JP2001199053A - スクリーン印刷版清浄用粘着シート - Google Patents
スクリーン印刷版清浄用粘着シートInfo
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- JP2001199053A JP2001199053A JP2000009737A JP2000009737A JP2001199053A JP 2001199053 A JP2001199053 A JP 2001199053A JP 2000009737 A JP2000009737 A JP 2000009737A JP 2000009737 A JP2000009737 A JP 2000009737A JP 2001199053 A JP2001199053 A JP 2001199053A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペース
トの除去性に優れるとともに、該スクリーン印刷版を傷
めることなく剥離できるスクリーン印刷版清浄用シート
を得る。 【解決手段】 スクリーン印刷版清浄用粘着シートは、
基材と、該基材の少なくとも片面に形成された粘着剤層
とで構成されているスクリーン印刷版清浄用粘着シート
であって、前記粘着剤層が微粒子を含有していることを
特徴とする。前記微粒子の平均粒径は、例えば０．０１
〜１０μｍである。また、前記粘着シートの粘着力は、
ＪＩＳ Ｚ ０２３７に準拠した測定法で、４Ｎ／２５
ｍｍ程度以下であってもよい。
トの除去性に優れるとともに、該スクリーン印刷版を傷
めることなく剥離できるスクリーン印刷版清浄用シート
を得る。 【解決手段】 スクリーン印刷版清浄用粘着シートは、
基材と、該基材の少なくとも片面に形成された粘着剤層
とで構成されているスクリーン印刷版清浄用粘着シート
であって、前記粘着剤層が微粒子を含有していることを
特徴とする。前記微粒子の平均粒径は、例えば０．０１
〜１０μｍである。また、前記粘着シートの粘着力は、
ＪＩＳ Ｚ ０２３７に準拠した測定法で、４Ｎ／２５
ｍｍ程度以下であってもよい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン印刷の
際にスクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペースト（イ
ンキ）を除去する清浄用粘着シートに関する。
際にスクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペースト（イ
ンキ）を除去する清浄用粘着シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】スクリーン印刷において、一定の印刷回
数を経ると、スクリーン印刷版にペースト（インキ）が
裏回りして被印刷物を汚染したり、印刷画像に滲みが生
じて、正確で美麗な印刷ができない状態となる。従来、
このようなスクリーン印刷時の滲み等を防止するため
に、版の裏側に裏回りしたペーストを粘着シートを用い
て除去する方法が知られている。
数を経ると、スクリーン印刷版にペースト（インキ）が
裏回りして被印刷物を汚染したり、印刷画像に滲みが生
じて、正確で美麗な印刷ができない状態となる。従来、
このようなスクリーン印刷時の滲み等を防止するため
に、版の裏側に裏回りしたペーストを粘着シートを用い
て除去する方法が知られている。
【０００３】例えば、特開平３−７４８９３号公報に
は、プリント配線板のスクリーン印刷方法として、粘着
シートの粘着面にスクリーン印刷することにより版の裏
に回ったペーストを除去する方法が開示されている。ま
た、特開平６−２９７６８１号公報にも、粘着シートを
版に付着させるとともに、これを剥がすことにより、裏
回りしたペーストを除去する方法が記載されている。こ
の方法は溶剤を用いてウエスや紙で拭き取る方法に比
べ、ウエスや紙から発生するゴミやほこりなどの影響が
なく、ゴミやほこりによる印刷不良を防止できるとして
いる。しかし、前記文献には、裏回りしたペーストの除
去に用いる粘着シートに関する記述はほとんどなく、わ
ずかに特開平３−７４８９３号公報に、適切なフィルム
の厚みと粘着力の記述があるのみである。
は、プリント配線板のスクリーン印刷方法として、粘着
シートの粘着面にスクリーン印刷することにより版の裏
に回ったペーストを除去する方法が開示されている。ま
た、特開平６−２９７６８１号公報にも、粘着シートを
版に付着させるとともに、これを剥がすことにより、裏
回りしたペーストを除去する方法が記載されている。こ
の方法は溶剤を用いてウエスや紙で拭き取る方法に比
