JP2003039747A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

画像形成装置およびその制御方法

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JP2003039747A
JP2003039747A JP2001232761A JP2001232761A JP2003039747A JP 2003039747 A JP2003039747 A JP 2003039747A JP 2001232761 A JP2001232761 A JP 2001232761A JP 2001232761 A JP2001232761 A JP 2001232761A JP 2003039747 A JP2003039747 A JP 2003039747A
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Shuji Ozawa
修司 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷速度を極力落とすことなくオーバーラン
障害の発生を低減した画像形成装置およびその制御方法
を提供すること。 【解決手段】 印刷不正の発生を防ぐために、ビットマ
ップデータ展開処理の並列処理に先立ってあらかじめビ
ットマップデータ展開処理を行っておくプレレンダリン
グバンドを精度よく決定する。各バンド毎に、並列に実
行されることになる全てのビットマップデータ展開処理
によるデータ転送量の合計値を予測し、その予測された
合計値が所定値より大きい場合にそのバンドをプレレン
ダリングバンドとするところ、上記合計値の予測には所
定時間幅のタイムスレッド毎のデータ量を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等の画像
形成装置およびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、データ処理システムとして、ホス
トコンピュータと、同期通信および非同期通信が可能な
双方向インターフェース(例えばIEEE1394、U
SB等)を介してそのホストコンピュータに接続される
印刷装置とから構成され、ホストコンピュータから入力
される出力情報を印刷装置側で解析して、プリンタエン
ジン、例えばレーザビームプリンタ、の出力データとし
てビットマップデータに展開し、この展開データに基づ
いて変調されたレーザビームを感光ドラムに走査露光し
て画像記録を行うものが知られている。また、ページプ
リンタにおいては、省メモリ化のためにバンド分割を行
う。この場合には、中間データを生成することになる。
【0003】また、印刷装置がエミュレーション機能を
備える場合には、複数のプリンタ制御言語系を処理可能
に構成されており、使用者が実行するアプリケーション
に従ってエミュレーションモードとネイティブモードを
切り替えながらプリント処理を実行できるように構成さ
れており、印刷装置には印刷装置の制御言語を切り換え
るためのスイッチや切り換え指示を行うカードスロット
があらかじめ設けられている。
【0004】そのような印刷装置で用いられる1ページ
の印刷データは、1つの図形を1オブジェクトとして、
複数のオブジェクトから構成される。これらのオブジェ
クトは、主にフォント、ビットマップといったもので、
各々の展開(以後、「レンダリング」ともいう)処理方
式の違いにより種類分けされる。これらの印刷データの
プリンタ内でのビットマップデータへのレンダリング
は、省メモリ、CPUの効率的な利用による印刷速度の
向上のために、レーザビームによる感光ドラムへの走査
露光(以後、「シッピング」ともいう)と並行して行わ
れる。
【0005】この場合、レーザビームプリンタ等の紙搬
送を途中で停止することができない印刷装置において
は、シッピングを1ページ分は連続して行なわなくては
ならないため、レンダリングの速度がシッピング速度に
間に合っている必要がある。間に合わない場合はいくつ
かのオブジェクトが印刷できなくなる。このようなレン
ダリングからシッピングへのリアルタイム処理を行う場
合には、1ページを複数のバンドに分けて、最初の1バ
ンドのレンダリングを終えた時点から、紙の搬送を始め
てシッピングを行い、そのバンドをシッピングしている
間に、次のバンドのレンダリングを行うという処理が行
われる。また、前述したようにレンダリング速度がシッ
ピング速度に間に合わなかった場合(直前のバンドのシ
ッピングが終了するまでに、次のバンドのレンダリング
が終了していればよい)には、いくつかのオブジェクト
が印刷できないことになり、印刷不正(以後、この障害
のことを「オーバーラン」ともいう)が発生してしま
う。
【0006】このような事態を回避するために、レンダ
リング時間の予測を行い、レンダリング時間がシッピン
グ時間に間に合わないと予測されたバンドが存在する場
合、そのバンドはあらかじめレンダリングをしておく
(以後、この処理のことを「プレレンダリング」とい
う)ことにより印刷不正を防ぐ。
【0007】レンダリング時間の予測は、印刷データの
オブジェクトごとのレンダリング処理時間の合計によっ
て求める。オブジェクト単位のレンダリング処理時間の
計算は、レンダリング処理方式により異なる。そのた
め、それぞれのレンダリング処理方式にあった時間予測
式を用意して、オブジェクトごとに各予測式に当てはめ
て予測時間を求め、全てを合計して最終的な予測時間を
得る。また、レンダリング処理時に中間データの取得の
ためのRAMアクセス、及びビットマップデータ(ビッ
トマップイメージ)のRAMアクセスのためのバスを使
用する。バスを、いくつかのデバイスと共有するような
コントローラの場合、バスアクセスのデータ許容量を考
慮し、許容量を超えるデータのアクセスを行う場合には
遅延が発生するため、その遅延時間を考慮する必要があ
る。しかしながら、時間的にリアルタイム性を必要とす
るビットマップイメージの展開、エンジンへのビデオ転
送のみであれば、その処理にバスの優先使用を与えるだ
けで解決可能であった。
【0008】カラー印刷装置においては、YMCKある
