JPH10307689A - 印刷処理装置および印刷処理方法 - Google Patents

印刷処理装置および印刷処理方法

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JPH10307689A
JPH10307689A JP9114538A JP11453897A JPH10307689A JP H10307689 A JPH10307689 A JP H10307689A JP 9114538 A JP9114538 A JP 9114538A JP 11453897 A JP11453897 A JP 11453897A JP H10307689 A JPH10307689 A JP H10307689A
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JP9114538A
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Satoshi Kubota
聡 久保田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ページプリンタで出力する記述言語で記述さ
れた複雑な図形描画命令が含まれている印刷データを、
印刷データの複雑さに応じて最適に処理することが可能
な印刷処理装置を提供する。 【解決手段】 展開処理部における中間データから印字
データへの展開のバンド毎の処理において、展開処理部
のバンド毎の展開処理時間を予測し、予測結果に基づき
出力部の記録速度を制御し、さらに出力部における最低
記録速度に展開処理が間に合わない場合に、展開処理の
短縮が可能な中間データ構造への再生成あるいはページ
単位による展開処理への変更などの再処理制御を行い、
印刷データの内容に応じて適切に印刷データを処理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ページプリンタを
利用した印刷処理装置および印刷処理方法に関するもの
であり、更に詳しく言えば、ページプリンタで出力する
ための印字データを一時記憶するためのバッファメモリ
がバンドメモリで構成された印刷処理装置において、印
刷処理速度に応じた印刷データの処理を可能とした印刷
処理装置および印刷処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】小型、高速のデジタル印刷に適した電子
写真方式のページプリンタの開発に伴い、従来の文字情
報中心の印刷から発展した印刷方式として、画像、図
形、文字など異なる印刷データを同様に取り扱い、図
形、文字等の拡大、回転、変形などが自由に制御できる
記述言語を用いる印刷処理装置が一般に普及してきた。
この記述言語の代表例として、PostScript
(米国アドビシステムズ(Adobe System
s)社商標)、Interpress (米国ゼロック
ス(Xerox)社商標)、Acrobat(米国アド
ビシステムズ(Adobe Systems)社商
標)、GDI (Graphics DeviceIn
terface、米国マイクロソフト(Microso
ft)社商標)等が知られている。
【0003】記述言語で作成されている印刷データは、
ページ内の任意の位置の画像、図形、文字を表現する描
画命令が任意の順で構成されており、本発明に係わるペ
ージプリンタで印字するためには、印字前に印刷データ
をラスタ化しなければならない。ラスタ化というのは、
印刷データをページ又はページの一部を横切る一連の個
々のドットまたは画素へ展開してラスタ走査線を形成
し、そのページの下へ引き続く走査線を次々に発生する
処理である。従来のページプリンタは、印字前にページ
全体の印刷データをラスタ化し、ページバッファメモリ
に記憶していた。しかしながら、ページ全体に対するラ
スタデータを記憶するためには、大容量のメモリを必要
とする。特に、最新の電子写真方式のカラーページプリ
ンタでは、C(Cyan),M(Magenta),Y
(Yellow),BK(Black)の4色のトナー
に対応するラスタデータを必要とするとともに、白黒ペ
ージプリンタ以上に画質が要求されるため、1画素当た
り複数のビット情報を持つのが一般的であり、さらに大
容量のメモリを必要とする。
【0004】ページ当たりのデータ量増加に伴う印刷装
置の大容量のメモリの必要性に対し、コスト低減の観点
からメモリ容量を低減させる技術として、近年、バンド
メモリ技術が登場してきた。バンドメモリ技術は、ペー
ジプリンタの印字前に1ページ分の印刷データを全てラ
スタ化するのではなく、記述言語で作成されている印刷
データを、まずラスタ化可能な比較的簡単な中間データ
に変換する。さらに、印刷対象となるページを複数の領
域(バンド)に分割し、各バンドに対応する中間データ
を記憶した後、この中間データをラスタ展開処理部に順
次転送し、バンドに対応するバッファメモリに展開す
る。このような構成を有するバンドメモリ技術は、中間
データを記憶するためのメモリは新たに必要となるが、
従来必要としていた1ページ分のラスタデータを記憶す
るための大容量バッファメモリは削減することができ
る。しかし、一般的なバンドメモリ技術では、あるバン
ドのラスタデータの印字が終了するまでに、次のバンド
に対する中間データからラスタデータへの展開を終了さ
せることが必要となる。これは、一般的な印刷装置にお
いては、同一ページにおける印字速度は一定であり、あ
るバンドの印字が終了すると印字装置は、順次後続のバ
ンドの印字データをバンドメモリから読み出し、連続し
て印字を行う構成となっているためである。従って、印
刷データ中に複雑な図形描画命令や扱うデータ量の大き
い画像描画命令が含まれている場合、あるいは1ページ
内の特定のバンドに複雑な図形描画命令や画像描画命令
が含まれている場合等、特定のバンドに対する中間デー
タからラスタデータへの展開が間に合わない状況が発生
する可能性がある。
【0005】そこでバンドメモリ技術に関する上記課題
に対応するためのいくつかの技術が提案されており、本
発明に関する従来例として、例えば特開平6−2900
07号公報、特開平6−344639号公報、特開平8
−149281号公報等が公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−29000
7号公報に記載されている印刷処理装置では、第1フォ
ーマットの中間データからラスタデータへのバンド毎の
展開処理時間を計測する。もし、特定のバンドの展開処
理時間がプリンタの印字速度に間に合わないときは、あ
らかじめ第1フォーマットの中間データからラスタデー
タへの展開が行われた後ロスレス圧縮処理が行われ、第
2フォーマットの中間データとして記憶される。しかし
ながら、第2フォーマットの中間データは、当初のバン
ドメモリ技術の目的とは相反し中間データを記憶するた
めのメモリの増大を招くため、中間データのためのメモ
リ容量を越えた場合は、第2フォーマットの中間データ
は再びラスタデータへ展開され、圧縮率の高いロス圧縮
処理が行われ、第3フォーマットの中間データとして記
憶される。従って、特開平6−290007公報に記載
されている印刷処理装置では、印刷データに複雑な図形
描画命令や画像データが含まれている場合でも、データ
の欠落無くページプリンタで出力することは可能となる
が、圧縮率の高いロス圧縮処理が行われるため画像品質
が低下するという問題が発生する。更に、所定のメモリ
内に収容するために複数の中間データフォーマットを試
行するプロセスが必要となり、印刷処理全体の処理時間
が長くなるという問題も発生する。
【0007】特開平6−344639号公報に記載され
ている印刷処理装置では、ホストコンピュータから入力
データがページプリンタに転送されるとともに、入力デ
ータ転送速度が測定される。続いて、測定された入力デ
ータ転送速度に基づいて、ページプリンタの印字速度の
制御を行い、ラスタデータへの展開が間に合わない状況
が発生しないよう工夫している。即ち、入力データ転送
速度が大きい場合はページプリンタの回転速度を速く
し、入力データ転送速度が小さい場合はページプリンタ
の回転速度を遅くするものである。しかしながら、上記
構成においてページプリンタに入力されるデータ形式
は、入力データ数が出力データ数に比例するようなデー
タ形式しか扱うことができない(実施例では、入力デー
タはフォントデータ及びラスタデータのみで構成されて
いる)。従って、特開平6−344639号公報に記載
