JP2007060583A - 光受信装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 初期設定およびシステム運用中に、光受信装置内の遅延干渉計および可変波長分散補償器を同時かつ効率的に最適設定する。
【解決手段】 受信した光信号についての分散補償を可変に行なう可変分散補償部150と、可変分散補償部150からの光信号について遅延干渉処理を行なう遅延干渉部121と、遅延干渉部121からの光信号について光電変換検出を行なうことにより、差分M値位相変調に対する復調電気信号を出力する光電変換検出部122と、光電変換検出部122からの復調電気信号からクロック信号を抽出するクロック信号抽出部123と、をそなえ、かつ、クロック信号抽出部123で抽出されたクロック信号に基づいて、可変分散補償部150での分散補償量を制御する分散補償制御部202をそなえる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光伝送システム、特に光位相変調および復調を採用する光伝送システムにおいて用いて好適の、光受信装置およびその制御方法に関するものである。
近年、次世代の40 Gbit/s 光伝送システム導入の要求が高まっており、しかも10 Gbit/sシステムと同等の伝送距離や周波数利用効率が求められている。その実現手段として、従来10 Gb/s以下のシステムで適用されてきたNRZ(Non Return to Zero)変調方式に比べて、光信号対雑音比(OSNR)耐力、非線形性耐力に優れたRZ-DPSK(Differential Phase Shift Keying)又はCSRZ-DPSK変調方式の研究開発が活発になっている。更には、上述の変調方式に加えて、狭スペクトル(高周波数利用効率)の特長を持ったRZ-DQPSK又はCSRZ-DQPSK(Differential Quadrature Phase-Shift Keying)変調方式といった位相変調方式の研究開発も活発になっている。
図30は、43 Gb/sのRZ-DPSK又はCSRZ-DPSK変調方式を採用して光信号を送信する光送信装置110と、このRZ-DPSK又はCSRZ-DPSK変調方式により変調された光信号について復調等の受信処理を行なう光受信装置120と、を示す図である。RZ-DPSK又はCSRZ-DPSKの変復調方式で光信号を送受信する場合は、光強度としては43 GHzクロック波形となり、2値の光位相に情報を乗せるようになっている。
ここで、この図30に示す光送信装置110は、送信データ処理部111,CW(Continuous Wave)光源112,位相変調器113およびRZパルス化用強度変調器114をそなえている。送信データ処理部111は、入力されるデータについてフレーム化するフレーマとしての機能、および誤り訂正符号を付与するFEC(Forward Error Correction)エンコーダとしての機能をそなえるとともに、1ビット前の符号と現在の符号との差情報が反映された符号化処理を行なうDPSKプリコーダとしての機能をそなえている。
また、位相変調器113は、CW光源112からの連続光について、送信データ処理部111からの符号化データで変調して、図30のA1,A2に示すように、光強度は一定であるが2値の光位相に情報が乗った光信号、即ちDPSK変調された光信号を出力するようになっている。更に、RZパルス化用強度変調器114は、位相変調器113からの光信号についてRZパルス化するものであり、特にビットレートと同一の周波数(43GHz)かつ消光電圧(Vπ)の1倍の振幅のクロック駆動信号を用いてRZパルス化された光信号をRZ-DPSK信号といい、ビットレートの半分の周波数(21.5GHz)かつ消光電圧(Vπ)の2倍の振幅のクロック駆動信号を用いてRZパルス化された光信号をCSRZ-DPSK信号という。
さらに、光受信装置120は、光送信装置110に伝送路101を介して接続されて、(CS)RZ-DPSK信号についての受信し信号処理を行なうものであり、遅延干渉計121,光電変換部122,再生回路123および受信データ処理部124をそなえている。
遅延干渉計121は、例えばマッハツェンダ干渉計により構成され、伝送路101を通じて伝送されてきた(CS)RZ-DPSK信号について1ビット時間(この場合には23.3ps)の遅延成分と0radの位相制御がなされた成分とを干渉(遅延干渉)させて、干渉結果を2出力としている。即ち、マッハツェンダ干渉計をなす一方の分岐導波路を、他方の分岐導波路よりも1ビット時間に相当する伝搬長だけ長くなるように形成するとともに、他方の分岐導波路を伝搬する光信号を位相制御するための電極121aをそなえる。
光電変換部122は、上述の遅延干渉計121からの2出力をそれぞれ受光することにより差動光電変換検出(balanced detection)を行なうデュアルピンフォトダイオードにより構成される。尚、上述の光電変換部122で検出された受信信号についてはアンプ122cにより適宜増幅する。再生回路123は、光電変換部122において差動光電変換検出された受信信号から、データ信号およびクロック信号を抽出するものである。そして、この再生回路123で抽出されたデータ信号およびクロック信号をもとに、受信データ処理部124で誤り訂正等の信号処理が行なわれる。
一方、図31は、43 Gb/sのRZ-DQPSK又はCSRZ-DQPSK変調方式を採用して光信号を送信する光送信装置130と、このRZ-DQPSK又はCSRZ-DQPSK変調方式により変調された光信号について受信処理を行なう光受信装置140と、を示す図である。RZ-DQPSK又はCSRZ-DQPSKの変復調方式で光信号を送受信する場合には、光強度としては21.5GHzクロック波形であり、4値の光位相に情報を乗せるようになっている。以下においては上述のRZ-DQPSK又はCSRZ-DQPSKによる変復調を通じてデータを送受信する構成について概略を示すが、詳細については例えば特表2004−516743号公報等に記載されている。
ここで、この図31に示す光送信装置130は、送信データ処理部131,1:2分離(DEMUX)部132,CW(Continuous Wave)光源133,π/2移相器134,2つの位相変調器135−1,135−2およびRZパルス化用強度変調器136をそなえている。
送信データ処理部131は、図30に示す送信データ処理部111と同様にフレーマおよびFECエンコーダとしての機能をそなえるとともに、1ビット前の符号と現在の符号との差情報が反映された符号化処理を行なうDQPSKプリコーダとしての機能をそなえている。又、1:2分離部132は、送信データ処理部131からの43Gbit/sの符号化データについて、21.5Gbit/sの2系列の符号化データ(data♯1,data♯2)に分離するものである。
また、CW光源133は連続光を出力するものであるが、このCW光源133から出力された連続光は2分岐されて、分岐された一方は位相変調器135−1に入力され、他方はπ/2移相器134を介して位相変調器135−2に入力される。そして、位相変調器135−1は、CW光源133からの連続光について、1:2分離部132で分離した一方の系列の符号化データ(data♯1)で変調して、2値の光位相(0rad又はπrad)に情報が乗った光信号を出力する。
さらに、位相変調器135−2は、π/2移相器134においてCW光源133からの連続光がπ/2だけ位相シフトされたものを入力され、この連続光について、1:2分離部132で分離した他方の系列の符号化データ(data♯2)で変調して、2値の光位相(π/2rad又は3π/2rad)に情報が乗った光信号を出力する。
また、上述の位相変調器135−1,135−2からの変調光は合波されて後段のRZパルス化用強度変調器136に出力されるようになっている。即ち、位相変調器135−1,135−2からの変調光が合波されることにより、図31のB1,B2に示すように、光強度は一定であるが4値の光位相に情報が乗った光信号、即ちDQPSK変調された光信号を出力することができるようになっている。
なお、RZパルス化用強度変調器136は、図30において符号114で示すものと同様に、位相変調器135−1,135−2からの変調光が合波された光信号についてRZパルス化するものであり、特にビットレートと同一の周波数(21.5GHz)かつ消光電圧(Vπ)の1倍の振幅のクロック駆動信号を用いてRZパルス化された光信号をRZ-DQPSK信号といい、ビットレートの半分の周波数(10.75GHz)かつ消光電圧(Vπ)の2倍の振幅のクロック駆動信号を用いてRZパルス化された光信号をCSRZ-DPSK信号という。
さらに、光受信装置140は、光送信装置130に伝送路101を介して接続されて、光送信装置130からの(CS)RZ-DPSK信号について受信信号処理を行なうものであり、受信した光信号を2分岐する分岐部146をそなえるとともに、分岐部146で分岐した光信号経路には、それぞれ遅延干渉計141−1,141−2,光電変換部142−1,142−2,再生回路143−1,143−2をそなえている。更に、再生回路143−1,143−2で再生されたデータ信号を多重する多重部(2:1MUX)144をそなえるとともに、受信データ処理部145をもそなえている。
