JPH11323036A - 充填材入り複合材料 - Google Patents

充填材入り複合材料

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JPH11323036A
JPH11323036A JP11083638A JP8363899A JPH11323036A JP H11323036 A JPH11323036 A JP H11323036A JP 11083638 A JP11083638 A JP 11083638A JP 8363899 A JP8363899 A JP 8363899A JP H11323036 A JPH11323036 A JP H11323036A
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polyolefin
glass
mat
filled
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    • B29C70/02Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising combinations of reinforcements, e.g. non-specified reinforcements, fibrous reinforcing inserts and fillers, e.g. particulate fillers, incorporated in matrix material, forming one or more layers and with or without non-reinforced or non-filled layers
    • B29C70/021Combinations of fibrous reinforcement and non-fibrous material
    • B29C70/025Combinations of fibrous reinforcement and non-fibrous material with particular filler
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物理的性質および機械的性質を改善した安価
な充填材入りガラス繊維強化熱可塑性複合材料と、それ
を用いた成形製品とを提供する。 【解決手段】 本願の複合材料は、ポリオレフィンと、
ガラス繊維と、充填材とを備える。ポリオレフィンはポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン等か
ら選択される。ガラス繊維の長さは、少なくとも0.2
5インチ(約6.4mm)以上である。ガラス繊維は、
連続形成された単方向性マット、ランダムマット、織布
マット、不織布マットまたはチョップ状繊維等である。
充填材は、鉱物性、合成または植物性充填材である。複
合材料の総重量に対してガラス繊維の含有率を約10%
〜約70%、充填材の含有率を約5%〜約50%とす
る。この複合材料をシート状に切断する。このシートを
スタンピング圧縮機等に用いて、バンパービームを成形
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物理的性質およ
び力学的性質を改善した複合材料に関し、特に物理的性
質および力学的性質を改善した充填材入りガラスマット
強化熱可塑性(GMT)複合材料に関する。
【0002】
【従来の技術】耐久性に優れ且つ自然環境に与える影響
を最小限に抑えた安価な製品に対する要求が、製造業、
政府監察機関および消費者の間で高まっている。このよ
うな要求に応えるべく、例えば、軽量な材料からなる部
品を用いた自動車や飛行機を開発し製造する試みがなさ
れている。軽量な部品を用いた自動車や飛行機は、パー
ツの全てに金属製部品を用いた比較的重い自動車または
飛行機と比べて、一般に消費するエネルギー量が少な
い。したがって、自動車や飛行機に軽量な部品を用いる
ことで、廃棄物または副産物の発生量を軽減し、自然環
境に与える影響を最小限に抑えることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自動車等の製
品には、例えば衝撃、曲げ、延伸、ねじり等の様々な力
が加わるため、これらに耐えうる高強度の材料を使用す
る必要があることを念頭に置かなければならない。従来
の自動車等には、鉄鋼等の高強度金属が使用されてきた
が、このような金属は一般に比較的重量が大きい。かか
る重量が大きい金属をベースとした部品を多用して製造
された自動車や飛行機は燃費が悪いため、自然環境に悪
影響を及ぼしてきた。
【0004】このような重い材料の、特に重量が大きい
金属の代替として、合成高分子材料が頻用されるように
なった。合成高分子材料は、高強度金属よりも軽量であ
るにも関わらず、比較的優れた強度を有する。さらに、
合成高分子材料は、腐食や厳しい温度環境に対しても耐
久性がある。自動車や飛行機に用いられる金属のうち、
幾つかのものには、このような耐久性をもたないものも
ある。以上のような性質を有する合成高分子材料は、様
々な力が加わる自動車等の製品に使用される高強度金属
