JP3715796B2 - 印刷制御装置および印刷制御装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部装置から入力した情報を解析した中間データからビットマップデータを生成して印刷する印刷制御装置および印刷制御装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの出力装置としてレーザビームプリンタ等の印刷装置が広く使用されている。レーザビームプリンタ等のページプリンタでは1ページ分の出力画像をビットマップメモリに格納しておく必要があるが、1ページ分のメモリを持たずに1ページを複数の領域(バンド)に分割し、分割した印刷データを展開できるメモリ領域を最低2つ用意し、プリンタエンジンの用紙搬送速度に同期して各バンドごとに印刷データを順次展開し、プリンタエンジンにデータを転送(シッピング)するバンドメモリ方式がある。
【0003】
この方式は1ページ分のビットマップが必要な方式に比べ、少ないメモリ容量でシステムを構成でき、出力画像の生成(レンダリンダ)とプリンタエンジンヘの印刷データの転送を同時に実行できるので高速化が可能である。
【0004】
ところが、バンドメモリ方式の印刷装置は、プリンタエンジンが一旦用紙の給紙を行い、転送された印刷データの印刷動作を開始すると用紙の搬送を一時的に停止することはできない。
【0005】
従って、あるバンドの印刷データの展開にかかる時間の方が大きい場合、正しい印刷結果が得られない(オーバーラン)という問題が発生する。
【0006】
この問題に対処するため各バンドの印刷データにかかる展開時間を計時し、プリンタエンジンヘデータを転送するのにかかる時間と比較し、オーバーランが生じるか否かを予測し、オーバーランが起きると予測された場合には、データの解像度を下げることでデータの容量を減らし、オーバーランを防ぐ等の種々の提案がなされている。
【0007】
また、近年ではプリンタエンジンの性能が急速に向上し、プリンタエンジンへのデータ転送レートが非常に高い周波数を求められるようになると、バンドメモリヘのビットマップ展開をハードウエアで構成し高速化を実現しないと、要求される印刷品位および印刷スピードでの印刷が不可能になってきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バンドメモリヘのビットマップ展開をハードウエアにて構成すると前述の従来例における展開時間を実際に計時することは不可能となる。
【0009】
このため展開前の中間データのオブジェクト構成からハードウエアによるデータ生成(レンダリンダ)にかかる時間を予測し、この予測時間に一定のマージンを付加して算出した値からオーバーランが起きるか否かを判断している。
【0010】
このマージンの設定理由は2つあり、前者の理由は、印刷ジョブが実行された場合、ハードウエアがあるページのあるバンドビットマップ展開中にCPUが次のページの中間データを生成する必要があるため、メモリアクセス要求が頻繁に起こり、ウエートが入ることによるものである。
【0011】
また、後者の理由は、データの構成により予測と実際の展開時間には差が出るためのマージン設定によるものである。
【0012】
しかし、単ページの印刷ジョブの場合は、次のページの中間データを生成する必要がないため前者のマージンの設定は不要となってしまう等の問題が発生していた。
【0013】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、受信した印刷データのページ構成が単ページものか複数ページものかを判断して、該判断結果に基づいて各バンドの展開処理時間を予測する際に付加されるマージンを可変設定し、該マージンが加算された展開処理時間がバンドバッファに展開されるビットマップデータの転送に要する基準時間を超えるかどうかを判断することにより、単ページの印刷情報に対するバンド展開処理時間を予測する際に、次ページの中間データの解析に要する時間をマージンとして付加されなくなり、単一ページ内の各バンドが多少複雑であっても転送基準時間内に収まれるかどうかを正常に判定できるようになり、複数ページの印刷データのみならず、従来ならば低解像度に変換していた単ページの印刷情報の解像度を落とすことなく印刷処理できる印刷データ処理環境を自在に整備する印刷制御装置および印刷制御装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、外部装置から入力した印刷情報を解析して中間データを生成し、当該生成された中間データをドット展開して印刷する印刷制御装置であって、前記外部装置から入力した印刷情報のページ構成が単ページであるか複数ページであるかを判断する第1の判断手段(CPU1がROM2,外部メモリに記憶された制御プログラムを実行して判断処理する)と、前記生成された中間情報をバンドバッファ毎にドット展開するのにかかる展開時間を予測する予測手段(CPU1がROM2,外部メモリに記憶された制御プログラムを実行して予測処理する)と、前記第1の判断手段による判断結果に基づいて前記予測手段により予測される展開時間に対して異なるマージンを設定する設定手段(CPU1がROM2,外部メモリに記憶された制御プログラムを実行して設定処理する)と、前記予測手段により予測された展開時間と前記設定手段により設定されたマージンとの加算値と、所定のバンドバッファサイズ分のビットマップデータを転送するのに要するあらかじめ設定された基準時間とを比較して印刷処理可能かどうかを判断する第2の判断手段(CPU1がROM2,外部メモリに記憶された制御プログラムを実行して判断処理する)とを有するものである。
