JPH1040041A - 印刷処理装置 - Google Patents

印刷処理装置

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JPH1040041A
JPH1040041A JP8194316A JP19431696A JPH1040041A JP H1040041 A JPH1040041 A JP H1040041A JP 8194316 A JP8194316 A JP 8194316A JP 19431696 A JP19431696 A JP 19431696A JP H1040041 A JPH1040041 A JP H1040041A
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load
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JP8194316A
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Inventor
Koji Adachi
康二 足立
Hiroshi Ishikawa
宏 石川
Yoshinori Wada
義則 和田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の演算処理装置をネットワークにより疎
結合した印刷処理装置において、効率的なラスタライズ
処理とローカル・ユーザの演算処理資源確保とを両立で
きるようにする。 【解決手段】 印刷ジョブ分割手段7は印刷ジョブをフ
ラグメントに分割する。フラグメント処理負荷評価手段
8が各フラグメントにつきラスタライズ処理の負荷を評
価し、フラグメント処理順変更手段9が負荷評価結果に
基づきフラグメントの処理順序を変更する。処理資源負
荷検出手段6が演算処理装置1等の負荷を検出し、演算
処理装置選択手段10がフラグメント処理順変更手段9
において整列されたフラグメント順に最も早く処理可能
な演算処理装置を割当て、また負荷に応じてラスタライ
ズ処理のタイムシェアリング・ユーザ優先順位を設定す
る。優先順位の設定よりラスタライズの分散処理とユー
ザのローカル資源利用確保とが調和される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ページ記述言語等
で記述された印刷情報を処理して印刷する印刷処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式、インクジェット方式など
の高速デジタル印刷に適した印刷装置の開発に伴い、従
来のテキスト情報中心の印刷から脱皮した、ラスター画
像、グラフィックス、テキストなどを同様に取り扱い、
テキスト・グラフィックス等の拡大、回転、変形などが
自由に制御できる”ページ記述言語”を用いる印刷制御
方式が一般に普及してきた。1980年代に様々なペー
ジ記述言語が開発され、その代表例がPostScri
pt(米国ポストスクリプト、Adobe Syste
ms社商標)と、Interpress(インタープレ
ス、米国Xerox社商標)であるが、様々なプリンタ
に多くのページ記述言語が用いられている。
【0003】従来のページ記述言語処理印刷装置では、
印刷装置の中央処理装置(CPU)で逐次的に解釈を行
い、印刷装置のプリンタ装置で印字動作を実行すること
が行われていた。その一例として、特開平1−1883
74号公報にはコンピュータから送られてくる印字のた
めのプログラム(以下印刷ジョブという)を受け付け、
記憶する記憶装置と、その印刷ジョブを逐次的に解釈す
る演算処理装置と、この解釈された印刷ジョブに従い印
字動作をする印刷装置を設け、コンピュータから印刷装
置へ印刷ジョブが一旦伝送された後は、印刷装置側で印
刷ジョブを翻訳し印字動作を行うことによりコンピュー
タの負荷を減らし、システム全体の処理速度を向上させ
ることが記載されている。しかしながら、ページ記述言
語から印刷画素への変換(以下、ラスタライズ処理と呼
ぶ。)をソフトウェアで実現する場合、多大な処理時間
がかかることが知られている。さらに、近年の高画質
化、カラー化の要求に対して、演算処理装置に今後ます
ます多くの負荷がかかることが懸念されている。
【0004】そこで印刷ジョブを高速に処理するために
いくつかの技術が提案されており、本発明に関連する従
来例として、PCT国際出願公開明細書WO91/15
831、特開平6−168087号公報には、複数の演
算処理装置をネットワークにより疎結合し、並列的に印
刷ジョブの解釈実行を行うネットワーク分散による印刷
処理装置が記載されている。
【0005】ところで、上記したような複数の演算処理
装置をネットワークにより疎結合し並列的に印刷ジョブ
の解釈実行を行う印刷処理装置では、印刷ジョブを合理
的に分割し効率的な処理を行う必要があると同時に、複
数の演算処理装置それぞれをローカルに使用しているユ
ーザーが作業をするための演算処理資源を十分に確保す
ることが重要である。
【0006】PCT国際出願公開明細書WO91/15
831に記載されている印刷処理装置では、複数の演算
処理装置に対して印刷ジョブを相互に重なり合いを生じ
ていない図形群あるいは図形グループに分割し、複数の
演算処理装置にラスタライズ処理を行わせるよう構成さ
れている。更に、同公報においてはローカル・ユーザー
が作業をするための演算処理資源を確保するため、印刷
ジョブをできるだけ小さい処理単位に分割し、分割され
た処理単位のラスタライズ処理終了毎に演算処理装置の
負荷を調べ直し、次の分割ジョブを配分するよう記載さ
れている。
【0007】しかしながら、上述したようなページ記述
言語で記述された印刷ジョブに関しては、効率的に処理
するためにはそれほど分割数を上げられないという問題
がある。例えば、テキストデータはフォントの展開を効
率的にするために、細かくテキストデータを分割するよ
りフォントタイプ・フォントサイズが同一のものは一つ
の図形グループとして処理する方が効率的である。ま
た、グラフィックスデータに関しては、図形グループの
分割が矩形領域分割であるため、細かく分割すればする
ほど、ラスタライズ処理後の合成処理に演算処理資源を
費やすことになる。さらに、最も著名なページ記述言語
であるポストスクリプトでは、ラスタライズ処理を効率
的に行うなうため、ハーフトーン、イメージ、フォー
ム、パターン等に関して辞書情報として登録し、機能拡
張をする場合や同一処理を繰り返す場合は登録された辞
書情報を基づいて処理するよう構成されており、図形グ
ループへの分割に際しては必要な辞書情報を保持しなが
ら分割する必要がある。さらに分割数を大きくするとい
うことは、それらを管理するためのオーバーヘッドを大
きくすることになり、演算処理資源が有効に利用されな
いことにもつながる。従って、効率的なラスタライズ処
理とローカル・ユーザーの演算処理資源確保を両立させ
るためには、PCT国際出願公開明細書WO91/15
831に記載されている印刷処理装置では不十分であ
る。
【0008】一方、特開平6−168087号公報に記
載されている印刷処理装置では、複数の演算処理装置に
対して印刷ジョブをページ単位に分割し、複数の演算処
理装置にラスタライズ処理を行わせるよう構成されてい
るものである。同公報においては、分散処理の効果は与
えられた印刷ジョブのページ数に大きく依存することに
なり、印刷ジョブのページ数が少ない場合、分散処理の
効果が十分に得られないことは明らかである。また、各
演算処理装置のローカル・ユーザーが作業をするための
演算処理資源確保に関する記載は行われていない。従っ
て、特開平6−168087号公報に記載された印刷処
