JP2006235932A - 画像処理システム - Google Patents

画像処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006235932A
JP2006235932A JP2005048859A JP2005048859A JP2006235932A JP 2006235932 A JP2006235932 A JP 2006235932A JP 2005048859 A JP2005048859 A JP 2005048859A JP 2005048859 A JP2005048859 A JP 2005048859A JP 2006235932 A JP2006235932 A JP 2006235932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resolution
print
data
character
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005048859A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyohiro Tsunekawa
清宏 恒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005048859A priority Critical patent/JP2006235932A/ja
Publication of JP2006235932A publication Critical patent/JP2006235932A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

【課題】 複数ページ印刷が指定された際、面数に応じてデータ解像度を変化させることで、ユーザの手を煩わせることなく、細かい文字をより高品位に出力することと、登録文字パターンのみ高解像度データを生成することで、印刷データの転送サイズを抑え、コントローラの処理負荷を低く抑えること。
【解決手段】 ユーザの指定に応じた複数ページ印刷のレイアウト処理を行い、指定面数に応じて印字解像度およびデータ解像度を変更する手段と、登録文字パターンよりも低い解像度で他の描画データを生成する手段とを備えた印刷データ生成装置と、前記印刷データを指定された印字解像度にて出力する印刷処理装置とから成る画像処理システム。
【選択図】 図3

Description

本発明は、出力指示されたパターンを用いて効率的に画像処理を実行する画像形成装置及び画像形成方法ならびに画像形成方法を実行するプログラムに関するものであって、特に割り付け印刷あるいは製本印刷機能を有する画像処理システムに関するものである。
近年、コンピュータ関連技術の目覚しい発達に伴い、ワードプロセッサやDTPソフト等のアプリケーションソフトや、プリンタドライバによって、ドキュメントに対する様々なレイアウト編集が可能となってきている。代表的なレイアウト編集機能としては、シート単位に区切られた複数の各ページを所定の面数にて1ページに割り付ける、割付け印刷(あるいは複数ページ印刷)があり、例えば、1ページあたりにnシートを割付けて印刷する場合を「nページ印刷」、あるいはNUp印刷と呼ぶ。年々、ますます高機能化が進み、各シートの割付け順番は、例えば4up印刷の場合、「左上→右上→左下→右下」や、「左上→左下→右上→右下」などのように変更可能なよう高機能化され、印字結果もプレビュー等の簡易印刷の域を越えた品質が得られるようになってきた。
図4は、前記NUp印刷の出力例を示した図であって、図4−1が1枚あたりに2ページを割り付けた2Up印刷を、図4−2が1枚あたりに4ページを割り付けた4Up印刷の出力結果例を示している。図4−1に示したように、用紙401から所定の余白を除いた有効印字領域402内に、2ページ分の内容が左から右へ流し込むように割り付けられている。
なお、前記NUp印刷を実現する手段としては、アプリケーション自身の機能として備えている場合もあるが、複数種類のアプリケーションにてNUp印刷を実現するために、ページプリンタに搭載されたページ記述言語(PDL)の仕様として実現している場合や、前記アプリケーションからの印刷指示を前記ページプリンタが解釈可能なPDLに変換して出力する、プリンタドライバにて実現している場合が一般的である。プリンタ側でNUp処理を実現する場合、プリンタドライバは1枚あたり1ページ分、すなわち割り付け処理を施していない、アプリケーションから指示された通りのPDLデータを生成して、印刷データの属性としてNUpの指示のみを行うことで実現している。
この場合、プリンタコントローラは割り付け面数Nと出力用紙サイズを元に、縮小率および描画処理時の座標変換(回転および平行移動)を行って、Nページ分の描画データから1枚分のページ画像を生成する。一方、プリンタドライバ側にてNUp印刷を実現する場合は、プリンタにて行う方法と同様にして、アプリケーションからのNページ分の描画指示を元に、縮小および座標変換によって1ページ分のPDLを生成する。ここで、プリンタドライバにてNUp印刷を施す場合は、当然プリンタに対しては割り付け指示がない状態の印刷データを出力することになる。
以下、図12および図13を用いて、従来技術によるNUp印刷を行う方法について、描画データの種別ごとに説明する。
図12は第1の従来例であって、プリンタドライバが割り付け処理後の印刷データを生成する場合を示している。このように、矩形・ライン・閉領域図形といったグラフィックデータ(1201)、プリンタ内蔵のフォントデータ(1203)、文字パターンを登録する登録文字データ(1204)それぞれは、割り付け数Nと用紙サイズとから決定される定型拡縮比と座標回転処理が施された後、印字解像度(本実施例では1200dpi)に応じたデータサイズおよび描画座標値で記述されたPDLとして生成される。なお、イメージデータ(1203)は、プリンタ側でストレッチすなわち拡大・縮小機能を備えており、ここでは印字解像度である1200dpi以下の解像度にて、NUp割り付け後のイメージデータが生成されるものとする。
図13は第2の従来例であって、割り付け処理の指示がなされた印刷データを受信してN面に割り付けされたページ画像を生成する場合を示している。第2の従来例では、印刷データの属性として割り付け指示が付加される点と、NUp割り付け指示に伴う拡大・縮小、および座標変換をプリンタコントローラが行う点以外は、第1の従来例と基本的に同じである。
また、プリンタあるいはプリンタドライバに対してNUp印刷を指示する方法としては、ユーザ操作によって、プリンタの操作パネルから割り付け方法のメニューを選択するか、プリンタドライバの操作画面(UI)から同様に割り付け方法を選択する方法が一般的である。