されている印刷処理装置では、上記記述言語で記述され
た複雑な図形描画命令が含まれている印刷データには対
応することができない。
【0008】特開平8−149281号公報に記載され
ている印刷処理装置では、中間データから得られる予測
展開時間により、中間データをバンドメモリごとにラス
タデータ展開できるか否かを判断する第1の判断工程
と、1ページ分のラスタデータを記憶できるか否かを判
断する第2の判断工程を用いて、プリンタの印字速度に
ラスタデータ展開が間に合わない状況でも、オーバーラ
ンや、印字出力不可が発生しないようにしている。つま
り、バンド毎にラスタデータに展開できなければ、1ペ
ージ分のラスタデータをプリンタの解像度、あるいはそ
のn分の1の解像度で記憶し、ページ制御方式で印刷を
行う。しかしながら、特開平8−149281号公報に
記載されている印刷処理装置では、バンド毎の展開がで
きないような複雑な図形描画命令や画像データが含まれ
る印刷データが入力された場合、プリンタの解像度で1
ページ分のラスタデータを記憶できなければ、n分の1
の解像度での出力となるため、画像品質の低下が問題と
なる。
【0009】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、ページプリンタで出力するための印字デー
タを一時記憶するための記憶装置がバンドメモリで構成
される印刷処理装置および印刷処理方法において、画像
品質を低下させることが無く、且つ記述言語で記述され
た複雑な図形描画命令が含まれている印刷データを、印
刷データの複雑さに応じて最適に処理することが可能な
印刷処理装置を提供することを目的としている。
【0010】また、本発明の印刷処理装置および印刷処
理方法は、展開処理部における中間データから印字デー
タへの展開のバンド毎の処理において、展開処理部のバ
ンド毎の展開処理時間を予測し、予測結果に基づき出力
部の記録速度を制御し、さらに出力部における最低記録
速度に展開処理が間に合わない場合に、中間データの再
生成あるいはページ単位による展開処理への変更などの
再処理制御を行い、印刷データの内容に応じて適切に印
刷データを処理することを可能とし、記述言語で記述さ
れた複雑な図形描画命令が含まれている印刷データに対
しても、展開処理部の処理性能と出力部の記録速度の不
整合による、印字データ欠落(オーバーラン)などの画
像品質の低下を防止し、印字速度に対応させた印字デー
タ供給を可能とすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の印刷処理装置は、少なくとも文字、図形又
は画像のいずれかを有し、所定の描画命令で記述されて
いる印刷データを入力する印刷データ入力手段と、印刷
データ入力手段に入力された印刷データを出力する画像
出力手段と、画像出力手段で出力可能なデータ構造より
抽象度が高く、少なくとも一種類の基本図形を含む形式
で表現される中間データを印刷データから生成する中間
データ生成手段と、中間データを画像出力手段で出力可
能なデータ構造に展開する展開処理手段と、中間データ
生成手段で生成された中間データを構成する基本図形の
数および大きさを検出する検出手段と、検出手段で検出
された基本図形の数および大きさに基づいて、展開処理
手段での印刷データの展開時間を予測する展開時間予測
手段と、展開時間予測手段で予測された予測展開時間に
応じて画像出力手段の画像出力速度を決定する画像出力
制御手段と、展開時間予測手段で予測された予測展開時
間が、画像出力手段の最低出力速度に基づく許容時間を
超えるとき、最低出力速度以上の速度での画像出力手段
における画像出力を可能とするデータ再処理を制御する
データ再処理制御手段とを有する構成を持つ。
【0012】また、本発明の印刷処理装置において、デ
ータ再処理制御手段により制御されるデータの再処理
は、中間データ生成手段と展開処理手段の少なくともい
ずれか一方の手段で実行されることを特徴とする。
【0013】また、本発明の印刷処理装置において、デ
ータ再処理制御手段により制御されるデータの再処理の
一例は、中間データ生成手段によって生成される中間デ
ータの構造を変更するものであり、展開処理手段で実行
されるべき展開処理量を減少させる中間データ構造を生
成する処理であることを特徴とする。
【0014】また、本発明の印刷処理装置において、展
開処理量を減少させる中間データ構造の一例は、印刷デ
ータ中の入力ベクターに含まれる曲線ベクターに対する
ショートベクターへの近似処理において実行されるベジ
エ曲線の分割処理において設定されるフラットネス(f
latness)値の調整によって生成されるデータ構
造であることを特徴とする。
【0015】また、本発明の印刷処理装置において、展
開処理量を減少させる中間データ構造の一例は、印刷デ
ータ中の多層の台形データから、描画命令の順序を考慮
した重なりを排除した単層の台形データを生成すること
によって得られるデータ構造であることを特徴とする。
【0016】また、本発明の印刷処理装置において、デ
ータ再処理制御手段により制御されるデータの再処理の
一例は、展開処理手段によって、予め画像出力手段で出
力可能なデータ構造を少なくとも1ページ分以上展開
し、該展開データを画像出力手段へ出力する処理を含む
ものであることを特徴とする。
【0017】また、本発明の印刷処理方法は、少なくと
も文字、図形又は画像のいずれかを有し、所定の描画命
令で記述されている印刷データを入力する印刷データ入
力手段と、印刷データ入力手段に入力された印刷データ
を出力する画像出力手段とを有する印刷処理装置におけ
る印刷処理方法であり、画像出力手段で出力可能なデー
タ構造より抽象度が高く、少なくとも一種類の基本図形
を含む形式で表現される中間データを印刷データから生
成する中間データ生成ステップと、生成された中間デー
タを構成する基本図形の数および大きさを検出する検出
ステップと、検出ステップにおいて検出された基本図形
の数および大きさに基づいて、展開処理手段での印刷デ
ータの展開時間を予測する展開時間予測ステップと、展
開時間予測ステップで予測された予測展開時間に応じて
画像出力手段の設定可能な画像出力速度を検出するステ
ップと、展開時間予測手段で予測された予測展開時間
が、画像出力手段の最低出力速度に基づく許容時間を超
えるか否かを判定するステップとを有し、予測展開時間
が、画像出力手段の最低出力速度に基づく許容時間を超
えない場合は、中間データ生成ステップにおいて生成さ
れた中間データを画像出力手段で出力可能なデータ構造
に展開し、該展開データを画像出力手段に出力し、予測
展開時間が、画像出力手段の最低出力速度に基づく許容
時間を超える場合は、画像出力手段での最低出力速度に
基づく許容時間内での出力を可能とするデータ再処理ス
テップを実行し、再処理データを画像出力手段に出力す
ることを特徴とする。
【0018】また、本発明の印刷処理方法において、デ
ータ再処理ステップの一例は、中間データの構造を変更
する処理であり、展開処理手段で実行されるべき展開処
理量を減少させた中間データ構造を生成するステップを
含むことを特徴とする。
【0019】また、本発明の印刷処理方法において、展
開処理量を減少させた中間データ構造を生成するステッ
プの一例は、印刷データ中の入力ベクターに含まれる曲
線ベクターに対するショートベクターへの近似処理にお
いて実行されるベジエ曲線の分割処理において設定され
るフラットネス(flatness)値の変更処理を含
むことを特徴とする。
【0020】また、本発明の印刷処理方法において、展
開処理量を減少させた中間データ構造を生成するステッ
プの一例は、印刷データ中の多層の台形データから、描
画命令の順序を考慮した重なりを排除した単層の台形デ
ータを生成する処理を含むことを特徴とする。
【0021】また、本発明の印刷処理方法において、デ
ータ再処理ステップの一例は、画像出力手段で出力可能
なデータ構造を少なくとも1ページ分以上、展開処理手
段によって展開するページデータ展開ステップを含み、
該ページデータ展開ステップ実行後に、画像出力手段へ
の出力を実行することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
る印刷処理装置の実施の形態について説明する。
【0023】
【実施例】
[実施例1]図1は本発明の印刷処理装置の実施の形態
の一例を示すブロック図である。図1において、印刷処
理装置は、印刷データ作成部1と、印刷データ入力部2
と、生成処理部3と、展開処理部4と、展開時間予測部
