JP2007077335A - 金属メッキ用樹脂組成物、導電性部材及び導電性部材の製造方法 - Google Patents
金属メッキ用樹脂組成物、導電性部材及び導電性部材の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007077335A JP2007077335A JP2005268958A JP2005268958A JP2007077335A JP 2007077335 A JP2007077335 A JP 2007077335A JP 2005268958 A JP2005268958 A JP 2005268958A JP 2005268958 A JP2005268958 A JP 2005268958A JP 2007077335 A JP2007077335 A JP 2007077335A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- metal plating
- coal ash
- resin composition
- plating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Chemically Coating (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
【解決手段】金属メッキ用樹脂組成物は、石炭灰とポリオレフィン系樹脂を混合して得られる樹脂組成物であって、その組成が、石炭灰とポリオレフィン系樹脂の合計量に対し、石炭灰で20〜70重量%とするものである。この組成物を用いた樹脂成型品は、例えばABS樹脂などに用いられる通常の金属メッキ処理工程を用いることによりメッキが可能となる。
【選択図】 なし
Description
導電性カーボンブラックを混合して導電性を付与する方法(特許文献7)が提案されている。
本発明にかかる金属メッキ用樹脂組成物は、石炭灰とポリオレフィン系樹脂を混合して得られる樹脂組成物であって、その組成が、石炭灰とポリオレフィン系樹脂の合計量に対し、石炭灰で20〜70重量%とするものである。
さらには、前記ポリオレフィン系樹脂として、熱可塑性エラストマーを混合したポリプロピレン樹脂とするのが好ましい。
ここで、酸変性させる前記不飽和カルボン酸としては、例えば無水マレイン酸を挙げることができる。
これは、2500cm2/g未満であると、ポリオレフィン系樹脂との混合性、親和性が悪く、必要な強度を得られないとともに、メッキ性も低下するからである。
また、灰の粒径が粗くなるので、樹脂組成物からなる製品の表面粗度が低下し、メッキとの密着性が低下するおそれもあるからである。
また、上限は特に限定されるものではないが、例えばブレーン比表面積値として10000cm2/g以下とするのが好ましい。これは、10000cm2/g以上の場合には、再利用する石炭灰の歩留まりが悪く、灰のリサイクル率が低下するからである。
また、これらのメッキ処理方法を併用するようにしてもよい。
ここで、前記無電解メッキは、無電界ニッケルメッキ、無電界金メッキ、無電界銀メッキ、無電界銅メッキ及び無電界錫メッキ等を上げることができる。
また、無電解メッキ処理の後に、通常の電気メッキを定法に施すようにしてもよい。
まず、石炭灰とポリプロピレン樹脂(以下「PP」と記す。)の混合比率を変えて石炭灰−PP混合樹脂の製造を行った。その手順は、以下の通りである。
JISII種の石炭灰、PP、不飽和カルボン酸の一種である無水マレイン酸およびジアルキルパーオキサイドをミキサにて混合後、押出機に投入し、溶融・混練を行った。
この段階で、PPの一部は、ジアルキルパーオキサイドがラジカル開始剤となり無水マレイン酸により酸変性される。
そして、溶融・混練されて押出機から排出された石炭灰−PP混合樹脂を冷却後、ペレタイザにより造粒し、ペレット状樹脂材料を製造した。
そして、製作したテストピースに、下記「表2」に示す工程で金属メッキ処理を施した。
前記密着強度試験は、テストピースに1cm幅に切れ込みをいれ、180度剥離試験で評価した。
<ヒートサイクル試験>
ヒートサイクル試験は、30℃×60分→25℃×30分→80℃×60分→25℃×30分を1サイクルとし、3サイクル後の皮膜状態を評価した。
また、比較のために灰を添加しないPP単体を比較例とし、同様な評価を行った。
次に、石炭灰−PP混合樹脂材料に成型時の流動性を高めるために熱可塑性エラストマーを添加した場合、得られる金属メッキについて評価した。
石炭灰−PP混合樹脂の製造時に、熱可塑性エラストマーをさらに混合した以外は、樹脂の製造、テストピースの製作、メッキ方法、得られたメッキの評価方法は実施例1と同様な方法で行った。その結果を下記「表4」に示す。
次に、石炭灰としてJISII種灰よりも細粉でブレーン比表面積が高い石炭灰を用い、実施例1と同様に、石炭灰−PP混合樹脂を製造して、そのメッキ性を評価した。使用した石炭灰の性状を下記「表5」に示す。また、メッキ性能評価試験結果を下記「表6」に示す。
Claims (9)
- 石炭灰とポリオレフィン系樹脂を混合して得られる樹脂組成物であって、その組成が、石炭灰とポリオレフィン系樹脂の合計量に対し、石炭灰で20〜70重量%であることを特徴とする金属メッキ用樹脂組成物。
- 請求項1において、
前記ポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレン樹脂であることを特徴とする金属メッキ用樹脂組成物。 - 請求項1又は2において、
前記ポリオレフィン系樹脂が、熱可塑性エラストマーを混合したポリプロピレン樹脂であることを特徴とする金属メッキ用樹脂組成物。 - 請求項3において、
前記熱可塑性エラストマーが、エチレン・プロピレンゴム(EPR)またはスチレン・ブタジエンゴム(SEBS)であることを特徴とする金属メッキ用樹脂組成物。 - 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
