JP2007112343A - 鉄道車両用構体 - Google Patents

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Abstract

【課題】外板の外表面のドア開口周縁付近において、戸先柱部材についての接合線(溶接線)や外板横骨部材についての接合線の止端に対応する外板の歪みが目立たなくなるようにする。
【解決手段】外板3のドア開口25の外側周縁にドアフレーム1の取付基部1Aを設ける。この取付基部が設けられる部分に対応する外板3の内側部分に戸先柱部材2についての溶接線L11と外板横骨部材4Aについての溶接線L13のドア開口側の止端とが位置する。外板3のドア開口の側縁と、各外板横骨部材4Aの端縁との間に、外板3に戸先柱部材2を接合する作業を許容する大きさの空間部が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄道車両用構体に関するものである。
従来より、鉄道車両用構体として、塗装が不要で、メンテナンスが容易で、腐食もないなどの多くの利点を有するステンレス鋼製のステンレス構体が用いられている。そのようなステンレス製の構体としては、図18(a)に示す軽量ステンレス構体201(外板+骨組み+外板横骨部材)や、図18(b)に示すダブルシートステンレス構体202(外板+一体プレス成形内板)のほか、いわゆるダブルスキンタイプのステンレス構体が知られている(例えば特許文献1参照)。
そして、鉄道車両用構体において、外板と外板横骨部材との接合には、熱歪みを低減する観点から、抵抗スポット溶接が多用されている。
一般の鉄道車両用構体、とくに側構体は強度設計上いくつかの留意点を有する。ここで、側構体とは、単数又は複数の側外板パネルにより構成されるものをいい、側外板パネルとは、外板に対し外板横骨部材が接合されて一体化されたものをいう。
車体自重・乗客により負荷される垂直荷重F1により、図19(a)に示すように、側外板パネル101は主として面内せん断作用を受ける。また、連結器を通じての車端圧縮荷重F2により、図19(b)に示すように、面内軸圧縮・面内曲げ作用も負荷される。強度上留意すべき破壊モードは、第1には側外板パネルの全体座屈である。
一般に、外板が広範囲で圧縮作用を受ける部位、例えば車端圧縮荷重時の車体中央腰板下部では、図19(c)に示すように、所要の面外剛性をもつ外板横骨部材101(防撓材)を外板102の内側に接合することが行われている。
また、一般に、鉄道車両の側構体はレール方向の圧縮作用を大きく受けるので、レール方向に沿って外板の内側に外板横骨部材を設けるのが普通である。外板が広範囲でせん断を受ける部位、例えば垂直荷重時における台車直上の戸袋部では、外板横骨部材をレール方向に対し45度の角度で外板に接合するのが理想であるが、そのような角度を持たせて接合することは製造上煩雑であるので、実際には外板横骨部材を水平方向(レール方向)あるいは垂直方向に配置している。なお、座屈強度上はどちらも同等である。
しかし、前述したようなステンレス構体では、いくつかの課題がある。
(i)第1の課題は、座屈強度である。
前述したように、外板と外板横骨部材との接合には、熱歪み低減の観点から、抵抗スポット溶接が多用されるが、既打点への分流を避けるためにその打点ピッチは通常50〜80mm程度とされる。この場合、外板横骨部材にうまく応力が分散せずに理論どおりの座屈強度を得られないことがある。つまり、防撓パネルとしての面外曲げ剛性が理論値よりも低下し、想定より低い荷重で全体座屈を引き起こす可能性がある。外板横骨部材に平行な方向の圧縮荷重に対してスポット溶接点間で外板が座屈するおそれがあり、このような局部座屈に対しても理論上の座屈強度より劣る。
例えば、外板横骨部材101のピッチL101を80mmとし(図19(c)参照)、これと平行な方向に外板に圧縮応力が作用するとき、外板横骨部材が外板に連続して接合されていれば、概算で160MPaまで耐え得るのに対し、外板横骨部材が外板に80mmピッチでスポット溶接されているとすれば、わずか60MPa程度までしか耐えられない。また、圧接によるスポットまわりの歪みにより外板に初期歪みが生じ、これによっても局部の座屈強度が大きく低下する。
(ii)第2の課題は、応力集中部における永久変形(引張側)、あるいは局部座屈(圧縮側)である。
側外板には、側外板の開口における隅部において応力集中が生じる。とくに通勤車用の側構体には窓開口、ドア開口(出入口)などの開口が多く、これらの開口隅部における応力集中が問題となる。これら応力集中部において引張側では永久変形、圧縮側では座屈変形を起こして最終的に破壊に至る。これに対する対策としては、引張側ではプレート状の外板横骨部材を内側に設けて増厚し、応力を軽減することが考えられる。圧縮側も理論上は同様に対処が可能であるが、ステンレス構体ではいくつか問題がある。
