JP3787907B2 - 電子印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷前にページイメージを生成する電子印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタを初めとするページプリンタなどの電子印刷装置は、例えば複数の連続ページからなるページデータ列を受け取り、ラスタデータに変換したビットマップイメージに展開してページ毎に印刷するようになっている。ラスタデータに変換する方法は、例えばページ記述言語によるプログラムをページデータとして受取り、このページ記述言語をラスタデータに変換する。ページ記述言語は所定のページイメージを生成するために、直線区間、曲線、特性、画像等を記述する命令等で構成される。
ページデータをラスタデータに変換するのに要する時間は、ページデータの複雑さにより変動する。ページデータを構成する図形の数、大きさ、形に基づくデータの複雑さに依存して変換に要する時間が決まってくる。
【0003】
特開平5−229229号公報は、複雑なページイメージを実時間(印刷装置が有する所定の出力時間間隔)でラスタ化できない場合に対処した電子印刷装置を開示している。まず、ページ内容をイメージ生成サブシステムへ送る前に当該ページの内容を検査する。ページデータを構成する図形の数、大きさ、位置を決定するため、ページの内部中間記述を提供し分析する。そして、ページ内容の実時間像形成のために十分なシステム資源が存在するかどうかの決定をする。もしページが複雑すぎると決定すれば、そのページをバックグラウンドでラスタデータに変換するようにしている。
【0004】
また、特開平6−25924号公報は、ページ記述言語で記述された複数ページのページデータ列をページ単位に分割して、複数のページデータからページイメージをラスタデータに変換し、元のページ順に出力するように制御して、ページ順の整った状態で短時間で印刷出力をする電子印刷装置を開示している。また、特開平6−67822号公報は、ページ記述言語で記述された複数ページのページデータ列をページ単位に分割してローカル・エリア・ネットワーク(LAN)上に分散した複数のデータ変換手段を用いてラスタデータに変換することにより、LAN上の各装置を有効活用すると共に大量の文書を高速に印刷する電子印刷装置を開示している。
特開平5−124302号公報は、イメージ展開手段を備えたカートリッジをページプリンタに装着してイメージの展開をページ単位で並列に行うことにより、高速に印刷することを可能にした電子印刷装置を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平5−229229においては、実時間でラスタ化できないと判断したページをバックグラウンドでラスタデータに変換してから印刷を開始するので、入力データが与えられてから出力データが得られるまでの時間、いわゆるターン・アラウンド・タイムが長くなってしまうという問題を有している。また、上記の特開平6−25924号公報、特開平6−67822号公報、及び特開平5−124302号公報に記載の電子印刷装置では、複数ページを並列に処理させるのでターン・アラウンド・タイムは短くなっているものの、実時間でのラスタデータの変換処理については何ら言及していない。
【0006】
例えば、図8に示すように、第1及び第2の2つのページデータ変換部を利用して、3ページからなる文書のページデータをラスタデータに変換する場合について考察する。印刷の出力装置の所定のページ出力時間間隔は1ページ当たり1秒であるとする。また各ページの変換に要する処理時間をそれぞれ第1ページは2秒、第2ページは1秒、第3ページは3秒とする。例えば特開平6−67822号公報に開示された方法によると、まず、第1ページのデータの変換に第1のページデータ変換部が割り当てられ、第2ページのデータの変換に第2のページデータ変換部が割り当てられる。従って、図8に示すように第2ページのデータの変換が第2のページデータ変換部で1秒後に完了しても、第1ページのデータの変換が終了して出力装置に第1ページのラスタデータが出力されるまで、第2のページデータ変換部は第2ページのラスタデータを保持したまま出力装置への出力を待たなければならない。そして、第1ページのデータの変換が終了した時点、つまり第1ページの変換処理が開始された2秒後に、第3ページのデータが第1のページデータ変換部に割り当てられることになる。第2ページは、第1ページの出力が終了した後、即ち第2ページの変換開始から3秒後に出力装置に出力される。従って、各ページの出力装置への出力は、変換開始後第1ページは2秒後、第2ページは3秒後、第3ページは5秒後となり、第2ページの変換データを出力装置に出力してから第3ページの変換データの出力まで2秒の間隔が空いてしまう。