前記ポリオレフィン系樹脂の少なくとも一部が、不飽和カルボン酸により酸変性されていることを特徴とする金属メッキ用樹脂組成物。 - 請求項5において、
前記不飽和カルボン酸は、無水マレイン酸であることを特徴とする金属メッキ用樹脂組成物。 - 請求項1乃至6のいずれか一つにおいて、
前記石炭灰のブレーン比表面積値が2500cm2/g以上であることを特徴とする金属メッキ用樹脂組成物。 - 請求項1乃至7のいずれか一つの金属メッキ用樹脂組成物に金属メッキが施されてなることを特徴とする導電性部材。
- 請求項1乃至7のいずれか一つの金属メッキ用樹脂組成物を脱脂し、エッチングした後に、無電解メッキにより金属メッキを表面に施し、導電性部材を製造することを特徴とする導電性部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005268958A JP2007077335A (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 金属メッキ用樹脂組成物、導電性部材及び導電性部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005268958A JP2007077335A (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 金属メッキ用樹脂組成物、導電性部材及び導電性部材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007077335A true JP2007077335A (ja) | 2007-03-29 |
Family
ID=37937951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005268958A Pending JP2007077335A (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 金属メッキ用樹脂組成物、導電性部材及び導電性部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007077335A (ja) |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51107344A (ja) * | 1975-03-19 | 1976-09-22 | Hitachi Ltd | |
JPS543843A (en) * | 1977-06-11 | 1979-01-12 | Showa Highpolymer Co Ltd | Surface treatment of base material for imparting electrical conductivity |
JPS55135150A (en) * | 1979-04-09 | 1980-10-21 | Showa Denko Kk | Olefin resin composition having excellent electroplatability |
JPS59113042A (ja) * | 1982-12-17 | 1984-06-29 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | メツキ用樹脂組成物 |
JPS6172059A (ja) * | 1984-09-18 | 1986-04-14 | Japan Steel Works Ltd:The | 熱可塑性樹脂とフライアツシユとの混合物 |
JPH0559587A (ja) * | 1991-08-28 | 1993-03-09 | Isuzu Motors Ltd | プラスチツクのメツキ方法 |
JPH10272727A (ja) * | 1997-03-31 | 1998-10-13 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 部分メッキ製品及びその製造方法 |
JPH11323036A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-11-26 | Azdel Inc | 充填材入り複合材料 |
JP2001123037A (ja) * | 1999-10-27 | 2001-05-08 | Aron Kasei Co Ltd | エラストマー組成物 |
JP2002161172A (ja) * | 2000-11-27 | 2002-06-04 | Jsr Corp | 自動車内外装用熱可塑性エラストマー組成物及びその成形品 |
JP2003268138A (ja) * | 2002-03-13 | 2003-09-25 | Toto Ltd | 合成樹脂製部材 |
JP2005503472A (ja) * | 2001-09-18 | 2005-02-03 | ソルヴェイ エンジニアード ポリマーズ | めっき適性工業用ポリオレフィンアロイ |
-
2005
- 2005-09-15 JP JP2005268958A patent/JP2007077335A/ja active Pending
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51107344A (ja) * | 1975-03-19 | 1976-09-22 | Hitachi Ltd | |
JPS543843A (en) * | 1977-06-11 | 1979-01-12 | Showa Highpolymer Co Ltd | Surface treatment of base material for imparting electrical conductivity |
JPS55135150A (en) * | 1979-04-09 | 1980-10-21 | Showa Denko Kk | Olefin resin composition having excellent electroplatability |
