JPH10129050A - 印刷処理装置 - Google Patents

印刷処理装置

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JPH10129050A
JPH10129050A JP8290879A JP29087996A JPH10129050A JP H10129050 A JPH10129050 A JP H10129050A JP 8290879 A JP8290879 A JP 8290879A JP 29087996 A JP29087996 A JP 29087996A JP H10129050 A JPH10129050 A JP H10129050A
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JP
Japan
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band
unit
print
data
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JP8290879A
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English (en)
Inventor
Koki Uetoko
弘毅 上床
Tetsuo Kawada
哲郎 河田
Masahiko Koyanagi
雅彦 小柳
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ページプリンタで出力するための印字データ
を一時記憶する記憶装置がバンドメモリで構成される印
刷処理装置において、印刷データ展開処理部で用いるト
ータルのメモリ容量を拡張することなく画像品質の低下
を回避する。 【解決手段】 印刷データは生成処理部3において中間
データとされ、この中間データが展開処理部4で印字デ
ータに展開される。展開処理部4において中間データは
入力バッファに一旦保持され、展開された印字データが
バンドバッファに保持される。展開処理部4の印字デー
タ展開処理部40およびデータ転送制御部41は複数の
バンドバッファの各領域、複数の入力バッファの各領域
およびワーク領域の領域間の境界情報を記憶するアドレ
スレジスタ400、410を有する。生成処理部3で生
成される中間データの量に応じて、境界情報を書き換
え、入力バッファの大きさを可変して中間データの欠落
を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ページプリンタを
利用した印刷処理装置に関するものであり、更に詳しく
言えば、ページプリンタで出力するための印字データを
一時記憶するためのバッファメモリがバンドメモリで構
成される印刷処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ページプリンタで出力するための印字デ
ータを一時記憶するためのバッファメモリがバンドメモ
リで構成される印刷処理装置は、ホストコンピュータ等
により送られてきたラスター化可能な印刷データをペー
ジ単位あるいはバンド単位で記憶し、バンド単位でラス
タ展開して印字データをバンドバッファに一時記憶す
る。そしてバンドバッファから印字データを記録手段に
転送する間に次の印刷データを次のバンドバッファにラ
スタ展開する。この時あるバンドの印字データの転送が
終了するまでに、次のバンドに対する印刷データの展開
を終了させる必要がある。しかし、一般的には各バンド
バッファの容量は予め決められており、印刷データに複
雑な図形描画命令や扱うデータ量の大きい画像描画命令
が含まれている場合、あるいは1ページ内の特定のバン
ドに複雑な図形描画命令や画像描画命令が含まれている
場合等、印刷データの展開が間に合わない状況が発生す
る可能性がある。このような場合、1バンドの容量を大
きくしてバンドバッファからの印字データ転送時間を延
ばすことで印刷データの展開を間に合わせる手法なども
あるが、この手法ではメモリ容量を多く取ってしまいコ
スト高になってしまうという欠点がある。また、各バン
ドバッファの容量が予め決められていることで、あるバ
ンドの印刷データの展開が短時間で終了しても、その前
のバンドの印字データ転送が終了するまでは次の印刷デ
ータの展開が開始できないという欠点もある。
【0003】そこでバンドメモリ技術に関するこれらの
問題点を解決する技術が提案されており、本発明に関す
