JP4280265B2 - 鉄道車両 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根構体や側構体などを接合して組み立てられる鉄道車両に関し、特に骨部材を接合した外板によって構成される側構体などの外観を良くする鉄道車両に関する。
新幹線車両などの高速鉄道車両ではアルミ製車両が採用され、車体全長に対応した20mもの押出型材を接合して鉄道車両が構成されている。一方、在来線を走行する鉄道車両は、メンテナンスの省力化を主目的に無塗装車両が多く使われており、アルミ製構体は傷や汚れの点で劣ることからステンレス製構体の車両が採用されている。その場合、ステンレス製構体は、押出型材ではなく側構体ブロックなどのパーツを接合して組み合わせる構造の車両構体が採用されている。
近年、ステンレス製の外板に芯材を溶接して一体にした構体ブロックによって組み立てる鉄道車両が開発され、例えば特開2002−104180号公報に開示されている。ここで図8は、同公報に開示された鉄道車両の側構体を示した図面である。
鉄道車両は、この側構体と屋根構体、妻構体及び台枠を接合して構成される。そうした鉄道車両を構成する一方の面の側構体100は、2組の車端窓ブロック101と2組の中間窓ブロック102、そして各窓ブロック101,102の間に位置する3組の側入口ブロック103からなっている。
車端窓ブロック101や各中間窓ブロック102は、幕板部分を含む外板110,120に骨組みを接合して構成されたものであり、それぞれの外板110,120は、上部外板と下部外板とに分けられ全体が車体内側に設けられた骨組みより大きく形成されている。また、側入口ブロック103は、幕板部分を含む入口枠板130が上部枠部材、下部枠部材及び側枠部材で構成された入口用開口部にドアが取り付けられている。そして、こうした2組の車端窓ブロック101と中間窓ブロック102、3組の側入口ブロック103が図8に示すように一体になって側構体100が構成される。
そうした側構体100を構成するもののうち、例えば中間窓ブロック102は図9に示すように組まれた骨組み201が、外板120に対して接合されている。骨組み201は、縦骨である4本の側柱211に、幕帯部材212、腰帯部材213及び長土台部材214の横骨を結合し、窓開口部の上下に腰骨215及び幕骨216の縦骨を結合して構成されている。そして、外板120は、上部外板121と下部外板122とで骨組み201よりも大きく構成され、上部外板121は、窓開口部が形成され、腰帯部材213から上部の幕板部分と吹き寄せ板部分に貼られ、下部外板122は腰板部分に貼られる。また、外板120の各骨部材間の内側及び幕帯部材212の上部には外板補強骨217が取り付けられている。
特開2002−104180号公報(第2−3頁、図2、図4) 特開2002−103074号公報(第3頁、図2)
従来の鉄道車両は、前述したように、側構体の外板120などに側柱211などの縦骨や幕帯部材212及び腰帯部材213などの横骨からなる骨組み201などが接合されるが、そうした骨組み210などの縦骨によって外観が損なわれるという問題があった。
薄肉の外板に骨組み210が接合された場合、その外板に僅かながら撓みが見られる。そのため、鉄道車両全体を見る場合、見る者の視線は横に長い車体をその長手方向になるため、間隔も比較的狭く車体長手方向に沿って接合されている横骨による撓みはあまり気にならないが、車体長手方向に直交して接合された縦骨による撓みは、見る方向とも交わるため、僅かな表面の変化であっても気になることがある。
また、外板120に骨組み201を一体に接合する場合、従来はスポット溶接によって接合が行われていたが、最近では、上部外板121と下部外板122との外板同士の接合などの他、骨組み201の接合にもレーザ溶接が試みられている。その際、低出力のレーザビームで行ったとしても、側柱211や外板補強骨217など縦骨を溶接した場合、車体表側の仕上げ面に現れるレーザ溶接の溶接痕が目立ってしまう。一般にステンレス鋼板である外板120の表面には車体長手方向、すなわち横方向にヘアライン仕上げなどが行われている。従って、そうした外板120に幕帯部材212などの横骨をレーザ溶接する場合、その溶接痕はヘアラインなどの仕上げ目の方向と一致するため目立たないが、側柱211などの縦骨をレーザ溶接してできる溶接痕は仕上げ目と交差する方向に現れるため微妙な膨らみであっても目立ってしまう。従って、外板に対して骨組みをレーザ溶接する場合、溶接痕が車体外観を悪くしてしまい、意匠の観点から好ましいものではなかった。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、骨部材を接合した外板によって構成される側構体などの外観を良くする鉄道車両提供することを目的とする。