JPS59113042A (ja) * | 1982-12-17 | 1984-06-29 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | メツキ用樹脂組成物 |
JPS6172059A (ja) * | 1984-09-18 | 1986-04-14 | Japan Steel Works Ltd:The | 熱可塑性樹脂とフライアツシユとの混合物 |
JPH0559587A (ja) * | 1991-08-28 | 1993-03-09 | Isuzu Motors Ltd | プラスチツクのメツキ方法 |
JPH10272727A (ja) * | 1997-03-31 | 1998-10-13 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 部分メッキ製品及びその製造方法 |
JPH11323036A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-11-26 | Azdel Inc | 充填材入り複合材料 |
JP2001123037A (ja) * | 1999-10-27 | 2001-05-08 | Aron Kasei Co Ltd | エラストマー組成物 |
JP2002161172A (ja) * | 2000-11-27 | 2002-06-04 | Jsr Corp | 自動車内外装用熱可塑性エラストマー組成物及びその成形品 |
JP2005503472A (ja) * | 2001-09-18 | 2005-02-03 | ソルヴェイ エンジニアード ポリマーズ | めっき適性工業用ポリオレフィンアロイ |
JP2003268138A (ja) * | 2002-03-13 | 2003-09-25 | Toto Ltd | 合成樹脂製部材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6240812B2 (ja) | 接着性を改良したオレフィン系熱可塑性エラストマー、特にtpe−v類およびtpe−o類 | |
CN102408639B (zh) | 抗冲聚苯乙烯树脂组合物及其制备方法 | |
JP2016527704A (ja) | 無電解及び電解連続工程によって製造された銅及びニッケルメッキ炭素繊維を用いた電磁波遮蔽複合材の製造方法及び電磁波遮蔽複合材 | |
KR101324997B1 (ko) | 도금용 수지 조성물, 및 수지 도금 제품 | |
WO2012133303A1 (ja) | 樹脂複合材料及びその製造方法 | |
KR20160144185A (ko) | 재생 수지를 이용한 abs 수지 조성물 및 이의 제조방법 | |
CN109819656B (zh) | 热塑性树脂组合物、其制备方法和使用其制造的模制件 | |
CN102558803A (zh) | 汽车保险杠材料及其制备方法 | |
WO2019056547A1 (zh) | 一种用于环保电镀的聚酰胺复合物及其制备方法 | |
CN100447299C (zh) | 电镀聚酯树脂成型制品及其制造方法 | |
JP2005264059A (ja) | 複合樹脂組成物の製造方法、複合樹脂組成物及び複合樹脂成形体 | |
KR101900270B1 (ko) | 친환경적이며 도금 특성이 우수한 열가소성 수지 조성물 | |
JP2007077335A (ja) | 金属メッキ用樹脂組成物、導電性部材及び導電性部材の製造方法 | |
CN104629307A (zh) | 一种以回收pc与abs的阻燃再生塑料 | |
CN101153105A (zh) | 一种abs改性配方 | |
JP4775877B2 (ja) | 廃棄プラスチックを利用した射出成形用材料、その製造方法、及びこの射出成形用材料を利用した成形品の製造方法 | |
CN1228374C (zh) | 复合型聚烯烃热塑性硫化橡胶 | |
CN102295802A (zh) | 高韧性、高强度聚丙烯组合物及其制备方法 | |
JP3904324B2 (ja) | 金属メッキされた樹脂成形品 | |
JP2019500466A (ja) | メッキ特性に優れた親環境熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2009102520A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物および成形品 | |
CN110734570A (zh) | 一种pvc无甲酰胺发泡剂 | |
JP7264317B1 (ja) | 電磁波シールド部材及びそれらの製造方法 | |
JP2004018684A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及びその成形品 | |
JP2001072796A (ja) | プラスチックリサイクル用改質剤及びプラスチックマテリアルリサイクル方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080715 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20080813 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080813 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20110322 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110419 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20111025 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |