JP2007090611A - 展示パネル用台板及び展示パネル - Google Patents

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晃司 植田
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Abstract

【課題】 風雨にさらされる屋外展示でも吸水によるメディアの剥がれや波打ちを生じない耐水性に優れた展示パネル用台板及び展示パネルの提供。
【解決手段】 熱可塑性樹脂発泡ボードの一方又は両方の面に、熱融着性接着剤を介して吸水率10%以下である耐水紙が積層されてなることを特徴とする展示パネル用台板。この展示パネル用台板の一方又は両方の面に展示用のメディアが積層されてなることを特徴とする展示パネル。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表面に展示用の写真やポスターなどのメディアを接着して展示パネルを作製する時に用いられる展示パネル用台板及び展示パネルに関し、特に、耐水性に優れた展示パネル用台板及び展示パネルに関する。
展示用の写真やポスターなどのメディアを貼り付けて展示パネルとするために、展示パネル用台板が用いられている。この展示パネル用台板は、移動や展示が容易となるように軽量化でき、かつ任意の大きさにカットできるように、芯材として発泡ポリスチレンボードなどの熱可塑性樹脂発泡ボードが用いられている。
従来、この発泡ポリスチレンボードにメディアを貼り合わせて展示パネルを作製していたが、近年、展示パネルの美麗性を改善することが要望されてきている。そのため、発泡ポリスチレンボード上に紙を貼り合わせ、発泡ポリスチレンボードの気泡による凹凸を覆い隠し、表面美麗性を向上させた展示パネル用台板が提供されている。
また、メディアをより美麗に貼り合わせるための展示パネル用台板として、例えば、特許文献1〜3に開示された技術が提案されている。
特許文献1には、発泡ポリスチレン製の矩形板状芯材と、その両面に接着された紙層と、両面の紙層の各表面にラミネートされたポリエチレン製の反り防止層とを有する広告用ポリスチレン発泡ボードが開示されている。この特許文献1において、前記紙層としては、クラフト紙、段ボール原紙などが例示されている。
特許文献2には、板状基材の上に、紙とホットメルト接着剤層と剥離シートとがこの順で積層されており、該ホットメルト接着剤が40℃〜60℃の温度範囲で接着活性を呈するものであることを特徴とする展示パネル用台板が開示されている。この特許文献2において、紙としては、コート紙、アート紙、クラフト紙が例示されている。
特許文献3には、板状芯材の表裏両面に接着剤層を介して紙製シートを貼着した積層板の、少なくとも片面に再剥離性の粘着剤層、剥離性シートが順次積層されていることを特徴とするディスプレイ用パネルが開示されている。この特許文献3において、紙製シートとしては、ケント紙、上質紙が例示されている。
特開2004−317683号公報 特開平11−305702号公報 実開平5−29084号公報
しかしながら、前述した従来技術には、次のような問題があった。
特許文献1では、紙にクラフト紙やダンボール原紙などの通常の紙を使用しているため、水に濡れると台板端面、特に切断した端面から水分を吸水し、エッジ部に波打ち現象が発生してメディアの美麗性を保てなくなる問題がある。またポリエチレンをラミネートした紙を芯材上に貼り付ける接着層の材料として溶剤または水性のエマルジョンからなる接着剤を使用すると、本来水分の吸湿や揮発によって接着効果が得られる接着剤層が十分に硬化されず、十分な接着強度が得られず、芯材と紙との間から容易に剥離してしまう問題がある。
特許文献2では、板状基材と紙の接着にホットメルト接着剤(熱融着性接着剤)を使用しているが、使用する紙がクラフト紙等であることから、防水性は施されておらず、水に濡れると紙が遊離したり、強度の低下を招く問題がある。