る従来例として特開平7−195760号公報が公知で
ある。特開平7−195760号公報に記載されている
印刷処理装置では、各バンドの展開時間を導出し、その
時間が予め定められたバンド展開可能時間より長けれ
ば、そのバンドのバンドサイズまたは/およびバンド展
開先頭アドレスを可変設定することで、バンド展開可能
時間内に展開できるだけのバンドの容量に変更する。も
し、バンドサイズが1/2に変更された場合、展開され
た印字データは本来の1/2しかないため印字データ転
送時間も1/2になる。従って次のバンドの印刷データ
はバンド展開可能時間の1/2の時間内で展開できる分
だけ先に述べた手段によりバンドの容量を変更して展開
を行う。また、バンド展開可能時間の1/2の時間内で
次のバンドの印刷データが全て展開できるならばバンド
の容量を変更する必要はない。このような動作を繰り返
して1ページ分の印刷データを展開する。この手法によ
り、印刷データの展開が間に合わない場合でも印字デー
タ転送時間を延ばすためにメモリを増やしてバンド領域
を拡張する必要がなくなり、コストを抑えることができ
る。また、先の手法によりフレームメモリを3分割し
て、通常はそのうちの2つを交互に転送し、展開に時間
がかかりそうな部分は先の2つのいずれかの印字データ
展開終了後の空き時間を利用して残りのバンドメモリ部
分に予め展開しておき、転送タイミングが来た時に記録
部に転送するようにする。このことにより空き時間を有
効利用できるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の印刷処理装置では、バンドの展開時間がバンド展
開可能時間に間に合わない時は、バンド展開可能時間に
間に合うようにバンドサイズを通常設定より小さくする
ので、小さくした分印字データが欠落し画像品質を低下
させてしまう。また、フレームメモリを3分割すると各
バンドサイズは2分割のものより小さくなるので予め定
められるバンド展開可能時間も短くなり、展開時間が間
に合わないバンドの数が増える可能性がある。さらにバ
ンド展開可能時間が短くなることから空き時間を利用し
て印字データを展開しても、なお、バンドの展開時間が
間に合わずバンドサイズを小さくする必要がでる可能性
がある。この時小さくした分印字データが欠落し画像品
質を低下させてしまうことは先に述べた通りである。
【0005】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、ページプリンタで出力するための印字デー
タを一時記憶するための記憶装置がバンドメモリで構成
される印刷処理装置において、印刷データ展開処理部で
用いるメモリ容量を拡張することなく印刷データの複雑
さに応じて印刷データの入力バッファ、ワーク領域、バ
ンドバッファの各容量を最適に可変設定することが可能
で、且つ画像品質を低下させることの無い印刷処理装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる印刷処理
装置は、画像出力装置に出力する印字データをバンド単
位に記憶する複数のバンドバッファと、前記印字データ
を生成するための印刷データを外部装置よりバンド単位
に受信して記憶する複数の入力バッファと、前記入力バ
ッファより前記印刷データを読み出し前記印字データに
展開して前記バンドバッファに書き込む印字データ展開
処理部と、前記印字データ展開処理部よりアクセスされ
印字データ展開処理に必要なデータおよびコードの一方
または双方を格納するワーク領域と、外部装置とのデー
タの送受信を制御するデータ転送制御部とを有し、前記
印字データ展開処理部および前記データ転送制御部はそ
れぞれ前記複数のバンドバッファの各領域、前記複数の
入力バッファの各領域およびワーク領域の領域間の境界
情報を記憶する手段を有し、前記領域間の境界情報を書
き換えることで前記領域の各々の容量を可変設定できる
ことを特徴としている。
【0007】この構成によれば、印刷データ展開処理部
で用いるメモリ容量を拡張することなくバンド単位ある
いはページ単位の印刷データ容量に応じて印刷データの
入力バッファ、ワーク領域の各容量を最適に可変設定す
ることが可能で、印刷データ容量が大きくても入力バッ
ファ容量もこれに合わせて多く確保することにより、印
刷データの欠落を極力抑えることができる。
【0008】また、前記印刷処理装置は、さらに前記印
刷データをバンド毎に生成する生成処理部を有し、前記
生成処理部にて前記複数の入力バッファの各領域の境界
情報をバンド単位の印刷データ量あるいはページ単位の
