JP2007123497A - 化合物半導体素子および化合物半導体素子製造方法 - Google Patents

化合物半導体素子および化合物半導体素子製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 反位相粒界の少ない良質な燐化硼素系半導体材料やIII族窒化物半導体材料からなる薄膜層を利用して、光学的特性及び電気的特性に優れた化合物半導体素子をもたらすことができるようにする。
【解決手段】 本発明は、単結晶材料202の表面上に形成された燐化硼素系半導体層203と、その燐化硼素系半導体層203上に形成された化合物半導体層204と、を備えてなる化合物半導体素子20において、燐化硼素系半導体層203を、反位相粒界を含まない六方晶の燐化硼素系半導体から構成したものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、単結晶材料の表面上に形成された燐化硼素系半導体層と、その燐化硼素系半導体層上に形成された化合物半導体層と、を備えてなる化合物半導体素子および化合物半導体素子製造方法に関する。
従来から、III族元素と、V族元素としての窒素(元素記号:N)を含む窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物半導体材料は、短波長の可視発光ダイオード(英略称:LED)を構成するのに利用されている(下記の特許文献1参照)。また、単量体の燐化硼素(BP)などの閃亜鉛鉱結晶型の立方晶の燐化硼素系半導体材料を利用してLEDなどの半導体発光素子を形成する技術も知られている(下記の特許文献2参照)。また更には、立方晶の単量体のBP層と、その上に設けたIII族窒化物半導体層とを備えた積層構造体からLEDなどの半導体発光素子を構成する技術も開示されている(下記の特許文献3参照)。
特公昭55−3834号公報 米国特許第6069021号 特開平2−288388号公報
しかしながら、化合物半導体素子を作製するため用いる従来の燐化硼素系半導材料やIII族窒化物半導体材料からなる薄膜層には、反位相(逆位相)粒界(下記の非特許文献1参照)が含まれており(下記の非特許文献2参照)、従来では、必ずしも結晶性に優れる良質な半導体層を用いて化合物半導体素子が作製されているとは限らなかった。なお、ここで反位相粒界(anti−phase domain(略称:APD)またはanti−phase boundary(略称:APB))とは、結晶中で原子の配列に関する位相が180度(半周期)ずれている境界を言い、二元合金の規則相で頻繁に現れるものである。
坂 公恭著、「結晶電子顕微鏡学」、(株)内田老鶴圃、1997年11月25日発行、第1刷、64〜65頁 Y.Abe他、ジャーナル オブ クリスタル グロ−ス(J.Crystal Growth),(オランダ)、第283巻、2005年、41〜47頁
そして、この反位相粒界を多量に含む、結晶性に劣る燐化硼素系結晶層やIII族窒化物半導体層は、発光効率に優れるLEDや電気的特性に優れる電界効果トランジスタ(英略称:FET)を充分に安定して得るのに支障を来たしている。
本発明は、上記従来技術の問題点を克服すべくなされたもので、反位相粒界の少ない良質な燐化硼素系半導体材料やIII族窒化物半導体材料からなる薄膜層を利用して、光学的特性及び電気的特性に優れた化合物半導体素子をもたらすことができる化合物半導体素子および化合物半導体素子製造方法を提供することを目的とする。
1)上記目的を達成するために、第1の発明は、単結晶材料の表面上に形成された燐化硼素系半導体層と、その燐化硼素系半導体層上に形成された化合物半導体層と、を備えてなる化合物半導体素子において、上記燐化硼素系半導体層を、反位相粒界を含まない六方晶の燐化硼素系半導体から構成したものである。
2)第2の発明は、上記した1)項に記載の発明の構成において、上記化合物半導体層を、六方晶でかつ反位相粒界を含まない層とするものである。
3)第3の発明は、上記した2)項に記載の発明の構成において、上記燐化硼素系半導体層および上記化合物半導体層は何れも、{0.0.0.1.}結晶面を垂直方向に配列した単結晶層から構成されているものである。
4)第4の発明は、上記した2)項または3)項に記載の発明の構成において、上記燐化硼素系半導体層と上記化合物半導体層とは、{1.1.−2.0.}結晶面を界面として接合しているものである。
5)第5の発明は、上記した2)項または3)項に記載の発明の構成において、上記燐化硼素系半導体層と上記化合物半導体層とは、{1.0.−1.0.}結晶面を界面として接合しているものである。
6)第6の発明は、上記した1)項から5)項の何れか1項に記載の発明の構成において、上記燐化硼素系半導体層を、六方晶の単量体の燐化硼素からなる層とするものである。