【0007】
このように従来の電子印刷装置では、各ページデータが単にページ順に複数のページデータ変換部へ順に割り当てられるので、印刷すべきページデータの数がページデータ変換部の数より多い場合には、ラスタデータの入力待ち状態が発生する場合が生じてしまい、出力装置の有する所定のページ出力時間間隔でページを出力することができなくなってページ印刷の効率が低下してしまうという問題が生じる。
【0008】
本発明の目的は、ページ記述言語で記述されたイメージを複数のページデータ変換手段でラスタデータに変換して出力する際に、出力装置が所定の出力順序で且つ出力装置に応じた所定の出力時間間隔でページイメージを出力できる電子印刷装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、ページ記述言語で記述された複数のページからなるページデータ列をページ毎の複数のページデータに分離するページ分離手段と、前記複数のページデータをそれぞれラスタデータに変換する複数のページデータ変換手段と、変換された前記ラスタデータに基づいてページイメージを印刷する印刷手段とを有する電子印刷装置であって、前記複数のページデータの各々をラスタデータに変換処理するのに要する時間を予測する予測処理時間を計算する負荷予測手段と、前記印刷手段から前記ページイメージを出力する時点より前記予測処理時間だけ以前の時刻となるように、前記変換処理を開始させる変換処理開始時刻をページ毎に決定し、第1ページから順に且つ前記印刷手段の処理速度に適した出力時間間隔で前記ページイメージが印刷されるように、前記予測処理時間と前記出力時間間隔とを用いて前記複数のページデータ変換手段の状態を変化させ、前記複数のページデータの各々をアイドル状態の前記複数のページデータ変換手段に割り当てるページ割り当て手段とを有することを特徴とする電子印刷装置によって達成される。
また、上記目的は、ページ記述言語で記述された複数のページからなるページデータ列をページ毎の複数のページデータに分離し、前記複数のページデータをそれぞれラスタデータに変換する複数のページデータ変換手段で変換し、変換された前記ラスタデータに基づいてページイメージを印刷する電子印刷方法であって、前記複数のページデータの各々をラスタデータに変換処理するのに要する時間を予測する予測処理時間を計算し、前記印刷手段から前記ページイメージを出力する時点より前記予測処理時間だけ以前の時刻となるように、前記変換処理を開始させる変換処理開始時刻をページ毎に決定し、第1ページから順に且つ前記印刷手段の処理速度に適した出力時間間隔で前記ページイメージが印刷されるように、前記予測処理時間と前記出力時間間隔とを用いて前記複数のページデータ変換手段の状態を変化させ、前記複数のページデータの各々をアイドル状態の前記複数のページデータ変換手段に割り当てることを特徴とする電子印刷方法によって達成される。
【0010】
本発明によれば、ページ記述言語で記述された複数の連続したページからなるページデータ列が入力されると、ページ分離手段は入力されたページデータ列をページ毎に分離して各ページを負荷予測手段に送る。負荷予測手段では、ページデータをラスタデータに変換するに要する時間を予測した予測処理時間をページ毎に計算し、計算した各予測処理時間をそれぞれのページデータに付加してページ割り当て部に送る。ページ割り当て手段では、負荷予測手段で計算された各ページの予測処理時間に基づいて、複数のページデータ変換手段の中から最適なページデータ変換手段を各ページの変換処理に割り当てる。従ってページ記述言語で記述された各ページのページデータをラスタデータに変換して出力する際、所定の出力順序で且つ出力装置に応じた所定の出力時間間隔でページイメージを出力することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による電子印刷装置を図1乃至図6を用いて説明する。まず本実施の形態による電子印刷装置の構成を図1を用いて説明する。ページ分離部2は、入力されたページ記述言語(PDL)で記述された複数のページからなるページデータを独立したページ単位の複数のページデータに分離する。PDLとしては、例えば、米国アドビ社の「ポストスクリプト」が知られている。ポストスクリプトによって記述されたページデータは、ページ毎の用紙への印刷を指示する出力演算子「showpage」により、ページの境界を検出することができる。さらに、プロローグ部を各ページに付加することによりページ毎に独立したページデータの変換を行うことができる。