印刷データ量に応じて算出し、前記生成処理部より前記
印字データ展開処理部および前記データ転送制御部が有
する記憶手段に前記境界情報を転送するように構成して
もよい。
【0009】また、前記印刷処理装置は、さらに前記生
成処理部での印刷データの生成時間および前記展開処理
部での前記印刷データの展開時間を予測する予測手段
と、前記予測手段で予測された予測時間に応じて、画像
出力装置の画像出力速度を決定する画像出力装置の制御
手段とを有し、前記制御手段において決定された画像出
力速度に基づいて前記複数のバンドバッファの各領域の
境界情報を前記生成処理部にて算出し、前記生成処理部
より前記印字データ展開処理部および前記データ転送制
御部が有する記憶手段に前記境界情報を転送するように
構成してもよい。
【0010】また、上記印刷処理装置は、前記複数のバ
ンドバッファと、前記複数の入力バッファと、前記印字
データ展開処理部と、前記ワーク領域と、前記データ転
送制御部は同一チップ上に集積するようにしてもい。ま
た、各領域の境界情報は、各領域の先頭アドレスで表す
ようにしてもよく、各領域の最終アドレスで表すように
してもよい。さらに、各領域の境界情報の書き換えは、
ページ単位毎に処理を開始する時に行うようにしてもよ
く、バンド単位毎に処理を開始する時に行うようにして
もよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
る印刷処理装置の実施の形態について説明する。 [実施例1]図1は本発明の印刷処理装置の実施の形態
を示すブロック図である。図1において、印刷処理装置
は、印刷データ作成部1と、印刷データ入力部2と、生
成処理部3と、展開処理部4と、出力部7とから構成さ
れている。
【0012】印刷データ作成部1は、パーソナルコンピ
ュータやワークステーション内において、文書作成や編
集等を処理するアプリケーションプログラムで生成され
た文書データから記述言語で記述された印刷データを作
成する機能を備えたものである。本実施例で対象とする
記述言語は、例えばGDI(Graphical De
vice Interface、米国マイクロソフト社
の商標)であるが、Acrobatで代表されるPDF
(Portable Document Forma
t)、PostScript(米国アドビシステムズ社
の商標)で代表されるページ記述言語であってもよい。
【0013】印刷データ入力部2は、印刷データ作成部
1で生成された印刷データを入力するための通信機能、
あるいは生成処理部3へ出力されるまでの間印刷データ
を一時記憶する機能等を備えたものである。
【0014】生成処理部3は、印刷データ入力部2より
入力された印刷データから展開処理部4における印字デ
ータへの展開処理可能な中間データを生成するものであ
る。生成処理部3で生成された中間データは、必要に応
じて展開処理部4から読み出される。中間データを生成
する目的は、展開処理部4での高速な展開処理を可能に
することである。また、中間データはバンド単位に分類
されている。尚、生成処理部3と展開処理部4との間の
接続は、転送帯域を保証するリアルタイムデータ転送が
使用される。リアルタイムデータ転送のため、例えば、
IEEE1394ハイ・パフォーマンス・シリアル・バ
スのアイソクロナス転送モードが使用される。
【0015】展開処理部4は、生成処理部3に記憶され
た中間データをバンド単位に読み出し、展開処理部4内
のバンドバッファメモリ本体42(図2)に蓄積され、
さらにこの中間データから展開された印字データを蓄積
する。この処理は、展開処理部4内のバンドバッファメ
モリ本体42により構成される2つ分のバンドバッファ
メモリを交互に利用して実行される。尚、後述するよう
に本実施例で利用される出力部7は、カラーページプリ
ンタであり、バッファメモリに交互に蓄積される印字デ
ータは出力部7で印字している記録色の印刷データに対
応している。バンドバッファメモリ本体42の2つ分の
バンドバッファメモリに蓄積された印字データは、出力
部7の印字データ要求に応じて、出力部7に交互に出力
される。
【0016】出力部7は、展開処理部4のバンドバッフ
ァメモリから出力される印字データを受け取って、記録
用紙に印字し出力するものである。更に、詳しくは、C
MYBK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)カ
ラーの色毎に露光、現像、転写を繰り返すことによりフ
ルカラー画像を出力できるレーザー走査方式の電子写真
方式を用いたカラーページプリンタである。