図14は、前記プリンタドライバにてNUp印刷を指示するUIの一例を示した図である。同図では、「ページレイアウト」機能として表示されたプルダウンメニュー1401から、「2ページ/枚」すなわち2Up印刷を選択したところを示しており、さらに「配置順」プルダウンメニュー1402から「左から右向き」を選択した結果、1403に示したようなレイアウトにて印字結果が得られることをグラフィカルに示している。
一方、高品質な印字結果を求めるユーザの要求に応えるべく、前記アプリケーションソフトからレーザビームプリンタ等のページプリンタに対する印刷要求内容もますます複雑になり、このような画像処理装置に要求される処理能力は以前に増して高くなっている。それに伴って印刷データは高解像度化、高階調化し、前記画像処理装置が処理すべき単位ページあるいは単位ジョブあたりのデータ量は大きくなってきている。このような印字解像度や階調といった印刷品位に影響する印刷パラメータは、それぞれ個別にプリンタドライバのUIやプリンタの操作パネルから指示する方法が一般的である。
なお、前記NUp印刷と印字解像度を連動させた従来例としては、特許文献1を挙げることができる。
特許文献1による発明は、ファクシミリ機能において、高品質で受信したデータであれば2Up以上のレイアウトとするものである。また、プリント機能において、文字サイズに応じてNUp数を決定する発明である。
特開2000−263873号公報
しかしながら、上述した従来技術で示した、プリンタドラバあるいはプリンタにおいて実現するNUp印刷では、アプリケーションからの印刷指示を指定面数にレイアウトするために、原稿よりも縮小した印刷データへ変換する必要があり、面数Nが増えるほど文字をはじめとする印字対象の描画オブジェクトが小さくなってしまっていた。そのため、特に細かい文字がつぶれてしまうことによる品位低下が発生し、読みづらくなるという問題があった。
また、単純に印字解像度を高くして出力すると、印刷データサイズが肥大化すると共に、プリンタの処理負荷が高くなり、印刷速度が遅くなってしまうという問題もあった。
更に、一般的に印字解像度とNUp印刷等のレイアウト設定はそれぞれ個別にプリンタドライバのUIあるいはプリンタの操作パネルにて指定するよう構成されていたため、ユーザは意識してレイアウトと印字解像度のそれぞれの設定を切り替える必要性があり、利便性が高いとは言い切れなかった。
また、特許文献1に示した発明は、割り付け印刷と印字解像度に着目した発明ではあるが、データ内容からNUp数を決定するものであって、ユーザがNUp印刷を指定した際の印刷品質を向上させるものではなかった。
本発明は、以上の点に着目して成されたもので、複数ページ割り付け印刷において、印刷性能を落とすことなく、ユーザの利便性を向上させることが可能な画像処理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、外部より入力された印刷データに対応するページ画像を生成する画像処理装置と、上位装置からの印刷指示に従って前記画像処理装置が解釈可能な形式の前記印刷データを生成して前記画像処理装置に出力する印刷データ生成装置とから構成される画像処理システムであって、前記印刷データ生成装置は、ユーザの指定に応じた複数ページ割り付け印刷のレイアウトを行い、複数ページ割り付け印刷の指定面数に連動して印字データの解像度を変更する解像度変換手段と、割り付け面数と原稿サイズから算出した変倍率に応じて前記印刷データを変倍する変倍手段を備え、前記画像処理装置は、指定された印字解像度に応じて、前記印刷データを解析してページ画像を生成する画像生成手段を備えることを特徴とする。
また、前記印刷データ生成装置は、指定の印刷解像度による文字パターンを生成する文字生成手段と、文字以外の描画データは前記印字解像度よりも低い解像度で生成する描画手段とを備え、データ解像度として文字以外の描画データを生成した際の解像度を指定することを特徴とする。
さらに本発明では、前記印刷データ生成装置における解像度変換手段は、複数ページ割り付け印刷の指定面数の増大に伴って、印字データの解像度を高く設定することを特徴とする。
また本発明では、前記印刷データ生成装置における前記文字生成手段は、画像処理装置に指定する印字解像度と同じ解像度にて文字パターンを生成し、前記文字パターンのデータ解像度を文字解像度として印刷データ内で指定することを特徴とする。
さらに本発明では、前記画像処理装置における画像生成手段は、前記文字以外の描画データについては、指定された印字解像度とデータ解像度の比率に応じて、各描画データの描画位置および実データを変倍して描画オブジェクトを生成する一方、登録文字パターンについては指定された前記データ解像度とは別に指定された文字解像度と印字解像度の比率に従って文字パターンを処理することによって、前記印字解像度に従ったページ画像を生成することを特徴とする。
本発明によって、複数ページ割り付け指定時において、ユーザの手を煩わせることなく、高い品位の出力結果を簡便に得ることができる。
また、本発明によって、図形やイメージ等の描画オブジェクトはデータ解像度を下げ、文字パターンをホストコンピュータ側から登録・指示する登録文字パターンのみを高解像度のデータとして生成することにより、印刷データのサイズを抑えることができる。そのため、処理速度の低下を引き起こすことなく、最も品位に対する要望が高い文字に関する品位を上げて複数ページ割り付け印刷を行うことが可能となる。
以上によって、複数ページ割り付け印刷において、印刷性能を落とすことなく、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
以下に添付の図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<本実施の形態の画像処理装置の構成例>
まず、図1、図2を参照しながら、本発明を適用するに好適な本実施の形態の画像処理システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態の画像処理システムの概略を示すブロック図であり、例えば、レーザビームプリンタの場合を示す。尚、本発明を適用可能な画像処理装置はレーザビームプリンタに限られるものではなく、他のプリント方式のプリンタ装置であっても良いし、モノクロ/カラープリンタといった機器構成の違いにも関係なく適用可能である。更に、本発明の機能が実行されるのであれば、プリンタに限定されるものでもなく、同様の画像処理を必要とする画像記録装置や画像表示装置、画像通信装置の制御においても適用可能である。
図1において、101はホストコンピュータ等の外部機器、102は本実施の形態のレーザビームプリンタ本体である。
レーザビームプリンタ102は、前記外部機器101上で動作するプリンタドライバによって生成されたページ記述言語(PDL)形式の印刷データ(文字コードや図形データ、イメージデータ等)を受け取り、それらの情報に従って対応する文字パターンや図形パターンなどを作成し、記録媒体である記録紙上に像を形成するよう構成されている。又、このレーザビームプリンタ102では、不図示のデータ記憶部に対して文字パターンの登録やフォームデータ、マクロデータなどの登録も行えるよう構成されており、ホストコンピュータ101から受信した印刷データと同様に、前記記憶部の印字データに応じてページ画像を生成する。
