JP2007080812A - 全固体リチウム二次電池とその製造方法 - Google Patents

全固体リチウム二次電池とその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】実装性に富んだ直方体の形状を有し、かつ電気抵抗が低く外部応力に強い、信頼性の高い全固体リチウム二次電池を提供する。
【解決手段】正負極と固体電解質1とで構成された実質的に直方体の積層体21を有し、この積層体21の側面を挟持する形で外部集電体6A、6Cを両端に配置しつつ、積層体21の隅部および稜部21AにR面取り形状21Cまたは面取り形状を設ける。このように積層体21のうち外部集電体6A、6Cが塗布されうる箇所にR面取り形状21Cまたは面取り形状を設けることにより、積層体21が剥き出しとなる箇所がなくなる。そのため、ハンダ濡れ性の低下による基板実装不良をなくすことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン導電性固体電解質を用いた全固体リチウム二次電池とその製造方法に関する。
電子機器の小型化に伴い、その主電源やバックアップ電源として高エネルギー密度を有する電池が要望されている。中でもリチウムイオン二次電池は、水溶液を電解液に用いた従来の電池に比べ、高電圧・高エネルギー密度を有しており注目を集めている。リチウムイオン二次電池には、正極活物質としてLiCoOやLiMn、LiNiOなどの酸化物、負極活物質としてカーボンやSiなどの合金、Li4/3Ti5/3などの酸化物、電解液として炭酸エステルやエーテルなどの有機溶媒にリチウム塩を溶解した溶液が用いられている。ただし電解液には危険物の第四類に分類される可燃物が使用されている。加えて漏液による安全性の低下や使用機器の破損が危惧される。
このようなリチウムイオン二次電池の欠点を補うために、電解液に代えて固体電解質を用いた全固体リチウム二次電池の研究が行われている。全固体リチウム二次電池は、正負極間に固体電解質が配置された積層体を発電要素として有する。この積層体の側面を挟持するように外部集電体が積層体の両端に配置される。この電池は電解質が液体でないため上述の漏液などの問題点を回避することが可能である。よって配線基板上に直接実装することができ、使用機器を大幅に小型化できる。
しかしながら全固体リチウム二次電池の電流密度は非水溶媒を用いたリチウム二次電池に比べて小さい。それを克服するために、正極と負極との間に固体電解質を挟み、積層することにより、電極面積を広げる方法が提案されている(例えば、特許文献1)。この方法によれば、容量、電流密度とも向上するだけでなく、電池形状が実質的に直方体であることから基板などへの実装も容易になる。
特開平06−231796号公報
しかしながら上述の外部集電体は、導電性粉末と増粘剤とからなるペーストを、積層体の側面のうち各電極の端面が露出した側に塗布することにより形成される。導電性粉末として、例えば銅粉が用いられ、増粘剤として、例えばガラスフリットが用いられる。そのため、外部集電体は丸みを帯びた形状になる。外部集電体はこのようにして形成されるため、積層体の形状がほぼ完璧な直方体である場合には隅部や稜部において外部集電体が薄くなる傾向がある。極端な場合、電池の隅部や稜部が剥き出しとなる恐れがある。積層体が外部集電体から露出すると、基板実装時の外部集電体のハンダ濡れ性の低下を招き、実装不良を引き起こす。また隅部や稜部は外部応力に弱いため、電池や基板が落下した場合やハンダリフロー工程において基板が反った場合、積層体の構造を脆化させる要因にもなる。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、基板実装不良や外部応力による破壊を抑制された、信頼性の高い全固体リチウム二次電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の全固体リチウム二次電池は、正極、負極と固体電解質とで構成された実質的に直方体の積層体を有し、この積層体の側面を挟持するように外部集電体を両端に配置しつつ、積層体の隅部と稜部とにR面取り形状または面取り形状を設けたことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、積層体のうち外部集電体が塗布されうる箇所にR面取り形状または面取り形状を設けることにより、積層体が剥き出しとなる箇所がなくなる。そのため、ハンダ濡れ性の低下による基板実装不良をなくすことができる。また積層体自身がエッジのない形状となるため、外部応力に対する耐性が高くなる。このように、実装性に富んだ略直方体形状の全固体リチウム二次電池において、基板実装不良や外部応力による破壊といった課題を排除できるため、信頼性の高い全固体リチウム二次電池を提供することができる。
本発明による第1の発明は、正極、負極と固体電解質とで構成された実質的に直方体の積層体を有し、この積層体の側面を挟持するように外部集電体を両端に配置しつつ、積層体の隅部と稜部とにR面取り形状または面取り形状を設けた全固体リチウム二次電池である。このように積層体のうち外部集電体が塗布されうる箇所にR面取り形状または面取り形状を設けることにより、積層体が剥き出しとなる箇所がなくなる。そのため、ハンダ濡れ性の低下による基板実装不良をなくすことができる。また積層体自身がエッジのない形状となるため、外部応力に対する耐性が高くなる。
本発明による第2の発明は、第1の発明において、正極を正極集電体とその上に設けられた正極活物質とで構成し、負極を負極集電体とその上に設けられた負極活物質とで構成した全固体リチウム二次電池である。正負極ともに芯材となりうる集電体層を有することにより、集電性が高まる上に機械強度が向上するので好ましい。
本発明による第3の発明は、第2の発明において、積層体を正極と負極と固体電解質からなる基本単位を複数積層して構成した全固体リチウム二次電池である。この構成により全固体リチウム二次電池の基本課題である電流密度の低下を軽減できるので好ましい。
本発明による第4の発明は、第3の発明において、積層体の最外層に、固体電解質と同材料の層を設けた全固体リチウム二次電池である。R面取り形状や面取り形状を付与する箇所が固体電解質と同材料で形成されていれば、加工の信頼性が高まるので好ましい。
本発明による第5の発明は、第1の発明において、R面取り形状の曲率半径を、積層体の積層方向の長さの1/5未満であり、かつ30μm以上とした全固体リチウム二次電池である。R面取り形状の曲率半径をこの範囲にすることにより、実装安定性を高く保ちつつ本発明の効果を発現させることができるので好ましい。
本発明による第6の発明は、第1の発明において、面取り形状の幅を、積層体の積層方向の長さの1/4未満であり、かつ45μm以上である全固体リチウム二次電池である。面取り形状の幅をこの範囲にすることにより、実装安定性を高く保ちつつ本発明の効果を発現させることができるので好ましい。
本発明による第7の発明は、第1の発明において、積層体の外部集電体から露出した部分を、ガラスと樹脂モールドとの少なくともいずれか一方を含む封止部で封止した全固体リチウム二次電池である。このように化学的に安定な材質で封止部を設けることにより、全固体リチウム二次電池の保存特性を向上させることができるため好ましい。
本発明による第8の発明は、正極と負極と固体電解質とから、実質的に直方体の形状を有し、隅部と稜部とに面取り形状、R面取り形状のいずれかが設けられた積層体を作製するAステップと、この積層体の側面を挟持するように積層体の両端に外部集電体を配置するBステップとを有する全固体リチウム二次電池の製造方法である。これにより第1の発明による全固体リチウム二次電池を製造することができる。