【0017】次に上述したように構成された印刷処理装
置における印刷データの流れについて整理する。印刷デ
ータ作成部1で作成された印刷データは、印刷データ入
力部2を介して、生成処理部3に入力される。生成処理
部3により生成された中間データは展開処理部4へ入力
される。展開処理部4では、中間データを受け取って出
力部7で最初に記録される印字データで1つのバンドバ
ッファメモリが満たされるまで展開処理が行われる。出
力部7のサイクルアップが完了すると、バンドバッファ
メモリから出力部7に、出力部7の記録速度に応じて印
字データが1ライン毎に転送され、印字が行われる。1
つのバンドバッファメモリの印字データが印字されてい
る間に、片側のバンドバッファメモリが印字データで満
たされるまで展開処理が実行される。上記展開処理部4
の印字データへの展開及び出力部での印字は、1ページ
分の印刷データが処理されるまで、色毎に繰り返され
る。さらに、上記印刷データが複数ページで構成される
場合は、全ページの出力が終了するまで繰り返される。
【0018】以上、本実施例の印刷処理装置の概要につ
いて記述した。次に、この印刷処理装置の展開処理部4
の詳細について説明する。
【0019】展開処理部4は、図2に示すように、印字
データ展開処理部40と、データ転送制御部41と、2
つのバンドバッファメモリをなすバンドバッファメモリ
本体42とから構成されている。さらに、2つのバンド
バッファメモリは各々、生成処理部3よりバンド単位に
読み出した中間データを記憶する入力バッファ420
と、印字データ展開処理部40で展開した印字データを
蓄積するバンドバッファ421と、印字データ展開処理
部40およびデータ転送制御部41のワークエリアとし
て使用されるワーク領域422(2つのバンドバッファ
メモリで共用する)とから構成されている。
【0020】また、展開処理部4は1つのチップに集積
されている。このようにメモリ部とロジック部を1チッ
プ化することにより、内部バス幅は128〜256ビッ
トと広くできてバンド幅を高めることができ、また低消
費電力化を図ることができる。さらに、印字データ展開
処理部40にCPU機能を搭載し、ワーク領域422に
書き込まれたプログラムを実行させることによって、1
チップ化によるバンド幅向上のメリットをさらに生かす
ことができる。このとき、ワーク領域422に書き込ま
れるプログラムの例としては、圧縮データの伸長処理プ
ログラム、前述の中間データをより印字データに展開し
やすくするために中間データの抽象度を下げる処理を行
うプログラムなどがある。
【0021】バンドバッファメモリ本体42の各領域の
容量は、各領域の境界を表す最終アドレスAD1〜5に
よって設定され、各最終アドレスAD1〜5の情報は印
字データ展開処理部40およびデータ転送制御部41が
有する最終アドレスレジスタ400および410に格納
されている。この最終アドレスレジスタ400、410
を書き換えることでバンドバッファメモリ本体42の各
領域の容量を可変設定することができる。通常はこのレ
ジスタ400、410にはデフォルトの値が設定されて
いる。このレジスタ400、410の書換えは生成処理
部3によってなされる。書換えのタイミングは、生成処
理部3によって生成された中間データをページ単位毎あ
るいはバンド単位毎に展開処理を開始する時に行われ
る。つまり、生成処理部3において生成処理部3に入力
された印刷データの、あるページの中間データ容量がバ
ンド単位毎にばらつきがなく1ページに渡ってほぼ均一
である場合は、そのページをバンド数で分割した時の1
バンド当たりの中間データ容量の最大値を確保できるよ
うに生成処理部3において2つの入力バッファ420の
最終アドレスを算出し、そのページの処理を開始する時
に最終アドレスレジスタ400、410を書き換える。
そして、そのページの処理が終了し、次ページも同様に
中間データの容量がバンド単位毎にばらつきがなけれ
ば、同様な処理を施してそのページの処理中に用いる最
終アドレスを算出し、最終アドレスレジスタ400、4
10を再設定する。一方、生成処理部3に入力された印
刷データの、あるページの中間データ容量がバンド単位
毎にばらつく場合には、生成処理部3においてバンド単
位毎に入力バッファ420の最終アドレスを算出し、各
バンドの処理を開始する時に最終アドレスレジスタ40
0、410を書き換える。そして、そのページの全バン
ドについて同様の処理を繰り返すものである。このよう
にバンドバッファメモリ本体42の各領域の容量を可変