遅延干渉計141−1,141−2には、伝送路101を通じて伝送されてきた(CS)RZ-DPSK信号について2分岐された信号がそれぞれ入力される。そして、遅延干渉計141−1では1ビット時間(この場合には46.5ps)の遅延成分とπ/4radの位相制御がなされた成分とを干渉(遅延干渉)させて、干渉結果を2出力としている。又、遅延干渉計141−2では1ビット時間の遅延成分と(遅延干渉計141−1の場合とはπ/2ずれた)−π/4radの位相制御がなされた成分とを干渉(遅延干渉)させて、干渉結果を2出力としている。
なお、遅延干渉計141−1,141−2についてもマッハツェンダ干渉計により構成することができ、各マッハツェンダ干渉計をなす一方の分岐導波路を、他方の分岐導波路よりも1ビット時間に相当する伝搬長だけ長くなるように形成するとともに、他方の分岐導波路を伝搬する光信号を位相制御するための電極141a,141bをそれぞれそなえる。
光電変換部142−1は遅延干渉計141−1からの2出力を受光することにより差動光電変換検出を行なうデュアルピンフォトダイオードにより構成される。同様に、光電変換部142−2は遅延干渉計141−2からの2出力を受光することにより差動光電変換検出を行なうデュアルピンフォトダイオードにより構成される。尚、上述の光電変換部142−1,142−2で検出された受信信号についてはアンプ142eにより適宜増幅する。
再生回路143−1は、光電変換部142−1で受信された光信号から、クロック信号およびデータ信号についてのI(In-phase:同相)成分を再生するものである。又、再生回路143−2は、光電変換部142−2で受信された光信号から、クロック信号およびデータ信号についてのQ(Quadrature-phase:直交)成分を再生するものである。
また、多重部144は、再生回路143−1,143−2からのクロック信号およびデータ信号のIQ成分を入力されて、DQPSK変調前の43Gbit/sデータ信号に変換する。そして、この多重部144からのデータ信号をもとに、受信データ処理部145で誤り訂正等の信号処理が行なわれる。
このように、上述の(CS)RZ-D(Q)PSKの変復調方式においては、光受信装置120,140において位相変調信号を強度変調信号に変換して識別を行なうために、遅延干渉計121,141−1,141−2において1ビット時間の遅延差を与えて光干渉させるようになっている。このとき、遅延干渉計121,141−1,141−2で所望の光信号を得るためには、1ビット時間の遅延成分と干渉させる対象となる光信号についての位相を適正に設定しておく必要が生じている。
たとえば、RZ-DPSK又はCSRZ-DPSK変調方式では、図30に示す遅延干渉計121において1ビット時間の遅延成分と干渉させる対象となる光信号の位相を0 radに設定する必要があり、 (CS)RZ-DQPSK変調方式では、図31に示す遅延干渉計121,141−1,141−2において1ビット時間の遅延成分と干渉させる対象となる光信号の位相をそれぞれπ/4, -π/4 radに設定する必要がある。
その他、本願発明に関連する技術として、以下に示す特許文献1〜5に記載された技術がある。
米国特許出願公開第2004−0223749号明細書 特開平8−321805号公報 特開2000−115077号公報 特開2003−60580号公報 特表2004−516743号公報
しかしながら、上述の光受信装置においては、40 Gb/s又は43Gb/s伝送においては、波長分散トレランスが10 Gb/s伝送時の1/16程度と厳しくなり、図30,図31に示すように、受信端に可変波長分散補償器(VDC:Variable Chromatic Dispersion Compensator)150を配置して、高精度な分散補償を行なう必要も生じてくる。
この場合には、光受信装置においては、遅延干渉計における位相制御のみならず、可変分散補償器における分散補償量の両方を最適設定する必要がある。つまり、CS(RZ)-D(Q)PSK変調がなされた光信号を受信する際においては、この変調光信号を復調するために、遅延干渉計と可変分散補償器の両方を最適設定する必要があるのである。
この点、分散補償については、デコードされた受信信号についての誤り訂正数等によりエラー数をモニタし、モニタしたエラー数に応じて可変分散補償器を制御することが想定される。
しかしながら、エラー数に対しての、分散補償量の特性と位相制御量の特性とは性質上相違するものであり、初期設定の段階では、遅延干渉計および可変分散補償器の両デバイスともに制御量が最適値からずれているため、双方の制御量として最適な制御量を探索して、受信信号の品質を良好にするには比較的長時間を要し、遅延干渉計および可変分散補償器の制御量の安定化を迅速に行なうのに支障を来すという課題がある。
すなわち、上述の遅延干渉計における光位相制御や、可変分散補償器による分散補償量の制御によって、上述のエラー数も変化してくるので、双方の制御量を初期の装置立ち上げ後に早期に安定化させることが困難となるのである。
また、システム運用中には、温度変動等によって、伝送路波長分散および遅延干渉計での光位相差が変動するため、遅延干渉計および可変分散補償器のアダプティブな制御が必要になる。特許文献1〜5に記載された技術その他の従来技術においては、位相変調方式におけるこのような遅延干渉計と可変分散補償器の制御の両立に関しては、検討が行なわれていなかった。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、初期設定(システム運用開始・プロテクション・経路切替時)およびシステム運用中に、光受信装置内の遅延干渉計および可変波長分散補償器を同時かつ効率的に最適設定することを目的とする。
このため、本発明の光受信装置は、nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、受信した光信号についての分散補償を可変に行なう可変分散補償部と、該可変分散補償部からの光信号について遅延干渉処理を行なう遅延干渉部と、該遅延干渉部からの光信号について差動光電変換検出を行なうことにより、該差分M値位相変調に対する復調電気信号を出力する差動光電変換検出部と、該差動光電変換検出部からの該復調電気信号からクロック信号を抽出するクロック信号抽出部と、をそなえ、かつ、該クロック信号抽出部で抽出された該クロック信号に基づいて、該可変分散補償部での分散補償量を制御する分散補償制御部をそなえたことを特徴としている。
また、該遅延干渉部を、該可変分散補償部からの光信号について、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行なうように構成し、かつ、該差動光電変換検出部からの復調電気信号をもとに該遅延干渉部での光位相制御量を制御する遅延干渉制御部をそなえることとしてもよい。
さらに、該遅延干渉制御部は、該分散補償制御部での該可変分散補償部に対する制御が起動した後に、該遅延干渉処理を制御することができる。
また、該差動光電変換検出部からの該復調電気信号からエラー数を検出するエラーモニタをそなえ、当該光受信装置の運用立ち上げ時には、該分散補償制御部で該クロック信号に基づいて該可変分散補償部を制御し、該可変分散補償部に対する制御が起動した後に、該遅延干渉制御部による該遅延干渉処理を制御し、当該光受信装置の定常運用中においては、該エラーモニタでのエラー数に応じて該可変分散補償部を制御することもできる。
さらに、差分2位相変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、該遅延干渉部を、該可変分散補償部からの光信号について分岐させて、分岐した一方を1ビット分遅延させるとともに他方を光位相制御量0で制御されて、該1ビット分遅延された分岐成分と該光位相制御量0で制御された分岐成分とを干渉させるように構成し、該遅延干渉制御部を、該差動光電変換検出部からの復調電気信号をもとに、該光位相制御量を0に安定化させるように該遅延干渉部を制御することとしてもよい。
また、差分4位相変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、該遅延干渉部が、該可変分散補償部からの光信号について2分岐させる分岐部と、該分岐部で分岐された一方の光信号を更に2分岐させるとともに、分岐した一方を1ビット分遅延させるとともに他方を光位相制御量π/4で制御されて、該1ビット分遅延された分岐成分と該光位相制御量π/4で制御された分岐成分とを干渉させる第1干渉計と、該分岐部で分岐された他方の光信号を更に2分岐させるとともに、分岐した一方を1ビット分遅延させるとともに他方を該光位相制御量−π/4で制御されて、該1ビット分遅延された分岐成分と該光位相制御量−π/4で制御された分岐成分とを干渉させる第2干渉計と、をそなえ、該遅延干渉制御部が、該差動光電変換検出部からの復調電気信号をもとに、該第1干渉計での光位相制御量をπ/4に、該第2干渉計での光位相制御量を−π/4に、それぞれ安定化させるように該第1および第2干渉計を制御することとしてもよい。