【0012】
負荷予測部4は、ページ分離部2でページ毎に分離されたPDLで記述されたページデータを受け取って、各ページデータをビットマップイメージに変換するために必要な時間を計算する。この時間は、1ページ当たりのページデータをビットマップイメージに変換するに要する時間を予測した予測処理時間である。予測処理時間を得るための計算方法は、特開平6−274608号公報、特開平7−104987号公報、或いは特開平7−104988号公報等に詳しく記載されており、命令(オペレータ)の種類や数、描画面積、繰り返しの回数などに基づいて予測処理時間を計算する。本実施の形態では予測処理時間を得るための計算方法は何れの方法を用いることもできる。
【0013】
ページ割り当て部6は、負荷予測部4で計算された予測処理時間に基づいて各ページのビットマップイメージが所定の間隔で出力されるように、各ページのPDLで記述された画像データの変換処理をページデータ変換部に割り当てる。
第1及び第2のページデータ変換部8、10は、PDLで記述されたページデータをビットマップイメージに変換する。例えば、ポストスクリプトによって記述されたページデータの場合には、ポストスクリプト・インタプリタと呼ばれるソフトウエア及びハードウエアにより変換が実行される。
【0014】
本実施の形態による電子印刷装置の動作を、3ページ分のページデータが2個のページデータ変換部により変換処理される場合を例にして図2乃至図5を用いて説明する。
図示しないネットワーク・インターフェース或いは、図示しないハードディスクやランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の記憶装置から読み込まれた、ページ記述言語で記述された3ページからなるページデータは、ページ分離部2によって独立した3個のページデータに分離される。
【0015】
3個のページデータは負荷予測部4に入力され、それぞれのページデータをビットマップイメージに変換する処理に要する予測処理時間が計算される。本実施の形態においては、第1ページには20個、第2ページには10個、第3ページには30個の図形要素が含まれており、各図形要素のデータをビットマップイメージに変換する処理に0.1秒づつ要するものと仮定している。図形要素の個数は、PDLプログラムを走査して図形要素描画命令が呼ばれる(Callされる)回数を調査してカウントすることにより得られる。このようにして負荷予測部4により、第1ページのページデータをビットマップイメージへ変換する処理に要する予測処理時間が2秒、第2ページのページデータをビットマップイメージへ変換する処理に要する予測処理時間が1秒、第3ページのページデータをビットマップイメージへ変換する処理に要する予測処理時間が3秒であると計算される。各ページに対応した予測処理時間はページ割り当て部6に渡される。
【0016】
ページ割り当て部6では、全ページの出力完了時刻を0秒として、出力完了時刻の何秒前にそれぞれのページに対するページデータの変換処理を開始すればよいかを求める。本実施の形態における電子印刷装置が1秒間で1ページを印刷する印刷速度(即ち、所定のページ出力時間間隔)を有しているとすれば、第3ページは0秒前、第2ページは1秒前、第1ページは2秒前に印刷部(図示せず)に変換後のビットマップイメージデータを出力し終わる必要がある。各ページのPDLページデータをビットマップイメージデータに変換する変換処理の開始時刻は、ビットマップイメージを出力する時点より変換処理に要する時間だけ以前の時刻ということになる。従って、第1ページのページデータをビットマップイメージに変換する変換処理の開始時刻は、全ページの出力完了時刻の4秒前になる。同様に、第2ページにおける変換処理の開始時刻は全ページの出力完了時刻の2秒前、第3ページにおける変換処理の開始時刻は全ページの出力完了時刻の3秒前となる。
【0017】
次に、ページ割り当て部6では各ページのページデータに対して、第1のページデータ変換部8と第2のページデータ変換部10のいずれでビットマップイメージへの変換処理を行わせるかを決定する。変換するページ数がページデータ変換部の数以下の場合であれば、単純に空いているページデータ変換部に順にページデータを割り当てればよいが、本実施の形態の場合のように総ページ数(3ページ)がページデータ変換部の総数(2個)を越えているような場合には、以下のプログラムに示すアルゴリズムを用いて各ページをページデータ変換部に割り当てるようにする。