(iii)第3の課題は、水密性である。
ステンレス構体の組立において多用される抵抗スポット溶接は重ね継手しか構成することができないため、外板どうし、あるいは外板と縁部材(窓枠、ドアマスクなど)との接合も重ね継手となる。そのため、これらの継手では外部からの浸水を防ぐため、外部から浸水しない水密性を保つ工夫が必要である。
ところで、重ね部で隙間を生じるのに加えスポット溶接は間欠的な接合法である普通鋼やアルミニウム合金製の構体では、重ね部にあらかじめシール材をはさみ込んで溶接を行うことにより水密性を確保したり、重ね端部に隅肉状にシール材を盛ることにより水密性を確保したりしている。しかし、風雨や洗車に伴うシール材の経年劣化によりシール切れが生じ、車内への浸水が発生するおそれがある。
(iv)第4の課題は、外板(側外板、妻外板)の美観性である。
ステンレス構体の組立において多用される抵抗スポット溶接は、施工時にスポット状に押圧を行うため、押圧力と入熱によりその周囲に歪みを生じる。また打点部には凹状の圧痕が生じる。これらが外板の美観を損ねている。つまり、補強プレートをあてがっても、これを接合するためのスポット溶接が増え、圧接・入熱によるスポットまわりの歪みにより外板に初期歪みが生じ、かえって局部の座屈強度が低下させるおそれがある。かくして、車体中央の腰板下部や台車直上の戸袋板・幕板、および側開口隅部周辺では座屈が生じやすく、実際に座屈を生じている車両もあり、ステンレス構体の見映えを著しく悪化させている。とくに側外板、妻外板の美観を損ねることは製品価値を低下させることになる。
なお、スポット溶接による外板の「焼け」は電解処理により消すことが可能であるが、圧痕は深く、接合後の研磨等によって見えなくすることは困難である。また、カラーバンド(フィルム)により覆うこともできるが、覆っても、見る角度によっては、圧痕はさらに目立つことになりかねない。
(v)第5の課題は、内部骨組の煩雑さである。
内装品、機器類を構体に取り付ける構造として、従来は主構造あるいは内部骨組(2次構造材)にネジ座を溶接付けしたり、あるいは取付金を別途設けたりする構造を採用していた。
これらの取付金、ネジ座はほとんどが車両毎の個別設計であり、構体への取り付け場所も車種、部位によって、一定ではなく、異なっている。ネジ座、内部骨組、取付金等の部品の点数が増し、部品製作、溶接付けに多大な工数を要している。また取り付け位置が標準化されていないので、取付けの寸法管理も煩雑である。
発明者は、外板と外板横骨部材との接合に、抵抗スポット溶接に代えて、レーザ溶接を利用すれば、前記課題を解決できることに着想し、レーザ溶接を利用した鉄道車両用構体を先に出願している(特願2004−206390号参照)。
特許第2763983号公報(段落0014、0020及び図4)
しかし、図20及び図21に示すように、外板301の内側であってドア開口302の側縁に上下方向に沿って断面ハット形状の戸先柱部材303をレーザ溶接することを考える場合、ドアフレーム304(ドアマスク)の取付基部304aが存在しない、外板301の外表面の部分には、外板301の仕上げ方向Aに直交する方向に延びる溶接線L12による歪みL22があらわれるので、見栄えが悪くなる。これは、ドアフレーム304の肉厚は4mm程度で、外板301の肉厚(1.5〜2.5mm)よりかなり厚いことから、取付基部304aにて覆われた部分は溶接線L11による歪みL21が見えないのである。また、外板横骨部材305についての溶接線L13に対応する歪みL23は外板301の仕上げ方向Aに一致するので、あまり目立たないが、その溶接線L11の止端P13に対応して外板301が同心円状に歪み、この止端による歪みP23が目立つので、見栄えが悪くなる。これは、外板の外側面に、前記レーザビームよる溶接線方向とほぼ平行に研磨加工(例えば、鉄道車両のステンレス構体で一般に使用されているベルトグラインド仕上げ)を施していれば、光の散乱の具合により溶接線に対応する歪みがほとんど見えなくなることを利用したものである。このように外板表面に溶接線に対応する歪みがあらわれる傾向は、レーザ溶接のほか、スポット溶接、プラグ溶接、隅肉溶接等の他の溶接の場合も同様である。また、リベットを用いて直線的に結合する場合にも、その接合線に対応する同様な歪みがあらわれる。