【0015】
本発明に係る第2の発明は、前記第2の判断手段により印刷処理できないと判断された場合に、前記印刷情報の解像度を指定解像度よりも低解像度に変換する変換手段(CPU1がROM2,外部メモリに記憶された制御プログラムを実行して変換処理する)を有するものである。
【0016】
本発明に係る第3の発明は、外部装置から入力した印刷情報を解析して中間データを生成し、当該生成された中間データをドット展開して印刷する印刷制御装置のデータ処理方法であって、前記外部装置から入力した印刷情報のページ構成が単ページであるか複数ページであるかを判断する第1の判断工程(図3のステップ(3))と、前記生成された中間情報をバンドバッファ毎にドット展開するのにかかる展開時間を予測する予測工程(図3のステップ(5),(8))と、前記第1の判断工程による判断結果に基づいて前記予測工程により予測される展開時間に対して異なるマージンを設定する設定工程(図3のステップ(6),(9))と、前記予測工程により予測された展開時間と前記設定工程により設定されたマージンとの加算値と、所定のバンドバッファサイズ分のビットマップデータを転送するのに要するあらかじめ設定された基準時間とを比較して印刷処理可能かどうかを判断する第2の判断工程(図3のステップ(6),(9))とを有するものである。
【0017】
本発明に係る第4の発明は、前記第2の判断工程により印刷処理できないと判断された場合に、前記印刷情報の解像度を指定解像度よりも低解像度に変換する変換工程(図3のステップ(11))を有するものである。
【0018】
本発明に係る第5の発明は、外部装置から入力した印刷情報を解析して中間データを生成し、当該生成された中間データをドット展開して印刷する印刷装置を制御するコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、前記外部装置から入力した印刷情報のページ構成が単ページであるか複数ページであるかを判断する第1の判断工程(図3のステップ(3))と、前記生成された中間情報をバンドバッファ毎にドット展開するのにかかる展開時間を予測する予測工程(図3のステップ(5),(8))と、前記第1の判断工程による判断結果に基づいて前記予測工程により予測される展開時間に対して異なるマージンを設定する設定工程(図3のステップ(6),(8))と、前記予測工程により予測された展開時間と前記設定工程により設定されたマージンとの加算値と、所定のバンドバッファサイズ分のビットマップデータを転送するのにようするあらかじめ設定された基準時間とを比較して印刷処理可能かどうかを判断する第2の判断工程(図3のステップ(6),(8))とを有するコンピュータが読み出し可能なプログラムを記憶媒体に格納したものである。
【0019】
本発明に係る第6の発明は、前記第2の判断工程により印刷処理できないと判断された場合に、前記印刷情報の解像度を指定解像度よりも低解像度に変換する変換工程(図3のステップ(11))を有するコンピュータが読み出し可能なプログラムを記憶媒体に格納したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本実施形態の構成を説明する前に、本実施形態を適用するに好適なレーザビームプリンタの構成について図1を参照しながら説明する。なお、本実施形態を適用するプリンタは、レーザビームプリンタに限られるものではなく、他のプリント方式のプリンタでも良いことは言うまでもない。
【0021】
図1は、本発明を適用可能な印刷装置の構成を示す断面図であり、例えばレーザビームプリンタ(LBP)の場合を示す。
【0022】
図において、1500はLBP本体であり、外部に接続されているホストコンピュータから供給される印刷情報(文字コード等)やフォーム情報あるいはマクロ命令等を入力して記憶するとともに、それらの情報に従って対応する文字パターンやフォームパターン等を作成し、記録媒体である記録紙等に像を形成する。
【0023】
1501は走査のためのスイッチおよびLED表示器等が配されている操作パネル、1000はプリンタ制御ユニットで、LBP本体1500全体の制御およびホストコンピュータから供給される文字情報等を解析する。このプリンタ制御ユニット1000は、主に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換してレーザドライバ1502に出力する。