理装置では、効率的なラスタライズ処理とローカル・ユ
ーザーの演算処理資源確保の2つの観点とも不十分であ
るのは明らかである。
【0009】さらに、他の演算処理装置から発行された
負荷の重い印刷ジョブの分散処理が行われている、ある
いは処理待ちのジョブが多数スプールされている場合、
自装置から負荷の軽い印刷ジョブが発行された場合、他
装置からの印刷ジョブの分散処理のため自装置の演算処
理資源を使用され、出力までの待ち時間が長くなるの
は、各演算処理装置のローカル・ユーザーにとって不合
理である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、係る従来技
術に鑑みてなされたものであり、従来技術における上記
問題を解決することを目的とするものである。即ち、本
発明は、複数の演算処理装置をネットワークにより疎結
合した印刷処理装置において、効率的なラスタライズ処
理とローカル・ユーザーの演算処理資源確保の両立をは
かるとともに、ローカル・ユーザーにとって不合理を感
じさせない柔軟な運用が可能な印刷処理装置を提供する
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、印刷ジョブを記述したソースファイル
から印刷のための画素情報を得るためのラスタライズ処
理をネットワークを介して疎結合された複数の演算処理
装置により行う印刷処理装置において、少なくとも印刷
ジョブを複数のフラグメントに分割しフラグメント群を
生成する印刷ジョブ分割手段と、疎結合された複数の演
算処理装置の負荷を検出する処理資源負荷検出手段と、
処理資源負荷検出手段に基づき、フラグメント単位のラ
スタライズ処理を行わせる演算処理装置を選択する演算
処理装置選択手段と、選択された演算処理装置へのフラ
グメントの転送及びラスタライズ処理終了の監視を行う
ラスタライズ処理管理手段とを備え、上記処理資源負荷
検出手段は、フラグメント群の処理開始時にラスタライ
ズ処理を分担する複数の演算処理装置の累積負荷を検出
し、上記演算処理装置選択手段は、累積負荷に基づきラ
スタライズ処理のプロセス優先順位を設定することを特
徴とする。また、そのラスタライズ処理のプロセス優先
順位は、当該演算処理装置のローカル・ユーザーのプロ
セスより低く設定されることを特徴とする。
【0012】また、上記印刷処理装置において、処理資
源負荷検出手段はフラグメント群の処理開始時には、ラ
スタライズ処理を分担する複数の演算処理装置から発行
された処理中の印刷ジョブの有無を検出し、ラスタライ
ズ処理の分担の可否を判定することを特徴とする。更
に、処理資源負荷検出手段はフラグメントに対するラス
タライズ処理を終了する毎に、当該演算処理装置から発
行された処理中の印刷ジョブの有無を検出し、当該演算
処理装置に対するラスタライズ処理の分担の可否を判定
することを特徴とする。
【0013】また、上記ラスタライズ処理管理手段はラ
スタライズ処理を分担する複数の演算処理装置に処理中
の印刷ジョブの有無を通知するために、フラグメント群
のラスタライズ処理開始時及びフラグメント群のラスタ
ライズ処理終了時には、それぞれフラグメント群処理開
始情報及びフラグメント群処理終了情報を出力すること
を特徴とする。
【0014】ここで、上記印刷ジョブ分割手段、処理資
源負荷検出手段、演算処理装置選択手段及びラスタライ
ズ処理管理手段は、複数の演算処理装置にソフトウェア
として実装されるものであり、例えば複数の演算処理装
置のそれぞれが印刷ジョブを生成するクライアント装置
となった時動作されるものである。
【0015】尚、ここで印刷ジョブのフラグメントは、
ラスタライズ処理をする上で他のいずれの一連の描画コ
マンドのラスタライズ処理と独立に処理可能な一連の描
画コマンドのことである。
【0016】上記構成の印刷処理装置によれば、ネット
ワークを介して接続された複数の演算処理装置の一つが
クライアント装置となり、文書作成プログラム等により
ページ記述言語等で記述された印刷ジョブを生成する。
続いて、クライアント装置あるいは印刷ジョブが転送さ
れた演算処理装置においてソフトウェアとして実装され
ている印刷ジョブ分割手段、処理資源負荷検出手段、演
算処理装置選択手段及びラスタライズ処理管理手段を起
動する。
【0017】印刷ジョブ分割手段に入力された印刷ジョ
ブは、テキスト、グラフィックス、ラスター画像のオブ
ジェクト別に、且つ上記したように他のいずれの一連の
描画コマンドとも独立に処理可能な一連の描画コマンド
である複数のフラグメントに分割される。印刷ジョブ分
割手段で分割された複数のフラグメントは、効率的な処
理を行うため前処理が施される。ここで前処理の例とし
ては、各フラグメントに対するラスタライズ処理のため
の負荷を評価するフラグメント処理負荷評価処理及びラ
スタライズ処理負荷評価に基づきフラグメント群の処理
順序を変更するフラグメント処理順変更処理がある。
【0018】前処理が施されたフラグメント群は、次段
の演算処理装置選択手段に送られる。一方、処理資源負
荷検出手段では、印刷ジョブ分割開始と同時に、各演算
処理装置の負荷データ収集する。ここで負荷データは、
例えば各演算処理装置の一定時間前からの累積負荷デー
タ、検出時の直前の負荷データである。また、処理資源
負荷検出手段では予め各演算処理装置の処理資源に関す
るデータは登録されている。更に、処理資源負荷検出手
段は他の演算処理装置から発行された印刷ジョブの処理
情報を収集する。
【0019】演算処理装置選択手段は、前処理が施され
たフラグメント群に順次演算処理装置を割り付けるもの
である。処理資源負荷検出手段では、まず検出時の直前
の負荷データ及び他の演算処理装置から発行された印刷
ジョブの処理情報に基づき、フラグメント処理を分担す
る演算処理装置を決定する。次に、フラグメント処理を
分担する演算処理装置の累積負荷データにより、当該演
算処理装置の処理資源の利用性能を評価した後、当該フ
ラグメントを最も早く処理可能な演算処理装置を選択す
る。更に、当該演算処理装置におけるフラグメント処理
の実行に関して、上記累積負荷データに基づいてプロセ
ス優先順位を当該演算処理装置のローカル・ユーザーの
プロセスより低く設定する。
【0020】ラスタライズ処理する演算処理装置が選択
されたフラグメントはラスタライズ処理管理手段を介し
て、選択された演算処理装置へのフラグメントの転送及
びラスタライズ処理終了の監視が行われる。また、ラス
タライズ処理管理手段は、自装置から発行された処理中
の印刷ジョブの有無を予め登録された複数の演算処理装
置に通知するために、フラグメント群処理開始情報及び
フラグメント群処理終了情報を出力する。
【0021】本印刷処理装置では、上記プロセスを印刷
ジョブの全フラグメントの処理が終了するまで繰り返
す。また、全フラグメントの終了までの繰り返しにおい
て、処理資源負荷検出手段は各フラグメントに対するラ
スタライズ処理を終了する毎に、当該演算処理装置が発
行した処理中の印刷ジョブの有無を検出し、当該演算処
理装置でのラスタライズ処理の継続の可否を判定する。
【0022】従って、本発明の印刷処理装置では、従来
技術(PCT国際出願公開明細書WO91/1583
1)の単純にフラグメントを演算処理装置に割当てる方
式に比較して、フラグメントの処理内容に適した演算処
理装置を選択することが可能となるとともに、ローカル
・ユーザーの使用頻度に応じた演算処理資源を確保する
ことが可能となる。特に、他装置からの印刷ジョブの分
散処理のため、自装置から発行した軽い印刷ジョブの出
力が遅れるような不合理を回避することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