また、本発明の光受信装置は、nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、受信した光信号についての分散補償を可変に行なう可変分散補償部と、該可変分散補償部からの光信号について遅延干渉処理を行なう遅延干渉部と、該遅延干渉部からの光信号について差動光電変換検出を行なうことにより、該差分M値位相変調に対する復調電気信号を出力する差動光電変換検出部と、該差動光電変換検出部からの該復調電気信号からエラー数を検出するエラーモニタと、当該光受信装置の運用立ち上げ時には、該可変分散補償部での分散補償量について、該エラーモニタにおけるエラー数が所定値以下となるように、粗い間隔で調整を行なうべく該可変分散補償部を制御する第1分散補償制御部と、該第1分散量調整部で行なう該分散補償量の調整に連動して、該遅延干渉部での光位相制御量を粗調整する第1位相制御部と、該エラー数が該所定値以下となった場合に、該差動光電変換検出部からの復調電気信号をもとにして該遅延干渉部での光位相制御量を安定化させる制御を行なう第2位相制御部と、該第2位相制御部での光位相制御が起動した後に、該エラー数が最小となるような該可変分散補償部での分散補償量の制御を行なう第2分散補償制御部と、をそなえたことを特徴としている。
また、本発明の光受信装置の制御方法は、nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、受信した光信号についての分散補償を可変に行なう可変分散補償部と、該可変分散補償部からの光信号について1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行なう遅延干渉部と、該遅延干渉部からの光信号について差動光電変換検出を行なうことにより、該差分M値位相変調に対する復調電気信号を出力する差動光電変換検出部と、該差動光電変換検出部からの該復調電気信号からクロック信号を抽出するクロック信号抽出部と、該差動光電変換検出部からの該復調電気信号からエラー数を検出するエラーモニタと、をそなえた光受信装置の制御方法であって、当該光受信装置の運用立ち上げ時には、該クロック信号抽出部で抽出されたクロック信号に基づいて該可変分散補償部での分散補償量を制御し、上記分散補償量の制御が起動した後に、該差動光電変換検出部からの復調電気信号をもとに該遅延干渉部での光位相制御量を制御し、当該光受信装置の定常運用中においては、該エラーモニタでのエラー数に応じて該可変分散補償部での分散補償量を制御することを特徴としている。
さらに、本発明の光受信装置の制御方法は、nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、該受信した光信号についての分散補償を可変に行なう可変分散補償部と、該可変分散補償部からの光信号について1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行なう遅延干渉部と、該遅延干渉部からの光信号について差動光電変換検出を行なうことにより、該差分M値位相変調に対する復調電気信号を出力する差動光電変換検出部と、該差動光電変換検出部からの該復調電気信号からエラー数を検出するエラーモニタと、をそなえた光受信装置の制御方法であって、該可変分散補償部での分散補償量および該遅延干渉部での光位相制御量について、該エラーモニタにおけるエラー数が所定値以下となるように、粗い間隔で調整を行ない、該誤り訂正数が該所定以下となった場合に、該差動光電変換検出部からの復調電気信号をもとにして該遅延干渉部での光位相制御量を安定化させる制御を起動し、ついで、該誤り訂正数が最小となるような、該可変分散補償部での分散補償量の制御を起動することを特徴としている。
また、この場合において、該遅延干渉部での光位相制御量の初期値を設定したのち、該可変分散補償部において該エラーモニタにおけるエラー数が所定値以下となる分散補償量を探索し、該可変分散補償部において該エラーモニタにおけるエラー数が所定値以下となる分散補償量が得られない場合には、該エラーモニタにおけるエラー数が所定値以下となる分散補償量を探索できるまで、該遅延干渉部での光位相制御量を該初期値から所定量ずつ増加させてゆくこととしてもよい。
このように、本発明によれば、分散補償制御部により、初期設定(システム運用開始・プロテクション・経路切替時)およびシステム運用中に、光受信装置内の可変分散補償部を効率的に最適設定することができる利点がある。更に、遅延干渉部での位相制御量を制御する遅延干渉制御部をそなえた場合には、これらの遅延干渉制御部および分散補償制御部での制御を迅速に安定化させることができる。
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態について説明する。
なお、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題,その技術的課題を解決する手段及びその作用効果についても、以下の実施の形態による開示によって明らかとなる。
〔A〕第1実施形態の説明
図1(A),図1(B)はともに本発明の第1実施形態にかかる光受信装置200,300を示すブロック図である。図1(A)に示す光受信装置200は、差分2位相変調である(CS)RZ-DPSK変復調方式を採用するもので、前述の図30に示す光受信装置120に改良を施したものである。又、図1(B)に示す光受信装置300は、差分4位相変調である(CS)RZ-DQPSK変復調方式を採用するもので、前述の図31に示す光受信装置140に改良を施したものである。
すなわち、図30に示す光受信装置120の場合と同様、図1(A)に示す光受信装置200の遅延干渉計121は、可変波長分散補償を行なうVDC150からの光信号について遅延干渉処理を行なう遅延干渉部である。即ち、VDC150からの光信号について分岐させて、分岐した一方を1ビット分遅延させるとともに他方を光位相制御量0で制御されて、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御量0で制御された分岐成分とを干渉させるように構成されている。
また、デュアルピンフォトダイオードからなる光電変換部122は、遅延干渉計121からの光信号について差動光電変換検出を行なうことにより、差分2位相変調に対する復調電気信号を出力する差動光電変換検出部である。
さらに、再生回路123は、光電変換部122からの復調電気信号からクロック信号を抽出するクロック信号抽出部としての機能をそなえるとともに、データ信号を抽出する機能をそなえている。又、受信データ処理部124は、光電変換部122からの復調電気信号から得られる再生データ信号をもとに誤り訂正処理を行なう誤り訂正処理部(エラーモニタ)としての機能や、フレーマとしての機能についても有している。
また、フレーム検出・制御部204は、受信データ処理部124からの信号をもとにフレーム検出を行ない、再生回路123におけるクロック信号およびデータ信号の再生を制御する。尚、シリアル信号をパラレル信号に変換するディシリアライザ(DESER)203を受信データ処理部124の前段に適宜設けることもできる。
さらに、図1(B)に示す光受信装置300の分岐部146および遅延干渉計141−1,141−2は、VDC150からの光信号について遅延干渉処理を行なう遅延干渉部である。
すなわち、遅延干渉計141−1は、分岐部146で分岐された一方の光信号を更に2分岐させるとともに、分岐した一方を1ビット分遅延させるとともに他方を光位相制御量π/4で制御されて、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御量π/4で制御された分岐成分とを干渉させる第1干渉計である。同様に、遅延干渉計141−2は、分岐部146で分岐された他方の光信号を更に2分岐させるとともに、分岐した一方を1ビット分遅延させるとともに他方を光位相制御量−π/4で制御されて、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御量−π/4で制御された分岐成分とを干渉させる第2干渉計である。
さらに、それぞれデュアルピンフォトダイオードからなる光電変換部142−1,142−2は、遅延干渉計141−1,141−2からの光信号について差動光電変換検出を行なうことにより、差分4位相変調に対する復調電気信号を出力する差動光電変換検出部である。
また、再生回路143−1,143−2は、光電変換部122からの復調電気信号からクロック信号成分を抽出するクロック信号抽出部としての機能をそなえるとともに、データ信号のI成分,Q成分を抽出する機能をそなえている。受信データ処理部145は、光電変換部142−1,142−2からの復調電気信号から得られる再生データ信号をもとに誤り訂正処理を行なう誤り訂正処理部(エラーモニタ)としての機能や、フレーマとしての機能についても有している。
さらに、フレーム検出・制御部304は、受信データ処理部145からの信号をもとにフレーム検出を行ない、再生回路143−1,143−2におけるクロック信号およびデータ信号の再生とともに多重部144での多重処理を制御する。尚、303は受信データ処理部145の前段に適宜設けられるディシリアライザである。