7)第7の発明は、単結晶材料の表面上に形成された燐化硼素系半導体層と、その燐化硼素系半導体層上に形成された化合物半導体層とを備えてなる化合物半導体素子を製造する化合物半導体素子製造方法において、上記単結晶材料の表面をなす{1.1.−2.0.}結晶面上に、その表面と{1.1.−2.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.1.−2.0.}結晶面を表面とし、その内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶の燐化硼素系半導体層を形成する第1の工程と、上記燐化硼素系半導体層の表面をなす{1.1.−2.0.}結晶面上に、その表面と{1.1.−2.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.1.−2.0.}結晶面を表面とし、内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶のIII族窒化物半導体からなる化合物半導体層を形成する第2の工程と、を含むものである。
8)第8の発明は、単結晶材料の表面上に形成された燐化硼素系半導体層と、その燐化硼素系半導体層上に形成された化合物半導体層とを備えてなる化合物半導体素子を製造する化合物半導体素子製造方法において、上記単結晶材料の表面をなす{1.0.−1.0.}結晶面上に、その表面と{1.0.−1.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.0.−1.0.}結晶面を表面とし、内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶の燐化硼素系半導体層を形成する第1の工程と、上記燐化硼素系半導体層の表面をなす{1.0.−1.0.}結晶面上に、その表面と{1.0.−1.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.0.−1.0.}結晶面を表面とし、その内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶のIII族窒化物半導体からなる化合物半導体層を形成する第2の工程と、を含むものである。
本発明によれば、単結晶材料の表面上に形成された燐化硼素系半導体層と、その燐化硼素系半導体層上に形成された化合物半導体層と、を備えてなる化合物半導体素子において、燐化硼素系半導体層を、反位相粒界を含まない六方晶の燐化硼素系半導体から構成したので、この燐化硼素系半導体層を、例えばそれに接合させて、反位相粒界の無い六方晶の化合物半導体層を設けるための材料層として有効に活用することができ、しいては、反位相粒界の無い六方晶の化合物半導体層を、例えば発光層として利用して高強度の発光をもたらす半導体発光素子を得るのに効果を上げられる。
本発明によれば、化合物半導体層を、六方晶でかつ反位相粒界を含まない層としたので、反位相粒界の密度の小さいその結晶性に優れるIII族窒化物半導体層を利用することにより、例えば発光強度の高い短波長可視LEDを構成するのに効果を上げられる。
本発明によれば、燐化硼素系半導体層および化合物半導体層を何れも、{0.0.0.1.}結晶面を垂直方向に配列した単結晶層としたので、反位相粒界のない六方晶の燐化硼素系半導体層と六方晶の化合物半導体層とを安定して得ることができ、従って、例えば発光強度の高い短波長可視LEDを安定して得るのに効果を上げられる。
本発明によれば、燐化硼素系半導体層と化合物半導体層とは、{1.1.−2.0.}結晶面を界面として接合するように形成したので、反位相粒界を含まない六方晶の燐化硼素系半導体層と、反位相粒界を含まない六方晶の化合物半導体層とからなる接合構造を安定して形成することができ、従って、その接合構造を利用して光学的及び電気的特性に優れる、例えば短波長可視LEDを安定して得るのに効果を上げられる。
本発明によれば、燐化硼素系半導体層と化合物半導体層とは、{1.0.−1.0.}結晶面を界面として接合し無極性の結晶面を接合面として接合構造を形成することとしたので、反位相粒界を含まない六方晶の燐化硼素系半導体層と、反位相粒界を含まない六方晶の化合物半導体層とからなる接合構造を安定して形成することができ、従って、その接合構造を利用して光学的及び電気的特性に優れる、例えば、短波長可視LEDを安定して得るのに効果を上げられる。
本発明によれば、燐化硼素系半導体層を、六方晶の単量体の燐化硼素からなる層としたので、反位相粒界を含まない六方晶の燐化硼素系半導体層を簡便に構成することができるため、反位相粒界を含まない六方晶の燐化硼素系半導体層を利用する化合物半導体素子を簡便に作製するのに効果を上げられる。