レーザビームプリンタ102において、103はプリンタ制御ユニット(コントローラ部)であって、レーザビームプリンタ102全体の制御、及びホストコンピュータ101から供給される印刷データ(文字情報など)を解析する。この制御ユニット103は、プリンタエンジン部105と接続され、前記印刷データに基づいたドットデータからなるページ情報を生成し、プリンタエンジン部105に対して順次ドットデータ(ビデオ信号)を送信する。
又、105はプリンタエンジン部であって、前記ドットデータ(ビデオ信号)に従って実際に感光ドラムに潜像を形成し、用紙に熱定着させることによって印字を行う。104は、操作のためのスイッチ及びLED表示器などが配されている操作パネルであって、オペレータ(使用者)は、パネル部104を操作することによって、レーザビームプリンタ102に所定の動作の指定、あるいは印刷環境の設定等を行うことができる。
ここで、前記レーザビームプリンタ106とホストコンピュータ101とは、TCP/IP等の所定のプロトコルによって通信可能なネットワークで接続されており、同ネットワークには複数台のホストコンピュータが接続されているのが一般的である。なお、接続形態としては、セントロニクスやUSB等の他のインターフェースによって1対1で接続されていても構わない。
図2は、本実施の形態のレーザビームプリンタ102の内部構造を示す断面図であり、主にプリンタエンジン部105の構成を示している。ここでは、図1と同じ構成に対しては同一番号を付け、説明を省略する。
同図において、レーザドライバ201は半導体レーザ202を駆動するための回路であり、制御ユニット103が出力する前記ビデオ信号に応じて、半導体レーザ202から発射されるレーザ光203をオン/オフ切り替えする。レーザ203は回転多面鏡204で左右方向に振られ、静電ドラム205上を走査する。これにより、静電ドラム205上には帯電されたトナーによる文字パターン等の静電潜像が形成される。この潜像は、静電ドラム205周囲の現像ユニット206により現像された後、記録紙に転送される。この記録紙にはカットシートを用い、カットシート記録紙はレーザビームプリンタ102に装着した用紙カセット207に収納されており、給紙ローラ208及び搬送ローラ209と210とにより装置内に取り込まれて、静電ドラム205に供給される。
図3は、本実施の形態の画像処理システムの基本構成部を説明するブロック図であり、図1の画像処理装置の制御ユニット103の内部構成と、プリンタドライバ312の主要構成とを示している。尚、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、LAN等のネットワークを介して配置された複数の機器で処理が行われるシステムであっても良い。
同図において、レーザビームプリンタの制御ユニット103は、所定のインターフェース308(106)を介して外部機器であるホストコンピュータ101と接続されており、ホストコンピュータ101上で動作するプリンタドライバが送出する印刷データに従って所定の印刷処理を実行するように構成されている。ここで、ホストコンピュータ101から受信した印刷データは、まず受信バッファ305aに受信データとして一時的に蓄えられる。
301はプリンタCPUであり、読み出し専用メモリであるROM302内のプログラムROM303に記憶された制御プログラムに基づいて、システムバス306に接続された各種デバイスとのアクセスや、ハードウェア回路によって構成されるASIC309を統括的に制御している。ここで、前記制御プログラムは、以下に示すプログラムから構成されている。すなわち、受信バッファ305aに蓄えられた印刷データを解析し、少なくとも1ページ分の描画オブジェクト(Display List:DL)を生成するDL生成部303a、続いて前記描画オブジェクトを元に1ページ分(あるいは複数のバンドに分割した1バンド分)のラスタイメージすなわちページ画像を生成するDL描画部303b、印刷部I/F310を介して印刷部(プリンタエンジン)105に対して、前記ページ画像を表すビットのON/OFFによるビデオ信号の出力や、紙なし検知などの各種用紙ハンドリング制御等を行うエンジン制御部303d(ビデオ信号の出力を、以下“シップ”と記す)などから構成されている。
なお、ページをバンド状に分割したバンドラスタを複数(例えば2つ)用意して印刷を行うバンディング方式では、前記ページ画像の生成(レンダリング動作)とシップ動作とを紙搬送と同期して同時に行うよう構成されており、レンダリング済みの一方のバンドラスタをシップしながら、他方のバンドラスタに属する描画オブジェクトを描画する。ここで、本実施の形態では、前記バンディング方式で印刷を行うようにバンドメモリ305cを構成したが、1ページ分のページ画像を保持可能なページメモリとして305cを構成し、フルペイント方式で描画/シップ動作を行っても良い。更に、前記バンディング方式とフルペイント方式とを操作パネル104からの指示等によって切り替え可能なように構成されていても構わないし、固定的にどちらか一方を採用しても構わない。加えて、レーザビームプリンタ102は図示しない電源部から電力の供給を受けている。
また、制御プログラム303は、上記構成以外に、以下の機能を実現するためのプログラムを含んでいる。すなわち、PDLにおける描画命令(コマンド)として指示された文字パターンの登録、文字識別IDによる印字指示、あるいは削除指示に応じて、登録パターンの管理・出力処理を行う登録文字管理部303cや、ハードディスク311eに対する各種データのR/Wアクセスを制御するHD制御部303e、後述するフォントROM304に予め収められたフォントデータから所望の文字パターンを生成するフォントスケーラ(不図示)、操作パネル104からの入力に従って各種印刷環境を設定する印刷環境制御部(不図示)などから構成されている。
また、このROM302は、文字出力に用いるドットフォントやアウトライン形式のスケーラブルフォントから構成されるフォントデータを格納するメモリとしても用いられている(フォントROM304)。
305は、CPU301の主メモリ、ワークメモリ等として機能するRAMであり、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張できるように構成されている。RAM305は、前記受信バッファ305aやバンドメモリ305cの他に、前記DL生成部303aが生成した描画オブジェクトを格納するDL格納部305bや、制御プログラム303によって各種描画処理において一時的に使用されるワークメモリ305d、前記フォントメモリ304内のスケーラブルデータに基づいて展開された文字パターンをキャッシュするフォントキャッシュメモリ(不図示)等に用いられる。また、前記ワークメモリ305dから、印刷ジョブ開始時にプリンタドライバから出力される登録領域獲得命令に従って、登録パターンを格納するための登録パターン格納領域305eが割り当てられる。