また、溶接線L11および止端P13に対応する歪みL21,P23が外板301の外表面上にあらわれる部分までドアフレーム304の取付基部304aを延長すれば、それらを簡単に隠蔽できると考えられるが、ドアフレーム304の取付基部304a(外板301に重なる部分)の幅には見付け上制約があり、あまり長くすることができない。
そこで、発明者は、戸先柱部材2の断面形状を工夫するとともに、ドアフレーム、戸先柱部材及び外板横骨部材の位置関係を工夫すれば、図1(a)(b)に示すように、外板の外表面側から見ると目立つの縦の溶接線L11や横の溶接線L13の止端に対応する歪みL21,P23をドアフレームで隠蔽できることに着想し、本発明をなすに至ったものである。
ここで、制約条件としては、図2に示すように、(i)戸先柱部材2には、強度上、戸先柱部材2の本体部分2aを外板3に連結するウエブ2bを必要とすること(このウエブ2bは、戸先柱部材2への打撃・点熱急冷により構体断面の寸法調整を行う上でも必要である)、(ii)構体断面の剛性を保持するために、なるべく戸先柱部材2の(車体内方方向での)高さH1が高いことが望ましいこと、(iii)ドアフレーム1の取付基部1Aの幅Wは、見付け上、限界があること、(iv)外板横骨部材4の面外曲げ変形を抑制できるように戸先柱部材2およびドアフレーム1につなぐ構造とすることが必要である、などである。
特に溶接としてレーザ溶接手段を採用する場合には、(i)〜(iv)のほかに、(v)戸先柱部材2・ドアフレーム1を外板3にレーザ溶接する際に、干渉の問題が生じないようにレーザビームBの進入するスペースや押さえローラRの押さえ代が確保される必要がある。
本発明は、外板の外表面のドア開口周縁付近において、戸先柱部材についての接合線(溶接線)や外板横骨部材についての接合線の止端に対応する外板の歪みが目立たなくなるようにすることで、外板の見栄えの向上を図った鉄道車両用側構体を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、ドア開口を有する外板の内側であって前記ドア開口の側縁に沿って延びる戸先柱部材が、その戸先柱部材に直交する方向に延びる複数の外板横骨部材がそれぞれ配置される鉄道車両用側構体であって、前記戸先柱部材及び外板横骨部材が前記外板に接合され、前記外板の外側であって前記ドア開口の側縁にドアフレームの取付基部が設けられ、この取付基部が設けられる部分に対応する前記外板の内側部分に前記戸先柱部材についての接合線と前記外板横骨部材についての接合線のドア開口側の止端とが位置する構成とされることを特徴とする。ここで、接合には、レーザ溶接のほか、スポット溶接、プラグ溶接、隅肉溶接等の溶接や、リベット結合が含まれる。
このようにすれば、前記外板の外側面側にドアフレームの取付基部が設けられ、前記戸先柱部材についての接合線や前記外板横骨部材についての接合線の止端に対応する歪みがあらわれる外板の外側面の部分を覆うようにしているので、戸先柱部材についての接合線や外板横骨部材についての接合線の止端に対応する(外板の)歪みがドアフレームの取付基部にて隠され、外板の見栄えがよくなる。
請求項2に記載のように、前記外板横骨部材は、断面略コの字状の本体部と、この本体部の端縁に連続して互いに反対方向に延びるように設けられ前記外板に接合される2つの取付フランジ部とを有する断面ハット形状とされ、前記外板のドア開口の側縁と、前記各外板横骨部材の端縁との間に、前記外板に前記戸先柱部材を接合する作業を許容する大きさの空間部が設けられていることが望ましい。
このようにすれば、前記外板のドア開口の側縁と、前記各外板横骨部材との端縁との間に、前記外板に前記戸先柱部材を接合する作業を許容する大きさの空間部が設けられているので、外板横骨部材の端部が、前記外板に前記戸先柱部材を接合する作業の邪魔にならず、それらを接合する作業を無理なく実行することができる。
請求項3に記載のように、前記外板横骨部材の本体部は、前記ドア開口側の端縁が、車体内方側になるほど前記ドア開口から離れるように傾斜している構成とすることができる。
このようにすれば、ドア開口側の端縁が、外板から離れるほどドア開口から離れるように傾斜しているようにすることで、前記外板に前記戸先柱部材を接合する作業を許容する大きさの空間部が、外板のドア開口の側縁と各外板横骨部材の端縁との間に簡単に形成される。
請求項4に記載のように、前記外板横骨部材は、前記ドア開口側の端部において、前記本体部よりも前記取付フランジ部の方が前記ドア開口側に延びている構成とすることができる。
このようにすれば、前記外板横骨部材が、前記ドア開口側の端部において、前記本体部よりも前記取付フランジ部の方が前記ドア開口側に延びているので、前記外板に前記戸先柱部材を接合する作業を許容する大きさの空間部が、外板のドア開口の側縁と各外板横骨部材における本体部の端部との間に簡単に形成される。