本発明によれば、単結晶材料の表面上に形成された燐化硼素系半導体層と、その燐化硼素系半導体層上に形成された化合物半導体層とを備えてなる化合物半導体素子を製造する化合物半導体素子製造方法において、単結晶材料の表面をなす{1.1.−2.0.}結晶面上に、その表面と{1.1.−2.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.1.−2.0.}結晶面を表面とし、その内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶の燐化硼素系半導体層を形成する第1の工程と、燐化硼素系半導体層の表面をなす{1.1.−2.0.}結晶面上に、その表面と{1.1.−2.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.1.−2.0.}結晶面を表面とし、内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶のIII族窒化物半導体からなる化合物半導体層を形成する第2の工程と、を含むようにしたので、燐化硼素系半導体層および化合物半導体層を反位相粒界や双晶や積層欠陥が殆ど認められない結晶性に優れた層とすることができ、例えば高強度の発光をもたらす半導体発光素子を得るのに効果を上げられる。
本発明によれば、単結晶材料の表面上に形成された燐化硼素系半導体層と、その燐化硼素系半導体層上に形成された化合物半導体層とを備えてなる化合物半導体素子を製造する化合物半導体素子製造方法において、単結晶材料の表面をなす{1.0.−1.0.}結晶面上に、その表面と{1.0.−1.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.0.−1.0.}結晶面を表面とし、内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶の燐化硼素系半導体層を形成する第1の工程と、燐化硼素系半導体層の表面をなす{1.0.−1.0.}結晶面上に、その表面と{1.0.−1.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.0.−1.0.}結晶面を表面とし、その内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶のIII族窒化物半導体からなる化合物半導体層を形成する第2の工程と、を含むようにしたので、燐化硼素系半導体層および化合物半導体層を反位相粒界や双晶や積層欠陥が殆ど認められない結晶性に優れた層とすることができ、例えば高強度の発光をもたらす半導体発光素子を得るのに効果を上げられる。
本発明に係る化合物半導体素子は、単結晶材料の表面上に形成された燐化硼素系半導体層と、その燐化硼素系半導体層上に形成された化合物半導体層とを備え、その燐化硼素系半導体層を、反位相粒界を含まない六方晶の燐化硼素系半導体から構成している。
上記の燐化硼素系半導体層は、硼素(元素記号:B)と燐(元素記号:P)とを必須の構成元素として含むIII−V族化合物半導体材料からなる層である。例えば、単量体の燐化硼素(BP)であり、多量体のB122(組成式B6P)である。また、硼素(B)とその硼素とは別のIII族元素を構成元素として含む燐化硼素ガリウム(組成式B1-XGaXP:0<X<1)や燐化硼素アルミニウム(組成式B1-XAlXP:0<X<1)等の多元混晶からなる半導体層である。また更に、燐(P)とその燐とは別のV族元素を含む、例えば、砒化燐化硼素(組成式BP1-YAsY:0<Y<1)であり、窒化燐化硼素(組成式BNY1-Y:0<Y<1)などの多元混晶である。
六方晶の燐化硼素系半導体層とは、六方のブラベー(Bravais)格子を単位格子(上記の非特許文献1の3〜7頁参照)とする六方晶の燐化硼素系半導体材料からなる層を云う。六方晶の燐化硼素系半導体層にあって、特に、反位相粒界を含まない六方晶の燐化硼素系半導体層は、六方晶の単結晶材料を下地として形成するのが好適である。
六方晶の単結晶材料には、サファイア(α―Al23単結晶)、ウルツ鉱結晶型のGaN等のIII族窒化物半導体単結晶、酸化亜鉛(ZnO)、2H型(ウルツ鉱結晶型)または4H型或いは6H型の炭化珪素(SiC)、さらには窒化アルミニウム(AlN)を例示できる。また、LiAlO2などの立方晶結晶上に設けられた無極性の結晶面を表面とするIII族窒化物半導体層を例示できる。