設定する機構を用いることにより、あるバンドの中間デ
ータ容量がデフォルト容量を越えるような場合でもデー
タを間引く必要がなく、かつメモリ部とロジック部を1
チップ化してメモリ容量が固定化されたシステムでもメ
モリを拡張することなく画像品質を劣化させないシステ
ムを実現できる。
【0022】但し、この時出力部7の記録速度は一定で
あるため、2つのバンドバッファ421の容量も一定で
ある。従って、2つの入力バッファ420が使用可能な
容量の最大値は、バンドバッファメモリ42の総量から
デフォルトのバンドバッファ容量と必要最小限のワーク
領域の容量を引いたものとなり、中間データ容量がこの
容量を越えてしまうバンドが存在した場合は、展開処理
時間を記録速度に間に合わせるためにデータを間引く必
要がある。このために、画像品質の低下を引き起こす可
能性がある。また、上記で説明した方法によって2つの
入力バッファ420の容量を可変設定した場合は、ワー
ク領域422の容量も変化する。このため、もしこのワ
ーク領域422を利用して中間データ生成処理の一部あ
るいは全部を行っているとすると、ワーク領域422の
容量が小さくなる分デフォルト設定時と比較して複雑な
処理を施すことができなくなる可能性があり、印字デー
タ生成までの時間が長くなって記録速度に間に合わなく
なる恐れがある。そこで、この問題を解決する技術を実
施例2にて説明する。
【0023】[実施例2]次に、本発明の第2の実施例
について説明する。
【0024】図3は、本発明の印刷処理装置の第2の実
施の形態を示すブロック図である。図3において、印刷
処理装置は、印刷データ作成部1と、印刷データ入力部
2と、生成処理部3と、展開処理部4と、初期予測部8
と、展開時間予測部5と、出力制御部6と、出力部7と
から構成されている。さらに、生成処理部3は、字句解
析部30と、中間データ生成部31とから構成されてい
る。
【0025】上記の構成の内、印刷データ作成部1、印
刷データ入力部2、生成処理部3の中間データ生成部3
1、展開処理部4、ならびに出力部7は、先の実施例1
での構成と同じものであるため、ここでは説明を省略す
る。
【0026】字句解析部30は、印刷データ入力部2よ
り入力された印刷データを定められた記述言語のシンタ
ックスに従ってトークンとして切り出し、そのトークン
を中間データ生成部31と処理時間予測部5に出力す
る。
【0027】初期予測部8は、字句解析部30から出力
されるトークンを受け取って描画命令を解釈し、印刷デ
ータに含まれる文字、図形、画像各々の描画命令数を上
記展開処理部4内のバンドバッファメモリのサイズに対
応したバンド毎にカウントし、加重加算により、バンド
毎の生成処理予測時間と展開処理予測時間および中間デ
ータ予測量を、おおまかに得るものである。これらの生
成処理予測時間、展開処理予測時間、中間データ予測量
は、出力制御部6に出力される。
【0028】展開時間予測部5は、生成処理部3によっ
て生成された中間データを読み出し、中間データのタイ
プや各台形の面積から、加重加算によりバンド毎の展開
処理予測時間を得るものである。バンド毎の展開処理予
測時間は出力制御部6に出力される。
【0029】出力制御部6は、出力部の起動タイミング
及び記録速度等を制御するものである。更に特徴的に
は、初期予測8から入力されたバンド毎の生成処理予測
時間と展開処理予測時間と中間データ予測量とに基づい
て、出力部7のサイクルアップのための起動タイミング
の計算及び記録速度の選択を行うものである。最終的な
記録速度は展開時間予測部5からの展開予測時間に基づ
いて決定する。
【0030】次に、上述したように構成された印刷処理
装置における印刷データの流れについて整理する。印刷
データ作成部1で作成された印刷データは、印刷データ
入力部2を介して、生成処理部3の字句解析部30に入
力される。字句解析部3において印刷データから切り出
されたトークンは、中間データ生成部31及び初期予測
部8に入力される。初期予測部8では、トークンを受け
取って描画命令を解釈し、印刷データに含まれる文字、
図形、画像各々の描画命令の加重加算により、バンド毎
の生成処理時間、展開処理時間、中間データ量を予測す
る。これらのバンド毎の予測値は、ページ単位に集計さ
れ出力制御部6に出力される。出力制御部6では、初期
予測部8で予測された生成処理時間、展開処理時間、中
間データ量に基づき出力部7のサイクルアップのための
起動タイミングの計算及び記録速度の選択を行って出力
部7をサイクルアップするとともに、展開時間予測部5