5と、出力制御部6と、出力部7と、処理制御部8から
構成されている。さらに、生成処理部3は、字句解析部
30と、中間データ生成部31とから構成されている。
【0024】印刷データ作成部1は、パーソナルコンピ
ュータやワークステーション内において、文書作成や編
集等を処理するアプリケーションプログラムで生成され
た文書データから記述言語で記述された印刷データを作
成する機能を備えたものである。本実施例で対象とする
記述言語は、例えばGDIであるが、Acrobatで
代表されるPDF(Portable Documen
t Format)、PostScriptで代表され
るページ記述言語であってもよい。
【0025】印刷データ入力部2は、印刷データ作成部
1で生成された印刷データを入力するための通信機能、
あるいは生成処理部3へ出力されるまでの間印刷データ
を一時記憶する機能等を備えたものである。
【0026】生成処理部3は、印刷データ入力部2より
入力された印刷データから展開処理部4における印字デ
ータへの展開処理可能な中間データを生成するものであ
り、字句解析部30と、中間データ生成部31とからな
る。
【0027】字句解析部30は、印刷データ入力部2よ
り入力された印刷データを定められた記述言語のシンタ
ックスに従ってトークンとして切り出し、そのトークン
を中間データ生成部31に出力するものである。
【0028】中間データ生成部31は、字句解析部30
から出力されるトークンを受け取って解釈し、描画命令
を実行し、各描画命令に対する台形を基本単位として、
台形どうしの重なりの存在する多層表現形式のデータ、
あるいは台形どうしの重なりを排除した単層表現形式の
データを生成し、それらを中間データとしてバンド毎に
管理し記憶する。これらのデータは、必要に応じて展開
処理部4や展開時間予測部5から読み出される。中間デ
ータを生成する目的は、展開処理部での高速な展開処理
を可能にすることと展開時間予測部での予測を単純にす
ることである。そのため、中間データは単純な図形(台
形)の集合で表され、バンド単位に分類されている。
尚、中間データ生成部31と展開処理部4との間の接続
は、転送帯域を保証するリアルタイムデータ転送が使用
される。リアルタイムデータ転送のため、例えば、IE
EE1394ハイ・パフォーマンス・シリアル・バスの
アイソクロナス転送モードが使用される。
【0029】展開処理部4は、生成処理部3に記憶され
た中間データをバンド単位に読み出し、展開処理部4内
のバンドバッファメモリに印字データを作成する。この
展開処理データは展開処理部4内の2つのバンドバッフ
ァメモリに交互に蓄積される。尚、後述するように本実
施例で利用される出力部7は、カラーページプリンタで
あり、バッファメモリに交互に蓄積される印字データは
出力部7で印字している記録色の印刷データに対応して
いる。続いて、バンドバッファメモリに蓄積された印字
データは、出力部7の印字データ要求に応じて、出力部
7に交互に出力される。
【0030】展開時間予測部5は、生成処理部3によっ
て生成された中間データを読み出し、中間データのタイ
プや各台形の面積から、加重加算によりバンド毎の展開
処理予測時間を得るものである。バンド毎の展開処理予
測時間は出力制御部6に出力される。
【0031】出力制御部6は、出力部7の起動タイミン
グ及び記録速度等を制御するものである。更に特徴的に
は、展開時間予測部5から入力されたページ単位のバン
ド毎の展開処理予測時間に基づき、出力部7の出力がバ
ンド毎の展開処理予測時間を超えないように、出力部7
の記録速度を制御するものである。また展開時間予測部
5から入力されたページ単位のバンド毎の展開処理予測
時間に基づて決定される記録速度が、出力部7の最低記
録速度よりも低速な場合には、印字データの欠落が生じ
るため処理制御部8に再処理要求を発行する。
【0032】出力部7は、出力制御部6の制御に基づ
き、展開処理部4のバンドバッファメモリから出力され
る印字データを受け取って、記録用紙に印字し出力する
ものである。更に、詳しくは、C、M、Y、BK(シア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラック)、それぞれのカラ
ーの色毎に露光、現像、転写を繰り返すことによりフル
カラー画像を出力できるレーザー走査方式の電子写真方
式を用いたカラーページプリンタである。
【0033】処理制御部8は出力制御部6からの再処理
要求を受け、出力部7の最低記録速度に間に合うように
描画処理を制御する。
【0034】次に上述したように構成された印刷処理装
置における印刷データの流れについて整理する。印刷デ
ータ作成部1で作成された印刷データは、印刷データ入
力部2を介して、生成処理部3の字句解析部30に入力
される。字句解析部30において印刷データから切り出
されたトークンは、中間データ処理部31に入力され
る。中間データ処理部31により生成された中間データ
は展開時間予測部5と展開処理部4へ入力される。展開
時間予測部5では、中間データを受け取って、中間デー
タのタイプや各台形の面積から、加重加算によりバンド
毎の展開処理量Rを求める。さらに、求められた展開処
理量Rと展開処理を実行する処理資源の処理能力に基づ
いてに展開処理時間を予測する。
【0035】展開処理量Rの計算について、図19のフ
ローチャートを参照して詳細に説明する。尚、入力され
る台形データは、図8(b)に示すデータ構造により記
述されているものとする。
【0036】初めにステップ11において、展開処理量
Rを0に設定する。
【0037】次にステップ12において、処理すべき台
形データが残っているかどうかを判定し、もし残ってい
ないならばステップ18に移って展開処理量Rを評価テ
ーブルに出力して処理を終了し、台形デ−タが残ってい
る場合はステップ13以降の処理に移る。
【0038】次にステップ13において、バンド単位の
台形データ群の中から次の台形データ(sx,sy,x
0,x1,x2,h)を読み出す。
【0039】次にステップ14において、台形データか
らその台形の面積Sを計算する。面積Sは図8(b)の
台形データから、ステップ14に記載の式により求める
ことができる。
【0040】次にステップ15において、この台形のタ
イプが文字/図形か画像かを判定する。台形のタイプ
が、もし文字/図形ならばステップ16に、画像ならば
ステップ17に移る。
【0041】ステップ16では、台形データとステップ
14で求めた台形の面積Sとからステップ16に記載の
式による計算を行って展開処理量Rを更新し、ステップ
2に制御を移す。同様にステップ17では、台形データ
とステップ14で求めた台形の面積Sとからステップ1
7に記載の式による計算を行って展開処理量Rを更新
し、ステップ12に制御を移す。
【0042】上記の説明において、台形の展開処理量
は、図19のステップ16及びステップ17に示すよう
に台形の高さhと台形の面積Sを加重加算して求められ
ているが、これは台形の描画処理方式に依存して定めら
れるものであり、実行する描画処理方式に基づいて適切
な計算方法を決定することが必要である。
【0043】図19に記載の計算について説明すると、
DDA(デジタル・ディファレンシャル・アナライザ)
などによって台形の左辺/右辺座標を求める処理の1行
分の展開処理量をaとすると、高さhの台形の左辺/右
辺座標の計算に必要な展開処理量はahとなる。また、
台形内部を描画する処理の1画素分の展開処理量をbと
すると、面積Sの台形の描画に必要な展開処理量はbS
となる。この1画素当たりの展開処理量bは、同一の画
素値を描画する文字/図形データの場合と、原画像デー
タを参照しながら1画素毎に異なった画素値を描画する
画像データの場合では大きく異なるので、ステップ15
において文字/図形と画像を判定して、画像の場合には
異なる係数cを用いるように構成している。これらの係
数a,b,cは、予め係数テーブルに設定されており、
必要に応じて読み出されて使用される。
【0044】次に展開処理量Rに基づいて展開処理時間
Tの予測を行う方法について説明する。展開時間予測部
5では、展開処理するバンド単位の処理量と、展開処理
部4での処理構成に基づいて、各バンド毎の展開時間を
予測するものである。展開処理部4での処理構成が、各
記録色独立に均等に割当てられているとすれば、展開予
測時間Tは、記録色毎、バンド毎の処理量Rに対して、
次の式(1)で算出される。
【0045】
【数1】T=a×R .....(1)
【0046】ここで、aは処理量1単位に対する独立し
