JP2003223126A - 展示パネル用台板 - Google Patents

展示パネル用台板

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JP2003223126A
JP2003223126A JP2002020867A JP2002020867A JP2003223126A JP 2003223126 A JP2003223126 A JP 2003223126A JP 2002020867 A JP2002020867 A JP 2002020867A JP 2002020867 A JP2002020867 A JP 2002020867A JP 2003223126 A JP2003223126 A JP 2003223126A
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rewetting
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Hideo Ogura
英雄 小倉
Shingo Nishioka
伸悟 西岡
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Dow Kakoh KK
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Dow Kakoh KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離紙が不要で、溶剤を用いず、貼着時に被
着体のズレ調整が容易で、基材のリサイクル使用が可能
であり、被着体の膨れを生じることのない展示パネル用
台板を提供する。 【解決手段】 板状の基材1の表面に、ポリビニルアル
コールを全固形分に対して15wt%〜75wt%含有
する再湿性接着剤2が、非付設部分3を残したパターン
として付設されており、かつ各非付設部分3が基材1の
端縁に通じている展示パネル用台板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、展示用の写真やポ
スター等を貼り付けて展示パネルを作成する場合に用い
る台板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、展示用の写真やポスター等を貼り
付けるための台板としては、硬質発泡プラスチック板又
はベニヤ板の基材全面に永久接着型又は再剥離型の粘着
剤(「感圧接着剤」ともいう)を塗布したものがある。
このうち、硬質発泡プラスチック板を基材とするもの
は、軽量性と加工のし易さとから、近年好んで用いられ
るようになってきている。
【0003】しかし、粘着剤付き台板には、以下のよう
な問題点があった。
【0004】1)剥離紙が必要であるが、この剥離紙は
被着体を貼った後に不用となるためごみとなり、環境上
好ましくない。
【0005】2)粘着剤は溶剤を含んでいるため環境上
好ましくない。
【0006】3)展示使用後、容易に被着体を剥離する
ことができなかったり、剥離できたとしても粘着剤が台
板に残り簡単に分別できないので、台板をリサイクルで
きない。
【0007】4)写真やポスター等を台板に貼ったすぐ
後では目立たないが、しばらくすると貼着された写真や
ポスター等の表面に「膨れ」が発生し、展示物としての
美観をすこぶる損ない、特に、コストが高い大形の写真
(印画紙)を貼着した場合にはこの現象が顕著であると
いう問題があった。この膨れは粘着剤を分散するために
用いられた溶剤、あるいは粘着剤の主成分であるポリマ
ー中の未反応物等が揮発し、また貼着時に抱き込んだ空
気が粘着剤より分離し、被着体の高いガス遮蔽性により
外へは排出されず、全面に付設された粘着剤面の粘着力
が弱い部分があるとそこへこれらのガスが集まって膨れ
を生じるものと推定される。
【0008】この膨れの問題を解決する手段として、特
許第3203467号公報、特許第3203469号公
報には、永久接着型の粘着剤を、ライン状、網目状等の
パターンで付設した展示パネル用台板が開示されてい
る。確かに、これらの台板は、膨れの問題を充分に解決
しうるものであるが、粘着剤を使用した台板が本質的に
有する上記(1)〜(3)の問題を充分に解決するもの
ではなかった。また、これらの公報は、特定の粘着剤を
用いた場合の膨れの問題を解決する手段を開示するもの
であるが、それ以外の接着剤を用いた場合にまで膨れの
問題を解決できることに言及するものではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題を解決し、剥離紙が不要で、溶剤を用いず、基材の
リサイクル使用が可能であり、被着体の膨れを生じるこ
とがなく、貼着時に被着体のズレ調整が容易な展示パネ