いはRGB(以後YMCKで解説する)といった複数の
カラープレーンをレンダリング、シッピングすることに
より印刷が行われる。
【0009】図1Aは、単一の静電ドラムを備えるカラ
ー印刷装置の構成例を示す断面図である。このカラー印
刷装置101は、YMCKプレーンをシーケンシャルに
ビットマップイメージ展開を行う比較的低速にカラー印
刷を行うレーザビームプリンタ(LBP)である。静電
ドラム103を1つだけ備え、トナーカートリッジ10
4、105、106、および107を回転させて、静電
ドラム103にシーケンシャルにトナーを供給すること
により印刷を行う。
【0010】このようなカラー印刷装置は一般に、上記
したように静電ドラムを1つしか備えておらず、記録紙
搬送用のベルトの周囲を4回転しながらYMCKプレー
ンをシーケンシャルに1プレーンずつ処理していく。そ
のため、処理速度は比較的低速である。このような印刷
装置においては、ビットマップイメージの展開処理を4
ページ行うこととほぼ同意であり、同時に処理されるビ
ットマップイメージの展開、エンジンへのビデオ転送
は、それぞれ1つずつである。
【0011】他方、高速なカラー印刷装置の場合には、
YMCKごとに静電ドラムを備え、記録紙搬送用のベル
ト上を1回のみ移動する間にYMCKを処理することで
高速なカラー印刷を実現している。これを実現するため
に、YMCKそれぞれのプレーンのビットマップイメー
ジを同時に、すなわち、並列に、展開する必要がある。
【0012】ところで、上記した高速な印刷装置の場
合、バス使用を優先するべき処理が多すぎて、簡単にバ
スのデータ転送許容量を超えてしまうという問題点があ
る。そこで、従来は、同時に動作する全てのビットマッ
プイメージ展開処理のデータ転送量の合計と、バスのデ
ータ転送容量とを比較し、データ転送量の合計がバスの
転送容量より多い場合には、ビットマップイメージ展開
予測時間がシッピング時間に間に合っている場合におい
てもプレレンダリング処理を実行することでオーバーラ
ンを回避することにしていた。
【0013】従来は、上記したようなレンダリング処理
時間の予測情報およびビットマップイメージ展開処理の
データ転送量情報を、バンド単位に保持するようにして
いた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、YMCKを並列にビットマップイメージ展開処理す
る印刷装置においては、各プレーンのビットマップイメ
ージ展開処理はバンド単位に同期しているわけではな
い。
【0015】図3Aは、YMCKを並列にビットマップ
イメージ展開処理する印刷装置における、従来のYMC
Kの各プレーンのバンド毎のビットマップイメージ展開
処理の時系列マップを示している。
【0016】ここで、例えば、ハッチングされた領域3
40で示される、Yプレーン第3バンド(Y3)300
のビットマップイメージ展開処理を行っている時間帯に
着目すると、この時間帯には、Mプレーン第2バンド
(M2)302、Mプレーン第3バンド(M3)30
3、Cプレーン第1バンド(C1)304、Cプレーン
第2バンド(C2)305、Kプレーン第1バンド(B
1)306、そして、Kプレーン第2バンド(B2)3
07、のそれぞれが同期せずに動作していることがわか
る。
【0017】したがって、Yプレーン第3バンド(Y
3)300のビットマップイメージ展開処理時と同時に
動作する全てのビットマップイメージ展開処理のデータ
転送量の合計を算出しようとする場合、これをバンド単
位に計算したのでは、上記各プレーンのバンドのうちハ
ッチング領域340に含まれないバンド部分(すなわ
ち、Yプレーン第3バンド(Y3)300のビットマッ
プ展開処理時と同時には処理されないバンド部分)のデ
ータ転送量が合計に含まれてしまう。
【0018】例えば、Cプレーン第1バンドC1(30
4)は、バンド処理の後ろからおよそ1割の部分に係る
データ転送量のみが本来合計に含められるべきところ、
バンド単位の計算では、その他の9割の部分に係るデー
タ転送量も合計に含まれてしまうことになる。
【0019】したがって、実際の合計値よりもかなり大
きな値が算出されてしまうため、プレレンダリング数が
必要以上に増加し、オーバーラン障害は発生しないかわ
りに、印刷速度が極端に落ちてしまうという問題点があ
った。
【0020】本発明は、かかる問題に鑑みなされたもの
であり、印刷速度を極力落とすことなくオーバーラン障
害の発生を低減した画像形成装置およびその制御方法を
提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に、例えば本発明の画像形成装置は以下に示す構成を備
える。すなわち、静電潜像の形成処理を行う潜像形成手
段を複数有するプリンタエンジン部と、前記潜像形成手
段の各々に対応するビットマップデータ展開処理を、1
ページを所定数に分割したバンド単位で並列処理する展
開手段と、を備え、更に、前記展開手段による並列処理
に先立ってあらかじめ所定のバンドに対してビットマッ
プデータ展開処理を行っておくプレレンダリング手段を
備える画像形成装置であって、前記プレレンダリング手
段は、各バンド毎に、並列に実行されることになる全て
のビットマップデータ展開処理によるデータ転送量の合
計値を予測するデータ転送量予測手段と、前記データ転
送量予測手段で予測された前記合計値が所定転送量より
大きいか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の
判断手段での判断結果に応じて前記プレレンダリングを
行うバンドを決定する決定手段と、を含み、前記データ
転送量予測手段は、所定時間幅のタイムスレッド毎のデ
ータ量を用いて前記合計値を算出することを特徴とす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施形態を詳細に説明する。
【0023】まず、本実施形態を適用するのに好適なレ
ーザビームプリンタの構成について説明する。なお、本
実施形態が適用されるプリンタは、レーザビームプリン
タおよびインクジェットプリンタに限られるものでな
く、他のプリント方式のプリンタでもよいことは言うま