本発明の鉄道車両は、骨部材を接合した外板からなる側構体、屋根構体及び妻構体を接合した車両構体を有するものであって、前記側構体の骨部材は、接合した前記外板に対して起立した状態になる起立面と、その起立面を挟んで形成された前記外板に接合される接合面と前記外板から離れた離間面とを有するものであり、その骨部材からなる車体縦方向に配置した縦骨は、幅広の接合面に対して、前記外板の仕上げ面側の仕上げ目と同じ横方向に送られたレーザビームによって縦方向に複数のレーザ溶接が行われ、車体横方向に配置した横骨は、接合面に対して長手方向に沿ってレーザ溶接が行われ、その縦骨と横骨とからなる骨組みに内板が接合されたものであることを特徴とする。
また、本発明の鉄道車両は、前記内板が前記側構体の吹寄せ部に設けられたものであることが好ましい。
また、本発明の鉄道車両は、前記縦骨が、中間面の幅方向両端に起立面を有し、更に起立面から外側にフランジ面が形成されたハット形形状をしたものであって、前記外板に当てた前記中間面が、横方向に送るレーザビームによって縦方向に複数のレーザ溶接が行われたものであることが好ましい。
よって、本発明の鉄道車両によれば、側構体の外板に対して横骨を接合する一方で、縦骨を設けることなく横骨に対して内板を接合して剛性を確保する構成としたので、従来の鉄道車両のように縦骨による側外板の撓みや、レーザ溶接を行った場合に生じる溶接痕が無くなって外観を良くすることができる。
また、本発明の鉄道車両によれば、縦骨を設ける場合でも横骨と同方向にレーザビームを送ってレーザ溶接すれば、外板の仕上げ面に現れる溶接痕が全て仕上げ目に沿ったものとなるので車体側面の溶接痕を目立たなくすることができ、そうした骨組みに内板を接合することで、鉄道車両の剛性を構造的により高いものにすることができるため、これまでよりも骨部材を薄肉にすることが可能になり、車両全体の重量を軽減することが可能になる。
次に、本発明にかかる鉄道車両の一実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態の鉄道車両は、図8に示すような側構体に屋根構体や妻構体、そして台枠が接合されて構成されるものである。そして、その側構体は、同様に車端や中間の窓ブロックの間に側入口ブロックが配置され、それぞれが接合され一体になったものである。
図1は、こうした側構体を構成する中間窓ブロックと側入口ブロックとが分離した状態を示した斜視図である。なお、側入口ブロック4は全体が示されているが、中間窓ブロック3はその半分が示されている。
こうした中間窓ブロック3及び側入口ブロック4、或いは図示しない車端窓ブロックは、いずれも図9に示すものと同様に面外変形を防止するため側外板に対して車体内側に骨組みが接合されている。そこで、本実施形態の鉄道車両における中間窓ブロック3の骨組みについて以下に詳しく説明する。ここで図2は、第1実施形態の鉄道車両について、その中間窓ブロックの骨組み構造を示した側外板の内側を示した図である。
側外板6には、図面に表された面とは反対の表面には、横方向にヘアラインなどの仕上げ目がいれられた仕上げ面になっており、図示された車体内側に当たる裏面に複数の骨部材が仕上げ目に沿って横向きに接合されている。本実施形態では特に縦骨はなく、横方向に接合された横骨のみが側外板6に接合された構成になっている。この横骨は、断面がコの字形に折り曲げられて、更に幅方向両側に広がって側外板6に当てて接合するフランジ面が形成されたハット形の部材である。
側外板6に接合される横骨は、先ず窓開口部7の上下横2辺に沿って幕帯部材11と腰帯部材12が設けられている。そして、窓開口部7の上下には側外板6の横方向に幕帯部材11や腰帯部材12と同じ長さの長尺な補強骨13が設けられ、窓開口部7の左右両側においては幕帯部材11と腰帯部材12との間に短尺な補強骨14が設けられている。更に、側外板6の下端にはハット形の長土台部材15がやはり横向きに設けられている。