ル用台板を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、粘着剤に代わり、再湿
性接着剤を台板表面に塗布することにより、剥離紙が不
要で、溶剤も含まず、貼着時に生じた被着体のズレ調整
が容易であり、使用後に被着体を容易に剥すことができ
且つ接着剤が基材に残ることなく基材のリサイクルが可
能であること、及び粘着力を発生させるために水分を必
要とし、この水分の揮発により、粘着剤に比してより膨
れが発生しやすいと考えられる再湿性接着剤を、特定の
パターンで付設することにより、合成紙等の水分発散性
が低い被着体の膨れまでも有効に防止できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明の第一に係る展示パネル用台
板は、板状の基材の表面に、ポリビニルアルコールを全
固形分に対して15wt%〜75wt%含有する再湿性
接着剤が、非付設部分を残したパターンとして付設され
ており、かつ各非付設部分が基材の端縁に通じているこ
とを特徴とする。
【0012】本発明の第二に係る展示パネル用台板は、
板状の基材の表面に、ポリビニルアルコールを全固形分
に対して15wt%〜75wt%含有する再湿性接着剤
が、網目状に付設されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】更に本発明を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は、本発明の第一に係る台板の一例を
示す斜視図、図2はその部分拡大図であり、図3は、本
発明の第二に係る台板の一例を示す斜視図、図4はその
部分拡大図である。図1〜図4において、1は基材、2
は再湿性接着剤、3は再湿性接着剤2の非付設部分であ
る。
【0015】基材1は、ベニヤ板又は発泡プラスチック
板である。歴史的にはベニヤ板の方が古くより用いられ
ているが、軽量性と加工性の良さから、硬質の発泡プラ
スチック板が好ましい。
【0016】発泡プラスチック板は、熱可塑性合成樹脂
からなる発泡板であり、熱可塑性合成樹脂としては、例
えばポリスチレン系樹脂、ポリスチレン系共重合樹脂、
ポリメチルメタアクリレート系樹脂等が挙げられ、好ま
しくはポリスチレン系樹脂である。また、厚さが2〜3
0mm、密度が20〜200kg/m3、より好ましく
は厚さが3〜10mm、密度が50〜150kg/m3
の押出発泡ポリスチレン板が好ましい。厚さが薄過ぎる
と基材としての剛性が不足しやすく、厚過ぎるとかさば
るので展示用として不都合を生じやすい。また、密度が
低過ぎると基材としての剛性が不足しやすく、密度が高
過ぎると重量が増して取り扱いにくく、材料的に不経済
になりやすい。
【0017】発泡プラスチック板の表面は、できるだけ
平滑であることが写真やポスター等の展示には好まし
く、展示後の被着物と基材との分別の点においても好ま
しい。このような要求に適うものとしては、表面にスキ
ン層が形成された押出発泡ポリスチレン板であり、光学
式変位センサーで求めた表面粗さが0.5mm以下であ
ることが好ましい。更に好ましくは0.2mm以下であ
る。尚、スキン層とは、押出発泡することによって発泡
プラスチック板の表面にできる、内部よりは密度が高い
平滑な層である。
【0018】上記光学式変位センサーとは、被測定物表
面との間隔を一定に保った状態で等速度で移動しながら
光を被測定物表面に照射して反射光を受光するもので、
被測定物表面の凹凸変位が光の反射率と比例しているこ
とを利用して、電気信号に変換してレコーダーに出力さ
れる光の反射率から表面粗さが得られるようにしたもの
である。
【0019】本発明における押出発泡ポリスチレン板の
表面粗さは、押出方向に対する幅方向に光学式変位セン
サーを移動させ、レコーダーのチャートから波の最大値
と最小値を読み取り、波の上下差として求められる値で
ある。
【0020】再湿性接着剤2は、ポリビニルアルコール
を全固形分に対して15wt%〜75wt%、好ましく
は25wt%〜65wt%含有する。ポリビニルアルコ
ールの全固形分に対する含有量が15wt%未満では、
再湿性、再湿接着性が不十分であり、75wt%を超え
ると、ブロッキングが生じ好ましくない。また、再湿性
接着剤2は、エマルジョン系のものが好ましく、含有す
るエマルジョンとしては、ポリ酢酸ビニルエマルジョ
ン、酢酸ビニルの種々のコポリマー、例えば酢酸ビニル
とほぼ同量のアクリル酸、メタクリル酸のコポリマーエ
マルジョン、クロトン酸とのコポリマーエマルジョンを
不揮発性アルカリで溶解したもの、アルコキシポリアル
キレングリコールの各種不飽和酸モノエステルとのコポ
リマー、マレイン酸モノイソプロピルとのコポリマーの
エマルジョン等が挙げられるが、ポリ酢酸ビニルエマル
