JP3110939U - 多目的ボード - Google Patents
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Abstract
【課題】発泡率を下げても、また熱、温度、湿度の影響によっても反り返ることが無く、更に筆記特性も良い発泡スチロール製の多目的ボードを提供すること。
【解決手段】各種広告等の展示やメモ、写真等の貼着のために用いられる多目的ボードであって、発泡スチロール製のボード基材3と、該ボード基材3の表面及び裏面に貼り合わせたポリエチレン製の薄いシート4と、を有するボード本体2と、少なくともボード本体2の表面に形成した接着層5と、接着層5に着脱自在に貼着した剥離紙6と、を備えたことを特徴としており、これにより、ボード基材の発泡率を下げた場合でも、また熱、温度、湿度が変化した場合でも反ることを防止できて軽量化やコストダウンを達成することができ、更に、ボード本体の筆記特性が良くなるとともにインキ等の塗布も容易となり、ボードの使い勝手が良くなる。
【選択図】図1
【解決手段】各種広告等の展示やメモ、写真等の貼着のために用いられる多目的ボードであって、発泡スチロール製のボード基材3と、該ボード基材3の表面及び裏面に貼り合わせたポリエチレン製の薄いシート4と、を有するボード本体2と、少なくともボード本体2の表面に形成した接着層5と、接着層5に着脱自在に貼着した剥離紙6と、を備えたことを特徴としており、これにより、ボード基材の発泡率を下げた場合でも、また熱、温度、湿度が変化した場合でも反ることを防止できて軽量化やコストダウンを達成することができ、更に、ボード本体の筆記特性が良くなるとともにインキ等の塗布も容易となり、ボードの使い勝手が良くなる。
【選択図】図1
Description
本考案は各種広告等を展示するためや、メモ、写真等を貼着するために用いられる発泡スチロール製の多目的ボードに係り、より詳しくは、発泡スチロール製のボード基材の表裏面にポリエチレン製の薄いシートを貼着して構成されることを特徴とする多目的ボードに関する。
従来から、家庭内等において各種のメモや写真、カタログ等を係止するものとして、あるいは、商品広告の手法等の一つとして展示会場等で製品カタログ等を係止するためのものとして、発泡スチロール製の多目的ボード(以下「発泡スチロールボード」という。)が用いられている。
即ち、この従来から提供されている発泡スチロールボードでは、発泡スチロール製のボード本体より構成されており、このボード本体を任意の寸法に切り取り、あるいはそのまま用いて、このボード本体に、画鋲やテープ等によりメモ、写真、広告等を係止して使用される。
あるいは、その他、図2に断面図で示したように、発泡スチロール製のボード本体32の表面に接着層33を形成するとともに、この接着層33に着脱自在に貼着された剥離紙34とにより構成されている形態の発泡スチロールボード31も提供されており、これを使用する場合には、剥離紙34の任意の部分をはがして接着層33を露出させ、この露出させた接着層33に写真、メモ、広告等を貼着する。そしてその後に、写真等を貼着したボード31を任意の形状に切り取り、あるいはそのまま、所望する箇所に設置等する。そしてこれにより、この発泡スチロールボードを伝言板、備忘板、写真台紙、自社製品の広告板に代用することが可能となる。
ところで、このように構成される発泡スチロールボードでは、取り扱いを容易にするために軽量化することが望ましく、この軽量化を達成するためには発泡率を高くする必要があり、また、発泡率を高くすることにより製造コストを下げる効果を得ることも可能となるが、発泡率を高くすると反り易いという問題点がある。
即ち、発泡スチロールは一般的に、熱、温度、湿度の影響を受け易く、熱を受け、あるいは、周囲の温度や湿度が変化すると反り易い性質を有しているが、軽量化やコストダウンのために発泡率を下げると、更に反り易くなってしまう。
その一方、反りを防止するために発泡率を下げると重くなるとともに硬くなってしまい、取り扱いが不便になるとともに、特に前述のような多目的ボードのボード本体として使用した場合には、切断等の加工がしにくくなってしまう。
また、周知の通り、発泡スチロールは時間の経過とともに内部のガスが抜けてしまうために、発泡率を上げて軽量化した場合でも、長時間経過すると硬化してしまうという問題がある。
更にまた、前述の発泡スチロールボードの使用に際しては、写真等を貼着した際に、それらの写真の横等に簡単なメモ等を筆記することが行われるが、一般的に発泡スチロールは筆記特性が悪いために、文字が見えづらくなってしまうという問題点も指摘されている。
そこで、本考案は、発泡率を下げても、また熱、温度、湿度の影響によっても反り返ることが無く、更に筆記特性も良い発泡スチロール製の多目的ボードを提供することを課題としている。