の代替として好ましいものであるといえよう。
【0005】安価で耐久性に優れ、且つ自然環境に与え
る影響を最小限に抑えた軽量材料に対する要求に対処す
るために、複合材料産業では、従来製品と同等またはそ
れより優れた強度特性をもたせる一方で、従来と同等ま
たはそれより低いコストで製品を製造することのできる
新たな方法および高分子材料が探求されてきた。合成高
分子材料の中でも新しい部類に属する熱可塑性樹脂は、
高い引張強さおよび衝撃強さを示す軽量な物質である。
なかでも、例えばポリプロピレンは、様々な製品に頻用
される熱可塑性樹脂である。これは軽量で剛性が高く、
薬品耐性および耐熱性があるとともに、繰り返し曲げに
も強い比較的安価な熱可塑性樹脂である。新材料が待望
される中、いまだにポリプロピレンが最も利用さていれ
る熱可塑性樹脂なのである。ポリプロピレンを用いるこ
とにより、最終製品の重量およびコストを共に軽減する
ことができるとともに、最終製品のリサイクル性を高め
ることができる。ポリプロピレンは、その低コストおよ
び軽量のため広く知られているが、それ自体の強度は、
金属や他の合成高分子材料に比べて劣っている。
【0006】合成高分子材料を繊維、例えばガラス繊維
で強化する手法が、複合材料産業で広く実施されてい
る。このような繊維強化材料を用いて製造された最終製
品には、ガラス繊維と樹脂とを組み合わせたことにより
重量対強度比が高められるという利点がある。ガラス繊
維をポリプロピレンに用いたことにより、より高い強度
のポリプロピレン複合材を得ることができる。例えば、
米国特許第5,643,989号には、繊維強化された
機能性ポリオレフィン系複合材が開示されている。ガラ
ス繊維強化によりポリプロピレンの強度および剛性を飛
躍的に向上させることができるが、強化ポリプロピレン
の使用が制限される分野もある。
【0007】強化ポリプロピレンの機能性が、他のプラ
スチックのそれと比べてさほど変わらない製品分野とし
て、自動車のバンパービームが挙げられる。低速度衝撃
に対する法律が1974年型車に適用されるまでは、自
動車のバンパーは金属製であった。新基準が制定されて
から、製造者はこのような要件に見合うバンパーを提供
する方法を考案し始めた。そして、金属製バンパーの代
替として、プラスチック製バンパーが有効であることが
判明した。新しく開発されたプラスチック製バンパー
は、衝突ダメージからの保護力に優れるとともに、軽量
で且つ腐食耐性の高いものである。
【0008】自動車製造業者は、高強度且つ軽量で、大
型の成形製品であってもその形状を保ちうるバンパー用
材料を求めてきた。成形業者の間では、ポリオレフィン
系熱可塑性樹脂、特にポリプロピレンが好評を博してき
たが、ポリプロピレンを用いてバンパービームや計器盤
等の寸法の大きい部品を成形した場合、概して、時速5
マイル(時速約8km)で走行する乗用車による衝撃に
耐えうる剛性を付与することさえできないのである。こ
のような問題を解消すべく、米国特許第5,269,5
74号(以下本明細書中で「文献1」と呼ぶ。)にも開
示されているように、バンパービームに用いられるポリ
プロピレンをガラス繊維で強化して、自動車製造業者が
望む衝撃耐性を付与することができるのが知られてい
る。文献1には、低速度衝撃耐性を有する軽量なバンパ
ービームが開示されている。
【0009】ガラス繊維は、強化材として非常に優れて
いるが、ガラス繊維の極性表面と、ポリプロピレンの非
極性表面、あるいは非極性特性を有する他の熱可塑性樹
脂の表面との間の相互作用が不十分であるという欠点が
ある。このため、繊維および高分子界面間の接着性が非
常に弱く、繊維と高分子とが分離してしまい、表面が不
完全で且つ構造の脆弱なものとなってしまう。この問題
を解消するために、ガラス繊維成形後、その表面をサイ
ズと呼ばれる材料で直ちに処理して、繊維に催滑性およ
び保護特性を付与するという手法が用いられてきた。サ
イズまたはサイズ剤は、フィラメント間の摩耗を防止す
る一方で、繊維対ポリマ間の相互作用または接着性を高
めるものである。したがって、このサイズ剤を使用する
ことで、高分子材料およびこれを用いて製造される製品
の強度を高めることができる。
【0010】産業的に適用可能な力学的強度特性を有す
る熱可塑性樹脂シートを提供するためには、概してかな
りの量の強化ガラスマットが必要となる。例えば、ガラ
ス繊維マット強化された熱可塑性樹脂をスタンピング
(すなわち圧縮成形)する際、強化熱可塑性樹脂は圧縮
応力を受け直動運動する。スタンピングの結果、ガラス
繊維のフィラメント束またはストランド全体が流動する
ことになる。ガラス繊維束や、熱可塑性樹脂に埋め込ま
れたガラスマットの一部が流動することにより、スタン
ピングされた最終製品が粗面化されたり、また、製品表
面の波うち、しわ、ひだができたりするといった表面の
欠陥が生じる。強化ガラスマットの混合比を高めること
により、このような製品表面の好ましくない欠陥はより
生じやすくなってしまう。
【0011】プラスチック産業の研究者は、ガラス強化
高分子材料の性質を改善する方法を探してきた。一般
に、プラスチック材の強化材または増量材として、比較
的高い含有率の、例えば5%以上の充填材やエキステン
ダが用いられてきた。強化用充填材は、高分子材料の高