た1ケの展開処理資源の展開処理時間である。一方、展
開処理部4での処理構成が、特定色に対して複数の展開
処理資源が割当てられ並列に動作するとすれば、展開予
測時間Tは、記録色毎、バンド毎の処理量Rに対して、
次の式(2)で算出される。
【0047】
【数2】 T=a×R×c/p .....(2)
【0048】ここで、aは処理量1単位に対する独立し
た1ケの展開処理資源の展開処理時間、pは並列に動作
する展開処理資源、例えばLSIあるいはプロセッサの
数、cは並列動作における各展開処理資源の待ちによっ
て生じる並列動作性能の低下を示す補正係数である。上
記補正係数cは、統計的に算出される。尚、補正係数c
の値を小さくするためには、印刷データの基本図形のサ
イズを一定に揃えることは有効である。
【0049】上述のような方法で求められたバンド毎の
展開処理予測時間は、ページ単位に集計され出力制御部
6に出力される。出力制御部6では、展開時間予測部5
で予測されたバンド毎の展開処理時間に基づき出力部7
の記録速度を決定し、出力部7を起動するとともに、決
定された記録速度で動作させる。すなわち、記録速度が
展開処理時間より速くなり、展開処理が間にあわないと
いう事態が発生しないように適切な記録速度が設定され
る。また処理制御部8では、出力部7の最低記録速度に
展開処理が間に合わない場合、出力制御部6からの再処
理要求を受け取って各描画処理を制御する。
【0050】一方展開処理部4では、中間データを受け
取って出力部7で最初に記録される印字データでバンド
バッファメモリが満たされるまで展開処理が行われる。
出力部7のサイクルアップが完了すると、バンドバッフ
ァメモリから出力部7に、出力部7の記録速度に応じて
印字データが1ライン毎に転送され、印字が行われる。
展開処理が終了したバンドのデータは、印字データとし
て1つのバンドバッファメモリに蓄積され、このバンド
バッファメモリの印字データが印字されている間に、も
う1つのバンドバッファメモリが印字データで満たされ
るまで次バンドの展開処理が実行される。上記展開処理
部4の印字データへの展開及び出力部での印字は、1ペ
ージ分の印刷データが処理されるまで、色毎に繰り返さ
れる。さらに、上記印刷データが複数ページで構成され
る場合は、全ページの出力が終了するまで繰り返され
る。
【0051】以上、本発明の印刷処理装置の概要につい
て記述した。次に、この印刷処理装置の再処理の流れに
ついて説明する。
【0052】図2は、本発明の第1の実施例における再
処理の流れを示したフローチャートである。ステップ1
において、入力された中間データから展開時間予測部5
において、例えば上述した方法によって展開処理予測時
間Tを予測する。次にステップ2において、算出された
展開処理予測時間Tに基づいて、出力制御部6で出力部
7の記録速度Sを算出する。
【0053】次にステップ3において、記録速度Sが出
力部7の最低記録速度よりも速いかどうか判定し、速け
ればステップ7に移って出力部7を記録速度Sで制御す
る。もし記録速度Sが出力部7の最低記録速度よりも遅
い場合は、最低記録速度で印字を実行しても印字データ
の欠落が生じることになるので、ステップ4以降の処理
に移る。次にステップ4において、出力制御部6が処理
制御部8に再処理要求を発行する。
【0054】次にステップ5において、処理制御部8は
再処理要求に従い、展開処理がより高速に行えるよう
に、例えば中間データの再生成を実行するように中間デ
ータ生成部31を制御する。次にステップ6において、
中間データ生成部31が、処理制御部8の制御により、
中間データを再生成し、ステップ1に処理を移す。
【0055】尚、上記の説明において、中間データ生成
部31と、出力制御部6と、処理制御部8の詳細な説明
については以下で述べる。初めに、処理制御部8につい
て詳細に説明する。図3は、実施例1における処理制御
部8の構成例を示すブロック図である。処理制御部8
は、生成状態管理部80と、生成処理制御部82とから
構成されている。
【0056】生成状態管理部80は、出力部7の最低記
録速度に展開処理部4でのバンド毎の展開時間が間に合
わない際に、出力制御部6から出される再処理要求に応
じて、中間データ生成部31の状態管理を行うものであ
る。つまり、中間データ生成部31において生成される
中間データの状態や、描画状態記憶部313に記憶され
ている、例えば中間データ生成処理部31でベジエ曲線
を分割する際に用いるフラットネス値のような情報など
を管理する。ベジエ曲線およびフラットネス値について
は後述する。
【0057】生成処理制御部81は、生成状態管理部8
0で管理されている中間データ生成状態を、生成状態管
理部80に問合せ、出力部7の最低記録速度に展開処理
が間に合うように、問合せた状態よりも、展開処理部4
での展開時間が高速となる中間データを再生成するよう
に制御するものである。
【0058】次に、中間データ生成部31について詳細
に説明する。中間データ生成部31は、図4に示すよう
に、トークン解釈部310と、命令実行部311と、画
像処理部312と、描画状態記憶部313と、ベクター
データ生成部314と、フォント管理部315と、マト
リックス変換部316と、ショートベクター生成部31
7と、台形データ生成部318と、バンド分解部319
と、台形データ管理部320と、台形データ記憶部32
1とから構成される。
【0059】トークン解釈部310は、字句解析部30
から入力されたトークンを解釈し、内部命令に変換して
命令実行部311へ送る。命令実行部311は、トーク
ン解釈部310から送られてきた命令に応じて画像処理
部312,描画状態記憶部313,ベクターデータ生成
部314へ命令を転送する。画像処理部312は、入力
された画像ヘッダと画像データに基づいて各種の画像処
理を行って出力画像ヘッダと出力画像データを生成し、
台形データ管理部320へ転送する。描画状態記憶部3
13は、命令実行部311の命令によって与えられる描
画に必要な情報を記憶する。また、処理制御部8からの
入力により、それらの情報の再設定も行う。
【0060】ベクターデータ生成部314は、命令実行
部311の命令とそれに付加された情報、描画状態記憶
部313からの情報、フォント管理部315からの情報
を使用して描画すべきベクターデータを生成し、マトリ
ックス変換部316へ転送する。フォント管理部315
は、各種フォントのアウトラインデータを管理記憶し、
要求に応じて文字のアウトラインデータを提供する。マ
トリックス変換部316は、ベクターデータ生成部31
4から入力されたベクターデータを描画状態記憶部31
3の変換マトリックスによってアフィン変換し、ショー
トベクター生成部317へ転送する。ショートベクター
生成部317は、入力されたベクター中の曲線に対する
ベクターを複数の直線のベクター集合(ショートベクタ
ー)で近似し、台形データ生成部318へ送る。台形デ
ータ生成部318は、入力されたショートベクターから
描画する台形データを生成して、バンド分解部319へ
転送する。また、処理制御部8の再処理命令に応じて、
出力する台形データのデータ構造を変更する。バンド分
解部319は、入力された台形データのうち複数のバン
ドにまたがる台形データをそれぞれのバンドの台形デー
タに分割し、バンド単位に台形データ管理部320へ送
る。台形データ管理部320では、バンド単位に入力さ
れた台形データに、管理情報と描画状態記憶部313や
画像処理部312から入力された色情報とを付加し、中
間データとして台形データ記憶部321へ書き込む。台
形データ記憶部321は、台形データ管理部320で生
成された中間データをバンド単位に記憶し、展開処理部
4や展開時間予測部5の要求に応じて中間データを転送
する。
【0061】尚、上記に説明したトークン解釈部310
から台形データ記憶部321への書き込みまでの処理
は、描画命令が入力されるたびに繰り返し行われる。ま
た台形データ記憶部321からの展開処理部4,展開時
間予測部5への中間データの転送は、1ページ分の中間
データが記憶された後に行われる。
【0062】以下では、実際のデータ構造を示しなが
ら、中間データ生成部31の各部の動作をより詳細に説
明する。
【0063】トークン解釈部310は、字句解析部30
から入力されたトークンを解釈し、内部命令やその引数
に変換し、それら内部命令と引数の組を命令実行部31
1へ転送する。例えば内部命令には、文字/図形/画像
の描画を実行する描画命令や、色や線属性など描画必要
な情報を設定する描画状態命令などがある。
【0064】命令実行部311は、トークン解釈部31
