JP2007100826A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
シールの密封性と耐久性を高めて軸受の長寿命化を図った車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】
ハブ輪1に摺接されるサイドリップを一体に有するシール9を備えた車輪用軸受装置において、車輪取付フランジ3の基部11が円弧状の曲面に形成され、この基部11に摺接するサイドリップ17、18、19が外向きに傾斜して3枚形成され、それぞれのシメシロが、外側のサイドリップ17よりも内側のサイドリップ18、19の方が順次小さく設定されると共に、サイドリップのうち最も外側のサイドリップ17が、外方部材5の外周面の位置から外向きに傾斜して立ち上げられている。これにより、シールトルクを抑制して適切な範囲に設定することができると共に、それぞれのリップ摩耗速度を異ならせてシール耐久性を向上させ、長期間に亘って安定した密封性を確保することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承する車輪用軸受装置に関し、詳しくは、軸受部に装着されたシールの密封性と耐久性を高めて軸受の長寿命化を図った車輪用軸受装置に関するものである。
従来から自動車等の車輪を支持する車輪用軸受装置は、車輪を取り付けるためのハブ輪を複列の転がり軸受を介して回転自在に支承するもので、駆動輪用と従動輪用とがある。構造上の理由から、駆動輪用では内輪回転方式が、従動輪用では内輪回転と外輪回転の両方式が一般的に採用されている。また、車輪用軸受装置には、懸架装置を構成するナックルとハブ輪との間に複列アンギュラ玉軸受等からなる車輪用軸受を嵌合させた第1世代と称される構造から、外方部材の外周に直接車体取付フランジまたは車輪取付フランジが形成された第2世代構造、また、ハブ輪の外周に一方の内側転走面が直接形成された第3世代構造、あるいは、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材の外周にそれぞれ内側転走面が直接形成された第4世代構造とに大別されている。
これらの軸受部には、軸受内部に封入されたグリースの漏れを防止すると共に、外部から雨水やダスト等の侵入を防止するためにシールが装着されている。近年、自動車のメンテナンスフリー化が進み、車輪用軸受装置においてもさらなる長寿命化が要求されるようになっているが、市場回収品の軸受損傷状況を検証すると、剥離等の本来の軸受寿命よりも、シール不具合による損傷が多くを占めている。したがって、シールの密封性と耐久性を高めることにより、軸受寿命の向上を図ることができる。
従来から、密封性を高めたシールに関しては種々提案されているが、こうした従来の車輪用軸受装置の一例を図4に示す。この車輪用軸受装置は、従動輪側の第3世代と称され、外周にナックル(図示せず)に取り付けられるための車体取付フランジ51bを一体に有し、内周に複列の外側転走面51a、51aが形成された外方部材51と、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ52を一体に有し、外周に前記複列の外側転走面51a、51aに対向する一方の内側転走面53aと、この内側転走面53aから軸方向に延びる小径段部53bと、この端部にねじ部53cが形成されたハブ輪53、およびこのハブ輪53の小径段部53bに圧入され、外周に前記複列の外側転走面51a、51aに対向する他方の内側転走面54aが形成された内輪54からなる内方部材55と、両転走面間に保持器56を介して転動自在に収容された複列のボール57、57とを備えている。
車輪取付フランジ52の周方向等配にはハブボルト52aが植設されると共に、ハブ輪53の端部に固定ナット58が締結され、内輪54がハブ輪53に対して軸方向に固定されている。また、外方部材51のアウター側の端部とハブ輪53との間にシール59が装着されると共に、外方部材51のインナー側の端部には図示しないキャップが装着され、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
ここで、シール59は、図5に拡大して示すように、芯金60とこれに一体に加硫接着されたシール部材61とからなる。芯金60は、外方部材51に内嵌される円筒状の圧入部62を有し、この圧入部62の内端から径方向内方側に屈曲した内側部63と、圧入部62から外方部材51の外端面に沿って立ち上がった外側部64とを備えている。
また、シール部材61は、合成ゴム等の弾性部材により形成され、芯金60の外側部64の外面の一部分から、内側部63の先端に亙る範囲に固着され、内側部63の先端部においてはその内面に回り込んでいる。