【0024】
レーザドライバ1502は半導体レーザ1503を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ1503から発射されるレーザ光1504をオン・オフ切り換えする。レーザ光1504は回転多面鏡1505で左右方向に振らされて静電ドラム1506上を走査露光する。これにより、静電ドラム1506上には文字パターンの静電潜像が形成されることになる。この潜像は、静電ドラム1506周囲に配置された現像ユニット1507により現像された後、記録紙に転写される。
【0025】
この記録紙にはカットシートを用い、カットシート記録紙はLBP本体1500に装着した用紙カセット1508に収納され、給紙ローラ1509よび搬送ローラ1510と搬送ローラ1511とにより、装置内に取り込まれて、静電ドラム1506に供給される。また、LBP本体1500には、図示しないカードスロットを少なくとも1個以上備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード,言語系の異なる制御カード(エミュレーションカード)を接続できるように構成されている。
【0026】
図2は、第1実施形態に係る印刷制御装置を適用可能な印刷システムの一例を示すブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0027】
図において、2000はホストコンピュータで、所定のインタフェース10(例えば双方向インタフェース)を介してプリンタ制御ユニット1000に接続されて、プリンタ1500との通信制御処理を実行する。
【0028】
プリンタ制御ユニット1000において、1はCPUで、ROM2のプログラム用ROMあるいは外部メモリ3に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス4に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御し、印刷部インタフェース8を介して接続される印刷部(プリンタエンジン)9に出力情報としての画像信号を出力する。
【0029】
また、このROM2のプログラムROMには、後述する図3のフローチャートで示されるような、CPUlの制御プログラム、ハードウエアで構成される画像生成部11が使用する画像データの中間データ(ハードウエアがビットマップデータを生成するために印刷データを加工したデータ)を生成する中間データ生成プログラム、後述する画像生成部11がビットマップ展開に要する時間を中間データの構成から予測する予測プログラム、ホストコンピュータ2000から入力された印刷ジョブが単ページで構成されているのか複数ページで構成されているのかを印刷データ内の制御コードから判別するページ数判別プログラム等が記憶されている。
【0030】
さらに、ROM2のフォント用ROMには上記出力画像を生成する際に使用するフォントデータ(ドットフォントデータあるいはアウトラインフォントデータ)等を記憶している。CPUlは入力部5を介してホストコンピュータ2000との通信処理が可能に構成されている。
【0031】
6は前記CPUlの主メモリ,ワータエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができる。
【0032】
なお、RAM6は入力した印刷データを中間データとして格納するページバッファメモリ6c,ビットマップデータが展開されるバンドバッファサイズのバンドバッファメモリ6a,符号化画像情報(圧縮データ)を格納する画像格納メモリ6bなどに用いられる。なお、これらRAM6内のページバッファメモリ6c,バンドバッファメモリ6a,画像格納メモリ6bはダイナミッタにその容量が変化する。
【0033】
外部メモリ3はハードディスク(HD),ICカード等であり、メモリコントローラ(MC)7によりアタセスを制御される。この外部メモリ3はオプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。
【0034】
1501は前述した操作パネルで、操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配されている。また、前述した外部メモリ3は1個に限らず1個以上を備えて、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード、プリンタ言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成してもよい。さらに、図示しないNVRAMを有し、操作パネル1501からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしてもよい。
【0035】