0から送られてきた内部命令を実行する。ここで実行す
る命令は、主に描画命令と描画状態命令がある。例えば
描画命令には、表1に示すように3種類の描画命令があ
り、それぞれの描画に必要な情報が示されている。この
うちアンダーラインがある情報については、描画命令中
の引数として与えられ、その他の情報は予め初期設定や
先行する命令などにより描画状態記憶部313に記憶さ
れている。描画命令の実行は、画像描画以外は受け取っ
た描画命令をそのままベクターデータ生成部314へ転
送する。画像描画の場合は、受け取った描画命令を画像
処理部312へ転送するとともに、画像ヘッダの縦と横
の大きさをベクターデータ生成部314へ転送する。ま
た描画状態命令については、命令を描画状態記憶部31
3へ転送する。
【0065】画像処理部312は、命令実行部311か
ら入力された命令の引数である入力画像ヘッダと入力画
像データを、描画状態記憶部313から獲得した変換マ
トリックスを使ってアフィン変換したり、入力画像の色
空間を出力装置の色空間に変換する色空間変換などの処
理を行い、出力画像ヘッダと出力画像データを生成して
台形データ管理部320へ転送する。
【0066】描画状態記憶部313は、命令実行部31
1から受け取った命令に含まれる引数の値で、例えば表
1に示したアンダーラインの無い情報についての値の設
定を行い、それらを記憶する。
【0067】
【表1】
【0068】また、画像処理部312,ベクターデータ
生成部314,マトリックス変換部316,ショートベ
クター生成部317,台形データ管理部320などの要
求に従って、それらの値を転送する。さらに、処理制御
部8からの入力に従い、展開処理部4における展開時間
がより高速となるようにショートベクタの数を減らすた
め、ベジエ曲線の分解に必要なフラットネス値の再設定
も行う。
【0069】ベクターデータ生成部314では、命令実
行部311から送られてきた命令と引数、描画状態記憶
部313の値を使用して、塗りつぶし描画を除く、新た
に描画するためのベクターデータを生成する。まず文字
描画の場合について説明する。引数で与えられた文字コ
ードと描画状態記憶部から獲得したフォントIDをフォ
ント管理部へ転送して、文字のアウトラインデータを獲
得する。獲得したアウトラインデータには、描画原点
(カレントポイント)の情報が含まれていないので、描
画状態記憶部313から獲得したカレントポイントのオ
フセットをアウトラインデータに加えることによって、
目的のベクターデータを生成する。画像描画の場合に
は、引数で与えられた画像ヘッダの縦と横のサイズから
それに対する矩形ベクターを生成し、描画状態記憶部3
13から獲得したカレントポイントのオフセットを加え
ることで目的のベクターデータを生成する。ストローク
描画の場合は、引数で与えられたベクターと描画状態記
憶部313から獲得した各種の線属性から、図5に示す
ような太さを持った線のアウトラインベクターを生成す
る。図5において中心部の破線がパスであり、このパス
を中心とする線幅および2つのパスの交差点の描画方法
等が、上述の引数で与えられたベクターと描画状態記憶
部313から獲得した各種の線属性によって指示され
る。このように生成したベクター(塗りつぶし描画の場
合は命令実行部311から直接受け取ったベクター)
を、マトリックス変換部316へ転送する。
【0070】フォント管理部315は、各種フォントに
対するアウトラインベクターデータを記憶するととも
に、与えられた文字コードとフォントIDによって、そ
の文字に対するアウトラインベクターデータを提供す
る。
【0071】マトリックス変換部316は、ベクターデ
ータ生成部314から受け取ったベクターデータを、描
画状態記憶部313から獲得した変換マトリックスによ
ってアフィン変換する。このアフィン変換の主な目的
は、アプリケーションの解像度(座標系)からプリンタ
の解像度(座標系)に変換するためのものである。変換
マトリックスには下式(3)に示すような3x3のもの
が使われ、入力ベクターデータ(Xn,Yn)は、出力
ベクターデータ(Xn’,Yn’)に変換されてショー
トベクター生成部317へ送られる。
【0072】
【数3】
【0073】ショートベクター生成部317は、入力さ
れたベクターの中に曲線のベクターがある場合にその曲
線のベクターを、誤差が描画状態記憶部313から獲得
したフラットネス値より小さくなるように、複数のショ
ートベクターで近似する処理を行う。例えば曲線のベク
ターには、図6に示す4つの制御点で表現されるベジエ
曲線が使われる。この場合ショートベクター化の処理
は、図6に示す通りベジエ曲線を再帰的に分割し、高さ
(距離d)がフラットネスで与えられた値より小さくな
った時点で分割を終了する。従って、このフラットネス
値を調整することにより、ベジエ曲線の再帰的分割を制
御することができる。つまり、フラットネス値を大きく
設定すると、曲線の分割数は減少し、ショートベクタ数
も減少する。また、フラットネス値を小さく設定する
と、曲線の分割数は増大し、ショートベクタ数も増大す
る。展開処理部4における展開処理時間は、このベクタ
数に依存するので、このフラットネス値の再設定によ
り、展開処理時間をある程度調節できる。展開処理部4
での展開処理時間が出力部7における最低記録速度に間
に合わない場合、処理制御部8からのフラットネス値再
設定命令により、描画状態記憶部313のフラットネス
値がより大きく再設定され、ショートベクタ数を調節す
る。そして分割された各ベジエ曲線の始点と終点を順番
に結ぶことにより、ショートベクター化が完了する。生
成されたショートベクターは、台形データ生成部318
へ送られる。
【0074】台形データ生成部318は、図7に示すよ
うに、台形データ生成管理部3180と、多層台形デー
タ生成部3181と、単層台形データ生成部3182と
から構成されている。
【0075】台形データ生成管理部3180は、通常、
入力されたベクタデータを、多層台形データ生成部31
81に転送し、生成された台形データをバンド分解部3
19へ送る。しかしもし、この多層台形データ生成部3
181で生成された台形データの展開処理部4での展開
時間が、出力部7での最低記録速度に間に合わず、処理
制御部8から再処理命令を受けた場合、台形データ生成
管理部3180は、多層台形データ生成部3181で生
成された台形データを、単層台形データ生成部3182
へ転送する。そして、単層台形データ生成部3182で
生成された台形データをバンド分解319へ送る。
【0076】多層台形データ生成部3181は、入力さ
れたベクターデータから、描画領域を示す台形データ
(三角形の場合もあるがデータ構造は台形と同じであ
る)の集合を生成する。例えば図8(a)に示す太線で
示された多角形のベクターは、4つの台形により描画領
域が示される。尚、この台形は出力装置のスキャンライ
ンに平行な2辺を持った台形であり、1つの台形は図8
(b)に示すように(sx,sy,x0,x1,x2,
h)の6つのデータで表現される。生成された台形は、
台形データ生成管理部3180へ送られる。
【0077】ここで生成される台形データは、描画命令
毎に生成されたベクターデータから生成されるので、図
9に示すように、台形どうし重なりを持つ(多層な)デ
ータ構造となる。図9では、10個の台形がそれぞれ一
部重なりを持つ構成となっている。展開処理部4では、
台形どうしの重なりを考慮しないで、各台形データ毎に
描画処理を行うので、複雑な描画命令(例えば、複雑な
グラフィックスの塗りつぶし描画等)のような台形どう
しの重なりが非常に多くなる場合に、展開処理に多くの
時間を必要とする。
【0078】単層台形データ生成部3182は、入力さ
れた多層の台形データから、図10に示すように、描画
命令の順序を考慮した重なりを排除した単層の台形デー
タを生成する。図10の左に示す複数の重なりあった台
形データから、図10右に示す単層台形データが生成さ
れる。単層台形データは、多層台形データに比べて、描
画する台形数が減少し、複雑な描画命令の場合でも、展
開処理をより高速に行える。生成された台形は、台形デ
ータ生成管理部3180へ送られる。
【0079】バンド分解部319は、入力された台形デ
ータのうち複数のバンドにまたがる台形データをバンド
毎の台形データに分割し、バンド毎に台形データを台形
データ管理部320へ転送する。例えば図11では、4
つの台形データがバンド分解部319により、バンド境
界に対応する分割が実行され、6つの台形データに分割
される。
【0080】台形データ管理部320は、バンド毎に入
