JP2007069357A - 印刷システムと印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタエンジンのスループットを落とさずに連続したページの印刷を行う。
【解決手段】プリンタドライバ312aは、PDL生成時に、コマンド毎の数を数え、各ページごとにPDLデータに添付してプリンタに送信する。解析時間情報解析部303は、コマンド毎の数を各コマンドの能力情報で除算した値を積算して、予測解析時間を算出する。エンジン制御部は303dは、予測時間に基づいて、エンジンのスループットを維持できる間隔でページ画像を出力するための、ページ画像の出力開始タイミングの遅延時間を決定し、遅延時間にしたがってシッピングを開始する。
【選択図】図3

Description

本発明は、印刷データを生成する印刷データ生成装置と、入力された印刷データに従って画像処理を実行する画像形成装置、およびそれらを有する画像出力システム並びにそれらの方法と、それら装置をコンピュータにより実現するためのプログラムに関する。
外部より入力された印刷データに従って画像処理を実行するページプリンタ等の画像出力装置(画像形成装置とも呼ぶ。)は、ページ記述言語によって描画指示あるいは機器制御が行われるよう構成されている。ページ記述言語(以下、PDL(Page Description Language)と記す)は、所定の書式(シンタックス)にて記述されている。
例えば、パーソナルコンピュータ上で動作するMS−Windows(登録商標)等のオペレーティングシステム(OS)上で動作し、様々な電子文書を作成する各種アプリケーションソフトがある。それらアプリケーションソフトによって印刷処理を行う場合、アプリケーションソフトから出力される描画指示は、そのOS上で動作するプリンタドライバによって画像出力装置(プリンタ)が解釈可能なPDL形式の印刷データに変換される。その印刷データが、所定のインターフェイスを通じて画像出力装置へ出力される。このようにプリンタドライバと画像出力装置とで画像処理システムを構成している。ここで、プリンタドライバは、予め定められたシンタックスに従ってアプリケーションソフトからの印刷要求を、ページ毎にPDL形式の印刷データに変換していた。
また、従来のページプリンタ等は、受信したPDL形式の印刷データを、そのPDLの書式に従って解析し、中間形式の描画オブジェクト(以下、ディスプレイリスト、あるいは略してDLと呼ぶ)を生成する。この中間形式の描画オブジェクトを基に、各ページの内容を表すビットマップ画像、すなわちページ画像が生成される。この従来のPDLは、ページ単位に描画指示を行う多種多用な命令から構成されている。例えば、文字印字命令や、線描画命令などの各種図形描画命令、イメージ描画命令、描画論理(ANDまたはORなどのROP指定)、クリッピング領域の指定のための命令、複数命令をグループ化して記憶し呼び出すマクロ命令、各種の印字環境を設定するための命令群などが、PDLには含まれる。
ページプリンタは、ページ画像を生成する度に、プリンタエンジン部に対して該ページの画像形成開始を指示するためのPRNT信号を出力する。そして、PRNT信号に続けて、ページ画像に対応するビデオ信号をプリンタエンジン部に対して送信し、既知の電子写真プロセスによって紙面上に画像形成することでページ画像を出力する。
このような構成を有する画像形成装置は、受信した印刷データ中のPDL命令の解析が短時間で完了するとは限らない。PDL命令の解析に長時間要する場合には、ページ画像が準備できるまでプリンタエンジンを待機させる必要がある。たとえば、あるページの画像解析処理が終了するタイミングが、そのページのビデオ信号の送出開始タイミングに間に合う場合は画像解析処理が終了する以前に給紙を開始させる。一方、間に合わない場合は間に合うタイミングまでまってから給紙を開始させる(特許文献1等参照)。あるいは、ホストコンピュータ101があらかじめ先頭ページの印刷データをエンジン部122から出力可能な画像展開処理時間を予測算定して印刷データに付加して転送する(たとえば特許文献2等参照)。そして、プリンタは、その付加された処理時間だけ遅延させてエンジンをスタートさせる。
特開平7−256935号公報 特開2000−207146号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、アプリケーションソフトから指示される描画処理の複雑度に応じてPDL解析処理に時間を要してしまい、プリンタエンジンの性能を発揮できない場合があるという問題があった。
すなわち、処理負荷の高いPDLデータが入力されると、PDLデータの解析時間すなわちDL生成時間がプリンタエンジンのスループットを維持できる上限値を超えてしまう。プリンタエンジンのスループットを維持できる上限値とは、たとえばシート媒体1枚あたりの画像形成に要する形成時間である。DL生成時間がこの形成時間を越えると、プリンタエンジンに遊休時間が生じる。プリンタエンジンに遊休時間が生じると、プリンタエンジンを一旦停止させるのが普通である。そのためこの様な場合には、プリンタエンジンが後回転処理が行われてしまう。後回転処理とは、画像形成を一旦終了して、プリンタエンジンを一旦停止させるまでの処理である。一旦プリンタエンジンを停止させると、再度画像形成可能な状態まで立ち上げる前回転処理を行う必要がある。この後回転処理および前回転処理の時間が、プリンタエンジンのダウンタイムとなっていた。例えば、30ppm(枚/分)の能力を持つプリンタエンジンの場合、最高スループットを維持するためには、各ページのページ画像を2秒以内に用意する必要がある。これは或るページのページ画像を、そのページの直前のページの印刷中に形成しておくことが必要なためである。PDL解析に2秒以上要する場合は、プリンタエンジンは一旦停止してしまうことになる。このため、PDL処理負荷が高いページが連続する高解像度印刷の印刷ジョブの実行中には、プリンタエンジンの停止・再起動が何度も発生することになる。
特許文献1によれば、給紙を行うタイミングを調整するものの、上述したプリンタエンジンのダウンタイムの発生は避けることが出来ない。また特許文献2によれば、先頭ページについてのみ画像形成を開始するタイミングを遅延させることができる。しかし、ページ間におけるプリンタエンジンのダウンタイムは避けることが出来ない。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、印刷データの解析処理に要する時間をページごとに予測し、予測結果に基づいてページ画像の出力タイミングを制御することにある。それによって、印刷データの解析処理に起因した画像形成手段のダウンタイム発生を最小限に抑え、出力結果を得るまでの時間を短縮することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明は以下の構成を備える。すなわち、外部より入力された印刷データに対応するページ画像を生成する画像形成装置と、前記画像形成装置が解釈可能な形式の印刷データを生成して前記画像形成装置に出力する印刷データ生成装置とを有する画像処理システムであって、
前記印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
前記画像形成装置により前記印刷データからページ画像を生成するための時間または時間算出の基礎となる情報を含む解析時間情報を前記印刷データに付加する付加手段とを前記印刷データ生成装置に備え、
ページ画像を媒体上に形成する画像形成手段と、
前記解析時間情報を参照して、ページ単位に印刷データからページ画像を生成するために要する時間を得る獲得手段と、
前記印刷データに基づいてページ画像を生成する描画処理手段と、
前記獲得手段により得られたページごとの時間に基づいて、画像形成手段へのページ画像の出力タイミングを制御する制御手段とを前記画像形成装置に備えることを特徴とする。
あるいは、印刷データ生成装置であって、印刷要求に応じて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
前記印刷データからページ画像を生成するための時間または時間算出の基礎となる情報を含む解析時間情報を前記印刷データに付加する付加手段と、
前記解析時間情報が付加された印刷データを画像形成装置へと送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
あるいは、画像形成装置であって、ページごとに、印刷データからページ画像を生成するための時間または時間算出の基礎となる情報を含む解析時間情報が付加された印刷データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した解析時間情報に基づいて、着目ページに続く所定数のページについて、ページ画像を生成するための所要時間を算出する算出手段と、
前記ページ画像をページ単位で媒体上に画像形成する画像形成手段と、
前記算出手段により算出した所要時間が、前記所定数のページを前記画像形成手段により連続して画像形成するための最短時間よりも長い場合、前記着目ページの画像形成開始タイミングを、前記所要時間と前記最短時間との差分だけ遅延させるタイミング制御手段とを備える。
本発明によって、印刷データの解析処理に要する時間をページごとに予測し、予測結果に基づいてページ画像の出力タイミングを制御することができる。それによって、印刷データの解析処理に起因した画像形成手段のダウンタイム発生を最小限に抑え、出力結果を得るまでの時間を短縮することができる。
[実施形態1]
以下に添付の図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<本実施形態の画像出力システムの構成例>
まず、図1、図2を参照しながら、本発明を適用するに好適な本実施形態の画像出力システムの構成について説明する。