でもない。
【0024】図1Bは、本発明を適用可能な画像形成装
置としてのカラー印刷装置の構成例を示す断面図であ
る。同図において、111はYMCKをパラレルにビッ
トマップイメージ展開を行い高速にカラー印刷を行うレ
ーザビームプリンタ(LBP)である。これを実現する
ためにLBP111は、静電ドラムを含む静電潜像形成
手段を、YMCKの各プレーン別に有する構成となって
いる。このLBP111は、外部に接続されている図示
しないホストコンピュータから供給される印刷情報(文
字コード等)やフォーム情報あるいはマクロ命令等を入
力して記憶するとともに、それらの情報に従って対応す
る文字パターンやフォームパターン等を作成し、記録媒
体である記録紙等に像を形成する。
【0025】126は操作のためのスイッチおよびLE
D表示器等が配されている操作パネル、127はLBP
111全体の制御およびホストコンピュータから供給さ
れる文字情報等を解析するプリンタ制御ユニットであ
る。このプリンタ制御ユニット127は、主に文字情報
を、対応する文字パターンのビデオ信号に変換して半導
体レーザボックス112、115、118、および12
1を駆動するための回路である。半導体レーザボックス
112、115、118、および121はそれぞれ、入
力されたビデオ信号に応じて半導体レーザを発射するレ
ーザ光静電ドラム113、116、119、および12
2上を走査露光(シッピング)する。これにより、各静
電ドラム上には文字パターン等の静電潜像が形成される
ことになる。この潜像は、静電ドラム113、116、
119、および122にそれぞれ配設された現像ユニッ
ト114、117、120、および123によって現像
された後、記録紙に転写される。この記録紙にはカット
シートを用い、カットシート記録紙はLBP111に装
着した用紙カセット125に収納され、給紙ローラによ
り装置内に取り込まれ、各静電ドラムに供給される。
【0026】また、LBP111は、図示しないカード
スロットを少なくとも1個以上備え、内蔵フォントに加
えてオプションフォントカード、言語系の異なる制御カ
ード(エミュレーションカード)を接続できるように構
成されている。
【0027】図2は、本発明の実施形態におけるプリン
タシステムのブロック構成図である。同図におけるシス
テムは、ホストコンピュータ200と、上記した図1B
に係るLBP111とが接続された構成である。なお、
本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であ
っても複数の機器からなるシステムであっても、LAN
等のネットワークを介して処理が行われるシステムであ
っても本発明を適用できることは言うまでもない。
【0028】ホストコンピュータ200は、ROM20
4におけるプログラム用ROMに記憶されている文書処
理プログラム等に基づいて、図形、イメージ、文字、表
(表計算等を含む)等が混在した文書を処理することを
可能にする制御ユニット201を備え、この制御ユニッ
ト201において、システムデバイス205に接続され
る各デバイスをCPU202が総括的に制御する。
【0029】また、このROM204のプログラム用R
OMは、上記した文書処理プログラムの他に、CPU2
02の制御プログラム等を記憶している。ROM204
のフォント用ROMは上記文書処理の際に使用するフォ
ントデータ等を記憶し、ROM204のデータ用ROM
は上記文書処理等を行う際に使用する各種データを記憶
している。
【0030】203はRAMでCPU202の主メモ
リ、ワークエリア等として機能する。207はキーボー
ドコントローラ(KBC)で、キーボード211や不図
示のポインティングデバイスからのキー入力を制御す
る。206はCRTコントローラ(CRTC)で、CR
Tディスプレイ(CRT)210の表示を制御する。2
08はメモリコントローラ(MC)で、ブートプログラ
ム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザ
ファイル、編集ファイル用を記憶するハードディスク
(HD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等
の外部メモリ212とのアクセスを制御する。209は
デバイス間のI/Oを制御するホスト外部I/O制御部
であり、ここで同期通信と非同期通信の制御が行われ
る。このホスト外部I/O制御部209は、例えば、I
EEE1394のようなインターフェースが挙げられる
が、同期通信と非同期通信等のインターフェース種類は
問わない。
【0031】プリンタ111のプリンタ制御ユニット1
27において、222はプリンタCPUであり、ROM
224のプログラム用ROMに記憶された制御プログラ
ム等あるいは外部メモリ231に記憶された制御プログ
ラム等に基づいてシステムバス225に接続される各種
デバイスとのアクセスを総括的に制御し、印刷部I/O
制御部227を介して接続される印刷部(プリンタエン
ジン)229に出力情報としての画像信号を出力する。
なお、229aは印刷部229に対するバスである。
【0032】ROM224のプログラムROMは、後に
示される全てのフローチャートで示されるようなCPU
222で実行される制御プログラム等を記憶する。RO
M224のデータ用ROMはハードディスク等の外部メ
モリ231が無いプリンタの場合にホストコンピュータ
200上で利用される情報等を記憶している。
【0033】226はデバイス間のI/Oを制御するプ
リンタ外部I/O制御部である。CPU222はプリン
タ外部I/O制御部226を介してホストコンピュータ
200との通信処理が可能となっており、プリンタ内の
情報等をホストコンピュータ200に通知可能に構成さ
れている。223はCPU222の主メモリ、ワークエ
リア等として機能するRAMで、図示しない増設ポート
に接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張
できるように設計されている。なお、RAM223は、
出力情報展開、環境データ格納領域、NVRAM等に用
いられる。
【0034】前述したハードディスク(HD)、ICカ