シール部材61には内外2枚のサイドリップ65、66が設けられ、各サイドリップ65、66は外向きに屈曲され、車輪取付フランジ52の基部の壁面に押圧されている。また、芯金60の内側部63の内端にはラジアルリップ67が設けられ、このラジアルリップ67は車輪取付フランジ52の基部の隅アール部68に内向きに屈曲して押圧されている。
ここで、シール59の周辺に降りかかった雨水やダストは、外側のサイドリップ65の樋状の湾曲面に沿って下部に流れて排出され、内側のサイドリップ66は、外側のサイドリップ65を通過した僅かな雨水やダストが軸受内部に侵入するのを完全に遮断する。また、ラジアルリップ67は、軸受内部からグリースが外部に流出するのを阻止する。そして、シール部材61に軸方向のシメシロのバラツキがあっても、2枚のサイドリップ65、66の柔軟な変形によって高い密封性を発揮すると共に、車輪取付フランジ52の隅アール68近辺の形状に沿ってコンパクトで幅の狭い形状に構成されている。
実開平7−34224号公報
こうした従来の車輪用軸受装置のシール59は、外側のサイドリップ65によって外周に樋状の湾曲面が形成され、この湾曲面に沿って雨水やダスト等が下部に流れて排出されるという特徴と備えているが、ハブ輪53と外方部材51間の狭い環状空間に泥水等が侵入し、このサイドリップ65の湾曲面上で固まった場合、サイドリップ65が柔軟に変形できない。このように、サイドリップ65の柔軟な変形が抑制されると、リップ先端部で固着した塵埃によってリップ摩耗が促進され、所望の密封性が損なわれる恐れがあった。さらに、外方部材51の外端面と芯金60の外側部64とが金属接触しているため、この隙間に雨水等が侵入し、接触部位が発錆して気密性が低下する恐れがあった。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたもので、シールの密封性と耐久性を高めて軸受の長寿命化を図った車輪用軸受装置を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材の端部に装着され、前記ハブ輪に摺接されるサイドリップを一体に有するシールとを備えた車輪用軸受装置において、前記車輪取付フランジの基部が円弧状の曲面に形成され、この基部に摺接する前記シールのサイドリップが外向きに傾斜して3枚形成されると共に、それぞれのシメシロが、外側のサイドリップよりも内側のサイドリップの方が順次小さく設定されている。
このように、ハブ輪に摺接されるサイドリップを一体に有するシールを備えた車輪用軸受装置において、車輪取付フランジの基部が円弧状の曲面に形成され、この基部に摺接するシールのサイドリップが外向きに傾斜して3枚形成されると共に、それぞれのシメシロが、外側のサイドリップよりも内側のサイドリップの方が順次小さく設定されているので、シールトルクを抑制して適切な範囲に設定することができると共に、それぞれのリップ摩耗速度を異ならせてシール耐久性を向上させ、長期間に亘って安定した密封性を確保することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、前記サイドリップのうち最も外側のサイドリップが、前記外方部材の外周面の位置から外向きに傾斜して立ち上げられているので、このサイドリップに降りかかった雨水やダストは、バンク状の外表面から外方部材側に流れると共に、樋状の外周面に沿って下部に流れて排出されるので、リップ先端の摺接部には滞留せず、高い密封性を発揮することができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記サイドリップがそれぞれ異なった長さに形成されると共に、当該サイドリップのうち最も外側のサイドリップが他のサイドリップより長く、かつ幅広に設定されていれば、リップ剛性が大きくなり、リップ内外に圧力差が生じ、リップ内部が負圧になっても先端部が吸着することはない。
また、請求項4に記載の発明のように、前記サイドリップのうち最も内側のサイドリップの基部に径方向内方に延びるラジアルリップが形成され、このラジアルリップが前記ハブ輪または内輪と係合されていれば、軸受内部に封入されたグリースが外部に流出するのを防止することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記シールが、鋼板からプレス加工によって形成された芯金を備え、この芯金が、前記外方部材のアウター側の端部内周に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から前記外方部材の外端面に沿って外径まで延びる外側部を有すると共に、この外側部の外表面に前記シール部材を回り込ませて前記芯金と外方部材との間に介在させれば、芯金と外方部材とが金属接触しなくなり、気密性を向上させることができると共に、芯金と外方部材の接触部の発錆を防止することができ、耐久性を向上させることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