例についてに説明する。図1に本実施例の印刷処理装置
の構成例を示す。同図において、本実施例の印刷処理装
置は、演算処理装置1,1’,1’’・・・と、ネット
ワーク3を介して接続された印刷装置2から構成された
ものである。
【0024】演算処理装置1,1’,1’’・・・は、
ワークステーションやパーソナルコンピュータ等からな
るものであり、本発明に関連して、演算処理装置1,
1’,1’’・・・の内少なくとも1台は文書作成プロ
グラム4を備えたものである。以下、本実施例におい
て、文書作成プログラム4を備え、印刷ジョブ5を作成
する演算処理装置1をクライアント装置1と呼ぶ。本実
施例の印刷ジョブ5は、例えばポストスクリプトで記述
されたものであるが、インタープレス等の他のページ記
述言語、あるいはGDI(Graphics Devi
ce Interface、米国 マイクロソフト社商
標)、Quick Draw(米国 アップル社商標)
等のグラフィックコマンドであってもよい。また、本実
施例の演算処理装置は、例えばサン・マイクロシステム
ズ社(米国)製のワークステーションであり、そのオペ
ーレーティング・システムはサン・ソフト社(米国)が
開発したSolaris2.xである。
【0025】クライアント装置1は、図1に示すよう
に、文書作成プログラム4の他、処理資源負荷検出手段
6と、印刷ジョブ分割手段7と、フラグメント処理負荷
評価手段8と、フラグメント処理順変更手段9と、演算
処理装置選択手段10と、ラスタライズ処理管理手段1
1と、送受信手段12と、ラスタライズ処理手段13と
から構成されている。ここで、上記フラグメント処理負
荷評価手段8、フラグメント処理順変更手段9は、本実
施例において印刷ジョブ全体のラスタライズ処理を効率
的に行うため、備えられているものである。また、処理
資源負荷検出手段6からラスタライズ処理手段13は、
いずれもソフトウェアとして実装され、クライアント装
置1のCPUを使って実行されるものである。また、図
1において第2の演算処理装置1’から第nの演算処理
装置1’’’’は、クライアント装置1と同様のソフト
ウェア群を全て実装していなくても良いが、少なくとも
ラスタライズ処理手段13は実装されている。また、図
1の構成とは異なって、処理資源負荷検出手段6、印刷
ジョブ分割手段7、フラグメント処理負荷評価手段8、
フラグメント処理順変更手段9、演算処理装置選択手段
10、ラスタライズ処理管理手段11のソフトウェア群
が特定の演算処理装置に備えられており、クライアント
装置1で作成された印刷ジョブが特定の演算処理装置に
転送されラスタライズ処理されるような構成でも良い。
【0026】印刷装置2は、少なくとも送受信手段と、
ラスタライズ処理された画像データを回収する回収処理
手段と、記録紙に印字を行うプリンタ装置とで構成され
ているが、ラスタライズ処理の一部を分担するためのラ
スタライズ処理手段が備えられていてもよい。上記回収
処理手段等のソフトウェア及びハードウェアは、演算処
理装置と同様サン・マイクロシステムズ社(米国)製の
ワークステーション上に実装されている。また、プリン
タ装置は、例えばCMYK(シアン、マゼンタ、イエロ
ー、黒)カラーの1色毎に露光、現像、転写を繰り返す
ことによりフルカラー画像を出力することができるレー
ザ走査式の電子写真方式を用いたカラーページプリンタ
である。その性能は、例えば記録サイズA3、解像度6
00dpi(dot per inch)、階調各色8
ビットである。
【0027】また、本実施例のネットワーク3は大量の
印刷画素情報を転送するため高速のFDDI(Fibe
r Distributed Data Interf
ace)ネットワークが使用されており、送受信手段1
2はFDDIネットワークに対応している。各演算装置
間及び印刷装置間の通信には、TCP/IP(Tran
smission Control Protocol
/InternetProtocol)プロトコルが使
用されている。
【0028】図1に示す印刷処理装置における印刷に関
するデータの流れを簡単に説明する。まず、文書作成プ
ログラム4で作成された印刷ジョブ5は、印刷ジョブ分
割手段7において複数のフラグメントに分割される。分
割されたフラグメントは、フラグメント処理負荷評価手
段8において各フラグメントに対するラスタライズ処理
のための負荷が評価され、フラグメント処理順変更手段
9において負荷評価結果に基づき、フラグメントの処理
順序が印刷ジョブが生成された順から実際にラスタライ
ズ処理を実施する順に変更される。
【0029】一方、印刷ジョブの分割と並行して処理資
源負荷検出手段6により、予め登録されたラスタライズ
処理を分担する複数の演算処理装置1,1’,1’’・
・・の累積負荷、直前負荷、当該演算処理装置から発行
された処理中の印刷ジョブの有無が検出されている。処
理資源負荷検出手段6では、直前負荷、処理中の印刷ジ
ョブの有無に基づきラスタライズ処理を分担させる演算
処理装置を決定する。演算処理装置選択手段10では、
ラスタライズ処理を分担させる演算処理装置の中から累
積負荷を考慮して、フラグメント処理順変更手段9にお
いて整列されたフラグメント順に各フラグメントが最も
早く処理可能な演算処理装置が割当てられる。また、同
時に当該演算処理装置におけるラスタライズ処理のタイ
ムシェアリング・ユーザー優先順位が決められる。
【0030】演算処理装置の割当て及び当該演算処理装
置におけるタイムシェアリング・ユーザー優先順位が決
定したフラグメントは、ラスタライズ処理管理手段11
により、当該演算処理装置に転送するとともに、処理状
況が監視される。また、ラスタライズ処理管理手段11
は当該演算処理装置から発行された処理中の印刷ジョブ
の有無を他の演算処理装置に通知するため、フラグメン
ト群のラスタライズ処理開始時及びフラグメント群のラ
スタライズ処理終了時には、それぞれ予め登録されたラ
スタライズ処理を分担する複数の演算処理装置にフラグ
メント群処理開始情報及びフラグメント群処理終了情報
を出力する。処理資源負荷検出手段はフラグメントに対
するラスタライズ処理を終了する毎に、当該演算処理装
置から発行された処理中の印刷ジョブの有無及び直前負
荷を検出し、当該演算処理装置に対するラスタライズ処
理の分担の継続可否を判定する。
【0031】全てのフラグメントのラスタライズ処理が
終了した後、印刷装置は、ラスタライズ処理された各フ
ラグメントに対応する画像データを回収し、ページデー
タとして合成し、印刷装置内のプリンタ装置で出力す
る。
【0032】以上、本実施例の構成要素の概略について
記述した。以下、本発明の主要部の詳細について説明す
る。
【0033】図2に本実施例の処理資源負荷検出手段6
のブロック図を示す。処理資源負荷検出手段6は、演算
処理装置負荷検出部21、演算処理装置情報データベー
ス22、印刷装置情報検出部23、印刷装置情報データ
ベース24とから構成される。
【0034】演算処理装置情報データベース22は、ネ
ットワークに接続された多数の演算処理装置の中から印
刷ジョブのラスタライズ処理を協調して行う複数の演算
処理装置のラスタライズ処理資源に関するデータベース
であり、システム立ち上げに予め登録されるものであ
る。演算処理装置負荷検出部21は、印刷ジョブのフラ
グメントの配分処理に先だって、演算処理装置情報デー
タベース22に予め登録された複数の演算処理装置の負
荷状況を検出し、フラグメントの配分が可能な演算処理
装置を決定するものである。本実施例では、演算処理装
置の負荷状況は、累積負荷、直前負荷、当該演算処理装
置から発行された処理中の印刷ジョブの有無、磁気ディ
スク空き容量について検出する。本実施例では、上記演
算処理装置の累積負荷は本実施例のSolaris2.