本実施形態では、前述したように従来からある側柱211や腰骨215及び幕骨216などの縦骨が存在しない。しかし、面外変形を防止するためには横骨だけでは十分ではなく、車体の縦方向にも荷重を支える必要である。そこで本実施形態では、縦骨の代替部材として内板9が設けられている。中間窓ブロック3では、窓開口部7の左右両側に内板9が設けられているが、この内板9の配置位置や形状は必要な剛性に応じて決定される。内板9は、幕帯部材11、腰帯部材12及び補強骨13,14などの横骨上に当てて重ねられ、そうした横骨に対して接合されている。
ここで図3は、図2のA−A断面を示した図であり、図4は、図2のB−B断面を示した図である。幕帯部材11、腰帯部材12及び補強骨13,14などの横骨10は、図3に示すハット形をした骨部材であり、中間面10aと、その両側に折れ曲がった起立面10b、そして更に両側に広がったフランジ面10cとからなる。そして、この横骨10からなる幕帯部材11、腰帯部材12及び補強骨13,14は、フランジ面10cが側外板6に当接し、レーザ溶接によって接合される。そして、側外板6から離れた位置にある中間面10aに内板9が当てられ、その内板9と横骨10の中間面10aが同じくレーザ溶接などによって接合される。
中間窓ブロック3では、窓開口部7の左右両側に内板9が設けられているが、これは側入口ブロック4の入口開口部8を開閉するドアが入る戸袋部に設けられている。そこで、図4に示すように、中間窓ブロック3の窓開口部7に沿って戸当り部材17が取り付けられている。戸当り部材17は、戸袋を構成する一部材であって、図示するように断面Z形をした部材である。そして、入口開口部8側には側外板6に対して縦方向に入口フレーム16が接合されている。この入口フレーム16は、断面がコの字形の一方が外側に横向きに折れ曲がったフランジ面16aが横骨10の中間面10aに重なるように形成されている。
戸当り部材17は、図2に示すように横骨10のうち補強骨14と直交し、窓開口部7の上下位置を通る幕帯部材11、腰帯部材12及び補強骨13と交差する。そして、戸当り部材17は、接合面17aが側外板6に対する直接の接合を避け、各横骨10のフランジ面10cに接合するように構成されている。従って、直交する補強骨14は、図4に示すようにフランジ面10cだけが中間面10aや起立面10bよりも長く形成され、そこに戸当り部材17接合面17aが当てられている。一方、交差する幕帯部材11などの横骨10に対しては、立体形状部分の中間面10aと起立面10bとを回避すべく、その形状に合わせて戸当り部材17にコの字形の切欠きが形成されている。なお、戸当り部材17は、接合面17aが横骨10のフランジ面10cに載せられて側外板6との間に隙間が生じているため、戸袋内への水の浸入を防止すべく、その隙間にはシール部材などが設けられている。
次に、本実施形態では幕帯部材11や補強骨14などの横骨10は、前述したように側外板6に対してレーザ溶接によって接合されているが、その場合、側外板6の裏面に当てられたフランジ面10cにレーザビームが照射され、そのレーザビームが側外板6の横方向(車体横方向)に送られて連続的なレーザ溶接が行われる。これは側外板6の仕上げ面(図面右側の車体表面)には横方向にヘアラインなどの仕上げ目が入れられているので、レーザビームの送り方向をこの仕上げ目に沿うようにしているからである。従って、図2に二点鎖線で示すように、横骨10に沿って横方向に溶接ビードB1が形成される。そして、フランジ面10cと側外板6とを接合するためのレーザ照射エネルギーは、図3に示すように、加熱溶融による溶接ビードB1の溶け込み深さが側外板6の厚み方向の途中になるような制御が行われる。
そして、側外板6に接合された複数の横骨10には、側外板6から離れた中間面10aに対して内板9が当てられ、その横骨10と内板9とが同じくレーザ溶接などによって接合される。レーザ溶接による接合は、内板9の上から横骨10の中間面10aと重なった位置にレーザビームが照射される。そして、レーザビームは横骨10に沿うように横方向に送られて連続的なレーザ溶接が行われる。横骨10の側外板6に対するレーザ溶接は、フランジ面10cに対して1本ずつのレーザ溶接であったのに対し、内板9は、横骨10の中間面10aに対して2本ずつのレーザ溶接が行われている。従って、図2に二点鎖線で示すように、補強骨13などの横骨10に沿って横方向に溶接ビードB2が形成される。また、入口開口部8に設けられた入口フレーム16は、側外板6に対してすみ肉溶接によって接合されている。そして、内板9を挟んで反対側の戸当り部材17は、横骨10のフランジ面10cに対して栓溶接などによって接合されている。