本発明による第9の発明は、第8の発明において、Aステップが、正極活物質、負極活物質、固体電解質のグリーンシートを個別に作製する第1ステップと、正極活物質、固体電解質、負極活物質の順に各々のグリーンシートを逐次積層して積層シートを作製する第2ステップと、この積層シートを切断してグリーンチップを得る第3ステップと、このグリーンチップの隅部と稜部とに面取り加工とR面取り加工とのいずれかを施す第4ステップと、加工後のグリーンチップを焼結する第5ステップとを含む全固体リチウム二次電池の製造方法である。グリーンチップを焼結する前にR面取り形状や面取り形状を設けることにより、抗折強度がより高くなり、外部応力に対する耐性が向上するため好ましい。
本発明による第10の発明は、第9の発明の第3ステップの後にグリーンチップを乾燥してグリーンチップにおける可塑剤の残存量を処理前の25重量%以上99重量%にする全固体リチウム二次電池の製造方法である。可塑剤の残存量をこの範囲にすることにより歩留よく全固体リチウム二次電池を製造することが可能となるので好ましい。
本発明による第11の発明は、第9の発明の第4ステップにおいてグリーンチップの隅部と稜部とを研磨する全固体リチウム二次電池の製造方法である。このようにすれば量産性が高まるため好ましい。
本発明による第12の発明は、第11の発明の第4ステップにおいて、固体電解質と同材料の粉末を研磨剤として用いる全固体リチウム二次電池の製造方法である。この場合、研磨剤が全固体リチウム二次電池内に混入しても短絡や特性低下などが起こらないので好ましい。
本発明による第13の発明は、第9の発明の第1ステップにて、離型可能な複数の母材の上に正極活物質、負極活物質、固体電解質のグリーンシートを個別に作製し、各々のグリーンシートを複数の母材のそれぞれから離型する全固体リチウム二次電池の製造方法である。このように離型可能な母材の上に各グリーンシートを個別に作製することで各グリーンシートが母材から剥離しやすく歩留が向上するため好ましい。
本発明による第14の発明は、第8の発明において、Aステップが、正極活物質、正極集電体、負極活物質、負極集電体、固体電解質のグリーンシートを個別に作製する第1ステップと、正極集電体、正極活物質、固体電解質、負極活物質、負極集電体の順に各々のグリーンシートを逐次積層して積層シートを作製する第2ステップと、この積層シートを切断してグリーンチップを得る第3ステップと、このグリーンチップの隅部と稜部とに面取り加工とR面取り加工とのいずれかを施す第4ステップと、第4ステップの後にグリーンチップを焼結する第5ステップと、を含む全固体リチウム二次電池の製造方法である。これにより第2の発明の全固体リチウム二次電池が得られるとともに、グリーンチップを焼結する前にR面取り形状や面取り形状を設けることにより、抗折強度がより高くなり、外部応力に対する耐性が向上するため好ましい。
本発明による第15の発明は、第14の発明の第3ステップの後に、グリーンチップを乾燥させて、グリーンチップにおける可塑剤の残存量を処理前の25重量%以上99重量%にする全固体リチウム二次電池の製造方法である。可塑剤の残存量をこの範囲にすることにより歩留よく全固体リチウム二次電池を製造することが可能となるので好ましい。
本発明による第16の発明は、第14の発明の第4ステップにおいてグリーンチップの隅部と稜部とを研磨する全固体リチウム二次電池の製造方法である。このようにすれば量産性が高まるため好ましい。
本発明による第17の発明は、第16の発明の第4ステップにおいて、固体電解質と同材料の粉末を研磨剤として用いる全固体リチウム二次電池の製造方法である。この場合、研磨剤が全固体リチウム二次電池内に混入しても短絡や特性低下などが起こらないので好ましい。
本発明による第18の発明は、第14の発明の第2ステップにおいて、固体電解質、負極活物質、負極集電体、負極活物質、固体電解質、正極活物質、正極集電体、正極活物質の順に各々のグリーンシートを逐次積層する積層作業を複数回行って積層シートを作製する全固体リチウム二次電池の製造方法である。これにより第3の発明の全固体リチウム二次電池が得られるので好ましい。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による全固体リチウム二次電池の断面図である。積層体21は、正極活物質を含む正極2と負極活物質を含む負極3と、正極2と負極3とに介在する固体電解質1とで構成されている。外部集電体6A、6Cは積層体21の側面を挟持するように積層体21の両端に配置されている。外部集電体6A、6Cはそれぞれ負極3、正極2に接続されている。
正極2を構成する正極活物質にはLiMPO(MはMn、Fe、Co、Niより選ばれる少なくとも1つ)で表される組成の化合物が一般的に用いられる。この他にLiCoOやLiNiOまたはその変性体を用いることができる。負極3を構成する負極活物質はFePO、LiFe(PO、LiFePより選ばれる少なくとも1つであればよい。
固体電解質1にはLi1+XIII TiIV 2−X(PO(MIIIはAl、Y、Ga、In、Laより選ばれる少なくとも1種の3価金属イオン、0≦X≦0.6)で表される組成の化合物が一般的に用いられる。この他に焼結式の固体電解質としてLi0.33La0.56TiOの主元素からなるリチウムイオン導電体を用いることができる。なおLi1+XIII TiIV 2−X(POは固体電解質とともに負極活物質を兼ね、また正極活物質や負極活物質と同時に焼成しても電気的に不活性な層が生成しないので好ましい。
以上の各構成要素を積層して構成された積層体21は、実装性を重視する観点から実質的に直方体の形状に形成される。この直方体の6つの面のうち、正極2、負極3の端面が露出している2面に外部集電体6A、6Cが配置される。外部集電体6A、6Cは導電性粉末と増粘剤とから形成される。導電性粉末には、例えば銅粉、増粘剤には、例えばガラスフリットが用いられる。
積層体21の稜部21AにはR面取り形状21Cが設けられている。また図示していないが、積層体21の隅部にもR面取り形状21Cが設けられている。このように積層体21のうち外部集電体6A、6Cが設けられる箇所にR面取り形状21Cを設けることにより、外部集電体6A、6Cの塗布厚が小さく、電池本体である積層体21が剥き出しになる箇所がなくなる。そのため、ハンダ濡れ性低下による基板実装不良の発生が抑制される。また積層体21がエッジのない形状となるため、外部応力に対する耐性が高くなる。なお、強度の観点からは、積層体21の積層方向に平行な稜部にもR面取り形状21Cを設けてもよい。
次に本実施の形態による全固体リチウム二次電池の製造方法について図2〜図5を用いて説明する。図2、図3、図5は本実施の形態による全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための断面図、図4は同斜視図である。
まず、固体電解質のグリーンシート1G、正極活物質のグリーンシート2G、負極活物質のグリーンシート3Gをそれぞれ作製する。図2を用いて正極活物質のグリーンシート2Gの作製方法を説明する。酢酸ブチルなどの有機溶媒に上述した正極活物質とセルロースなどの樹脂と可塑剤とを添加して粘度が調整されたスラリーを作製する。このスラリーを樹脂フィルムなどの母材23上に塗布し、低温で乾燥する。最後に乾燥してできたグリーンシート2Gを母材23から離型する。このとき母材23の表面に予め離型剤層23Aが形成されていることが好ましい。
負極活物質のグリーンシート3Gも、正極活物質の代わりに負極活物質を用いることでグリーンシート2Gと同様にして作製される。また固体電解質のグリーンシート1Gも、正極活物質の代わりに固体電解質を用いることでグリーンシート2Gと同様にして作製される。