光受信装置200,300のVDC150は、受信した光信号についての分散補償を可変に行なう可変分散補償部として機能するものであり、例えば文献"IEICE transactions B E85-b_2_463, 40-Gbit/s WDM Automatic Dispersion Compensation with Virtually Imaged Phased Array (VIPA) Variable Dispersion Compensators, February 2002"に記載されたVIPAを適用することができる。尚、VDC150からの光信号については、光アンプ151を通じて適宜増幅して遅延干渉計121,141−1,141−2に供給する。
また、第1実施形態における光受信装置200(又は光受信装置300)においては、差動光電変換検出部である光電変換部122(142−1,142−2)からの復調電気信号をもとに遅延干渉計121(141−1,141−2)での光位相制御量を制御する遅延干渉制御部201(301)をそなえるとともに、クロック信号抽出部である再生回路123(143−1,143−2)で抽出されたクロック信号に基づいて、VDC150での分散補償量を制御するVDC制御部(分散補償制御部)202,302をそなえている。
まず、図1(A)に示す光受信装置200の遅延干渉制御部201およびVDC制御部202について説明する。遅延干渉制御部201は、光電変換部122から出力された復調電気信号又は再生回路123からの出力信号のうちの少なくとも一方から、遅延干渉計121での1ビット時間の遅延成分と干渉させる対象となる光信号の光位相差をモニタし、モニタ結果に応じて、当該光信号の光位相差を0radに安定化させるように制御する。
たとえば、遅延干渉制御部201は、図2に示すように、二乗回路201a,モニタ部201b及び位相シフト量制御回路201cをそなえて構成することができる。二乗回路201aは、光電変換部122から出力された復調電気信号の一部をスプリッタ201dを通じて入力されて、この復調電気信号について二乗するものであり、モニタ部201bは、二乗回路201aからの二乗信号を積分することにより、その平均値を得るものである。
さらに、位相シフト量制御回路201cは、モニタ部201bにより得られた平均値に応じて、遅延干渉計121の位相シフト量(位相制御量)を制御する。例えば、遅延干渉計121をマッハツェンダ干渉計により構成する場合には、位相が制御される対象の光信号が伝搬する光導波路部分に形成された電極121aを通じて電界を供給することで、光信号の位相を制御することができる。
図3(A)〜図3(C)はいずれも、光電変換部122から出力される復調電気信号の波形を示す図であり、図4(A)〜図4(C)はいずれも、二乗回路201aから出力される二乗信号の波形を示す図である。位相制御量が適切(0rad)に調整されていれば、図3(A),図4(A)に示すように、復調電気信号およびその二乗信号の振幅は比較的大きくなる。よって、この場合、モニタ部201bにて得られる二乗信号の平均パワーは比較的大きな値となる。
これに対して、位相制御量にずれが発生すると、図3(B)及び図4(B)(45度の位相ずれが生じた場合)又は図3(C)及び図4(C)(90度の位相ずれが生じた場合)に示すように、復調電気信号およびその二乗信号の振幅は、図3(A)及び図4(A)の場合よりも小さくなってしまう。即ち、この場合、二乗信号の平均パワーが比較的小さくなる。
図5は、位相制御量のずれ量と二乗信号の平均パワーとの関係を示す図である。この図5に示すように、位相制御量のずれδがゼロのときに二乗信号の平均パワーが最大になる。そして、「ずれ量δ」が大きくなるにつれて二乗信号の平均パワーが小さくなっていく。但し、二乗信号の平均パワーは、「ずれ量δ」に対して周期的に変化する。位相シフト量制御回路201cにおいては、上記動作原理を利用して位相制御量を0radに最適化すべく、モニタ部201bにより得られる二乗信号の平均パワーが最大となるようにフィードバック制御を行なう。
また、分散補償制御部202においては、再生回路123で抽出されたクロック信号に基づいてVDC150における分散補償量を制御しているので、以下に示すように、分散補償量についてエラー数(誤り訂正数)を参照せずに最適点に制御することができる。
図6(A),図7(A)および図8(A)は、伝送路101における分散量を変化させた場合のクロック信号強度のシミュレーション結果を示す図であり、図6(A)は遅延干渉計121での位相ずれが−22.5度の場合で、図7(A)は遅延干渉計121での位相ずれが0度、即ち位相ずれが無い場合で、図8(A)は遅延干渉計121での位相ずれが22.5度の場合である。
また、図6(B),図7(B)および図8(B)は、伝送路101における分散量を変化させた場合の光信号品質を示すアイ開口ペナルティのシミュレーション結果を示す図であり、図6(B)は遅延干渉計121での位相ずれが−22.5度の場合で、図7(B)は遅延干渉計121での位相ずれが0度、即ち位相ずれが無い場合で、図8(B)は遅延干渉計121での位相ずれが22.5度の場合である。
さらに、図9は、残留分散量に対応して遅延干渉計121での位相ずれ量を0度,22.5度,45度,90度および180度としたときの、再生回路123に入力される復調電気信号のアイパターンを示す図である。この図9に示すように、残留分散が0ps/nmであり、かつ遅延干渉計121での位相ずれが無い(又は位相ずれが180度)の場合に、信号品質が最も良好となることがわかる。さらに、1ビットの中で低レベル→高レベル→低レベルと変化するクロック成分振幅が、遅延干渉系の位相ずれに係わらずほぼ同じであり、分散補償量のみに応じて変化することが分かる。
この図6(B),図7(B)および図8(B)に示すように、遅延干渉計121での位相制御量ずれの大きさに従って、光信号品質は変化するが、再生回路123で抽出されるクロック信号強度については、図6(A),図7(A)および図8(A)に示すように、遅延干渉計121での位相制御量ずれの大きさに無依存の特性を有し、分散量が+50 ps/nmと-50 ps/nmに安定したピークを示している。
したがって、図10のフローチャートに示すように、特にシステム初期立ち上げ時等の遅延干渉計121での位相制御量およびVDC150での分散補償量が安定化していない段階においては、まずは、VDC150の分散補償量を挿引して、分散量が上述の+50 ps/nmと-50 ps/nmの場合に相当する2つのクロック信号強度ピークを検出し記録した後に(ステップA1)、VDC制御部202において、クロック信号強度がその2つのピークの中心値となるように分散補償量を設定することで(ステップA2)、分散量を最適値0radに設定することができるようになる。
このようにVDC150での分散補償量を粗調整したあとで、上述の遅延干渉計121の位相制御量のフィードバックを開始させて(ステップA3)、光受信装置200によるサービス運用(即ちシステム運用)を開始させることができる。又、システム運用中においては、温度変動等による分散量の変化に追従する必要がある。
このため、例えば図19(A)に示す光受信装置200′におけるVDC制御部202′のように、装置運用中においては、受信データ処理部124のエラーモニタ機能で検出されたエラー数(又は誤り訂正数)が最小になるようにVDC150での分散補償量を制御することもできる(ステップA4)。
つぎに、図1(B)に示す光受信装置300の遅延干渉制御部301およびVDC制御部302について説明する。
光受信装置300の遅延干渉制御部301においても、光電変換部142−1,142−2から出力された復調電気信号又は再生回路123からの出力信号のうちの少なくとも一方から、遅延干渉計141−1,141−2での1ビット時間の遅延成分と干渉させる対象となる光信号の位相をモニタし、モニタ結果に応じて、当該光信号の位相をそれぞれπ/4,−π/4radに安定化させるように制御する。
また、図1(B)に示す光受信装置300の遅延干渉制御部301は、遅延干渉計141−1,141−2におけるそれぞれの位相制御用に、例えば図11に示す二乗回路301a,フィルタ部301b,モニタ部301c及び位相シフト量制御回路301dをそなえて構成する。遅延干渉計141−1,141−2における位相制御のための構成は基本的に同様であるため、以下では遅延干渉計141−1における位相制御のための構成に着目して説明する。
二乗回路301aは、光電変換部142−1から出力された復調電気信号の一部をスプリッタ301eを通じて入力されて、この復調電気信号について二乗するものであり、フィルタ部301bは、二乗回路301aからの二乗信号について、シンボル周波数の整数倍の周波数を除く連続した周波数成分の少なくとも一部、即ち、例えばシンボル周波数(ここでは21.5GHz)よりも低い周波数を通過させるフィルタである。
さらに、モニタ部301cは、フィルタ部301bからの出力信号のパワーをモニタするもので、位相シフト量制御部301dは、モニタ部301cからのモニタ結果に応じて、遅延干渉計141−1の電極141aに対する位相制御用の印加電圧を制御して、1ビット時間の遅延成分と干渉させる対象となる光信号の位相をπ/4だけシフトさせる。