請求項5に記載のように、前記戸先柱部材は、前記外板と平行に延びる帯状の基板部と、この基板部の一側縁より前記外板側に向かって延びる第1の側板部と、前記基板部の他側縁より前記外板側に向かって延び前記第1の側板部よりも短い第2の側板部と、前記第1の側板部に連接され前記外板を挟んで前記ドアフレームの取付基部に接合される第1の取付フランジ部と、前記第2の側板部に連接され前記外板横骨部材の本体部に接合される第2の取付フランジ部とを有する構成とすることができる。
このようにすれば、戸先柱部材についての縦の接合線と外板横骨部材についての横の接合線の止端とに対応する外板の歪みがドアフレームの取付基部によって隠蔽される。また、第1の側板部が、外板横骨部材に連接される基板部を外板に連結するウエブとして機能し、外板横骨部材の高さが確保され、必要な強度が確保されるとともに、構体断面の剛性が保持される。また、戸先柱部材への打撃・点熱急冷により構体断面の寸法調整を行う上でも有利となる。この基板部にて、外板横骨部材、戸先柱部材およびドアフレームが一体に結合され、外板横骨部材の曲げ剛性と戸先柱部材、ドアフレームのねじり剛性が確保される。
また、請求項6に記載のように、前記戸先柱部材は、前記外板と平行に延びる基板部と、この基板部の一側縁より前記外板側に延びる第1の側板部と、前記基板部の他側縁より前記外板側に延び前記第1の側板部よりも短い第2の側板部と、前記第1の側板部に連接され前記外板を挟んでドアフレームの取付基部に接合されるかあるいは前記外板に接合される取付フランジ部と、前記第2の側板部に形成され前記外板横骨部材の本体部に嵌り込む嵌合部とを有する構成とすることも可能であるし、請求項7に記載のように、前記ドアフレームの内側に、断面L字形状の補助フレームが接合され、前記戸先柱部材は、前記外板と平行に延び一側縁部が前記補助フレームに接合される基板部と、この基板部の他側縁より前記外板側に延びる側板部と、前記側板部の先端縁より前記外板側に平行に延び前記外板横骨部材の本体部に接合される取付フランジ部とを有する構成とすることも可能である。
さらに、請求項8に記載のように、前記外板への前記戸先柱部材及び外板横骨部材の接合は、押さえローラが溶接位置近傍を押圧しつつ溶接線に沿って移動して、レーザビームを溶接位置に照射することでレーザ溶接を行うレーザ溶接手段を用いた溶接により行われている場合が、戸先柱部材についての溶接線や外板横骨部材についての溶接線の止端に対応する(外板の)歪みをドアフレームの取付基部にて隠蔽し、外板の見栄えをよくする上で、特に有効である。
本発明は、外板横骨部材についての接合線の止端と戸先柱部材についての接合線とに対応する外板の歪みを覆うように前記外板の外側面側にドアフレームの取付基部を設けているので、戸先柱部材の縦の接合線や外板横骨部材についての接合線の止端に対応する外板の歪みをドアフレームにて覆い隠すことができ、外板の見栄えを向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図3は本発明に係る一実施の形態である鉄道車両用構体を示す斜視図、図4は外板と外板横骨部材との関係を示す説明図である。
図3に示すように、鉄道車両用構体11は、左右の側構体12と、屋根構体13と、前後の妻構体14と、台枠15とを備える。側構体12は、外板3と、その外板3の内側に水平方向(車体前後方向)に延びるように配置される外板横骨部材4A,4Bとを有し、それらがレーザ溶接手段を用いてレーザ溶接にて接合されて、側外板パネルとなっている。なお、屋根構体13及び妻構体14の外板パネルもほぼ同様の構成である。
この外板横骨部材4A(4B)は、断面コの字形状のコ字状部4Aaと、そのコ字状部4Aaの両端縁に連続して互いに反対方向に延びる取付フランジ部4Ab,4Acとを有し、断面ハット形状に構成される。この外板横骨部材4Aの取付フランジ部4Ab,4Acの部分において外板3に対しレーザ溶接されて側外板パネルとされる。なお、この外板3の内面側への外板横骨部材4A,4Bの接合に用いられるレーザ溶接は、溶融池の底部が外板3の外側面に到達しない部分溶け込みレーザ溶接である。
外板3としては、外側面にレーザビームによる溶接線方向とほぼ平行に研磨加工が施され、レーザビームによる溶接線方向と外側面についての研磨加工方向(表面研削仕上げ方向)とがほぼ同じ方向となっている表面研磨材が用いられる。「研磨加工」は、ベルトグラインダによるベルトグラインド(BG)仕上げといわれるもので、「JIS R 6001」で規定される砥粒を接着したベルトを回転させ鋼板の表面を一方向に断続的に(不連続に)研磨することにより仕上げるものである(「JIS G 4305」でNo.3やNo.4なる記号で示される表面仕上げに該当する)。