分子マトリクスの機械的特性および熱的性質を改善しう
るものである。一般に、エキステンダは安価な充填材か
らなり、これを高分子材料に添加することにより、高分
子材料のコストを抑えることができるとともに加工性を
向上させることができる。
【0012】充填材は、繊維ガラスと併せて熱硬化性高
分子調合物にも用いられてきた。シートモールディング
コンパウンド(SMC)および繊維強化プラスチック
(FRP)に、一般に鉱物性充填材をかなり使用するこ
とにより、収縮率および熱膨張係数を改善し、またコス
トを低減している。このように、熱硬化性高分子材料を
用いたSMCやFRPにおいては、衝撃強さをほとんど
変化させることなく剛性を多少改善することができる。
これは、SMCおよびFRP材料が本来持っている低衝
撃特性と、熱硬化性高分子の強化特性とに一部起因す
る。
【0013】しかし、充填材を熱可塑性材料に添加した
場合、熱硬化性高分子調合物に用いた場合とは異なり、
一般に最終製品の衝撃強さが失われてしまう。このよう
な強度損失を明らかにするため、ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)を用いた実験結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1からも分かるように、充填材およびガ
ラス繊維の含有量を調整して、充填材を添加した際の最
終製品の強度特性に対する影響を最小限に抑える必要が
ある。
【0016】ポリプロピレン(PP)ベースの最終製品
においても、充填材を添加した際に同様の衝撃強さの低
下が観察された。その結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】上述した問題点を全て勘案することによ
り、充填材を含まないGMT複合材料よりも優れた物理
的性質および機械的性質を有する充填材入りGMT複合
材料が必要とされていることが理解されよう。また、充
填材を含まないGMT複合材料と同等またはそれ以上の
衝撃強さおよび引張強さを有し、総コストを相当軽減す
ることのできる充填材入りGMT複合材料が必要とされ
ている。さらに、自動車のバンパービームに使用するこ
とのできる充填材入りGMT複合材料が必要とされてい
る。
【0019】そこで、本発明の一つの目的は、充填材を
含まない複合材料と同等またはそれ以上の衝撃強さおよ
び引張強さを有し、総コストを相当軽減することのでき
る複合材料を提供することである。
【0020】本発明の他の目的は、充填材を含まない複
合材料と同等またはそれ以上の衝撃強さおよび引張強さ
を有することを特徴とする連続形成されたランダムガラ
スマットを有する充填材入り複合材料を提供することで
ある。
【0021】本発明の他の目的は、充填材を含まない複
合材料と同等またはそれ以上の衝撃強さおよび引張強さ
を有することを特徴とするチョップ状ガラス繊維を有す
る充填材入り複合材料を提供することである。
【0022】本発明の他の目的は、熱成形可能且つスタ
ンピング可能なガラス繊維強化材を有する充填材入り複
合材料を提供することである。
【0023】本発明の他の目的は、特に、充填材を含ま
ないGMT材料よりも高いリブ強さを有するGMT複合
材を提供することである。
【0024】本発明の他の目的は、特に、充填材を含ま
ないGMT材料よりも長期加熱老化(long term heat a
gingまたはLTHA)特性の優れたGMT複合材料を提
供することである。
【0025】本発明の他の目的は、特に、充填材を含ま
ない複合材料と同等またはそれ以上の衝撃強さおよび引
張強さを有し、成形された最終製品の収縮およびそりを
最小限に抑えることのできるチョップ状ガラス繊維を有
する充填材入り複合材料を提供することである。
【0026】本発明の他の目的は、力学的性質の改善さ
れた安価なガラスマット熱可塑性複合材料を提供するこ
とである。
【0027】本発明の他の目的は、特に、自動車のバン
パービームとして使用することのできる充填材入りガラ
スマット熱可塑性複合材料を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、充填材を含ま
ない複合材料よりも物理的性質および機械的性質の優れ
た充填材入り複合材料に関する。さらに本発明は、充填
材を含まない複合材料と同等またはそれ以上の衝撃強さ
および引張強さを有することを特徴とし、総コストを相
当軽減することのできる複合材料に関する。また、本発
明は、自動車のバンパービームとして使用可能な充填材
入り複合材料に関する。さらに、本発明は、充填材を含
まない複合材料よりもリブ強さの高い複合材に関する。
さらにまた、本発明は、充填材を含まない複合材料より
もLTHA特性の優れた複合材料に関する。
【0029】本発明にかかる複合材料は、基本的に、ポ
リオレフィンと、ガラス繊維と、充填材とを含む。好ま
しくは、ポリオレフィンと、ガラス繊維マットまたは長
さが少なくとも0.5インチ(約12.7mm)以上の
チョップ状ガラス繊維と、好適には滑石、雲母、炭酸カ
ルシウムまたは硫酸バリウムからなる充填材とを含む。
また好ましくは、単一マットの樹脂シートであっても、
積層タイプであってもよく、例えば自動車のバンパービ
ーム、内装用ダッシュボードやトラックのベッドライナ