このように構成されたプリンタ制御システムにおいて、ホストコンピュータ2000から入力された印刷データ内の文字コードは、印刷データ内の制御コードで指示された印刷位置に応じて対応するバンド位置毎に分類されてRAM6内のページバッファメモリ6c内に中間データとして格納される。
【0036】
そして、1ページ分の中間データが格納し終わったら、1バンドサイズずつ画像生成部11がバンドバッファメモリ6aにビットマップデータを生成し印刷部I/F8によって画像を形成するビットマップデータがビデオ信号に変換され、印刷部9へ出力されて記録紙等に記録される。
【0037】
図3は、本実施形態に係る印刷制御装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図3のフローチャートに示すプログラムは、例えばROM2のプログラム領域あるいは外部メモリ3に格納されており、CPUlにより実行される。なお、(1)〜(11)は各ステップを示す。
【0038】
先ず、ステップ(1)で、CPUlはホストコンピュータ2000から入力部5を介して入力される印刷データ(印刷位置を示す制御コードや文字コードなど)を読み込み、ステップ(2)で、制御コードで指定された印刷位置(オブジェクト毎に指定されている印刷位置)に対応するバンド単位(バンドメモリサイズ)に分類してRAM6内のページパッファメモリ6cに中間データとして格納する。
【0039】
なお、ステップ(2)では、印刷データ中の改ページ命令(制御コード)などのページ終了コードを検知するまで、同一ページの中間データとして格納する。
【0040】
そして、改ページ命令などのページ終了コードを検知すると、ステップ(3)で、ページ終了コードを検知してから、一定時間次の印刷データが来るかどうかを監視し続け、次の印刷データを検知した場合には、該印刷データが複数ページからなる印刷データと判断し、ステップ(4)に進み、ROM2のプログラム領域あるいは外部メモリ3に格納されている複数ページの印刷データ用に使用される予測時間に付加されるマージン値Xを設定する。
【0041】
次に、ステップ(5)で、ページパッファメモリ6cに格納された中間データのデータ構成からハードウエアで構成される画像生成部11がビットマップデータの展開にかかる時間を予測し、その予測値をRとして設定する。
【0042】
そして、ステップ(6)で、ステップ(4)およびステップ(5)において設定されたマージン値Xと予測値Rの和がバンドバッファメモリ6a内のビットマップデータFをプリンタエンジン(印刷部9)に転送するのに必要なあらかじめ定められた時間(出力時間)より大きいかどうかを比較して判断し、小さいと判断した場合(YES)には、目的の印刷結果を得られると判断して、ステップ(10)で、プリンタエンジンに画像データの転送を開始して、処理を終了する。
【0043】
一方、ステップ(6)で、マージン値Xと予測値Rとの和が転送時間(出力時間)より大きいと判定した場合には、ステップ(11)に進み、印刷データの解像度を減らし、データ量を減らすことで所望の印刷品位を得られないけれども印刷出力は得られる低解像度処理を行い、ステップ(10)に進み、プリンタエンジンに低解像度の画像データの転送を開始して、処理を終了する。
【0044】
一方、ステップ(3)で、ページ終了コードを検知してから、一定時間次の印刷データが来るかどうかを監視し続け、次の印刷データを検知しないと判断した場合には、該印刷データが単ページからなる印刷データと判断し、ステップ(7)へ進み、ROM2のプログラム領域あるいは外部メモリ3に格納されている複数ページの印刷データ用に使用される予測時間に付加されるマージン値Yを設定する。
【0045】
次に、ステップ(8)で、ページバッファメモリ6cに格納された中間データのデータ構成からハードウエアで構成される画像生成部11がビットマップデータの展開にかかる時間を予測し、その値を予測値Rとして設定する。次に、ステップ(9)で、ステップ(7)およびステップ(8)において、設定されたマージン値Yと予測値Rとの和がバンドバッファメモリ6a内のビットマップデータをプリンタエンジンに転送するのに必要なあらかじめ定められた時間より大きいかどうかを比較して判断し、小さいと判断した場合には、目的の印刷結果が得られると判断して、ステップ(19)へ進み、プリンタエンジンに画像データの転送を開始する。
【0046】
一方、ステップ(9)において、設定されたマージン値Yと予測値Rとの和がバンドバッファメモリ6a内のビットマップデータをプリンタエンジンに転送するのに必要なあらかじめ定められた時間より大きいと判断した場合には、ステップ(11)に進み、印刷データの解像度を減らして、データ量を減らすことで所望の印刷品位を得られないけれども印刷出力は得られる処理(低解像度処理)を行い、ステップ(10)へ進み、プリンタエンジンに低解像度の画像データの転送を開始して、処理を終了する。
【0047】
以下、図4に示すメモリマップを参照して本発明に係る印刷制御装置を適用可能な印刷システムで読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0048】