x オペレーティングシステムのrupコマンドを用い
て測定される過去15分間にカーネルの実行キューにあ
るプロセスの平均数とする。また、累積負荷に対する直
前負荷は、rupコマンドを用いて測定される過去1分
間にカーネルの実行キューにあるプロセスの平均数とす
る。
【0035】また、各演算処理装置から発行された処理
中の印刷ジョブの有無は、各演算処理装置のラスタライ
ズ処理管理手段11への印刷ジョブ処理中確認要求に対
する印刷ジョブ処理中有無情報によって登録する。自装
置より後に発行された印刷ジョブの有無に関しては、当
該演算処理装置のラスタライズ処理管理手段11がフラ
グメント群のラスタライズ処理開始時及びフラグメント
群のラスタライズ処理終了時に出力するフラグメント群
処理開始情報及びフラグメント群処理終了情報より検出
される。一方、演算処理装置の磁気ディスク空き容量
は、各演算処理装置においてdfコマンドを用いて測定
される。
【0036】本実施例では、フラグメントの配分が可能
な演算処理装置を決定する条件は、各演算処理装置の直
前負荷及び他の演算処理装置から発行された処理中の印
刷ジョブの有無である。本実施例では、フラグメントの
配分が可能な演算処理装置の直前負荷条件(過去1分間
のプロセス平均数)は、0.5以下としている。通常、
演算処理装置はプロセス平均数が0.1以下であること
が多く、ほとんどのケースにおいて利用可能である。ま
た、上記条件はこれに固定されるものでなく、複数の演
算処理装置の処理状況により適宜変更可能である。さら
に、プロセス平均数が0.5から1.0の演算処理装置
に関しては、印刷ジョブのラスタライズ終了まで定期的
に直前負荷の検出を行い、ラスタライズ処理可/不可の
検出を行う。また、他の演算処理装置から発行された処
理中の印刷ジョブが有る場合ラスタライズ処理資源の奪
い合いを避けるため、先に発行されたジョブを優先し自
装置のみでラスタライズ処理を行う。他の演算処理装置
から発行された処理中の印刷ジョブが有る場合も同様
に、自装置の印刷ジョブ全体のラスタライズ終了まで、
処理中の印刷ジョブの終了を検出を行い、他の演算処理
装置の利用の可/不可の検出を行う。図3に演算処理装
置負荷検出部21におけるフラグメント配分可能な演算
処理装置決定のためのフローチャートを示す。
【0037】図3に示すように、累積負荷、直前負荷、
処理中の印刷ジョブ、磁気ディスクの空き容量が検出さ
れる(S10)。処理中の先行ジョブがない場合には、
演算処理装置の直前の負荷lが0.5未満かどうかが判
別され(S11)、0.5未満の場合には演算処理装置
にフラグメントが配分される(S12、S13)。その
後、フラグメントの処理終了が検出されると、割り当て
られていないフラグメントがあるかどうかを判別する
(S14、S15)。割り当てられていないフラグメン
トがない場合には処理を終了する。割り当てられていな
いフラグメントがある場合には先行ジョブ検出ステップ
S17または演算処理の直前負荷lの定期的な検出のス
テップS18に移行する。
【0038】またステップS11において、処理中の先
行ジョブがあると判断された場合には自装置にのみフラ
グメントを配分し(S16)、先行ジョブ終了検出のス
テップS17に移行する。ステップS17で先行ジョブ
の終了が検出されると、ステップS12に移行する。
【0039】また、ステップS12において、演算処理
の直前負荷lが0.5以上と判断された場合にはステッ
プS18に移行し、ステップS18において直前負荷l
が0.5未満になったと判断されたときにステップS1
3に移行する。以上のようにしてフラグメント配分可能
な演算処理装置が決定される。
【0040】印刷装置情報データベース24は、ネット
ワークに接続された少なくとも1つの資源情報に関する
データベースであり、演算処理装置情報データベース2
2同様、システム立ち上げに予め登録されるものであ
る。印刷装置情報検出部23は、印刷ジョブの分割処理
に先だって、クライアントが指示した印刷装置のサービ
ス状態を検出するものである。もし、出力不能ならば、
出力不能をクライアントに通知し、代替印刷装置の表示
あるいは出力可能とするための回復処理等のサポートを
行う。印刷装置情報検出部23における印刷装置側のサ
ービス状態の検出は、Solaris2.x オペレー
ティングシステムのRCP(リモート・プロシジャ・コ
ール)を介して行われる。
【0041】図4に演算処理装置情報データベース22
の一例を示す。本実施例では、演算処理装置情報データ
ベース22には、演算処理装置のインターネットアドレ
ス、CPU処理速度[相対値]、登載RAMメモリサイ
ズ[MByte]、ネットワークデータ転送速度[Mb
it/sec]、累積負荷、直前負荷、処理中の印刷ジ
ョブ、磁気ディスク空き容量[MByte]、サービス
状態が登録されている。なお、上記ネットワークデータ
転送速度はネットワークの負荷(トラフィック)、各演
算装置の処理性能に依存するが、上記ネットワークデー
タ転送速度は各演算処理装置間毎のピークのデータ転送
速度を示している。また、ネットワークデータ転送速度
が”−”で示されている演算処理装置は、自装置である
ことを示している。図4では、各演算処理装置とも処理
中の印刷ジョブが無い例が示されており、直前負荷が
0.5以下の演算処理装置がラスタライズ処理可(サー
ビス状態1)になっている。図5に印刷装置情報データ
ベース24の一例を示す。印刷資源情報テーブルには、
印刷装置のインターネットアドレス、プリンタ装置の解
像度、データ形式、プリンタ装置に渡す色空間、片面・
両面、出力可能用紙サイズ/種類、後処理、サポート処
理、サービス状態が登録されている。
【0042】図6に印刷ジョブ分割手段7のブロック図
の一例を示す。印刷ジョブ分割手段7は、字句解析部3
1と、構文解析部32と、文書構造解析部33と、資源
従属性解析部34と、依存性解析部35と、フラグメン
ト生成部36とから構成されている。
【0043】字句解析部31は、印刷ジョブ5を予め定
められたページ記述言語(本実施例ではポストスクリプ
ト)のオペレーション・コマンド、及びそのコマンドの
実行に必要なオペランドの値として認識し、トークン列
として内部表現するものである。この字句解析の処理技
法については、例えば、Aho,A.,Sethi,
R.,and Ullman,J.D., Compi
lers−Principles,Technique
s, and Tools, Addison−Wes
ley, 1986に、有限状態機械を用いた解析技法
が紹介されている。
【0044】構文解析部32は、字句解析部において形
成された各トークンを文法にかなったトークンの並びと
して構文木(シンタックス・ツリー)に構成するもので
ある。一般に、ポストスクリプトのようなインタープリ
タ型ページ記述言語はスタックマシンにより逐次、解釈
実行なされるため、構文木の表現を別個に保持している
ことはないが、本発明においては、印刷ジョブを逐次実
行せず、印刷処理情報全体を考慮した最適化及びコマン
ド分割を行うため、印刷処理情報の基本として構文木を