べ、ウエスや紙から発生するゴミやほこりなどの影響が
なく、ゴミやほこりによる印刷不良を防止できるとして
いる。しかし、前記文献には、裏回りしたペーストの除
去に用いる粘着シートに関する記述はほとんどなく、わ
ずかに特開平３−７４８９３号公報に、適切なフィルム
の厚みと粘着力の記述があるのみである。
【０００４】そこで、本発明者らは、実際に粘着シート
を使用して裏回りしたペーストの除去を試みたが、一般
に使用されている粘着テープや粘着シートでは、いずれ
も期待した効果が得られなかった。例えば、粘着力の弱
い粘着シートでは、裏回りしたペーストを十分除去でき
るものがなく、粘着力の強い粘着シートでは、ペースト
は除去できるものの、粘着力が強すぎるためにスクリー
ン版から剥がすのが困難である上、スクリーン版の乳剤
が版から引き剥がされてしまうという不具合が起こっ
た。
を使用して裏回りしたペーストの除去を試みたが、一般
に使用されている粘着テープや粘着シートでは、いずれ
も期待した効果が得られなかった。例えば、粘着力の弱
い粘着シートでは、裏回りしたペーストを十分除去でき
るものがなく、粘着力の強い粘着シートでは、ペースト
は除去できるものの、粘着力が強すぎるためにスクリー
ン版から剥がすのが困難である上、スクリーン版の乳剤
が版から引き剥がされてしまうという不具合が起こっ
た。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、スクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペーストの除
去性に優れるとともに、該スクリーン印刷版を傷めるこ
となく剥離できるスクリーン印刷版清浄用シートを提供
することにある。
は、スクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペーストの除
去性に優れるとともに、該スクリーン印刷版を傷めるこ
となく剥離できるスクリーン印刷版清浄用シートを提供
することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記目的を達
成するために鋭意検討した結果、微粒子を含有する粘着
剤層を備えた粘着シートを用いると、スクリーン版の裏
側に裏回りしたペースト（インキ）を、該スクリーン印
刷版を傷めることなく、確実に付着させて除去できるこ
とを見いだし、本発明を完成した。
成するために鋭意検討した結果、微粒子を含有する粘着
剤層を備えた粘着シートを用いると、スクリーン版の裏
側に裏回りしたペースト（インキ）を、該スクリーン印
刷版を傷めることなく、確実に付着させて除去できるこ
とを見いだし、本発明を完成した。
【０００７】すなわち、本発明は、基材と、該基材の少
なくとも片面に形成された粘着剤層とで構成されている
スクリーン印刷版清浄用粘着シートであって、前記粘着
剤層が微粒子を含有していることを特徴とするスクリー
ン印刷版清浄用粘着シートを提供する。前記微粒子の平
均粒径は、例えば０．０１〜１０μｍ程度である。ま
た、前記粘着シートの粘着剤層の粘着力は、ＪＩＳ Ｚ
０２３７に準拠した測定法で、例えば４Ｎ／２５ｍｍ
以下である。
なくとも片面に形成された粘着剤層とで構成されている
スクリーン印刷版清浄用粘着シートであって、前記粘着
剤層が微粒子を含有していることを特徴とするスクリー
ン印刷版清浄用粘着シートを提供する。前記微粒子の平
均粒径は、例えば０．０１〜１０μｍ程度である。ま
た、前記粘着シートの粘着剤層の粘着力は、ＪＩＳ Ｚ
０２３７に準拠した測定法で、例えば４Ｎ／２５ｍｍ
以下である。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の粘着シートの基材として
は特に制限はないが、ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレンフィルム、これらのブレンドフィルム等のポリオ
レフィン系フィルム；ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム等のポリエステルフィルムなどのプラスチックフィ
ルムが紙粉の発生のおそれがなく好適に使用される。基
材の厚みも特に制限されず、強度や作業性などを考慮し
て適宜設定できるが、一般には１０〜５００μｍ、好ま
しくは１２〜２００μｍ、更に好ましくは１５〜１００
μｍ程度である。
は特に制限はないが、ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレンフィルム、これらのブレンドフィルム等のポリオ