本考案の多目的ボードは、各種広告等の展示やメモ、写真等の貼着のために用いられる多目的ボードであって、発泡スチロール製のボード基材と、該ボード基材の表面及び裏面に貼り合わせたポリエチレン製シートと、を備えたことを特徴としている。
本考案の多目的ボードでは、発泡スチロール製のボード基材の表面及び裏面にポリエチレン製シートを貼り合わせているため、このシートの作用により、発泡率を下げた場合でも、また熱、温度、湿度が変化した場合でも、ボード基材が反り返ることを有効に防止することが可能である。
また、ボード基材の表面及び裏面にポリエチレン製シートを貼り合わせているため、ボード基材からのガス抜けを防止し、これによって、ボード基材が硬化してしまうことも防止できる。
更に、発泡スチロール製の生材のみで構成される従来の発泡スチロールボードと異なり、筆記特性が良いとともに、インキ等を塗布しやすいという利点も考えられる。
本考案の多目的ボードではボード本体を備えており、このボード本体は、発泡スチロール製のボード基材と、このボード基材の表面及び裏面に貼り合わせた、ポリエチレン製の薄いシートを貼り合わせて構成されている。
ここで、少なくともボード本体の表面に接着層を形成するとともに、この接着層に、着脱自在に剥離紙を貼着するとよく、これにより、剥離紙を剥がすことのみで、ボードにメモ、写真、製品広告等を容易に貼着することが可能となる。
本考案の多目的ボードの実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例の多目的ボードの構造を示す断面図であり、図において1が本実施例の多目的ボードである。
そして、本実施例の多目的ボードは、ボード本体を有しており、即ち、図において2がボード本体であり、本実施例においてこのボード本体2は、ボード基材2と、このボード基材2の表面及び裏面に貼り合わせたポリエチレン製の薄いシート4により構成されている。
即ち、図において3がボード基材であり、本実施例において前記ボード基材3は、発泡スチロールにより形成した平板状物としている。
そして、このボード基材3の表面及び裏面には、ポリエチレン製の薄いシート4が貼り合わせられている。即ち、図において4がポリエチレン製の薄いシートであり、本実施例においては、糊によって、前記ボード基材3の表面及び裏面にポリエチレン製の薄いシート4を貼り合わせており、これによりボード本体2の反り等を有効に防止している。
即ち、前述したように、発泡スチロールは一般的に、熱、温度、湿度の影響により反り易く、また、長時間経過すると内部のガスが抜けることにより硬化していくために、この発泡スチロールの生材をそのまま多目的ボードとした場合には反りや硬化を防止することができないが、本実施例の多目的ボードでは、発泡スチロールの生材により構成されるボード基材3の表裏面にポリエチレン製の薄いシート4を貼り合わせることによりボード本体4を構成しているため、熱、温度、湿度の影響によりボード基材3が反り返ることを有効に防止できるとともに、ガス抜けによるボード基材3の硬化を防止することも可能である。従って、軽量化、コストダウンのために発泡率を下げることも可能である。
次に、図において5は接着層であり、また図において6は剥離紙である。即ち、本実施例の多目的ボード1では、前記ボード本体2の表面に接着層5を形成するとともに、この接着層5には、剥離紙6を着脱自在に貼着している。そして、これにより、ボード本体2へのメモ、写真、製品カタログ等の貼着を容易にしている。
次に、本実施例の多目的ボード1の作用について説明すると、本実施例の多目的ボード1を、例えば家庭における伝言板として使用する場合には、本実施例の多目的ボード1を任意の寸法で任意の形状に切り取り、これをテーブル等に置いておく。そして、剥離紙6を剥がして接着層5を露出させるとともに、この露出させた接着層5に、メモ書きした紙等を貼着する。また、写真台紙として本実施例の多目的ボード1を使用する場合には、写真の寸法に合わせて本実施例の多目的ボード1を切り取るとともに、剥離紙6を剥がして接着層5を露出させ、この露出させた接着層5に写真を貼りつけるとよい。またこのとき、多目的ボード1に複数枚の写真をバランスよく貼り付けてもよい。更に、展示会場等において自社製品の宣伝等に本実施例の多目的ボード1を使用する場合には、製品カタログ等の大きさに対応するように剥離紙6を剥がして接着層5を露出させ、この露出させた接着層5にカタログ等を貼着し、その後に、カタログ等を貼着させた多目的ボード1を自社ブース内の所望する箇所に設置するとよい。
そしてこのとき、本実施例の多目的ボード1では、発泡スチロール製のボード基材3の表面及び裏面にポリエチレン製の薄いシート4を貼り合わせてボード本体2を構成しているために、軽量化、コストダウンのためにボード基材3の発泡率を下げた場合においても、また、熱、温度、湿度が変化した場合でも、ポリエチレン製の薄いシート4が発泡スチロール製のボード基材3に作用して、ボード基材3が反り返ることを有効に防止することができる。