特許文献3では、板状芯材の表裏両面に接着剤層を介して紙製シートを貼着した構造であり、紙製シートとしてクラフト紙等を使用しており、耐水に関する検討はなされていない為に、高湿度環境下では紙が遊離する可能性がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、風雨にさらされる屋外展示でも吸水によるメディアの剥がれや波打ちを生じない耐水性に優れた展示パネル用台板及び展示パネルの提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、熱可塑性樹脂発泡ボードの一方又は両方の面に、熱融着性接着剤を介して吸水率10%以下である耐水紙が積層されてなることを特徴とする展示パネル用台板を提供する。
本発明の展示パネル用台板において、前記耐水紙の少なくとも外側の面に表面樹脂層が積層されてなることが好ましい。
本発明の展示パネル用台板において、前記表面樹脂層が厚さ10μm以上の熱可塑性樹脂からなることが好ましい。
本発明の展示パネル用台板において、前記熱可塑性樹脂発泡ボードの両面に熱融着性接着剤を介して前記耐水紙が積層されてなることが好ましい。
本発明の展示パネル用台板において、展示パネル用台板全体の吸水率が7%以下であることが好ましい。
本発明の展示パネル用台板において、前記耐水紙のコッブ吸水度が20g/m以下であることが好ましい。
本発明の展示パネル用台板において、前記耐水紙は、少なくとも一方の面が疎水性樹脂からなる塗料で表面処理されてなることが好ましい。
また本発明は、前記本発明に係る展示パネル用台板の一方又は両方の面に展示用のメディアが積層されてなることを特徴とする展示パネルを提供する。
本発明の展示パネル用台板は、熱可塑性樹脂発泡ボードの一方又は両方の面に、熱融着性接着剤を介して吸水率10%以下である耐水紙が積層されてなり、紙及びその他の構成材料を耐水性としたものなので、風雨に曝される屋外展示でも吸水によるメディアの剥がれや波打ちを生じない耐水性に優れた展示パネル用台板を提供することができる。
また、両面に同質素材品を積層することで素材の収縮によるカール、そり、変形などのないものを得ることができる上、両面どちらでも使用することができ、異なったメディアを貼ることができる耐水性のある耐水性に優れた展示パネル用台板を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る展示パネル用台板の第1実施形態を示す図である。本実施形態の展示パネル用台板10は、熱可塑性樹脂発泡ボード11の両方の面に、熱融着性接着剤12を介して吸水率10%以下である耐水紙13が積層され、該耐水紙13の外面側に熱可塑性樹脂からなる表面樹脂層14が積層された構成になっている。
前記熱可塑性樹脂発泡ボード11は、展示パネル用台板の芯材となるものであり、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂などの各種の熱可塑性樹脂の発泡ボードを使用することができ、その中でも機械強度に優れ、低コストで提供できるポリスチレン系樹脂発泡ボードが好ましい。
この熱可塑性樹脂発泡ボード11は、パネルの芯材として十分な機械強度を有していればよく、その厚さは特に限定されないが、通常は厚さ3〜10mmの範囲とされ、特に4〜8mmの範囲が好ましい。また、熱可塑性樹脂発泡ボード11の密度は、0.045〜0.11g/cmの範囲が好ましく、0.055〜0.07g/cmの範囲がより好ましい。前記密度が0.045g/cm未満であると、芯材としては強度不足となる。一方、前記密度が0.11g/cmを超えると、芯材が固くなりカットの際に割れが発生する。
前記熱融着性接着剤12は、熱可塑性樹脂発泡ボード11の面に耐水紙13を接着するためのものであり、ホットメルト接着剤等と称される従来公知の各種熱融着性接着剤の中から適宜選択して用いることができ、例えば、40℃〜60℃の温度範囲で接着活性を有する、エチレン−酢酸ビニル(EVA)系樹脂、オレフィン系樹脂、合成ゴムなどを主成分として含む各種の市販品を用いることができる。
この熱融着性接着剤12の厚さは限定されないが、通常は厚さ10〜50μmの範囲とされ、特に15〜35μmの範囲が好ましい。
前記耐水紙13としては、吸水率10%以下、より好ましくは8%以下、更に好ましくは6%以下である耐水紙が用いられる。この吸水率が10%を超えると、吸水後の紙の強度が低下し破れやすくなったり、体積膨張し浮きが発生したりする。