レフィン系フィルム；ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム等のポリエステルフィルムなどのプラスチックフィ
ルムが紙粉の発生のおそれがなく好適に使用される。基
材の厚みも特に制限されず、強度や作業性などを考慮し
て適宜設定できるが、一般には１０〜５００μｍ、好ま
しくは１２〜２００μｍ、更に好ましくは１５〜１００
μｍ程度である。
【０００９】本発明の粘着シートの粘着剤層を構成する
粘着剤としては、特に限定されず、例えば、ゴム系（例
えば、天然ゴム系、スチレン−ブタジエン共重合体系、
ポリイソブチレン系、スチレン−イソプレン−スチレン
共重合体系など）、アクリル系（例えば、アクリル酸Ｃ
2-10アルキルエステルを主構成モノマーとするアクリル
酸エステル共重合体）など、任意の粘着剤が使用でき
る。
粘着剤としては、特に限定されず、例えば、ゴム系（例
えば、天然ゴム系、スチレン−ブタジエン共重合体系、
ポリイソブチレン系、スチレン−イソプレン−スチレン
共重合体系など）、アクリル系（例えば、アクリル酸Ｃ
2-10アルキルエステルを主構成モノマーとするアクリル
酸エステル共重合体）など、任意の粘着剤が使用でき
る。
【００１０】本発明の重要な特徴は、前記粘着剤層が微
粒子を含有している点にある。微粒子を含有する粘着剤
層は、微粒子を粘着剤中に添加し、分散させた粘着剤組
成物を基材上に塗工することにより形成できる。このよ
うな微粒子としては、粘着剤と相溶しないものであれば
特に限定されず、例えば、ポリメタクリル酸メチル系樹
脂、メラミン系樹脂などの合成樹脂又は天然樹脂からな
る有機微粒子；アモルファスシリカ、アルミナなどの無
機酸化物、無機水酸化物、無機塩などからなる無機微粒
子などが例示できる。
粒子を含有している点にある。微粒子を含有する粘着剤
層は、微粒子を粘着剤中に添加し、分散させた粘着剤組
成物を基材上に塗工することにより形成できる。このよ
うな微粒子としては、粘着剤と相溶しないものであれば
特に限定されず、例えば、ポリメタクリル酸メチル系樹
脂、メラミン系樹脂などの合成樹脂又は天然樹脂からな
る有機微粒子；アモルファスシリカ、アルミナなどの無
機酸化物、無機水酸化物、無機塩などからなる無機微粒
子などが例示できる。
【００１１】粘着剤層中の微粒子の含有量は、微粒子の
種類によっても異なるが、粘着剤層を構成するベースポ
リマー（粘着剤の主体となるポリマー）１００重量部に
対して、通常５〜７０重量部程度、好ましくは１０〜５
０重量部程度である。
種類によっても異なるが、粘着剤層を構成するベースポ
リマー（粘着剤の主体となるポリマー）１００重量部に
対して、通常５〜７０重量部程度、好ましくは１０〜５
０重量部程度である。
【００１２】また、微粒子を含有する粘着剤層は、必ず
しも微粒子を添加して微粒子を分散させた粘着剤組成物
を塗工して形成する必要はなく、初めは均一であっても
最終的に微粒子が分散した形態になっていればよい。例
えば、溶剤系の粘着剤を基材に塗工して粘着剤層を形成
する場合、相溶した均一な粘着剤組成物を基材に塗工し
た後、乾燥により溶剤を除去し、相分離を起こさせて非
粘着成分を主体とする微粒子状のドメインを形成させる
ことによっても、微粒子を含有する粘着剤層を得ること
ができる。なお、このような海島構造等における微粒子
状のドメインも本発明における微粒子に含まれる。
しも微粒子を添加して微粒子を分散させた粘着剤組成物
を塗工して形成する必要はなく、初めは均一であっても
最終的に微粒子が分散した形態になっていればよい。例
えば、溶剤系の粘着剤を基材に塗工して粘着剤層を形成
する場合、相溶した均一な粘着剤組成物を基材に塗工し
た後、乾燥により溶剤を除去し、相分離を起こさせて非
粘着成分を主体とする微粒子状のドメインを形成させる
ことによっても、微粒子を含有する粘着剤層を得ること
ができる。なお、このような海島構造等における微粒子
状のドメインも本発明における微粒子に含まれる。
【００１３】より具体的には、粘着剤塗工用の溶剤に可
溶で且つ塗工、乾燥後には粘着剤の主体をなすポリマー
と非相溶となり得る成分を塗工時の粘着剤組成物中に添
加しておくことにより、前記微粒子含有粘着剤層を形成
できる。この代表的な例として、アクリル系粘着剤にイ
ソシアネート系架橋剤などを過剰量（例えば、アクリル
系ポリマー１００重量部に対して１０〜３０重量部程
度）添加し、これを基材上に塗工して粘着剤層を形成す
る場合などが挙げられる。また、他の例として、アクリ
ル系やゴム系の粘着剤に、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル
樹脂、それらの共重合体、塩化ビニル−メチルメタクリ