【0018】
Figure 0003787907
Figure 0003787907
【0019】
上記のページデータ変換部の割り当てアルゴリズムを図3乃至図5のフローチャートを用いて詳細に説明する。各変数の初期値は、総ページ数M、ページデータ変換部の数N、出力時間間隔T(秒)、各ページiの予測処理時間TIME[i](秒)である。まず図3において、初めに各ページデータ変換部の初期化を行う(ステップS1)。ページデータ変換部の初期化を図5を用いて詳細に説明する。まずページデータ変換部の番号を表す変数jに1を代入し(ステップS100)、変数jが値Nを越えるまでloop1を実行する(ステップS101)。ここで値Nはページデータ変換部の数である。ステップS102で、j番のページデータ変換部の状態がアイドル状態にさせられる。j番のページデータ変換部の状態をCPU[j]として示し、CPU[j]=0はアイドル状態であることを示す。次にj=j+1として(ステップS103)loop1の先頭に戻ってステップS102において、次のページデータ変換部をアイドル状態にさせる。このようにして、jがNを越えるまでloop1を繰り返す。次に経過時間を知るための変数STを0にして(ステップS105)ページデータ変換部の初期化をするloop1を終了する。
【0020】
ステップS1でのページデータ変換部の初期化が終了すると、出力ページの番号を表す変数iに値Mを代入する(ステップS2)。ここで値Mは、出力すべき総ページ数を表す。次に、ページ数iが0になるまでloop2を実行する(ステップS3)。loop2では、まずページデータ変換部の番号を表す変数jをj=1としておく(ステップS4)。そして、変数jがページデータ変換部の数Nを越えるまでloop2内のloop3を実行する(ステップS5)。次にステップS6において、j番のページデータ変換部の状態がアイドル状態か否かが判断される。
【0021】
ステップS6でj番のページデータ変換部がアイドル状態になっていない、つまりビジー状態であると判断されたら、変数jに1を加えてloop3の先頭に戻り、j>Nになるまで、アイドル状態のページデータ変換部を見つけて、後述するページの割り当て処理を行う(ステップS9〜ステップS11)。jの値がNを越えてloop3が終了した時点でアイドル状態のページデータ変換部が存在しなければ、loop2から抜けて(ステップS12)、ページデータ変換部にページを割り当てできなかった旨のメッセージ「”Can’t allocate!!”」を表示装置に出力して(ステップS22)、全ての処理を終了させる。
【0022】
ステップS6でj番のページデータ変換部がアイドル状態であると判断したら、CPU[j]にTIME[i]の値を代入する(ステップS9)。ここでTIME[i]には、負荷予測部4で計算された第iページの予測処理時間が格納されている。即ち、j番のページデータ変換部の状態CPU[j]に第iページの予測処理時間の値が代入されて、CPU[j]>0となり、j番のページデータ変換部がビジーになる。次に、PAGE[i]=jとする(ステップS10)。ここでPAGE[i]は、第iページをビットマップイメージに変換するページデータ変換部を表している。つまり、PAGE[i]=jは、第iページを変換するページデータ変換部としてj番のページデータ変換部に指定されたことを示している。次に、第iページの予測処理時間TIME[i]に経過時間STを加える(ステップS11)。
【0023】
このようにして、ステップS6でj番のページデータ変換部がアイドル状態であると判断されて第iページをページデータ変換部に割り当てることができたら、ステップS12でj>Nか否かが判断されるが、必ずj>NにならないのでステップS13に進む。ステップS13でページデータ変換部の番号を示す変数jの値を1にセットしてから、loop4をj>Nになるまで実行する(ステップS14)。loop4では、まずj番のページデータ変換部の状態CPU[j]の値から出力時間間隔Tを減じて(ステップS15)、CPU[j]の値が負になるか否かを判断する(ステップS16)。CPU[j]の値が負の場合はCPU[j]=0としてj番のページデータ変換部をアイドル状態にセットする(ステップS17)。この処理を1番からN番までの全てのページデータ変換部に対して行って、loop4を終了する(ステップS18)。
続いて、経過時間STに出力時間間隔Tの値を加え(ステップS19)、変数iの値を1減じて(ステップS20)、第(i−1)ページのデータを変換するページ変換部を割り当てるためにloop2の先頭に戻る(ステップS21)。