311はハードディスクであって、フォントデータやPDL形式で記述されたオーバレイデータ等のリソースの登録や、該画像処理装置内で生成される各種印刷ログの他、保存ジョブや電子ソート(複数部数印刷)、機密印刷等の機能を実現するために一時的に印刷データを格納するために用いられる。なお、前記印刷データはハードディスク311に格納されると説明したが、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(不図示)やRAM305、あるいは他の構成による記憶装置に格納しても構わない。
また、本発明を構成する装置がROMに格納されたプログラムとして供給されるよう説明したが、これに限らず、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の媒体によって供給され、実行前にRAM305へロードされた後、実行されるよう構成されていても構わない。又、CD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD等のような記憶媒体から図示省略したドライブを解して、該制御プログラムをインストールして制御しても本発明を実施することが可能であり、本発明はこれを含むものである。
続いて、312はホストコンピュータ上で動作するプリンタドライバであって、前記画像処理装置103が解釈可能なPDL形式の印刷データを生成する。ここで、前記プリンタドライバ312は、アプリケーションソフトからの印刷要求(描画命令)をPDL形式の印刷データに変換して出力する描画処理部312a、UIの指示に従って割り付け面数Nを決定し、前記面数Nと用紙サイズから個々の描画データの変倍や座標変換を行うNUp管理部312b、前記面数NあるいはUIからの印刷品位指定に応じて印字解像度、および文字や図形等の個々の描画データの解像度を決定する印字解像度制御部312cとから構成されている。
続く図6を用いて、本実施例におけるプリンタが備える登録パターン格納領域305eの構成を示す。
同図において、605は登録パターンおよび管理情報をを格納する登録格納領域であって、印刷ジョブの開始時に印刷コマンドとして格納容量(例えば200KB)が指定されると、プリンタコントローラは指定容量をワークメモリ305dから割り当て登録処理に備える。601、602は、新たな種別の文字セットが登録される度に文字セット単位に獲得される文字セット管理ヘッダ部と文字ポインタ部であって、文字セット管理ヘッダは文字セットID、文字セット名称、フォントサイズ等の各種フォント情報を保持している。前記文字ポインタ部602は各文字パターンの格納位置を示すアドレス情報を文字単位に保持するためのテーブルであって、個々の文字パターンが登録指示される度に、前記登録領域内のアドレスが文字ポインタ部にセットされる。なお、前記文字ポインタ部602に格納可能な文字数は、各文字セット毎に可変となっている。また、同図の603、604は、各文字単位に割り当てられる文字パターン部であって、603は各文字パターンの解像度等、文字単位の管理情報を格納する文字管理ヘッダ(固定サイズ)、604は描画コマンドとして登録指示される各文字パターンそのもの(パターン幅高に伴った可変サイズ)である。
<本実施の形態の画像処理システムにおける印刷ジョブ動作例>
(印刷データの構成例)
続いて図16を用いて、割り付け印刷として4Upが指定された際の、ホストコンピュータから本画像処理装置に対して出力される印刷データの形式例を説明する。
印刷ジョブの最初と最後はJL(Job Language)という言語で構成されており、印刷ジョブ内で一律な各種環境(ジョブ環境)を指定する以下の命令群を含む。
・印刷ジョブの開始を示すジョブ開始命令(パラメータとしてジョブID=JOBIDが指定される。)
・後続のPDLデータ形式の印刷命令を処理すべき印字解像度を設定する印字解像度指定命令(本実施の形態では1200dpi)
・印刷を用紙の片面に行うか両面に行うかを指定する印刷面指定命令(両面)
・給紙口選択命令(1=カセット1)
・用紙を綴じるために余白位置を指定する綴じ幅設定命令(10mm、不図示)
・印刷データを処理するためにPDL解析処理プログラムの起動を指示するPDL移行命令(LIPSを起動)
なお、本実施例では簡単のために省略したが、JLには上記に示した印刷環境のほかに、操作パネル104から設定可能な各種印刷環境をリモートで設定可能な各種命令が含まれている。また、JLによって設定される内容は、操作パネルにて設定される印刷環境を一時的に上書きし、当該JLジョブ内でのみ有効となるよう構成されている。
ここまでがJLコマンド(以下、ジョブ環境設定命令と記す)であって、これからはPDLで書かれる。
・PDLデータの開始を示すPDLデータ開始命令
・各ページの用紙サイズを選択する用紙サイズ選択命令(A4)
・個々の描画命令のパラメータとして明示的に解像度が指定されていない場合のデータ解像度(600dpi)
・描画命令で用いられる単位を指定するサイズ単位指定命令(1/600インチ)

・内蔵フォント選択命令(明朝)
・文字セット選択命令(JIS90)
・文字サイズ選択命令(83/600インチ=10ポイント)
・印字位置指定命令(x座標=116、y座標=120)
・文字印字命令(文字コード列)

・文字パターンを登録する文字パターン登録命令(文字ID =0、文字パターンの解像度=1200dpi)
・前記文字パターン登録命令のパラメータとして指定されるデータサイズ(バイト)と実際の文字パターンデータ

・図形描画命令

・排紙命令

・PDLデータの終了を意味するPDLデータ終了命令、
・JLによる、印刷ジョブの終了を定義するジョブ終了命令
なお、上記では簡単のため説明を省略したが、文字パターン登録命令のパラメータとしては、文字パターンのドット幅やドット高さ、所定の形式で圧縮されている場合はその圧縮種別などが合わせて指定されるものとする。
(印刷ジョブ処理)
続いて、本実施の形態のプリンタ、プリンタドライバにおける印刷データの生成概要について、図5、図7を用いて以下に説明する。なお、本実施例に示すプリンタおよびプリンタドライバは、解像度として300、600、1200dpiの3種類の解像度を扱えるものとする。
図5は、本実施例における登録文字パターン処理方法について説明した図であって、プリンタドライバ、およびプリンタ双方の関係を示したブロック図である。同図において、501はプリンタドライバ403内で動作しOS402を経由してアプリケーション401の描画指示に応じて描画データを生成する描画処理部であり、502はUIの指示に従って割り付け面数Nを決定し、前記面数Nと用紙サイズから個々の描画データの変倍や座標変換を行うNUp管理部、前記面数NあるいはUIからの印刷品位指定に応じて印字解像度、および文字や図形等の個々の描画データの解像度を決定する印字解像度制御部である。