次に図3に示すように、支持台4の上に接着剤のついたポリエステルフィルム5を貼り、その上に母材23上に形成された正極活物質のグリーンシート2Gをのせる。そして母材23と支持台4との間を加圧し、母材23をグリーンシート2Gから剥離する。
同様の手法でその上に固体電解質のグリーンシート1Gを複数層積層した後、最後に負極活物質のグリーンシート3Gを積層する。このようにしてグリーンシート2G/グリーンシート1G/グリーンシート3Gからなる積層シート25を作製する。
次に積層シート25を切断し、ポリエステルフィルム5を剥離させることにより、図4に示すグリーンチップ22を得る。そしてグリーンチップ22の隅部22Bと稜部22Aとを研磨して図5に示すようにR面取り形状22Cを形成する。その後に洗浄、乾燥し、さらに焼成炉にて脱バインダーを行う。その後、さらに昇温させてグリーンチップ22を焼結させた後、速やかに室温まで冷却する。このようにして積層体21を得る。
最後に導電性粉末と増粘剤から構成されたペーストを積層体21の側面を挟持するように積層体21の両端に塗布し、焼き付けをする。このようにして図1に示すように外部集電体6A、6Cを形成する。このようにして本実施の形態による全固体リチウム二次電池が完成する。
さらに図6に示すように、積層体21の外部集電体6A、6Cから露出した部分を、ガラスもしくは樹脂の少なくとも一方からなる封止部12で封止することが好ましい。積層体21、特に固体電解質1を外気と遮断することにより、電池材料の劣化を最小限に抑えることができる。
なお、グリーンチップ22を作製した後、隅部22Bと稜部22AにR面取り形状22Cを形成する前に、グリーンチップ22を乾燥させ、可塑剤の残存量を低減させることが好ましい。このとき、グリーンチップ22における可塑剤の残存量を25重量%以上99重量%以下とすることがさらに好ましい。ここで可塑剤の残存量は、ガスクロマトグラフィーまたはマススペクトルのいずれかで求めることができる。
残存量が過度に多い場合、グリーンチップ22が粘性を帯びるためにR面取り形状21Cを形成加工時に各グリーンシートが相互に付着し、短絡不良を引き起こす可能性が高まる。一方、残存量が過度に少ない場合、グリーンチップ22の脆性が高まるためにR面取り形状21Cを形成加工時にグリーンチップ22の割れや剥がれが生じやすくなる。可塑剤の残存量を上述の範囲にすることにより歩留よく全固体リチウム二次電池を製造することが可能となる。
なお、隅部22Bと稜部22AにR面取り形状22Cを形成する際に、研磨剤を用いて隅部22Bと稜部22Aとを研磨することが好ましい。この場合、研磨剤には、アルミナなど電池特性への影響の小さい材料を用いる。このようにすれば量産性が高まる。さらに研磨剤として固体電解質1と同材料の粉末を用いることが好ましい。研磨剤としての固体電解質1と同材料の粉末が混入しても短絡や特性低下などが起こらない。
なお、R面取り形状21Cの曲率半径は、積層体21の積層方向の長さの1/5未満であり、かつ30μm以上であることが好ましい。曲率半径が過度に大きいと直方体の特徴である実装安定性が損なわれる。また曲率半径が過度に小さいと外部集電体6A、6Cの塗布厚が小さくなり本発明の効果が小さくなる。R面取り形状21Cの曲率半径を上述の範囲にすることにより、実装安定性を高く保ちつつ本発明の効果を発現させることができる。
なお、図7に示すように、積層体21の隅部と稜部21AにR面取り形状22Cを形成する代わりに、面取り形状21Dを形成してもよい。面取り形状21DもR面取り形状22Cと同様に、研磨によって形成することができる。この場合、面取り形状21Dの幅21Eは、積層体21の積層方向の長さの1/4未満であり、かつ45μm以上であることが望ましい。この理由はR面取り形状21Cの曲率半径の好ましい範囲と同様である。
次に具体的な実施例を用いて本実施の形態の効果を説明する。Li1.3Al0.3Ti1.7(POで表される組成の固体電解質粉体と、LiCoPOで表される正極活物質粉体と、LiFe(POで表される負極活物質粉体を用意した。そしてそれぞれの粉体に、バインダーとしてポリビニルブチラール樹脂、溶剤として酢酸nブチル、可塑剤としてフタル酸ジブチルを加えた。これらの混合物をそれぞれ、ジルコニアボールとともにボールミルで24時間混合し、それぞれ固体電解質、正極活物質、および負極活物質からなるスラリーを作製した。
次に図2に示すようにポリエステル樹脂を主成分とする母材23上に正極活物質スラリーを、ドクターブレードを用いて塗布・乾燥して厚み3μmの正極活物質のグリーンシート2Gを作製した。なお母材23の表面には予めSiを主成分とする離型剤層23Aを形成しておいた。同様の手法を用いて厚み25μmの固体電解質のグリーンシート1G、厚み5μmの負極活物質のグリーンシート3Gを作製した。
次に図3に示すように、支持台4の上に接着剤のついたポリエステルフィルム5を貼り、その上に母材23上に形成されたグリーンシート2Gをのせ、70℃環境下で80kg/cmの圧力を加えた後、母材23をグリーンシート2Gから剥離した。同様の手法でその上に固体電解質のグリーンシート1Gを合計40層積層した後、最後に負極活物質のグリーンシート3Gを積層し、厚み約1mmのグリーンシート2G/グリーンシート1G/グリーンシート3Gからなる積層シート25を作製した。
次に図4に示すように、積層シート25を切断し、接着剤のついたポリエステルフィルム5を剥離させることにより、グリーンチップ22を得た。グリーンチップ22の寸法は縦1.0mm、横1.0mm、高さ1.0mmとした。
次いで、グリーンチップ22を170℃下で30分間乾燥することにより、可塑剤の残存量を25重量%とした。その後、図5に示すように研磨剤としてアルミナを用い、端面研磨装置にて隅部22B、稜部22Aを研磨することにより曲率半径約30μmのR面取り形状22Cを形成した。その後に洗浄、乾燥し、さらに焼成炉にて400℃環境下で5時間、脱バインダーを行い、最高温度950℃で焼結させた後、速やかに室温まで冷却した。
そして図1に示すように、グリーンチップ22を焼結して得られた積層体21の正極2と負極3の面上に、金およびガラスフリットからなるペーストを塗布した後、600℃環境下で1時間熱処理して外部集電体6A、6Cを形成した。
積層体21の寸法はR面取り形状21Cを考慮しない状態で縦0.9mm、横0.9mm、高さ0.9mmであり、焼結前後でR面取り形状21Cの寸法に変化はなかった。また積層体21全てがLi1.3Al0.3Ti1.7(POであると仮定した場合の積層体21の充填密度は約85%であった。積層体21の研磨断面をSEM像観察したところ、正極2、負極3の厚みがそれぞれ約1μm、約2μmであった。このようにしてサンプルAの全固体リチウム二次電池を得た。
次にサンプルBの全固体リチウム二次電池の作製手順について説明する。サンプルAと同様にして図4に示すグリーンチップ22を作製し、乾燥させた後、研磨剤としてアルミナを用い、端面研磨装置にて隅部22Bと稜部22Aとを研磨することにより図8に示すように面取り幅22Eが45μmの面取り形状22Dを形成した。これ以降はサンプルAと同様にしてサンプルBの全固体リチウム二次電池を得た。サンプルBの積層体21の面取りを考慮しない状態での寸法、充填密度、正極2、負極3の厚みなどはサンプルAと同様であった。また焼結前後で面取り形状22Dの寸法に変化はなかった。
サンプルCの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルAの作製において、グリーンチップ22を焼結した直後にR面取り形状21Cを形成した。これ以外はサンプルAと同様にしてサンプルCの全固体リチウム二次電池を作製した。