以上がページ割り当て部4で行われるページ割り当て処理のアルゴリズムである。
【0024】
次に、本実施の形態に基づき、ページデータ変換部にページを割り当てる処理を具体的に説明する。各変数の初期値は、総ページ数M=3、ページデータ変換部の数N=2、出力時間間隔T=1(秒)、各ページの予測処理時間TIME[1]=2(秒)、TIME[2]=1(秒)、TIME[3]=3(秒)である。
まずページデータ変換部の初期化が図3乃至図5のステップS1(ステップS100〜S105)で行われ、第1のページデータ変換部8の状態及び第2のページデータ変換部10の状態はCPU[1]=0、CPU[2]=0となって、双方ともアイドル状態にされる。
【0025】
ステップS1でのページデータ変換部の初期化が終了すると、出力ページの番号を表す変数iに、総ページ数M=3を代入する(ステップS2)。この操作はステップ5のloop3で変換すべき3ページのデータに対して第3ページから第1ページへ、逆順にページデータ変換部へのページの割り当てを行わせるために行われる。
次に、loop3で第1のページデータ変換部(j=1とする)8がアイドル状態であるか否かが判断され(ステップS6)、第1のページデータ変換部8はアイドル状態であるから、第1のページデータ変換部8の状態を示すCPU[1]に第3ページの予測処理時間TIME[3]=3の値を代入する(ステップS9)。従って、CPU[1]>0となり、第1のページデータ変換部8がビジーになったことになる。次に、第3ページをビットマップイメージに変換するページデータ変換部を示すPAGE[3]=1とする(ステップS10)。つまり、第3ページを変換するページデータ変換部として、1番のページデータ変換部(第1のページデータ変換部8)が指定されたことを示している。次に、第3ページの予測処理時間TIME[3]に経過時間STを加える(ステップS11)。この時点ではST=0であり、第3ページを変換するに要する予測処理時間TIME[3]=3は変化しない。
【0026】
このようにしてステップS6で第1のページデータ変換部8で第3ページを変換することが決まったら、loop4で第1のページデータ変換部8の状態CPU[1]=3の値から出力時間間隔T=1を減じてCPU[1]=2とする。第2のページデータ変換部10の状態CPU[2]はCPU[2]=0のままである。
次に、経過時間ST=0に出力時間間隔T=1の値を加えてST=1とし(ステップS19)、続いてページ番号i=3から1を減じてi=2とし、loop2の先頭に戻る(ステップS20、S21)。
【0027】
次にi=2、即ち第2ページのデータをビットマップイメージに変換するページデータ変換部を割り当てる。loop3で第1のページデータ変換部(j=1)8がアイドル状態であるか否かが判断され(ステップS6)、第1のページデータ変換部8の状態はCPU[1]=2即ちビジー状態であるので、次の第2のページデータ変換部(j=2)10がアイドル状態であるか否かが判断される。第2のページデータ変換部10はアイドル状態であるので、CPU[2]に第2ページの予測処理時間TIME[2]=1の値を代入する(ステップS9)。従って、CPU[2]>0となり、第2のページデータ変換部10がビジーになる。次に、第2ページをビットマップイメージに変換するページデータ変換部を示すPAGE[2]=2とする(ステップS10)。つまり、第2ページを変換するページデータ変換部として、2番のページデータ変換部(第2のページデータ変換部10)が指定されたことを示している。次に、第2ページの予測処理時間TIME[2]=1に経過時間ST=1を加え、TIME[2]=2に変化させる(ステップS11)。
【0028】
このようにしてステップS6で第2のページデータ変換部10が第2ページを変換することが決まったら、loop4で第1のページデータ変換部8の状態CPU[1]=2の値から出力時間間隔T=1を減じてCPU[1]=1とし、第2のページデータ変換部10の状態CPU[2]=1から出力時間間隔T=1を減じてCPU[2]=0とする。
次に、経過時間ST=1には出力時間間隔T=1の値が加えられてST=2となる(ステップS20)、ページ番号i=2から1を減じてi=1としてloop2の先頭に戻る(ステップS20)。
【0029】