レーザ溶接に用いられるレーザ照射装置は、具体的には図示していないが、多関節ロボットの手首にエンドエフェクタとして取付けられる。この多関節ロボットは、複数軸(たとえば6軸)を有し、溶接されるべき薄板(例えば外板3)が固定された状態で、予め定める溶接線U(図2参照)に沿ってレーザ照射装置を移動させることができるものである。レーザ照射装置は、重ねレーザ溶接を行うもので、レーザ集光器と押圧手段としての押さえローラRとが一体に取付けられ、押さえローラRが溶接線Uに沿って移動してワークの溶接位置近傍を押圧しつつ、レーザ集光器からレーザビームBを溶接位置に照射することで、重ね部分の密着性を確保しつつ(図1(a)参照)、レーザビームBの焦点距離を正確に保つことができる構成とされている。
また、外板3のドア開口の周縁に設けられるドアフレーム1と外板3との接合も、後述するように連続レーザ溶接により行われている。継手は重ね継手でも突合せ継手でもよい。なお、具体的に図示していないが、外板どうしの接合も連続レーザ溶接により行われている。
そして、図4に示すように、外板横骨部材4Aは、レーザ溶接(溶接線U)の間隔L1を80mm(ハット幅L2=50mm)とすることで、外板横骨部材4Aのピッチ80mmを実現している。他の部位も同様にして外板横骨部材4Bのハット幅(70mm)とレーザ溶接の間隔(100mm)を決定した。隣り合う外板横骨部材4A,4Bのレーザ溶接の間隔L3は、50〜100mmである。ただし、外板3の部位ごとに横骨部材の断面形状を決定していくと、横骨部材に多くの種類が生じるので、外板横骨部材の断面形状は、この実施の形態では、上記2種類に限定している。外板横骨部材4A,4Bの高さH1は25mmであるが、これは側構体2の外板3の全体座屈強度から決定したものである。なお、レーザ溶接の間隔L1は、基本的には外板厚と座屈強度とから決定され、間隔が小さいほど座屈には強くなるが、あまり小さいとレーザ溶接の溶接線の数が多くなりすぎる一方、あまり広いとわずかの荷重にも座屈してしまうので、実際には60〜120mmの範囲であるが、部品製作、見栄え的にもよくバランスする望ましい値は、L1=90〜100mmである。
かくして、窓開口24の隅部、ドア開口25の上隅部付近に設けられる外板横骨部材4Aのハット幅L2(コの字部分の幅)は50mm、その他の部位に設けられる外板横骨部材4Bのハット幅は70mmとして、側構体が形成されている。よって、作用する応力の高く荷重負担が大きい窓開口24の隅部、ドア開口25の上隅部付近に設けられる外板横骨部材4Aのハット幅を、その他の部位に設けられる外板横骨部材4Bのハット幅よりも小さくしている。なお、レール方向に直交する方向の面外曲げについては別途設けた縦骨部材により補強することになる。
ところで、側構体12は、複数のユニットに分割して製造し、それらユニットを別々に製造した後にそれらユニットをレーザ溶接により接合して構成される。具体的には、幕板部21Aa,21Baを含む側ユニット21A,21Bおよびドアフレーム23を別々に製造し、その後、それらをレーザ溶接にて結合し、側溝体12とするものである。側ユニット21A,21Bはレーザ溶接を用いて組立てられる。ドアフレーム23の結合方法もレーザ溶接である。側ユニット21A,21Bの幕板部21Aa,21Baどうしの結合方法はレーザ溶接、あるいはアーク溶接である。
また、例えば、前述した側ユニット21Aの組立方法は、図6に示すように、側外板3を幕板31A、吹寄板31B、腰板31Cに分割し、それぞれの板31A〜31Cに外板横骨部材32A〜32C(外板横骨部材32Bは図面上1つであるが複数の外板横骨部材4Aに対応し、外板横骨部材32A,32Cも図面上1つであるが複数の外板横骨部材4Bに対応している)をレーザ溶接にて接合することで、幕板パネル33A、吹寄板パネル33B、腰板パネル33Cを製作する。
このとき、例えば図7(a)〜(d)に示すように、幕板31Aと外板横骨部材32Aのフランジ部とで重ね継手が構成されており、幕板31Aに対し外板横骨部材32A側からの部分溶け込みレーザ溶接により両者が接合される。板31B,31Cと外板横骨部材32B,32Cのフランジ部との接合も同様である。なお、窓枠(図示せず)は同様にしてあらかじめ吹寄板31Bにレーザ溶接により接合しておく。