材の端部に装着され、前記ハブ輪に摺接されるサイドリップを一体に有するシールとを備えた車輪用軸受装置において、前記車輪取付フランジの基部が円弧状の曲面に形成され、この基部に摺接する前記シールのサイドリップが外向きに傾斜して3枚形成されると共に、それぞれのシメシロが、外側のサイドリップよりも内側のサイドリップの方が順次小さく設定されているので、車輪取付フランジの基部が円弧状の曲面に形成され、この基部に摺接する前記シールのサイドリップが外向きに傾斜して3枚形成されると共に、それぞれのシメシロが、内側に行くほど順次小さく設定されているので、シールトルクを抑制して適切なシールトルクが設定することができると共に、それぞれのリップ摩耗速度を異ならせてシール耐久性を向上させ、長期間に亘って安定した密封性を確保することができる。
内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された一対の内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材の端部に装着され、前記ハブ輪に摺接されるサイドリップを一体に有するシールとを備えた車輪用軸受装置において、前記車輪取付フランジの基部が円弧状の曲面に形成され、この基部に摺接する前記シールのサイドリップが外向きに傾斜して3枚形成され、それぞれのシメシロが、外側のサイドリップよりも内側のサイドリップの方が順次小さく設定されると共に、前記サイドリップのうち最も外側のサイドリップが、前記外方部材の外周面の位置から外向きに傾斜して立ち上げられている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図、図3は、図2の変形例を示す要部拡大図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図面左側)、中央寄り側をインナー側(図面右側)という。
この車輪用軸受装置は駆動輪用で、ハブ輪1と、このハブ輪1に外嵌固定された車輪用軸受2とからなり、第2世代と称される構成を備えている。ハブ輪1は、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジ3を一体に有し、外周にこの車輪取付フランジ3から軸方向に延びる円筒状の小径段部1aが形成され、内周にトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)1bが形成されている。また、車輪取付フランジ3の周方向等配にハブボルト3aが植設されている。車輪用軸受2は、ハブ輪1の小径段部1aに所定のシメシロを介して圧入され、小径段部1aの端部を塑性変形させて形成した加締部4によって軸方向に固定されている。
ハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、後述するアウター側のシール9のシールランド部となる車輪取付フランジ3の基部11から小径段部1aに亙って高周波焼入れによって58〜64HRCの範囲に表面が硬化処理されている。なお、加締部4は鍛造後の生のままの表面とされている。
車輪用軸受2は、外周にナックル(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ5bを一体に有し、内周にテーパ状の複列の外側転走面5a、5aが形成された外方部材5と、外周にこれら複列の外側転走面5a、5aに対向するテーパ状の内側転走面6aがそれぞれ形成された一対の内輪6、6と、両転走面5a、6a間に保持器7、7を介して転動自在に収容された複列の転動体(円錐ころ)8、8とを備えている。一対の内輪6、6の大径側端部には大鍔6bが形成され、この大鍔6bによって転動体8が案内されて内側転走面6a上を転動している。この車輪用軸受2は、一対の内輪6、6の正面側(小径側)端面が突き合された状態でセットされ、所謂背面合せタイプの複列円錐ころ軸受を構成している。
外方部材5はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼、またはSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、少なくとも複列の外側転走面5a、5aが、高周波焼入れによって58〜64HRCの範囲に表面が硬化処理されている。高炭素クロム鋼の場合は、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。また、内輪6および転動体8はSUJ2等の高炭素クロム鋼、あるいは浸炭鋼からなり、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理され、浸炭鋼の場合は、表面が58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