図12(A),図12(B)はいずれも、光電変換部141−1から出力される復調電気信号の波形を示す図であり、図13(A),図13(B)はいずれも、二乗回路301aから出力される二乗信号の波形を示す図であり、図14(A),図14(B)はいずれもその二乗信号のスペクトルを示す図である。
位相制御量が適切(π/4rad)に調整されていれば、図12(A),図13(A)に示すように、復調電気信号の波形は安定しており、その二乗信号はシンボル周期でおおむね一定の値が出現する波形となる。よって、この場合、二乗信号のスペクトルにおいては、図14(A)に示すように、シンボル周波数成分(ここでは、21.5GHz)およびその高調波成分のみが現れる。
一方、その位相シフト量が「π/4rad」からずれて、例えば「π/4+Δ(Δ=30度)」となった場合には、図12(B),図13(B)に示すように、復調電気信号の波形は不安定となり、その二乗信号についてみればランダムな周期で様々な値が出現する波形となる。よって、この場合、二乗信号のスペクトルは、図14(B)に示すように、様々な周波数成分を含むことになる。
すなわち、位相シフト量のずれ(位相シフト量をπ/4+Δとした場合のΔ)がゼロであれば、二乗信号はシンボル周波数成分およびその高調波成分のみを含んでいる。この場合、モニタ部301cにより検出されるパワーはゼロに近い状態となる。一方、位相シフト量のずれが発生すると、二乗信号が比較的低周波数成分を含んでいる。この場合、モニタ部301cにより検出されるパワーは、ずれ量に応じた値になる。従って、位相シフト量制御回路301dにおいては、モニタ部301cにより検出されるパワーを最小化するように電極141aへの印加電圧をフィードバック制御することで、位相シフト量を「π/4rad」に収束させる。
また、分散補償制御部302においては、再生回路143−1,143−2のいずれか一方(この場合には再生回路143−2)で抽出されたクロック信号に基づいてVDC150における分散補償量を制御しているので、以下に示すように、分散補償量についてエラー数を参照せずに最適点に制御することができる。
図15(A),図16(A)および図17(A)は、伝送路101における分散量を変化させた場合のクロック信号強度のシミュレーション結果を示す図であり、図15(A)は遅延干渉計141−1,141−2での位相ずれが−22.5度の場合で、図16(A)は遅延干渉計141−1,141−2での位相ずれが0度、即ち位相ずれが無い場合で、図17(A)は遅延干渉計141−1,141−2での位相ずれが22.5度の場合である。
また、図15(B),図16(B)および図17(B)は、伝送路101における分散量を変化させた場合の光信号品質を示すアイ開口ペナルティのシミュレーション結果を示す図であり、図15(B)は遅延干渉計141−1,141−2での位相ずれが−22.5度の場合で、図16(B)は遅延干渉計141−1,141−2での位相ずれが0度、即ち位相ずれが無い場合で、図17(B)は遅延干渉計141−1,141−2での位相ずれが22.5度の場合である。
さらに、図18は、残留分散量に対応して遅延干渉計141−1,141−2での位相ずれ量を0度,22.5度,45度,90度および180度としたときの、再生回路143−1,143−2にそれぞれ入力される復調電気信号のアイパターンを示す図である。この図18に示すように、残留分散が0ps/nmであり、かつ遅延干渉計141−1,141−2での位相ずれが無い場合に、信号品質が最も良好となることがわかる。さらに、1ビットの中で低レベル→高レベル→低レベルと変化するクロック成分振幅が、遅延干渉系の位相ずれに係わらずほぼ同じであり、分散補償量のみに応じて変化することが分かる。
この図15(B),図16(B)および図17(B)に示すように、遅延干渉計141−1,141−2での位相制御量ずれの大きさに従って、光信号品質は変化するが、再生回路143−2で抽出されるクロック信号強度については、図15(A),図16(A)および図17(A)に示すように、遅延干渉計141−2での位相制御量ずれの大きさに無依存の特性を有し、分散量が+240 ps/nmと-300 ps/nmに安定したピークを示している。
したがって、前述の図1(A)に示す光受信装置200の場合と同様に、クロック信号強度を分散量軸上の2つのピークの中心に設定することで、分散補償量を最適値に設定することができる。尚、本シミュレーションにおいては、送信側のRZパルス化強度変調器(図31の符号136参照)において正のチャーピングを付加しているため、最小ペナルティおよび分散モニタピーク値が負側にずれているが、前述の図1(A)の場合と同様、2つのピークの中心にかかるクロック強度において分散量が最適に補償されていることになる。
すなわち、この場合においても、図10のフローチャートに示すように、特にシステム初期立ち上げ時等の遅延干渉計141−1,141−2での位相制御量およびVDC150での分散補償量が安定化していない段階においては、まずは、VDC150の分散補償量を挿引して、分散量が上述の+240 ps/nmと-300 ps/nmの場合に相当する2つのクロック信号強度ピークを検出し記録した後に(ステップA1)、VDC制御部302において、クロック信号強度がその2つのピークの中心値となるように分散補償量を設定することで(ステップA2)、分散量を最適値に設定することができるようになる。
このようにVDC150での分散補償量を粗調整したあとで、上述の遅延干渉計141−1,141−2の位相制御量のフィードバックを開始させて(ステップA3)、光受信装置300によるサービス運用(即ちシステム運用)を開始させることができる。又、システム運用中においては、温度変動等による分散量の変化に追従する必要がある。
このため、例えば図19(B)に示す光受信装置300′におけるVDC制御部302′のように、装置運用中においては、受信データ処理部145でのエラーモニタ機能で検出されるエラー数が最小になるようにVDC150での分散補償量を制御することもできる(ステップA4)。
上述のごとく構成された光受信装置200,300においては、特に装置運用開始時や、プロテクション処理又は経路切替え時等の、装置の初期設定を行なう場合に、遅延干渉計121,141−1,141−2での位相制御量や、VDC150での分散補償量が安定化していない状態であっても、迅速に制御量を安定化させることができる。
すなわち、VDC制御部202,302でクロック信号に基づいてVDC150を制御し、VDC150に対する制御が起動した後に、遅延干渉制御部201,301による遅延干渉処理を制御することで、遅延干渉計121,141−1,141−2での位相制御量が安定していない状態であっても最適な分散制御量を探索することができ、分散補償量の迅速な安定化を図るとともに、このように迅速に分散補償量が安定化した状態において遅延干渉計121,141−1,141−2での位相制御量をフィードバック制御することにより、位相制御量についても、分散補償量が安定化していない状態で位相制御量を制御する場合に比べてより迅速に制御量を安定化させることができる。
このように、本発明の第1実施形態によれば、VDC制御部202,302により、初期設定(システム運用開始・プロテクション・経路切替時)およびシステム運用中に、光受信装置200,300内のVDC150を効率的に最適設定することができる利点がある。更に、遅延干渉計121,141−1,141−2での位相制御量を制御する遅延干渉制御部201,301をそなえた場合には、これらの遅延干渉制御部201,301およびVDC制御部202,302での制御を迅速に安定化させることができる。
また、VDC制御部202,302でのフィードバック要素となるクロック信号やエラー数については、再生回路123,143−1,143−2や受信データ処理部124,145等、既に光受信装置に内蔵されるデバイスからインターフェースを付加して取り込むことができるので、安価・小型な構成での実現が可能である。
図20(A)は上述の第1実施形態における光受信装置200に対する対比例としての、(CS)RZ-DPSK変復調方式を採用する光受信装置200Aを示すブロック図であり、図20(B)は光受信装置300に対する対比例としての、(CS)RZ-DQPSK変復調方式を採用する光受信装置300Aを示すブロック図である。これらの図20(A),図20(B)に示す光受信装置200A,300Aにおいては、上述の第1実施形態における光受信装置200,300とは異なり、VDC制御部202A,302AにおけるVDC制御を行なう際に用いるクロック信号を取り込むために、専用のクロックモニタ205,305をそなえている。尚、クロックモニタ205,305と同様の構成は前述の特許文献1に記載されている。
すなわち、光受信装置200Aのクロックモニタ205は、VDC150から出力された遅延干渉計121,141−1,141−2での遅延干渉処理の上流側信号の一部を分岐により取り出して、分岐した一部の光信号について光電変換を行なう光電変換素子205a,光電変換素子205aからの光信号のビットレート(Bbit/s)に対応する周波数成分(BHz)を通過させてクロック信号周波数成分を出力するバンドパスフィルタ(BPF)205bおよびバンドパスフィルタ205bを通過したクロック信号周波数成分のパワーを検出するパワーセンサ205cをそなえている。