よって、本実施形態の鉄道車両によれば、側外板6に対して幕帯部材11、腰帯部材12及び補強骨13,14などの横骨10を設ける一方で、図9に示すような従来からある側柱211や腰骨215及び幕骨216などの縦骨を除いて内板9を設けたので、縦骨による側外板6の撓みやレーザ溶接による溶接痕が無くなって外観を良くすることができた。そして、この内板9を設けることによって、縦骨を設けていた従来の鉄道車両と同様な剛性は確保されている。なお、こうした内板9は、鉄道車両構体の剛性を考慮して必要な位置に必要な幅で設計することができる。
前記実施形態では、縦骨を除いて横骨だけの骨組み構造としたが、縦骨を含む骨組み構造に内板を設けることで車両全体の軽量化を図った構造にすることが考えられる。この場合、従来の課題である縦骨による側外板表面の変形は生じることになる。しかし、横骨と同様に側外板にレーザ溶接したのでは溶接痕が現れてしまい、この点、前記変形に比べて見逃せないものとなるため次のような構成がとられる。
ここで図5は、第2実施形態の鉄道車両について、その中間窓ブロックの骨組み構造を示した側外板の内側を示した図であり、第1実施形態で示した図2と同様の部分を示している。
本実施形態では、縦骨と横骨とを組んだ骨組みが側外板6の車体内側に接合されている。具体的には、側外板6に形成された窓開口部7の縦側の辺に沿って側柱21が設けられ、更に側外板6の左右端部に位置した側柱22が設けられている。一方、窓開口部7の横側の辺に沿って上下に幕帯部材25と腰帯部材26が設けられ、その窓開口部7の中間位置の下に腰骨23が縦方向に設けられている。そして、縦方向に設けられた側柱21,22及び腰骨23の間には、横向きに配置された複数の補強骨27,28が設けられている。
側柱21,22、腰骨23、幕帯部材25、腰帯部材26、補強骨27,28などの骨部材は、前記第1実施形態の横骨10と同様に断面がハット形をした部材である。本実施形態の接合方法では、そうした骨部材からなる骨組みを側外板6に対してレーザ溶接によって接合する。その際、側外板6の仕上げ面にはヘアラインによる仕上げ目等が横向きであるため、これに対して溶接痕が目立たないような方法がとられる。
ここで図6は、図5のC−C断面を示した図である。中間窓ブロック3から側入口ブロック4にまたがって切断された部分であり、側入口ブロック4側の入口開口部8には、その縦側の辺に沿って入口フレーム16が配置されている。この入口フレーム16は、断面がコの字形状をした骨部材である。そして、中間窓ブロック3側には、入口フレーム16と平行に側柱22と側柱21が設けられ、こうした側柱21,22の間には横骨である補強骨27が配置されている。そして、本実施形態では、ハット形状の骨部材を側外板6にレーザ溶接する場合、縦骨である側柱21,22などは、その中間面21a,22aが側外板6に当てられた接合面になってレーザ溶接が行われる。一方、横骨である補強骨27などは、縦骨とは反対のフランジ面27cが側外板6に当てられた接合面になり、そこにレーザ溶接が行われる。
次に図7は、図5に示す中間窓ブロック3の窓開口部7右側部分であって、C−C断面周辺を抜き出し、更にレーザ溶接によってできる溶接ビードを表した図である。縦骨である側柱21,22は、側外板6の表面にある仕上げ目の方向とは交差する方向に配置され、側外板6に当接した中間面21a,22aにレーザビームが照射される。中間面21a,22aは、フランジ面21c,22cと比べて幅方向に広いため、レーザビームは、その中間面21a,22aに対して幅方向、すなわち仕上げ目と平行な横方向に送られる。そして、こうした幅方向に送るレーザ溶接は、側柱21,22の長手方向にわたって断続的に行われる。
従って、中間面21a,22aには、図7に示すように横向きの溶接ビードB3が縦方向に複数形成される。このとき中間面21a,22aに対する溶接は、側柱21,22の接合強度を確保するため、所定の間隔で所定の数だけ行われる。