サンプルDの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルBの作製において、グリーンチップ22を焼結した直後に面取り形状21Dを形成した。これ以外はサンプルBと同様にしてサンプルDの全固体リチウム二次電池を作製した。
サンプルE〜サンプルHの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルAの作製において、R面取り形状22Cの曲率半径をそれぞれ20μm、100μm、180μm、200μmに形成した。これ以外はサンプルAと同様にしてサンプルE〜サンプルHの全固体リチウム二次電池を作製した。
サンプルJ〜サンプルMの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルBの作製において、面取り形状22Dの面取り幅22Eをそれぞれ20μm、100μm、180μm、200μmに形成した。これ以外はサンプルBと同様にしてサンプルJ〜サンプルMの全固体リチウム二次電池を作製した。
サンプルN〜サンプルRの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルCの作製において、R面取り形状21Cの曲率半径をそれぞれ20μm、100μm、180μm、200μmに形成した。これ以外はサンプルCと同様にしてサンプルN〜サンプルRの全固体リチウム二次電池を作製した。
サンプルS〜サンプルVの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルDの作製において、面取り形状21Dの面取り幅21Eをそれぞれ20μm、100μm、180μm、200μmに形成した。これ以外はサンプルDと同様にしてサンプルS〜サンプルVの全固体リチウム二次電池を作製した。
これらのサンプルと比較するために、図9の断面図に示すように隅部や稜部にいかなる加工も行わなかった積層体を有する比較サンプルAを作製した。
以上の電池に対し、JIS−R1601の規格に沿って3点曲げ試験を行い、抗折強度を測定した。また実装不良率を測定した。実装試験は、図10に示すように、外部集電体6A、6Cに対し、ガラスエポキシ基板41(配線基板)上の配線パターン42に、全固体リチウム二次電池のサンプルをハンダ43で接続して行った。接続後、まず270℃に加熱し、その後、配線パターン42間をインピーダンス解析した。そして1kΩを閾値として閾値以上のインピーダンスを示したサンプルを実装不良と判定した。このようにしてサンプル数100個に対しての実装不良率を算出した。その結果を(表1)、(表2)に示す。
Figure 2007080812
Figure 2007080812
(表1)、(表2)に示すように、隅部や稜部21AにR面取り形状21Cや面取り形状21Dを設けることにより、比較サンプルAに比べ他の全てのサンプルの全固体リチウム二次電池の抗折強度が高くなっている。またグリーンチップ22を焼結する前にR面取り形状22Cや面取り形状22Dを設けることにより、抗折強度はより高くなっている。すなわち、外部応力に対する耐性が向上する。これは焼成段階においてR面取り形状22Cや面取り形状22Dの構造がより均一にならされ、強度が向上した結果と考えられる。
ただしR面取り形状21Cの曲率半径が20μmのサンプルE、Nや、面取り幅21Eが35μmのサンプルJ、Sではそれほど高い抗折強度は得られなかった。一方、積層体21の、R面取り形状21Cを考慮しない積層方向の厚み(0.9mm)に対し、曲率半径が1/5を超えるサンプルH、Rでも充分な抗折強度は得られた。しかしながら平面部が小さいゆえに静置が困難になった。これは、積層体21の、面取り形状21Dを考慮しない積層方向の厚みに対し、面取り幅21Eが1/4を超えるサンプルM、Vでも同様である。静置性は基板上に実装するための必須要件であるので、曲率半径は積層体21の、R面取り形状21Cを考慮しない積層方向の厚みの1/5以下であることが好ましい。同様に、面取り幅21Eは積層体21の、面取り形状21Dを考慮しない積層方向の厚みの1/4以下であることが好ましい。
また(表1)、(表2)に示すように、隅部や稜部21AにR面取り形状21Cや面取り形状21Dを設けることにより、全固体リチウム二次電池の実装不良率はゼロとなったのに対し、隅部や稜部21AにR面取り形状21Cや面取り形状21Dを設けなかった比較サンプルAでは3%の実装不良が発生した。これは隅部や稜部において外部集電体6Aまたは6Cが薄くなって局所的に電池本体が剥き出しとなり、これがハンダ濡れ性を低下させて実装不良につながったと考えられる。
次に図6に示す封止部12の効果について説明する。サンプルWの作製では、サンプルAの作製においてさらに、外部集電体6A、6Cで覆われていない部分にガラスフリットからなるペーストを塗布し、400℃1時間大気中焼成することにより封止部12を設けた。このようにしてサンプルWの全固体リチウム二次電池を得た。
サンプルXの作製では、サンプルBの作製においてさらに、外部集電体6A、6Cで覆われていない部分にガラスフリットからなるペーストを塗布し、400℃1時間大気中焼成することにより封止部12を設けた。このようにしてサンプルXの全固体リチウム二次電池を得た。
サンプルYの作製では、サンプルAの作製においてさらに、外部集電体6A、6Cで覆われていない部分に耐水性のエポキシ樹脂を塗布することにより封止部12を設けた。このようにしてサンプルYの全固体リチウム二次電池を得た。
以上の各電池に対し、充電状態で60℃85%の恒温恒湿槽に30日間保存した後の放電し、放電容量を測定した。その結果を(表3)に示す。なお、露点−50℃、25℃雰囲気において、10μAの定電流にて2.2Vまで充電し、1.0Vまで放電した。
Figure 2007080812
封止部12を設けていないサンプルA、Bに対し、ガラスフリットからなる封止部12を設けたサンプルW、Xでは、保存後の放電容量が大きくなっており、保存特性が優れていることを確認できた。この効果は封止部12の材質にエポキシ樹脂を用いたサンプルYでも確認されている。このように化学的に安定な材質で封止部12を設けることにより、本実施の形態による全固体リチウム二次電池の保存特性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図11は本発明の実施の形態2による全固体リチウム二次電池の断面図である。積層体31は、正極活物質を含む正極2と負極活物質を含む負極3と、正極2と負極3とに介在する固体電解質1とを1つの単位として、この単位を積層して実質的に直方体形状に構成されている。複数の正極2、複数の負極3は、積層体31の対向する面にそれぞれ露出し、外部集電体6A、6Cはそれぞれ負極3、正極2に接続されている。すなわち、外部集電体6A、6Cは積層体31の側面を挟持するように積層体31の両端に配置されている。このように積層体31が正極2、負極3、固体電解質1からなる基本単位を複数有していることにより、全固体リチウム二次電池の基本課題である電流密度の低下を軽減できる。
なお、正極2は正極集電体層2Bを正極活物質層2Aが両面から挟む構造を有することが好ましい。同様に負極3は負極集電体層3Bを負極活物質層3Aが両面から挟む構造を有することが好ましい。すなわち、正極2は正極集電体層2Bの両面上に正極活物質層2Aを設けた構成であり、負極3は負極集電体層3Bの両面上に負極活物質層3Aを設けた構成であることが好ましい。正極2、負極3ともに芯材となりうる正極集電体層2B、負極集電体層3Bを有することにより、集電性が高まる上に機械強度が向上するので好ましい。この構成は実施の形態1の積層体21に適用してもよい。すなわち、外部集電体6A、6Cを形成する面に、それぞれ正極集電体層、負極集電体層を形成してもよい。