また、不図示のキャッシュ管理部は、前記描画処理部501から指定されたフォント識別IDと登録管理テーブル(不図示)を元に、印字に用いる文字パターンがプリンタ404に登録済みであるか否かを判断し、未登録であると判断した場合は、続いて登録可能か否かを判断する。登録可能である場合は、前記印字解像度制御部の指示に従って、OSの提供するフォントスケーラ405に対して所定サイズの文字パターンを要求・獲得すると共に、前記パターンと文字IDとを合わせて描画処理部501へ出力し(プリンタへは文字登録命令に続く登録文字印字命令として出力される)、更に登録済み文字識別IDを前記登録管理テーブルに記憶しておく。一方、未登録であるが登録不可と判断した場合は、前記フォントスケーラ405から得た文字パターンをイメージとして描画処理部501へ出力する(プリンタへは非登録文字印字命令として出力される)。一方、文字パターンが登録済みと判断した場合はその旨を描画処理部501へ出力する(プリンタへは登録文字印字命令のみが出力される)。
一方、プリンタ404では、前記各描画命令を一連のページ記述言語(PDL)として受信バッファ504を経て受信し、前記PDLをプリンタコントローラ505が解析し、前記解析結果を元に中間形式の描画オブジェクト(Display List:DL)へDL生成部508が変換してDL格納部509へ格納する。登録文字パターン以外の図形やイメージ等についても、同様にPDLを解析して対応するDLを生成するが、この時、印字解像度とデータ解像度が異なる場合は、前記解像度間の比率に応じて適宜拡大(あるいは縮小)処理を行った後にDLを生成する。
ここで、前記PDLコマンドが文字登録命令であると解釈された場合は、文字パターンと文字ID等の管理情報がフォント情報・パターン格納部506へ登録され、前記PDLコマンドが登録文字印字命令である場合は、登録パターン管理部が前記パターン格納部506から検索して見つかった文字パターンを元にDL(文字ビットマップ)を生成する。
続いてDL描画部510が前記DLを参照することでページ画像(同図ではバンド分割したバンド画像511)を生成し、更に印刷部I/F512を経てプリンタエンジン部へ出力する。
図7は本実施例における、プリンタドライバが割り付け処理後の印刷データを生成する場合を示している。このように、文字パターンを登録する登録文字データ(704)は、割り付け数Nと用紙サイズとから決定される定型拡縮比と座標回転処理が施された後、印字解像度(本実施例では1200dpi)に応じたデータサイズおよび描画座標値で記述されたPDLとして生成される。なお、イメージデータ(703)は、プリンタ側でストレッチすなわち拡大・縮小機能を備えており、ここでは印字解像度である1200dpi以下の解像度にて、NUp割り付け後のイメージデータが生成されるものとする。
一方、矩形・ライン・閉領域図形といったグラフィックデータ(701)、プリンタ内蔵のフォントデータ(703)それぞれは、印刷ジョブ解像度として600dpiが指定され、この解像度に応じたサイズおよび印字位置が指定されている。
本実施例におけるプリンタは、上記のように生成された印刷データを受信し、印字解像度として指定された1200dpiのDLを生成するように動作する。すなわち、登録文字パターンのみ1200dpiにてスケーリングされたパターンを等倍でDLへ変換し、その他の描画データは所定の変倍率で拡大されたDLを生成する。
続いて以下に、図8、図11、図17のローチャートを用いて、本実施例におけるプリンタドライバおよびプリンタが、印刷データを生成・処理する手順について説明する。ここでは、主に登録文字印字に関する処理、すなわち登録領域の確保指示、および文字パターンの登録・印字、非登録文字印字の場合について重点的に説明する。
図8はプリンタドライバの処理フローを示しており、まず同図のステップS801において、印刷ジョブの開始か否かを判断する。ここで印刷ジョブの開始タイミングであると判断された場合、S802にて登録格納容量の指定(本実施例では200KB)を決定し描画コマンドとして出力する。続くS803において、割り付け面数Nに応じてデータ解像度、および印字解像度を決定する。なお、フローチャートでは説明を省いたが、文字パターンを登録したことを示す管理テーブルをジョブ開始時に合わせて初期化しておく。
続いて、S801にてジョブ開始ではないと判断した場合は、続くS805以降のステップにおいてアプリケーションからの描画指示に応じた各種描画処理を行い対応する印刷データ(描画コマンド)を出力する。まず、文字印字に関する印刷指示であるか否かを判断し(S805)、文字以外の描画指示であれば所定のデータ解像度(ここでは600dpi)にて他の描画コマンドを生成し(S806)、印刷データすなわちPDL形式の描画コマンドを出力する(S804)。
一方、S805において文字印字に関する描画指示であると判断した場合は、アプリケーションから指定された書体やポイントサイズから識別される文字セット(フォントID)および各文字を特定する文字コード(文字ID)から、前記特定文字のパターンがプリンタに登録済みか否かを調べる(S807)。ここで登録済みでないと判断された場合は、アプリケーションから指示された書体、ポイントサイズおよび文字コード、割り付け面数Nから求められた文字解像度をフォントスケーラに伝え、文字パターンを生成し(S809)、得られた文字のパターンサイズを算出する(S810)。
続くS811においては、本印刷ジョブ内で登録済みの総文字パターンサイズと、前記ステップにて得られた文字パターンサイズの合計が、ジョブ開始時に指定した登録領域容量を越えるか否かを調べ、超過していないと判断された場合は、文字パターンをプリンタへ登録するためのパターン登録命令を生成し(S813)、続いて前記登録パターンを印字するための登録文字印字命令を生成する(S814)。一方、S811にて超過したと判断した場合は、得られた文字パターンを登録することなく印字処理することを示す非登録印字命令を生成する(S812)。なお、上記では簡単のため生成した文字パターンそのもののサイズをパターンサイズとしたが、データ転送量およびプリンタのメモリ消費量を抑えるために、所定の既知フォーマットにて圧縮処理を施した後のサイズをパターンサイズとしても良いことは言うまでもない。
一方、S807にて文字パターンが登録済みであれば、前記フォントID、文字IDを元に登録文字印字命令を生成し(S808)、他の描画コマンド同様プリンタへ出力し(S804)、続くアプリケーションからの描画指示を受け付けるために1コマンドの処理を終了する。
図17は、プリンタドライバにおける解像度決定手順を示したフローチャートであって、図8のS803の処理に相当する。
同図において、まずS1701においてNUp指定があるかどうかを調べ、指定がない場合は通常の印刷指示として等倍で描画データを生成する(S1702)。一方、NUpの指定が為されている場合は、S1703にて2Upか否かを調べる。割り付け印刷の指定が2Upであった場合、印字解像度を600dpi以上に設定する(S17004)。すなわち、UIによる印字解像度が300dpiであった場合は600dpiに変更し、300dpi以外であれば指定通りの印字解像度を採用する。続くS1705において、文字以外の描画データに適用するデータ解像度をUI指定の解像度(ただし600dpi以下)に設定し、S1076にて登録文字に適用する解像度を印字解像度と同じに設定する。ここで、印字解像度とデータ解像度が同じであった場合は、データ解像度<印字解像度(==文字解像度)となるように調整を行う。