特に、六方晶の燐化硼素系半導体層は、上記の六方晶材料からなるバルク(bulk)単結晶或いは単結晶層にあって、表面が{1.1.−2.0.}結晶面、或いは{1.0.−1.0.}結晶面からなり、その表面に対し、{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列している材料上に設けるのが好適である。例えば、ウルツ鉱結晶型の六方晶GaNの{1.1.−2.0.}結晶面からなる表面上、或いは{1.0.−1.0.}結晶面からなる表面上に設けるのが好適である。また例えば、窒化アルミニウム(AlN)単結晶基板或いは単結晶層の{1.1.−2.0.}結晶面からなる表面上、或いは{1.0.−1.0.}結晶面からなる表面上に設けるのが好適である。
例えば、{1.1.−2.0.}結晶面を表面とする六方晶のGaN単結晶層やAlN単結晶層は、表面を{1.−1.0.2.}結晶面とするサファイア単結晶材料を下地として、例えば、固体ソース或いはガスソース(gassource)分子線エピタキシャル(英略称:MBE)法等の気相成長手段により形成することができる。
この六方晶の単結晶材料の{1.1.−2.0.}結晶面、或いは{1.0.−1.0.}結晶面からなる表面では、上記のように、その表面の垂直方向に{0.0.0.1.}結晶面が規則的に配列している。このことを図1に模式的に示す六方晶材料の断面の結晶構造を基に説明する。
図1は接合領域の原子配列を示す模式図である。図では、六方晶の化合物半導体材料10と、六方晶の燐化硼素系半導体材料12とが接合して形成され、ウルツ鉱結晶型の六方晶の化合物単結晶材料10には、その{1.0.−1.0.}結晶面からなる表面10aに垂直に、{0.0.0.1.}結晶面11が形成されている。この{0.0.0.1.}結晶面11は、III族元素が規則的に配置したIII族原子面11aと、V族元素が規則的に配置したV族原子面11bとが交互に形成されている。従って、この様な六方晶の化合物単結晶材料10を構成する互いに異なる元素からなる原子面11a、11bの列が交互に規則的に露出している表面10a上には、やはり、硼素(B)等のIII族原子を含む原子面と、燐(P)等のV族原子を含む原子面とが交互に規則的に配列するために、反位相粒界の無い燐化硼素系半導体層12を効率的に形成できる。
なお、本発明の云う「反位相粒界を含まない」、あるいは「反位相粒界が無い」とは、反位相粒界が無い場合を含めて、その粒界の密度が5粒界/cm2以下であること云う。
反位相粒界の無い六方晶の燐化硼素系半導体層は、ハロゲン(halogen)法、ハイドライド(hydride)法、有機金属化学堆積(MOCVD)法、MBE法や化学ビームエピタキシャル(英略称:CBE)法等の気相成長手段により形成できる。例えば、トリエチル硼素(分子式(C253B)を硼素(B)源とし、トリエチル燐(分子式(C253P)を燐(P)源とするMOCVD法により形成できる。また、三塩化硼素(分子式BCl3)を硼素源とし、三塩化燐(分子式PCl3)を燐源とするハロゲンCVD法により形成できる。
反位相粒界の無い六方晶の燐化硼素系半導体層を、例えば、MOCVD法で形成するのに際し、成長温度は750℃以上で1200℃以下とするのが適する。750℃未満の低温では、硼素源や燐源の熱分解が充分に起こらないため、反位相粒界の無い六方晶の燐化硼素系半導体層の成長を進行させるのに不都合となる。1200℃を超える高温での成長は、六方晶の燐化硼素系半導体層を構成する結晶面の欠落等に因り、反位相粒界の無い単結晶層を得るのに支障を来たすため好ましくはない。特に、六方晶の燐化硼素系半導体層を構成する燐(P)から構成される原子面の欠落を生じるため、反位相粒界の無い燐化硼素系半導体層を安定して形成するのに難を来たす。
例えば、MOCVD法で反位相粒界の無い六方晶の燐化硼素系半導体層を形成するに際し、p形の伝導形の層を安定して得るには、成長反応系へ供給する硼素(B)源に対する燐(P)源の濃度比率(所謂、V/III比率)は、120以下とするのが望ましい。更には、V/III比率を20以上50以下の範囲とするのが好ましい。また、n形の伝導を呈する反位相粒界の無い六方晶の燐化硼素系半導体層を形成するには、上記のV/III比率を150以上とするのが望ましい。更には、V/III比率を400以上で1400以下とするのが好ましい。
表面を{1.1.−2.0.}結晶面とする六方晶の単結晶材料を利用すれば、その表面上には、その表面と{1.1.−2.0.}結晶面をもって接合し、且つ六方晶の単結晶材料の表面での原子配列を受け継ぎエピタキシャル成長した、{1.1.−2.0.}結晶面を表面とする六方晶の燐化硼素系半導体層を形成できる。また、表面を{1.0.−1.0.}結晶面とする六方晶の単結晶材料を利用すれば、その表面上には、その表面と{1.0.−1.0.}結晶面をもって接合し、且つ六方晶の単結晶材料の表面での原子配列を受け継ぎエピタキシャル成長した、{1.0.−1.0.}結晶面を表面とする六方晶の燐化硼素系半導体層を形成できる。