レート共重合体などを添加し、これを基材上に塗工して
粘着剤層を形成する場合なども挙げられる。
溶で且つ塗工、乾燥後には粘着剤の主体をなすポリマー
と非相溶となり得る成分を塗工時の粘着剤組成物中に添
加しておくことにより、前記微粒子含有粘着剤層を形成
できる。この代表的な例として、アクリル系粘着剤にイ
ソシアネート系架橋剤などを過剰量（例えば、アクリル
系ポリマー１００重量部に対して１０〜３０重量部程
度）添加し、これを基材上に塗工して粘着剤層を形成す
る場合などが挙げられる。また、他の例として、アクリ
ル系やゴム系の粘着剤に、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル
樹脂、それらの共重合体、塩化ビニル−メチルメタクリ
レート共重合体などを添加し、これを基材上に塗工して
粘着剤層を形成する場合なども挙げられる。
【００１４】微粒子の平均粒径は、例えば０．０１〜１
０μｍ程度、好ましくは０．０１〜５μｍ程度である。
微粒子の平均粒径が０．０１μｍ未満の場合には、粘着
力が強すぎて粘着シートがスクリーン版から剥がれにく
くなる。また、微粒子の粒径が１０μｍを超えると、粘
着力が弱くなりすぎて、スクリーン版に裏回りしたペー
ストの除去能力が低下しやすくなる。
０μｍ程度、好ましくは０．０１〜５μｍ程度である。
微粒子の平均粒径が０．０１μｍ未満の場合には、粘着
力が強すぎて粘着シートがスクリーン版から剥がれにく
くなる。また、微粒子の粒径が１０μｍを超えると、粘
着力が弱くなりすぎて、スクリーン版に裏回りしたペー
ストの除去能力が低下しやすくなる。
【００１５】粘着剤層には、種々の添加剤、例えば、架
橋剤、可塑剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤、充填
剤、粘着付与剤などが含まれていてもよい。粘着剤層の
厚みは特に制限はなく、所定の特性が得られれば任意に
設定できる。例えば５〜５０００μｍ程度、好ましくは
１０〜２０００μｍ程度である。
橋剤、可塑剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤、充填
剤、粘着付与剤などが含まれていてもよい。粘着剤層の
厚みは特に制限はなく、所定の特性が得られれば任意に
設定できる。例えば５〜５０００μｍ程度、好ましくは
１０〜２０００μｍ程度である。
【００１６】本発明においては、粘着剤層の粘着力が、
ＪＩＳ Ｚ ０２３７に準拠した測定法で、４Ｎ／２５
ｍｍ以下（例えば、０．５〜４Ｎ／２５ｍｍ程度、特に
１〜３．５Ｎ／２５ｍｍ程度）であるのが好ましい。な
お、上記粘着力は、試験板としてＳＵＳ４３０ＢＡを用
い、粘着シートを試験板に圧着して１分後に測定したと
きの値である。
ＪＩＳ Ｚ ０２３７に準拠した測定法で、４Ｎ／２５
ｍｍ以下（例えば、０．５〜４Ｎ／２５ｍｍ程度、特に
１〜３．５Ｎ／２５ｍｍ程度）であるのが好ましい。な
お、上記粘着力は、試験板としてＳＵＳ４３０ＢＡを用
い、粘着シートを試験板に圧着して１分後に測定したと
きの値である。
【００１７】本発明の使用前の粘着シートの粘着力が４
Ｎ／２５ｍｍを超えると、スクリーン版から粘着シート
が剥がしにくくなりスクリーン版から乳剤を引き剥がし
たり、繰り返し作業することでスクリーンが伸びて印刷
不良を起こすおそれがある。なお、一般に粘着力が低い
とペーストの除去性が低下するが、本発明では、微粒子
を添加又は形成することにより粘着剤層の粘着力を落と
しているため、ペーストの除去性を高いレベルに維持し
つつ、スクリーン版の損傷を大幅に低減させることがで
きる。
Ｎ／２５ｍｍを超えると、スクリーン版から粘着シート
が剥がしにくくなりスクリーン版から乳剤を引き剥がし
たり、繰り返し作業することでスクリーンが伸びて印刷
不良を起こすおそれがある。なお、一般に粘着力が低い
とペーストの除去性が低下するが、本発明では、微粒子
を添加又は形成することにより粘着剤層の粘着力を落と
しているため、ペーストの除去性を高いレベルに維持し
つつ、スクリーン版の損傷を大幅に低減させることがで
きる。
【００１８】粘着シートの粘着力は、粘着剤層を構成す
る粘着剤（樹脂）の構成モノマーの種類や割合、架橋剤
の種類や割合、ガラス転移温度、平均分子量、粘着剤層
の厚み、粘着剤層中に存在する微粒子の種類や粒径及び
量などを適宜選択することにより調整できる。
る粘着剤（樹脂）の構成モノマーの種類や割合、架橋剤
の種類や割合、ガラス転移温度、平均分子量、粘着剤層
の厚み、粘着剤層中に存在する微粒子の種類や粒径及び
量などを適宜選択することにより調整できる。
【００１９】本発明の粘着シートは、前記のようにコー