正極集電体層2B、負極集電体層3Bは、正負極活物質と反応せず、かつ正負極活物質や固体電解質1と同一の雰囲気で熱処理できる材料が望ましい。この要件が満たされることにより、電気化学的に不活性な界面が生成しない。具体的には白金、金、銀、パラジウム、銅、ニッケル、コバルト、ステンレスなどが適用可能である。しかしながら、銅、ニッケル、コバルト、ステンレス、銀などの金属は活物質との反応性が高いため、焼成工程において焼成雰囲気を制御することが必須となる。したがって最も好ましいのは白金、金、パラジウムである。正極集電体層2B、負極集電体層3Bはそれぞれ正負極活物質からなる正極活物質層2A、負極活物質層3Aの中央部に挿入されるのが好ましい。
積層体31の稜部31AにはR面取り形状31Cが設けられている。また図示していないが、積層体31の隅部にもR面取り形状21Cが設けられている。このように積層体31のうち外部集電体6A、6Cが設けられる箇所にR面取り形状31Cを設けることにより、外部集電体6A、6Cの塗布厚が小さく、電池本体である積層体21が剥き出しになる箇所がなくなる。そのため、ハンダ濡れ性低下による基板実装不良の発生が抑制される。また積層体31がエッジのない形状となるため、外部応力に対する耐性が高くなる。なお、実施の形態1と同様に、積層体31の稜部31Aと隅部に面取り形状を設けてもよい。
次に本実施の形態による全固体リチウム二次電池の製造方法について図12〜図20を用いて説明する。図12〜図15はそれぞれ、正極活物質、正極集電体、負極活物質、負極集電体のグリーンシートを示す平面図である。図16、図17はそれぞれ負極積層体グリーンシート、正極積層体グリーンシートの断面図である。図18は積層シートの断面図である。図19(a)はグリーンチップの平面図、図19(b)、図19(c)、図20は同断面図である。
まず実施の形態1と同様の正極活物質スラリーを図12に示すように千鳥格子状となるように実施の形態1の母材23と同様のキャリアフィルム7上にスクリーン印刷する。これにより正極活物質のグリーンシート2Gを作製する。一方、パラジウムを主体とする集電体ペーストスラリーを図13に示すように、正極活物質スラリーと同じピッチで千鳥格子状となるようにキャリアフィルム7上にスクリーン印刷する。これにより正極集電体のグリーンシート2Hを作製する。
また実施の形態1と同様の負極活物質スラリーを図14に示すように千鳥格子状となるようにキャリアフィルム7上にスクリーン印刷する。これにより負極活物質のグリーンシート3Gを作製する。一方、パラジウムを主体とする集電体ペーストスラリーを図15に示すように、負極活物質スラリーと同じピッチで千鳥格子状となるようにキャリアフィルム7上にスクリーン印刷する。これにより負極集電体のグリーンシート3Hを作製する。
また図示していないがキャリアフィルム7上に、実施の形態1と同様の固体電解質スラリーを塗布・乾燥して、固体電解質のグリーンシート1Gを作製する。
これらを用いて、次に図16、図17に示すように負極積層体グリーンシート10、正極積層体グリーンシート11を作製する。まず図16に示すように、キャリアフィルム7上の固体電解質のグリーンシート1Gの上に、負極活物質のグリーンシート3Gを載せ加圧する。その後、グリーンシート3Gに当接されたキャリアフィルム7をグリーンシート3Gから剥離し、グリーンシート1Gの上にグリーンシート3Gを設ける。同様の手法でその上に負極集電体のグリーンシート3Hを設け、さらにその上にグリーンシート3Gを設ける。このようにして負極積層体グリーンシート10を作製する。
一方、図17に示すように、キャリアフィルム7上の固体電解質のグリーンシート1G上に、正極活物質のグリーンシート2Gを載せ加圧する。その後、グリーンシート2Gに当接されたキャリアフィルム7をグリーンシート2Gから剥離し、グリーンシート1Gの上にグリーンシート2Gを設ける。同様の手法でその上に正極集電体のグリーンシート2Hを設け、さらにその上にグリーンシート2Gを設ける。このようにして正極積層体グリーンシート11を作製する。
次に、負極積層体グリーンシート10、正極積層体グリーンシート11を用いて図18に示す積層シート33を作製する。支持台4の上に接着剤のついたポリエステルフィルム5を貼り、その上にキャリアフィルム7上に形成された固体電解質のグリーンシート1Gを載せる。さらにその上にキャリアフィルム7上に形成された負極積層体グリーンシート10をのせ加圧する。その後、キャリアフィルム7を負極積層体グリーンシート10から剥離する。さらに負極積層体グリーンシート10の上にキャリアフィルム7の上に形成された正極積層体グリーンシート11をのせ、加圧する。その後、キャリアフィルム7を正極積層体グリーンシート11から剥離する。この作業を所定回繰り返し、最後に負極積層体グリーンシート10とグリーンシート1Gとをこの順に積層する。このようにして、グリーンシート3H−グリーンシート3G−グリーンシート1G−グリーンシート2G−グリーンシート2Hのパターンが繰り返された積層シート33が得られる。
次に積層シート33を、各グリーンシート2Gの長手方向に平行に、グリーンシート2G間の位置で切断し、さらにグリーンシート2Gとグリーンシート3Gのそれぞれの端部が露出するように個片に切断する。図19(a)はこのように切断した個片からポリエステルフィルム5を剥離したグリーンチップ32の平面図である。また図19(b)は図19(a)におけるX−X断面の概略図、図19(c)は同Y−Y断面の概略図である。図19(b)からわかるように、正極用のグリーンシート2G、2Hと負極用のグリーンシート3G、3Hとが各々片側の端面(切断面)にてその断面が露出している。
そしてグリーンチップ32の隅部32Bと稜部32Aとを研磨して図20に示すようにR面取り形状32Cを形成する。その後に洗浄、乾燥し、さらに焼成炉にて脱バインダーを行う。その後、さらに昇温させてグリーンチップ32を焼結させた後、速やかに室温まで冷却する。このようにして図11に示す積層体31を得る。積層体31では、固体電解質1−負極3−固体電解質1−正極2−固体電解質1−負極3−固体電解質1が基本単位である。
最後に導電性粉末と増粘剤から構成されたペーストを積層体31の側面を挟持するように積層体31の両端に塗布し、焼き付けをする。このようにして外部集電体6A、6Cを形成する。このようにして本実施の形態による全固体リチウム二次電池が完成する。
なお図21に示すように、積層体31の周囲の外部集電体6A、6Cから露出した部分を、ガラスもしくは樹脂の少なくとも一方からなる封止部12を用いて封止することが好ましい。またR面取り形状32Cを形成する前に、グリーンチップ32を乾燥させ、可塑剤の残存量を低減させることが好ましいことは実施の形態1と同様である。また、R面取り形状32Cを形成する際に、研磨剤を用いて研磨することが好ましいことや、研磨剤と固体電解質1と同材料の粉末を用いることが好ましいことも同様である。
またR面取り形状31Cの代わりに平面的な面取り形状を設けてもよい。R面取り形状31Cの曲率半径や面取り形状の面取り幅の好ましい範囲も実施の形態1と同様である。
なお、上述のように積層シート33を形成する際に固体電解質のグリーンシート1Gを最外層に配置し、積層体31の最外層に固体電解質1の層を形成することが好ましい。R面取り形状31Cや面取り形状を付与する箇所が固体電解質1で形成されていれば、加工の信頼性が高まる。