図1の断面模式図を利用して説明を加えると、表面12aが{1.1.−2.0.}結晶面、或いは{1.0.−1.0.}結晶面である六方晶の燐化硼素系半導体材料12の内部では、その表面12aに垂直方向に{0.0.0.1.}結晶面13が規則的に配列している。この{0.0.0.1.}結晶面13は、硼素(B)からなるIII族元素が規則的に配置したIII族原子面13aと、燐(P)からなるV族元素が規則的に配置したV族原子面13bとが交互に形成されている。すなわち、{1.1.−2.0.}結晶面、或いは{1.0.−1.0.}結晶面からなる六方晶の燐化硼素半導体層12の表面12aでは、{0.0.0.1.}結晶面13を構成するIII族原子面13aとV族原子面13bとが交互に規則的に繰り返し配列していることとなる。
従って、表面を{1.1.−2.0.}結晶面、或いは{1.0.−1.0.}結晶面とする六方晶の燐化硼素系半導体層は、反位相粒界の無い、例えば、六方晶のIII族窒化物半導体層を形成するための下地として有効となる。
表面を{1.1.−2.0.}結晶面とする六方晶の燐化硼素系半導体層上には、その表面と{1.1.−2.0.}結晶面をもって接合し、且つ、無極性の{1.1.−2.0.}結晶面を表面とする、六方晶のIII族窒化物半導体層を形成することができる。ここで、無極性の表面とは、例えば、III族原子面とV族原子面とが表面に等量に露出していることにより、III族原子面に付随する電荷とV族原子面に付随する電荷とが中和され、結果として極性が打ち消されている表面のことを云う。
表面を{1.1.−2.0.}結晶面とする六方晶の燐化硼素系半導体層に接合させて設けた、無極性の{1.1.−2.0.}結晶面を表面とする六方晶の化合物半導体層の内部では、{0.0.0.1.}結晶面が、それらの表面に対して垂直に規則的に配列している。しかも、六方晶の燐化硼素系半導体層の内部の{0.0.0.1.}結晶面に平行に配列している。このため、この接合様式によれば、反位相粒界が極めて少なく、尚且つ、双晶や積層欠陥の少ない結晶性に優れる良質な六方晶の化合物半導体層を接合させて形成することができる。
また、表面を{1.0.−1.0.}結晶面とする六方晶の燐化硼素系半導体層上には、その表面と{1.0.−1.0.}結晶面をもって接合し、且つ、無極性の{1.0.−1.0.}結晶面を表面とする、六方晶のIII族窒化物半導体層を形成することができる。
表面を{1.0.−1.0.}結晶面とする六方晶の燐化硼素系半導体層に接合させて設けた、無極性の{1.0.−1.0.}結晶面を表面とする六方晶の化合物半導体層の内部では、{0.0.0.1.}結晶面が、それらの表面に対して垂直に規則的に配列している。しかも、六方晶の燐化硼素系半導体層の内部の{0.0.0.1.}結晶面に平行に配列している。このため、この接合様式によれば、反位相粒界が極めて少なく、尚且つ、双晶や積層欠陥の少ない結晶性に優れる良質な六方晶の化合物半導体層を接合させて形成することができる。
特に、六方晶の燐化硼素系半導体層は、単量体(monomer)の燐化硼素(BP)層から構成するのが好都合である。上記した燐化硼素系多元混晶を形成する場合に比較して、構成元素が少なく、従って、構成元素の組成比を制御する煩雑さを避けて、簡便に形成できるからである。また、六方晶の化合物半導体層を窒化アルミニム・ガリウム(組成式AlXGa1-XN:0≦X≦1)として接合を構成することとすると、燐化硼素と窒化アルミニム・ガリウムとの格子定数のマッチングの良さから、結晶欠陥の少ないAlXGa1-XN(0≦X≦1)層が得られるからである。
例えば、表面を{1.1.−2.0.}結晶面とするBP層に、{1.1.−2.0.}結晶面で接合し、且つ、表面を{1.1.−2.0.}結晶面とするGaN層は、双晶が殆ど認められない、反位相粒界が無い良質な層となる。また、表面を{1.0.−1.0.}結晶面とするBP層に、{1.0.−1.0.}結晶面で接合し、且つ、表面を{1.0.−1.0.}結晶面とするAlN層であっても、双晶が殆ど認められない、反位相粒界が無い良質な層となる。
六方晶の燐化硼素系半導体層及び六方晶の化合物半導体層の内部の反位相粒界の有無は例えば、透過電子顕微鏡(英略称:TEM)を用いる断面TEM像を観察すれば知ることができる(上記の「結晶電子顕微鏡学」、147〜148頁参照)。本発明の云う反位相粒界が無いとは、上記したように、反位相粒界が無い場合を含めて、その粒界の密度が5粒界/cm2以下であること云う。また、TEMを利用した電子回折法によれば、六方晶の燐化硼素系半導体層及び六方晶の化合物半導体層の内部での双晶や積層欠陥の有無を調査できる。本発明では、電子回折像上で、双晶に起因する異常斑点や積層欠陥に由来する散漫散乱が認められない場合、双晶や積層欠陥が無いと称している。