ティング法などの慣用の方法を用いて基材上に粘着剤層
を形成することにより製造できる。本発明の粘着シート
によれば、元々粘着力の強い粘着剤でも、粘着剤層中に
存在する微粒子により見かけの粘着力が低下するため、
スクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペーストの除去性
を維持しつつ、スクリーン印刷版から適度な力で剥離す
ることができ、スクリーン印刷版を傷めることがない。
ティング法などの慣用の方法を用いて基材上に粘着剤層
を形成することにより製造できる。本発明の粘着シート
によれば、元々粘着力の強い粘着剤でも、粘着剤層中に
存在する微粒子により見かけの粘着力が低下するため、
スクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペーストの除去性
を維持しつつ、スクリーン印刷版から適度な力で剥離す
ることができ、スクリーン印刷版を傷めることがない。
【００２０】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
【００２１】実施例１ 厚さ０．０６ｍｍのポリエチレンフィルム（基材）の片
面に、アクリル系ポリマー［ブチルアクリレート／アク
リロニトリル／アクリル酸（重量比：９０／１０／２）
の共重合体］１００重量部に対しポリメタクリル酸メチ
ル系微粒子（平均粒径１〜２μｍ）２０重量部を分散さ
せた粘着剤組成物を、乾燥後の厚みが１０μｍとなるよ
うに塗布し、乾燥して、粘着シートを作製した。この粘
着シートの粘着力を、ＪＩＳ Ｚ ０２３７に準拠した
測定法（但し、試験板としてＳＵＳ４３０ＢＡを用い、
粘着シートを試験板に圧着して１分後に測定）により測
定したところ、２．３Ｎ／２５ｍｍであった。
面に、アクリル系ポリマー［ブチルアクリレート／アク
リロニトリル／アクリル酸（重量比：９０／１０／２）
の共重合体］１００重量部に対しポリメタクリル酸メチ
ル系微粒子（平均粒径１〜２μｍ）２０重量部を分散さ
せた粘着剤組成物を、乾燥後の厚みが１０μｍとなるよ
うに塗布し、乾燥して、粘着シートを作製した。この粘
着シートの粘着力を、ＪＩＳ Ｚ ０２３７に準拠した
測定法（但し、試験板としてＳＵＳ４３０ＢＡを用い、
粘着シートを試験板に圧着して１分後に測定）により測
定したところ、２．３Ｎ／２５ｍｍであった。
【００２２】実施例２ 厚さ０．０４ｍｍのポリプロピレン／ポリエチレン（重
量比：９０／１０）ブレンドフィルム（基材）の片面
に、アクリル系ポリマー［ブチルアクリレート／アクリ
ロニトリル／アクリル酸（重量比：９０／１０／２）の
共重合体］１００重量部とイソシアネート系架橋剤１７
重量部とを含む粘着剤組成物を、乾燥後の厚みが１０μ
ｍとなるように塗布し、乾燥して、粘着シートを作製し
た。なお、イソシアネート系架橋剤は微粒子ではない
が、粘着剤層には０．０１〜数μｍの無数のドメインが
観察された。この粘着シートの粘着力を実施例１と同様
にして測定したところ、２．０Ｎ／２５ｍｍであった。
量比：９０／１０）ブレンドフィルム（基材）の片面
に、アクリル系ポリマー［ブチルアクリレート／アクリ
ロニトリル／アクリル酸（重量比：９０／１０／２）の
共重合体］１００重量部とイソシアネート系架橋剤１７
重量部とを含む粘着剤組成物を、乾燥後の厚みが１０μ
ｍとなるように塗布し、乾燥して、粘着シートを作製し
た。なお、イソシアネート系架橋剤は微粒子ではない
が、粘着剤層には０．０１〜数μｍの無数のドメインが
観察された。この粘着シートの粘着力を実施例１と同様
にして測定したところ、２．０Ｎ／２５ｍｍであった。
【００２３】実施例３ 厚さ０．０６ｍｍのポリエチレンフィルム（基材）の片
面に、アクリル系ポリマー［ブチルアクリレート／アク
リル酸（重量比：９６／４）の共重合体］１００重量部
に対しメラミン系微粒子（平均粒径１〜２μｍ）３０重
量部を分散させた粘着剤組成物を、乾燥後の厚みが２０
μｍとなるように塗布し、乾燥して、粘着シートを作製
した。この粘着シートの粘着力を実施例１と同様にして
測定したところ、２．５Ｎ／２５ｍｍであった。
面に、アクリル系ポリマー［ブチルアクリレート／アク
リル酸（重量比：９６／４）の共重合体］１００重量部
に対しメラミン系微粒子（平均粒径１〜２μｍ）３０重
量部を分散させた粘着剤組成物を、乾燥後の厚みが２０
μｍとなるように塗布し、乾燥して、粘着シートを作製
した。この粘着シートの粘着力を実施例１と同様にして
測定したところ、２．５Ｎ／２５ｍｍであった。
【００２４】比較例１ 厚さ０．０６ｍｍのポリエチレンフィルム（基材）の片
面に、粘着剤としてアクリル系ポリマー［ブチルアクリ