ーのような成形部品に使用されうる。
【0030】ポリオレフィンは、好ましくは、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテンおよびこれ
らの誘導体、ならびにこれらの共重合体混合物からなる
グループより選ばれる。また、上記ポリオレフィンは、
以下のなかから選択することができる。 (1)非晶質ポリオレフィン (2)例えばアタクチックポリオレフィン、アイソタク
チックポリオレフィンまたはシンタクチックポリオレフ
ィン等の本質的に結晶性のポリオレフィン (3)例えば無水マレイン酸等で酸修正されたポリオレ
フィン (4)上記のホモポリマー (5)上記いずれかの共重合体混合物
【0031】ガラス繊維の長さは、実質的に0.25イ
ンチ(約6.4mm)以上、好ましくは実質的に0.5
インチ(約12.7mm)以上とする。ガラス繊維は、
例えば単方向性またはランダムに連続形成されたガラス
マット、織布マットまたは不織布マット、あるいはチョ
ップ状繊維であってもよい。ガラス繊維の含有率は、充
填材入り複合材料全体の約10%ないし約70%で、好
ましくは約10%ないし約60%である。本発明の他の
実施形態では、複合材料に添加される前に公知のサイズ
剤を用いて処理されたサイジング加工済繊維が用いられ
る。
【0032】充填材は、鉱物性充填材、合成充填材また
は植物性充填材であってもよく、好ましくは、繊維ガラ
ス、カオリン、雲母、ケイ灰石、炭酸カルシウム、滑
石、炭酸カルシウム沈殿物、硫酸バリウム、木粉、フラ
イアッシュ、セルロース繊維、もみ殻、堅果の殻、黒
鉛、二硫化モリブデン、フェライト、酸化鉄、中空球、
プラスチック球、酸化アルミニウム三水和物(AT
H)、水酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、バ
ライト、サチン白、カーボンブラック、金属粉、酸化
物、クロム酸塩、カドミウム、有機顔料、ヒュームドシ
リカ、ガラス球および塩基性ケイ酸鉛からなるグループ
から選択されてもよい。充填材の粒度は約2ミクロンな
いし500ミクロンであり、その総重量は、充填材入り
複合材料の全重量の約5%ないし50%とすることが好
ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】本明細書中、特にポリプロピレン
を用いた形態について記載したが、本発明の充填材入り
複合材料は、実際にはポリプロピレンをベースとしたも
のに限定されず、ポリプロピレン誘導体や、ポリエチレ
ン等の他の熱可塑性樹脂材料を用いてもよい。また、ポ
リプロピレン誘導体に付加的な機能をもたせて用いるこ
とにより、特に優れた機能性を有する複合材料を提供す
ることができる。
【0034】本発明は、機械的性質を改善した熱成形可
能且つスタンピング可能なポリオレフィン複合材、特に
ガラスマット強化熱可塑性(GMT)複合材料に関す
る。本発明の充填材入り複合材料は、基本的にポリオレ
フィンと、ガラス繊維と、充填材とを備えてなる。好ま
しくは、本発明の充填材入り複合材料は、ポリオレフィ
ンと、ガラス繊維マットまたは長さが少なくとも0.2
5インチ(約6.4mm)以上のチョップ状ガラス繊維
と、好適には滑石、雲母、炭酸カルシウムまたは硫酸バ
リウムから選択される充填材とを備える。
【0035】本発明の複合材料を提供するのに使用され
うる熱可塑性樹脂製材料としては、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリメチルペンテン、およびこれらの共重
合体の混合物等のポリオレフィンが挙げられる。また、
上記ポリオレフィンは、以下のなかから選択されうる。 (1)非晶質ポリオレフィン (2)例えばアタクチックポリオレフィン、アイソタク
チックポリオレフィンまたはシンタクチックポリオレフ
ィン等の本質的に結晶性のポリオレフィン (3)例えば無水マレイン酸等で酸修正されたポリオレ
フィン (4)上記のホモポリマー (5)上記いずれかの共重合体混合物
【0036】本発明にかかる熱可塑性材マトリクスを強
化するガラス繊維の長さは、約0.25インチ(約6.
4mm)以上、好ましくは0.5インチ(約12.7m
m)以上で、長さが無限長である場合、連続形成された
ガラスマットとして用いられる。ガラスマットは、均一
の直径(例えば「K」サイズまたは「T」サイズ)のガ
ラス繊維を用いて、それ自体公知の方法により製造され
る。この「K」および「T」という記号は、繊維ガラス
の繊維直径を示すものであり、「K」サイズは直径13
ミクロン、「T」サイズは直径23ミクロンを意味す
る。このようなマット、特に連続的に撚りあわされたマ
ットは、本発明の強化熱可塑性ポリオレフィン樹脂シー
トを製造するのに特に適しており、これらは単方向性マ
ットまたはランダムマットであってもよく、また、織布
マットまたは不織布マットであってもよい。ガラス繊維
の含有率は、充填材入り複合材料全体の約10%ないし
約70%で、好ましくは約25%ないし約50%であ
る。また、複合材料に組入れる前に公知のサイズ剤を用
いて処理されたサイジング加工済繊維を用いることもで
きる。サイズ剤としては、従来のシランをベースとした
ものを用いることができる。
【0037】従来、繊維強化複合材料に充填材を添加す