次に具体的な実施例を用いて本実施の形態の効果を説明する。まずサンプルAと同一組成の正極活物質スラリーを用いて図12に示すようにキャリアフィルム7上に幅1.5mm、長さ6.8mm、厚み3μmの正極活物質のグリーンシート2Gを作製した。一方、パラジウムを主体とする集電体ペーストスラリーを用いて図13に示すようにキャリアフィルム7上にグリーンシート2Gと同じ大きさで厚み5μmの正極集電体のグリーンシート2Hを作製した。グリーンシート2G同士の長手方向の間隔は0.4mm、幅方向の間隔は0.3mmとした。
一方、サンプルAと同一組成の負極活物質スラリーを用いて図14に示すように、グリーンシート2Gと同じ大きさで厚み5μmの負極活物質のグリーンシート3Gをグリーンシート2Gと同じピッチでキャリアフィルム7上に作製した。一方、パラジウムを主体とする集電体ペーストスラリーを用いて図15に示すようにキャリアフィルム7上にグリーンシート3Gと同じ大きさで厚み5μmの負極集電体のグリーンシート3Hを作製した。
また図示していないがキャリアフィルム7上に、サンプルAと同一組成の固体電解質スラリーを塗布・乾燥して、厚み25μmの固体電解質のグリーンシート1Gを作製した。
次いで図16に示すように、キャリアフィルム7上の固体電解質のグリーンシート1Gの上に、負極活物質のグリーンシート3Gを載せ70℃環境下で80kg/cmの圧力を加えた。その後、グリーンシート3Gに当接されたキャリアフィルム7をグリーンシート3Gから剥離し、グリーンシート1Gの上にグリーンシート3Gを設けた。同様の手法でその上に負極集電体のグリーンシート3Hを設け、さらにその上にグリーンシート3Gを設けた。このようにして負極積層体グリーンシート10を作製した。
一方、図17に示すように、キャリアフィルム7上の固体電解質のグリーンシート1G上に、正極活物質のグリーンシート2Gを載せ70℃環境下で80kg/cmの圧力を加えた。その後、グリーンシート2Gに当接されたキャリアフィルム7をグリーンシート2Gから剥離し、グリーンシート1Gの上にグリーンシート2Gを設けた。同様の手法でその上に正極集電体のグリーンシート2Hを設け、さらにその上にグリーンシート2Gを設けた。このようにして正極積層体グリーンシート11を作製した。
次に、図18に示すように支持台4の上に接着剤のついたポリエステルフィルム5を貼り、その上にキャリアフィルム7上に形成された固体電解質のグリーンシート1Gを載せた。さらにその上にキャリアフィルム7上に形成された負極積層体グリーンシート10をのせ、70℃環境下で80kg/cmの圧力を加えた。その後、キャリアフィルム7を負極積層体グリーンシート10から剥離した。さらに負極積層体グリーンシート10の上にキャリアフィルム7の上に形成された正極積層体グリーンシート11をのせ、70℃環境下で80kg/cmの圧力を加えた。その後、キャリアフィルム7を正極積層体グリーンシート11から剥離した。この作業を所定回繰り返し、最後に負極積層体グリーンシート10とグリーンシート1Gとをこの順に積層した。このようにして、グリーンシート2H−グリーンシート2G−グリーンシート1G−グリーンシート3G−グリーンシート3Hのパターンが繰り返された積層シート33を得た。
次に積層シート33を個片に切断した。このように切断した個片からポリエステルフィルム5を剥離して図19(a)に示すグリーンチップ32を得た。そしてグリーンチップ32の隅部と稜部32Aとを研磨して図20に示すようにR面取り形状32Cを形成した。その後に洗浄、乾燥し、さらに焼成炉にて脱バインダーを行った。その後、さらに昇温させてグリーンチップ32を焼結させた後、速やかに室温まで冷却した。このようにして図11に示す積層体31を得た。積層体31の幅は約3.2mm、奥行き(長さ)は約1.6mm、高さは約0.9mmである。
最後に導電性粉末と増粘剤から構成されたペーストを積層体31の側面を挟持するように積層体31の両端に塗布し、焼き付けた。このようにして外部集電体6A、6Cを形成した。なお、グリーンチップ32の乾燥条件や積層体31の脱バインダーや焼結条件、外部集電体6A、6Cの焼き付け条件は実施の形態1のサンプルAと同様である。このようにしてサンプルAAの全固体リチウム二次電池を得た。
次にサンプルABの全固体リチウム二次電池の作製手順について説明する。サンプルAAと同様にして図19(a)に示すグリーンチップ32を作製した後、研磨剤としてアルミナを用い、端面研磨装置にて隅部と稜部32Aとを研磨することにより幅45μmの面取り形状を形成した。これ以降はサンプルAAと同様にしてサンプルABの全固体リチウム二次電池を得た。
サンプルACの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルAAの作製において、グリーンチップ32を焼結した直後にR面取り形状21Cを形成した。これ以外はサンプルAAと同様にしてサンプルACの全固体リチウム二次電池を作製した。
サンプルADの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルABの作製において、グリーンチップ32を焼結した直後に面取り形状を形成した。これ以外はサンプルABと同様にしてサンプルADの全固体リチウム二次電池を作製した。
サンプルAE〜サンプルAHの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルAAの作製において、R面取り形状32Cの曲率半径をそれぞれ20μm、100μm、170μm、200μmに形成した。これ以外はサンプルAAと同様にしてサンプルAE〜サンプルAHの全固体リチウム二次電池を作製した。
サンプルAJ〜サンプルAMの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルABの作製において、面取り形状の面取り幅をそれぞれ35μm、150μm、210μm、250μmに形成した。これ以外はサンプルABと同様にしてサンプルAJ〜サンプルAMの全固体リチウム二次電池を作製した。
サンプルAN〜サンプルARの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルACの作製において、R面取り形状31Cの曲率半径をそれぞれ20μm、100μm、170μm、200μmに形成した。これ以外はサンプルACと同様にしてサンプルAN〜サンプルARの全固体リチウム二次電池を作製した。
サンプルAS〜サンプルAVの全固体リチウム二次電池の作製では、サンプルADの作製において、面取り形状の面取り幅をそれぞれ35μm、150μm、210μm、250μmに形成した。これ以外はサンプルADと同様にしてサンプルAS〜サンプルAVの全固体リチウム二次電池を作製した。
これらのサンプルと比較するために、図22の断面図に示すように隅部や稜部にいかなる加工も行わなかった積層体を有する比較サンプルBを作製した。
以上の電池に対し、サンプルAと同様に、JIS−R1601の規格に沿って3点曲げ試験を行い、抗折強度を測定した。また実装試験を行い、実装不良率を調べた。その結果を(表4)、(表5)に示す。
Figure 2007080812
Figure 2007080812
(表4)、(表5)に示す結果は、実施の形態1の(表1)、(表2)と同様の傾向を示している。すなわち隅部や稜部31AにR面取り形状31Cや面取り形状を設けることにより、比較サンプルBに比べ他の全てのサンプルの全固体リチウム二次電池の抗折強度が高くなっている。またグリーンチップ32を焼結する前にR面取り形状32Cや面取り形状を設けることにより、抗折強度はより高くなっている。