レート／アクリロニトリル／アクリル酸（重量比：９０
／１０／２）の共重合体］を、乾燥後の厚みが１０μｍ
となるように塗布し、乾燥して、粘着シートを作製し
た。この粘着シートの粘着力を実施例１と同様にして測
定したところ、５．０Ｎ／２５ｍｍであった。
面に、粘着剤としてアクリル系ポリマー［ブチルアクリ
レート／アクリロニトリル／アクリル酸（重量比：９０
／１０／２）の共重合体］を、乾燥後の厚みが１０μｍ
となるように塗布し、乾燥して、粘着シートを作製し
た。この粘着シートの粘着力を実施例１と同様にして測
定したところ、５．０Ｎ／２５ｍｍであった。
【００２５】比較例２ 厚さ０．０４ｍｍのポリプロピレン／ポリエチレン（重
量比：９０／１０）ブレンドフィルム（基材）の片面
に、粘着剤としてアクリル系ポリマー［ブチルアクリレ
ート／アクリル酸（重量比：９６／４）の共重合体］
を、乾燥後の厚みが２０μｍとなるように塗布し、乾燥
して、粘着シートを作製した。この粘着シートの粘着力
を実施例１と同様にして測定したところ、７．５Ｎ／２
５ｍｍであった。
量比：９０／１０）ブレンドフィルム（基材）の片面
に、粘着剤としてアクリル系ポリマー［ブチルアクリレ
ート／アクリル酸（重量比：９６／４）の共重合体］
を、乾燥後の厚みが２０μｍとなるように塗布し、乾燥
して、粘着シートを作製した。この粘着シートの粘着力
を実施例１と同様にして測定したところ、７．５Ｎ／２
５ｍｍであった。
【００２６】評価試験 一定回数使用してペースト（プラズマディスプレイパネ
ル製造時に使用する蛍光体ペースト）が裏回りしたスク
リーン印刷版の裏側に、実施例及び比較例で得られた各
粘着シートを貼り付けて剥がすという操作を行い、各粘
着シートのスクリーン版からの剥離性及び裏回りしたペ
ーストの除去性について以下の基準で評価した。その結
果を表１に示す。 （１）スクリーン版からの剥離性 ○：スクリーン版を傷めることなく容易に剥離できた。 ×：剥離の際、スクリーン版の乳剤が版から引き剥がさ
れた。 （２）裏回りしたペーストの除去性 ○：裏回りしたペーストをきれいに除去できた。 ×：裏回りしたペーストを十分除去できなかった。
ル製造時に使用する蛍光体ペースト）が裏回りしたスク
リーン印刷版の裏側に、実施例及び比較例で得られた各
粘着シートを貼り付けて剥がすという操作を行い、各粘
着シートのスクリーン版からの剥離性及び裏回りしたペ
ーストの除去性について以下の基準で評価した。その結
果を表１に示す。 （１）スクリーン版からの剥離性 ○：スクリーン版を傷めることなく容易に剥離できた。 ×：剥離の際、スクリーン版の乳剤が版から引き剥がさ
れた。 （２）裏回りしたペーストの除去性 ○：裏回りしたペーストをきれいに除去できた。 ×：裏回りしたペーストを十分除去できなかった。
【００２７】
【表１】
【００２８】
【発明の効果】本発明のスクリーン印刷版清浄用粘着シ
ートによれば、粘着剤層に微粒子が含まれているため、
粘着力を適度に調整でき、スクリーン版の裏側に裏回り
したペーストの除去性に優れるとともに、スクリーン版
を傷めることなく剥離することができる。
ートによれば、粘着剤層に微粒子が含まれているため、
粘着力を適度に調整でき、スクリーン版の裏側に裏回り
したペーストの除去性に優れるとともに、スクリーン版
を傷めることなく剥離することができる。
Claims (3)
- 【請求項１】 基材と、該基材の少なくとも片面に形成
された粘着剤層とで構成されているスクリーン印刷版清
浄用粘着シートであって、前記粘着剤層が微粒子を含有
していることを特徴とするスクリーン印刷版清浄用粘着
シート。 - 【請求項２】 微粒子の平均粒径が０．０１〜１０μｍ
である請求項１記載のスクリーン印刷版清浄用粘着シー
ト。 - 【請求項３】 ＪＩＳ Ｚ ０２３７に準拠した測定法
で、粘着力が４Ｎ／２５ｍｍ以下である請求項１又は２
記載のスクリーン印刷版清浄用粘着シート。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000009737A JP3494943B2 (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | スクリーン印刷版清浄用粘着シート |
| KR10-2001-7011966A KR100387545B1 (ko) | 2000-01-19 | 2000-06-13 | 용제-함유물 제거용 점착 시이트 |
| EP00935649A EP1172209A4 (en) | 2000-01-19 | 2000-06-13 | STICKER FOR REMOVING A MATERIAL CONTAINING A SOLVENT |