図1は、本実施形態の画像出力システムの概略を示すブロック図であり、例えば、レーザビームプリンタの場合を示す。なお、本発明を適用可能な画像出力装置はレーザビームプリンタに限られるものではなく、他のプリント方式のプリンタ装置であっても良いし、モノクロ/カラープリンタといった機器構成の違いにも関係なく適用可能である。さらに、本発明はプリンタに限定されるものでもなく、同様の画像出力制御を必要とする画像記録装置や画像表示装置、画像通信装置の制御についても適用可能である。
図1において、101はホストコンピュータ等の外部機器、102は本実施の形態のレーザビームプリンタ本体である。
レーザビームプリンタ102は、前記外部機器101上で動作するプリンタドライバによって生成されたページ記述言語(PDL)形式の印刷データ(文字コードや図形データ、イメージデータ等)を受け取る。そしてそれらの情報に従って対応する文字パターンや図形パターンなどを作成し、記録媒体である記録紙上に像を形成するよう構成されている。またレーザビームプリンタ102は、不図示のデータ記憶部に対して文字パターンの登録やフォームデータ、マクロデータなどの登録も行える。レーザビームプリンタ102は、ホストコンピュータ101から受信した印刷データと同様に、前記記憶部の印字データに応じたページ画像を生成する。
レーザビームプリンタ102において、103はプリンタ制御ユニット(コントローラ部)であって、レーザビームプリンタ102全体の制御、およびホストコンピュータ101から供給される印刷データを解析する。制御ユニット103は、プリンタエンジン部105と接続され、前記印刷データに基づいたドットデータからなるページ情報を生成し、プリンタエンジン部105に対して順次ドットデータ(ビデオ信号)を送信する。
105はプリンタエンジン部であって、前記ドットデータ(ビデオ信号)に従って実際に感光ドラムに潜像を形成し、用紙に熱定着させることによって印字を行う。104は、操作のためのスイッチおよびLED表示器などが配されている操作パネルであって、オペレータ(使用者)は、パネル部104を操作することによって、レーザビームプリンタ102に所定の動作の指定、あるいは印刷環境の設定等を行うことができる。
ここで、レーザビームプリンタ102とホストコンピュータ101とは、TCP/IP等の所定のプロトコルによって通信可能なネットワーク106で接続されており、同ネットワークには複数台のホストコンピュータが接続されているのが一般的である。なお、接続形態としては、セントロニクスやUSB等の他のインターフェイスによって1対1で接続されていても構わない。
図2は、本実施形態のレーザビームプリンタ102の内部構造を示す断面図であり、主にプリンタエンジン部105の構成を示している。ここでは、図1と同じ構成に対しては同一番号を付け、説明を省略する。
同図において、レーザドライバ201は半導体レーザ202を駆動するための回路であり、制御ユニット103が出力する前記ビデオ信号に応じて、半導体レーザ202から発射されるレーザ光203をオン/オフ切り替えする。レーザ203は回転多面鏡204で左右方向に振られ、静電ドラム205上を走査する。これにより、静電ドラム205上には帯電されたトナーによる文字パターン等の静電潜像が形成される。この潜像は、静電ドラム205周囲の現像ユニット206により現像された後、記録紙に転送される。この記録紙にはカットシートを用い、カットシート記録紙はレーザビームプリンタ102に装着した用紙カセット207に収納されており、給紙ローラ208及び搬送ローラ209と210とにより装置内に取り込まれて、静電ドラム205に供給される。
図3は、本実施形態の画像出力システムの基本構成部を説明するブロック図であり、図1の画像出力装置の制御ユニット103の内部構成と、プリンタドライバ312の主要構成とを示している。
同図において、レーザビームプリンタの制御ユニット103は、所定のインターフェイス308(106)を介して外部機器であるホストコンピュータ101と接続されている。制御ユニット103は、ホストコンピュータ101上で動作するプリンタドライバ312が送出する印刷データに従って所定の印刷処理を実行するように構成されている。ここで、ホストコンピュータ101から受信した印刷データは、まず受信バッファ305aに受信データとして一時的に蓄えられる。
301はプリンタCPUである。CPU301は、読み出し専用のROM302内のプログラムROM303に記憶された制御プログラムに基づいて、システムバス306に接続された各種デバイスとのアクセスや、ハードウェア回路によって構成されるASIC309を統括的に制御している。また、ROM302は、文字出力に用いるドットフォントやアウトライン形式のスケーラブルフォントから構成されるフォントデータを格納するメモリとしても用いられている(フォントROM304)。
ここで、前記制御プログラムは、以下に示すプログラムから構成されている。
(1)受信バッファ305aに蓄えられた印刷データを解析し、少なくとも1バンド分あるいは1ページ分の描画オブジェクト(Display List:DL)を生成するDL生成部303a、
(2)生成されたDLに基づいてバンド単位でラスタイメージ(すなわちバンド画像)を生成するDL描画部303b、
(3)印刷部I/F310を介して印刷部(プリンタエンジン)105に対して、前記バンド画像を表すビットのON/OFFによるビデオ信号の出力や、紙なし検知などの各種用紙ハンドリング制御等を行うエンジン制御部303d。
なおビデオ信号の出力を、以下「シップ」と記す。ビデオ信号を出力することを「シッピング」と呼ぶ。なお、本実施形態では、各制御プログラムをCPU301により実行して実現される各機能モジュールを、対応するプログラムと同じ名称で呼ぶことにする。たとえばエンジン制御部303dはプログラムの名称であるが、そのプログラムを実行して実現される機能モジュールもエンジン制御部303dと呼ぶ。
なお、前記バンド画像を複数(例えば2つ)用意して印刷を行うバンディング方式では、前記バンド画像の生成(レンダリング動作)とシップ動作とが紙搬送と同期して同時に行われる。バンディング処理では、エンジン制御部303dは、レンダリング済みの一方のバンド画像をシップしながら、他方のバンドメモリに属する描画オブジェクトを描画する。ここで、本実施の形態では、前記バンディング方式で印刷を行うようにバンドメモリ305cを構成した。しかし、1ページ分のページ画像を保持可能なページメモリとして305cを構成し、フルペイント方式で描画/シップ動作を行っても良い。また、前記バンド画像を順次ハードディスク311にページ単位でスプールした後、ページ単位でシップ動作を行うよう構成しても構わない(ページスプール方式)。更に、前記バンディング方式とフルペイント方式、ページスプール方式とをパネルからの指示等によって切り替え可能なように構成されていても構わない。
レーザビームプリンタ102は図示しない電源部から電力の供給を受けている。また、制御プログラム303は、上記構成以外に、以下の機能を実現するためのプログラムを含んでいる。
(4)受信した印刷データにページ単位で付加された解析時間情報を読み取り、前記ページの解析処理に要する時間を予測する解析時間情報解析部303c、
(5)ハードディスク311に対してページ画像を含む各種データのR/Wアクセスを制御するHD制御部303e、
(6)操作パネル104からの入力に従って各種印刷環境を設定する印刷環境制御部(不図示)。
ここで解析時間情報とは、ページ画像を生成するための時間を示す情報あるいは、その時間を算出するための基礎となる情報を含む情報である。このほかヒント情報などと呼ぶ場合もある。たとえば、処理時間の予測方程式が、画像を構成する各種類の構成要素(オブジェクト)の数をパラメータとする線形方程式であるとする。その場合、予測された時間そのものも解析時間情報と言えるし、計算のためのパラメータ(画像を構成する各種類の構成要素の数)もまた解析時間情報である。
さらに、前記エンジン制御部303dは、前記解析時間情報解析部303cの解析結果を元に、シップ開始タイミングの制御を行う。
305は、CPU301の主メモリ、ワークメモリ等として機能するRAMであり、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張できるように構成されている。RAM305は、前記DL生成部303aが生成した描画オブジェクトを格納するDL格納部305bや、制御プログラム303が行う各種描画処理において一時的に使用されるワークメモリ305dに用いられる。またRAM305は、1ページを複数のバンド状に分割した領域のうち、2面分(あるいはそれ以上)の領域に相当するバンドメモリ305cに用いられる。また、フォントメモリ304内のスケーラブルデータに基づいて展開された文字パターンをキャッシュするフォントキャッシュメモリ(不図示)等に用いられる。
311はハードディスクであって、フォントデータやPDL形式で記述されたオーバレイデータ等のリソースの登録や、該画像出力装置内で生成される各種印刷ログに用いられる。そのほか、保存ジョブや電子ソート(複数部数印刷)、機密印刷等の機能を実現するために一時的に印刷データおよびRIP済みのページ画像を格納するために用いられる。なお、前記リソースデータやページ画像等はハードディスク311に格納されると説明したが、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(不図示)等、他の構成による記憶装置に格納しても構わない。また、本発明を構成する装置がROMに格納されたプログラムとして供給されるよう説明したが、これに限らず、ハードディスク等の他の媒体によって供給され、実行前にRAM等へロードされた後、実行されるよう構成されていても構わない。また、CD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD等のような記憶媒体から図示省略したドライブを解して、該制御プログラムをインストールして制御しても本発明を実施することが可能であり、本発明はこれを含むものである。