吹寄板31Bの下端縁、および幕板31Aの下端縁にはせぎり部が設けられており、吹寄板31Bの下端縁のせぎり部と腰板31Cの上端、および幕板31Aの下端と吹寄板31Bの上端とで重ね継手を形成し、この部分をレーザ溶接することにより側ユニット21Aを形成する(図8参照)。なお、24は窓開口、25はドア開口である。
さらに前記重ね継手部に位置する腰帯35、幕帯34A,34Bをレーザ溶接により外板に接合する(図9参照)。このとき腰帯35、幕帯34A,34Bの存在により、幕板パネル33Aと吹寄パネル33B、あるいは吹寄パネル33Bと腰板パネル33Cのレーザ溶接による施工に支障がないように腰帯35、幕帯34A,34Bを配置することができれば、腰帯35、幕帯34A,34Bをあらかじめ吹寄板31Bに接合しておくこともできる。
次に、戸先柱部材36A、戸尻柱部材36B、間柱部材36Cの各柱部材を外板横骨部材32Aの頭部にレーザ溶接により接合する(図6、図7(d)、図9参照)。このとき短尺の溶接線であってもよいし、あるいはリング状の溶接線ならばさらに接合強度が安定する。
最後に、強度上の必要に応じて、腰帯35、幕帯34A,34Bと戸尻柱部材36Bの結合部およびその近傍にガセット38A〜38Dをレーザ溶接にて接合して側ユニット21Aを完成させることができる(図10参照)。
そして、前述したところの側構体12の製造方法は、屋根構体13、妻構体14、台枠15の製造にも適用することができる。例えば、屋根構体13の場合は、屋根外板どうしを連続レーザ溶接により接合した後、垂木と屋根外板を外板側からのレーザ溶接により接合した適当な大きさの屋根ユニットを用いる。このとき屋根構体では高度な美観を要求されないので、レーザ溶接は貫通溶接でも部分溶け込み溶接でもよい。台枠15の場合は、側梁と横梁とをガセットを介してレーザ溶接もしくは抵抗スポット溶接にて接合して枠組を製作したのち、キーストンプレートの床板と横梁とを床板側からのレーザ溶接により接合した適当な大きさの台枠ユニットを用いる。このとき台枠下部および床板面は、車体完成後は死角もしくは隠蔽部となり美観の要求はないので、レーザ溶接は貫通溶接でも部分溶け込み溶接でもよい。
そして、これら左右の側構体12、屋根構体13、妻構体14および台枠15が接合されて、鉄道車両用構体11が組み立てられる。
続いて、本発明の特徴点であるドア開口周辺の構造についてさらに説明する。
図11に示すように、外板横骨部材4Aは、外板3のドア開口25に臨む端部が、レーザ溶接手段のレーザビームB及び押さえローラRに対応する部分が切除されている。つまり、外板横骨部材4Aは、ドア開口25側の端縁が、外板3から離れるほどドア開口25の縁部から離れるように傾斜しており、ドア開口側の端部が傾斜部4Adとなっている。
そして、ドア開口25を構成する外板3の外側にはドアフレーム1の取付基部1Aが接合され、その取付基部1Aのドア開口側縁部には中間傾斜部1Bを介して車体幅方向に延びる鍔部1Cが連接されている。
外板横骨部材4Aの、ドア開口側には、戸先柱部材2が設けられている。この戸先柱部材2は、外板3と平行に延びる基板部2Aと、この基板部2Aの一側縁(ドア開口側側縁)より外板3側に延びる第1の側板部2Bと、基板部2Aの他側縁より外板3側の延び第1の側板部2Bよりも短い第2の側板部2Cと、第1の側板部2Bに連接され外板3を挟んでドアフレーム1の取付基部1Aにレーザ溶接される第1の取付フランジ部2Dと、第2の側板部2Cに連接され外板横骨部材4Aの本体部4Aaにレーザ溶接される第2の取付フランジ部2Eとを有する。
レーザ溶接する場合には、図12(a)(b)に示すように、外板横骨部材4Aの端部が傾斜部4Adとなっているので、レーザ溶接の際にレーザビームB及び押さえローラRの通過を許容する大きさの空間部は確保される。また、外板3に戸先柱部材2をレーザ溶接する場合も、図12(c)に示すように、を用いて外板3に戸先柱部材2の取付フランジ部を接合する作業を許容する空間部は確保される。
このようにすれば、外板横骨部材4Aについての溶接線の止端と戸先柱部材4Aについての溶接線とに対応してあらわれる外板の歪みL21,P23(図1(b)参照)を覆うように外板3の外側面側にドアフレーム1の取付基部1Aが設けられているので、戸先柱部材2のレーザ溶接による縦の溶接線や外板横骨部材4Aについての溶接線の止端に対応する外板3の歪みが、肉厚の厚いドアフレーム1にて隠される。よって、ドア開口の周縁付近において、溶接線や溶接線の止端に対応する外板の歪みが目立たなくなり、外板の見栄えがよくなる。
また、外板3のドア開口の側縁と、外板横骨部材4Aの端縁との間に、レーザ溶接の際にレーザ溶接手段のレーザビームB及び押さえローラRの通過を許容する大きさの空間部が設けられているので、外板横骨部材4Aの端部が、レーザ溶接手段のレーザビームBや押さえローラRと干渉することなく、レーザ溶接を実行することができる。