| PCT/JP2000/003812 WO2001053100A1 (fr) | 2000-01-19 | 2000-06-13 | Autocollant pour retirer un materiau contenant un solvant |
| TW089111563A TWI284670B (en) | 2000-01-19 | 2000-06-14 | An adhesive sheet for removing substance containing solvents |
| US10/864,543 US20040221939A1 (en) | 2000-01-19 | 2004-06-10 | Pressure sensitive adhesive sheets for removal of solvent-containing substances |
| US10/864,531 US20040224150A1 (en) | 2000-01-19 | 2004-06-10 | Pressure sensitive adhesive sheets for removal of solvent-containing substances |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000009737A JP3494943B2 (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | スクリーン印刷版清浄用粘着シート |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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| JP3494943B2 JP3494943B2 (ja) | 2004-02-09 |
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ID=18537846
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|---|---|---|---|
| JP2000009737A Expired - Fee Related JP3494943B2 (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | スクリーン印刷版清浄用粘着シート |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3494943B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100831522B1 (ko) | 2004-11-12 | 2008-05-22 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 용제-함유물 제거용 점착 시트 |
| KR100833403B1 (ko) * | 2004-03-29 | 2008-05-28 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 형광체 제거용 점착 시트 |
| JP2008155393A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | National Printing Bureau | ブランケットシリンダ除塵装置 |
-
2000
- 2000-01-19 JP JP2000009737A patent/JP3494943B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100833403B1 (ko) * | 2004-03-29 | 2008-05-28 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 형광체 제거용 점착 시트 |
| KR100831522B1 (ko) | 2004-11-12 | 2008-05-22 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 용제-함유물 제거용 점착 시트 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3494943B2 (ja) | 2004-02-09 |
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