ード等の外部メモリ231は、メモリコントローラ(M
C)228によりアクセス制御される。外部メモリ23
1はオプションとして接続され、フォントデータ、エミ
ュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶す
る。また、操作パネル126には、先に述べたとおり、
操作のためのスイッチおよびLED表示機器等が配され
ている。
【0035】234、235、236、および237
は、ビットマップイメージ展開を行うアクセラレータ回
路(ラスタライザ)であり、本発明におけるビットマッ
プイメージ展開はこのアクセラレータ回路を用いて行わ
れる。アクセラレータ回路は単体の集積回路でもCPU
を独自に保持するようなインテリジェントな回路であっ
ても問題ない。
【0036】また、前述した外部メモリ231は1個に
限らず、内蔵フォントに加えてオプションカード、言語
系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格
納した外部メモリを複数接続できるように構成されてい
てもよい。さらに、図示しないNVRAMを有し、操作
パネル230からのプリンタモード設定情報を記憶する
ようにしてもよい。
【0037】図6は、本実施形態におけるレンダリング
処理およびシッピング処理の流れとその処理における、
通常のレンダリングに使用されるバンドメモリとプレレ
ンダリング処理に利用されるバンドメモリの関係につい
て図示したものである。
【0038】1000はプリンタ制御ユニット127に
おけるRAM223のメモリ空間を示している。この中
で通常のリアルタイムにレンダリングされるバンドメモ
リ1001、1002は、1004で示される静的に確
保されるメモリエリア内に確保される。この中に確保さ
れるメモリ領域は原則的に電源ON時から電源OFF時
まで存在し続ける。
【0039】これらのバンドメモリ1001、1002
は、リアルタイムのレンダリング−シッピング時は、ま
ず、1001のバンド1に最初の1バンド分のレンダリ
ングを行い、終了した時点で、紙搬送を開始しシッピン
グを行う。バンド1をシッピングしている間に1002
のバンド2に次のバンドのレンダリングを行う。バンド
1のシッピングを終えたら、バンド2のシッピングを行
う。この時点でバンド1のビットマップデータは必要な
いので、バンド1のメモリをクリアして、その領域に次
のバンドのレンダリングをバンド2のシッピングが終了
するまでに行う。この動作を繰り返すことによりリアル
タイムのレンダリング−シッピングが可能になる。
【0040】1003はプレレンダリングバンド用のバ
ンドメモリであり、1005で示される動的に確保され
るメモリエリア内に確保される。この領域に確保される
メモリ領域は必要な時に確保され、不要になった時点で
開放される。つまり、プレレンダリングバンドを作成す
るときに新たに確保され、シッピングが終了した時点で
プレレンダリングバンド用のバンドメモリは開放される
ことになる。このような処理を行うことで、プレレンダ
リングのために常に領域を確保しておく必要がないの
で、RAM223のメモリ容量を比較的小さくて済むと
いう利点を有する。
【0041】プレレンダリングバンドが含まれるときの
レンダリング−シッピング処理の具体例を示す。例え
ば、2番目のバンドがプレレンダリングバンドだった場
合、まずバンド1にレンダリングを行い、シッピングを
始める。次の2番目のバンドはプレレンダリングバンド
であるから、この時点では既にレンダリングされている
ため、ここでレンダリングする必要はない。そのため、
3番目のバンドをバンド2にレンダリングする。シッピ
ングはバンド1のレンダリングを行ったら、1003の
プレレンダリングバンドのシッピングを行う。この時点
で、バンド1は不必要になっているのでバンド1に4番
目のバンドをレンダリングする。プレレンダリングバン
ドのシッピングを終了したら、バンド2にレンダリング
されている3番目のバンドをシッピングする。このと
き、プレレンダリングバンドは不必要になったので、プ
レレンダリングバンド用のバンドメモリ1003は開放
される。この後は通常のリアルタイムのレンダリング−
シッピング処理が繰り返される。
【0042】なお、YMCKをパラレルに処理する印刷
装置においては、このバンドメモリを4プレーン分同時
に用意する必要がある。
【0043】図5は、実施形態におけるホストコンピュ
ータ200から送信された印刷データをLBP111で
解析し、バンド分割処理やビットマップ展開方式にあわ
せて、それぞれのオブジェクトに変換した中間データの
一例を示す図である。実施形態における時間予測判断処
理やデータ量の計算はこの中間データに基づいて行われ
る。なお、ホストコンピュータ200から転送される印
刷データの形式は、LBP111で中間データに変換で
きる形式であれば、特にその形式は問わない。
【0044】500は、1ページ分の中間データ全体を
示している。複数のページがある場合は、中間データ5
00が複数生成されることになる。1ページ分の中間デ
ータ500は、ページ全体の情報を含むヘッダ(ページ
情報格納部)501と、バンドごとに実際の印刷方式を
記述したバンドデータ502で構成される。
【0045】ヘッダ501には、ページ番号503、バ
ンド数504、プレレンダリング判断に用いる閾値50
5、スケジューリング結果506、および出力階調51
6が含まれる。
【0046】閾値505は、1バンドのビットマップイ
メージ展開にかけられる最大の時間であり、LBP11
1の記録紙を搬送する速度に応じて定められる。この時
間を超えるビットマップイメージ展開時間が必要だと判
断されたバンドは、プレレンダリングが行われることに
なる。
【0047】スケジューリング結果506は、当該ペー
ジの中でどのページをリアルタイムでレンダリングする
のか、プレレンダリングで処理するのかの全ての結果を
示す情報であり、この結果に基づいてプリント処理が行
われる。出力階調516は、ビットマップイメージ展開
のための階調情報である。
【0048】バンドデータ502は、オブジェクト個数
507、予測時間508、ならびに、文字データ50