表現しておく必要がある。以下、この構文解析手段にお
いて解析された構文木形式の印刷ジョブを特にコマンド
・シーケンスと呼ぶことにする。本実施例のポストスク
リプトに関するコマンド・シーケンスの具体的な記述は
『PostScriptリファレンス・マニュアル第2
版』(Adobe Systems著, 株式会社アス
キー発行, 1991)に詳細に記載されている。
【0045】印刷ジョブのコマンド・シーケンスとして
は、ページ数あるいは記録サイズ等の文書構成情報、解
像度あるいは両面出力等のプリンタに関連する情報、フ
ォントあるいはOPI(Open Prepress
Interface)サーバーなどのラスタライズ処理
のための資源情報、ラスタライズ処理に直接関連する描
画情報がある。また、描画情報のうち辞書情報として定
義される情報を含めて、文書構成情報、プリンタに関連
する情報、資源情報に関するコマンド・シーケンスを環
境コマンド・シーケンスと定義し、直接的な描画情報に
関するコマンド・シーケンスを描画コマンド・シーケン
スと定義している。さらに、ラスタライズ処理をする上
で必要な一連の環境コマンド・シーケンス群を環境コン
テンツと定義し、同一の環境コンテンツ条件で、且つ同
一タイプのラスタライズ処理が行われる一連の描画コマ
ンド・シーケンス群を描画コンテンツと定義している。
【0046】文書構造解析部33は、印刷ジョブのコマ
ンド・シーケンスから、上記環境コンテンツ及び描画コ
ンテンツを抽出するものである。図7に文書構造解析部
33より抽出された文書構造の概念図を示す。同図にお
いて、環境コンテンツ1は、例えば文書全体の文書構成
情報(全体ページ数,記録サイズ,出力解像度等)であ
り、環境コンテンツ2は、例えば第1ページ目を示す環
境情報であり、環境コンテンツ6は、例えば描画コンテ
ンツ1の描画のための環境情報(描画コンテンツ1が写
真データ等のラスター描画であれば、入力解像度,入力
色信号等)であり、環境コンテンツ3は、例えば第2ペ
ージ目を示す環境情報である。
【0047】資源従属性解析部34は、文書構造解析部
33で抽出されたページ単位の環境パラメータと描画コ
マンド・シーケンスの従属性を解析するものである。図
8に資源従属性解析の概念図を示す。図8において、各
描画コンテンツ毎にラスタライズ処理に必要な環境コン
テンツの従属性が表現されている。尚、環境コンテンツ
5下の環境コンテンツ7は図8の右図には記載されてい
ないものであるが、環境コンテンツ4の下の環境コンテ
ンツ7から継承されたことを示すものである。
【0048】依存性解析は、同一ページ内の空間的に独
立な画像グループの抽出及び画像グループ内の重なり関
係の解析である。図9に独立な画像グループ及び画像グ
ループ内の重なり関係のある文書の例を示す。同図にお
いて、描画コンテンツはラスタライズ処理のタイプが異
なる3つのグループに分けて表示されている。即ち、テ
キスト画像を示す描画コンテンツt、グラフィックス画
像を示す描画コンテンツg、写真等のラスター画像を示
す描画コンテンツpである。また、各描画コンテンツ・
グループには、理解を容易にするためグループ毎に連続
番号が添付されているが、コンテンツ・タイプによらな
い連続ナンバーでも良い。図9において、描画コンテン
ツim2及び描画コンテンツg2の画像グループと、他
の全ての描画コンテンツからなる画像グループとに分け
られる。図10に、図9の独立な画像グループ及び画像
グループ内の重なり関係を示す。図10において、矢印
の開始点ある描画コンテンツによって形成される画像の
上に、矢印の先にある描画コンテンツによって形成され
る画像が上書きされることを示している。依存性解析の
後、フラグメント生成部36において描画コンテンツ群
のフラグメントへの分割、フラグメント・タグの生成及
びタグ・テーブルの生成が行われる。フラグメント・タ
グは、各フラグメントをラスタライズ処理するために他
の演算処理装置に転送される時、その属性を示すものと
して各フラグメントに添付されるものである。また、タ
グ・テーブルはの同一ジョブのフラグメント集合及びフ
ラグメント間の空間的依存関係を示すテーブルであり、
ラスタライズ処理状況の管理やラスタライズ処理された
画像データの回収に使用されるものである。
【0049】図11にフラグメント・タグ、図12にタ
グ・テーブルの概念図の例を示す。図10においてフラ
グメント・タグは、識別子、タグ・テーブル識別子、ジ
ョブ発行装置アドレス、フラグメント割り付け先アドレ
ス、印刷装置アドレス、用紙サイズ識別子、ラスタライ
ズ処理負荷、ラスタライズ処理予測時間、データ転送予
測負荷、必要記憶量、タイムシャリング優先順位、同期
先フラグメント識別子、ジョブタイプ、配置情報、頁ナ
ンバーから構成されている。この内、ラスタライズ処理
負荷、ラスタライズ処理予測時間、データ転送予測負
荷、フラグメント割り付け先アドレス、必要記憶量、タ
イムシャリング優先順位は、後段の処理で決定される。
また、配置情報も各演算装置のラスタライズ処理後、付
加される。
【0050】また、図12においてタグ・テーブルは、
フラグメントの処理順序、一組の識別子、ジョブ識別
子、ジョブ発行装置アドレス、印刷装置アドレス、片面
・両面識別子、用紙種類識別子、用紙サイズ識別子、後
処理識別子、総頁数からなるヘッダーと、各フラグメン
ト毎のフラグメントに対応した同期先フラグメント識別
子、処理状態、フラグメント割り付け先アドレス、フラ
グメント処理予測時間、必要記憶量、ジョブタイプとか
ら構成されている。この内、処理順序、処理状態、フラ
グメント割り付け先アドレス、フラグメント処理予測時
間、必要記憶量は、後段の処理で決定される。フラグメ
ント生成部36でのフラグメントへの分割の後、フラグ
メント処理負荷評価手段8で各フラグメントに対する基
準処理資源に対する処理負荷(ラスタライズ処理負荷及
びデータ転送負荷)が算出される。
【0051】図13にフラグメント処理負荷評価手段8
のブロック図の一例を示す。同図において、フラグメン
ト処理負荷評価手段8は、データ転送負荷評価部41、
ラスター画像負荷予測部42、グラフィックス負荷予測
部43、テキスト負荷予測部44とから構成されてい
る。データ転送負荷評価部41は、各フラグメントのデ
ータ量を基準データ転送速度、例えば1MByte/s
ecで転送したした場合の負荷、即ち転送時間に対応す
るデータを評価するものである。通常、テキストデータ
及びグラフィックスデータに対するフラグメントのデー
タ量は数100KByte以下でデータ転送負荷は小数
点以下の小さな値である。一方、ラスター画像データに
対するフラグメントのデータ量は数MByteから数1
0MByteであり、ラスタライズ処理負荷に匹敵する
大きな負荷となる。一般的に、ラスター画像データに対
するフラグメントの処理は、データ転送負荷、ラスタラ
イズ処理負荷とも大きな負荷となる。
【0052】ラスター画像負荷予測部42は、描画コン
テンツ及び資源従属性情報に基づき、対応する環境コン
テンツからラスタライズ処理する画素数、入力色信号、