312はホストコンピュータ上で動作するプリンタドライバである。プリンタドライバ312は、ページ単位でスプールする描画処理部312aと、前記印刷データの生成状況に応じて、印刷データの解析に要する時間を算出可能な解析時間情報を生成する解析時間情報生成部312bとから構成されている。描画処理部312aは、アプリケーションソフトからの印刷指示をOSを通して受け取り、前記画像処理装置103が解釈可能なPDL形式の印刷データを生成する。なお、解析時間情報の内容および生成手順については後述する。
<インターフェース信号(図18)>
図18に制御ユニット103(プリンタコントローラとも呼ぶ。)とプリンタエンジン105(エンジンコントローラとも呼ぶ。)との間の信号の一例を示す。ここでは代表的な信号についてのみ説明を行う。
まず、/PPRDY信号1803はプリンタに電源が供給されたあと、初期設定等の処理が終了した後、プリンタコントローラ103との通信が可能となった事を示す信号である。
/CPRDY信号1804は、プリンタコントローラ103に電源が供給され、初期設定等の処理が終了した後、エンジンコントローラ105との通信が可能となったを示す信号である。
/RDY信号1805は、エンジンコントローラ105がプリンタコントローラ103からプリント開始指示(後述の/PRNT信号)により、プリント動作可能になったことを示す信号である。この信号が真になる条件は、定着器内の温度が所定温度に達しているか、記録紙がプリンタ内に残留していないか、ポリゴンミラーが所定の速度で回転しているか等のプリンタの各部分が正常に動作している場合である。
/PRNT信号1806は、プリンタコントローラ103がエンジンコントローラ105に対して、印字動作の開始、あるいは継続を指示する信号である。なお/PRNT信号は、本実施形態の他の箇所でも参照されているPRNT信号と同じ信号である。
/TOP信号1807は、エンジンコントローラ105からプリンタコントローラ103に対して渡される、画像の垂直走査の基準となる同期信号である。この信号は、/PRNT信号1806がプリンタコントローラ103から出力された後、一定時間後に出力される。
/LSYNC信号1808は、プリンタコントローラ103が水平走査の基準とする同期信号である。/LSYNC信号1808は、/TOP信号と同様、/PRNT信号1806がプリンタコントローラ103から出力された後、一定時間後にプリンタコントローラ103に対して出力される。
/VCLK信号1809は、後述するに/VDOEN及び/VDO信号の為の同期クロックであり、プリンタコントローラ103から画像信号に対応する周波数のクロックを発生する。
/VDOEN信号1810は、プリンタコントローラ103が出力する画像信号のエンジンコントローラ105への取り込みを制御する信号である。エンジンコントローラ105は、/VCLK信号に同期してこの信号がTRUE/FALSEであるかを検出し、TRUEの場合は画像信号を取り込み、FALSEの場合は取り込みを行わない。
/VDO信号1811は画像データである。プリンタコントローラ103は、垂直方向に対しては/TOP信号、水平方向に対しては/LSYNC信号を基準として、/VCLK信号に同期して出力する。
/CCLK信号1812は、プリンタコントローラ103がシリアルコマンドをエンジンコントローラ105に送信する時、及びエンジンコントローラ105がシリアルステータスをプリンタコントローラ103に対して返答する時の同期クロックである。/CCLK信号1812は、プリンタコントローラ103から出力される。
/CBSY信号1813は、プリンタコントローラ103が、後述する/CMD信号を用いてシリアルコマンドを送信している事をエンジンコントローラ105に示す信号である。
/CMD信号1814は、プリンタコントローラ103がエンジンコントローラ105へシリアル情報を送信する場合に使用する信号であり、シリアル情報をコマンドと呼ぶことにする。
/SBSY信号1815は、エンジンコントローラ105が/STS信号を用いてシリアルステータスを返信している事をプリンタコントローラ103に示す信号である。
/STS信号1816は、エンジンコントローラ105がプリンタコントローラ103に対してシリアル情報を返答する時に使用する信号であり、シリアル情報をステータスと呼ぶことにする。
/CCRT信号1817は、プリンタ内部のステータスが変化した時にプリンタコントローラ103に対して報告するための信号である。プリンタコントローラ103がこの報告信号を受けると、/CMD信号を使ってエンジン側の状態の何が変化したかを問い合わせるコマンドを発行し、それに対してエンジンコントローラ105は、/STS信号でその状態を知らせる。
<プリント制御(図19)>
次に、ビデオI/F間でやり取りされる信号のタイミングを図19に示す。これは前述したビデオI/Fの信号説明を、時間経過に従って示したものである。
まず、プリンタコントローラ103の画像情報の準備が完了すると、/PRNT信号(すなわちPRNT信号)をローレベル(真)にしてエンジンコントローラ105に伝える。それと同時に、画像信号の転送に用いられる画像同期信号/VCLK信号も発生する。
それに応答してエンジンコントローラ105は、プリンタ内部の様々な設定等を行い、画像の受け入れが可能となったところで、/TOP信号と/LSYNC信号をプリンタコントローラ103に対して出力する。この垂直同期信号/TOPと、水平同期信号/LSYNCに合わせて、プリンタコントローラ103は画像信号/VDOと、画像有効信号である/VDOENをエンジンコントローラ105に対して転送する。プリンタエンジンは、受信した画像信号/VDOをたとえばPWM変調する。そして変調されたPWM信号により半導体レーザを変調して、変調されたレーザ光により予備帯電された感光ドラムを照射して潜像を形成する。それと平行して、形成される潜像のトップ位置とシート媒体の先端位置とが一致するタイミングで、シート媒体の供給及び搬送を行う。
このように、PRNT信号の送信をきっかけとして、プリンタコントローラからプリンタエンジンへの画像信号の送信等の画像形成のための一連の処理が行われる。本実施形態では、以下の説明においては、画像形成装置におけるPRNT信号の発行から先の処理については省略する場合がある。しかし、そのような場合であっても、PRNT信号の発行に引き続いて、上述の通りの画像形成処理が行われる。
<本実施の形態の画像出力システムにおける印刷ジョブ動作例>
(印刷データの生成手順)
以下、図7のフローチャートを用いて、前記プリンタドライバ312が印刷データを生成する手順について説明する。同図において、まずステップS701では、アプリケーションソフトからの描画指示命令がOS(GDI)を通してプリンタドライバに投入される。プリンタドライバでは、以下のステップによって、OSから渡された描画指示の内容に応じたPDL形式の印刷データを生成する。
まず、S702において、OSから受け取った描画指示命令がジョブ終了であるか否かを調べ、そうであればPDLジョブ終了命令をプリンタに対して発行し(S703)、印刷ジョブを終了する。一方、ジョブ終了でない場合は、命令が、グラフィック(スキャンライン)描画命令であるか(S704)、矩形描画命令であるか(S707)、文字印字命令であるか(S709)、イメージ描画命令であるか(S711)を判定する。ステップS704でグラフィック(スキャンライン)描画命令であると判定された場合には、グラフィック(スキャンライン)描画命令の数を示すカウンタに1加算する(S705)。ステップS707で矩形描画命令であると判定された場合には、矩形描画命令の数を示すカウンタに1加算する(S708)。ステップS709で文字印字命令であると判定された場合には、文字印字命令の数を示すカウンタに1加算する(S710)。ステップS7011でイメージ描画命令であると判定された場合には、そのパラメータに含まれるイメージサイズを、描画命令で描画されるイメージサイズを示すカウンタに加算する(S712)。
そして前記各描画命令をPDL形式に変換し、ページ単位でスプールする(S706)。そして、続く描画命令を処理するためにS701へ戻る。
ここで、各命令のカウンタ値は、図15に示したように、グラフィックすなわちスキャンライン描画命令に対しては前記スキャンラインのライン数(Hs)1501であり、矩形描画命令に対しては前記矩形の描画数(Hb)1502である。また文字印字命令に対しては登録文字数(Hr)1503および印字文字数(Hc)1504であり、イメージ描画に対してはイメージデータのサイズ1505(Hi)をそれぞれページ単位で累計したものとなる。したがってステップS710でインクリメントされるカウンタは、登録文字数(Hr)1503および印字文字数(Hc)1504の2つのカウンタである。登録を伴わない単なる印字命令であれば登録文字数(Hr)はインクリメントされない。
プリンタドライバは、OSから受け取った描画命令の種別に対応する命令数あるいはデータサイズをそれぞれ累積して、画像出力装置が解析すべき各描画命令の数量をページ単位で解析時間情報として求める。画像出力装置は、ページ単位の解析時間情報を印刷データとして(あるいは印刷データと共に)受信する。そして、解析時間情報に含まれる命令種別ごとのカウンタ値を、命令種別毎に予め求めておいた単位時間当りの処理能力にて除算する。こうして、各ページのPDL解析に要する予測時間を算出する。あるページについて、そのページの解析時間情報に含まれるカウント値は、それぞれHs(スキャンライン数)、Hb(矩形数)、Hr(文字数)、Hc(文字数)、Hi(KB)である。各描画命令を解析する単位時間当りの処理能力は、CPU性能を始めとする画像出力装置のコントローラ性能により定まり、予め算出できる。なお本実施形態では能力情報はROM302の能力情報領域304bに保存されている。スキャンライン、矩形、文字登録、文字印字、イメージ描画について、処理能力がそれぞれAs(ライン/秒)、Ab(個/秒)、Ar(個/秒)、Ac(個/秒)、Ai(KB/秒)であるとする。この場合、このページの描画命令を解析するために要する処理時間の予測値Tpは、