9、多値イメージデータ510を含むオブジェクトデー
タで構成される。
【0049】予測時間508は、ビットマップイメージ
展開処理の時間予測処理で予測された結果を保存してお
くデータ領域であり、バンド全体の予測511と所定の
タイムスレッドごとのデータ量(アクセス量)512で
構成される。
【0050】オブジェクトデータのうち多値イメージデ
ータ510は、オブジェクトごとのデータサイズ(イメ
ージサイズ)513を記憶している。また、514は描
画する横サイズ、515は描画する縦サイズである。ビ
ットマップイメージ展開時にバンドメモリに書き込まれ
るデータサイズは、この縦横のサイズ514,515お
よび、ヘッダ501における階調516により決定され
る。多値イメージデータ510はこれらの他に、解像度
や実際のイメージコードを格納する。
【0051】図3Bは、実施形態に係るLBP111に
おけるYMCKの各プレーンのバンド毎のビットマップ
イメージ展開処理の時系列マップを示している。
【0052】先に図3Aに示したとおり、注目プレーン
の所定のバンドのビットマップイメージ展開処理時と同
時に動作する全てのビットマップイメージ展開処理のデ
ータ転送量の合計を算出する場合、従来はこれをバンド
単位に計算していたので、当該着目プレーンの所定バン
ドのビットマップ展開処理時と同時には処理されないバ
ンド部分のデータ転送量が合計に含まれてしまい、実際
の合計値よりもかなり大きな値が算出されてしまう場合
があった。そのために、プレレンダリング数が必要以上
に増加し、オーバーラン障害は発生しないかわりに、印
刷速度が極端に落ちてしまうという問題点を有してい
た。
【0053】本発明は、図3Bに示すように、各バンド
は、バンド処理時間よりも短い一定のタイムスレッド毎
にビットマップイメージ展開処理のデータ転送量を保持
し、注目プレーンの所定のバンドのビットマップイメー
ジ展開処理時と同時に動作する全てのビットマップイメ
ージ展開処理のデータ転送量の合計は、そのタイムスレ
ッド単位で算出するようにしたところに特徴がある。
【0054】図示においては、各バンドは3つのタイム
スレッドで構成されるようにタイムスレッド長が設定さ
れている。ここで、ハッチングされた領域350で示さ
れる、Yプレーン第3バンド(Y3)のビットマップイ
メージ展開処理を行っている時間帯に着目すると、この
時間帯に動作しているのは、Mプレーン第2バンドM2
の第2、第3タイムスレッド320、321、Mプレー
ン第3バンドM3の第1、第2タイムスレッド323、
324、Cプレーン第1バンドC1の第3タイムスレッ
ド325、Cプレーン第2バンドC2の第1〜第3タイ
ムスレッド326、327、328、Kプレーン第1バ
ンドB1の第2、第3タイムスレッド329、330、
そして、Kプレーン第2バンドB2の第1、第2タイム
スレッド331、332、である。
【0055】このように、注目プレーンの所定バンドの
ビットマップイメージ展開処理時と同時に動作する全て
のビットマップイメージ展開処理のデータ転送量の合計
を算出する場合に、バンド時間よりも短いタイムスレッ
ド単位に計算するようにしたので、同時間帯に動作する
上記各タイムスレッドのうちハッチング領域350に含
まれないタイムスレッド部分に係るデータ転送量(合計
に含まれてしまうことになる)が大幅に減少しているこ
とがわかる。
【0056】本発明においては、説明のためにタイムス
レッドをある程度大きくとっているが、このタイムスレ
ッドの長さ短くするほど計算精度が向上することは理解
されよう。限りなくタイムスレッドを短くしていけば、
アナログ的な時間連続上での管理等価となるが、判断が
複雑化するため処理時間は比例して上昇することにな
る。現実的なシステムとしては、適当なタイムスレッド
で管理する。タイムスレッドの長さは印刷装置の特徴に
より精度(例えば高速な装置においては短く、低速な装
置においては長く)を決める必要がある。
【0057】図4において、(a)は、従来のバンド単
位でのみデータ転送量情報を保持する場合における、Y
MCKの各プレーンのビットマップイメージ展開処理を
示す図3Aと同じ時系列マップ、(b)はCプレーン第
1バンドC1(304)のビットマップイメージ展開処
理の詳細を示す図である。バンドC1(304)は、図
示の如く、401〜407で示されるオブジェクトで構
成されている。
【0058】(c)は、バンドC1(400)のビット
マップイメージ展開時間内における、バスへのアクセス
量(すなわち、データ転送量)を示している。このよう
に、1バンドを構成するそれぞれのオブジェクトごとの
描画時間、データ量が異なるため、実際には一定ではな
い。なお、ここでは説明を簡単にするために、中間デー
タの読み出し量のみで説明する。もちろん、バンドメモ
リへの書き込みにもオブジェクトの描画サイズに応じた
バスアクセスが発生するため、実際にはその書き込みを
考慮する必要がある(なお、後述する図7ないし図9の
フローチャートの説明においてはこのことが考慮され
る)。
【0059】401で示される高い階調をもったイメー
ジデータの場合においては、描画時間(=予測時間)は
長く、データ量が多い。402で示される単純な矩形塗
りつぶしの場合の描画時間は短く、データ量も少ない。
バンド単位でしかデータ転送量情報を持たない場合は、
同図(d)の414で示されるようにバンド内のアクセ
ス量を平均化して保持していることになる。
【0060】ここで、上記した図3A、図3Bの説明と
同様に、Yプレーン第3バンドY3(420)のビット
マップイメージ展開処理時と同時に動作する全てのビッ
トマップイメージ展開処理のデータ転送量の合計を算出
する場合を考える。単純に全て足してしまう場合には、
バンド内のアクセス量414の全てが考慮されてしまい
無駄が大きい。簡単には415の部分のみを考慮するこ
とも考えられるが、実際には416の部分のデータ量の
みなので、なおその差は大きい。
【0061】同図(e)は、実施形態におけるタイムス
レッド単位にデータ転送量情報を持った場合のバンドC
1のビットマップイメージ展開におけるアクセス量の変
動を示している。
【0062】602から604までが一定のタイムスレ
ッドごとのデータ転送量に分けた例である。(c)にお