上記の様な無極性の結晶面を有する六方晶の化合物半導体層、例えば、六方晶のIII族窒化物半導体層は、高い強度の可視帯域や紫外帯域の発光をもたらす窒化物半導体発光素子の発光部を構成する機能層として有効に利用できる。また、電界効果トランジスタ(英略称:FET)を作製するための電子チャネル(channel)層(電子走行層)や電子供給層、或いはまたソース(source)、ドレイン(drain)電極を形成するためのオーミック(Ohmic)接触性電極形成用のコンタクト(contact)層として有効に利用できる。
(実施例1) 六方晶の単結晶材料としてサファイアのバルク結晶を用い、その上に設けた反位相粒界の無い六方晶の単量体のBP層を利用してLEDを構成する場合を例にして本発明の内容を具体的に説明する。
図2に本実施例1に係るLED20の平面構成を模式的に示す。また、図3には、図2に示した破線A−A’に沿ったLED20の断面模式図を示す。
LED20を作製するための積層構造体200は、{1.−1.0.2.}結晶面(通称R面)を表面とするサファイア(α−アルミナ単結晶)を基板201として形成した。基板201の表面上には、一般的なMOCVD法を利用して、層厚を約3200nmとする、n形の六方晶の窒化ガリウム(GaN)層202を下地の単結晶材料として形成した。一般的な電子回折分析から、六方晶GaN層202の表面は、{1.1.−2.0.}結晶面であると解析された。また、一般的な断面TEM観察によれば、六方晶GaN層202をなす{0.0.0.1.}結晶面は、{1.1.−2.0.}結晶面からなる表面に垂直に配列しているのが示された。
六方晶のGaN層202の{1.1.−2.0.}結晶面からなる表面には、アンドープでn形の六方晶の単量体の燐化硼素(BP)層203を成長させた。六方晶のBP層203は、一般的な常圧MOCVD法により780℃で成長させた。一般的な断面TEM観察によれば、六方晶のBP層203は、六方晶のGaN層202と{1.1.−2.0.}結晶面で接合し、且つ、表面を{1.1.−2.0.}結晶面とし、その六方晶のBP層203の内部を構成する{0.0.0.1.}結晶面は、その{1.1.−2.0.}結晶面に対し、垂直に互いに平行に配列しているのが示された。
また、断面TEM技法による暗視野像の観察では、表面を{1.1.−2.0.}結晶面とする六方晶のBP層203の内部には、反位相粒界は殆ど認められなかった。更に、六方晶のBP層203の電子回折パターンには、双晶の存在を示す異常回折スポット、及び積層欠陥の存在を示す光条は認められなかった。
{0.0.0.1.}結晶面を層厚の増加方向に平行に配列してなる六方晶の単量体BP層203の表面上には、ゲルマニウム(元素記号:Ge)をドープしたウルツ鉱結晶型で六方晶のn形GaN層(層厚=160nm)204を成長させた。一般的なTEMを利用した分析によれば、六方晶の単量体BP層203を下地として成長させたこのn形GaN層204は、{0.0.0.1.}結晶面が、六方晶の単量体BP層203の{0.0.0.1.}結晶面と平行に配列してなる単結晶層であった。
また、n形GaN層204は、六方晶の単量体BP層203と{1.1.−2.0.}結晶面で接合し、且つ、表面を{1.1.−2.0.}結晶面とし、そのn形GaN層204の内部を構成する{0.0.0.1.}結晶面は、その{1.1.−2.0.}結晶面に対し、垂直に互いに平行に配列しているのが示された。
更に、一般的なTEM分析では、六方晶のGaN層204の内部には、反位相粒界や双晶や積層欠陥は殆ど認められなかった。
六方晶のn形GaN層204の{1.1.−2.0.}表面上には、六方晶のn形のAl0.15Ga0.85Nからなる下部クラッド層(層厚=250nm)205、Ga0.85In0.15N井戸層とAl0.01Ga0.99N障壁層とを1周期としその5周期からなる多重量子井戸構造の発光層206、及び層厚を50nmとするp形Al0.10Ga0.90Nからなる上部クラッド層207をこの順序で積層し、pn接合型DH構造の発光部を構成した。上記の上部クラッド層207の表面上には、更に、p形のGaN層(層厚=80nm)をコンタクト層208として堆積し、積層構造体200の形成を終了した。
上記のp形コンタクト(contact)層208の一部の領域には、金(元素記号:Au)・酸化ニッケル(NiO)合金からなるp形オーミック(Ohmic)電極209を形成した。一方のn形オーミック電極210は、その電極210を設ける領域に在る下部クラッド層205や発光層206等の層をドライエッチング手段で除去した後、露出させたn形GaN層204の表面に形成した。これより、LED20を構成した。