ジョン、特に固形分量が40wt%〜60wt%のポリ
酢酸ビニルエマルジョンを含有するものが好ましく、デ
ンプンやデキストリン等を適宜混合してもよい。また、
再湿性接着剤の粘度は、塗工性を良くするために一般の
接着剤より低粘度であることが好ましく、具体的には3
000〜5000mPa・s/30℃が好ましい。
【0021】図1及び図2に示す台板の表面には、再湿
性接着剤2が非付設部分3を残したパターンとして付設
されている。即ち、再湿性接着剤2が基材1の全面に付
設されているのではなく、再湿性接着剤2の部分と非付
設部分3とが一定の割合で存在することで、再湿性接着
剤2の付設部分がパターン化されていることをいう。ま
た、各非付設部分3が基材1の端縁に通じており、再湿
性接着剤2に粘着力を発生させるための水分等からの揮
発成分が逃げる通路又は領域を構成している。再湿性接
着剤2が描くパターンは、図1及び図2に示される様な
多数の平行線に限られるものではなく、再湿性接着剤2
の付設部分に周囲を囲まれた非付設部分3を生じないも
のであればよく、例えば多数の斜め平行線、多数の点、
多数の独立した十字ライン、ジグザグライン、破線の集
まり等とすることもできるが、再湿性接着剤2ができる
だけ基材1の全面に均等に配置されるようなパターンと
することが好ましい。また、再湿性接着剤2の付設し易
さ及び使用後の被着物の剥がし易さの観点から、多数の
平行線が好ましい。
【0022】図3及び図4に示す台板の表面には、再湿
性接着剤2が一定の網目パターンとして付設されてい
る。即ち、再湿性接着剤2が基材1の全面に付設されて
いるのではなく、再湿性接着剤2の付設部分と非付設部
分3とが一定の割合で均一に存在し、このうち付設部分
が網目パターンとなっていることを言う。特に非付設部
分3は、再湿性接着剤2に粘着力を発生させるための水
分等からの揮発成分が逃げ込む領域となる。また、網目
状パターンではパネルの縁部に粘着剤が存在するため、
写真やポスター等の被着物の端部でのメクレが生じにく
く、写真やポスター等の展示物の美観及び商品価値を損
なうことがない。更に、写真やポスター等の被着物の温
湿度変化等による伸縮に対して抗力が均等化され、パネ
ルの反りも生じにくい。
【0023】上記再湿性接着剤2の付設部分と非付設部
分3との割合は、形成するパターンにもよるが、40/
60〜80/20である。このような範囲であると、膨
れが生じることがなく、接着性が良好で、使用後の被着
体を容易に剥がずことが可能であり接着剤が基材に残る
ことなく基材をリサイクルすることができる。また、再
湿性接着剤2のパターンが多数の平行線、網目状の場
合、再湿性接着剤2の付設部分と非付設部分3との線幅
比は約1:1〜2:1であることが好ましい。
【0024】基材1としてプラスチック発泡板を使用す
る場合、放置しておくと静電気を帯びることが多く、こ
れが空気中の埃を吸着すると、台板の裏面や端面が黒く
汚れてくる。これを防止するために、台板の裏面、即ち
再湿性接着剤2を付設する面とは反対の面及び端面に、
帯電防止剤(界面活性剤を主成分とするものが多い)を
塗布しておくことが好ましい。
【0025】基材1への再湿性接着剤2の付設は、グラ
ビヤロール方式、カーテンコーター方式、ロールコータ
方式等により基材1へ塗布し、その後に乾燥させること
で行うことができる。再湿性接着剤の塗布量は、特に限
定されないが、好ましくは30〜60g/m2(ウエッ
ト時)、より好ましくは30〜40g/m2(ウエット
時)である。
【0026】
【実施例】<実施例1>厚さ7mm、密度約70kg/
3のポリスチレン押出発泡板を基材1とし、図1及び
図2に示されるような台板を作成した。再湿性接着剤2
としてはポリ酢酸ビニルエマルジョン接着剤(全固形分
に対するPVA含有量15wt%)を使用し、多数の平
行線状のパターンで付設した。再湿性接着剤2の幅は1
mm、再湿性接着剤2の幅と非付設部分3の幅の比は
1:1で、再湿性接着剤2の付設量は35g/m2(ウ
エット時)とした。再湿性接着剤2を付設後、乾燥機
(50℃、10分)にて乾燥させた。
【0027】得られた台板の再湿性接着剤を付設した面
にスプレーで均一に水をスプレーし、再湿性を評価した
ところ、60〜120秒後に再湿性接着剤表面が乳白色
に変化した。その後、被着体として、760×1080
mm(B全サイズ)の洋紙(アート紙:100g/
2)を貼り合せて再湿接着性を評価したところ、接着
力がやや弱かった。
【0028】また、再湿性接着剤の付設部を向き合わせ
て重ねせたものを恒温槽(40℃、90%)に24時間
放置後にブロッキング性を評価したが、再湿性接着剤同
士は接着していなかった。
【0029】結果を表1に示す。
【0030】<実施例2>全固形分に対するPVAの含
有量が25wt%の再湿性接着剤を用いた以外は実施例