ける401が実際のデータ転送量であるところ、バンド
単位のデータ転送量による場合よりも実際の値に近づい
ていることがわかる。タイムスレッドの間隔を短くする
ことでより実際の値に近づけることができるが、その間
隔の決定基準は前述したとおりである。
【0063】以下、図7から図9のフローチャートを用
いて、実施形態におけるプリンタシステムの制御処理の
流れを説明する。
【0064】図7は、実施形態におけるプリント制御処
理全体の流れを示すフローチャートである。ステップS
701では、ホストから印刷データが転送されくるのを
待機する。以降のステップS702からS707が1ペ
ージごとに行われる処理である。
【0065】印刷データが送信されてきた後、ステップ
S702で、図5に示した中間データの生成を行う(デ
ィスプレイリストを生成する)。このとき、オブジェク
トごとのデータ量を計算し、記憶しておく。次に、ステ
ップS703で、ステップS702で生成した中間デー
タに基づいて時間予測処理を行う。この時間予測処理に
おいて、タイムスレッドごとのデータ量を取得し、オブ
ジェクトのデータサイズ(イメージサイズ)513(図
5を参照)に記憶しておく。
【0066】次のステップS704では、ステップS7
03で行った時間予測処理結果に基づいてプリント処理
の動作手順を決定する。続くステップS705では、プ
レレンダリング処理を行うバンドが存在するか否かを判
断する。プレレンダリング処理を行うバンドが存在する
場合は、ステップS706に進み、プレレンダリング処
理を行い、その後ステップS707に進む。プレレンダ
リング処理を行うバンドが存在しない場合にはそのまま
ステップS707に進む。ステップS707では、ビデ
オ転送を行うプリント処理を行い、プレレンダリングと
判断されなかったバンドについては、同時にビットマッ
プイメージの展開も行う。
【0067】そして、ステップS708で、全てのペー
ジについて行ったか否か、すなわち、ジョブが終了した
か否かを判断し、ジョブがまだ終了していなければステ
ップS702に戻って処理を繰り返し、ジョブが終了し
たら、ステップS701に戻ってデータ受信待ち状態と
なる。
【0068】図8は、図7のステップS703の時間予
測処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
【0069】このフローにおいて、ステップS801か
らS812にわたるループが1バンドごとに行われる処
理であり、このループの中で、ステップS802からス
テップS808までのループが1オブジェクトごとに行
われる処理である。
【0070】まず、ステップS801で、各種情報を初
期化する。ここで、alltimeはバンド全体の予測
時間、timeはスレッド判断のための予測時間、si
zeがデータ量、thredtimeがタイムスレッド
の間隔、thredNoが何番目のスレッドであるか示
している。
【0071】ステップS802において、1つのオブジ
ェクトの時間予測を行いalltimeとtimeに加
算する。ステップS803において、データ量を取得し
sizeに加算する。これは読み込むデータ量である。
ステップS804において、514、515の描画サイ
ズと516の出力階調より書き込みデータ量を算出しs
izeに追加する。
【0072】ステップS805では、timeがthr
eadtimeより大きいか否かを判断する。ここで、
timeがthreadtimeより大きい場合はステ
ップS806に進み、そうでなければステップS808
に進む。ステップS806では、threadtime
を中間データのスレッドごとのデータ量512のthr
eadNoに該当する部分に書き込む。続いて、ステッ
プS807で、情報の再初期化を行う。threadを
1インクリメントし、timeとsizeを0に戻す。
【0073】ステップS808では、全てのオブジェク
トに対して処理が終了したか否かを判断する。終了した
場合にはステップS809に進み、終了していない場合
にはステップS802に戻り処理を繰り返す。
【0074】ステップS809において、timeが0
でないかどうかを判断する。0でない場合にはステップ
S810に進み、0であればステップS811に進む。
ステップS810では、残りをthreadNoに該当
するスレッドごとのデータ量に書き込み、ステップS8
11に進む。ステップS811では、alltimeを
バンドの予測時間511に書き込む。
【0075】そして、ステップS812において、全て
のバンドが終了したかどうかを判断し、まだ終了してい
なければステップS801に戻って処理を繰り返し、全
てのバンドが終了したときは処理を終了する。
【0076】図9は、上記した図7のステップS704
のスケジューリング処理の詳細な流れを示したフローチ
ャートである。
【0077】ステップS901からS907が1バンド
に関する処理で、ステップS908において全てのバン
ドに処理が行われるように判断する。
【0078】まず、ステップS901で、情報の初期化
を行う。timelimitは閾値505である。bu
s_capacityはバス229aのデータ容量(デ
ータ転送量)で、この例においては1バンド処理する間
に転送可能なデータ量としている。apend_rat
eを遅延時間である。
【0079】次に、ステップS902で、511のバン
ド全体の予測時間を取得する。ステップS903では、
ステップS902で取得した予測時間がtimelim
itより大きいか否かを判断する。大きい場合はプレレ
ンダリングが必要と判断してステップS907に進み、
プレレンダリングが必要とスケジューリングに書き込ん
だ後、ステップS908に進む。
【0080】S903の判断ステップにおいて、予測時
間がtimelimitより大きくない場合にはステッ
プS904に進み、同時動作する他プレーンのスレッド
を検索する。次に、ステップS905において、処理し
ているバンド全体のデータ量と検索されたスレッドのデ
ータサイズを合計する。続くステップS906では、合
計したデータ量がbus_capacityを超えてい
ないか否かを判断する。超えている場合にはプレレンダ
