JP3239906U - エンドテープおよびエンドテープ付きワーク加工用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーン環境下で使用されるときの塵埃の発生を抑制することが可能なエンドテープを提供する。【解決手段】ワーク加工用シート30を巻き取ったロール30Aの外周面35に、ワーク加工用シートの終端部31を仮固定するためのエンドテープ100であって、樹脂基材と、樹脂基材の第一面の少なくとも一部に設けられた再剥離粘着剤層と、を備える。エンドテープに、樹脂基材を用いることにより、クリーン環境下で使用されるときの塵埃の発生を抑制可能である。再剥離粘着剤層は、アクリル系の樹脂を主成分とする粘着剤によって構成される。【選択図】図1

Description

本考案は、エンドテープおよびエンドテープ付きワーク加工用シートに関する。
長尺状物が巻き取られたロールにおいて、当該長尺状物の終端部をロールの外周面に固定することが可能であり、長尺状物の終端部をロールの外周面から剥がすことが可能である仮止め用のエンドテープが用いられている。
特許文献1には、巻回積層された厚手粘着テープの最外周末端部から前記巻回積層体の最外周面にかけて中央部に破断用の易切断線を設けた仮止め粘着テープを貼り付けた厚手粘着テープの巻止め構造が開示されている。
特許文献2には、ポリエチレンテレフタレートフィルムに、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体と、この共重合体に対して重量比で60~120%のフタル酸エステル系可塑剤とを混合した塗膜を設けたテープ端係止用テープが開示されている。
特許文献3には、一面を粘着面とした所定長さの帯状シールの前端または後端に、非粘着性の撮み部をもつエンドシールが開示されている。
実公昭61-024546号公報 実公昭50-003559号公報 特許第2946070号公報
半導体ウエハ等のワークを加工するワーク加工プロセスは、塵埃の汚染を抑制するために、クリーン環境が保たれた作業空間で行われる。
上記の特許文献1に開示されている仮止め用のエンドテープは、塵埃の汚染抑制が求められるような、ロール状のワーク加工用シートの終端部を仮固定するために用いられることは考慮されていない。上記の特許文献2に開示される仮止め用のエンドテープは、フィルム基材上に、多量の可塑剤を含む塗膜が形成されているため、特許文献2のエンドテープを、ロール状のワーク加工用シートの終端部に長時間貼付させた場合、塗膜に含まれる可塑剤が染み出すことによって、ワーク加工用シートの表面への移行によるワーク加工用シートの汚染、エンドテープの基材への移行によるエンドテープ自体の汚染、及び製造ラインへの汚染などの不具合が生じることがある。このため、特許文献2に開示される仮止め用のエンドテープは、ロール状のワーク加工用シートの端部の仮止め用のテープとして、使用に耐えない状態となる場合がある。上記の特許文献3に開示される仮止め用のエンドテープは、クラフト紙からなる紙基材を用いており、塵埃の汚染抑制効果が低い。このように、従来の仮止め用のエンドテープは、ワーク加工用シートの端部の仮止め用のテープとして不適当であるか、クリーン環境下におけるワーク加工プロセスで使用されるには、塵埃の汚染抑制が不十分であることが懸念される。
本考案の目的は、ワーク加工用シートを巻き取ったロールの外周面に、ワーク加工用シートの終端部を仮固定するために用いられるエンドテープにおいて、クリーン環境下で使用されるときの塵埃の発生を抑制することが可能なエンドテープ、及び当該エンドテープが貼付されたエンドテープ付きワーク加工用シートを提供することである。
[1]
ワーク加工用シートを巻き取ったロールの外周面に、前記ワーク加工用シートの終端部を仮固定するためのエンドテープであって、樹脂基材と、前記樹脂基材の第一面の少なくとも一部に設けられた再剥離粘着剤層と、を備える、エンドテープ。
[2]
[1]に記載のエンドテープにおいて、前記樹脂基材が、白色に着色された着色樹脂基材である、エンドテープ。
[3]
[1]又は[2]に記載のエンドテープにおいて、前記樹脂基材の厚さが、50μm以上、150μm以下である、エンドテープ。
[4]
[1]から[3]のいずれか一項に記載のエンドテープにおいて、前記エンドテープは、長手方向と短手方向とを有し、前記短手方向の長さ(W)に対する前記長手方向の長さ(L)の比(L/W)が、1.5以上、6.0以下である、エンドテープ。
[5]
[1]から[4]のいずれか一項に記載のエンドテープにおいて、前記第一面は、粘着力を有する前記再剥離粘着剤層からなる粘着部と、粘着力を有しない非粘着部とを含む、エンドテープ。
[6]
[5]に記載のエンドテープにおいて、前記エンドテープは、長手方向と短手方向とを有し、前記非粘着部が、前記長手方向の一端側に設けられている、エンドテープ。
[7]
[6]に記載のエンドテープにおいて、前記非粘着部における長手方向の長さ(L2)の割合は、前記エンドテープにおける前記長手方向の長さ(L)に対して、5%以上、35%以下である、エンドテープ。
[8]
ワーク加工用シートを巻き取ったロールの外周面に、前記ワーク加工用シートの終端部を仮固定するエンドテープが貼付されたエンドテープ付きワーク加工用シートであって、前記エンドテープは、樹脂基材と、前記樹脂基材の第一面の少なくとも一部に設けられた再剥離粘着剤層とを備えている、エンドテープ付きワーク加工用シート。
[9]
[8]に記載のエンドテープ付きワーク加工用シートにおいて、前記第一面は、粘着力を有する前記再剥離粘着剤層からなる粘着部と、粘着力を有しない非粘着部とを含む、エンドテープ付きワーク加工用シート。
[10]
[9]に記載のエンドテープ付きワーク加工用シートにおいて、前記エンドテープは、長手方向と短手方向とを有し、前記長手方向が、前記ワーク加工用シートの幅方向に対して、前記終端部と交差するように貼付され、前記非粘着部が、前記長手方向の一端側に設けられており、前記非粘着部は、前記ロールの巻回方向における前記終端部よりも巻芯側に配置され、前記粘着部は、前記終端部を跨いで貼付されている、エンドテープ付きワーク加工用シート。