で予測されたより正確なバンド毎の展開処理時間に基づ
き出力部7の記録速度を最終的に決定し、必要に応じて
記録速度を変更した後に、決定された記録速度で動作さ
せる。
【0031】一方展開処理部4では、中間データを受け
取って出力部7で最初に記録される印字データでバンド
バッファメモリが満たされるまで展開処理が行われる。
出力部7のサイクルアップが完了すると、バンドバッフ
ァメモリから出力部7に、出力部7の記録速度に応じて
印字データが1ライン毎に転送され、印字が行われる。
1つのバンドバッファメモリの印字データが印字されて
いる間に、片側のバンドバッファメモリが印字データで
満たされるまで展開処理が実行される。上記展開処理部
4の印字データへの展開及び出力部7での印字は、1ペ
ージ分の印刷データが処理されるまで、色毎に繰り返さ
れる。さらに、上記印刷データが複数ページで構成され
る場合は、全ページの出力が終了するまで繰り返され
る。
【0032】以上、本発明の印刷処理装置の概要につい
て記述した。次に、この印刷処理装置の展開処理部4の
詳細について説明する。
【0033】展開処理部4の構成およびバンドバッファ
メモリ42の各領域の容量を可変設定する手法は、実施
例1で述べた通りなのでここでは説明を省略する(図2
参照)。
【0034】中間データ生成部31においてバンド単位
毎に中間データを生成した時、中間データ量が多く、実
施例1に示した入力バッファ420の可変設定を施して
も入力バッファの使用可能領域(バンドバッファメモリ
本体42の総量からデフォルトのバンドバッファ容量と
必要最小限のワーク領域の容量を引いたもの)を越えて
しまうバンドが存在した場合は、データの欠落を防ぐた
めに中間データ生成部31においてページ当たりのバン
ド数を増やしてバンドサイズを小さくし、バンド毎の中
間データ量およびバンドバッファサイズを減らすことに
よってデータの欠落の生じない入力バッファ領域を確保
する。この時、入力バッファ420およびバンドバッフ
ァ421の容量が少なくなった分、ワーク領域422は
増え、中間データ生成(入力された中間データの抽象度
をさらに下げてより印字データを展開しやすいフォーマ
ットに変換するといった処理など)あるいは圧縮データ
の伸長などにおいてこのワーク領域422を利用するこ
とでより高速に処理をさせることが可能になる。これに
より全体の処理時間の短縮を図ることができ、バンドバ
ッファ421からの印字データの転送時間が間に合う範
囲で出力部7の記録速度を速くすることができる。そこ
で、展開時間予測部5において、再設定したメモリの各
領域の条件で、まず初期予測部8から出力された結果に
基づいて出力制御部6で選択された記録速度に間に合う
かどうかを比較判断し、間に合えばそのままの設定で、
間に合わなければ再設定した条件下で間に合う時間に記
録速度を変更して出力制御部6にその結果を反映させ
る。このように、初期予測部8、展開時間予測部5、お
よびバンドバッファメモリ本体42の各領域の容量を可
変設定する機構を利用することでメモリ容量を拡張する
ことなく最適な記録速度と容量配分を実現することがで
きる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ペー
ジプリンタで出力するための印字データを一時記憶する
ための記憶装置がバンドメモリで構成される印刷処理装
置において、印字データ展開処理部とデータ転送制御部
にそれぞれ複数のバンドバッファの各領域、複数の入力
バッファの各領域およびワーク領域の領域間の境界情報
を記憶する手段を有し、前記領域間の境界情報を書き換
えることで各領域の容量を可変設定できる構成とした。
この結果、印刷データ展開処理部で用いるメモリ容量を
拡張することなくバンド単位あるいはページ単位の印刷
データ容量に応じて印刷データの入力バッファ、ワーク
領域の各容量を最適に可変設定することが可能で、印刷
データ容量が大きくても入力バッファ容量もこれに合わ
せて多く確保することにより、印刷データの欠落を極力
抑えることができる。また、印刷データを印字データに
展開するまでの時間を予測する手段を設け、その予測結
果から出力部の記録速度を制御し、且つ記録速度に間に
合うように入力バッファ、ワーク領域、バンドバッファ
の各容量をそれに合わせて最適に可変設定することによ
り、印刷データおよび印字データの欠落を防ぎ、画像品
質を低下させることの無い印刷処理装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】 第1の実施例の展開処理部を示すブロック図
である。
