラ制御装置及び車載用確認カメラ装置
JP2006315582A (ja) 車両エンジン制御システム
FR3066165B1 (fr) Procede et systeme antivol de vehicule automobile avec declenchement d’alarme
JP4492571B2 (ja) 車両用セキュリティー装置及び車両用セキュリティーシステム
JP2009023380A (ja) 盗難防止方法、及び電動パワーステアリング制御装置
JP2005059838A (ja) 車両盗難予防装置、車両盗難予防方法および車両盗難予防プログラム
JP2008144418A (ja) チャイルドロック装置及び該装置の制御方法
JP4218551B2 (ja) 車両用盗難防止装置
JP2009051336A (ja) 車両盗難防止システム
JP2013060032A (ja) 盗難検知装置および車載機器
JP2005112178A (ja) 車両用監視装置
JP2017065391A (ja) 車載システム
JP2004114940A (ja) 車両用盗難防止装置
JPS6130453A (ja) 車両盗難防止装置
JP2005254876A (ja) 車両用自動ドア開閉装置
JP4407361B2 (ja) 車両用盗難防止装置
JP2003291783A (ja) 車両用盗難防止装置及び車両盗難防止システム
JP6940144B2 (ja) 車両用システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090716

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091110