Tp=Hs/As+Hb/Ab+Hr/Ar+Hc/Ac+Hi/Ai(秒)
によって算出することができる。
再び図7に戻り、プリンタドライバの処理手順の続きを説明する。ステップS711においてイメージ描画命令でもなかった場合は、ページ終了命令か否かを調べる(S713)。ページ終了命令であればステップS714以降のステップにおいて、スプールしていた1ページ分のPDL描画命令と、ステップS705,S708,S710,S712でカウントしたカウンタ値(解析時間情報)とを画像出力装置に対して出力する。すなわち、まずページ開始コマンドを発行し(S714)、続いて解析時間情報を発行し、後続ページにて累計を取るために各解析時間情報をリセットする(S715)。さらにスプール済みの1ページ分の描画命令を発行した後(S716)、最後にページ終了コマンドを発行する(S717)。
一方、ステップS713にてページ終了命令でもないと判断された場合は、タイル登録や色指定等のコマンド等、その他の命令であるから、スキャンラインや矩形、文字、イメージ描画命令と同様に、ページ単位でスプールを行う(S718)。ここで、本実施形態ではスキャンライン、矩形、文字登録、文字印字、イメージ描画命令に対する解析時間情報のみを算出すると説明したが、より正確な予測値を求めるために、他のコマンドに対する描画命令数の累計を取るように構成しても構わない。
上述した通り、本実施形態におけるプリンタドライバは、ページ単位に描画データをスプールしつつ、描画命令の種別別に解析処理に要する時間を算出すための基礎情報(解析時間情報)をページ単位で求める。そして、描画データと共に前記解析時間情報を印刷データとして出力する。ここで、描画データをスプールする単位をページとしたことで、印刷ジョブ全体をスプールする必要がなく、印刷データが画像出力装置に入力される時間が遅れることを避けることができる。
<印刷データの構成例>
続いて図6および図12を用いて、図7のフローチャートに示した動作を行うプリンタドライバから本画像出力装置に対して出力される印刷データの形式例を説明する。図6は、印刷データにおけるPDLデータの概略構成を示している。PDLデータは、ページ単位で独立した構成となっている。すなわち、ジョブ開始命令501とジョブ終了命令506に挟まれた形で各ページを構成するPDLデータが含まれている。また、各ページのPDLデータは、ページ開始命令502とページ終了命令505によって挟まれた構成となっている。ページ開始命令に続いて該ページの解析時間情報503が挿入されている。各ページのPDLデータには、スキャンライン描画命令、矩形描画命令、文字登録命令、文字印字命令、イメージ描画命令の他、タイル登録命令や色指定命令等の描画命令が含まれている。
図12は、印刷データの全体構成とPDL部分に含まれる描画命令の具体例を示している。同図において、印刷ジョブの最初と最後はJL(Job Language)という言語で構成されており、印刷ジョブ内で一律な各種環境(ジョブ環境)を指定する以下の命令群を含む。
・印刷ジョブの開始を示すジョブ開始命令(パラメータとしてジョブID=JOBIDが指定される。)
・後続のPDLデータ形式の描画命令を処理すべき印字解像度を設定する印字解像度指定命令(本実施の形態では600dpi)
・印刷を用紙の片面に行うか両面に行うかを指定する印刷面指定命令(片面)
・排紙口選択命令(1=カセット1)
・印刷データを処理するためにPDL解析処理プログラムの起動を指示するPDL移行命令(LIPSLXを起動)。
なお、本実施形態では簡単のために省略したが、JLには上記に示した印刷環境のほかに、操作パネル104から設定可能な各種印刷環境を、リモートで設定するための各種命令が含まれている場合もある。また、JLによって設定される内容は、操作パネルにて設定される印刷環境を一時的に上書きし、当該JLジョブ内でのみ有効となるよう構成されている。
ここまでがJLコマンド(以下、ジョブ環境設定命令と記す)であって、これからはPDLで書かれる。
・PDLデータの開始を示すPDLジョブ開始命令(パラメータとして、描画データが記述されている解像度=600dpi)
・ページ開始命令(用紙サイズA4、画像の向き=90°等のパラメータを伴う)
・解析時間情報(図15参照)。
以下、ページ単位で描画命令が記述される。
・OSによって指示された文字パターンを登録処理するための文字セット登録命令(各種パラメータと文字パターンデータが続く)
・描画色を決定するブラシ指定命令(R=0,G=0,B=0)
・文字セット登録命令で登録された文字パターンを印字する登録文字印字命令(フォントID,文字ID)
・矩形描画命令(始点、終点)
・矩形描画命令
・スキャンライン描画命令
・イメージ開始命令およびイメージ終了命令。
このほかの種類の命令が含まれる場合もある。上記命令等に続いて、同図に示したようなデータ構成により、各ページ単位に各種の描画命令が指示される。
・ページ終了命令(排紙命令)
複数ページの印刷データである場合は、前記ページ開始命令からページ終了命令までが繰り返し指定される。そしてPDLデータの末尾には、
・PDLジョブ終了命令
が含まれる。PDLデータの後には、再びJLにより印刷ジョブの終了が指示される。すなわち、
・JLによる、印刷ジョブの終了を定義するジョブ終了命令
が含まれる。
<プリンタエンジン制御例>
続いて、本実施の形態の画像出力装置におけるプリンタエンジン(画像形成手段)制御手順を、図4、図5、および図11のフローチャートを用いて以下に説明する。まず、図11のフローチャートを用いて、画像出力装置が解析時間情報を参照して行う処理手順について説明する。図11は、各ページの画像データ即ちページ画像を生成するために、各ページごとに実行される。図3においては、ステップS1101〜S1104は解析時間情報解析部303cにより、ステップS1106〜S1108はエンジン制御部303dにより、ステップS1105はDL生成部303aにより実行される。図11の処理と平行して、ページ画像の出力および画像形成が行われている。なお図11ではページ画像生成(S1104)前に後続nページの処理時間予測(S1101〜S1103)を行っている。しかし、この順序を入れ替えて、ページ画像生成(S1104)後に後続nページの処理時間予測(S1101〜S1103)を行ってもよい。
まずステップS1101で、着目ページのページ番号pを(n+1)で除算した剰余が0であるか判定する(S1105)。ここでページ番号とは、印刷ジョブにおいて先頭を第0ページとし、画像形成されるシートの1面を1ページと数えた場合のページの順序である。すなわち、nページおきにステップS1102〜S1104が実行される。ここでnとは、後続のnページについて、その処理予測時間を勘案して着目ページの出力タイミングを制御するために参照するページ数を示す。たとえばnが1であれば、遇数ページについて、ステップS1105ではYESと判定される。またたとえばnが2であれば、着目ページ番号が3の倍数であれば、ステップS1105でYESと判定される。
ステップS1101においてYESと判定されれば、ステップS1102において、解析時間情報解析部303cは、受信バッファ305aに格納された未処理の印刷データを参照して、着目ページに続くnページの解析時間情報を読み出す。すなわち第p+1ページ〜第p+nページの解析時間情報を読む。本実施形態では解析時間情報を参照するページ数nは1とする。すなわち、着目ページの直後に続くページp+nの解析時間情報のみを参照する。続くステップS1103にて、後続nページのPDL解析に要する合計時間を、前述したように前記解析時間情報と画像出力装置の処理能力とから算出する。なお、ページiの予測解析時間をTp(i)と記す。また、ページp+1からnページ分合計した予測解析時間をSTp(p,n)と表す。すなわち、STp(p,n)=ΣTp(i)(i=p+1…p+n)である。予測解析時間の算出はページごとに行い、それをnページ分について合計してSTp(p,n)が得られる。
続いて、ステップS1104にて、予測解析時間STp(p,n)と、画像形成手段のページ出力間隔(以下、スループット維持間隔とも呼ぶ。)とから、プリンタエンジンに対する出力指示(シップ)を開始するタイミングを算出する。スループット維持間隔は、ひとつの画像形成装置においては、たとえばサイズによって一定(Te)である。nページ分のスループット維持間隔はn×Teであり、これをSTe(n)と表す。すなわち、STp(p,n)−STe(n)の計算によって遅延させるべき時間を算出する(S1104)。なお、算出した遅延時間はRAM等に保存しておく。
続いて、ステップS1105において、ページ画像を生成しようとするページ(着目ページ)について、PDLデータを解析して中間データ(DL)を生成する。なお着目ページのページ番号をpとする。