本考案によれば、ワーク加工用シートを巻き取ったロールの外周面に、ワーク加工用シートの終端部を仮固定するために用いられるエンドテープにおいて、クリーン環境下で使用されるときの塵埃の発生を抑制することが可能なエンドテープ、及び当該エンドテープが貼付されたエンドテープ付きワーク加工用シートが提供できる。
第一実施形態に係るエンドテープが用いられたエンドテープ付きワーク加工用シートの一例を模式的に表す斜視図である。 図1のII-II断面を示す断面図である。 (A)は、第一実施形態に係るエンドテープの一例を模式的に表す断面図であり、(B)は、第一実施形態に係るエンドテープの平面図である。 第二実施形態に係るエンドテープの一例を模式的に表す断面図である。 (A)は、第三実施形態に係るエンドテープの一例を模式的に表す断面図であり、(B)は、第三実施形態に係るエンドテープの平面図である。 第四実施形態に係るエンドテープの一例を模式的に表す断面図である。 第五実施形態に係るエンドテープの一例を模式的に表す断面図である。 第六実施形態に係るエンドテープ付きワーク加工用シートの一例を模式的に表す拡大斜視図である。 図8のIX-IX断面を示す拡大断面図である。
以下、本考案の好ましい実施形態に係るエンドテープ、及びエンドテープ付きワーク加工用シートについて、各実施形態を例に挙げて説明する。本考案は、以下の実施形態の内容に限定されない。
<エンドテープ>
本考案の一態様であるエンドテープは、ワーク加工用シートを巻き取ったロールの外周面に、前記ワーク加工用シートの終端部を仮固定するためのエンドテープであって、樹脂基材と、前記樹脂基材の第一面の少なくとも一部に設けられた再剥離粘着剤層と、を備える。
本明細書において、ワークを加工するために使用されるシートを、ワーク加工用シートと称する。ワークとしては、具体的には、半導体部材(半導体ウエハ、及び半導体パッケージ等)、セラミック基板(アルミナ基板、及びサファイア基板等)、及びガラス部材(ガラス基板、及びガラス板等)などが挙げられる。半導体ウエハは、例えば、シリコンウエハであってもよく、ガリウム・砒素、炭化ケイ素、窒化ガリウム、窒化アルミニウムガリウム、及び酸化ガリウム等の化合物半導体ウエハであってもよい。ワーク加工用シートは、具体的には、例えば、バックグラインドシート、ダイシングシート、エキスパンドシート、及びピックアップシートからなる群から選ばれる少なくともいずれかとして適用される。
以下、本考案の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、図面においては、説明を容易にするために拡大又は縮小をして図示した部分がある。
(第一実施形態)
図1には、第一実施形態に係るエンドテープ100が用いられたエンドテープ付きワーク加工用シート300が模式的に示されており、図2には、図1のII-II断面図が示されている。エンドテープ付きワーク加工用シート300は、第一実施形態に係るエンドテープ100が用いられた一実施形態である。
図1及び図2に示されるように、ワーク加工用シート30のロール30Aは、巻芯33の外周面に、長尺状のワーク加工用シート30が巻き付けられており、ワーク加工用シート30の巻き取り開始時の始端部(不図示)から、巻き取り終了時の終端部31まで、巻回方向Rに巻回されることによって形成されている。ワーク加工用シート30のロール30Aにおける終端部31(以下、ワーク加工用シート30の終端部31とも称する)には、ロール30Aの幅方向CD(つまり、ロール30Aの軸方向)における中央部付近の1箇所に、巻回方向Rに沿って、エンドテープ100が貼付されている。エンドテープ100によって、ワーク加工用シート30の終端部31が、ロール30Aの外周面35に仮固定されており、エンドテープ付きワーク加工用シート300が使用されるまでの間、エンドテープ100は、ワーク加工用シート30の終端部31に貼付されている。エンドテープ付きワーク加工用シート300が使用に供され、ロール30Aが巻き解かれるときに、エンドテープ100は、ワーク加工用シート30の終端部31から剥がされる。ワーク加工用シート30は、着色されている場合があり、例えば、ワーク加工用シート30においては、青色を呈している。
図3(A)には、エンドテープ付きワーク加工用シート300に用いられたエンドテープ100の断面が模式的に表されている。図3(A)に示されるように、エンドテープ100は、樹脂基材10と、樹脂基材10の第一面11に設けられた再剥離粘着剤層20と、を備える。エンドテープ100において、再剥離粘着剤層20は、樹脂基材10の第一面11の全面に設けられている。
本実施形態に係るエンドテープ100において、樹脂基材10を用いることにより、クリーン環境下で使用されるときの塵埃の発生を抑制することが可能である。
樹脂基材10の材質は、特に限定されない。樹脂基材10の材質は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)などの樹脂が挙げられる。
樹脂基材10の厚さ(T1)は、特に限定されない。樹脂基材10の厚さ(T1)は、エンドテープ100をワーク加工用シート30の外周面35から剥がすときの剥離性を容易にする観点で、例えば、50μm以上であることが好ましく、60μm以上であることがより好ましく、70μm以上であることがさらに好ましい。
樹脂基材10の厚さ(T1)は、例えば、150μm以下であることが好ましく、120μm以下であることがより好ましく、100μm以下であることがさらに好ましい。
本実施形態に係るエンドテープ100において、樹脂基材10は、着色されておらず、無色透明である。樹脂基材10は、無色透明に限られず、着色されていてもよい。樹脂基材10は、着色の有無にかかわらず、光透過性を有していてもよい。樹脂基材10は、光透過性を有していなくてもよい。樹脂基材10が着色される場合、着色される色は特に限定されず、どのような色でもよい。樹脂基材10が着色される場合の色は、エンドテープ付きワーク加工用シート300に貼り付けられたエンドテープ100の視認性の観点、及びエンドテープ100へ印刷性の観点で、後述の第二実施形態で説明するように、白色に着色されていることが好ましい。