次にi=1、即ち第1ページのデータをビットマップイメージに変換するページデータ変換部を割り当てる。loop3で第1のページデータ変換部(j=1)8がアイドル状態であるか否かが判断され(ステップS6)、第1のページデータ変換部8の状態はCPU[1]=1即ちビジー状態であるので、次の第2のページデータ変換部(j=2)10がアイドル状態であるか否かが判断される。第2のページデータ変換部10はCPU[2]=0でアイドル状態であるので、CPU[2]に第1ページの予測処理時間TIME[1]=2の値を代入する(ステップS9)。従って、CPU[2]>0となり、第2のページデータ変換部10をビジーにさせる。次に、第1ページをビットマップイメージに変換するページデータ変換部を示すPAGE[1]を2にする(ステップS10)。つまり、第1ページを変換するページデータ変換部として、2番のページデータ変換部(第2のページデータ変換部10)が指定されたことを示している。次に、第1ページの予測処理時間TIME[1]=2に経過時間ST=2を加え、TIME[1]=4とする(ステップS11)。
【0030】
このようにしてステップS6で第2のページデータ変換部10が第1ページを変換することが決まったら、loop4で第1のページデータ変換部8の状態CPU[1]=1の値から出力時間間隔T=1を減じてCPU[1]=0とし、第2のページデータ変換部10の状態CPU[2]=2から出力時間間隔T=1を減じてCPU[2]=1とする。
次に、経過時間ST=2には出力時間間隔T=1の値が加えられてST=3となる(ステップS20)、ページ番号i=1から1を減じてi=0となりloop2から抜けて処理を終了する(ステップS20)。
【0031】
以上の処理の結果、
(1)TIME[1]=4、PAGE[1]=2
(2)TIME[2]=2、PAGE[2]=2
(3)TIME[3]=3、PAGE[3]=1
が得られる。
【0032】
ここで(1)は、第1ページを全ページの出力完了時刻の4秒前に、第2のページデータ変換部10により変換を開始させ、(2)第2ページを全ページの出力完了時刻の2秒前に、第2のページデータ変換部10により変換を開始させ、(3)第3ページを全ページの出力完了時刻の3秒前に、第1のページデータ変換部8により変換を開始させればよいことを示している。
【0033】
ページ割り当て部6では、上記の結果に従ったタイミングで各ページの変換処理を各ページデータ変換部8、10に依頼する。本実施の形態による具体例では、全ページの出力完了時刻の4秒前に第2のページデータ変換部10に第1ページのビットマップイメージへの変換処理を依頼し、3秒前に第1のページデータ変換部8に第3ページの変換処理を依頼し、2秒前に第2のページデータ変換部10に第2ページの変換処理を依頼する。
【0034】
こうすることにより、図6に示すように全ページの出力完了時刻の2秒前に第1ページが、1秒前に第2ページが、0秒前に第3ページがページデータからビットマップイメージに変換され、図示しない出力装置から第1ページから順に出力装置の処理速度に適した時間間隔で出力されるようになる。
【0035】
次に本発明の第2の実施の形態による電子印刷装置を図7を用いて説明する。
本実施の形態による電子印刷装置は、電子印刷のための各構成部材がネットワーク上に分散配置されている点に特徴を有している。第1の実施の形態と同様の機能を有するページ分離部2、負荷予測部4、及びページ割り当て部6を備えたジョブ制御部24がネットワーク20に接続されている。そして、第1のページデータ変換部26aから第Nのページデータ変換部26nまでのN個のページデータ変換部もネットワーク20上に接続されている。さらに、ページ記述言語で記述された複数のページデータが入力する入力装置22、及び複数のページデータ変換部で変換されたラスタデータが入力されて所定のページ順に所定のページ出力時間間隔でページ毎にビットマップイメージを印刷する印刷装置28もネットワーク20上に接続されている。
【0036】
入力装置22から入力されたページデータは、ネットワーク20を通じてジョブ制御部24のページ分離部2に送られる。ページ分離部2では、第1の実施の形態と同様に複数のページからなるページデータをページ毎に独立して処理できるように分離する。分離された各ページのデータは、負荷予測部4で描画処理に要する予測処理時間が付加され、ページ割り当て部6で各ページをどのページデータ変換部26でどのタイミングで変換を開始させるかを決定する。ページ割り当て部6は、決定したタイミングに従って、各ページのページデータのラスタデータへの変換を割り当てたページデータ変換部26に依頼する。
【0037】
各ページデータ変換部26は、依頼されたページのページデータをラスタデータに変換してネットワーク20を通じて印刷装置28に送出する。結果として印刷装置28は、印刷装置28の有する所定のページ出力時間間隔に応じて複数のページデータ変換部から順次ビットマップイメージを受け取り、ページ順に印刷を行うことができる。