ることにより、チョップ状繊維製品の収縮およびそりを
共に軽減できることが知られている。ポリプロピレンは
界面エネルギーの低い物質であり、その表面張力の極性
成分は無いに等しい。ポリプロピレンが不活性で、吸着
性、湿潤性および耐溶媒性に乏しいのは、このような非
極性特性に起因すると考えられている。一方、滑石は、
界面エネルギーおよび極性の高い物質であり、この滑石
や他の鉱物性充填材を複合材料に添加することにより、
ポリプロピレンの界面エネルギーは高められ、チョップ
状繊維含有ポリプロピレンの収縮やそりを最小限に抑え
ることができる。特に、本発明の複合材料においても、
ポリオレフィンの極性成分は増大される。
【0038】本発明の複合材料に適用される充填材は、
鉱物、合成物、または植物性の資源に由来してもよい。
さらに、例えば炭酸塩(天然物または合成物)、ケイ酸
(天然物または合成物)、ケイ酸塩、硫酸塩、酸化物、
クロム酸塩、カドミウム、炭素および有機顔料等の様々
な種類の化学成分から選択される充填材を本発明の複合
材料に適用することができる。また、鉱物性充填材は、
カオリン、雲母、炭酸カルシウム、滑石、酸化チタン、
ヒュームドシリカ、ケイ酸沈殿物、プラスチック繊維、
プラスチック球、炭酸カルシウム沈殿物、木粉、セルロ
ース繊維、もみ殻、および堅果の殻からなるグループよ
り選択されうる。ここでいうカオリンとは、粘土または
ケイ酸アルミニウムの俗称である。
【0039】上述した各種の充填材を様々な目的に合わ
せて添加することができる。複合材料の強化材として、
繊維ガラス、雲母、ケイ灰石またはカオリンを用いるこ
とができる。ここでいうケイ灰石とは、結晶性繊維状ケ
イ酸カルシウムの俗称である。複合材料のコストを低減
すべく、木粉、フライアッシュまたは炭酸カルシウムを
用いてもよい。また、潤滑剤として黒鉛または二硫化モ
リブデンを用いてもよい。磁性特性を付与すべくフェラ
イトまたは酸化鉄を用いてもよい。重量を軽減すべく、
中空の球またはプラスチック球を用いてもよい。難燃特
性を付与すべく酸化アルミニウム三水和物(ATH)ま
たは水酸化マグネシウムを用いてもよい。白色化充填材
として酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、バライトまた
はサチン白を用いてもよい。また、黒色化充填材として
カーボンブラックまたは酸化鉄を用いてもよい。複合材
料に電気伝導性をもたせるべく、金属粉を用いてもよ
い。複合材料に絶縁性をもたせるべく、カオリンまたは
滑石を用いてもよい。複合材料を不透明にするべく、酸
化チタンまたは酸化亜鉛を用いてもよい。複合材料に彩
色すべく酸化物、クロム酸塩、カドミウムまたは有機顔
料を用いてもよい。複合材料に流動性をもたせるべくヒ
ュームドシリカおよびガラス球を用いてもよい。複合材
料の腐食を防ぐべく、塩基性ケイ酸鉛を用いてもよい。
本発明の好適な実施形態においては、充填材は、滑石、
雲母、炭酸カルシウムおよび硫酸バリウムからなるグル
ープより選択される。
【0040】本発明に用いられる充填材の粒度は、約2
ミクロンないし500ミクロンで、好ましくは約5ミク
ロンないし約200ミクロンである。充填材の含有率
は、充填材入り複合材料の全重量の約5%ないし約50
%で、好ましくは約20%ないし約40%である。ま
た、充填材にサイズ剤を用いることにより、例えば充填
材と複合材料との間の結合力を高めることができる。様
々な厚みを有する充填材入り複合材料を用いて単一のマ
ットシートを形成することができる。上述した化学成分
を、それ自体公知の方法、例えば乾式および湿式混合法
により混ぜ合わせることができる。
【0041】予期しなかったことであるが、充填材を複
合材料に組入れると、複合材料の衝撃強さおよび引張強
さを維持または改善することができる。例えば、以降詳
細に説明するポリプロピレンベースの充填材入り複合材
料のサンプルは、充填材を含まないポリプロピレンベー
スの複合材料と同等か、あるいはそれよりも優れた衝撃
強さおよび引張強さを示した。
【0042】DYNATUP(衝撃試験用機器の商標
名)機器を用いた衝撃試験により、本発明が従来よりも
優れた衝撃強さを有することと、従来と同等か、あるい
はそれよりも優れた引張強さを示すことが判明した。ガ
ラス繊維含有率が約30%ないし約40%の充填材を含
まないランダムGMT複合材料は、DYNATUP機器
による衝撃試験の結果、約15ないし約16フートポン
ド(約2.1ないし約2.2kgf・m)の衝撃強さを
示した。また、ガラス繊維含有率が約32%ないし約4
0%の充填材を含まない含チョップ状繊維複合材料は、
DYNATUP機器による衝撃試験の結果、約13ない
し約14フートポンド(約1.7ないし約1.9kgf
・m)の衝撃強さを示した。一方、予期しなかったこと
であるが、例えばポリプロピレンやポリエチレン等のポ
リオレフィン複合材料に充填材を添加することにより、
充填材入り複合材料は、充填材を含まないGMT複合材
料と同等か、あるいはそれよりも優れた強さ特性を示す
ことが分かった。ガラス繊維含有率が約30%ないし約
40%の本発明にかかる充填材入りランダムGMT複合
材料は、DYNATUP機器による衝撃試験の結果、約
16ないし約20フートポンド(約2.2ないし約2.