ラスタライズ処理する画像がOPIで他のファイルサー
バーを参照するかどうか、等のパラメータを抽出して、
負荷予測のための基準負荷テーブルを参照し、ラスタラ
イズ処理負荷が予測される。同様にグラフィックス負荷
予測部43は、各グラフィックス・オペレータのグラフ
ィック・パラメータを抽出して、グラフィックス・オペ
レータ毎の基準負荷評価ライブラリを参照し、ラスタラ
イズ処理負荷が予測される。また、テキスト負荷予測部
44は、ラスタライズ処理するフォントサイズ、フォン
ト数等のパラメータを抽出して、負荷予測のための基準
負荷テーブルを参照し、ラスタライズ処理負荷が予測さ
れる。また、ここで負荷予測に用いた基準負荷テーブ
ル、基準負荷評価ライブラリは、基準プロセッサに対す
る処理時間を示すものである。実際の演算処理装置にお
けるラスタライズ処理時間は、演算処理装置選択手段1
0において、各演算処理装置のCPU速度性能によって
決定される。また、負荷予測部42,43,44では、
処理負荷予測と同時にパラメータ解析により、描画コン
テンツ毎のラスタライズ処理に必要記憶量が予測され
る。以上の結果は、フラグメント・タグ及びタグ・テー
ブルに付加される。
【0053】次にフラグメント処理順変更手段9では、
上記フラグメント処理負荷評価手段8の負荷評価結果に
対して(1)式のフラグメント処理負荷が算出され、印
刷ジョブのコマンドが記述されている順序から、フラグ
メント処理負荷の大きい順に各フラグメントの処理順が
変更され、タグ・テーブルに付加される。
【0054】
【数1】 フラグメント処理負荷=ラスタライズ処理負荷+A*データ転送負荷 (1) (1)式においてAはラスタライズ処理負荷とデータ転
送負荷の重みを調整する係数であり、基準データ転送速
度を平均的なデータ転送速とする場合通常1であるが、
ネットワークの負荷が重いシステムでは1以上の値を設
定する。なお、ここで、各フラグメントの処理順を変更
できるのは、印刷ジョブが各フラグメントの上下の依存
関係を保持していれば処理が独立なフラグメントに分割
できる性質を持つためであり、各分割モジュール間でデ
ータの依存関係のある一般的な数値計算と異なる性質を
利用しているためである。このフラグメント処理順変更
手段9の結果、処理の重いが最後に処理され、全体の処
理の律速となることを確実に防ぐことができる。更に、
次段の演算処理装置選択手段10において、最も処理負
荷の重いフラグメントに、最も性能の高い演算処理装置
を割当てることが可能となり、印刷ジョブ全体の処理を
効率的に行うことができる。
【0055】演算処理装置選択手段10は、処理資源負
荷検出手段6で決定されたラスタライズ処理の分担可能
な演算処理装置に、フラグメント処理順変更手段9にお
いて決定された処理順に各フラグメントを割当てるもの
である。各フラグメントの演算処理装置への割当ては、
各演算処理装置毎にラスタライズ処理負荷とデータ転送
負荷の処理時間が評価され、当該フラグメントに対し最
も処理時間が短くなる演算処理装置が割当てられる。ま
た、通常フラグメント数より分担可能な演算処理装置の
数の方が少ないため、演算処理装置の数を超えるフラグ
メントは、各演算処理装置出のラスタライズ処理が終了
した後、順に割当てが行われる。
【0056】本発明では、各演算処理装置のラスタライ
ズ処理負荷予測について、処理資源負荷検出手段6で検
出された累積負荷に基づき各演算処理装置のCPU処理
速度に重み付けをし、累積負荷が大きい演算処理装置に
関しては、CPU処理速度に重み係数を乗算した処理速
度を仮定して負荷予測を行っている。さらに、本発明で
は各演算処理装置でのラスタライズ処理の実行に関して
は、上記CPU処理速度に重み付けに対応してタイムシ
ェアリング・ユーザー優先順位をローカル・ユーザーの
プロセスより低下させて実行させるように設定してい
る。これは、過去の負荷が大きい演算処理装置ほど将来
の負荷も大きいという一般的な経験則に基づき、ローカ
ル・ユーザーを保護するための処理である。従って、本
発明のシステムにおいては、当該演算処理装置において
ローカル・ユーザーのプロセスが累積負荷より少なけれ
ばラスタライズ処理負荷予測より早く終了し、逆に当該
演算処理装置においてローカル・ユーザーのプロセスが
累積負荷より多ければラスタライズ処理負荷予測より遅
く終了するが、ネットワークで接続された複数の演算処
理資源を最大限利用することに代わりはない。本実施例
のオペレーティングシステムSolaris2.xにお
いて、タイムシェアリング・ユーザー優先順位は、pr
iocntlシステム・コールで設定可能であり、ディ
フォルトでタイムシェアリング・ユーザー優先順位の範
囲は−60から60である。通常ローカル・ユーザーの
プロセスは優先順位0で実行されており、自装置以外の
演算処理装置のラスタライズ処理は累積負荷に応じて0
よりも小さい値で実行される。
【0057】図14に演算処理装置選択手段10におけ
る処理のフローチャートを示す。図14において、まず
演算処理装置情報データベース22より印刷ジョブのラ
スタライズ処理に利用可能な演算処理装置の有無が検出
される(S20)。少なくとも1台以上の利用可能な演
算処理装置があれば、フラグメント処理順変更手段9に
おいて決定された処理順の最上位のフラグメントについ
て、各演算処理装置の累積負荷に基づき演算処理装置毎
の処理時間が評価される(S21)。もし、利用可能な
演算処理装置が無ければ、処理資源負荷検出手段7にお
ける”処理中の演算処理装置終了待ちあるいは処理不可
装置の処理可待ち”のプロセス待ちになり、利用可能な
演算処理装置が現れるまで待つ(S24)。次に、各演
算処理装置毎の処理時間予測の中から最も処理時間が短
くなる演算処理装置を選択するとともに、当該演算処理
装置の累積負荷に基づきタイムシェアリング・ユーザー
優先順位を当該フラグメントのフラグメント・タグに設
定する(S22)。引き続いて、未割当てのフラグメン
トの有無をチェックし、未割当てのフラグメントが残っ
ていれば、図14の最初に戻り同様のプロセスが繰り返
される(S23)。
【0058】図15に処理時間評価及び演算処理装置選
択の様子を示す。図15は、フラグメント数10、初期
的に利用可能な演算処理装置数は4の例である。同図に
おいて、演算処理装置Aのネットワーク転送速度が”
−”になっているのは、装置Aが自装置、即ちジョブを
発行したクライアント装置であることを示している。ま
た、同図のデータ転送負荷算出における基準データ転送
速度は1MByte/secとして算出されており、且
つ100KByteより小さいデータ転送負荷は全て
0.1(Unit)と表示している。また各演算処理装
置及び各フラグメントともRAM容量、磁気デイスク空
き容量等に関しては記載されていないが、ラスタライズ
処理するための資源は十分に備えられていると仮定して
いる。図15の例において、本発明に関連する各演算処
理装置の累積負荷に基づくCPU処理速度の重み付け及
びタイムシェアリング・ユーザー優先順位は表1のよう
に設定されている。但し、ジョブを発行したクライアン