このように、本実施の形態によれば、ネットワークを通じて多数個のページデータ変換部を用いて効率よくページデータをラスタデータに変換し、印刷装置の所定のページ出力時間間隔でページ順にビットマップイメージを出力することができるようになる。
【0038】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、ページ記述言語で記述されたイメージを複数のページデータ変換手段でラスタデータに変換して出力する際に、出力装置が所定の出力順序で且つ出力装置に応じた所定の出力時間間隔でページイメージを出力させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電子印刷装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における電子印刷装置の動作を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における電子印刷装置の動作を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における電子印刷装置の動作を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における電子印刷装置の動作を説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における電子印刷装置による印刷のタイムチャートを示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における電子印刷装置の構成を示す図である。
【図8】従来の電子印刷装置による印刷のタイムチャートを示す図である。
【符号の説明】
2 ページ分離部
4 負荷予測部
6 ページ割り当て部
8 第1のページデータ変換部
10 第2のページデータ変換部
20 ネットワーク
22 入力装置
24 ジョブ制御部
26 ページデータ変換部
28 印刷装置

Claims (3)

  1. ページ記述言語で記述された複数のページからなるページデータ列をページ毎の複数のページデータに分離するページ分離手段と、前記複数のページデータをそれぞれラスタデータに変換する複数のページデータ変換手段と、変換された前記ラスタデータに基づいてページイメージを印刷する印刷手段とを有する電子印刷装置であって、
    前記複数のページデータの各々をラスタデータに変換処理するのに要する時間を予測する予測処理時間を計算する負荷予測手段と、
    前記印刷手段から前記ページイメージを出力する時点より前記予測処理時間だけ以前の時刻となるように、前記変換処理を開始させる変換処理開始時刻をページ毎に決定し、第1ページから順に且つ前記印刷手段の処理速度に適した出力時間間隔で前記ページイメージが印刷されるように、前記予測処理時間と前記出力時間間隔とを用いて前記複数のページデータ変換手段の状態を変化させ、前記複数のページデータの各々をアイドル状態の前記複数のページデータ変換手段に割り当てるページ割り当て手段と
    を有することを特徴とする電子印刷装置。
  2. 請求項1記載の電子印刷装置において、
    前記ページ分離手段、前記負荷予測手段、及び前記ページ割り当て手段は、ネットワーク手段を介して前記複数のページデータ変換手段及び前記印刷手段に接続されていることを特徴とする電子印刷装置
  3. ページ記述言語で記述された複数のページからなるページデータ列をページ毎の複数のページデータに分離し、前記複数のページデータをそれぞれラスタデータに変換する複数のページデータ変換手段で変換し、変換された前記ラスタデータに基づいてページイメージを印刷する電子印刷方法であって、
    前記複数のページデータの各々をラスタデータに変換処理するのに要する時間を予測する予測処理時間を計算し、
    前記印刷手段から前記ページイメージを出力する時点より前記予測処理時間だけ以前の時刻となるように、前記変換処理を開始させる変換処理開始時刻をページ毎に決定し、
    第1ページから順に且つ前記印刷手段の処理速度に適した出力時間間隔で前記ページイメージが印刷されるように、前記予測処理時間と前記出力時間間隔とを用いて前記複数のページデータ変換手段の状態を変化させ、前記複数のページデータの各々をアイドル状態の前記複数のページデータ変換手段に割り当てること
    を特徴とする電子印刷方法。
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