再剥離粘着剤層20の厚さ(T2)は、特に限定されない。再剥離粘着剤層20の厚さ(T2)は、エンドテープ100がワーク加工用シート30の終端部31から意図しない剥離の発生を抑制する観点で、例えば、5μm以上であることが好ましく、10μm以上であることがより好ましく、15μm以上であることがさらに好ましい。
再剥離粘着剤層20の厚さ(T2)は、エンドテープ100をワーク加工用シート30の外周面35から剥がすときの剥離性を容易にする観点で、例えば、40μm以下であることが好ましく、30μm以下であることがより好ましく、20μm以下であることがさらに好ましい。
再剥離粘着剤層20は、特に限定されず、例えば、アクリル系、ゴム系、シリコーン系、ウレタン系等の樹脂を主成分とする粘着剤で構成された層であることが挙げられる。これらの中でも、再剥離粘着剤層20は、アクリル系の樹脂を主成分とする粘着剤(以下、アクリル系粘着剤と称する)によって構成された層であることが好ましい。再剥離粘着剤層20が、アクリル系粘着剤から構成される場合、アクリル系粘着剤は、溶剤型、エマルション型、ホットメルト型、及びエネルギー線硬化型のいずれであってもよい。
再剥離粘着剤層20は、具体的には、次のような特性を有する。エンドテープ100の再剥離粘着剤層20を、ワーク加工用シート30の終端部31を含む外周面35に貼り合わせた後、エンドテープ付きワーク加工用シート300を搬送するときには、当該外周面35から、再剥離粘着剤層20が剥離することが抑制される。一方、エンドテープ付きワーク加工用シート300が使用される場合において、エンドテープ100をワーク加工用シート30の外周面35から剥離するときには、再剥離粘着剤層20は、当該ワーク加工用シート30の外周面35に残留することが抑制される。つまり、再剥離粘着剤層20は、ワーク加工用シート30に対する貼付および剥離を繰り返し行うことが可能である再剥離可能な粘着剤層であって、ワーク加工用シート30の終端部31を含む外周面35に貼付した後、糊残りせずに剥離させることが可能であり、剥離後に、再度貼付させることが可能な粘着剤層である。
再剥離粘着剤層20を形成する方法は特に限定されない。例えば、再剥離粘着剤層20を形成する第一の方法としては、樹脂基材10の第一面11に、再剥離粘着剤層20を形成するための粘着剤組成物を直接塗布することによって設けてもよい。この場合、エンドテープ100が使用されるまでの間、再剥離粘着剤層20の表面(再剥離粘着剤層20における樹脂基材10の第一面11側の面と反対側の面、例えば、図6の再剥離粘着剤層20の表面21を参照)を保護するために、必要に応じて、図示しない剥離シートの剥離性を備える面が当該再剥離粘着剤層20の表面に積層されることが好ましい。
再剥離粘着剤層20を形成する第二の方法としては、図示しない剥離シートの剥離性を備える一方の面に、再剥離粘着剤層20を形成するための粘着剤組成物を塗布して再剥離粘着剤層20を設けた後、再剥離粘着剤層20を樹脂基材10の第一面11に積層して、当該再剥離粘着剤層20を樹脂基材10に転写してもよい。この場合、エンドテープ100が使用されるまでの間、剥離シートは、再剥離粘着剤層20から剥離させることなく、そのまま付着させておくことが好ましい。
粘着剤組成物の塗布方法としては、公知の塗布方法を採用することができる。また、剥離シートとしては、例えば、各種の紙又は各種プラスチックフィルムの基材上に、シリコーン系樹脂などの剥離剤を塗布して形成した剥離剤層を設けた剥離シートなどが挙げられる。
アクリル系粘着剤としては、例えば、(1)粘着性を与えるガラス転移温度が低い(低Tg)主モノマー成分、(2)接着性及び凝集力の少なくとも一方の特性を与えるガラス転移温度が高い(高Tg)コモノマー成分、(3)架橋又は接着性改良のための官能基含有モノマー成分を主とする重合体または共重合体を含む。
(1)主モノマー成分
主モノマー成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、具体的には、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2-エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、及びメタクリル酸ベンジル等が挙げられる。
本明細書において、「(メタ)アクリル」は、アクリルおよびメタクリルの両方を意味する。他の類似用語についても同様である。
(2)コモノマー成分
コモノマー成分としては(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、酢酸ビニル、スチレン、及びアクリロニトリル等が挙げられる。
(3)官能基含有モノマー成分
官能基含有モノマー成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、及びイタコン酸等のカルボキシル基含有モノマー、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4-ヒドロキシブチル、及びN-メチロールアクリルアミド等のヒドロキシル基含有モノマー、(メタ)アクリルアミド、並びに、グリシジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
モノマーの種類、分子量の選択等により、用途に応じた品質及び特性を得ることができる。
アクリル系粘着剤は、架橋型、非架橋型のいずれも使用できる。
アクリル系粘着剤が架橋型の場合、エポキシ系化合物、イソシアナート系化合物、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩、アミン化合物、ヒドラジン化合物、及びアルデヒド系化合物等の各種架橋剤が挙げられる。アクリル系粘着剤が架橋型の場合、放射線照射により架橋させる方法等も挙げられる。