力された台形データに付加情報をつけて中間データを生
成し、バンド毎に中間データを台形データ記憶部321
に書き込む処理を行う。付加情報は、中間データを管理
するための管理情報と、台形データを何色で塗りつぶす
かを示す色情報である。文字/図形の描画命令に対する
管理情報は、オブジェクトID,オブジェクトの種類,
台形数のデータであり、例えばCMYBkの値が色情報
である。これらのデータは、図12(a)に示すよう
に、描画命令によって生成されたバンド毎の台形データ
の前に付加される。画像の描画命令に対する管理情報は
文字/図形と同じであるが、色情報は画像ヘッダと画像
データとなる。また図12(b)に示すように、画像ヘ
ッダと画像データは、描画命令によって生成されたバン
ド毎の台形データそれぞれに対して1つずつ付加され
る。また画像ヘッダと画像データは画像処理部312か
ら入力されるが、中間データとして付加される画像デー
タは、図13に示すように変換された画像を示すベクタ
ーの最小矩形に対する画像データ(図13上図)であっ
てもよいし、各台形毎の最小矩形に対する画像データ
(図13下図)であってもよい。さらに画像データは容
量が大きくなるため、圧縮された形で格納されていても
よい。以上の各台形データはバンド毎にまとめられ、各
バンドの最終データにEOD(End Of Dat
a)を表すデータを付加して、バンドデータの終了を明
確にしている。
【0081】台形データ記憶部321は、描画命令毎に
台形データ管理部320で生成された中間データをバン
ド単位に記憶し、展開処理部4や展開時間予測部5の要
求に応じて中間データを転送する。
【0082】次に、出力制御部6について詳細に説明す
る。図14は、出力制御部6の構成例を示すブロック図
である。出力制御部6は、出力部状態管理部60と、出
力部記録速度選択部61と、出力部プロセス制御部62
とから構成されている。
【0083】出力部状態管理部60は、出力部7の状態
変化にともなうイベント発生、及び出力部記録速度選択
部61での状態要求に応じて出力部7の状態を管理する
ものである。出力部7の状態変化にともなうイベント発
生の例としては、出力部故障による印字不可、用紙切れ
等がある。出力部記録速度選択部61は、展開時間予測
部5からの展開処理予測時間の入力があると直ちに、出
力部状態管理部60に出力部故障による印字不可、用紙
切れ等を問合せる。出力部状態管理部60は、印字不
可、用紙切れ等の情報を出力部記録速度選択部61に通
知する。出力部7の印字が可能であれば、出力部記録速
度選択部61は展開時間予測部5から入力された展開処
理予測時間に基づき出力部7の記録速度を決定する。さ
らにまた、出力部記録速度選択部61で選択された記録
速度が、出力部7の最低記録速度よりも低速な場合、出
力部状態管理部60は、処理制御部8に描画処理の再処
理要求を発行する。
【0084】出力部記録速度選択部61は、展開時間予
測部5から入力されたバンドバッファメモリのサイズに
対応したバンド毎の展開処理予測時間と、バンド毎の中
間データ量とに基づき、出力部7において選択可能な記
録速度の中から、バンド毎の展開処理と、生成処理部3
の中間データ生成部31から展開処理部4への中間デー
タ転送とが間に合い、印字データの欠落が生じない記録
速度を選択するものである。尚、前記したように本実施
例においては、中間データ生成部31から展開処理部4
への中間データ転送は、転送帯域を保証するリアルタイ
ムデータ転送を使用しているため、中間データ量から中
間データの転送時間の算出が可能である。
【0085】図15は、出力部記録速度選択部61にお
ける記録速度選択の様子を示す説明図である。図15に
おいて、1ページはnバンドに分割され、各バンドの展
開処理予測時間と中間データ転送時間は異なっている。
一方、本発明に関する電子写真方式のページプリンタ
は、少なくとも1ページ内において一定速度で駆動しな
ければならないため、各バンドの印字時間は一定であ
る。従って、各バンドの印字が終了する前に次のバンド
の展開処理を終わらせるために、展開処理予測時間の最
も長くなるバンドの展開処理予測時間(図15において
バンド4)及び中間データ転送時間の最も長くなるバン
ドの中間データ転送時間時間(図15においてバンド
3)よりも、1バンドの印字時間が長くなる記録速度を
選択する必要がある。出力部記録速度選択部61で選択
された記録速度は、出力部プロセス制御部62に通知さ
れる。
【0086】出力部プロセス制御部62は、出力部記録
速度選択部61で選択された記録速度に基づいて出力部
7のプロセスを制御するものである。また、出力部プロ
セス制御部62のプロセス制御には、出力部7の起動タ
イミングの制御が含まれている。出力部7の起動タイミ
ングの制御は、出力部記録速度選択部61からの選択さ
れた記録速度の通知に基づいて行われるものであるが、
印刷データ入力部2への印刷データの入力に応じて行わ
れても良い。特に、サイクルアップに時間を要する定着
器77、半導体レーザ走査装置71のポリゴンミラーモ
ータ等は、早い段階で起動することが望ましい。
【0087】本実施例のレーザ走査方式の電子写真方式
を用いたカラーページプリンタにおいて、出力部7の記
録速度可変にともない制御しなければならない出力部7
の印字プロセスにおける制御対象は、感光体ドラム回転
速度、転写ドラム回転速度、定着器ロール回転速度、記
録用紙搬送ローラ回転速度、半導体レーザ走査装置のポ
リゴンミラーの回転速度、現像器の現像ロール回転速
度、転写電流、クリーナブラシ回転速度等である。この
内、感光体ドラム回転速度、転写ドラム回転速度、定着
器ロール回転速度、記録用紙搬送ローラ回転速度、半導
体レーザ走査装置のポリゴンミラーの回転速度、現像器
の現像ロール回転速度、クリーナブラシ回転速度は、記
録速度に比例して制御すれば良い対象である。転写電流
は記録速度に比例して定電流源の設定を制御すれば良
い。また、一般的に半導体レーザ走査装置のポリゴンミ
ラーの駆動にはブラシレスサーボモータ、その回転速度
の安定にはPLL(Phase Locked Loo
p)制御が使用されている。従って、ポリゴンミラーの
回転速度の変更は、PLL制御の基準周波数の分周によ
り可能である。
【0088】また、半導体レーザ走査装置において記録
速度可変にともない露光走査を変更する他の方法とし
て、一定のポリゴンミラーの回転速度に対して、印字す
るための露光走査をビデオインターフェースにおいて間
引く方法がある。この方法によれば、最大の記録速度に
対して、1/2,1/3,・・・・,1/mの記録速度
に設定することが可能となる。この方法では、選択可能
な記録速度が少なくなるものの、サイクルアップに長い
時間を要する半導体レーザ走査装置のポリゴンミラーモ
ータ回転速度を変更する必要がなく、上述したように印
刷データ入力部2への印刷データの入力に応じて起動す
るような早い段階での起動を可能とするものである。
【0089】以上説明したように、本発明の実施例1に
よれば、複雑な描画命令(複雑なグラフィックスの塗り
つぶし描画命令など)が入力され、展開処理時間が出力
部の最低記録速度に間に合わない場合でも、中間データ
を、展開処理がより高速に行えるデータ構造に変換する
ことで、展開処理の遅れが原因の印字抜けなどの印字不
良の発生を抑えることが可能である。
【0090】[実施例2]次に、本発明の第2の実施例
について説明する。上述の第1の実施例では、中間デー
タを展開処理がより高速に行えるデータ構造に変換する
ことで、出力部の最低出力速度に対する展開処理時間の
保証を行っていた。しかし、印刷の形態によっては、中
間データ構造を変換してもさらに、出力部の最低出力速
度に展開処理が間に合わない、複雑なグラフィックス
や、画像の描画命令が入力される可能性がある。そこ
で、上記の様な場合、バンド単位で展開処理を行って出
力部に印字データを転送するのではなく、先ず1ページ
分の展開処理を行ってから、出力部に印字データを1ラ
インづつ転送し、出力部の最低記録速度に間に合うよう
にする必要がある。
【0091】図16は、本発明の印刷処理装置の第2の
実施例の構成例を示すブロック図である。図16におい
て、印刷処理装置は、印刷データ作成部1と、印刷デー
タ入力部2と、生成処理部3と、展開処理部4と、展開
時間予測部5と、出力制御部6と、出力部7と、処理制
御部8から構成されている。さらに、生成処理部3は、
字句解析部30と、中間データ生成部31とから構成さ
れている。
【0092】上記構成の内、印刷データ生成部1、印刷