光受信装置300Aのクロックモニタ305についても、クロックモニタ205の場合と同様の光電変換素子305aをそなえるとともに、光電変換素子305aからの光信号のビットレート(Bbit/s)に対応する周波数成分の二分の一(B/2Hz)を通過させてクロック信号周波数成分を出力するバンドパスフィルタ(BPF)305bおよびバンドパスフィルタ305bを通過したクロック信号周波数成分のパワーを検出するパワーセンサ305cをそなえている。
図21は、分散量を掃引させた場合において、光受信装置200Aのクロックモニタ205でモニタされたクロック信号のパワー値と、掃引させた分散量との関係についてのシミュレーション結果を示す図であり、図22は、VDC150を通過した光信号に残留する分散量(-70ps/nm,-20ps/nm,0ps/nm,20ps/nm,70ps/nm)に応じた光信号波形を示す図である。
この場合においても、図22に示すように、分散量が0ps/nmである場合に最も波形が安定し、図21に示すように、分散量が+20 ps/nmと-20 ps/nmに安定したピークを示している。従って、光受信装置200の場合と同様に、クロック信号強度を分散量軸上の2つのピークの中心に設定することで、分散補償量を最適値0radに設定することができる。
図23は、分散量を掃引させた場合において、光受信装置300Aのクロックモニタ205でモニタされたクロック信号のパワー値と、掃引させた分散量との関係についてのシミュレーション結果を示す図であり、図24は、VDC150を通過した光信号に残留する分散量(-100ps/nm,-50ps/nm,0ps/nm,50ps/nm,100ps/nm)に応じた光信号波形を示す図である。
この場合においては、図24に示すように、分散量が0ps/nmである場合に最も波形が安定し、図23に示すように、分散量が0 ps/nmに安定したピークを示している。従って、クロック信号強度を分散量軸上のピークの中心に設定することで、分散補償量を最適値0radに設定することができる。
したがって、上述の図20(A),図20(B)に示す光受信装置200A,300Aにおいては、前述の第1実施形態に比べて専用のクロックモニタ205,305を設ける必要が生じるが、前述の第1実施形態の場合と基本的に同様に、初期設定(システム運用開始・プロテクション・経路切替時)およびシステム運用中に、光受信装置202,302内のVDC150を効率的に最適設定することができる利点がある。
また、図20(A),図20(B)に示す光受信装置200A,300Aの変形例としては、図25(A),図25(B)に示す光受信装置200B,300Bのように、光クロックモニタ205,305で生成したクロック信号(バンドパスフィルタ205b,305bの出力)を、再生回路123,143−1,143−2に含まれていたデータ再生機能を持つ信号識別部(DR:Data Recovery)123B,143B−1,143B−2におけるデータ再生処理を行なう際に流用することも可能である。
〔B〕第2実施形態の説明
図26(A),図26(B)は、本発明の第2実施形態にかかる光受信装置210,310を示すブロック図であり、図26(A)に示す光受信装置210は、差分2位相変調である(CS)RZ-DPSK変復調方式を採用するもので、VDC150に対する分散補償量の設定制御シーケンスと、遅延干渉計121での位相制御量の設定制御シーケンスとに特徴を有するものである。
また、図26(B)に示す光受信装置310は、差分4位相変調である(CS)RZ-DQPSK変復調方式を採用するもので、VDC150に対する分散補償量の設定制御シーケンスと、遅延干渉計121での位相制御量の設定制御シーケンスとに特徴を有するものである。尚、図26(A),図26(B)中、図1(A),図1(B)と同一の符号は、ほぼ同様の部分を示している。
ここで、図26(A)に示す光受信装置210の遅延干渉制御部201は、遅延干渉計121での1ビット時間の遅延成分と干渉させる対象となる光信号の光位相差を検出する光位相差検出回路201dと、遅延干渉計121での位相制御量を与える遅延量制御回路201cをそなえている。そして、第2実施形態の遅延量制御回路201cにおいては、初期設定時においてはエラー数に基づいて、初期設定の後は光位相検出回路201dで検出された光位相差に基づいて、遅延干渉計121での位相制御量を与えるようになっている。
なお、光位相差検出回路201dは、光電変換部122からの復調電気信号をもとに上述の光位相差を検出すべく、前述の図2に示す二乗回路201aおよびモニタ201bをそなえて構成することができるが、このほかに、再生回路123からのデータ信号をもとに光位相差を検出するように構成することも可能である。
また、図26(B)に示す光受信装置310の遅延干渉制御部301においては、各遅延干渉計141−1,141−2での1ビット時間の遅延成分と干渉させる対象となる光信号の光位相のπ/4,−π/4に対する位相差Δを検出する光位相差検出回路301Aと、各遅延干渉計141−1,141−2での位相制御量を与える遅延量制御回路301Bをそなえている。そして、遅延量制御回路301Bにおいても、初期設定時においてはエラー数に基づいて、初期設定の後は光位相検出回路201dで検出された光位相差に基づいて、遅延干渉計121での位相制御量を与えるようになっている。
なお、光位相差検出回路301Aは、各光電変換部141−1,141−2からの復調電気信号をもとに上述の光位相差を検出すべく、それぞれ、前述の図11に示す二乗回路201a,フィルタ301bおよびモニタ301cをそなえて構成することができるが、このほかに、再生回路143−1,143−2からのデータ信号をもとにそれぞれの光位相差を検出するように構成することも可能である。
さらに、図26(A),図26(B)に示す光受信装置210,310のVDC制御部212,312は、前述の第1実施形態におけるVDC制御部202,302とは異なり、装置の初期設定時から受信データ処理部124,145におけるエラーモニタで得られるエラー数に応じて分散補償量を設定制御するようになっている。
光受信装置210での制御に着目すると、図28に示すように、VDC150における可変分散補償量と遅延干渉計121での位相制御量とは相関関係があるが、両方が最適になった場合に、エラー数は最小になる。従って、図27のフローチャートに示すように、初期設定時には、VDC150および遅延干渉計121の組み合わせを網羅して大まかに最適値を探す粗調整を行ってから、遅延干渉計121での位相制御量を微調整し、更にVDC150を微調整するという制御を行なうことで、両デバイスの同時制御が可能になる。
まず、VDC150および遅延干渉計121を粗調整する際には、遅延干渉制御部201の遅延量制御回路201cにおいて、遅延干渉計121での位相制御量を初期値としての適当な値(α度)に設定してから(ステップB1、図29参照)、VDC150での分散補償量を、VDC制御部212で制御可能な最小値Dminに設定する(ステップB2、図29参照)。そして、VDC制御部212では、このときのエラー数を受信データ処理部124から取り込み、取り込んだエラー数を予め設定された許容値(所定値)と比較する(ステップB3)。
このとき、受信データ処理部124から取り込んだエラー数が上述の許容値よりも大きい場合には(ステップB3のNoルート)、エラー数が上述の許容値以下となるまで、VDC150での分散補償量について制御可能な最大値Dmaxとなるまで、例えば+5ps/nmずつ分散量を増加制御する(ステップB4のNoルートからステップB5)。
なお、図29に示すように、エラー数の許容値としては、当該エラー数以下となる分散補償量の幅Wが100ps/nm程度になるようにする。又、VDC制御部212において制御可能なVDC150での分散補償量の幅(Dmin〜Dmax)としては、ほぼ1600ps/nm程度を上限とすることができる。
また、VDC150において受信データ処理部124からのエラー数が所定値以下となる分散補償量が得られない場合には、受信データ処理部124におけるエラー数が所定値以下となる分散補償量を探索できるまで、遅延干渉計121での光位相制御量を初期値αから所定量ずつ増加させてゆく。
具体的には、VDC150での分散補償量について制御可能な最大値Dmaxとなってもエラー数が許容値よりも大きい場合には、VDC制御部212では、遅延干渉制御部201に対してその旨を通知する。そして、遅延干渉制御部201の遅延量制御回路201cでは、遅延干渉計121での位相制御量を現状値から22.5度増加させる(ステップB4のYesルートからステップB6)。VDC制御部212においては、このように位相制御量を遅延干渉制御部201で増加させた後で、再びVDC150での分散補償量を、VDC制御部212で制御可能な最小値Dminに設定して(ステップB6に続くステップB2)、受信データ処理部124で取り込んだエラー数の上記許容値との比較を行なう(ステップB3)。