【図3】 本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】 1 印刷データ作成部 2 印刷データ入力部 3 生成処理部 4 展開処理部 5 展開時間予測部 6 出力制御部 7 出力部 8 初期予測部 30 字句解析部 31 中間データ生成部 40 印字データ展開処理部 400 印字データ展開処理部40の最終アドレスレ
ジスタ 41 データ転送制御部 410 データ転送制御部41の最終アドレスレジス
タ 42 バンドバッファメモリ本体 420 入力バッファ 421 バンドバッファ 422 ワーク領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像出力装置に出力する印字データをバ
    ンド単位に記憶する複数のバンドバッファと、 前記印字データを生成するための印刷データを外部装置
    よりバンド単位に受信して記憶する複数の入力バッファ
    と、 前記入力バッファより前記印刷データを読み出し前記印
    字データに展開して前記バンドバッファに書き込む印字
    データ展開処理部と、 前記印字データ展開処理部よりアクセスされ印字データ
    展開処理に必要なデータおよびコードの一方または双方
    を格納するワーク領域と、 外部装置とのデータの送受信を制御するデータ転送制御
    部とを有し、 前記印字データ展開処理部および前記データ転送制御部
    は、前記複数のバンドバッファの各領域、前記複数の入
    力バッファの各領域および前記ワーク領域の領域間の境
    界情報を記憶する手段を有し、前記領域間の境界情報を
    書き換えることで前記領域の各々の容量を可変設定でき
    ることを特徴とする印刷処理装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷データをバンド毎に生成する生
    成処理部を有し、前記生成処理部にて前記複数の入力バ
    ッファの各領域の境界情報をバンド単位の印刷データ量
    あるいはページ単位の印刷データ量に応じて算出し、前
    記生成処理部より前記印字データ展開処理部および前記
    データ転送制御部が有する記憶手段に前記境界情報を転
    送することを特徴とする請求項1に記載の印刷処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記生成処理部での印刷データの生成時
    間および前記展開処理部での前記印刷データの展開時間
    を予測する予測手段と、前記予測手段で予測された予測
    時間に応じて、画像出力装置の画像出力速度を決定する
    画像出力装置の制御手段とを有し、前記制御手段におい
    て決定された画像出力速度に基づいて前記複数のバンド
    バッファの各領域の境界情報を前記生成処理部にて算出
    し、前記生成処理部より前記印字データ展開処理部およ
    び前記データ転送制御部が有する記憶手段に前記境界情
    報を転送することを特徴とする請求項1または2に記載
    の印刷処理装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のバンドバッファと、前記複数
    の入力バッファと、前記印字データ展開処理部と、前記
    ワーク領域と、前記データ転送制御部は同一チップ上に
    集積されていることを特徴とする請求項1、2または3
    に記載の印刷処理装置。
  5. 【請求項5】 各領域の境界情報は、各領域の先頭アド
    レスで表すことを特徴とする請求項1、2、3または4
    に記載の印刷処理装置。
  6. 【請求項6】 各領域の境界情報は、各領域の最終アド
    レスで表すことを特徴とする請求項1、2、3または4
    に記載の印刷処理装置。
  7. 【請求項7】 各領域の境界情報の書き換えは、ページ
    単位毎に処理を開始する時に行うことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5または6に記載の印刷処理装置。
  8. 【請求項8】 各領域の境界情報の書き換えは、バンド
    単位毎に処理を開始する時に行うことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5または6に記載の印刷処理装置。
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