再剥離粘着剤層20は、必要に応じ、例えば、粘着付与剤、可塑剤、充填剤、老化防止剤、染料、及び顔料等の各種添加剤が添加されてもよい。
図3(B)には、エンドテープ100を再剥離粘着剤層20側(すなわち、樹脂基材10の第一面11側)から平面視した平面図が模式的に表されている。図3(B)に示されるように、エンドテープ100は、長手方向と短手方向とを有している。
エンドテープ100において、長手方向の長さ(L)と、短手方向の長さ(W)との割合は特に限定されない。ワーク加工用シート30の終端部31を仮固定するときの固定力を高める観点で、短手方向の長さ(W)に対する長手方向の長さ(L)の比(L/W)は、1.5以上であることが好ましく、1.8以上であることがより好ましく、2.0以上であることがさらに好ましい。
短手方向の長さ(W)に対する長手方向の長さ(L)の比(L/W)は、エンドテープ100の取り扱いやすさの観点で、6.0以下であることが好ましく、5.5以下であることがより好ましく、5.0以下であることがさらに好ましい。
長手方向の長さ(L)は、特に限定されず、例えば、15mm以上、600mm以下であることが好ましく、30mm以上、100mm以下であることがより好ましい。
短手方向の長さ(W)は、特に限定されず、例えば、10mm以上、100mm以下であることが好ましく、10mm以上、60mm以下であることがより好ましい。
(第一実施形態の作用効果)
本実施形態によれば、次のような作用効果を奏することができる。
(1)第一実施形態に係るエンドテープ100は、樹脂基材10と、樹脂基材10の第一面11に設けられた再剥離粘着剤層20と、を備える。エンドテープ100は、樹脂基材10を備えるため、クリーン環境下で使用されるときの塵埃の発生を抑制することが可能になる。
(第二実施形態)
図4には、エンドテープ101の断面が模式的に表されている。図4に示されるように、エンドテープ101は、白色に着色された着色樹脂基材12と、着色樹脂基材12の第一面13に設けられた再剥離粘着剤層20と、を備える。エンドテープ101において、再剥離粘着剤層20は、着色樹脂基材12の第一面13の全面に設けられている。
エンドテープ101において、樹脂基材10が白色に着色された着色樹脂基材12に変更された以外の具体例は、第一実施形態で説明した内容と同様である。着色樹脂基材12の白色は、一般的に白色と認識され得る色相であればよい。
着色樹脂基材12は、例えば、非発泡の樹脂基材でもよく、発泡樹脂基材であってもよい。着色樹脂基材12の材質の具体例は、第一実施形態で説明した樹脂基材10の材質と同様の樹脂が使用できる。着色樹脂基材12は、具体的には、シート状の樹脂基材として、白色顔料が練り込まれた非発泡のプラスチックフィルムでもよく、白色顔料が練り込まれた発泡プラスチックフィルムでもよく、白色顔料が練り込まれていない発泡プラスチックフィルムでもよい。また、着色樹脂基材12は、白色のコート層が設けられた非発泡のプラスチックフィルムでもよく、白色のコート層が設けられた発泡プラスチックフィルムでもよい。白色のコート層は、受容層を兼ねてもよい。
着色樹脂基材12は、より具体的には、表面が白色である樹脂基材として、発泡ポリエチレンテレフタレートフィルム、発泡ポリプロピレンフィルム、発泡ポリエチレンフィルム、及び発泡ポリスチレンフィルム等の発泡プラスチックフィルムが挙げられる。発泡プラスチックフィルムは、例えば、樹脂を延伸したときに微細な空洞が生成されることで得られる。また、発泡プラスチックフィルムは、例えば、二酸化チタン、及び炭酸カルシウムなどの白色顔料を含んでいることが好ましい。例えば、白色顔料を含む樹脂を延伸したフィルムは、白色顔料の周辺に微細な空洞が形成され、白色の紙のような質感が付与される。多孔質状であり、白色の紙のような質感が付与され、紙に類似した性質を有する発泡プラスチックフィルムは、いわゆる合成紙とも称される。
(第二実施形態の作用効果)
本実施形態によれば、次のような作用効果を奏することができる。
(1)第二実施形態に係るエンドテープ101は、白色に着色された着色樹脂基材12と、着色樹脂基材12の第一面13に設けられた再剥離粘着剤層20と、を備える。エンドテープ101は、着色樹脂基材12を備えるため、前記第一実施形態における作用効果(1)と同様の作用効果を奏することができる。
(2)エンドテープ101は、白色に着色された着色樹脂基材12を備えるため、エンドテープ付きワーク加工用シート300に貼り付けられたエンドテープ100に代えて、エンドテープ101を用いた場合、エンドテープ101の視認性が高まる。また、エンドテープ101へ印刷したときの印刷の視認性、印刷のしやすさ等の印刷性が高まる。
(第三実施形態)
図5(A)には、エンドテープ100Aの断面が模式的に表されている。図5(A)に示されるように、エンドテープ100Aは、樹脂基材10Aと、樹脂基材10Aの第一面11Aの一部に設けられた再剥離粘着剤層20と、を備える。第一面11Aは、粘着力を有する再剥離粘着剤層20からなる粘着部22と、粘着力を有しない非粘着部24とを含む。すなわち、エンドテープ100Aは、樹脂基材10Aの第一面11A側から平面視したとき、粘着部22と非粘着部24とを含んでいる。エンドテープ100Aにおいては、非粘着部24は、再剥離粘着剤層20が設けられない部位である。
エンドテープ100Aにおいて、再剥離粘着剤層20が、樹脂基材10Aの第一面11Aの一部に設けられ、樹脂基材10Aの第一面11Aは、粘着力を有する再剥離粘着剤層20からなる粘着部22と、粘着力を有しない非粘着部24とを含む点で、第一実施形態のエンドテープ100、及び第二実施形態のエンドテープ101と異なる。すなわち、エンドテープ100Aにおいて、粘着力を有する再剥離粘着剤層20からなる粘着部22と、粘着力を有しない非粘着部24とを含むこと以外は、第一実施形態及び第二実施形態で説明した内容と同様である。再剥離粘着剤層20の具体例は、第一実施形態で説明した再剥離粘着剤層20の内容と同様である。樹脂基材10Aの具体例は、第一実施形態で説明した樹脂基材10、又は第二実施形態で説明した着色樹脂基材12の内容と同様である。