なお、本発明において、「吸水率」は、以下の測定方法により求めた値をいう。
(吸水率の測定方法)
耐水紙の吸水率の測定方法および耐水紙を熱可塑性樹脂発泡ボードに積層した展示パネル用台板の吸水率の測定方法を、図面を参照して説明する。
図4に示すように、耐水紙13または展示パネル用台板10のサンプル20を、一辺9cmの正方形にカットし、その正方形の内部にカッターにて表面から裏面に達する長さ7cmの切り込み21を図の様に3本設けた後、サンプル20の質量を測定(A)する。次に水4000ccを入れた容量7000ccの水槽内にサンプル20の全体が水没するように沈める。次に水槽を真空チャンバー内に入れ、30秒間で400mmAqになるような減圧速度で真空引きを行い、400mmAqに達してから10秒間保持した後、元の気圧に戻し水槽内からサンプル20を取り出し、サンプル20の表面に付着している付着水をふき取った後、サンプル20の質量を再び測定(B)する。そして、次式により吸水率(%)を求めた。
吸水率(%)=(B−A)/A×100
なお、図4において、22は切り口面、23は端面23である。
(吸水後の状態の評価)
耐水紙と展示パネルの吸水率を求めた後の吸水後の状態を次の様に評価する。
◎:切り口面22又は端面23の周辺の耐水紙に、吸水による変色(吸水跡)が見られず極めて良好である。
○:切り口面22又は端面23の周辺の耐水紙に、吸水による変色(吸水跡)が見られるが、吸水による浮きあがり(浮き)の発生はなく良好である。
×:切り口面22又は端面23の周辺の耐水紙に、吸水による変色(吸水跡)が見られると共に、吸水による浮きあがり(浮き)が発生し不良である。
また、本発明において用いる耐水紙13は、JIS P8140に規定されているコッブ吸水度が20g/m以下であることが好ましく、10g/m以下であることがより好ましい。このコッブ吸水度が20g/mを超えると表面からの吸水量が多くなり、紙の強度が低下し破れやすくなる。
なお、この「コッブ吸水度」は、以下の測定方法により求めた値をいう。
(コッブ吸水度の測定方法)
JIS P8140の紙および板紙−吸水度試験方法−コッブ法に基づいて測定した。この方法は非吸水性の紙および板紙の片面が、一定時間水に接触した場合の吸水度を試験する方法である。本発明においては、耐水紙の耐水処理面を水に120秒間接触させ、耐水紙の初期の質量と120秒経過後の質量とを比較し、1mあたりの吸水度を計算して求めた。
前述した吸水率の条件を満たす耐水紙としては、原紙の片面又は両面に、顔料と合成ゴム系共重合体などの疎水性樹脂を含む塗料を塗工して得られた耐水紙などが挙げられる。疎水性樹脂としては、スチレン−ブタジエン系共重合体などが好ましい。この耐水紙は、例えば、紀州製紙社製のポエム(商品名)などの市販の耐水紙を用いることもできる。
この耐水紙13の表面に積層された表面樹脂層14は、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂などの各種の熱可塑性樹脂から構成され、その厚さが10μm以上であることが好ましい。
本実施形態の展示パネル用台板10は、熱可塑性樹脂発泡ボード11の両方の面に、熱融着性接着剤12を介して吸水率10%以下である耐水紙13が積層されてなり、紙及びその他の構成材料を耐水性としたものなので、風雨に曝される屋外展示でも吸水によるメディアの剥がれや波打ちを生じない耐水性に優れた展示パネル用台板を提供することができる。
また、両面に同質素材品を積層することで素材の収縮によるカール、そり、変形などのないものを得ることができる上、両面どちらでも使用することができ、異なったメディアを貼ることができる耐水性のある耐水性に優れた展示パネル用台板を提供することができる。
図2は、本発明に係る展示パネル用台板の第2実施形態を示す図である。本実施形態の展示パネル用台板15は、熱可塑性樹脂発泡ボード11の両方の面に、熱融着性接着剤12を介して吸水率10%以下である耐水紙13が積層されてなり、前述した第1実施形態の展示パネル用台板10において表面樹脂層14を省いた構成になっている。
本実施形態の展示パネル用台板15は、前述した第1実施形態の展示パネル用台板10と同様の効果を得ることができる。