データ入力部2、生成処理部3、展開時間予測部5、出
力制御部6、ならびに出力部7は、先の第1の実施例で
の構成と同じものであるため、ここでは説明を省略す
る。
【0093】図17は、本発明の第2の実施例における
処理制御部8の構成例を示すブロック図である。処理制
御部8は、描画処理状態管理部82と、生成処理制御部
81と、展開処理制御部83とから構成されている。
【0094】描画処理状態管理部82は、出力部7の最
低記録速度に展開処理部4でのバンド毎の展開時間が間
に合わない際に出力制御部6から出される再処理要求に
応じて、中間データ生成部31および展開処理部4を管
理するものである。出力制御部6からの再処理要求を描
画処理状態管理部82が受け取ると、まず生成処理制御
部81に対して、中間データの再生成処理を行うように
生成処理制御部81に要求する。生成処理制御部81に
より、中間データの再生成が行われてなお、出力部7の
最低記録速度に展開処理が間に合わず、出力制御部6か
ら再処理要求を描画処理状態管理部82が受け取った場
合、描画処理状態管理部82は、展開処理制御部83に
展開処理の変更要求を発行する。
【0095】生成処理制御部81は、出力部7の最低記
録速度に展開処理が間に合うように、展開処理部4での
展開時間がより高速となる中間データを再生成するよう
に制御するものである。
【0096】展開処理制御部83は、出力部7の最低記
録速度に展開処理が間に合うように、展開処理部4の処
理構成を変更するように制御するものである。
【0097】次に、本発明の第2の実施例における展開
処理部4について詳細に説明する。図18に、展開処理
部4のブロック図を示す。展開処理部4は、前述したよ
うに、処理制御部8からの展開処理構成変更要求に従っ
て、展開処理構成変更部46により処理構成を変更す
る。以下に、展開処理構成変更要求が入力された場合
と、入力されない場合について、展開処理の流れについ
て述べる。
【0098】展開処理構成変更要求が入力されない場合 生成処理部3で生成されたバンド毎の中間データは、中
間データ転送制御部40により読み込まれ、メモリ部4
2の入力バッファA420あるいは入力バッファB42
1へ書き込まれる。描画部43は、入力バッファA42
0あるいは入力バッファB421から中間データを読み
込んで、展開してバンドバッファA422あるいはバン
ドバッファB423へ描画する。印字データ転送制御部
41は、描画済のバンドバッファA422あるいはバン
ドバッファB423から展開された印字データを読み込
み、これを読み込んだワード毎にシリアル変換して、シ
リアル出力クロック信号に同期して出力部7へ出力す
る。リフレッシュ制御部44は、入力バッファA42
0、入力バッファB421、バンドバッファA422、
バンドバッファB423からなるメモリ部42のリフレ
ッシュを制御する。アービトレーション部45は、描画
部43、リフレッシュ制御部44、中間データ転送制御
部40、印字データ転送制御部41それぞれがメモリ部
42をアクセスする際に、それぞれのブロックのアクセ
スのプライオリティに応じてアービトレーション制御を
行う。
【0099】展開処理構成変更要求が入力された場合 生成処理部3で生成されたバンド毎の中間データは、中
間データ転送制御部40により読み込まれ、メモリ部4
2の入力バッファA420あるいは入力バッファB42
1へ書き込まれる。描画部43は、入力バッファA42
0あるいは入力バッファB421から中間データを読み
込んで、展開して記憶部47へ描画する。以上の処理
を、1ページ分の中間データに対して行い、記憶部47
に1ページ分の印字データを蓄える。印字データ転送制
御部41は、記憶部47から展開された印字データを読
み込み、これを読み込んだワード毎にシリアル変換し
て、シリアル出力クロック信号に同期して出力部7へ出
力する。
【0100】上記のように、処理制御部8から展開処理
構成変更要求が入力された場合は、1ページ分の中間デ
ータを展開して、記憶部47に1ページ分の印字データ
を蓄えることにより、展開処理を出力部7の最低記録速
度に間に合わせることが可能となる。この構成により、
印字データの出力においてデータ欠落が発生することな
くスムーズな印刷が可能となる。
【0101】なお、上述した実施例1および実施例2
は、説明の都合上別々に説明したが、本発明の印刷処理
装置および印刷処理方法は、実施例1で説明した中間デ
ータの再構成処理による展開処理時間の短縮、および実
施例2で説明した1ページ分の中間データの展開処理構
成を併せて実行することを可能とした構成も含むもので
あり、印刷データに応じて、適宜、再構成処理による展
開処理時間の短縮、あるいは、1ページ分の中間データ
の展開処理を選択して実行、または、併せて実行するよ
うに構成してもよい。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ペー
ジプリンタで出力するための印字データを一時記憶する
ための記憶装置がバンドメモリで構成される印刷処理装
置において、生成処理部を設けて描画命令群から高速展
開処理可能な中間データを生成/記憶し、展開処理部が
中間データから印字データへの展開をバンド毎に処理す
るとともに、展開時間予測部で展開処理部のバンド毎の
展開処理時間を予測し、予測結果に基づき出力部の記録
速度を制御し、さらに出力部における最低記録速度に展
開処理が間に合わない場合に、中間データの再生成ある
いはページ単位による展開処理方法への変更などの再処
理制御を行う構成とした。この結果、印刷データの内容
に応じて適切に印刷データを処理することが可能とな
り、従来方式では対応することができなかった記述言語
で記述された複雑な図形描画命令が含まれている印刷デ
ータに対しても、展開処理部の処理性能と出力部の記録
速度の不整合による、印字データ欠落(オーバーラン)
などの画像品質の低下を防止し、印字速度に対応させた
印字データ供給を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】 本発明の第1の実施例における再処理の流
れを示すフローチャートである。
【図3】 発明の第1の実施例における処理制御部を
示すブロック図である。
【図4】 中間データ生成部を示すブロック図であ
る。
【図5】 アウトラインベクターを説明する図であ
る。
【図6】 ベジエ曲線の再帰的な分割を説明する図で
ある。
【図7】 台形データ生成部を示すブロック図であ
る。
【図8】 台形データを説明する図である。
【図9】 多層台形データを説明する図である。
【図10】 単層台形データを説明する図である。
【図11】 台形データのバンド境界での分割を説明す
る図である。
【図12】 台形データのデータ表現の一例を説明する
図である。
【図13】 台形データへの画像データの対応を説明す
る図である。
【図14】 出力制御部を示すブロック図である。
【図15】 出力部記録速度選択部での記録速度の選択
を説明する図である。
【図16】 本発明の第2の実施例を示すブロック図で
ある。
【図17】 本発明の第2の実施例における処理制御部
を示すブロック図である。
【図18】 本発明の第2の実施例における展開処理部
を示すブロック図である。
【図19】 本発明の印刷処理装置における展開処理量
を求める手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 印刷データ作成部 2 印刷データ入力部 3 生成処理部 4 展開処理部 5 展開時間予測部 6 出力制御部 7 出力部 8 処理制御部 30 字句解析部 31 中間データ生成部 40 中間データ転送制御部 41 印字データ転送制御部 42 メモリ部 43 描画部 44 リフレッシュ制御部 45 アービトレーション部 46 展開処理構成変更部 47 記憶部 60 出力部状態管理部 61 出力部記録速度選択部 62 出力部プロセス制御部 80 生成状態管理部 81 生成処理制御部 82 描画処理状態管理部 83 展開処理制御部 310 トークン解釈部 311 命令実行部 312 画像処理部 313 描画状態記憶部 314 ベクターデータ生成部 315 フォント管理部 316 マトリックス変換部 317 ショートベクター生成部 318 台形データ生成部 319 バンド分解部 320 台形データ管理部 321 台形データ記憶部 420 入力バッファA 421 入力バッファB 422 バンドバッファA 423 バンドバッファB 3180 台形データ生成管理部 3181 多層台形データ生成部 3182 単層台形データ生成部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも文字、図形又は画像のいずれ