したがって、上述のVDC制御部212は、当該光受信装置210の運用立ち上げ時に、VDC150での分散補償量について、受信データ処理部124からのエラー数が所定値以下となるように、粗い間隔で調整を行なうべくVDC150を制御する第1分散補償制御部212Aとしての機能をそなえる。又、遅延干渉制御部201の遅延量制御回路201cは、第1分散量調整部212Aで行なう分散補償量の粗調整に連動して、遅延干渉部121での光位相制御量を粗調整する第1位相制御部として機能する。
このようにしてエラー数が許容値以下になったとき(ステップB3のYesルート)、VDC制御部212によるVDC制御量と、遅延干渉制御部201による位相制御量とがほぼ適正な値となっているので、この時点で、前述の第1実施形態の場合と同様の遅延干渉制御部201による位相制御量のフィードバック制御をオンとする(遅延干渉計の微調整、ステップB7)。
すなわち、光位相差検出回路201dにおいて遅延干渉計121での1ビット時間の遅延成分と干渉させる対象となる光信号の光位相差を検出し、検出結果を遅延制御回路201に出力する。そして、遅延量制御回路201cでは、光位相差検出回路201dで検出した光位相差を「0」とするように遅延干渉計121を制御する。
また、装置運用中の温度変動等による分散量の変化に追従するため、VDC制御部212では、受信データ処理部124からのエラー数に応じて、山登り法により最適分散補償量の探索を行なう(VDC微調整、ステップB8)。このようにして、最適な位相制御量および分散補償量を得てサービス運用を開始することができる(ステップB9)。
したがって、上述の遅延干渉制御部201の遅延量制御回路201cは、エラー数が所定値以下となった場合に、光電変換部122からの復調電気信号をもとにして遅延干渉計121での光位相制御量を安定化させる制御を行なう第2位相制御部であり、VDC制御部212は、第2位相制御部としての遅延干渉制御部201での光位相制御が起動した後に、エラー数が最小となるようなVDC150での分散補償量の制御を行なう第2分散補償制御部212Bとしての機能をそなえる。
また、光受信装置310においても、遅延干渉計141−1,141−2における位相制御量をそれぞれ適当な値に設定してから、上述の光受信装置210の場合と同様に分散補償量および位相制御量の設定制御を行なう。このとき、遅延干渉制御部301の遅延量制御回路301Bによる各遅延干渉計141−1,141−2での位相制御に連動して、VDC制御部312ではエラー数が許容値以下となる分散量を探索していく。
このとき、2つの遅延干渉計141−1,141−2のうちの一方を増加させた結果(ステップB6参照)、エラー数が許容値以下となる分散量が探索できた場合には、当該分散補償量はほぼ適正な値と判断できる。この場合には、当該分散補償量を粗調整の結果として固定して、2つの遅延干渉計141−1,141−2のうちの他方の遅延干渉計の位相制御量を増加させて、エラー数が許容値以下となる位相制御量を探索していくことになる(遅延干渉計141−1,141−2における位相制御量の粗調整)。 換言すれば、VDC制御部312は、第1分散補償制御部312Aとしての機能をそなえるとともに、遅延干渉制御部301をなす遅延量制御回路301Bは、第1位相制御部として機能する。
このようにして、エラー数が許容値以下となる分散補償量とともに、遅延干渉計141−1,141−2における位相制御量が探索できた場合には、図27のステップB7での処理と同様に、遅延干渉制御部301による位相制御量のフィードバック制御をオンとし(位相制御量の微調整)、ステップB8での処理と同様に、VDC制御部312による最適分散補償量の探索を行なう(VDC微調整)。
したがって、VDC制御部312は、第2分散補償制御部312Bとしての機能をそなえるとともに、遅延干渉制御部301をなす遅延量制御回路301Bは、第2位相制御部として機能している。
このように、第2実施形態における光受信装置210,310においても、VDC制御部202,302により、初期設定(システム運用開始・プロテクション・経路切替時)およびシステム運用中に、光受信装置210,310内のVDC150を効率的に最適設定することができる利点がある。更に、遅延干渉計121,141−1,141−2での位相制御量を制御する遅延干渉制御部201,301をそなえた場合には、これらの遅延干渉制御部201,301およびVDC制御部202,302での制御を迅速に安定化させることができる。
また、VDC制御部202,302でのフィードバック要素となるクロック信号やエラー数については、再生回路123,143−1,143−2や受信データ処理部124,145等、既に光受信装置に内蔵されるデバイスからインターフェースを付加して取り込むことができるので、安価・小型な構成での実現が可能である。
〔C〕その他
上述した実施形態にかかわらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
たとえば、上述の実施形態においては、差分2位相変調、差分4位相変調による光受信装置について詳述しているが、本発明によれば、nを3以上の自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調による光受信装置に対しても、同様に適用することが可能である。
その他、上述した実施形態の開示により、当業者であれば本発明の装置を製造することは可能である。
(A),(B)はともに本発明の第1実施形態にかかる光受信装置を示すブロック図である。 第1実施形態にかかる光受信装置の要部を示すブロック図である。 (A)〜(C)はいずれも第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 (A)〜(C)はいずれも第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 (A),(B)はともに第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 (A),(B)はともに第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 (A),(B)はともに第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 第1実施形態にかかる光受信装置の作用を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態にかかる光受信装置の要部を示すブロック図である。 (A),(B)はともに第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 (A),(B)はともに第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 (A),(B)はともに第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 (A),(B)はともに第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 (A),(B)はともに第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 (A),(B)はともに第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 第1実施形態にかかる光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 (A),(B)はともに第1実施形態の変形例にかかる光受信装置を示すブロック図である。 (A),(B)はともに第1実施形態にかかる光受信装置の対比対象としての光受信装置を示すブロック図である。 図20(A)に示す光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 図20(A)に示す光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 図20(B)に示す光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 図20(B)に示す光受信装置の要部の作用について説明するための図である。 (A),(B)はそれぞれ図20(A),図20(B)に示す光受信装置の変形例を示すブロック図である。 (A),(B)はともに本発明の第2実施形態にかかる光受信装置を示すブロック図である。 第2実施形態にかかる光受信装置の作用を説明するためのフローチャートである。 位相制御量のずれと分散補償量との相関について説明するための図である。 位相制御量のずれと分散補償量との相関について説明するための図である。 従来技術を示すブロック図である。 従来技術を示すブロック図である。
符号の説明
101 伝送路
110,130 光送信装置
111,131 送信データ処理部
112,133 CW(Continuous Wave)光源
113 位相変調器
114,136 RZパルス化用強度変調器
120,140,200,200′,200A,200B,210,300,300′,300A,300B,310 光受信装置
121,141−1,141−2 遅延干渉計