ただしR面取り形状31Cの曲率半径が20μmのサンプルAE、ANや、面取り幅が35μmのサンプルAJ、ASではそれほど高い抗折強度は得られなかった。一方、積層体31の、R面取り形状31Cを考慮しない積層方向の厚み(0.9mm)に対し、曲率半径が1/5を超えるサンプルAH、ARでは充分な抗折強度は得られたものの平面部が小さいゆえに静置が困難になった。これは、積層体31の、面取り形状を考慮しない積層方向の厚みに対し、面取り幅が1/4を超えるサンプルAM、AVでも同様である。静置性は基板上に実装するための必須要件であるので、曲率半径は積層体31の、R面取り形状31Cを考慮しない積層方向の厚みの1/5以下であることが好ましい。同様に、面取り幅は積層体31の、面取り形状を考慮しない積層方向の厚みの1/4以下であることが好ましい。
また、実装不良率に関しても(表4)、(表5)に示すように比較サンプルBで示される、隅部や稜部にいかなる加工も行わなかった電池においては、実装不良が7%発生した。これは隅部や稜部において外部集電体6A、6Cが薄くなって局所的に積層体31が剥き出しとなりハンダ濡れ性を低下させたためと考えられる。一方、サンプルAA〜サンプルAVに示されるように、隅部や稜部31AにR面取り形状31Cや面取り形状を設けることにより、実装不良を低減させることができる。さらにはR面取り形状31Cの曲率半径が30μm以上あるいは面取り幅が45μm以上であれば、グリーンチップ32の焼結工程の順序に関わらず、実装不良率をゼロにできる。
以上より、積層型全固体リチウム二次電池の隅部や稜部31AにR面取り形状31Cや面取り形状を設けることにより、高い抗折強度を得ることができる。また基板への実装などで重要となる実装不良率を低減することが可能となる。
次にグリーンチップ32の隅部32Bや稜部32AにR面取り形状32Cを設ける前の乾燥条件を変えて、グリーンチップ32中の可塑剤の残存量を検討した結果について説明する。サンプルAW〜サンプルAYの作製では、サンプルAAの作製においてR面取り形状32Cを設ける前の乾燥温度をそれぞれ150℃、180℃、50℃とした。それぞれの温度下で30分間乾燥することにより、可塑剤の残存量を50重量%、20重量%、99重量%にした。このようなグリーンチップ32を用いたこと以外はサンプルAAと同様にしてサンプルAW、AX、AYの積層型全固体リチウム二次電池を作製した。一方、サンプルAZの作製では、サンプルAAの作製においてR面取り形状32Cを設ける前に、グリーンチップ32を乾燥させなかった。すなわち、可塑剤の残存量を100重量%とした。これ以外はサンプルAAと同様にしてサンプルAZの積層型全固体リチウム二次電池を作製した。
サンプルAZを研磨したところ、目視できる割れや剥れは観察されなかったが、それぞれのグリーンシートに含まれる樹脂成分の影響により、研磨時に発生する不純物が表面へ貼り付くものがあった。これはグリーンチップが粘性を帯びるためにR面取り形状32Cの加工時に各構成要素が相互に付着したことが理由と考えられる。一方サンプルAXを研磨したところ、その一部において目視できるグリーンチップ32の割れや剥れが5%の確率で観察された。これは過度の乾燥によりグリーンチップ32が脆くなったことが理由と考えられる。これらの不具合は可塑剤の残存量が25重量%以上99重量%のサンプルAA、AW、AYでは確認されなかった。これらの結果から、研磨による加工の前に、乾燥により可塑剤の残存量を25重量%〜99重量%にすることが好ましい。なおこの傾向は、研磨により面取り加工を行った場合でも同様に確認された。
次に、研磨剤の材質の影響について検討した結果を説明する。サンプルBAは、サンプルAAの作製において、グリーンチップ32の隅部32Bや稜部32AにR面取り形状32Cを設ける際に、研磨剤として固体電解質1と同じ材料の粉末を用いた。これ以外はサンプルAAと同様にしてサンプルBAの積層型全固体リチウム二次電池を得た。またサンプルBBは、サンプルABの作製において、グリーンチップ32の隅部32Bや稜部32Aに面取り形状を設ける際に、研磨剤として固体電解質1と同じ材料の粉末を用いた。これ以外はサンプルABと同様にしてサンプルBBの積層型全固体リチウム二次電池を得た。
以上の各電池の放電容量を(表6)に示す。なお、露点−50℃、25℃雰囲気において、10μAの定電流にて、2.2Vまで充電し、1.0Vまで放電した。
Figure 2007080812
(表6)に示すように、通常の研磨剤であるアルミナを使用したサンプルAA、ABの放電容量より、研磨剤として固体電解質材料を用いたサンプルBA、BBの放電容量が向上した。この理由として、サンプルAA、ABではアルミナの混入による充放電反応の阻害が多少起こったのに対し、サンプルBA、BBでは混入したのが固体電解質材料であるため電池特性を阻害することがなかったためと考えられる。
次に図21に示す封止部12の効果について説明する。サンプルCAの作製では、サンプルAAの作製においてさらに、外部集電体6A、6Cで覆われていない部分にガラスフリットからなるペーストを塗布し、400℃1時間還元雰囲気で焼成することにより封止部12を設けた。このようにしてサンプルCAの全固体リチウム二次電池を得た。
サンプルCBの作製では、サンプルABの作製においてさらに、外部集電体6A、6Cで覆われていない部分にガラスフリットからなるペーストを塗布し、400℃1時間還元雰囲気で焼成することにより封止部12を設けた。このようにしてサンプルCBの全固体リチウム二次電池を得た。
サンプルCCの作製では、サンプルAAの作製においてさらに、外部集電体6A、6Cで覆われていない部分に耐水性のエポキシ樹脂を塗布することにより封止部12を設けた。このようにしてサンプルCCの全固体リチウム二次電池を得た。
以上の各電池に対し、充電状態で60℃85%の恒温恒湿槽に30日間保存した後の放電し、放電容量を測定した。その結果を(表7)に示す。なお、露点−50℃、25℃雰囲気において、10μAの定電流にて2.2Vまで充電し、1.0Vまで放電した。
Figure 2007080812
封止部12を設けていないサンプルAA、ABに対し、ガラスフリットからなる封止部12を設けたサンプルCA、CBでは、保存後の放電容量が大きくなっており、保存特性が優れていることを確認できた。この効果は封止部12の材質にエポキシ樹脂を用いたサンプルCCでも確認されている。このように化学的に安定な材質で封止部12を設けることにより、本実施の形態による全固体リチウム二次電池の保存特性を向上させることができる。
本発明の全固体リチウム二次電池は、全固体リチウム二次電池の信頼性を向上させることが可能であり、実装基板上に設ける用途などでの利用可能性は極めて高い。
本発明の実施の形態1による全固体リチウム二次電池の断面図 同全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための断面図 同全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための断面図 同全固体リチウム二次電池の製造過程におけるグリーンチップの斜視図 同全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための断面図 本発明の実施の形態1による他の全固体リチウム二次電池の断面図 本発明の実施の形態1によるさらに他の全固体リチウム二次電池の断面図 図7に示す全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための断面図 比較サンプルAの全固体リチウム二次電池の断面図 本発明の実施の形態1による全固体リチウム二次電池の実装試験方法を説明するための断面図 本発明の実施の形態2による全固体リチウム二次電池の断面図 同全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための平面図 同全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための平面図 同全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための平面図 同全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための平面図 同全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための断面図 同全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための断面図 同全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための断面図 (a)同全固体リチウム二次電池の製造過程におけるグリーンチップの平面図(b)同グリーンチップのX−X面における断面図(c)同グリーンチップのY−Y面における断面図 同全固体リチウム二次電池の製造方法を説明するための断面図 本発明の実施の形態2による他の全固体リチウム二次電池の断面図 比較サンプルBの全固体リチウム二次電池の断面図