更に、ボード基材3からのガス抜けをポリエチレン製の薄いシート4が防止するために、時間が経過した場合でもボード基材が硬化することが無く、ボードの価値を長期間に亘って維持することができる。
更にまた、発泡スチロールの生材をそのままボード本体として使用した場合と比較して、ボード本体の筆記特性が良いとともにインキ等の塗布も容易であるため、ボードに貼着した写真、カタログ等の横に簡単なメモ等を書く場合でも、容易に見栄えよくそれを行うことが可能である。
なお、前述の実施例では、ボード本体2の表面に接着層5及び剥離紙6を備えた形態について説明したが、そのほか、ボード本体2の裏面にも、同様に接着層5及び剥離紙6を備えてもよく、この場合には、表裏面にメモ、写真、製品広告等を貼着可能となり多目的ボードの使用範囲が広がるという効果がある。
また、前述の実施例では接着層を備えた場合を説明したが、本考案の多目的ボードは、発泡スチロール製のボード基材の表裏面にポリエチレン製の薄いシートを貼り合わせた点を特徴としているために、必ずしも接着層を形成する必要はない。
本考案の多目的ボードでは、発泡スチロール製のボード基材の表裏面にポリエチレン製の薄いシートを貼り合わせて、これにより、発泡率を下げた場合でも、また熱、温度、湿度が変化した場合でも反り返ることのないボードとしているために、発泡スチロールを基材としているボード全般に適用可能である。
1 多目的ボード
2 ボード本体
3 ボード基材
4 ポリエチレン製の薄いシート
5 接着層
6 剥離紙
2 ボード本体
3 ボード基材
4 ポリエチレン製の薄いシート
5 接着層
6 剥離紙
Claims (2)
- 各種広告等の展示やメモ、写真等の貼着のために用いられる多目的ボードであって、
発泡スチロール製のボード基材(3)と、
該ボード基材(3)の表面及び裏面に貼り合わせたポリエチレン製シート(4)と、を備えたことを特徴とする多目的ボード。 - 各種広告等の展示やメモ、写真等の貼着のために用いられる多目的ボードであって、
発泡スチロール製のボード基材(3)と、該ボード基材(3)の表面及び裏面に貼り合わせたポリエチレン製シート(4)と、を有するボード本体(2)と、
少なくとも前記ボード本体(2)の表面に形成した接着層(5)と、
該接着層(5)に着脱自在に貼着した剥離紙(6)と、を備えたことを特徴とする多目的ボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001030U JP3110939U (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | 多目的ボード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001030U JP3110939U (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | 多目的ボード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3110939U true JP3110939U (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=43273456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005001030U Expired - Lifetime JP3110939U (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | 多目的ボード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3110939U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011237675A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-11-24 | Koyo Sangyo Co Ltd | パネル基板及びその製造方法 |
-
2005
- 2005-03-01 JP JP2005001030U patent/JP3110939U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011237675A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-11-24 | Koyo Sangyo Co Ltd | パネル基板及びその製造方法 |
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