図4は、本発明に係る印刷制御装置を適用可能な印刷システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0049】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0050】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0051】
本実施形態における図3に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0052】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0053】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0054】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0055】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0056】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0057】
上記実施形態によれば、印刷データが用紙1ページ分の情報であるか、複数ページ分の情報であるかを判別して、ビットマップデータヘの展開にかかる時間の予測時間の1情報として適用することができ、従来所望の印刷ができなかった複雑なデータ構成を持つ1ページ分の印刷情報を正しく印刷させることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る第1の発明によれば、外部装置から入力した印刷情報を解析して中間データを生成し、当該生成された中間データをドット展開して印刷する印刷制御装置であって、前記外部装置から入力した印刷情報のページ構成が単ページであるか複数ページであるかを判断する第1の判断手段と、前記生成された中間情報をバンドバッファ毎にドット展開するのにかかる展開時間を予測する予測手段と、前記第1の判断手段による判断結果に基づいて前記予測手段により予測される展開時間に対して異なるマージンを設定する設定手段と、前記予測手段により予測された展開時間と前記設定手段により設定されたマージンとの加算値と、所定のバンドバッファサイズ分のビットマップデータを転送するのにようするあらかじめ設定された基準時間とを比較して印刷処理可能かどうかを判断する第2の判断手段とを有するので、バンドバッファへ展開されるドット展開時間に加算されるマージンを印刷データの構成により可変でき、単一ページで複雑なデータ構成を持つ印刷情報から複数ページの印刷情報まで正常に印刷できるかどうかを確実に判断することができる。
【0059】
第2の発明によれば、前記第2の判断手段により印刷処理できないと判断された場合に、前記印刷情報の解像度を指定解像度よりも低解像度に変換する変換手段を有するので、可能な限り指定された解像度で単一ページで複雑なデータ構成を持つ印刷情報から複数ページの印刷情報まで確実に印刷させることができる。
【0060】
第3,第5の発明によれば、外部装置から入力した印刷情報を解析して中間データを生成し、当該生成された中間データをドット展開して印刷する印刷制御装置のデータ処理方法であって、あるいは外部装置から入力した印刷情報を解析して中間データを生成し、当該生成された中間データをドット展開して印刷する印刷装置を制御するコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、前記外部装置から入力した印刷情報のページ構成が単ページであるか複数ページであるかを判断する第1の判断工程と、前記生成された中間情報をバンドバッファ毎にドット展開するのにかかる展開時間を予測する予測工程と、前記第1の判断工程による判断結果に基づいて前記予測工程により予測される展開時間に対して異なるマージンを設定する設定工程と、前記予測工程により予測された展開時間と前記設定工程により設定されたマージンとの加算値と、所定のバンドバッファサイズ分のビットマップデータを転送するのにようするあらかじめ設定された基準時間とを比較して印刷処理可能かどうかを判断する第2の判断工程とを有するので、バンドバッファへ展開されるドット展開時間に加算されるマージンを印刷データの構成により可変でき、単一ページで複雑なデータ構成を持つ印刷情報から複数ページの印刷情報まで正常に印刷できるかどうかを確実に判断することができる。
【0061】
第4,第6の発明によれば、前記第2の判断工程により印刷処理できないと判断された場合に、前記印刷情報の解像度を指定解像度よりも低解像度に変換する変換工程を有するので、可能な限り指定された解像度で単一ページで複雑なデータ構成を持つ印刷情報から複数ページの印刷情報まで確実に印刷させることができる。
【0062】