符号の説明
1 固体電解質
1G 固体電解質のグリーンシート
2 正極
2A 正極活物質層
2B 正極集電体層
2G 正極活物質のグリーンシート
2H 正極集電体のグリーンシート
3 負極
3A 負極活物質層
3B 負極集電体層
3G 負極活物質のグリーンシート
3H 負極集電体のグリーンシート
4 支持台
5 ポリエステルフィルム
6A,6C 外部集電体
7 キャリアフィルム
10 負極積層体グリーンシート
11 正極積層体グリーンシート
12 封止部
21,31 積層体
21A,22A,31A,32A 稜部
21C,22C,31C,32C R面取り形状
21D,22D 面取り形状
21E,22E 幅
22,32 グリーンチップ
22B,32B 隅部
23 母材
23A 離型剤層
25,33 積層シート
41 ガラスエポキシ基板
42 配線パターン
43 ハンダ

Claims (18)

  1. 正極活物質を含む正極と、負極活物質を含む負極と、前記正極と前記負極とに介在する固体電解質とで構成され、実質的に直方体の形状を有し、隅部と稜部とに面取り形状、R面取り形状のいずれかが設けられた積層体と、
    前記積層体の側面を挟持するように前記積層体の両端に配置され、前記正極と前記負極の一方にそれぞれ接続された1対の外部集電体と、を備えた全固体リチウム二次電池。
  2. 前記正極は正極集電体と、前記正極集電体上に設けられた前記正極活物質とを有し、前記負極は負極集電体と、前記負極集電体上に設けられた前記負極活物質とを有する請求項1記載の全固体リチウム二次電池。
  3. 前記正極は複数の正極の1つであり、前記負極は複数の負極の1つであり、前記固体電解質は複数の固体電解質の1つであり、前記積層体は前記複数の正極の1つと前記複数の負極の1つと前記複数の固体電解質の1つからなる基本単位を複数有している請求項2記載の全固体リチウム二次電池。
  4. 前記積層体の最外層に、前記固体電解質と同材料の層を備えた請求項3記載の全固体リチウム二次電池。
  5. 前記R面取り形状の曲率半径は、前記積層体の積層方向の長さの1/5未満であり、かつ30μm以上である請求項1記載の全固体リチウム二次電池。
  6. 前記面取り形状の幅は、前記積層体の積層方向の長さの1/4未満であり、かつ45μm以上である請求項1記載の全固体リチウム二次電池。
  7. 前記積層体の前記外部集電体から露出した部分を封止する、ガラスと樹脂モールドとの少なくともいずれか一方を含む封止部をさらに備えた請求項1記載の全固体リチウム二次電池。
  8. 正極と負極と固体電解質とから、実質的に直方体の形状を有し、隅部と稜部とに面取り形状、R面取り形状のいずれかが設けられた積層体を作製するAステップと、
    前記積層体の側面を挟持するように前記積層体の両端に外部集電体を配置するBステップと、を備えた全固体リチウム二次電池の製造方法。
  9. 前記Aステップは、
    正極活物質、負極活物質、固体電解質のグリーンシートを個別に作製する第1ステップと、
    正極活物質、固体電解質、負極活物質の順に各々のグリーンシートを逐次積層して積層シートを作製する第2ステップと、
    前記積層シートを切断してグリーンチップを得る第3ステップと、
    前記グリーンチップの隅部と稜部とに面取り加工とR面取り加工とのいずれかを施す第4ステップと、
    前記第4ステップの後に前記グリーンチップを焼結する第5ステップと、を含む請求項8記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  10. 前記第3ステップの後に行われ、前記グリーンチップにおける可塑剤の残存量を処理前の25重量%以上99重量%にする乾燥ステップを有する請求項9記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  11. 前記第4ステップにおいて前記グリーンチップの隅部と稜部とを研磨する請求項9記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  12. 前記第4ステップにおいて前記固体電解質と同材料の粉末を研磨剤として用いる請求項11記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  13. 前記第1ステップにて、離型可能な複数の母材の上に正極活物質、負極活物質、固体電解質のグリーンシートを個別に作製し、各々のグリーンシートを前記複数の母材のそれぞれから離型する請求項9記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  14. 前記Aステップは、
    正極活物質、正極集電体、負極活物質、負極集電体、固体電解質のグリーンシートを個別に作製する第1ステップと、
    正極集電体、正極活物質、固体電解質、負極活物質、負極集電体の順に各々のグリーンシートを逐次積層して積層シートを作製する第2ステップと、
    前記積層シートを切断してグリーンチップを得る第3ステップと、
    前記グリーンチップの隅部と稜部とに面取り加工とR面取り加工とのいずれかを施す第4ステップと、
    前記第4ステップの後に前記グリーンチップを焼結する第5ステップと、を含む請求項8記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  15. 前記第3ステップの後に行われ、前記グリーンチップにおける可塑剤の残存量を処理前の25重量%以上99重量%にする乾燥ステップを有する請求項14記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  16. 前記第4ステップにおいて前記グリーンチップの隅部と稜部とを研磨する請求項14記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  17. 前記第4ステップにおいて前記固体電解質と同材料の粉末を研磨剤として用いる請求項16記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  18. 前記第2ステップにおいて、固体電解質、負極活物質、負極集電体、負極活物質、固体電解質、正極活物質、正極集電体、正極活物質の順に各々のグリーンシートを逐次積層する積層作業を複数回行って積層シートを作製する請求項14記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
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