このLED20のp形及びn形オーミック電極209、210間に、順方向に、20mAの素子駆動電流を通流して、発光特性を調査した。LED20から出射される主たる発光の波長は約460nmであった。チップ(chip)状態での発光光度は約1.6カンデラ(cd)であった。pn接合型DH構造の発光部を構成するIII族窒化物半導体層205〜207やn形オーミック電極210は、反位相粒界や双晶や積層欠陥が殆ど認められない、六方晶のBP層203およびn形GaN層204上に形成したので、結晶性に優れるIII族窒化物半導体層とすることができ、発光層206からは、ムラの無い、均一な強度の発光が出射された。
(実施例2) 六方晶の単結晶材料として、表面を{1.0.−1.0.}結晶面とするGaN層上に設けた反位相粒界の無い六方晶の単量体のBP層を利用してLEDを構成する場合を例にして本発明の内容を具体的に説明する。
図4に本実施例2に係るLED30の平面構成を模式的に示す。また、図5には、図4に示した破線B−B‘に沿ったLED30の断面模式図を示す。
表面を{1.0.−1.0.}結晶面とするGaN層302は、LiAlO2バルク単結晶基板301の{001}結晶面からなる表面上に、一般的なMBE法により形成した。一般的な断面TEM分析から、層厚を約480nmとするn形の六方晶のGaN層302の内部では、{0.0.0.1.}結晶面が{1.0.−1.0.}結晶面からなる表面に垂直に配列しているのが示された。
下地の単結晶材料として形成した六方晶のGaN層302の{1.0.−1.0.}結晶面からなる表面には、アンドープでn形の六方晶の単量体の燐化硼素(BP)層303を成長させた。六方晶のBP層303は、一般的な常圧MOCVD法により800℃で成長させた。一般的な断面TEM観察によれば、六方晶のBP層303は、六方晶のGaN層302と{1.0.−1.0.}結晶面で接合し、且つ、表面を{1.0.−1.0.}結晶面とし、その六方晶のBP層303の内部を構成する{0.0.0.1.}結晶面は、その{1.0.−1.0.}結晶面に対し、垂直に互いに平行に配列しているのが示された。
また、断面TEM技法による暗視野像の観察では、表面を{1.0.−1.0.}結晶面とする六方晶のBP層303の内部には、反位相粒界は殆ど認められなかった。更に、六方晶のBP層303の電子回折パターンには、双晶の存在を示す異常回折スポット、及び積層欠陥の存在を示す光条は認められなかった。
{0.0.0.1.}結晶面を層厚の増加方向に平行に配列してなる六方晶の単量体BP層303の表面上には、珪素(元素記号:Si)をドープしたウルツ鉱結晶型で六方晶のn形GaN層(層厚=170nm)304を成長させた。一般的なTEMを利用した分析によれば、六方晶の単量体BP層303を下地として成長させたこのn形GaN層304は、{0.0.0.1.}結晶面が、六方晶の単量体BP層303の{0.0.0.1.}結晶面と平行に配列してなる単結晶層であった。
また、n形GaN層304は、六方晶の単量体BP層303と{1.0.−1.0.}結晶面で接合し、且つ、表面を{1.0.−1.0.}結晶面とし、そのn形GaN層204の内部を構成する{0.0.0.1.}結晶面は、その{1.0.−1.0.}結晶面に対し、垂直に互いに平行に配列しているのが示された。
更に、一般的なTEM分析では、六方晶のGaN層304の内部には、反位相粒界や双晶や積層欠陥は殆ど認められなかった。
反位相粒界や双晶や積層欠陥は殆ど認められない六方晶のGaN層304の{1.0.−1.0.}結晶面からなる表面上には、上記の実施例1に記載したのと同一の構成からなる下部クラッド層305、発光層306、及び上部クラッド層307を順次、積層させてpn接合型DH構造の発光部を形成した。また、発光部の最上層をなす上部クラッド層307の上には、実施例1に記載と同一のコンタクト層308を接合させて設け、LED30を作製するための積層構造体300の形成を終了した。
積層構造体300に上記の実施例1に記載と同一の手段により、p形及びn形オーミック電極309、310を形成して、LED30を構成した。このLED20のp形及びn形オーミック電極309、310間に、順方向に、20mAの素子駆動電流を通流して、発光特性を調査した。LED30から出射される主たる発光の波長は約460nmであった。チップ(chip)状態での発光光度は約1.6カンデラ(cd)であった。pn接合型DH構造の発光部を構成するIII族窒化物半導体層305〜307やn形オーミック電極310は、反位相粒界や双晶や積層欠陥が殆ど認められない、六方晶のBP層303およびn形GaN層304上に形成したので、結晶性に優れるIII族窒化物半導体層とすることができ、発光層206からは、ムラの無い、均一な強度の発光が出射された。