このように各描画データを生成する解像度を決定した上で、個々の描画指示に応じた描画データを生成し(S1707)、印刷データ生成処理を終える。
一方、N!=2であった場合は、S1708印字解像度をUI指定の解像度の2倍(ただし1200dpi以下)に設定し、S1709にてデータ解像度をUI指定の解像度と同じ値に設定する。この場合も、登録文字の解像度を印字解像度と同じ値に設定する点は2Upの場合と同様である。
上記のようにNUpの設定内容に応じて印字解像度、登録文字に対する解像度、登録文字以外の描画データに対する解像度のそれぞれを設定することで、読みづらくなりがちな割り付け印刷時に高品質な文字印字を行うことが可能となる。
続いて図11を用いて、前記プリンタドライバが生成した印刷データをプリンタコントローラが処理する手順について説明する。
まずステップS1101にて、受信した印刷データが登録領域確保命令か否かを調べ、そうであればパラメータとして指定された登録領域容量を元に、実際にワークメモリから所定容量を獲得した後(S1102)、管理情報の初期化を行う(S1103)。続いて、残りの印刷データの存在を調べ(S1104)、未処理コマンドが存在する場合はS1101へ戻る。
一方、受信した印刷データが登録領域確保命令でない場合、S1105にて登録文字印字に関する命令か否かを調べ、登録文字印字以外であれば図形やイメージ等の命令に応じた所定の描画処理を行う(S1106)。この時、印字解像度とデータ解像度の比率に応じて適宜変倍処理と印字位置座標変換が施される。一方、登録文字印字に関する命令であった場合は、S1107にて文字登録命令か否かを調べ、そうであればパラメータにて指定された文字パターンサイズのジョブ開始以降の総和と、登録格納領域のサイズとを比較し(S1111)、超過していなければ文字種やサイズ等の管理ヘッダ情報を生成し(S1112)、更に前記登録領域から必要なメモリを獲得した後、所定の情報および文字パターンを書き込み登録処理を終える(S1113)。なお、S1111にて登録領域を超過した場合は、S1114にてメモリフルエラーをパネルに表示するよう構成したが、プリンタドライバが所定の動作を行っている限り通常は起こり得ない。
一方、S1107において文字登録命令でないと判断された場合は、続いて登録文字印字命令か否かを調べ(S1108)、そうであれば指定された文字セットIDおよび文字IDとを基に、所望の文字パターンを検索し(S1109)、見つかった文字パターンを、文字ごとに指定された文字解像度を基に必要に応じて変倍処理を行った上で描画オブジェクトすなわちDLを生成する(S1110)。ただし、NUp印刷が指定された場合、必ず印字解像度と文字解像度は一致するため、変倍処理を行うことなく登録されたままのパターンがDLへ変換される。また、S1108にて登録文字印字命令でもないと判断された場合は、非登録文字印字命令あるいは内蔵フォント印字命令として所定の処理を行う。
なお、画像処理装置における印刷ジョブ全体の動作としては、受信バッファ305a内に未処理の印刷データが存在するか否かを調べ、前記印刷データが排紙命令(フォームフィードコード)か否かを調べ、そうでなければ他の印刷命令として解析を続け、所定の手順に従って対応するDLを生成する。例えば、前記印刷データが内蔵フォント印字命令であれば、フォントキャッシュ格納部内に同一の文字パターンが作成済みであるか否かを検索し、文字パターンが作成済み、すなわち検索にヒットした場合は、該文字パターンを描画するために必要な描画情報を作成する。一方、同一文字パターンがフォントキャッシュ内にが見つからなければ、カレントフォントの指定された文字コードに対応した文字パターンを生成するためにフォントスケーラが呼び出され、文字パターンとしての描画オブジェクトを生成する。なお、本実施の形態では、文字パターンを表すDLはビットマップパターンであるとするが、これに限らず、規定のパターンサイズ以下の文字は所定の圧縮形式で圧縮するなどの処理を施しても良い。続いて、検索時にヒットした場合と同様に描画情報を作成し、一命令の解析を終了する。
なお、印刷データが排紙命令であった場合は、プリンタエンジンに対して起動通知を行うとともに、生成済みの1ページ分の描画オブジェクトをレンダリングしてバンドメモリにページ画像を順次描画する。さらに、前記1ページ分のレンダリングおよびシップ処理が終了した後、残りページがなくなるまで上述した処理を繰り返す。
なお、本実施の形態では簡単のため、1ページ分のレンダリングを行った後、続く印刷データの解析を行うように構成したが、レーザビームプリンタ等の画像処理装置では、マルチタスク処理によってレンダリングと印刷データの解析を同時に行えるように構成されているのが普通である。
以上説明した処理手順によって、種別毎に異なる解像度の描画データを解析して所定の印字解像度に応じたページ画像を出力する。
(描画オブジェクト及び描画情報の構成例)
本実施の形態における画像処理装置が生成する描画オブジェクト及び描画情報の構成について、図9、図10、図15を参照しながら説明する。図15は、本実施の形態における1ページ分のDL格納部305aのメモリマップを示す図、図9は描画オブジェクト、図10は描画情報の構成例を示す図である。
まず図15において、1501は各ページ毎の種々の描画情報を格納するページ情報ヘッダ部であって、該ページの印字解像度、用紙サイズ、カラーモード、バンド数、該ページに属する描画オブジェクトの総容量(メモリ使用量)、ページ状態(描画済み/シップ中等)、電源投入時からシーケンシャルにカウントされ該ページを識別するためのページ番号など、ページ毎に管理すべき情報から構成されている。なお、前記印字解像度等は、各ページの処理を開始する時点のカレントグラフィック状態から決められ、前記バンド数は、各バンドの高さを固定とし、用紙サイズと印字解像度から求められる。1502はバンドテーブル(図9では902)であって、前記バンド数だけ領域が用意され、描画情報群1503が各バンドごとにリンクされている(図9参照)。以下に説明する通り、各描画情報は、個々の描画オブジェクトを各バンド内のどの位置に、どのように印字するかを示している。
前記描画情報901のことを、図9では“appl”(略語)と呼ぶことにする。なお、本実施の形態では、個々の描画情報901、描画オブジェクト904はそれぞれ、DL格納部305b内の描画情報群1503(図9では903)と描画オブジェクト群1504(図9では905)とに分けて保持されるとしたが、同一領域に混在して保持するよう構成しても構わない。