ステップS1106では、ステップS1103で求めた遅延時間(STp(p,n)−STe(n))が0より大か否か判定する。遅延時間(STp(p,n)−STe(n))が0より大の場合は、遅延時間(STp(p,n)−STe(n))だけ着目ページのシップ開始のタイミングを遅延させる(S1107)。ステップS1107における出力の遅延はたとえば以下の通り行われる。シップ開始タイミングを、RAM305等に設けた遅延タイミング領域の値(遅延タイミング値)で示すとする。ページ画像の生成が完了した直後に遅延なくそのページ画像のシップを開始する出力タイミングを、遅延タイミング値0とする。すなわち、ページ画像の生成が完了した時点を基点として遅延タイミングを示す。その遅延タイミング値に、ステップS1105で求めた遅延時間を加算する。こうしてページ画像の生成完了時を基点とする遅延タイミング値を定量的に記憶することができる。ステップS1107ではさらに、たとえば着目ページの遅延タイミング値をタイマにセットしてタイマをスタートさせる。そして、タイマが満了した時点で着目ページについてPRNT信号を発行し、着目ページのページ画像の出力を開始する。このように着目ページの出力タイミングを遅延させることで、前ページの出力(画像形成)の完了と、後続ページの出力の開始とが連続する。このため、エンジンのスループットを維持しながら出力することが可能となる。
一方、ステップS1106で遅延時間が0以下であると判定された場合、ステップS1108に分岐する。遅延時間(STp(p,n)−STe(n))が0以下である場合は、着目ページの画像形成が完了する前に、後続するページのスループットを維持したまま出力可能であるため、シップ開始を遅延させることなくPRNT信号を出力する(S1108)。PRNT信号発行後は図19で説明したように画像信号がプリンタエンジンに出力される。
ステップS1101においてNOと判定された場合には、後続nページについて処理時間の予測計算は行わない。そこで、ステップS1105に分岐する。なお、ステップS1104で計算される遅延時間は、各ページについて図11を実行する前に0にリセットされる。そのため、ステップS1101からステップS1105に分岐した場合には、ステップS1106では必ずNOと判定され、ステップS1108に分岐する。
ここで、前記スループット維持間隔Teは、プリンタエンジンが最高スループットを維持している時に用紙が排紙される間隔時間のことである。例えば30ppmのプリンタエンジンであれば、1ページあたりのスループット維持間隔Teは60/30=2秒となる。図11の手順はページごとに実行される。
この手順により、nページおきに、後続nページのPDLデータ解析の所要時間の予測計算を行う。そしてその予測結果から、シッピングの遅延時間を求める。そして求めた遅延時間分、nページおきにシッピングを遅延させることで、後続するnページの画像形成を行う間のダウンタイムを短縮させることができる。このようにシッピング開始されるタイミングが遅延されれば、それに合わせて用紙(シート媒体)が、たとえば給紙トレイか供給されるタイミングも遅延される。
なおシッピングをバンディング方式で行う場合には、バンド毎の中間データに基づいてバンド毎のイメージデータを生成する処理と、生成したバンド毎のイメージデータをシッピングする処理とが並列に行われる。このため先頭のバンドのイメージ生成に要する時間分、シッピングはさらに遅延されるが、エンジンの前回転処理時間によりこの遅延は吸収可能である。なお前回転処理で吸収できない場合には、図11のステップS1104において算出する解析時間STp(p,n)に、先頭のバンドのイメージ生成に要する時間を加算すればよい。第2番目のバンド以降のイメージ生成処理は、画像形成と配列で行われるために、本発明においては考慮の必要はない。また、バンドごとのイメージ生成が画像形成に間に合わないいわゆるデータアンダーランは生じないものとする。
なおページ数nの指定は、プリンタの操作パネルから指定させることができる。また、プリンタに対して、ホストコンピュータで指定されたnの値を、JL等あるいは独自のコマンドに含めて通知することもできる。もちろん、あらかじめ決定しておき、プリンタが固定されたnの値を用いることもできる。nの値は本例では1として説明したが、2以上とすることもできる。
<シップタイミングの具体例>
図4は、本実施形態におけるn=1とした場合のシップタイミングの制御例を示している。同図においては、5ページの印刷ジョブが処理される様子が示されており、各ページの解析時間Tpがそれぞれ、2、6、1、2、2秒と算出されている。ここで、着目ページ(1ページ目)の解析が終了した際に、従来であればシップ開始を行う。本実施形態では、着目ページ(第1ページ)の後続ページ(2ページ目)の解析時間情報から算出した解析時間Tp(2)は6秒である。そのため、STp(1,1)−STe(1)=6−2=4秒だけ着目ページのシップ開始を遅延させる。このことによって、着目ページに後続するページの解析処理開始からスループット維持間隔STe経った後に後続ページ(2ページ目)の解析処理が丁度終了する。このため、後続ページは遅延なくシップ開始することができ、1〜2ページ目の間にはプリンタエンジンのダウンタイムが発生させずに出力を継続することができる。同様に、3ページ目以降についても後続ページの解析時間情報を参照して、各ページについてSTp−STeが算出される。そしてSTp−STe>0の場合には、シップ開始タイミングをSTp−STe遅延させる。ただし図4の例では後続ページは全てスループットを維持可能であるため、シップ開始タイミングを遅延させることなく印刷動作が継続される。
図5は図4に示した制御によって各ページの排紙間隔が従来例に比べてどのように変化するかを示したものである。ここでは1ページ目の解析終了タイミング(従来例でシップを開始するタイミング)を基点として表記している。図5(B)に示した通り、1ページ目の解析完了時にSTp(1,1)−STe(1)=6−2=4秒だけシップを遅延させてから1ページ目をシップさせる。こうすることで、2ページ目以降もスループットを維持したまま出力することが可能となるため、プリンタエンジンの後回転およびレディ状態になるまでのダウンタイムが発生しない分、高速に出力することが可能となる。これに対して従来例を示す図5(A)では、1ページ目と2ページ目の間に後回転処理及び前回転処理が実行されてプリンタエンジンのダウンタイムが生じている。このダウンタイムは、図5(B)における遅延時間よりも長い。このように本実施形態の印刷システムによれば、印刷途中のダウンタイムをなくして、処理効率を向上させることができる。
<描画オブジェクト及び描画情報の構成例>
本実施の形態における画像出力装置が生成する描画オブジェクトおよび描画情報の構成について、図8、図9、図10を参照しながら以下に説明する。図8は本実施形態における1ページ分のDL格納部305bのメモリマップを示す図であり、図9は描画オブジェクトと描画情報のリンク構成を示す図、図10は描画情報の構成例の概略を示す図である。
図8において、801は各ページの種々の描画パラメータを格納するページ情報ヘッダ部である。ページヘッダ情報部801は、当該ページの印字解像度、用紙サイズ、カラーモード、バンド数、該ページに属する描画オブジェクトの総容量(メモリ使用量)、ページ状態(描画済み/シップ中等)、電源投入時からシーケンシャルにカウントされ該ページを識別するためのページ番号など、ページ毎に管理すべき情報から構成されている。なお、前記印字解像度等は、ジョブ開始時点にJLにて指示される印字解像度から決められる。前記バンド数は、各バンドの高さを所定の固定値とし、用紙サイズと印字解像度から求められる。
802はバンドテーブルであって、バンド数だけ領域が用意され、各バンドテーブルには該バンドに属する描画情報群803がリンクされている(図9参照)。描画情報群は描画情報単位を含む。以下に説明する通り、各描画情報単位は、個々の描画オブジェクトを各バンド内のどの位置に、どのように印字するかを示す情報を保持している。DL格納部305bには、印字すべき文字パターンやイメージデータ、矩形やスキャンライン等の図形データから生成されるDLが格納される描画オブジェクト群804が含まれる。ここで、描画情報単位のことを、図中では”appl”(略語)と呼ぶことにする。なお、本実施の形態では、個々の描画情報単位901、描画オブジェクト902はそれぞれ、DL記憶部305b内の描画情報群803と描画オブジェクト群804とに分けて保持されるとしたが、混在して保持されるように構成されていても構わない。
図10は、1つの描画情報単位の構成を示す概略図である。描画情報単位は、描画オブジェクトを描画するための以下の情報を含むよう構成されている。すなわち、ひとつの描画情報単位は、バンド内の印字位置(バンド左上端からのビットオフセット値)1001、描画オブジェクトの描画高さ1002、バンドラスタとの描画論理(AND/OR等)1003、描画オブジェクトの背景に描画すべき情報が示されたバックグラウンド情報(BG情報)1004、関連する描画オブジェクトの先頭アドレス1005、描画オブジェクトの途中部分以降をバント先頭から描画する場合に該描画オブジェクトをどれだけ読み飛ばすべきかを示したオフセット(ライン数)1006、次の描画情報の先頭アドレス(リンク最後はNULLとする)1007等を含む。ここで、前記BG情報は、グレーレベルから構成されているものとし、描画時には該グレーレベルに相当するディザパターンが各描画オブジェクトの背景として貼り付けられる。
ここで、描画オブジェクトが複数のバンドにまたがって描画される場合は、1つの描画オブジェクトに複数の描画情報単位が関連付けられることになる。また、フォントオブジェクトによって同一の文字を印字する場合は、一つのフォントオブジェクトに対して複数の描画情報単位が対応する。つまり描画回数だけ描画情報単位が割り当てられるのである。図9の例では、描画情報単位appl1とappl2によって、文字「A」がバンド0とバンド1にまたがって描画され、さらにappl5によってバンドn内にも描画される様子を示している。
なお、図10に示す描画情報単位に含まれる各要素は、少なくとも指定用紙を指定解像度で表現可能なだけのビット数があれば良い。各描画情報間や描画オブジェクトとのリンクはRAM内のアドレスに限らず、IDによるリンクとしても良い(この場合は、予め用意したIDテーブルを介してアドレスに変換する)。