図3は、本発明に係る展示パネルの実施形態を示す図である。本実施形態の展示パネル19は、前述した第1実施形態の展示パネル用台板10の両方の面に、接着剤層16とメディア本体17とからなるメディア部18を接着して積層した構成になっている。
このメディア本体17は、展示する写真やポスターなどである。
また、接着剤層16は、特に限定されないが、展示パネル19の耐水性を向上させるため、熱可塑性樹脂発泡ボード11と耐水紙13との接着に用いた熱融着性接着剤と同様の接着剤を用いることが好ましい。このように、熱融着性接着剤を用いて展示パネル用台板10の両方の面にメディア本体17を接着することで、風雨に曝される屋外展示でも吸水によるメディアの剥がれや波打ちを生じない耐水性に優れた展示パネルを提供することができる。
[実施例1]
図1に示す構造をもった展示パネル用台板を製造した。
(ポリスチレン系樹脂発泡ボードの製造方法)
押出機として内径90mm押出機と150mm押出機が連結された押出機において、ポリスチレン系樹脂としてPSジャパン社製のG9305(商品名)100質量部に対し、タルク(キハラ化成社製)0.3質量部、ステアリン酸カルシウム(日本油脂社製)0.09質量部を添加、混合した原料を押出機に供給し、最高温度230℃で溶融、混練した後、発泡剤としてブタン(イソブタン/n−ブタン=50%/50%)を3.9質量部添加した。その後発泡に適した樹脂温度165℃℃まで冷却した。さらに押出機先端部に設けられた、口径180mmφ、スリットクリアランス1.1mmに設定したサーキュラーダイより押出し、発泡シートをワニ口ロールで上下より圧着して融着させながら冷却し、ポリスチレン系樹脂発泡ボードを得た。
得られたポリスチレン系樹脂発泡ボードは、トータル厚み7.0mm、密度0.059g/cmであった。
(耐水紙とポリスチレン系樹脂発泡ボードとの接着方法)
耐水紙として、紀州製紙社製のポエム(145g/m、塗工処理あり)を用い、その一方の面にTダイを用いる押出ラミネートにて厚さ30μmのポリエチレン樹脂(サンテック社製、LS2340S)を積層し、その反対面に、押出ラミネートによって、ヤスハラケミカル(株)製の熱融着性接着剤ヒロダイン7558を約15μmの厚さとなるように積層して積層耐水紙を作製した。次に、前記ポリスチレン系樹脂発泡ボードの両面に、この積層耐水紙の熱融着性接着剤側が接するように重ね合わせ、誘電加熱ロールを使用してこれを熱圧着して積層した。誘電加熱ロール温度及び引取り速度は耐熱紙の坪量、ポリスチレン系樹脂板状発泡シートの厚みなどによって異なるが、本実施例では、誘電加熱ロール温度140℃、引取り速度5.5m/分、接圧4.5kg/cmとし、接着面と基材が材料破壊する程度の接着性を有する接着条件にて積層を行って展示パネル用台板を製造した。
使用した耐水紙及び展示パネル用台板について吸水率の測定を行った。その結果、使用した耐水紙の吸水率は3.85%、得られた展示パネル用台板の吸水率は4.25%であった。また、吸水後の状態は、耐水紙◎、展示パネル用台板◎であった。耐水紙のコッブ吸水度は1.2g/mであった。
[実施例2]
耐水紙として、紀州製紙社製のポエム(145g/m、塗工処理あり)を用い、ポリエチレン樹脂の積層を行わず、その一方の面にヤスハラケミカル社製の熱融着性接着剤ヒロダイン7558を約15μmの厚さとなるように積層した積層耐水紙を用い、それ以外は実施例1と同様にして、図2に示す構造を持った展示パネル用台板を製造した。
使用した耐水紙及び展示パネル用台板について吸水率の測定を行った。その結果、使用した耐水紙の吸水率は8.33%、得られた展示パネル用台板の吸水率は5.96%であった。また、吸水後の状態は、耐水紙○、展示パネル用台板○であった。耐水紙のコッブ吸水度は2.2g/mであった。
[比較例1]
熱融着性接着剤に代えて、サイデン化学社製のアクリル系エマルジョン接着剤サイビノールPZ−805を用い、誘電加熱ロールに代えて常温の接着ロールを用い、それ以外は実施例2と同様にして、展示パネル用台板を製造した。
使用した耐水紙及び展示パネル用台板について吸水率の測定を行った。その結果、使用した耐水紙の吸水率は8.33%、得られた展示パネル用台板の吸水率は14.6%であった。また、吸水後の状態は、耐水紙○、展示パネル用台板×であった。耐水紙のコッブ吸水度は2.2g/mであった。