図10は、1つの描画情報の構成を示す概略図であり、描画オブジェクトを描画するための情報として以下の情報を含むよう構成されている。すなわち、バンド内の印字位置(バンド左上端からのビットオフセット値)1001、描画オブジェクトの描画高さ1002、バンドラスタとの描画論理(AND/OR等)1003、描画オブジェクトの背景を示すバックグラウンド情報(BG情報)1004、対応する描画オブジェクトの先頭アドレス1005、描画オブジェクトがバント途中から描画される場合に該描画オブジェクトをどれだけ読み飛ばすべきかを示したオフセット(ライン数)1006、次の描画情報の先頭アドレス(リンク最後はNULLとする)1007等を含む。ここで、前記BG情報は、グレーレベルから構成されているものとし、描画時には該グレーレベルに相当するディザパターンが各描画オブジェクトの背景として貼り付けられる。
ここで、描画オブジェクトが複数のバンドにまたがって描画される場合は、該描画オブジェクトは複数の描画情報を持っている。また、フォントオブジェクトによって同一の文字を印字する場合は、一つのフォントオブジェクトに対して複数の描画情報が対応する。つまり描画回数だけ描画情報が割り当てられるのである。図9の例では、appl1とappl3によって、文字“A”がバンド0とバンド1にまたがって描画され、更にappl5によってバンドn内に描画される様子を示している。
なお、前述した描画情報内の各情報は、少なくとも指定用紙を指定解像度で表現可能なだけのビット数があれば良いし、各描画情報間や描画オブジェクトとのリンクはRAM内のアドレスに限らず、IDによるリンクとしても良い(この場合は、予め用意したIDテーブルを介してアドレスに変換する)。
上記の構成によって、各描画オブジェクトをバンド毎に描画してバンド画像を生成するためには、上記バンドテーブルからリンクされている各描画情報を順次読み出し、各描画情報内に記憶された印字位置情報に応じて描画オブジェクトを描画すれば良い。この処理を次の描画情報アドレスがNULLとなるところまで繰り返すことで、1バンド分のレンダリング処理が終了する。
<第2の実施形態の画像処理システムの印刷ジョブ生成例>
第1の実施例では、割り付け指定が2Up時と4Up以上とで印字解像度を分けて決定したが、本発明はこの決定方法に限らず適用可能である。特に多数の印字解像度を選択可能な画像出力装置に対しては、より細かく面数Nと解像度の設定を関連付けるようにしても良い。
また、16Upのように、ある特定数以上の面数になった場合は、試し印刷としての出力であると見なし、逆に処理解像度を下げるよう構成することもできる。更に、割り付け印刷の面数と解像度をリンクさせず、従来通り別々に設定する場合と、本発明の適用とをユーザに選択できるようにしても良い。例えば、印字解像度がデフォルト設定でかつ割り付け印刷が指定されている場合は本発明を適用し、デフォルト設定から印字解像度を変更して、かつ割り付け印刷も指定されている場合は、印刷開始時に確認ダイアログを出し、印字解像度をNUpに連動して変更するか指定通りとするかを選択させるような構成が考えられる。
また、割り付け印刷に限らず、縮小印刷を行う際の縮小率に応じて印字解像度を変更しても良い。例えば、99〜50%までの縮小率で印刷する場合、印字解像度はデータ解像度の2倍、50%未満の縮小率の際は、印字解像度はデータ解像度の4倍といったように、印字対象の文字が小さくなるほど印字解像度を上げることによって、文字パターンの劣化を抑えた縮小印刷が可能となる。
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図5、図12、図13に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明を適用可能なレーザビームプリンタとプリンタドライバが動作するホストコンピュータの概略構成を説明するブロック図である。 本実施の形態に示すレーザビームプリンタの内部構造を示す断面図である。 本実施の形態に示す画像処理装置の制御ユニット(コントローラ部)の基本構成と、プリンタドライバの基本構成を説明するブロック図である。 割り付け印刷(NUp印刷)の出力結果例を示した図で、1枚あたりに2ページを割り付けた2Up印刷を示す図である。 割り付け印刷(NUp印刷)の出力結果例を示した図で、1枚あたりに4ページを割り付けた4Up印刷を示す図である。 本実施例おけるプリンタドライバとプリンタコントローラの登録文字印字方法を示した図である。 本実施例における登録格納領域の構成を示した図である。 本実施例における描画データ種別ごとのNUp印刷方法を示した図である。 本実施例におけるプリンタドライバが印刷データを生成する手順を示したフローチャートであって、主に登録文字印字命令の場合について説明した図である。 描画情報/描画オブジェクト間のリンク構成の概略を示すブロック図である。 描画情報の構成を示す図である。 本実施例におけるプリンタが印刷データを処理する手順を示したフローチャートであって、主に登録文字印字命令の場合について説明した図である。 第1の従来例における描画データ種別ごとのNUp印刷方法を示した図である。 第2の従来例における描画データ種別ごとのNUp印刷方法を示した図である。 NUp印刷手段を持つプリンタドライバのUI画面を示した図である。 1ページ分のDL格納部305bの内容を示すメモリマップを示す図である。 ホストコンピュータ上のプリンタドライバから本画像処理装置に対して出力される印刷データの形式例を説明した図である。 第1の実施例において、割り付け数Nから各解像度を得る手順を示したフローチャートである。
符号の説明
101 ホストコンピュータ
102 画像処理装置
103 プリンタコントローラ部
105 プリンタエンジン部
301 CPU
303 プログラムROM
303a DL生成部
305 RAM
305b DL格納部
312 プリンタドライバ
312a 描画処理部
312b NUp管理部
312c 印字解像度制御部
704 登録フォントのNUp指定時の処理方法
901 描画情報(appl)
902 バンドテーブル
904 描画オブジェクト(DL)群
1501 ページ情報ヘッダ部

Claims (5)

  1. 外部より入力された印刷データに対応するページ画像を生成する画像処理装置と、上位装置からの印刷指示に従って前記画像処理装置が解釈可能な形式の前記印刷データを生成して前記画像処理装置に出力する印刷データ生成装置とから構成される画像処理システムにおいて、
    前記印刷データ生成装置は、ユーザの指定に応じた複数ページ割り付け印刷のレイアウトを行い、複数ページ割り付け印刷の指定面数に連動して印字データの解像度を変更する解像度変換手段と、割り付け面数と原稿サイズから算出した変倍率に応じて前記印刷データを変倍する変倍手段を備え、