8kgf・m)の衝撃強さを示した。また、ガラス繊維
含有率が約26%ないし約33%の本発明にかかる充填
材入り含チョップ状繊維複合材料は、DYNATUP機
器による衝撃試験の結果、約15ないし約18フートポ
ンド(約2.1ないし約2.5kgf・m)の衝撃強さ
を示した。
【0043】つまり、ここに記載した充填材入り複合材
料は、充填材を含まない複合材料と同等か、あるいはそ
れよりも優れた機械的性質を有することが理解されよ
う。重量パーセントにしてかなりの量の充填材を添加す
ることにより、合成高分子複合材料の製造コストを低減
することができるとともに、その機械的性質を維持ある
いは改善することができる。
【0044】《充填材入り複合材料を用いたシートおよ
び成形製品》充填材入り複合材料の製造後、その複合材
料を予め切断してブランク材と呼ばれるシート状部材と
することができる。一般に、改良型機械式スタンピング
圧縮機に連結された保持装置の赤外線ヒータを用いるこ
とにより、ブランク材をその軟化点よりも僅かに高い温
度まで予め加熱することができる。軟化したブランク材
は、圧縮機に設けられた冷却済の空の金属製合わせ型に
装填される。装填後、直ちに型を閉じ、5秒ないし15
秒間圧縮機を下方で停止させることによりシートを冷却
する。その後、型を開放して成形された部材を取り出
す。以上により、ただ一つの型を用いて比較的複雑且つ
等方的な部材を、トリミングを必要とすることなく速い
生産速度で製造することができる。このような成形法に
より、一般に複数の型を用いて数回プレスすることによ
って同じようなシートをスタンピング圧縮する鋼鉄スタ
ンピングと比べて、勝るとも劣らない効果が得られる。
【0045】ここに記載した充填材入りポリオレフィン
複合材製品は、理想的には、自動車用バンパービーム
や、乗用車用パネル、内装用ダッシュボードおよびトラ
ックのベッドライナーのような成形部材として使用され
うるが、これらに限定されるものではない。しかし、こ
こに記載した充填材入りポリオレフィン複合材製品は、
理想的には、上記文献1にも記載されているように、バ
ンパービームとして使用される。
【0046】例えば、ポリオレフィンと、繊維の長さが
少なくとも約0.25インチ(約6.4mm)以上のガ
ラス繊維と、充填材とを備えたGMT複合材料を圧縮成
形により加工する。充填材入りGMT複合材料は予め加
熱され、バンパーを成形する圧縮成形機器に移される。
GMT複合材料により形成されたバンパービームは、前
部壁と、後部壁と、前部壁と後部壁とを連結する横材
と、前部壁と後部壁との間に設けられた少なくとも一つ
の補強用リブとを備えたアイビーム(I-beam)である。
前部壁を支持すべく上記リブを所望の任意方向に配置す
ることもできるが、リブの軸線が横材に対して直交する
ように十字配置にするのが好ましい。また、アイビーム
の内側部分を被覆しバンパービームを装飾するための被
覆部材を設けてもよい。一方、充填材入りGMT複合材
料により形成されたバンパービームは、C字形ビームま
たは閉断面ビームであってもよい。
【0047】《実験結果》サンプル1から9は、アメリ
カ材料試験協会(ASTM)規格および国際標準化機構
(ISO)の手順にしたがい、ポリプロピレン樹脂を用
いて調製されたものである。
【0048】まず、サンプル1から5の試験結果を比較
する。サンプル1および2は、連続形成されたランダム
GMT複合材で、滑石充填材入り連続形成ランダムGM
T複合材からなるサンプル3および4との比較における
コントロール(対照)として機能する。また、サンプル
5は、硫酸バリウム充填材入り連続形成ランダムGMT
複合材である。引張強さ、曲げ強さ、リブ強さ、圧縮強
さおよび衝撃に関する試験の結果、以下の表3からも理
解されるように、サンプル5については、圧縮強さ以外
の全ての試験において優れた結果が得られた。また、充
填材入り連続形成ランダム繊維複合材であるサンプル
3、4および5についての引張強さ、リブ強さおよび衝
撃強さに関する試験により、意外にも、充填材を含まな
いサンプルの結果と比較して同等あるいはそれよりも相
当優れた結果が得られることが判明した。衝撃試験は、
DYNATUP機器を用いて実施したが、その結果、充
填材を含まないサンプル1および2に対して衝撃強さが
約7%ないし35%向上したことが分かった。
【0049】
【表3】
【0050】なお、上記の表3及び後出の表4におい
て、IZOD衝撃試験の測定値の単位は、カッコ無しの
数値がft-lbs/in.、カッコ付きの数値がkgf・m/cmであ
る。また、DYNATUP衝撃試験の測定値の単位は、
カッコ無しの数値がft-lbs、カッコ付きの数値がkgf・m
である。さらに、マット重量の単位は、カッコ無しの数
値がオンス、カッコ付きの数値がグラムである。
【0051】次に、サンプル6から9の試験結果を比較
する。サンプル6および7は、チョップ状ガラス繊維複
合材で、滑石充填材入りチョップ状ガラス繊維複合材か
らなるサンプル8および9との比較におけるコントロー
ル(対照)として機能する。引張強さ、曲げ強さ、リブ
強さ、圧縮強さおよび衝撃についての試験により、以下
の表4からも理解されるように、サンプル9について
は、衝撃強さ以外の全ての試験において優れた結果が得
られた。また、充填材入りチョップ状繊維複合材である
サンプル9についての引張強さ、リブ強さおよび衝撃強
さ試験により、意外にも、充填材を含まないサンプルの
結果と比較して同等あるいはそれよりも相当優れた結果
が得られることが判明した。衝撃試験は、DYNATU
P機器を用いて実施したが、その結果、サンプル8の衝
撃強さが、充填材を含まずガラス繊維含有率の高いサン
プル6に対して約40%、引張強さが約23%向上した
ことが判明した。また、DYNATUP機器を用いた試
験の結果、サンプル8とほぼ同等の充填材含有率を有
し、且つサンプル8よりもガラス繊維含有率の高いサン
プル9の衝撃強さが、サンプル6に対して約18%、引
張強さが約47%向上したことが判明した。
【0052】