ト装置Aでは、引き続いてフラグメントの転送、ラスタ
ライズ処理の管理等のプロセスを走らせる必要があるた
め、CPU処理速度の重み付け係数0.5としている。
また、当然ながらタイムシェアリング・ユーザー優先順
位はデイフォルト値0のままである。尚、表1の設定は
経験則に基づく設定であり、本発明はこれに制限される
ものではない。また、本実施例ではCPU処理速度のみ
について累積負荷を考慮に入れているが、CPU処理速
度に関連したネットワーク転送速度についても、特に負
荷の大きいラスター画像データについては重み付け係数
を考慮に入れるのが望ましい。
【表1】
【0059】図15において示すように、最初の処理順
序のフラグメントは4つの演算処理装置から選択され、
次の処理順序のフラグメントは残り3つの演算処理装置
から選択される。4つの演算処理装置が選択された後
は、処理が早く終了した演算装置から順に割当てられ
る。
【0060】ラスタライズ処理管理手段11は、演算処
理装置選択手段10で決定された演算処理装置へのフラ
グメントの転送及びラスタライズ処理の管理を実行する
ものである。また、特に本発明のラスタライズ処理管理
手段11は、フラグメント群のラスタライズ処理開始時
及びフラグメント群のラスタライズ処理終了時には、そ
れぞれ予め登録されたラスタライズ処理を分担する複数
の演算処理装置にフラグメント群処理開始情報及びフラ
グメント群処理終了情報を出力する。各演算処理装置の
処理資源負荷検出手段6の演算処理装置負荷検出部21
は、フラグメント群処理開始情報及びフラグメント群処
理終了情報を受信し、他の演算処理装置の印刷ジョブの
処理中の有無を演算処理装置情報データベース22に登
録する。また、フラグメント群処理開始時に処理資源負
荷検出手段6が起動されていない演算処理装置のため
に、演算処理装置負荷検出部21からの印刷処理中確認
要求に対して、印刷ジョブ処理中有無情報を出力する。
【0061】次に各演算処理装置におけるフラグメント
のラスタライズ処理について説明する。図16に各演算
処理装置に備えられているラスタライズ処理手段12の
ブロック図の一例を示す。同図において、ラスタライズ
処理手段は、フラグメント一時記憶部51と、フラグメ
ント・タグ解析部52と、ポスト・スクリプト インタ
プリタ部53と、イメージャ部54と、圧縮処理部55
と、圧縮画像データ一時記憶部56と、圧縮画像データ
送信制御部57とから構成されている。
【0062】フラグメント一時記憶部51は、クライア
ント装置1のラスタライズ処理管理手段11から転送さ
れたフラグメントを一時保存するための記憶部である。
フラグメント・タグ解析部52は、ジョブ・フラグメン
トに付属したフラグメント・タグから解像度、色信号、
記録サイズなどのラスタライズ処理に必要な情報を解析
し、ポスト・スクリプト インタプリタ部53に提供す
る。また、イメージャ部54でラスタライズ処理された
ジョブ・フラグメントのページ内の配置情報を受信し、
フラグメント・タグに記録する。イメージャ部54での
ラスタライズ処理の後、フラグメント・タグは次段の圧
縮処理部55にラスタライズ処理情報とともに出力され
る。ポスト・スクリプト インタプリタ部53は、ジョ
ブ・フラグメントの環境コンテンツと描画コンテンツを
解釈し、次段のイメージャ部54で解釈可能なコードデ
ータに変換する。イメージャ部54は、ラスタライズ処
理の中心となるブロックであり、上記コードデータから
指定された画像印刷装置に対応したラスター画像データ
に変換する。
【0063】図17に圧縮処理部55のブロック図の一
例を示す。同図において、第1の圧縮処理手段はカラー
データ判定部61と、コンスタントカラー圧縮処理部6
2と、サンプルカラー圧縮処理部63と、画素情報生成
部64と、圧縮画素情報・タグ連結部65とから構成さ
れている。カラーデータ判定部61は、ラスタライズ処
理されたジョブ・フラグメントに対応するフラグメント
・タグのジョブタイプを検出し、ジョブタイプがテキス
ト及びグラフィックスである場合はコンスタントカラー
処理部62で、ジョブタイプがラスター画像である場合
はサンプルカラー圧縮処理部63でラスタライズ処理さ
れた画像データが圧縮処理されるようにするものであ
る。ここで、コンスタントカラー(Constant
Color)データはテキストや図形のような同一値が
連続するカラーデータ、サンプルカラー(Sample
d Color)データは写真のような隣接画素間でデ
ータ値が異なるカラーデータを示している。詳細につい
ては、例えば『Interpress』(Steven
J. Harrington and Robert
R. Buckley著, A Brady Boo
K(USA),1988)に記載されている。本実施例
のコンスタントカラー圧縮処理部62は、副走査ライン
毎にランレングス圧縮を行うものであり、サンプルカラ
ー圧縮処理部63は、副走査方向のブロックサイズに対
応する副走査ライン毎にJPEG圧縮を行うものであ
る。JPEGは国際標準化機構(ISO)のJoint
Photographic Coding Expe
rts Groupの略であり、JPEG圧縮の符号化
方式はDCT方式と呼ばれる可変長符号化方式である。
詳細については、例えば画像電子学会誌Vol.18,
No.6,398〜407に記載されている。尚、ここ
でラスタライズ処理データの圧縮処理をおこなっている
のは、ラスタライズ処理データのネットワーク転送負荷
を小さくするためである。
【0064】また、画素情報生成部64で生成される画
素情報列は、印刷装置の回収処理手段でページ単位の画
素情報に変換しやすいよう、コンスタントカラー、サン
プルカラーとも開始副走査ライン番号順にリスト化され
て、次段の圧縮画素情報・タグ連結部65に出力され
る。圧縮画素情報・タグ連結部65では、画素情報生成
部64で生成された画素情報列に対応するフラグメント
・タグを連結し、圧縮画像データ一時記憶部56に出力
し、印刷装置2に転送されるまで一時保存する。
【0065】圧縮画像データ送信制御部57は、フラグ
メント毎のラスタライズ処理が終了した後、フラグメン
ト・タグのジョブ発行装置のアドレスを参照して、ラス
タライズ処理管理手段11にラスタライズ処理終了通知
を出力する。さらに、圧縮画像データ送信制御部57
は、印刷装置2の回収処理手段のフラグメント・データ
転送要求に応じて、圧縮画像データ一時記憶部56一時
保存された圧縮画素情報の転送する。
【0066】以上の構成において全てのフラグメントに
関するラスタライズ処理が終了すると、クライアント装
置1のラスタライズ処理管理手段11は、印刷装置2で
の出力処理のため印刷装置2の回収処理手段にタグ・テ
ーブルを転送する。印刷装置2の回収処理手段では、タ
グ・テーブルに基づきフラグメント・データの回収処理
を開始する。
【0067】図18に印刷装置の回収処理手段のブロッ
ク図の一例を示す。同図において回収処理手段は、ジョ
ブ回収管理部71、復元処理部72、フラグメント・デ
ータ・バッファ73、ページメモリ74、から構成され