    前記画像処理装置は、指定された印字解像度に応じて、前記印刷データを解析してページ画像を生成する画像生成手段を備えることを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記印刷データ生成装置は、指定の印字解像度による文字パターンを生成する文字生成手段と、文字以外の描画データは前記印字解像度よりも低い解像度で生成する描画手段とを備え、データ解像度として文字以外の描画データを生成した際の解像度を指定することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記印刷データ生成装置における解像度変換手段は、複数ページ割り付け印刷の指定面数の増大に伴って、印字データの解像度を高く設定することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理システム。
  4. 前記印刷データ生成装置における前記文字生成手段は、画像処理装置に指定する印字解像度と同じ解像度にて文字パターンを生成し、前記文字パターンのデータ解像度を文字解像度として印刷データ内で指定することを特徴とする、請求項2に記載の画像処理システム。
  5. 前記画像処理装置における画像生成手段は、前記文字以外の描画データについては、指定された印字解像度とデータ解像度の比率に応じて、各描画データの描画位置および実データを変倍して描画オブジェクトを生成する一方、登録文字パターンについては指定された前記データ解像度とは別に指定された文字解像度と印字解像度の比率に従って文字パターンを処理することによって、前記印字解像度に従ったページ画像を生成することを特徴とする、請求項2に記載の画像処理システム。
JP2005048859A 2005-02-24 2005-02-24 画像処理システム Withdrawn JP2006235932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005048859A JP2006235932A (ja) 2005-02-24 2005-02-24 画像処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005048859A JP2006235932A (ja) 2005-02-24 2005-02-24 画像処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006235932A true JP2006235932A (ja) 2006-09-07

Family

ID=37043518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005048859A Withdrawn JP2006235932A (ja) 2005-02-24 2005-02-24 画像処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006235932A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009078363A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Brother Ind Ltd 印刷装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009078363A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Brother Ind Ltd 印刷装置
EP2042933A3 (en) * 2007-09-25 2010-04-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing device and method therefor
JP4569615B2 (ja) * 2007-09-25 2010-10-27 ブラザー工業株式会社 印刷装置
US8184331B2 (en) 2007-09-25 2012-05-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing device and method therefor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4393076B2 (ja) 画像処理方法及びその装置
JP3576819B2 (ja) 情報処理装置及び印刷制御方法並びに記憶媒体
JP4455459B2 (ja) 印刷システムと印刷装置及び印刷方法
JP5333259B2 (ja) 画像形成装置、プログラム及び画像形成方法
JP5171461B2 (ja) 情報処理装置および情報処理方法並びに情報処理システム及びプログラム
JP4396670B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP3962606B2 (ja) 印刷命令生成装置及び方法、印刷装置及びその制御方法、情報処理装置及び印刷システム
JP2005084898A (ja) 印刷データ加工システム、および該システム用のプログラム
JP2006263969A (ja) 画像処理装置及び印刷ジョブ生成装置ならびに画像処理システム
JP2013126178A (ja) 画像処理装置、及び画像処理装置の制御プログラム
JP2006235933A (ja) 画像処理装置及び印刷ジョブ生成装置
US8098385B2 (en) Spool file modifying device
JP2008260148A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法ならびに画像形成方法を実行するプログラム
JP2006159738A (ja) 印刷制御装置およびそのデータ処理方法並びに記憶媒体。
JP4323618B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2006235932A (ja) 画像処理システム
JP2011143576A (ja) 印刷データ生成装置、画像形成装置及びプログラム
JP4557593B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及びコンピュータプログラム
JP4336470B2 (ja) 描画制御装置および描画制御方法およびプログラム
JP4474487B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2006155307A (ja) 負荷分散処理を行う画像処理システム
JP2010171597A (ja) 画像処理装置
JP2017189968A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4325339B2 (ja) 印刷システム、ホストコンピュータ及びプリンタドライバ
JP2006240153A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法ならびに画像形成方法を実行するプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513