【表4】
【0053】なお、以上に記載した特定の実施形態は、
単に本発明の趣旨を好適に具現した実施例であり、した
がって、当業者による変更および改良は、本発明の精神
および範囲から逸脱するものではなく、また、本発明は
添付の請求の範囲によってのみ定められるものであるこ
とが理解されよう。
【0054】
【発明の効果】以上からも理解されるように、本発明に
よれば、充填材を含まない複合材料と同等か、あるいは
それよりも優れた衝撃強さおよび引張強さを有し、且つ
総コストを相当低減することのできる充填材入り複合材
料を提供することができる。
【0055】また、本発明によれば、充填材を含まない
連続形成ランダムガラスマット複合材料と比べて同等
か、それよりも優れた衝撃強さおよび引張強さを有する
連続形成ランダムガラスマットを備えた充填材入り複合
材料を提供することができる。
【0056】さらに、本発明によれば、充填材を含まな
いチョップ状ガラス繊維複合材料と比べて同等か、それ
よりも優れた衝撃強さおよび引張強さを有するチョップ
状ガラス繊維を備えた充填材入り複合材料を提供するこ
とができる。
【0057】本発明によれば、熱成形可能且つスタンピ
ング可能なガラス繊維強化材を備えた充填材入り複合材
料を提供することができる。
【0058】また、鉱物性でない充填材を含むGMT複
合材と比べて優れたリブ強さを有するGMT複合材を提
供することができる。また、鉱物性でない充填材を含む
GMT材料よりも優れた長期加熱老化(LTHA)特性
を有するGMT複合材料を提供することができる。
【0059】さらに、本発明によれば、充填材を含まな
い複合材料と同等またはそれよりも優れた衝撃強さおよ
び引張強さを有し、成形された最終製品の収縮およびそ
りを最小限に抑えることのできるチョップ状ガラス繊維
を備えた充填材入り複合材料を提供することができる。
【0060】さらにまた、機械的性質の改善された安価
なガラスマット熱可塑性複合材料を提供することができ
る。
【0061】また、本発明によれば、自動車のバンパー
ビームとして使用することのできる充填材入りガラスマ
ット熱可塑性複合材料を提供することができる。

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィンと、長さが少なくとも約
    0.25インチ(約6.4mm)以上のガラス繊維と、
    充填材とを備えたことを特徴とする充填材入りガラスマ
    ット熱可塑性(GMT)複合材料。
  2. 【請求項2】 前記ポリオレフィンは、ポリプロピレ
    ン、ポリエチレンおよびポリメチルペンテンからなる群
    から選択されることを特徴とする請求項1に記載の充填
    材入りGMT複合材料。
  3. 【請求項3】 前記ポリオレフィンは、アタクチックポ
    リオレフィン、アイソタクチックポリオレフィンまたは
    シンタクチックポリオレフィンからなる群から選択され
    る結晶性のポリオレフィンであることを特徴とする請求
    項1に記載の充填材入りGMT複合材料。
  4. 【請求項4】 前記ガラス繊維は、その長さが少なくと
    も約0.5インチ(約12.7mm)以上であるチョッ
    プ状ガラス繊維であることを特徴とする請求項1に記載
    の充填材入りGMT複合材料。
  5. 【請求項5】 前記ガラス繊維は、連続形成された単方
    向性ガラスマットであることを特徴とする請求項1に記
    載の充填材入りGMT複合材料。
  6. 【請求項6】 前記ガラス繊維は、連続形成されたラン
    ダムガラスマットであることを特徴とする請求項1に記
    載の充填材入りGMT複合材料。
  7. 【請求項7】 前記ガラス繊維の含有率は、複合材料の
    全重量の約10%ないし約60%であることを特徴とす
    る請求項1に記載の充填材入りGMT複合材料。
  8. 【請求項8】 前記充填材は、鉱物性充填材、合成充填
    材および植物性充填材からなる群から選択されることを
    特徴とする請求項1に記載の充填材入りGMT複合材
    料。
  9. 【請求項9】 前記充填材は、繊維ガラス、カオリン、
    雲母、ケイ灰石、炭酸カルシウム、滑石、炭酸カルシウ
    ム沈殿物、硫酸バリウム、木粉、フライアッシュ、セル
    ロース繊維、もみ殻、堅果の殻、黒鉛、二硫化モリブデ
    ン、フェライト、酸化鉄、中空球、プラスチック球、酸
    化アルミニウム三水和物(ATH)、水酸化マグネシウ
    ム、酸化チタン、酸化亜鉛、バライト、サチン白、カー
    ボンブラック、金属粉、酸化物、クロム酸塩、カドミウ
    ム、有機顔料、ヒュームドシリカ、ガラス球および塩基
    性ケイ酸鉛からなる群から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の充填材入りGMT複合材料。
  10. 【請求項10】 前記充填材は、その粒度が約2ミクロ
    ンないし約500ミクロンであることを特徴とする請求
    項1に記載の充填材入りGMT複合材料。
  11. 【請求項11】 さらにサイズ剤を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載の充填材入りGMT複合材料。
  12. 【請求項12】 前記充填材の含有率は、複合材料の全
    重量の約5%ないし約50%であることを特徴とする請
    求項1に記載の充填材入りGMT複合材料。
  13. 【請求項13】 ポリオレフィンと、サイジング処理さ
    れたガラス繊維を備えたガラス繊維マットと、充填材と
    を備えたことを特徴とする熱成形可能且つスタンピング
    可能な充填材入り単一マット樹脂シート。
  14. 【請求項14】 前記ポリオレフィンは、ポリプロピレ
    ン、ポリエチレンおよびポリメチルペンテンからなる群
    から選択されることを特徴とする請求項13に記載の充
    填材入り単一マット樹脂シート。