接合領域の原子配列を示す模式図である。 実施例1に記載のLEDの平面模式図である。 図2に示す破線A−A’に沿ったLEDの断面模式図である。 実施例2に記載のLEDの平面模式図である。 図4に示す破線B−B’に沿ったLEDの断面模式図である。
符号の説明
10 六方晶の化合物半導体材料
10a 六方晶の化合物半導体材料の表面
11 {0.0.0.1}結晶面
11a III族原子面
11b V族原子面
12 六方晶の燐化硼素系半導体材料
12a 六方晶の燐化硼素系半導体材料の表面
13 {0.0.0.1.}結晶面
13a III族原子面
13b V族原子面
20,30 LED
200,300 LED用途積層構造体
201,301 単結晶基板
202,302 六方晶III族窒化物半導体層(GaN層)
203,303 六方晶燐化硼素系半導体層(単量体BP層)
204,304 六方晶III族窒化物半導体層(GaN層)
205,305 下部クラッド層
206,306 発光層
207,307 上部クラッド層
208,308 コンタクト層
209,309 p形オーミック電極
210、310 n形オーミック電極

Claims (8)

  1. 単結晶材料の表面上に形成された燐化硼素系半導体層と、その燐化硼素系半導体層上に形成された化合物半導体層と、を備えてなる化合物半導体素子において、
    上記燐化硼素系半導体層は、反位相粒界を含まない六方晶の燐化硼素系半導体からなる層である、
    ことを特徴とする化合物半導体素子。
  2. 上記化合物半導体層は、六方晶でかつ反位相粒界を含まない層である、請求項1に記載の化合物半導体素子。
  3. 上記燐化硼素系半導体層および上記化合物半導体層は何れも、{0.0.0.1.}結晶面を垂直方向に配列した単結晶層から構成されている、請求項2に記載の化合物半導体素子。
  4. 上記燐化硼素系半導体層と上記化合物半導体層とは、{1.1.−2.0.}結晶面を界面として接合している、請求項2または3に記載の化合物半導体素子。
  5. 上記燐化硼素系半導体層と上記化合物半導体層とは、{1.0.−1.0.}結晶面を界面として接合している、請求項2または3に記載の化合物半導体素子。
  6. 上記燐化硼素系半導体層は、六方晶の単量体の燐化硼素からなる層である、請求項1乃至5項の何れか1項に記載の化合物半導体素子。
  7. 単結晶材料の表面上に形成された燐化硼素系半導体層と、その燐化硼素系半導体層上に形成された化合物半導体層とを備えてなる化合物半導体素子を製造する化合物半導体素子製造方法において、
    上記単結晶材料の表面をなす{1.1.−2.0.}結晶面上に、その表面と{1.1.−2.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.1.−2.0.}結晶面を表面とし、その内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶の燐化硼素系半導体層を形成する第1の工程と、
    上記燐化硼素系半導体層の表面をなす{1.1.−2.0.}結晶面上に、その表面と{1.1.−2.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.1.−2.0.}結晶面を表面とし、内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶のIII族窒化物半導体からなる化合物半導体層を形成する第2の工程と、
    を含むことを特徴とする化合物半導体素子製造方法。
  8. 単結晶材料の表面上に形成された燐化硼素系半導体層と、その燐化硼素系半導体層上に形成された化合物半導体層とを備えてなる化合物半導体素子を製造する化合物半導体素子製造方法において、
    上記単結晶材料の表面をなす{1.0.−1.0.}結晶面上に、その表面と{1.0.−1.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.0.−1.0.}結晶面を表面とし、内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶の燐化硼素系半導体層を形成する第1の工程と、
    上記燐化硼素系半導体層の表面をなす{1.0.−1.0.}結晶面上に、その表面と{1.0.−1.0.}結晶面をもって接合し、且つ{1.0.−1.0.}結晶面を表面とし、その内部に{0.0.0.1.}結晶面が垂直方向に配列されている六方晶のIII族窒化物半導体からなる化合物半導体層を形成する第2の工程と、
    を含むことを特徴とする化合物半導体素子製造方法。
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