図5(B)には、エンドテープ100Aを再剥離粘着剤層20側(すなわち、樹脂基材10Aの第一面11A側)から平面視した平面図が模式的に表されている。エンドテープ100Aは、長手方向と短手方向とを有している。図5(A)及び図5(B)に示されるように、エンドテープ100Aにおいて、樹脂基材10Aの第一面11Aには、粘着部22と非粘着部24とが、長手方向に沿って、順次設けられており、非粘着部24が、長手方向の一端側に設けられ、粘着部22が長手方向の他端側に設けられている。具体的には、樹脂基材10Aの第一面11Aに、エンドテープ100Aにおける第二端部E2側から第一端部E1側に向かって、再剥離粘着剤層20からなる粘着部22が、長手方向の長さ(L1)の寸法で設けられている。エンドテープ100Aにおける第一端部E1側には、再剥離粘着剤層20が設けられない非粘着部24が長手方向の長さ(L2)の寸法で設けられている。再剥離粘着剤層20からなる粘着部22は、再剥離粘着剤層20を形成するための再剥離粘着剤組成物が塗布された粘着部22であり、再剥離粘着剤層20が設けられない非粘着部24は、再剥離粘着剤層20を形成するための再剥離粘着剤組成物が塗布されない非粘着部24である。つまり、エンドテープ100を再剥離粘着剤層20側から平面視すると、粘着部22は、再剥離粘着剤層20が視認され、非粘着部24は、樹脂基材10Aの第一面11Aが視認される。
エンドテープ100Aが非粘着部24を備えていることで、エンドテープ100Aが用いられたエンドテープ付きワーク加工用シート300が使用される場合において、エンドテープ100Aをワーク加工用シート30の外周面35から剥離しやすくなる。具体的には、エンドテープ100Aがワーク加工用シート30の外周面35に貼付される場合、粘着部22は、ワーク加工用シート30の外周面35に貼付されているが、非粘着部24は、ワーク加工用シート30の外周面35に貼付されていない。このため、非粘着部24を把持することが可能になり、ワーク加工用シート30の外周面35からエンドテープ100Aを容易に剥離することができる。
エンドテープ100Aをワーク加工用シート30の外周面35から、より剥離しやすくする観点で、非粘着部24における長手方向の長さ(L2)の割合は、エンドテープ100Aにおける長手方向の長さ(L)に対して、5%以上、35%以下であることが好ましい。長手方向の長さ(L2)の割合は、エンドテープにおける長手方向の長さ(L)に対して、8%以上であってもよく、10%以上であってもよい。すなわち、本実施形態においては、エンドテープ100Aにおける長手方向の長さ(L)を100としたとき、非粘着部24の長手方向の長さ(L2)は、5~35の比率であり、粘着部22の長手方向の長さ(L1)は、95~65の比率である。
(第三実施形態の作用効果)
第三実施形態に係るエンドテープ100Aは、樹脂基材10Aと、樹脂基材10Aの第一面11Aに設けられた再剥離粘着剤層20と、を備える。このため、本実施形態によれば、前記第一実施形態における作用効果(1)及び前記第二実施形態における作用効果(2)と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、本実施形態によれば、(3)エンドテープ100Aは、第一面11Aに、粘着力を有する再剥離粘着剤層20からなる粘着部22と、粘着力を有しない非粘着部24とを含むため、非粘着部24を把持しやすくなる。その結果、エンドテープ100Aが用いられたエンドテープ付きワーク加工用シート300が使用される場合において、エンドテープ100Aをワーク加工用シート30の外周面35から剥離しやすくなる。
(第四実施形態)
図6には、エンドテープ100Bの断面が模式的に表されている。図6に示されるように、エンドテープ100Bは、樹脂基材10Aと、樹脂基材10Aの第一面11Aに設けられた再剥離粘着剤層20と、を備える。エンドテープ100Bにおいて、再剥離粘着剤層20は、樹脂基材10Aの第一面11Aの全面に設けられている。樹脂基材10Aの第一面11Aは、粘着力を有する再剥離粘着剤層20からなる粘着部22と、粘着力を有しない非粘着部24とを含む。エンドテープ100Bにおいては、非粘着部24は、再剥離粘着剤層20の表面21の一部に糊殺し層26が設けられた非粘着部24である。すなわち、図示しないが、エンドテープ100Bは、樹脂基材10Aの第一面11A側から平面視した場合、粘着部22と非粘着部24とを含んでおり、粘着部22は、再剥離粘着剤層20が視認され、非粘着部24は、糊殺し層26が視認される。
エンドテープ100Bにおいて、粘着力を有する再剥離粘着剤層20からなる粘着部22と、粘着力を有しない非粘着部24とを含むこと以外は、第一実施形態及び第二実施形態で説明した内容と同様である。すなわち、エンドテープ100Bにおいて、樹脂基材10Aの第一面11Aは、粘着力を有する再剥離粘着剤層20からなる粘着部22と、粘着力を有しない非粘着部24とを含む点で、第一実施形態のエンドテープ100、及び第二実施形態のエンドテープ101と異なる。再剥離粘着剤層20の具体例は、第一実施形態で説明した再剥離粘着剤層20の内容と同様である。樹脂基材10Aの具体例は、第一実施形態で説明した樹脂基材10、又は第二実施形態で説明した着色樹脂基材12の内容と同様である。
また、非粘着部24の構成が異なること以外、粘着部22および非粘着部24の具体例は、第三実施形態で説明した内容と同様である。具体的には、エンドテープ100Bにおいて、粘着力を有しない非粘着部24は、再剥離粘着剤層20の表面の一部に糊殺し層26が設けられることにより、再剥離粘着剤層20の粘着性を喪失させた非粘着部24である点で、第三実施形態の非粘着部24と異なる。エンドテープにおける長手方向の長さ(L)に対する非粘着部24における長手方向の長さ(L2)の割合、粘着部22の長さ(L1)、非粘着部24の長さ(L2)などの具体例は、第三実施形態で説明した内容と同様である。