ている。ジョブ回収管理部71は、ラスタライズ処理管
理手段から転送されるタグ・テーブルに基づき、各演算
処理装置のラスタライズ処理手段に、タグ・テーブルの
同期先フラグメント識別子情報に基づき順次画素情報転
送要求を出力し、フラグメント・データ・バッファ73
に取り込み、復元処理部72を介してページメモリ74
にページ単位の画像データを展開する。またジョブ回収
管理部71は、ページ全体のフラグメントに対する画像
データのページメモリ74上への展開が終了した後、プ
リンタ装置にプリント要求を出力し、ページデータを出
力する。さらに、ジョブ全体のプリント出力が完了した
後、クライアント装置1にジョブ出力終了通知を転送す
る。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の印刷処理
装置によれば、印刷ジョブを複数のフラグメントに分割
し、ネットワークにより疎結合した複数の演算処理装置
でラスタライズ処理する印刷処理装置において、フラグ
メントの処理内容に適した演算処理装置を選択すること
が可能となるとともに、ローカル・ユーザーの使用頻度
に応じた演算処理資源を確保することが可能となる。ま
た本発明の優先制御によれば、他装置からの印刷ジョブ
の分散処理のため、自装置から発行した軽い印刷ジョブ
の出力が遅れるような不合理を回避することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の印刷処理装置の構成例であ
る。
【図2】 上述実施例の処理資源負荷検出手段のブロッ
ク図である。
【図3】 上述実施例の演算処理装置負荷検出部におけ
るフラグメント配分可能な演算処理装置決定のためのフ
ローチャートである。
【図4】 上述実施例の演算処理装置情報データベース
の一例である。
【図5】 上述実施例の印刷装置情報データベースの一
例である。
【図6】 上述実施例の印刷ジョブ分割手段のブロック
図の一例である。
【図7】 上述実施例の文書構造解析部より抽出された
文書構造の概念図である。
【図8】 上述実施例の資源従属性解析の概念図であ
る。
【図9】 上述実施例における独立な画像グループ及び
画像グループ内の重なり関係のある文書の例である。
【図10】 図9の独立な画像グループ及び画像グルー
プ内の重なり関係を示す図である。
【図11】 上述実施例のフラグメント・タグの概念図
である。
【図12】 上述実施例のタグ・テーブルの概念図であ
る。
【図13】 上述実施例のフラグメント処理負荷評価手
段のブロック図の一例である。
【図14】 上述実施例の演算処理装置選択手段におけ
る処理のフローチャートである。
【図15】 上述実施例の実施例の処理時間評価及び演
算処理装置選択の様子の説明図である。
【図16】 上述実施例のラスタライズ処理手段のブロ
ック図の一例である。
【図17】 上述実施例の圧縮処理部のブロック図の一
例である。
【図18】 上述実施例の印刷装置の回収処理手段のブ
ロック図の一例である。
【符号の説明】
1, 1’, 1’’, 1’’’ 演算処理装置 2 印刷装置 5 印刷ジョブ 6 演算処理装置負荷評価手段 7 印刷ジョブ分割手段 8 フラグメント処理負荷評価手段 9 フラグメント処理順変更手段 10 演算処理装置選択手段 11 ラスタライズ処理管理手段 12, 12’ 送受信手段 13 ラスタライズ処理手段 14 回収処理手段 15 印刷ジョブ・スプール手段 16 プリンタ装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ジョブを記述したソースファイルか
    ら印刷のための画素情報を得るためのラスタライズ処理
    を、ネットワークを介して疎結合された複数の演算処理
    装置により分担処理する印刷処理装置において、 印刷ジョブを複数のフラグメントに分割しフラグメント
    群を生成する印刷ジョブ分割手段と、 疎結合された複数の演算処理装置の負荷を検出する処理
    資源負荷検出手段と、処理資源負荷検出手段に基づき、
    フラグメント単位のラスタライズ処理を行わせる演算処
    理装置を選択する演算処理装置選択手段と、 選択された演算処理装置へのフラグメントの転送及びラ
    スタライズ処理終了の監視を行うラスタライズ処理管理
    手段とを備え、 上記処理資源負荷検出手段は、フラグメント群の処理開
    始時にラスタライズ処理を分担する複数の演算処理装置
    の累積負荷を検出し、上記演算処理装置選択手段は、検
    出された累積負荷に基づきラスタライズ処理のプロセス
    優先順位を設定することを特徴とする印刷処理装置。
  2. 【請求項2】 上記ラスタライズ処理を分担する複数の
    演算処理装置におけるラスタライズ処理のプロセス優先
    順位は、当該演算処理装置のローカル・ユーザーのプロ
    セスより低く設定されることを特徴とする請求項1記載
    の印刷処理装置。
  3. 【請求項3】 上記処理資源負荷検出手段はフラグメン
    ト群の処理開始時には、ラスタライズ処理を分担する複
    数の演算処理装置から発行された処理中の印刷ジョブの
    有無を検出し、ラスタライズ処理の分担の可否を判定す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の印刷処理装
    置。
  4. 【請求項4】 上記処理資源負荷検出手段はフラグメン
    トに対するラスタライズ処理を終了する毎に、当該演算
    処理装置から発行された処理中の印刷ジョブの有無を検
    出し、当該演算処理装置に対するラスタライズ処理の分
    担の可否を判定することを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の印刷処理装置。
  5. 【請求項5】 上記ラスタライズ処理管理手段はフラグ
    メント群のラスタライズ処理開始時及びフラグメント群
    のラスタライズ処理終了時には、ラスタライズ処理を分
    担する複数の演算処理装置にフラグメント群処理開始情
    報及びフラグメント群処理終了情報を出力し、処理中の
    印刷ジョブの有無を通知することを特徴とするせいきゅ
    うこう1、2、3または4記載の印刷処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131855A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、および画像形成装置
JP2011218793A (ja) * 2010-03-25 2011-11-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2012011721A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Sharp Corp 画像形成装置

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