一方、横骨である補強骨27は、前記第1実施形態と同様に側外板6の仕上げ目の方向と平行な横方向に配置され、側外板6に当接したフランジ面27cにレーザビームが照射される。レーザビームは、仕上げ目に沿った補強骨27の長手方向に連続的に送られ、上下両方のフランジ面27cには図4に示すような溶接ビードB1が1本ずつ形成される。
よって、本実施形態の接合方法によれば、側柱21,22などの縦骨にできた複数の溶接ビードB3と、補強骨27などの横骨にできた溶接ビードB1は、いずれも側外板6表面の仕上げ目と同方向になる。そのため、鉄道車両では、レーザ溶接によって側外板6表面に現れる溶接痕が全て仕上げ目に沿ったものとなるので、例えば車体側面の溶接痕を目立たなくすることができるようになった。
そして、本実施形態では、こうした骨組みに対して例えば前記実施形態と同様に、戸袋部に対応して図6に示すように内板9が接合される。内板9は、縦骨である側柱21,22のフランジ面21c,22cに当接し、そこに栓溶接などによって接合される。
こうして縦骨及び横骨のある骨組みに内板9を接合することにより、鉄道車両の剛性を構造的により高いものにすることができる。そのため、これまでよりも骨部材を薄肉にすることが可能になり、内板9を設けることで部品点数は多くなるものの鉄道車両全体の重量を軽減することが可能になる。
以上、本発明に係る鉄道車両について実施形態を示して説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記第1実施形態では横骨10を側外板6に接合するためにレーザ溶接を使用したがスポット溶接であってもよい。
また、前記実施形態では骨部材が全てハット形であったが、例えば戸当り部材17のようにZ形をした骨部材で構成されたものであってもよい。
鉄道車両の側構体を構成する中間窓ブロックと側入口ブロックとが分離した状態を示した斜視図である。 第1実施形態の鉄道車両について、その中間窓ブロックの骨組み構造を示した側外板の内側を示した図である。 図2のA−A断面を示した図である。 図2のB−B断面を示した図である。 第2実施形態の鉄道車両について、その中間窓ブロックの骨組み構造を示した側外板の内側を示した図である。 図5のC−C断面を示した図である。 図5に示す中間窓ブロックの窓開口部右側部分であって、C−C断面周辺を抜き出し、更にレーザ溶接によってできる溶接ビードを表した図である。 鉄道車両の側構体を示した面図である。 側外板に接合した骨組みを示した図である。
符号の説明
3 中間窓ブロック
4 側入口ブロック
6 側外板
7 窓開口部
9 内板
10 横骨
10a 中間面
10b 起立面
10c フランジ面
11 幕帯部材
12 腰帯部材
13,14 補強骨
15 長土台部材

Claims (3)

  1. 骨部材を接合した外板からなる側構体、屋根構体及び妻構体を接合した車両構体を有する鉄道車両において、
    前記側構体の骨部材は、接合した前記外板に対して起立した状態になる起立面と、その起立面を挟んで形成された前記外板に接合される接合面と前記外板から離れた離間面とを有するものであり、
    その骨部材からなる車体縦方向に配置した縦骨は、幅広の接合面に対して、前記外板の仕上げ面側の仕上げ目と同じ横方向に送られたレーザビームによって縦方向に複数のレーザ溶接が行われ、車体横方向に配置した横骨は、接合面に対して長手方向に沿ってレーザ溶接が行われ、その縦骨と横骨とからなる骨組みに内板が接合されたものであることを特徴とする鉄道車両。
  2. 請求項1に記載する鉄道車両において、
    前記内板が前記側構体の吹寄せ部に設けられたものであることを特徴とする鉄道車両。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する鉄道車両において、
    前記縦骨は、中間面の幅方向両端に起立面を有し、更に起立面から外側にフランジ面が形成されたハット形形状をしたものであって、前記外板に当てた前記中間面が、横方向に送るレーザビームによって縦方向に複数のレーザ溶接が行われたものであることを特徴とする鉄道車両。
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