図6に示されるように、エンドテープ100Bは、樹脂基材10Aの第一面11Aの全面に、エンドテープ100Bにおける第二端部E2側から第一端部E1側に向かって再剥離粘着剤層20が設けられており、エンドテープ100Bにおける第一端部E1側には、再剥離粘着剤層20の表面21に、糊殺し層26が設けられている。糊殺し層26の構成は、再剥離粘着剤層20の粘着性を喪失させることが可能であれば、特に限定されない。糊殺し層26は、例えば、再剥離粘着剤層20の粘着性を喪失させる塗布液を塗布及び乾燥させることで形成される。再剥離粘着剤層20の粘着性を喪失させる塗布液は、例えば、具体的には、紫外線硬化型インキ、及び酸化重合インキ等が挙げられる。糊殺し層26は、例えば、再剥離粘着剤層20の表面21の一部に、凸版印刷、及び凹版印刷等を施すことにより形成することができる。
(第四実施形態の作用効果)
本実施形態によれば、前記第三実施形態における作用効果(1)から(3)と同様の作用効果を奏することができる。
(第五実施形態)
図7には、エンドテープ100Cの断面が模式的に表されている。図7に示されるように、エンドテープ100Cは、樹脂基材10Aと、樹脂基材10Aの第一面11Aに設けられた再剥離粘着剤層20と、を備える。エンドテープ100Cにおいて、再剥離粘着剤層20は、樹脂基材10Aの第一面11Aの全面に設けられている。樹脂基材10Aの第一面11Aは、粘着力を有する再剥離粘着剤層20からなる粘着部22と、粘着力を有しない非粘着部24とを含む。エンドテープ100Cにおいては、非粘着部24は、再剥離粘着剤層20どうしを重ね合わせるように、エンドテープ100Cの一端側が折り曲げられた非粘着部24である。すなわち、図示しないが、エンドテープ100Cは、樹脂基材10Aの第一面11A側から平面視した場合、粘着部22と非粘着部24とを含んでおり、粘着部22は、再剥離粘着剤層20が視認され、非粘着部24は、樹脂基材10Aの第二面15Aが視認される。
エンドテープ100Cにおいて、粘着力を有する再剥離粘着剤層20からなる粘着部22と、粘着力を有しない非粘着部24とを含むこと以外は、第一実施形態及び第二実施形態で説明した内容と同様である。すなわち、エンドテープ100Cにおいて、樹脂基材10Aの第一面11Aは、粘着力を有する再剥離粘着剤層20からなる粘着部22と、粘着力を有しない非粘着部24とを含む点で、第一実施形態のエンドテープ100、及び第二実施形態のエンドテープ101と異なる。再剥離粘着剤層20の具体例は、第一実施形態で説明した再剥離粘着剤層20の内容と同様である。樹脂基材10Aの具体例は、第一実施形態で説明した樹脂基材10、又は第二実施形態で説明した着色樹脂基材12の内容と同様である。
また、非粘着部24の構成が異なること以外、粘着部22および非粘着部24の具体例は、第三実施形態で説明した内容と同様である。具体的には、エンドテープ100Cにおいて、粘着力を有しない非粘着部24は、再剥離粘着剤層20どうしを重ね合わせるように、エンドテープ100Cの一端側が折り曲げられて形成された非粘着部24である点で、第三実施形態の非粘着部24、及び第四実施形態の非粘着部24と異なる。エンドテープにおける長手方向の長さ(L)に対する非粘着部24における長手方向の長さ(L2)の割合、粘着部22の長さ(L1)、非粘着部24の長さ(L2)などの具体例は、第三実施形態で説明した内容と同様である。
図7に示されるように、エンドテープ100Cにおいて、樹脂基材10Aの第一面11Aの全面に、再剥離粘着剤層20が、エンドテープ100Cにおける第二端部E2側から第一端部E1側に向かって設けられている。エンドテープ100Cは、再剥離粘着剤層20側を内側、樹脂基材10Aの第二面15Aが外側になるように、エンドテープ100Cの第一端部E1側が折り返されている。エンドテープ100Cの第一端部E1側では、折り返された部分の再剥離粘着剤層20の表面21Bと、折り返されていない部分の再剥離粘着剤層20の表面21Aの一部とが重ねられ、折り返された部分における再剥離粘着剤層20の表面21B及び表面21Aが互いに貼付されることにより、非粘着部24が形成されている。エンドテープ100Cにおいて、非粘着部24は、樹脂基材10Aの再剥離粘着剤層20が設けられていない第二面15Aが、樹脂基材10Aの第一面11A側に露出している。
(第五実施形態の作用効果)
本実施形態によれば、前記第三実施形態で説明した作用効果(1)から(3)と同様の作用効果を奏することができる。
<エンドテープ付きワーク加工用シート>
本考案の一態様であるエンドテープ付きワーク加工用シートは、ワーク加工用シートを巻き取ったロールの外周面に、前記ワーク加工用シートの終端部を仮固定するエンドテープが貼付されたエンドテープ付きワーク加工用シートである。
前記エンドテープは、樹脂基材と、前記樹脂基材の第一面の少なくとも一部に設けられた再剥離粘着剤層とを備えている。
以下、図8及び図9を参照して、ワーク加工用シート30の終端部31にエンドテープ100Aが貼付された、エンドテープ付きワーク加工用シート300Aについて説明する。すなわち、第六実施形態に係るエンドテープ付きワーク加工用シート300Aは、前記第三実施形態で説明したエンドテープ100Aが使用された一実施形態でもある。
(第六実施形態)
図8には、エンドテープ付きワーク加工用シート300Aの拡大斜視図が模式的に表されており、図9には、図8のIX-IXの拡大断面図が表されている。図8及び図9に示されるように、エンドテープ付きワーク加工用シート300Aは、ワーク加工用シート30を巻き取ったロール30Aの外周面35に、ワーク加工用シート30の終端部31を仮固定するために、エンドテープ100Aが貼付されている。エンドテープ100Aは、樹脂基材10Aと、樹脂基材10Aの第一面11Aの一部に設けられた再剥離粘着剤層20とを備えている。