上記の構成によって、各描画オブジェクトをバンド毎に描画してバンド画像を生成するためには、バンドテーブルからリンクされている各描画情報単位を順次読み出し、各描画情報単位内に記憶された印字位置情報に応じて描画オブジェクトを描画すれば良い。この処理を次の描画情報アドレスがNULLとなるところまで繰り返すことで、1バンド分のレンダリング処理が終了する。
以上の手順により、本実施形態の印刷システムによれば、指定したページ数(n+1)の画像形成の間に、プリンタエンジンの停止および再開によるダウンタイムの発生を防止できる。このため、ダウンタイムの発生による処理時間の遅延を防止でき、出力時間を短縮できる。
[実施形態1の変形例1]
図11の処理では、着目ページpに後続するnページについて、PDL解析に要する予測解析時間の合計STp(p,n)と、その時間と、各ページの画像形成に要する時間(スループット維持間隔)STe(n)とを求める。そして、その差STp(p,n)−STe(n)を着目ページの出力遅延時間としている。
しかしこの方法では、1ページのスループット維持時間teに対して予測解析時間が長いページと短いページとが混在していると、n+1ページの出力の間にダウンタイムが生じる場合があり得る。そこで、着目ページ番号をpとして場合、それに後続するnページの各ページ(p+1、P+2、…、P+n)について予測解析時間を求める。すなわちまず各ページ(ページiとする)の予測解析時間Tp(i)を解析時間情報に基づいて計算する。そして、各ページの解析完了時刻の予想値STp(p,i)を計算する。この計算は、各ページまでの予測解析時間Tp(i)を積算していけばよい。
一方、時間STe(i)は、ページpのシッピング開始タイミングを基準(すなわち0)として、ページp+iの最善のシッピング開始のタイミングを表している。したがって、第pページから第p+iページの出力の間にエンジンを停止させないためには以下のようにする必要がある。すなわち、スループット維持時間に基づいて計算した最善のシッピングタイミングSTe(i)と、解析完了時刻STp(p,i)とのずれが最も大きいページに合わせてシッピングタイミングを遅延させる必要がある。
そこで、着目ページpの直後のページp+1からページp+nまでの各ページp+iについて、STp(p,i)−STe(i)を計算する。これがページp+iについて遅延時間となる。計算したSTp(p,i)−STe(i)の値はRAM等に保存し、保存した値のうちから最大値(MAX(STp(p,i)−STe(i)),i=1…n)を決定する。これが本変形例における遅延時間である。すなわち、本変形例では、各iについてSTp(p,i)−STe(i)と、その最大値を求める処理が、図11のステップS1104において実行される。そしてステップS1106では、その最大の遅延時間が0と比較される。そしてステップS1107では、その最大の遅延時間だけ、着目ページのPRNT信号が遅延される。
たとえば、1ページのスループット維持間隔を2、指定されたn=3とする。そして、着目ページの次のページから3ページ分の予測解析時間が、順に2,3,1とする。この場合、着目ページの次のページについては、予測解析時間は2、スループット維持間隔は2×1=2である。したがって、遅延時間T1=2−2=0である。着目ページの次の次、すなわち2ページ後のページについては、処理予測時間は2+3=5、スループット維持間隔は2×2=4である。したがって、遅延時間T2=5−4=1である。着目ページの次の次の次、すなわち3ページ後のページについては、処理予測時間は2+3+1=6、スループット維持間隔は3×2=6である。したがって、遅延時間T3=6−6=0である。
そして、T1,T2,T3のうちの最大値T2=1が遅延時間として選択される。このため、着目ページのPRNT信号は、画像形成完了からタイミング1だけ遅延して出力が開始される。この結果、着目ページおよびそれに後続するnページのシッピングタイミングは、予測された解析完了時刻と同時かあるいはそれ以降となる。このため、着目ページ及びそれに続くnページの合わせてn+1(本例では4)ページを出力する間は、プリンタエンジンのダウンタイムの発生を防止できる。
このように、本実施形態では指定されるnは、印刷される文書を、先頭から(n+1)ページ単位で連続して出力させるための指定値である。もしもユーザに値nを指定させるのであれば、先頭ページも含めたページ数を指定させるように構成すれば、操作性がよりう向上する。
なお本変形例は第1実施形態を基本とし、特に説明していない部分は第1実施形態と共通である。
第1実施形態をまとめると、着目ページの後続nページ分の解析時間情報を参照してnページ分の解析処理に要する予測時間を計算する。そしてその値に基づいて、その各ページについて、当該ページの解析完了のタイミングと当該ページのページ画像の前記画像形成手段への出力タイミングとを、互いに一致するかあるいは前記出力のタイミングの方が遅らせる。そのために、着目ページ(すなわち先頭ページ)のページ画像の出力タイミングを、シッピングのタイミングと解析完了のタイミングとのずれが最大のページに合わせて遅延させる、といえる。この結果、エンジンをスループット維持間隔で駆動したとしても、着目ページおよびその後続nページのそれぞれについて、シッピングの開始は早くとも解析完了直後となる。このため、エンジンのスループットを落とすことがない。
[実施形態1の変形例2]
プリンタエンジンはその立ち上がりにおいて前述の通り前回転処理が行われる。この処理は一定の時間を要する。そこで、エンジンが停止しているのであれば、前回転処理に要する時間(これをレディ時間Twとも呼ぶ)分だけ前倒ししてエンジンを起動し、定常駆動状態になってからページ画像をシッピングすれば、レディ時間分だけ印刷完了時刻を早めることができる。そこで、本変形例では、図11のステップS1104において、まず変形例1の遅延時間(MAX(STp(p,i)−STe(i))からレディ時間Twを差し引いた値MAX(STp(p,i)−STe(i))−Twのタイミングでエンジン駆動を開始する。このタイミングの基準点は、ページpの解析完了時である。これによって、エンジンの立ち上げ時間をさらに前倒しできる。エンジン起動からTw経過後にページpのシッピングを開始する。この処理は図11のステップS1108において行われる。こうして、ページpからページp+nまでのn+1ページを、連続してダウンタイムなしに印刷できる。しかもエンジンの起動処理と平行して解析処理が進行するために、一層印刷時間を短縮できる。
なお本変形例は第1実施形態の変形例1を基本とし、特に説明していない部分は第1実施形態の変形例1と共通である。
[第2実施形態]
<第2実施形態の画像出力システムにおける印刷ジョブ処理例>
第1の実施形態では、前記解析時間Tpとスループット維持間隔Teとから、どのタイミングでプリンタエンジンに対する出力指示を開始すれば良いかを算出していた。本実施形態ではさらに、前記画像形成手段に対して出力指示を行ってからページ画像が出力可能となるまでの時間をも考慮して出力指示を開始すべき時間を算出することができる。画像形成手段に対して出力指示を行ってからページ画像が出力可能となるまでの時間は、第1実施形態の前回転処理に要する時間であり、以下、レディ時間Twと呼ぶ。すなわち、Tp−Te>0となりダウンタイムが発生すると判断された場合に、Tp−Teだけシップ開始を遅延するのではなく、Tp−TeよりもTwだけ前倒ししたタイミング、つまりTp−Te−Twだけ遅延したタイミングにエンジンを起動させる。こうすることで、必要最低限の待ち時間でプリンタエンジンに対してページ画像のシップ動作を開始することができ、より効率的なエンジン制御が可能となる。
なお、前記レディ時間は、PRNT信号をプリンタエンジンに対して出力してから、レディ状態になるまでの時間であって、スキャナモータの立ち上げ、定着器の昇温に要する時間などから予め決まっている。本実施形態では、前記レディ時間が3秒である場合について説明する。
本実施形態において、シップすべきタイミングは、参照した各ページのTpとTeとを後ろのページから比較を行ない、差分が正である場合に限りTeだけ前倒しすることで算出する。すなわち、ページiまでの解析完了時刻をTp(i)、1ページのスループット維持時間をTeとする。
また第1実施形態では、指定されたnに対してn+1ページを連続して出力する。また、n+1ページの先頭ページのPDL解析完了時刻をシッピングの遅延の基準としていた。これに対して本実施形態では、指定されたnに対してnページを連続して出力する。また、nページの先頭ページのPDL解析開始時刻をシッピングの遅延の基準としている。もちろん、これらの相違点は単なる取り決め上の相違であり、容易に変換できる程度の相違である。
さて、本実施形態において、着目ページpが(p mod n=0)を満たす場合、以下の通りに動作する。値Tp(p+n)−Te=Ts(p+n)が正であれば、p+nページ目のPDL解析が終わるタイミングよりもteだけ前倒したタイミングでp+n−1ページ目のシップ動作を開始する。すなわちTs(p+n)は、p+nページ目のPDL解析開始時刻を基準とした、p+n−1ページのシップ開始のタイミングを示す。これは、この場合、最終ページについてはその解析完了後直ちにシップするのが最も効率的だからである。一方、Ts(p+n)が0または負であれば、Ts(p+n)を0とする。Ts(p+n)にp+n−1ページ目のTp(p+n−1)を加算した値からTeを引いた値が正であれば、さらにTeだけ前倒したタイミングTs(p+n−1)=Ts(p+n)+Tp(p+n−1)−Teをn−1ページ目のシップタイミングとする。このタイミングTs(p+n−1)は、p+n−1ページ目のPDL解析開始時刻を基準とした、p+n−2ページのシップ開始のタイミングを示す。一方、Ts(p+n−1)が負であれば、p+n−2ページのシップ開始は前倒しできないので、Ts(p+n−1)を0とする。