外方部材5の両端部にはシール9、10が装着され、外方部材5と内輪6、6との間に形成される環状空間の開口部を密封している。このシール9、10により、軸受内部に封入された潤滑グリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
シール9、10のうちアウター側のシール9は、図2に拡大して示すように、芯金12と、この芯金12に一体に加硫接着されたシール部材13とからなる。芯金12は、外方部材5の端部内周に内嵌される円筒状の嵌合部14と、この嵌合部14から屈曲して形成され、径方向内方に延びる内側部15と、嵌合部14から外方部材5の外端面に沿って外径まで延びる外側部16とを備え、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)や防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)等、耐食性を有する鋼板等をプレス加工にて形成されている。
一方、シール部材13は、ニトリルゴム等の合成ゴムからなり、芯金12の外側部16の外面から、内側部15の内端部に亙る範囲に固着され、内側部15の内端部においてはその内面に回り込んで形成されている。シール部材13は3枚のサイドリップ17、18、19と、内側のサイドリップ19の基部から径方向内方に延びるラジアルリップ20とを有している。各サイドリップ17、18、19は、それぞれ異なった長さで外向きに傾斜して形成されている。外側のサイドリップ17は、芯金12の外側部16の外面から立ち上げられ、最も長く、かつ最も幅広に設定されている。他のサイドリップ18、19は、外側のサイドリップ17に対して、内側に行くほど順次短く、また幅狭に設定されている。このように、外側のサイドリップ17は、外方部材5の外周面の位置から外向きに傾斜して形成されているので、このサイドリップ17に降りかかった雨水やダストは、バンク状の外表面から外方部材5側に流れると共に、樋状の外周面に沿って下部に流れて排出されるので、リップ先端の摺接部には滞留せず、高い密封性を発揮することができる。さらに、外側のサイドリップ17は他のリップよりもリップ剛性が大きく設定されているので、リップ内外に圧力差が生じ、外側のサイドリップ17の内側部が負圧になってもリップ先端部が吸着することはない。
車輪取付フランジ3の基部11は断面が円弧状の曲面に形成され、内輪6の大端面が突き合わされる肩部21から滑らかな曲線で立ち上がって漸次フランジ側面3bに繋がっている。そして、3枚のサイドリップ17、18、19は、円弧状の基部11に所定のシメシロをもって摺接されている。また、各サイドリップ17、18、19のシメシロも、外側のサイドリップ17が最も大きく、また内側に行くほど順次小さく設定されている。このように、3枚のサイドリップ17、18、19において、外側と内側でシメシロを変えることにより、シールトルクを抑制して適切な範囲に設定することができると共に、それぞれのリップ摩耗速度を異ならせてシール耐久性を向上させ、長期間に亘って安定した密封性を確保することができる。また、ラジアルリップ20は軸受内方側に傾斜して形成されると共に、所定のシメシロをもって内輪6の外周面に摺接され、軸受内部に封入されたグリースが外部に流出するのを防止することができる。
さらに、芯金12の外側部16が外方部材5の外端面に沿って外径まで延びて形成されていると共に、この外側部16の外表面にシール部材13を回り込ませ、芯金12と外方部材5との間にシール部材13を介在させることにより、芯金12と外方部材5とが金属接触しなくなり、気密性を向上させることができると共に、芯金12と外方部材5の接触部の発錆を防止することができ、耐久性を向上させることができる。本実施形態では、アウター側のシール9がこのような構成を備えているので、密封性と耐久性を高めて軸受の長寿命化を図った車輪用軸受装置を提供することができる。
なお、ここでは、車輪用軸受2の転動体8に円錐ころを使用した複列円錐ころ軸受を例示したが、本発明はこれに限らず、転動体に8にボールを使用した複列アンギュラ玉軸受であっても良い。また、本発明に係る車輪用軸受装置は、内輪回転方式であれば、例示した第2世代構造以外にも、例えば、第1世代あるいは第3世代や第4世代構造にも適用することができる。
図3は図2の変形例で、他の実施形態を示す要部拡大図である。なお、前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
アウター側のシール22は、芯金12と、この芯金12に一体に加硫接着されたシール部材23とからなる。このシール部材23は、ニトリルゴム等の合成ゴムからなり、芯金12の外側部16の外面から、内側部15の内端部に亙る範囲に固着され、内側部15の内端部においてはその内面に回り込んで形成されている。