エンドテープ100Aにおいて、樹脂基材10Aの第一面11Aは、粘着力を有する再剥離粘着剤層20からなる粘着部22と、粘着力を有しない非粘着部24とを含む。エンドテープ100Aにおいては、非粘着部24は、再剥離粘着剤層20が設けられない非粘着部24である。エンドテープ100Aの具体例は、第三実施形態で説明した内容と同様である。エンドテープ付きワーク加工用シート300Aにおけるワーク加工用シート30の具体例は、第一実施形態に係るエンドテープ100が用いられたワーク加工用シート30と同様である。
エンドテープ100Aは、長手方向と短手方向とを有しており、長手方向の一端側である第一端部E1側に、非粘着部24が設けられ、長手方向の他端側である第二端部E2側に、粘着部22が設けられている。エンドテープ100Aの長手方向は、ワーク加工用シート30の幅方向CDに対して、ワーク加工用シート30の終端部31と交差するように貼付されている。非粘着部24は、ワーク加工用シート30が巻き取られたロール30Aの巻回方向Rにおける終端部31よりも、図示しない巻芯(図1及び図2の巻芯33を参照)側に配置されている。粘着部22は、終端部31の周辺に、終端部31を跨いで貼付されている。
エンドテープ100Aをワーク加工用シート30の終端部31に貼付する方法としては、特に限定されず、公知の方法が採用できる。例えば、長尺状の剥離シートの剥離面に、予め決められた寸法で形成したエンドテープ100Aを等間隔に貼付して巻き取られたエンドテープ100Aのロールを準備する工程と、当該ロールから、エンドテープ100Aを1枚剥がして、ワーク加工用シート30の終端部31に貼付して仮固定する工程とを備える方法が挙げられる。
エンドテープ付きワーク加工用シート300Aが使用されるまでの間、エンドテープ100Aは、ワーク加工用シート30の外周面35に貼付されている。エンドテープ付きワーク加工用シート300Aが使用されるときには、非粘着部24を把持することにより、エンドテープ100Aをワーク加工用シート30の外周面35から剥離して、ワーク加工用シート30のロール30Aが巻き解かれる。
(第六実施形態の作用効果)
本実施形態によれば、前記第三実施形態に係るエンドテープ100Aが使用されているため、前記第三実施形態おける作用効果(1)から(3)と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、本実施形態によれば、(4)終端部31よりも巻芯33側に非粘着部24が配置されているため、エンドテープ付きワーク加工用シート300Aが使用される場合において、エンドテープ100Aをワーク加工用シート30の外周面35からより剥離しやすくなる。
[実施形態の変形]
本考案は前述の実施形態に限定されず、本考案の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本考案に含まれる。
例えば、本明細書では、エンドテープが用いられるワーク加工用シート30が青色を呈していることを説明したが、青色に限られず、所望に応じた色相を呈してればよい。ワーク加工用シート30は、無色透明でもよい。
例えば、本明細書では、ワーク加工用シート30のロール30Aの終端部31を跨いで、終端部31の幅方向の中央部の一カ所において、エンドテープ100またはエンドテープ100Aが貼付される例を説明したが、これに限られず、当該終端部31を跨いで、終端部31の幅方向の複数個所に貼付されてもよい。
例えば、本明細書では、エンドテープ付きワーク加工用シートに用いられるエンドテープとして、エンドテープ100またはエンドテープ100Aを用いた例を説明したが、これに限られず、エンドテープ101、エンドテープ100B、又はエンドテープ100Cのいずれかのエンドテープを用いてもよい。
以下、本考案を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、これら各実施例は、本考案を限定するものではない。
[分子量測定]
アクリル酸エステル共重合体の重量平均分子量を以下の測定条件によるゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて測定した。
<測定条件>
・測定装置:東ソー社製,HCL-8020
・GPCカラム(以下の順に通過):東ソー社製
TSK gel MH-XL
TSK gel GMH-XL
TSK gel G2000H-XL
・測定溶媒:テトラヒドロフラン
・測定温度:40℃
[ウエハ汚染性評価]
後述の実施例1及び比較例1で作製したそれぞれのエンドテープを、30mm×65mmに切り出した。
後述の実施例2で作製したエンドテープは、長手方向端部の20mmの部分を再剥離粘着剤層形成用の再剥離粘着剤組成物が未塗布になるように切り出した。
切り出したエンドテープの長手方向の中心部に、はさみで1mmの切り込みを入れて試料を得た。シリコンウエハを用い、このシリコンウエハから10cm上部で、得られた試料を切り込みから引き裂いた。その後、試験に用いたシリコンウエハを、ウエハ表面検査装置(トプコン社製、製品名「WM-7S」)を用い、最大径2.0μm以上の残渣物(パーティクル)の個数を測定した。下記の評価基準により、ウエハ汚染性評価を評価した。
<評価基準>
残渣物(パーティクル)の個数が100個未満:A(○)
残渣物(パーティクル)の個数が100個以上:F(×)
下記の手順で、実施例1、実施例2、及び比較例1のエンドテープを作製した。
[再剥離粘着剤組成物の調製]
窒素雰囲気下、アクリル酸n-ブチル30質量部、アクリル酸2-エチルヘキシル(2EHA)60質量部、メタクリル酸メチル(MMA)7質量部、アクリル酸(AAc)3質量部およびアクリル酸2-ヒドロキシブチル(2HBA)0.9質量部に、アゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)0.25質量部を加えて、酢酸エチル中にて、60℃で24時間重合させて、重量平均分子量59万のアクリル酸エステル共重合体の溶液(不揮発分濃度45質量%)を得た。