上記手順をnページ分、末尾(ページp+n)から先頭(ページp+1)まで順番に分繰り返し、最後にレディ時間Twだけさらに前倒ししたタイミングをプリンタエンジン起動タイミングとする。これらの手順は、図11のステップS1104からステップS1108において実行されることになる。
図13は、本実施形態におけるシップタイミングの制御例を示している。図13では、n=1の場合について説明するが、nは多ければ多いほど良く、実際には受信バッファに入力された印刷データから読み取れるだけのページ数を参照する。なお本実施形態におけるnの意味は第1実施形態と同様である。
図13はn=1とした例である。すなわち、文書の先頭から2ページずつを単位として、連続出力させる例である。図13においては、4ページの印刷ジョブが処理される様子が示されており、各ページの解析時間tpがそれぞれ、2、6、8、8秒と算出されている。
まず、1ページ目のPDL解析を行う前に、解析時間情報解析部303cは、1ページ目及び2ページ目の解析時間情報を参照して、各ページのTpを算出する。結果、各ページのTpがそれぞれ2秒、および6秒であると判断された場合に、2ページ目のTpからTeを引くと、6−2=4秒>0となる。そのため、1ページ目のシップ開始タイミングを2ページ目のPDL解析が終了するタイミングよりもTe(2秒)だけ前倒ししたタイミングとする。すなわち、1ページ目のシップ開始は、2ページ目のPDL解析開始から4秒遅延される。
続いて、先ほどの引き算の結果4秒(=Ts(2))にTp(1)=2を加算してTw=3を引くと、4+2−3=3秒となる。これが1ページ目のシッピング遅延時間である。1ページ目のPDL解析開始時よりも3秒後にプリンタエンジンの起動を行えば、1ページ目と2ページ目を最高スループットを維持したまま出力することができる。なお、ここで遅延時間が1ページ目のTpよりも小さくなった場合は、1ページ目のPDL解析終了を待たずに、1ページ目の解析を行っている最中にプリンタエンジンの起動を行えば良い。さらに、Twを引いた結果が負となった場合は、後続のTpを算出した直後にプリンタエンジンを起動して良いことを表している。上記のようにプリンタエンジンを制御すると、2ページ目のPDL解析が終了した直後に2ページ目のシップ動作を開始することができる。
同様に、3ページ目のPDL解析を行う前に、ページ3および4の2ページ分のTpを算出する。3,4ページ目のTpがそれぞれ8秒,8秒だった場合は、Ts(4)=8−2=6秒、すなわち4ページ目のPDL解析が終了するよりも2秒前に3ページ目のシップ動作を行う。すなわち、3ページ目の解析完了時から6秒後に3ページ目のシップを開始する。同様の計算をTs(3)について行う。すなわちTs(3)=Ts(4)+Tp(3)−Tw=6+8−3=11秒となる。したがって、3ページ目のPDL解析開始よりも11秒遅延させる遅れてエンジン起動を行い、そのTw後に3ページ目のシッピングを開始すれば、3,4ページ目もスループットを維持したまま出力することができる。
上記示したように、スループット維持間隔Teとレディ時間Twとを考慮して、プリンタエンジンを起動すべきタイミングを制御する。こうして、図14に示したように、従来に比べダウンタイム発生回数を減らして、最終ページが出力完了されるまでの時間を短縮することが可能となる。
[第2実施形態の他の例1]
図16は、第2実施形態において、n=4、Tw=3秒、Te=2秒、各ページのtpがそれぞれ2,3,3,5秒であった場合の第3実施形態の一例を示している。ここでは、まず4ページ目から順に以下に示した計算を行う。
tp(4)−te=5−2=3:Ts(4)
上記の結果Ts(4)が正であるから、3ページ目のシップはPDL解析終了タイミングより後に遅らせる必要があると判断される。続いて、2ページ目についてもシップタイミングTs(3)を以下の計算式によって求める。
Ts(4)+tp(3)−te=3+3−2=4:Ts(3)
上記の結果が正であるから、2ページ目のシップもPDL解析終了タイミングより後に遅らせる必要があると判断される。さらに、同様に1ページ目についても計算を行う。
Ts(3)+tp(2)−te=4+2−2=4:Ts(2)
上記の結果が正であるから、1ページ目のシップもPDL解析終了タイミングより後に遅らせる必要があると判断される。最後にエンジン起動タイミングについて計算を行う。
Ts(2)+tp(1)−Tw=4+2−3=3:Ts(1)
従って、1ページ目のPDL解析開始よりも3秒遅らせてプリンタエンジンを起動すれば、1〜4の各ページはエンジンスループットを維持したまま出力できることになる。
[第2実施形態の他の例2]
図17は、n=4、Tw=3秒、Te=2秒、各ページのTpがそれぞれ2,5,2,1秒であった場合を示している。ここでは、まず4ページ目から順に以下に示した計算を行う。
Tp(4)−Te=1−2=−1:Ts(4)
上記の結果が負であるから、3ページ目のシップはPDL解析終了タイミングより後に遅らせることはできないと判断される。すなわちTs(4)=0となる。3ページ目については以下の通りである。
Ts(4)+Tp(3)−Te=0+2−2=0:Ts(3)
上記の結果が0以上であるから、2ページ目はPDL解析終了と同時にシップを開始すれば良いと判断される。続いて、1ページ目のシップタイミングを以下のように求める。
Ts(3)+Tp(2)−Te=0+5−2=3:Ts(2)
上記の結果が正であるから、以下の通りとなる。
Ts(2)+Tp(1)−Tw=3+2−3=2
従って、1ページ目のPDL解析開始よりも2秒遅らせてプリンタエンジンを起動すれば、1〜4の各ページはエンジンスループットを維持したまま出力できることになる。
[第1および第2実施形態の変形例1]
第1及び第2実施形態は、プリンタドライバにて求めた描画命令の個数とプリンタコントローラの単位時間当たりの処理能力とから、各ページのPDL解析に要する時間Tpを予想していた。これに対して、印刷データをHDD等にスプールしておき、パネル等から前記印刷データを指定して複数回の出力を行うような再印刷(リプリント)時には、再計算を省略できる。すなわち、1回目に印刷した際の各ページのPDL処理時間Tpを覚えておき、2回目以降の印刷におけるプリンタエンジン制御に用いるよう構成しても良い。本変形例の場合は、印刷ジョブに含まれる全ページの正確なTpが予め求められているため、最も効率的にプリンタエンジンの制御を行うことができる。
[第1および第2実施形態の変形例2]
第1および第2実施形態では、プリンタドライバにて求めた描画命令の個数とプリンタコントローラの単位時間当たりの処理能力とから、プリンタコントローラ側で各ページのPDL解析に要する時間Tpを算出していた。これに対して、解析時間情報をプリンタドライバが送るのではなく、各ページの解析に要する時間Tpをプリンタドライバ側で算出するよう構成しても構わない。ただし、本変形例の場合は、各プリンタに対応したプリンタドライバを用いる必要がある。
[第1および第2実施形態の変形例3]
本発明は、プリンタエンジン起動に要するレディ時間以外のダウンタイム要因を考慮した場合にも適用可能であり、例えば、用紙サイズ(給紙段)切り替えに要する時間や、カラーエンジンの場合のモノカラー切り替え時に発生する遅延時間を考慮しても良い。本実施形態では、シップタイミングの計算を行う際に、前記条件に該当するページが存在した場合、スループット維持間隔Teに加え、前記ダウンタイムによる遅延分を加えて前倒ししたシップが可能かを計算する。
また第1及び第2実施形態では、解析時間情報には、ページごとに描画コマンド毎の数が含まれている。しかしホストコンピュータがジョブを発行する宛先のプリンタの能力情報をあらかじめ取得しておけば、各コマンドひとつ当たりの予測時間を求めておける。このため、個など種別に応じた予測時間をコマンド出現毎に積算すればページの予測解析時間を求めることもできる。このようにすれば、解析時間情報として、まさに予測解析時間そのものを含めることができる。この結果、画像形成装置の予測解析時間の算出のための処理負担を軽減することができる。
[ソフトウエアによる構成例]
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、本発明には、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合がある。この場合も本発明に含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図5、図12、図13に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明を適用可能なレーザビームプリンタとプリンタドライバが動作するホストコンピュータの概略構成を説明するブロック図である。 本実施の形態に示すレーザビームプリンタの内部構造を示す断面図である。 本実施の形態に示す画像出力装置の制御ユニット(コントローラ部)の基本構成と、プリンタドライバの基本構成を説明するブロック図である。 第1の実施形態によるエンジン起動および各ページのシップ開始タイミングの制御例を示した図である。 従来の制御方法によるエンジン状態および排紙間隔の例と、第1の実施形態によるエンジン制御方法によるエンジン状態および排紙間隔の例を示した図である。 本実施形態に示したプリンタドライバから本画像出力装置に対して出力される印刷データの形式例を説明した図である。 第1の実施形態におけるプリンタドライバが印刷データを生成する手順を示したフローチャートである。 1ページ分のDL格納部305bの内容を示すメモリマップを示す図である。 描画情報/描画オブジェクト間のリンク構成の概略を示すブロック図である。 描画情報の構成を示す図である。 本実施の形態に示す画像出力装置におけるプリンタエンジン(画像形成手段)の制御手順を説明したフローチャートである。 印刷データの全体構成とPDL部分に含まれる描画命令の具体例を示した図である。 第2の実施形態におけるエンジン起動および各ページのシップ開始タイミングの制御例を示した図である。 従来の制御方法によるエンジン状態および排紙間隔の例と、第2の実施形態によるエンジン制御方法によるエンジン状態および排紙間隔の例を示した図である。 解析時間情報の一例を示した図である。 第1及び第2実施形態の変形例におけるエンジン起動および各ページのシップ開始タイミングの制御例を示した図である。 第4の実施形態におけるエンジン起動および各ページのシップ開始タイミングの制御例を示した図である。 プリンタコントローラとエンジンとの間の信号の例を示す図である。 プリンタコントローラとエンジンとの間の信号の例を示すタイミング図である。