1と同様にして台板を作成し、評価した。その結果、水
をスプレー後、15〜30秒後に再湿性接着剤表面が乳
白色に変化し、再湿接着性は良好であった。また、ブロ
ッキング性については実施例1と同様の結果が得られ
た。結果を表1に示す。
【0031】<実施例3>全固形分に対するPVAの含
有量が45wt%の再湿性接着剤を用いた以外は実施例
1と同様にして台板を作成し、評価した。その結果、実
施例2と同様の結果が得られた。結果を表1に示す。
【0032】<実施例4>全固形分に対するPVAの含
有量が65wt%の再湿性接着剤を用いた以外は実施例
1と同様にして台板を作成し、評価した。その結果、実
施例2と同様の結果が得られた。結果を表1に示す。
【0033】<実施例5>全固形分に対するPVAの含
有量が75wt%の再湿性接着剤を用いた以外は実施例
1と同様にして台板を作成し、評価した。その結果、再
湿性、再湿接着性については、実施例2と同様の結果が
得られたが、ブロッキング性の評価では、再湿性接着剤
同士が多少接着していた。結果を表1に示す。
【0034】<比較例1>全固形分に対するPVAの含
有量が10wt%の再湿性接着剤を用いた以外は実施例
1と同様にして台板を作成し、評価した。
【0035】その結果、再湿性接着剤を付設した面にス
プレーで均一に水を噴霧したが180秒経過しても再湿
性接着剤表面が乳白色に変化せず、再湿性がないため、
洋紙を貼り合せることができなかった。結果を表1に示
す。
【0036】<比較例2>全固形分に対するPVAの含
有量が80wt%の再湿性接着剤を用いた以外は実施例
1と同様にして台板を作成し、評価した。
【0037】その結果、再湿性、再湿接着性について
は、実施例2と同様の結果が得られたが、ブロッキング
性の評価では、再湿性接着剤同士が接着していた。結果
を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】<実施例6>実施例2で作成した台板の接
着表面にスプレーで均一に水をスプレーし、被着体とし
て、760×1080mm(B全サイズ)の洋紙(アー
ト紙:100g/m2)、合成紙(ユポ・コーポレショ
ン社製 商品名ユポ)を貼り合わせ、水分発散度、被着
体の膨れの発生度、及び基材と被着体の分別性を以下の
基準で評価した。
【0040】(水分発散度) ○:常温で半日放置後には水分が発散し接着。 △:常温で1日放置後には水分が発散し接着。 ×:常温で1日放置しても水分が発散しきれずに接着不
良。
【0041】(被着体の膨れの発生度) ○:膨れ発生なし。 ×:膨れ発生。 −:接着不良のため評価不能。
【0042】(基材と被着体の分別性) ○:被着体に接着剤が付着し、基材に残らない。 △:基材に多少接着剤が残る。 ×:被着体が剥がれない。 −:接着不良のため評価不能。
【0043】その結果、洋紙、合成紙共に、貼り合せ後
に被着体の膨れは見られず、基材から被着体を剥がすと
被着体の方に接着剤が付着し、基材には接着剤は残らな
いので、基材はリサイクル可能であった。結果を表2に
示す。
【0044】<実施例7>再湿性接着剤を網目状に塗工
した以外は実施例2と同様にして、図3及び図4に示さ
れるような台板(再湿性接着剤2の幅は1mm、再湿性
接着剤2の幅と非付設部分3の幅の比は1:1)を作成
し、実施例6と同様に評価した。その結果、実施例6と
同様の結果が得られた。結果を表2に示す。
【0045】<比較例3>再湿性接着剤を全面に塗工し
た以外は実施例2と同様にして台板を作成し、実施例6
と同様に評価した。
【0046】その結果、洋紙については、実施例6と同
様の結果が得られたが、合成紙については、水分発散度
が低いため接着不良であった。結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】<比較例4>厚さ7mm、密度70kg/
3のポリスチレン押出発泡板に、アクリル系エマルジ
ョンタイプ粘着剤(アクリル樹脂60wt%、EVA4
0wt%)を多数の平行線状のパターンで付設した。粘
着剤の幅は1mm、粘着剤の幅と非付設部分の幅の比は
1:1で、粘着剤の付設量は30g/m2(ドライ)と
した。粘着剤を付設後、乾燥機(50℃、10分)にて
乾燥させて剥離紙を貼った。
【0049】剥離紙を剥がして、760×1080mm
(B全サイズ)の洋紙(アート紙:100g/m2)、
合成紙(ユポ・コーポレション社製 商品名ユポ)を貼
り合わせ、実施例6と同様の基準で、被着体の膨れの発
生度、及び基材と被着体の分別性を評価した。
【0050】その結果、洋紙、合成紙共に、貼り合せ後
に被着体の膨れは見られなかったが、基材から被着体を
剥がすと、粘着剤の大部分は被着体の方に付着している
ものの基材にも粘着剤は残ったので、基材のリサイクル
は困難であった。結果を表3に示す。