得られたアクリル酸エステル共重合体の溶液100質量部に対して、トリレンジイソシアナート系架橋剤(三井化学社製、商品名:タケネートD101E、不揮発分濃度75.0質量%)2.3質量部を混合させて、不揮発分濃度を40質量%に調製し、再剥離粘着剤層形成用の再剥離粘着剤組成物の溶液を調製した。
[基材の用意]
基材として、下記の2種類の基材を用意した。
樹脂基材:ボイド型ポリプロピレン系合成紙(ユポコーポレーション社製 商品名:ユポSGP80、厚さ:80μm、白色)。
紙基材:上質紙(日本製紙社製 商品名:ジョウシツWMシール 64.0G、厚さ:73μm)。
(実施例1)
上記の再剥離粘着剤組成物の調製で得られた再剥離粘着剤組成物の溶液を、ロールナイフコーターによって剥離シート(リンテック社製、商品名:SP-8LK2)の剥離処理面に塗布して、90℃で1分間乾燥させ、厚さ20μmの再剥離粘着剤層を形成した。
形成した再剥離粘着剤層の表面に、上記で用意したボイド型ポリプロピレン系合成紙を貼り合わせて、エンドテープを作製した。
(実施例2)
ロールナイフコーターにポリエステルフィルムを装着した以外は、実施例1と同様にして、再剥離粘着剤組成物の溶液を塗布して、長手方向に、20mmの未塗布部分を設け、厚さ20μmの再剥離粘着剤層を部分的に形成した。形成した再剥離粘着剤層の表面に、上記で用意したボイド型ポリプロピレン系合成紙を貼り合わせて、エンドテープ(再剥離粘着剤組成物の溶液を部分塗布したエンドテープ)を作製した。
(比較例1)
実施例1と同様にして、剥離シートの剥離処理面に再剥離粘着剤組成物の溶液を塗布して、厚さ20μmの再剥離粘着剤層を形成した。形成した再剥離粘着剤層の表面に、上記で用意した紙基材を貼り合わせて、エンドテープを作製した。
Figure 0003239906000002
以上の結果から、実施例1及び実施例2で得られたエンドテープは、比較例1で得られたエンドテープよりもウエハ汚染性評価の結果が良好であることが分かる。
したがって、本考案のエンドテープによれば、クリーン環境下で使用されるときの塵埃の発生を抑制することが可能である。また、本考案のエンドテープを使用することにより、クリーン環境下で使用されるときの塵埃の発生を抑制することが可能な、エンドテープ付きワーク加工用シートが得られる。
10,10A…樹脂基材、12…着色樹脂基材、11,11A,13…第一面、15A…第二面、20…再剥離粘着剤層、21,21A,21B…表面、22…粘着部、24…非粘着部、26…糊殺し層、30…ワーク加工用シート、30A…ロール、31…終端部、33…巻芯、35…外周面、100,101,100A,100B,100C…エンドテープ、300,300A…エンドテープ付きワーク加工用シート、R…巻回方向、CD…幅方向、E1…第一端部、E2…第二端部

Claims (10)

  1. ワーク加工用シートを巻き取ったロールの外周面に、前記ワーク加工用シートの終端部を仮固定するためのエンドテープであって、
    樹脂基材と、
    前記樹脂基材の第一面の少なくとも一部に設けられた再剥離粘着剤層と、
    を備える、
    エンドテープ。
  2. 請求項1に記載のエンドテープにおいて、
    前記樹脂基材が、白色に着色された着色樹脂基材である、
    エンドテープ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のエンドテープにおいて、
    前記樹脂基材の厚さが、50μm以上、150μm以下である、
    エンドテープ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のエンドテープにおいて、
    前記エンドテープは、長手方向と短手方向とを有し、
    前記短手方向の長さ(W)に対する前記長手方向の長さ(L)の比(L/W)が、1.5以上、6.0以下である、
    エンドテープ。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のエンドテープにおいて、
    前記第一面は、粘着力を有する前記再剥離粘着剤層からなる粘着部と、粘着力を有しない非粘着部とを含む、
    エンドテープ。
  6. 請求項5に記載のエンドテープにおいて、
    前記エンドテープは、長手方向と短手方向とを有し、
    前記非粘着部が、前記長手方向の一端側に設けられている、
    エンドテープ。
  7. 請求項6に記載のエンドテープにおいて、
    前記非粘着部における長手方向の長さ(L2)の割合は、前記エンドテープにおける前記長手方向の長さ(L)に対して、5%以上、35%以下である、
    エンドテープ。
  8. ワーク加工用シートを巻き取ったロールの外周面に、前記ワーク加工用シートの終端部を仮固定するエンドテープが貼付されたエンドテープ付きワーク加工用シートであって、
    前記エンドテープは、樹脂基材と、前記樹脂基材の第一面の少なくとも一部に設けられた再剥離粘着剤層とを備えている、
    エンドテープ付きワーク加工用シート。
  9. 請求項8に記載のエンドテープ付きワーク加工用シートにおいて、
    前記第一面は、粘着力を有する前記再剥離粘着剤層からなる粘着部と、粘着力を有しない非粘着部とを含む、
    エンドテープ付きワーク加工用シート。
  10. 請求項9に記載のエンドテープ付きワーク加工用シートにおいて、
    前記エンドテープは、長手方向と短手方向とを有し、
    前記長手方向が、前記ワーク加工用シートの幅方向に対して、前記終端部と交差するように貼付され、
    前記非粘着部が、前記長手方向の一端側に設けられており、
    前記非粘着部は、前記ロールの巻回方向における前記終端部よりも巻芯側に配置され、
    前記粘着部は、前記終端部を跨いで貼付されている、
    エンドテープ付きワーク加工用シート。
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