前記実施の形態は、次のように変更することも可能である。
(i)前記外板横骨部材の本体部は、ドア開口側の端部が、外板から離れるほどドア開口から離れるように傾斜する傾斜部となっているが、そのほか、外板横骨部材4A’は、図13に示すように、前記ドア開口側の端部において、ドア開口側の端部において、本体部4Aa’よりも取付フランジ部4Ab,4Acの方がドア開口側に延びている形状とすることも可能である。この形状は、換言すれば、ドア開口側の端部が、取付フランジ部4Ab,4Acを残して、本体部4Aa’の一部が切除されている形状ともいえる。
この場合には、レーザ溶接する場合には、図14(a)(b)に示すように、ドア開口側の端部において、本体部4Aa’よりも取付フランジ部4Ab,4Acの方がドア開口側に延びている(あるいは本体部4Aa’の端部の一部が切除されている)ので、レーザ溶接の際にレーザ溶接手段のレーザビームB及び押さえローラRの通過を許容する大きさのスペース(空間部)は確保される。また、戸先柱部材2を、レーザ溶接する場合も、図14(c)に示すように、同様に前記スペースは確保される。
(ii)前記実施の形態では、戸先柱部材の側部(一部)を外板横骨部材の本体部上に重ねて溶接して接合するようにしているが、戸先柱部材の側部が各外板横骨部材の本体部に嵌り込む構造として、隅肉溶接により接合することも可能である。
この場合は、図15及び図16に示すように、出入口を構成する外板3の外側にはドアフレーム1の取付基部1Aが配置され、戸先柱部材2’は、外板と平行に延びる基板部2Aと、この基板部2Aの一側縁より外板側に延びる第1の側板部2Bと、前記第1の側板部2Bに連接され外板3を挟んでドアフレーム1の取付基部1Aにレーザ溶接される取付フランジ部2Dと、前記基板部2Bの他側縁より外板3側の延び外板横骨部材4Aの本体部4Aaに嵌り込む嵌合部2Fとを有する構成とされる。
(iii)また、補助フレームを用いる構造とすることも可能である。この場合には、図17に示すように、ドアフレーム1の内側に、断面L字形状の補助フレーム41が隅肉溶接にて接合され、戸先柱部材2”は、基板部2A”と、この基板部2A”の一側縁より外板3側に延びる側板部2Cと、側板部2Cの先端縁より外板3と平行に延び前記外板横骨部材4Aの本体部4Aaに溶接される取付フランジ部2Eのみを有し、基板部2A”の他縁部が補助フレーム41にフレア溶接される構成とすることも可能である。
(iv)前記実施の形態においては、溶接手段としては、部分溶け込みレーザ溶接、すなわち複数の板状部材を重ね合せ、その面外方向からレーザビームを移動しながら連続的に照射し、レーザビームを照射した板状部材の反対側に位置する板状部材の内部までの領域を加熱溶融して、それにより生じた溶融池の底部が前記反対側の板状部材の外側面に到達しないように、レーザビームの出力またはビーム移動速度を制御しながら前記複数の板状部材を接合するレーザ溶接を行うものを用い、前記反対側の板状部材の外側面に対応する外板の外側面に、予め前記レーザビームよる溶接線方向とほぼ平行に研磨加工が施されているものを用いたものについては説明しているが、本発明は、溶接手段については特に制限されず、外板も前述したような研磨加工が施されているものに制限されない。
(a)は本発明に係る一実施の形態である鉄道車両用側構体のドア開口周辺を示す断面図、(b)は同表面側を示す斜視図である。 本発明に係る鉄道車両用側構体を製造する場合の制約条件の説明図である。 本発明に係る一実施の形態である鉄道車両用側構体を示す斜視図である。 外板と外板横骨部材との関係を示す説明図である。 (a)(b)はそれぞれ側構体の組立方法の説明図である。 本発明に係る鉄道車両の側構体を組み立てる手順の一例を示す説明図である。 (a)はレーザ溶接継手の原理の説明図,(b)〜(d)はそれぞれ外板パネルの説明図である。 本発明に係る鉄道車両の側構体を、車外側から見た状態を示す図である。 同鉄道車両の側構体を、車内側から見た状態を示す図である。 同鉄道車両の側構体を、車内側から見た状態を示す斜視図である。 本発明に係る鉄道車両の側構体において、ドア開口周辺の構造を示す断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれレーザ溶接方法の説明図である。 他の実施の形態についての説明図である。 (a)〜(c)はそれぞれ他の実施の形態についてのレーザ溶接方法の説明図である。 他の実施の形態についての説明図である。 図15に示す実施の形態についての斜視図である。 別の実施の形態についての説明図である。 (a)(b)はそれぞれ従来のステンレス構体の説明図である。 (a)(b)はそれぞれ従来の鉄道車両用構体の変形の状態についての説明図、(c)は従来の外板と外板横骨部材との関係を示す説明図である。 レーザ溶接を用いる場合に考えられるドア開口近傍の構造を、車体内方側から見た状態を示す斜視図である。 同ドア開口近傍の構造を、車体外方側から見た状態を示す斜視図である。