    かを有し、所定の描画命令で記述されている印刷データ
    を入力する印刷データ入力手段と、 前記印刷データ入力手段に入力された印刷データを出力
    する画像出力手段と、 前記画像出力手段で出力可能なデータ構造より抽象度が
    高く、少なくとも一種類の基本図形を含む形式で表現さ
    れる中間データを前記印刷データから生成する中間デー
    タ生成手段と、 前記中間データを前記画像出力手段で出力可能なデータ
    構造に展開する展開処理手段と、 前記中間データ生成手段で生成された前記中間データを
    構成する前記基本図形の数および大きさを検出する検出
    手段と、 前記検出手段で検出された前記基本図形の数および大き
    さに基づいて、前記展開処理手段での前記印刷データの
    展開時間を予測する展開時間予測手段と、 前記展開時間予測手段で予測された予測展開時間に応じ
    て前記画像出力手段の画像出力速度を決定する画像出力
    制御手段と、 前記展開時間予測手段で予測された予測展開時間が、前
    記画像出力手段の最低出力速度に基づく許容時間を超え
    るとき、前記最低出力速度以上の速度での前記画像出力
    手段における画像出力を可能とするデータ再処理を制御
    するデータ再処理制御手段とを備えていることを特徴と
    する印刷処理装置。
  2. 【請求項2】 前記データ再処理制御手段により制御さ
    れるデータの再処理は、前記中間データ生成手段と前記
    展開処理手段の少なくともいずれか一方の手段で実行さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の印刷処理装置。
  3. 【請求項3】 前記データ再処理制御手段により制御さ
    れるデータの再処理は、前記中間データ生成手段によっ
    て生成される中間データの構造を変更するものであり、
    前記展開処理手段で実行されるべき展開処理量を減少さ
    せる中間データ構造を生成する処理であることを特徴と
    する請求項2に記載の印刷処理装置。
  4. 【請求項4】 前記展開処理量を減少させる中間データ
    構造は、前記印刷データ中の入力ベクターに含まれる曲
    線ベクターに対するショートベクターへの近似処理にお
    いて実行されるベジエ曲線の分割処理において設定され
    るフラットネス値の調整によって生成されるデータ構造
    であることを特徴とする請求項3に記載の印刷処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記展開処理量を減少させる中間データ
    構造は、前記印刷データ中の多層の台形データから、描
    画命令の順序を考慮した重なりを排除した単層の台形デ
    ータを生成することによって得られるデータ構造である
    ことを特徴とする請求項3に記載の印刷処理装置。
  6. 【請求項6】 前記データ再処理制御手段により制御さ
    れるデータの再処理は、前記展開処理手段によって、予
    め前記画像出力手段で出力可能なデータ構造を少なくと
    も1ページ分以上展開し、該展開データを前記画像出力
    手段へ出力する処理を含むものであることを特徴とする
    請求項2に記載の印刷処理装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも文字、図形又は画像のいずれ
    かを有し、所定の描画命令で記述されている印刷データ
    を入力する印刷データ入力手段と、前記印刷データ入力
    手段に入力された印刷データを出力する画像出力手段と
    を有する印刷処理装置における印刷処理方法において、 前記画像出力手段で出力可能なデータ構造より抽象度が
    高く、少なくとも一種類の基本図形を含む形式で表現さ
    れる中間データを前記印刷データから生成する中間デー
    タ生成ステップと、 生成された前記中間データを構成する前記基本図形の数
    および大きさを検出する検出ステップと、 前記検出ステップにおいて検出された前記基本図形の数
    および大きさに基づいて、前記展開処理手段での前記印
    刷データの展開時間を予測する展開時間予測ステップ
    と、 前記展開時間予測ステップで予測された予測展開時間に
    応じて前記画像出力手段の設定可能な画像出力速度を検
    出するステップと、 前記展開時間予測手段で予測された予測展開時間が、前
    記画像出力手段の最低出力速度に基づく許容時間を超え
    るか否かを判定するステップとを有し、 前記予測展開時間が、前記画像出力手段の最低出力速度
    に基づく許容時間を超えない場合は、前記中間データ生
    成ステップにおいて生成された中間データを前記画像出
    力手段で出力可能なデータ構造に展開し、該展開データ
    を前記画像出力手段に出力し、 前記予測展開時間が、前記画像出力手段の最低出力速度
    に基づく許容時間を超える場合は、前記画像出力手段で
    の最低出力速度に基づく許容時間内での出力を可能とす
    るデータ再処理ステップを実行し、再処理データを前記
    画像出力手段に出力することを特徴とする印刷処理方
    法。
  8. 【請求項8】 前記データ再処理ステップは、前記中間
    データの構造を変更する処理であり、前記展開処理手段
    で実行されるべき展開処理量を減少させた中間データ構
    造を生成するステップを含むことを特徴とする請求項7
    に記載の印刷処理方法。
  9. 【請求項9】 前記展開処理量を減少させた中間データ
    構造を生成するステップは、前記印刷データ中の入力ベ
    クターに含まれる曲線ベクターに対するショートベクタ
    ーへの近似処理において実行されるベジエ曲線の分割処
    理において設定されるフラットネス値の変更処理を含む
    ことを特徴とする請求項8に記載の印刷処理方法。
  10. 【請求項10】 前記展開処理量を減少させた中間デー
    タ構造を生成するステップは、前記印刷データ中の多層
    の台形データから、描画命令の順序を考慮した重なりを
    排除した単層の台形データを生成する処理を含むことを
    特徴とする請求項8に記載の印刷処理方法。
  11. 【請求項11】 前記データ再処理ステップは、前記画
    像出力手段で出力可能なデータ構造を少なくとも1ペー
    ジ分以上、前記展開処理手段によって展開するページデ
    ータ展開ステップを含み、 該ページデータ展開ステップ実行後に、前記画像出力手
    段への出力を実行することを特徴とする請求項7に記載
    の印刷処理方法。
JP9114538A 1997-05-02 1997-05-02 印刷処理装置および印刷処理方法 Pending JPH10307689A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8665458B2 (en) 2010-01-25 2014-03-04 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus including a control unit that generates print data by carrying out a rasterizing process based on a display list, and computer readable recording medium

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8665458B2 (en) 2010-01-25 2014-03-04 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus including a control unit that generates print data by carrying out a rasterizing process based on a display list, and computer readable recording medium

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