  15. 【請求項15】 前記ポリオレフィンは、アタクチック
    ポリオレフィン、アイソタクチックポリオレフィンまた
    はシンタクチックポリオレフィンからなる群から選択さ
    れる結晶性のポリオレフィンであることを特徴とする請
    求項13に記載の充填材入り単一マット樹脂シート。
  16. 【請求項16】 前記充填材は、鉱物性充填材、合成充
    填材および植物性充填材からなる群から選択されること
    を特徴とする請求項13に記載の充填材入り単一マット
    樹脂シート。
  17. 【請求項17】 前記充填材は、滑石、雲母、炭酸カル
    シウムおよび硫酸バリウムからなる群から選択されるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の充填材入り単一マッ
    ト樹脂シート。
  18. 【請求項18】 前記ガラス繊維マットは、織布ガラス
    繊維マットおよび不織布ガラス繊維マットからなる群か
    ら選択されることを特徴とする請求項13に記載の充填
    材入り単一マット樹脂シート。
  19. 【請求項19】 前記充填材は、繊維ガラス、カオリ
    ン、ケイ灰石、炭酸カルシウム沈殿物、木粉、フライア
    ッシュ、セルロース繊維、もみ殻、堅果の殻、黒鉛、二
    硫化モリブデン、フェライト、酸化鉄、中空球、プラス
    チック球、酸化アルミニウム三水和物(ATH)、水酸
    化マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、バライト、サ
    チン白、カーボンブラック、金属粉、酸化物、クロム酸
    塩、カドミウム、有機顔料、ヒュームドシリカ、ガラス
    球および塩基性ケイ酸鉛からなる群から選択されること
    を特徴とする請求項13に記載の充填材入り単一マット
    樹脂シート。
  20. 【請求項20】 前記充填材の粒度は、約2ミクロンな
    いし約500ミクロンであることを特徴とする請求項1
    3に記載の充填材入り単一マット樹脂シート。
  21. 【請求項21】 前記ガラス繊維マットは、連続形成さ
    れた単方向性ガラスマットであることを特徴とする請求
    項13に記載の充填材入り単一マット樹脂シート。
  22. 【請求項22】 前記ガラス繊維マットは、連続形成さ
    れたランダムガラスマットであることを特徴とする請求
    項13に記載の充填材入り単一マット樹脂シート。
  23. 【請求項23】 前記充填材の含有率は、複合材料の全
    重量の約15%ないし約50%であることを特徴とする
    請求項13に記載の充填材入り単一マット樹脂シート。
  24. 【請求項24】 ポリオレフィンと、長さが少なくとも
    約0.25インチ(約6.4mm)以上のガラス繊維
    と、充填材とを備えた充填材入りガラスマット熱可塑性
    (GMT)複合材料により成形されたバンパービーム。
  25. 【請求項25】 前記ポリオレフィンは、ポリプロピレ
    ン、ポリエチレンおよびポリメチルペンテンからなる群
    から選択されることを特徴とする請求項24に記載のバ
    ンパービーム。
  26. 【請求項26】 前記ポリオレフィンは、アタクチック
    ポリオレフィン、アイソタクチックポリオレフィンまた
    はシンタクチックポリオレフィンからなる群から選択さ
    れる結晶性のポリオレフィンであることを特徴とする請
    求項24に記載のバンパービーム。
  27. 【請求項27】 前記ガラス繊維は、その長さが少なく
    とも約0.5インチ(約12.7mm)以上であるチョ
    ップ状ガラス繊維であることを特徴とする請求項24に
    記載のバンパービーム。
  28. 【請求項28】 前記ガラス繊維は、連続形成された単
    方向性ガラスマットであることを特徴とする請求項24
    に記載のバンパービーム。
  29. 【請求項29】 前記ガラス繊維は、連続形成されたラ
    ンダムガラスマットであることを特徴とする請求項24
    に記載のバンパービーム。
  30. 【請求項30】 前記ガラス繊維の含有率は、複合材料
    の全重量の約10%ないし約60%であることを特徴と
    する請求項24に記載のバンパービーム。
  31. 【請求項31】 前記充填材は、鉱物性充填材、合成充
    填材および植物性充填材からなる群から選択されること
    を特徴とする請求項24に記載のバンパービーム。
  32. 【請求項32】 前記充填材は、繊維ガラス、カオリ
    ン、雲母、ケイ灰石、炭酸カルシウム、滑石、炭酸カル
    シウム沈殿物、硫酸バリウム、木粉、フライアッシュ、
    セルロース繊維、もみ殻、堅果の殻、黒鉛、二硫化モリ
    ブデン、フェライト、酸化鉄、中空球、プラスチック
    球、酸化アルミニウム三水和物(ATH)、水酸化マグ
    ネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、バライト、サチン
    白、カーボンブラック、金属粉、酸化物、クロム酸塩、
    カドミウム、有機顔料、ヒュームドシリカ、ガラス球お
    よび塩基性ケイ酸鉛からなる群から選択されることを特
    徴とする請求項24に記載のバンパービーム。
  33. 【請求項33】 前記充填材の粒度は、約2ミクロンな
    いし約500ミクロンであることを特徴とする請求項2
    4に記載のバンパービーム。
  34. 【請求項34】 さらにサイズ剤を備えたことを特徴と
    する請求項24に記載のバンパービーム。
  35. 【請求項35】 前記充填材の含有率は、複合材料の全
    重量の約5%ないし約50%であることを特徴とする請
    求項24に記載のバンパービーム。
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