121a,141a,141b 電極
122,142−1,142−2 光電変換部(差動光電変換検出部)
122c,142e アンプ
123,143−1,143−2 再生回路(クロック信号抽出部)
123B,143B−1,143B−2 信号識別部
124,145 受信データ処理部
132 1:2分離(DEMUX)部
134 π/2移相器
135−1,135−2 位相変調器
144 多重部
150 VDC(可変分散補償部)
151 光アンプ
201,301 遅延干渉制御部
201a,301a 二乗回路
201b,301c モニタ部
201c,301d 位相シフト量制御回路
202,202′,202A,212,302,302′,302A,312 VDC制御部(分散補償制御部)
203,303 ディシリアライザ
204,304 フレーム検出・制御部
205,305 クロックモニタ
205a,305a フォトダイオード
205b,305b バンドパスフィルタ
205c,305c パワーセンサ
301b フィルタ部

Claims (10)

  1. nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、
    受信した光信号についての分散補償を可変に行なう可変分散補償部と、
    該可変分散補償部からの光信号について遅延干渉処理を行なう遅延干渉部と、
    該遅延干渉部からの光信号について光電変換検出を行なうことにより、該差分M値位相変調に対する復調電気信号を出力する光電変換検出部と、
    該光電変換検出部からの該復調電気信号からクロック信号を抽出するクロック信号抽出部と、をそなえ、
    かつ、該クロック信号抽出部で抽出された該クロック信号に基づいて、該可変分散補償部での分散補償量を制御する分散補償制御部をそなえたことを特徴とする、光受信装置。
  2. 該遅延干渉部が、該可変分散補償部からの光信号について、1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行なうように構成され、
    かつ、該光電変換検出部からの復調電気信号をもとに該遅延干渉部での光位相制御量を制御する遅延干渉制御部をそなえたことを特徴とする、請求項1記載の光受信装置。
  3. 該遅延干渉制御部は、該分散補償制御部での該可変分散補償部に対する制御が起動した後に、該遅延干渉処理を制御することを特徴とする、請求項2記載の光受信装置。
  4. 該光電変換検出部からの該復調電気信号からエラー数を検出するエラーモニタをそなえ、当該光受信装置の運用立ち上げ時には、該分散補償制御部で該クロック信号に基づいて該可変分散補償部を制御し、該可変分散補償部に対する制御が起動した後に、該遅延干渉制御部による該遅延干渉処理を制御し、当該光受信装置の定常運用中においては、該エラーモニタでのエラー数に応じて該可変分散補償部を制御することを特徴とする、請求項2記載の光受信装置。
  5. 差分2位相偏移変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、
    該遅延干渉部が、該可変分散補償部からの光信号について分岐させて、分岐した一方を1ビット分遅延させるとともに他方を光位相制御量0で制御されて、該1ビット分遅延された分岐成分と該光位相制御量0で制御された分岐成分とを干渉させるように構成され、
    該遅延干渉制御部が、該光電変換検出部からの復調電気信号をもとに、該光位相制御量を0に安定化させるように該遅延干渉部を制御することを特徴とする、請求項2記載の光受信装置。
  6. 差分4位相偏移変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、
    該遅延干渉部が、
    該可変分散補償部からの光信号について2分岐させる分岐部と、
    該分岐部で分岐された一方の光信号を更に2分岐させるとともに、分岐した一方を1ビット分遅延させるとともに他方を光位相制御量π/4で制御されて、該1ビット分遅延された分岐成分と該光位相制御量π/4で制御された分岐成分とを干渉させる第1干渉計と、
    該分岐部で分岐された他方の光信号を更に2分岐させるとともに、分岐した一方を1ビット分遅延させるとともに他方を該光位相制御量−π/4で制御されて、該1ビット分遅延された分岐成分と該光位相制御量−π/4で制御された分岐成分とを干渉させる第2干渉計と、をそなえ、
    該遅延干渉制御部が、該光電変換検出部からの復調電気信号をもとに、該第1干渉計での光位相制御量をπ/4に、該第2干渉計での光位相制御量を−π/4に、それぞれ安定化させるように該第1および第2干渉計を制御することを特徴とする、請求項2記載の光受信装置。
  7. nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、
    受信した光信号についての分散補償を可変に行なう可変分散補償部と、
    該可変分散補償部からの光信号について遅延干渉処理を行なう遅延干渉部と、
    該遅延干渉部からの光信号について光電変換検出を行なうことにより、該差分M値位相変調に対する復調電気信号を出力する光電変換検出部と、
    該光電変換検出部からの該復調電気信号からエラー数を検出するエラーモニタと、
    当該光受信装置の運用立ち上げ時には、該可変分散補償部での分散補償量について、該エラーモニタにおけるエラー数が所定値以下となるように、粗い間隔で調整を行なうべく該可変分散補償部を制御する第1分散補償制御部と、
    該第1分散量調整部で行なう該分散補償量の調整に連動して、該遅延干渉部での光位相制御量を粗調整する第1位相制御部と、
    該エラー数が該所定値以下となった場合に、該光電変換検出部からの復調電気信号をもとにして該遅延干渉部での光位相制御量を安定化させる制御を行なう第2位相制御部と、
    該第2位相制御部での光位相制御が起動した後に、該エラー数が最小となるような該可変分散補償部での分散補償量の制御を行なう第2分散補償制御部と、
    をそなえたことを特徴とする、光受信装置。
  8. nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、受信した光信号についての分散補償を可変に行なう可変分散補償部と、該可変分散補償部からの光信号について1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行なう遅延干渉部と、該遅延干渉部からの光信号について光電変換検出を行なうことにより、該差分M値位相変調に対する復調電気信号を出力する光電変換検出部と、該光電変換検出部からの該復調電気信号からクロック信号を抽出するクロック信号抽出部と、該光電変換検出部からの該復調電気信号からエラー数を検出するエラーモニタと、をそなえた光受信装置の制御方法であって、
    当該光受信装置の運用立ち上げ時には、該クロック信号抽出部で抽出されたクロック信号に基づいて該可変分散補償部での分散補償量を制御し、
    上記分散補償量の制御が起動した後に、該光電変換検出部からの復調電気信号をもとに該遅延干渉部での光位相制御量を制御し、
    当該光受信装置の定常運用中においては、該エラーモニタでのエラー数に応じて該可変分散補償部での分散補償量を制御することを特徴とする、光受信装置の制御方法。
  9. nを自然数とした場合におけるM=2nである差分M値位相変調がなされた光信号についての受信処理を行なう光受信装置であって、該受信した光信号についての分散補償を可変に行なう可変分散補償部と、該可変分散補償部からの光信号について1ビット分遅延された分岐成分と光位相制御がなされた分岐成分とを干渉させる遅延干渉処理を行なう遅延干渉部と、該遅延干渉部からの光信号について光電変換検出を行なうことにより、該差分M値位相変調に対する復調電気信号を出力する光電変換検出部と、該光電変換検出部からの該復調電気信号からエラー数を検出するエラーモニタと、をそなえた光受信装置の制御方法であって、
    該可変分散補償部での分散補償量および該遅延干渉部での光位相制御量について、該エラーモニタにおけるエラー数が所定値以下となるように、粗い間隔で調整を行ない、
    該誤り訂正数が該所定以下となった場合に、該光電変換検出部からの復調電気信号をもとにして該遅延干渉部での光位相制御量を安定化させる制御を起動し、
    ついで、該誤り訂正数が最小となるような、該可変分散補償部での分散補償量の制御を起動することを特徴とする、光受信装置の制御方法。
  10. 該遅延干渉部での光位相制御量の初期値を設定したのち、
    該可変分散補償部において該エラーモニタにおけるエラー数が所定値以下となる分散補償量を探索し、
    該可変分散補償部において該エラーモニタにおけるエラー数が所定値以下となる分散補償量が得られない場合には、該エラーモニタにおけるエラー数が所定値以下となる分散補償量を探索できるまで、該遅延干渉部での光位相制御量を該初期値から所定量ずつ増加させてゆくことを特徴とする、請求項9記載の光受信装置の制御方法。
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