シール部材23は3枚のサイドリップ17、18、19と、サイドリップ19の基部部から径方向内方に突出して形成されたラジアルリップ24とを有している。ラジアルリップ24は軸受内方側に屈曲して形成されると共に、内輪6の外周面と僅かな径方向隙間を介して対向し、ラビリンスシールを構成している。これにより、シールトルクを低減して車両の燃費向上を図ると共に、リップ摺接部の昇温を抑制してシール耐久性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、内輪回転方式の第1乃至第4世代の車輪用軸受装置に適用できる。
本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図2の変形例で、他の実施形態を示す要部拡大図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 図4の要部拡大図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・ハブ輪
1a・・・・・・・・小径段部
1b・・・・・・・・セレーション
2・・・・・・・・・車輪用軸受
3・・・・・・・・・車輪取付フランジ
3a・・・・・・・・ハブボルト
3b・・・・・・・・フランジ側面
4・・・・・・・・・加締部
5・・・・・・・・・外方部材
5a・・・・・・・・外側転走面
5b・・・・・・・・車体取付フランジ
6・・・・・・・・・内輪
6a・・・・・・・・内側転走面
6b・・・・・・・・大鍔
7・・・・・・・・・保持器
8・・・・・・・・・転動体
9、22・・・・・・アウター側のシール
10・・・・・・・・インナー側のシール
11・・・・・・・・車輪取付フランジの基部
12・・・・・・・・芯金
13、23・・・・・シール部材
14・・・・・・・・嵌合部
15・・・・・・・・内側部
16・・・・・・・・外側部
17、18、19・・サイドリップ
20、24・・・・・ラジアルリップ
21・・・・・・・・肩部
51・・・・・・・・外方部材
51a・・・・・・・外側転走面
51b・・・・・・・車体取付フランジ
52・・・・・・・・車輪取付フランジ
52a・・・・・・・ハブボルト
53・・・・・・・・ハブ輪
53a、54a・・・内側転走面
53b・・・・・・・小径段部
53c・・・・・・・ねじ部
54・・・・・・・・内輪
55・・・・・・・・内方部材
56・・・・・・・・保持器
57・・・・・・・・ボール
58・・・・・・・・固定ナット
59・・・・・・・・シール
60・・・・・・・・芯金
61・・・・・・・・シール部材
62・・・・・・・・圧入部
63・・・・・・・・内側部
64・・・・・・・・外側部
65、66・・・・・サイドリップ
67・・・・・・・・ラジアルリップ
68・・・・・・・・隅アール部

Claims (5)

  1. 内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記外方部材の端部に装着され、前記ハブ輪に摺接されるサイドリップを一体に有するシールとを備えた車輪用軸受装置において、
    前記車輪取付フランジの基部が円弧状の曲面に形成され、この基部に摺接する前記シールのサイドリップが外向きに傾斜して3枚形成されると共に、それぞれのシメシロが、外側のサイドリップよりも内側のサイドリップの方が順次小さく設定されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記サイドリップのうち最も外側のサイドリップが、前記外方部材の外周面の位置から外向きに傾斜して立ち上げられている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記サイドリップがそれぞれ異なった長さに形成されると共に、当該サイドリップのうち最も外側のサイドリップが他のサイドリップより長く、かつ幅広に設定されている請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記サイドリップのうち最も内側のサイドリップの基部に径方向内方に延びるラジアルリップが形成され、このラジアルリップが前記ハブ輪または内輪と係合されている請求項1乃至3いずれかに記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記シールが、鋼板からプレス加工によって形成された芯金を備え、この芯金が、前記外方部材のアウター側の端部内周に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から前記外方部材の外端面に沿って外径まで延びる外側部を有すると共に、この外側部の外表面に前記シール部材を回り込ませて前記芯金と外方部材との間に介在させている請求項1乃至4いずれかに記載の車輪用軸受装置。
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