[比較例2]
耐水紙に代えて、白上質紙にポリプロピレン樹脂が積層されている日本製紙社製のオーパーMMW#170を用い、それ以外は比較例1と同様にして、展示パネル用台板を製造した。
使用した紙及び展示パネル用台板について吸水率の測定を行った。その結果、使用した紙の吸水率は12.40%、得られた展示パネル用台板の吸水率は10.3%であった。また、吸水後の状態は、紙は×、展示パネル用台板×であった。紙のコッブ吸水度は0.8g/mであった。
[比較例3]
耐水紙に代えて、白上質紙にポリプロピレン樹脂が積層されている日本製紙社製のオーパーMMW#170を用い、それ以外は実施例1と同様にして、展示パネル用台板を製造した。
使用した紙及び展示パネル用台板について吸水率の測定を行った。その結果、使用した紙の吸水率は12.40%、得られた展示パネル用台板の吸水率は7.80%であった。また、吸水後の状態は、紙は×、展示パネル用台板×であった。紙のコッブ吸水度は0.8g/mであった。
[比較例4]
耐水紙に代えて、北越製紙社製のケント紙を用い、それ以外は比較例1と同様にして、展示パネル用台板を製造した。使用した紙及び展示パネル用台板について吸水率の測定を行った。その結果、使用した紙の吸水率は83.2%、得られた展示パネル用台板の吸水率は18.2%であった。また、吸水後の状態は、紙は×、展示パネル用台板×であった。紙のコッブ吸水度は22.5g/mであった。
これらの結果をまとめて表1に記す。
Figure 2007090611
以上の結果より、紙自身にも高い耐水性が付与された、吸水率が10%以下の耐水紙を使用し、耐水紙と熱可塑性樹脂発泡ボードを熱融着性接着剤で接着することで、屋外で多湿環境下または少量の水分にさらされても吸水による浮きの発生がない展示パネル用台板及び展示パネルを得ることができた。
本発明に係る展示パネル用台板の第1実施形態を示す断面図である。 本発明に係る展示パネル用台板の第2実施形態を示す断面図である。 本発明に係る展示パネルの実施形態を示す断面図である。 吸水率の測定方法を説明するための図である。
符号の説明
10,15…展示パネル用台紙、11…熱可塑性樹脂発泡ボード、12…熱融着性接着剤、13…耐水紙、14…表面樹脂層、16…接着剤層、17…メディア本体、18…メディア部、19…展示パネル。

Claims (8)

  1. 熱可塑性樹脂発泡ボードの一方又は両方の面に、熱融着性接着剤を介して吸水率10%以下である耐水紙が積層されてなることを特徴とする展示パネル用台板。
  2. 前記耐水紙の少なくとも外側の面に表面樹脂層が積層されてなることを特徴とする請求項1に記載の展示パネル用台板。
  3. 前記表面樹脂層が厚さ10μm以上の熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項2に記載の展示パネル用台板。
  4. 前記熱可塑性樹脂発泡ボードの両面に熱融着性接着剤を介して前記耐水紙が積層されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の展示パネル用台板。
  5. 展示パネル用台板全体の吸水率が7%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の展示パネル用台板。
  6. 前記耐水紙のコッブ吸水度が20g/m以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の展示パネル用台板。
  7. 前記耐水紙は、少なくとも一方の面が疎水性樹脂からなる塗料で表面処理されてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の展示パネル用台板。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載された展示パネル用台板の一方又は両方の面に展示用のメディアが積層されてなることを特徴とする展示パネル。
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