従って、単ページの印刷情報に対するバンド展開処理時間を予測する際に、次ページの中間データの解析に要する時間をマージンとして付加されなくなり、単一ページ内の各バンドが多少複雑であっても転送基準時間内に収まれるかどうかを正常に判定できるようになり、複数ページの印刷データのみならず、従来ならば低解像度に変換していた単ページの印刷情報の解像度を落とすことなく印刷処理できる印刷データ処理環境を自在に整備することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な印刷装置の構成を示す断面図である。
【図2】第1実施形態に係る印刷制御装置を適用可能な印刷システムの一例を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係る印刷制御装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る印刷制御装置を適用可能な印刷システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 ROM
3 外部メモリ
6 RAM
9 印刷部
11 画像生成部
Claims (6)
- 外部装置から入力した印刷情報を解析して中間データを生成し、当該生成された中間データをドット展開して印刷する印刷制御装置であって、
前記外部装置から入力した印刷情報のページ構成が単ページであるか複数ページであるかを判断する第1の判断手段と、
前記生成された中間情報をバンドバッファ毎にドット展開するのにかかる展開時間を予測する予測手段と、
前記第1の判断手段による判断結果に基づいて前記予測手段により予測される展開時間に対して異なるマージンを設定する設定手段と、
前記予測手段により予測された展開時間と前記設定手段により設定されたマージンとの加算値と、所定のバンドバッファサイズ分のビットマップデータを転送するのに要するあらかじめ設定された基準時間とを比較して印刷処理可能かどうかを判断する第2の判断手段と、
を有することを特徴とする印刷制御装置。 - 前記第2の判断手段により印刷処理できないと判断された場合に、前記印刷情報の解像度を指定解像度よりも低解像度に変換する変換手段を有することを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
- 外部装置から入力した印刷情報を解析して中間データを生成し、当該生成された中間データをドット展開して印刷する印刷制御装置のデータ処理方法であって、
前記外部装置から入力した印刷情報のページ構成が単ページであるか複数ページであるかを判断する第1の判断工程と、
前記生成された中間情報をバンドバッファ毎にドット展開するのにかかる展開時間を予測する予測工程と、
前記第1の判断工程による判断結果に基づいて前記予測工程により予測される展開時間に対して異なるマージンを設定する設定工程と、
前記予測工程により予測された展開時間と前記設定工程により設定されたマージンとの加算値と、所定のバンドバッファサイズ分のビットマップデータを転送するのに要するあらかじめ設定された基準時間とを比較して印刷処理可能かどうかを判断する第2の判断工程と、
を有することを特徴とする印刷制御装置のデータ処理方法。 - 前記第2の判断工程により印刷処理できないと判断された場合に、前記印刷情報の解像度を指定解像度よりも低解像度に変換する変換工程を有することを特徴とする請求項3記載の印刷制御装置のデータ処理方法。
- 外部装置から入力した印刷情報を解析して中間データを生成し、当該生成された中間データをドット展開して印刷する印刷装置を制御するコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記外部装置から入力した印刷情報のページ構成が単ページであるか複数ページであるかを判断する第1の判断工程と、
前記生成された中間情報をバンドバッファ毎にドット展開するのにかかる展開時間を予測する予測工程と、
前記第1の判断工程による判断結果に基づいて前記予測工程により予測される展開時間に対して異なるマージンを設定する設定工程と、
前記予測工程により予測された展開時間と前記設定工程により設定されたマージンとの加算値と、所定のバンドバッファサイズ分のビットマップデータを転送するのに要するあらかじめ設定された基準時間とを比較して印刷処理可能かどうかを判断する第2の判断工程と、
を有することを特徴とするコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体。 - 前記第2の判断工程により印刷処理できないと判断された場合に、前記印刷情報の解像度を指定解像度よりも低解像度に変換する変換工程を有することを特徴とする請求項5記載のコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体。
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1998
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