符号の説明
B レーザビーム
R 押さえローラ
1 ドアフレーム
1A 取付基部
2,2’ 戸先柱部材
2A,2A” 基板部
2B 第1の側板部
2C 第2の側板部
2D 第1の取付フランジ部
2E 第2の取付フランジ部
3 外板
4A,4A’,4B 外板横骨部材
4Aa 本体部
4Ab,4Ac 取付フランジ部
24 窓開口
25 ドア開口
41 補助フレーム

Claims (8)

  1. ドア開口を有する外板の内側であって前記ドア開口の側縁に沿って延びる戸先柱部材が、その戸先柱部材に直交する方向に延びる複数の外板横骨部材がそれぞれ配置される鉄道車両用側構体であって、
    前記戸先柱部材及び外板横骨部材が前記外板に接合され、
    前記外板の外側であって前記ドア開口の側縁にドアフレームの取付基部が設けられ、この取付基部が設けられる部分に対応する前記外板の内側部分に前記戸先柱部材についての接合線と前記外板横骨部材についての接合線のドア開口側の止端とが位置する構成とされることを特徴とする鉄道車両用構体。
  2. 前記外板横骨部材は、断面略コの字状の本体部と、この本体部の端縁に連続して互いに反対方向に延びるように設けられ前記外板に接合される2つの取付フランジ部とを有する断面ハット形状とされ、
    前記外板のドア開口の側縁と、前記各外板横骨部材の端縁との間に、前記外板に前記戸先柱部材を接合する作業を許容する大きさの空間部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用構体。
  3. 前記外板横骨部材の本体部は、前記ドア開口側の端縁が、車体内方側になるほど前記ドア開口から離れるように傾斜していることを特徴とする請求項2記載の鉄道車両用構体。
  4. 前記外板横骨部材は、前記ドア開口側の端部において、前記本体部よりも前記取付フランジ部の方が前記ドア開口側に延びていることを特徴とする請求項2記載の鉄道車両用構体。
  5. 前記戸先柱部材は、前記外板と平行に延びる帯状の基板部と、この基板部の一側縁より前記外板側に向かって延びる第1の側板部と、前記基板部の他側縁より前記外板側に向かって延び前記第1の側板部よりも短い第2の側板部と、前記第1の側板部に連接され前記外板を挟んで前記ドアフレームの取付基部に接合される第1の取付フランジ部と、前記第2の側板部に連接され前記外板横骨部材の本体部に接合される第2の取付フランジ部とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鉄道車両用構体。
  6. 前記戸先柱部材は、前記外板と平行に延びる基板部と、この基板部の一側縁より前記外板側に延びる第1の側板部と、前記基板部の他側縁より前記外板側に延び前記第1の側板部よりも短い第2の側板部と、前記第1の側板部に連接され前記外板を挟んでドアフレームの取付基部に接合されるかあるいは前記外板に接合される取付フランジ部と、前記第2の側板部に形成され前記外板横骨部材の本体部に嵌り込む嵌合部とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鉄道車両用構体。
  7. 前記ドアフレームの内側に、断面L字形状の補助フレームが接合され、
    前記戸先柱部材は、前記外板と平行に延び一側縁部が前記補助フレームに接合される基板部と、この基板部の他側縁より前記外板側に延びる側板部と、前記側板部の先端縁より前記外板側に平行に延び前記外板横骨部材の本体部に接合される取付フランジ部とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鉄道車両用構体。
  8. 前記外板への前記戸先柱部材及び外板横骨部材の接合は、押さえローラが溶接位置近傍を押圧しつつ溶接線に沿って移動して、レーザビームを溶接位置に照射することでレーザ溶接を行うレーザ溶接手段を用いた溶接により行われていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の鉄道車両用構体。
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