【0051】<比較例5>アクリル系エマルジョンタイ
プ粘着剤(アクリル樹脂100wt%)を全面に塗工し
た以外は比較例4と同様にして台板を作成し、評価し
た。
【0052】その結果、洋紙を貼り合わせた後の膨れは
なかったが、合成紙を貼り合せ後に膨れが生じた。ま
た、洋紙、合成紙共に、基材から被着体を剥がそうとし
たが、剥がれなかった。結果を表3に示す。
【0053】<比較例6>溶剤型アクリル系粘着剤を用
いた以外は比較例4と同様にして台板を作成し、評価し
た。
【0054】その結果、洋紙、合成紙共に、貼り合せ後
に被着体の膨れは見られなかったが、基材から被着体を
剥がすと、粘着剤の大部分は被着体の方に付着している
ものの基材にも粘着剤は残ったので、基材のリサイクル
は困難であった。結果を表3に示す。
【0055】<比較例7>溶剤型アクリル系粘着剤を全
面に塗工した以外は比較例4と同様にして台板を作成
し、評価した。
【0056】その結果、洋紙を貼り合わせた後の膨れは
なかったが、合成紙は貼り合せ後に膨れが生じた。ま
た、洋紙、合成紙共に、基材から被着体を剥がそうとし
たが、剥がれなかった。結果を表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】
【発明の効果】以上説明のように、本発明の展示パネル
用台板は、剥離紙が不要で、溶剤を用いず、基材のリサ
イクル使用が可能であり、環境上好ましいものである。
【0059】また、貼着時の水分を含んだ再湿性接着剤
は粘度が低いために被着体のズレ調整が容易で、しかも
合成紙等の水分発散性が低い被着体であっても膨れを生
じることがなく、従来よりも少ない注意力で空気を抱き
込まないように写真やポスター等を貼ることができ、高
度な熟練を必要としないので、初心者でも取り扱い易
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一に係る台板の一例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】本発明の第二に係る台板の一例を示す斜視図で
ある。
【図4】図3の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 基材 2 再湿性接着剤 3 非付設部分
フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA08 CA04 CB04 CE03 4J040 DD021 DE022 JA03 MA08 MA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の基材の表面に、ポリビニルアルコ
    ールを全固形分に対して15wt%〜75wt%含有す
    る再湿性接着剤が、非付設部分を残したパターンとして
    付設されており、かつ各非付設部分が基材の端縁に通じ
    ていることを特徴とする展示パネル用台板。
  2. 【請求項2】 板状の基材の表面に、ポリビニルアルコ
    ールを全固形分に対して15wt%〜75wt%含有す
    る再湿性接着剤が、網目状に付設されていることを特徴
    とする展示パネル用台板。
  3. 【請求項3】 前記板状の基材が、表面にスキン層を有
    する発泡ポリスチレン板であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の展示パネル用台板。
  4. 【請求項4】 前記再湿性接着剤が、ポリ酢酸ビニルエ
    マルジョンを含有することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の展示パネル用台板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005274926A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Sekisui Plastics Co Ltd 展示パネル用台板および展示パネル
JP2007090611A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Sekisui Plastics Co Ltd 展示パネル用台板及び展示パネル

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JP2005274926A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Sekisui Plastics Co Ltd 展示パネル用台板および展示パネル
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