符号の説明
101 ホストコンピュータ
102 画像出力装置
103 コントローラ部
105 プリンタエンジン部
301 CPU
303 プログラムROM
303a DL生成部
303c 解析時間情報解析部
303d エンジン制御部
305 RAM
305b DL格納部
312 プリンタドライバ
312a 描画処理部
312b 解析時間情報生成部
503 解析時間情報
803 描画情報部
804 描画オブジェクト(DL)群
901 描画情報(appl)

Claims (16)

  1. 外部より入力された印刷データに対応するページ画像を生成する画像形成装置と、前記画像形成装置が解釈可能な形式の印刷データを生成して前記画像形成装置に出力する印刷データ生成装置とを有する画像処理システムであって、
    前記印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    前記画像形成装置により前記印刷データからページ画像を生成するための時間または時間算出の基礎となる情報を含む解析時間情報を前記印刷データに付加する付加手段とを前記印刷データ生成装置に備え、
    ページ画像を媒体上に形成する画像形成手段と、
    前記解析時間情報を参照して、ページ単位に印刷データからページ画像を生成するために要する時間を得る獲得手段と、
    前記印刷データに基づいてページ画像を生成する描画処理手段と、
    前記獲得手段により得られたページごとの時間に基づいて、画像形成手段へのページ画像の出力タイミングを制御する制御手段とを前記画像形成装置に備えることを特徴とする画像出力システム。
  2. 前記制御手段は、前記画像形成手段への画像のページ画像の出力タイミングに合わせて、前記画像形成手段による給紙タイミングを遅延させることを特徴とする請求項1に記載の画像出力システム。
  3. 前記印刷データ生成手段は、各命令の処理時間が算出可能なデータ形式であって、スキャンラインと矩形による図形描画命令と、登録した文字パターンを印字する登録文字印字命令、イメージ描画命令とを含む、前記印刷データを生成することを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の画像出力システム。
  4. 前記印刷データ生成手段は、前記解析時間情報をページ単位に生成し、前記印刷データの各ページを構成するデータ毎に付加することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像出力システム。
  5. 前記制御手段は、着目ページの印刷データの解析を開始する前に、着目ページの後続nページ分の前記解析時間情報を参照して前記算出手段により算出された後続ページの解析処理に要する時間に基づいて、前記着目ページのページ画像の出力タイミングを制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像出力システム。
  6. 前記制御手段は、前記着目ページの後続nページ分のページ画像を、前記画像形成手段を停止させない間隔で該画像形成手段に出力し、
    前記制御手段は、前記算出手段により算出された、着目ページの後続nページ分の前記解析時間情報を参照して前記算出手段により算出された前記nページ分の解析処理に要する予測時間に基づいて、その各ページについて、当該ページの解析完了のタイミングと当該ページのページ画像の前記画像形成手段への出力タイミングとが、互いに一致するかあるいは前記出力のタイミングの方が遅れるように、前記着目ページのページ画像の出力タイミングを制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像出力システム。
  7. 印刷要求に応じて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    前記印刷データからページ画像を生成するための時間または時間算出の基礎となる情報を含む解析時間情報を前記印刷データに付加する付加手段と、
    前記解析時間情報が付加された印刷データを画像形成装置へと送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする印刷データ生成装置。
  8. 前記付加手段は、前記印刷データに含まれるオブジェクトの種類毎の数を、前記解析時間情報として前記印刷データに付加することを特徴とする請求項7に記載の印刷データ生成装置。
  9. ページごとに、印刷データからページ画像を生成するための時間または時間算出の基礎となる情報を含む解析時間情報が付加された印刷データを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した解析時間情報に基づいて、着目ページに続く所定数のページについて、ページ画像を生成するための所要時間を算出する算出手段と、
    前記ページ画像をページ単位で媒体上に画像形成する画像形成手段と、
    前記算出手段により算出した所要時間が、前記所定数のページを前記画像形成手段により連続して画像形成するための最短時間よりも長い場合、前記着目ページの画像形成開始タイミングを、前記所要時間と前記最短時間との差分だけ遅延させるタイミング制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記タイミング制御手段は、前記着目ページの画像形成開始タイミングの遅延に合わせて、前記着目ページを形成するための媒体の給送のタイミングを遅延させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記タイミング制御手段は、前記所定数のページごとに、着目ページの画像形成タイミングを遅延させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  12. コンピュータを、請求項7または8に記載の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  13. コンピュータを、請求項9乃至11のいずれか1項に記載の、画像形成手段を除く各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  14. 外部より入力された印刷データに対応するページ画像を生成する画像形成装置と、前記画像形成装置が解釈可能な形式の印刷データを生成して前記画像形成装置に出力する印刷データ生成装置とを有する画像処理方法であって、
    印刷データ生成手段により前記印刷データを生成する印刷データ生成工程と、
    付加手段により、前記画像形成装置により前記印刷データからページ画像を生成するための時間または時間算出の基礎となる情報を含む解析時間情報を前記印刷データに付加する付加工程と、
    画像形成手段により、ページ画像を媒体上に形成する画像形成工程と、
    獲得手段により、前記解析時間情報を参照して、ページ単位に印刷データからページ画像を生成するために要する時間を得る獲得工程と、
    描画処理手段により、前記印刷データに基づいてページ画像を生成する描画処理工程と、
    制御手段により、前記獲得工程で得られたページごとの時間に基づいて、画像形成工程によるページ画像の出力タイミングを制御する制御工程と
    を備えることを特徴とする画像出力方法。
  15. 印刷データ生成手段により、印刷要求に応じて印刷データを生成する印刷データ生成工程と、
    付加手段により、前記印刷データからページ画像を生成するための時間または時間算出の基礎となる情報を含む解析時間情報を前記印刷データに付加する付加工程と、
    送信手段により、前記解析時間情報が付加された印刷データを画像形成装置へと送信する送信工程と
    を備えることを特徴とする印刷データ生成方法。
  16. 受信手段により、ページごとに、印刷データからページ画像を生成するための時間または時間算出の基礎となる情報を含む解析時間情報が付加された印刷データを受信する受信工程と、
    算出手段により、前記受信工程で受信した解析時間情報に基づいて、着目ページに続く所定数のページについて、ページ画像を生成するための所要時間を算出する算出工程と、
    画像形成手段により、前記ページ画像をページ単位で媒体上に画像形成する画像形成工程と、
    タイミング制御手段により、前記算出工程で算出した所要時間が、前記所定数のページを前記画像形成工程で連続して画像形成するための最短時間よりも長い場合、前記着目ページの画像形成開始タイミングを、前記所要時間と前記最短時間との差分だけ遅延させるタイミング制御工程と
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
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