リングが必要なのでステップS907に進み、プレレン
ダリングバンドに設定してステップS908に進む。一
方、合計したデータ量がbus_capacityを超
えていない場合には、そのままステップS908に進
む。
【0081】ステップS908では、まだ比較していな
いバンドがあるか否かを判断し、yesであればステッ
プS901に戻って処理を繰り返し、noであればステ
ップS909に進む。
【0082】ステップS909では、全てのプレーンに
ついて処理を終えたかどうかを判断し、noであればス
テップS901に戻り、yesとなりしだい処理を終了
するようにすることで、YMCKの4プレーンについて
全ての処理を行う。
【0083】以上の処理手順によりタイムスレッドごと
に算出されるデータ量を用いたビットマップイメージ展
開処理のデータ転送量の合計の算出が可能になる。
【0084】そして、上述した実施形態によれば、ビッ
トマップイメージ展開処理のデータ転送量を正確に算出
し必要以上にプレレンダリングが行われてしまうことを
防ぐことできるようになり、これにより、印刷速度を落
とすことなく、オーバーラン障害が発生するのを防ぐこ
とが可能になった。
【0085】以上説明した実施形態は、YMCKを用い
た展開を行う印刷装置を例に説明したが、印刷装置にお
いてはビットマップイメージの展開方式がRGBのもの
にも適用することができる。また、複数のビットマップ
イメージ展開処理を同時に行う印刷装置に本発明を適用
可能であるのであって、例えば、モノクロ印刷時におい
ても高速化の為に複数の展開回路を持ち、複数の展開処
理を同時に行うものにも適用することが可能であること
は理解されよう。
【0086】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0087】上述したように、本発明の目的は、前述し
た実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム
コードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、シス
テムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置
のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に
格納されたプログラムコードを読み出し実行することに
よっても、達成される。この場合、記憶媒体から読み出
されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能
を実現することになり、そのプログラムコードを記憶し
た記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コン
ピュータが読み出したプログラムコードを実行すること
により、前述した実施形態の機能が実現されるだけでな
く、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュー
タ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0088】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した図7ないし図9のフロー
チャートに対応するプログラムコードが格納されること
になる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷速度を極力落とすことなくオーバーラン障害の発生を
低減した画像形成装置およびその制御方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明を適用可能な第1の画像形成装置の構
成例を示す断面図である。
【図1B】本発明を適用可能な第2の画像形成装置の構
成例を示す断面図である。
【図2】実施形態におけるプリンタシステムのブロック
構成図である。
【図3A】従来のYMCKの各プレーンのバンド毎のビ
ットマップイメージ展開処理の時系列マップを示す図で
ある。
【図3B】実施形態に係るLBP111におけるYMC
Kの各プレーンのバンド毎のビットマップイメージ展開
処理の時系列マップを示す図である。
【図4】本発明の実施形態においてタイムスレッド単位
にデータ転送量情報を持った場合の利点を説明するため
の図である。
【図5】実施形態における印刷データを各オブジェクト
に変換した中間データの一例を示す図である。
【図6】実施形態におけるレンダリングおよびプレレン
ダリングのためにRAMに確保されるメモリエリアにつ
いて説明するための図である。
【図7】実施形態における印刷制御処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】実施形態における時間予測処理を示すフローチ
ャートである。
【図9】実施形態におけるスケジューリング処理を示す
フローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AB05 BC02 BC05 BC07 CA05 5B021 AA02 BB01 BB02 BB04 CC06 DD05 5C074 AA10 BB03 BB17 DD11 DD12 DD24 DD28 EE02 EE05 EE06 FF15 GG12 5C079 HB03 KA01 KA08 LA39 MA01 MA02 MA11 PA03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像の形成処理を行う潜像形成手段
    を複数有するプリンタエンジン部と、前記潜像形成手段
    の各々に対応するビットマップデータ展開処理を、1ペ
    ージを所定数に分割したバンド単位で並列処理する展開
    手段と、を備え、更に、前記展開手段による並列処理に
    先立ってあらかじめ所定のバンドに対してビットマップ
    データ展開処理を行っておくプレレンダリング手段を備
    える画像形成装置であって、 前記プレレンダリング手段は、 各バンド毎に、並列に実行されることになる全てのビッ
    トマップデータ展開処理によるデータ転送量の合計値を
    予測するデータ転送量予測手段と、 前記データ転送量予測手段で予測された前記合計値が所
    定転送量より大きいか否かを判断する第1の判断手段
    と、 前記第1の判断手段での判断結果に応じて前記プレレン
    ダリングを行うバンドを決定する決定手段と、を含み、 前記データ転送量予測手段は、所定時間幅のタイムスレ
    ッド毎のデータ量を用いて前記合計値を算出することを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記プレレンダリング手段は、 各バンドのビットマップデータ展開処理の処理時間を予
    測する時間予測手段と、 前記時間予測手段で予測された前記処理時間が所定時間
    を超えているか否かを判断する第2の判断手段を更に備
    え、 前記決定手段は、前記第1および第2の判断手段での判
    断結果に応じて前記プレレンダリングを行うバンドを決
    定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 入力された印刷データから、ページ単位
    に、少なくとも前記タイムスレッド毎のデータ量情報を
    保持する中間データを生成する中間データ生成手段を備
    え、 前記プレレンダリング手段に含まれる各手段における処
    理は、当該中間データに基づいて行われることを特徴と
    する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記プレレンダリング手段により展開さ
    れたビットマップデータは、前記決定手段で決定された
    バンド数に応じて動的に確保されたメモリ領域に記憶さ
    れることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の判断手段における前記所定転
    送量は、前記プリンタエンジン部と前記展開手段とを接
    続するバスのデータ許容量とすることを特徴とする請求
    項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の潜像形成手段は各々、YMC
    Kの各プレーンの潜像形成に対応することを特徴とする
    請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 静電潜像の形成処理を行う潜像形成手段
    を複数有するプリンタエンジン部と、前記潜像形成手段
    の各々に対応するビットマップデータ展開処理を、1ペ
    ージを所定数に分割したバンド単位で並列処理する展開
    手段と、を備える画像形成装置の制御方法であって、 所定の前記潜像形成手段に対応するビットマップデータ
    展開処理における各バンド毎に、並列に実行されること
    になる全てのビットマップデータ展開処理によるデータ
    転送量の合計値を予測するデータ転送量予測ステップ
    と、 前記データ転送量予測ステップで予測された前記合計値
    が所定転送量より大きいバンドを抽出する抽出ステップ
    と、 前記抽出ステップで抽出されたバンドに対し、前記展開
    手段による並列処理に先立ってあらかじめビットマップ
    データ展開処理を行っておくプレレンダリングステップ
    と、を有し、 前記データ転送量予測ステップは、所定時間幅のタイム
    スレッド毎のデータ量を用いて前記合計値を算出するこ
    とを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 各バンドのビットマップデータ展開処理
    の処理時間を予測する時間予測ステップを更に有し、 前記抽出ステップは、前記データ転送量予測ステップで
    予測された前記合計値が所定転送量より大きいバンド、
    および、前記時間予測ステップで予測された前記処理時
    間が所定時間を超えているバンドを抽出することを特徴
    とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 入力された印刷データから、ページ単位
    に、少なくとも前記タイムスレッド毎のデータ量情報を
    保持する中間データを生成する中間データ生成ステップ
    を有し、 前記各ステップにおける処理は、当該中間データに基づ
    いて行われることを特徴とする請求項7または8に記載
    の画像形成装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記プレレンダリングステップにより
    展開されたビットマップデータは、前記抽出ステップで
    抽出されたバンド数に応じて動的に確保されたメモリ領
    域に記憶されることを特徴とする請求項7から9のいず
    れか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記抽出ステップにおける前記所定転
    送量は、前記プリンタエンジン部と前記展開手段とを接
    続するバスのデータ許容量とすることを特徴とする請求
    項7から10のいずれか1項に記載の画像形成装置の制
    御方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の潜像形成手段は各々、YM
    CKの各プレーンの潜像形成に対応することを特徴とす
    る請求項7から11のいずれか1項に記載の画像形成装
    置の制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項7から12のいずれか1項に記
    載の画像形成装置の制御方法を実現するためのプログラ
    ム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のプログラムを格納
    した記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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